JP2023546285A - 懸架性質を有するハイブリッド構造体 - Google Patents

Abstract

懸架性質を有するハイブリッド構造体であって、外面を有するコア部材と、コア部材の外面と関連付けられ、かつ少なくともそのいくつかの領域に減少可能な体積を有する、減少可能な体積の層と、外部面及び内部面を有し、かつ接続装置によって減少可能な体積層を介してコア部材に接続された被覆層と、を備えている、ハイブリッド構造体。減少可能な体積は、互いに離間されたエアギャップ、又は該ギャップ内に収容されたかかるギャップ及び弾性発泡体層部分、又はコア部材の外面と被覆層との間に挟持された弾性発泡体層であって、間にいかなる間隔も含まない複数の該領域を構成する、弾性発泡体層によって構成することができる。被覆層は、減少可能な体積を覆う領域は、かかる領域に屈曲力が印加されたときに、該領域の被覆層の内部面と外部面との間の厚さを維持しながら、減少可能な体積の中へ撓み、屈曲力が解放されたときに、元の状態に戻ることができ、それによって、懸架性質をハイブリッド構造体に提供するような材料で作製され、厚さを有する。

Description

ユーザの快適な軟らかさを向上させるための懸架特性／性質を有する物品又は製品がよく知られている。そうした物品としては、その上に力が印加されると、懸架する又は潰れる自転車用シート、電動車両用シート、椅子の構成要素、ソファー、及び自動車用内装部品が挙げられる。

従来、これらの物品は、異なる材料で形成され、しばしば、懸架性質を提供するために圧縮可能な弾性発泡体層を含み、外部布地層によって覆われ、接着剤によって、又は熱処理によって、又は縫製によって接合される。複数の層のうちの１つ以上は、エネルギーを吸収し、ユーザが物品に力を印加したときに、ユーザに対する衝撃を低減することができる。

上記の物品の層として使用される材料は、しばしば、熱硬化性で、リサイクル不可能であり、環境廃棄物を増加させ続けている。そうした材料の例としては、ポリウレタン（Polyurethane、ＰＵ）、ポリ塩化ビニル（Polyvinyl chloride、ＰＶＣ）、又はエチレンビニルアセテート（Ethylene-vinyl acetate、ＥＶＡ）が挙げられる。

ＣＮ１０７８２６１８６Ａは、高められた熱放散性を提供するために自転車用シートのテーパ状端部に装着されるように構成された自転車用シートクッションに関する。自転車用シートクッションは、布層によって覆われた可撓性クッションプレートを備え、可撓性プレートは、自転車用シートの表面と接触して自転車用シートから可撓性クッションプレートを分離させる複数の突起を有する。全ての突起の間には、放熱領域を増加させて、可撓性クッションプレートの放熱を速めるために通気ギャップが形成されている。

ＵＳ２０１９／２９１８０２は、二輪車用サドルに関するものであり、サドルに配置された発泡材料層及び表面層を含み、表面層が、発泡材料層の上に配置されてそれを覆っており、複数の離間された貫通孔が、発泡材料層に形成されている。発泡材料層の下面には、バイオゲル層が形成されている。発泡材料層の貫通孔のそれぞれには、複数のバイオゲルブロックが充填されている。バイオゲルブロックの各々は、表面層の下側と接触する頂端部と、バイオゲル層と一体的に接続された底端部と、を有する。バイオゲル層は、快適なライディングエクスペリエンスをライダーに提供し、更に、抗菌効果も達成する。

本開示の主題の１つの態様によれば、上記した種類の物品で形成すること、又はその一部を構成することができるハイブリッド構造体が提供され、該ハイブリッド構造体は、厚い剛性コア部材に接続された薄い剛性被覆層を備え、被覆層に屈曲力が印加されたときに、それらの間の減少可能な体積の層を介して、懸架性質を構造に提供する。

ハイブリッド構造体は、外面を有するコア部材と、コア部材に接続され、外面及び内面を有する被覆層と、コア部材の外面と被覆層の内面との間の少なくともいくつかの領域の減少可能な体積の層と、を備えることができ、被覆層が作製される材料と、被覆層の厚さと、減少可能な体積の寸法との組み合わせは、減少可能な体積を覆う被覆層の領域に屈曲力が印加されたときに、該領域の被覆層の厚さを維持しながら、この領域が減少可能な体積の中へ撓み、元の状態に戻るものであり、それによって、かかる発泡体を被覆層として使用することなく弾性発泡体のような懸架性質を提供する。

したがって、本説明及び特許請求の範囲では、別途具体的に示されていない限り、「力」又は「屈曲力」という用語は、懸架性質が提供され、被覆層及び構造体の厚さ方向、すなわち被覆層の外部面に対して垂直な方向に沿って少なくとも部分的に方向付けられる力を意味し、構成要素又は材料に関して使用される「剛性」という用語は、その形状を生成されたままに維持し、（例えば、被覆層のように）上記の力の下で非圧縮性であるように、又は（例えば、コア部材にあるように）該力の下で弾性発泡体よりも実質的に低い圧縮性を有するように、弾性発泡体よりも実質的に剛性であることを意味し、被覆層に関する「薄い」という用語は、この層の厚さが、上に示したように撓むことを可能にするほどに薄いことを意味し、コア部材に関する「厚い」という用語は、この部材の厚さが被覆層の厚さを実質的に超えており、接続装置によってその上に被覆層を確実に保持するのに十分厚いことを意味する。

被覆層は、コア部材に固定的かつ柔軟に接続され、本説明及び特許請求の範囲では、「固定的」という用語は、接続が永続的であること、すなわち、被覆層をコア部材から容易に接続解除することができないことを意味し、「柔軟」という用語は、接続が、上で説明したように被覆層を撓ませることを可能にすることを意味する。

減少可能な体積の層は、互いに離間されたコア部材と被覆層との間に形成されたエアギャップによって、例えばコア部材の外面及び／又は被覆層の内面のバンプによって、又はかかるギャップ及び該ギャップ内に収容された弾性発泡体層部分によって、又は被覆層とコア部材の外面との間に挟持された、該ギャップを含まない弾性層によって構成することができる。弾性層が使用される場合は、エアギャップの有無にかかわらず、該屈曲力のその上への印加に応じて被覆層の該領域によって弾性的に圧縮されるように構成される。

減少可能な体積の層を介したコア部材と被覆層との接続は、コア部材の対応する接続要素に係止係合する被覆層と関連付けられた複数の接続要素を備えている、懸架を可能にする接続装置によって提供することができ、それにより、接続要素と関連付けられ、かつ下に減少可能な体積を有する被覆層の領域に該屈曲力が印加されたときに、その上方にこの体積を有するコア部材の対応する接続要素とともに、コア部材の内側方向に自由に移動する。

懸架を可能にする接続装置は、迅速接続嵌合装置とすることができる。例えば、接続要素は、被覆層の内面から突出する係止可能な突起の形態とすることができ、コア部材は、例えばスナップ嵌合装置によって、突起を受容する対応する係止凹部を備えることができる。各係止可能な突起は、下に減少可能な体積を有する被覆層の領域と関連付けることができ、それは、その上方にこの体積を有するコア部材の領域に係止係合することができる。係止可能な突起は、コア部材の対応する係止凹部で受容される被覆層の領域のいくつかに位置することができる。この配置は、被覆層の関連付けられた領域が下に配設された減少可能な体積の中へ撓んだときに、対応する深さを有する対応する凹部の中へ各突起が内向きに移動することを可能にするためのものなどとすることができる。この場合、コア部材の厚さは、上記の深さを有する係止凹部を収容するのに十分厚くなければならない。

したがって、記載されたハイブリッド構造体では、コア部材の上に被覆層及び減少可能な体積の層のパラメータの組み合わせによって達成される懸架性質は、懸架を可能にする接続装置によって更に促進される。

被覆層及び減少可能な体積の層のパラメータは、被覆層の厚さ及び材料、減少可能な体積の層の厚さを含み、この層が、互いに離間された減少可能な体積の領域を備えているときに、かかる領域のジオメトリの全ては、減少可能な体積の領域を覆う被覆層の領域が、該領域の中へ撓み、そして、被覆層の隣接する撓んでいない領域によって支持された膜、すなわち、力が印加されていない領域のように、元の状態に戻ることを可能にするように選択される。

上記の領域が、例えばコア部材の外面又は被覆層の内面上のバンプによって、互いに離間されたコア部材のエアギャップの形態である場合、上記パラメータは、バンプ及びそれらの間の空間領域の寸法に画定されたギャップの配置及び寸法を含み、これらは、空間領域を覆う被覆層の領域が、対応するギャップの中へ撓み、そして、被覆層の隣接する撓んでいない領域によって支持された膜のように、元の状態に戻ることを可能にするように選択される。バンプ及び空間領域のパラメータに関して、バンプ間の少なくとも大部分の空間領域は、本質的に、コア部材の外面に沿ったバンプの最大寸法を超える長さを有することができる。バンプは、それらの間の距離よりも低く、かつ少なくともそれ以上であり、任意選択的に被覆層の厚さよりも高い、高さを有することができる。バンプは、達成することが必要である被覆層に沿った懸架性質の分配に従うパターンで配置することができる。

コア部材がその外面にバンプとともに形成されたときに、被覆は、ギャップの深さを画定するバンプの高さを超えない厚さを有することができる。コア部材は、少なくとも該バンプを通して測定した場合に被覆層の厚さよりも厚い、厚さを有することができる。コア部材の厚さは、本質的に、被覆層の厚さよりも厚くすることができる。

被覆層がその内面でバンプとともに形成されたきに、バンプの高さは、ギャップの高さを画定し、被覆層は、バンプ間の領域にバンプの高さより薄い厚さを有することができる。

コア部材又は被覆層がバンプとともに形成されたときに、構造体は、バンプに対応する孔とともに形成され、かつバンプが孔から被覆層に向かって突出するように被覆層とコア部材との間に位置するように構成された弾性層を更に備えることができ、被覆層が、バンプのうちの少なくともいくつかに載置されて、該力の印加に応じて、ギャップに対応するその領域の弾性層に向かって、又はその中へ内向きに撓むことを可能にする。この場合、減少可能な体積の層がその減少可能な体積の領域の間にいかなる間隔も含まない弾性層の形態である場合、弾性層／部分の厚さは、被覆層の厚さを超え得るか、又は少なくともその厚さよりも薄くなり得る。

弾性層又は弾性層部分が減少可能な体積の層を構成する場合、上述の懸架を可能にする接続装置は、弾性層を介して被覆層をコア部材に固定的かつ柔軟に接続する。

構造体の重量を低減させるために、コア部材は、被覆層よりもコンパクトにすること、すなわち、より低い嵩密度を有することができるが、それでも、使用時に、その接続要素のその形状及び接続部を維持するのに十分剛性である。加えて、コア部材の材料は、被覆層の材料よりも高い圧縮性を有することができる。この場合、コア部材の外面がバンプとともに形成された場合は、バンプを覆うその領域の被覆層に屈曲力が印加されたときに、バンプが圧縮され得、また、被覆層の内部面がバンプとともに形成された場合は、そのバンプの上方の被覆層の対応する領域に屈曲力が印加されたときに、後方のバンプの下にあるコア部材の外面の領域がその屈曲力によって圧縮され得る。

懸架を可能にする接続装置は、スナップ嵌合装置によって減少可能な体積の層を介して被覆層をコア部材に接続することができ、その外側面から離れた被覆層の内面から突出し、かつ前述の係止可能な突起を構成する雄型部分と、前述の係止凹部を構成し、かつ弾性層を通過する雄型部分／係止可能な要素をその中で係止的に受容するように構成された、被覆層に向かって開いているコア部材内の雌型部分と、を備えることができる。

その任意の実施形態によるハイブリッド構造体では、懸架性質がその構造体に提供されることにより、被覆層及びコア部材が弾性発泡材料で作製されないという事実は、その洗浄などの被覆層のメンテナンスを容易に行う能力、及び機械的接続によって被覆層をコア部材に接続し、それによって、接着剤、縫製、などを使用する必要性を回避する能力、が挙げられるが、これらに限定されない、いくつかの利点を提供する。更に、被覆層が剛性であることにより、単純な迅速接続嵌合装置によってコア部材に接続することができ、ハイブリッド構造体の単純かつコスト効果的な組み立てを容易にする。

上述のハイブリッド構造体の更なる利点は、その構成要素及び接続要素の全部又は少なくとも大部分を、コア部材と層とを分離させることなく、その熱処理を含むそれらのリサイクルを可能にする材料で作製することができることである。これは、ハイブリッド構造体が、例えば上記の接続装置のように、単に機械的手段だけによって互いに接続された複数の構成要素を備えている本開示の主題の別の態様を構成しており、構成要素及び接続要素が作製される材料は、分離することなく、その熱処理を含むそれらのリサイクルを可能にするものなどとすることができる。例えば、少なくともコア部材及び被覆層の材料は、同じ熱可塑性基礎物質又は同じリサイクル温度で溶融可能な異なる熱可塑性基礎物質で構成することができ、該／各基礎物質は、任意選択的に、該温度で溶融する該材料内の唯一の物質である。

ハイブリッド構造体の構成要素の材料中の上述した基礎物質は、ハイブリッド構造体の異なる構成要素において異なる材料の形態を有する、例えばポリプロピレン族などの同じポリマー族の熱可塑性ポリマーとすることができる。かかる構成要素は、ハイブリッド構造体全体の重量の９０％超、任意選択的に９３％超、例えば少なくとも９５％を構成する、総重量を有することができる。例えば、構造体の少なくとも１つの最も厚い構成要素の材料は、膨張粒子発泡体の形態とすることができ、接続要素を含む少なくとも１つ以上の他の構成要素の材料は、コア部材の嵩密度よりもはるかに高い嵩密度を有する圧縮連続材料とすることができる。例えば、上で説明したようなコア部材、被覆層、及び接続装置を備えているハイブリッド構造体では、最大厚さを有するコア部材は、膨張粒子発泡体で作製することができ、被覆層及びその接続要素は、コア部材の嵩密度よりも高い嵩密度を有する圧縮材料で作製される。この場合、コア部材は、所望の形状に粒子発泡成型することによって形成することができ、被覆層は、射出成型若しくは圧縮成型、熱成形、押し出し、真空成形、又は他の技術によって作製することができ、被覆層及び接続要素を、生成されたままの形状に維持することを可能にする。

もしあれば弾性層は、ハイブリッド構造体全体の重量の小部分を構成することができる重量を有することができるので、リサイクル温度を超える温度で溶融可能でない材料で作製された場合であっても、そこから分離することなくハイブリッド構造体の他の構成要素とともにリサイクルすることができる。

本出願及び特許請求の範囲では、ハイブリッド構造体に関して「分離することなくリサイクルすること」とは、概して、従来のプラスチックリサイクルプロセスを意味し、これは、ハイブリッド構造体全体を小さい部品／かけらに挽き／押し潰し、それらを加熱してその中の溶融可能な物質を溶融させ、その後に、任意の好適な目的のために、溶融した物質とその中に浮遊する溶融不可能な物質との混合物を使用することを含むことが言及されるべきである。

上記の全ての例では、接続する要素及び接続要素、又は係止可能な突起及び係止凹部、又は雄型部分及び雌型部分として上で参照した接続装置の構成要素は、被覆層及びコア部材との単一体として形成することができ、又は別個に製造し、次いで、被覆層及びコア部材の一方又は両方とともに組み立てることができる。

以下は、本開示の主題によるハイブリッド構造体が有し得る例示的な実施形態である。
実施形態１．ハイブリッド構造体であって、少なくとも、
外面を有するコア部材と、
コア部材の曲げ弾性率よりも実質的に高い曲げ弾性率を有する熱可塑性ポリマーで作製された被覆層であって、外側面及び内面を有し、かつコア部材の外面の少なくとも一部分と同じ形状を有する少なくとも内面とともに生成された、被覆層と、
コア部材の外面及び被覆層の内面のうちの少なくとも１つから、少なくともその一部分に沿って突出する複数のバンプであって、被覆層の内面とコア部材の該空間領域との間に複数のギャップを画定する、複数のバンプの間の間隔を有する、複数のバンプと、
コア部材及び被覆層を互いに接続する、迅速接続嵌合装置と、を備え、
被覆層及びギャップが、ギャップに対応するその領域の被覆層の外側面における屈曲力の印加に応じて、該領域がギャップの中へ内向きに撓み、力が除去されたときに元の状態に戻り、それによって、弾性発泡体のような懸架性質を有する構造体を提供するように構成されている、ハイブリッド構造体。
実施形態２．熱可塑性ポリマーの曲げ弾性率が、１１０～１８００ＭＰａである、実施形態１に記載の構造体。
実施形態３．コア部材が、被覆部材の厚さよりも厚い厚さを有する、実施形態１又は２に記載の構造体。
実施形態４．被覆層の厚さが、０．５～３．５ｍｍである、実施形態３に記載の構造体。
実施形態５．迅速接続嵌合装置が、スナップ留め嵌合装置の形態である、実施形態１～４のいずれか１つに記載の構造体。
実施形態６．迅速接続嵌合装置が、コア部材内の複数の雌型部分と、被覆層から突出し、かつ雌型部分内に受容され、それによって、コア部材を被覆層と確実に接続するように構成された対応する複数の雄型部分と、を備えている、実施形態５に記載の構造体。
実施形態７．被覆層が、雄型部分との単一体として形成されている、実施形態６に記載の構造体。
実施形態８．被覆層が、少なくとも構造体の組み立て前に、少なくとも２つの別個の被覆層部品を備え、第１の部分の外周の少なくとも一部分及び第２の部分の外周の少なくとも一部分が、接続部材によって互いに、並びにコア部材と接続される、請求項１～１１のいずれか１つに記載の構造体。
実施形態９．接続部材が、コア部材と被覆層との組み立てによって１つ以上の外部要素の結合を容易にするように構成されている、実施形態８に記載の構造体。
実施形態１０．バンプに対応する孔とともに形成され、かつバンプが孔から突出するように被覆層とコア部材との間に位置する弾性層を更に備え、被覆層が、該力の印加に応じて、該ギャップ内の弾性層の中へ内向きに撓み、それによって、ギャップに対応するその領域において該弾性層を圧縮することを可能にする、実施形態１～９のいずれか１つに記載の構造体。
実施形態１１．バンプ間の空間領域の少なくとも大部分が、本質的に、被覆層の厚さを超える長さを有する、実施形態１～１０のいずれか１つに記載の構造体。
実施形態１２．被覆層の厚さが、バンプの高さよりも薄い、実施形態１～１１のいずれか１つに記載の構造体。
実施形態１３．被覆層がコア部材に固定される場所に隣接するバンプが、外面に沿って、該場所からより遠くに離間されたバンプの最大寸法よりも長い最大寸法を有する、実施形態１～１２のいずれか１つに記載の構造体。
実施形態１４．バンプの少なくとも大部分が、コア部材によって覆われた外面の少なくとも大部分に沿って一様に配置されている、実施形態１～１３のいずれか１つに記載の構造体。
実施形態１５．ハイブリッド構造体であって、少なくとも、
外面を有するコア部材と、
コア部材の曲げ弾性率よりも実質的に高い曲げ弾性率を有する熱可塑性ポリマーで作製された被覆層であって、外側面及び内面を有し、かつコア部材の外面の少なくとも一部分と同じ形状を有する少なくとも内面とともに生成された、被覆層と、
コア部材及び被覆層を互いに接続する、迅速接続嵌合装置と、
被覆層とコア部材との間の弾性層と、を備え、
被覆層が、被覆層の領域における屈曲力の印加に応じてこの領域が弾性層の中へ内向きに撓み、力が除去されたときに元の状態に戻り、それによって、構造体に懸架性質を提供し、該構造体が、かかる発泡体を被覆層として使用することなく、弾性発泡体のように振る舞うことを可能にするように構成されている、ハイブリッド構造体。
実施形態１６．弾性層が、弾性発泡材料で作製される、実施形態１５に記載の構造体。
実施形態１７．熱可塑性ポリマーの曲げ弾性率が、１１０～１８００ＭＰａである、実施形態１５又は１６に記載の構造体。
実施形態１８．被覆層の厚さが、０．５～３．５ｍｍである、実施形態１７に記載の構造体。
実施形態１９．迅速接続嵌合装置が、スナップ留め嵌合装置の形態である、実施形態１５～１８のいずれか１つに記載の構造体。
実施形態２０．迅速接続嵌合装置が、コア部材内の複数の雌型部分と、被覆層から突出し、かつ雌型部分内に受容され、それによって、コア部材を被覆層と確実に接続するように構成された対応する複数の雄型部分と、を備えている、実施形態１９に記載の構造体。
実施形態２１．被覆層が、雄型部分との単一体として形成されている、実施形態２０に記載の構造体。
実施形態２２．コア部材、被覆層、及びもしあれば弾性層が、分離することなくリサイクルすることを可能にする材料で作製される、実施形態１～２１のいずれか１つに記載の構造体。
実施形態２３．コア部材及び被覆層が作製される材料が、同じ基礎物質を含み、材料の形態が異なる、実施形態１～２２のいずれか１つに記載の構造体。
実施形態２４．弾性層が、コア部材及び被覆層の材料と同じ基礎物質を含み、かつそれらと材料の形態が異なる、実施形態１０又は１５に直接的又は間接的に従属するときの実施形態２３に記載の構造体。
実施形態２５．被覆層が、該屈曲力の印加に応じて撓んだときにその厚さを維持する、実施形態１～２４のいずれか１つに記載の構造体。
実施形態２６．コア部材が作製される材料が、膨張粒子発泡体である、実施形態１～２５のいずれか１つに記載の構造体。
実施形態２７．被覆層が、コア部材の嵩密度よりも高い嵩密度を有する、実施形態１～２６のいずれか１つに記載の構造体。
実施形態２８．コア部材及び被覆層が作製される材料が、ポリプロピレンを含む、実施形態１～２７のいずれか１つに記載の構造体。
実施形態２９．もしあれば弾性層が作製される材料が、ポリプロピレンを含む、実施形態２８に記載の構造体。
実施形態３０．コア部材及び被覆層のうちの少なくとも１つが、その表面のうちの少なくとも１つの湾曲形状を有する、実施形態１～２９のいずれか１つに記載の構造体。
実施形態３１．ハイブリッド構造体であって、
外面を有するコア部材と、
外側面及び内面を有し、かつコア部材の外面の少なくとも一部分と同じ形状を有する少なくとも内面とともに生成された、被覆層と、
コア部材の外面及び被覆層の内面のうちの少なくとも１つから、少なくともその一部分に沿って突出する複数のバンプであって、複数のバンプの間に間隔を有する、複数のバンプと、を含み、
被覆層が、コア部材に固定的に取り付けられて、被覆層の内面とコア部材の外面との間に複数のギャップを作成するように構成され、ギャップが、該間隔によって画定され、
ギャップに対応するその領域の被覆層の外側面における力の印加に応じて、該領域がギャップの中へ内向きに撓み、力が除去されたときに元の状態に戻るように、被覆層及びギャップが構成されている、ハイブリッド構造体。
実施形態３２．コア部材及び被覆層が、例えばスナップ嵌合などの、迅速接続嵌合装置によって互いに固定的に接続されるように構成されている、実施形態３１に記載のハイブリッド構造体。
実施形態３３．ハイブリッド構造体であって、
外面を有するコア部材と、
外側面及び内面を有し、かつコア部材の外面の少なくとも一部分と同じ形状を有する少なくとも内面とともに生成された、被覆層と、
コア部材の外面及び被覆層の内面のうちの少なくとも１つから、少なくともその一部分に沿って突出する複数のバンプであって、被覆層の内面とコア部材の外面との間に複数のギャップを画定する、複数のバンプの間の間隔を有する、複数のバンプと、
コア部材及び被覆層を互いに接続する、迅速接続嵌合装置と、を備え、
被覆層及びギャップが、ギャップに対応するその領域の被覆層の外側面における屈曲力の印加に応じて、該領域がギャップの中へ内向きに撓み、力が除去されたときに元の状態に戻り、それによって、弾性発泡体のような懸架性質を有する構造体を提供するように構成されている、ハイブリッド構造体。
実施形態３４．バンプ間の空間領域の少なくとも大部分が、本質的に、コア部材の外面に沿ってバンプの最大寸法を超える長さを有する、実施形態３１、３２、又は３３のいずれか１つに記載のハイブリッド構造体。
実施形態３５．バンプが、それらの間の距離よりも低い、かつ少なくとも被覆層の厚さ以上の、任意選択的に、それよりも高い高さを有する、実施形態３１～３４のいずれか１つに記載のハイブリッド構造体。
実施形態３６．被覆層が、バンプの高さ以下の厚さを有する、実施形態３１～３５のいずれか１つに記載のハイブリッド構造体。
実施形態３７．被覆層をコア部材に固定的に接続するように構成された迅速接続嵌合装置が、その外側面から離れた被覆層の内面から突出する雄型部分と、雄型部分をその中で係止的に受容するように構成された、被覆層に向かって開いているコア部材内の雌型部分と、を備えている、実施形態３２～３６のいずれか１つに記載のハイブリッド構造体。
実施形態３８．雄型部分が、被覆部材との単一体として形成されている、実施形態３７に記載のハイブリッド構造体。
実施形態３９．雄型部分が、空間領域を覆う被覆層の該領域のいくつかに位置し、雌型部分が、対応する空間領域内に位置する、実施形態３６、３７、又は３８のいずれか１つに記載のハイブリッド構造体。
実施形態４０．バンプに対応する孔とともに形成され、かつバンプが孔から突出するように被覆層とコア部材との間に位置するように構成された弾性層を更に備え、被覆層が、該力の印加に応じて、ギャップに対応するその領域の弾性層に向かって、又はその中へ内向きに撓むことを可能にする、実施形態３０～３９のいずれか１つに記載のハイブリッド構造体。
実施形態４１．コア部材、被覆層、及びもしあれば弾性層が、分離することなくリサイクルすることを可能にする材料で作製される、実施形態３０～４０のいずれか１つに記載のハイブリッド構造体。
実施形態４２．懸架性質を有するハイブリッド構造体であって、
外面を有するコア部材と、
外側面及び内面を有する被覆層を有する被覆層であって、コア部材の外面の少なくとも一部分と同じ形状を有する少なくとも内面とともに生成され、コア部材に固定的に取り付けられるように構成されている、被覆層と、
任意選択的に発泡材料で作製された、被覆層とコア部材との間の弾性層と、を備え、
被覆層が、被覆層の領域における力の印加に応じて、この領域が弾性層の中へ内向きに撓み、力が除去されたときに元の状態に戻る、該懸架性質を提供する構成されている、ハイブリッド構造体。
実施形態４３．コア部材及び被覆層が、例えばスナップ嵌合などの、迅速接続嵌合装置によって、弾性層を介して互いに固定的に接続されるように構成されている、実施形態４２に記載のハイブリッド構造体。
実施形態４４．ハイブリッド構造体であって、
外面を有するコア部材と、
外側面及び内面を有し、かつコア部材の外面の少なくとも一部分と同じ形状を有する少なくとも内面とともに生成された、被覆層と、
コア部材及び被覆層を互いに接続する、迅速接続嵌合装置と、
被覆層とコア部材との間の弾性層と、を備え、
被覆層が、被覆層の領域における屈曲力の印加に応じてこの領域が弾性層の中へ内向きに撓み、力が除去されたときに元の状態に戻り、それによって、構造体に懸架性質を提供し、該構造体が、かかる発泡体を被覆層として使用することなく、弾性発泡体のように振る舞うことを可能にするように構成されている、ハイブリッド構造体。
実施形態４５．被覆層が、弾性層の厚さを超えない厚さを有する、実施形態４２、４３、及び４４のいずれか１つに記載のハイブリッド構造体。
実施形態４６．コア部材が、被覆層の厚さよりも厚さを有する、実施形態４２～４５のいずれか１つに記載のハイブリッド構造体。
実施形態４７．コア部材が、被覆層の嵩密度よりも低い嵩密度を有する材料で作製される、実施形態４２～４６のいずれか１つに記載のハイブリッド構造体。
実施形態４８．弾性層を介して被覆層をコア部材に固定的に接続するように構成された迅速接続嵌合装置が、その外側面から離れて被覆層の内面から突出する雄型部分と、コア部材内に形成され、かつ被覆層に向かって開いている雌型部分と、を備えている、実施形態４３～４７のいずれか１つに記載のハイブリッド構造体。
実施形態４９．雄型部分が、被覆部材との単一体として形成されている、実施形態４８に記載のハイブリッド構造体。
実施形態５０．雄型部分が、被覆層の該領域のいくつかに位置し、雌型部分が、コア部材の外面の対応する場所に形成されている、実施形態４７、４８、又は４９のいずれか１つに記載のハイブリッド構造体。
実施形態５１．コア部材、被覆層、及び弾性層が、分離することなくリサイクルすることを可能にする材料で作製される、実施形態４１～５０のいずれか１つに記載のハイブリッド構造体。
実施形態５２．ハイブリッド構造体であって、ハイブリッド構造体の使用目的によって決定付けられる外面及び形状を有するコア部材と、コア部材の外面と関連付けられ、かつ少なくともそのいくつかの領域に減少可能な体積を有する、減少可能な体積の層と、コア部材に固定的に接続された被覆層と、を備え、被覆層が作製される材料と、被覆層の厚さと、減少可能な体積の寸法との組み合わせは、減少可能な体積を覆う被覆層の領域に屈曲力が印加されたときに、この領域の被覆層の厚さを維持しながら該領域が減少可能な体積の中へ撓み、そして元の状態に戻るものであり、それによって、かかる発泡体を被覆層として使用することなく弾性発泡体のような懸架性質を提供する、ハイブリッド構造体。
実施形態５３．減少可能な体積の層が、
－コア部材内に形成され、かつ互いに離間されたエアギャップ、任意選択的に、該ギャップ内に収容された弾性発泡体層部分、又は
－被覆層の下に配設された弾性層、のうちの１つによって構成されている、実施形態５２に記載のハイブリッド構造体。
実施形態５４．被覆層の内面から突出する複数の係止可能な突起と、対応する係止可能な突起をその中で係止的に受容するように各々が構成された、コア部材内の対応する複数の係止凹部と、を含む、迅速接続嵌合装置を更に備えている、実施形態５２又は５３に記載のハイブリッド構造体。
実施形態５５．各係止可能な突起が、下に減少可能な体積を有する被覆層の領域に形成され、対応する係止凹部が、その上方にこの体積を有するように形成されている、請求項５４に記載のハイブリッド構造体。
実施形態５６．係止可能な突起及び係止凹部が、被覆層の関連付けられた領域がその下に配設された減少可能な体積の中へ撓んだときに、前者が後者の中へ内向きに移動することを可能にするような長手方向寸法を有する、実施形態５４又は５５に記載のハイブリッド構造体。
実施形態５７．係止可能な突起が、被覆部材との単一体として形成されている、実施形態５４、５５、又は５６のいずれか１つに記載のハイブリッド構造体。
実施形態５８．係止可能な突起が、被覆層の該領域のいくつかに位置し、係止凹部が、コア部材の外面の対応するいくつかの位置に形成されている、実施形態５４～５７のいずれか１つに記載のハイブリッド構造体。
実施形態５９．コア部材及び被覆層が作製される材料が、同じ基礎物質を含み、材料の形態及び／又は物理的特性が異なり、構造体が被覆層とコア部材との間に弾性層を備えている場合、この弾性層もまた、該基礎物質を含む材料で作製される、実施形態３１～５８のいずれか１つに記載のハイブリッド構造体。
実施形態６０．該材料が、熱可塑性ポリマー材料である、実施形態５９に記載のハイブリッド構造体。
実施形態６１．コア部材の材料が、膨張粒子発泡体の形態である、実施形態６０に記載のハイブリッド構造体。
実施形態６２．被覆層が、コア部材の嵩密度よりも高い嵩密度を有する、実施形態６１に記載のハイブリッド構造体。
実施形態６３．該基礎物質が、ポリプロピレンである、実施形態５９～６２のいずれか１つに記載のハイブリッド構造体。
実施形態６３．ハイブリッド構造体であって、コア部材と、コア部材の中へ又はそれに向かって撓むことができるように、それに固定的に接続された、被覆部材と、任意選択的に、被覆層の少なくとも一部の領域の下のそれらの間の弾性層と、を備え、コア部材、被覆層、及びもしあれば弾性層が作製される材料が、被覆層及びもしあれば弾性層をコア部材から分離することなく構造体をリサイクルすることを可能にするように、同じ基礎物質を含み、形状が異なる、ハイブリッド構造体。
実施形態６４．該材料が、熱可塑性ポリマー材料である、実施形態６３に記載のハイブリッド構造体。
実施形態６５．コア部材の材料が、膨張粒子発泡体の形態である、実施形態６４に記載のハイブリッド構造体。
実施形態６６．被覆層の材料が、コア部材の密度よりも実質的に高い密度を有する圧縮連続材料である、実施形態６４又は６５に記載のハイブリッド構造体。
実施形態６７．被覆層が作製される材料が、コア部材の材料の曲げ弾性率よりも実質的に高い曲げ弾性率を有する、実施形態３１～６６のいずれか１つに記載のハイブリッド構造体。
実施形態６８．被覆層が作製される材料の曲げ弾性率が、１１０～１８００ＭＰａである、実施形態６７に記載のハイブリッド構造体。
実施形態６９．被覆層の厚さが、０．５～３．５ｍｍである、実施形態３１～６８のいずれか１つに記載のハイブリッド構造体。
実施形態７０．少なくともコア部材の外面が、湾曲形状を有し、被覆層が、コア部材の曲率に適合する対応する湾曲形状を有する、実施形態１～６９のいずれか１つに記載のハイブリッド構造体。
実施形態７１．被覆層が、該力の下で非圧縮性である材料で作製される、実施形態１～７０のいずれか１つに記載のハイブリッド構造体。
実施形態７２．コア部材が、剛性である、実施形態１～７１のいずれか１つに記載のハイブリッド構造体。
実施形態７３．被覆層が、少なくとも２つの別個の被覆層部品で構成され、第１の部分の外周の少なくとも一部分及び第２の部分の外周の少なくとも一部分が、接続部材によって互いに、かつコア部材と接続される、実施形態３１～７２のいずれか１つに記載のハイブリッド構造体。
実施形態７４．接続要素が、雄型部分を有し、コア部材が、接続要素の雄型部分をその中で確実に受容するように構成された雌型部分を有する、実施形態７３に記載のハイブリッド構造体。

本明細書に開示されている主題をより良く理解し、実際にそれがどのように実行され得るかを例証するために、添付の図面を参照して、非限定的な例としてのみ、実施形態をここで説明する。
本出願の主題の一実施例による構造体の斜視図である。 例示の目的でその被覆層が透過的に示されている、図１Ａと同じ構造体の同じ図である。 図１Ａに例示される構造体の分解図である。 動作中の構造体を示す、図１Ａと同じ構造体の同じ図である。 そのバンプ及び空間領域の寸法を示す、図１Ｂと同じ構造体の図である。 バンプのうちの少なくともいくつかが他のバンプの形状及び寸法と異なる形状及び寸法を有し得る、本出願の主題の別の実施例による構造体の斜視図である。 追加的な弾性層を備えた、図１Ａ～図１Ｄの構造体にそれぞれ対応する、本出願の主題の更なる実施例による構造体の図を示す。 追加的な弾性層を備えた、図１Ａ～図１Ｄの構造体にそれぞれ対応する、本出願の主題の更なる実施例による構造体の図を示す。 追加的な弾性層を備えた、図１Ａ～図１Ｄの構造体にそれぞれ対応する、本出願の主題の更なる実施例による構造体の図を示す。 追加的な弾性層を備えた、図１Ａ～図１Ｄの構造体にそれぞれ対応する、本出願の主題の更なる実施例による構造体の図を示す。 本出願の主題の更なる実施例による物品の一部分の斜視図である。 例示の目的でその被覆層が透過的に示されている、図５Ａの物品の一部分の別の斜視図である。 本出願の主題のなお更なる実施例による構造体の斜視図である。 例示の目的でその被覆層が透過的に示されている、図６Ａに例示される構造体の図である。 図６Ｂに例示される構造体の分解図である。 動作中の構造体を示す、図６Ａに例示される図である。 本出願の主題による構造体において使用することができる、被覆層とコア部材との間の接続の一実施例を概略的に例示する。 本出願の主題による構造体において使用することができる、被覆層とコア部材との間の接続の別の実施例を概略的に例示する。 異なる状態にある、本出願の主題のなお更なる実施例による構造体の断面図を例示する。 異なる状態にある、本出願の主題のなお更なる実施例による構造体の断面図を例示する。 異なる状態にある、本出願の主題のなお更なる実施例による構造体の断面図を例示する。 異なる状態にある、本出願の主題のなお更なる実施例による構造体の断面図を例示する。 異なる状態にある、本出願の主題のなお更なる実施例による構造体の断面図を例示する。 異なる状態にある、本出願の主題のなお更なる実施例による構造体の断面図を例示する。 被覆層がその底面斜視図に示されている、本出願の主題による任意の構造体において使用することができる被覆層の一実施例を例示する。 異なる状態にある、本出願の主題のなお更なる実施例による構造体の断面図を例示する。 異なる状態にある、本出願の主題のなお更なる実施例による構造体の断面図を例示する。 追加的な接続手段を有する図１３Ａ及び図１３Ｂに例示される構造体である、本出願の主題のなお更なる実施例による構造体の断面図を例示する。 追加的な接続手段を有する図１３Ａ及び図１３Ｂに例示される構造体である、本出願の主題のなお更なる実施例による構造体の断面図を例示する。 本出願の主題のなお更なる実施例による構造体の断面図を例示する。 追加的な接続手段を有する図１５に例示される構造体である、本出願の主題のなお更なる実施例による構造体の断面図を例示する。

図１Ａ～図１Ｄは、本出願の主題の第１の態様の一実施例による、懸架性質を有するハイブリッド構造体を例示する。これらの図面に示されるハイブリッド構造体は、ソフト感をユーザに提供するために製品に組み込まれる物品１００の例示的な一部分を構成している。本製品は、例えば、ソフト感を提供するために外側層を必要とする、自転車用シート、電動車両用シート、椅子の構成要素、ソファー、自動車用内装部品、又は任意のかかる部品若しくは構成要素であり得る。

ハイブリッド構造体／物品１００は、コア部材１１０と、被覆層１２０と、を含む。コア部材１１０は、被覆層１２０の方向に面する外面１１２を有する。コア部材１１０は、剛性であり、また、外面１１２から被覆層の方向に突出し、かつ任意の２つの隣接したバンプ１１５の間の空間領域１１６によって互いに離間された複数のバンプ１１５を有する。

例示される実施形態によれば、バンプは、コア部材１１０と一体に形成される。しかしながら、別の実施形態（図示せず）では、バンプ１１５は、別個に製造し、次いで、コア部材１１０とともに組み立てることができる。後者の場合、バンプ１１５は、コア部材１１０の材料と同じ又は異なる材料で形成することができ、例えば、バンプ１１５で使用される材料は、コア部材の基礎物質と同じ基礎物質を含むが、異なる形態とすること、及び／又は異なる物理的特性を有することができる。

被覆層１２０は、コア部材１１０の方向に面する内面１２２と、物品１００の外部に向かって面する外側面１２４と、を有し、また、コア部材１１０の外面１１２の形状と同じ形状とすることができる所定形状を有する。図１Ｃに最も良く見ることができるように、被覆層は、この形状で生成され、すなわち、コア部材１１０及び被覆層１２０を組み立てる前にその形状を有する。本実施形態では、被覆層全体がコア部材の外面と同じ形状を有するが、別の実施形態（図示せず）では、被覆層の内面だけがかかる形状を有することができる。

被覆層１２０は、任意の好適な手段によってコア部材１１０に固定的に取り付けられるように構成されており、そのいくつかの実施例は、本明細書の下で詳細に説明される。被覆層１２０は、コア部材１１０に取り付けられたときに、図１Ａ及び図１Ｂに見られるように、被覆層１２０の内面１２２がバンプ１１５に載置されるように、コア部材１１０の外面１１２を覆う。図１Ａ及び図１Ｂから更に見られるように、内面１２２がバンプ１１５に載置されたときに、内面１２２がバンプ１１５に接触しない場所において、被覆層１２０とコア部材１１０との間に複数のギャップＧが形成される。換言すれば、ギャップＧは、空間領域１１６に対応する場所に形成され、かつ空間領域１１６によって画定される。例示される実施形態によれば、ギャップＧは、空気で満たされる。別の実施形態によれば、ギャップＧは、本明細書の下で後に詳細に説明されるように、弾性材料で構成することができる。

被覆層１２０及びギャップＧは、すなわち、被覆層が、かかる材料で作製され、かつかかる厚さを有し、ギャップＧが、かかる寸法を有し、図１Ｄに最も良く見られるように、ギャップＧの上方の領域において被覆層１２０の外側面１２４に屈曲力Ｆが印加されたときに、被覆層１２０がギャップＧの中へわずかに内向きに撓み、力Ｆが除去されたときに、その元の形状に戻るように構成されている。したがって、懸架特性が達成され、被覆層１２０は、弾性発泡体のようなソフト感を物品に提供する。換言すれば、被覆層及びギャップは、図１Ｄに示されるように、ギャップＧと関連付けられた被覆層１２０の領域の各々が、力Ｆが印加されたときに膜のように振る舞い、バンプによって支持された被覆層の隣接した領域によって適所で保持され、これらの領域の被覆層１２０の外側面１２４並びに内面１２２の両方がギャップＧの中へ内向きに撓むように構成されている。したがって、被覆層１２０の外側面１２４に力Ｆが印加されて、被覆層１２０がギャップＧの中へ撓んだときに、ギャップの体積が低減される。

加えて、バンプ１１５は、バンプに重なっているその領域の被覆層に更なる懸架性を付与し、したがって、物品のソフト感を高めるように、上方に力を受けたときに圧縮可能に構成することができる。別の実施形態では、バンプ１１５は、剛性であるように構成することができる。バンプ１１５の圧縮性／剛性は、物品が組み込まれる最終製品の実用性に基づいて選択することができる。

例えば、被覆層は、コア部材の曲げ弾性率よりも実質的に高い曲げ弾性率、例えば１１０～１８００ＭＰａを有することができ、０．５～３．５ｍｍの厚さを有することができる。コア部材は、いずれの場合でも被覆層の厚さよりも実質的に厚い、物品内の構造体の機能によって決定付けられる任意の厚さを有することができ、作製することができる材料は、被覆層の曲げ弾性率よりも低い曲げ弾性率を有することができるが、被覆層の圧縮性よりも高い圧縮性を有することができ、それによって、バンプに重なるその領域における被覆層に対する懸架性が更に向上する。

コア部材１１０及び被覆層１２０を作製することができる材料は、本説明の最後に記載されている。

被覆層１２０の材料、被覆層１２０の厚さ、空間領域１１６の長さとは別に、外面１１２に沿ったバンプ１１５の最大寸法、及びバンプ１１５の高さ、及びそれらの相関関係は、被覆層１２０がギャップＧの中へ撓むこと、及び物品の懸架特性を生じさせることなどを可能にするものでなければならない。例えば、被覆層１２０の内面１２２の領域の少なくとも３０％は、空間領域１１６に対応しなければならず、すなわち、バンプ１１５と接触せず、それによって、空中へ内向きに撓むように空気に乗った状態になり、したがって、力の印加に応じてその体積を低減することができなければならない。したがって、被覆層１２０は、本実施例のギャップＧなどの減少可能な体積を有するように装着されたときにだけ、力の印加に応じて撓むことができ、剛性の非圧縮性表面の上に配置されたときには、撓むことができない。

図２に示されるように、少なくとも大部分の空間領域１１６の長さ、又は換言すれば、以下ＤＳと称される大部分の一対の隣接したバンプ１１５の間の距離は、少なくとも、本明細書でＤＢと称される外面１１２に沿った大部分のバンプ１１５の各々の最大寸法よりも短くない、好ましくはそれよりも長い。また、空間領域１１６の長さＤＳは、外面１１２に対して垂直なバンプ１１５の高さＨよりも長い。また、被覆層１２０の厚さＴは、空間領域１１６の長さＤＳよりも薄く、かつバンプの高さＨを超えない。

少なくとも大部分のバンプ１１５は、均一な様式で大部分の外面１１２の上に配置することができる。また、少なくとも大部分のバンプ１１５は、外面１１２に沿って同じ最大寸法を有することができる。図２に例示される実施形態では、物品１００の例示された部分の全てのバンプが、同一の形状及び寸法を有する。別の実施形態によれば、例えば図３に例示されるように、バンプ１１５のうちの少なくともいくつかは、外面１２に沿って、少なくともいくつかの他のバンプ１１５の最大寸法ＤＢよりも長い最大寸法ＤＢを有する。例えば、被覆層１２０をコア部材１１０に固定することができる場所、ここでは物品の外周１１３又はその一部分、に隣接するバンプ１１５は、外面１１２に沿って、該場所からより遠くに離間されたバンプ１１５の最大寸法ＤＢよりも長い最大寸法ＤＢを有することができる。後者の実施形態の１つの選択肢は、物品又はその一部分が、その外周に沿って延在する単一の連続した突起を有するものであり得る。

図４Ａ～図４Ｄは、図１Ａ～図３に例示される物品に関して上で説明したものと同じ構成要素及び特徴、並びに追加的な弾性層１３０を有する、別の物品１００の一部分を構成しているハイブリッド構造体を例示する。弾性層１３０は、バンプ１１５が孔１３２を通ってコア部材１１０の外面１１２から被覆層１２０の内面１２２に向かって突出するように、コア部材１１０と被覆層１２０との間に位置し、また、バンプ１１５の形状及び寸法に対応する孔１３２を含む。弾性層の厚さは、少なくとも被覆層がコア部材に向かって撓んだときに弾性層１３０が被覆層１２０をバンプ１１５に載置することを可能にするように、バンプ１１５の高さＨを超えないか、又は少なくとも本質的に超えない。弾性層１３０は、ギャップＧによって画定された体積の少なくとも一部を満たし、それによって減少可能な体積を構成し、ギャップに配設された弾性層１３０の一部分の上方のその領域の被覆層１２０の外側面１２４に、又は換言すれば、被覆層１２０がバンプ１１５に載置されていない部分に力Ｆが印加されたときに、弾性層１３０の厚さに応じて、（図４Ｄに示されるように）被覆層１２０が弾性層１３０に向かって、又はその中へ内向きに撓むように構成されている。したがって、懸架特性は、調節することができ、被覆層１２０及び弾性層１３０は一緒に、弾性発泡体のソフト感のような所望のソフト感を物品に提供する。

本明細書では、図４Ｃに最も良く見られるように、弾性層１３０は、コア部材１１０の外面１１２の形状に対応する形状で生成される必要はなく、例えば、図４Ｃに見られるように、層１３０は、弾性であるため、物品の組み立てに応じて、その形状がコア部材及び被覆層の形状に適合することができるので、コア部材１１０の外面１１２と比較して、平面であり得ることに留意されたい。弾性層１３０を作製することができる材料は、本説明の最後に記載されている。

図４Ａ～図４Ｄの実施形態では、弾性層１３０の厚さは、被覆層１２０の内面１２２がバンプ１１５並びに弾性層１３０に一緒に載置されるように、バンプ１１５の高さＨに等しい。そのような場合、被覆層１２０は、バンプ間のギャップに対応する位置における被覆層１２０の外側面１２４への力Ｆの印加に応じて、弾性層１３０の中へ内向きに撓む。被覆層１２０の内面１２２がバンプ１１５だけに載置されるように、弾性層１３０の厚さがバンプ１１５の高さＨよりも薄い場合、被覆層１２０は、バンプ間のギャップに対応する領域における被覆層１２０の外側面１２４への力Ｆの印加に応じて、バンプの間で弾性層１３０に向かって内向きに撓む。

図５Ａ～図５Ｂは、図１Ａ～図３を参照しながら上述した物品１００と同じ構成要素及び特徴を有する物品１の一部分を構成するが、２つの部品を備えている被覆層を有する、ハイブリッド構造体を例示する。より具体的には、物品１は、図１Ａ～図３を参照しながら上述したコア部材１１０、バンプ１１５、及び被覆層１２０を含むが、被覆層１２０が２つの別個の被覆層部品１２０Ａ及び１２０Ｂを備えており、これらがそれぞれの外周において互いに、かつコア部材１１０に接続されている。他の実施形態では、被覆層１２０は、物品が組み込まれる最終製品の形状、サイズ、構造体、及び／又は設備に応じて、単一の部品として、又は任意の数の部品として成型することができる。

部品１２０Ａ及び１２０Ｂは、任意の好適な手段によって、互いに、かつコア部材に接続することができる。図５Ａ及び図５Ｂに例示される実施例では、図７を参照しながら本明細書の下で更に詳細に説明されるように、接続部材７００による。更に、図５Ａ及び図５Ｂの実施例では、被覆層１２０は、少なくとも被覆層１２０の外周のいくつかの部分からコア部材１１０に向かって延在し、それによって、その外周における物品の剛性を向上させる、スカート１２５を含む。スカートはまた、側面から、コア部材、又はギャップＧを含むその少なくともいくつかの部分を覆うこともできる。

図６Ａ～図６Ｄは、図１Ａ～図１Ｄによってそれぞれ示される物品１００の観点に対応する観点での、本出願の主題の更なる一実施例による懸架性質を有する物品２００の一部分を構成するハイブリッド構造体を例示する。これらの図面に示される部分は、物品２００の例示的な小さいセクションが製品に組み込まれて、ソフト感をユーザに提供することを表す。本製品は、ソフト感を提供するために外側層を必要とする、自転車用シート、電動車両用シート、椅子の構成要素、ソファー、自動車用内装部品、又は任意のかかる部品若しくは構成要素であり得る。

物品２００は、コア部材２１０と、被覆層２２０と、弾性層２３０と、を含む。コア部材２１０は、物品の外部に面する外面２１２を含む。被覆層２２０は、物品１００の被覆層１２０と同じ特徴を有し、また、内面２２２と、対向する外面２２４と、を有する。被覆層２２０の内面２２２は、所定形状を有し、すなわち、この形状で生成され、したがって、少なくとも被覆層２２０をコア部材２１０とともに組み立てる前にこの形状を有する。

被覆層２２０は、任意の好適な手段によって弾性層を介してコア部材２１０に固定的に取り付けられるように構成されており、そのいくつかの実施例は、本明細書の下で詳細に説明される。弾性層２３０は、組み立てられるときに弾性層がコア部材２１０の外面２１２と被覆層２２０の内面２２２との間に挟持されるように、コア部材２１０と被覆層２２０との間に位置する。図６Ｃに最も良く見られるように、弾性層２３０は、物品を組み立てる前に、コア部材２１０の外面２１２の形状に対応する形状で生成される必要はない。したがって、本実施例では、図６Ｃに見られるように、弾性層２３０は、コア部材２１０の外面２１２と比較して平面であり、また、弾性であることで、物品の組み立てに応じてコア部材２１０の外面２１２の形状になる。

被覆層２２０及び弾性層は、被覆層２２０の外面２２４に力Ｆが印加されたときに、被覆層が弾性層２３０の中へ内向きに撓むように構成されている。したがって、懸架特性が達成され、被覆層２２０は、弾性発泡体のソフト感のようなソフト感を物品に提供する。換言すれば、被覆層及び弾性層は、図６Ｄに示されるように、力Ｆが印加される被覆層１２０の領域が、力が印加されない被覆層の隣接した領域によって適所で保持された膜のように振る舞い、これらの領域の外側面１２４並びに被覆層１２０の内面１２２が弾性層の中へ内向きに撓むように構成されている。したがって、被覆層１２０の外側面１２４に力Ｆが印加されて、被覆層１２０がギャップＧの中へ撓んだときに、該領域の下の弾性層の体積が低減される。したがって、被覆層２２０は、その下に減少可能な体積を有するように装着されたときにだけ、力の印加に応じて撓むことができる。

コア部材２１０、被覆層２２０、及び弾性層２３０を作製することができる材料は、本説明の最後に記載されている。

上述した物品１、１００、及び２００、並びに本開示の主題の異なる態様による任意の他の物品では、コア部材及び被覆層は、そのいくつかの実施例が下で提示される手段によって、互いに機械的に接続することができる。本明細書では、簡潔にするために、接続手段は、物品１だけを参照して下で説明されるが、本開示の主題による任意の物品にあてはまることを理解されたい。

図７は、物品１の一部分を構成するハイブリッド構造体を例示しており、ポップアウトは、本開示の主題の１つの特定の実施形態による接続部材７００による、被覆層１２０の第１の部分１２０Ａの外周の一部分と、被覆層１２０の第２の部分１２０Ｂの外周の一部分と、コア部材１１０との間の接続の拡大図を示す。拡大図に示されるように、第１の部分の外周及び被覆層の第２の部分は、それぞれのフランジ１２６を形成するように曲げられる。接続部材７００は、各々がそれぞれのフランジ１２６と係合及び把持するように構成された、２つのリップ部分７１０を含む。リップ部分７１０は、接続部材７００の幅広底部分７２０に向かって延在する。幅広底部分７２０は、コア部材１１０に形成された対応する溝１１４に挿入されるように構成されている。幅広底部部分７２０、及びリップ部分７１０からの拡張部は、溝１１４からの底部分７２０の引き抜きを防止する、より狭幅の首状部分７３０を形成する。フランジ１２６、リップ部分７１０、底部分７２０、及び溝１１４の係合は、２つの被覆層部品１２０Ａ及び１２０Ｂをコア部材１１０と固定する。凹部７４０は、リップ部分７１０の拡張部の間に形成されて、底部分７２０の中へ延在する。凹部７４０は、物品又は最終製品に接続される外部構成要素をその中で受容するように構成されている。外部構成要素は、金属プレート１０００のような装飾構成要素とすることができ、又はジッパーのような外部コネクタの雄型部品とすることができ、それによって、物品を任意の外部製品に接続することを可能にする。接続部材７００は、コア部材又は物品１の被覆層の材料と同じ材料で作製することができる。

図８は、物品１を組み込んだシートの一部分の分解図を例示する。図８は、迅速接続嵌合装置の複数の雄型部分８１０を備えているコア部材１１０の外周１１１の一部分を示す。図８は、迅速接続嵌合装置の、雄型部分８１０に対応する複数の雌型部分８２０を備えている被覆層１２０の外周１２１の一部分を更に示す。物品の組み立て中に、被覆層１２０がコア部材１１０に装着され、雄型部分８１０及び雌型部分８２０がスナップ嵌合接続などの迅速嵌合係合によって互いに機械的に接続され、それによって、コア部材１１０を被覆層１２０と確実に接続する。いくつかの実施例では、被覆層は、雄型部分を備えることができ、コア部材は、雌型部分を備えることができる。

上述したスナップ嵌合接続手段は、コア部材の外周及び被覆層の１つ以上の部分に配置されるが、接続手段はまた、外周全体に沿って配置することもできることを理解されたい。

スナップ嵌合接続手段のうちの少なくともいくつかは、その中央領域を含む、外周から離れた被覆層及びコア部材の領域に配置することができる。スナップ嵌合接続手段は、例えばコア部材及び被覆層のうちの一方に形成された接続手段の雌型部分を構成する係止凹部などの接続要素と、例えばコア部材及び被覆層のうちの他方から雌型部分に向かって突出する被接続手段の雄型部分を構成する係止可能な突起などの対応する接続要素と、を備えることができる。例えば、雄型部分は、被覆層に一体的に装着すること、又は被覆層との単一体を構成することができ、雌型部分は、コア部材内に一体的に形成すること、又はコア部材との単一体を構成することができる。

上記の実施例のいずれかでは、被覆層は、懸架を可能にする接続装置によってコア部材に接続することができる。この装置は、上述した種類の雌型部分及び雄型部分を備えることができ、これらは、構造体の厚さ方向における、任意選択的に、更に厚さ方向に対して垂直な接線方向における、前者の部分内での後者の部分の動きを可能にするような構成及び寸法を有することができる。これは、被覆層が、上述のように厚さ方向に撓むこと、更にはコア部材に対して接線方向にわずかに移動することを可能にすることができ、それぞれが撓んで、接線力が雄型部分と関連付けられた被覆層の領域に少なくとも間接的に印加されたときに、被覆層の懸架特性に対する新たな次元をもたらし、物品に向上したソフト感をもたらす。以下、上述した物品１、１００、及び２００と同じ構成要素及び特徴を有する物品のかかる接続装置の実施例が、図９Ａ～図１１Ｂを参照しながら下で説明される。したがって、これらの実施例では、接続装置の構造及び動作の説明に必要とされる物品の特徴だけが説明される。

図９Ａ及び図９Ｂは、図１Ａ～図３を参照しながら上述した物品１００の全ての構成要素及び特徴を有し、追加的にスナップ嵌合接続手段を有する、物品３００の一部分を構成するハイブリッド構造体の断面図を例示する。

より具体的には、物品３００は、コア部材３１０と、被覆層３２０と、を有し、これらはどちらも、図１Ａ～図３に示される物品１００のそれぞれの被覆層及びコア部材と同じ基本構成を有し、同じ材料（本説明の最後に記載されている）で作製され、かつ同じ様式で動作する。コア部材３１０は、被覆層３２０の方向に面する外面３１２を有する。コア部材３１０は、外面３１２から被覆層３２０の方向に突出して、任意の２つの隣接したバンプ３１５の間の空間領域３１６によって互いに離間された複数のバンプ３１５を有し、よって、被覆層がコア部材に載置されたときに、空間領域と空間領域を覆う被覆層の関連付けられた領域との間に複数のギャップＧが形成される。被覆層３２０は、コア部材３１０の方向に面する内面３２２と、物品３００の外部に向かって面する外側面３２４と、を有する。

物品３００のスナップ嵌合接続手段は、空間領域３１６のうちのいくつかにおいてその外面からコア部材３１０の中へ内向きに延在する複数の雌型部分３１８と、これらの空間領域に重なるその領域において被覆層の内面から突出し、それぞれの雌型部分３１８で係止的に受容されるように構成された複数の雄型部分３２８と、を備えている。換言すれば、雄型部分及び雌型部分の各対が、ギャップＧのうちの１つと関連付けられる。

各雌型部分は、幅広底部分３１８Ａと、狭幅頂部分３１８Ｂと、幅広部分３１８Ａ及び狭幅部分３１８Ｂを接合する肩部３１８Ｃと、を有する。各雄型部分３２８は、内面３２２から遠位のその端部に少なくとも２つのリーフ部分３２８Ａ及び３２８Ｂを有する。雄型部分３２８は、可撓性であり、それらのリーフ部分は、雌型部分３１８の狭幅頂部分３１８Ｂを通過するときに互いに向かって押圧され、その幅広底部分３１８Ａに進入したときにそれらの元の位置に戻り、それによって、各雄型部分が、雌型部分３１８内で保持され、肩部３１８Ｃにおいて係止されて、雌型部分３１８の雄型部分３２８からの引き抜きを防止し、被覆層３２０をコア部材３１０に固定的に取り付けるように構成されている。

被覆層３２０は、コア部材３１０に取り付けられたときに、図９Ａに見られるように、被覆層３２０の内面３２２がバンプ３１５に載置され、雄型部分３２８が雌型部分３１８の内部に係止されるように、コア部材３１０の外面３１２を覆う。

図９Ａ及び図９Ｂに更に見られるように、雌型部分及び雄型部分の寸法及び構成は、リーフ部分３２８Ａ及び３２８Ｂが被覆層３２０の対応する領域の通常状態において肩部３１８Ｃにおいて係止されたときに、雌型部分３１８の底面３１８Ｄと雄型部分３２８の遠位端との間に空間Ｓ１が残り、それによって、被覆層３２０の対応する領域が、そこへの屈曲力の印加の下で、関連付けられたギャップＧの中へ撓んだときに、雌型部分３１８を係止したままにしながら、雄型部分３２８が雌型部分３１８の底面３１８Ｄに向かって移動することを可能にし、それによって、図９Ｂに示されるように、空間Ｓ１をＳ２まで低減するものである。更に、図９Ａ及び図９Ｂに見ることができるように、雌型部分及び雄型部分の寸法及び構成は、雄型部分３２８が、雌型部分３１８に挿入されたときに、雌型部分３１８の側壁からの距離Ｄだけ離間され、それによって、接線力が上方の領域の、又はそこに隣接する被覆層に少なくとも間接的に印加されたときに、雄型部分が、雌型部分に対して接線方向に移動することを可能にするものである。したがって、被覆層３２０が、コア部材に確実に取り付けられながら、雄型部分と関連付けられたその領域において、その雄型部分とともにコア部材３１０に向かって内向きに撓むこと、及び接線力がこれらの領域に少なくとも間接的に印加されたときに、コア部材に対して接線方向にわずかに移動することを可能にする。

図１０Ａ及び図１０Ｂは、図４Ａ～図４Ｄに示される構造体に関して上述した全ての構成要素及び特徴を有する物品３００の一部分、並びに図９Ａ及び図９Ｂに関して上述したスナップ嵌合接続手段と同じであり、追加的に、接続手段の使用を可能にする弾性層の孔を含むスナップ嵌合接続手段を構成する、ハイブリッド構造体を例示する。

したがって、図１０Ａ及び図１０Ｂに示される構造体は、コア部材３１０と、被覆層３２０と、弾性層３３０がコア部材３１０と被覆層３２０との間のギャップＧ’によって画定された減少可能な体積の少なくとも一部を満たすようにそれらの間に配設された弾性層３３０と、を備え、これらは全て、図４Ａ～図４Ｄに示される物品１００のそれぞれの被覆層、コア部材、及び弾性層と同じ基本構成を有することができ、同じ材料（本説明の最後に記載されている）で作製され、同じ様式で動作する。

弾性層３３０は、形状及び寸法がバンプ３１５に対応する第１の複数の孔３３２を含み、よって、物品が組み立てられるときに、バンプ３１５が、対応する孔３３２を通ってコア部材３１０の外面３１２から突出して、被覆層３２０が、バンプ３１５のうちの少なくともいくつかに載置されることを可能にする。弾性層３３０は、ギャップＧ’のうちのいくつかと関連付けられたコア部材３１０の雌型部分３１８及び雄型部分３２８並びに及び被覆層３２０の位置に対応する位置にそれぞれ提供された、第２の複数の孔３３４を更に含む。第２の複数の孔３３４は、物品が組み立てられるときに、雄型部分３２８及び特にそれらの幅広底部分が該孔を通って雌型部分３１８に入り込んで、範囲Ｓ１～Ｓ２の範囲内の厚さ方向に、及び距離Ｄの範囲内の接線方向に移動する能力によって、対応する雌型部分３１８に係止されることを可能にする。したがって、被覆層３２０が、屈曲力及び接線力の被覆層への印加の下で、図９Ａ及び図９Ｂを参照しながら上述したように機能しながら、被覆層とコア部材との間で挟持された弾性層を介してコア部材３１０に固定的に取り付けられる。

図１１Ａ及び図１１Ｂは、図６Ａ～図６Ｄを参照しながら上述した物品２００の全ての構成要素及び特徴を有し、また、図１０Ａ及び図１０Ｂに関して上述したスナップ嵌合接続手段と同じスナップ嵌合接続手段を有する、物品４００の一部分を構成するハイブリッド構造体の断面図を例示する。

より具体的には、物品４００は、コア部材４１０、被覆層４２０、及び弾性層４３０を含み、これらは全て、同じ基本構成を有することができ、図６Ａ～図６Ｄに例示される物品２００のそれぞれの被覆層、コア部材、及び弾性層と同じ材料（本説明の最後に記載されている）で作製され、かつ同じ様式で動作する。

コア部材４１０は、物品の外部に面する外面４１２を含む。被覆層４２０は、内面４２２と、対向する外側面４２４と、を有する。弾性層４３０は、物品が組み立てられるときに、弾性層４３０がコア部材４１０の外面４１２に載置され、被覆層４２０の内面４２２が弾性層４３０に載置されるように、コア部材４１０と被覆層４２０との間に位置する。

スナップ嵌合接続手段は、各々が幅広底部分４１８Ａ、狭幅頂部分４１８Ｂ、並びに幅広部分４１８Ａ及び狭幅部分４１８Ｂを接合する肩部４１８Ｃを含む、コア部材４１０の外面の複数の雌型部分４１８と、被覆層４２０の内面４２２からコア部材４１０に向かって突出し、各々が内面４２２から遠位のその端部に少なくとも２つのリーフ部分４２８Ａ及び４２８Ｂを含む、対応する複数の雄型部分４２８と、を備えている。リーフ部分４２８Ａ及び４２８Ｂは、雌型部分４１８からの雄型部分４２８の引き抜きを防止するように、雌型部分４１８内で保持され、肩部４１８Ｃで係止され、それによって、被覆層４２０がコア部材４１０に固定的に取り付けられるように構成されている。

弾性層４３０は、雌型部分４１８及び雄型部分４２８の位置に対応する位置に提供された複数の孔４３４を含む。各孔４３４は、物品が組み立てられるときに、雄型部分４２８の幅広底部分４１８Ａが該孔を通って、範囲Ｓ１’～Ｓ２’の範囲内の厚さ方向に、及び距離Ｄ’の範囲内の接線方向に移動する能力によって、雄型部分が対応する雌型部分内に受容され、その中で係止されることを可能にする。したがって、被覆層４２０が、屈曲力及び接線力の被覆層への印加の下で、図９Ａ及び図９Ｂを参照しながら上述したように機能しながら、被覆層とコア部材との間で挟持された弾性層を介してコア部材４１０に固定的に取り付けられる。

雄型部分が対応する雌型部分に入る孔を弾性層が備えている、図１０Ａ、図１０Ｂ、及び図１１Ａ、図１１Ｂに例示される物品では、これらの孔は、雄型部分の狭幅頂部分の断面に対応する断面を有することができ、孔は、かかる通過中に、半径方向に弾性的に拡張可能である。

図９Ａ～図１１Ｂでは、スナップ嵌合接続手段は、（これらの図面が断面図であるので）各雄型部分には２つのスナップ嵌め要素だけしか見えないように示されているが、雄型部分は、各々が任意の所望の数のスナップ嵌め要素を備えることができる。図１２は、図９Ａ～図１１Ｂに示される断面を有する雄型部分５２８の一実施例を例示しており、被覆層５２０は、図９Ａ～図１１Ｂに示される被覆層３２０及び４２０と同一であり得る。図１２は、被覆層５２０の１つの選択領域を底面斜視図で示す。雄型部分５２８は、被覆層５２０と一体的に形成され、少なくとも図１２に示される領域に沿って一様に分配され、図９Ａ～図１１Ｂのコア部材のいずれかに形成された対応する雌型部分の中で受容されるように構成されている。この実施例では、各雄型部分５２０は、環状タイプであり、また、６つのスナップ嵌め要素を備えており、スナップ嵌め要素の各々が、シリンダのセクタを構成し、また、図９Ａ～図１１Ｂに示されるスナップ嵌合接続手段のそれぞれの雄型部分３２８、４２８のリーフ部分３２８Ａ、３２８Ｂ及び４２８Ａ、４２８Ｂと同じ様式で、そこから半径方向に突出するリーフ部分を有する。

バンプがコア部材の外面に形成されている全ての例示される実施例は、本明細書では、被覆層が屈曲力の印加に応じて撓むように構成された状態で上述しているが、本明細書では、かかる全ての実施例では、コア部材及び／又はバンプも同様に圧縮可能であり得ることを理解されたい。より具体的には、バンプがコア部材から突出している全ての実施例では、コア部材、バンプ、又は両方が、被覆層の圧縮性よりも高い圧縮性を有することができ、よって、かかるバンプを覆う領域において屈曲力が被覆層に印加されたときに、バンプが圧縮され、それによって、特にバンプに対応する領域でのハイブリッド構造体の懸架特性を高める。

代替的に又は加えて、コア部材が被覆層の圧縮性よりも高い圧縮性を有する場合、被覆層は、そこからコア部材に向かって突出するバンプとともに形成することができ、また、バンプを覆う領域において屈曲力が被覆層に印加されたときに、後者を圧縮するように構成することができ、それによって、特にバンプに対応する領域でのハイブリッド構造体の懸架特性を高める。

図１３Ａ及び図１３Ｂは、全てが図１Ａ～図３を参照しながら上述した物品１００の構成要素及び特徴を有する、物品５００の一部分を構成するハイブリッド構造体の断面図を例示しており、唯一の違いは、物品５００では、バンプが、物品１００にあるようなコア部材の代わりに、被覆層から突出していることである。

より具体的には、物品５００は、コア部材５１０と、被覆層５２０と、を有し、これらはどちらも、図１Ａ～図３に示される物品１００のそれぞれの被覆層及びコア部材と同じ基本構成を有し、同じ材料（本説明の最後に記載されている）で作製され、かつ同じ様式で動作する。コア部材５１０は、被覆層５２０の方向に面する外面５１２を有する。被覆層５２０は、該コア部材５１０の方向に内面５２２から突出し、任意の２つの隣接したバンプ５２５の間の空間領域５２６によって互いに離間された複数のバンプ５２５を有し、よって、被覆層５２０がコア部材５１０の外面５１２に載置されているバンプ５２５によってコア部材５１０に接続されたときに、空間領域と空間領域の下にある外面５１２の関連付けられた領域との間に複数のギャップＧが形成される。バンプ５２５の高さは、ギャップの高さを画定し、被覆層５２０は、バンプ５２５の間の領域においてバンプ５２５の高さよりも薄い厚さを有する。例示される実施形態によれば、バンプは、被覆層５２０と一体的に形成される。しかしながら、別の実施形態（図示せず）では、バンプは、別個に製造し、次いで、被覆層とともに組み立てることができる。

同じく物品１００の被覆層１２０及びギャップＧに関して上述したように、物品５００の被覆層５２０及びギャップＧは、すなわち、被覆層５２０が、かかる材料で作製され、かつかかる厚さを有し、ギャップＧは、かかる寸法を有し、図１３Ｂに最も良く見られるように、ギャップＧの上方の領域において被覆層５２０の外側面５２４に屈曲力Ｆが印加されたときに、被覆層５２０がギャップＧの中へわずかに内向きに撓み、力Ｆが除去されたときに、元の状態に戻るように構成されている。

上述した撓みに加えて、コア部材５１０は、被覆層の圧縮性よりも高い圧縮性を有し、図１３Ｂに示されるように、バンプ５２５に対応する領域において被覆層５２０の外側面５２４に屈曲力Ｆが印加されたときに、バンプ５２５の下にあるコア部材５１０の外面５１２の領域が圧縮され、力が除去されたときに、元の状態に戻る。

バンプ５２５が、（物品１００の場合のように）コア部材の代わりに、被覆層５２０に形成されているが、物品１００の異なる実施例によるバンプの構造、寸法、位置に関する説明は、バンプ５２５にも同様にあてはまり、簡潔にするために本明細書では繰り返していない。また、被覆層１２０について説明した様式と同様の様式で、被覆層５２０は、撓んでいる間、屈曲力Ｆが印加された領域においてその厚さを維持し、被覆層５２０の内面及び外面は、ギャップＧの中へ同程度に撓む。

したがって、物品５００では、懸架性質及びソフト感は、被覆層の撓みによって、並びにバンプの下にある領域におけるコア部材の圧縮によって達成される。本明細書では、コア部材は、被覆層の圧縮性よりも高い圧縮性を有するが、それでも、弾性発泡体が概して有する圧縮性よりも低いことを理解されたい。より具体的には、コア部材は、その広い領域に力が印加された場合、圧縮性が非常に低くなり得、コア部材の圧縮性は、バンプの下にある領域に局在する。バンプ及び空間領域の寸法は、コア部材の外面に沿った方向において、コア部材の圧縮性に影響を及ぼす。例えば、バンプがより狭幅になるほど、かかるバンプの下にある領域のコア部材の圧縮性がより高くなり、同じく、バンプが互いに遠く離れるほど、かかるバンプの下にある領域のコア部材の圧縮性がより高くなる。

図１４Ａ及び図１４Ｂは、図１３Ａ～図１３Ｂを参照しながら上述した物品５００の全ての構成要素及び特徴を有し、追加的にスナップ嵌合接続手段を有する、物品６００の一部分を構成するハイブリッド構造体の断面図を例示する。

より具体的には、物品６００は、コア部材６１０と、被覆層６２０と、を有し、これらはどちらも、図１３Ａ及び図１３Ｂに示される物品５００のそれぞれの被覆層及びコア部材と同じ基本構成を有し、同じ材料（本説明の最後に記載されている）で作製され、かつ同じ様式で動作する。コア部材６１０は、被覆層６２０の方向に面する外面６１２を有する。被覆層６２０は、内面６２２からコア部材６１０の方向に突出し、任意の２つの隣接したバンプ６２５の間の空間領域６２６によって互いに離間された複数のバンプ６２５を有し、よって、被覆層がコア部材に接続されたときに、バンプ６２５がコア部材６１０の外面６１２に載置され、空間領域と空間領域の下のコア部材の関連付けられた領域との間に複数のギャップＧが形成される。

物品６００のスナップ嵌合接続手段は、構造及び動作が、図９Ａ及び図９Ｂを参照しながら上述した物品３００のスナップ嵌合接続手段の構造及び動作と同じである。より具体的には、物品６００のスナップ嵌合接続手段は、空間領域６２６のうちのいくつかの下にあるコア部材の領域においてその外面からコア部材６１０の中へ内向きに延在する複数の雌型部分６１８と、空間領域に対応する領域において被覆層６２０の内面６２２から突出し、それぞれの雌型部分６１８で係止的に受容されるように構成された複数の雄型部分６２８と、を備えている。換言すれば、雄型部分及び雌型部分の各対が、ギャップＧのうちの１つと関連付けられる。

物品６００のスナップ嵌合接続部手段は、物品３００のスナップ嵌合接続部手段と同じ様式である、懸架を可能にする接続手段である。例えば、雌型部分６１８及び雄型部分６２８の寸法及び構成は、被覆層とコア部材との接続に応じて、雄型部分６２８に対応する領域において被覆層６２０の外面６２４に屈曲力Ｆが印加されたときに、雄型部分６２８が、物品３００を参照しながら上述したように、雌型部分６１８の中を移動し、それによって、物品５００を参照しながら上述したような、空間領域に対応する領域での被覆層の撓みによって、及びバンプに対応する領域でのコア部材の圧縮によって提供される懸架に加えて、接続手段に対応する領域での懸架を提供するものである。したがって、被覆層６２０は、物品３００を参照しながら上述した様式と同じ様式で、コア部材に確実に取り付けられている間、雄型部分と関連付けられたその領域において、その雄型部分とともにコア部材６１０に向かって内向きに撓むこと、及び接線力がこれらの領域に少なくとも間接的に印加されたときに、コア部材に対してわずかに接線方向に移動することを可能にする。

図１５は、図１３Ａ及び図１３Ｂを参照しながら上述した物品５００の全ての構成要素及び特徴を有し、追加的にコア部材から突出する複数のバンプを有する、物品７００の一部分を構成するハイブリッド構造体の断面図を例示する。

より具体的には、物品７００は、コア部材７１０と、被覆層７２０と、を有し、これらはどちらも、図１３Ａ及び図１３Ｂに示される物品５００のそれぞれの被覆層及びコア部材と同じ基本構成を有し、同じ材料（本説明の最後に記載されている）で作製され、かつ同じ様式で動作する。コア部材７１０は、被覆層７２０の方向に面する外面７１２を有する。被覆層７２０は、内面７２２を有し、該内面は、コア部材７１０に面し、そこからコア部材７１０の方向に突出し、任意の２つの隣接したバンプ７２５の間の空間領域７２６によって互いに離間された複数のバンプ７２５を有する。コア部材７１０は、複数のバンプ７１５を有し、該バンプは、コア部材７１０の外面７１２から被覆層７２０の方向に突出し、任意の２つの隣接したバンプ７１５の間の空間領域７１６によって互いに離間される。例示される実施例では、バンプ７１５及び７２５は、被覆層７２０がコア部材７１０に接続されたときに、被覆層７２０の内面７２２が、コア部材７１０から突出するバンプ７１５に載置され、被覆層７２０から突出するバンプ７２５が、コア部材７１０の外面７１２に載置され、複数のギャップＧが、空間領域７２６と空間領域７２６の下のコア部材７１０の外面７１２の関連付けられた領域との間に、及び空間領域７１６と空間領域７１６を覆う被覆層７２０の内面７２２の関連付けられた領域との間に形成されるように、コア部材から被覆層まで延在する方向の寸法を有する。

いくつかの実施例（図示せず）では、バンプ７１５及び７２５の寸法は、被覆層７２０がバンプ７１５に載置され、かつバンプ７２５とコア部材７１０との間に空間が残るもの、又はバンプ７２５がコア部材７１０に載置され、かつ被覆層７２０とバンプ７１５との間に空間が残るものとすることができる。

バンプ７１５及びバンプ７２５は、コア部材及び被覆層の対応する表面に沿って、任意のパターンで、均一若しくは不均一に、又は物品１００に関して上述したものと同様に、及びバンプ７１５のいずれもバンプ７２５と一致しないように分配することができる。換言すれば、バンプ７１５及び７２５の各々は、コア部材及び被覆層の対応する表面に配置されて、バンプの他方の間の空間領域と整列するように配置される。

同じく物品５００の被覆層５２０及びギャップＧに関して上述したように、物品７００の被覆層７２０及びギャップＧは、すなわち、被覆層７２０が、かかる材料で作製され、かつかかる厚さを有し、ギャップＧは、かかる寸法を有し、ギャップＧの上方の領域において被覆層７２０の外側面７２４に屈曲力Ｆが印加されたときに、被覆層７２０がギャップＧの中へわずかに内向き撓み、力Ｆが除去されたときに、元の状態に戻るように構成されている。

上述した撓みに加えて、コア部材７１０は、被覆層の圧縮性よりも高い圧縮性を有し、バンプ７２５に対応する領域において被覆層７２０の外側面７２４に屈曲力Ｆが印加されたときに、バンプ７２５の下にあるコア部材７１０の外面７１２の領域が圧縮され、力が除去されたときに、元の状態に戻る。

更に追加的に、コア部材７１０から突出するバンプ７１５は、バンプ７１５に対応する領域において被覆層７２０の外側面７２４に屈曲力Ｆが印加されたときに、その力によってバンプ７１５が弾性的に圧縮される様式で圧縮可能である。

したがって、物品７００では、懸架性質及びソフト感は、被覆層の撓みによって、バンプ７２５の下にある領域におけるコア部材の圧縮によって、並びにバンプ７１５の圧縮によって達成される。本明細書では、コア部材及び／又はバンプ７１５は、被覆層の圧縮性よりも高い圧縮性を有するが、それでも、弾性発泡体が概して有する圧縮性よりも低いことを理解されたい。

本明細書では、物品１００の異なる実施例によるバンプの構造、寸法、位置に関する説明は、バンプ７１５及び７２５にも同様にあてはまり、簡潔にするために本明細書では繰り返していないことを理解されたい。また、被覆層１２０について説明した様式と同様の様式で、被覆層７２０は、撓んでいる間、屈曲力Ｆが印加された領域においてその厚さを維持し、被覆層７２０の内面及び外面は、ギャップＧの中へ同程度に撓む。

図１６は、図１５を参照しながら上述した物品７００の全ての構成要素及び特徴を有し、追加的にスナップ嵌合接続手段を有する、物品８００の一部分を構成するハイブリッド構造体の断面図を例示する。

より具体的には、物品８００は、コア部材８１０と、被覆層８２０と、を有し、これらはどちらも、図１５に示される物品７００のそれぞれの被覆層及びコア部材と同じ基本構成を有し、同じ材料（本説明の最後に記載されている）で作製され、かつ同じ様式で動作する。コア部材８１０は、被覆層８２０の方向に面する外面８１２を有し、また、そこから突出し、空間領域８１６によって互いに離間された複数のバンプ８１５を有する。被覆層８２０は、コア部材８１０の方向に面する内面を有し、また、そこから突出し、空間領域８２６によって互いに離間された複数のバンプ８２５を有する。被覆層がコア部材に接続されたときに、バンプ８２５は、コア部材８１０の外面８１２に載置され、被覆層の内面は、バンプ８１５に載置される。

物品８００のスナップ嵌合接続手段は、構造体及び動作が、図９Ａ及び図９Ｂを参照しながら上述した物品３００のスナップ嵌合接続手段の構造体及び動作と同じである。より具体的には、物品８００のスナップ嵌合接続手段は、空間領域８１６のうちのいくつかに対応するコア部材の領域においてその外面からコア部材８１０の中へ内向きに延在する複数の雌型部分８１８と、空間領域８２６のうちのいくつかに対応する領域において被覆層８２０の内面８２２から突出し、それぞれの雌型部分８１８で係止的に受容されるように構成された複数の雄型部分８２８と、を備えている。

物品８００のスナップ嵌合接続部手段は、物品３００及び６００のスナップ嵌合接続部手段と同じ様式である、懸架を可能にする接続手段である。例えば、雌型部分８１８及び雄型部分８２８の寸法及び構成は、被覆層とコア部材との接続に応じて、雄型部分８２８に対応する領域において被覆層８２０の外面８２４に屈曲力Ｆが印加されたときに、雄型部分８２８が、物品３００を参照しながら上述したように、雌型部分８１８の中を移動し、それによって、物品７００を参照しながら上述したような、バンプ８１５にもバンプ８２５にも対応しない領域での被覆層の撓みによって、バンプ８２５に対応する領域でのコア部材の圧縮によって、及びバンプ８１５の圧縮によって提供される懸架に加えて、接続手段に対応する領域の懸架を提供するものである。

物品５００、６００、７００、及び８００は、対応する空間領域に配設された弾性層部分を伴わない状態で上述したが、本明細書では、これらの物品のいずれか及び／又は全てが、対応する空間領域に位置決めされた弾性層部分、又はバンプ及びもしあれば接続手段に対応する孔を有する、コア部材と被覆層との間に配設された弾性層を更に備えることができることを理解されたい。かかる弾性層又は弾性層部分は、上述した弾性層／部分のいずれかの構造及び動作と同じであり得る。

全ての上記の実施例では、雄型部分及び雌型部分の組は、それぞれ、被覆層の内面及びコア部材の外面に対して一様に分配することができる。代替的に、これらの組は、所定の順序で配置することができ、例えば、より多くのかかる組が、外周の近くに、又は物品の中央に、又は任意の他の所望の領域に配置される。加えて、被覆層の内面及びコア部材の外面の一方又は両方がバンプを有する場合、雄型部分及び雌型部分の組は、各２つの組の間に複数のかかるバンプを有するように配設することができる。

本開示の主題の任意の態様による物品は、上述した図９Ａ～図１２に例示されるスナップ嵌合接続手段、又は任意の他のスナップ嵌合接続手段を有する、すなわち、他の構成及び規模を有することができる。例えば、雄型部分及び雌型部分は、例えば、円形以外の断面形状を有することができ、例えば、楕円形、多角形、などとすることができる。更に、上述したスナップ嵌合と同様の、又はそれ以外の迅速な機械的接続を、任意の好適な様式で、対応する係止溝において受容及び係止されるように構成された係止可能な突起とともに使用することができる。

全ての上記の実施例では、接続手段の雄型部分及び雌型部分は、それぞれ、被覆層及びコア部材との単一体として形成されるが、これは、どちらも剛性であるので、すなわち、その形状を維持するように構成されるので可能である。その結果、本開示の主題の任意の態様によるかかる接続手段を有する物品は、その被覆層をコア部材に直接又は弾性層を介して接続するためのいかなる追加的な手段も必要としない。代替的に、本開示の主題による物品において使用される接続装置の雄型部分及び雌型部分の一方又は両方は、別個に製造し、次いで、被覆層及びコア部材の一方又は両方とともに組み立てることができる。

全の上記の実施例のハイブリッド構造体では、その全ての構成要素は、構成要素間の分離を伴わずに、熱処理を含むそれらのリサイクルを可能にする材料で作製することができる。例えば、少なくともコア部材及びその接続要素を有する被覆層の材料は、同じ熱可塑性基礎物質又は同じリサイクル温度で溶融可能な異なる熱可塑性基礎物質で構成することができ、該／各基礎物質は、任意選択的に、該温度で溶融する該材料内の唯一の物質である。これらの材料は、ハイブリッド構造体全体の重量の９０％超、任意選択的に９３％超、例えば少なくとも９５％を構成することができるので、構造体は、構造体中の残留材料が上記の温度で溶融可能でない場合であっても、分離することなくリサイクルすることができる。

コア部材及び被覆層の材料中の上述した基礎物質は、少なくともコア部材及び被覆層において、それらが構造体におけるそれらの意図した機能に必要とされる物理的特性を有することを可能にする、異なる材料形態を有することができる、例えばポリプロピレン族などの同じポリマー族の熱可塑性ポリマーとすることができる。

例えば、構造体において最も厚い構成要素であることが必要であるコア層は、被覆層の嵩密度よりも低い嵩密度を有することができ、被覆層は、上記の実施例で説明されるように、屈曲力の下で撓むために非常に薄くなければならないが、それでも、その形状及びその接続要素の形状を維持するために剛性でなければならない。特に、コア部材は、膨張粒子発泡体で作製することができ、その接続要素を有する被覆層は、射出成型などに適したより圧縮性の高い材料で作製することができる。この場合、コア部材は、所望の形状に粒子発泡成型することによって形成することができ、被覆層は、射出成型若しくは圧縮成型、熱成形、押し出し、真空成形、又は他の技術によって作製することができ、被覆層及び接続要素を、生成されたままの形状に維持することを可能にする。

もしあれば弾性層は、ハイブリッド構造体全体の重量の小部分、例えば５％以下を構成することができる重量を有することができるので、リサイクル温度を超える温度で溶融可能でない材料で作製された場合であっても、そこから分離することなくハイブリッド構造体の他の構成要素とともにリサイクルすることができる。

１つの特定の実施例では、熱可塑性ポリマー物質がポリプロピレンである場合、膨張粒子発泡体コア部材又はもしあれば弾性発泡体層を生成するために使用されるときには、かかるコア部材及びかかる弾性層は、それぞれが、０．０３～０．１２ｋｇ／リットルの嵩密度を有することができ、その接続要素を有する被覆層を生成するために使用されるときには、かかる被覆層は、０．８５～０．９５ｋｇ／リットル、より具体的には０．９１ｋｇ／リットルの密度を有することができる。

以下は、全てがポリプロピレンベースである上記の材料の例であり、上述したハイブリッド構造体の各々で使用することができる。

上述したハイブリッド構造体の全ての実施例では、その構成要素がいかなる接着剤も含まない手段によって互いに接続されるが、それでも、例えば、かかる接着剤が物品の他の構成要素の材料と同じ基礎物質、例えばポリプロピレンを含む材料で作製されている場合は、所望に応じて、被覆層とコア部材との間に、又はもしあればこれらの一方又は両方と弾性層との間に接着剤を使用することができる。

Claims (37)

1. 懸架性質を有するハイブリッド構造体であって、
   外面を有する剛性コア部材と、
   外側面及び内面を有する剛性被覆層と、
   前記コア部材の前記外面及び前記被覆層の前記内面のうちの少なくとも１つから、少なくともその一部分に沿って突出する複数のバンプであって、前記複数のバンプの間に間隔を有する、複数のバンプと、
   前記被覆層の前記内面と前記コア部材の前記外面との間に複数のギャップを作成するように、前記被覆層を前記コア部材に固定的に接続する接続装置であって、前記ギャップが、前記間隔によって画定され、前記被覆層が、前記ギャップに対応する前記被覆層の前記外側面の位置で、前記外側面における力の印加に応じて、前記ギャップの中へ内向きに撓み、前記力が除去されたときに元の状態に戻り、それによって、前記構造体に前記懸架性質を提供するように構成されている、接続装置と、を備えている、ハイブリッド構造体。
2. 前記接続装置が、前記被覆層の領域のうちの少なくともいくつかと関連付けられ、かつ前記コア部材の対応する接続要素に確実に係合する、複数の接続要素を備えている、請求項１に記載のハイブリッド構造体。
3. 前記接続要素が、前記被覆層から前記コア部材に向かって突出し、前記コア部材の対応する係止凹部で係止的に受容される、係止可能な突起の形態である、請求項２に記載のハイブリッド構造体。
4. 前記係止可能な突起のうちの少なくともいくつかが、下に前記ギャップを有する前記被覆層の領域に形成され、前記対応する係止凹部が、その上方に前記ギャップを有し、前記被覆層の前記関連付けられた領域が、その下に配設された減少可能な体積の中へ撓んだときに、前記配置が、下に前記ギャップを有する各係止可能な突起が、前記コア部材の前記対応する凹部内をその厚さ方向に自由に移動することなどを可能にする、請求項３に記載のハイブリッド構造体。
5. 少なくとも前記コア部材及び前記被覆層が、異なる材料形態の同じ基礎物質を含む材料で作製され、前記基礎物質が、溶融温度で溶融可能であり、任意選択的に、前記溶融温度で溶融する前記材料中の各々の唯一の物質である、請求項１～４のいずれか一項に記載のハイブリッド構造体。
6. 少なくとも前記コア部材及び前記被覆層が、同じ溶融温度で溶融可能な異なる基礎物質を含む材料で作製され、任意選択的に、各かかる基礎物質が、前記温度で溶融する対応する材料中の唯一の物質である、請求項１～４のいずれか一項に記載のハイブリッド構造体。
7. 前記ハイブリッド構造体中の前記材料の重量が、前記構造体の総重量の少なくとも９０％を構成する、請求項５又は６に記載のハイブリッド構造体。
8. 前記基礎物質が、熱可塑性ポリマーである、請求項５～７のいずれか一項に記載のハイブリッド構造体。
9. 前記コア部材の前記材料が、膨張粒子発泡体の形態である、請求項８に記載のハイブリッド構造体。
10. 前記被覆層が、圧縮連続材料で作製され、前記コア部材の嵩密度よりも実質的に高い嵩密度を有する、請求項１～９のいずれか一項に記載のハイブリッド構造体。
11. 前記被覆層が、射出成型体である、請求項１０に記載のハイブリッド構造体。
12. 前記コア部材が、前記被覆層の圧縮性よりも高い圧縮性、及び前記被覆層の曲げ弾性率のよりも低い曲げ弾性率を有する、請求項１～１１のいずれか一項に記載のハイブリッド構造体。
13. 前記基礎物質が、ポリプロピレンである、請求項５に記載の、又は請求項５に直接的又は間接的に従属するときの請求項７～１２のいずれか一項に記載のハイブリッド構造体。
14. 前記接続装置が、前記コア部材内の複数の雌型部分と、前記被覆層から突出し、かつ前記雌型部分内に受容され、それによって、前記コア部材を前記被覆層と確実に接続するように構成された対応する複数の雄型部分と、を備えている、請求項１に記載の、又は請求項１に直接的又は間接的に従属するときの請求項５～１３のいずれか一項に記載のハイブリッド構造体。
15. 前記接続装置が、迅速接続装置である、請求項１～１４のいずれか一項に記載のハイブリッド構造体。
16. 前記迅速接続装置が、スナップ嵌合装置である、請求項１５に記載のハイブリッド構造体。
17. 前記雄型部分が、前記被覆層との単一体として少なくとも部分的に形成されている、請求項１４に従属するときの請求項１５又は１６に記載のハイブリッド構造体。
18. 前記係止可能な突起が、前記被覆層との単一体として少なくとも部分的に形成されている、請求項２～４のいずれか一項に直接的又は間接的に従属するときの請求項１５又は１６に記載のハイブリッド構造体。
19. 前記ギャップ内に少なくとも部分的に配設された弾性発泡体層を更に備えている、請求項１～１８のいずれか一項に記載のハイブリッド構造体。
20. 懸架性質を有するハイブリッド構造体であって、外面を有するコア部材と、前記コア部材の前記外面と関連付けられ、かつ少なくともそのいくつかの領域に減少可能な体積を有する減少可能な体積の層と、前記減少可能な体積の層を介して前記コア部材に接続され、かつ外部面及び内部面を有する被覆層であって、前記被覆層が、かかる材料で作製され、かつ前記内部面と前記外部面との間にかかる厚さを有し、前記減少可能な体積を覆う前記被覆層の領域が、かかる領域に屈曲力が印加されたときに、前記領域の前記被覆層の前記内部面と前記外部面との間の厚さを維持しながら、前記減少可能な体積の中へ撓み、前記屈曲力が解放されたときに、元の状態に戻ることができ、それによって、前記懸架性質を前記ハイブリッド構造体に提供するような材料で作製され、厚さを有する、被覆層と、を備えている、ハイブリッド構造体。
21. 減少可能な体積を有する前記減少可能な体積の層の前記領域が、
    互いに離間されたエアギャップ、又は
    前記ギャップ及び前記ギャップ内に収容された弾性発泡体層部分、又は
    前記コア部材の前記外面と前記被覆層との間に挟持された弾性発泡体層であって、間にいかなる間隔も含まない複数の前記領域を構成する、弾性発泡体層、のうちの１つによって構成されている、請求項２０に記載のハイブリッド構造体。
22. 前記被覆層が、前記被覆層と関連付けられ、かつ前記コア部材の対応する接続要素に確実に係合する複数の接続要素を備える接続装置によって前記コア部材に接続され、任意選択的に、前記接続要素が、前記被覆層との単一体として少なくとも部分的に形成されている、請求項２０又は２１に記載のハイブリッド構造体。
23. 前記接続要素が、前記被覆層から前記コア部材に向かって突出し、前記コア部材の対応する係止凹部で係止的に受容される、係止可能な突起の形態である、請求項２２に記載のハイブリッド構造体。
24. 前記係止可能な突起のうちの少なくともいくつかが、下に前記減少可能な体積を有する前記被覆層の前記領域に形成され、前記対応する係止凹部が、その上方にこの体積を有する、請求項２３に記載のハイブリッド構造体。
25. 前記減少可能な体積を有する前記領域と関連付けられた各接続要素が、前記被覆層の前記関連付けられた領域がその下に配設された前記減少可能な体積の中へ撓むときに、前記コア部材の内側方向に自由に移動する、請求項２１、２２、又は２３のいずれか一項に記載のハイブリッド構造体。
26. 前記減少可能な体積の層が、前記被覆層と前記コア部材との間に少なくとも部分的に延在する弾性発泡体層を備えている、請求項２０～２５のいずれか一項に記載のハイブリッド構造体。
27. 少なくとも前記コア部材及び前記被覆層が、異なる材料形態の同じ基礎物質を含む材料で作製され、前記基礎物質が、溶融温度で溶融可能であり、任意選択的に、前記溶融温度で溶融する前記材料中の各々の唯一の物質である、請求項２０～２６のいずれか一項に記載のハイブリッド構造体。
28. 少なくとも前記コア部材及び前記被覆層が、同じ溶融温度で溶融可能な異なる基礎物質を含む材料で作製され、任意選択的に、各かかる基礎物質が、前記温度で溶融する対応する材料中の唯一の物質である、請求項２０～２６のいずれか一項に記載のハイブリッド構造体。
29. 前記ハイブリッド構造体中の前記材料の重量が、前記ハイブリッド構造体の総重量の少なくとも９０％を構成する、請求項２７又は２８に記載のハイブリッド構造体。
30. 前記弾性発泡体層が前記基礎物質を含み、かつ前記コア部材及び前記被覆層の前記材料と材料形態が異なる材料で作製されている、請求項２６に従属するときの請求項２８又は２９に記載のハイブリッド構造体。
31. 前記基礎物質は、熱可塑性ポリマーである、請求項２７～３０のいずれか一項に記載のハイブリッド構造体。
32. 前記コア部材の前記材料が、膨張粒子発泡体の形態である、請求項３１に記載のハイブリッド構造体。
33. 前記被覆層の材料が、前記コア部材の密度よりも実質的に高い密度を有する圧縮連続材料である、請求項３１又は３２に記載のハイブリッド構造体。
34. 前記被覆層が、射出成型体の形態である、請求項３３に記載のハイブリッド構造体。
35. 前記コア部材が、前記被覆層の圧縮性よりも高い圧縮性、及び前記被覆層の曲げ弾性率のよりも低い曲げ弾性率を有する、請求項１～３４のいずれか一項に記載のハイブリッド構造体。
36. 前記接続装置が、迅速接続装置である、請求項２２に記載の、及び請求項２２に直接的又は間接的に従属するときの請求項２３～３５のいずれか一項に記載のハイブリッド構造体。
37. 前記迅速接続装置が、スナップ嵌合装置である、請求項３６に記載のハイブリッド構造体。