JP3198043B2 - 粉末スラッシュ成形表皮材の製造方法及びその製造装置 - Google Patents
粉末スラッシュ成形表皮材の製造方法及びその製造装置Info
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Description
形表皮材の製造方法及びその製造装置に関し、特に表皮
材に被接着部材を接着するようにしたものの技術分野に
属する。
く知られている。このものは、例えば特公平2−383
70号公報等に示されているように、粉末樹脂を収納す
るボックスと、その開口を塞ぐように配置される成形面
を有して加熱及び冷却可能な金型とを対向させて組合わ
せてなり、上記ボックス及び金型を一体的に回転させて
両者の上下の位置関係を変えることができる構成とされ
ている。そして、先ず、その金型を加熱した状態で、上
記ボックス及び金型の回転により、成形前は上側に位置
していた金型を下側に位置させ、ボックス内の粉末樹脂
を重力の作用により金型の成形面上に供給し、金型成形
面上に粉末樹脂を溶融付着させて樹脂皮膜を成形し、そ
の後、上記ボックス及び金型を再度回転させて元の状態
とした後、金型の冷却により上記成形した樹脂皮膜を硬
化させる。また、余った粉末樹脂を上記ボックスに回収
して再び次の成形に使用することができるようになって
いる。
に示されているように、自動車用ドアトリムのアームレ
スト部に乗員が腕を乗せたときの感触を良くするため
に、プレス成形された芯材のアームレスト部にモールド
パッドを接着し、この芯材を表皮材と一体プレス成形す
ることで、アームレスト部における表皮材と芯材との間
にモールドパッドを介在させたドアトリムが知られてい
る。
のように表皮材と芯材との間にパッドを介在させたドア
トリム等の部品を樹脂で製造する場合、上記粉末スラッ
シュ成形装置を使用して表皮材を成形することが考えら
れる。そして、通常は、先ず、表皮材をスラッシュ成形
し、次いでその表皮材の裏側の所定箇所にパッドを接着
剤によって接着し、その後、芯材をパッドが接着された
表皮材と一体成形する方法が採られる。
を表皮材に接着する作業が別途に必要であり、しかも接
着剤も必要となるので、ドアトリム等の部品の製造時間
が長くなり、製造コストが高くなるという問題がある。
あり、その目的とするところは、上記粉末スラッシュ成
形装置の構造を改良することによって、スラッシュ成形
後にモールドパッドのような被接着部材を接着剤により
別途に接着する工程をなくし、表皮材に被接着部材を接
着して得られる部品の製造時間を短縮し、製造コストを
低減させることにある。
めに、この発明では、表皮材の表皮層に接着すべき被接
着部材を支持して金型成形面に対し接離する支持部を有
する作動手段を設け、表皮層のスラッシュ成形後、表皮
層に接着される被接着部材を支持した状態で支持部を金
型成形面に近接移動させて、未硬化状態にある表皮層裏
面に被接着部材を押圧接着させるようにした。
脂を収納するボックスと、該ボックスの開口を閉塞する
ように配置される成形面を有し、加熱及び冷却可能な金
型とを組合わせてなり、上記ボックス及び金型をいずれ
か一方が交互に上側になるように回転させて粉末樹脂か
ら表皮材をスラッシュ成形するようにした粉末スラッシ
ュ成形表皮材の製造方法を前提とする。
被接着部材を支持する支持部と、上記支持部を上記金型
の成形面から離隔した離隔位置と近接した近接位置との
間で移動させて上記表皮層に被接着部材を接着する作動
手段とを設け、予め成形された未硬化状態の上記表皮層
が付着した上記金型の成形面に対して被接着部材を支持
した支持部を作動手段により近接位置に位置付けて上記
被接着部材を上記表皮層裏面に押圧接着した後、上記被
接着部材を支持しない支持部を作動手段により離隔位置
に位置付けることを特徴とする。
後、作動手段の支持部が被接着部材を支持して近接位置
に位置付けられ、未硬化状態の表皮層裏面に上記被接着
部材を押圧接着する。すると、その未硬化状態にある表
皮層裏面に被接着部材が押し付けられて溶融接着され
る。よって、その後、作動手段の支持部が離隔位置に位
置付けられるが、このときには、支持部による被接着部
材の支持は解除され、支持部は被接着部材を支持してい
ない状態となる。その後、被接着部材が押圧接着された
上記表皮層が成形面に付着した金型と、粉末樹脂が収納
された上記支持部及び作動手段を有するボックスとを組
み合わせた状態で回転させて、そのボックス内の粉末樹
脂を上記被接着部材周辺を含む上記表皮層裏面に溶着さ
せて表皮裏面層を成形する。こうすれば、粉末樹脂が、
被接着部材の押圧接着された表皮層裏面上に落下して、
被接着部材周辺を含む表皮層裏面に溶着され、被接着部
材の接着されている箇所を除いて表皮裏面層が成形され
る。このとき、被接着部材は粉末樹脂によって覆われる
ので、粉末樹脂の重量により表皮層側に押圧され、被接
着部材と表皮層との接着がより一層強固となる。そし
て、被接着部材はその周囲に成形される表皮裏面層にも
接着される。また、表皮裏面層の成形時において、作動
手段の支持部が離隔位置に位置付けられているので、作
動手段の支持部が表皮裏面層のスラッシュ成形の邪魔に
なるということはない。続いて、金型を冷却して表皮層
及び表皮裏面層を硬化させれば、被接着部材が表皮層及
び表皮裏面層に完全に接着されたままとなる。すなわ
ち、表皮材のスラッシュ成形を行いつつ、被接着部材を
その表皮材に強固に接着することができる。
ときには、既に被接着部材を表皮材に接着したものが得
られるので、被接着部材を別途に貼り付ける工程が必要
でなく、接着剤も不要である。よって、このような被接
着部材が表皮材に接着された部品の製造時間を短縮する
ことができ、その製造コストを低減することができる。
しかも、その接着力は接着剤により接着するときよりも
強固となる。
ボックスと、該ボックスの開口を閉塞するように配置さ
れる成形面を有し、加熱及び冷却可能な金型とを組合わ
せてなり、上記ボックス及び金型をいずれか一方が交互
に上側になるように回転させ て粉末樹脂から表皮材をス
ラッシュ成形するようにした粉末スラッシュ成形表皮材
の製造装置を前提とする。
被接着部材を支持する支持部と、上記支持部を上記金型
の成形面から離隔した離隔位置と近接した近接位置との
間で移動させて上記表皮層に被接着部材を接着する作動
手段とを設け、上記作動手段は、常時上記支持部が離隔
位置に位置付けられ、上記表皮層のスラッシュ成形後、
支持部が上記被接着部材を支持した状態で近接位置に位
置付けられて未硬化状態の上記表皮層裏面に上記被接着
部材を押圧接着し、しかる後該被接着部材を支持しない
支持部が再度離隔位置に位置付けられるように構成した
ものである。
果が得られる。
ボックスと、該ボックスの開口を閉塞するように配置さ
れる成形面を有し、加熱及び冷却可能な金型とを組合わ
せてなり、上記ボックス及び金型をいずれか一方が交互
に上側になるように回転させて粉末樹脂から表皮層及び
表皮裏面層よりなる複数層の表皮材をスラッシュ成形す
るようにした粉末スラッシュ成形表皮材の製造装置を前
提とする。
表皮材の表皮層に接着される被接着部材を支持する支持
部と、上記支持部を上記金型の成形面から離隔した離隔
位置と近接した近接位置との間で移動させるように伸縮
して上記表皮層に被接着部材を接着する作動手段とを設
け、上記作動手段は、常時上記支持部が離隔位置に位置
付けられ、上記表皮層のスラッシュ成形後かつ上記表皮
裏面層のスラッシュ成形前に金型が上側に位置したとき
に、支持部が上記被接着部材を支持した状態で近接位置
に位置付けられて未硬化状態の上記表皮層裏面に上記被
接着部材を押圧接着した後、該被接着部材を支持しない
支持部が再度離隔位置に位置付けられるように構成した
ものである。
果が得られる。
明において、表皮材が自動車のドアトリム表皮材であ
り、作動手段が、軟質発泡樹脂からなる被接着部材を上
記ドアトリム表皮材のアームレスト部に接着するように
構成する。
基づいて説明する。図1〜図3は本発明の実施形態に係
る粉末スラッシュ成形表皮材製造装置Aを示し、また図
5は該製造装置Aによって製造された表皮材を構成要素
とする自動車用ドアトリム15を示す。先ず、このドア
トリム15について説明すると、図5で右側の面が車室
内となる表面であり、上下方向略中央部が表面側に突出
していて、この突出部の上側面がアームレスト部15a
となる。このドアトリム15は、表面側(車室内側)の
ドアトリム表皮材16と裏面側(車外側)の芯材19と
で構成され、ドアトリム表皮材16は表面側の表皮層1
7及び裏面側の表皮裏面層18の2層からなる。表皮層
17及び表皮裏面層18はそれぞれスラッシュ成形によ
り成形されるものであり、表皮層17には外観見映えの
良いポリ塩化ビニルが、また表皮裏面層18にはコスト
の低いポリ塩化ビニルの軟質発泡材がそれぞれ使用され
ている。上記芯材19は硬質発泡樹脂からなり、例えば
硬質ポリウレタン等が使用される。
形状の被接着部材としてのパッド20が、上記表皮材1
6の表皮層17と芯材19との間に介在され、表皮裏面
層18を貫通した状態で配置されている。このパッド2
0はポリ塩化ビニルの軟質発泡材等からなり、乗員がア
ームレスト部15aに腕を乗せたときにソフト感を出し
て感触を良くする働きをしている。このパッド20は表
皮材16の表皮層17裏面及び表皮裏面層18に接着さ
れたもので、パッド20の接着された表皮材16と上記
芯材19とが一体成形されてドアトリム15が完成され
ている。
るための粉末スラッシュ成形表皮材製造装置Aを説明す
る。この製造装置Aは、図1及び図3に示すように、通
常は下側にあるボックス2,3と上側に位置する金型4
とからなる。上記ボックス2,3は上側に開口しかつ開
口周縁にフランジ部2a,3aを有する略矩形箱状をな
し、その内部には表皮材16の表皮層17又は表皮裏面
層18の原料となる粉末樹脂5,6が収納されている。
浅い箱状のもので、その内面には成形されるドアトリム
15の表面形状に合わせた形状の成形面4bが形成さ
れ、下側に開口する開口は上記ボックス2,3と略同じ
形状とされ、この開口の周縁にフランジ部4aが形成さ
れている。そして、ボックス2,3及び金型4は、ボッ
クス2,3の開口を金型4が閉塞するように各々の開口
同士が対向されて組合わされ、それぞれの開口周縁のフ
ランジ部2a,3a,4aにて互いに取付固定されて気
密状に一体とされており、このようにボックス2,3と
金型4とが組合わされた状態で、表皮材16の各層1
7,18が成形される。
は略中央部の回転中心軸7回りに一体的に回転可能とさ
れ、表皮材16の各層17,18のスラッシュ成形前及
び成形後には、ボックス2,3が下側で金型4が上側に
位置しているが、表皮材16の各層17,18のスラッ
シュ成形時には、図2及び図3に示すように、上記ボッ
クス2,3と金型4とが上記回転中心軸7回りに一体的
に回転してボックス2,3と金型4との位置関係が逆と
なり、ボックス2,3が上側で金型4が下側となる。
18は同じ金型4が用いられるが、ボックス2,3は各
層17,18毎に異なり、表皮層17のボックス3につ
いては、図3に示すように、単なる箱形状のものが用い
られる。
ックス2については、図1に示すように、その内部の所
定の箇所に、作動手段としてのシリンダ装置10が設け
られている。このシリンダ装置10は、ボックス2に取
付固定されたシリンダボディ10aと、このシリンダボ
ディ10aから伸縮動作するピストンロッド10bとか
らなり、このピストンロッド10bは、金型4の成形面
4bにおいてドアトリム15のアームレスト部15aを
成形する部分に向かうように延びている。上記ピストン
ロッド10bの先端には支持部10cが取付固定され、
この支持部10cの上面に、表皮材16の表皮層17の
裏面に接着される上記パッド20が支持部10cのピン
10d,10dに突き刺されて支持されている。そし
て、この支持部10cは、シリンダ装置10の伸縮動作
によりピストンロッド10bと一体的に、上記金型4の
成形面4bから離隔した離隔位置(図2の状態)と成形
面4bに近接した近接位置(図1の状態)との間を移動
し、この支持部10cの近接位置では、その上面に支持
するパッド20を表皮材16の表皮層17裏面のドアト
リム15のアームレスト部15aに相当する箇所に押圧
するようになっている。
支持部10cが離隔位置に位置付けられているが、表皮
材16の表皮層17の成形後かつ表皮裏面層18の成形
前に金型2も上側に位置させた姿勢でシリンダ装置10
が伸張動作し、支持部10cが近接位置に位置付けられ
て未硬化状態の表皮層17裏面にパッド20を押圧接着
した後、シリンダ装置10が収縮動作してパッド20を
支持しない支持部10cが再度離隔位置に位置付けられ
るようになっている。
皮材製造装置Aを使用して自動車用ドアトリム15のド
アトリム表皮材16を製造するには、先ず、シリンダ装
置10が設けられていないポリ塩化ビニルからなる粉末
樹脂6入りのボックス3と予め加熱された金型4とを組
合わせ、図3に示すように、ボックス3及び金型4を回
転中心軸7回りに360°正転と逆転とを数回繰り返し
の回転をさせる。このことにより、ボックス3内の粉末
樹脂6が金型4の成形面4b上に落下して溶融し、その
成形面4bにより表皮層17が成形される。続いて、こ
の表皮層17を金型4の成形面4bに付着させたまま、
ボックス3及び金型4を元の姿勢に戻して金型4を上側
にする。
10が設けられ発泡性粉末樹脂5入りのボックス2と交
換する。このとき、上記シリンダ装置10のピストンロ
ッド10b先端における支持部10cのピン10d,1
0dに軟質発泡樹脂からなるパッド20を支持させてお
く。そして、図1に示すように、上記シリンダ装置10
が伸張動作して支持部10cが金型4の成形面4bに近
接した近接位置に移動し、その上面に支持されているパ
ッド20が上記成形された表皮層17の裏面のドアトリ
ム15のアームレスト部15aに相当する箇所に押圧さ
れる。このとき、表皮層17は金型4の余熱により未硬
化の溶融状態にあるので、パッド20は表皮層17に対
しその溶融接着作用により接着される。その後、シリン
ダ装置10が収縮して支持部10cが再び離隔位置に位
置付けられる。このとき、パッド20が支持部10cの
ピン10d,10dから外れて支持部10cはパッド2
0を支持していない状態となる。
成形と同様に、ボックス2及びパッド20の接着された
表皮層17が付着した金型4を組合わせた状態で回転中
心軸7回りに上記と同様の回転をさせる。この回転によ
り金型4が下側になったとき、ボックス3内の粉末樹脂
5が金型4の成形面4b上にある表皮層17の上面に落
下して金型4からの余熱によりパッド20の周辺を含む
表皮層17裏面に溶着し、このことでパッド20の接着
されている箇所を除いて表皮層17上に軟質発泡樹脂か
らなる表皮裏面層18が一体に重なって表皮材16が成
形される。このとき、パッド20の上面は粉末樹脂5に
よって覆われるため、パッド20は粉末樹脂5の重量に
より表皮層17側に押され、パッド20と表皮層17と
の接着はより一層強固となる。そして、パッド20はそ
の周囲に成形される表皮裏面層18にも接着される。ま
た、上記シリンダ装置10は収縮状態にあり、支持部1
0cは金型4の成形面4bから離隔した離隔位置に位置
付けられているため、支持部10cに邪魔されて表皮裏
面層18の成形に支障が生じるということはない。
ュ成形した後、金型4をボックス2から取り外し、金型
4を冷却水(図示せず)により冷却して表皮材16の表
皮層17及び表皮裏面層18を硬化させる。そして、そ
の硬化が完了したときには、パッド20が表皮材16の
表皮層17及び表皮裏面層18に強固に接着されること
になる。さらに、表皮材16の表皮層17、表皮裏面層
18がそれぞれポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニルの軟質
発泡樹脂であり、パッド20がポリ塩化ビニルの軟質発
泡樹脂であるので、各層17,18とパッド20とが同
じ材質となり、互いの接着力をより一層強力にすること
ができる。しかる後、金型4から表皮材16を取り出す
ことにより、パッド20が表皮層17裏面及び表皮裏面
層18に接着されたドアトリム表皮材16が得られる。
リム15(表皮材16)の表面形状と同じ成形面25d
を有する下型25aと、この下型25aにヒンジ25c
により連結され、下面にドアトリム15の裏面形状と同
じ成形面25eを有する上型25bとからなる成形型2
5を用い、上型25bを下型25aから開いた状態で上
記表皮材16を下型25aの成形面25d上にセットす
る。そして、注入ヘッド27から芯材19を成形させる
ために硬質ポリウレタンからなる硬質発泡樹脂原料28
を上記下型成形面25d上の表皮材16における表皮裏
面層18の裏面に注入した後、上型25bをヒンジ25
c回りに回転させ、成形型25を閉じて型締めし、その
状態で、成形型25の加熱により上記硬質発泡樹脂原料
28を発泡硬化させる。このことにより、パッド20が
接着された表皮材16と芯材19とが一体成形されてド
アトリム15が得られる。このとき、上記パッド20の
材料であるポリ塩化ビニルが架橋材料でウレタンの影響
を受け難いので、パッド20が接着された表皮材16裏
面に硬質ポリウレタンからなる芯材19を表皮材16と
一体成形するとき、パッド20の表皮材16との接着が
剥がれるということはない。尚、上記芯材19は、射出
成形によって表皮材16と一体成形される射出成形品で
あってもよい。
うに、表皮層17及び表皮裏面層18からなるドアトリ
ム表皮材16を金型4から取り出したときには、パッド
20が表皮材16に既に接着されたものが得られるの
で、パッド20を別途に貼り付けるような工程が不要と
なり、接着剤を使用しなくても済む。しかも、その接着
力は接着剤を使用したときよりも強力となる。よって、
その後、パッド20が表皮材16と芯材19との間に介
在されたドアトリム15を容易に製造して、その時間を
短縮しかつ製造コストを低減させることができる。
からなるので、アームレスト部15aの感触の良いドア
トリム15が得られる。
層17と表皮裏面層18とで構成され、表皮材16の表
面側の表皮層17を見映えの良い樹脂材とし、裏面側の
表皮裏面層18をコストが低くかつパッド20の接着し
易い樹脂材とすることができるので、樹脂材選択の自由
度を増大させることができる。
17,18を1層ずつとしたが、各層17,18をそれ
ぞれ複数層としてもよい。特に、表皮層17が1層であ
れば、パッド20の接着によるひけ等がその表面に発生
し易いが、表皮層17を複数層とすることにより、表皮
層17の裏面側の層にパッド20が接着されることにな
り、表面側の層の表面にひけ等が生じることはない。よ
って、表皮材16延いてはドアトリム15の外観見映え
を良好に保持することができる。
定することなく、発泡材を混入していない粉末樹脂で成
形してもよいことは勿論である。
トリム15の表皮材16を製造するようにしているが、
本発明は、その他、スラッシュ成形により成形される複
数層の表皮材におけるその表皮層裏面に被接着部材を接
着する場合であれば、どのようなものにも適用すること
ができる。
明によると、ボックス及び金型を回転させながらボック
ス内の粉末樹脂を金型成形面で加熱して表皮材をスラッ
シュ成形する場合に、表皮材の表皮層に接着される被接
着部材を支持する支持部を設けるとともに、この支持部
を金型成形面に接離させる作動手段をボックスに設け、
表皮層のスラッシュ成形後、表皮層に接着される被接着
部材を支持した支持部を金型成形面近接に移動させて、
未硬化状態にある表皮層裏面に上記被接着部材を押圧接
着させるようにしたことにより、被接着部材を表皮材に
一体的に接着する時間(工数)の短縮化を図り、その製
造コストを低減させることができる。
のドアトリム表皮材とし、作動手段により、軟質発泡樹
脂からなる被接着部材を上記ドアトリム表皮材のアーム
レスト部に接着するようにしたことにより、アームレス
ト部の感触が良好なドアトリムを容易に製造することが
できる。
皮材製造装置において、成形された表皮層にパッドを押
圧している状態を示す断面図である。
図である。
ある。
アトリムを製造する状態を示す断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 粉末樹脂を収納するボックスと、該ボッ
クスの開口を閉塞するように配置される成形面を有し、
加熱及び冷却可能な金型とを組合わせてなり、上記ボッ
クス及び金型をいずれか一方が交互に上側になるように
回転させて粉末樹脂から表皮材をスラッシュ成形するよ
うにした粉末スラッシュ成形表皮材の製造方法におい
て、 上記表皮材の表皮層に接着される被接着部材を支持する
支持部と、 上記支持部を上記金型の成形面から離隔した離隔位置と
近接した近接位置との間で移動させて上記表皮層に被接
着部材を接着する作動手段とを設け、 予め成形された未硬化状態の上記表皮層が付着した上記
金型の成形面に対して被接着部材を支持した支持部を作
動手段により近接位置に位置付けて上記被接着部材を上
記表皮層裏面に押圧接着した後、上記被接着部材を支持
しない支持部を作動手段により離隔位置に位置付けるこ
とを特徴とする粉末スラッシュ成形表皮材の製造方法。 - 【請求項2】 粉末樹脂を収納するボックスと、該ボッ
クスの開口を閉塞するように配置される成形面を有し、
加熱及び冷却可能な金型とを組合わせてなり、上記ボッ
クス及び金型をいずれか一方が交互に上側になるように
回転させて粉末樹脂から表皮材をスラッシュ成形するよ
うにした粉末スラッシュ成形表皮材の製造装置におい
て、 上記表皮材の表皮層に接着される被接着部材を支持する
支持部と、 上記支持部を上記金型の成形面から離隔した離隔位置と
近接した近接位置との間で移動させて上記表皮層に被接
着部材を接着する作動手段とを設け、 上記作動手段は、常時上記支持部が離隔位置に位置付け
られ、上記表皮層のスラッシュ成形後、支持部が上記被
接着部材を支持した状態で近接位置に位置付けられて未
硬化状態の上記表皮層裏面に上記被接着部材を押圧接着
し、しかる後該被接着部材を支持しない支持部が再度離
隔位置に位置付けられるように構成されていることを特
徴とする粉末スラッシュ成形表皮材の製造装置。 - 【請求項3】 粉末樹脂を収納するボックスと、該ボッ
クスの開口を閉塞するように配置される成形面を有し、
加熱及び冷却可能な金型とを組合わせてなり、上記ボッ
クス及び金型をいずれか一方が交互に上側になるように
回転させて粉末樹脂から表皮層及び表皮裏面層よりなる
複数層の表皮材をスラッシュ成形するようにした粉末ス
ラッシュ成形表皮材の製造装置において、 上記ボックス内に設けられ、上記表皮材の表皮層に接着
される被接着部材を支持する支持部と、 上記支持部を上記金型の成形面から離隔した離隔位置と
近接した近接位置との間で移動させるように伸縮して上
記表皮層に被接着部材を接着する作動手段とを設け、 上記作動手段は、常時上記支持部が離隔位置に位置付け
られ、上記表皮層のスラッシュ成形後かつ上記表皮裏面
層のスラッシュ成形前に金型が上側に位置したときに、
支持部が上記被接着部材を支持した状態で近接位置に位
置付けられて未硬化状態の上記表皮層裏面に上記被接着
部材を押圧接着した後、該被接着部材を支持しない支持
部が再度離隔位置に位置付けられるように構成されてい
ることを特徴とする粉末スラッシュ成形表皮材の製造装
置。 - 【請求項4】 請求項2又は3記載の粉末スラッシュ成
形表皮材の製造装置において、 表皮材は自動車のドアトリム表皮材であり、 作動手段は、軟質発泡樹脂からなる被接着部材を上記ド
アトリム表皮材のアームレスト部に接着するように構成
されていることを特徴とする粉末スラッシュ成形表皮材
の製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4438396A JP3198043B2 (ja) | 1996-03-01 | 1996-03-01 | 粉末スラッシュ成形表皮材の製造方法及びその製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4438396A JP3198043B2 (ja) | 1996-03-01 | 1996-03-01 | 粉末スラッシュ成形表皮材の製造方法及びその製造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09234749A JPH09234749A (ja) | 1997-09-09 |
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