JP2024075057A - インクジェットプリンタおよびインクジェットプリンタにおける吸引ポンプ制御方法 - Google Patents

インクジェットプリンタおよびインクジェットプリンタにおける吸引ポンプ制御方法 Download PDF

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Abstract

Figure 2024075057000001
【課題】吸引ポンプとして用いるチューブポンプのチューブが印刷中に張り付いて機能不全となることを防止するにあたって、印刷開始が指示されてから実際の印刷が開始されるまでにおけるチューブの開放動作のための待ち時間を不要にして、印刷開始が指示されてから実際の印刷までの待ち時間の短縮化を図る。
【解決手段】吸引ポンプを吸引動作させて、インクヘッドのインクジェットノズルからインクを吸引するインクジェットプリンタにおいて、印刷中において、予め設定された時間毎に、吸引ポンプのコロを吸引動作方向に予め設定された回転角度だけ回転するように制御する印刷中吸引ポンプ制御手段と、印刷終了時に、吸引ポンプのコロを開放動作方向に予め設定された回転角度だけ回転するように制御する印刷終了時吸引ポンプ制御手段とを有する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、インクジェットプリンタおよびインクジェットプリンタにおける吸引ポンプ制御方法に関する。
さらに詳細には、本発明は、メディアに向けてインクジェット方式によりインクジェットノズルからインクを吐出するインクヘッドを備えたインクジェットプリンタであって、当該インクジェットノズルの吐出性能を維持するために行われるクリーニング処理に用いるキャップユニットを備えたインクジェットプリンタおよび当該キャップユニットを構成する吸引ポンプを制御するためのインクジェットプリンタにおける吸引ポンプ制御方法に関する。
なお、本明細書および本特許請求の範囲において、「インクジェット方式」は、二値偏向方式あるいは連続偏向方式などの各種の連続方式や、サーマル方式あるいは圧電素子方式などの各種のオンデマンド方式を含む、従来より公知の各種の手法によるインクジェット技術を用いた印刷方法を意味するものとする。
また、本明細書および本特許請求の範囲において、「メディア」には、普通紙などの紙類よりなる各種の記録媒体は勿論のこと、ポリ塩化ビニル(PVC:polyvinyl chloride)やポリエチレンテレフタラート(PET:polyethylene terephthalate)などの樹脂材料、織物、布、アルミ、鉄あるいは木材などのような各種材料などからなる種々の媒体が含まれるものとする。
一般に、例えば、特許文献1として提示する特開2016-87858号公報に開示されているように、メディアに向けてインクジェット方式によりインクを吐出するインクジェットノズルを有するインクヘッドを備えたインクジェットプリンタが知られている。
こうしたインクジェットプリンタにおいては、インクヘッドにおけるインクジェットノズルの吐出性能を良好に維持するためのクリーニング処理に用いる装置として、所謂、キャップユニットが設けられている。
ここで、キャップユニットとは、印刷待機時において、インクヘッドのインクジェットノズルが形成された面(インクジェットノズル面)を覆うように装着されるキャップ部材と、キャップチューブを介して当該キャップ部材に接続された吸引ポンプとを有して構成され、吸引ポンプを作動してインクヘッドのインクジェットノズルからインクを吸引するものである。
上記した吸引ポンプにより吸引されたインクは、廃液チューブを介して廃液タンクへ送出される。
従来、上記したキャップユニットを構成する吸引ポンプとしては、所謂、チューブポンプが用いられてきた。
なお、本明細書および本特許請求の範囲においては、上記したキャップユニットを構成する吸引ポンプとして用いられるチューブポンプについて、「吸引チューブポンプ」と適宜に称することとする。
ここで、吸引チューブポンプは、従来より周知の技術ではあるが、例えば、図1に示すような構造を備えている。
なお、図1には、従来より吸引ポンプとして用いられている公知のチューブポンプ、即ち、公知の吸引チューブポンプを透視的に示す構成説明図があらわされている。
この図1に示す吸引チューブポンプ100は、モーター(図示せず。)を駆動源として用いており、この駆動源のモーターに接続されたモーター側ギア102とポンプ側ギア104とが噛み合うように構成されている。
チューブ106を押圧するコロ108およびコロ110は、ポンプ側ギア104と同期して中心軸C周りに回転する。
こうした吸引チューブポンプ100において、モーターによりモーター側ギア102を予め設定された第1の方向に回転することによってポンプ側ギア104を回転させると、ポンプ側ギア104の回転に同期してコロ108およびコロ110が中心軸Cを中心にして吸引動作方向に回転するとともに、コロ108およびコロ110が中心軸C側から外側に向かう方向、即ち、チューブ106を押圧する方向に移動して、これによりコロ108およびコロ110はチューブ106を押し当てながら回転する。
このようにしてコロ108およびコロ110がチューブ106を押し当てながら回転すると、チューブ106内にインクが吸引されて、チューブ106内に吸引されたインクは廃液チューブ112を介して廃液タンク(図示せず。)へ送出される。
一方、上記した吸引チューブポンプ100において、モーターによりモーター側ギア102を第1の方向とは反対の方向である第2の方向に回転することによってポンプ側ギア104を回転させると、ポンプ側ギア104の回転に同期してコロ108およびコロ110が中心軸Cを中心にして開放動作方向に回転するとともに、チューブ106を押し当てていたコロ108およびコロ110が外側から中心軸C側へ向かう方向、即ち、チューブ106から離れる方向に移動して、これによりチューブ106はコロ108およびコロ110による押圧が解除されて開放されることになる。
ここで、上記において説明したように吸引チューブポンプ100においては、コロ108およびコロ110をチューブ106に押し当てることにより吸引動作を行うものであるが、図1に示すような状態、即ち、コロが108およびコロ110がチューブ106に押し当てられた状態で長時間放置されると、チューブ106におけるコロ108およびコロ110が押し当てられた部分が張り付いてしまって、ポンプとしては機能不全に陥ってしまうという問題点があった。
こうした問題点を解決するために、例えば、特許文献2として提示する特開2011-126136号公報に開示された技術が提案されている。
この特開2011-126136号公報に開示された技術は、チューブポンプにおけるローラ(上記した吸引チューブポンプ100におけるコロ108およびコロ110に相当する。)を一定時間正転(上記した吸引チューブポンプ100における吸引動作方向の回転に相当する。)した後に逆転(上記した吸引チューブポンプ100における開放動作方向の回転に相当する。)させることにより、チューブに対するローラの押圧が解除されチューブが開放され、これによりチューブの張り付きを解消することができるというものである。
従来、吸引ポンプとしてチューブポンプ(吸引チューブポンプ)を用いたインクジェットプリンタにおいても、図2に示すように、印刷直前に当該吸引チューブポンプにおけるチューブを開放させることにより、印刷中に当該チューブが張り付いてしまうことを防止していた。
なお、図2には、インクジェットプリンタにおける印刷開始時処理ルーチンを示すフローチャートがあらわされている。
以下に、上記した印刷直前に吸引チューブポンプにおけるチューブを開放させる動作について、図2を参照しながらより詳細に説明する。
インクジェットプリンタにおいて印刷開始が指示されると、図2に示す印刷開始時処理ルーチンが起動し、まず、インクヘッドにおけるインクジェットノズルの吐出性能を良好に維持するためのクリーニング処理やインクジェットノズルからインクを吐出するフラッシング処理などを行う印刷メンテナンスの処理を実行する(ステップS202)。
次に、インクヘッドが搭載されたキャリッジを、キャップユニットを構成するキャップ部材の直上から吸引チューブポンプリリース位置、即ち、吸引チューブポンプのチューブを開放動作させる位置まで移動する処理を実行する(ステップS204)。
その後、吸引チューブポンプのリリース動作、即ち、吸引チューブポンプのチューブを開放する動作を行う処理を実行する(ステップS206)。
そして、上記した各種の処理を終了した後に、実際の印刷処理を実行し(ステップS208)、メインルーチン(図示せず。)に戻る。
上記において説明したことから理解されるように、従来のインクジェットプリンタにおいては、印刷開始が指示されてから実際の印刷が開始されるまでに、印刷メンテナンスの処理を実行するための待ち時間(待機時間)や、吸引ポンプたるチューブポンプ(吸引チューブポンプ)におけるチューブの開放動作に伴う待ち時間(待機時間)、即ち、チューブの張り付きを解消するためにチューブを開放するための待ち時間(待機時間)が発生するという問題点があった。
ここで、チューブの張り付きを解消するためにチューブを開放するための待ち時間(待機時間)が発生する理由について具体的に説明すると、チューブポンプにおいては、チューブの開放動作の途中、即ち、コロがチューブから完全に離れるまでは、コロがチューブを押し当てた状態で開放動作方向に回転するため、チューブ内においてインクの逆流が発生する。
このため、印刷直前に吸引チューブポンプのチューブの開放動作を行う場合に、キャップユニットを構成するキャップ部材の直上にインクヘッドがある状態で開放動作を行うと、インクヘッドのインクジェットノズル面にキャップ部材から上方にインクが飛び散ることがあり(図3を参照する。)、この飛び散ったインクがインクジェットノズル面に付着するとインクの吐出不良を誘因する恐れがある。
従って、従来のインクジェットプリンタにおいては、図3(図3には、インクヘッドが搭載されたキャリッジを吸引チューブポンプリリース位置へ移動させた状態を模式的に示す説明図があらわされている。)に示すように、ダンパー装置302およびインクヘッド304が搭載されたキャリッジ300をキャップユニット306を構成するキャップ部材308の直上から退避させ、その後に吸引チューブポンプ310におけるチューブの開放動作を行っていた。
なお、仮に印刷中に吸引チューブポンプ310の開放動作を行う場合には、インクジェットノズル面にキャップ部材308からインクが飛び散ることを回避するために、印刷中にキャリッジが300キャップ部材308の直上にくるタイミングだけ開放動作を止める必要があり、インクジェットプリンタへの実装が容易ではないということが指摘されていた。
特開2016-87858号公報 特開2011-126136号公報
本発明は、従来の技術が有する上記したような種々の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、吸引ポンプとして用いるチューブポンプ(吸引チューブポンプ)のチューブが印刷中に張り付いて機能不全となることを防止するにあたって、印刷開始が指示されてから実際の印刷が開始されるまでにおけるチューブの開放動作のための待ち時間(待機時間)を不要にして、印刷開始が指示されてから実際の印刷までの待ち時間(待機期間)の短縮化を図るようにしたインクジェットプリンタおよびインクジェットプリンタにおける吸引ポンプ制御方法を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明によるインクジェットプリンタおよびインクジェットプリンタにおける吸引ポンプ制御方法は、印刷中には吸引チューブポンプによりインクを吸引する吸引動作をさせるとともに、印刷終了時に吸引チューブポンプのチューブを開放する開放動作をさせるようにしたものである。
ここで、印刷中に吸引チューブポンプのチューブを開放する開放動作を行うと、インクヘッドのインクジェットノズル面にキャップ部材から上方にインクが飛び散ることがあり、この飛び散ったインクがインクジェットノズル面に付着するとインクの吐出不良を誘因する恐れがあるため、印刷中は吸引チューブポンプによりインクを吸引する吸引動作を行うようにする。
そして、印刷終了時に吸引チューブポンプのチューブを開放する開放動作をさせることにより、吸引チューブポンプにおけるのチューブの張り付きを防止する。
従って、本発明によるインクジェットプリンタおよびインクジェットプリンタにおける吸引ポンプ制御方法によれば、印刷中に吸引チューブポンプによるインクの吸引動作が行われるとともに、印刷終了時に吸引チューブポンプのチューブの開放動作が行われて、これにより吸引チューブポンプのチューブが印刷中に張り付いてしまうことが防止されるので、印刷開始が指示されてから実際の印刷が開始されるまでに吸引チューブポンプにおけるチューブの開放動作が不要となり、当然のことながら印刷開始が指示されてから実際の印刷が開始されるまでにおけるチューブの開放動作のための待ち時間(待機時間)が不要になるので、印刷開始が指示されてから実際の印刷までの待ち時間(待機期間)の短縮化を図ることができるようになる。
即ち、本発明によるインクジェットプリンタは、インクジェット方式によりインクを吐出するインクジェットプリンタであって、インクジェット方式によりインクジェットノズルからインクを吐出するインクヘッドと、上記インクヘッドの上記インクジェットノズルが形成されたインクジェットノズル面を覆うように装着されるキャップ部材と、上記キャップ部材に接続され、コロを吸引動作方向に回転することにより上記コロをチューブに押し当てて回転させて吸引動作を行うとともに、上記コロを開放動作方向に回転することにより上記コロを上記チューブから離して上記チューブを開放する吸引ポンプとを有し、上記吸引ポンプを上記吸引動作させて、上記インクヘッドの上記インクジェットノズルからインクを吸引するインクジェットプリンタにおいて、印刷中において、予め設定された時間毎に、上記吸引ポンプの上記コロを上記吸引動作方向に予め設定された回転角度だけ回転するように制御する印刷中吸引ポンプ制御手段と、印刷終了時に、上記吸引ポンプの上記コロを上記開放動作方向に予め設定された回転角度だけ回転するように制御する印刷終了時吸引ポンプ制御手段とを有するようにしたものである。
また、本発明によるインクジェットプリンタは、上記した本発明によるインクジェットプリンタにおいて、さらに、印刷中に上記インクヘッドの上記インクジェットノズルからインクを吐出するフラッシング処理を行う場所として上記キャップ部材とは異なる位置に設置された廃インク受け部と、印刷中にフラッシングを行う際に、上記インクヘッドを上記廃インク受け部の直上に移動して、上記廃インク受け部に向けて上記インクヘッドの上記インクジェットノズルからインクを吐出するフラッシング処理を行うように制御する印刷中フラッシング制御手段とを有するようにしたものである。
また、本発明によるインクジェットプリンタは、上記した本発明によるインクジェットプリンタにおいて、上記印刷終了時吸引ポンプ制御手段は、上記印刷中フラッシング制御手段により制御されるフラッシング処理とは独立して、印刷終了時に、上記吸引ポンプの上記コロを上記開放動作方向に予め設定された回転角度だけ回転するようにしたものである。
また、本発明によるインクジェットプリンタは、上記した本発明によるインクジェットプリンタにおいて、上記吸引ポンプの上記コロを上記吸引動作方向に回転する際の上記予め設定された回転角度は、上記チューブにおける上記コロに押し潰されていた領域を開放可能な回転角度であるようにしたものである。
また、本発明によるインクジェットプリンタは、上記した本発明によるインクジェットプリンタにおいて、 上記吸引ポンプの上記コロを上記吸引動作方向に回転する際の上記予め設定された回転角度は、360°の倍数ではないようにしたものである。
また、本発明によるインクジェットプリンタにおける吸引ポンプ制御方法は、インクジェット方式によりインクを吐出するインクジェットプリンタにおける吸引ポンプ制御方法であって、インクジェット方式によりインクジェットノズルからインクを吐出するインクヘッドと、上記インクヘッドの上記インクジェットノズルが形成されたインクジェットノズル面を覆うように装着されるキャップ部材と、上記キャップ部材に接続され、コロを吸引動作方向に回転することにより上記コロをチューブに押し当てて回転させて吸引動作を行うとともに、上記コロを開放動作方向に回転することにより上記コロを上記チューブから離して上記チューブを開放する吸引ポンプとを有し、上記吸引ポンプを上記吸引動作させて、上記インクヘッドの上記インクジェットノズルからインクを吸引するインクジェットプリンタにおける吸引ポンプ制御方法において、印刷中において、予め設定された時間毎に、上記吸引ポンプの上記コロを上記吸引動作方向に予め設定された回転角度だけ回転するように制御し、印刷終了時に、上記吸引ポンプの上記コロを上記開放動作方向に予め設定された回転角度だけ回転するように制御するようにしたものである。
また、本発明によるインクジェットプリンタにおける吸引ポンプ制御方法は、上記した本発明によるインクジェットプリンタにおける吸引ポンプ制御方法において、上記インクジェットプリンタは、印刷中に上記インクヘッドの上記インクジェットノズルからインクを吐出するフラッシング処理を行う場所として上記キャップ部材とは異なる位置に設置された廃インク受け部を備えており、印刷中にフラッシングを行う際に、上記インクヘッドを上記廃インク受け部の直上に移動して、上記廃インク受け部に向けて上記インクヘッドの上記インクジェットノズルからインクを吐出するフラッシング処理を行うように制御するようにしたものである。
また、本発明によるインクジェットプリンタにおける吸引ポンプ制御方法は、上記した本発明によるインクジェットプリンタにおける吸引ポンプ制御方法において、印刷中におけるフラッシング処理とは独立して、印刷終了時に、上記吸引ポンプの上記コロを上記開放動作方向に予め設定された回転角度だけ回転するようにしたものである。
また、本発明によるインクジェットプリンタにおける吸引ポンプ制御方法は、上記した本発明によるインクジェットプリンタにおける吸引ポンプ制御方法において、上記吸引ポンプの上記コロを上記吸引動作方向に回転する際の上記予め設定された回転角度は、上記チューブにおける上記コロに押し潰されていた領域を開放可能な回転角度であるようにしたものである。
また、本発明によるインクジェットプリンタにおける吸引ポンプ制御方法は、上記した本発明によるインクジェットプリンタにおける吸引ポンプ制御方法において、上記吸引ポンプの上記コロを上記吸引動作方向に回転する際の上記予め設定された回転角度は、360°の倍数ではないようにしたものである。
本発明は、以上説明したように構成されているので、吸引ポンプとして用いるチューブポンプ(吸引チューブポンプ)のチューブが印刷中に張り付いて機能不全となることを防止するにあたって、印刷開始が指示されてから実際の印刷が開始されるまでにおけるチューブの開放動作のための待ち時間(待機時間)が不要になり、印刷開始が指示されてから実際の印刷までの待ち時間(待機期間)の短縮化を図ることができるようになるという優れた効果を奏するものである。
図1は、従来より吸引ポンプとして用いられている公知のチューブポンプ、即ち、公知の吸引チューブポンプを透視的に示す構成説明図である。 図2は、インクジェットプリンタにおける印刷開始時処理ルーチンを示すフローチャートである。 図3は、インクヘッドが搭載されたキャリッジを吸引チューブポンプリリース位置へ移動させた状態を模式的に示す説明図である。 図4は、本発明の実施の形態の一例によるインクジェットプリンタを模試的に示す構成説明図である。 図5は、図4に示すインクジェットプリンタにおけるマイクロコンピューターの本発明の実施に関連する機能的構成をあらわすブロック構成説明図である。 図6は、図1に示すインクジェットプリンタが実行する印刷開始時処理ルーチンを示すフローチャートである。 図7は、図1に示すインクジェットプリンタが実行する印刷中処理ルーチンを示すフローチャートである。 図8は、図1に示すインクジェットプリンタが実行する印刷終了時処理ルーチンを示すフローチャートである。 図9は、図1に示すインクジェットプリンタにおける吸引チューブポンプのコロの回転角度の説明図である。 図10は、図1に示すインクジェットプリンタにおける吸引チューブポンプのコロの回転角度を変化させる場合の一例を示す説明図である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明によるインクジェットプリンタおよびインクジェットプリンタにおける吸引ポンプ制御方法の実施の形態の一例について詳細に説明するものとする。
(I) 本発明の実施の形態の一例によるインクジェットプリンタの全体の構成について説明
図4には、本発明の実施の形態の一例によるインクジェットプリンタを模試的に示す構成説明図があらわされている。
なお、図4を参照する以下の説明においては、説明の便宜上、XYZ直交座標系におけるX方向をキャリッジ20(後述する。)の移動方向である主走査方向として示し、また、XYZ直交座標系におけるY方向をXY平面においてX方向(主走査方向)と直交するメディアの移動方向である副走査方向として示し、また、XYZ直交座標系におけるZ方向をXY平面と直交する高さ方向として示すものとする。
なお、上記した方向については、説明の便宜上定めた方向に過ぎないものであって、インクジェットプリンタの設置態様を何ら限定するものではないことは勿論であって、また、本発明を何ら限定するものでもないことも勿論である。
図4に示すインクジェットプリンタ10は、その全体の動作をマイクロコンピューター50(図5を参照する。)によって制御されている。
なお、マイクロコンピューター50の本発明の実施に関連する機能的構成については、図5に示すブロック構成説明図を参照しながら後に詳述する。
インクジェットプリンタ10は、インクを貯留したインクカートリッジ12と、一方の端部をインクカートリッジ12に接続するとともに他方の端部をダンパー装置16(後述する。)に接続したインク供給チューブ14と、インク供給チューブ14を介してインクカートリッジ12から供給されたインクを一時的に貯留するインク貯留室を備えたダンパー装置16と、ダンパー装置16と接続されて当該ダンパー装置16からインクを供給されるインクヘッド18と、ダンパー装置16とインクヘッド18とを搭載するとともに主走査方向に移動自在に構成されたキャリッジ20と、印刷待機時においてインクヘッド18のインクジェットノズルが形成された面(インクジェットノズル面)を覆うように装着されるキャップ部材22と、キャップチューブ24を介してキャップ部材22に接続された吸引チューブポンプ26と、廃液チューブ28を介して吸引チューブポンプ26に接続された廃液タンク30と、インクヘッド18のインクジェットノズルが形成された面(インクジェットノズル面)を ワイピングするワイパー装置32と、印刷中にインクヘッド18のインクジェットノズルからインクを吐出するフラッシング処理を行う場所としてキャップ部材22とは異なる位置に設置されたフラッシングステージ(廃インク受け部)34とを有して構成されている。
ここで、キャップユニット40は、キャップ部材22と吸引チューブポンプ26とを有して構成され、吸引チューブポンプ26を作動してインクヘッド18のインクジェットノズルからインクを吸引するものである。
上記した吸引チューブポンプ26により吸引されたインクは、廃液チューブ28を介して廃液タンク30へ送出される。
なお、インクジェットプリンタ10を構成する上記した各構成部材については、従来より公知の構造のものを用いればよいので、その詳細な構成や作用ならびに動作の説明については省略する。
例えば、吸引チューブポンプ26については、図1を参照しながら説明した従来より公知のチューブポンプを用いればよいので、その詳細な構成や作用ならびに動作についての説明は省略する。
(II) 本発明の実施の形態の一例によるインクジェットプリンタにおけるマイクロコンピューターの本発明の実施に関連する機能的構成の説明
図5には、図4に示すインクジェットプリンタにおけるマイクロコンピューターの本発明の実施に関連する機能的構成をあらわすブロック構成説明図があらわされている。
マイクロコンピューター50は、印刷中フラッシング制御部50aと、印刷中吸引チューブポンプ制御部50bと、印刷終了時吸引チューブポンプ制御部50cとを有して構築される。
印刷中フラッシング制御部50aは、印刷中にフラッシングを行う際に、キャリッジ20をフラッシングステージ34の直上に移動することにより、インクヘッド18をフラッシングステージ34の直上に移動して、フラッシングステージ34に向けてインクヘッド18のインクジェットノズルからインクを吐出するフラッシング処理を行うように制御する。
この印刷中フラッシング制御部50aの制御により実行される印刷中のフラッシングは、例えば、キャリッジに20に搭載されたインクヘッド18が主走査方向に移動する毎に実行されるようにしてもよいし、あるいは、予め設定された時間間隔などで実行されるようにしてもよい。要するに、印刷中のフラッシングのタイミングは、仕様や設計条件などに応じて適宜に設定すればよい。
印刷中吸引チューブポンプ制御部50bは、印刷中において、予め設定された時間(例えば、10分間である。)毎に、吸引チューブポンプ26のコロを吸引動作方向に予め設定された回転角度(例えば、40°である。)だけ回転するように制御する。
印刷終了時吸引チューブポンプ制御部50cは、印刷終了時に、吸引チューブポンプ26のコロを開放動作方向に予め設定された回転角度(例えば、40°である。)だけ回転するように制御する。
また、印刷終了時吸引チューブポンプ制御部50cは、印刷中フラッシング制御部50aにより制御されるフラッシング処理とは独立して、即ち、印刷中フラッシング制御部50aにより制御されるフラッシング処理のタイミングとは関係なく、印刷終了時に、吸引チューブポンプ26のコロを開放動作方向に予め設定された回転角度(例えば、40°である。)だけ回転するように制御する。
(III) 本発明の実施の形態の一例によるインクジェットプリンタおよびインクジェットプリンタにおける吸引ポンプ制御方法における動作の説明
図6には、図1に示すインクジェットプリンタが実行する印刷開始時処理ルーチンを示すフローチャートがあらわされている。
また、図7には、図1に示すインクジェットプリンタが実行する印刷中処理ルーチンを示すフローチャートがあらわされている。
さらに、図8は、図1に示すインクジェットプリンタが実行する印刷終了時処理ルーチンを示すフローチャートである。
以上の構成において、インクジェットプリンタ10においては、マイクロコンピューター50の制御により、インクカートリッジ12からインク供給チューブ14へインクを供給しながら、インクヘッド18のインクジェットノズルからメディア(図示せず。)に対してインクを吐出して、メディアへの印刷処理を行う。
また、インクジェットプリンタ10においては、本発明の実施に関連する処理として、図6に示す印刷開始時処理ルーチン、図7に示す印刷中処理ルーチンならびに図8に示す印刷終了時処理ルーチンが実行される。
以下に、図6に示すフローチャートを参照しながら、印刷開始時処理ルーチンについて説明する。
このインクジェットプリンタ10においては、作業者により操作パネル(図示せず。)などに設けられた操作子が操作されるなどして、印刷開始が指示されると、図6に示す印刷開始時処理ルーチンが起動し、まず、インクヘッドにおけるインクジェットノズルの吐出性能を良好に維持するためのクリーニング処理やインクジェットノズルからインクを吐出するフラッシング処理などを行う印刷メンテナンスの処理を実行する(ステップS602)。
このステップS506にいて行われるフラッシング処理においては、従来と同様にキャップ部材22に向けてインクジェットノズルからインクを吐出する。
印刷メンテナンスの処理を終了すると、実際の印刷処理を実行し(ステップS604)、メインルーチン(図示せず。)に戻る。
そして、インクジェットプリンタ10の印刷中においては、印刷中フラッシング制御部50aの制御により、フラッシングを行う際にはキャリッジ20をフラッシングステージ34の直上に移動し、フラッシングステージ34に向けてインクジェットノズルからインクを吐出するフラッシング処理を行う。
また、インクジェットプリンタ10においては、上記した印刷開始時処理ルーチンによって印刷が開始されると、図7に示す印刷中処理ルーチンが起動し、印刷中吸引チューブポンプ制御部50bによる制御が行われる。
即ち、印刷中処理ルーチンにおいては、まず、吸引チューブポンプ26のコロを吸引動作方向に回転した前回の動作から予め設定された時間(例えば、10分間である。)が経過したか(YES)否か(NO)が判断され(ステップS702)。
このステップS702の判断結果がYES、即ち、吸引チューブポンプ26のコロを吸引動作方向に回転した前回の動作から予め設定された時間が経過したと判断された場合には、吸引チューブポンプ26のコロを吸引動作方向に予め設定された回転角度(例えば、40°である。)だけ回転し(ステップS704)、その後にメインルーチン(図示せず。)に戻る。
一方、ステップS702の判断結果がNO、即ち、吸引チューブポンプ26のコロを吸引動作方向に回転した前回の動作から予め設定された時間が経過していないと判断された場合には、そのままメインルーチン(図示せず。)に戻る。
さらに、インクジェットプリンタ10においては、上記した印刷開始時処理ルーチンによって開始された印刷が終了すると、図8に示す印刷終了時処理ルーチンが起動し、印刷終了時吸引チューブポンプ制御部50cによる制御が行われる。
即ち、印刷開始時処理ルーチンにおいては、吸引チューブポンプ26のコロを開放動作方向に予め設定された回転角度(例えば、40°である。)だけ回転するように制御し(ステップS802)、その後にメインルーチン(図示せず。)に戻る。
(IV) 本発明の実施の形態の一例によるインクジェットプリンタおよびインクジェットプリンタにおける吸引ポンプ制御方法における作用効果の説明
上記において説明したように、本発明の実施の形態の一例によるインクジェットプリンタおよびインクジェットプリンタにおける吸引ポンプ制御方法によれば、印刷開始時の動作として従来必要であったキャリッジの退避動作と吸引チューブポンプの開放動作が不要なる。
即ち、吸引ポンプとして用いるチューブポンプ(吸引チューブポンプ)のチューブが印刷中に張り付いて機能不全となることを防止するにあたって、印刷開始が指示されてから実際の印刷が開始されるまでにおけるチューブの開放動作のための待ち時間(待機時間)が不要になり、このため、印刷開始が指示されてから実際の印刷までの待ち時間(待機期間)の短縮化を図ることができるようになる。
より詳細には、本発明の実施の形態の一例によるインクジェットプリンタおよびインクジェットプリンタにおける吸引ポンプ制御方法は、印刷中には吸引チューブポンプによりインクを吸引する吸引動作をさせるとともに、印刷終了時に吸引チューブポンプのチューブを開放する開放動作をさせるようにしている。
つまり、印刷中に吸引チューブポンプのチューブを開放する開放動作を行うと、インクヘッドのインクジェットノズル面にキャップ部材から上方にインクが飛び散ることがあり、この飛び散ったインクがインクジェットノズル面に付着するとインクの吐出不良を誘因する恐れがあるため、印刷中は吸引チューブポンプによりインクを吸引する吸引動作を行うようにしている。
一方、印刷終了時に吸引チューブポンプのチューブを開放する開放動作をさせることにより、吸引チューブポンプにおけるのチューブの張り付きを防止するようにしている。
従って、本発明の実施の形態の一例によるインクジェットプリンタおよびインクジェットプリンタにおける吸引ポンプ制御方法によれば、印刷中に吸引チューブポンプによるインクの吸引動作が行われるとともに、印刷終了時に吸引チューブポンプのチューブの開放動作が行われることになり、こうした吸引動作および開放動作を行うことにより吸引チューブポンプのチューブが印刷中に張り付いてしまうことが防止される。
このため、印刷開始が指示されてから実際の印刷が開始されるまでに吸引チューブポンプにおけるチューブの開放動作が不要となり、これに伴い印刷開始が指示されてから実際の印刷が開始されるまでにおけるチューブの開放動作のための待ち時間(待機時間)が不要になるので、印刷開始が指示されてから実際の印刷までの待ち時間(待機期間)の短縮化を図ることができる。
(V) その他の実施の形態および変形例の説明
上記した実施の形態は例示に過ぎないものであり、本発明は他の種々の形態で実施することができる。即ち、本発明は、上記した各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。
例えば、上記した実施の形態は、以下の(V-1)乃至(V-6)に示すように変形するようにしてもよい。
(V-1) 上記した実施の形態においては、インクジェットプリンタ10は、マイクロコンピューター50の印刷中吸引チューブポンプ制御部50bの制御によって、印刷中において、予め設定された時間(例えば、10分間である。)毎に吸引チューブポンプ26のコロを吸引動作方向に回転するように制御したが、吸引チューブポンプ26のコロを吸引動作方向に回転する時間間隔は10分間毎に限られるものではないことは勿論である。
即ち、上記した実施の形態においては、吸引チューブポンプ26において、1時間以上などのよう長時間にわたってコロによりチューブが押し付けられている状態が継続すると、吸引チューブポンプ26のチューブが張り付く恐れがあるため、余裕をみて印刷開始から10分毎に回転させるようにしている。
しかしながら、吸引チューブポンプ26のコロを吸引動作方向に回転する時間間隔は10分間毎に限られるものではなく、仕様や設計条件などに応じて、10分間毎より短くても長くてもよい。
また、吸引チューブポンプ26のコロを吸引動作方向に回転する時間間隔は、常に一定ではなく、周期的あるいはランダムに変化させるようにしてもよい。
(V-2) 上記した実施の形態においては、インクジェットプリンタ10は、マイクロコンピューター50の印刷中吸引チューブポンプ制御部50bの制御によって、印刷中において、予め設定された時間毎に、吸引チューブポンプ26のコロを吸引動作方向に予め設定された回転角度(例えば、40°である。)だけ回転するように制御したが、吸引チューブポンプ26のコロを吸引動作方向に回転する回転角度は40°に限られるものではないことは勿論である。
即ち、吸引チューブポンプ26のコロを吸引動作方向に回転する回転角度は、仕様や設計条件などに応じて、40°よりも狭い角度でもよいし広い角度でもよい。
なお、上記した実施の形態においては、インクジェットプリンタ10の吸引チューブポンプ26として図1に示すチューブポンプ100を用いた場合を想定し、回転角度を40°に設定している。
ここで、吸引チューブポンプ26のコロを吸引動作方向に回転するのは、チューブにおいてコロに押し潰されていた領域を開放するためであるが、図1に示すチューブポンプ100においては、図9に示すようにコロがチューブを押し潰す領域はおよそ35°の範囲となる。
このため、インクジェットプリンタ10の吸引チューブポンプ26として図1に示すチューブポンプ100を用いた場合には、吸引チューブポンプ26のコロを吸引動作方向に35°以上回転すればコロに押し潰されていた領域を開放可能であるので、余裕をみて40°に設定した。
(V-3) 上記した実施の形態においては、インクジェットプリンタ10は、マイクロコンピューター50の印刷終了時吸引チューブポンプ制御部50cの制御によって、印刷終了時に、吸引チューブポンプ26のコロを開放動作方向に予め設定された回転角度(例えば、40°である。)だけ回転するように制御したが、吸引チューブポンプ26のコロを開放動作方向に回転する回転角度は40°に限られるものではないことは勿論である。
即ち、吸引チューブポンプ26のコロを開放動作方向に回転する回転角度は、仕様や設計条件などに応じて、40°よりも狭い角度でもよいし広い角度でもよい。
なお、上記した実施の形態においては、インクジェットプリンタ10の吸引チューブポンプ26として図1に示すチューブポンプ100を用いた場合を想定し、上記(V-2)において説明したと同様な理由により回転角度を40°に設定している。
(V-4) 上記した実施の形態においては、インクジェットプリンタ10は、マイクロコンピューター50の印刷中吸引チューブポンプ制御部50bの制御によって、印刷中において、予め設定された時間毎に、吸引チューブポンプ26のコロを吸引動作方向に予め設定された回転角度だけ回転するように制御したが、吸引チューブポンプ26のコロを吸引動作方向に回転する回転角度は、360°の倍数ではないことが好ましい。
即ち、吸引チューブポンプ26のコロを吸引動作方向に回転するのは、チューブにおいてコロに押し潰されていた領域を開放するためであるが、吸引チューブポンプ26のコロを吸引動作方向に回転する回転角度を360°の倍数とすると、コロを吸引動作方向に回転した後に当該コロが回転前と同じ位置に停止することになるため、チューブの開放時間が短時間になってしまい、チューブの張り付きを防止するためには十分な効果が得られないからである。
(V-5) 上記した実施の形態においては、吸引チューブポンプ26のコロを吸引動作方向に回転する回転角度を35°の一定としたが、これに限られるものではないことは勿論である。
即ち、吸引チューブポンプ26のコロを吸引動作方向に回転する回転角度は、仕様や設計条件などに応じて、図10(a)に示すように回転毎に周期的に変化させるようにしてもよいし、図10(b)に示すようにランダムに変化させるようにしてもよい。
(V-6) 上記した実施の形態ならびに上記した(V-1)乃至(V-5)に示す各種の他の実施の形態や変形例は、適宜に組み合わせるようにしてもよいことは勿論である。
本発明は、インクヘッドのインクジェットノズルからインクジェット方式によりインクを吐出して印刷を行うインクジェットプリンタに用いて好適である。
10 インクジェットプリンタ
12 インクカートリッジインク
14 インク供給チューブ
16 ダンパー装置
18 インクヘッド
20 キャリッジ
22 キャップ部材
24 キャップチューブ
26 吸引チューブポンプ(吸引ポンプ)
28 廃液チューブ
30 廃液タンク
32 ワイパー装置
34 フラッシングステージ(廃インク受け部)
40 キャップユニット
50 マイクロコンピューター
50a 印刷中フラッシング制御部(印刷中フラッシング制御手段)
50b 印刷中吸引チューブポンプ制御部(印刷中吸引ポンプ制御手段)
50c 印刷終了時吸引チューブポンプ制御部(印刷終了時吸引ポンプ制御手段)
100 吸引チューブポンプ(吸引ポンプ)
102 モーター側ギア
104 ポンプ側ギア
106 チューブ
108 コロ
110 コロ
112 廃液チューブ
300 キャリッジ
302 ダンパー装置
304 インクヘッド
306 キャップユニット
308 キャップ部材
310 吸引チューブポンプ(吸引ポンプ)
C 中心軸

Claims (10)

  1. インクジェット方式によりインクを吐出するインクジェットプリンタであって、
    インクジェット方式によりインクジェットノズルからインクを吐出するインクヘッドと、
    前記インクヘッドの前記インクジェットノズルが形成されたインクジェットノズル面を覆うように装着されるキャップ部材と、
    前記キャップ部材に接続され、コロを吸引動作方向に回転することにより前記コロをチューブに押し当てて回転させて吸引動作を行うとともに、前記コロを開放動作方向に回転することにより前記コロを前記チューブから離して前記チューブを開放する吸引ポンプと
    を有し、前記吸引ポンプを前記吸引動作させて、前記インクヘッドの前記インクジェットノズルからインクを吸引するインクジェットプリンタにおいて、
    印刷中において、予め設定された時間毎に、前記吸引ポンプの前記コロを前記吸引動作方向に予め設定された回転角度だけ回転するように制御する印刷中吸引ポンプ制御手段と、
    印刷終了時に、前記吸引ポンプの前記コロを前記開放動作方向に予め設定された回転角度だけ回転するように制御する印刷終了時吸引ポンプ制御手段と
    を有することを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 請求項1に記載のインクジェットプリンタにおいて、さらに、
    印刷中に前記インクヘッドの前記インクジェットノズルからインクを吐出するフラッシング処理を行う場所として前記キャップ部材とは異なる位置に設置された廃インク受け部と、
    印刷中にフラッシングを行う際に、前記インクヘッドを前記廃インク受け部の直上に移動して、前記廃インク受け部に向けて前記インクヘッドの前記インクジェットノズルからインクを吐出するフラッシング処理を行うように制御する印刷中フラッシング制御手段と
    を有することを特徴とするインクジェットプリンタ。
  3. 請求項2に記載のインクジェットプリンタにおいて、
    前記印刷終了時吸引ポンプ制御手段は、前記印刷中フラッシング制御手段により制御されるフラッシング処理とは独立して、印刷終了時に、前記吸引ポンプの前記コロを前記開放動作方向に予め設定された回転角度だけ回転する
    ことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  4. 請求項1、2または3のいずれか1項に記載のインクジェットプリンタにおいて、
    前記吸引ポンプの前記コロを前記吸引動作方向に回転する際の前記予め設定された回転角度は、前記チューブにおける前記コロに押し潰されていた領域を開放可能な回転角度である
    ことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  5. 請求項1、2または3のいずれか1項に記載のインクジェットプリンタにおいて、
    前記吸引ポンプの前記コロを前記吸引動作方向に回転する際の前記予め設定された回転角度は、360°の倍数ではない
    ことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  6. インクジェット方式によりインクを吐出するインクジェットプリンタにおける吸引ポンプ制御方法であって、
    インクジェット方式によりインクジェットノズルからインクを吐出するインクヘッドと、
    前記インクヘッドの前記インクジェットノズルが形成されたインクジェットノズル面を覆うように装着されるキャップ部材と、
    前記キャップ部材に接続され、コロを吸引動作方向に回転することにより前記コロをチューブに押し当てて回転させて吸引動作を行うとともに、前記コロを開放動作方向に回転することにより前記コロを前記チューブから離して前記チューブを開放する吸引ポンプと
    を有し、前記吸引ポンプを前記吸引動作させて、前記インクヘッドの前記インクジェットノズルからインクを吸引するインクジェットプリンタにおける吸引ポンプ制御方法において、
    印刷中において、予め設定された時間毎に、前記吸引ポンプの前記コロを前記吸引動作方向に予め設定された回転角度だけ回転するように制御し、
    印刷終了時に、前記吸引ポンプの前記コロを前記開放動作方向に予め設定された回転角度だけ回転するように制御する
    ことを特徴とするインクジェットプリンタにおける吸引ポンプ制御方法。
  7. 請求項6に記載のインクジェットプリンタにおける吸引ポンプ制御方法において、
    前記インクジェットプリンタは、印刷中に前記インクヘッドの前記インクジェットノズルからインクを吐出するフラッシング処理を行う場所として前記キャップ部材とは異なる位置に設置された廃インク受け部を備えており、
    印刷中にフラッシングを行う際に、前記インクヘッドを前記廃インク受け部の直上に移動して、前記廃インク受け部に向けて前記インクヘッドの前記インクジェットノズルからインクを吐出するフラッシング処理を行うように制御する
    ことを特徴とするインクジェットプリンタにおける吸引ポンプ制御方法。
  8. 請求項7に記載のインクジェットプリンタにおける吸引ポンプ制御方法において、
    印刷中におけるフラッシング処理とは独立して、印刷終了時に、前記吸引ポンプの前記コロを前記開放動作方向に予め設定された回転角度だけ回転する
    ことを特徴とするインクジェットプリンタにおける吸引ポンプ制御方法。
  9. 請求項6、7または8のいずれか1項に記載のインクジェットプリンタにおける吸引ポンプ制御方法において、
    前記吸引ポンプの前記コロを前記吸引動作方向に回転する際の前記予め設定された回転角度は、前記チューブにおける前記コロに押し潰されていた領域を開放可能な回転角度である
    ことを特徴とするインクジェットプリンタにおける吸引ポンプ制御方法。
  10. 請求項6、7または8のいずれか1項に記載のインクジェットプリンタにおいて、
    前記吸引ポンプの前記コロを前記吸引動作方向に回転する際の前記予め設定された回転角度は、360°の倍数ではない
    ことを特徴とするインクジェットプリンタにおける吸引ポンプ制御方法。
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