JP2500860Y2 - 防音装置 - Google Patents

防音装置

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JP2500860Y2
JP2500860Y2 JP1991047526U JP4752691U JP2500860Y2 JP 2500860 Y2 JP2500860 Y2 JP 2500860Y2 JP 1991047526 U JP1991047526 U JP 1991047526U JP 4752691 U JP4752691 U JP 4752691U JP 2500860 Y2 JP2500860 Y2 JP 2500860Y2
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flexible tube
noise
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JP1991047526U
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真一 野元
昇 時岡
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Panasonic Holdings Corp
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Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、不快な騒音が生じる医
療用の吸着式酸素濃縮器等の装置に配管として利用され
る防音装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、不快な騒音を生じる機器に対する
騒音低減の要望が強くなっている。その機器の一例であ
る医療用の吸着式酸素濃縮器に使用されている防音装置
について、図を参照して説明する。
【0003】図4及び図5において、吸着式酸素濃縮器
に内蔵された不快な騒音の主発生源であるロータリー式
コンプレッサー1の吸気口管2と排気口管3とには、吸
気用配管と排気用配管となる各可撓管4の一端がそれぞ
れ接続されている。その各可撓管4の他端はそれぞれ各
消音器5(半線にて示す)に接続され、各消音器5によ
りロータリー式コンプレッサー1の騒音が消音されてい
る。前記可撓管4は、ゴム硬度約50度程度のゴム層を
外層6と内層7からなる2層に構成し、その外層6と内
層7の間には耐圧処理用の網状の繊維層8が設けられて
いる。前記可撓管4の外側壁面には、ゴム系材料や合成
樹脂材料からなる振動吸収性と防音性のよい防音材9が
貼り付ける等の処理により防音装置として設けられ、可
撓管4からの騒音と振動の放出を減じている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、ロータ
リー式コンプレッサー1が所定の圧力レベル間で加圧と
減圧とを繰り返すことにより生じる共振周波数の振動は
平均1KHzと高域であり、コンプレッサー1から放出さ
れる振動とその振動により生じる騒音を防音材9だけで
減じることは不十分であり、吸着式酸素濃縮器外への振
動の影響が大きく、充分な静音性を得ることができなか
った。又、前記所定の圧力レベル間で加圧と減圧とを繰
り返すロータリー式コンプレッサー1は、その加圧時の
加圧圧力値の変動と減圧時の減圧圧力値の変動がそれぞ
れ生じているため、その変動によってロータリー式コン
プレッサー1の振動は周波数変動を生じることとなり、
その周波数変動は大きなうなり音となって可撓管4から
放出され、吸着式酸素濃縮器の騒音レベルの均一化が困
難なものとなっていた。
【0005】本考案はかかる問題点を解決し、振動吸収
性と防音性が良好な防音装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案の防音装置は、第
1の可撓管の外側壁面を所定の隙間空間を有して覆うよ
うに第2の可撓管を配設し、その第2の可撓管の外側壁
面と内側壁面の少なくともどちらか一方に形成された突
出する複数の凸部を形成し、前記第2の可撓管の外側壁
面を覆うように第3の可撓管を設けるとともに、前記第
2の可撓管の硬度を前記第1の可撓管及び第3の可撓管
の硬度より低くしたことを特徴としたものである。
【0007】
【作用】本考案の防音装置は上記のように構成されてい
るので、第1の可撓管に伝達された騒音と振動を、主に
第1の可撓管による反射によって第1の可撓管内に封じ
こめながら減じ、かつ、補助的にその第1の可撓管に生
じる差の少ない均一な膨脹と収縮の繰り返しにより熱エ
ネルギーに転換して減じながら硬度の低い第2の可撓管
に放出される騒音と振動を規制する第1の段階と、その
第1の可撓管から放出された騒音と振動を前記第2の可
撓管による差の大きい膨脹と収縮の繰り返しによる内部
摩擦により熱エネルギーに転換して大きく減じながら第
3の可撓管に放出する第2の段階と、その第3の可撓管
に放出された騒音と振動の一部を、主に第3の可撓管に
よる反射によって第3の可撓管内に封じこめながら減
じ、かつ、補助的に前記第3の可撓管による差の小さい
膨脹と収縮の繰り返しにより熱エネルギーに転換して減
じながら外方に放出する第3の段階を経ることにより、
騒音と振動が従来と比べて減衰されるので、良好な振動
と騒音の減衰効果を得ることができる。
【0008】さらに、第2の可撓管の外側壁面あるいは
内側壁面に設けられた複数の凸部の弾性により、前記第
2の可撓管の膨脹と収縮の繰り返し過程で生じる第3の
可撓管の内側壁への圧力や衝撃等の外力が吸収されるの
で、その外力によって生じる騒音と振動をなくすること
ができる。
【0009】
【実施例】以下、本考案の一実施例の防音装置について
図面を参照しながら説明する。
【0010】図1は本考案の一実施例の防音装置の断面
図、図2はその防音装置をロータリー式コンプレッサー
に取り付けた状態を示す要部断面図、図3は防音装置が
ロータリー式コンプレッサーに取り付け際に用いられる
取り付け具を示す斜視図である。
【0011】図1において、11はゴム硬度を約50度
に設定したゴム系材料からなる第1の可撓管11であ
り、その内筒孔16は図2示すごとく従来例に示した図
5のロータリー式コンプレッサー1の吸気口管2及び排
気口管3に接続されている。この第1の可撓管11の
側壁面の外方には、ゴム硬度約40度のゴム系材料から
なる第2の可撓管12が前記外側壁面を覆うように配設
されている。
【0012】第1の可撓管11と第2の可撓管12との
間には、前記第1の可撓管11に伝達された騒音や振
動、及び第1の可撓管から第2の可撓管に伝達された騒
音や振動によって生じる第1及び第2の可撓管11のそ
れぞれの膨脹と収縮の繰り返し過程が少なくとも損なわ
れないようにするための所定の隙間空間13が形成され
ている。
【0013】第2の可撓管12の内側壁面には、先端が
第1の可撓管11の外側壁面に当接するように等ピッチ
で突出する複数の帯状の位置決め用突部17が形成さ
れ、第1の可撓管11が第2の可撓管12より外れ難く
なるように位置規制している。尚、その位置決め用突部
17の形状及び前記第1の可撓管11の当接状態は前記
所定の隙間空間13の効果が失われないように配慮され
ている。
【0014】又、第2の可撓管12の外側壁面には外方
に突出する複数の帯状の凸部14が均等なピッチで形成
されている。その凸部14の外方には第2の可撓管12
の外側壁面を覆うようにゴム硬度を約50度に設定した
ゴム系材料からなる第3の可撓管15が設けられること
により、膨脹と収縮とを繰り返す第2の可撓管12の動
きを規制するようになっている。
【0015】但し、その第2の可撓管12の動きに対す
る前記規制は、第2の可撓管12の動きによって第3の
可撓管15の内側壁面に凸部14が当接しても凸部14
が弾性変形するようになっているので、騒音と振動が吸
収できなくなるほど規制されることがないものである。
【0016】以上の構成からなる防音装置は、従来例を
示す図5における可撓管4に替えて使用され、従来公知
の取り付け手段、例えば、図3に示すネジ18の締め付
けによって本体19の径が小さくなる取り付け具20に
より、図2に示すようにロータリー式コンプレッサーの
吸気口管2及び排気口管3に防音装置はそれぞれ取り付
けられている。
【0017】したがって、ロータリー式コンプレッサー
1から第1の可撓管11の内筒孔16に伝達された騒音
と振動は、先ず、第1段階として、主に硬質の第1の可
撓管11による反射によって第1の可撓管11内に封じ
こめながら減じ、かつ、補助的に第1の可撓管11に生
じる差の少ない膨張と収縮の繰り返しにより熱エネルギ
ーに転換して減じれることにより、ゴム硬度の低い第2
の可撓管12に放出される際には、第2の可撓管12に
よる減衰効果を効率よく引出すことが可能なレベルに減
じられることとなる。
【0018】第2の段階として、その第1の可撓管11
から放出された騒音と振動は、前記位置決め用凸部17
の弾性変形、及び、軟質の第2の可撓管12による差の
大きい膨脹と収縮の繰り返しにより熱エネルギーに転換
して大きく減じられながら、第3の可撓管15に放出さ
れるとともに、前記第2の可撓管12の膨脹と収縮の繰
り返し過程で第3の可撓管の内側壁への当接する際に生
じる圧力や衝撃等の外力は、複数の凸部14の弾性変形
により吸収されて前記外力によって生じる新たな騒音と
振動をなくしている。
【0019】第3の段階として、硬質の第3の可撓管1
5に放出された騒音と振動は、主に第3の可撓管15に
よる反射によって第3の可撓管15内に封じこめながら
減じ、かつ、補助的に第3の可撓管15に生じる差の少
ない膨張と収縮の繰り返しにより熱エネルギーに転換し
て減じられ、その減衰した騒音と振動が外方に放出され
る。
【0020】すなわち、上記第1〜第3の段階をそれぞ
れ通る過程、特に第2の段階を通る過程において、騒音
と振動が大きく減衰されることとなり、図4で説明した
従来の消音材9が設けられた可撓管4に比べて減衰効果
を得ることができる。さらに、振動の周波数変動によっ
て生じていたうなり音が従来に比べて減衰することがで
きたので、吸着式酸素濃縮器外への振動の影響を少なく
することができる。
【0021】尚、本実施例においては、第1の可撓管1
1,第2の可撓管12,第3の可撓管13のゴム強度を
それぞれ50度,40度,50度としたが、そのゴム強
度の関係は、第2の可撓管12が一番軟らかいものとな
るように、第1の可撓管11>第2可撓管12<第3の
可撓管15の関係であればよいことは言うまでもない。
【0022】又、本実施例においては、凸部14は連続
形状である帯状で等ピッチとなるよう形成したが、凸部
14の役割を満足するならばどのように設定してもよ
い。例えば、点形状等の不連続形状や不等ピッチでもよ
いことは言うまでもない。
【0023】又、本実施例においては、凸部14は第2
の可撓管12の外側壁面に設けたが、それに替えて、凸
部14を第3の可撓管15の内側壁面に設けても同様な
効果を得ることは言うまでもない。
【0024】
【考案の効果】以上のように本考案の防音装置は、第1
の可撓管に伝達された騒音と振動の一部を第1の可撓管
の差の小さい膨脹と収縮の繰り返しにより熱エネルギー
に転換して減じることにより、第1の可撓管から放出さ
れる騒音と振動を規制する第1の段階と、その第1の可
撓管から放出された騒音と振動を、前記第2の可撓管に
よる差の大きい膨脹と収縮の繰り返しにより熱エネルギ
ーに転換して大きく減じながら第3の可撓管に放出する
第2の段階と、その第3の可撓管に放出された騒音と振
動の一部を前記第3の可撓管による差の小さい膨脹と収
縮の繰り返しにより熱エネルギーに転換して減じながら
外方に放出する段階を経るので、騒音と振動が従来と比
べて減衰されることとなり、良好な振動と騒音の減衰効
果を得ることができる。
【0025】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例における防音装置の断面図
【図2】同防音装置を取り付けた可撓管の断面図
【図3】同防音装置の取付具を示す斜視図
【図4】従来の消音材を貼り付けた可撓管の断面図
【図5】同可撓管を取り付けた吸着式酸素濃縮器の要部
斜視図
【符号の説明】
11 第1の可撓管 12 第2の可撓管 13 隙間空間 14 凸部 15 第3の可撓管 16 内筒孔 17 位置決め凸部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の可撓管と、その第1の可撓管の外側
    壁面を所定の隙間空間を有して覆うように設けられた第
    2の可撓管と、その第2の可撓管の外側壁面と内側壁面
    の少なくともどちらか一方に形成された突出する複数の
    凸部と、その前記第2の可撓管の外側壁面を覆うように
    設けられた第3の可撓管とからなるとともに、前記第2
    の可撓管を前記第1の可撓管及び第3の可撓管よりも軟
    らかくしたことを特徴とする防音装置。
JP1991047526U 1991-06-24 1991-06-24 防音装置 Expired - Lifetime JP2500860Y2 (ja)

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JPH051096U JPH051096U (ja) 1993-01-08
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5373324B2 (ja) * 2008-06-12 2013-12-18 シーシーアイ株式会社 防音管部材
CN108061371A (zh) * 2017-12-22 2018-05-22 珠海格力电器股份有限公司 隔音结构、压缩机组件以及空调器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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