JP2500899B2 - 枠組足場の構築方法 - Google Patents

枠組足場の構築方法

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JP2500899B2 JP5056975A JP5697593A JP2500899B2 JP 2500899 B2 JP2500899 B2 JP 2500899B2 JP 5056975 A JP5056975 A JP 5056975A JP 5697593 A JP5697593 A JP 5697593A JP 2500899 B2 JP2500899 B2 JP 2500899B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建築作業に使用する
仮設枠組足場の構築方法、更に詳しくは、建枠を順次上
方に継足して構築する枠組足場の座屈強度を向上させる
ことができる構築方法に関する。
【0002】
【従来の技術】仮設枠組足場の構築に用いられる鋼管製
の建枠は周知のように、両側縦柱の上端部を水平横桟で
結合し、更に両縦柱と水平横桟の間に補強部分を設けた
門形や鳥居形に形成されている。
【0003】従来、上記のような建枠を用いて仮設足場
を構成するには、横方向に並べて対向させた建枠をブレ
ースで結合して自立させ、横方向に並列数を増やして行
くと共に、各建枠の縦柱の上端にジョイントを取付けて
おき、各建枠の上に上層階の建枠をジョイントでの結合
によって接続し、対向する建枠をブレースで結合する。
【0004】このように、上層階の建枠を順次接続して
継足すことにより、所定高さの仮設枠組足場を構築する
ものである。
【0005】上記の仮設枠組足場は、その上に載って作
業を行なうため、安全性の面から十分な強度が要求さ
れ、特に荷重は垂直荷重が大半であるので、座屈強度の
向上が望まれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、建枠はそれ
自体十分な許容荷重を有するように製作されているが、
仮設枠組足場においては、上下建枠を結合する部分にジ
ョイントを用いて組立てを行なう関係上、ジョイントで
接続した部分に荷重が集中し、この部分は座屈強度が弱
いため、仮設枠組足場の強度を低下させることになる。
【0007】また、従来より用いられている建枠の高さ
寸法は、一般に1700mmになっているが、近年日本人
の身長の伸びは著しく、1700mmの高さ寸法では頭が
つかえる作業員が多くなってきているため、建枠の上下
高さピッチを1800mmに設定できるようにとの要望が
ある。
【0008】既存の建枠を用いて1800mmの高さを得
るには、ジョイントをその分長くすればよいが、ジョイ
ントを長くすると、下位建枠の上端と上位建枠の下端間
の距離が長くなり、その長さに比例して座屈強度が低下
するという問題があり、長いジョイントの採用は安全性
の点から困難である。
【0009】また、仮設枠組足場の組立ては下の建枠か
ら順に接続して建込み、解体時はこれと逆に上の建枠か
ら外して行くが、足場板上でこれらの作業を行なう場
合、建枠間に作業者を保護する部分がないため、作業者
の安全確保に問題がある。
【0010】そこでこの発明の課題は、仮設枠組足場の
座屈強度を向上させることができ、長いジョイントの採
用を可能にすると共に、足場の組立や解体時の安全性の
向上を実現できる枠組足場の構築方法を提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、この発明は、建枠を対向するよう横に並べる
と共に各建枠上にジョイントを用いて建枠を順次継足し
ていく枠組足場の構築方法において、上下の建枠を連結
するため建枠の縦柱の上端にジョイントを固定し、この
ジョイントの両側に接続部を設け、対向位置にある建枠
の対向面間に納まる幅の枠状に形成した安全手摺枠の両
側下部に接続部を設け、対向する建枠の上端に固定した
両側の対向ジョイント間に安全手摺枠の下部を臨ませ、
ジョイントと安全手摺枠の両者の接続部を結合すること
により、建枠間の上部に安全手摺枠を配置し、対向する
ジョイント相互を安全手摺枠で緊結して剛体化し、枠組
足場の座屈強度を高める構成を採用したものである。
【0012】
【0013】
【作用】建枠を用いて枠組足場を構築する場合に、上下
建枠の接続をジョイントを用いて行ない、かつ、対向位
置にあるジョイント相互を接続部材で緊結して剛体化す
る。
【0014】上下の建枠を結合するジョイント部分は荷
重の集中する部分であるが、ジョイント相互を緊結する
ことにより、横に並ぶ各ジョイントが剛体化し、この剛
体部分が各階層の上下建枠間に存在することになり、こ
れによって仮組足場の座屈強度が大幅に向上する。
【0015】また、ジョイントを緊結する接続部材を手
摺枠とすれば、枠組足場の組立て時等において、ジョイ
ントの緊結と同時に上位足場板の上部に手摺枠を配置す
ることができ、上位足場板上での作業が完全に行なえ
る。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0017】緊結手段の第1の例を示す図1乃至図6に
おいて、図1のように、仮設枠組足場の構築に用いる建
枠1は、両側縦柱2、2の上端部を水平の横桟3で結合
し、両縦柱2、2と横桟3間に補強部分を設けた門形や
鳥居形に形成され、この建枠1を用いて仮設枠組足場を
構築するには、最下位建枠をジャッキベース4で支持し
て対向状に配置し、対向する建枠1を縦柱2、2の部分
でブレース5により結合して自立させ、横桟3間に布枠
又は足場板6を架設し、これを横方向に繰返していく。
【0018】建枠1における縦柱2、2の上端に予めジ
ョイント7を取付けておき、各建枠1上に二階層用の建
枠1を、ジョイント7に対する縦柱下端の挿入によって
接続し、対向する建枠をブレースによって結合すると共
に、横桟間に足場板を架設し、このような作業を上方に
繰り返すことによって必要な高さの枠組足場を構築す
る。
【0019】前記建枠1の上端に取付けたジョイント7
において、建物と反対の外側に位置するジョイントは、
同じ高さで対向位置にあるものが、接続部材を介して相
互に緊結、剛体化されている。
【0020】ジョイント7は図6に示すように、縦柱2
が嵌合する外径を有するジョイントパイプ8の中間部外
周面にカラー9を設け、例えばジョイントパイプ8内に
ロック機構を収納し、ジョイントパイプ8の上下に挿入
した縦柱2とロックピン10、11によって結合するよ
うになっている。従って、カラー9の上端は上位縦柱2
の当接面となり、下端が下位縦柱2の当接面となり、こ
のジョイント7によって、上下の建枠1が結合されるこ
とになる。
【0021】建物に対して外側に位置し、同じ階高で対
向するジョイント7を緊結する接続部材は、安全手摺枠
12に形成し、この安全手摺枠12の両端下部とジョイ
ント7のカラー9が緊結手段を用いて結合され、各ジョ
イント7相互を順次結合して剛体化している。
【0022】上記安全手摺枠12は、図1と図2に示す
ように、鋼管を用い、対向する建枠1、1間に納まる幅
の下向きコ字状に形成したフレーム13と、フレーム1
3内の下端部間に架設した補強横桟14と、フレーム1
3と補強横桟14で囲まれた空間に設けた補強筋15と
で構成されている。
【0023】この安全手摺枠12は、図示のような構造
に限定されるものではなく、建枠1、1間に納まる枠状
体であればよく、所望のデザインと構造を採用すること
ができる。
【0024】上記安全手摺枠12とジョイント7を結合
する緊結手段の第1の例は図2乃至図6に示すように、
ジョイント7のカラー9に両側の接続部16、16が外
側に突出するよう固定した接続プレート17と、安全手
摺枠12におけるフレーム13の下端部に外側へ突出す
るよう固定した接続プレート18と、カラー9の接続プ
レート17に突設した結合ピン19とで構成され、フレ
ーム13の接続プレート18には結合ピン19の係合孔
20が設けられている。
【0025】ジョイント7のカラー9に固定した接続プ
レート17の接続部16、16は、端部に屈曲片21
が、フレーム13のプレート18を重ねる側に折れ曲る
よう設けられ、フレーム13の接続プレート18には、
その根元寄りの位置に、上記屈曲片21に重なる屈曲部
22が折り曲げ形成され、係合ピン19は接続部16、
16の接続プレート18が重なる面に突設されている。
【0026】この係合ピン19は、先端で開放する上下
方向の切欠23で二又状に形成され、この切欠23内に
納まるクサビ部材24がピン25で取付けられている。
【0027】クサビ部材24は、係合ピン19の外径と
略等しい幅を有し、長さ方向に沿う傾斜長孔26を貫通
するピン25を中心として、図6のように、係合ピン1
9に対する延長状と直交状の変化が可能となる。
【0028】係合ピン19に係合孔20を挿入して接続
部16と接続プレート18を重ね、クサビ部材24を図
3(B)のように係合ピン19と直交状にして押下げる
と、傾斜長孔26の作用でクサビ部材24は接続部16
と接続プレート18を圧着させ、このとき、屈曲片21
と屈曲部22も圧接し、これによって安全手摺枠12の
フレーム13とジョイント7は全く遊びのない状態に緊
結され、対向するジョイント7と7は安全手摺枠12を
介して剛体化されることになる。
【0029】前記安全手摺枠12におけるフレーム13
の両側垂直部分には、この手摺枠12と建枠1を結合し
て強度の向上を図るため、上部の位置に建枠ホルダー2
7と、中間部の位置にロックプレート28が各々取付け
られている。
【0030】建枠ホルダー27は図4(A)、(B)に
示すように、後端の二又部をフレーム13に外嵌してピ
ン29で上下に揺動自在となるよう枢止し、先端に建枠
1の縦柱2に対して外接する略半円形の凹欠部30を設
けて形成され、この建枠ホルダー27は、手摺枠12の
着脱時、図4(B)に一点鎖線で示すように、フレーム
13へ外嵌するよう起立させておき、建枠1との結合時
は同図(B)の実線のように、伏倒させて先端の凹欠部
30を縦柱2に外嵌する。
【0031】これによって安全手摺枠12は、建枠1に
対して幅方向及び並列方向の何れにも固定化されること
になる。
【0032】また、ロックプレート28は、図5
(A)、(B)の如く、フレーム13にピン31で枢止
した後端を中心に上下に揺動自在となり、ピン31に組
込んだばね32によって姿勢が保持されると共に、先端
の下部に建枠1の係止ピン33に対する係合切欠34を
設けて形成され、このロックプレート28によって安全
手摺枠12を、建枠1に対して建枠1の並列方向に固定
化できる。
【0033】緊結手段の第1の例は上記のような構成で
あり、仮設枠組足場の構築時において、下階層建枠の組
立て後、足場板6上で安全手摺枠12を起立状に保持し
て持上げ、フレーム13の両端に固定した接続プレート
18の係合孔20をジョイント7の係合ピン19に挿入
し、この接続プレート18を接続部16に重ねた状態で
クサビ部材24を起立させて下方に打込めば、両側のジ
ョイント7、7は安全手摺枠12を介して緊結され、図
1及び図2の上半部に示すように、建枠1、1間の上部
に安全手摺枠12が起立することになる。
【0034】建枠1、1間の上部に図2に一点鎖線で示
すように、足場板6を架設し、この足場板6上に載って
上階層の建枠を下階層建枠1の上にジョイント7の部分
で接続する作業を行なう。
【0035】建枠1の建込み後においては、図2の下半
部に示すように、フレーム13の両側に各々取付けた建
枠ホルダー27及びロックプレート28を共に伏倒させ
る。
【0036】上記のような作業を建枠1の並列方向及び
上方へ順次繰返して行なうことにより、必要とする高さ
と平面的な長さを有する枠組足場を構築する。
【0037】上記の枠組足場においては、対向するジョ
イント7、7相互が安全手摺枠12を介して緊結剛体化
し、この剛体化した部分は各階層の上下建枠1間に存在
することになる。
【0038】従って、仮設足場において、荷重の集中す
るジョイント7の部分が水平方向に連続した緊結化によ
り剛性をもつことになり、荷重に対する座屈強度が大幅
に向上することになる。
【0039】また、仮設枠組足場の構築時において、上
階層建枠の組立時に、足場板上で建物と反対側の位置
に、安全手摺枠12が配置されることになるので、作業
の安全性が図れる。
【0040】更に、安全手摺枠12と上階層の建枠1と
は、建枠ホルダー27とロックプレート28で結合され
て剛体化し、この部分においても仮設足場の剛性を高め
て建枠1の座屈強度を高めることになる。
【0041】次に図7と図8は、安全手摺枠12とジョ
イント7の緊結手段の第2の例を示し、同図において、
ジョイント7におけるカラー9の外面で両側の位置にポ
ケット41、41を固定すると共に、安全手摺枠12に
おけるフレーム13の下端部にポケット41への挿入プ
レート42を固定し、この挿入プレート42の一面側に
クサビプレート43を取付けた構造になっている。
【0042】上記ポケット41は、金属板を略平面コ字
状に折り曲げてその両端部をカラー9に溶接し、その内
部に、カラー9側に位置して上下に貫通する角筒状の広
幅部44と、この広幅部44の外側に連なって位置し、
下部がカラー9に接近するように外壁が傾斜する溝状の
狭幅部45とを形成している。
【0043】前記挿入プレート42は、上端部に広幅部
44よりも広幅の取付部46を連成し、この取付部46
を安全手摺枠12のフレーム13にリベットや溶接で固
定し、挿入プレート42をフレーム13の下端よりも下
方に突出させている。
【0044】この挿入プレート42は、狭幅部45内に
納まる幅とポケット41を上下に貫通する長さを有し、
広幅部44内に納まった状態では幅方向に移動可能とな
る。
【0045】前記クサビプレート43は、狭幅部45内
に丁度納まる幅とポケット41を上下に貫通する長さを
有し、上下の位置に傾斜長孔47、48が設けられてい
る。なお、下位の長孔48は「くの字」状に屈曲してい
る。
【0046】このクサビプレート43は、挿入プレート
42の一面側に重ね合わせ、傾斜長孔47、48を貫通
するピン49、50で挿入プレート42に取付けられ、
挿入プレート42に対してクサビプレート43は傾斜長
孔47、48の範囲で移動自在となる。
【0047】挿入プレート42に対してクサビプレート
43は、自重による下降限位置にあるとき、図7(B)
のように、傾斜長孔47、48の上端がピン49、50
に当接し、挿入プレート42の一方側縁から幅方向に突
出した状態になり、クサビプレート43を上昇動させる
と、傾斜長孔47、48に沿って斜上方に移動し、上昇
位置で挿入プレート2と幅方向に揃うことになる。
【0048】また、上記上昇位置からのクサビプレート
43を更に押上げると、下位傾斜長孔48の屈曲形状に
より、クサビプレート43は、上位のピン49を中心に
図8(B)の時計方向に回動が生じることになる。
【0049】前記挿入プレート42において、クサビプ
レート43が突出する方向と反対側の側縁に凹欠部51
が設けられていると共に、ポケット41における広幅部
44の一方側面には、凹欠部51が係合可能な突起52
が内面に突出するよう設けられている。
【0050】また、クサビプレート43の上部で挿入プ
レート42から突出する側の側縁には、クサビプレート
43の上昇位置での回動時に、ポケット41の上端部に
係合して落下しないようにする係止凹部53が設けられ
ている。
【0051】緊結手段の第2の例は上記のような構成で
あり、両側のジョイント7を安全手摺枠12で緊結する
には、作業者が安全手摺枠12を両手で保持し、フレー
ム13の一方下端取付けた緊結手段を一方ジョイントの
ポケット41内へ斜に挿入し、次に他方下端の緊結手段
を他方ジョイントのポケット41内に挿入すれば、安全
手摺枠12は水平及び垂直の姿勢になり、両緊結手段は
ポケット41の広幅部44に落込み、両ジョイント7の
緊結が行なえる。
【0052】即ち、緊結手段における挿入プレート42
をポケット41の狭幅部45内に挿入して行くと、図8
(A)の如くクサビプレート43は下端部がポケット4
1の上縁に当接するため、挿入プレート42だけが狭幅
部45内に進入し、このときピン49、50の下降によ
り、傾斜長孔47、48の作用でクサビプレート43は
幅方向に移動し、挿入プレート42とクサビプレート4
3が幅方向に一致した時点で、挿入プレート42とクサ
ビプレート43は共に狭幅部45内に進入し、取付部4
6の下端段部がポケット41上に当接し、この時点で進
入は停止する。
【0053】ポケット41の狭幅部45は外壁が傾斜し
ているので、安全手摺枠12の一方緊結手段をポケット
41内に挿入する作業が、安全手摺枠12を斜にした状
態で行なえ、作業が円滑に行なえる。
【0054】両端の緊結手段を両側ポケット41、41
に挿入して安全手摺枠12を水平及び垂直に保持する
と、挿入プレート42とクサビプレート43は共に広幅
部44内に移動し、この時点でクサビプレート43は自
重により傾斜長孔47、48で斜下方に移動し、図7
(B)のように、挿入プレート42の一方側方へ突出
し、挿入プレート42は反対側へ動き、凹欠部51が突
起52に係合する。
【0055】挿入プレート42とクサビプレート43は
広幅部44内において幅方向に開くようになるので、広
幅部44に対して緊張状態で固定化され、同時に凹欠部
51と突起52の係合で上方に抜止め状態となる。
【0056】これによって、両側のジョイント7、7
は、安全手摺枠12を介して緊結固定化され、剛体化す
ることになる。
【0057】次に、安全手摺枠12を取外す場合は、図
7の緊結状態において、クサビプレート43のポケット
41から突出する下端を上方に押上げる。
【0058】クサビプレート43は傾斜長孔47、48
によりピン49、50に沿って傾上方に移動し、上昇位
置で下位傾斜長孔48の屈曲により回動が生じ、図8
(B)の如く、係止凹部53がポケット41の上端縁に
係合し、クサビプレート43が落下しないようにする。
【0059】この状態で安全手摺枠12を上方に持上
げ、挿入プレート42をポケット41内から抜取ればよ
く、抜取後にクサビプレート43は自重で下降した位置
に戻ることになる。
【0060】図9に示す緊結手段の第3の例は、ジョイ
ント7におけるカラー9の両側外面にテーパ状のポケッ
ト61、61を固定し、両側ジョイント7間に配置する
接続部材を桟木62によって形成し、この桟木62の両
端にポケット61内へ圧入するクサビ部材63を固定し
た構造になっている。
【0061】第3の例の緊結手段は上記のような構成で
あり、両側ジョイント7を結合するには、桟木62をジ
ョイント7間に配置し、両端のクサビ部材63をポケッ
ト61内に圧入すればよく、ジョイント7相互を緊結し
て剛体化することができる。
【0062】なお、接続部材である安全手摺枠12と桟
木62に対して、何れの実施例の緊結手段を採用するよ
うにしてもよいと共に、図1で示した仮設枠組足場にお
いて、最下位建枠の対向する建柱の下端間をクランプと
鋼管で結合するようにすると、枠組足場の剛性を更に向
上させることができる。
【0063】この発明においては、隣接するジョイント
7を互に順次緊結して剛体化し、座屈強度を向上させる
ことができるので、図3(B)のように、カラー9の長
さLを長くしても強度的に支障はなく、従って、カラー
9の長さLを100mmとし、高さ1700mmの既存の建
枠を高さ1800mmにすることが可能になる。
【0064】
【発明の効果】以上のようにこの発明によると、建枠を
連結するジョイント相互を安全手摺枠で緊結するように
したので、ジョイント相互が剛体化し、枠組足場の強度
的に弱いジョイント部分を補強し、枠組足場の座屈強度
を高めることができ、枠組足場の安全性を大幅に向上さ
せることができる。
【0065】また、ジョイント相互の接続部材を安全手
摺枠に形成したので、枠組足場の構築や解体時におい
て、足場板の側部上方に手摺枠を配置することができ、
枠組足場の組立及び解体作業の安全性を向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の構築方法を示す枠組足場の斜視図
【図2】枠組足場の要部を示す建物側から外側を見た縦
断面図
【図3】(A)は図2の矢印III −III に沿う拡大横断
面図、(B)は(A)の矢印B−Bに沿う縦断面図
【図4】(A)は図2の矢印IV−IVに沿う拡大横断面
図、(B)は同上の正面図
【図5】(A)は図2の矢印V−Vに沿う拡大横断面
図、(B)は同上の正面図
【図6】緊結手段の第1の例を示す分解斜視図
【図7】(A)は緊結手段の第2の例を示す緊結状態を
示す一部縦断正面図、(B)は同縦断正面図、(C)は
同平面図
【図8】(A)は同上における緊結途中の状態を示す縦
断面図、(B)は抜取り途中の状態を示す縦断面図
【図9】緊結手段の第3の例を示す分解斜視図
【符号の説明】
1 建枠 7 ジョイント 8 ジョイントパイプ 9 カラー 12 安全手摺枠 13 フレーム 17、18 接続プレート 19 結合ピン 24 クサビ部材 41、61 ポケット 42 挿入プレート 43 クサビプレート 62 桟木 63 クサビ部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭48−113222(JP,U) 実開 昭63−86249(JP,U) 実公 昭57−5408(JP,Y2) 実公 昭62−4124(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建枠を対向するよう横に並べると共に各
    建枠上にジョイントを用いて建枠を順次継足していく枠
    組足場の構築方法において、上下の建枠を連結するため
    建枠の縦柱の上端にジョイントを固定し、このジョイン
    トの両側に接続部を設け、対向位置にある建枠の対向面
    間に納まる幅の枠状に形成した安全手摺枠の両側下部に
    接続部を設け、対向する建枠の上端に固定した両側の対
    向ジョイント間に安全手摺枠の下部を臨ませ、ジョイン
    トと安全手摺枠の両者の接続部を結合することにより、
    建枠間の上部に安全手摺枠を配置し、対向するジョイン
    ト相互を安全手摺枠で緊結して剛体化し、枠組足場の座
    屈強度を高めることを特徴とする枠組足場の構築方法。
JP5056975A 1993-03-17 1993-03-17 枠組足場の構築方法 Expired - Fee Related JP2500899B2 (ja)

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