JP2023158422A - 収容袋分離装置及び収容袋分離方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】部分的に厚くなった収容袋を積層しても、吸引時に安定して吸着でき、収容袋を確実に1枚分離することが可能な収容袋分離装置を提供する。【解決手段】収容袋分離装置1は、収容袋110を積層、載置する載置板10と、載置板10に積層された積層状態の収容袋の最上の収容袋に接触して吸引する吸引機20と、を有する。載置板10は、固定部11と、固定部11に対して変位するように配設された変位部12とを備え、変位部12は、載置板10に積層、載置された収容袋Sに、吸引機20によって接触力が作用した際、最上の収容袋S1が水平状態となるように、固定部11に一体化されていることを特徴とする。【選択図】 図4

Description

本発明は、積載された収容袋を1枚ずつ分離する収容袋分離装置及び収容袋分離方法に関する。なお、ここでの収容袋は、複数枚のシート部材を重ね、周囲を取着して袋状に形成されたものを意味する。
従来、積層されたシート(積層状態のシート)を1枚ずつ分離し、これを別の装置に搬送するシート分離装置が知られている。例えば、ナイロン等の合成樹脂製のシート部材を多数枚積層し、これを1枚ずつ分離して、その下流側に設置されている後処理装置に搬送することがある。一般的に、積層状態のシート部材から最上のシート部材を分離するに際しては、例えば、特許文献1に開示されているように、最上のシート部材を吸引機(吸着パッド)で吸着しながら1枚に分離するシート分離装置が知られている。
特開2018-70276号
上記した吸引機の吸着・持ち上げによるシート部材の分離方法において、合成樹脂製の収容袋を多数枚積層して1枚ずつ分離し、これを後処理装置であるラベル貼付装置に搬送することがある。ラベル貼付装置では、分離装置で分離された収容袋の表面に、宛名、製品名、収容物の構成材料などが記載された各種のラベルを貼付することが行なわれる。
ところで、収容袋には、図1(b)に示すように、底部が無く、薄く形成された収容袋(三方袋とも称される)100や、図1(a)に示すように、袋に自立性を持たせた収容袋(底ガゼット袋、スタンド袋等と称される)110が存在する。このような底部110aを有する収容袋110は、底部を折り畳んだ状態で積層すると、図2に示すように、底部110aの部分が厚くなった状態となる。そして、このような積層状態で吸引機で分離しようとすると、吸引パッドで確実に吸引することが難しくなる(通常、吸引パッドは複数配設されており、吸引力が強く作用する個所と十分に作用しない個所が生じてしまう)。すなわち、積層厚さの相違によって、吸引パッドの吸引力が一定にならず、収容袋が捲れたり、十分な分離作用が得られなくなって、後工程に支障をきたすことがある。
本発明は、上記した問題に基づいてなされたものであり、部分的に厚くなった収容袋を積層しても、吸引時に安定して吸着でき、収容袋を確実に1枚分離することが可能な収容袋分離装置、及び、収容袋分離方法を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明に係る収容袋分離装置は、収容袋を積層、載置する載置板と、前記載置板に積層された積層状態の収容袋の最上の収容袋に接触して吸引する吸引機と、を有しており、前記載置板は、固定部と、前記固定部に対して変位するように配設された変位部とを備え、前記変位部は、前記載置板に積層、載置された収容袋に、前記吸引機によって接触力が作用した際、最上の収容袋が水平状態となるように、前記固定部に一体化されていることを特徴とする。
上記した収容袋分離装置では、載置板上で積層状態にある収容袋の最上の収容袋を吸引機によって吸引し、持ち上げることで1枚分離することが可能である。この場合、積層されている収容袋に、厚さが異なる部分が存在しても、吸引機が最上の収容袋に接触した際、最上の収容袋が水平状態となるように載置板の変位部が変位するため、吸引時に安定して吸着することができ、収容袋を確実に1枚分離することが可能となる。
また、本発明に係るシート分離方法は、載置板に積層、載置された収容袋の最上の収容袋に、吸引機を接触させて吸引することで収容袋を1枚分離する収容袋分離方法において、前記積層、載置された収容袋の厚さが位置によって異なる場合、前記吸引機が最上の収容袋に接触して押圧力が作用した際、前記載置板の一部を折曲させて最上の収容袋を水平状態に維持することを特徴とする
このような収容袋分離方法によれば、吸引機が最上の収容袋に接触して吸引作用を付与する際、最上の収容袋は水平状態に維持されるため、吸引時に安定して吸着することができ、収容袋を確実に分離することが可能となる。
本発明によれば、部分的に厚くなった収容袋を積層しても、吸引時に安定して吸着することができ、収容袋を確実に1枚分離することが可能な収容袋分離装置、及び、収容袋分離方法が得られる。
(a)は底部を有する収容袋の概略構成を示す図、(b)は底部が無い収容袋の概略構成を示す図。 底部を有する収容袋の積層状態を示す図。 本発明に係る収容袋分離装置の一実施形態を示す概略正面図であり、(a)は、積層状態の収容袋を吸引する前の状態を示す図、(b)は、吸引機が最上の収容袋に接触して吸引をかけた状態を示す図、(c)は、吸引機を回動させて最上の収容袋をめくり上げた状態を示す図。 載置板に底部を有する収容袋を積層した状態と、これに接触する吸引機の状態を示す図。 (a)は、本発明に係る収容袋分離装置に用いられる載置板の一構成例を示す正面図、(b)は、載置板に設けられる蝶番の構成を示す図。 収容袋の分離工程を示す概略図(吸引機の接触状態を示す)。 収容袋の分離工程を示す概略図(吸引機が最上の収容袋を吸引して分離した状態を示す)。 収容袋の分離工程を示す概略図(吸引機が最上の収容袋を吸引して、載置板が元に戻る状態を示す)。
図3は、本発明に係る収容袋分離装置の一実施形態を示す概略正面図であり、(a)は、積層状態の収容袋を吸引する前の状態を示す図、(b)は、吸引機が最上の収容袋に接触して吸引をかけた状態を示す図、(c)は、吸引機を回動させて最上の収容袋をめくり上げた状態を示す図である。
なお、この図において、積層される矩形状の収容袋の短辺方向をX、収容袋の長辺方向をY、収容袋の吸引方向(接触方向)をZとして示す。また、図3に示す収容袋分離装置は、図1(a)に示した自立性を有する収容袋110を1枚分離する例について説明する。
本実施形態に係る収容袋分離装置1は、例えば、ナイロン等で形成された薄い袋や、薄いシート材を重ね、周囲を取着(溶着、接着等)することで作成された収容袋110を、多数枚積層し(最上の収容袋を符号S1で示し、積層された収容袋を符号Sで示す)、これを1枚ずつ分離するのに適した構造となっている。ここで分離された最上の収容袋S1は、ラベル装置等、下流側に配設された後処理装置に搬送される。
収容袋分離装置1は、上記した積層状態の収容袋Sを載置する載置板10と、載置板10に積層、載置された収容袋Sを吸引して持ち上げる吸引機20と、積層状態の収容袋Sの縁部(一端部)に対向するように設置された分離部30とを備えている。
本実施形態の収容袋分離装置1は、前記載置板10がX-Y平面内に位置する配置構成となっており、以下において、X-Y平面を水平面とも定義する。
前記載置板10は、吸引機20の吸引動作に伴ってZ方向に往復駆動可能(昇降可能)に構成されている。また、前記吸引機20は、Y方向に沿って延出し、収容袋分離装置1のフレーム(図示せず)に回動可能に支持された支軸21に配設されており、支軸21の中心軸の周りに回動可能(一定角度の範囲内で正逆転可能)となっている。
前記吸引機20は、後述するように、積層状態の収容袋Sの一端部側に配設されて、吸引した最上の収容袋S1をめくり上げるように構成されており、最上の収容袋S1に当接(接触)する複数の吸引シャフトを備えている。本実施形態の吸引シャフトは、Y方向に沿って、所定間隔で複数本(本実施形態では、4本の吸引シャフト22A,22B,22C,22Dを備える)設けられており、各シャフトの先端には、最上の収容袋S1の表面に密着して吸引する吸引パッド23が設けられている。なお、吸引機20は、その構成部材である複数本の吸引シャフト(各吸引パッド23)が、図3(a)(b)に示す初期位置において、積層状態の収容袋Sの表面の一端部側で、Y方向に沿って直線状に配列されていることが好ましい。
前記吸引機20は、各シャフト22A,22B,22C,22D内の空気を、吸気機構(図示せず)を介して吸引するように構成されている。このため、吸引機20の初期位置において、載置板10が上昇駆動(Z1方向へ駆動)されて、最上の収容袋S1が各吸引パッド23に当接し、載置板10が下降すると、その吸引力によって最上の収容袋S1は分離作用を受ける。すなわち、最上の収容袋S1は、載置板10の上下動、及び、各シャフトの吸引パッド23内で減圧される吸引力によって、吸引パッドに吸着されながら持ち上げられる。
なお、載置板10が上下駆動されることなく、各シャフトが上下駆動されていても良いし、両者が上下駆動されていても良く、吸引機20と載置板10は、収容袋の積層方向に相対的に駆動可能となっていれば良い。また、図に示す収容袋分離装置の構成要件である収容袋を持ち上げて吸引する吸引機20は、その吸引シャフトを、両サイドに2個ずつ合計4個配設した構成を示しているが、吸引機20については、分離対象となる収容袋の大きさや材質等に応じて適宜、変更することができる。例えば、両サイドに1個ずつ配設(合計2個)した構成であっても良い。或いは、積層される収容袋の向きに応じて、その配置態様を変更しても良い。
前記吸引機(吸引シャフト)20は、上記したように、Y方向に沿って延出している支軸21の軸心の周りに回動可能となっている。このような吸引機20は、回動駆動されることにより、最上の収容袋S1を吸引しながら、最上の収容袋S1を積層状態の収容袋Sに対してめくり上げて分離することを可能にする(図3(c)参照)。
また、本実施形態の吸引機20は、積層状態の収容袋Sに対して最上の収容袋S1をめくり上げた後、積層状態の収容袋Sの表面に沿って、めくり上げた収容袋を剥がす方向に移動可能となっている。具体的に吸引機20は、支軸21と共にX方向に往復駆動可能となっており、この移動(剥がす方向への移動)は、吸引機20の回動駆動動作と同期して行なわれるようになっている。
収容袋分離装置1は、上記した構成要素以外に、収容袋を1枚分離するのに関連して、各種の補助装置を備えている。例えば、上述したように、積層状態の収容袋Sの縁部に対向するように設置された分離部30を備えている。この分離部30は、載置板10上の積層状態の収容袋Sの最上の収容袋S1に密着して押さえ付ける円形状のフランジ31を具備している。積層状態の収容袋Sの最上の収容袋S1は、フランジ31の円弧領域に押さえ付けられており、最上の収容袋S1が吸引機20によって吸引されながら上昇すると、収容袋S1は分離作用を受ける。すなわち、このような分離部30を配設しておくことで、吸引機20で収容袋を吸引する際、2枚目以降の収容袋が連られて上昇することを抑止することができ、吸引機20が回動、移動することによる収容袋分離工程の前段階で収容袋の分離効果を高めることが可能となる。
なお、分離部30は、積層状態の収容袋Sの端部側の中央位置に配設しておくことが好ましく、前記複数の吸引シャフト22A,22B,22C,22D(吸引パッド23)は、フランジ31の両側で、対称となる位置に設けておくことが好ましい。このような配置関係によれば、最上の収容袋S1を安定して分離することが可能となる。
また、上記した分離部30に加え、その両側にも同様な分離部(図示せず)を配設しておいても良い。両側の分離部は、例えば、前記分離部30と同様、載置板10上の積層状態の収容袋Sの最上の収容袋S1に密着して押さえ付ける円形状のフランジを具備している。このような分離部を配設しておくことで、吸引機20で収容袋を吸引する際、中央の分離部30に加え、その両サイドにおいても2枚目以降の収容袋が連られて上昇することを抑止することができ、吸引機20による分離工程の前段階で収容袋の分離効果を更に高めることが可能となる。
また、前記載置板10の上昇位置を検出するための検出装置40を配設しても良い。この検出装置40は、下方向に向けて付勢、保持された一対のシャフト41を備えており、積層状態の収容袋Sの表面に当て付くように配設されている。一対のシャフト41は、載置板10が上昇した際、その表面によって押し上げられ、そのシャフト41の位置を検出することで、載置板10の上下駆動を制御することが可能となる。
また、前記載置板10の前方には、載置板10に積層、載置された収容袋Sに当て付いて、積層状態を安定化させる規制部材を配設しておいても良い。この規制部材は、例えば、一対のシャフト50によって構成することが可能である。
図4及び図5を参照して、上記した載置板10の構成について説明する。
前記載置板10は、平板状に構成されており、本実施形態では、その表面10aがX-Y平面上に位置するように構成されている。前記表面10a上に、積層された収容袋Sが載置される。
前記載置板10は、固定部11と、前記固定部11に対して変位するように一体化された変位部12とを備えており、本実施形態では2部品で構成されている。これらの固定部11及び変位部12は、同様な板状部材で構成されており、載置板の表面10aに積層、載置された収容袋Sに、載置板10が上昇して吸引機20によって接触力が作用した際、最上の収容袋S1が水平状態となるように連結部材14によって連結(一体化)されている。
本実施形態の連結部材14は、固定部11と変位部12に固定される公知の蝶番14Aを備えた構成となっている。蝶番14Aは、図5(a)に示すように、固定部11と変位部12を水平状態にする固定片14a,14bと、各固定片14a,14bとの連結回動部14cに配設される付勢手段(コイルスプリング)14dを備えている。このような蝶番14Aは、固定片14a,14bにそれぞれ設けられた14eにビスを嵌入して固定片14a,14bを固定部11と変位部12に固定することで、水平状態となっている変位部12は、固定部11に対して片持ち状に撓む(変位する)ことが可能となる。
次に、上記した収容袋分離装置1によって積層された収容袋Sを1枚ずつ分離する分離方法について、図3,図4、及び、図6から図8を参照して説明する。この場合、載置板10には、図1(a)で示した底部110aを有する収容袋110が積層、載置されている。
最初、初期状態から、載置板10がZ1方向(上昇方向)に駆動され、吸引機20の各吸引パッド23に最上の収容袋S1が当接(接触)される。この場合、図4に示すように、積層、載置された収容袋Sの厚さが位置によって異なっていても、吸引機20が最上の収容袋S1に接触して押圧力が作用した際、載置板10の一部(変位部12)が折曲するため、最上の収容袋S1は、水平状態に維持される(図6参照)。
なお、このような作用が得られるように、前記蝶番14Aの付勢手段(コイルスプリング)14dの付勢力(回動付勢力)は、各吸引シャフト22A,22B,22C,22Dの吸引パッド23に対する接触力よりも小さく設定されている。
この状態で、前記吸引機20は、最上の収容袋S1を吸引する(吸引工程)。すなわち、吸引パッド23に最上の収容袋S1が当接して吸引作用を受けると、2枚目以降の収容袋が密着していても、上記した分離部30によって分離作用を受ける。また、最上の収容袋S1には、上記したように、変位部12の変位によって、各吸引シャフト22A,22B,22C,22Dの吸引パッド23が均一に当て付くことができるので、吸引作用を受けた際、積層厚さが相違していても、各吸引パッド23による吸引力が一定になる。
そして、図7に示すように、載置板10がZ2方向(下降方向)に駆動される。このとき、吸引機20の各吸引パッド23は、最上の収容袋S1を吸引、保持すると共に、2枚目以降の収容袋は、そのまま積層状態となって下降する(離間工程)。すなわち、最上の収容袋S1が分離作用を受ける際、各吸引シャフト22A,22B,22C,22Dの吸引パッド23が安定した状態で吸引するため、収容袋が捲れる、十分な分離作用が得られない、等の問題が生じることはなく、後工程に支障をきたすことはない。
また、載置板10がZ2方向(下降方向)に駆動されると、載置板10の固定部11と変位部12は、前記蝶番14Aの付勢手段(コイルスプリング)14dの付勢力によって、図8に示すように、水平状態に復帰され、2枚目以降の収容袋の分離に移行する。
本実施形態では、上記した離間工程において、載置板10の下降と共に、吸引機20を回動(R方向に回動)して、吸引している最上の収容袋S1を、積層状態の収容袋Sに対してめくり上げて分離するようにしている(図3(c)、図8参照;回動工程)。また、吸引機20の回動工程と同期して、積層状態の収容袋Sの表面に沿って、めくり上げた収容袋(最上の収容袋S1)が積層状態の収容袋Sから引き剥がされるように、吸引機20を支軸21に対して直交する方向(X1方向)に移動するようにしている(図4(c)参照;移動工程)。この回動工程、及び、移動工程では、最上の収容袋S1の先端縁側を、積層状態の収容袋Sに対して上昇させながら後方にめくり上げるように移動させることから、最上の収容袋S1は剥離作用を受ける。
この場合、吸引機20の回動工程による回動量(収容袋の巻き上げ量;回動速度)よりも、前記吸引機20の移動量(収容袋の移動量:移動速度)が大きくなるように吸引機を駆動制御することが好ましい。すなわち、収容袋の巻き上げ量が移動量以上になると、移動による十分な剥離作用が十分に得られなくなって、複数の収容袋を巻き上げる可能性があるが、移動量を回動量よりも大きくすることで、十分な剥離作用を与えつつ巻き上げることができ、確実に収容袋の1枚分離を行なうことが可能となる。
なお、吸引機20を回動させずにX1方向に移動させるだけでも、最上の収容袋に剥離作用を与えることが可能であるが、効果的な分離作用を与えるためには、吸引機20は回動させる方が好ましい。また、吸引機20の回動角度については特に限定されることはないが、吸引機20(吸引パッド23)は、上記したX1方向への移動工程中、図3(a)に示す初期位置に対して、略180°回動駆動することが好ましい。これにより、その下流側に設置されている後処理装置に対して、分離された収容袋を平面状にして送り込むことが可能となり、装置全体の大型化を抑制することができる。
そして、分離された収容袋S1の吸引が解除されて後処理装置に搬送されると、吸引機20はX2方向に駆動されると共に、各吸引シャフト22A,22B,22C,22Dは初期位置に戻される。
上記した構成の収容袋分離装置1、及び、分離方法によれば、載置板10に、部分的に厚くなった収容袋110を積層、載置しても、吸引時に安定して吸着することができ、収容袋を確実に1枚分離することが可能となる。なお、同一の肉厚の収容袋を載置した場合は、変位部12が変位することはなく、安定した吸引作用を与えることができる。
以上、本発明に係る収容袋分離装置、及び、その分離方法の実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されることはなく、種々変形することが可能である。
本発明は、載置板10に固定部11と変位部12が設けられ、載置板10に積層、載置された収容袋に、吸引機20によって接触力が作用した際、最上の収容袋S1が水平状態となるように、変位部12が固定部11に対して変位される構成であれば良く、変位部12の変位のさせ方については適宜、変形することが可能である。
例えば、固定部と変位部を有する載置板をコイルスプリングによって下面側から支持し、変位部に接触力が作用した際に変位部を弾性的に変位させても良いし、上部からテンションを掛けて、変位部を弾性的に変位させても良い。すなわち、載置板は、固定部と変位部が設けられ、変位部(収容袋の肉厚が厚い部分が位置する部位)を弾性的に支持する手段が設けられていれば良い。或いは、収容袋の厚肉部分が載置される部分(変位部)を薄肉厚に形成して、この部分を撓むように変形させる構成であっても良い。また、変位部の一については、適宜、変形することが可能である。
また、本発明に係る収容袋分離装置は、プラスチック製の収容袋以外にも、紙製の収容袋に適用しても良い。
1 収容袋分離装置
10 載置板
11 固定部
12 変位部
14 連結部材
14A 蝶番
20 吸引機
21A~21D 吸引シャフト
23 吸引パッド
30 分離部
100,110 収容袋
110a 底部
S 積層状態の収容袋
S1 最上の収容袋

Claims (9)

  1. 収容袋を積層、載置する載置板と、前記載置板に積層された積層状態の収容袋の最上の収容袋に接触して吸引する吸引機と、を有する収容袋分離装置において、
    前記載置板は、固定部と、前記固定部に対して変位するように配設された変位部とを備え、
    前記変位部は、前記載置板に積層、載置された収容袋に、前記吸引機によって接触力が作用した際、最上の収容袋が水平状態となるように、前記固定部に一体化されていることを特徴とする収容袋分離装置。
  2. 前記固定部と変位部は、前記載置板に積層、載置された収容袋に、前記吸引機によって接触力が作用した際、最上の収容袋が水平状態となるように、連結部材によって連結されていることを特徴とする請求項1に記載の収容袋分離装置。
  3. 前記連結部材は、前記固定部と変位部に固定される蝶番を備えており、
    前記蝶番は、前記固定部と変位部を水平状態に固定すると共に、前記変位部が前記接触力によって変位した後、前記固定部と変位部を水平状態に復帰させる付勢手段を備えていることを特徴とする請求項2に記載の収容袋分離装置。
  4. 前記変位部は、前記蝶番によって、前記固定部に対して回動可能に連結されており、
    前記付勢手段による付勢力は、前記接触力よりも小さく設定されていることを特徴とする請求項3に記載の収容袋分離装置。
  5. 前記載置板は、昇降可能に配設されており、
    前記載置板が上昇して前記吸引機によって接触力が作用した際、前記変位部が固定部に対して変位することを特徴とする請求項1に記載の収容袋分離装置。
  6. 前記吸引機は、支軸回りに回動可能に支持されており、前記載置板に積層、載置された収容袋の最上の収容袋を吸引した際、回動することで、積層状態の収容袋から最上の収容袋をめくって1枚分離することを特徴とする請求項1に記載の収容袋分離装置。
  7. 前記吸引機は、前記支軸に対して直交する方向に移動可能に支持されており、前記載置板に積層、載置された収容袋の最上の収容袋を吸引した際、前記支軸に対して直交する方向に移動させることで、積層状態の収容袋から最上の収容袋をめくって1枚分離することを特徴とする請求項6に記載の収容袋分離装置。
  8. 前記吸引機は、回動速度よりも移動速度が大きくなるように駆動制御されることを特徴とする請求項7に記載の収容袋分離装置。
  9. 載置板に積層、載置された収容袋の最上の収容袋に、吸引機を接触させて吸引することで収容袋を1枚分離する収容袋分離方法において、
    前記積層、載置された収容袋の厚さが位置によって異なる場合、前記吸引機が最上の収容袋に接触して押圧力が作用した際、前記載置板の一部を折曲させて最上の収容袋を水平状態に維持することを特徴とする収容袋分離方法。
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