JP2500934Y2 - 手摺りの取付装置 - Google Patents

手摺りの取付装置

Info

Publication number
JP2500934Y2
JP2500934Y2 JP3399393U JP3399393U JP2500934Y2 JP 2500934 Y2 JP2500934 Y2 JP 2500934Y2 JP 3399393 U JP3399393 U JP 3399393U JP 3399393 U JP3399393 U JP 3399393U JP 2500934 Y2 JP2500934 Y2 JP 2500934Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reinforcing rod
wall
support
rod
handrail
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3399393U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH074655U (ja
Inventor
宣雄 広瀬
Original Assignee
株式会社サンレール
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社サンレール filed Critical 株式会社サンレール
Priority to JP3399393U priority Critical patent/JP2500934Y2/ja
Publication of JPH074655U publication Critical patent/JPH074655U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2500934Y2 publication Critical patent/JP2500934Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、建物屋上の周縁部やベ
ランダの外縁部に突設された水返し用の所謂堰壁上に設
置される手摺りの取付装置に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】堰壁上に立設される手摺り
では、一般に人が手摺り笠木に手をかけたり、もたれか
かったりすることから、手摺り支柱はその上端側に室内
外方向の横荷重がかかり易く、しかして手摺り支柱にこ
のような横荷重がかかるとき、支柱に作用する曲げモー
メントは、堰壁に取付けられる支柱の根元部分で最大と
なる。従って、手摺りの取付けにあたっては、堰壁に対
する支柱根元部分の取付強度を十分大きくする必要があ
る。
【0003】従来使用されている手摺り取付装置は、堰
壁上に固定されるアンカー金具の上面側に筒状手摺り支
柱の下端を当接させてビスやボルトで固着させ、このア
ンカー金具を堰壁上にアンカーボルトで固定させてなる
ものであるが、この装置では、アンカー金具は堰壁に対
し強固に連結されていても、手摺り支柱は、その下端が
アンカー金具上に当接されてビス等で連結されているだ
けであるから、アンカー金具に対して十分な連結強度が
得られない上、この支柱に繰り返し横荷重がかかること
によってビスやボルトが緩み易く、従って長期使用中に
は支柱の根元を中心とする揺れ、更にはガタつきを生じ
て使用者に不安感を与えるのみならず、危険な事態を招
くおそれがあった。
【0004】本考案は、上記の課題に鑑み、堰壁に対す
る手摺り支柱根元部分の取付強度を増大し得る手摺り取
付装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案による手摺り取付
装置は、堰壁1上に固定されるアンカー金具5の基板部
7上面部に、補強杆嵌挿部を形成する台枠部8が突設さ
れ、この台枠部8の補強杆嵌挿部に支柱補強杆20の下
端部の少なくとも室内外両側面部が嵌合支持されてその
下端面20bが基板部7上面に当接されると共に、この
補強杆20の下端部が固定具21によってアンカー金具
5に固定され、前記支柱補強杆20に筒状の手摺り支柱
3が外嵌されて前記台枠部8上に支持されてなることを
特徴とする。
【0006】この取付装置において、好ましい台枠部8
としては、アンカー金具5の基板部7上面から一体に突
出する室内外一対の立上り壁14,15と、両立上り壁
14,15の上端部をつなぐ支持壁16とからなるもの
であって、この支持壁16に、前記支柱補強杆20の外
径に相当する内径を有する補強杆嵌挿部としての補強杆
嵌挿孔11が形成される。また、支持壁16は、両立上
り壁14,15と一体に形成してもよいし、両立上り壁
14,15と別体に形成して、立上り壁立上り壁14,
15に接合するようにしてもよい。また、他の好ましい
台枠部としては、アンカー金具5の上面部における堰壁
厚み方向対向位置に、支柱補強杆20の外径に相当する
対向側面間幅をもって併設された一対の突条壁38,3
9からなるものであって、この一対の突条壁38,39
により、補強杆嵌挿部としての補強杆嵌挿溝41が形成
される。
【0007】また、前記支柱補強杆20は、筒状に形成
して、この筒状補強杆20を前記補強杆嵌挿部に嵌合し
た状態で、この筒状補強杆20の内部下方に硬化性充填
剤を充填するようにするとよい。また、支柱補強杆20
を筒状に形成した場合、この筒状補強杆20内に、補強
用芯材37を挿入するとよい。更に、前記固定具として
は、アンカー金具5の基板部7から、前記補強杆嵌挿部
に嵌合された支柱補強杆20の下端部にねじ込まれるビ
ス21を使用するとよい。
【0008】
【実施例】本考案の実施例について図面を参照して説明
すると、図1は屋上やベランダ等の堰壁1に設置された
手摺り2を示しており、この手摺り2は、堰壁1上に所
要間隔おきに立設されるアルミニウム押出し型材製の円
筒状手摺り支柱3と、これら手摺り支柱3の上端部に連
結されるアルミニウム押出し型材製の分割型円筒状手摺
り笠木4とからなる。堰壁1の頂部には支柱取付位置
に、アンカー金具5が固定され、このアンカー金具5上
に、手摺り支柱3が垂直に取付け固定されている。ま
た、堰壁1には各アンカー金具5を覆うように堰壁笠木
6が被嵌されている。
【0009】図2、図3及び図5に示すように、アンカ
ー金具5は、堰壁1の上面に載置される基板部7と、こ
の基板部7の上面中央側に一体突設された台枠部8と、
基板部7の室内外両端から垂下連設されて、堰壁1の室
内外両壁面に当接される側板部9,10とからなるもの
で、台枠部8には、手摺り支柱3の外径に相当する内径
を有する、補強杆嵌挿部としての補強杆嵌挿孔11が設
けられている。この補強杆嵌挿孔11には、アルミニウ
ム押出し型材製の円筒状支柱補強杆20の下端部が嵌合
支持されると共に、この補強杆20下端部が支柱固定具
としてのビス21によって固定され、この補強杆20に
手摺り支柱3が外嵌されるようになっている。
【0010】前記室外側の側板部10は基板部7と一体
に形成されており、室内側の側板部9は別体に形成され
て、基板部7に対しビス12a及び長穴12bによって
堰壁厚み方向調整可能に連結される。また、基板部7上
面の室内外両端部には堰壁笠木6を支持する支持部片1
3a,13bが一体突設してある。
【0011】前記台枠部8は、アンカー金具5の基板部
7上面から一体に突出する室内側及び室外側の一対の立
上り壁14,15と、両立上り壁14,15の上端部を
つなぐ支持壁16とからなるもので、支持壁16は両立
上り壁14,15と一体に形成され、この支持壁16の
中央部に前記補強杆嵌挿孔11が形成されている。この
補強杆嵌挿孔11と対応する基板部7の所定位置には、
ビス21を挿通させるビス挿通孔22が設けてある。室
内側の立上り壁14は室外側の立上り壁15よりも高さ
が若干低く、従って支持壁16は室内側に向かって若干
下り傾斜状となっている。
【0012】前記堰壁笠木6は、前記台枠部8の傾斜状
支持壁16に対応する傾斜状に形成された上壁部17
と、室内外両側壁部18,19とからなり、上壁部17
には支柱取付位置に補強杆挿通穴23が設けられてい
る。また、図4に示すように、前記手摺り支柱3及び支
柱補強杆20にはそれぞれ内周面に複数条のビスポケッ
ト3a、20aがそれぞれ条設されており、しかして手
摺り支柱3は、これの内周面に条設されたビスポケット
3aを介して支柱補強杆20の外周面に密接し得るよう
に外嵌される。
【0013】また、手摺り笠木4は、それぞれアルミニ
ウム押出し型材製の互いに係嵌可能な上型材4aと下型
材4bとからなり、下型材4bにはその内部に両側一対
の水平壁24,24が全長にわたり対向条設されて、両
水平壁24,24間に溝条25が形成される。また、こ
の下型材4bには手摺り支柱3との連結位置に支柱3が
嵌挿可能な開口部26が設けてあって、手摺り支柱3に
手摺り笠木4を連結するには、下型材4bの開口部26
に支柱3の上端部を挿通して、その上端面を前記水平壁
24,24の下面に当接させ、この水平壁24側より図
4に示すような位置関係で支柱3及び支柱補強杆20の
それぞれビスポケット3a,20aに対しビス27,2
8を螺入して締結する。その後、下型材4bに上型材4
aを係嵌させるようにする。
【0014】上述したような構成の手摺り2を堰壁1に
立設するには、堰壁1頂部の支柱取付位置にアンカー金
具5を跨嵌し、このアンカー金具5を、図2に示すよう
に堰壁1を厚み方向に貫通するアンカーボルト29及び
ナット30によって堰壁1に一体的に固定する。そし
て、支柱補強杆20に薄いドーナツ形のパッキン31を
挿通させた状態でこの支柱補強杆20の下端部を、アン
カー金具5における台枠部8の補強杆嵌挿孔11に嵌挿
させて、この支柱補強杆20の下端面20bを基板部7
上面に当接させ、この基板部7のビス挿通孔22より支
柱補強杆20のビスポケット20aにビス21を螺入し
て締結する。
【0015】それから、図5に示すように手摺り支柱3
の上端部に手摺り笠木4の下型材4bを取付け、この支
柱3の下端を、堰壁笠木6の上壁部17に開口された補
強杆挿通穴23の周囲上面に載置し、この上壁部17の
下側よりビス32を手摺り支柱3のビスポケット3aに
螺入して、この支柱3を堰壁笠木6上に立設し、これに
より手摺り笠木4の下型材4bと手摺り支柱3と堰壁笠
木6とを一体的に組み付ける。しかして、この堰壁笠木
6を適当高さに持ち上げた状態から、この堰壁笠木6上
に立て付けられた前記手摺り支柱3の内部に前記支柱補
強杆20を挿入しつつ、堰壁笠木6をそのまま下降させ
る。
【0016】これによって、堰壁笠木6が堰壁1上に被
嵌されると共に、手摺り支柱3が堰壁笠木6の上壁部1
7を介してアンカー金具5の台枠部8上に支持される。
このとき、支柱補強杆20の上端は、図2に示すよう
に、手摺り笠木4の下型材4bの水平壁24よりも若干
下位にあって、水平壁24下面との間に隙間を形成す
る。しかして、その下型材4bの水平壁24側からビス
28を支柱補強杆20のビスポケット20aに、またビ
ス27を手摺り支柱3のビスポケット3aにそれぞれ螺
入して締結することにより、手摺り笠木4の下型材4b
が支柱補強杆20及び手摺り支柱3と一体的に連結され
ると共に、支柱補強杆20と手摺り支柱3とが一体的に
結合される。尚、パッキン31はアンカー金具5の台枠
部8と堰壁笠木6の上壁部17との間に介在される。
【0017】上記のように取付けられる手摺り2におい
ては、支柱補強杆20の下端部が台枠部8の補強杆嵌挿
孔11に嵌挿されると共に、この支柱補強杆20の下端
面20bが基板部7上面に当接されて、基板部7側から
ビス21止めされることにより、支柱補強杆20の下端
面20bが基板部7と一体的に連結されると共に、この
支柱補強杆20の下端面20bから上方へ隔たった位置
で支柱補強杆20の外周面が補強杆嵌挿孔11の内周面
で嵌合支持されることになり、これによって支柱補強杆
20は、アンカー金具5を介して堰壁1と剛体化し、堰
壁1に対する取付強度がきわめて強大なものとなる。こ
のように堰壁1と剛体化した支柱補強杆20に手摺り支
柱3が外嵌されるため、この手摺り支柱3が室内外方向
あるいは手摺り長さ方向の横荷重等を受けても、それら
の横荷重に十分対抗することができて、揺れやガタつき
を生じるおそれがない。
【0018】また、手摺り2の取付けにあたっては、前
記台枠部8の補強杆嵌挿孔11に嵌挿した支柱補強杆2
0の内部下方に液状の硬化性充填剤(図示省略)を充填
するとよい。硬化性充填剤としては、使用時に液状で、
硬化によって硬質層を形成する材料であればよく、例え
ば乾燥硬化型や反応硬化型の各種接着剤、シール剤、硬
質合成樹脂発泡体、非発泡硬質合成樹脂、セメントモル
タル等の種々のものを使用することができる。このよう
な硬化性充填剤は、支柱補強杆20内に充填した後、硬
化して、補強杆20の内部下方に硬質充填剤層を形成
し、補強杆20自体を補強すると共に、補強杆20とア
ンカー金具5との連結強度を高めることができる。この
硬化性充填剤を支柱補強杆20内に充填するにあたって
は、支柱3の上端部に手摺り笠木4の下型材4bを取付
けたまま(図5参照)、この下型材4bにおける両水平
壁24,24間の溝条25から液状の硬化性充填剤を支
柱補強杆20の上端開口部に流入することができる。
【0019】図6〜図9は、前記アンカー金具5の台枠
部8を構成する立上り壁と支持壁とを別体に形成した場
合の種々の例を示したものである。先ず図6において
は、基板部7上に突設された室内外両立上り壁14a,
15a間に、補強杆嵌挿孔11aを有する断面下向きコ
字形の支持壁16aを圧入嵌合したものである。図7
は、基板部7上の室内外両立上り壁14b,15bに、
補強杆嵌挿孔11bを設けた平板状の支持壁16bを載
置して、ビス33により接合するようにした例を示して
いる。
【0020】また図8は、基板部7上の室内外両立上り
壁14c,15cのそれぞれ内側に差し込み用の溝34
を設けておき、両差し込み用の溝34に、補強杆嵌挿孔
11cを形成した平板状支持壁16cの両端部を差し込
んで、この支持壁16cを両立上り壁14c,15cに
接合するようにしたものである。図9は、基板部7上の
室内外両立上り壁14d,15dのそれぞれ外側に係嵌
用の溝35,35を設けると共に、補強杆嵌挿孔11d
を有する支持壁16dの両端部に断面コ字形部片36,
36を形成しておき、しかしてこの支持壁16dの両コ
字形部片36,36を両立上り壁14d,15dの係嵌
用の溝35,35に係嵌させて、接合するようにしたも
のである。
【0021】上記のように、補強杆嵌挿孔を有する支持
壁と、立上り壁とを別体に形成した場合には、支持壁を
立上り壁に取付ける前に、支持壁に補強杆嵌挿孔を形成
できるので、その孔あけ作業が容易となり、また支持壁
が立上り壁に対して着脱可能となるため、外径の異なる
手摺り支柱を取付ける場合にはその外径に応じた補強杆
嵌挿孔を有する支持壁に適宜取り替えて使用することが
できる。
【0022】図10は、円筒状の支柱補強杆20内に補
強用芯材37を挿入した実施例を示したもので、この補
強用芯材37としては、例えば図11に示されるよう
に、支柱補強杆20の内径にほぼ相当する幅を有する厚
板材を使用するとよい。このように、支柱補強杆20内
に補強用芯材37を挿入することにより、支柱補強杆2
0自体を更に補強できると共に、アンカー金具に対する
支柱補強杆20の支持を安定にすることができる。この
補強用芯材37を支柱補強杆20内に挿入する場合、こ
の芯材37を支柱補強杆20内に単に挿入させるだけで
もよいが、好ましくは、この芯材37を支柱補強杆20
内に圧入して嵌着したり、支柱補強杆20内に挿入した
芯材37の下端部を、アンカー金具5の基板部7側から
ビスをねじ込んで基板部7にねじ止めしたり、あるいは
接着剤を使用してこの芯材37を支柱補強杆20の内周
面や基板部7上面に固着するとよい。
【0023】以上、図1〜図10で説明した実施例で
は、台枠部8が、アンカー金具5の基板部7上面から突
出する室内外一対の立上り壁14,15と、両立上り壁
14,15の上端部をつなぐ支持壁16とで構成され
て、この支持壁16に、補強杆嵌挿部としての補強杆嵌
挿孔11が形成されたものであるが、図12には、室内
外一対の突条壁38,39からなる台枠部40を示して
いる。即ち、この台枠部40を構成する両突条壁38,
39は、アンカー金具5の上面部における堰壁厚み方向
対向位置に、支柱補強杆20の外径に相当する対向側面
幅(突条壁38,39の相対向する内側面間の幅)をも
って併設されたもので、両突条壁38,39の対向側面
間に、補強杆嵌挿部としての補強杆嵌挿溝41が形成さ
れる。
【0024】上記室内外両突条壁38,39間に形成さ
れる補強杆嵌挿溝41への支柱補強杆20の取付方法
は、前述した先の実施例とほとんど同様であって、支柱
補強杆20の下端部を、これら両突条壁38,39間の
補強杆嵌挿溝41に嵌合させて、この支柱補強杆20の
下端面を基板部7上面に当接させ、そして基板部7側か
らビス21を手摺り支柱3のビスポケット3aに螺入し
締結すればよい。
【0025】この実施例、即ち図12で示す実施例のよ
うに、支柱補強杆20の下端部を基板部7上の室内外両
突条壁38,39間の補強杆嵌挿溝41に嵌挿させると
共に、この補強杆20の下端面を基板部7上面に当接さ
せて、基板部7側からビス21止めすることによって、
支柱補強杆20の下端面が基板部7の上面で支持されて
ビス21で基板部7と一体的に連結されると共に、支柱
補強杆20の下端面と直交する当該補強杆20の室内外
両側面部が両突条壁38,39の対向側面で支持される
ことになる。従って、手摺り支柱3が室内外方向の大き
な横荷重を受けても、この支柱3を補強する支柱補強杆
20によって手摺り支柱3はその横荷重に十分対抗する
ことができて、揺れやガタつきを生じるおそれがない。
また、室内外両突条壁38,39が基板部7上に平行に
条設されているため、支柱補強杆20を取付ける際に、
両突条壁38,39間の補強杆嵌挿溝41に嵌挿させた
支柱補強杆20を両突条壁38,39の内側面に沿って
適宜スライドさせることによって、支柱補強杆20の取
付位置の調整も可能となる。
【0026】尚、図12に示す実施例の場合にも、支柱
補強杆20内に硬化性充填剤を充填したり、補強用芯材
37を挿入することができる。
【0027】また、図1〜図12で示した実施例のアン
カー金具5は、上面に台枠部8または40を突設した基
板部7の室内外両端に、堰壁1の室内外両壁面に当接す
る側板部9,10を備えたものであるが、図13に示す
アンカー金具5′のように、基板部7′と、これの上面
に突設され補強杆嵌挿孔11′を有する台枠部8′とか
らなるものでもよい。この場合、アンカー金具5′は、
基板部7′の両端部を、堰壁1に垂直に埋設されたアン
カーボルト42及びナット43で締結することにより、
堰壁1上に固定される。このアンカー金具5′に対する
手摺り支柱3下端部の取付けについては先の諸実施例と
同様である。
【0028】また、以上の実施例では、手摺り支柱3の
上下両端部を手摺り笠木4及び堰壁笠木6に対してビス
27,32によって固定しているが、この手摺り支柱3
は、支柱補強杆20に嵌合されている限り、当該補強杆
20に対しガタつくようなことはなく、しかも手摺り笠
木4によって補強杆20から抜け出ることがないので、
必ずしも手摺り笠木4及び堰壁笠木6に対して固定する
必要はない。また、支柱補強杆20が筒状体からなるも
のにおいては、この補強杆20をアンカー金具5に固定
するのに、補強杆20を貫通するような通しボルト(固
定具)を使用し、この通しボルトによって補強杆20と
アンカー金具5と手摺り笠木4とを一体的に結合するよ
うにしてもよい。また支柱補強杆20は、これに嵌合さ
れる手摺り支柱3の全長にわたって設けるのが好ましい
が、例えば、この支柱3の外側面からビスを支柱補強杆
20にねじ込んで支柱3と補強杆20とを一体的に結合
するようにすれば、この補強杆20は支柱3の全長にわ
たることなく、適当な長さにしてもよい。
【0029】また、実施例では、手摺り支柱3及び支柱
補強杆20がそれぞれ円筒状のものについて説明した
が、これら支柱3及び支柱補強杆20は、円筒状のもの
に限らず、断面が四角形等の角筒状であってもよい。ま
た、支柱補強杆20については、円筒状や角筒状のもの
に限らず、中実状の棒体や軸体でもよい。また、本考案
の取付装置は、図11及び図12に示される実施例のよ
うに、堰壁に手摺り笠木を装着しない場合にも適用され
るものである。
【0030】
【考案の作用及び効果】本考案の請求項1に係る取付装
置によれば、支柱補強杆の下端部の少なくとも室内外両
側面部が台枠部の補強杆嵌挿部に嵌合支持されると共
に、この支柱補強杆の下端面が基板部上面に当接された
状態で、この補強杆下端部が固定具によりアンカー金具
に固定されることによって、この支柱補強杆は、アンカ
ー金具を介して堰壁と剛体化し、堰壁に対する取付強度
が強大となる。しかして、手摺り支柱は、上記のように
堰壁と剛体化した支柱補強杆に外嵌されて台枠部上に支
持されるので、この手摺り支柱が室内外方向の横荷重を
受けても、それらの横荷重に十分対抗することができ
て、揺れやガタつきを生じるおそれがなくなる。
【0031】請求項2のように、台枠部がアンカー金具
の基板部上面から一体に突出する室内外一対の立上り壁
と両立上り壁の上端部をつなぐ支持壁とからなり、この
支持壁に支柱補強杆の外径に相当する内径を有する補強
杆嵌挿孔が形成される場合には、この補強杆嵌挿孔に支
柱補強杆の下端部が嵌合されることによって、この補強
杆下端部の外周面が補強杆嵌挿孔の内周面で嵌合支持さ
れることになり、従って手摺り支柱にかかるあらゆる方
向の横荷重に対しても対応することができる。またこの
場合、台枠部の立上り壁が室内側及び室外側の一対の立
上り壁からなるため、特に手摺り支柱にかかる室内外方
向の横荷重に対して強力に対向できる安定構造となる。
【0032】請求項3のように、台枠部の支持壁が両立
上り壁と一体に形成されたものによれば、製作が容易に
行える上、アンカー金具全体が一体となるため剛構造化
して、構造的に一層安定したものとなる。
【0033】請求項4のように、台枠部の支持壁が両立
上り壁とは別体に形成されたものにおいては、支持壁を
立上り壁に取付ける前に、支持壁に支柱嵌挿孔を形成で
きるので、その孔あけ作業が容易となり、また支持壁が
立上り壁に対して着脱可能となるため外径の異なる手摺
り支柱を取付ける場合にはその外径に応じた支柱嵌挿孔
を有する支持壁に適宜取り替えて使用することができ
る。
【0034】請求項5のように、台枠部が、アンカー金
具の上面部における堰壁厚み方向対向位置に、支柱補強
杆の外径に相当する対向側面間幅をもって併設された一
対の突条壁からなり、この一対の突条壁によって補強杆
嵌挿溝が形成される場合には、台枠部の構造が簡単でそ
の製作が容易であると共に、支柱補強杆を取付ける際
に、両突条壁間に嵌合させた支柱補強杆を両突条壁の内
側面に沿って適宜スライドさせることによって、支柱補
強杆取付位置の調整も可能である。
【0035】請求項6のように、補強杆嵌挿部に嵌合さ
れた支柱補強杆が筒状に形成されていて、この筒状補強
杆の内部下方に硬化性充填剤が充填されたものにおいて
は、この硬化性充填剤が、筒状補強杆内に充填した後、
硬化して、筒状補強杆の内部下方に硬質充填剤層を形成
し、支柱補強杆自体を補強すると共に、補強杆下端部と
アンカー金具との連結強度を一層高めることができる。
【0036】請求項7のように、補強杆嵌挿部に嵌合さ
れた支柱補強杆が筒状に形成されていて、この筒状補強
杆内には補強用芯材が挿入されたものにおいては、支柱
補強杆自体を更に補強できると共に、アンカー金具に対
する支柱補強杆の支持を安定にすることができる。
【0037】さらに請求項8のように、固定具として、
アンカー金具の基板部から、補強杆嵌挿部に嵌合された
支柱補強杆の下端部にねじ込まれるビスを使用すれば、
アンカー金具に対する支柱補強杆下端部の固定作業を簡
単且つ容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す手摺りの外観斜視図であ
る。
【図2】図1に示す手摺り取付装置の縦断面図である。
【図3】図2の一部拡大図である。
【図4】図2のA−A線拡大断面図である。
【図5】手摺りの取付状態を示す分解斜視図である。
【図6】アンカー金具における台枠部の変形例を示す説
明図である。
【図7】アンカー金具における台枠部の他の変形例を示
す説明図である。
【図8】アンカー金具における台枠部の更に他の変形例
を示す説明図である。
【図9】アンカー金具における台枠部の更に他の変形例
を示す説明図である。
【図10】本考案の他の実施例を示す縦断面図である。
【図11】図10のB−B線断面図である。
【図12】本考案の更に他の実施例による手摺りの取付
状態を示す分解斜視図である。
【図13】本考案の更に他の実施例を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 堰壁 2 手摺り 3 手摺り支柱 4 手摺り笠木 5 アンカー金具 5′ アンカー金具 6 堰壁笠木 7 基板部 7′ 基板部 8 台枠部 8′ 台枠部 11 補強杆嵌挿孔(補強杆嵌挿部) 14 立上り壁 15 立上り壁 16 支持壁 20 支柱補強杆 21 ビス(固定具) 37 補強用芯材 38 突条壁 39 突条壁 40 台枠部 41 補強杆嵌挿溝(補強杆嵌挿部)

Claims (8)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】堰壁上に固定されるアンカー金具の基板部
    上面に、補強杆嵌挿部を形成した台枠部が突設され、こ
    の台枠部の補強杆嵌挿部に支柱補強杆の下端部の少なく
    とも室内外両側面部が嵌合支持されてその下端面が基板
    部上面に当接されると共に、支柱補強杆の下端部が固定
    具によってアンカー金具に固定され、この支柱補強杆に
    筒状の手摺り支柱が外嵌されて前記台枠部上に支持され
    てなる手摺りの取付装置。
  2. 【請求項2】前記台枠部は、アンカー金具の基板部上面
    から一体に突出する室内外一対の立上り壁と、両立上り
    壁の上端部をつなぐ支持壁とからなり、この支持壁に、
    支柱補強杆の外径に相当する内径を有する補強杆嵌挿孔
    が形成されてなる請求項1に記載の手摺りの取付装置。
  3. 【請求項3】前記支持壁は両立上り壁と一体に形成され
    てなる請求項2に記載の手摺りの取付装置。
  4. 【請求項4】前記支持壁は両立上り壁と別体に形成され
    て、この立上り壁に接合されてなる請求項2に記載の手
    摺りの取付装置。
  5. 【請求項5】前記台枠部は、前記アンカー金具の上面部
    における堰壁厚み方向対向位置に、支柱補強杆の外径に
    相当する対向側面間幅をもって併設された室内外一対の
    突条壁からなり、この一対の突条壁間に補強杆嵌挿溝が
    形成されてなる請求項1,2,3または4に記載の手摺
    りの取付装置。
  6. 【請求項6】前記補強杆嵌挿部に嵌合された支柱補強杆
    は筒状に形成されていて、この筒状補強杆の内部下方に
    硬化性充填剤が充填されてなる請求項1,2,3,4ま
    たは5に記載の手摺りの取付装置。
  7. 【請求項7】前記補強杆嵌挿部に嵌合された支柱補強杆
    は筒状に形成されていて、この筒状補強杆内には補強用
    芯材が挿入されてなる請求項1,2,3,4,5または
    6に記載の手摺りの取付装置。
  8. 【請求項8】前記固定具は、アンカー金具の基板部か
    ら、前記補強杆嵌挿部に嵌合された支柱補強杆の下端部
    にねじ込まれるビスからなる請求項1,2,3,4,
    5,6または7に記載の手摺りの取付装置。
JP3399393U 1993-06-23 1993-06-23 手摺りの取付装置 Expired - Lifetime JP2500934Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3399393U JP2500934Y2 (ja) 1993-06-23 1993-06-23 手摺りの取付装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3399393U JP2500934Y2 (ja) 1993-06-23 1993-06-23 手摺りの取付装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH074655U JPH074655U (ja) 1995-01-24
JP2500934Y2 true JP2500934Y2 (ja) 1996-06-12

Family

ID=12402011

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3399393U Expired - Lifetime JP2500934Y2 (ja) 1993-06-23 1993-06-23 手摺りの取付装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2500934Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4617242B2 (ja) * 2005-11-04 2011-01-19 新日軽株式会社 手摺

Also Published As

Publication number Publication date
JPH074655U (ja) 1995-01-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2500934Y2 (ja) 手摺りの取付装置
JPH0334997Y2 (ja)
JPS6217552Y2 (ja)
JP2515516Y2 (ja) 手摺の支柱固定具
JP3261405B2 (ja) 手摺り支柱およびその施工方法
JP3746247B2 (ja) 手摺りの取付装置
JPH074654U (ja) 手摺りの取付装置
JPH0338348Y2 (ja)
JPH0354521Y2 (ja)
JPH074658U (ja) 手摺りの取付装置
JPS5937382B2 (ja) 建物用手摺
JPH11270092A (ja) 手摺りの取付方法
JPS5840168Y2 (ja) バルコニ−側梁の取付装置
JP2595390Y2 (ja) 支柱取付用補助具
JP2982158B2 (ja) 手摺の支柱取付構造
JPS62156470A (ja) 手摺取付け装置
JPH0334430Y2 (ja)
JPS6316754Y2 (ja)
JP3635269B2 (ja) 支柱構造
JPS6016161Y2 (ja) 柱の取付装置
JPH036737Y2 (ja)
JPS5936591Y2 (ja) 手摺支柱
JPH054503Y2 (ja)
JPH0421961Y2 (ja)
JPH041227Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19960206