JP2023135609A - カウンタウェイト装置を有する移動式クレーン - Google Patents
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Abstract
【課題】カウンタウェイト装置を上部構造体に簡単かつ安全な方法で締結することができるようにする。【解決手段】移動式クレーンは、走行可能な下部走行体と、下部走行体に旋回可能に支持された上部構造体と、上部構造体に結合可能なカウンタウェイト装置とを備える。カウンタウェイト装置は、カウンタウェイトベースプレートと、カウンタウェイト装置を上昇させ、上部構造体に結合する少なくとも1つの接続手段とを備える。接続手段はカウンタウェイトベースプレートに接続されており、カウンタウェイトベースプレートに対して実質的に垂直に延びている。接続手段は、少なくとも移動式クレーンの傾斜がない状態でカウンタウェイトベースプレートが接続手段上に載置される配置領域と、カウンタウェイト装置が設置位置で上部構造体上に配置可能なセンタリング手段と、カウンタウェイト装置が設置位置で上部構造体に取り外し可能に接続可能な締結手段とを備える。【選択図】図1
Description
本発明は、請求項1に記載の前提部分に関連し、また、移動式クレーン及びそのカウンタウェイト装置に関する。
移動式クレーンは、一般に、車輪付シャーシ又はクローラシャーシを備えた下部走行体と、下部走行体上の垂直軸を中心に旋回可能に支持された上部構造体と、上部構造体に揺動可能に取り付けられたブームと、上部構造体バラストとも呼ばれるカウンタウェイト装置とを有する。カウンタウェイトは、上部構造体のあらゆる位置においてレバーアームを介して負荷トルクに対するカウンタトルクを生成し、上部構造体と共に旋回する。
より小型の移動式クレーンは、また、一般道路交通の建設現場に展開するために、全ての設備物品を一緒に運搬することが多いが、より大型の移動式クレーンは、これを行うことができないので、クレーンの構成要素、特に、公道交通の輸送のために完全に又は部分的にカウンタウェイト装置を解体し、それらを現場で組み立てることが必要である。また、通常、カウンタウェイト装置は、輸送のために分解され、クローラクレーンを用いて、展開場所の上部構造体上に設置されなければならない。
したがって、先行技術から、複数のカウンタウェイト要素を積み重ねることができる上部構造体への解放可能な接続のための接続手段を有する、キャリアプレート又はカウンタウェイトベースプレートを提供することが知られている。上部構造体には、ベースカウンタウェイトプレートと、その上に接続手段で積み重ねられたカウンタウェイト要素とからなるカウンタウェイト装置を地上から、又は下部走行体上の配置領域から取り出し、それを据付のために上部構造体上に持ち上げることができる、バラスト装置が設けられている。カウンタウェイト要素を有するカウンタウェイトベースプレートは、再度、解体のために地上又は下部走行体上に配置することができる。
この目的のために、バラスト装置は、典型的には、下方に伸び、カウンタウェイト装置の接続手段と係合し、縮小することによってカウンタウェイト装置を上部構造体上に持ち上げる、1つ又は複数の油圧式バラストシリンダを備える。
カウンタウェイトのベースプレートに溶接され、そこから垂直上方に突出する円筒形の受入パイプは、とりわけ、従来技術における接続手段として使用される。カウンタウェイト要素は、対応する凹部を有し、これを通して受入パイプが突出し、これにより、例えば、上部構造体の旋回運動と組み合わせて、バラストシリンダを積み重ねた状態で上方から受入パイプに接触させることができる。このような受入パイプは、高荷重に曝され、場合によってはクレーン運転においてかなりの剪断力を受け、したがって、典型的には、カウンタウェイトのベースプレートと受入パイプに溶接された金属補強プレートの様式の補強要素を有する。円筒形受入パイプの代わりに、傾斜又はコーナリング時に生じる剪断力に確実に耐えることができるように、同様にしばしば対応する補強部分を有する平坦な接続手段も使用することができる。
カウンタウェイト装置の上部構造体への接続は、一般的に、とりわけ、カウンタウェイト装置のかなりの重量及びクレーン操作で時折発生する動的な力のために生じる、課題を示す。一方では、このようにカウンタウェイト装置は、上部構造体において安全で安定した方法で保持されなければならない。この目的のために、例えば、バラストシリンダがクレーン運転中に上部構造体でカウンタウェイト装置を保持することが知られている。一方、カウンタウェイト装置の上部構造体への接続は、複雑でなく速い方法で行うことができるべきである。
この必要性の結果として、本発明の根底にある目的は、上部構造体に簡単かつ安全な方法で締結することができるような移動式クレーンのためのカウンタウェイト装置を提供することである。この点において、特に上部構造体におけるカウンタウェイト装置のスムーズで迅速な位置決めが確実にされるべきである。
この目的は、請求項1の特徴を有する移動式クレーンの発明によって、そして請求項15の特徴を有するカウンタウェイト装置の発明によって、達成される。本発明の有利な実施形態は、従属請求項から及び以下の説明から得られる。
一方では、移動可能な下部走行体と、下部走行体に旋回可能に支持された上部構造体と、上部構造体に結合可能なカウンタウェイト装置とを備える移動式クレーンが提案されている。ブーム、例えば伸縮式ブームは、さらに、特に、接続された状態で上部構造体に関節式に接続されている。カウンタウェイト装置は、カウンタウェイトベースプレートと、カウンタウェイト装置を上昇させ、カウンタウェイト装置を上部構造体に結合するための少なくとも1つの接続手段とを備える。少なくとも1つの接続手段は、カウンタウェイトベースプレートに接続されており、カウンタウェイトベースプレートに対して実質的に垂直に延びている。
本発明によれば、少なくとも1つの接続手段は、少なくとも移動式クレーンの傾斜がない場合にカウンタウェイトベースプレートが接続手段上に載置される配置領域を備え、その重量力を接続手段に導入する。配置領域は、ここでは、連続領域又は複数の部分領域とすることができる。配置領域又は任意の複数の部分領域は、平坦及び/又は面取り及び/又は湾曲領域を備えることができる。2つの配置領域が、好ましくは、接続手段の、対向して配置された側面に設けられる。これにより、カウンタウェイトベースプレートを、安定した方法で接続手段上に支持することができる。
本発明によれば、少なくとも1つの接続手段は、カウンタウェイト装置を設置位置で上部構造体上に配置できるセンタリング手段をさらに備える。ここでのセンタリング手段は、特に、移動式クレーンの上部構造体でカウンタセンタリング手段と相互作用し、特に上部構造体への上昇中にカウンタウェイト装置の自動位置決めを提供する。上部構造体に設けられた設置位置にカウンタウェイト装置をセンタリングすることにより、その取付を容易にする。
本発明によれば、少なくとも1つの接続手段は、さらに、締結手段を備え、締結手段を介して、カウンタウェイト装置は、設置位置において上部構造体に取り外し可能に接続できる。このため、カウンタウェイト装置は、例えばクレーン操作中に、1つ以上のバラストシリンダによって上部構造体に保持されず、むしろ、少なくとも1つの接続手段の締結手段を介して、特に上部構造体における対応する締結手段を介して確立される上部構造体上の専用の解放可能な接続が提供される。それにより、カウンタウェイト装置は、上部構造体に安全で安定した方法で締結することができ、その結果、提供された任意のバラストシリンダは、持ち上げて締結した後に解放される。
したがって、本発明による接続手段は、多機能を満足する。一方で、全カウンタウェイト装置の持ち上げと下ろしの役割を果たし、他方で、解放可能な接続を確立する目的で、上部構造体上のカウンタウェイト装置の正しい位置決めを提供する。少なくとも1つの接続手段は、同様に、後者の機能、すなわち、カウンタウェイト装置の上部構造体への締結を、その締結手段を介して引き継ぐ。このように、少なくとも1つの接続手段は、引っ張り要素、センタリング要素、及び締結要素を1つで担い、これは構成要素の数を減らし、操作を容易にする。これらの機能の全ては、ここでは、好ましくは、単一のユニット内で組み合わされ、特に、いかなる組立も複雑な方法で溶接されずに組み合わされる。
少なくとも1つの接続手段が単一部品で形成されるという実施形態もあり得る。それにより、他の構成要素に対して複雑な方法で確立されるべき溶接接続が省略され、これにより生産プロセスが容易になる。配置領域は、ここでは、センタリング手段及び締結手段と同様に、一部品の接続手段の一部である。
少なくとも1つの接続手段は、特に実質的に平らな形状を有する単一部品の金属板構造として構成されることが好ましい。このような金属板のデザインは、例えば、円筒形の受入パイプよりも単純に製造することができ、縦軸に沿って、かつ横方向に作用する異なる荷重に耐えるように適切な厚さで製造することができる。少なくとも1つの接続手段は、必要に応じて、入手が容易で、安価で、大きな公差を提供する厚い金属板から、フレーム切断部品として製造することができる。輪郭については、いくつかの部分でフレーム切断と機械加工が可能である。
ほとんどの移動式クレーンは、支持された状態で作動する。この点において、上部構造体の下部走行体を中心とした旋回軸の傾きは、典型的には規定されており、非常に小さい。しかし、移動式クレーンは、支持されていない状態でも動作する。車輪付シャーシ又はクローラクレーン上の、ここでラフテレーンクレーンと命名されるものは、例えば、十分に整備されていない軌道上をとても自由に動き、移動式クレーン全体が移動することによって荷重を移動させる。このような移動式クレーンで傾斜が発生した場合、カウンタウェイト装置の少なくとも1つの接続手段は、その時に横方向の力又は剪断力を受ける。
コーナリングもここで観察される必要がある。したがって、カウンタウェイト装置は、運転中に動的負荷を受ける。これらの力は、カウンタウェイトのベースプレート及びコーナリング時にその上に積み重ねられ、接続手段を介して上部構造体に伝達されるカウンタウェイトの要素に作用する。発生する荷重は、支持点(すなわち、上部構造体における接続手段の接続及び/又はカウンタウェイトベースプレートへの接続手段の接続)からのバラスト重心(カウンタウェイトベースプレート及びカウンタウェイト要素の質量)の典型的に大きい距離のため、ときには非常に大きい。
したがって、先行技術から知られる移動式クレーンでは、金属板構造で接続手段を支持する補強部分が必要である。これらの支持体は、カウンタウェイトベースプレート及び/又はカウンタウェイト要素の複雑な幾何学的形状を引き起こし、これらの形状は、接続手段が、接続された状態で補強部分又は支持体と共に突出する対応する凹部を備えていなければならない。接続手段がカウンタウェイトベースプレートの上側に溶接されている場合、溶接接続は、相応に複雑な荷重負荷可能な方法で追加的に確立されなければならない。
本発明によるカウンタウェイト装置では、カウンタウェイトベースプレート、配置領域を介して少なくとも1つの接続手段上に存在すると有利である。それにより、補強解決手段と比較して複雑ではない非常に安定した接続を、接続手段とカウンタウェイトベースプレートとの間に設けることができる。この接続は、様々な方法で設計することができる。
したがって、少なくとも1つの接続手段が、特に溶接されてカウンタウェイトのベースプレートに固定して接続されていることが、さらなる可能な実施形態において提供される。接続手段は、ここでは、好ましくは、カウンタウェイトベースプレートの凹部内に固定的に、すなわち動かないように支持されており、接続手段の配置領域は、凹部内に位置し、カウンタウェイトベースプレートによって接触されている。したがって、カウンタウェイトのベースプレートは、固定して接続された状態の配置領域を介して、接続手段の上にも存在する。接続手段とカウンタウェイトベースプレートとの間の接続、特に溶接シームは、特に移動式クレーンの傾斜又はコーナリング上で発生し得る剪断力に関して、十分に荷重をかけることができるように、ここでは構成される。
少なくとも1つの接続手段が基部、中間部、及び結合部を有する、代替可能な実施形態が提供される。ここで、ベース部は、カウンタウェイトベースプレートの凹部に受け入れられ、中間部は、凹部の開口部を通って突出し、結合部は、上部構造体との結合(特に上部構造体のバラスト装置との結合)の役割を果たし、ここでは、特に、センタリング手段及び締結手段を備える。結合部は、好ましくは、カウンタウェイトのベースプレートに対向して配置された接続手段の端部を形成する。
基部は、配置領域を備え、特に、凹部の中間部及び開口部よりも大きな幅を有することが好ましい。これにより、カウンタウェイトのベースプレートは、配置領域を介して少なくとも1つの接続手段上に存在し、この接続手段は、開口部を通って突出する中間部がベース部よりも小さな幅を有するので、開口部を通って滑ることができない。中間部は、実質的に一定の幅を有することができ、例えば、結合部に向かって先細りの形状も考えられる。
凹部がカウンタウェイトベースプレートの下側に向かって開口しており、カウンタウェイトベースプレートに接続可能なカバーによって閉じられていることがさらに可能な実施形態において提供される。カバーは、カバープレート又は金属板とすることができる。カバーは、例えば、ネジによって下からカウンタウェイトベースプレートに取り付けることができる。カバーは、接続状態でカウンタウェイトベースプレートの切欠を少なくとも部分的に覆い、接続手段のベース部が内部に支持される、少なくとも部分的に閉じた空間を形成する。
ここでの凹部は、好ましくは、凹部内での接続手段の長手方向への基部の移動を可能にし、この凹部は、特に、配置領域を凹部の壁に取り付けることによって、一方の側(上面)で区画され、基部のカバーへの取付によって、他方の側(底面)で区画される。
特に、カバーは、接続手段への接続部を有しておらず、むしろカウンタウェイトのベースプレートに接続可能又は接続されているだけである。
カウンタウェイトのベースプレート(同様に、その上に積み重ねることができる全てのカウンタウェイト要素)は、少なくとも1つの接続手段上に完全に載置され、接続手段は、凹部内の基部の、ある程度の変位可能から生じる、この運動自由度のため、隆起した状態でカバーに接触しない。したがって、この状態ではカバーに負荷は加わらない。接続部の重量は、床上又は配置領域上に置かれた状態でのみカバーに負荷されることを意味する。カバーは、好ましくは、ネジが引っ張り荷重のみを受けるように、下からカウンタウェイトのベースプレートにネジ止めされる。
カウンタウェイトベースプレートの凹部は、凹部の横方向の表面及びベース部の横方向の表面及び/又は凹部の開口部に配置された接続手段の中間部の一部が生じる剪断力を伝達するように構成されていることが好ましい。
凹部内の接続手段の可動性及びカバーに接続されていないことのために、後者(カバー)は、カウンタウェイト装置の傾斜又は剪断力の発生により横方向に負荷されるのではなく、むしろ、せいぜいわずかな摩擦接続又は摩擦負荷がかかる場合に適用可能である。このことは、それによってネジがそれらの目的に従ってのみ張力をかけられ、また、接続がカバーに負荷をかけることを意味する場合にのみ張力をかけられるので、カバーが、ネジによってカウンタウェイトベースプレートに締結されている場合に特に有利である。しかし、ネジが常に曲げ歪みを受けないように、ネジに横方向の荷重を加えるような剪断力は生じない。
カバーは、好ましくは、カウンタウェイト装置を、例えば、移動式クレーンの下部走行体上に下ろすことができる、配置装置上に置くための規定された配置領域を形成する。カウンタウェイト装置は、好ましくは、設置のために配置装置上に降ろして置くことができ、バラスト装置によってそこからピックアップすることもできる。
さらに可能な実施形態では、カウンタウェイト装置を上昇させて下に置くことができるバラスト装置が上部構造体に設けられている。カウンタウェイト装置は、特に、下部走行体の配置領域から持ち上げることができ、配置領域の上に下ろすことができる。カウンタウェイト装置は、特に、バラスト装置に解放可能に接続可能であり、すなわち、バラスト装置は、好ましくは、カウンタウェイト装置の昇降及びその上部構造体への締結という、二重の機能を引き受ける。
少なくとも1つの接続手段は、好ましくは、カウンタウェイトベースプレートに対向して(すなわち、上部構造体又はバラスト装置に対向して)配置された端部に、バラスト装置への機械的な結合が確立され得る、結合領域を有する。結合領域は、リフティング装置、特にバラストシリンダを移動させて、カウンタウェイト装置をリフティングするための接続を確立することができるマウントを備えてもよく、又はマウントであってもよい。
さらなる可能な実施形態では、バラスト装置は、少なくとも1つの接続手段の結合領域と解放可能に係合させることができる、少なくとも1つの油圧式バラストシリンダを備える。バラストシリンダは、特に、バラスト装置から下方に伸長可能であり、接続手段の結合領域と結合可能なピストンロッドを有する。2つ以上のバラストシリンダ及び対応する数の接続手段が備えられることが好ましい。
バラスト装置は、好ましくは、1つ又は複数の締結手段(特にボルト接続)を介して上部構造体に接続可能なバラストフレームを備える。バラストフレームは、好ましくは、バラストシリンダを有する。これに代えて、又はこれに加えて、バラストフレームは、例えば、バラストフレームに取り外し可能に締結することができるウインチ構造を備えることができる。バラストフレームは、例えば、運搬のために上部構造体から同様に解体できるように、ボルトマウントのような対応する締結要素を介して上部構造体のフレーム構造に解放可能に接続可能である。上部構造体でのバラストフレームの設置は、(下部構造から上部構造体へ伸びることによってバラストフレームを持ち上げる)バラストシリンダを介して、又はリフト装置を介して(例えば、移動式クレーン自体のブームを介して又は補助クレーンによって)行うことができる。
少なくとも1つの接続手段の結合領域が、特にその旋回軸を中心とする上部構造体の旋回によってバラストシリンダの結合部品を導入することができる、凹部を備えることが、さらなる可能な実施形態において提供される。結合部品は、バラストシリンダのピストンロッドの一部とすることができ、又はそれに接続される構成要素とすることができる。結合部品は、例えば、別に設けられたロックユニットによって、凹部内にロック可能とすることができる。これに代えて、又はこれに加えて、ロックは、単に、結合領域に対する結合部品のさらなる移動をブロックする機械的当接部によって発生させることができる。
結合領域の凹部は、それ自体公知の方法で構成することができ、それにより、バラストシリンダの横方向の押し込み(例えば、円運動に従う)を可能にし、接続状態で垂直方向に(すなわち、バラストシリンダ又はシリンダ内を走行することによって、カウンタウェイト装置を上昇させることができる設置位置において)適合した形状で、凹部から出るバラストシリンダの動きを阻止することができる。上昇状態では、カウンタウェイト装置は、少なくとも1つのバラストシリンダの結合部品上に載置されることができるか、又は少なくとも1つの接続手段の凹部を介してその上に吊り下げることができる。
さらなる可能な実施形態では、カウンタウェイトのベースプレート上に配置又は積み重ねることができ、少なくとも1つの凹部を有する少なくとも1つのカウンタウェイト要素が提供され、この凹部には、少なくとも1つの接続手段が、下降配置状態で突出する。少なくとも1つのカウンタウェイト要素は、特にプレート形状である。カウンタウェイトベースプレート上に積み重ねることができる、複数のさらなるカウンタウェイト要素又はカウンタウェイトプレートが備えられていることが好ましい。ここでは、カウンタウェイトベースプレートは、特に、カウンタウェイト装置の最も下のカウンタウェイト要素を表しており、その上には、全てのオプションとして追加的に設けられた、さらなるカウンタウェイト要素を積み重ねることができる。ここでは、全てのカウンタウェイト要素の凹部は少なくとも部分的に重なっており、これにより少なくとも1つの接続手段は積層物を通して突出することができ、上方からアクセス可能である。
ここでの少なくとも1つの接続手段は、特に、最頂部のカウンタウェイト要素から突出しており、これにより、締結手段と、さらにセンタリング手段とは、最頂部のカウンタウェイト要素の上方に位置し、かつそれらの上にアクセス可能である。上部構造体への解放可能な接続は、これにより、カウンタウェイト装置の上昇及びカウンタウェイトベースプレート、少なくとも1つの接続手段、及びカウンタウェイトベースプレート上に積み重ねられた全てのカウンタウェイト要素を含むカウンタウェイト装置の整列又は位置決めの後に、締結手段を介して確立することができる。
少なくとも1つのカウンタウェイト要素の凹部が、バラストシリンダの結合部品が接続手段の結合領域の脇の凹部内に位置することができ、かつ上部構造体のその垂直旋回軸を中心とした旋回によって結合領域(又はその凹部)内に移動することができるように構成されていることが、さらなる可能な実施形態において示される。ここでのバラストシリンダは、円形経路を示し、結合領域内に横方向に進む。したがって、少なくともそれらのカウンタウェイト要素の凹部は、結合領域のレベルにあり、それに関連して、バラストシリンダと接続手段との結合上で、このような円運動を可能にするために、対応してより広くなければならない。それと対照的にその下にあるカウンタウェイト要素は、接続手段のみが実質的に通過するように、異なるように構成することができる。
凹部は、好ましくは、バラストシリンダの結合部品がロック位置に取り付けられた機械的当接部を有し、バラストシリンダと接続手段は相互に正しく結合され、したがって、その際、カウンタウェイト装置は、少なくとも1つのバラストシリンダによって持ち上げることができる。当接部は、凹部自体の壁によって形成することができ、それによって、特に単純な実施形態が得られる。あるいは、当接部は、凹部に配置された別個の構成要素によって実施することもできる。
カウンタウェイト要素の安定な支持及び上部構造体におけるカウンタウェイト装置の接続のために、複数の接続手段が設けられることが好ましい。さらなる可能な実施形態において、カウンタウェイト装置は、したがって、互いに離間され、カウンタウェイトベースプレートに接続されている、少なくとも2つの接続手段を備えている。ちょうど2つの接続手段を設けることも、2つよりも多い接続手段を設けることもできる。
接続手段は、重心から、又は(上部構造体の縦軸と平行に位置合わせされることが好ましい)カウンタウェイトベースプレートの中心線から、同じ距離で配置されることが好ましい。これにより、全体的にカウンタウェイトベースプレートと接続手段の軸対称の配置が得られる。
これに代えて、又はこれに加えて、接続手段は、互いに対して(それぞれの場合、垂直軸の周りで)旋回するように配置することができ、すなわち、それらの結合領域は、互いに正確に向き合うことはない。これは、上部構造体の旋回によってバラストシリンダが円形経路上を移動し、接続手段との結合を確立する状況に起因する可能性がある。この場合、接続手段は、特に、平行に整列されず、むしろ互いに特定の角度で傾斜している、平坦な金属板構造として設計することができる。
しかし、接続手段は、好ましくは互いに対して旋回せず、むしろ互いに平行に配置されている。カウンタウェイトベースプレート及びその上に積み重ね可能なカウンタウェイト要素の製造は、それによって簡素化される。
カウンタウェイトベースプレート及びカウンタウェイト要素は、特に各々、重量、特に中実の金属ブロックが製造上に配置されるボックス、特に鋼製のボックスによって形成される。その後、ボックスに結合剤を充填し、所望の値まで重量を上げる。このようにして製造されたカウンタウェイトは、安価で、丈夫で、重量があるものとなる。結合剤は、容器の金属よりも低い固有密度を有することができる。したがって、大型で固体の金属部が有利である。カウンタウェイトベースプレート又はカウンタウェイト要素の形状がより複雑で、そして、膨らみや妨害物がより多く存在するほど、固体ウェイト又はブロックを有する鋼製ボックスの製造又は設計は、より困難になる。
接続手段は、好ましくは、互いに平行に、そして特にカウンタウェイトベースプレートの側縁部と平行に配置されるので、カウンタウェイトベースプレートの幾何学的に理想的な領域、及び任意的に、それぞれの鋼製ボックスに固体のウェイトを充填するためのカウンタウェイト要素の製造が実現される。
平行配置の場合、特に、カウンタウェイト装置の設置時にバラストシリンダが円形経路上を移動することに注意しなければならない。接続手段又は接続手段の結合領域の設計においては、この状況を適宜考慮しなければならない。これは、例えば、結合領域の十分に大きな凹部を介して行うことができる。円弧状凹部又は他の解決手段も代替的又は追加的に考えられる。
さらなる可能な実施形態において、カウンタウェイト装置を下部走行体の配置領域上に配置することができ、カウンタウェイト装置を配置領域上に位置決めするための少なくとも1つの配置センタリング手段を備えることが提供される。配置領域は、好ましくは、カウンタウェイト装置を下部走行体上に正しく位置決めするために、配置センタリング手段と係合させることができる、少なくとも1つの対応するカウンタ配置センタリング手段を有する。これにより、接続手段と共に、カウンタウェイト装置又はカウンタウェイトベースプレートは、バラストとの滑らかな持ち上げ又は結合のために、特にバラストシリンダの滑らかな結合のために必要とされる、正しい位置に整列させることができる。配置センタリング手段は、特に、カウンタウェイトベースプレートの下側及び/又は少なくとも1つの接続手段の下側に配置されている。
配置センタリング手段は、切欠とすることができ、カウンタ配置手段は、突起、ボルト、又は切欠に導入することができる別の突出要素とすることができる。より簡単な導入のために、配置センタリング手段及び/又はカウンタ配置手段は、対応する面取り表面又は少なくとも1つの導入面取り部を有することができる。
配置センタリング手段として作用する切欠は、細長い領域及びより深い領域を含むことができる。この場合、カウンタウェイトベースプレートの位置合わせに関し、カウンタウェイトベースプレートの方向に突出するカウンタ配置センタリング手段は、まず切欠の細長い領域に導入される。ここでは、正しい位置決めのために、既に1自由度が減っている。次に、カウンタ配置センタリング手段は、切欠のより深い領域に到達し、カウンタウェイトベースプレートがその正しい位置に下降するまで、細長い領域内でガイドされる。
逆カップリング形状(配置センタリング手段は突起、ボルト、又は同様のものとして、そしてカウンタ配置センタリング手段は切欠として)も、当然同様に可能である。
締結手段が、上部構造体へのボルト接続を確立するためのボルトマウントを有する締結部を含むことが、さらなる可能な実施形態において考えられる。締結部は、接続手段の上述された結合部に対応することができ、又はその一部とすることができる。対応する締結手段、特にボルト接続を確立するための締結手段も、同様に上部構造体に配置される。
上部構造体は、上部構造体の締結手段の下、すなわち、ボルト締結状態のボルト接続部の下に位置し、接続手段の締結部を押し込んでボルト接続を確立することができる開口部を有する、安定化金属板を備えることが好ましい。カウンタウェイト装置の上部構造体への上昇又はバラスト装置への上昇に際して、少なくとも1つの接続手段の締結部は、接続手段の締結部及び上部構造体が、接続確立のために採用される、それらの位置において、安定化金属板の上方に位置するまで、特に、互いに向かい合って、又は重なり合って配置されるまで、安定化金属板の開口部内に移動する。次いで、接続部、特にボルト接続部を設置することができる。開口部は、締結部と補完的な幾何学的形状を有し、特にスリット形状を有することが好ましい。
安定化金属板は、ここでは特に、移動式クレーンの傾斜上のボルト締め状態で剪断力を取り上げ、それによって、その上に配置された接続部、特にボルト接続部を緩和するように構成されている。傾いた状態では、接続手段は、特に、安定化金属板の開口部の壁部で締結部を介して支持される。接続部、特にボルト接続部は、その上方に配置され、それによって、実質的に接続手段の長手方向に沿ってのみ、力を取り入れなければならない。ボルト接続によって、締結手段は、特に、締結部が安定化金属板又は開口部の対応する側に当接するまで、傾いた状態でボルト上を移動することができる。この当接後、水平力が接続手段によって安定化金属板に直接導入される。ボルトを介した接続は、実質的に垂直方向に荷重を残す。
さらに可能な実施形態において、上部構造体は、上部構造体(特にバラスト装置)に接続可能な設置位置において、接続手段のセンタリング手段との相互作用によりカウンタウェイト装置の上昇時に自動的にカウンタウェイト装置を位置決めするように構成された、カウンタセンタリング手段を備えてもよい。センタリング手段は、好ましくは、接続手段の長手方向に(すなわち、カウンタウェイトのベースプレートから離れる方向に)実質的に上方に延びる要素として、例えば突起として構成される。これに応じて、カウンタセンタリング手段は、センタリング手段がカウンタウェイト装置の上昇時に移動する凹部を形成している。逆の場合(凹部としてのセンタリング手段及び上部構造体から下方に突出する突起としてのカウンタセンタリング手段、又は類似のもの)も同様に可能である。
ここでのセンタリング手段は、少なくとも1つの面取り面又は1つの面取り面を備えることが好ましく、すなわち、例えば1つ又は2つの方向に1つ又は複数の面取り面を有することができ、センタリング手段及びカウンタセンタリング手段のうち、互いの中に入ることを容易にする。センタリング手段又はカウンタセンタリング手段の周辺面取り部を有する円錐形状も同様に可能である。
これに代えて、又はこれに加えて、センタリング手段は、好ましくは、カウンタウェイトベースプレートに対向して配置された接続手段の端部、すなわち、特に、接続手段の結合部にある締結手段の領域に配置される。
さらなる可能な実施形態では、少なくとも1つの接続手段は、カウンタウェイトベースプレートを上昇させるためのリフティング装置の取付手段(例えば、チェーン又はロープ)を締結するための少なくとも1つの当接部要素を備える。これにより、カウンタウェイトベースプレートは、1つ又は複数の接続手段と共に、補助クレーンによって、又はそれ自体を装備すべき移動式クレーンによって持ち上げることができ、例えば移動式クレーンの下部走行体上の配置領域上に配置することができる。取付要素は、好ましくは、接続手段の凹部によって形成される。フック要素、突起等は、取付手段を締結できるようにすることも考えられる。
さらなる可能な実施形態では、上部構造体又はバラスト装置に直接締結するための少なくとも1つの締結手段を有する、上部及び特にプレート状のカウンタウェイト要素が提供される。締付は、ネジ及び/又はボルト接続を介して行われる。それによって、最頂部のカウンタウェイト要素(及び、任意に、それと共にロック可能な第2のカウンタウェイト要素)を、輸送のために、また、それを別々に輸送するために、また、むしろ、上部構造体の鋼構造体又はバラスト装置に固定的に接続して、公道交通において移動式クレーンの走行上の軸方向荷重を変化させるか、又はそれらを(車輪付シャーシを有する移動式クレーンを用いて)より良く利用することも可能である。そのため、カウンタウェイト装置が取り外されると、最頂部のバラスト要素は下部走行体に戻らず、そこから、下に置かれた残りのカウンタウェイト装置が取り外され、別個の輸送車両に置かれる。選択的に、1つ、2つ又はそれ以上のカウンタウェイト要素(この場合、別個のロック機構を介して最頂部のカウンタウェイト要素に接続可能なもの)が、公道移動のときに上部構造体に残っていないから国の許容軸荷重に、より良く対応できる。
さらなる可能な実施形態では、カウンタウェイトベースプレートは、1つ又は複数の接続手段とともに、カウンタウェイト装置の中心を通って延びる中心軸と軸方向に対称な構造を有する。
さらなる可能な実施形態では、カウンタウェイトベースプレート及び/又はその上に配置可能な少なくとも1つのカウンタウェイト要素は、平面視において、後退した(swept)形状、すなわち長方形とは異なる形状を有する。
さらに本発明は、本発明による移動式クレーン用のカウンタウェイト装置に関する。この点において、本発明による移動式クレーンと同様の利点及び特性が明らかに得られるので、説明の繰り返しは省略する。カウンタウェイト装置は、カウンタウェイトベースプレート上に配置又は積み重ねることができる、少なくとも1つのカウンタウェイト要素を備えることが好ましい。カウンタウェイト要素は、好ましくは、接続手段を通して導くための凹部を有する。
本発明のさらなる特徴、詳細及び利点は、図面を参照して以下で説明される実施形態から、得られる。
クローラクレーンのような、本発明による移動式クレーン10の実施例を図1に側面図で示す。移動式クレーン10は、クローラシャーシを有する下部走行体12と、垂直旋回軸13を中心として旋回ギアを介して旋回可能な下部走行体12上に支持された上部構造体14とを有する。上部構造体14は、水平軸の周りに起伏可能に支持された伸縮式ブーム16と、上部構造体バラストとも呼ばれるカウンタウェイト構成とを備える。
本実施形態における上部構造体バラストは、ボルト接続を介して上部構造体14の鋼構造物に接続され、運搬のために上部構造体14から取り外すことができるバラストフレーム21を備える。ピストンロッドを下方に伸ばすことができ、結合部品を有する2つの油圧式バラストシリンダ23が、バラストフレーム21に収容される。カウンタウェイト装置20は、配置領域から上部構造体14まで持ち上げることができ、バラストシリンダ23を介して上部構造体14に接続することができる。この実施形態では、配置領域は、下部走行体12の後部において図7により詳細に示されている、折り畳み可能な配置装置18により形成される。しかし、配置領域は、下部走行体12の上側又は床上に配置することもできる。逆に、カウンタウェイト装置20は、再度、バラストシリンダ23の伸長によって配置装置18上に下に配置することができ、また、そこから、任意に、補助クレーン又は移動式クレーン10のブーム16によって、輸送車両に積載することができる。
カウンタウェイト装置20は、カウンタウェイトベースプレート22を備え、その上に複数のカウンタウェイト要素24を積み重ねることができる。上部構造体バラストは、それにより可変的に構成することができ、所望の展開に適合させることができる。カウンタウェイトベースプレート22から垂直上方に突出すると共に、バラストシリンダ23の結合片との可逆的結合のための結合領域38及びカウンタウェイト装置20をバラストフレーム21に締結するための締結手段36を、その上端に有する接続手段30を介して、カウンタウェイト装置20のバラストシリンダ23への結合が行われる。締結手段36を介した接続を確立するためのバラストフレーム21での設置位置におけるカウンタウェイト装置20の位置合わせ又は位置決めは、接続手段30のセンタリング手段34を介して行われる。
カウンタウェイトベースプレート22は、第1の実施形態による、本発明によるカウンタウェイト装置20の接続手段30と共に、図2の斜視図で示されている。カウンタウェイトベースプレート22は、後退した形状を有し、カウンタウェイトベースプレート22から垂直上方に突出する2つの接続手段30に接続されている。ここには示されていないカウンタウェイト要素24は板状に形成されており、それを通して接続手段30が突出するように、対応する凹部を有している。したがって、カウンタウェイト要素24はカウンタウェイトベースプレート22上に積み重ねられ、接続手段30の端部領域のみが最頂部のカウンタウェイト要素24(図1参照)上に突出するまで、接続手段30上に「ネジ」が切られている。
ここで用いられる「上向き」及び「下向き」の方向の表示は、カウンタウェイトベースプレート22(及び移動式クレーン10)が水平なベース上に立ち、接続手段30が垂直に整列する場合に関する。
接続手段30は、接続ブレード又は単にブレードとも呼ばれ、平らなベース形状を有し、カウンタウェイトベースプレート22に接続された、一体に製造された金属板構造である。接続手段30は、相互に接続された複数の部品から構成されるのではなく、むしろ一体に形成されているので、製造が複雑であって、それに対応して高い負荷を有する溶接接続部を設ける必要がない。
ここに示した第1の実施の形態では、接続手段30は、カウンタウェイトベースプレート22に固定的に接続されておらず、むしろ接続手段30の長手方向に沿って(すなわち、平面ベースを有する垂直方向に)カウンタウェイトベースプレート22の凹部40内に変位可能に支持されている。
カウンタウェイト要素24がない接続手段30及びカウンタウェイトベースプレート22の一方を通る断面が、接続手段30の短辺に沿って図3に、また接続手段30の長辺に沿って図4に示されている。
接続手段30はそれぞれ、実質的に一定の幅(ここでは接続手段30の長辺に沿った範囲と定義する)を有する中間部52に合流する下部基部50を有する。接続手段30、ひいてはカウンタウェイト装置20を移動式クレーン10のバラスト装置のバラストシリンダ23と結合する結合部54は、中間部52の上方に位置している。接続手段30は、基部50にその全幅を有する。以下では、簡単のために1つの接続手段30について言及された場合でも、当然両方の接続手段30のことを意味する。
接続手段30は、その基部50を介して、カウンタウェイトベースプレート22の凹部40内に支持されている。凹部40はカウンタウェイトベースプレート22の下側に向かって開口しており、これにより接続手段30を凹部40内に下方から押し込んでカウンタウェイト装置20を製造することができる。凹部40は、下側から見て、カウンタウェイトベースプレート22の上側に向かって開口した、より小さな幅を有する部分に合流し、開口41を形成する。
図4で分かるように、接続手段30の基部50は、凹部40内で縮小された幅を有する中間部52に合流し、その結果、中心軸は縮小された幅を有する凹部40の領域を通って延在し、最終的に上側の開口41を通ってカウンタウェイトベースプレート22から突出する。基部50と中間部52との間の遷移において、接続手段30は、中間部52に隣接する基部50の表面を形成する2つの配置領域32を有する。この実施形態における(部分的である)配置領域32は、平坦で水平な表面を形成し、一緒に接続手段30の「配置領域32」と呼ぶことができる。
カウンタウェイトベースプレート22は、接続手段30の配置領域32上の凹部40の、より大きい幅とより小さい幅との間の領域の遷移部を形成する、凹部40の壁46を介して存在する。したがって、この壁46は、接続手段30がカウンタウェイトのベースプレート22から上方に滑り出ることができないように、基部50のための当接部を同時に形成する。カウンタウェイト装置20の上昇状態、又は上部構造体14に締結された状態では、カウンタウェイトベースプレート22、したがってその上に積み重ねられた全てのカウンタウェイト要素24は、配置領域32上に接点を介してそれらの重量力を接続手段30に直接導入する。
凹部40は、接続手段30が凹部40から下方に滑り出ることができないように、金属カバープレート42によってカウンタウェイトベースプレート22の下側で覆われている。金属カバープレート42は、複数のネジ44(ここでは4つ)を介してカウンタウェイトベースプレート22に直接締結され、凹部40のための取り外し可能なカバーを形成する。
図5では、カウンタウェイトのベースプレート22が、その下側から見て示されており、金属カバープレート42はない。図6は、接続手段30が凹部40内に挿入され、かつ設置された金属カバープレート42を備えたカウンタウェイトベースプレート22を示す。金属カバープレート42は、カウンタウェイトのベースプレート22の下側の切欠48の中に、又はその中に収納されて、突出しないようになっている。
金属カバープレート42は、接続手段30へ全く接続されておらず、むしろカウンタウェイトベースプレート22にのみ設置される。図6に認められるように、長方形の金属カバープレート42は、接続手段30の周縁領域が見えるように、凹部40を完全には覆わない。しかしながら、金属カバープレート42は、当然、凹部40を完全に覆うこともできる。
接続手段30の基部50は、接続手段30の長手方向に沿って凹部40内でわずかに移動することができ、すなわち、接続手段30とカウンタウェイトベースプレート22との接続は、ある程度移動できる遊び又は自由度を有する。金属カバープレート42は、接続手段30に接続されていないので、カウンタウェイトベースプレート22は、隆起した状態又は上部構造体14上に設置された状態で接続手段30の配置領域32上に載置され、接続手段30は、金属カバープレート42を押圧することはない。この状態で、金属カバープレート42は、このように(負荷が)緩和される。接続手段30は、接続手段30に対して上方に向けられた、下降配置状態で、カウンタウェイトベースプレート22上の力でのみ金属カバープレート42上に着座し、またしたがって、金属カバープレート42に対して下方に向けられた力を及ぼす。これは、ネジ44の引張荷重に対応する。
凹部40は、接続手段30に作用し、例えば移動式クレーン10の傾斜部(傾斜基部)又は移動式クレーン10のコーナリング上で発生し得る剪断力を吸収することができるように成形される。凹部40は、この目的のために、剪断力が発生した場合に接続手段30の中間部52の側面によって接触される幅が減少された領域に、対応して機械加工された側面を有する。図3及び図5から分かるように、凹部40は、より小さな幅の領域に接続手段30の横方向接触面を形成する突起部45を有している。したがって、剪断力(接続手段30の縦軸に垂直)は、凹部40の機械加工された側面を介して、そして、接続手段30の縦軸に沿った配置領域32を介して、完全に導入される。
したがって、金属カバープレート42と接続手段30との間の接続は、最大圧縮接続であり、該当する場合には、発生する剪断力を伴うわずかな摩擦接続である。ネジ44は、その目的(引張荷重)に従って圧縮力を前方に伝導することができる。剪断力は最小であり、したがって常に許容範囲内である。ネジ44は、凹部40内の基部50の自由度による曲げ歪みを常に受けない。
金属カバープレート42はまた、カウンタウェイト装置20の既定の支持点を形成する。カウンタウェイトベースプレート22は、下部走行体12上に設置するために、その上に置くことができ、カウンタウェイト要素24は、接続手段30の周りの凹部を介して導入することができ、カウンタウェイトベースプレート22上に置くことができる。
図7には、下部走行体12の配置装置18の可能な実施例が示されており、この点において、締結要素を介して下部走行体12に直接設置可能な中央バラスト82は、カウンタウェイト装置20のための折り畳み可能なマウントによって拡張されている。この点に関し、2つの揺動部品80は中央バラスト82の側壁に折り畳み可能に締結され、カウンタウェイト装置20をその上側に配置できる支持面を有する。揺動部品80のこれらの支持面は、カウンタウェイトベースプレート22の金属カバープレート42に対応している。
あるいは、カウンタウェイト装置20は、下部走行体12の配置領域上又は地面上に直接配置することもできる。
最初に説明したように、接続手段30は、カウンタウェイト装置20の持ち上げと上昇、及びそのバラスト装置(又はバラストフレーム21)への中心化と締結とを同時に提供する。この目的のために、接続手段30は、基部50(図4参照)に対向して配置された、その端部に結合部54を有する。
結合部54は、一方では、上方に開口したブラケット形の凹部39を有する結合領域38を備え、その凹部39内に、対応するバラストシリンダ23の、特に形作られた(特にマッシュルーム形の)端部又は結合部品が横方向に移動できるようになっている。カウンタウェイト装置20を確実に上昇させることができる最終位置(=ロック位置)では、バラストシリンダ23の結合部品は、その結合部品が、凹部39から上方に滑り出ることができないので、その形状がバラストシリンダ23を後退させることによってカウンタウェイト装置20の形状整合する上昇を可能にする(第2の接続手段30に関連する第2のバラストシリンダ23として)凹部39内に完全に位置する。
バラストシリンダ23の接続手段30との結合は、特に、上部構造体14のその旋回軸13を中心とする旋回によって行われる。カウンタウェイトベースプレート22上に積み重ねられ、それを通して接続手段30が突出するカウンタウェイト要素24の凹部は、それ故に、少なくとも結合領域38のレベルに形成される。したがって、積み重ね状態で結合領域38のレベルに配置された少なくともカウンタウェイト要素24は、上部構造体14の旋回方向に特に広くなっており、結合部品が結合領域38の凹部39のレベルに来るまで接続手段30の横でバラストシリンダ23を下方に引っ込めることができる。次いで、上部構造体14を旋回させることによって結合を確立することができる。
バラストシリンダ23の結合部品が凹部39を通って移動せず、むしろ正しいロック位置に達するように、対応するカウンタウェイト要素24の凹部は、それらの側壁がバラストシリンダ23の結合部品に対する対応する機械的当接部を形成するように、好ましくは構成される。これにより、バラストシリンダ23の伸びすぎが簡単かつ効果的に防止される。
カウンタウェイト装置20を上部構造体14又はバラストフレーム21に上昇させた後、接続手段30はバラストフレーム21にボルト締めされる。それにより、バラストシリンダ23は、クレーン運転中には解放される。カウンタウェイト装置20が追加のカウンタウェイト要素24なしでバラストフレーム21上に設置された状態における、カウンタウェイトベースプレート22及び接続手段30を通る断面図を図8に示す。図9は、接続手段30とバラストフレーム21との単一(ボルト)接続の拡大図を示す。
接続手段30の結合部54は、結合領域38の上方に配置され、センタリング手段34及びボルトマウント37の様式の締結手段36の両方を備える(図4参照)、上方に突出する締結部35を備える。より正確には、結合領域38の凹部39は、(長辺を見て)接続手段30の中央に位置し、その一方で、センタリング手段34及びボルトマウント37を各々有する2つの締結部35が凹部39の上方及びその両側に配置されている。したがって、カウンタウェイト装置20をバラストフレーム21に締結するために、接続手段30ごとに2つのボルト接続部が設けられる。
本実施形態では、締結部35は、接続手段30の中間部52よりも薄い厚さ(ここでは接続手段30の短辺に沿った範囲と定義する)を有するが、これは必ずしもそうである必要はない。
図8及び図9で認識できるように、バラストフレーム21は、接続手段30の締結部35が中に移動する、対応する(そして特にスリット状の)開口71を有する、少なくとも断面が水平方向に伸びる安定化金属板70を有する。さらなるボルトマウント式の対応するカウンタ締結手段は、安定化金属板70の上方に位置している。カウンタウェイト装置20がバラストシリンダ23を介してバラストフレーム21上に完全に持ち上げられた場合、すなわち、カウンタウェイト装置20がその設置位置にある場合、接続手段30のボルトマウント37はバラストフレーム21のボルトマウントと重なり、その結果、対応するボルト72を配置(そして特にその後に固定)してボルト接続を確立することができる。
動的負荷斜行の場合、又は移動式クレーン10が傾斜する場合、垂直方向及び水平方向に力が発生する。これらの力は、単一のボルト接続に対しては好ましくない。このため、接続手段30は、それらの締結部35にある安定化金属板70を介して導かれる。したがって、ボルトマウント37は、締結部35が安定化金属板70の開口71の対応する側に接触するまで、ボルト72への動的負荷によるボルトマウント37の傾斜上を移動することができる。この接触後、水平力が接続手段30によって上部構造体14の安定化金属板70に直接導入される。ボルト72を介した接続は、実質的に垂直方向(すなわち、長手方向のボルト軸に垂直)に荷重を残す。
設置位置は、接続手段30において、またバラストフレーム21において、対応する機械的当接部を介して、接続手段30の長手方向に定めることができる。
接続手段30の長手方向に上方に突出しテーパをつける突起又はマンドレル式のセンタリング手段34が設けられており、これを介して、カウンタウェイト装置20がバラストシリンダ23の所望の設置位置への引き戻しの際に所望の設置位置へ持ち込まれるように、締結部35の各々に追加的に設けられている。センタリング手段34は、ここでは、より詳細には図示されていないカウンタセンタリング手段とバラストフレーム21において協働し、それらの面取りされた輪郭又は挿入面取りにより、バラストフレーム21において上昇するカウンタウェイト装置20の自動アライメントを提供する。
センタリング手段34は、ここでは、接続手段30の長辺に沿って、かつ短辺に沿って、2方向に傾斜をつける。すなわち、センタリング手段34は、当然、バラストフレーム21への上昇に及ぼすカウンタウェイト装置20の微細な位置決め又は整列を、設置位置への、例えば、円錐形の形状に作用させる、任意の他の所望の形状を有することができる。
カウンタウェイトベースプレート22は、特に以下の目的を有する。
・上部構造体14上のバラストシリンダ23によるカウンタウェイト装置20の装備のための接続手段30の位置決めする。
・カウンタウェイト装置20を、例えば、図7に示すような配置装置18上で、下部走行体12上に配置すること。バラストシリンダ23の結合部品は、したがって、接続手段30の結合領域38内に係合することができる。特に、下部走行体12上の旋回軸13を中心とする上部構造体14の旋回運動によって行われるので、この位置決めは非常に正確に行われなければならない。
・さらに、カウンタウェイトベースプレート22は、剪断力が発生した場合でも、接続手段30を所定の位置にしっかりと保持しなければならない。このような剪断力は、例えば、バラストシリンダ23が接続領域34内に旋回し、それらの中で当接するか又は擦るときに発生し得る。剪断力は、傾斜やコーナリングで発生することもある。
・上部構造体14上のバラストシリンダ23によるカウンタウェイト装置20の装備のための接続手段30の位置決めする。
・カウンタウェイト装置20を、例えば、図7に示すような配置装置18上で、下部走行体12上に配置すること。バラストシリンダ23の結合部品は、したがって、接続手段30の結合領域38内に係合することができる。特に、下部走行体12上の旋回軸13を中心とする上部構造体14の旋回運動によって行われるので、この位置決めは非常に正確に行われなければならない。
・さらに、カウンタウェイトベースプレート22は、剪断力が発生した場合でも、接続手段30を所定の位置にしっかりと保持しなければならない。このような剪断力は、例えば、バラストシリンダ23が接続領域34内に旋回し、それらの中で当接するか又は擦るときに発生し得る。剪断力は、傾斜やコーナリングで発生することもある。
接続手段30は、キャリアプレート(ベースプレート)22を取り扱うためのクレーンの取付手段(例えば、チェーン又はロープ)を締結するための取付要素として働く中間部52において横方向に凹部31を有する。
ここに示した実施形態では、接続手段30は互いに平行に、そしてカウンタウェイトのベースプレート22の側縁部と整列されている。それによって、カウンタウェイトのベースプレート22の製造を容易にする、特に好ましい配置が得られる。このことは、特に、鋼製ボックスに固体金属ブロックを充填し、その後に結合剤を充填することによって行われ、この並列配置は、金属ブロックを鋼製ボックスに充填するための幾何学的に理想的な領域を生成し、それによって、製造は単純かつ安価な方法で可能となる。同様のことが、カウンタウェイト要素24と、接続手段30を通るためのそれらの凹部にも適用される。
切欠48の領域内で凹部40に隣接する図5及び図6で認識されるカウンタウェイトベースプレート22下側の円形の切欠60は、カウンタウェイトベースプレート22を下部走行体12の配置領域上に正しく位置決めするための配置センタリング手段としての機能を果たす。下部走行体12は、好ましくは、切欠60内に移動するカウンタ配置センタリング手段62として対応する突起を有する。それにより、接続手段30は、特にクレーン制御装置に認識されているカウンタウェイト装置20を装備するために、常に正しい位置にある。
図7には具体的な例が示されており、カウンタ配置センタリング手段62は、中央バラスト82の側壁に横方向に設置されているプラットフォーム上に配置されている。
カウンタウェイトベースプレート22の旋回軸13からの異なる距離での位置決めを可能にするために(例えば、上部構造体の旋回軸13に対するその位置において調整可能なバラストシリンダ23との組み合わせにおいて)、例えば、独国特許出願公開第10 2015 013 488号公報に記載されるような、2つよりも多い配置センタリング手段60を設けることができる。
図10及び図11では、本発明によるカウンタウェイト装置20の第2実施形態が、その長辺に沿った斜視図(図10)及び接続手段30の1つを通る断面図(図11)で示されている。第1実施形態とは異なり、接続手段30は、ここではカウンタウェイトベースプレート22の凹部40内に変位可能に支持されず、金属カバープレート42を介して覆われているが、むしろカウンタウェイトベースプレート22に固定溶接されている。したがって、凹部40内のベース部50の自由度を有する上述の解決策による接続は、ここでは必要ではない。溶接接続部は、十分な負荷を受けることができる。
図11から分かるように、配置センタリング手段として作用する切欠60は、カウンタウェイトベースプレート22内になく、むしろ、接続手段30の下側、すなわちそのベース部50内にある。切欠60に押し込まれ、下部走行体12のカウンタ配置センタリング手段62として作用するボルト62も同様に認識することができる。より平坦な細長い領域61が、切欠60の円形下側領域の脇に配置されている。カウンタウェイトベースプレート22の位置合わせに際しては、まずボルト62の導入面取り部が切欠の細長い領域61に導入される。ここでは、カウンタウェイトベースプレート22の正しい位置決めのために、既に1自由度だけ少ない。次いで、ボルト62は、切欠60のより深い領域に到達し、カウンタウェイトベースプレート22がその正しい位置に下降することができるまで、細長い領域61内に案内される。
10 移動式クレーン
12 下部走行体
13 旋回軸
14 上部構造体
16 ブーム
18 配置装置
20 カウンタウェイト装置
21 バラストフレーム
22 カウンタウェイトベースプレート
23 バラストシリンダ
24 カウンタウェイト要素
30 接続手段
31 取付手段/凹部
32 配置領域
34 センタリング手段
35 締結部
36 締結手段
37 ボルトマウント
38 結合領域
39 凹部
40 凹部
41 開口
42 カバー(金属カバープレート)
44 ネジ
45 突起部
46 壁
48 切欠
50 基部
52 中間部
54 結合部
60 配置センタリング手段(切欠)
61 細長い領域
62 カウンタ配置センタリング手段
70 安定化金属板
71 開口
72 ボルト
80 ピボット部
82 中央バラスト
12 下部走行体
13 旋回軸
14 上部構造体
16 ブーム
18 配置装置
20 カウンタウェイト装置
21 バラストフレーム
22 カウンタウェイトベースプレート
23 バラストシリンダ
24 カウンタウェイト要素
30 接続手段
31 取付手段/凹部
32 配置領域
34 センタリング手段
35 締結部
36 締結手段
37 ボルトマウント
38 結合領域
39 凹部
40 凹部
41 開口
42 カバー(金属カバープレート)
44 ネジ
45 突起部
46 壁
48 切欠
50 基部
52 中間部
54 結合部
60 配置センタリング手段(切欠)
61 細長い領域
62 カウンタ配置センタリング手段
70 安定化金属板
71 開口
72 ボルト
80 ピボット部
82 中央バラスト
Claims (15)
- 移動可能な下部走行体(12)と、
前記下部走行体(12)上に旋回可能に支持された上部構造体(14)と、
前記上部構造体(14)と結合可能であり、かつ、カウンタウェイトベースプレート(22)、及び、前記カウンタウェイトベースプレート(22)に対して実質的に垂直に延び、かつ、カウンタウェイト装置(20)を前記上部構造体(14)に結合するためにそれに接続された、少なくとも1つの接続手段(30)を備えるカウンタウェイト装置(20)とを備える移動式クレーン(10)であって、
前記少なくとも1つの接続手段(30)が、
a) 前記カウンタウェイトベースプレート(22)が前記接続手段(30)上に置かれ、少なくとも前記移動式クレーン(10)の傾斜がない場合に、前記カウンタウェイトベースプレート(22)の重量力を導入する、配置領域(32)と、
b) 前記カウンタウェイト装置(20)を前記上部構造体(14)上の設置位置に配置することができる、センタリング手段(34)と、
c) それを介して、前記カウンタウェイト装置(20)が、前記設置位置において前記上部構造体(14)に取り外し可能に接続可能な締結手段(36)と、
を備えることを特徴とする移動式クレーン(10)。 - 前記接続手段(30)が、一体に、特に好ましくは、実質的に平らな形状を有する一体の、金属板構造として構成される、
請求項1に記載の移動式クレーン(10)。 - 前記接続手段(30)が、前記カウンタウェイト装置(20)のベースプレート(22)に固定して接続され、特に溶接されている、
請求項1又は2に記載の移動式クレーン(10)。 - 前記接続手段(30)が、
前記カウンタウェイトベースプレート(22)の凹部(40)に受け入れられるベース部(50)と、
前記凹部(40)の開口(41)を通して突出する中間部(52)と、
前記上部構造体(14)と結合するための結合部(54)とを備え、
前記ベース部(50)が、前記配置領域(32)を備え、特に、前記中間部(52)及び前記凹部(40)の前記開口(41)よりも大きな幅を有する、
請求項1又は2に記載の移動式クレーン(10)。 - 前記凹部(40)が、前記カウンタウェイトベースプレート(22)の下側に向かって開口し、前記カウンタウェイトベースプレート(22)に接続可能なカバー(42)によって閉じられ、
好ましくは、前記凹部(40)が、特に、前記凹部(40)の壁(46)への前記配置領域(32)の取付による一方の側へ、また、前記カバー(42)での前記ベース部(50)の取付による他方の側へ、結合される前記凹部(40)内の前記接続手段(30)の長手方向への移動を可能にする、
請求項4に記載の移動式クレーン(10)。 - バラスト装置が、前記上部構造体(14)に設けられ、
特に、前記カウンタウェイト装置(20)を、特に、前記下部走行体(12)の配置領域から、その上に持ち上げて置くように構成され、
前記接続手段(30)が、結合領域(38)を有し、前記結合領域(38)を介して、前記カウンタウェイトベースプレート(22)に対向して配置された端部に、前記バラスト装置との結合を確立することができる、
請求項1から5のいずれか1項に記載の移動式クレーン(10)。 - 前記バラスト装置は、前記少なくとも1つの接続手段(30)の前記結合領域(38)と解放可能に係合することができる、少なくとも1つの油圧式バラストシリンダ(23)を備え、
好ましくは、前記バラスト装置は、さらに、締結手段を介して前記上部構造体(14)に接続可能なバラストフレーム(21)を備える、
請求項6に記載の移動式クレーン(10)。 - 前記結合領域(38)が凹部(39)を備え、
その内部に前記油圧式バラストシリンダ(23)の結合部品が、
特に前記上部構造体(14)をその旋回軸(13)を中心に旋回させることによって移動可能であり、
好ましくは、前記結合部品が前記凹部(39)内にロック可能である、
請求項7に記載の移動式クレーン(10)。 - 前記カウンタウェイトベースプレート(22)上に積み重ね可能な少なくとも1つのカウンタウェイト要素(24)をさらに備え、
前記カウンタウェイト要素(24)は、前記少なくとも1つの接続手段(30)が下降配置状態で突出する少なくとも1つの凹部を有する、
請求項1から8のうちのいずれか1項に記載の移動式クレーン(10)。 - 少なくとも1つのカウンタウェイト要素(24)の前記凹部は、前記油圧式バラストシリンダ(23)の前記結合部品を前記接続手段(30)の前記結合領域(38)の脇の前記凹部(39)内に配置することができ、
かつ前記上部構造体(14)を旋回させることにより、前記結合領域(38)内に進入することができるように構成され、
好ましくは、前記凹部(39)は、前記少なくとも1つの油圧式バラストシリンダ(23)によって前記カウンタウェイト装置(20)を持ち上げることができるロック位置で、前記結合部品が当接する当接部を有する、
請求項8に記載の移動式クレーン(10)。 - 前記カウンタウェイト装置(20)が、前記カウンタウェイトベースプレート(22)に接続され、
前記カウンタウェイトベースプレート(22)の重心から同じ距離に配置され、及び/又は、互いに平行に、若しくは、互いに旋回される、少なくとも2つの相互に離間された接続手段(30)を備える、
請求項1から10のうちのいずれか1項に記載の移動式クレーン(10)。 - 前記カウンタウェイト装置(20)が、前記カウンタウェイト装置(20)を前記下部走行体(12)の配置領域上に位置決めするための少なくとも1つの配置センタリング手段を備え、
好ましくは、前記配置領域が、前記カウンタウェイト装置(20)を前記下部走行体(12)上に正しく位置決めするために、前記配置センタリング手段と係合可能な少なくとも1つの対応するカウンタ配置センタリング手段を有し、
前記配置センタリング手段が、特に、前記カウンタウェイトベースプレート(22)の下側及び/又は前記少なくとも1つの接続手段(30)の下側に配置される、
請求項1から11のいずれか1項に記載の移動式クレーン(10)。 - 前記締結手段(36)が、前記上部構造体(14)とのボルト接続を確立するためのボルトマウント(37)を有する締結部(35)を備え、
前記上部構造体(14)が、好ましくは、前記ボルト接続の下に位置して前記接続手段(30)の締結部(35)を押し込んで前記ボルト接続を確立することができる開口を有する、
請求項1から12のいずれか1項に記載の移動式クレーン(10)。 - 前記上部構造体(14)が、前記カウンタウェイト装置(20)を、前記接続手段(30)のセンタリング手段(34)と協働することにより、前記カウンタウェイト装置(20)の上昇時に、前記上部構造体(14)に接続される設置位置に自動的に配置するように構成されたカウンタセンタリング手段を備え、
センタリング手段(34)は、面取り面を含むことが好ましく、
及び/又はセンタリング手段は、好ましくは、前記締結手段(36)の領域に配置され、
前記接続手段(30)の端部が、前記カウンタウェイトベースプレート(22)に対向して配置されている、
請求項1から13のいずれか1項に記載の移動式クレーン(10)。 - 好ましくは、前記カウンタウェイトベースプレート(22)上に積み重ね可能な少なくとも1つのカウンタウェイト要素(24)をさらに備える、
請求項1から14のいずれか1項に記載の移動式クレーン(10)に用いられるカウンタウェイト装置(20)。
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