JP2510797Y2 - 仮設足場用ブレ―ス - Google Patents

仮設足場用ブレ―ス

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JP2510797Y2
JP2510797Y2 JP6241493U JP6241493U JP2510797Y2 JP 2510797 Y2 JP2510797 Y2 JP 2510797Y2 JP 6241493 U JP6241493 U JP 6241493U JP 6241493 U JP6241493 U JP 6241493U JP 2510797 Y2 JP2510797 Y2 JP 2510797Y2
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brace
short
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brace rod
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JP6241493U
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正人 岡
映一 合川
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株式会社ケイ・ケイ・エル
アサヒ産業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、各種建築作業の仮設
足場を組立てるために使用するブレースに関する。
【0002】
【従来の技術】図5は仮設足場の構造を示し、建枠1は
両側縦柱2、2の上端部を水平の横棧3で結合し、両縦
柱2、2と横棧3の間に補強部分4を設けた門形や鳥居
形に形成され、この建枠1を用いて仮設足場を構築する
には、最下位建枠1をジャッキベース5で支持して対向
状に配置し、対向する建枠1、1の建物側と外側の縦柱
2、2の部分を各々ブレース6で結合し、自立した建枠
1、1の横棧3間に布枠又は足場板7を架設し、この作
業を横方向に繰返していく。
【0003】建枠1の縦柱2、2の上端に予めジョイン
ト8を取付けておき、各建枠1上に二階層用の建枠1を
ジョイント8に対する縦柱下端の挿入によって接続し、
対向する建枠をブレースによって結合すると共に、横棧
間に足場板を架設し、このような作業を上方に繰返すこ
とによって必要な高さの仮設枠組足場を構築する。
【0004】組上った仮設足場は、上方に順次接続され
た建枠1が一定の間隔で並び、建枠1の高さごとに足場
板7が水平に配置されると共に、対向する各建枠1間の
建物側と外側にブレース6が位置することになり、この
ブレース6は建枠1の縦柱2を互に結合することによっ
て縦柱2の撓み発生を防ぎ、仮設枠組足場を補強すると
共に、足場板7の上部両側に位置することによって作業
者の安全性を確保する役目を行なう。
【0005】従来のブレースは、対向する建枠の縦柱に
設けた上下対角のブレースピンの間隔に見合う長さを有
する二本のブレース杆を用い、両ブレース杆を重ね合わ
せて長さ方向の中央部の位置をピンで互に枢止結合し、
ピンを中心に並行状態からクロス状にすることができる
ようになっていると共に、各ブレース杆の両端は、加圧
扁平部にブレースピンへの取付孔を設けた構造になって
いる。
【0006】ところで、仮設枠組足場の構築後におい
て、足場板上から建物内に各種資材や機材の搬入、搬出
を必要とする場合がある。
【0007】しかし、仮設枠組足場は、上下足場板間に
縦枠が一定間隔で並び、かつ建枠間に×字状のブレース
が位置するため、資材等の搬入、搬出のための通過部分
はブレースによって区切られた三角形の空間になり、こ
の空間は狭いため資材等の搬入、搬出に支障をきたすこ
とになるこのため、従来は建物側に位置するブレースを
建枠間から取外し、大きな開口径のスペースを確保する
ようにしていた。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、仮設枠
組足場の構築後にブレースを取外すと、荷重による建枠
縦柱の撓みにより、対角位置のブレースピンの間隔に変
動が生じ、ブレースを再度取付けることが困難になる。
【0009】上記のように、ブレースが取外されたまま
であると、仮設枠組足場の強度が低下することになり、
好ましくない。
【0010】また、ブレースを再度取付けるには、建枠
の縦柱をジャッキ等で引寄せ、又は押開く矯正を行わな
ければならず、手間と時間がかかる上にジャッキ等の矯
正具を別途用意しなければならないという問題がある。
【0011】そこで、この考案の課題は、仮設枠組足場
の構築後において、資材や機材の搬入、搬出用スペース
の確保が簡単に行えると共に、建枠間への再取付けが支
障なく行える仮設足場用ブレースを提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、第1の考案は、一本の長尺ブレース杆と二本
の短尺ブレース杆とからなり、短尺ブレース杆の両端部
と長尺ブレース杆の長さ方向中央部とを互に枢止結合し
た構成を採用したものである。
【0013】同じく第2の考案は、二本の短尺ブレース
杆を二組用い、各短尺ブレース杆の端部を互に枢止結合
した構成を採用したものである。
【0014】
【作用】
(第1の考案)対向する建枠の上下対角位置の一方のブ
レースピンを長尺ブレース杆で結合し、他方のブレース
ピンを伸長させた二本の短尺ブレース杆を介して結合す
る。
【0015】資材や機材の搬入、搬出スペースを確保す
るには、一方短尺ブレース杆をブレースピンから引抜い
て取外し、この短尺ブレース杆を長尺ブレース杆への枢
止結合部を支点に回動させ、足場板と建枠及び長尺ブレ
ース杆で囲んだ三角形の通過用スペースを確保する。こ
のスペースは、ブレースの通常使用時のスペースに比べ
て開口径が倍加することになり、資材や機材の通過に十
分なスペースになると共に、通過スペースが不要になっ
たときは、短尺ブレース杆を元の位置に戻し、先端をブ
レースピンに挿入すればよく、対向する建枠は長尺ブレ
ース杆によって結合されたままであるので、荷重による
縦柱の撓み発生を抑えることができ、短尺ブレース杆の
ブレースピンに対する抜差しが支障なく行える。
【0016】 (第2の考案)対向する建枠をブレースで結合する状態
で通過スペースを確保するには、必要とする位置の短尺
ブレース杆をブレースピンから抜取って枢止結合部分を
支点に回動させればよく、第1の考案と同様、広い通過
スペースを形成することができる。
【0017】
【実施例】以下、この考案の実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0018】仮設枠組足場の構造とその組立ては、図5
を用いて従来の技術の項で述べた通りであり、図1乃至
図4には、建枠1を結合して仮設枠組足場を構築する考
案のブレース11の構造を示している。
【0019】図1、図2及び図3(A)に示す第1の例
のブレース11は、一本の長尺ブレース杆12と二本の
短尺ブレース杆13、14との組合せからなり、短尺ブ
レース杆13、14の両端部と長尺ブレース杆12の長
さ方向中央部とをピン15で互に枢止結合した構造にな
っている。
【0020】長尺ブレース杆12は、鋼管の両端部に加
圧変形させた扁平部16、16を形成し、この両扁平部
16、16にブレースピンへの取付孔17、17が設け
られ、両取付孔17、17間の長さ寸法が、対向する縦
枠1の上下対角位置のブレースピン18、18間の距離
に一致している。
【0021】短尺ブレース杆13、14は、鋼管の先端
に扁平部19を形成し、この扁平部19にブレースピン
18への取付孔20を設け、両短尺ブレース杆13、1
4の後端部を重ねてピン15で長尺ブレース12と共に
枢止結合し、ピン15を支点に長尺ブレース杆12と平
行状態で回動自在になっている。
【0022】両短尺ブレース杆13、14は、軸方向に
伸長させた状態で先端の取付孔20、20間の長さ寸法
が上下対角位置のブレースピン18の間隔に一致するよ
う設定されている。
【0023】第1の例のブレース11は上記のような構
成であり、仮設枠組足場の構築時は、図1に実線で示す
ように、長尺ブレース杆12に対して短尺ブレース杆1
3、14をクロス状に配置し、長尺ブレース杆12の両
端取付孔17、17及び短尺ブレース杆13、14の両
端取付孔20、20を対向する建枠1、1の上下対角位
置のブレースピン18に対して挿入し、建枠1、1を結
合する。
【0024】上記ブレース11による建枠1、1の結合
状態において、建枠1、1間に資材や機材の通過スペー
スを形成するには、一方短尺ブレース杆13の取付孔2
0をブレースピン18から抜取り、この短尺ブレース杆
13を同図一点鎖線等で示すようにピン15を支点にし
て左右何れかに回動させる。
【0025】図1の左側へ一点鎖線のように回動させる
と、短尺ブレース杆13は補強部分4に当接し、また、
同図右側へ二点鎖線のように回動させることにより、こ
の短尺ブレース杆13を長尺ブレース杆12と平行もし
くは補強部分4に当接する姿勢にすることができる。
【0026】このように、一方の短尺ブレース杆13を
ピン15を支点に回動させることにより、建枠1、1間
において、足場板7と建枠1及び長尺ブレース杆12と
による三角形を最大口径とする通過用スペースを形成す
ることができる。
【0027】この通過用スペースは、ブレース11によ
る通常の建枠1、1の結合時に比べ最大で2倍の開口径
となり、十分に資材や機材の搬入、搬出が可能となる。
【0028】通過用スペースの必要がなくなった場合
は、一方の短尺ブレース杆13を元の位置に戻し、先端
の取付孔20をブレースピン18に挿入する。
【0029】この場合、対向する建枠1、1は長尺ブレ
ース杆12によって結合され、かつ長尺ブレース杆12
と一方建枠1が短尺ブレース杆で結合されているので、
荷重による建枠1、1の撓み発生を抑えることができ、
一方短尺ブレース杆13のブレースピン18に対する抜
差し作業が支障なく行える。
【0030】上記のように、建枠1、1間に通過用スペ
ースを確保するとき、建枠1、1からブレース11全体
を取外す必要がなく、仮設枠組足場の強度低下を生じさ
せることがない。
【0031】次に、図3(B)に示すブレース11aの
第2の例は、二組の二本の短尺ブレース杆21、22と
23、24を用い、各短尺ブレース杆21、22、2
3、24の端部を互に重ね合わせてピン25で枢止結合
した構造になっている。
【0032】なお、各短尺ブレース杆21、22、2
3、24の先端は加圧による扁平部26に形成され、こ
の扁平部26にはブレースピン18への取付孔27が設
けられている。
【0033】要するにこの第2の例は、第1の例におけ
るブレース11の長尺ブレース杆12を二本の短尺ブレ
ース杆23、24に置代えたものであり、短尺ブレース
杆21、22と23、24の両端部取付孔27の間隔は
第1の例のブレース11の場合と同じ条件に設定されて
いる。
【0034】この第2の例のブレース11aにおいて
は、建枠1、1の結合状態で何れかの短尺ブレース杆2
1、22、23、24をブレースピン18から抜取り、
ピン25を支点に回動させれば、第1の例のブレース1
1の場合と同様に通過スペースの確保が可能になる。
【0035】また、第2の例のブレース11aの場合、
全短尺ブレース杆21、22、23、24を集合させた
折畳み状態にすることができ、第1の例に比べて長さを
略半分にできるので、格納や輸送に対して有利となると
いう利点がある。
【0036】なお、何れの例においても、ブレースピン
18に対する着脱は取付孔20や27によって行なう例
を示したが、図4(B)の如く端部の扁平部に切欠31
を設けてフック構造とし、このフックをブレースピンに
対して係脱させるようにしてもよい。また、各ブレース
杆の枢止端部は図4(A)で例示したように、扁平状に
加工して結合してもよい。
【0037】
【考案の効果】以上のように、この考案によると、対向
する建枠を結合して仮設足場を組立てるブレースの一部
分だけを取外して資材や機材等の搬入、搬出用スペース
を形成することができ、該スペースの形成時にブレース
全体を取外す必要がないので、仮設足場の強度低下を抑
えることができると同時に、建枠に対するブレースの部
分的な取付け取外しが支障なく行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の第1の例のブレースを用いた仮設足
場の正面図
【図2】同上の要部を示す縦断側面図
【図3】(A)は第1の例のブレースを示す平面図、
(B)は第2の例のブレースを示す平面図
【図4】(A)はブレースの枢止結合部分を示す平面
図、(B)はブレース端部のフック構造を示す正面図
【図5】ブレースを用いて組立てた仮設足場の斜視図
【符号の説明】
1 建枠 2 縦柱 7 足場板 11 ブレース 12 長尺ブレース杆 13、14 短尺ブレース杆 15 ピン 18 ブレースピン 19、22 取付孔 21、22、23、24 短尺ブレース杆

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一本の長尺ブレース杆と二本の短尺ブレ
    ース杆とからなり、短尺ブレース杆の両端部と長尺ブレ
    ース杆の長さ方向中央部とを互に枢止結合した仮設足場
    用ブレース。
  2. 【請求項2】 二本の短尺ブレース杆を二組用い、各短
    尺ブレース杆の端部を互に枢止結合した仮設足場用ブレ
    ース。
JP6241493U 1993-11-19 1993-11-19 仮設足場用ブレ―ス Expired - Lifetime JP2510797Y2 (ja)

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JPH0732091U JPH0732091U (ja) 1995-06-16
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