JP2007145572A - 紙葉類分離繰出機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】中央部が両端部に比べて低くなった状態で集積された紙幣を安定して繰出すための手段を提供する。
【解決手段】ステージ2と、ピックアップローラ8a、8b、8c、8dとを備えた紙幣分離繰出機構において、ステージ2上の中央部に固定された固定部21と、固定部21の左右両側に取付けられたレバー22、23とを備え、レバー22、23の回転によって集積状態を矯正して最上位の紙幣をピックアップローラ8a、8b、8c、8dにほぼ均一に接触させたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ステージ上に集積された紙幣やチケット等の紙葉類をローラにより1枚づつ分離して繰出す紙葉類分離繰出機構に関するもので、特に紙葉類の集積状態を矯正するための技術に関する。
従来の紙葉類分離繰出機構として、例えば自動取引装置において紙幣収納部のステージ上に集積された紙幣を分離して繰出す紙幣分離繰出機構がある。
この紙幣分離繰出機構は、ピックアップローラを取付けた軸の両端を、上下動可能なアームで支持し、軸が左右いずれにも傾斜しうるようにしておき、これによりステージ上に集積した紙幣が折れ等によって傾いていたときに、その傾きに合わせてピックアップローラが追従して紙幣に接触させるように構成している(例えば、特許文献1参照。)。
特開平6−48594号(段落「0052」〜「0054」、図1)
しかしながら上述した従来の技術においては、以下のような問題がある。
例えば、紙幣には偽造防止技術として凹版印刷や、すかし等の技術が盛り込まれるため、紙幣の厚み分布は不均一になっている。
また近年、デザインを新しくした新紙幣(以下、単に新紙幣と記す)が発行されており、その新紙幣には偽造防止の精度を高めるためにセキュリティースレッドやホログラム等が加えられているため、今までの紙幣に比べてその厚み分布はさらに不均一なものとなっており、そのような紙幣を集積したときの紙幣の中央部が両端部に比べて低くなる傾向にあり、集積状態が凹状になることが多い。
そのため、上述した従来の技術のように軸が傾くことでピックアップローラが紙幣の傾斜に追従する構成では、ピックアップローラが紙幣に良好に接触せず、紙幣の繰出不良や斜行を生じ、更には紙幣の搬送ジャム等の2次障害を引き起こしてしまうという問題がある。
本発明は、上記の問題点を解決することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、紙葉類を集積する昇降可能なステージと、該ステージ上の紙葉類を繰出すピックアップローラとを備えた紙葉類分離繰出機構において、前記ステージ上の中央部に固定された固定部と、該固定部の左右両側に取付けられた少なくとも下方に回転可能なレバーとを備え、該レバーの回転によりステージ上の紙幣の集積状態を矯正して最上位の紙葉類を前記ピックアップローラにほぼ均一に接触させるようにしたことを特徴とする。
これにより、本発明は、ステージ上に集積した紙幣の中央部が両端部に比べて低くなっている場合でも、レバーを下方に回転することによってステージ上の紙幣の両端部を下げるため、紙幣の中央部と両端部との高さの差を小さくしてほぼ平らな状態にすることができ、安定してピックアップローラを紙幣に接触させて紙幣の繰出しを行うことができる。
以下に、図面を参照して本発明による紙葉類分離繰出機構の実施例について説明する。
図1は実施例1を示す正面図、図2は実施例1を示す側面図で、ここでは紙葉類分離繰出機構として紙幣分離繰出機構の場合を説明する。
図において、1は紙幣分離繰出機構であり、ステージ2、ステージ昇降機構3、センサ7a、7b、7c、ピックアップローラ8a、8b、8c、8d、紙幣集積矯正手段20等を備えている。
ステージ2は、図示しない搬送路から搬送された紙幣を集積するためのもので、紙幣の繰出方向に対して左右となる長手方向の両端部にステージ昇降機構3のシャフト4を挿通するための孔を設けている。
ステージ昇降機構3は、2本のシャフト4と、無端状のベルト5と、シャフト4に沿った上下に配されたプーリ5a、5bと、ステージ2の両端部に取付けられかつステージ2の孔と連通する孔を有するスライダ6とによって構成され、前記2本のシャフト4をそれぞれステージ2及びスライダ6の孔に挿通させることによってステージ2の昇降をガイドするようになっている。
ベルト5はプーリ5a、5bに巻き掛けられている。このベルト5の一部にスライダ6が取付けられており、図示しないモータを駆動源としてプーリ5a、5bの一方を回転駆動することによりベルト5は正逆方向に移動し、これによってスライダ6を介してステージ2を昇降させることができる。
センサ7a、7b、7cはそれぞれの発光部と受光部から成り、各発光部と受光部は光軸が紙幣の短手方向を向くように紙幣を挟んで対向し、発光部からの光がステージ2上の紙幣によって遮られることで紙幣を検知する。
このセンサ7a、7b、7cは、ステージ2の上方で紙幣の長手方向に沿って配置され、センサ7bはステージ2に設けられた紙幣集積矯正手段20の固定台21と対応する位置に、センサ7aはレバー22と対応する位置に、センサ7cはレバー23と対応する位置に設けられている。
ピックアップローラ8a、8b、8c、8dはステージ2上の紙幣の繰出しを行うためのもので、ピックアップローラ8aと8b、ピックアップローラ8cと8dはそれぞれ回転軸11に取付けられている。
9はフィードローラでその回転軸10は図示しない左右のサイドフレームに回転自在に支持されている。
13a、13bはアームであり、一方のアーム13aの一端側にはピックアップローラ8a、8bの回転軸11を回転自在に支持し、他方のアーム13bの一端側にはピックアップローラ8c、8dの回転軸11を回転自在に支持している。
このアーム13a、13bの他端側はフィードローラ9の回転軸10に回転自在に取付けられていて、これによりアーム13a、13bはそれぞれ回転軸10を中心に回動可能となっている。
また、アーム13a、13bはピックアップローラ8a、8bがセンサ7a、7b間の位置に、ピックアップローラ8c、8dがセンサ7b、7c間の位置になるように配置され、かつ各フィードローラ9はピックアップローラ8a、8b、8c、8dよりも繰出方向の下流側になるように位置関係が設定されている。
12は回転伝達ベルトであり、フィードローラ9の回転軸10に設けられたプーリとアーム13a側のピックアップローラ8a、8bの回転軸11に設けられたプーリに巻き掛けられ、これにより図示しない回転機構によって回転軸10が回転したとき、フィードローラ9と連動してピックアップローラ8a、8bが回転するようになっている。
アーム13b側のピックアップローラ8c、8dとフィードローラ9も同様の構成により回転するようになっている。
さらに、アーム13a、13bはピックアップローラ8a、8b及び8c、8dを押し下げる方向に図示しないスプリング等により付勢されており、かつ図示しないストッパ等によって下がる位置が規制されている。
14は分離ローラであり、フィードローラ9と対向配置されて紙幣の繰出方向とは反対の方向にのみ回転するように構成される。
15は従動ローラであり、分離ローラ14よりも紙幣の繰出方向の下流側でフィードローラ9と対向配置され、フィードローラ9との間で紙幣を挟持して搬送する。
16はアーム検知センサであり、アーム13a、13bのそれぞれの上方に設けられ、ステージ2が上昇したとき紙幣によりピックアップローラ8a、8b及び8c、8d介して押し上げられるアーム13a、13bを検知するセンサである。
図3は実施例1の紙幣集積矯正手段を示す斜視図である。
図3において、20は紙幣集積矯正手段であり、固定台21と、レバー22、23と、レバー回転用シャフト24、25と、シャフトギア26、27と、正逆方向に回転するレバー回転用モータ30と、モータギア31とによって構成される。
固定台21は、ステージ2の中央部に固定され、その左右両側にレバー回転用シャフト24、25を介してレバー22、23が回転自在に取付けられている。
ここで、一方のレバー回転用シャフト24にはシャフトギア26が取付けられ、他方のレバー回転用シャフト25にはシャフトギア27が取付けられており、シャフトギア26とシャフトギア27とは互いにかみ合った状態になっている。
レバー回転用モータ30には、前記レバー回転用シャフト24のシャフトギア26とかみ合うモータギア31が取付けられ、これによりモータギア31を回転させると、その回転がシャフトギア26およびシャフトギア27に伝達してレバー回転用シャフト24、25が同時に回転するようになっている。
図4はレバーの回転の様子を示す説明図である。
図4に示すように、レバー回転用モータ30によってレバー回転用シャフト24、25が回転すると、その回転方向によってレバー22、23がステージ2に対する上下方向に回転する。
なお、ステージ2にはレバー22、23の下方への回転を妨げないようにするためのスリットや窪み等が設けられている。
固定台21の高さはステージ2に集積される紙幣の最大収納枚数に応じて定められ、特に最大収納枚数の紙幣を集積したときに、レバー22、23を回転させてピックアップローラ8a、8b、8c、8dが紙幣を繰出すのに充分な程度で水平に近い平らな状態となる高さに定められる。
図5はレバーとピックアップローラとの位置関係を示す説明図であり、
図5に示すように、ピックアップローラ8a、8b、8c、8dの配置は、レバー22、23の上方に1つずつ、かつ固定台21の上方に2つ配するようにその配置が決定される。
図6は実施例1の紙幣分離繰出機構を示すブロック図である。
図6において、50は制御部であり、記憶部51に格納されている制御プログラムに従って紙幣分離繰出機構1の各部の動作を制御する。
51は記憶部であり、制御部50が実行する制御のための制御プログラムを格納している他、制御部50による処理結果等を記憶する。
52はアンプであり、センサ7a、7b、7cやアーム検知センサ16の出力を増幅して制御部50に出力する機能を有し、これによって制御部50は各センサ出力から上昇した紙幣の位置や、ピックアップローラ8a、8b、8c、8dの位置を認識する。
53はモータドライバであり、ステージ昇降用モータ54や、フィードローラ9の回転軸10を回転させる図示しない回転機構に用いられるフィードローラモータ55、レバー回転用モータ30と接続し、制御部50からの指示に基づいて各モータを駆動するものである。
ステージ昇降用モータ54は、プーリ5a、5bの一方を駆動してベルト5を移動させることにより、ステージ2を昇降させるためのモータである。
上述した構成の作用について説明する。
まず、ステージ2に紙幣を集積する場合、紙幣分離繰出機構1の制御部50は紙幣集積支持をモータドライバ53を介してフィードローラモータ55に送信することによってフィードローラ9を繰出方向と逆方向に回転させる。
これにより、図示しない搬送路から搬送されてきた紙幣は、フィードローラ9と分離ローラ14との間で挟持されてステージ2上に放出され、紙幣集積矯正手段20の固定台21およびレバー22、23上に集積する。
ステージ2に集積された紙幣を繰出す場合は、制御部50はモータドライバ53を介してステージ昇降用モータ54にステージ上昇指示を送信し、これによってステージ昇降機構3のベルト5を回転させてステージ2を上昇させる。
このときレバー22、23は水平な状態となっているものとし、また制御部50は常時センサ7a、7b、7cを監視している。
制御部50は、上昇するステージ2に集積されている紙幣がすべてのセンサ7a、7b、7cで検知されるとステージ停止指示をモータドライバ53を介してステージ昇降用モータ54に送信し、ステージ2の上昇を停止する。
次に、制御部50は、ステージ下降指示をモータドライバ53を介してステージ昇降用モータ54に送信することによってステージ2を下降させ、センサ7a、7b、7cの少なくとも1つが紙幣を検知しなくなったときにステージ停止指示をモータドライバ53を介してステージ昇降用モータ54に送信し、ステージ2の上昇を停止する。
ここで、ステージ2に集積されている紙幣に新紙幣が多く含まれている場合、集積紙幣の中央部は両端部よりも低くなるので、中央のセンサ7bは紙幣を検知しなくなる。
制御部50は、センサ7bが紙幣を検知しなくなったことを認識すると、レバー下降指示をモータドライバ53を介してレバー回転用モータ30に送信し、レバー回転用モータ30によってレバー22、23を下方に回転させる。
これにより、紙幣の両端部の高さが下がり、ステージ2上に集積されている紙幣の中央部と両端部との高さの差が小さくなってほぼ平らな状態に集積状態が矯正されるので、センサ7a、7cも紙幣を検知しなくなる。
制御部50はセンサ7a、7cが紙幣を検知しなくなると、レバー停止指示をモータドライバ53を介してレバー回転用モータ30に送信し、レバー22、23の回転を停止する。
レバー22、23の回転を停止した制御部50は、ステージ上昇指示をモータドライバ53を介してステージ昇降用モータ54に送信することによってステージ2を再び上昇させ、ステージ2上の最上位の紙幣をピックアップローラ8a、8b、8c、8dに圧接させることでアーム13a、13bを押し上げ、押し上げたアーム13a、13bをアーム検知センサ16が検知すると、制御部50はステージ停止指示をモータドライバ53を介してステージ昇降用モータ54に送信してステージ2の上昇を停止する。
このとき、ピックアップローラ8a、8b、8c、8dは紙幣に均一に圧接した状態となる。
制御部50は、紙幣繰出指示をモータドライバ53を介してフィードローラモータ55に送信することによってフィードローラ9を図2の矢印A方向に示す繰出方向に回転させ、これと連動してピックアップローラ8a、8b、8c、8dを同方向に回転させる。
これにより、紙幣がピックアップローラ8a、8b、8c、8dによってフィードローラ9と分離ローラ14との間に繰出される。ここで紙幣が重なって繰出されてしまった場合、分離ローラ14は繰出方向に回転しないため、フィードローラ9に接触した紙幣のみがさらに繰出され、フィードローラ9と従動ローラ15との間に挟持されて搬送される。
2枚目以降の紙幣も同様に繰出され、そしてアーム13a、13bがアーム検知センサ16に検知されなくなると、制御部50はステージ上昇指示をモータドライバ53を介してステージ昇降用モータ54に送信してステージ2を上昇させ、ピックアップローラ8a、8b、8c、8dへの接触圧を保つように制御する。
以上説明したように、本実施例では、ステージに集積した紙幣の中央部が両端部よりも低くなっているときに、レバーを下方に回転させてステージ上の紙幣の両端部を下げるようにしたため、紙幣の中央部と両端部との高さの差を小さくしてほぼ平らな状態にすることができるので、安定してピックアップローラを紙幣に接触させることができ、紙幣の繰出しを行うことができる。
また、紙幣の繰出しが終わった後もレバーを動かさないようにすることによって集積した紙幣をほぼ平らな状態にすることができ、そのまま紙幣の集積を行えば、紙幣が乱雑な状態で集積されてしまうのを防止して集積ジャム等の障害が発生するのを防止することができる。
さらに、集積した紙幣の中央部と両端部の高さの差を考慮してステージに集積する紙幣の枚数が決められていた場合でも、紙幣の中央部と両端部を平らな状態にするので、紙幣の集積枚数を増やすことができる。
なお、上記実施例1においては、紙幣を検知するためのセンサを光学式でレールと固定台の上方に各1つずつ配置するものとして説明したが、センサの種類や配置、数量等は、ステージの上に積層される紙幣によって最適化されるものであり、上記の説明に示すものに限定するものではない。
また、上記実施例1においては、4つのピックアップローラを用いた場合について説明したが、少なくとも各レバーの上方と固定台の上方とに配するようにすれば、その個数は4つに限らない。
図7は実施例2の紙幣分離繰出機構を示す説明図である。
本実施例は、上記実施例1の紙幣集積矯正手段20の代わる紙幣集積矯正手段60を備えた構成となっている。
また、上記実施例1ではセンサ7a、7b、7cやレバー22、23等を設け、ステージ2上に集積されている紙幣の中央部が両端部に比べて低くなっている場合に、その高さの差を小さくして水平な状態にするようにしたが、本実施例ではセンサ7a、7b、7cやレバー22、23等を設けることなくステージ2上の紙幣の中央部と両端部との高さの差を小さくしてほぼ平らな状態にするためのものである。
なお、上記実施例1と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
図7に示したように本実施例の紙幣集積矯正手段60は、ステージ2の中央に固定される固定台61と、その固定台61上に取付けられて左右両側に等距離で延びる板バネ62とによって構成される。
板バネ62は、その長さが少なくとも紙幣と同等の長さとなるように形成され、紙幣が集積していない状態では水平な状態となっており、その上に紙幣が集積することによって図7の矢印に示すように固定部21から張り出した部分が下方に撓むようになっている。
上述した構成の作用について説明する。
ステージ2に紙幣を集積する場合、紙幣分離繰出機構1の制御部50は紙幣集積支持をモータドライバ53を介してフィードローラモータ55に送信することによってフィードローラ9を繰出方向と逆方向に回転させる。
これにより、図示しない搬送路から搬送されてきた紙幣は、フィードローラ9と分離ローラ14との間で挟持されてステージ2上に放出され、板バネ62上に集積する。
このとき、ステージ2に集積されている紙幣の枚数が少数枚のときは、紙幣の中央部と両端部との高さに差がほとんど生じないために、その最上面は水平な状態となっている。また板バネ62上にある紙幣の重量は軽いため、板バネ62はその撓みが少なくほぼ水平な状態を保つようになる。
また、ステージ2に多数枚の紙幣が集積されている場合は、紙幣の中央部が両端部に比べて低く下がった状態となってしまうが、板バネ62がそこに集積されている紙幣の重みによって撓んで下がるため、集積した紙幣の両端部が下がって最上位の紙幣は平らな状態となるように矯正される。
ステージ2に集積された紙幣を繰出す場合は、制御部50がモータドライバ53を介してステージ昇降用モータ54にステージ上昇指示を送信し、これによってステージ昇降機構3のベルト5を回転させてステージ2を上昇させ、ステージ2上の最上位の紙幣をピックアップローラ8a、8b、8c、8dに圧接させることでアーム13a、13bを押し上げる。
押し上げたアーム13a、13bをアーム検知センサ16が検知したことを認識した制御部50は、ステージ停止指示をモータドライバ53を介してステージ昇降用モータ54に送信してステージ2の上昇を停止する。
このとき、ピックアップローラ8a、8b、8c、8dは紙幣に均一に圧接した状態となる。
制御部50は、紙幣繰出指示をモータドライバ53を介してフィードローラモータ55に送信することによってフィードローラ9を繰出方向に回転させ、これと連動してピックアップローラ8a、8b、8c、8dを同方向に回転させる。
これにより、紙幣がピックアップローラ8a、8b、8c、8dによってフィードローラ9と分離ローラ14との間に繰出される。ここで紙幣が重なって繰出されてしまった場合、分離ローラ14は繰出方向に回転しないため、フィードローラ9に接触した紙幣のみがさらに繰出され、フィードローラ9と従動ローラ15との間に挟持されて搬送される。
2枚目以降の紙幣も同様に繰出され、そしてアーム13a、13bがアーム検知センサ16に検知されなくなると、制御部50はステージ上昇指示をモータドライバ53を介してステージ昇降用モータ54に送信してステージ2を上昇させ、ピックアップローラ8a、8b、8c、8dへの接触圧を保つように制御する。
以上説明したように、本実施例においては、集積する紙幣の枚数に応じて板バネが撓んで下がるため、ステージ上に多数枚の紙幣が集積して最上面の中央部が両端部に比べて低くなってしまう場合でも、板バネの撓みによって紙幣の両端部の高さが低くなり、中央部と両端部の高さの差が小さくなってほぼ平らな状態になるので、紙幣を安定して繰出すことができる。
また、集積されている紙幣の枚数に関わらず最上位の紙幣を平らな状態にするので、中央部が両端部に比べて低くなっている場合に紙幣を集積し、その紙幣が片側に寄った状態で集積されて乱雑な状態となり、これによって集積ジャム等の障害が引き起こされてしまうのを防止できる。
また、ステージ上の紙幣の両端部と中央部の差を考慮してステージに集積する紙幣の枚数が決められている場合でも、紙幣の中央部と両端部の高さの差を小さくしてほぼ平らな状態にすることができるので、集積する紙幣の枚数を増やすことができる。
なお、上記実施例1および実施例2においては、紙葉類分離繰出機構としての紙幣分離繰出機構に適用した場合について説明したが、航空券等のチケットを取扱う自動券売機のチケット収納部からチケットを分離給送する場合や、OCR(Optical Character Reader)装置の用紙繰出部から用紙を分離給送する場合等に適用することが可能である。
実施例1の紙幣分離繰出機構を示す正面図 実施例1の紙幣分離繰出機構を示す側面図 実施例1の紙幣集積矯正手段を示す斜視図 レバーの回転の様子を示す説明図 レバーとピックアップローラとの位置関係を示す説明図 実施例1の紙幣分離繰出機構を示すブロック図 実施例2の紙幣分離繰出機構を示す説明図
符号の説明
1 紙幣分離繰出機構
2 ステージ
3 ステージ昇降機構
4 シャフト
5 ベルト
5a、5b プーリ
6 スライダ
7a、7b、7c センサ
8a、8b、8c、8d ピックアップローラ
9 フィードローラ
10、11 回転軸
12 回転伝達ベルト
13a、13b アーム
14 分離ローラ
15 従動ローラ
16 アーム検知センサ
20、60 紙幣集積矯正手段
21、61 固定台
22、23 レバー
24、25 レバー回転用シャフト
26、27 シャフトギア
30 レバー回転用モータ30
31 モータギア
50 制御部
51 記憶部
52 アンプ
53 モータドライバ
54 ステージ昇降用モータ
55 フィードローラモータ
62 板バネ

Claims (3)

  1. 紙葉類を集積する昇降可能なステージと、該ステージ上の紙葉類を繰出すピックアップローラとを備えた紙葉類分離繰出機構において、
    前記ステージ上の中央部に固定された固定部と、該固定部の左右両側に取付けられた少なくとも下方に回転可能なレバーとを備え、
    該レバーの回転によりステージ上の紙幣の集積状態を矯正して最上位の紙葉類を前記ピックアップローラにほぼ均一に接触させるようにしたことを特徴とする紙葉類分離繰出機構。
  2. 請求項1において、
    前記固定部と前記レバーのそれぞれの上方に、紙葉類を検知するセンサを設け、
    前記ステージを上昇させて前記レバーに対応するセンサのみが紙葉類を検知したときに、前記レバーを下方に回転させることを特徴とする紙葉類分離繰出機構。
  3. 紙葉類を集積する昇降可能なステージと、該ステージ上の紙葉類を繰出すピックアップローラとを備えた紙葉類分離繰出機構において、
    前記ステージ上の中央部に固定された固定部と、該固定部上に設けられた板バネとを備え、
    前記板バネの前記固定部から張り出した部分がステージ上の紙葉類の重みにより撓むことでステージ上の紙葉類の集積状態を矯正して最上位の紙葉類を前記ピックアップローラにほぼ均一に接触させるようにしたことを特徴とする紙葉類分離繰出機構。
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