JP2505802Y2 - ガラスモ―ルの取付構造 - Google Patents

ガラスモ―ルの取付構造

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JP2505802Y2 JP1990035742U JP3574290U JP2505802Y2 JP 2505802 Y2 JP2505802 Y2 JP 2505802Y2 JP 1990035742 U JP1990035742 U JP 1990035742U JP 3574290 U JP3574290 U JP 3574290U JP 2505802 Y2 JP2505802 Y2 JP 2505802Y2
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windshield glass
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、自動車の窓枠とウインドシールドガラス間
に生じる間隔を、ファスナーを用いて取り付けられる装
飾用モールで閉塞するための取付構造の改良に関するも
のである。
「従来の技術」 従来のこの種取付構造として、例えば特公昭61-20447
号公報や実公平2-7695号公報に示すものが存する。
該従来の取付構造は、いずれも、第3図に示す如く、
樹脂製の長尺ファスナー11を用いて、装飾用のモールM
をウインドシールドガラスGとパネルP間に取り付ける
もので、当該ファスナー11は、パネルPの立上り部Pa面
に固着される板状の帯状基体12を備え、該帯状基体12の
下端縁に、モールMを保持するクリップ14の固定脚14a
を係止する係止片13を一体に立ち上げ形成して、全体の
断面形状が略J字状を呈するように構成されている。
そして、実際の取り付けに際しては、両面接着テープ
15を使用して、ファスナー11の帯状基体12をパネルPの
立上り部Pa面に固着する一方、ウインドシールドガラス
Gを接着剤16を介してパネルPの段部Pbに固定した後、
モールMを保持するクリップ14の固定脚14aを帯状基体1
2と係止片13間に差し込んで、該固定脚14aを係止片13に
係止すれば、これにより、モールMがファスナー11に取
り付けられて、ウインドシールドガラスGとパネルP間
に生じる間隔を完全に閉塞することが可能となる。
「考案が解決しようとする課題」 然し乍ら、自動車の窓枠を画成するパネルPの立上り
部Paは、その直線域においても多少湾曲していることは
言うまでもないが、特に、直線域に連なるコーナ域にお
いては大いに湾曲しているので、斯る形態の立上り部Pa
面にファスナー11の帯状基体12を固着すると、例え、該
帯状基体12が両面接着テープ15を介して固着されるとし
ても、この立上り部Paの湾曲形態に起因して、帯状基体
12が立上り部Pa面から離れる方向に自然と縮んでしまう
ので、従来の取付構造にあっては、当該帯状基体12の縮
みで、固着手段たる両面接着テープ15が剥離して、帯状
基体12を含めたファスナー11の固着状態が不良となって
しまう恐れを十分に有していた。
しかも、ファスナー11の固着状態が不良となると、最
終的には、モールMの取付状態に悪影響を及ぼして、モ
ールMが不用意にガタつくなどの問題が招来されること
となる。
又、これとは別に、実開昭59-154420号公報や実公昭5
1-35613号公報に示すモールの保持具も提案されてい
る。
これらモールの保持具は、上記したモール側の固定脚
を保持できる形態に成形されて、ウインドシールドガラ
スの周端面側に一定の間隔をおいて固定される構成とな
っている。
従って、斯るモールの保持具を使用すれば、長尺ファ
スナーが湾曲するパネルの立上り部面から剥離するよう
な心配は全くなくなるが、反面、当該保持具は、ウイン
ドシールドガラスの周端面側に一定の間隔をおいて間欠
的に固定される関係で、今度は、この保持具が存在しな
い個所では、モールが不用意に浮き上がって、外観上の
見栄えを著しく害してしまうので、この点の改善が余儀
なくされる。
そこで、この点に鑑み、特開昭61-27723号公報に示す
改良型の取付構造が提案されている。
当該改良型の取付構造は、長尺ファスナー自体をウイ
ンドシールドガラスの周端面側に連続して接着固定せん
とするものである。
従って、この改良型の取付構造の下では、先に説明し
たモールの保持具を使用した場合のように、保持具の存
在しない個所で、モールが不用意に浮き上がることはな
くなるが、反面、長尺ファスナーが備える帯状基体のウ
インドシールドガラスと対向する外側面に、外方へ張り
出す上下一対の挾持片をその長さ方向に連設して、当該
各挾持片間にウインドシールドガラスの周端部を嵌合す
る嵌合部を積極的に形成する構成を採用している関係
で、今度は、下記の如き問題点が新たに招来されること
となる。
即ち、帯状基体の外側面に上下一対の挾持片を連設し
て、該各挾持片間にウインドシールドガラスの周端部を
嵌合することは、一見すると、ファスナー自体の確実な
接着固定状態が期待できるようにも思われるが、実際に
は、上下一対の挾持片の連設によって、帯状基体の剛性
が自ずとアップしてしまうので、ウインドシールドガラ
スの周端面が窓枠の湾曲形態に相似して湾曲しているよ
うな場合には、この湾曲形態に対する追随性が著しく低
下して、帯状基体の外側面をシールドガラスの周端面に
均一に接着固定できない恐れが十分に考えられる。
又、温度変化等の影響を受けて、帯状基体がウインド
シールドガラスの湾曲する周端面方向に縮もうとして
も、やはり、上下一対の挾持片による剛性アップと挾持
片自体の存在で、帯状基体のウインドシールドガラス方
向に対する縮みが阻害されてしまうので、帯状基体の縮
みを長尺ファスナーの接着固定状態の強化に積極的に利
用することも全くできなくなって、いずれにしても、長
尺ファスナーの確実な接着固定状態が保障できなくな
る。
更に、対象となるウインドシールドガラスの厚さ寸法
にバラツキが生じているような場合には、上下一対の挾
持片のみではこのバラツキを吸収できる範囲に自ずと限
界があるので、この点からも、長尺ファスナーの接着固
定状態が不安定となって、モール自体に悪影響を与える
ことも否定できない。
「課題を解決するための手段」 而して、本考案は、斯る改良型の取付構造を含めた従
来の課題を有効に解決するために開発されたもので、自
動車窓枠の内側にウインドシールドガラスを固定して、
該ウインドシールドガラスと上記窓枠間に生じる間隔
を、長尺ファスナーを用いて取り付けられるモールで閉
塞するガラスモールの取付構造を前提として、上記長尺
ファスナーは、モール側の固定脚を差し込む断面U字状
の帯状基体を備え、該帯状基体の内側面に上記固定脚を
係止する係止部を形成する一方、帯状基体のウインドシ
ールドガラスと対向する外側面を平面形状となして、当
該帯状基体の平面状を呈する外側面を両面接着テープを
介してウインドシールドガラスの上記窓枠の湾曲形態に
相似して湾曲する周端面に連続して接着固定する構成を
採用した。
「作用」 依って、本考案にあって、モールをウインドシールド
ガラスと窓枠間に取り付ける場合には、ウインドシール
ドガラスの周端面にファスナーの帯状基体を両面接着テ
ープを介して固着して、このウインドシールドガラスを
接着剤を介して窓枠に固定した後、モール側の固定脚を
帯状基体のU字形状内に差し込んで、該固定脚を帯状基
体の内側面に形成された係止部に係止すれば、従来と同
様に、モールがファスナーに取り付けられるので、これ
により、ウインドシールドガラスと窓枠間に生じる間隔
を完全に閉塞することが可能となる。
しかし、斯るモールの取付状態にあっても、ウインド
シールドガラスの周端面が、パネルの立上り部の湾曲形
態に相似する湾曲形態を呈していることに起因して、フ
ァスナーの帯状基体が自然と縮んでしまうが、当該帯状
基体は、従来と異なり、両面接着テープが存するウンイ
ドシールドガラスの端面側に縮んで、両面接着テープを
ウインドシールドガラスの周端面に一層強く押しつける
こととなる。
従って、本考案にあっては、帯状基体の縮み現象を積
極的に利用して、帯状基体を含めたファスナーの固着状
態を強化することが可能となるので、従来の如く、両面
接着テープが剥離して、ファスナーの固着状態が不良と
なる心配が全くなくなる。
「実施例」 以下、本考案を図示する各実施例に基づいて詳述すれ
ば、第一実施例に係る取付構造も、第1図に示す如く、
樹脂製の長尺ファスナー1をウインドシールドガラスG
の周端面側に接着固定して、モールMをウインドシール
ドガラスGと窓枠を画成するパネルP間に取り付けるこ
とを前提とするものであるが、特徴とするところは、フ
ァスナー1が備える帯状基体2の縮みをファスナー1自
体の接着固定状態の強化に積極的に利用する新しい着想
の下で開発された点にある。
これを具体的に説明すると、第一実施例のファスナー
1は、図示する如く、断面U字状の帯状基体2を備え、
該帯状基体2の内側面にモールMを保持するクリップ5
の固定脚5aを係止する係止部3を形成する一方、帯状基
体1の両外側面を全て平面形状となして、この平面形状
を呈する両外側面の内、ウインドシールドガラスGと対
向する外側面を、両面接着テープ6を介してウインドシ
ールドガラスGの周端面に接着固定する構成となってい
る。
従って、第一実施例のファスナー1は、帯状基体2の
外側面に剛性をアップする不要な突起物が全く存在しな
いので、例え、ウインドシールドガラスGの湾曲する周
端面に接着固定する場合でも、その湾曲形態に至って容
易に追随できるので、常に、帯状基体2の外側面をウイ
ンドシールドガラスGの周端面に均一に接着固定するこ
とが可能となると共に、後述するように、当該帯状基体
2の縮みをファスナー1自体の接着固定状態の強化に積
極的に利用することが可能となる。
依って、斯る構成のファスナー1を用いて、モールM
をウインドシールドガラスGとパネルP間に取り付ける
場合には、まず、ウインドシールドガラスGの周端面に
対して、ファスナー1のU字状帯状基体2を両面接着テ
ープ6を介して固着した状態を得て、このウインドシー
ルドガラスGを接着剤7を介してパネルPの段部Pbに固
定した後、モールMを保持するクリップ5の固定脚5aを
帯状基体2のU字形状内に差し込んで、該クリップ5の
固定脚5aを係止部3に係止すれば、これにより、モール
Mはファスナー1に確実に取り付けられて、ウインドシ
ールドガラスGとパネルP間に生じる間隔を完全に閉塞
することが可能となる。
しかし、斯るモールMの取付状態にあって、ウインド
シールドガラスGの周端面が、パネルPの立上り部Paの
湾曲形態に相似する形状を呈していることに起因して、
ファスナー1の帯状基体2が縮んでも、従来と異なり、
本実施例にあっては、帯状基体2が両面接着テープ6が
存するウンイドシールドガラスGの端面側に自然と縮む
こととなるで、これにより、逆に、両面接着テープ6が
ウインドシールドガラスGの周端面に強く押し付けられ
て、帯状基体2の固着状態が強化されることとなる。
尚、斯る現象は、既述した如く、改良型の取付構造の
下で使用されるファスナーとは異なり、その帯状基体2
の外側面を何らの突起物を有しない平面形状となしたこ
とに大きく起因するものである。
従って、第一実施例にあっては、帯状基体2の縮みを
固定状態の強化に積極的に利用できることとなるので、
従来の如く、両面接着テープ6が剥離して、ファスナー
1の固着状態が不良となる心配が全くなくなる。
又、ファスナー1をウインドシールドガラスG側に固
着することは、U字状帯状基体2の底部をパネルPの段
部Pb面に当接させることにより、接着剤7がパネルPの
立上り部Pa方向に流出することをも有効に阻止できるこ
ととなる。
次に、第二実施例に係る取付構造を説明すると、該第
二実施例は、ファスナー1に関しては、上記第一実施例
の構成をそのまま前提とするものであるが、異なるとこ
ろは、第2図に示す如く、装飾用モールMに樹脂製のモ
ールを使用して、該樹脂製モールMの裏面に、ファスナ
ー1の係止部3に係止する固定脚Maを直接設けたもので
ある。
依って、この第二実施例にあっては、ウインドシール
ドガラスGの周端面にファスナー1の帯状基体2を両面
接着テープ6を介して固着して、このウインドシールド
ガラスGを接着剤7を介してパネルPの段部Pbに固定し
た後、今度は、モールMに直接設けられた固定脚Maを、
帯状基体2の内側面に形成された係止部3に係止するこ
とにより、第一実施例と同様な状態をもって、樹脂製モ
ールMがファスナー1に取り付けられることとなる。
又、この第二実施例にあっても、ウインドシールドガ
ラスGの周端面の湾曲形態に起因して、ファスナー1の
帯状基体2が縮んでも、該帯状基体2はウンイドシール
ドガラスGの端面側に縮むこととなるで、第一実施例と
同様に、帯状基体2を含めたファスナー1の固着状態が
強化されることは言うまでもない。
尚、上記の各実施例は、ファスナー1の帯状基体2を
予めウインドシールドガラスGの周端面に固着してか
ら、ウインドシールドガラスGをパネルPの段部Pbに固
定したものであるが、これとは逆に、ウインドシールド
ガラスGを先に固定して、後から帯状基体2をその周端
面に固着することも可能である。
又、上記の各実施例は、固定脚5a又はMaを係止する係
止部3を、帯状基体2の両面接着テープ6で固着されな
い側の内側面に形成したものであるが、これに限定され
るものではなく、逆に、両面接着テープ6で固着される
側の内側面に形成することも実施に応じ任意である。
「考案の効果」 以上の如く、本考案は、例え、長尺ファスナーをウイ
ンドシールドガラスの周端面側に接着固定すると雖も、
当該長尺ファスナーが備える帯状基体の外側面は単なる
平面形状を呈しているだけであるから、例え、ウインド
シールドガラスの湾曲する周端面に接着固定する場合で
も、その湾曲形態に至って容易に追随させて、常に、帯
状基体の外側面をウインドシールドガラスの周端面に均
一に接着固定できることとなる。
その上、温度変化等を受けて、ファスナーの帯状基体
が縮もうとする場合にも、上記平面形状を呈する外側面
で、その縮みを積極的に促しながら、帯状基体をウイン
ドシールドガラス方向に縮ませて、両面接着テープをウ
インドシールドガラスの周端面に強く押しつけることが
保障できる。
従って、本考案の下では、帯状基体の縮み現象を長尺
ファスナーの接着固定状態の強化に合理的に利用できる
こととなるので、上記した追随性と相俟って、長尺ファ
スナーのウインドシールドガラス側に対する確実な接着
固定状態が初めて提供できる訳である。
又、ウインドシールドガラスの厚さ寸法にバラツキが
生じているような場合でも、当該バラツキとは全く無関
係に、帯状基体の外側面を常に理想的な位置関係をもっ
て接着固定できるので、この点からも、長尺ファスナー
の確実な接着固定状態が保障できることとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第一実施例に係る取付構造を示す要部
断面図、第2図は第二実施例に係る取付構造を示す要部
断面図、第3図は従来の取付構造を示す要部断面図であ
る。 1……ファスナー、2……断面U字状の帯状基体、3…
…係止部、5a……クリップの固定脚、6……両面接着テ
ープ、P……パネル、Pa……同立上り部、Pb……同段
部、M……モール、Ma……モールの固定脚、G……ウイ
ンドシールドガラス。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車窓枠の内側にウインドシールドガラ
    スを固定して、該ウインドシールドガラスと上記窓枠間
    に生じる間隔を、長尺ファスナーを用いて取り付けられ
    るモールで閉塞するガラスモールの取付構造であって、 上記長尺ファスナーは、モール側の固定脚を差し込む断
    面U字状の帯状基体を備え、該帯状基体の内側面に上記
    固定脚を係止する係止部を形成する一方、帯状基体のウ
    インドシールドガラスと対向する外側面を平面形状とな
    して、当該帯状基体の平面状を呈する外側面を両面接着
    テープを介してウインドシールドガラスの上記窓枠の湾
    曲形態に相似して湾曲する周端面に連続して接着固定す
    るように構成したことを特徴とするガラスモールの取付
    構造。
JP1990035742U 1990-04-04 1990-04-04 ガラスモ―ルの取付構造 Expired - Lifetime JP2505802Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5135613U (ja) * 1974-09-07 1976-03-17
JPS59154420U (ja) * 1983-04-02 1984-10-17 いすゞ自動車株式会社 自動車の窓ガラス保持具
JPS6127723A (ja) * 1984-07-17 1986-02-07 Kinugawa Rubber Ind Co Ltd 車両用のモ−ル取付フアスナ−

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