JP2506263Y2 - 排水機能付金属製縁石 - Google Patents

排水機能付金属製縁石

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JP2506263Y2
JP2506263Y2 JP1993039812U JP3981293U JP2506263Y2 JP 2506263 Y2 JP2506263 Y2 JP 2506263Y2 JP 1993039812 U JP1993039812 U JP 1993039812U JP 3981293 U JP3981293 U JP 3981293U JP 2506263 Y2 JP2506263 Y2 JP 2506263Y2
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雄一 大泉
勤次郎 西野
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株式会社萬代製作所
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【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車道の脇に配置されて
車道の雨水の排水機能を果たす金属製の縁石に関する。
【0002】
【従来の技術】車道の脇に配置されて縁石の役目と雨水
を排水する排水機能の役目を果たす排水機能付金属製縁
石(鋼製縁石)が使用されている。従来の排水機能付金
属製縁石は、樋状の下部構造体と、この下部構造体を覆
う上蓋とからなり、上蓋には、補強プレートが複数接合
して設けられていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかるに、排水機能付
金属製縁石は、走行中の車両が事故等によって排水機能
付金属製縁石に衝突する可能性がある。そして、従来の
排水機能付金属製縁石は、走行中の車両が衝突した場
合、上蓋に設けられた補強プレートでは、車両の進行方
向の衝撃に耐えることができずに容易に座屈し、結果的
に上蓋が容易に変形してしまう不具合があった。特に、
通常使用されている排水機能付金属製縁石は、上蓋が下
部構造体に回動可能に組付けられており、上蓋が変形す
ると、下部構造体ごと交換する必要が生じる。そして、
下部構造体は、道路の施工時に道路に強固に固定されて
いるため、下部構造体ごと交換するには、多大な費用が
必要となるとともに、排水機能付金属製縁石を交換する
際に、車道の一部を閉鎖する場合も生じ、交通の妨げに
もなってしまう。
【0004】
【考案の目的】本考案は、上記の事情に鑑みてなされた
もので、その目的は、車両が衝突しても、容易に変形し
ない排水機能付金属製縁石の提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案の排水機能付金属
製縁石は、次の技術的手段を採用した。排水機能付金属
製縁石は、車道とは異なった側に配置される背部を備え
るとともに、雨水が流れる溝部を備える金属製の下部構
造体と、前記背部と前記溝部とによって形成される空間
を覆う金属製の上蓋とを備える。そして、前記下部構造
体の前記背部は、車道に向かう複数の金属製の下プレー
トを接合して備えるとともに、前記上蓋は、車道を走行
する車両の進行方向側が、前記複数の下プレートのそれ
ぞれに当接あるいは隣接する複数の金属製の補強プレー
トを接合して備え、さらに、前記複数の下プレートは、
前記背部に対して平行配置された連結手段によって、そ
れぞれが連結して設けられる。なお、本考案の隣接と
は、補強プレートと、車両進行方向側の下プレートとの
距離が大変狭く、車両が上蓋に衝突した際、上蓋の僅か
なずれや、上蓋あるいは補強プレートの僅かな変形で、
補強プレートと下プレートとが当接する状態を示す。
【0006】
【考案の作用】走行中の車両が排水機能付金属製縁石に
衝突した場合、車両の衝突力が通常、車両の進行方向に
加わる。つまり、車両の衝突力はまず上蓋に加わる。上
蓋に加わった衝突力は、上蓋に接合された補強プレート
に伝えられる。上蓋から補強プレートに伝えられた衝突
力は、下部構造体に接合された下プレートに伝えられ
る。ここで、下プレートは、下部構造体に接合して設け
られるとともに、連結手段によって、他の下プレートと
連結して設けられている。このため、連結手段で連結さ
れた複数の下プレート全てによって、補強プレートから
伝えられた衝撃力を受ける。つまり、上蓋から補強プレ
ートに伝えられた衝突力は、複数の下プレートで分散し
て受け、それぞれの下プレートを支持する下部構造体に
分散して伝えられる。このように、補強プレートに伝え
られた衝突力は、補強プレートと、それに当接する下プ
レートの両方で受けるとともに、下プレートは、連結部
材によって連結されてそれぞれが変形しにくいため、そ
れに衝撃を加える補強プレートも変形しにくい。この結
果、従来の排水機能付金属製縁石に比較して、車両の衝
突による変形を小さく抑えることができる。
【0007】
【考案の効果】本考案の排水機能付金属製縁石は、上述
の如く、従来に比較して車両の衝突による変形を抑える
ことができる。このため、排水機能付金属製縁石の交換
回数を従来に比較して減らすことができるため、経済的
に大変優れる。また、下部構造体に、複数の下プレート
を接合することで対処することができるため、排水機能
付金属製縁石の製造コストの上昇を小さく抑えることが
できる。
【0008】
〔実施例の構成〕
図1ないし図3は本考案の実施例を示すもので、図1は
排水機能付金属製縁石の側面断面図、図2は排水機能付
金属製縁石の正面図である。排水機能付金属製縁石1
は、車道2の脇に沿って配置され、車道2の縁石の役目
と、車道2の雨水を収集して流す排水機能を持たせたも
ので、車道2の脇に並べて固定される金属製の下部構造
体3と、この下部構造体3に装着される着脱可能な金属
製の上蓋4とから構成される。
【0009】下部構造体3は、車道2とは異なった側
(以下、地覆5側)に配置される背部6と、車道2から
流入する雨水を長手方向に流す溝部7とからなる断面略
L字形を呈したもので、耐錆性の金属製プレートをプレ
ス加工によって形成したもである。なお、本実施例に示
す背部6は、溝部7の地覆5側から上方へ延びて設けら
れている。また、本実施例の溝部7は、断面略コ字形を
呈するもので、車道2側の辺の上端が溝部7の内側に向
かって曲げられて、返し鍔8として設けられている。
【0010】また、背部6の地覆5側の面には、地覆鉄
筋(図示しない)に固定されるカンカーバー9が複数接
合されている。また、背部6の車道2側の面の上辺に
は、上蓋4の上端を支える断面く字形の搭載金具10が
接合されている。さらに、溝部7の車道2側には、溝部
7との間で上蓋4の下端を差し込んで支える断面略く字
形の差込プレート11が接合されている。この差込プレ
ート11の車道2側は、車道舗装用のアスファルト2a
の堤としても用いられる。
【0011】背部6の車道2側の搭載金具10の下部に
は、金属製の下プレート12が複数、溶接等の接合技術
によって接合されている。この下プレート12は、例え
ば10〜30cm間隔で設けられるもので、背部6から
車道2側に向かうとともに、上下方向に延びるように背
部6に接合されている。また、各下プレート12の下側
には、背部6に対して平行配置される連結部材13(連
結手段に相当する)が接合されて、各下プレート12が
連結部材13によって連結されている。さらに、各下プ
レート12の略中央には、背部6に対して平行配置され
る保持バー14(連結手段に相当する)が挿通されてお
り、この保持バー14によっても、各下プレート12が
連結されている。
【0012】上蓋4は、背部6と溝部7とによって形成
される空間を覆う断面略L字形を呈するもので、耐錆性
の金属製プレートをプレス加工によって形成したもので
ある。この上蓋4の下部には、車道2の雨水を溝部7へ
導く複数の雨水孔15が形成されている。また、この上
蓋4の上部には、上蓋4を下部構造体3から脱着する際
に使用する把手16が設けられている。
【0013】上蓋4の内部には、下部構造体3の下プレ
ート12に当接、あるいは隣接する金属製の補強プレー
ト17が溶接等の接合技術によって複数接合されてい
る。この補強プレート17は、保持バー14に搭載され
る切欠18を備えたもので、上辺および車道2側の辺が
上蓋4に接合されるとともに、地覆5側の辺が背部6に
接近あるいは当接するように設けられる。また、補強プ
レート17の下端には、水平方向に向かう曲げ部19を
備え、この曲げ部19が溝部7の返し鍔8に搭載され
る。そして、補強プレート17の内、少なくとも複数の
補強プレート17は、車道2を走行する車両の進行方向
側が下プレート12に当接あるいは隣接するように配置
される。具体的には、補強プレート17と下プレート1
2の接近(あるいは当接)する面が、車両の進行方向に
対して交互に設けられる、あるいは補強プレート17の
全ての車両進行方向の面が下プレート12に接近(ある
いは当接)する。
【0014】〔施工手順〕 次に、排水機能付金属製縁石1の施工手順を説明する。
まず、図3に示すように、調節モルタルによって下部構
造体3を搭載する下地20を設ける。次に、この下地2
0の上に下部構造体3を搭載する。そして、カンカーバ
ー9を地覆鉄筋に固定し、その後、地覆5部分に地覆コ
ンクリート5aを打設するとともに、車道2をアスファ
ルト2aで舗装する。次に、図4に示すように、上蓋4
の下辺を、溝部7と差込プレート11との間に沿わせて
落とし込む。すると、図1に示すように、下部構造体3
の返し鍔8、搭載金具10および保持バー14が、上蓋
4の上辺、補強プレート17の切欠18および返し鍔8
を下方より支え、施工が完了する。
【0015】〔実施例の作用〕 本実施例の排水機能付金属製縁石1は、車両が衝突した
際、次のように作用して変形に抗する。走行中の車両が
事故等によって排水機能付金属製縁石1に衝突した場
合、車両の衝突力が上蓋4に加わる。上蓋4に加わった
衝突力は、上蓋4に設けられた補強プレート17から、
下プレート12に伝えられ、補強プレート17と、それ
に当接する下プレート12で衝突力に抗する。また、補
強プレート17から衝突力を受ける下プレート12は、
地覆コンクリート5aによって強固に固定された下部構
造体3に接合して設けられるとともに、連結部材13お
よび保持バー14によって他の下プレート12に設けら
れているため、補強プレート17から伝えられた衝撃
は、全ての下プレート12によって分散されて受ける。
この結果、衝撃を受ける下プレートの変形が抑えられ、
結果的に補強プレート17の変形も抑えられ、上蓋4自
体の変形も小さくお抑えられる。つまり、従来の排水機
能付金属製縁石に比較して、車両の衝突による変形を小
さく抑えることができる。
【0016】〔実施例の効果〕 本実施例の排水機能付金属製縁石1は、上記の作用で説
明したように、従来に比較して車両の衝突による変形を
抑えることができる。このため、排水機能付金属製縁石
1の交換度合を従来に比較して減らすことができ、経済
的に大変優れる。また、上蓋4および下部構造体3のそ
れぞれに、複数の補強プレート17および下プレート1
2を接合することで対処することができるため、排水機
能付金属製縁石1の製造コストの上昇を小さく抑えるこ
とができる。また、重量の増加も小さく抑えられるた
め、施工性に優れる効果も奏する。
【0017】〔変形例〕 上記の実施例で示した排水機能付金属製縁石1は、一例
であって、各形状や構造は適宜変更可能なものである。
例えば、図5、図6に示すように、下部構造体3や上蓋
4等の形状を変更して用いても良い。また、上蓋4の支
持構造を変更しても良いし、雨水孔15の形状や開口数
を変更しても良い。さらに、上蓋4を下部構造体3に対
して着脱できるように設けたが、蝶番を設け上蓋4が下
部構造体3に対して開閉可能に設けても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】排水機能付金属製縁石の側面断面図である(実
施例)。
【図2】排水機能付金属製縁石の正面断面図である(実
施例)。
【図3】排水機能付金属製縁石の施工手順の説明図であ
る(実施例)。
【図4】排水機能付金属製縁石の施工手順の説明図であ
る(実施例)。
【図5】排水機能付金属製縁石の側面断面図である(変
形例)。
【図6】排水機能付金属製縁石の側面断面図である(変
形例)。
【符号の説明】
1 排水機能付金属製縁石 3 下部構造体 4 上蓋 6 背部 7 溝部 12 下プレート 17 補強プレート

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車道とは異なった側に配置される背部を備
    えるとともに、雨水が流れる溝部を備える金属製の下部
    構造体と、 前記背部と前記溝部とによって形成される空間を覆う金
    属製の上蓋とを備える排水機能付金属製縁石において、 前記下部構造体の前記背部は、車道に向かう複数の金属
    製の下プレートを接合して備えるとともに、 前記上蓋は、車道を走行する車両の進行方向側が前記
    複数の下プレートのそれぞれに当接あるいは隣接する
    数の金属製の補強プレートを接合して備え さらに、前記複数の下プレートは、前記背部に対して平
    行配置された連結手段によって、それぞれが連結して設
    けられた ことを特徴とする排水機能付金属製縁石。
JP1993039812U 1993-07-21 1993-07-21 排水機能付金属製縁石 Expired - Lifetime JP2506263Y2 (ja)

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