JP2528014Y2 - ガラスモールの取付用ファスナー - Google Patents

ガラスモールの取付用ファスナー

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JP2528014Y2
JP2528014Y2 JP1989066233U JP6623389U JP2528014Y2 JP 2528014 Y2 JP2528014 Y2 JP 2528014Y2 JP 1989066233 U JP1989066233 U JP 1989066233U JP 6623389 U JP6623389 U JP 6623389U JP 2528014 Y2 JP2528014 Y2 JP 2528014Y2
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考 鈴木
伸哉 篠崎
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、自動車ウインドシールドガラスの周縁に沿
って、装飾モールを連続して取り付けるために使用され
る合成樹脂の一体成形型ファスナーの改良に関するもの
である。
「従来の技術」 従来のこの種取付用ファスナーとして、例えば、実開
昭63-182914号公報中に2種類のものが示されている。
この内、一方のファスナーは、自動車窓枠を画成する
パネルの立上り部に固着される帯状基体を備え、該帯状
基体の上端縁にパネルの折曲面部を保護するリップ片を
形成し、同下端縁にパネルの段部面に当接する底壁片を
一体に延設して、該底壁片の先端部にモール側の脚部を
保持する係止片と挟圧片を一定の間隔をおいて平行に立
設する一方、内側に設けられる挟圧片と底壁片と帯状基
体とで比較的大きなU字状の樋空間を形成する構成とな
っている。
又、他方のファスナーは、挟圧片を底壁片の先端部側
には設けずに、帯状基体に別途横設されている樋片の先
端部側に設けて、当該挟圧片と樋片と帯状基体とで比較
的小さなU字状の樋空間を形成する構成となっている。
そして、これら従来のファスナーは、上記帯状基体の
上端縁に形成されるリップ片のみを軟質材料で成形し、
当該リップ片を除くその他残りの部分を全て同一の硬質
材料で一体に成形している。
従って、実際の使用に際しては、いずれのファスナー
にあっても、パネルの段部面に底壁片を当接させた状態
を得て、ファスナーの帯状基体を両面接着テープを介し
てパネルの立上り部面に連続して固着した後、モール側
の脚部を係止片と挟圧片の間に差し込んで、当該モール
側の脚部を係止片に係止することにより、モールがウイ
ンドシールドガラスの周縁に沿って連続して取り付けら
れることとなる。
しかも、斯るモールの取付状態にあっては、上記した
大小の樋空間によって、ルーフパネル上に落下した雨水
が率よく排水されると共に、リップ片のみが軟質材料で
成形されている関係で、パネルの折曲面部に対する確実
な保護作用が期待できるばかりか、外観上の見映えを害
する皺の発生の心配も解消される。
「考案が解決しようとする課題」 自動車の窓枠は、常に、完全な直線形状を呈している
ものではなく、通常は、窓枠のアッパー側などに対して
は、大なり小なりの湾曲形状が積極的に付与されている
ので、このような湾曲する窓枠を対象として、上記した
従来の各ファスナーを使用すると、以下の如き不都合が
招来される。
即ち、リップ片を除きその他残りの部分が全て同一の
硬質材料で成形された従来ファスナーをパネルの湾曲す
る立上り部面に固着すると、一方のファスナーの下で
は、当該パネルの立上り部の湾曲形状の影響をそのまま
受けて、係止片の上端部が挟圧片側へ容易に変形しなが
ら倒れ込んで、係止片と挟圧片との間隔巾を徒に狭めて
しまうので、これにより、モール側の脚部を両片の間に
差し込む作業や、逆に、両片の間から引き抜く作業が頗
る大変となってしまう。
又、他方のファスナーの下では、一方のファスナーと
は異なり、挟圧片を樋片側に自由状態をもって設けてい
る関係で、今度は、湾曲形状の影響を受けて、当該挟圧
片自体が樋片を伴って上方又は下方に容易に変形偏位し
て、モール側の脚部を係止片と共働して確実に保持する
ことができなくなるので、係止片の挟圧片側への倒れ込
みによる不都合に加えて、更に、モールの取付状態が不
安定となってしまう不都合も併せて有することとなる。
そこで、本考案は、斯る従来の課題を有効に解決する
ことのできる新規取付用ファスナーを提供せんとするも
のである。
「課題を解決するための手段」 上記目的を達成するために、本考案は、自動車窓枠を
画成するパネルの立上り部に固着される帯状基体を備
え、該帯状基体の上端縁にリップ片を形成すると共に、
同下端縁にパネルの段部面に当接する底壁片を延設し
て、該底壁片の先端部にモール側の脚部を保持する係止
片と挟圧片を立設する一方、内側に設けられる挟圧片と
上記帯状基体間に樋片を一体に架設した合成樹脂の一体
成形ファスナーを前提として、上記係止片と挟圧片及び
両片を連結する底壁片の先端部を高硬質な成形材料で成
形し、リップ片を除くその他残りの部分を硬質な成形材
料で成形する構成を採用した。
「作用」 依って、本考案のファスナーの下でも、その帯状基体
をパネルの湾曲する立上り部に固着すれば、当該湾曲形
状に沿って、ファスナー自体も当然に変形することとな
るが、係止片と挟圧片及び両片を連結する底壁片の先端
部を高硬質な成形材料で成形し、リップ片を除くその他
残りの部分硬質な成形材料で成形して、ファスナーの主
要部分にも硬軟差を積極的に持たせた関係で、これに起
因して、変形の中心が高硬質材料で成形されている側方
向へ自動的にズレて、少なくとも、係止片や挟圧片側に
対する湾曲形状の影響を可及的に減じることが可能とな
る。
この為、本考案のファスナーの使用に際して、例え、
湾曲する窓枠に使用されたとしても、従来の如く、係止
片の上端部が挟圧片側に容易に倒れ込んで、係止片と挟
圧片との間隔巾を狭めて、モール側の脚部の差し込み作
業や引き抜き作業が大変となったり、挟圧片自体が上方
又は下方に容易に変形偏位して、モール側の脚部の保持
状態に支障を来すことを効果的に防止できる。
「実施例」 以下、本考案を図示する一実施例に基づいて詳述すれ
ば、該実施例に係る取付用ファスナーも、合成樹脂の一
体成形品で、第1図に示す如く、基本的には従来と同様
に、自動車窓枠を画成するパネルに固着される固着部1A
と、モールを保持する保持部1Bと、該保持部1Bと上記固
着部1A間に介設される雨樋部1Cとから成る。
そして、第一の固着部1Aは、自動車窓枠を画成するパ
ネルの立上り部面に固着される帯状基体2を備え、該帯
状基体2の上端縁に、パネルの折曲面部を保護するリッ
プ片3を形成すると共に、帯状基体2の下端縁に、パネ
ルの段部面に当接する底壁片4を所定の角度をもって一
体に延設する構成となっている。
又、第二の保持部1Bは、上記底壁片4の先端部側に、
モール側の脚部を保持する係止片6と挟圧片5とを、一
定の間隔をおいて平行に立設する構成となっており、第
三の雨樋部1Cは、底壁片4先端部の内側に設けられる挟
圧片5と上記帯状基体2間に樋片7を一体に架設して、
該樋片7と帯状基体2と挟圧片5間に、略U字状の樋空
間8を形成する構成となっている。
そして、斯る構成のファスナーを合成樹脂で一体に成
形する場合に、本実施例にあっては、モールの取り付け
との関係で、高い剛性が要求される保持部1B、即ち係止
片6と挟圧片5及び両片5・6を連結する底壁片4の先
端部4aには、例えば無機質フィラー入りの高硬質ナイロ
ン材を使用し、その他帯状基体2等の部位には、通常一
般に使用されている硬質ナイロン材を使用する一方、特
に柔軟性が要求される帯状基体2のリップ片3には、例
えばエラストマー等の柔軟材を添加したナイロン材を使
用して、斯る3種類の成形材料を同時に押し出すことに
より、上記固着部1Aと保持部1Bと雨樋部1Cとを一体に成
形することを特徴とする。
依って、斯る構成のファスナーを用いて、モール9を
ウインドシールドガラスGの周縁に取り付ける場合に
は、第2図に示す如く、帯状基体2を両面接着テープ10
を介してパネルPの立上り部Pa面に固着する一方、ウイ
ンドシールドガラスGを接着剤11とダムラバー12を介し
てパネルPの段部Pb面に固定した後、モール9の裏面側
に設けられたクリップ体13の脚部13aを、上記係止片6
と挟圧片5間に差し込んで、該脚部13aを係止片6の係
止爪6aに係止すれば、これにより、モール9はウインド
シールドガラスGの周縁に沿って連続して取り付けられ
る。
又、本実施例のファスナーの使用に際して、パネルP
の立上り部Paが湾曲しているような場合には、当該湾曲
形状に沿って、ファスナー自体も当然に変形することと
なるが、係止片6と挟圧片5及び両片6・5を連結する
底壁片4の先端部4aを高硬質材料で成形し、リップ片3
を除くその他残りの部分を硬質材料で成形して、ファス
ナーの主要部分にも硬軟差を積極的に持たせている関係
で、変形の中心が高硬質材料で成形されている側方向へ
自動的にズレて、これにより、係止片6や挟圧片5側に
対する湾曲形状の影響を可及的に減じることが可能とな
る。
この為、本実施例の下では、例え、湾曲する窓枠に使
用されたとしても、従来の如く、係止片6の上端部が挟
圧片5側に容易に倒れ込んで、係止片6と挟圧片5との
間隔巾を狭めて、クリップ体13の脚部13aの差し込み作
業や引き抜き作業が大変となったり、挟圧片5自体が上
方又は下方に容易に変形偏位して、同脚部13aの保持状
態に支障を来すことが効果的に防止できることとなる。
その上、係止片6や挟圧片5や底壁片4の先端部4aが
高硬質材料で成形されていることは、上記の利点に加え
て、クリップ体13の脚部13aを強固に保持することが保
障できるので、これによっても、モール9の不用意なガ
タつきを同時に防止できる訳である。
これに対して、雨樋部1Cを構成する樋片7は、保持部
1Bよりも硬質度が低い成形材料で成形されて、適度の弾
性を発揮できるようになっているので、例えパネルPの
立上り部Pa面とウインドシールドガラスGの端面間の寸
法誤差等が生じていても、斯る適度な弾性により、この
寸法誤差等を効果的に吸収できると共に、リップ片3
は、軟質材料で成形されているので、パネルPの折曲面
部に追随して、保護作用を確実に発揮できるばかりが、
外観上の見映えを害する皺の発生も全くなくなる。
尚、本実施例にあっても、樋片7の存在により、自動
車のルーフパネル上に落下した雨水は、ウインドシール
ドガラスG面に流下することなく、効率よく下方に排水
されることは言うまでもないが、樋片7が挟圧片5と帯
状基体2間に一体に架設されている関係で、特にこの挟
圧片5は該樋片7により弾持されることとなるので、こ
れによっても、挟圧片5の変形が補助的ではあるが阻止
される利点がある。
「考案の効果」 以上の如く、本考案のファスナーは、上記構成の採用
により、例え、湾曲する窓枠に使用されたとしても、従
来の如く、係止片の上端部が挟圧片側に容易に倒れ込ん
で、係止片と挟圧片との間隔巾を狭めて、モール側の脚
部の差し込み作業や引き抜き作業が徒に大変となった
り、挟圧片自体が上方又は下方に容易に変形偏位して、
モール側の脚部の保持状態が不安定となることを効果的
に防止することが初めて可能となった。
又、本考案にあっては、従来のものと異なり、樋片を
底壁片から立設する挟圧片と帯状基体間に一体に架設し
ている関係で、当該樋片の存在によっても、挟圧片側に
対する湾曲形状の影響を有効に減じることが可能となる
ので、いずれにしても、作業性の改善に加えて、モール
の安定した取付状態が保障できることとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係る取付用ファスナーを示す
要部斜視図、第2図は同ファスナーを用いてモールを取
り付けた状態を示す要部断面図である。 1A……ファスナーの固着部、1B……同保持部、1C……同
雨樋部、2……帯状基体、4……底壁片、4a……同先端
部、5……挟圧片、6……係止片、7……樋片、9……
モール、10……両面接着テープ、G……ウインドシール
ドガラス、P……パネル、Pa……パネルの立上り部、Pb
……パネルの段部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車窓枠を画成するパネルの立上り部に
    固着される帯状基体を備え、該帯状基体の上端縁にリッ
    プ片を形成する共に、同下端縁にパネルの段部面に当接
    する底壁片を延設して、該底壁片の先端部にモール側の
    脚部を保持する係止片と挟圧片を立設する一方、内側に
    設けられる挟圧片と上記帯状基体間に樋片を一体に架設
    した合成樹脂の一体成形ファスナーであって、 上記係止片と挟圧片及び両片を連結する底壁片の先端部
    を高硬質な成形材料で成形し、リップ片を除くその他残
    りの部分を硬質な成形材料で成形したことを特徴とする
    ガラスモールの取付用ファスナー。
JP1989066233U 1989-06-08 1989-06-08 ガラスモールの取付用ファスナー Expired - Lifetime JP2528014Y2 (ja)

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