JP2503941B2 - 新規含フッ素化合物 - Google Patents
新規含フッ素化合物Info
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- JP2503941B2 JP2503941B2 JP29340794A JP29340794A JP2503941B2 JP 2503941 B2 JP2503941 B2 JP 2503941B2 JP 29340794 A JP29340794 A JP 29340794A JP 29340794 A JP29340794 A JP 29340794A JP 2503941 B2 JP2503941 B2 JP 2503941B2
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- Japan
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- reaction
- ocf
- cfocf
- fluorinated compound
- zinc
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規含フッ素化合物に関
する。
する。
【0002】
【従来の技術】本発明の一般式CF2 =CFO(CF
2 )n CF=CF2 (ただしnは3または4)で表され
る化合物、さらに詳しくは、CF2 =CFOCF2 CF
2 CF2CF=CF2 [1,1,2,4,4,5,5,
6,6,7,8,8−ドデカフルオロ−3−オキサオク
タ−1,7−ジエン(n=3)]、CF2 =CFOCF
2CF2 CF2 CF2 CF=CF2 [1,1,2,4,
4,5,5,6,6,7,7,8,9,9−テトラデカ
フルオロ−3−オキサノナ−1,8−ジエン(n=
4)]は、文献未載の新規化合物であり、反応性の異な
る二種類の二重結合を有する。
2 )n CF=CF2 (ただしnは3または4)で表され
る化合物、さらに詳しくは、CF2 =CFOCF2 CF
2 CF2CF=CF2 [1,1,2,4,4,5,5,
6,6,7,8,8−ドデカフルオロ−3−オキサオク
タ−1,7−ジエン(n=3)]、CF2 =CFOCF
2CF2 CF2 CF2 CF=CF2 [1,1,2,4,
4,5,5,6,6,7,7,8,9,9−テトラデカ
フルオロ−3−オキサノナ−1,8−ジエン(n=
4)]は、文献未載の新規化合物であり、反応性の異な
る二種類の二重結合を有する。
【0003】このような例は、CF2 =CFOCF2 C
F=CF2 [1,1,2,4,4,5,6,6−オクタ
フルオロ−3−オキサヘキサ−1,5−ジエン](特公
昭60−45619)なるものが知られていた。
F=CF2 [1,1,2,4,4,5,6,6−オクタ
フルオロ−3−オキサヘキサ−1,5−ジエン](特公
昭60−45619)なるものが知られていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来知られていたCF
2 =CFOCF2 CF=CF2 はラジカル開始剤存在下
重合するとガラス転移温度が69℃の環化重合体が得ら
れる。本発明の新規含フッ素化合物を用い環化重合する
とガラス転移温度が前述の69℃より高いものが得られ
る。これは、主鎖の環構造が5員環から例えば6員環に
なることにより立体的によりかさ高くなったためである
と思われる。
2 =CFOCF2 CF=CF2 はラジカル開始剤存在下
重合するとガラス転移温度が69℃の環化重合体が得ら
れる。本発明の新規含フッ素化合物を用い環化重合する
とガラス転移温度が前述の69℃より高いものが得られ
る。これは、主鎖の環構造が5員環から例えば6員環に
なることにより立体的によりかさ高くなったためである
と思われる。
【0005】
【課題を解決するための手段】かくして本発明は、一般
式CF2 =CFO(CF2 )n CF=CF2 (ただしn
は3または4)で表される新規含フッ素化合物を提供す
る。
式CF2 =CFO(CF2 )n CF=CF2 (ただしn
は3または4)で表される新規含フッ素化合物を提供す
る。
【0006】本発明の新規含フッ素化合物(n=4のも
の)は、例えば次のように合成することができる。
の)は、例えば次のように合成することができる。
【0007】
【化1】 CF2 =CFCl ↓ ICl CF2 ClCFClI (a) ↓ 2CF2 =CF2 CF2 ClCFCl(CF2 )4 I (b) ↓ H2 SO4 ・SO3 CF2 ClCFCl(CF2 )3 COF (c) ↓ HFPO CF2 ClCFCl(CF2 )4 OCF(CF3 )COF (d) ↓ Δ CF2 ClCFCl(CF2 )4 OCF=CF2 (e) ↓ Zn CF2 =CF(CF2 )4 OCF=CF2 (f)
【0008】すなわち、塩化ヨウ素とトリフルオロクロ
ロエチレンを低温下反応させた後、ラジカル開始剤存在
下、テトラフルオロエチレンを反応させ、発煙硫酸(H
2 SO4 ・SO3 )で酸化する。さらに金属フッ化物存
在下にヘキサフルオロプロピレンオキシド(HFPO)
を低温下反応させ、熱分解によりビニルエーテルを生成
せしめ、亜鉛等の脱ハロゲン化剤を用いて脱塩素反応す
ることによって含フッ素モノマーとして有用な本発明の
新規含フッ素化合物(f)が得られる。
ロエチレンを低温下反応させた後、ラジカル開始剤存在
下、テトラフルオロエチレンを反応させ、発煙硫酸(H
2 SO4 ・SO3 )で酸化する。さらに金属フッ化物存
在下にヘキサフルオロプロピレンオキシド(HFPO)
を低温下反応させ、熱分解によりビニルエーテルを生成
せしめ、亜鉛等の脱ハロゲン化剤を用いて脱塩素反応す
ることによって含フッ素モノマーとして有用な本発明の
新規含フッ素化合物(f)が得られる。
【0009】またn=3のものは、例えば次のように合
成することができる。
成することができる。
【0010】
【化2】 CF2 =CFCF2 OCF=CF2 (g) ↓ Δ CF2 =CFCF2 CF2 COF (h) ↓ Cl2 CF2 ClCFCl(CF2 )2 COF (i) ↓ HFPO CF2 ClCFCl(CF2 )3 OCF(CF3 )COF (j) ↓ Δ CF2 ClCFCl(CF2 )3 OCF=CF2 (k) ↓ Zn CF2 =CF(CF2 )3 OCF=CF2 (l)
【0011】すなわち、パーフルオロ(アリルビニルエ
ーテル)(特公昭60−45619)を加熱しクライゼ
ン転位生成物(h)とした後、塩素を二重結合に付加さ
せる。その後金属フッ化物存在下にHFPOを低温下反
応させ、熱分解によりビニルエーテルを生成せしめ、亜
鉛等の脱ハロゲン化剤を用いて脱塩素反応することによ
って含フッ素モノマーとして有用な本発明の新規含フッ
素化合物(l)が得られる。
ーテル)(特公昭60−45619)を加熱しクライゼ
ン転位生成物(h)とした後、塩素を二重結合に付加さ
せる。その後金属フッ化物存在下にHFPOを低温下反
応させ、熱分解によりビニルエーテルを生成せしめ、亜
鉛等の脱ハロゲン化剤を用いて脱塩素反応することによ
って含フッ素モノマーとして有用な本発明の新規含フッ
素化合物(l)が得られる。
【0012】塩化ヨウ素とトリフルオロクロロエチレン
との反応は文献記載(J.Am.Chem.Soc.,
83,2495(1961))の方法で、低温下、好ま
しくは0℃〜−8℃で反応させることにより選択的にC
F2 ClCFClI(a)が生成する。
との反応は文献記載(J.Am.Chem.Soc.,
83,2495(1961))の方法で、低温下、好ま
しくは0℃〜−8℃で反応させることにより選択的にC
F2 ClCFClI(a)が生成する。
【0013】(a)とテトラフルオロエチレンとの反応
は、過酸化物、アゾ化合物等のラジカル開始剤の存在
下、通常は20〜150℃、好ましくは60〜100℃
でテトラフルオロエチレンを10気圧以下、好ましく5
気圧以下に保ちながら行うことにより、CF2 ClCF
Cl(CF2 )4 I(b)を得ることができる。
は、過酸化物、アゾ化合物等のラジカル開始剤の存在
下、通常は20〜150℃、好ましくは60〜100℃
でテトラフルオロエチレンを10気圧以下、好ましく5
気圧以下に保ちながら行うことにより、CF2 ClCF
Cl(CF2 )4 I(b)を得ることができる。
【0014】(b)の酸化反応は、例えば発煙硫酸にて
行うことができる。発煙硫酸の濃度は任意に選ばれる。
反応温度は、発煙硫酸の濃度により異なるが、例えば6
0%の場合は、40〜100℃好ましくは60〜80℃
である。
行うことができる。発煙硫酸の濃度は任意に選ばれる。
反応温度は、発煙硫酸の濃度により異なるが、例えば6
0%の場合は、40〜100℃好ましくは60〜80℃
である。
【0015】極性溶媒中、金属フッ化物の作用のもとに
(c)とHFPOとを反応させることにより(d)を得
ることができる。このときの極性溶媒としては、例えば
アセトニトリル、ジエチレングリコールジメチルエーテ
ル(ジグライム)、1,4−ジオキサン等があげられ
る。反応温度は−20〜+50℃、好ましくは、−10
〜+20℃である。
(c)とHFPOとを反応させることにより(d)を得
ることができる。このときの極性溶媒としては、例えば
アセトニトリル、ジエチレングリコールジメチルエーテ
ル(ジグライム)、1,4−ジオキサン等があげられ
る。反応温度は−20〜+50℃、好ましくは、−10
〜+20℃である。
【0016】(e)のビニルエーテルは、(d)の気相
熱分解、もしくは(d)と水酸化アルカリとを反応させ
て得られるカルボン酸アルカリ塩の熱分解により得るこ
とができる。(d)の気相熱分解における反応温度は2
50〜400℃、好ましくは280〜350℃であり、
またカルボン酸アルカリ塩の熱分解における反応温度は
150〜300℃、好ましくは200〜280℃であ
る。反応温度が低い場合には変換率が低くなり、また高
い場合は分解生成物量が多くなる。
熱分解、もしくは(d)と水酸化アルカリとを反応させ
て得られるカルボン酸アルカリ塩の熱分解により得るこ
とができる。(d)の気相熱分解における反応温度は2
50〜400℃、好ましくは280〜350℃であり、
またカルボン酸アルカリ塩の熱分解における反応温度は
150〜300℃、好ましくは200〜280℃であ
る。反応温度が低い場合には変換率が低くなり、また高
い場合は分解生成物量が多くなる。
【0017】極性溶媒中、亜鉛等の脱ハロゲン化剤を用
いて(e)を脱塩素反応せしめることにより、目的生成
物CF2 =CFO(CF2 )4 CF=CF2 を得ること
ができる。この反応における溶媒は、例えばジグライ
ム、1,4−ジオキサン、メタノール等が好ましく使用
される。また、脱ハロゲン化剤としては、亜鉛の他にナ
トリウム、マグネシウム、スズ、銅、鉄等が挙げられる
が、反応速度の点から亜鉛が好ましく使用される。ま
た、脱ハロゲン化剤のモル比は、(e)の2〜6倍、好
ましくは3〜4倍である。反応温度は20〜150℃、
好ましくは30〜100℃である。
いて(e)を脱塩素反応せしめることにより、目的生成
物CF2 =CFO(CF2 )4 CF=CF2 を得ること
ができる。この反応における溶媒は、例えばジグライ
ム、1,4−ジオキサン、メタノール等が好ましく使用
される。また、脱ハロゲン化剤としては、亜鉛の他にナ
トリウム、マグネシウム、スズ、銅、鉄等が挙げられる
が、反応速度の点から亜鉛が好ましく使用される。ま
た、脱ハロゲン化剤のモル比は、(e)の2〜6倍、好
ましくは3〜4倍である。反応温度は20〜150℃、
好ましくは30〜100℃である。
【0018】一方、(g)のクライゼン転位反応の後、
塩素を付加反応せしめることによっても(c)(n=3
のもの)を得ることができる。クライゼン転位反応の反
応温度は100〜300℃、 好ましくは100〜200
℃であり、塩素との反応は0〜70℃、 好ましくは30
〜70℃である。
塩素を付加反応せしめることによっても(c)(n=3
のもの)を得ることができる。クライゼン転位反応の反
応温度は100〜300℃、 好ましくは100〜200
℃であり、塩素との反応は0〜70℃、 好ましくは30
〜70℃である。
【0019】
【作用】本発明の一般式CF2 =CFO(CF2 )n C
F=CF2 (ただしnは3または4)で表される化合物
は、反応性の異なった二種類の二重結合を含んでおり、
かつその二重結合を連結する原子数が4〜5であり、単
独重合時には環化重合して主鎖に環構造を有するポリマ
ーを生ずる。また、もし分子内環化が進行しにくい場合
であっても、二重結合の反応性が異なるためにその場で
はゲル化せず、側鎖に二重結合を有するポリマーが得ら
れる。
F=CF2 (ただしnは3または4)で表される化合物
は、反応性の異なった二種類の二重結合を含んでおり、
かつその二重結合を連結する原子数が4〜5であり、単
独重合時には環化重合して主鎖に環構造を有するポリマ
ーを生ずる。また、もし分子内環化が進行しにくい場合
であっても、二重結合の反応性が異なるためにその場で
はゲル化せず、側鎖に二重結合を有するポリマーが得ら
れる。
【0020】
【実施例】[例1] 撹拌機、還流コンデンサー、滴下ロートを備えた2リッ
トルの四ツ口フラスコに亜鉛440g(6.73モ
ル)、1,4−ジオキサン900mlを入れ、60〜7
0℃にする。そこへCF2 =CFOCF2 CF2 CFC
lCF2 Clの589g(1.69モル)をゆっくり滴
下する。滴下終了後2時間還流熟成する。蒸留により生
成物を抜き出した後、精留により純粋なCF2 =CFO
CF2 CF2CF=CF2 [1,1,2,4.4,5,
5,6,7,7−デカフルオロ−3−オキサヘプタ−
1,6−ジエン]を329g(70%収率)得た。
トルの四ツ口フラスコに亜鉛440g(6.73モ
ル)、1,4−ジオキサン900mlを入れ、60〜7
0℃にする。そこへCF2 =CFOCF2 CF2 CFC
lCF2 Clの589g(1.69モル)をゆっくり滴
下する。滴下終了後2時間還流熟成する。蒸留により生
成物を抜き出した後、精留により純粋なCF2 =CFO
CF2 CF2CF=CF2 [1,1,2,4.4,5,
5,6,7,7−デカフルオロ−3−オキサヘプタ−
1,6−ジエン]を329g(70%収率)得た。
【0021】b.p.64℃。
【0022】19F−NMR(δppm、CFCl3 基
準、CDCl3 中) a:−114.1、b:−122.1、c:−135.
0、d:−88.8、e:−120.9、f:−19
0.2、g:−88.2、h:−104.9。 カップリング定数(Hz) J(Fa −Fb )=85、J(Fa −Fc )=66、J
(Fb −Fc )=112、J(Ff −Fg )=39、J
(Ff −Fh )=118、J(Fg −Fh )=51。
準、CDCl3 中) a:−114.1、b:−122.1、c:−135.
0、d:−88.8、e:−120.9、f:−19
0.2、g:−88.2、h:−104.9。 カップリング定数(Hz) J(Fa −Fb )=85、J(Fa −Fc )=66、J
(Fb −Fc )=112、J(Ff −Fg )=39、J
(Ff −Fh )=118、J(Fg −Fh )=51。
【0023】
【化3】 Fa Fc Ff Fg \ / \ / C=C C=C / \ / \ Fb OCFd 2CFe 2 Fh
【0024】 元素分析測定結果;F:68.22、C:25.94
(計算値;F:68.33、C:25.92)。
(計算値;F:68.33、C:25.92)。
【0025】[例2] 撹拌機、還流コンデンサー、滴下ロートを備えた500
mlの四ツ口フラスコに亜鉛82.6g(1.26モ
ル)、1,4−ジオキサン200mlを入れ80℃にす
る。 そこへCF2 =CFOCF2 CF2 CF2 CFCl
CF2 Clの126g(0.32モル)をゆっくり滴下
する。滴下終了後2時間還流熟成する。固形分を濾別
後、下層を蒸留することにより目的生成物CF2 =CF
OCF2 CF2 CF2 CF=CF2 を52.5g(51
%収率)得た。
mlの四ツ口フラスコに亜鉛82.6g(1.26モ
ル)、1,4−ジオキサン200mlを入れ80℃にす
る。 そこへCF2 =CFOCF2 CF2 CF2 CFCl
CF2 Clの126g(0.32モル)をゆっくり滴下
する。滴下終了後2時間還流熟成する。固形分を濾別
後、下層を蒸留することにより目的生成物CF2 =CF
OCF2 CF2 CF2 CF=CF2 を52.5g(51
%収率)得た。
【0026】b.p.85℃。
【0027】19F−NMR(δppm、CFCl3 基
準、CDCl 3 中) a:−116.0、b:−123.8、c:−137.
0、d:−86.0、e:−119.6、f:−12
9.1、g:−190.2、h:−90.2、i:−1
06.3。 カップリング定数(Hz) J(Fa −Fb )=85、J(Fa −Fc )=66、J
(Fb −Fc )=112、J(Fg −Fh )=39、J
(Fg −Fi )=117、J(Fh −Fi )=52。
準、CDCl 3 中) a:−116.0、b:−123.8、c:−137.
0、d:−86.0、e:−119.6、f:−12
9.1、g:−190.2、h:−90.2、i:−1
06.3。 カップリング定数(Hz) J(Fa −Fb )=85、J(Fa −Fc )=66、J
(Fb −Fc )=112、J(Fg −Fh )=39、J
(Fg −Fi )=117、J(Fh −Fi )=52。
【0028】
【化4】 Fa Fc Fg Fh \ / \ / C=C C=C / \ / \ Fb OCFd 2CFe 2CFf 2 Fi
【0029】元素分析測定結果;F:69.40、C:
25.80(計算値;F:69.49、C:25.6
3)
25.80(計算値;F:69.49、C:25.6
3)
【0030】[例3] 撹拌機、還流コンデンサー、滴下ロートを備えた500
mlの四ツ口フラスコに亜鉛65.4g(1.00モ
ル)、エタノール150mlを入れ70℃にする。 そこ
へCF2 =CFOCF2 CF2 CF2 CF2 CFClC
F2 Clの225g(0.50モル)をゆっくり滴下す
る。滴下終了後2時間還流熟成する。水200mlを加
えた後、固形分を濾別し、下層を蒸留することにより目
的生成物CF2 =CFOCF2 CF2 CF2 CF2 CF
=CF2 を125g(66%収率)得た。
mlの四ツ口フラスコに亜鉛65.4g(1.00モ
ル)、エタノール150mlを入れ70℃にする。 そこ
へCF2 =CFOCF2 CF2 CF2 CF2 CFClC
F2 Clの225g(0.50モル)をゆっくり滴下す
る。滴下終了後2時間還流熟成する。水200mlを加
えた後、固形分を濾別し、下層を蒸留することにより目
的生成物CF2 =CFOCF2 CF2 CF2 CF2 CF
=CF2 を125g(66%収率)得た。
【0031】b.p.104℃。
【0032】19F−NMR(δppm、CFCl3 基
準、CDCl3 中) a:−116.2、b:−123.6、c:−136.
8、d:−86.4、e:−128.1、f:−12
7.6、g:−118.9、h:−190.0、i:−
90.4、j:−106.6。 カップリング定数(Hz) J(Fa −Fb )=85、J(Fa −Fc )=66、J
(Fb −Fc )=112、J(Fh −Fi )=39、J
(Fh −Fj )=116、J(Fi −Fj )=51。
準、CDCl3 中) a:−116.2、b:−123.6、c:−136.
8、d:−86.4、e:−128.1、f:−12
7.6、g:−118.9、h:−190.0、i:−
90.4、j:−106.6。 カップリング定数(Hz) J(Fa −Fb )=85、J(Fa −Fc )=66、J
(Fb −Fc )=112、J(Fh −Fi )=39、J
(Fh −Fj )=116、J(Fi −Fj )=51。
【0033】
【化5】 Fa Fc Fh Fi \ / \ / C=C C=C / \ / \ Fb OCFd 2CFe 2CFf 2CFg 2 Fj
【0034】元素分析測定結果;F:70.31、C:
25.44(計算値;F:70.35、C:25.4
2)
25.44(計算値;F:70.35、C:25.4
2)
【0035】
【発明の効果】本発明の新規含フッ素化合物は、反応性
の異なる二種類の二重結合を有するものであり、環化重
合性に優れ、主鎖に環構造を有する含フッ素ポリマーを
与え得るという効果を有する。
の異なる二種類の二重結合を有するものであり、環化重
合性に優れ、主鎖に環構造を有する含フッ素ポリマーを
与え得るという効果を有する。
Claims (1)
- 【請求項1】一般式CF2 =CFO(CF2 )n CF=
CF2 (ただしnは3または4)で表される新規含フッ
素化合物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29340794A JP2503941B2 (ja) | 1994-11-28 | 1994-11-28 | 新規含フッ素化合物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29340794A JP2503941B2 (ja) | 1994-11-28 | 1994-11-28 | 新規含フッ素化合物 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30143587A Division JP2503549B2 (ja) | 1987-12-01 | 1987-12-01 | 含フッ素化合物の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07206750A JPH07206750A (ja) | 1995-08-08 |
JP2503941B2 true JP2503941B2 (ja) | 1996-06-05 |
Family
ID=17794376
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29340794A Expired - Fee Related JP2503941B2 (ja) | 1994-11-28 | 1994-11-28 | 新規含フッ素化合物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2503941B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4655176B2 (ja) * | 2001-02-28 | 2011-03-23 | 旭硝子株式会社 | 新規なvic−ジクロロ酸フルオリド化合物 |
-
1994
- 1994-11-28 JP JP29340794A patent/JP2503941B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07206750A (ja) | 1995-08-08 |
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