JP2024016824A - 調整可能なカウンターウエイト装置を有する移動式クレーン、カウンターウエイト装置及びカウンターウエイト装置の取り付け方法 - Google Patents

調整可能なカウンターウエイト装置を有する移動式クレーン、カウンターウエイト装置及びカウンターウエイト装置の取り付け方法 Download PDF

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Abstract

【課題】上部構造体に容易にかつ安全に取り付けることができるとともに、運転中に高いカウンターウエイトモーメントを発生させることができる、一般的な移動式クレーン用のカウンターウエイト装置を提供すること。【解決手段】移動可能な車台と、車台に回転可能に取り付けられた上部構造体と、上部構造体に結合可能なカウンターウエイト装置20であって、カウンターウエイトベースプレート22及びカウンターウエイトベースプレート22に対して実質的に垂直に延在しかつカウンターウエイト装置20を持ち上げて、上部構造体に接続するためにカウンターウエイトベースプレート22に接続された少なくとも1つの接続要素30を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、請求項1の前提に係る移動式クレーン、移動式クレーン用のカウンターウエイト装置及び移動式クレーンにカウンターウエイト装置を取り付ける方法に関する。
移動式クレーンは、典型的には、車輪付き又はクローラの車台と、垂直軸周りに回転可能なように車台に取り付けられた上部構造体と、上部構造体に旋回可能に取り付けられたブームと、上部構造体のバラストとしても知られたカウンターウエイト装置とを備える。カウンターウエイトは、レバーアームを介して上部構造体の任意の位置で荷重モーメントにカウンターモーメントを加え、これにより上部構造体と供回りする。
小型の移動式クレーンは、いわゆるタクシークレーンとして、公道交通においてさえ、建設現場で使用するための全ての機器を運搬するが、大型の移動式クレーンはこれを行うことができず、そのため、クレーン構成要素、特にカウンターウエイト装置を、公道交通における輸送のために、完全に又は部分的に分解して、現場で取り付ける必要がある。クローラークレーンの場合にも、カウンターウエイト装置は、典型的には、輸送のために分解されるとともに、操作する場所で上部構造体に取り付けられる必要がある。
したがって、上部構造体に対する着脱可能な接続のための接続要素であって、複数のカウンターウエイト要素を積み重ね可能な接続要素を備える、キャリヤプレートやカウンターウエイトベースプレートを設けることが、従来から知られている。上部構造体は、カウンターウエイトベースプレートと、その上に積み重ねられたカウンターウエイト要素とを含むカウンターウエイト装置を、組み立てのために床から又は車台の支持領域からピックアップするとともに、上部構造体に持ち上げることができるバラスト装置を備える。解体のときには、カウンターウエイト要素を有するカウンターウエイトベースプレートは、床面又は車台に戻され得る。
この目的のために、バラスト装置は、通常、下側に延在しかつカウンターウエイト装置の接続要素に係合されかつ後退することで上部構造体にカウンターウエイト装置を持ち上げる、1つ以上の油圧バラストシリンダを備える。
従来では、接続要素の1つとして、カウンターウエイトベースプレートに接合されかつカウンターウエイトベースプレートから上側に垂直に突出する円筒形の受容管が用いられる。カウンターウエイト要素は、受容管が突出する、対応する凹部を備え、これにより、積み重ねられた状態において、バラストシリンダは、例えば上部構造体の回転運動と組み合わせて、上側から受容管と係合することができる。このような受容管は、クレーン運転中に高荷重、時には横方向の大きな力を受けるため、通常、カウンターウエイトベースプレートと受容管とに溶接される補強プレートの形態の補強要素を有する。円筒形の受容管に代えて、平坦な接続要素を用いることもでき、該接続要素は、傾斜位置の間又はコーナリングの際に生じる横方向の力に安全に耐えるために対応する補強材を有することが多い。
カウンターウエイト装置の上部構造体への接続は、特にカウンターウエイト装置のかなりの重量及びクレーンの動作中に時折発生する動的な力のために、一般に難題である。一方で、カウンターウエイト装置は、上部構造体にしっかりと安定して保持されなければならない。この目的のために、例えば、バラストシリンダが、クレーンの動作中に上部構造体上にカウンターウエイト装置を保持することが知られている。他にも、カウンターウエイト装置の上部構造体への接続は、複雑ではなく、迅速に行われるべきである。
カウンターウエイト装置を組み立てるために、カウンターウエイト装置は、通常、車台上の支持領域に配置されており、カウンターウエイト要素は、カウンターウエイトベースプレートに積み重ねられている。上部構造体は、積み重ねられたカウンターウエイト装置の上で、バラスト装置と共に回転し、バラストシリンダは、接続要素によって、カウンターウエイト装置を上部構造体に引っ張る。
この既知の取り付けシステムは、カウンターウエイト装置の取り付け可能な体積のサイズを制限する。取り付けのためにカウンターウエイト装置を受ける車台の上側支持面は、カウンターウエイト装置の取り付け可能な体積の下限を決定する。バラスト装置の最下点を通る平面は、カウンターウエイト装置の取り付け可能な体積の上限を決定する。カウンターウエイト装置がこの距離を超える高さを有する場合、上部構造体は、積み重ねられたカウンターウエイト装置と衝突する。
さらに、カウンターウエイト装置は、上部構造体の垂直回転軸から任意に遠くに延在することができない。ここで、車台は、典型的には、車室、エンジンハウジング、排気後処理コンポーネントなどの他のコンポーネントを有するため、カウンターウエイト装置は、この領域には延在することができない。カウンターウエイト装置はまた、上部構造体のスチール構造物が配置されているため、上部構造体の垂直回転軸に近づくように延在することができない。
カウンターウエイトの質量をさらに増加させる場合、これは、同じ体積を維持しながらカウンターウエイト要素の比重を増加させることによってのみ達成することができた。しかしながら、これは、カウンターウエイト要素の製造及び提供を複雑にかつ高価にする。
独国実用新案202014008661号明細書は、カウンターウエイトモーメントを増大させるために、バラストシリンダ間の距離、すなわちカウンターウエイトの重心を変えることができる手法を記載している。この距離は、カウンターウエイトが設定される前に固定され得る。しかしながら、この解決法の欠点は、クレーンの運転中にカウンターウエイトの半径を変更することができないことである。この結果、カウンターウエイトの半径を、例えば特定の回転運動中に、建設現場における一般的な空間条件に適合させることができない。さらに、特に可変支持ベースを有する移動式クレーンの場合、追加の転倒基準が存在する。建設現場で使用可能なスペースが限られている場合、可変アウトリガーベースを備えた移動式クレーンは、しばしば、アウトリガーがリフト作業の方向に押し出された状態で設置される。これは、この方向に大きな支持基部が存在することを意味するが、逆方向(後方)の支持部は、通常、わずかに延在するだけであり、これにより、荷重が設定された後に「後方に傾く」危険性がある。
独国特許出願公開102016009013号明細書のような他の解決法は、旋回式のカウンターウエイトベースプレートを使用する。しかしながら、このようなカウンターウエイト装置の組み立ては、カウンターウエイト装置が、上部構造体に対して下側から自身を押圧するために自身のバラストシリンダを運ぶため、複雑であることが判明している。したがって、カウンターウエイト装置のバラストシリンダへの油圧接続は、カウンターウエイトが設定される前に確立されなければならない。さらに、バラストシリンダが上側に押されたときに傾かないように、カウンターウエイト装置の、バラストシリンダへのしっかりと安定した取り付けが、確保されなければならない。
最後に、COバランスシートもまた、今日の関連要因である。ここで、重いカウンターウエイト要素の輸送は、不利な要素である。重いカウンターウエイト要素は、輸送車両を急速に過負荷にし、これは、追加の輸送車両を使用しなければならないことを意味し、したがって、COバランスシートを悪化させてしまう。
この背景に対して、本発明は、上部構造体に容易にかつ安全に取り付けることができるとともに、運転中に高いカウンターウエイトモーメントを発生させることができる、一般的な移動式クレーン用のカウンターウエイト装置を提供するという目的に基づいている。
本発明によると、この目的は、請求項1の特徴を有する移動式クレーン、請求項13の特徴を有するカウンターウエイト装置及び請求項14の特徴を有する方法によって達成される。本発明の有利な実施形態は、従属請求項及び以下の説明から得られる。
したがって、一方では、移動式の車台と、車台に回転可能に取り付けられた上部構造体と、上部構造体に結合可能なカウンターウエイト装置と、を備える移動式クレーンが提案される。特に、ブーム、例えば、伸縮ブームは、引っ張り方式で上部構造体に関節接合される。カウンターウエイト装置は、カウンターウエイトベースプレートと、カウンターウエイト装置を持ち上げて、カウンターウエイト装置を上部構造体に接続するための少なくとも1つの接続要素とを備える。少なくとも1つの接続要素は、カウンターウエイトベースプレートに接続されかつカウンターウエイトベースプレートに対して実質的に垂直に延びる。以下では簡単のために、「接続要素」のみを参照する場合、これは少なくとも1つの接続要素、すなわち、存在し得る任意の更なる接続要素を含むものと理解されるべきである。
本発明によると、カウンターウエイト装置は、カウンターウエイトベースプレートの上の少なくとも1つの接続要素に接続され得るキャリヤプレートを備える。ここで、「上」とは、カウンターウエイトベースプレート(又は移動式クレーン)が水平ベース上に配置され、接続要素が垂直に上側に延びる状況を指す。カウンターウエイト装置が取り付けられると、キャリヤプレートは、結果的に、接続要素の上部構造体との接続点とカウンターウエイトベースプレートとの間に配置される。
本発明によれば、少なくとも1つの旋回ビームは、垂直軸周りに旋回するようにキャリヤプレート上に取り付けられ、少なくとも1つの第1カウンターウエイト要素は、旋回ビーム上に積み重ね可能である。本明細書において、旋回ビーム上に支持又は積み重ねられるカウンターウエイト要素は、「第1カウンターウエイト要素」と呼ばれる。したがって、旋回ビームは、そのまま、キャリヤプレートに対して旋回することができるとともに、更なる(第1)カウンターウエイト要素又はカウンターウエイトの積層体を配置することができる追加のベースプレートとして機能する。垂直軸周りに旋回することによって(これも水平な水平ベースを有する状況を指す)、旋回ビーム上に取り付けられた第1カウンターウエイト要素の上部構造体の回転軸からの距離を変更することができる。これにより、例えば、上部構造体が限られた空間内で回転できるようにするために、カウンターウエイト装置によって生成される全カウンターウエイトモーメントを増加又は減少させたり、カウンターウエイト装置によって占有される空間を減少させたりすることができる。
旋回ビーム上に格納され得るカウンターウエイトの積層体(これはまた、単一の第1カウンターウエイト要素のみを備えるだけでなく、好ましくはいくつかの第1カウンターウエイト要素を備えることもできる)は、上方向に限定されず、これにより、カウンターウエイト装置の組立または分解中に問題を引き起こすことなく、カウンターウエイトの総重量又は体積を増加させることができる。
同時に、カウンターウエイト装置は、少なくとも1つの接続要素を介してしっかりとかつ安定して取り付けられ、これにより、カウンターウエイトベースプレートと、カウンターウエイトベースプレートの上に配置される任意の追加のカウンターウエイト要素と、旋回ビーム及び旋回ビームの上に取り付けられたカウンターウエイトを有するキャリヤプレートとは、上部構造体の上に一緒に持ち上げられて、上部構造体の上に取り付けられ得る。これは、好ましくは、上部構造体に取り付けられたバラストシリンダであって、カウンターウエイト装置を少なくとも1つの接続要素上で上側に引っ張るバラストシリンダを介して行うことができる。これは、バラストシリンダがカウンターウエイト装置の一部である解決策と比較して、組立プロセス又は分解プロセスを単純化する。
しかしながら、これに代えて、1つ以上のバラストシリンダは、車台上又は少なくとも1つの接続要素上若しくは接続要素内に配置されて、カウンターウエイト装置の一部(例えば、カウンターウエイト装置を上部構造体に取り付ける締結手段、またはそのような締結手段を有する少なくとも1つの接続要素)、又はカウンターウエイト装置全体を上部構造体の方向において上側に押圧することが考えられ、ここでは、カウンターウエイト装置は上部構造体に(例えば、バラストフレームに)接続され得る。その後、少なくとも1つのバラストシリンダを再び格納させることができる。この可能性(少なくとも1つのバラストシリンダによる上側への押し込み)は、カウンターウエイト装置の前記「持ち上げ」によっても包含される。さらに、接続要素がカウンターウエイトベースプレートに「接続」されるという事実は、例えばバラストシリンダによって、接続要素がカウンターウエイトベースプレートに対して移動することを妨げない。
したがって、少なくとも1つの接続要素は、1つの要素に組み合わされたカウンターウエイト装置全体のための引張部材及び接続要素を表し、これは、構成要素の数を低減し、動作または組立を容易にし、様々な構成要素の安定した接続を確実にする。
少なくとも1つの接続要素は、一体に形成することができる。これは、他の構成要素との複雑な溶接接続の必要性を排除し、製造プロセスを単純化する。
好ましくは、少なくとも1つの接続要素は、特に実質的に平坦な形状を有するワンピースの板金構造として形成される。このような板金構造は、例えば円筒形の受容管よりも製造が容易であり、その長手軸に沿って及びその長手軸を横切って作用する様々な荷重に耐えるのに適した厚さで製造することができる。少なくとも1つの接続要素は、任意選択的に、大きな公差を有する、容易に調達可能でかつ安価な厚板から、フレーム切断部品として製造され得る。その輪郭は、いくつかの場所で焼成されたり、機械加工されたりしてもよい。
1つの可能な実施形態では、少なくとも1つの接続要素は、カウンターウエイトベースプレートにしっかりと接続され、特に溶接される。接続要素は、カウンターウエイトベースプレートの上側に溶接されるか、又はカウンターウエイトベースプレートの凹部内に移動不能に保持されて、カウンターウエイトベースプレートにしっかりと接続され得る。接続要素とカウンターウエイトベースプレートとの接続、特に溶接シームは、特に、例えば、移動式クレーンが傾斜又はコーナリングされるときに生じ得る横方向の力に関する十分な荷重に耐えることができるように構成される。
これに代えて、少なくとも1つの接続要素は、カウンターウエイトベースプレートの凹部内に収容されてもよく、好ましくは、完全に固定された接続はなく、カウンターウエイトベースプレートに対する長手軸に沿った接続要素の移動を、特定の限界内で可能にする。特に、接続要素は、ベース部、中間部、及び連結部を有してもよく、ベース部は、カウンターウエイトベースプレートの凹部内に収容され、中間部は、凹部の開口部を通って突出する。カウンターウエイトベースプレートとは反対側の接続要素の端部は、上部構造体に連結するための連結部を有してもよい。カウンターウエイトベースプレートは、接続要素のベース部の載置面上に載置されてもよく、凹部は、好ましくは、接続要素の長手方向における凹部内でのベース部の移動を可能にする。凹部は、カウンターウエイトベースプレートの下側に開放されていてもよく、任意選択でカバープレートによって覆われてもよい。
凹部内におけるベース部の特定の変位可能性に起因する運動自由度のために、上昇状態において、カウンターウエイトベースプレート(並びにその上に積み重ねられた任意のカウンターウエイト要素)は、少なくとも1つの接続要素上に完全に載置され、接続要素はカバーに接触しない。したがって、上昇状態では、カバーに負荷が加わらない。床又は支持領域に支持された状態でのみ、接続要素の重量がカバーにかかる。凹部内の接続要素の可動性及び好ましくはカバーへの接続が存在しないために、カウンターウエイト装置が傾斜されるとき又は横方向の力が発生するとき、カバーは横方向に負荷されず、その代わりに、わずかな摩擦接続又は摩擦負荷が作用し得る。
別の可能な実施形態では、バラスト装置は、上部構造体上に設けられ、バラスト装置はカウンターウエイト装置を車台の支持領域から持ち上げ、車台上で支持するように構成されてもよい。特に、カウンターウエイト装置は、バラスト装置に着脱可能に接続することができ、すなわち、バラスト装置は、好ましくはカウンターウエイト装置を昇降させることと、カウンターウエイト装置を上部構造体に取り付けることとの二重の機能を果たす。
好ましくは、少なくとも1つの接続要素は、カウンターウエイトベースプレートとは反対側(すなわち、上部構造体又はバラスト装置に面する)の端部に結合部を備え、結合部を介してバラスト装置との機械的結合を確立することができる。結合部は、カウンターウエイト装置を持ち上げるための接続を確立するために、バラスト装置のリフト装置、特にバラストシリンダが挿入され得るレセプタクルを備えてもよい。
別の可能な実施形態では、バラスト装置は、少なくとも1つの接続要素の結合部または結合部のレセプタクルと着脱可能に係合することができる少なくとも1つの油圧バラストシリンダを備える。特に、バラストシリンダは、バラスト装置から下側に伸長可能でありかつ接続要素の結合部に結合可能なピストンロッドを備える。好ましくは、2つ以上のバラストシリンダと、対応する数の接続要素とが設けられる。
好ましくは、バラスト装置は、好ましくは、バラストシリンダを支持するバラストフレームを備える。バラストフレームは、少なくとも1つの接続要素を固定することができる1つ以上の曲げビームを有することができる。
好ましくは、接続要素の結合部は、バラストシリンダの結合片が、特に上部構造体を垂直回転軸周りに回転させることによって挿入され得る、上側に開口する凹部の形態のレセプタクルを備える。結合片は、バラストシリンダのピストンロッドの一部、又はピストンロッドに接続されたコンポーネントであり得る。結合片は、例えば、特別に設けられたロック装置によって、凹部内にロック可能であってもよい。これに代えて又はこれに加えて、ロックは単に、結合部に対する結合片のさらなる移動を阻止する機械的ストッパから生じてもよい。
結合部のレセプタクルは、バラストシリンダの横方向の挿入(例えば、円運動に従う)を可能にし、接続状態(すなわち、バラストシリンダを後退させることによって、カウンターウエイト装置を上昇させることができる取付位置)において、バラストシリンダの、垂直方向における凹部の外側への移動を積極的にブロックするように、公知の方法で構成することができる。カウンターウエイト装置は、持ち上げられた状態において、少なくとも1つの接続要素の凹部を介して、少なくとも1つのバラストシリンダの結合片上に載置されるか又はそこから吊り下げられ得る。
カウンターウエイト装置が、上部構造体に配置された少なくとも1つのバラストシリンダを介して、少なくとも1つの接続要素で持ち上げられるという前述の可能性に代えて、少なくとも1つのバラストシリンダが、少なくとも1つの接続要素又は少なくとも1つの接続要素内に配置されて、接続要素又はその持ち上げられた部分を上部構造体に接続できるようにするために、接続要素を完全に又はその一部(前記締結手段を有する)を上部構造体に対して持ち上げるという反転した作用も考えられる。この場合、少なくとも1つのバラストシリンダは、好ましくはカウンターウエイトベースプレートに関連して少なくとも1つの接続要素を持ち上げることができる。上部構造体への組立後、少なくとも1つのバラストシリンダを後退させることによって、カウンターウエイトベースプレートを上部構造体に対して持ち上げることができる。同様に、少なくとも1つのバラストシリンダが、車台に配置されて、カウンターウエイト装置全体を上部構造体に対して持ち上げ、その後、カウンターウエイト装置が、少なくとも1つの接続要素を介して上部構造体に接続されることも考えられる。
さらなる可能な実施形態では、少なくとも1つの第2カウンターウエイト要素が提供され、第2カウンターウエイト要素は、カウンターウエイトベースプレート上に配置又は積み重ねることができるとともに、少なくとも1つの接続要素が支持状態で突出する少なくとも1つの凹部を備える。ここでは、カウンターウエイトベースプレート上に直接支持され又は積み重ねられるカウンターウエイト要素は、「第2カウンターウエイト要素」と呼ばれる。第2カウンターウエイト要素は特に板状である。いくつかの第2カウンターウエイト要素又はプレートを設けることができ、これらはカウンターウエイトベースプレート上に積み重ねることができる。
カウンターウエイトベースプレートは、特に、カウンターウエイト装置の最も下側のカウンターウエイト要素を表し、その上に、場合によっては追加的に設けられた第2カウンターウエイト要素の全てを積み重ねることができる。全ての第2カウンターウエイト要素の凹部は、少なくとも1つの接続要素が積層体を通って突出することができかつ上側からアクセスできるように、少なくとも部分的に重複する。
カウンターウエイトベースプレートと、場合によっては1つ以上の第2カウンターウエイト要素との積層体の上側で、キャリヤプレートが接続要素に接続される。言い換えると、第2カウンターウエイト要素(またはいくつかの第2カウンターウエイト要素の積層体)は、バラスト状態において、カウンターウエイトベースプレートとキャリヤプレートとの間に配置される。特に、第2カウンターウエイト要素は、バラスト中に張力をかけられない。
2つ以上の接続要素は、好ましくは、カウンターウエイト要素の安定した取り付け及びカウンターウエイト装置の上部構造体への接続のために設けられる。更に可能な実施形態では、カウンターウエイト装置は、互いに離間されかつカウンターウエイトベースプレートに接続された少なくとも2つの接続要素を備える。好ましくは、正確に2つの接続要素が設けられるが、3つ以上の接続要素が設けられてもよい。特に、接続要素は、重心又はカウンターウエイトベースプレートの中心線(これは、好ましくは上部構造体の長手方向軸に平行に整列される)から同じ距離に配置される。これは、カウンターウエイトベースプレート及び接続要素の全体的な鏡面対称配置をもたらし得る。
接続要素は、互いに対して(垂直軸の周りに)回転するように配置され得る。これは、接続要素との結合を確立するために、上部構造体を回転させることによってバラストシリンダが円形経路に沿って移動されるという事実に起因してもよい。この場合、接続要素を、互いに平行に整列されていないが互いに一定の角度で傾斜している平坦な板金構造として構成することができる。しかしながら、好ましくは、接続要素は、互いに対して回転されず、互いに対して平行に配置される。これは、カウンターウエイトベースプレート並びにキャリヤプレート及び第2カウンターウエイト要素の製造を簡単にする。
カウンターウエイトベースプレート、キャリヤプレート、少なくとも1つの旋回ビーム、少なくとも1つの第1カウンターウエイト要素及び少なくとも1つの第2カウンターウエイト要素の少なくとも1つは、それぞれ、特に、製造中に錘、特に固体金属ブロックが挿入されるボックス、特に、スチール製ボックスによって形成される。その後、ボックスは、バインダーが充填されて、所望の重量にされる。このようにして製造されたカウンターウエイトは、安価で、頑丈で、かつ重いものであることが意図されている。バインダーは、挿入される金属よりも低い比重を有していてもよい。すなわち、大きくかつ固体の金属要素が有利である。カウンターウエイトベースプレート又はカウンターウエイト要素の形状がより複雑になり、膨らみや障害物が多いほど、固体の錘若しくはブロックを有するスチール製ボックスを製造又は設計することがより困難になる。接続要素が、好ましくは、互いに平行に配置されるという事実は、製造中に固体の錘を有する各スチール製ボックスを充填するための幾何学的に理想的な領域をもたらす。
あるいは、前の段落で言及したプレート若しくは要素のうちの1つ又は複数は、鋳鉄設計で提供され得る。全体として、これらのプレート若しくは要素の領域内で利用可能な空間は小さく、そのため、出来る限り最大の比重が使用されるべきである。接続要素はまた、適用可能であれば、カウンターウエイトベースプレートはいかなる損傷も受けることなく、車台に、大きな力(キャリヤプレート、少なくとも1つの旋回ビーム及び旋回ビームの上に収容された少なくとも1つの第1カウンターウエイト要素の、重量力)を導入しなければならない。
キャリヤプレート及び少なくとも1つの旋回ビームは、代わりにコンクリート充填物を有することができる。これは、これらの構成要素の重量をより低くし、それにより、これらの構成要素の特定の設計において、カウンターウエイト装置(特に、第1カウンターウエイト要素なし)を全体として、すなわち、輸送ユニットとして移動させることができる。これにより、キャリヤプレート及び必要であれば第2カウンターウエイト要素の、時間のかかる組立及び分解の必要性が排除される。これに加えて、カウンターウエイト装置は、より遠くの輸送車両によっても取り上げることができる。さらに、コンクリート充填物は、比較的低コストの解決策である。キャリヤプレート及び旋回ビームは、同じ重量(例えば、10t又は4t)又は異なる重量(例えば、キャリヤプレートが10t、旋回ビームが4t)を有することが想定され得る。
接続要素が並列配置の場合、バラストシリンダは、カウンターウエイト装置が取り付けられたとき、特に円形経路上を移動することに留意されたい。この状況は、接続要素又は接続要素の結合部を設計する際に、相応に考慮されなければならない。これは、例えば、接続部用の十分に大きなレセプタクルによって実行され得る。これに代えて又はこれに加えて、円弧状のレセプタクル又は他の解決策も考えられる。
好ましくは、少なくとも2つの旋回ビームが、それぞれ垂直軸を中心に旋回するようにキャリヤプレート上に取り付けられ、少なくとも1つの第1カウンターウエイト要素、好ましくはそれぞれのカウンターウエイトの積層体が、旋回ビームのそれぞれに取り付けられ得る。旋回ビームは、互いに独立して旋回することができる。結果として、カウンターウエイト装置によって占有される空間は、例えば、限定されたスペース条件若しくは障害物に関して、または生成されるカウンターウエイトモーメントに関して、それぞれの適用状況に柔軟に適合させることができる。いくつかの旋回ビームを相互に機械的に結合することは、全ての旋回ビームの同期旋回運動を可能にするために考慮することができる。これは全重心が規定された線に沿って動くことを意味する。
好ましくは、旋回ビームは、セットアップ状態において上部構造体の垂直回転軸を通って延びる、上部構造体の中心平面に対して対称に配置される。ちょうど2つの旋回ビームを設けることができるが、3つ以上の旋回ビームを有する構成も考えられ、例えば、これら旋回ビームは、前述の中心平面の各側面において互いに機械的に結合され得る。
さらなる可能な実施形態では、少なくとも1つの接続要素が支持面を有し、この支持面を介して、カウンターウエイトベースプレートが少なくとも移動式クレーンの傾斜状態がない場合に、接続要素上に載置され、その重量力を移動式クレーンに導入する。支持面は、連続的な面であっても、いくつかの部分的な面であってもよい。支持面又は場合によってはいくつかの部分的な面は、平坦領域、傾斜領域及び湾曲領域の少なくとも1つを含むことができる。好ましくは、少なくとも2つの支持面が接続要素の両側に設けられる。これにより、カウンターウエイトベースプレートを接続要素に安定して支持することができる。
これに代えて又はこれに加えて、少なくとも1つの接続要素は、センタリング手段を備えていてもよく、センタリング手段により、カウンターウエイト装置を、取付位置における上部構造体上に配置することができる。センタリング手段は、特に、上部構造体上のカウンターセンタリング手段と相互作用し、上部構造体への持ち上げの間、カウンターウエイト装置の自動的な位置決めを保証する。上部構造体上の意図された取付位置にカウンターウエイト装置をセンタリングすることは、その取り付けを容易にする。
これに関連して、上部構造体は、カウンターウエイト装置を取付位置に自動的に位置決めするよう構成された対応するカウンターセンタリング手段を備えることが好ましく、取付位置において、カウンターウエイト装置は、カウンターウエイト装置が持ち上げられたときに接続要素のセンタリング手段と相互作用することによって、上部構造体、特にバラスト装置に接続され得る。好ましくは、センタリング手段は、実質的に接続要素の長手方向に延在する要素として、例えば突起として形成される。したがって、カウンターセンタリング手段は、カウンターウエイト装置が持ち上げられたときにセンタリング手段が入る凹部を形成する。しかしながら、逆の場合(凹部としてのセンタリング手段と、突起若しくは上部構造体から下側に突出する凸部のようなものとしてのカウンターセンタリング手段)も考えられる。センタリング手段は、少なくとも1つの斜面又は面取り部を備えることが好ましく、すなわち、センタリング手段は、センタリング手段とカウンターセンタリング手段との係合を容易にするために、例えば1つ又は2つの方向に1つ以上の斜面を有してもよい。また、センタリング手段又はカウンターセンタリング手段の円周面取り部を有する円錐形も可能である。
これに代えて又はこれに加えて、少なくとも1つの接続要素は、取付位置(特に、前述の事前センタリングによって到達される取付位置)において、カウンターウエイト装置を上部構造体に着脱可能に接続することができる締結手段を備えてもよい。特に、カウンターウエイト装置は、クレーン動作中には、1つ以上のバラストシリンダによって上部構造体に保持されず、少なくとも1つの接続要素の締結手段を介して、特に、上部構造体上の対応する接続手段を介して確立される別個の接続が提供される。これにより、接続要素に接続されたキャリヤプレートを含むカウンターウエイト装置を、上部構造体にしっかりと安定して固定することができ、これにより、バラストシリンダは、持ち上げ後及び固定後に負荷が軽減される。
好ましくは、少なくとも1つの接続要素は、センタリング手段と固定手段との両方を備える。したがって、少なくとも1つの接続要素は、複数の機能を果たし、一方ではカウンターウエイト装置全体を持ち上げて据え付けるよう機能し、他方では着脱可能な接続を確立するために、上部構造体へのカウンターウエイト装置の正確な位置決めを確実にする。後者の機能、すなわち、カウンターウエイト装置の上部構造体への固定は、固定手段を介した少なくとも1つの接続要素によっても実行される。したがって、少なくとも1つの接続要素は、1つに結合された引っ張り要素、センタリング要素及び接続要素を表し、これは、構成要素の数を減らしかつ動作を容易にする。好ましくは、全てのこれらの機能が、特に複雑な溶接組立なしで、単一のユニットで組み合わされる。
接続要素は、カウンターウエイトベースプレートを持ち上げるためのホイストのスリング手段(例えば、チェーン又はロープ)を取り付けるためのスリング要素を備えてもよい。これにより、カウンターウエイトベースプレートを、接続要素と共に、補助クレーン又は移動式クレーン自体によって持ち上げて、例えば、車台の支持領域上に配置することができる。好ましくは、スリング要素は、接続要素の凹部によって形成される。フック要素、突起等も、スリング手段を固定できるようにするために考えられる。
好ましくは、カウンターウエイトベースプレートは、その下側に、車台の支持領域上にカウンターウエイト装置を位置決めするために、少なくとも1つのサポートセンタリング手段を備える。好ましくは、支持領域は、カウンターウエイト装置を車台上に正確に位置決めするために、サポートセンタリング手段と係合可能な少なくとも1つの対応するカウンターサポートセンタリング手段を備える。これにより、カウンターウエイト装置を、バラスト装置との滑らかな受け入れ又は結合、特にバラストシリンダとの滑らかな結合に必要な正しい位置に整列させることができる。サポートセンタリング手段は、凹部であってもよく、カウンターサポートセンタリング手段は、凹部内に挿入可能な突起、ピン、または他の突出要素であってもよい(又はその逆)。
さらなる可能な実施形態では、少なくとも1つの旋回ビームが旋回駆動部を介してキャリヤプレートに対して連続的に旋回することができるようになっている。このような旋回駆動部は、特に、垂直旋回軸受における軸受力が非常に高いために必要である。旋回駆動部は、好ましくは油圧シリンダであってもよいが、電気駆動装置などの任意の他のアクチュエータであってもよい。好ましくは、旋回駆動部は、キャリヤプレートと旋回ビームとの両方にヒンジ連結される。しかしながら、旋回駆動部は、必ずしもキャリヤプレートと旋回ビームとを互いに直接接続する必要はない。レバーシステムもまた、幾何学的形状を最適に使用するために可能である。
好ましくは、旋回ビームの旋回角度は、少なくとも1つのセンサによって検出され、例えば、評価のためにクレーン制御システムに利用することができる。このようにして、制御システムはまた、クレーンの監視において中間位置を考慮に入れることができる。
さらなる可能な実施形態では、少なくとも1つの接続要素は、特に、支持されたキャリヤプレートの重量力が少なくとも1つの接続要素にのみ導入されて、カウンターウエイトベースプレート又はその上に支持された第2カウンターウエイト要素に導入されないように、キャリヤプレートを支持できる支持面を備える。支持面は、連続面であってもよく、複数の部分的な面であってもよい。支持面又は場合によっては複数の部分的な面は、平坦領域、傾斜領域及び湾曲領域の少なくとも1つを含むことができる。好ましくは、少なくとも2つの支持面が接続要素の両側に設けられ、特に好ましくは、4つの支持面が接続要素の周りに分配されるように設けられる。これにより、キャリヤプレートを接続要素上に安定して支持することができる。キャリヤプレートは、接続要素の支持面上に載置される対応する嵌合支持面を有してもよい。
さらなる可能な実施形態では、キャリヤプレートは、少なくとも1つの接続要素が接続状態で突出する少なくとも1つの凹部を備える。したがって、キャリヤプレートは、少なくとも1つの接続要素上に側から押し込まれるか、または「通り抜け」され、特に、接続要素の支持面上に載るまで、押し下げられる。
接続要素の、キャリヤプレートを通って突出する、又はキャリヤプレートの頂部から突出する端部は、好ましくは、カウンターウエイト装置を上部構造体に着脱可能に接続可能な締結手段を備える。これにより、カウンターウエイト装置全体を、カウンターウエイト装置が上部構造体に取り付けられた後に、上部構造体の対応する接続要素に接続、特にボルト締めすることができる。
特に、接続要素は、バラストシリンダの対応する結合片と結合するための前述の結合部を備える。好ましくは、結合部又はそのレセプタクルは、結合状態において、結合部又はそのレセプタクルがキャリヤプレートの凹部内に位置するように配置される。好ましくは、少なくともキャリヤプレートの凹部は、バラストシリンダの結合片を、凹部内の接続要素の結合部に隣接して位置付けることができかつ上部構造体の垂直回転軸の周りの回転によって、結合部又はそのレセプタクル内に後退させることができるように、形成される。このプロセスでは、バラストシリンダは、円形の経路を描いて、結合部内に横方向に移動する。したがって、キャリヤプレートの凹部は、バラストシリンダを接続要素に結合するときに、そのような円運動を可能にするために、相応に広くなければならない。一方、下側に配置され得る第2カウンターウエイト要素は、基本的に接続要素のみがそれを通って嵌合するように、異なる設計とすることができる。
キャリヤプレートの凹部は、バラストシリンダの結合片がバラストシリンダと接続要素とが互いに正しく連結されるロック位置で接する機械的ストッパを備えてもよく、したがって、カウンターウエイト装置は、少なくとも1つのバラストシリンダによって持ち上げられ得る。ストッパは、凹部自体の壁によって形成することができ、その結果、特に単純な構成となる。あるいは、ストッパは、凹部内に配置された別個の構成要素であってもよい。
更に可能な実施形態では、キャリヤプレート及び少なくとも1つの接続要素は、それぞれ、解放可能な接続、特にボルト接続を互いに確立するための接続手段を備える。これらの接続手段は、接続要素とキャリヤプレートとの間に固定された接続、すなわち、特に、いかなる相対移動も許容しない(しかし、それにもかかわらず、取り外し可能ではある)接続を設立する機能を果たすが、接続要素及びキャリヤプレートの前述のサポート面及びカウンターサポート面に追加で提供される。キャリヤプレートは、単に、これらのサポート面及びカウンターサポート面を介して接続要素上に配置される。しかしながら、接続要素とキャリヤプレートとの間の接続は、実際には運転及び発生する力やモーメントの移動しない伝達のために意図されているが、接続手段によって生成される。接続要素は、接続手段として1つ以上のボルトレセプタクルを有し、ボルトレセプタクルは、対応するボルトが設定される前にキャリヤプレート内の対応するボルトレセプタクルと重ねられる。
任意選択的に、少なくとも1つの旋回ビームを、輸送用のキャリヤプレートから取り外すことができるようにすることができる。移動式クレーンは、輸送中に少なくとも1つの旋回ビームを保管するために、車台上及び上部構造体上に少なくとも1つのレセプタクルを備えることができる。
別の可能な実施形態では、好ましくは、少なくとも1つの第1カウンターウエイト要素は、(平面視で)実質的に三角形の基本形状又は断面積を有する。これにより、カウンターウエイト装置の可動部分(すなわち、旋回ビーム及び第1カウンターウエイト要素若しくはその上に積み重ねられた要素)の重心が、比較して、カウンターウエイト装置の最外点よりも、車台の周りの上部構造体の回転軸からさらに離れるように移動できる。したがって、建設現場で必要とされる空間を決定する、上部構造体のピボット半径又はバラスト半径を形成するカウンターウエイト装置の最外点は、より高いカウンターウエイトモーメントを生成するために外側にシフトされるカウンターウエイト装置の移動部分の重心よりも、比較的小さく拡大される。
第1カウンターウエイト要素及び必要であれば旋回ビームを取り扱うために、独国実用新案202004009497号明細書から知られているように、組立装置を任意に使用することができる。この目的のために、第1カウンターウエイト要素は、それに応じて構成することができ、特に、第1カウンターウエイト要素のそれぞれが、マンドレル形状の取付装置を挿入することができる対応する中央凹部を有する。
旋回ビームは、カウンターウエイト要素と共に、キャリヤプレートに当接する第1位置から第2位置へと横方向に旋回することによって移動させることができ、旋回ビームとカウンターウエイト要素との配置の重心は、第1位置よりも第2位置において、上部構造体の回転軸から遠い距離にある。第1位置は、対応する旋回駆動部の完全な後退によって特徴付けることができる。第2位置は、30~60°、好ましくは40~50°の、第1位置に対する少なくとも1つの旋回ビームの旋回角によって特徴付けることができる。
第2位置において、上部構造体とカウンターウエイト装置との間の接続が解放された状態で、上部構造体は、カウンターウエイト装置に衝突することなく、カウンターウエイト装置に対して自由に回転することができる。これは、旋回ビームに取り付けられたカウンターウエイトの自己組立に特に関係する。移動式クレーンが、それ自体のブームで旋回ビーム上に1つ以上の第1カウンターウエイト要素を支持することができるようにするために、上部構造体は、車台上に支持されたカウンターウエイト装置に衝突することなく自由に回転することができなければならない。この目的のために、旋回駆動部を操作して、旋回ビームを第2位置に移動させるために、カウンターウエイト装置への一時的な電気的接続及び油圧接続の少なくとも1つを確立することが必要である。その後、上部構造体を、第1カウンターウエイト要素を受けるために自由に回転させて、カウンターウエイト装置に衝突することなく、第1カウンターウエイト要素を旋回ビーム上に配置することができる。
旋回ビームを、旋回ビームとカウンターウエイト要素との配置の重心が、第2位置よりも上部構造体の回転軸からさらに大きな距離にある第3位置にさらに旋回することによって、移動させることができる。第3位置は、旋回駆動部の完全な延長部によって特徴付けられてもよい。特に、第2位置は、旋回ビームに取り付けられた少なくとも1つの第1カウンターウエイトとの衝突が、カウンターウエイト装置に対する上部構造体の回転中に生じない、第1位置と第3位置との間の任意の中間位置であると考えることができる。第3位置では、第1位置に対する少なくとも1つの旋回ビームの角度が100°より大きく、例えば120~150°、好ましくは130~140°であってもよい。
カウンターウエイトベースプレートは、接続要素とともに、カウンターウエイト装置の中心を通って延びる中心軸に対して鏡面対称である構造を備えてもよい。
カウンターウエイトベースプレート及びその上に配置され得る少なくとも1つの第2カウンターウエイト要素の少なくとも1つは、平面視で、湾曲した形状、すなわち、長方形から外れた形状を有することができる。
好ましくは、キャリヤプレート及び少なくとも1つの接続要素は、特にその高さに関して、上部構造体との接続状態にあるカウンターウエイト装置が、上部構造体の回転中に、車台の障害物領域、特にエンジンハウジング、運転室及び排ガス後処理装置の少なくとも1つと衝突しないような寸法にされる。特に、接続状態における旋回ビームの最下縁部は、障害物領域の最上縁部の上側に位置する。一方、バラストプレート及びその上に取り付けられた任意の第2カウンターウエイト要素は、それらの外縁部が、特に旋回ビームの半径方向外縁部よりも上部構造体の回転軸から、少なくとも最大限に伸長した(第3)位置において、より小さい距離にあるため、障害物領域の最上縁部の下側に部分的に位置することができる。
旋回駆動部により、少なくとも1つの旋回ビームは、特に連続的に調整されることができ、最小角度(第1位置)と最大旋回角度との間の任意の旋回角度をとることができる。これにより、カウンターウエイト装置のバラスト半径を、例えば0~135°の範囲(もちろん、範囲はより大きくても小さくてもよい)で無限に調整することができ、これにより、非常に柔軟にクレーンを使用することができる。
バラスト半径は、クレーン運転中に、車台上で利用可能な空間を越えて増加させることができる(上部構造体に取り付けられたとき、カウンターウエイト装置は、エンジンハウジングなどの車台の構成要素の上側に位置し、それにより、それらと衝突することができない)ので、カウンターウエイト装置を、第1位置(キャリヤプレートに適用される旋回ビーム)において、既知のカウンターウエイト装置の場合(バラスト半径を最大にするために、カウンターウエイト装置が可能な限り最大の延長を有する必要がある)よりも、車台の長手方向軸に沿ってより小さい距離を有するように構成することができる。その結果、本発明に係るカウンターウエイト装置は、車台に取り付けられたカウンターウエイト装置がそれほど空間を占めないため、車台上に追加の設置空間を提供する。この設置スペースは、例えば、車台上に追加コンポーネントを配置したり、車台の長さを短くして、車台の操作性を高めたりするために使用することができる。
本発明はさらに、本発明に係る移動式クレーン用のカウンターウエイト装置に関する。明らかに、本発明に係る移動式クレーンと同じ利点及び特徴が生じ、そのため、繰り返し説明を省略する。好ましくは、カウンターウエイト装置は、旋回ビーム上に支持又は積み重ねることができる少なくとも第1カウンターウエイト要素をさらに備える。これに代えて又はこれに加えて、カウンターウエイト装置は、カウンターウエイトベースプレート上に支持可能又は積み重ね可能な少なくとも第2カウンターウエイト要素をさらに備えてもよい。
本発明はさらに、本発明に係るカウンターウエイト装置を、本発明に係る移動式クレーンの上部構造体に取り付けるための方法に関する。本方法は、少なくとも以下のステップを含む:
特に前記移動式クレーンの上部構造体に取り付けられたブームによって、カウンターウエイトベースプレートを車台の支持領域に配置するステップ、
キャリヤプレートを少なくとも1つの接続要素に接続するステップ、
少なくとも1つの接続要素を介して、特に上部構造体の少なくとも1つのバラストシリンダを少なくとも1つの接続要素に結合して、続いてバラストシリンダを後退させることによって、カウンターウエイト装置を持ち上げるステップ、
少なくとも1つの接続要素と上部構造体との間の接続、特にボルト接続を確立するステップ。好ましくは、キャリヤプレートを通って突出する接続要素の締結手段と上部構造体のバラスト装置との間に接続がなされる。
明らかに、ここでは、本発明に係る移動式クレーンと同じ利点及び特徴が生じ、そのため、繰り返し説明を省略する。特に、本発明に係る方法に類似して適用される、本発明に係る移動式クレーンの文脈において論じられる可能な実施形態及び任意選択の特徴が参照される。
本方法の1つの可能な実施形態では、キャリヤプレートを少なくとも1つの接続要素に接続するステップが以下のステップを含む:
特に、移動式クレーンのブームによって、キャリヤプレートを少なくとも1つの接続要素に移動させるステップ、
少なくとも1つの接続要素を、キャリヤプレートの対応する凹部に挿入するステップ、
キャリヤプレートが接続要素又は支持面上にのみ載置されるように、前述した少なくとも1つの接続要素の支持面上にキャリヤプレートを支持するステップ、
キャリヤプレートを、接続手段、特にボルト接続を介して少なくとも1つの接続要素に接続するステップ。
少なくとも1つの旋回ビームが、輸送のためにキャリヤプレートから取り外された場合、本方法は、旋回ビームをキャリヤプレートに接続するステップをさらに含むことができる。
任意選択的に、本方法は、少なくとも1つの接続要素を介してカウンターウエイト装置を持ち上げる前に、旋回ビーム上に少なくとも1つの第1カウンターウエイト要素を支持又は積み重ねることを含んでもよい。これは、外部昇降装置(例えば、補助クレーン)を介して行うことができる。この場合、旋回ビームは、必ずしも旋回されなくてもよい。しかしながら、好ましくは、積み重ねは、移動式クレーン自体による自己組立てで実行される。これは、キャリヤプレート又は旋回ビームに対して回転可能でなければならないことを意味する。この場合、本方法は、依然として、キャリヤプレートの旋回駆動部に対する移動式クレーンの油圧接続及び電気的接続の少なくとも1つを確立するステップを含むことができる。
旋回駆動部は、少なくとも1つの旋回ビームを、回転中に上部構造体が旋回ビームと衝突しない位置に旋回するように作動される。この目的のために、少なくとも1つの旋回ビームは、特定の角度にわたって旋回され、その角度は、例えば、30°~60°、好ましくは40°~50°であり得る。この場合、カウンターウエイト装置は車台に載置され、旋回ビームは、上部構造体が自由に回転できる範囲まで旋回される(第2位置)。続いて、少なくとも1つの第1カウンターウエイト要素を旋回ビーム上に配置することができ、すなわち、クレーンは、ここで、少なくとも1つのカウンターウエイト要素又はカウンターウエイト要素のタワーを、旋回ビーム上に独立して積み重ねることができる。この方法の間、カウンターウエイト装置全体は、車台に横たわったままであり、傾斜しない。その後、電気的接続及び油圧接続を再び切断することができ、旋回ビームは、好ましくは事前に旋回して戻される。切断は、カウンターウエイト装置が、持ち上げられて、上部構造体に取り付けられる前又は後に行うことができる。好ましくは、カウンターウエイト装置が少なくとも1つのバラストシリンダによって持ち上げられる前に、少なくとも1つの旋回ビームは、第1位置に旋回して戻される。
カウンターウエイト装置を取り外すために、前述のステップを逆の順序で実行することができる(本発明に係るカウンターウエイト装置を、本発明による移動式クレーンの上部構造体から取り外す方法)。
図1は、既知の移動式クレーンの部分側面図である 図2は、好ましい実施形態による本発明に係るカウンターウエイト装置の斜視図である。 図3は、好ましい実施形態による本発明による移動式クレーンの部分図であって、カウンターウエイト装置が斜視図で示す図である。 図4は、カウンターウエイト装置が第1位置で車台に配置された状態の移動式クレーンの平面図である。 図5は、図4に示す移動式クレーンの側面図である。 図6は、カウンターウエイト装置が第2位置で車台に配置された状態の移動式クレーンの平面図である。 図7は、図6に示す移動式クレーンの側面図である。 図8は、カウンターウエイト装置が第3位置で上部構造体に取り付けられた状態の移動式クレーンの平面図である。 図9は、図8に示す移動式クレーンの側面図である。 図10は、カウンターウエイト装置が上部構造体から切り離された状態の移動式クレーンの側面図である。 図11は、キャリヤプレートと旋回ビームとの間の関節接続部を通りかつ実施形態に係る垂直軸に沿った断面図である。
本発明のさらなる特徴、詳細および利点は、図面を参照して以下に説明する実施形態の例から明らかになるのであろう。
図1は、既知の移動式クレーン1の一例の側面図を示す。移動式クレーン1は、車輪付き車台を有する車台12と、揺動ギヤによって垂直回転軸13周りに回転するように車台12上に取り付けられた上部構造体14と、を備える。図1には、車台12及び上部構造体14のスチール構造物のみが示されている。延長アーム(図示せず)、例えば伸縮式延長アームは、水平軸周りに旋回できるように、上部構造体14にヒンジ接続される。バラスト装置のバラストフレーム16は、上部構造体14のスチール構造物にボルト締めされる。バラスト装置は、カウンターウエイトベースプレート2及びその上に積み重ねられたいくつかのカウンターウエイトプレート3を有する、上部構造体バラストとも称されるカウンターウエイト装置5を、車台12の支持領域から受ける又は支持領域上に配置するための2つの油圧バラストシリンダ18を備える。連結手段4を介して、カウンターウエイト装置5は、持ち上げられた後、バラストフレーム16にボルト締めされる。
カウンターウエイト装置5を取り付けると、カウンターウエイト装置5は、車台12上に積み重ねられる。上部構造体14は、バラスト装置と共にカウンターウエイト装置5の上で回転し、バラストシリンダ18は、カウンターウエイト装置5を上部構造体14に引っ張る。最初に説明したように、この既知のシステムでは、搭載可能なカウンターウエイト装置5のサイズが、高さ(バラスト装置による)と、後側又は前側(車台12の構成要素及び上部構造体14の寸法による)との両方で制限される。
図2は、本発明の好ましい例示的な実施形態に係る移動式クレーン10のカウンターウエイト装置20の斜視図を示す。カウンターウエイト装置20は、カウンターウエイトベースプレート22を備え、本明細書に示される例示的な実施形態において、カウンターウエイトベースプレート22の上に、更なるプレート形状のカウンターウエイト要素24が配置され得る。他の実施形態では、複数のプレート形状のカウンターウエイト要素24をカウンターウエイトベースプレート22上に積み重ねることもできる。
カウンターウエイト装置20は、カウンターウエイトベースプレート22から垂直に上側に突出する接続要素30を介してバラストシリンダ18と結合され、接続要素30は、バラストシリンダ18の(特に、バラストシリンダ18のピストンロッド上に位置する)引込み可能及び伸長可能な結合片に可逆的に結合するための結合部36と、カウンターウエイト装置20を上部構造体14に固定するための締結手段34と、を有する。締結手段34を介した接続を確立するための、バラストフレーム16の取付位置におけるカウンターウエイト装置20の位置合わせ又は位置決めは、接続要素30のセンタリング手段を介して行うことができ、センタリング手段は、本明細書で説明される例示的な実施形態に示されるが、符号は付されていない。
図2に見られるように、カウンターウエイトベースプレート22は、(必須ではないが)湾曲形状を有していて、カウンターウエイトベースプレート22から垂直上側に突出する2つの接続要素30に接続される。第2カウンターウエイト要素24もまた、板状でかつ湾曲していて、接続要素30が突出する対応する凹部25を有する。したがって、第2カウンターウエイト要素24は、カウンターウエイトベースプレート22上に上側から支持され、それによって接続要素30に「通り抜け」され、その結果、結合部36及び締結手段34を有する接続要素30の端部領域は、その頂部で、第2カウンターウエイト要素24の上側に突出する。特に、第2カウンターウエイト要素24は、接続要素30にボルト締めされず、カウンターウエイトベースプレート22上に載置される。
接続要素30は、接続ソード又は単にソードと呼ぶこともでき、特に、平坦な基本形状を有するワンピースの板金構造であって、カウンターウエイトベースプレート22に接続される。接続要素30は、特に、いくつかの相互接続された部品からは構成されておらず、一体に形成されているため、製造が複雑でかつそれに応じた高い要件を有する溶接継手を設ける必要がない。
ここに示される例示的な実施形態では、接続要素30は、互いに平行にかつカウンターウエイトベースプレート22(及び第2カウンターウエイト要素24)の側縁部に配向される。これは、特に、カウンターウエイトベースプレート22(及び第2カウンターウエイト要素24)の製造を容易にする便利な配置をもたらす。特に、これはスチール製ボックスに固体金属ブロックを充填して、次いで結合剤を充填することによって達成される。並列配置は、スチール製ボックスを金属ブロックで充填するための幾何学的に理想的な領域を作り出す。これにより、容易でかつ安価な製造が可能になる。これに代えて、カウンターウエイトベースプレート22及び第2カウンターウエイト要素24の少なくとも1つは、ねずみ鋳鉄で作製されてもよい。
ここで説明する実施形態では、本発明に係る移動式クレーン10は、バラストフレーム16(図3参照)を備える。2つの油圧バラストシリンダ18は、バラストフレーム16上に収容され、油圧バラストシリンダ18のピストンロッドは、下側に延びることができかつ結合片を有することができる。カウンターウエイト装置20は、バラストシリンダ18を介して、車台12の上面の支持領域からバラストフレーム16に持ち上げられて、バラストフレーム16に接続され得る。逆に、カウンターウエイト装置20は、バラストシリンダ18が延びることで支持領域に再度支持され、必要に応じて、補助クレーン又は移動式クレーン10のブームによって、支持領域から搬送車に積載され得る。
接続要素30は、カウンターウエイトベースプレート22から離間した端部領域に、接続要素30、ひいてはカウンターウエイト装置20をバラストシリンダ18に結合するための結合部36をそれぞれ備える。簡単にするために、以下では1つの接続要素30のみを参照する場合、当然、両方の接続要素30を意味する。
結合部36は、上向きに開いたクランプ形状の凹部37の形成で接続要素30の中央に配置されたレセプタクルを備え、このレセプタクル内に、特別に成形された(特にマッシュルーム形状の)端部又は対応するバラストシリンダ18の結合片を、横方向に挿入することができる。カウンターウエイト装置20を安全に持ち上げることができる最終位置(=ロック位置)では、バラストシリンダ18の結合片は凹部37の内側に完全に(第2接続要素30に関連する第2バラストシリンダ18も同様に)位置され、結合片は凹部37から上側に滑り出ることができないので、凹部37は、その形状により、バラストシリンダ18を後退させることによってカウンターウエイト装置20を形状嵌合方式で持ち上げることを可能にする。
本発明に係るカウンターウエイト装置20は、2つの横方向旋回翼若しくは旋回ビーム42を有するキャリヤプレート40を更に備え、その各々は、旋回軸43の周りで旋回可能にキャリヤプレート40に接続される。キャリヤプレート40は、カウンターウエイトベースプレート22の形状と実質的に同様の形状を有するが、必ずしもその必要はない。旋回ビーム42の旋回軸43は、セットアップ状態において、キャリヤプレート40における上部構造体の回転軸13とは反対側に位置していて、両側でキャリヤプレート40の縁部を越えて横方向に突出するキャリヤプレート40の接続部46に取り付けられる。
旋回ビーム42は、それぞれ、油圧シリンダの形態の旋回駆動部44によって、油圧シリンダ44が最大限に後退されかつ旋回ビーム42がキャリヤプレート40に当接する第1位置(図4参照)と、油圧シリンダ44が最大限に伸長されかつ旋回ビーム42が最大限に旋回された第3位置(図8参照)との間で移動可能である。油圧シリンダ44が伸長されると、旋回ビーム42は、それらの垂直軸43周りに横方向に旋回する。油圧シリンダ44は、キャリヤプレート40と各旋回ビーム42の両方にヒンジ結合される。
キャリヤプレート40は、接続要素30を受けるための2つの凹部41を備え、凹部41は、図示の例示的な実施形態では、接続要素30のソード形状に倣って、細長い形状を有するか又は本質的にスロット形状である。キャリヤプレート40は、カウンターウエイトベースプレート22及び第2カウンターウエイト要素24の積層体(これに代えて、積層体は複数の第2カウンターウエイト要素24を備えることができる)に上側から配置され、その結果、第2カウンターウエイト要素24の上部から突出する接続要素30の部分は、キャリヤプレートの凹部41に入る。したがって、キャリヤプレート40は、接続要素30の締結手段34のみがキャリヤプレート40の上部から突出するまで、接続要素30に「通り抜け」される(図3参照)。取り付けられた後、結合部36は、特にキャリヤプレート40の凹部41内に配置される。
したがって、接続要素30の締結手段34は、キャリヤプレート40が取り付けられた後にアクセス可能であり、その結果、カウンターウエイト装置20全体が、カウンターウエイトベースプレート22、第2カウンターウエイト要素24及びキャリヤプレート40(旋回ビーム42及び第1カウンターウエイト要素50を含む)と共に、バラストフレーム16にボルト締めされ得る。このために、締結手段34は、ボルトレセプタクル35をそれぞれ備える。接続要素30のボルトレセプタクル35は、カウンターウエイト装置20を持ち上げることによって、バラストフレーム16(及び、適用可能な場合、上部構造体の鋼構造物の隣接領域)の対応するボルトレセプタクルと一緒にされ、カウンターウエイト装置20が取り付け位置に来ると、そこにボルト締めされる。これは、クレーンの運転中にバラストシリンダ18を解放する。
第2カウンターウエイト要素24の表面の直上の領域において、接続要素30は、接続要素30の周りに分散された複数の支持面31を有する。キャリヤプレート40は、これらの支持面31上に載るように構成され、これにより、キャリヤプレート40が据え付けられた後に、キャリヤプレート40は第2カウンターウエイト要素24に接触しない。したがって、キャリヤプレート40は、その重量を、支持面31を介して接続要素30に直接伝達し、下側にあるプレート22、24には伝達しない。キャリヤプレート40は、支持面31に接触する対応する位置において、その下側にカウンター支持面47(例えば、キャリヤプレート40の残りの部分とは異なる材料で作製される)を有してもよい。
更なるカウンターウエイト要素50(ここでは第1カウンターウエイト要素50と呼ぶ)は、各旋回ビーム42がそれ自体のカウンターウエイト積層体50を担持するように、旋回ビーム42上に積み重ね可能である。これらは、接続状態において、バラストフレーム16の外側に配置される(バラストフレームはカウンターウエイト積層体50の間に配置される、図4、図6、図8参照)ので、上側が限定されない。ここに示される例示的な実施形態では、第1カウンターウエイト要素50は、旋回ビーム42と同様に、実質的に三角形の基本形状を有する。任意選択的に、第1カウンターウエイト要素50は、クレーンで第1カウンターウエイト要素50を持ち上げて移動させることができるようにするために、独国実用新案202004009497号明細書による細長い取付装置を、巻き付けによってその中に挿入しかつ係止することができる中央の凹部52(図3及び図8参照)をそれぞれ有することができる。旋回ビーム42は、好ましくはキャリヤプレート40から取り外し可能であるが、前記のような取付装置でそれらを持ち上げるか又は移動させることができるように、対応する凹部48(図2参照)を有することもできる。
旋回ビーム42を、それらの上に積み重ねられた第1カウンターウエイト要素50と共に旋回させることによって、カウンターウエイト装置20及び上部構造体14のバラスト半径とにより生成されるカウンターウエイトモーメント又はトルクは、可変に調整することができる。旋回駆動部44を介した旋回ビーム42の旋回は、無限に変更可能であり、したがって、現在存在する負荷状況に適合させることができる。任意選択的に、旋回ビーム42のピボットアウト状態を検出し、荷重モーメントを制限するためにそれをクレーン制御装置に転送する少なくとも1つのセンサを設けることができる。
キャリヤプレート40が所定の位置に配置された後、キャリヤプレート40は、接続要素30の支持面31に、しっかりと接続されることなく載置される。キャリヤプレート40(及び旋回ビーム42)は、第1位置で支持面31上に安定して載置されるように構成され、すなわち、旋回ビーム42と共にキャリヤプレート40の重心は、平面視で支持面31によって広がる領域内に位置する。したがって、第1位置において、キャリヤプレート40は側方に傾斜しない。キャリヤプレート40を接続要素30に固定又は不動に接続するために、接続要素30は、締結手段34の下にボルトレセプタクル32の形態の接続手段を備える。キャリヤプレート40はまた、対応する接続手段、特に対応するボルトレセプタクル(図示せず)を備え、それを通して対応するボルトが、一緒にされるか又は据え付けられた後に、挿入され得る。これは、特に手でボルトをセットすることができるように設けられた対応する凹部を用いて、手動で行うことができる。これに代えて、キャリヤプレート40及び接続要素30のボルトレセプタクルは、据え付け後に接近することが困難であるため、キャリヤプレート40は、据え付け後にキャリヤプレート40のボルトレセプタクル及び接続要素30のボルトレセプタクルを通ってボルトを自動的に押すことができるボルト挿入装置を有することができる。したがって、キャリヤプレート40と接続要素30との間の固定接続は、このボルト接続を介して確立することができる。この接続は、足場が組まれた状態では動きを伴わずに力及びモーメントを伝達することができる。
図3はカウンターウエイト装置20を有する移動式クレーン10の断面を示しており、上部構造体14及び車台12のスチールフレームのみが示されており、車台、ブーム等のような他の構成要素はない。カウンターウエイト装置20は、バラストフレーム16にボルト締めされ、旋回ビーム42は、カウンターウエイト積層体50と共に最大限に広げられている(第3位置)。バラストフレーム16は、ウインチ17を担持し、上部構造体14のスチールフレームにボルト締めされる。バラストフレーム16の側部に配置された2つのバラストシリンダ18のうちの1つを見ることができ、そのピストンロッドは後退している。接続要素30の締結手段34は、締結手段34をバラストフレーム16にボルト締めできるように、キャリヤプレート40の頂部から突出する。キャリヤプレート40は、足場が組まれた状態で、バラストフレーム16と第2カウンターウエイト要素24との間に配置される。
バラストシリンダ18の接続要素30への結合は、特に、回転軸13周りの上部構造体14の回転によって行われる。このため、接続要素30が突出するキャリヤプレート40の凹部41は、少なくとも結合部36の領域において、対応して広げられ、その結果、バラストシリンダ18を、結合片が結合部36のレセプタクル37の高さになるまで、接続要素30の隣の凹部41内に下側に挿入することができる。次いで、上部構造体14を回転させることによって、結合を確立することができる。バラストシリンダ18の結合片がレセプタクル37を通って移動せず、それらの正しいロック位置に達することを確実にするために、凹部41は、好ましくは、それらの側壁がバラストシリンダ18の結合片用の対応する機械的ストッパを形成するように構成される。このようにして、バラストシリンダ18のオーバーライドは、簡単かつ効果的に防止される。
図4~図9は、旋回ビーム42の様々な位置における、それぞれ平面図(図4、図6、図8)及び側面図(図5、図7、図9)におけるカウンターウエイト装置20を示す。
図4及び図5では、カウンターウエイト装置20は、車台12の支持領域上に止められており、すなわち、上部構造体14上にまだ取り付けられておらず、旋回ビーム42は、第1位置にある。油圧シリンダ44は完全に後退し、旋回ビーム42はキャリヤプレート40に当接している。図5では、手前から見て、手前側のカウンターウエイト積層体50は、2つのカウンターウエイト積層体50の間に位置するバラスト装置を見せるために隠されている。カウンターウエイト装置20の全体的な重心80は、バラストシリンダ18の作動領域、すなわち、平面視で、カウンターウエイトベースプレート22の支持面38に広がる領域内に配置される(図5及び図7を参照、ここでは、支持面38が説明のために三角形として描かれている)。その結果、この構成のカウンターウエイト装置20は、傾くことなく、車台12の支持領域上に安定して立つことができ、安全に安定化され得る。
図5では、カウンターウエイトベースプレート22、第2カウンターウエイト要素24及びキャリヤプレート40からなるユニットは、それらの全高が、車台12の支持領域とバラストフレーム16の下縁部との間の距離よりも小さくなるように、すなわち、キャリヤプレート40の上縁部が、バラストフレーム16の下縁部の下側に位置するように構成されていることが分かる。したがって、バラストフレーム16は、衝突を引き起こすことなく、キャリヤプレート40の上側を移動することができる。これは図10に明確に示されており、ここで、引かれた線70は、バラスト装置又はバラスト装置の領域における上部構造体14の最下端の高さを示す。この線70は、キャリヤプレート40の上側にあり、したがって、上部構造体14は、キャリヤプレート40の上側で自由に旋回することができる。カウンターウエイト装置20が装着されるとき、バラスト半径は、上部構造体14は旋回するときにより少ないスペースを必要とするように、第1位置において最小化される。しかしながら、同時に、カウンターウエイトモーメントもまた、可能な限り最小の量に低減される。
図6及び図7は、車台12の支持領域にまだ止められているカウンターウエイト装置20を示す。しかしながら、旋回ビーム42は、カウンターウエイト積層体50と共に、旋回駆動部44を介して、まだ取り付けられていないカウンターウエイト装置20に対して上部構造体14が回転されるときに、バラストフレーム16が第1カウンターウエイト要素50と衝突しない第2位置まで旋回されている。これは、図6において、円形経路60によって示されており、この円形経路60は、上部構造体14が回転されたときのバラストフレーム16の最後端の経路を表す。特に、第2位置は、第1カウンターウエイト要素50が円形経路60のすぐ外側にある旋回ビーム42の位置である。第2位置では、旋回ビーム42は、第1位置に対して40°~50°の角度、例えば46°の角度で旋回されていてもよい。
カウンターウエイトベースプレート22、第2カウンターウエイト要素24及びキャリヤプレート40からなるユニットの高さにより、上部構造体14は、旋回ビーム42上に第1カウンターウエイト要素50がない場合、セットアップ中にキャリヤプレート40及び旋回ビーム42上を自由に移動することができる。しかしながら、移動式クレーン10の自己組立てにおいて、旋回ビーム42上に第1カウンターウエイト要素50を支持することが可能である場合、第1カウンターウエイト要素50が既に積み重ねられていても、上部構造体14が自由に回転可能なければならない。この目的のために、旋回駆動部44と一時的な油圧接続を確立することができ、旋回ビーム42を第2位置に移動させることができる。この位置では、上部構造体14は、自由に回転することができて、依然として車台12に止められたカウンターウエイト装置20の旋回ビーム42上に、第1カウンターウエイト要素50を積み重ねることができる。
図7に見られるように、第2位置において、カウンターウエイト装置20の全体重心80は、依然として、カウンターウエイトベースプレート22の外側輪郭内に(平面視で)位置する。車台12の支持領域への重心80の突出は、三角形82によって示されている。したがって、この構成であっても、カウンターウエイト装置20は、転倒することなく、車台12の支持領域上で依然として安定している。
また、図6及び図7において、カウンターウエイトベースプレート22、第2カウンターウエイト要素24及びキャリヤプレート40は、エンジンハウジング15からいくらかの隙間を有することが分かる。この追加スペースは、車台12の短縮に利用することができ、これにより、車台12の操作性を高めることができる。
最後に、図8及び図9は、上部構造体14に取り付けられた状態のカウンターウエイト装置20を示す。ここで、旋回ビーム42は、油圧シリンダ44が最大限に伸長されかつ旋回ビーム42が最大限に旋回された第3位置まで、旋回されている。この構成では、バラスト半径は最大化され、カウンターウエイト装置20によって生成されるカウンターウエイトモーメントも同様に最大化される。特に、第3位置では、旋回ビーム42は、第1位置に対して120~150°、好ましくは130~140°旋回する。例えば、第3位置における各旋回ビーム42の最大旋回角度は、約135°であってもよい。
図9は、貯蔵領域に隣接する、貯蔵領域に対する車台12の隆起した障害物領域を示し、この実施形態では、障害物領域は、エンジンハウジング15及び排気後処理装置19である。この構造は、カウンターウエイトモーメントを増加させるための、カウンターウエイトベースプレート22及び第2カウンターウエイト要素24の拡大を制限する。本発明に係るカウンターウエイトベースプレート22、第2カウンターウエイト要素24及びキャリヤプレート40の配置により、旋回ビーム42は、カウンターウエイト装置20が装着状態にあるとき、エンジンハウジング15及び排気後処理装置19の上縁部の上側に位置する。したがって、旋回ビーム42の高さにより、上部構造体14は自由に回転することができる。この高さは、カウンターウエイトベースプレート22及び第2カウンターウエイト要素24によって達成される。
図8では、接続手段32を介した接続要素30とキャリヤプレート40との間のボルト締めが、本質的な機能を果たすことが分かる。第3位置では、カウンターウエイト装置20の全体重心80は、支持面、すなわち、カウンターウエイトベースプレート22又は支持面38の外側輪郭のはるかに外側に位置する。キャリヤプレート40が支持面に載置されているだけであれば、キャリヤプレート40は後方に傾斜する。したがって、第1カウンターウエイト要素50によって生成されるモーメントを吸収するために、異なる力伝達が必要である。これは、ボルト締め32によって行われる。
任意選択的に、接続要素30は、締結手段34の領域に追加のセンタリング手段を有することができ、それを介して、カウンターウエイト装置20は、バラストシリンダ18が後退されるときに、自動的に所望の取り付け位置に持って行かれるか又は事前にセンタリングされる。センタリング手段は、例えば、接続要素30の長手方向に上側に突出しかつ先細になる突出部又はマンドレルとして構成することができ、バラストフレーム16の対応するカウンターセンタリング手段と相互作用することができ、それにより、それらの斜角又は円錐形輪郭によって、バラストフレーム16上で持ち上げられたときに、カウンターウエイト装置20の自動的な位置合わせを確実にする。
カウンターウエイト装置20を上昇させるために、旋回ビーム42を第1位置に戻すように旋回させることが必要な場合があり、これにより、カウンターウエイト装置20の重心は、バラストシリンダ18がカウンターウエイトを安全に支持できるように支持される。
図11は、キャリヤプレート40と旋回ビーム42の1つとの間の旋回接続部又は旋回ジョイントの実施形態の断面図を示し、断面は垂直軸43の長手方向軸に沿っている。垂直軸43を形成するジョイント又はシャフトは、旋回ビーム42、キャリヤプレート40及び接続部46(上側終端)を通過することが分かる。第2カウンターウエイト要素24の一部は、下側に依然として見ることができる。
図11に示されるように、旋回ジョイントは、旋回ビーム42の頂部及び底部のシャフト43の軸受位置に配置され得る2つのラジアル軸受49を備えてもよい。これに代えて又はこれに加えて、アキシャル軸受45を、旋回ビーム42の2つの軸受部分と、好ましくはシャフト43の中間の高さに配置され得るキャリヤプレート40との間に配置することができる。この軸受構成により、半径方向及び軸方向の力を最適に吸収し、伝達することができる。ラジアル軸受及びアキシャル軸受の少なくとも1つは、滑り軸受とすることができるが、原則として転がり軸受も考えられる。
これに加えて、ダブリング90を、シャフト43の端部領域、特に旋回ビーム42と接続部46との間、及び旋回ビーム42と第2カウンターウエイト要素24との間の少なくとも1つに、配置することができる。これらは、ラジアル滑り軸受49の接触面を増加させることができる。
以下では、本発明に係るカウンターウエイト装置20を移動式クレーン10の上部構造体14に設置又は取り付けるための、本発明に係る方法の例示的な実施形態が与えられる。
接続要素30を有するカウンターウエイトベースプレート22は、自己組立式(すなわち、移動式クレーン10のブームを用いる)で、車台12の支持領域上に配置される。
第2カウンターウエイト要素24は、カウンターウエイトベースプレート22上に配置される(これに代えてに、キャリヤプレート40がカウンターウエイトベースプレート22の真上に配置されてもよく、他は複数の第2カウンターウエイト要素24が設けられてもよい)。
輸送のために、旋回ビーム42がキャリヤプレート40から取り外されたのであれば、ここで、旋回ビーム42がキャリヤプレート40に再び取り付けられる。
キャリヤプレート40は、特に第1位置において、旋回ビームを用いて、接続要素30の支持面31上の第2カウンターウエイト要素24の上側に配置される。第1位置では、キャリヤプレート40及び旋回ビーム42の重心81(図10参照、キャリヤプレート40が接続要素30にボルト締めされたときのカウンターウエイト装置20の全体重心80と混同されない)は、支持面31により広げられた表面内に位置する。したがって、キャリヤプレート40は、傾くことなく、支持面31上にしっかりと安定して載置される。上部構造体14は、キャリヤプレート40の上側を自由に旋回することができる(図10の線70参照)。
接続要素30とキャリヤプレート40との間のボルト締め32が確立される。この瞬間から、唯一の重心81はもはや決定的ではなく、カウンターウエイト装置20全体の重心80となる(図5参照)。重心80の投影位置は、車台12上のカウンターウエイトベースプレート22の支持点によって広がる領域内又はカウンターウエイトベースプレート22の外側輪郭内にある。
任意選択的に、第1カウンターウエイト要素50が旋回ビーム42上に必要とされる場合、旋回ビーム42は、第2位置(バラスト位置)に旋回されなければならない(図6、円形経路60参照)。この目的のために、上部構造体14と旋回駆動部44との間に油圧接続及び必要に応じて電気的接続を確立する必要がある。第1カウンターウエイト要素50は、上部構造体14によって旋回させることができない。第1カウンターウエイト要素50が積み重ねられない場合、このステップは必要ない。ここで、旋回ビーム42の第2位置において、上部構造体14は自由に回転可能であり(この目的のために、供給は事前に上部構造体14から再び解放されなければならない)、第1カウンターウエイト要素50は自己組立式に旋回ビーム42上に積み重ねられる。この後、全体の重心80は、依然として、カウンターウエイトベースプレート22の外側輪郭内にある。バラストが行われる場合、バラストフレーム16は、カウンターウエイト積層体50の間に配置されなければならない。次いで、例えば、カウンターウエイト装置20と上部構造体14若しくはバラストフレーム16との間のボルト接続が行われたときに、油圧接続及び必要に応じて電気的接続が上部構造体14に行われる。
これに代えて、カウンターウエイトの積み重ねのために、補給品はまた、車台12と共に確立されていてもよい。ここでは、より少ない結合操作が必要であり、例えば独国特許出願公開102016005505号明細書を参照されたい。
カウンターウエイト装置20をバラストシリンダ18から安全に吊り上げることができ、過大なモーメントがバラストシリンダ18に作用しないように、旋回ビーム42は、好ましくは、吊り上げられるカウンターウエイト装置20全体の重心80が、バラストシリンダ18に対して適切に位置決めされるまで後退させられる(これは必ずしも第1位置に対応する必要はなく、第1位置と第2位置との間の中間位置であってもよい)。
上部構造体14は、カウンターウエイト装置20を、バラストシリンダ18の結合片を接続要素30の結合部36に隣接する凹部41に挿入することができる持ち上げ位置に持って行くために、垂直回転軸13周りに回転される。
上部構造体14をカウンターウエイト装置20に対して回転させることによって、バラストシリンダ18の結合片は、円形経路に沿って接続要素30のレセプタクル37内へ移動する。必要に応じて、ロックを行うことができる。
ここで、カウンターウエイト装置20の全体は、カウンターウエイト装置20が上部構造体14又はバラストフレーム16上の取り付け位置に達するまで、バラストシリンダ18を介して持ち上げられる。この場合、接続要素30のセンタリング手段によって、事前センタリングを任意に行うことができる。
最後に、接続要素30の締結手段34とバラストフレーム16上の対応する締結手段(及び、該当する場合には、バラストフレーム16に隣接する上部構造体のスチールフレームの領域上)との間に、ボルト接続が行われる。ここで、カウンターウエイト装置20は、上部構造体14にしっかりと取り付けられ、移動式クレーン10は動作の準備ができる。
一実施形態では、キャリヤプレート40及び旋回ビーム42は、コンクリート充填物を有してもよい。質量が十分に低く選択される場合、カウンターウエイトベースプレート22、第2カウンターウエイト要素24、キャリヤプレート40及び2つの旋回ビーム42からなるユニットは、共通の輸送ユニットとして移動することができ、時間のかかる組立及び分解の必要性が排除される。より低い質量は、クレーン運転におけるより高いバラスト半径によって補償することができる。
1つの可能な実施形態は、様々な要素が以下の質量を含んでもおい:カウンターウエイトベースプレート:12t、第2カウンターウエイト要素:11t、キャリヤプレート:4t、各旋回ビーム:4t。もちろん、これらは例示的な値にすぎず、設計及び用途に応じて異なってもよい。例えば、キャリヤプレート40は、4t、8t若しくは10tの質量、又は任意の他の質量を有することができる。各旋回ビーム42は、4t、8t、10tの質量、又は任意の他の質量を有することができる。また、カウンターウエイトベースプレート22及び第2カウンターウエイト要素24の質量は、規定値と異なるものであってもよい。第1カウンターウエイト要素は、それぞれ10tの質量を有する可能性があるが、それより低い質量であっても、それより高い質量であってもよい。
バラストフレーム16は、接続要素30を介してカウンターウエイト装置20を締結するための接続手段を備える2つの曲げ支持体を備えることができる。バラストフレーム16の接続手段は、特に、ボルト締めを行うことができるように、接続要素30のボルトレセプタクル35を重ね合わせることができるボルトレセプタクル又はボルトアイとして実現される。これらのボルトレセプタクルは、上部構造体14又はバラストフレーム16から引き裂かれるのを防止するために、曲げ支持体の内側に配置することができ、及び/又は別個の板金挿入として実装することができる。屈曲ビームは、安定性を高めるために、追加の補強要素又はリブを含んでもよい。
1 移動式クレーン(背景技術)
2 カウンターウエイトベースプレート(背景技術)
3 カウンターウエイトプレート(背景技術)
4 連結手段(背景技術)
5 カウンターウエイト装置(背景技術)
10 移動式クレーン
12 車台
13 回転軸
14 上部構造体
15 エンジンハウジング
16 バラストフレーム
17 ウインチ
18 バラストシリンダ
19 排気後処理装置
20 カウンターウエイト装置
22 カウンターウエイトベースプレート
24 第2カウンターウエイト要素
30 接続要素
31 支持面
32 接続手段(ボルトレセプタクル)
34 締結手段
35 ボルトレセプタクル
36 結合部
37 レセプタクル
38 支持面
40 キャリヤプレート
41 凹部
42 旋回ビーム
43 垂直軸
44 旋回駆動部
45 アキシャル軸受
46 接続部
47 カウンター支持面
48 取付装置用凹部
49 ラジアル軸受
50 第1カウンターウエイト要素
52 取付装置用凹部
60 円形経路
70 バラスト装置の下縁
80 カウンターウエイト装置の重心(キャリヤプレート40にボルト止めされた状態)
81 重心(本質的に旋回ビーム42を有するキャリヤプレート40)
82 投影重心
83 重心(本質的に、カウンターウエイトベースプレート22、第2カウンターウエイト要素24及び接続要素30)
90 ダブリング

Claims (15)

  1. 移動式の車台(12)と、該車台(12)に回転可能に取り付けられた上部構造体(14)と、前記上部構造体(14)に結合可能なカウンターウエイト装置(20)であって、カウンターウエイトベースプレート(22)及び該カウンターウエイトベースプレート(22)に対して実質的に垂直に延在しかつ前記カウンターウエイト装置(20)を持ち上げて、前記上部構造体(14)に接続するために前記カウンターウエイトベースプレート(22)に接続された少なくとも1つの接続要素(30)を有する、カウンターウエイト装置(20)と、を備える移動式クレーン(10)であって、
    前記カウンターウエイト装置(20)は、前記カウンターウエイトベースプレート(22)の上側で前記少なくとも1つの接続要素(30)に接続可能なキャリヤプレート(40)を備え、
    少なくとも1つの旋回ビーム(42)は、垂直軸(43)周りに旋回できるように前記キャリヤプレート(40)に取り付けられ、
    前記旋回ビーム上に少なくとも1つの第1カウンターウエイト要素(50)を積み重ね可能であることを特徴とする移動式クレーン(10)。
  2. 請求項1に記載の移動式クレーン(10)において、
    前記少なくとも1つの接続要素(30)は、前記カウンターウエイトベースプレート(22)に接続され、特に溶接され、又は前記カウンターウエイトベースプレート(22)の凹部に受容される移動式クレーン(10)。
  3. 請求項1又は2に記載の移動式クレーン(10)において、
    バラスト装置が前記上部構造体(14)に設けられ、
    前記バラスト装置は、前記カウンターウエイト装置(20)を、前記車台(12)の支持領域から持ち上げて該支持領域の上に配置するように配置され、
    前記少なくとも1つの接続要素(30)は、前記カウンターウエイトベースプレート(22)とは反対側の端部に、前記バラスト装置との結合を確立することができる結合部(36)を備え、
    前記バラスト装置は、好ましくは、締結手段を介して前記上部構造体(14)に接続され得るバラストフレーム(16)を備える移動式クレーン(10)。
  4. 請求項1~3のいずれか1つに記載の移動式クレーン(10)において、
    前記バラスト装置は、前記少なくとも1つの接続要素(30)の前記結合部(36)と取り外し可能に係合可能な少なくとも1つの油圧バラストシリンダ(18)を備え、
    前記結合部(36)は、好ましくは、特に前記上部構造体(14)の回転軸(13)周りの回転により前記バラストシリンダ(18)の結合片を格納可能なレセプタクル(37)を備える移動式クレーン(10)。
  5. 請求項1~4のいずれか1つに記載の移動式クレーン(10)において、
    前記カウンターウエイトベースプレート(22)上に積み重ね可能でかつ押し下げ状態で前記少なくとも1つの接続要素(30)が突出する少なくとも1つの凹部(25)を備える少なくとも1つの第2カウンターウエイト要素(24)を更に備え、
    前記第2カウンターウエイト要素(24)は、バラスト状態において、前記カウンターウエイトベースプレート(22)と前記キャリヤプレート(40)との間に配置される移動式クレーン(10)。
  6. 請求項1~5のいずれか1つに記載の移動式クレーン(10)において、
    前記カウンターウエイト装置(20)は、互いに離間され、特に、前記カウンターウエイトベースプレート(22)の重心から同じ距離に配置された少なくとも2つの接続要素(30)と、垂直軸周りに旋回可能であるように前記キャリヤプレート(40)上に取り付けられた少なくとも2つの旋回ビーム(42)との少なくとも一方を備える移動式クレーン(10)。
  7. 請求項1~6のいずれか1つに記載の移動式クレーン(10)において、
    前記少なくとも1つの接続要素(30)は、
    前記カウンターウエイトベースプレート(22)が前記接続要素(30)上に載置され、少なくとも前記移動式クレーン(10)が傾斜位置でない状態で重量力を導入する支持領域と、
    前記上部構造体(14)に持ち上げられる間に、前記カウンターウエイト装置(20)を取付位置に自動的に位置決めすることができるセンタリング手段と、
    前記カウンターウエイト装置(20)を取付位置で前記上部構造体(14)に取り外し可能に接続可能な締結手段(34)であって、好ましくは前記上部構造体(14)へのボルト連結するためのボルトレセプタクル(35)を含む締結手段(34)と、
    の少なくとも1つを備える移動式クレーン(10)。
  8. 請求項1~7のいずれか1つに記載の移動式クレーン(10)において、
    前記少なくとも1つの旋回ビーム(42)は、旋回駆動部(44)、特に油圧シリンダを介して前記キャリヤプレート(40)に対して連続的に旋回することができ、
    前記旋回ビーム(42)の旋回角度は、好ましくは少なくとも1つのセンサを介して検出することができる移動式クレーン(10)。
  9. 請求項1~8のいずれか1つに記載の移動式クレーン(10)において、
    前記少なくとも1つの接続要素(30)は、特に、押し下げられた前記キャリヤプレート(40)の重量力が、前記少なくとも1つの接続要素(30)のみに導入されかつ前記カウンターウエイトベースプレート(22)若しくは該カウンターウエイトベースプレート上に配置された第2カウンターウエイト要素(24)には導入されないように、上に前記キャリヤプレート(40)を配置可能な支持面(31)を備える移動式クレーン(10)。
  10. 請求項1~9のいずれか1つに記載の移動式クレーン(10)において、
    前記キャリヤプレート(40)は、前記少なくとも1つの接続要素(30)が、接続状態で突出する少なくとも1つの凹部(41)を備え、
    前記キャリヤプレート(40)を通って突出する前記接続要素(30)の端部は、好ましくは、前記カウンターウエイト装置(20)を前記上部構造体(14)に取り外し可能に接続させることができる締結手段(34)を備え、
    前記凹部(41)は、好ましくは、前記上部構造体(14)のバラストシリンダ(18)の結合片を、前記凹部(41)内の前記接続要素(30)の結合部(36)に隣接して位置させることができかつ前記上部構造体(14)の垂直回転軸(13)周りの回転により、前記結合部(36)のレセプタクル(37)に格納させることができるように、形成されている移動式クレーン(10)。
  11. 請求項1~10のいずれか1つに記載の移動式クレーン(10)において、
    前記キャリヤプレート(40)及び前記少なくとも1つの接続要素(30)は、それぞれ、互いに取り外し可能な接続、特にボルト接続を確立するための接続手段(32)を備える移動式クレーン(10)。
  12. 請求項1~11のいずれか1つに記載の移動式クレーン(10)において、
    前記少なくとも1つの第1カウンターウエイト要素(50)は、前記旋回ビーム(42)を旋回させることにより、前記キャリヤプレート(40)に当接する第1位置から、前記上部構造体(14)が、前記カウンターウエイト装置(20)に対する接続が解除された状態で、前記カウンターウエイト装置(20)に衝突することなく、該カウンターウエイト装置(20)に対して回転可能である第2位置まで移動可能であり、
    前記少なくとも1つの第1カウンターウエイト要素(50)は、好ましくは、実質的に三角形をなす移動式クレーン(10)。
  13. 請求項1~12のいずれか1つに記載の移動式クレーン(10)用のカウンターウエイト装置であって、
    好ましくは、前記旋回ビーム(42)に積み重ね可能な少なくとも1つの第1カウンターウエイト要素(50)と、前記カウンターウエイトベースプレート(22)に積み重ね可能な少なくとも1つの第2カウンターウエイト要素(24)との少なくとも一方を更に備えるカウンターウエイト装置。
  14. 請求項1~12のいずれか1つに記載の移動式クレーン(10)の上部構造体(14)にカウンターウエイト装置を取り付ける方法であって、
    特に前記移動式クレーン(10)の前記上部構造体(14)に取り付けられたブームによって、前記カウンターウエイトベースプレート(22)を前記車台(12)の支持領域に配置するステップと、
    前記キャリヤプレート(40)を前記少なくとも1つの接続要素(30)に接続するステップと、
    前記少なくとも1つの接続要素(30)を介して前記カウンターウエイト装置(20)を持ち上げるステップと、
    前記少なくとも1つの接続要素(30)、特に、前記キャリヤプレート(40)を通って突出する前記接続要素(30)の締結手段(34)と、前記上部構造体(14)、特に、前記上部構造体(14)のバラスト装置と、を接続させるステップと、
    を備える方法。
  15. 請求項14に記載の方法において、
    前記移動式クレーン(10)は、請求項9~11の1つに記載のように形成され、
    前記キャリヤプレート(40)を前記少なくとも1つの接続要素(30)に接続するステップは、
    前記キャリヤプレート(40)を、少なくとも1つの接続要素(30)に、特に前記移動式クレーン(10)のブームによって移動させるステップと、
    前記少なくとも1つの接続要素(30)を、前記キャリヤプレート(40)の対応する前記凹部(41)に挿入するステップと、
    前記キャリヤプレート(40)が前記支持面(31)上に完全に載るように、前記キャリヤプレート(40)を前記少なくとも1つの接続要素(30)の前記支持面(31)上に配置するステップと、
    前記キャリヤプレート(40)を、前記接続手段(32)を介して前記少なくとも1つの接続要素(30)に接続するステップと、
    を備える方法。
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