JP2024045578A - 情報処理装置、端末装置、同乗制御方法、同乗者受付方法、同乗依頼方法、及び、プログラム - Google Patents

情報処理装置、端末装置、同乗制御方法、同乗者受付方法、同乗依頼方法、及び、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】車両のドライバーとハイカーの希望に応じて、ライドシェアを促進する。【解決手段】情報処理装置では、通信手段は複数の端末と通信し、取得手段は車両の予定経路に関する経路情報を第1端末への入力に基づいて取得する。制御手段は、前記経路情報を前記第1端末とは異なる第2端末から閲覧可能とし、前記第2端末への入力に基づいた乗車及び降車を希望する地点を含む希望情報を、前記第1端末に送信する。そして、前記取得手段は、前記希望情報に係る諾否情報を前記第1端末への入力に基づいて取得し、前記制御手段は、前記諾否情報を前記第2端末に送信する。【選択図】図6

Description

本発明は、ライドシェア(相乗り)を促進する手法に関する。
特許文献1に記載のシステムでは、中央コンピュータに記憶されている車両情報に基づき、ユーザの現在地付近を実際に走行している車両がユーザ端末に提示され、ユーザは仮想的なヒッチハイクを楽しむことができる。
特開2003-208462号公報
本発明は、車両のドライバーとハイカーの希望に応じて、ライドシェアを促進することが可能なシステムを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、情報処理装置であって、複数の端末と通信を行う通信手段と、車両の予定経路に関する経路情報を第1端末への入力に基づいて取得する取得手段と、前記経路情報を前記第1端末とは異なる第2端末から閲覧可能とし、前記第2端末への入力に基づいた乗車及び降車を希望する地点を含む希望情報を、前記第1端末に送信する制御手段と、を備え、前記取得手段は、前記希望情報に係る諾否情報を前記第1端末への入力に基づいて取得し、前記制御手段は、前記諾否情報を前記第2端末に送信することを特徴とする。
実施例に係るライドシェアシステムの構成を示すブロック図である。 車載端末の構成例を示すブロック図である。 サーバの構成例を示すブロック図である。 ドライバーDB及びハイカーDBの記憶データ例を示す。 走行予定情報登録処理のフローチャートである。 ライドシェア仲介処理のフローチャートである。 評価処理のフローチャートである。
本発明の1つの好適な実施形態では、情報処理装置は、複数の端末と通信を行う通信手段と、車両の予定経路に関する経路情報を第1端末への入力に基づいて取得する取得手段と、前記経路情報を前記第1端末とは異なる第2端末から閲覧可能とし、前記第2端末への入力に基づいた乗車及び降車を希望する地点を含む希望情報を、前記第1端末に送信する制御手段と、を備え、前記取得手段は、前記希望情報に係る諾否情報を前記第1端末への入力に基づいて取得し、前記制御手段は、前記諾否情報を前記第2端末に送信する。
上記の情報処理装置では、通信手段は複数の端末と通信し、取得手段は車両の予定経路に関する経路情報を第1端末への入力に基づいて取得する。制御手段は、前記経路情報を前記第1端末とは異なる第2端末から閲覧可能とし、前記第2端末への入力に基づいた乗車及び降車を希望する地点を含む希望情報を、前記第1端末に送信する。そして、前記取得手段は、前記希望情報に係る諾否情報を前記第1端末への入力に基づいて取得し、前記制御手段は、前記諾否情報を前記第2端末に送信する。これにより、第2端末からの希望情報に対して、第1端末のユーザが任意に決定した諾否情報を第2端末へ送信することができる。
上記の情報処理装置の一態様では、前記制御手段は、前記諾否情報が許諾を示す場合に、前記車両の識別情報を前記第2端末に送信する。これにより、第2端末のユーザは、車両を容易に識別することができる。
上記の情報処理装置の他の一態様では、前記制御手段は、前記第1端末のユーザに関する評価情報が存在する場合には、前記経路情報に付加して前記第1端末のユーザに関する評価情報を前記第2端末から閲覧可能とし、前記第2端末のユーザに関する評価情報が存在する場合には、前記希望情報に前記第2端末のユーザに関する評価情報を付加して前記第1端末に送信する。この態様では、第2端末のユーザは評価情報を考慮して希望情報を送信することができ、第1端末のユーザは評価情報を考慮して諾否情報を第1端末へ送信することができる。
上記の情報処理装置の他の一態様では、前記制御手段は、前記第2端末から乗車希望人数または、積載希望荷物量を取得し、前記第1端末に送信する。この態様では、第1端末のユーザは、乗車希望人数または、積載希望荷物量を考慮して諾否情報を送信することができる。
上記の情報処理装置の他の一態様では、前記取得手段は、前記第1端末から乗車可能人数または、積載可能荷物量を取得し、前記制御手段は、前記乗車可能人数または、積載可能荷物量を前記第2端末から閲覧可能とする。この態様では、第2端末のユーザは、乗車可能人数または、積載可能荷物量を考慮して希望情報を送信することができる。
上記の情報処理装置の他の一態様では、前記取得手段が前記第1端末から取得する前記経路情報は、出発予定時刻または到着予定時刻を含む。この態様では、第2端末のユーザは、出発予定時刻または到着予定時刻を考慮して希望情報を送信することができる。
本発明の他の好適な実施形態では、外部の情報処理装置と通信を行う端末装置は、出発地と目的地を設定する設定手段と、前記情報処理装置により前記端末装置とは異なる他の端末装置に閲覧可能とされる情報であって、前記出発地および前記目的地に関する情報または、前記出発地から前記目的地までの経路情報を前記情報処理装置へ送信する第1送信手段と、前記他の端末装置から前記情報処理装置に送信される乗車及び降車を希望する地点を含む希望情報を、前記情報処理装置より受信して提示する提示手段と、前記希望情報を提示したのちに前記希望情報に係る諾否情報を取得し、当該諾否情報を前記情報処理装置へ送信する第2送信手段と、を備える。
上記の端末装置では、外部の情報処理装置と通信を行い、設定手段は出発地と目的地を設定する。第1送信手段は、前記情報処理装置により前記端末装置とは異なる他の端末装置に閲覧可能とされる情報であって、前記出発地および前記目的地に関する情報または、前記出発地から前記目的地までの経路情報を前記情報処理装置へ送信する。提示手段は、前記他の端末装置から前記情報処理装置に送信される乗車及び降車を希望する地点を含む希望情報を、前記情報処理装置より受信して提示する。そして、第2送信手段は、前記希望情報を提示したのちに前記希望情報に係る諾否情報を取得し、当該諾否情報を前記情報処理装置へ送信する。これにより、他の端末装置からの希望情報に対して、端末装置のユーザが任意に決定した諾否情報を他の端末装置へ送信することができる。
本発明の他の好適な実施形態では、外部の情報処理装置と通信を行う端末装置は、前記端末装置とは異なる他の端末装置への入力に基づいて設定された車両の予定経路に関する経路情報を、前記情報処理装置より受信する第1受信手段と、前記経路情報を提示したのちに乗車及び降車を希望する地点を含む希望情報を取得し、当該希望情報を前記情報処理装置へ送信する送信手段と、前記希望情報を前記情報処理装置へ送信したのちに、前記他の端末装置により送信された前記希望情報に係る諾否情報を前記情報処理装置から受信する第2受信手段と、を備える。
上記の端末装置では、外部の情報処理装置と通信を行い、第1受信手段は前記端末装置とは異なる他の端末装置への入力に基づいて設定された車両の予定経路に関する経路情報を、前記情報処理装置より受信する。送信手段は、前記経路情報を提示したのちに乗車及び降車を希望する地点を含む希望情報を取得し、当該希望情報を前記情報処理装置へ送信する。そして、第2受信手段は、前記希望情報を前記情報処理装置へ送信したのちに、前記他の端末装置により送信された前記希望情報に係る諾否情報を前記情報処理装置から受信する。これにより、端末装置からの希望情報に対して、他の端末装置のユーザが任意に決定した諾否情報を受信することができる。
本発明の他の好適な実施形態では、複数の端末と通信を行う情報処理装置により実行される同乗制御方法は、車両の予定経路に関する経路情報を第1端末への入力に基づいて取得する取得工程と、前記経路情報を前記第1端末とは異なる第2端末から閲覧可能とし、前記第2端末への入力に基づいた乗車及び降車を希望する地点を含む希望情報を、前記第1端末に送信する制御工程と、を有し、前記取得工程は、前記希望情報に係る諾否情報を前記第1端末への入力に基づいて取得し、前記制御工程は、前記諾否情報を前記第2端末に送信する。この方法によっても、これにより、第2端末からの希望情報に対して、第1端末のユーザが任意に決定した諾否情報を第2端末へ送信することができる。さらに、上記の同乗制御方法を、プログラムによりコンピュータに実行させることができる。
本発明の他の好適な実施形態では、外部の情報処理装置と通信を行う端末装置により実行される同乗者受付方法は、出発地と目的地を設定する設定工程と、前記情報処理装置により前記端末装置とは異なる他の端末装置に閲覧可能とされる情報であって、前記出発地および前記目的地に関する情報または、前記出発地から前記目的地までの経路情報を前記情報処理装置へ送信する第1送信工程と、前記他の端末装置から前記情報処理装置に送信される乗車及び降車を希望する地点を含む希望情報を、前記情報処理装置より受信して提示する提示工程と、前記希望情報を提示したのちに前記希望情報に係る諾否情報を取得し、当該諾否情報を前記情報処理装置へ送信する第2送信工程と、を有する。これにより、他の端末装置からの希望情報に対して、端末装置のユーザが任意に決定した諾否情報を他の端末装置へ送信することができる。さらに、上記の同乗者受付方法を、プログラムによりコンピュータに実行させることができる。
本発明の他の好適な実施形態では、外部の情報処理装置と通信を行う端末装置により実行される同乗依頼方法は、前記端末装置とは異なる他の端末装置への入力に基づいて設定された車両の予定経路に関する経路情報を、前記情報処理装置より受信する第1受信工程と、前記経路情報を提示したのちに乗車及び降車を希望する地点を含む希望情報を取得し、当該希望情報を前記情報処理装置へ送信する送信工程と、前記希望情報を前記情報処理装置へ送信したのちに、前記他の端末装置により送信された前記希望情報に係る諾否情報を前記情報処理装置から受信する第2受信工程と、を有する。これにより、端末装置からの希望情報に対して、他の端末装置のユーザが任意に決定した諾否情報を受信することができる。さらに、上記の同乗依頼方法を、プログラムによりコンピュータに実行させることができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例について説明する。
[システム構成]
(全体構成)
図1は、本発明の実施例に係るライドシェアシステムの構成を示す。ライドシェアシステムは、車両3のドライバーと、ハイカー(同乗者)との間でライドシェア(同乗)を仲介するシステムであり、図示のように、車両3に搭載された車載端末100と、サーバ200と、ハイカーが所持する携帯端末5とを備える。サーバ200は、無線通信により、車載端末100及び携帯端末5と通信する。なお、図1の例では、説明の便宜上、車載端末100と携帯端末5を1つずつ図示しているが、実際には多数の車両3の車載端末100と携帯端末5が使用される。
(車載端末)
車載端末100は、車両に搭載されるものであり、典型的にはカーナビゲーション装置である。図2は、車載端末100の典型例であるカーナビゲーション装置の構成を示す。
図示のように、車載端末100は、自立測位装置10、GPS受信機18、システムコントローラ20、ディスクドライブ31、データ記憶ユニット36、通信用インタフェース37、通信装置38、表示ユニット40、音声出力ユニット50及び入力装置60を備える。
自立測位装置10は、加速度センサ11、角速度センサ12及び距離センサ13を備える。加速度センサ11は、例えば圧電素子からなり、車両の加速度を検出し、加速度データを出力する。角速度センサ12は、例えば振動ジャイロからなり、車両の方向転換時における車両の角速度を検出し、角速度データ及び相対方位データを出力する。距離センサ13は、車両の車輪の回転に伴って発生されているパルス信号からなる車速パルスを計測する。
GPS受信機18は、複数のGPS衛星から、測位用データを含む下り回線データを搬送する電波19を受信する。測位用データは、緯度及び経度情報等から車両の絶対的な位置を検出するために用いられる。
システムコントローラ20は、インタフェース21、CPU22、ROM23及びRAM24を含んでおり、車載端末100全体の制御を行う。
インタフェース21は、加速度センサ11、角速度センサ12及び距離センサ13並びにGPS受信機18とのインタフェース動作を行う。そして、これらから、車速パルス、加速度データ、相対方位データ、角速度データ、GPS測位データ、絶対方位データ等をシステムコントローラ20に入力する。CPU22は、システムコントローラ20全体を制御する。ROM23は、システムコントローラ20を制御する制御プログラム等が格納された図示しない不揮発性メモリ等を有する。RAM24は、入力装置60を介して使用者により予め設定された経路データ等の各種データを読み出し可能に格納したり、CPU22に対してワーキングエリアを提供したりする。
システムコントローラ20、CD-ROMドライブ又はDVD-ROMドライブなどのディスクドライブ31、データ記憶ユニット36、通信用インタフェース37、表示ユニット40、音声出力ユニット50及び入力装置60は、バスライン30を介して相互に接続されている。
ディスクドライブ31は、システムコントローラ20の制御の下、CD又はDVDといったディスク33から、音楽データ、映像データなどのコンテンツデータを読み出し、出力する。なお、ディスクドライブ31は、CD-ROMドライブ又はDVD-ROMドライブのうち、いずれか一方としてもよいし、CD及びDVDコンパチブルのドライブとしてもよい。
データ記憶ユニット36は、例えば、HDDなどにより構成され、地図データや施設データなどのナビゲーション処理に用いられる各種データを記憶する。
通信装置38は、例えば、FMチューナやビーコンレシーバ、携帯電話や専用の通信カードなどにより構成され、通信用インタフェース37を介して、VICS(Vehicle Information Communication System)(登録商標)センタから配信される渋滞や交通情報などの道路交通情報、その他の情報を受信する。また、通信装置38は、無線通信によりサーバ200と通信する。
表示ユニット40は、システムコントローラ20の制御の下、各種表示データをディスプレイなどの表示装置に表示する。具体的には、システムコントローラ20は、データ記憶ユニット36から地図データを読み出す。表示ユニット40は、システムコントローラ20によってデータ記憶ユニット36から読み出された地図データを、ディスプレイなどの表示画面上に表示する。表示ユニット40は、バスライン30を介してCPU22から送られる制御データに基づいて表示ユニット40全体の制御を行うグラフィックコントローラ41と、VRAM(Video RAM)等のメモリからなり即時表示可能な画像情報を一時的に記憶するバッファメモリ42と、グラフィックコントローラ41から出力される画像データに基づいて、液晶、CRT(Cathode Ray Tube)等のディスプレイ44を表示制御する表示制御部43と、ディスプレイ44とを備える。ディスプレイ44は、例えば対角5~10インチ程度の液晶表示装置等からなり、車内のフロントパネル付近に装着される。
音声出力ユニット50は、システムコントローラ20の制御の下、ディスクドライブ31、若しくはRAM24等からバスライン30を介して送られる音声デジタルデータのD/A変換を行うD/Aコンバータ51と、D/Aコンバータ51から出力される音声アナログ信号を増幅する増幅器(AMP)52と、増幅された音声アナログ信号を音声に変換して車内に出力するスピーカ53とを備えて構成されている。
入力装置60は、各種コマンドやデータを入力するための、キー、スイッチ、ボタン、リモコン、音声入力装置等から構成されている。入力装置60は、車内に搭載された当該車載用電子システムの本体のフロントパネルやディスプレイ44の周囲に配置される。また、ディスプレイ44がタッチパネル方式である場合には、ディスプレイ44の表示画面上に設けられたタッチパネルも入力装置60として機能する。
上記の構成において、通信装置38は本発明の通信手段、第1送信手段及び第2送信手段の一例であり、入力装置60は本発明の設定手段の一例であり、表示ユニット40は本発明の提示手段の一例である。
(サーバ)
サーバ200は、車載端末100と携帯端末5との間でライドシェアの仲介を行う。図3はサーバ200の構成を示す。図示のように、サーバ200は、通信部201と、ドライバーデータベース(DB)202と、ハイカーDB203と、制御部204とを備える。
通信部201は、無線通信により、車載端末100及び携帯端末5と通信する。ドライバーDB202は、車両3のドライバーに関する情報を記憶している。ハイカーDB203は、携帯端末5を所持するハイカーに関する情報を記憶している。制御部204は、サーバ200の全体を制御する。特に制御部204は、車載端末100及び携帯端末5と通信することにより、後述する走行予定情報登録処理、ライドシェア仲介処理、評価処理を実行する。
次に、ドライバーDB202について詳しく説明する。ドライバーDB202は、車両3のドライバーに関する情報を記憶している。図4(A)は、ドライバーDB202の記憶データの例を示す。ドライバーDB202は、ドライバー毎に、ドライバーID、車両識別情報、乗車可否情報、ルート情報、乗車可能人数、積載可能荷物量、ドライバー評価などを記憶している。
「ドライバーID」は、ドライバー毎に付与された識別情報である。本システムを利用するドライバーは、予め自らの個人情報などを提示してサーバ200に対する利用者登録を行う。ドライバーIDには、そのドライバーに関する必要な個人情報などが紐付けされている。
「車両識別情報」は、ドライバーが使用する車両3の識別情報であり、典型的には車両登録番号(ナンバープレートの情報)が使用される。車両識別情報は、さらに車種、車両の色などの情報を含んでもよい。
「乗車可否情報」は、ドライバーが自己の車両3にハイカーの同乗を許可するか否かを示す情報である。乗車可否情報は、ドライバー自身により設定され、ハイカーの同乗を許可する場合には「可」に設定され、ハイカーの同乗を許可しない場合には「否」に設定される。
「ルート情報」は、車載端末100に設定されている案内ルートの情報である。具体的には、車両3のドライバーが車載端末100を操作して目的地までの案内ルートを設定すると、その案内ルートの情報がドライバーDBに記憶される。なお、ルート情報は、出発地から目的地までの案内ルートに加えて、案内ルートの途中に存在する要所の通過予定時刻を含む。また、ルート情報は、案内ルート自体の代わりに、出発地と目的地の情報としてもよい。
「乗車可能人数」は、ドライバーがハイカーの同乗を許可する場合に、車両に同乗させることができる同乗者の人数を示す。乗車可能人数はドライバーにより設定される。例えば、ドライバーの車両3が4人乗りであり、ドライバーと家族1名が乗車する予定である場合には、ドライバーは乗車可能人数を「2名」と設定する。
「積載可能荷物量」は、ドライバーがハイカーの同乗を許可する場合に、ハイカーが車両に持ち込み出来る荷物のサイズ・重量などを示す。積載可能荷物量はドライバーにより設定される。例えば、ドライバーは車両の空きスペース等に応じて、積載可能荷物量を「スーツケース3個分相当・60kg」のように設定する。
「ドライバー評価」は、ハイカーによるドライバーの評価であり、実際にドライバーの車両に同乗させてもらったハイカーが設定する。ドライバー評価は、良い、普通、悪いなどの複数段階の評価であってもよく、100点満点の点数などであってもよい。なお、ドライバー評価は、基本的にドライバーがハイカーを同乗させるたびに、同乗させたハイカーにより設定されるので、過去の複数のドライバー評価がドライバーDB202内に蓄積されていく。多数のドライバー評価が蓄積されている場合には、ハイカーに提供するための情報として、その平均値などを合わせて記憶しておくのが好ましい。
なお、上記のドライバーDB202の記憶データのうち、ドライバーID及び車両識別情報は、ドライバーが本システムに利用者登録した後は常に記憶されている。一方、乗車可否情報は、ドライバーが目的地へ向けて走行する際に設定される。即ち、ドライバーがハイカーを同乗させてもよいと考え、乗車可否情報を「可」に設定するとともに乗車可能人数を入力した場合には、乗車可否情報と、ルート情報と乗車可能人数とがサーバ200に送信され、ドライバーDB202に記憶される。一方、ドライバーがハイカーを同乗させたくないと考え、乗車可否情報を「否」に設定した場合には、その乗車可否情報がサーバ200へ送信されてドライバーDB202に記憶され、ルート情報、乗車可能人数及び積載可能荷物量は設定されない(空き)状態となる。また、ドライバー評価は、過去の評価が存在すれば、それが常に記憶されている。
次に、ハイカーDB203について詳しく説明する。ハイカーDB203は、携帯端末5を所持するハイカーに関する情報を記憶している。図4(B)はハイカーDB203の記憶データの例を示す。ハイカーDB203は、ハイカー毎に、ハイカーID、乗車/降車地点、乗車希望人数、積載希望荷物量、ハイカー評価などを記憶している。
「ハイカーID」は、ハイカー毎に付与された識別情報である。本システムを利用するハイカーは、予め自らの個人情報などを提示してサーバ200に対する利用者登録を行う。ハイカーIDには、そのハイカーに関する必要な個人情報などが紐付けされている。
「乗車/降車地点」は、同乗を希望するハイカーがドライバーの車両に乗車する地点及び降車する地点、即ち、ドライバーの車両に乗せてもらう地点と降ろしてもらう地点を示す情報であり、ハイカーにより設定される。「乗車希望人数」は、ハイカーが乗車を希望する人数であり、ハイカーにより設定される。「積載希望荷物量」は、ハイカーが持ち込みを希望する荷物の量であり、ハイカーにより設定される。
「ハイカー評価」は、ドライバーによるハイカーの評価であり、実際にハイカーを同乗させたドライバーが設定する。ハイカー評価は、良い、普通、悪いなどの複数段階の評価であってもよく、100点満点の点数などであってもよい。なお、ハイカー評価は、基本的にハイカーが同乗させてもらうたびに、同乗させたドライバーにより設定されるので、過去の複数のハイカー評価がハイカーDB203内に蓄積されていく。多数のハイカー評価が蓄積されている場合には、ドライバーに提供するための情報として、その平均値などを合わせて記憶しておくのが好ましい。
なお、上記のハイカーDB203の記憶データのうち、ハイカーIDは、ハイカーが本システムに利用者登録した後は常に記憶されている。一方、乗車/降車地点、乗車人数及び積載希望荷物量は、ハイカーがいずれかのドライバーの車両への同乗を希望する際に設定される。また、ハイカー評価は、過去の評価が存在すれば、それが常に記憶されている。
上記の構成において、通信部201は本発明の通信手段、取得手段の一例であり、制御部204は本発明の制御手段の一例である
[ライドシェアの制御方法]
次に、車載端末100と携帯端末5との間でライドシェアを制御する方法について説明する。具体的に、本システムによるライドシェアの制御は、走行予定情報登録処理、ライドシェア仲介処理、評価処理による行われる。
(走行予定情報登録処理)
図5は、走行予定情報登録処理のフローチャートである。この処理は、車載端末100のCPU22及びサーバ200の制御部204が、予め用意されたプログラムを実行することにより実現される。
まず、車載端末100は、ドライバーの入力に基づいて、目的地までのルートを設定する(ステップS101)。なお、ドライバーは出発予定時刻又は到着予定時刻を指定してルート設定を行っても良い。次に、車載端末100は、ドライバーが入力する乗車可否、設定されたルート情報、及び、乗車可である場合に入力される乗車可能人数を取得し、ドライバーIDに対応付けて、走行予定情報としてサーバ200へ送信する(ステップSS102)。走行予定情報は、本発明の経路情報の一例である。なお、ステップS101で出発予定時刻又は到着予定時刻が指定されている場合には、車載端末100は走行予定情報にそれらを含めても良い。
サーバ200は、車載端末100から走行予定情報を受信し、ドライバーDB202に登録する(ステップS103)。これにより、サーバ200のドライバーDB202には、図4(A)に例示するように、各情報が記憶された状態となる。
(ライドシェア仲介処理)
図6は、ライドシェア仲介処理のフローチャートである。この処理は、車載端末100のCPU22、サーバ200の制御部204及び携帯端末5のコンピュータが、予め用意されたプログラムを実行することにより実現される。
まず、ハイカーは、携帯端末5を操作し、検索条件を入力して乗車可能車両を検索する。即ち、携帯端末5は、ハイカーによる検索条件の入力を受け取り、サーバ200へ送信して乗車可能車両を検索する(ステップS201)。ここで、検索条件は、少なくともハイカーの「乗車/降車地点」、「乗車希望人数」を含む。なお、ハイカーの希望により、車種の情報などを追加してもよい。また、乗車地点の代わりに、ハイカーの携帯端末5の現在位置を設定してもよい。
サーバ200は、ドライバーDB202にアクセスして携帯端末5から受信した検索条件に合致するドライバーの車両(以下、「該当車両」と呼ぶ。)を検索し、その一覧(以下「該当車両一覧情報」と呼ぶ。)を携帯端末5へ送信する(ステップS202)。具体的には、サーバ200は、検索条件に含まれる「乗車/降車地点」を含むルート情報を有し、かつ、検索条件に含まれる「乗車希望人数」以上の乗車可能人数を有するドライバーの車両を選択する。サーバ200は、ドライバーDB202に記憶されているルート情報に要所の通過予定時刻が含まれている場合には、それを考慮する。また、サーバ200は、好ましくは、該当車両一覧情報に、乗車可能人数、各ドライバーについてのドライバー評価、車種などの情報を含める。
サーバ200から送信された該当車両一覧情報は携帯端末5に表示され、ハイカーは、ドライバー評価を参照するなどして、該当車両一覧情報から乗車を希望する車両を選択する。携帯端末5は、ハイカーにより選択された車両の情報と、乗車/降車地点、乗車希望人数などを含む乗車希望情報をサーバ200へ送信する(ステップS203)。なお、乗車希望情報は本発明の希望情報の一例である。
サーバ200は、端末装置5から乗車希望情報を受信すると、これをハイカーDB203に記憶するとともに、乗車希望情報により選択された車両の車載端末100へ送信する(ステップS204)。この際、サーバ200は、好ましくはハイカーDB203に記憶されている当該ハイカーのハイカー評価を乗車希望情報に含めて車載端末100へ送信する。また、サーバ200は、あるハイカーから乗車希望がなされた車載端末100については、サーバ200上では「調整中」のステータスに変更し、他のハイカーにより重複した乗車希望がなされないようにする。
車載端末100は、乗車希望情報を受信して表示する(ステップS205)。乗車希望情報には、ハイカーの「乗車/降車地点」、「乗車希望人数」に加えてハイカー評価情報が含まれる。ドライバーは、車載端末100に表示された乗車希望情報を参照して、当該ハイカーの同乗を承諾するか否か、即ち乗車諾否を車載端末100に入力する。車載端末100は、ドライバーが入力した乗車諾否を含む乗車諾否情報をサーバ200へ送信する(ステップS206)。なお、車載端末100は、ドライバーがハイカーの同乗を拒否する場合には、その理由を入力させるようにしてもよい。乗車諾否情報は本発明の諾否情報の一例である。
また、ドライバーが乗車を許諾した場合には、車載端末100は、乗車希望情報に含まれる乗車/降車地点までのルートや同乗するハイカーの名前などを設定し表示する(ステップS207)。
サーバ200は、車載端末100から受信した乗車諾否情報を、乗車希望情報の送信元のハイカーの携帯端末5へ送信する(ステップS208)。具体的に、ドライバーが乗車を許諾した場合、サーバ200は、乗車諾否情報に、乗車地点への到着予定時刻、ドライバーDB202に記憶されている車両識別情報などを含めて携帯端末5へ送信する。また
ドライバーが乗車を許諾した場合、サーバ200は当該ドライバーのステータスを「調整済み」とし、他のハイカーが選択できないようにする。さらには、サーバ200は、車載端末100へハイカーの携帯端末5の現在位置情報を送信するとともに、ハイカーの携帯端末5へ車載端末100の現在位置情報を送信し、ドライバーとハイカーがお互いの現在位置を確認できるようにしてもよい。一方、ドライバーが乗車を拒否した場合には、その旨と、拒否した理由とを含む乗車諾否情報がハイカーの携帯端末5へ送信される。
携帯端末5は、乗車諾否情報を受信し、表示する(ステップS208)。これにより、乗車希望情報を送信したハイカーは、自分の同乗が許諾されたか否かを知ることができる。また、同乗が許諾された場合には、ハイカーは、ドライバーの車両の乗車地点への到着予定時刻、車両識別情報などを知ることができるので、容易に乗車地点に行き、ドライバーの車両に同乗することができる。また、同乗が許諾されなかった場合には、ハイカーは、別のドライバーの車両に対して乗車希望情報の送信を行えばよい。
(評価処理)
図7は、評価処理のフローチャートである。この処理は、車載端末100のCPU22、サーバ200の制御部204及び携帯端末5のコンピュータが、予め用意されたプログラムを実行することにより実現される。
まず、ハイカーは、予定の降車地点で同乗していた車両から降りると、携帯端末5に降車した旨を入力する。携帯端末5はこれを受け取り(ステップS301)、ドライバー評価画面を表示するなどしてハイカーにドライバーの評価を促す。次に、ハイカーがドライバー評価を携帯端末5に入力すると、携帯端末5はドライバー評価をサーバ200へ送信する(ステップS302)。サーバ200は、携帯端末5から受信したドライバー評価を、ドライバーDB202内に該当するドライバーIDに対応付けて記憶する(ステップS303)。
次に、ドライバーは、車両が予定の目的地に到着すると、車載端末100にその旨を入力する。車載端末100はこれを受け取り(ステップS304)、ハイカー評価画面を表示するなどしてドライバーにハイカーの評価を促す。次に、ドライバーがハイカー評価を車載端末100に入力すると、車載端末100はハイカー評価をサーバ200へ送信する(ステップS305)。サーバ200は、車載端末100から受信したハイカー評価を、該当するハイカーIDに対応付けてハイカーDB203内に記憶する(ステップS306)。
以上説明したように、本実施例のライドシェアシステムでは、車両のドライバーがハイカーの同乗を認める場合にのみ、車両に設定されたルート情報がハイカーに開示される。また、ドライバーは、同乗を希望するハイカーの希望情報を確認した上で、同乗を許諾するか否かを決定することができる。即ち、本実施例では、設定ルートを公開するか否か、及び、同乗を認めるか否かの決定権はドライバー側にあるため、ドライバーの自由度を高めることができる。その結果、ドライバーがライドシェアを提供するにあたっての心理的ハードルを下げることにより、ライドシェアが促進され、環境負荷を軽減することが期待できる。
また、本実施例では、ドライバーがライドシェアを許諾するか否かを、ルート設定時に任意に選択することができる。ドライバーは、行き先、同乗者の有無など、その時の状況に応じてライドシェアを許諾するか否かを個別に決定することができる。即ち、車載端末でルート設定を行う際にライドシェアの可否を設定するようにしているので、ライドシェアサービスの提供のための操作を通常の移動の際の動作の中に溶け込ませることができ、ので、本システムに登録する車両の台数を増加させることができる。
また、車両でナビゲーション装置などの車載端末100を利用することにより、ドライバーや車両との紐付けが確実になる。また、ナビゲーション装置との連携によって、ハイカーの乗車地点へのルート設定や乗車地点の到着予定時刻などの情報の精度を高めることができるとともに、ドライバーとハイカーとの間で情報をシームレスに共有することができる。
[変形例]
(変形例1)
上記の実施例では、車両側にナビゲーション装置などの車載端末を使用しているが、車両側でも携帯端末(スマートフォン、タブレットなど)によるナビゲーション・通信機能を利用するようにしてもよい。その際には、車両と携帯端末との紐付けを確実にするために、予め車両識別情報(車種、車両登録番号)などを携帯端末に登録させ、サーバは車両識別番号を携帯端末のIDなどと対応付けて記憶しておくことが好ましい。また、携帯端末側のナビゲーション機能は、出発地及び目的地を入力すると、それらをサーバに送信し、サーバ上でルート探索した結果をサーバから受信するタイプのナビゲーション(いわゆる通信ナビ)であってもよい。
(変形例2)
本実施例をタクシーに活用することにより、例えば営業区域外までの乗客を運んだタクシーが拠点に戻るときに、遠距離に行きたい乗客を乗せることが可能となり、車両・エネルギーを有効活用することができる。また、人を運ぶシステムだけでなく、物を運ぶシステムに適用することも考えられる。
3 車両
100 ナビゲーション装置
200 サーバ
202 ドライバーDB
203 ハイカーDB
204 制御部

Claims (1)

  1. 複数の端末と通信を行う通信手段と、
    車両の予定経路に関する経路情報を第1端末への入力に基づいて取得する取得手段と、
    前記経路情報を前記第1端末とは異なる第2端末から閲覧可能とし、前記第2端末への入力に基づいた乗車及び降車を希望する地点を含む希望情報を、前記第1端末に送信する制御手段と、
    を備え、
    前記取得手段は、前記希望情報に係る諾否情報を前記第1端末への入力に基づいて取得し、
    前記制御手段は、前記諾否情報を前記第2端末に送信することを特徴とする情報処理装置。
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