JPH04307256A - インクヘッド回復装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はインクヘッド回復装置に
係り、特にインクジェットプリンタ等に使用され、イン
クヘッドのインク流路内の異物や気泡等を除去してイン
クヘッドを適正状態に保持するインクヘッド回復装置に
関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、インクジェットプリンタにおい
ては、インクヘッド内に、先端部にノズルが形成された
インク流路を配設し、このインク流路の少なくとも一部
の外周壁を可撓性材料により形成するとともに、インク
流路に隣接する圧電素子を設けてなり、所定の印字タイ
ミングにより圧電素子に通電することにより、前記イン
ク流路の断面積を減少して、インク流路内のインクをノ
ズルから噴射して用紙に着弾せしめ、印字を行なうよう
になっている。

【０００３】このようなインクジェットプリンタにおい
ては、インクヘッドのインク流路内にインクが乾燥して
詰まると、ノズルの目詰まりを生じてしまい、ノズルか
らインクを良好に噴射できなくなるおそれがあるし、ま
た、インク流路内に気泡が生じると、インク噴射時に所
定の内圧が得られなくなるため、同様にノズルからイン
クを良好に噴射できなくなるおそれがある。

【０００４】このため従来から、インク流路内のインク
による目詰まり等の異物や気泡等を除去するインクヘッ
ド回復装置が用いられている。

【０００５】図２から図４はこのような従来のインクヘ
ッドの回復装置を示したものであり、インクジェットプ
リンタのキャリッジ１に取付けられたヘッド固定台２に
は、前面に図示しないインク噴射用のノズルが形成され
たインクヘッド３が固着されており、図示しないインク
タンクから加圧装置等により供給されるインクを前記ノ
ズルから噴射させることにより、前記インクが所定の用
紙上に噴射されるようになされている。

【０００６】また、前記インクヘッド３の前方には、不
使用時にインクヘッド３の各ノズルを被覆してノズル内
のインクの乾燥を防止するためのキャップ部材４が配設
されており、このキャップ部材４には、前記インクヘッ
ド３の前面に密着して前記インクヘッド３のノズル部分
を外気から遮断するゴム製のキャップ本体５が設けられ
ている。また、前記キャップ本体５には、このキャップ
本体５を前記インクヘッド３に対して接離駆動させるキ
ャップ駆動装置６が接続されており、前記キャップ本体
５には、このキャップ本体５がインクヘッド３に密着し
た状態で、前記インクヘッド３から異物や気泡等ととも
にキャップ本体５の内部に噴出される不要なインクを吸
引回収する廃液吸引装置７が接続されている。

【０００７】また、図３および図４に示すように、前記
インクヘッド３の移動位置には、ワイパ固定台８の前面
に固定され前記インクヘッド３の前面に付着した不要な
インクを拭き取るゴム等からなるワイパ９が配設されて
おり、このワイパ９は、わずかに傾斜して取付けられて
いる。このワイパ固定台８には、前記ワイパ９を前記イ
ンクヘッド３の前面部分に進退動作させるワイパ駆動装
置１０が取付けられており、前記ワイパ９の拭き取り位
置下方には、不要なインク、異物等を回収する回収部１
１が配設されている。

【０００８】前記従来のインクヘッド３の回復装置にお
いては、キャップ駆動装置６を駆動してキャップ本体５
をインクヘッド３の前面に密着させた状態で、インクタ
ンクのインクをノズルから噴射させることにより、ノズ
ル流路内に混入された異物や気泡等を前記インクととも
にノズルから噴出させ、このインクを廃液吸引装置７に
より吸引回収する。

【０００９】一方、前記ワイパ駆動装置１０を駆動して
ワイパ９をインクヘッド３の移動位置に移動させ、この
状態で、前記キャリッジ１を駆動してインクヘッド３の
前面をワイパ９部分に擦り付けることにより、前記ワイ
パ９により、インクヘッド３前面に付着した不要なイン
クを拭き取り、このインクは下方に流下して回収部１１
に貯留される。

【００１０】したがって、前記動作により、前記インク
ヘッド３内部の異物等を除去するとともに、インクヘッ
ド３の前面のインクの付着を防止してインクの乾燥によ
る目詰りを防止するようになっている。

【００１１】

【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来
のインクヘッド回復装置においては、前記インクヘッド
３の前面をワイパ９に擦り付けることにより、インクヘ
ッド３のノズル部分を拭き取るようにしているので、前
記ワイパ９により、逆にインクヘッド３のノズルに異物
や気泡等が押込まれてしまうおそれがあり、異物等の除
去を適正に行なうことができないという問題を有してい
る。

【００１２】さらに、前記キャップ本体５によるインク
の異物除去の位置と、ワイパ９によるインクヘッド３端
面の拭き取り位置とが異なっているため、それぞれ廃イ
ンク、異物等の回収装置を別個に設ける必要があり、部
品点数の増加を招き、プリンタの小型化を図ることがで
きず、製造が困難で、製造コストが高くなってしまうと
いう問題を有している。

【００１３】本発明は前記した点に鑑みてなされたもの
であり、インクヘッドのノズル端面をワイパ装置により
適正に拭き取り動作させて異物等を適正に除去すること
ができ、しかも、容易に、かつ、安価に製造することの
できるインクヘッド回復装置を提供することを目的とす
るものである。

【００１４】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明に係るインクヘッド回復装置は、先端部がノズル
とされたインク流路を有し加圧装置による加圧動作によ
り前記インク流路にインクを供給するインクタンクが接
続されたインクヘッドを設け、このインクヘッドの前方
に、ヘッド回復動作時に前記インクヘッドのノズルから
噴射されるインクを受けるキャップ本体を前記インクヘ
ッドに対して接離自在に設けてなるインクヘッド回復装
置において、前記キャップ本体の内側に、前記キャップ
本体を前記インクヘッド部分に密接させてインクヘッド
のノズルからインクを噴射させている時に前記インクヘ
ッドの端面に当接して前記インクヘッド端面を拭き取り
駆動されるワイパ装置を配設したことをその特徴とする
ものである。

【００１５】

【作用】本発明によれば、インクヘッドにキャップ本体
を密着させた状態で、前記インクヘッドのノズルからイ
ンクを噴射させることにより、前記インクヘッドのイン
ク流路内にある異物や気泡を噴射してノズルから外部に
排出することができ、しかも、インクヘッドのノズルか
らインクが噴出されている状態で、ワイパ装置による拭
き取り動作を行なうようにしているので、ワイパ装置の
動作によりインクヘッドのノズルに逆に異物等が混入し
てしまうことがなく、適正な異物等の除去を行なうこと
ができる。また、前記キャップ本体の内部にワイパ装置
を配設し、前記キャップ本体による回復動作と、ワイパ
装置による拭き取り動作とを同一位置で行なうようにし
ているので、廃液インクの回収装置を別個に設ける必要
がなく、部品点数の低減を図り、容易に、かつ、安価に
製造することができるものである。

【００１６】

【実施例】以下、本発明の実施例を図１を参照して説明
する。

【００１７】図１は本発明に係るインクヘッド回復装置
の一実施例を示したものであり、インクジェットプリン
タの図示しないキャリッジに取付けられたヘッド固定台
２には、前面に図示しないインク噴射用のノズルが形成
されたインクヘッド３が固着されており、このヘッド固
定台２の前面には、押え板１２が固着されている。また
、前記インクヘッド３には、インクが貯留されたインク
タンク１３が接続されており、このインクタンク１３に
は、前記インクタンク１３内のインクを前記インクヘッ
ド３に供給するポンプやシリンダ等の加圧装置１４が接
続されている。さらに、前記インクタンク１３には、こ
のインクタンク１３内の圧力を検出するための圧力セン
サ１５が取付けられており、前記インクタンク１３には
、このインクタンク１３内の圧力を大気圧にする圧力解
除バルブ１６が接続されている。そして、前記加圧装置
１４を動作させて前記インクタンク１３内の圧力を高め
ることにより、インクタンク１３内のインクが前記イン
クヘッド３部分に供給され、前記インクヘッド３部分に
設けられた各インク流路に対応する複数の圧電素子（図
示せず）を所望の印字情報に基づいて駆動させることに
より、前記インクが前記インクヘッド３のノズルから所
定の用紙上に噴射着弾されるようになされている。

【００１８】また、前記インクヘッド３の前方には、不
使用時にインクヘッド３の各ノズルを被覆してノズル内
のインクの乾燥を防止するためのキャップ部材４が配設
されており、このキャップ部材４には、前記押え板１２
の前面に密着して前記インクヘッド３部分を外気から遮
断するゴム製のキャップ本体５が設けられている。また
、前記キャップ本体５には、このキャップ本体５を前記
押え板１２に対して接離駆動させるキャップ駆動装置６
が接続されており、前記キャップ本体５の内側には、前
記キャップ本体５が押え板１２に密着した状態で、前記
インクヘッド３の前面に当接しモータ、カムおよびばね
等からなるワイパ駆動装置１７により、先端部がインク
ヘッド３に接触しながら図において上下方向に揺動駆動
されるゴム製のワイパ装置１８が配設されている。

【００１９】また、前記キャップ本体５には、キャップ
本体５の内部を大気圧に開放する圧力解除バルブ１９が
接続されており、前記キャップ本体５の後面下端部には
、不要なインクを排出するインク排出管２０が接続され
ている。このインク排出管２０には、前記キャップ本体
５の内部に溜ったインクを前記インク排出管２０から吸
引するポンプ等の吸引装置２１が接続されており、この
吸引装置２１には、前記吸引されたインクを貯留する廃
液タンク２２が接続されている。

【００２０】次に、前述した構成からなる本実施例の作
用について説明する。

【００２１】まず、本実施例において印字を行なう場合
は、前記加圧装置１４を動作させて前記インクタンク１
３内の圧力を高めることにより、インクタンク１３内の
インクが前記インクヘッド３部分に供給され、前記イン
クヘッド３部分に設けられた各インク流路に対応する複
数の圧電素子（図示せず）を所望の印字情報に基づいて
駆動させることにより、前記インクが前記インクヘッド
３のノズルから所定の用紙上に噴射されるようになされ
ている。

【００２２】そして、前記インクヘッド３の不使用時に
、インクヘッド３の回復動作を行なう場合は、キャップ
本体５の圧力解除バルブ１９を開いた状態で、キャップ
駆動装置６を駆動してキャップ本体５を押え板１２の前
面に密着させ、キャップ本体５によりインクヘッド３の
周囲を取囲む。この状態で、前記圧力解除バルブ１９を
閉じた後、前記加圧装置１４を駆動してインクタンク１
３内の圧力を高めるとともに、吸引装置２１を駆動して
キャップ本体５の内部のインクの吸引を開始する。

【００２３】これにより、前記インクタンク１３内の圧
力の上昇によりインクタンク１３内のインクがインクヘ
ッド３に供給されてインクヘッド３のノズルから流出さ
れることになり、前記インク流路の内部に詰まった異物
や気泡等をノズル流路からインクとともに排出され、こ
のノズルから流出されるインクは、キャップ本体５の内
部に流下し、前記吸引装置２１の駆動により前記インク
排出管２０を介して廃液タンク２２に貯留される。この
場合に、前記圧力センサ１５により前記インクタンク１
３内の圧力が所定の圧力に達したら、前記ワイパ駆動装
置１７を駆動して前記ワイパ装置１８を１往復だけ上下
に揺動させ、前記インクヘッド３のノズル部分に付着し
ているインクを拭き動作する。すなわち、前記ノズルか
らインクが噴射されている状態で、ワイパ装置１８によ
る拭き取りが行なわれるようになっている。

【００２４】そして、前記加圧装置１４の動作を停止さ
せ、前記インクタンク１３内の圧力を一定に保持してイ
ンクヘッド３のノズルからさらにインクを噴射させるこ
とにより、気泡等を除去し、その後、一定時間が経過し
たら、インクタンク１３の圧力解除バルブ１６を開動作
させ、インクタンク１３の内部圧力を大気圧に戻すとと
もに、前記キャップ本体５の内部のインクを吸引装置２
１により十分に吸引して廃液タンク２２に排出した後、
前記吸引装置２１を停止させ、これにより、前記回復動
作が終了する。また、この回復動作の終了時にワイパ装
置１８によりノズル面に付着したインクを除去するよう
にしてもよい。

【００２５】そして、再度、印字を行なう場合は、キャ
ップ駆動装置６を駆動してキャップ本体５を押え板１２
から離隔させることにより、前記インクヘッド３を用い
た印字を行なうことができる。

【００２６】したがって、本実施例においては、インク
流路内にある異物や気泡を噴射してノズルから外部に排
出することができ、しかも、インクヘッド３のノズルか
らインクが噴出されている状態で、ワイパ装置１８によ
る拭き取り動作を行なうようにしているので、ワイパ装
置１８の動作によりインクヘッド３のノズルに逆に異物
等が混入してしまうことがなく、適正な異物等の除去を
行なうことができる。また、前記キャップ本体５の内部
にワイパ装置１８を配設し、前記キャップ本体５による
回復動作と、ワイパ装置１８による拭き取り動作とを同
一位置で行なうようにしているので、廃液インクの回収
装置を別個に設ける必要がなく、部品点数の低減を図り
、容易に、かつ、安価に製造することができる。

【００２７】なお、本発明は、前述した実施例に限定さ
れるものではなく、例えば、ワイパ装置による拭き取り
動作を複数回行なう等、必要に応じて種々の変更が可能
である。

【００２８】

【発明の効果】以上述べたように本発明に係るインクヘ
ッド回復装置は、インクヘッドのインク流路内にある異
物や気泡を噴射してノズルから外部に排出することがで
き、しかも、インクヘッドのノズルからインクが噴出さ
れている状態で、ワイパ装置による拭き取り動作を行な
うようにしているので、ワイパ装置の動作によりインク
ヘッドのノズルに逆に異物等が混入してしまうことがな
く、適正な異物等の除去を行なうことができる。また、
キャップ本体の内部にワイパ装置を配設し、キャップ本
体による回復動作と、ワイパ装置による拭き取り動作と
を同一位置で行なうようにしているので、廃液インクの
回収装置を別個に設ける必要がなく、部品点数の低減を
図り、容易に、かつ、安価に製造することができる等の
効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るインクヘッド回復装置の実施例を
示す概略構成図

【図２】従来のインクヘッド回復装置を示す概略斜視図

【図３】従来のインクヘッド回復装置のワイパ部分の側
面図

【図４】従来のインクヘッド回復装置のワイパ部分の正
面図

【符号の説明】

２　　ヘッド固定台 ３　　インクヘッド ４　　キャップ部材 ５　　キャップ本体 ６　　キャップ駆動装置 １２　　押え板 １３　　インクタンク １４　　加圧装置 １５　　圧力センサ １６，１９　　圧力解除バルブ １７　　ワイパ駆動装置 １８　　ワイパ装置 ２０　　インク排出管 ２１　　吸引装置 ２２　　廃液タンク

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　先端部がノズルとされたインク流路を
   有し加圧装置による加圧動作により前記インク流路にイ
   ンクを供給するインクタンクが接続されたインクヘッド
   を設け、このインクヘッドの前方に、ヘッド回復動作時
   に前記インクヘッドのノズルから噴射されるインクを受
   けるキャップ本体を前記インクヘッドに対して接離自在
   に設けてなるインクヘッド回復装置において、前記キャ
   ップ本体の内側に、前記キャップ本体を前記インクヘッ
   ド部分に密接させてインクヘッドのノズルからインクを
   噴射させている時に前記インクヘッドの端面に当接して
   前記インクヘッド端面を拭き取り駆動されるワイパ装置
   を配設したことを特徴とするインクヘッド回復装置。