JP2502313Y2 - 樹脂成形品 - Google Patents

樹脂成形品

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JP2502313Y2
JP2502313Y2 JP2107291U JP2107291U JP2502313Y2 JP 2502313 Y2 JP2502313 Y2 JP 2502313Y2 JP 2107291 U JP2107291 U JP 2107291U JP 2107291 U JP2107291 U JP 2107291U JP 2502313 Y2 JP2502313 Y2 JP 2502313Y2
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秀夫 副島
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西川化成株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車、電気製品等に
使用される樹脂成形品の改良に関し、特に部分的に異な
る表皮材を設けた場合の接着対策と表皮材の脱型対策に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車等車両の内装材として
の例えばドアトリムは、剛性を有する基材としてのトリ
ム本体の表面が表皮材で覆われている。そして、この表
皮材(第1表皮材)が設けられたトリム本体の所定の領
域に上記表皮材と色及び材質等の異なる別の表皮材(第
2表皮材)を部分的に設けることにより、デザイン性の
向上を図るようにしたドアトリムが知られている(実開
平1―87941号公報参照)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記の従来
のドアトリム等樹脂成形品では、一般に、第1表皮材に
接着剤を塗布し、その上に第2表皮材をプレス等により
全面接着していることから、接着時にエアを巻き込み易
く、このエア巻込み部分が未接着部分となって接着不良
を生ずるおそれがあった。
【0004】また、上記第1および第2表皮材は、剛性
を有する基材に全面接着されることから、外観上どうし
てもゴツゴツとした堅い感じを与え、ソフトな感じを出
すことができなかった。
【0005】さらには、上記第1表皮材と第2表皮材と
の材質が異なる場合には、接着後における両者の熱膨張
の差により第2表皮材が剥離するという問題もある。
【0006】ところで、第1表皮材がスラッシュ成形さ
れたものである場合(特開昭63―3912号公報参
照)、該第1表皮材は薄くて脱型時に損傷し易く損傷す
ると商品価値が著しく損われることから、脱型性を良く
することが望まれる。
【0007】本考案はかかる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、スラッシュ成形され
た第1表皮材の第2表皮材接着領域の形状を変えること
により、上記第1表皮材と第2表皮材とを全面接着では
なく部分的に接着させ、接着時にエアの巻込みによる接
着不良を確実になくすとともに、ソフト感を与え、かつ
熱膨張差による第2表皮材の剥離を確実に防止し、さら
に、第1表皮材の脱型性を良くしてその損傷を防止せん
とすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本考案の解決手段は、所定の領域に多数の略平行な
突条部が形成されたスラッシュ成形の第1表皮材を剛性
を有する樹脂製の基材の表面に設ける。さらに、上記第
1表皮材の各突条部に第2表皮材を接着したことであ
る。
【0009】
【作用】上記の構成により、本考案では、第2表皮材
は、剛性を有する基材の表面に設けられたスラッシュ成
形の第1表皮材の多数の略平行な突条部の領域で該各突
条部に接着されることから、接着時に巻き込まれるエア
は相隣る突条部間の連続した空間から外部に逃げ、エア
の巻込みによる接着不良が確実になくなる。
【0010】また、上記第1表皮材と第2表皮材とは、
各突条部によって部分的にしか接触しておらず、第2表
皮材の相隣る突条部間に位置する部分は空間によってフ
リーな状態となってソフト感が与えられる。
【0011】さらに、上記第1表皮材と第2表皮材との
材質が異なる場合における両者の熱膨張の差が、相隣る
突条部間の非接着部によって吸収され、第2表皮材の剥
離が確実に防止される。
【0012】加えて、第1表皮材には各突条部が一方向
に略平行に並んでいるので、スラッシュ成形型から脱型
する時、各突条部の長手方向に沿って剥がしていけば剥
離抵抗が小さくなり、脱型性が良くなって第1表皮材の
損傷が防止させる。
【0013】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0014】図1ないし図3は本考案の実施例に係る樹
脂成形品としての自動車のドアトリムを示す。1は剛性
を有する基材としてのトリム本体であって、該トリム本
体1は、例えば硬質ポリウレタン発泡体3にガラス繊維
マット5を埋設して構成されている。
【0015】上記トリム本体1の表面にはスラッシュ成
形法により成形された第1表皮材11が一体に接合さ
れ、該第1表皮材11表面の所定の領域(上半部分)に
は多数の略平行な突条部13,13,…が形成されてい
る。
【0016】上記第1表皮材11のスラッシュ成形の一
例を挙げると、図4に示すように、まず、粉体スラッシ
ュ成形装置15の収容ボックス17に例えば粒径が15
0μmのポリ塩化ビニル等の粉体樹脂成形原料A´を収
容する。次いで、上記収容ボックス17の開口部をパッ
キン19を介してスラッシュ成形型21で覆い、収容ボ
ックス17の開口部外周に枠部材23,23に支持され
て配置された複数基(図4では2基のみ表われる)のク
ランプ装置25,25,…のクランプ作動により、上記
スラッシュ成形型21の外周を複数箇所でクランプして
上記粉体樹脂成形原料A´が収容ボックス17から外部
に出ないようにする。その後、上記収容ボックス17を
図示しない回転装置により上下方向に360°回転さ
せ、この間に収容ボックス17内の粉体樹脂成形原料A
´を例えば200℃に加熱されたスラッシュ成形型21
の成形面(図4下面)に供給して付着溶融させたのち冷
却し、多数の略平行な突条部13,13,…がスラッシ
ュ成形型21の成形面の凹条部27,27,…によって
形成された第1表皮材11を得る。そして、図5に示す
ように、第1表皮材11をスラッシュ成形型21から剥
離する。また、この第1表皮材11をトリム本体1の表
面に接合する要領は、第1表皮材11をガラス繊維マッ
ト5と共に図示しない成形型のキャビティにセットし、
該キャビティに硬質ポリウレタンの発泡成形原料を注入
して型温により発泡硬化させるようにする。
【0017】さらに、上記第1表皮材11の表面には、
布地29にバッキング材31が裏打ちされた第2表皮材
33が上記各突条部13に接着され、該相隣る突条部1
3,13間に連続した空間35を形成している。
【0018】このように、本実施例では、第2表皮材3
3を第1表皮材11の多数の略平行な突条部13,1
3,…に接着していることから、接着時に巻き込まれる
エアを相隣る突条部13,13間の連続した空間35か
ら外部に逃がし、エアの巻込みによる接着不良を確実に
なくすことができる。
【0019】また、上記実施例では、第1表皮材11と
第2表皮材33とを、各突条部13によって部分的にし
か接触させておらず、第2表皮材33の相隣る突条部1
3,13間に位置する部分が空間35となっているた
め、ソフト感を与えることができる。
【0020】さらに、上記実施例では、第1表皮材11
と第2表皮材33との材質が異なる場合であっても、こ
の両者の熱膨張の差を相隣る突条部13,13間の非接
着部によって吸収して、第2表皮材33の剥離を確実に
防止することができる。
【0021】加えて、上記実施例では、第1表皮材11
に各突条部13を一方向に略平行に並べているので、ス
ラッシュ成形型21から脱型する時、各突条部13の長
手方向に沿って剥がしていけば剥離抵抗を少なくでき、
脱型性を良くすることができて第1表皮材11の損傷を
防止することができる。
【0022】なお、上記実施例では、第1表皮材11が
一層である場合を示したが、これに限らず、例えば表皮
層とその裏面に設けられた発泡層とでもって二層構造の
第1表皮材11としてもよく、この場合には発泡層があ
るためソフト感をさらに出すことができる。
【0023】また、上記実施例では、樹脂成形品がドア
トリムである場合を示したが、これに限らず、自動車の
インストルメントパネルやその他の内装材あるいは、電
気製品の樹脂製ケーシング等にも適用できるものであ
る。
【0024】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
剛性を有する樹脂製の基材の表面にスラッシュ成形の第
1表皮材を設け、該第1表皮材の表面に第2表皮材を設
ける際、上記第1表皮材の所定の領域に形成された多数
の略平行な突条部に上記第2表皮材を接着したので、相
隣る突起部間に連続した空間を形成でき、この空間の存
在により、エアの巻込みによる接着不良を確実になくす
ことができるとともに、ソフト感を与え、かつ熱膨張差
による第2表皮材の剥離を確実に防止することができ
る。さらには、第1表皮材を各突条部の長手方向に沿っ
て小さな剥離抵抗で剥離でき、第1表皮材の脱型性を良
くしてその損傷を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車のドアトリムの斜視図である。
【図2】第1表皮材と第2表皮材との接着部分の要部拡
大横断側面図である。
【図3】ドアトリムの正面図である。
【図4】スラッシュ成形装置の縦断面図である。
【図5】第1表皮材のスラッシュ成形型からの剥離途中
を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1…トリム本体(基材) 11…第1表皮材 13…突条部 33…第2表皮材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/06 9349−4F B32B 27/06 B60J 5/04 B60J 5/04 B

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剛性を有する樹脂製の基材と、該基材の
    表面に設けられ、所定の領域に多数の略平行な突条部が
    形成されたスラッシュ成形の第1表皮材と、該第1表皮
    材の各突条部に接着された第2表皮材とを備えてなるこ
    とを特徴とする樹脂成形品。
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