JPH06100183A - 紙葉類分離装置におけるステージ構造 - Google Patents

紙葉類分離装置におけるステージ構造

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Publication number
JPH06100183A
JPH06100183A JP4250121A JP25012192A JPH06100183A JP H06100183 A JPH06100183 A JP H06100183A JP 4250121 A JP4250121 A JP 4250121A JP 25012192 A JP25012192 A JP 25012192A JP H06100183 A JPH06100183 A JP H06100183A
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JP
Japan
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stage
paper sheet
pickup roller
spring
paper sheets
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Application number
JP4250121A
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English (en)
Inventor
Takeo Ishidate
健夫 石立
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 重送を発生させることなく、かつ繰り出し不
良を防止して一枚づつの紙葉類の繰り出しを可能とし、
また重送発生時には分離手段によって押し戻された紙葉
類を傷つけたり、また破損させたりするのを防止して、
スムーズに紙葉類の分離繰り出しを行えるようにするこ
とを目的とする。 【構成】 上下動可能に支持したステージ27上に集積
した複数枚の紙葉類Pを、ステージ27を上昇させて回
転するピックアップローラ24a,24bに紙葉類Pを
圧接することにより1枚づつ繰り出す紙葉類分離装置に
おけるステージ構造であって、ステージ27を上下動す
る駆動手段としてのモータ39を、前記ステージ27の
両端に設けて左右独立して上昇および降下可能とし、か
つ、このステージ27と各々のモータ39を、所定ばね
定数を有するスプリング35とワイヤ37とにより連結
し、前記モータ39を駆動して前記ワイヤ37を巻き取
ったり繰り出したりすることによりスプリング35を介
してステージ27を上下動するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、銀行等の金融機関に設
置されている紙幣入出金機や、証券会社,学校.病院等
で稼働しているOCR(光学文字読み取り装置)、一般
的に使用されているコピー機等の紙葉分離装置における
紙葉繰り出し部の紙葉集積用のステージ構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図8は従来の紙葉分離装置におけるステ
ージ構造を示す要部斜視図、図9は図8の正面図、図1
0は同じく図8及び図9の側面図である。図8〜図10
において、1は紙幣やコピー用紙等の紙葉類を複数枚集
積するステージであり、平滑な板材を水平に支持すると
共に、その両端部から上方に直角に折曲した支持片部2
aと2bを有しており、この支持片部2a,2bを介し
て上下動可能に支持されている。そして、この支持片部
2a,2bのそれぞれ外側にはローラ3a,3b及び4
a,4bが回動可能に設けられていて、これらはそれぞ
れ垂直方向に所定の間隔で上下2段に配置されている。
【0003】5aと5bは、前記ローラ3a,3b及び
4a,4bのうちの上段のローラ3a,3bの中心に設
けられた軸であり、それぞれローラ3a,3bから外側
に突出させている。6aと6bは、このステージ1を挟
むようにしてその両側に配置されたエンドレス状の一対
のベルトであり、プーリ7aと7b、及びプーリ8aと
8b間に張設されている。そして、このベルト6a,6
bには、該ベルト6a,6bの所定の位置を両側から挟
み付けるようにして板片9aと9b,並びに10aと1
0bを固定しており、またこれらのうちの一方の板片9
aと9bの上端内側、つまりステージ1側の上端部から
は、水平に折曲させた一部折曲片11a,11bを突出
させており、これを前記ステージ1の支持片部2a,2
bから外側、つまりベルト6a,6b側に突出させてい
る軸5a,5bの下部に当接させ、これによりステージ
1を担持するようになっている。
【0004】また、12は前記板片10aと10bのう
ちのいずれか一方、図においては左側の板片10aの外
側に設けられた折曲片であり、ベルト6a,6bの張設
方向と平行に形成されており、後述するモータの駆動に
よりベルト6a,6bが回転するのと一体に連動して上
下動する。13はこの折曲片12が所定の最下端位置ま
で下降した箇所に対応して配置されたステージ下限検出
器であり、折曲片12が最下端位置まで下降して検出器
のセンサ光を遮ることにより該折曲片12を検出し、板
片10aと10bに設けた一部折曲片11aと11bに
より担持しているステージ1の下限位置を検出するよう
になっている。
【0005】14は前記ベルト6a,6bを張設してい
るプーリ7aと7b、及びプーリ8a,8bのうちの下
側のプーリ8a,8bの中心を連通しているシャフトで
あり、このシャフト14の一端にはギヤ15が設けられ
ており、シャフト14と一体に回転する。16はこのギ
ヤ15と噛合するモータギヤであり、ステップモータ1
7の駆動により正逆両方向に回転するものであり、前記
ギヤ15を介してシャフト14に回転力を伝達する。そ
して、このシャフト14の回転に伴ってプーリ8a,8
bが回転し、そしてベルト6a,6bが回転し、このベ
ルト6a,6bを介してプーリ7aと7bにも回転力が
伝達されることになる。このためベルト6a,6bに固
定した板片9aと9b,並びに10aと10bが上下動
し、軸5a,5bを介して担持しているステージ1を上
下動させるようになっている。
【0006】また、18は前記ギヤ15とプーリ8b間
に位置するようにしてシャフト14に設けられたスリッ
ト円板であり、その周縁部には多数のスリット19を放
射状に形成しており、シャフト14の回転に伴って一体
に回転するようになっている。20はこのスリット円板
18のスリット19数を検出することにより、前記ステ
ージ1の位置を検出するステージ位置検出器であり、一
対の発光素子及び受光素子から成っており、発光素子か
らの光を対向する受光素子がスリット19を通過して受
光するか否かによるON,OFF数をカウントすること
で、前記シャフト14の回転角度を検出し、ステージ1
の位置を検出するものである。
【0007】21はステージ1の下方に設けた圧力セン
サであり、前記ステージ下限検出器13が板片10aの
折曲片12を検出する直前にステージ1と当接するよう
に配置されている。すなわち、ステージ1が下限位置ま
で下降してきて折曲片12がステージ下限検出器13に
検出された時は、ステージ1の下面側は既に圧力センサ
21に当接しており、その重量は支持片部2a,2bか
ら突出させた軸5a,5bからは外れて、すべて圧力セ
ンサ21上に掛かるようになっている。
【0008】22aと22bとはステージ1上に集積さ
れる紙葉類の上端部を検出するための紙葉類上端検出器
であり、一対の発光素子と受光素子からなっており、ベ
ルト6a,6b間のほぼ中央を通過するように配置され
ている。23a,23bはステージ1を両側で支持する
と共に紙葉類の集積部を形成しているサイドフレームで
あり、このサイドフレーム23a,23bにはそれぞれ
垂直方向に延在させた溝24が、図8に示すように形成
されていて、この溝24に前記ステージ1の支持片部2
a,2bの外側に設けた2対のローラ3a,3b及び4
a,4bを係合させており、これにより溝24に沿って
ステージ1を上下動するようにしている。
【0009】そして、24a,24bはこの紙葉類集積
部の上方に配置されピックアップローラであり、図示せ
ぬ駆動源からの駆動により図中矢印方向に回転して、ス
テージ1上の集積された紙葉類を繰り出し口方向へと繰
り出す。25は紙葉類集積部の繰り出し口に対応して設
けられた搬送ローラであり、正逆方向に回転制御され
る。26は前記搬送ローラ25の下面側に圧接対向して
設けられた分離ローラであり、図中矢印方向にのみ回転
して紙葉類を紙葉類集積部内へと押し戻す。つまり、紙
葉類繰り出し時は搬送ローラ25とは逆行して紙葉類を
押し戻すことにより複数枚繰り出されてきた紙葉類を分
離して一枚だけ繰り出す分離手段となり、また紙葉類が
取り込まれる場合は搬送ローラ25と共動して紙葉類を
集積部のステージ1上へと送り込む。
【0010】次に、上記構成における紙葉類の分離動作
を説明する。図示しない制御部等から紙葉類の繰り出し
動作が指示され、ステップモータ17がCW方向にON
されて回転開始すると、モータギヤ16も同方向に回転
し、該モータギヤ16に噛合するギヤ15を介してシャ
フト14を、図中矢印A方向に回転させる。このシャフ
ト14の回転に伴い、スリット円板18、並びにプーリ
8a,8bが回転を開始し、これに伴いベルト6a,6
bを矢印B方向に移動し、このベルト6a,6bの移動
により上方のプーリ7aと7bも前記下方のプーリ8
a,8bと同様に回転し、ベルト6a,6bの回転を保
持する。
【0011】ベルト6a,6bが図中矢印方向に移動す
ると、該ベルト6a,6bに固定されている板片9aと
9b,並びに10aと10bもベルトと一体に移動して
降下する。そして、この板片9aと9b,並びに10a
と10bの降下に従い、一部折曲片11aと11bによ
りステージ1両端の支持片部2a,2bに設けた軸5
a,5bを介して担持していたステージ1も同様に降下
する。
【0012】こうして降下するステージ1が、該ステー
ジ1の下限位置に近づくと、ステージ1は圧力センサ2
1にその下面が接触する。この状態でさらにステップモ
ータ17が回転すると、ベルト6a,6bはさらに矢印
B方向に移動するが、ステージ1は圧力センサ21によ
りそれ以上に降下することはできなくなる。すなわち、
ステージ1はベルト6a,6bに固定した板片9aと9
bに設けた一部折曲片11aと11bによる担持から外
れ、ステージ1上に集積された紙葉類と共にその重量は
すべて圧力センサ21上に掛かることになる。
【0013】ステージ1の支持から開放された板片9a
と9b,並びに10aと10bは、引き続きステップモ
ータ17の回転により下降を続け、ステージ下限検出器
13に折曲片12が検出されると、ステージ1は下降限
界位置に達したと判断され、ステップモータ17の駆動
は停止される。これによりシャフト14は回転を停止
し、同時にスリット円板18もその回転を停止する。ス
リット円板18のスリット19の数をカウントすること
でステージ位置(高さ)を検出するステージ位置検出器
20は、この時を基準とし、ステージ位置を“0”とし
てセットする。
【0014】次に、圧力センサ21に掛かったステージ
1と、該ステージ1上の集積された紙幣との全重量を測
定し、図示せぬ記憶部に読み込む。重量の読み込みが終
了すると、次にステップモータ17を、前記とは逆方向
のCCW方向に回転開始する。これにより、シャフト1
4はモータギヤ16,ギヤ15を介して図中矢印C方向
に回転し、ベルト6a,6bを矢印D方向に移動させ
て、ステージ1を上昇させる。この間、ステージ位置検
出器20はステージ1の位置(高さ)を検出するべく、
スリット円板18のスリット19の数をカウントしてい
る。
【0015】こうして上昇するステージ1上の集積され
た紙葉類の最上端が、紙葉類上端検出器22a,22b
に検出されると、ステップモータ17の回転は停止さ
れ、ステージ1の上昇はストップする。そして、この時
のステージ位置検出器20のカウント値を、ステージ1
の位置(高さ)として、前記記憶部に読み込む。そして
この記憶部に読み込んだ複数の値を、やはり図示せぬ制
御部に呼び出すことにより、この制御部において次に示
す式1により計算を行う。
【0016】
【式1】(W−W1 )/{L−(l−l1 )} L = ステージ1の下限位置から紙葉類上端検出器2
2a,22bまでの距離を、ステージ位置検出器20に
よるカウント値に換算した値。 l = 紙葉類上端検出器22a,22bが紙葉類を検
出してONとなった時のステージ位置検出器20のカウ
ント値。
【0017】l1 = ステージ下限検出器13が板片1
0aの折曲片12を検出してONとなった位置から、ス
テージ1が上昇を開始するまでの距離を、ステージ位置
検出器20によるカウント値に換算した値。 W = ステージ1+ステージ1上の集積された紙葉類
の全重量 W1 = ステージ1の重量 上記計算式から得た値に応じて、紙葉類を繰り出すため
のピックアップローラ24や搬送ローラ25並びに分離
ローラ26の回転速度を決定し、これらの回転駆動を支
持している図示せぬ搬送モータ及び分離モータにセット
する。
【0018】決定された回転速度に従って、回転動作が
指示されると、ピックアップローラ24,搬送ローラ2
5並びに分離ローラ26はこの回転速度に応じて回転を
開始する。これにより、ステップモータ17もステージ
1を上昇させる方向、すなわち図中CCW方向に回転を
開始し、ステージ1を上昇させて紙葉類の最上部を回転
するピックアップローラ24に当接させる。これによ
り、紙葉類はその最上層からピックアップローラ24の
回転動作により搬送ローラ25方向へと順次繰り出され
ていく。
【0019】こうして搬送ローラ25と分離ローラ26
間に取り込まれると、ここで分離ローラ26は紙葉類を
集積部内に押し戻すように回転する。従って、ピックア
ップローラ24が一枚以上の紙葉類を繰り出してしまっ
た時はここで分離され、紙葉類は1枚だけが分離されて
図示せぬ搬送路へと搬送されていく。また、繰り出され
た紙葉類が1枚であった場合は、分離ローラ26の回転
力が、搬送ローラ25の回転力より弱く設定されている
ために、紙葉類はそのまま一枚だけ繰り出されていく。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
従来の技術においては、紙葉類を繰り出す際のステージ
のピックアップローラに対する押圧は、ステップモータ
を所定方向に回転してステージを上昇させることにより
行っていたり、またピックアップローラをステージ方向
に押圧しているために、その押圧力は一定となってい
る。
【0021】このため、その押圧力が高くなると、ピッ
クアップローラによって繰り出す際に、2枚以上の紙葉
類を繰り出してしまう重送が生じ易くなる。そして、こ
のような重送が生じた場合は、繰り出し口に設けた分離
ローラにより2枚目以降の紙葉類は集積部へと押し戻す
ことになるが、ピックアップローラと紙葉類との押圧力
が高い場合は、分離ローラに大きな負荷が発生すること
になる。これにより、重送した紙葉類をピックアップロ
ーラと紙葉類間に押し戻しきれずに、そのまま搬送路へ
と搬送して、重送を発生させてしまうという問題があっ
た。
【0022】また、重送を防止するために、前記分離ロ
ーラの回転力を強くして分離力を高くすると、この分離
ローラの力が強すぎてすべての紙葉類を押し戻してしま
い、繰り出し不良を発生させてしまうという問題があっ
た。さらに、分離ローラの回転力が強すぎるために、紙
葉類を傷つけてしまったり、破損させてしまうという問
題もあった。
【0023】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたものであり、重送を発生させることなく、また
繰り出し不良を防止して、一枚づつの繰り出しを可能と
し、かつ重送発生時において分離ローラにより押し戻し
た紙葉類を傷つけたり、また破損させたりするのを防止
して、スムーズに紙葉類の分離繰り出しを行うことがで
きる優れた紙葉類分離装置におけるステージ構造を提供
することを目的とするものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため本発明は、駆動手段により上下動可能に支持したス
テージ上に複数枚の紙葉類を集積すると共に、この集積
した紙葉類の上端面が該ステージ上方に所定の間隔で設
けた一対のピックアップローラの下面に圧接するように
前記駆動手段によりステージを上昇させ、かつこのピッ
クアップローラを回転することによって前記紙葉類を最
上層から順次繰り出して、繰り出し口に設けた分離繰り
出し手段により紙葉類を1枚づつ分離して次工程へと繰
り出す紙葉類分離装置におけるステージ構造であって、
前記駆動手段を、前記ステージの両端にそれぞれ独立し
て駆動するように設けることによりステージを左右独立
して上昇および降下可能とすると共に、このステージと
各々の駆動手段とを、一端を前記ステージに係止した所
定ばね定数を有するスプリングと、このスプリングの他
端に始端を係止しかつその終端を前記駆動手段に取り付
けたワイヤとにより連結し、前記駆動手段を駆動して前
記ワイヤを巻き取ったり繰り出したりすることによりス
プリングを介してステージを上下動するようにしたもの
である。
【0025】
【作用】上述した構成により紙葉類Pを繰り出す場合
は、まず左右の駆動手段をそれぞれ独立して駆動するこ
とによりワイヤを駆動手段へと巻き取り、スプリングを
介してステージを左右独立した動作により上昇させる。
こうして上昇したステージが、その上面に集積した紙葉
類の上端面をピックアップローラの下面側に、適切な圧
接力により圧接する状態まで上昇すると、駆動手段の駆
動は停止されステージの上昇は停止する。
【0026】この時、ステージはスプリングを介して指
示されており、かつこのスプリングは所定のばね定数を
有しているために、紙葉類とピックアップローラとは適
切な圧接力に保持されることになり、かつ紙葉類が順次
繰り出されても、紙葉類の量に追従してスプリングが伸
長するので、紙葉類とピックアップローラとは常に適切
な圧接力に保持されることになる。
【0027】また、このスプリングのばね定数が周囲の
温度や湿度等により紙葉類の量に追従しなくなった場合
は、前記駆動手段を正方向あるいは逆方向に微小回転し
て振動回転させることによりワイヤを巻き取ったり繰り
出したりすることによりスプリングの伸長量を調整し、
これによって紙葉類とピックアップローラとを圧接した
状態のままで常に適切な圧接力を保持するようにしてい
る。
【0028】これにより、ステージ上に集積された紙葉
類と、この紙葉類の上端面に圧接して回転することによ
り紙葉類を順次繰り出すピックアップローラとの圧接力
は、駆動手段を振動回転することにより容易にスプリン
グのばね定数を変動することができるので、常に最適な
圧接力に保持することができるものである。
【0029】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。図1は第1の実施例を示す紙葉類分離装置における
ステージ構造を示す斜視図、図2は図1の側面図、図3
はステージの構造を示す正面図である。図1〜図3にお
いて、27は紙葉類を集積するためのステージであり、
その紙葉類を集積する集積面27aを、後述する紙葉類
繰り出し用のピックアップローラの配置と対応する位置
が稜線27b,27cとなるようにその両端を下方に向
けて折曲させている。このステージ27の構造は、図3
に示しており、図に示すように、ステージ27は中央の
水平な集積面27aから稜線27b,27cを境にして
両側を下方に傾斜させており、略山形となるように構成
されている。そして、このように稜線27b,27cを
設けることにより、紙葉類を繰り出す場合に、ステージ
27が多少傾いていてもピックアップローラ24a,2
4bが稜線27bあるいは27cに接触することができ
るようにしている。
【0030】そして、このステージ27の両端部には垂
直方向に折曲させた支持片部28a,28bを設けてお
り、この支持片部28a,28bにはそれぞれ上下2段
の配置となるようにしてポスト29と30とが設けら
れ、このポスト29と30にそれぞれ段付きのベアリン
グ31と32がスナップリングを介して回転可能に取り
付けられている。
【0031】33はこのベアリング31と32を係合し
ている溝であり、ステージ27を挟み付けるようにして
両側に設けたサイドフレーム34に垂直方向に延在させ
て形成されている。すなわち、この溝33内を回転可能
に支持されたベアリング31と32が上下動することで
ステージ27を上下動させるようになっている。35は
前記ポスト29と30のうち上方のポスト29に一端を
係止したスプリングであり、その他端は溝33の上端部
の上方に配置されたプーリ36を経由してワイヤ37の
始端に支持されており、このワイヤ37は溝33の下端
部近傍に配置されたプーリ38を介して駆動手段として
のモータ39に設けたモータプーリ40にその終端を固
定している。つまり、モータ39を駆動して回転させる
ことによってモータプーリ40を回転させ、このモータ
プーリ40にワイヤ37を巻き取ることによりスプリン
グ35を引っ張ってステージ27を上昇させると共に、
またモータ39の回転方向を逆転させて巻き取ったワイ
ヤ37を繰り出してスプリング35を復旧させると共に
ステージ27及びステージ27上に集積された紙葉類の
自重によりステージ27を降下させるようになってい
る。
【0032】なお、上記スプリング35の長さはステー
ジ27上に紙葉類を載せていない状態で、最下位置まで
ステージ27を手で下げた時にスプリングが降伏しない
長さを有し、かつ、ばね強度はスプリング35を最下位
置まで下げた状況で、降伏応力を越えて伸びない強さと
している。また、ばね定数は紙葉類の質量1/2に対し
て紙葉類分の厚みの変位が得られることとしている。す
なわち、スプリング35の定数は、ステージ27上に紙
葉類の1枚分の質量に対して、1枚分の厚みが上昇する
かあるいは降下する値に設定されており、かつここでは
スプリング35はステージ27の左右に2個配置されて
いるために、両スプリング35はそれぞれ1/2枚分の
厚みだけ変位するように設定されている。
【0033】そして、前記ステージ27の上下動を支持
する構造は、右側のサイドフレーム34bの外側にも左
側のサイドフレーム34aの外側と同様に設けている。
また、Pは紙葉類、24はピックアップローラ、25は
繰り出しローラ、そして26は分離ローラである。次
に、上述した構成において紙葉類を繰り出す際の紙葉類
をピックアップローラの圧接力の調整動作を説明する。
【0034】まず、ステージ27は最下端位置に下降さ
せ、これを初期の基準位置として図示せぬセンサにより
検出しておく。そして、この基準位置からステージ27
を上昇させるべく、図示せぬ制御装置から上昇指示が左
右のモータ39に対して発せられると、両モータ39は
同一の速度で回転を開始し、モータプーリ40にワイヤ
37を巻き取り始める。これによりスプリング35が引
っ張られ、ポスト31およびベアリング31と32を介
してステージ27は、溝33にそってサイドフレーム3
4a,34b間を上昇していく。
【0035】こうして上昇していくステージ27の位置
は、該ステージ27上に集積されている紙葉類Pの最上
端を所定の位置に配置した図示せぬセンサ、たとえばエ
ンコーダないしは光センサ等で検出した時にモータ39
の駆動を停止させるようにする等により、予め設定して
おいた目標位置に停止させるようになっている。すなわ
ち、ピックアップローラ24a,24bの間隔に対応し
た位置にそれぞれセンサを設けておき、それぞれのセン
サが紙葉類Pの上端を検出すると、モータ39の回転を
停止してステージ27の上昇を止めて目標の位置に停止
させる。
【0036】また、前記モータ39は左右独立して駆動
できる構造となっているため、紙葉類の集積状態、すな
わち紙葉類Pが折曲していたり、皺が寄っていたりした
場合には左右の厚みが異なってしまい、複数枚集積され
た紙葉類Pの上端の位置は左右で高さが異なってしまう
ことになる。従って、このような場合は、紙葉類Pの集
積状態に対応して、ステージ27を所定の範囲内で角度
を自由に変えたりすることができるようになっている。
【0037】図4にステージ27を左右の高さを変えて
傾斜させて支持した状態を示している。この図に示すよ
うに、初期状態では水平状態に支持されていたステージ
27上に、2つ折りや4つ折りのように折曲していた
り、皺が寄った紙葉類Pが多数枚集積されると、その最
上層の位置は当然水平ではなくなり、傾斜した状態とな
る。このため、モータ39の駆動によりステージ27が
上昇を開始すると、やがて紙葉類Pは所定の位置まで持
ち上げられるので、一対のピックアップローラ24a,
24bの位置に対応して設けた図示せぬ両センサが、そ
の紙葉類Pの上端をそれぞれの位置で検出すると、モー
タ39の駆動は停止する。
【0038】この時、紙葉類Pの上端は水平ではないた
めに、当然両センサの検出タイミングは一致しないこと
になる。従って、例えば一方のセンサが紙葉類Pの上端
を検出するとその検出した方のモータ39のみが停止
し、他方のモータ39は回転を続け、他方のセンサによ
る検出信号が得られるまでステージ27を上昇させる。
これによりステージ27は傾斜していき、その上面に集
積している複数枚の紙葉類Pの上端面が水平状態となっ
た時にセンサが検出するので、ステージ27は傾斜した
状態で支持され、そして紙葉類Pの上端面は水平な状態
で支持されることになる。
【0039】そして、このように紙葉類Pの上端が水平
に保持されてピックアップローラ24a,24bに対向
圧接すると、図示しない繰り出しおよび搬送モータが駆
動を開始し、ピックアップローラ24と搬送ローラ25
および分離ローラ26の回転が開始してステージ27上
に集積された紙葉類Pの分離繰り出しを開始する。この
時、ステージ27はスプリング35によって上昇する方
向に付勢されており、かつこのスプリング35が紙葉類
1枚の厚さに対して、その分上昇させるようなばね定数
を有していることから、スプリング35が伸長してステ
ージ27を持ち上げ、ピックアップローラ24a,24
bに対して常に紙葉類Pの上端面を圧接することができ
るようになっている。
【0040】そして、紙葉類Pの繰り出しを続けている
間に、たとえばこの紙葉類Pの厚みや重量、温度や湿度
の環境の変化や個々のスプリングの精度のばらつき等に
より、スプリング35のばね力が変化してしまい、ステ
ージ27の位置の変化量が紙葉類Pの質量の変化に伴っ
て自動的に追従しなくなったとき、モータ39を振動回
転(正転、あるいは逆転の微小動作)させると、ワイヤ
37をモータプーリ40に巻き取り、スプリング35を
引っ張って該スプリング35の伸長量を変化させること
ができる。
【0041】これにより、ステージ27の位置をわずか
に上昇させて紙葉類Pの上端面をピックアップローラ2
4a,24bに圧接させることができる。このため、紙
葉類Pをピックアップローラ24a,24bに圧接させ
たままの状態で、圧接力を調整することができることに
なる。次に、第2の実施例を図5〜図7を用いて説明す
る。図5は第2の実施例の構造を示す斜視図、図6は図
5の側面図、図7は圧力センサ近傍の構造を示す側面図
である。なお、これら図5〜図7に示す構造は、上記第
1の実施例で述べた構造と圧力センサ近傍の構造を除い
てほぼ同様であり、かつ同様な構成となっているので、
上記第1の実施例と同様の部位については同一の符号を
付し、ここではその説明を省略する。
【0042】図5〜図7において、41a,41bは一
対のピックアップローラ24a,24bを支持している
ブラケットであり、可撓性を有する板状部材を逆L字型
に形成し、これを背中合わせにした状態で紙葉類集積部
の上部にそれぞれ突出させており、それぞれの対向面に
ピックアップローラ24a,24bを独立して回転可能
に取り付けている。なお、このピックアップローラ24
a,24bの間隔は、第1の実施例でも述べたが、ステ
ージ27の稜線1b,1cとそれぞれが対応し、ステー
ジ27を上昇すると丁度接触する配置となっている。
【0043】42aと42bは前記ピックアップローラ
24a,24bをそれぞれに独立して回転駆動するべく
設けられたモータであり、ブラケット41a,41bを
介してピックアップローラ24a,24bに直接取り付
けている。また、43aと43bは前記ブラケット41
a,41bの水平に突出させた部分の下側を交差して通
過するようにして設けた板状のビームであり、これらに
よりピックアップローラ24a,24bを支持する支持
機構を構成している。
【0044】44aと44bはブラケット41a,41
bと交差して重なる位置に配置された圧力センサであ
り、ステージ27に集積されている紙葉類Pの上端と、
ピックアップローラ24a,24bとの圧接力を検出す
る圧接検出手段となるもので、ステージ27によりピッ
クアップローラ24a,24b方向に押し付ける押圧力
を検出しているものである。
【0045】さらに、この圧力センサ44aと44bは
初期時点で、すでに所定の圧力(与圧)を受けているよ
うな構造としておく。この構造は図7に示しており、つ
まりビーム43aと43bの位置を、ブラケット41
a,41bの水平部分の下面位置よりやや上方に設定し
ておき、このビーム43aと43bをブラケット41
a,41bの下側を通過させることによりブラケット4
1a,41bを上方に持ち上げるようにしている。ブラ
ケット41a,41bは上述したように可撓性を有する
部材から形成されているために、図に示すように上方に
僅かに撓むことになり、これによりブラケット41a,
41bはビーム43aと43b上に担持されるような状
態となって、その圧力が圧力センサ44aと44bに掛
かることになる。
【0046】これは、通常の圧力センサでは、ある圧力
値数+gf程度以上〜数Kgfというように、0gfからは検
出することができないよになっている。このため、計測
を開始する初期の段階で予め一定の圧力をオフセットと
して設けておき、ここへ圧力を加えることで、初期値で
あるオフセット圧力値を軽減したり、あるいは増加させ
たりすることにより、0gfから検出できるようにするた
めである。これによれば、極めて微小な圧力変化も見逃
さずに検出することができるようになっている。
【0047】以上の構成における第2の実施例の作用を
説明する。なお、紙葉類Pの繰り出し動作における動作
は上述した第1の実施例とほぼ同様であるので、ここで
は、ピックアップローラ24に対して一定の圧接力で紙
葉類Pを圧接するように調整する制御動作について述べ
る。まず、ステージ27は最下端位置に下降させ、これ
を初期の基準位置として図示せぬセンサにより検出して
おく。
【0048】そして、この基準位置からステージ27を
上昇させるべく、図示せぬ制御装置により左右のモータ
39を回転駆動し、モータプーリ40にワイヤ37を巻
き取りることにより、スプリング35を介してステージ
27を上昇させる。この上昇により、ステージ27上に
集積されている紙葉類Pの最上端は、ピックアップロー
ラ24に当接する。さらにモータ39の駆動によりステ
ージ27は上昇していき、やがてピックアップローラ2
4を紙葉類Pの上端面で圧接する。さらにモータ39を
駆動し、所定値以上の圧接力を加えると、ピックアップ
ローラ24を持ち上げることになり、これによりブラケ
ット41が上方に撓むことになる。
【0049】その結果、ビーム43はブラケット41か
らの圧力が減り、圧力センサ44の値は変化し始めるこ
とになり、圧接力の検出が開始される。圧力センサ44
は予め設定しておいた与圧値をオフセット圧力としてい
るので、この値から予め設定しておいた圧力が加えら
れ、所定の圧接値に達した場合は、紙葉類の繰り出し時
におけるピックアップローラ24と紙葉類Pとの圧接力
が最適値に達したと、図示せぬ制御部によって判断され
るので、この制御部によりモータ39の駆動を停止す
る。
【0050】これを、左右のピックアップローラ24
a,24bにおいて、独立して動作させる。これによっ
てステージ27上に集積されている紙葉類Pが折曲して
いるこにより上端面が水平となっていない場合でも、ス
テージ27を左右で上下動させるモータ39がそれぞれ
独立して駆動されるので、ピックアップローラ24a,
24bに対するステージ27の稜線27b,27cに対
応する紙葉類Pの上端面の位置では、左右同一の圧接力
を保持することができる。
【0051】このようにして紙葉類Pのピックアップロ
ーラ24a,24bへの圧接が完了すると、次にピック
アップローラ24a,24bに対する回転駆動が指示さ
れ、ピックアップローラ24a,24b、搬送ローラ2
5a,25b、そして分離ローラ26a,26bが回転
を開始し、紙葉類Pの分離繰り出しが行われる。そし
て、この分離繰り出し動作中に、たとえば紙葉類Pの厚
みや重量、温度や湿度の環境の変化や個々のスプリンブ
精度のばらつき等により、スプリング35のばね力が変
化してしまい、ステージ27の位置の変化量が紙葉類P
の質量の変化に伴って自動的に追従しなくなった場合
は、ステージ27を持ち上げる力が低下してしまうこと
になる。このため、ピックアップローラ24を持ち上げ
る力が低下するのでブラケット41の撓みも小さくな
り、圧力センサ44の検出値が変化する。
【0052】この圧力センサの検出値は常に制御部に送
られ、この検出値により制御部はモータ39の駆動を制
御するようになっている。従って、ピックアップローラ
24に対する紙葉類Pの圧接力が所定の最適値から変化
すると、これを所定値に戻すべくモータ39に対して振
動回転(正転、あるいは逆転の微小動作)を指示する。
これによりモータ39は所定の方向に僅かづつ回転して
ワイヤ37をモータプーリ40に巻き取り、スプリング
35を引っ張って該スプリング35の伸長量を変化させ
る。その結果、ステージ27はわずかに上昇し、集積し
ている紙葉類Pの上端面をピックアップローラ24に圧
接させると、再びブラケット41a,41bは上昇して
圧力センサ44の値を下げ、予め設定しておいた最適な
圧接状態とする。これを、紙葉類Pの繰り出し動作を行
っている間中行う。
【0053】これにより、紙葉類Pとピックアップロー
ラ24a,24bは常に最適な圧接力に調整された状態
で分離繰り出し動作を行う。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、駆
動手段により上下動可能に支持したステージ上に複数枚
の紙葉類を集積すると共に、この集積した紙葉類の上端
面が該ステージ上方に所定の間隔で設けた一対のピック
アップローラの下面に圧接するように前記駆動手段によ
りステージを上昇させ、かつこのピックアップローラを
回転することによって前記紙葉類を最上層から順次繰り
出して、繰り出し口に設けた分離繰り出し手段により紙
葉類を1枚づつ分離して次工程へと繰り出す紙葉類分離
装置におけるステージ構造であって、前記駆動手段を、
前記ステージの両端にそれぞれ独立して駆動するように
設けることによりステージを左右独立して上昇および降
下可能とすると共に、このステージと各々の駆動手段と
を、一端を前記ステージに係止した所定ばね定数を有す
るスプリングと、このスプリングの他端に始端を係止し
かつその終端を前記駆動手段に取り付けたワイヤとによ
り連結し、前記駆動手段を駆動して前記ワイヤを巻き取
ったり繰り出したりすることによりスプリングを介して
ステージを上下動するようにした。
【0055】このように、ステージの上下動作を支持し
ているスプリングにワイヤを介して駆動手段を連結した
ので、この駆動手段を駆動して振動回転することにより
スプリングの伸長量を変化させて、ばね力を変化させる
ことができる。そのため、紙葉類の厚みや重量、温度や
湿度等の環境の変化や個々のスプリンブ精度のばらつき
等によってスプリングのばね力が変化して、ステージの
位置の変化量が紙葉類の質量の変化に伴って自動的に追
従しなくなった場合でも、ステージを持ち上げる力を常
に所定値に支持することができる。このため、ピックア
ップローラと紙葉類との圧接力を一定の最適値に保持す
ることができるので、繰り出し時に、重送や、繰り出し
不良等を発生させることなく確実に繰り出しを行って、
スムーズに繰り出し動作を行うことができることにな
る。
【0056】また、ピックアップローラにより重送が発
生してしまった場合は、分離ローラにより押し戻すこと
になるが、この時、ステージは所定のばね定数を有する
スプリングにより支持されているために、複数枚繰り出
された紙葉類がふたたびステージ上に戻されると、戻さ
れた分の紙葉類の厚みに対応してスプリングが伸長して
ステージの位置を降下させることができるので、紙葉類
に負荷を与えることなく押し戻すことができる。従っ
て、重送時における分離処理においても、紙葉類をスム
ーズに戻すことができ、破損させたり損傷させたりする
ことがない。よって、分離不良による繰り出し動作の停
止を招いてしまうというようなことは無くなる。
【0057】また、圧力センサをピックアップローラの
支持機構に設け、かつこの圧力センサには予め所定の与
圧力を与えておく構造としたので、紙葉類がピックアッ
プローラに当接して圧接を開始すると、圧力センサの検
出値はさっそく変動するために、通常は微小な値は検出
することができなかった圧力値を、0gfから確実に検出
することができるようになった。
【0058】さらに、この圧力センサに予め、紙葉類と
ピックアップローラとの最適圧接力値を設定しておくこ
とにより、その設定値から外れた場合は前記駆動手段を
駆動するように制御することによって、ステージを上下
動させて、常に両者間を最適の圧接力に保持することが
できる。また、ピックアップローラの位置に対応するス
テージの箇所を折曲して、左右端を下方に広がるように
傾斜させて一対の稜線を設けた構造とし、かつ、このス
テージを上下動させる駆動手段を左右独立した構造とす
ることで、該ステージを傾斜させて保持できるようにし
ている。これによりステージ上に集積された紙葉類が折
曲していたり、皺が寄っていたりすることで、その上端
面がステージに対してピックアップローラの当接面に対
して平行にならないような場合は、前記駆動手段の停止
タイミングをずらすことでステージを傾斜させた状態に
保持することで、紙葉類の上端面を水平に保持すること
ができる。そして、このようにステージが傾斜しても、
その構造がその両端を傾斜させているのでその傾斜が始
まる稜線の部分と対応する位置でピックアップローラと
当接することができるので、たとえステージが傾斜して
いても、紙葉類の先端面とピックアップローラは確実に
圧接することができ、よって、その繰り出し動作はスム
ーズに行うことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例を示す斜視図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】ステージの構造を示す正面図である。
【図4】第1の実施例の作用を示す図である。
【図5】第2の実施例の構造を示す斜視図である。
【図6】図5の側面図である。
【図7】圧力センサ近傍の構造を示す側面図である。
【図8】従来例の要部斜視図である。
【図9】図8の正面図である。
【図10】図8及び図9の側面図である。
【符号の説明】
27 ステージ 27b 稜線 27c 稜線 35 スプリング 37 ワイヤ 39 モータ 40 モータプーリ 41 ブラケット 42 モータ 43 ビーム 44 圧力センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動手段により上下動可能に支持したス
    テージ上に複数枚の紙葉類を集積し、この集積した紙葉
    類の上端面が該ステージ上方に所定の間隔で配置された
    一対のピックアップローラの下面に圧接するように前記
    駆動手段によりステージを上昇させると共にピックアッ
    プローラを回転することによって紙葉類を最上層から順
    次繰り出して、繰り出し口に設けた分離繰り出し手段に
    より紙葉類を1枚づつ分離して次工程へと繰り出す紙葉
    類分離装置におけるステージ構造であって、 前記駆動手段を、前記ステージの両端にそれぞれ独立し
    て駆動するように設けることによりステージを左右独立
    して上昇および降下可能とすると共に、 このステージと各々の駆動手段とを、一端を前記ステー
    ジに係止した所定ばね定数を有するスプリングと、この
    スプリングの他端に始端を係止しかつその終端を前記駆
    動手段に取り付けたワイヤとにより連結し、 前記駆動手段を駆動して前記ワイヤを巻き取ったり繰り
    出したりすることによりスプリングを介してステージを
    上下動するようにしたことを特徴とする紙葉類分離装置
    におけるステージ構造。
  2. 【請求項2】 前記駆動手段の駆動によりステージを上
    昇して集積した紙葉類の上端面をピックアップローラに
    当接した際に、このピックアップローラと紙葉類上端と
    の圧接力を検出するための圧力検出手段を、該ピックア
    ップローラを支持する支持機構に設け、かつこの圧力検
    出手段には予め前記ピックアップローラが上昇並びに下
    降する方向に所定の与圧力を加えた状態で設けた構造と
    し、 前記駆動手段の駆動によってステージを上昇して紙葉類
    の上端面を前記ピックアップローラに圧接すると、該ス
    テージがピックアップローラに当接して圧接を開始した
    時点から圧接力を検出し、この検出された圧接値が予め
    設定しておいた最適な圧接値に達した時に制御手段によ
    って前記駆動手段の駆動を停止するようにしたことを特
    徴とする請求項1記載の紙葉類分離装置におけるステー
    ジ構造。
  3. 【請求項3】 前記ステージの両端に係止するスプリン
    グは、ステージ上に集積された複数枚の紙葉類の1枚当
    たりの重量に対して各々1/2枚分の厚みが下降すると
    共に、紙葉類が1枚繰り出された場合には各々1/2枚
    分の厚みが上昇するばね定数を有することを特徴とする
    請求項1、及び請求項2記載の紙葉類分離装置における
    ステージ構造。
  4. 【請求項4】 紙葉類を集積するステージを、一対のピ
    ックアップローラの間隔と対応する位置から左右端方向
    にそれぞれ所定の角度で下方に傾斜させて折曲すること
    により該ピックアップローラと同間隔の配置で一対の稜
    線を設けた構造とし、 前記駆動手段の駆動により左右独立してステージを上昇
    してピックアップローラに当接した際にステージが傾斜
    した状態で停止しても、前記稜線に対応する位置の紙葉
    類の上端とピックアップローラとが当接するようにした
    ことを特徴とする請求項1、請求項2、及び請求項3記
    載の紙葉類分離装置におけるステージ構造。
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