JP6026988B2 - 足場部材及び足場部材の連結構造 - Google Patents

足場部材及び足場部材の連結構造 Download PDF

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Description

本発明は、足場支柱に連結される足場部材、及び該足場部材が足場支柱に連結された連結構造に関するものである。
住宅やビル等の建物、橋梁やトンネル等の土木構造物の建築現場では、踏み板を架設するための横架材や、手摺り等として使用される横架材が、足場支柱に連結されて足場が構築されている。このように横架材を足場支柱に連結するために、従前より、図7に示すように、横架材P1の端部に楔部110が固着された足場部材100が多用されている。この足場部材100の楔部110が、足場支柱2の外周面に設けられた横断面コ字形のブラケット50に挿入されることにより、横架材P1が足場支柱P2に連結される。
上記の足場部材100は構造がシンプルで製造しやすく広く使用されているが、下方から加わる外力によって、楔部110がブラケット50から抜け出しやすいという問題があった。そこで、本出願人は過去に、楔部110に抜け止めの構造を備えた足場部材を提案している(特許文献1参照)。
これは、楔部の一対の側面部にそれぞれ設けられた透孔から、ねじりバネに付勢された一対のストッパを外方に突出させ、ブラケットの内周面と干渉させて抜け止めとするものである。ストッパは下面が外側に向かって高くなる傾斜面であるため、楔部をブラケットに挿入する際には、ねじりバネの付勢に抗して透孔内に没入する。
しかしながら、特許文献1の足場部材は、部品点数が多くやや複雑な構造である点、ストッパによる抜け止めを解除する際に、ねじりコイルバネを楔部より外方に引き出して操作する作業が煩雑な点で、改善の余地があった。
特開2012−57336号公報
そこで、本発明は、上記の実情に鑑み、より簡易な構成で、足場支柱のブラケットに挿入された楔部を抜け止めすることができると共に、抜け止めの解除の容易な足場部材、及び、該足場部材が足場支柱に連結された連結構造の提供を課題とするものである。
上記の課題を解決するため、本発明にかかる足場部材は、
「横架材の少なくとも一方の端部に楔部を備える足場部材であって、
前記楔部は、
それぞれ前記横架材の端部に一部が固着されており、前記横架材の軸方向に交差する上下方向に延びていると共に、下端に向かって幅が減少するテーパ状となった一対の側面部、
一対の該側面部を前記横架材の端部に固着された側とは反対側で連結している中間面部、
一対の前記側面部の下端を連結することにより前記楔部の下端を閉端としている閉端部、及び、
一対の前記側面部の上端を連結している上面部に貫通孔を設けることにより、又は一対の前記側面部の上辺を開端とすることにより形成されている挿通孔部を有し、
一対の前記側面部それぞれにおいて前記中間面部とは反対側の辺が、少なくとも前記閉端部の近傍で開端となっている楔部本体と、
長板状で、前記挿通孔部を介して前記楔部本体の内部空間に挿入されており、上下方向の長さが、前記挿通孔部の周縁から前記閉端部までの長さより長い抜け止め体、及び、
該抜け止め体の上端に設けられた前記挿通孔部を通過不能な突起部、を有する抜け止め部材と、
を具備する」ものである。
「側面部」において「横架材の端部に一部が固着されている」部分は、横架材が円筒状又は円柱状である場合、その外周面に沿う湾曲面を有するものとすることができる。側面部は、下端に向かって幅が減少するテーパ状であるため、足場支柱の外周面に設けられた横断面コ字形のブラケットに楔部本体を挿入すると、側面部の側辺がブラケットの上端縁と干渉し、楔部本体がブラケット内にしっかりと保持される。
「中間面部」は、一対の側面部の片側を連結している面であり、足場部材が足場支柱に連結された状態においては、足場支柱の外周面に当接する部分である。中間面部は平板状であってもよいが、足場支柱が円筒状又は円柱状である場合には、足場支柱の外周面に沿う湾曲面とすれば、足場支柱との当接面が大きく、楔部本体がブラケットに保持された姿勢が安定する。
「閉端部」は、一対の側面部の下端同士を湾曲しつつ連結する形状や、一対の側面部それぞれと交差するように連結する平板状とすることができる。
「挿通孔部」は、上面部に貫通して設けられた孔部、及び、一対の側面部の上端を開端とすることにより形成される孔部の何れかが、選択的に採用されるものであるが、前者であれば、上面部を有することにより楔部本体の剛性がより高く望ましい。「上面部」を有する構成を採用した場合、横架材が円筒状又は円柱状であれば、その外周面に沿う湾曲面を有する上面部とすることができる。或いは、一対の側面部それぞれと交差するように連結する平板状の上面部としてもよい。
「一対の前記側面部それぞれにおいて前記中間面部とは反対側の辺」は、「少なくとも前記閉端部の近傍で開端となっている」ものであれば、閉端部から横架材の端部に固着されている部分までの全体に亘って開端となっている構成であっても、閉端部の近傍のみが開端となっている構成であってもよい。
「楔部本体」は、側面部や中間面部など複数の構成からなるが、例えば、一枚の鋼材をプレス成形する等により、一体に成形された構成とすることができる。或いは、側面部や中間面部などをそれぞれ構成する複数の板部材を、溶接等によって一体化することにより形成することができる。
長板状の「抜け止め体」は、直線状に延びる形状とすることができるが、下端が中間面部とは反対側へ屈曲又は湾曲している構成とすれば、詳細は後述する抜け止め作用がより確実となり、望ましい。
「突起部」は、挿通孔部を通過不能であれば形状は特に限定されないが、抜け止め体と一体で抜け止め体の上端から側方に延出している構成、抜け止め体の上端から側方に突出するようにピンが取り付けられている構成、抜け止め体の上端を屈曲させた構成、を例示することができる。
本構成の足場部材は、足場支柱の外周面に設けられた横断面コ字形のブラケットに楔部本体を挿入することによって足場支柱に連結され、その状態で、楔部本体を抜け止めすることが可能となる。すなわち、本願発明では、上下方向の長さが挿通孔部の周縁から閉端部までの長さより長い抜け止め体を有する抜け止め部材を具備している。そこで、抜け止め部材が引き上げられ抜け止め体の下端が楔部本体の内部に引き入れられている状態で、楔部本体を足場支柱のブラケットに挿入する。これにより、足場部材が足場支柱に連結される。その状態で、抜け止め体を更に下方に押し込む、或いは、自重により落下させると、楔部本体の下端は閉端部によって閉端とされているため、抜け止め体の下端は閉端部にぶつかり、直下へのそれ以上の移動が制限される。楔部本体の一対の側辺部は、中間面部とは反対側の辺が少なくとも閉端部の近傍で開端となっているため、上下方向の長さが挿通孔部の周縁から閉端部までの長さより長い抜け止め体の下端側は、その開端から外方に向かって斜めに延び出す。これにより、抜け止め体の下端側で外方に向かって斜めに延び出している部分を、ブラケットの下端縁と干渉させることが可能となる。従って、足場部材の横架材に下方から上方に向かう外力が加わった場合など、楔部本体に下方から上方に向かう外力が加わった場合に、楔部本体がブラケットから抜け出すことを抑制することができる。なお、抜け止め部材は、抜け止め体の上端に、挿通孔部を通過不能な突起部を有しているため、下方へのそれ以上の落下が制限されている。
一方、抜け止めを解除する際は、抜け止め部材を上方へ引き上げ、抜け止め体の下端側を、楔部本体の内部に閉端部の近傍の開端を介して引き入れる。これにより、抜け止め体が足場支柱のブラケットと干渉することがなくなるため、ブラケットから楔部を引き抜くことにより、足場部材と足場支柱との連結を解除することができる。
以上のように、本構成の足場部材によれば、極めて簡易な構成で、足場支柱のブラケットに挿入された楔部を抜け止めすることができると共に、極めて容易に抜け止めを解除することができる。
本発明にかかる足場部材は、上記構成に加えて、「前記抜け止め部材は、前記抜け止め体の長手方向の一対の側辺のうち一方の途中において、切り欠き状に形成された引掛け部を有する」ものとすることができる。
「引掛け部」としては、抜け止め体の長手方向の一対の側辺のうち一方の側辺の途中が、横向きのコ字状に切り欠かかれて形成された凹状部分の上辺によって構成されるもの、一方の側辺の途中から先端に向かって逆L字状に切り欠かれた部分の上辺によって構成されるものを、例示することができる。
本構成では、引掛け部を挿通孔部の周縁に上方から引き掛けることにより、抜け止め体の下端側が閉端部の近傍の開端から外側に延び出すことなく、楔部本体の内部に引き入れられている状態を保持することができる。これにより、楔部をブラケットから挿入する作業、或いは、楔部をブラケットから引き抜く作業の間、抜け止め体が落下しないよう作業者が把持している必要がなく、作業性の良いものとなる。例えば、ブラケットに楔部を挿脱する作業を、一人の作業者で効率良く行うことができる。
本発明にかかる足場部材は、上記構成に加えて、「前記抜け止め部材は、前記引掛け部より下端側で、一対の前記側辺の他方から突設された引掛け案内部を更に有する」ものとすることができる。
「引掛け案内部」は、引掛け部より下端側で、一対の側辺の他方から突出しているものであれば、その形状は特に限定されず、例えば、略円弧状、略三角形状、略四角形状に突出した構成とすることができる。
本構成では、引掛け部及び引掛け案内部が挿通孔部の周縁より上方に位置するように引き上げられた状態から、抜け止め部材を自重で落下させた場合、引掛け部より下方で側方に突出している引掛け案内部が、挿通孔部の周縁に当接する。これにより、抜け止め部材が傾くと共に、引掛け案内部と挿通孔部の周縁との衝突の反力によって、引掛け案内部が設けられた側とは反対側に抜け止め部材が移動する。抜け止め部材において引掛け案内部が設けられた側とは反対側には、引掛け案内部より上方に引掛け部が切り欠き状に形成されているため、この引掛け部が挿通孔部の周縁に引き掛かる。すなわち、引掛け案内部が、引掛け部が挿通孔部の周縁に引き掛る動きを案内する。従って、抜け止め部材を引き上げた状態から自然落下させるのみによって、自ずと引掛け部が挿通孔部の周縁に引き掛かるため、より容易に素早く、抜け止め体が楔部本体の内部に引き入れられている状態とすることができる。
次に、本構成にかかる足場部材の連結構造(以下、単に「連結構造」と称することがある)は、「上記に記載の足場部材と外周面に横断面コ字形のブラケットが設けられた足場支柱とを具備し、前記楔部本体が前記ブラケットに挿入されて、前記中間面部が前記足場支柱の前記外周面に当接しており、前記抜け止め体が前記楔部本体の内部空間を貫通しており、その下端側が前記楔部本体の一対の前記側面部における前記閉端部近傍の開端から外方に向かって斜めに延び出していると共に、前記抜け止め体の下端側が横断面コ字形の前記ブラケットの中間側面の下方に位置している」ものである。また、連結構造は、上記構成に加え、「前記ブラケットは、前記足場支柱の外周面に固着された一対の側面と、一対の該側面を連結する中間側面によって、横断面コ字形に形成されていると共に、一対の前記側面が下端に向かって幅が減少するテーパ状であることにより、前記中間側面が下端に向かうほど前記足場支柱に近づいており、前記抜け止め体は、長平板状でその板面を前記中間面部及び前記中間側面に対面させた状態で、前記楔部本体の内部空間を貫通している」ものとすることができる。更に、連結構造は、上記構成に加え、「前記挿通孔部は、前記上面部に設けられた貫通孔であると共に、前記上面部は、円筒状または円柱状の前記横架材の外周面に沿うように湾曲しつつ一対の前記側面部の上端を連結しており、前記引掛け部は、横向きのコ字状で、且つ、下方に向かって傾斜する切り欠き状である」ものとすることができる。
本構成の連結構造は、外周面に横断面コ字状のブラケットを有する足場支柱に、上記構成の足場部材が連結されており、足場部材の抜け止め体が、楔部本体のブラケットからの抜け止めとして作用している状態の連結構造である。本構成においては、楔部本体の内部空間を貫通している抜け止め体の下端側が、楔部本体の閉端部近傍の開端から外方に向かって斜めに延び出しており、その下端側が横断面コ字形のブラケットの中間側面の下方に位置している。これにより、足場部材の横架材に対して下方から上方に向かう外力が加わった場合など、楔部本体に下方から上方に向かう外力が加わったとき、抜け止め体の下端側がブラケットの下端縁と干渉するため、楔部本体が上方に抜け出ることが抑制される。
以上のように、本発明の効果として、より簡易な構成で、足場支柱のブラケットに挿入された楔部を抜け止めすることができると共に、抜け止めの解除の容易な足場部材、及び、該足場部材が足場支柱に連結された連結構造を、提供することができる。
本発明の一実施形態である足場部材について、(a)抜け止め体が楔部本体を貫通している状態、及び、(b)引掛け部が挿通孔部の周縁に引き掛けられている状態、を示す斜視図である。 図1の足場部材の連結構造について、抜け止め体が(a)抜け止めとして作用している状態、及び、(b)抜け止めとして作用していない状態、を示す斜視図である。 図1の足場部材の連結構造について、抜け止め体が(a)抜け止めとして作用している状態、及び、(b)抜け止めとして作用していない状態、を示す縦断面図である。 図1の足場部材における抜け止め部材の動作の説明図である。 他の実施形態の足場部材の側面図である。 図5とは異なる他の実施形態の足場部材の側面図である。 従来の足場部材が足場支柱に連結された連結構造の側面図である。
以下、本発明の第一実施形態である足場部材1について、図1乃至図4を用いて説明する。足場部材1は、ブラケット50を介して足場支柱P2に連結されるものである。ここで、足場支柱P2は円筒状または円柱状であり、複数のブラケット50が外周面に設けられている。それぞれのブラケット50は、足場支柱P2の外周面に固着された一対の側面51と、一対の側面51を連結する中間側面52によって、横断面コ字形に形成されている。
本発明の一実施形態である足場部材1は、円筒状または円柱状の横架材P1の少なくとも一方の端部に楔部10を備える足場部材であって、楔部10は、楔部本体20と抜け止め部材30とを具備している。
楔部本体20は、横架材P1の端部に一部が固着されており、横架材P1の軸方向に交差する上下方向に延びていると共に、下端に向かって幅が減少するテーパ状となった一対の側面部21と、一対の側面部21を横架材P1の端部に固着された側とは反対側で連結している中間面部22と、一対の側面部21の下端を連結することにより楔部10の下端を閉端としている閉端部23と、一対の側面部21の上端を連結している上面部24に貫通孔を設けることにより形成されている挿通孔部25とを有しており、一対の側面部21それぞれにおいて中間面部22とは反対側の辺が開端29となっている。
抜け止め部材30は、長板状で、挿通孔部25を介して楔部本体20の内部空間に挿入されており、上下方向の長さが、挿通孔部25の周縁26から閉端部23までの長さより長い抜け止め体31と、抜け止め体31の上端に設けられた挿通孔部25を通過不能な突起部32とを有している。加えて、抜け止め部材30は、抜け止め体31の長手方向の一対の側辺のうち一方の途中において、切り欠き状に形成された引掛け部33と、引掛け部33より下端側で、一対の側辺の他方から突設された引掛け案内部34とを、更に有している。
楔部本体20の構成についてより詳細に説明すると、側面部21が横架材P1の端部に固着されていると共に、上面部24も横架材P1の端部に固着されている。側面部21は、上部側で横架材P1の端部に固着されており、この部分は円筒状または円柱状の横架材P1の外周面に沿うように湾曲している。それより下端側の側面部21は、下端に向かって幅が減少するテーパ状となっており、この部分がブラケット50内に挿入される。上面部24は、横架材P1の外周面に沿うように湾曲しつつ一対の側面部21の上端を連結していると共に、一方の側辺側で横架材P1に固着されている。中間面部22は、横架材P1に固着されている側とは反対側で、一対の側面部21の側辺、及び上面部24の側辺を連結している。なお、中間面部22は、円筒状または円柱状の足場支柱P2の外周面に沿うよう湾曲している。閉端部23は、一対の側面部21の下端同士を湾曲しつつ、連結している。
上面部24には、抜け止め体31の横断面の外形より少し大きく、上面部24を貫通する挿通孔部25が形成されている。更に、楔部本体20では、一対の側面部21それぞれにおいて、中間面部22とは反対側の辺が、閉端部23から横架材P1の端部に固着されている部分までの全体に亘って開端29となっている。なお、楔部本体20は、一枚の鋼材がプレス成形されることにより、側面部21、中間面部22、閉端部23、及び上面部24が一体に成形されている。
抜け止め部材30の構成についてより詳細に説明すると、抜け止め体31は直線状に延び、その下端は、楔部本体20の中間面部22とは反対側に向かって略L字状に屈曲した屈曲部分35を有している。突起部32は、抜け止め体31と一体であり、抜け止め体31に対して直角をなすように、抜け止め体31の上端から両側に延出している。引掛け部33は、抜け止め体31の長手方向の一対の側辺のうち一方の側辺の途中が、横向きのコ字状に切り欠かかれて形成された凹状部分の上辺によって構成されている。本実施形態の引掛け部33は、下方に向かって傾斜するように形成されている。更に、引掛け案内部34が、引掛け部33より下端側で、一対の側辺の他方から略円弧状に突設されている。
なお、横架材P1において、楔部10が設けられた端部側の下面には、補強プレート40が固着されている。この補強プレート40は、足場部材1と足場支柱P2との連結を解除する際、楔部10を足場支柱P2のブラケット50から抜け出させるために、ハンマー等で横架材P1を下方から叩く場合に、この打撃を受ける部分であり、補強プレート40によって外力による横架材P1の変形が抑制されている。補強プレート40の端部は、楔部本体20の内部まで達しており、抜け止め体31の直線状の部分が楔部本体20の内部空間で上下に移動することは妨げないが、抜け止め体31の下端の屈曲部分35とは干渉する位置まで、延出している。
次に、上記構成の足場部材1が足場支柱P2に連結された連結構造、及び、抜け止め部材30の動作及び作用について説明する。
ブラケット50に楔部10を挿入する際には、突起部32を把持して、抜け止め部材30を上方に引き上げ、抜け止め体31の下端側が楔部本体20の内部に引き入れられた状態とする。そして、引掛け部33を挿通孔部25の周縁26に引き掛けることにより、抜け止め体31が楔部本体20の内部に引き入れられた状態を保持することができる(図1(b)参照)。本実施形態では、挿通孔部25が設けられた上面部24が、外形が円形の横架材P1の外周面に沿うように湾曲しており、引掛け部33が下方に向かって傾斜しているため、引掛け部33を挿通孔部25の周縁26に引き掛けた姿勢が安定する。
ここで、抜け止め部材30を引き上げた状態から、抜け止め部材30を自然落下させることによって、自ずと、引掛け部33が挿通孔部25の周縁26に引き掛けられた状態とすることができる。つまり、引掛け案内部34が挿通孔部25より上方に位置するまで抜け止め部材30を引き上げた状態で(図4(a)参照)、抜け止め部材30を落下させると、引掛け案内部34が挿通孔部25の周縁26に当接し、抜け止め部材30が傾く(図4(b)参照)。これと同時に、引掛け案内部34と挿通孔部25の周縁26との衝突の反力によって、抜け止め部材30が引掛け案内部34が設けられた側とは反対側に移動し、自ずと、引掛け部33が挿通孔部25の周縁26に引き掛かる(図4(c)参照)。
なお、抜け止め部材30を上方に引き上げる際、抜け止め体31の先端の屈曲部分35が補強プレート40の端部と干渉することにより、それ以上の上昇が制限されるため、抜け止め部材30が過度に引き出されることがない。すなわち、本実施形態では、横架材P1を補強する補強プレート40が、抜け止め部材30の上昇を制限するストッパを兼ねている。抜け止め体31の下端の屈曲部分35を挿通孔部25の下端縁と干渉させることによって、抜け止め部材30の上昇を制限する構成とすることも可能であるが、この場合は挿通孔部25の下端縁との接触点を中心に抜け止め部材30が回動してしまい、抜け止め部材30の姿勢が不安定となる。これに対し、補強プレート40が抜け止め部材30の上昇を制限するストッパを兼ねている本構成では、上下動させる抜け止め部材30が大きく傾くことがないため、操作性が良いという利点がある。
抜け止め体31の下端側が楔部本体20の内部に引き入れられている状態で、図2(b)及び図3(b)に示すように、楔部10をブラケット50に挿入する。楔部本体20の側面部21は、下端に向かって幅が減少するテーパ状であるため、側面部21の側辺がブラケット50の上端縁と干渉し、楔部本体20がブラケット50内にしっかりと保持される。また、楔部本体20の中間面部22は、足場支柱P2の外周面に当接する。特に、本実施形態では、中間面部22が足場支柱P2の外周面に沿うように湾曲しているため、中間面部22が足場支柱P2の外周面に広い面積で当接し、楔部本体20がブラケット50に保持された姿勢が安定する。
そして、抜け止め部材30の挿通孔部25の周縁26に引き掛けられている引掛け部33を外し、抜け止め部材30を楔部本体20の内部に落とし込むと、図2(a)及び図3(a)に示すように、抜け止め体31が抜け止めとして作用している状態なる。具体的には、下方に落とし込まれた抜け止め部材30の下端は、楔部本体20の閉端部23にぶつかり、直下へのそれ以上の移動が制限される。上述のように楔部本体20の側面部21は、閉端部23の近傍で開端29となっており、抜け止め体31の長さは挿通孔部25の周縁26から閉端部23までの長さより長いため、抜け止め体31の下端側は開端29から外方に向かって斜めに延び出す。
これにより、抜け止め体31が楔部本体20の内部空間を貫通しており、その下端側が楔部本体20の一対の側面部21における閉端部23近傍の開端29から外方に向かって斜めに延び出していると共に、抜け止め体31の下端側が横断面コ字形のブラケット50の中間側面52の下方に位置している、足場部材1の連結構造が形成される。
このような連結構造では、足場部材1の横架材P1に下方から上方に向かう外力が加わった場合など、楔部本体20に下方から上方に向かう外力が加わったときに、楔部本体20から外方に斜めに延び出している抜け止め体31の下端側が、ブラケット50の中間側面52の下端縁と干渉するため、楔部本体20がブラケット50から抜け出すことが抑制されている。特に、本実施形態では、抜け止め体31の下端に、外方に向かって略L字状に屈曲した屈曲部分35を有しているため、ブラケット50の中間側面52の下端縁に当接した際に滑りにくく、抜け止めの作用がより確実に発揮される。なお、抜け止め部材30は、上端に挿通孔部25を通過不能な突起部32を有しているため、この突起部32が上面部24における挿通孔部25の周縁26に当接することにより、抜け止め部材30のそれ以上の落下を制限している。
更に、本実施形態の連結構造では、楔部本体20を斜めに貫通している抜け止め体31に対して、自重により、挿通孔部25の周縁26との当接点を中心として下方に回動させる力が作用する。これにより、抜け止め体31から楔部本体20を足場支柱P2に向かって押圧する力が作用することとなり、ブラケット50内に楔部本体20が保持された状態が安定する。
一方、連結構造を解除する際は、まず、抜け止め部材30を上方へ引き上げて抜け止め体31の下端側を楔部本体20の内部に引き入れ、抜け止めとして作用していない状態にする。上記と同様に、引掛け部33が挿通孔部25の周縁26に引き掛けられることにより、その状態を保持することができるため(図2(b)参照)、作業性良くブラケット50から楔部10を引き抜くことができ、足場部材1と足場支柱P2との連結を解除することができる。
以上のように、本実施形態の足場部材1によれば、楔部本体20を斜めに貫通可能な抜け止め部材30を備えるという極めて簡易な構成でありながら、楔部10のブラケット50からの抜け出しを有効に抑制することができ、且つ、抜け止めの解除も極めて容易である。
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
例えば、本発明の足場部材1は、横架材P1の少なくとも一方の端部に楔部10を備えるため、もちろん図5に示すように、横架材P1の両方の端部に楔部10を備える足場部材2とすることができる。
また、横架材P1及び楔部10に加えて、他の構成を備える足場部材とすることができる。例えば、図6に示すように、横架材P1の途中から下方に向かって斜めに延び、先端を足場支柱P2の外周面に当接させる斜材61を有する足場部材3に、本発明を適用することができる。足場部材3は、ブラケット50とは離れた位置で、足場支柱P2に横架材P1を支持させる斜材61、及び斜材61を先端側で横架材P1と連結する連結材62を有していることにより、横架材P1に上方から加えられる力に対する強度が高い。そのため、踏み板を架け渡す足場部材として、足場部材3を用いることができる。
1 足場部材
10 楔部
20 楔部本体
21 側面部
22 中間面部
23 閉端部
24 上面部
25 挿通孔部
29 開端
30 抜け止め部材
31 抜け止め体
32 突起部
33 引掛け部
34 引掛け案内部
50 ブラケット
52 中間側面
P1 横架材
P2 足場支柱

Claims (4)

  1. 横架材の少なくとも一方の端部に楔部を備える足場部材であって、
    前記楔部は、
    それぞれ前記横架材の端部に一部が固着されており、前記横架材の軸方向に交差する上下方向に延びていると共に、下端に向かって幅が減少するテーパ状となった一対の側面部、
    一対の該側面部を前記横架材の端部に固着された側とは反対側で連結している中間面部、
    一対の前記側面部の下端を連結することにより前記楔部の下端を閉端としている閉端部、及び、
    一対の前記側面部の上端を連結している上面部に貫通孔を設けることにより、又は一対の前記側面部の上辺を開端とすることにより形成されている挿通孔部を有し、
    一対の前記側面部それぞれにおいて前記中間面部とは反対側の辺が、少なくとも前記閉端部の近傍で開端となっている楔部本体と、
    長板状で、前記挿通孔部を介して前記楔部本体の内部空間に挿入されており、上下方向の長さが、前記挿通孔部の周縁から前記閉端部までの長さより長い抜け止め体
    抜け止め体の上端に設けられた前記挿通孔部を通過不能な突起部、
    前記抜け止め体の長手方向の一対の側辺のうち一方の途中において、切り欠き状に形成された引掛け部、及び
    該引掛け部より下端側で、一対の前記側辺の他方から突設された引掛け案内部、を有する抜け止め部材と、
    を具備することを特徴とする足場部材。
  2. 横架材の少なくとも一方の端部に楔部を備える足場部材と、
    外周面に横断面コ字形のブラケットが設けられた足場支柱と、を具備する足場部材の連結構造であって、
    前記楔部は、
    それぞれ前記横架材の端部に一部が固着されており、前記横架材の軸方向に交差する上下方向に延びていると共に、下端に向かって幅が減少するテーパ状となった一対の側面部、
    一対の該側面部を前記横架材の端部に固着された側とは反対側で連結している中間面部、
    一対の前記側面部の下端を連結することにより前記楔部の下端を閉端としている閉端部、及び、
    一対の前記側面部の上端を連結している上面部に貫通孔を設けることにより、又は一対の前記側面部の上辺を開端とすることにより形成されている挿通孔部を有し、
    一対の前記側面部それぞれにおいて前記中間面部とは反対側の辺が、少なくとも前記閉端部の近傍で開端となっている楔部本体と、
    長平板状で、前記挿通孔部を介して前記楔部本体の内部空間に挿入されており、上下方向の長さが、前記挿通孔部の周縁から前記閉端部までの長さより長い抜け止め体、
    該抜け止め体の上端に設けられた前記挿通孔部を通過不能な突起部、及び、
    前記抜け止め体の長手方向の一対の側辺のうち一方の途中において、切り欠き状に形成された引掛け部を有する抜け止め部材とを具備し、
    前記ブラケットは、前記足場支柱の外周面に固着された一対の側面と、一対の該側面を連結する中間側面によって、横断面コ字形に形成されていると共に、一対の前記側面が下端に向かって幅が減少するテーパ状であることにより、前記中間側面が下端に向かうほど前記足場支柱に近づいており、
    前記楔部本体が前記ブラケットに挿入されて、前記中間面部が前記足場支柱の前記外周面に当接しており、
    前記抜け止め体が、板面を前記中間側面に対面させた状態で、前記楔部本体の内部空間を貫通しており、その下端側が前記楔部本体の一対の前記側面部における前記閉端部近傍の開端から外方に向かって斜めに延び出していると共に、前記抜け止め体の下端側が横断面コ字形の前記ブラケットの前記中間側面の下方に位置している
    ことを特徴とする足場部材の連結構造
  3. 前記挿通孔部は、前記上面部に設けられた貫通孔であると共に、前記上面部は、円筒状または円柱状の前記横架材の外周面に沿うように湾曲しつつ一対の前記側面部の上端を連結しており、
    前記引掛け部は、横向きのコ字状で、且つ、下方に向かって傾斜する切り欠き状である
    ことを特徴とする請求項2に記載の足場部材の連結構造
  4. 請求項1に記載の足場部材と、
    外周面に横断面コ字形のブラケットが設けられた足場支柱とを具備し、
    前記楔部本体が前記ブラケットに挿入されて、前記中間面部が前記足場支柱の前記外周面に当接しており、
    前記抜け止め体が前記楔部本体の内部空間を貫通しており、その下端側が前記楔部本体の一対の前記側面部における前記閉端部近傍の開端から外方に向かって斜めに延び出していると共に、前記抜け止め体の下端側が横断面コ字形の前記ブラケットの中間側面の下方に位置している
    ことを特徴とする足場部材の連結構造。
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