JP7130251B2 - 手摺り筋交い - Google Patents
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Description
図11に示すように、従来例1の手摺り筋交い100は、略中央部で交差状に配置されて固定ピン103にて固定された一対の斜交材102と、各斜交材102の上端部間を連結した手摺り部材104とにより構成されている。手摺り部材104は、その両端にある固定部材105に対して、固定ピン106により各斜交材102の上端部に対して固定されている。
ここで、図11の手摺り筋交い100と、図13の手摺り筋交い108の取付け作業の負担度について考察すると、手摺り筋交い100の両斜交材102は、相互に固定されるとともに、上端部が手摺り部材104に固定されていて、その上下高さは、変化することがなく一定となっている。
従って、従来例2では、足場支柱に対する取付け取り外しの作業は、従来例1とは異なり、作業者は楽な姿勢で行える利点があるものの、従来例1の上記利点を得られない問題がある。
上記構成により、一方の筋交い部材の湾曲する方向が上方のみならず、相互に離間する方向に湾曲しようとしても、一方の係止部が、他方の係止部に係止してその方向への湾曲を抑制する。
上記構成により、係止部が設けられた部位を各筋交い部材の相互に交差する部位の直近部位とすることにより、該直近部位に設けられた係止部が、相互に交差する他の筋交い部材の上動、または下動を即座に規制する。
また、前記手摺り部材は、パイプにより構成されていてもよい。上記構成により、パイプによる手摺り部材であっても、上記の作用を容易に実現する。
以下、本発明を具体化した第1実施形態の手摺り筋交いを図1~図9を参照して説明する。図1に示すように、手摺り筋交い10は、図示しない建築用足場の手摺りを構成する棒状の手摺り部材20と、建築用足場の筋交いを構成する棒状の筋交い部材30、40を備えている。手摺り部材20、及び筋交い部材30、40は、金属製のパイプで構成されている。
各クサビ受け122は、足場支柱120に一体に基端が固定された一対の側壁123と、側壁123の先端間を連結する連結壁124とにより横断面がコ字状に形成されている。クサビ受け122は、一対の側壁123、連結壁124及び足場支柱120で囲まれた穴部125を有している。連結壁124は、下方へ行くほど、足場支柱120の外周面に接近するように斜状に配置されている。そして、図6に示すように、前記切欠部32cに対して、クサビ受け122が嵌入された際に、連結壁124の外側面に合致するように一方の側壁32aの切欠縁部が斜状に形成されている。なお、図5に示すように、他方の側壁32aには、切欠部32cの外方の一部を覆うようにガイド部32dが突出されていて、クサビ受け122が切欠部32cに対して外方から嵌入する際に、クサビ受け122の側壁123の外面に摺接することにより、その嵌入を外方からガイドする。
上記のように構成された手摺り筋交い10の作用について説明する。
<取付けについて>
本実施形態の手摺り筋交い10は、図13で説明した従来例2と同様の方法で、足場支柱120に取り付ける。具体的には手摺り筋交い10を足場支柱120に取付ける場合、作業者は図1の二点鎖線で示すように、筋交い部材30、40を拡げて交差させない状態で、両筋交い部材30、40を把持し、上方へ手摺り筋交い10を挙げる。なお、この場合、筋交い部材30、40を図8(a)に示すように足場側及び反足場側の揺動させて相互に離間させて突出片60、50との干渉を回避する。
また、上記のように足場支柱120に取り付けられた手摺り筋交い10は、筋交い部材30、40が互いに中央部で交差して配置され、突出片50、60は筋交い部材30、40の交差する部位の下方部位である直近部位に配置されている。この状態で、足場支柱120に横荷重が加わった場合、筋交い部材30、40のいずれか一方の筋交い部材には、圧縮の力が働き、他方の筋交い部材には引張りの力が働く。
(1)本実施形態の手摺り筋交い10は、各筋交い部材30、40の相互に交差する部位の下方部位には、一対の足場支柱120に第2取付部31、51が取り付けられた際、相互に交差する他の筋交い部材の上動、または下動を規制する突出片50、60がそれぞれ突出して配置されている。また、突出片50、60の突出量は、前記一対の足場支柱に取付けられていない場合は、両筋交い部材30、40が相互に離間する方向に移動した際に、突出片50、60の係止を解除して各筋交い部材30、40の揺動を許容する量としている。
(5)本実施形態の手摺り筋交い10の手摺り部材20、及び筋交い部材30、40は、パイプにより構成されている。この結果、パイプによる手摺り部材及び筋交い部材30、40であっても、上記の作用を容易に実現できる。
次に第2実施形態を図10(a)及び図10(b)を参照して説明する。
本実施形態の手摺り筋交い10は、第1実施形態の手摺り筋交い10の構成中、突出片50、60の筋交い部材30、40に対する固定された部位が異なるだけであり、他の構成は、同じのため説明を省略し、異なる構成について説明する。
この状態で、図10(a)及び図10(b)に示すように、筋交い部材30に設けられた突出片50は、筋交い部材40が上方へ湾曲しようとする際に、その筋交い部材40の予想される湾曲軌跡を含む仮想平面に対して直交方向を含む交差する方向へ突出されている。これにより、筋交い部材40が上方へ湾曲しようとする際に、筋交い部材40は突出片50と干渉して、同方向への湾曲が抑制可能となっている。ここで、突出片50が直近部位に設けてあるため、筋交い部材40の下方への湾曲しようとする動きは即座に抑制される。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。
・前記実施形態では、直線部21の両端に湾曲部22、23を有していたが、省略してもよい。
22、23…湾曲部、24、25…第1取付部、26…連結本体部、
26a…側壁、26b…連結壁、26c…切欠き部、26d…屈曲部、
27…挿入部、28、29…軸、30…筋交い部材、31…第2取付部、
32…連結本体部、32a…側壁、32b…連結壁、32c…切欠部、
33、34…掛止ピン、35…挿入孔、36…楔体、37…本体、
37a、37b…側面、37c…段差、38…楔部、39…錘部、
40…筋交い部材、42…係止段部、50、60…突出片、
51…第2取付部、100…手摺り筋交い、102…斜交材、
103…固定ピン、104…水平手摺り部材、105…固定部材、
106…固定ピン、107…クサビ部、108…手摺り筋交い、
110…水平手摺り部材、112…筋交い部材、
120…足場支柱、122…クサビ受け、127…クサビ部、
130…作業床、160…作業者。
Claims (5)
- 両端部に第1取付部を有していて、一対の足場支柱に対して該第1取付部が取り付けられて水平な左右方向に配置される手摺り部材と、
前記手摺り部材の両端に上端部がそれぞれ揺動が可能に軸着された一対の筋交い部材であって、下端部に第2取付部を有していて、前記一対の足場支柱に対して該第2取付部が取り付けられて、相互に交差して配置される一対の筋交い部材とを、備えた手摺り筋交いにおいて、
各筋交い部材の相互に交差する部位の下方部位、若しくは上方部位には、前記一対の足場支柱に前記第2取付部が取り付けられた際、相互に交差する他の筋交い部材の上動、または下動を規制する係止部がそれぞれ突出して配置され、
前記係止部の突出量は、前記一対の足場支柱への取り付けられていない場合は、両筋交い部材が相互に離間する上下及び左右方向と直交する方向に移動した際に、前記係止部の係止を解除して各筋交い部材の前記揺動を許容する量としていて、
各係止部は、一対の筋交い部材が相互に離間方向へ移動しようとする際、相互に係止可能に配置されている手摺り筋交い。 - 前記下方部位、若しくは前記上方部位は、各筋交い部材の相互に交差する部位の直近部位である請求項1に記載の手摺り筋交い。
- 前記係止部は、突出片である請求項1又は請求項2に記載の手摺り筋交い。
- 前記手摺り部材は、パイプにより構成されている請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載の手摺り筋交い。
- 前記筋交い部材は、パイプにより構成されている請求項1乃至請求項4のうちいずれか1項に記載の手摺り筋交い。
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