JPH0648594A - 紙葉類分離給送装置および紙葉類分離給送方法 - Google Patents

紙葉類分離給送装置および紙葉類分離給送方法

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Publication number
JPH0648594A
JPH0648594A JP20399692A JP20399692A JPH0648594A JP H0648594 A JPH0648594 A JP H0648594A JP 20399692 A JP20399692 A JP 20399692A JP 20399692 A JP20399692 A JP 20399692A JP H0648594 A JPH0648594 A JP H0648594A
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JP
Japan
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pickup roller
paper sheet
pickup
rollers
sheet
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Pending
Application number
JP20399692A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Yokogawa
博 横川
Masahito Ozawa
正仁 小澤
Hideto Nei
秀人 根井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 紙葉類の傾きを抑えることで、紙葉類を斜行
させることなく給送可能な紙葉類分離給送装置を提供す
る。 【構成】 ピックアップローラ5L,5Rはそれぞれ独
立して紙葉類4の堆積方向に移動可能であり、スプリン
グ28L,28Rにより左右独立して紙葉類4に押圧さ
れている。そして、ピックアップローラ5L,5Rの高
さを検出するために発光素子35L,35Rおよび受光
素子36L,36Rを備え、かつ、スプリング28L,
28Rの押圧力を調整するために、モータ33L,33
Rとギヤ34L,34Rおよびラック32L,32Rを
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙葉類処理装置におけ
る紙葉類分離給送装置および紙葉類分離給送方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図7は従来における紙葉類分離給送装置
の斜視図、図8は図7の正面図、図9は図7の側面図で
ある。図において、1は収納部で、前端部に紙葉の面方
向で搬送の際のガイドとなるガイド板部2を有している
とともに、底部には上下動可能で、図示しないスプリン
グまたは駆動機構により上方に付勢されているステージ
3を有している。
【0003】4はこのステージ3に累積される形で収納
部1に収納される紙葉類である。5L,5Rは左右1対
のピックアップローラで、外周の一部に紙葉類4に対し
その繰り出し,搬送のために充分な摩擦力を有した高摩
擦部材6を有している。このピックアップローラ5L,
5Rはシャフト7に所定の間隔で2個固定されていて、
前記紙葉類4上に配置されている。ここで、上述したよ
うにステージ3は図示しないスプリングまたは駆動機構
により上方に付勢されており、これによりステージ3が
上昇して最上位の紙葉類4が前記ピックアップローラ5
L,5Rに圧接されるようになっている。
【0004】8L,8Rは左右1対のフィードローラ
で、前記ピックアップローラ5L,5Rと同様に外周の
一部に紙葉類4に対しその繰り出し,搬送のために充分
な摩擦力を有した高摩擦部材9を有しており、また、円
周方向全域にわたるリング状の溝10がそれぞれ2本ず
つ並んで設けられている。このフィードローラ8L,8
Rは、前記シャフト7と平行に設けられたシャフト11
に2個所定の間隔で固定されており、前記ガイド板部2
上に位置するように収納部1の先端側に配置されてい
る。
【0005】12L,12Rは前記フィードローラ8
L,8Rと対向配置される分離ローラで、円周方向全域
にわたるリング状の溝13を1本有している。この分離
ローラ12L,12Rは前記ガイド板部2の下側に位置
する保持ブロック14に回転可能に保持されたシャフト
15にフィードローラ8L,8Rと同間隔となるように
取り付けられている。さらに、分離ローラ12L,12
Rはガイド板部2の透孔から外周の一部が上面側に突出
してフィードローラ8L,8Rと互いの溝10,13に
よりわずかにかみ合っている。そして、この分離ローラ
12L,12Rの紙葉類4に対する摩擦力は、ピックア
ップローラ5L,5Rおよびフィードローラ8L,8R
における高摩擦部材6,9の紙葉類4に対する摩擦力よ
りも小さく設定されている。
【0006】16は前記シャフト11の一端に取り付け
られたプーリ、17はモータ、18は該モータ17の回
転軸に取り付けられた駆動プーリ、19は前記プーリ1
6と駆動プーリ18に巻き掛けられたベルトである。2
0は前記シャフト11の他端に取り付けられたプーリ、
21はこのプーリ20と対応するようにシャフト7に取
り付けられたプーリ、22は前記両プーリ20,21に
巻き掛けられたベルトで、前記モータ17を矢印方向に
回転させると、その回転力が駆動プーリ18およびベル
ト19を介してプーリ16に伝達され、これによりシャ
フト11と一体にフィードローラ8L,8Rとプーリ2
0が矢印a方向に回転し、この回転しているプーリ20
からベルト22を介してプーリ21に回転力が伝達さ
れ、これによりシャフト7と一体にピックアップローラ
5L,5Rがフィードローラ8L,8Rに連動して矢印
a方向に回転する。
【0007】23L,23Rは左右1対のブラケット
で、ブラケット23L,23Rの一端側は、それぞれフ
ィードローラ8L,8Rの外側で軸受24を介してシャ
フト11に支持され、シャフト11はブラケット23
L,23Rに対して回転自在であるとともに、ブラケッ
ト23L,23Rがシャフト11に対して回転可能とな
っている。
【0008】ブラケット23L,23Rの他端側には、
ピックアップローラ5L,5Rのそれぞれ外側で自動調
心軸受25を介してシャフト7を支持しており、シャフ
ト11を中心にしてブラケット23L,23Rが回転し
て、シャフト7側がシャフト11に対して上下動可能と
なっている。また、シャフト7は自動調心軸受25に支
持されているので、ブラケット23L,23Rに対して
回転自在であるとともに、ブラケット23L,23Rに
対してシャフト7が揺れ動くことが可能である。これに
より、シャフト11を中心にブラケット23L,23R
が回転して、シャフト7側がシャフト11に対して上下
動する際に、ブラケット23Lとブラケット23Rとの
回転量が異なると、シャフト7がシャフト11に対して
ねじれの位置となることが可能で、かつシャフト11と
ともにシャフト7も回転可能である。これにより、ピッ
クアップローラ5L,5Rは、それぞれ独立して紙葉類
4の堆積方向に移動可能となっている。
【0009】23aは左右それぞれのブラケット23
L,23Rの上辺部の所定の位置に上方に向かって突出
形成した突辺部である。26はシャフト11を回転自在
に支持しているフレーム、26aは前記フレーム26か
ら内側に向けて突出するように形成したポストで、この
ポスト26aに前記ブラケット23L,23Rの突辺部
23aが突き当たることにより、シャフト11を中心と
したブラケット23L,23Rの下方への傾斜角度を規
制している。
【0010】なお、図7では収納部1の一側に設けられ
たフレーム26しか図示していないが、このフレーム2
6と対をなすように収納部1の他側にもフレームが設け
られ、前記ポスト26aと同様のポストが形成されてい
る。27は左右それぞれのフレーム26に突出形成した
ポスト、28L,28Rはそれぞれ等しいバネ定数をも
つスプリングである。スプリング28L,28Rは一端
がブラケット23L,23Rの突辺部23aにかけら
れ、他端がフレーム26のポスト27に掛けられてお
り、スプリング28Lはブラケット23Lを介してピッ
クアップローラ5Lを紙葉類4に押圧し、スプリング2
8Rはブラケット23Rを介してピックアップローラ5
Rを紙葉類4に押圧している。
【0011】以下に従来の紙葉類分離給送装置の作用を
説明する。上述した構成により、収納部1に堆積された
紙葉類4を給送しようとする際、紙葉類4に折れ癖等が
付いていたりあるいはステージ3が傾いて、図8および
図9に示すように紙葉類4の最上位の面が傾いている場
合がある。ここで、上記したように、シャフト7が自動
調心軸受25に支持されており、ピックアップローラ5
L,5Rは紙葉類4の最上位の面の左右両側で接するの
で、紙葉類4の最上位の面の傾きによってピックアップ
ローラ5L(あるいは5R)が押し上げられ、シャフト
7が紙葉類4の最上位の面と平行になるように傾く。こ
れにより、ピックアップローラ5L,5Rはつねに紙葉
類4に対して垂直に接し、垂直抗力は均一に働くことに
なる。
【0012】また、図示しないが収納部1に堆積された
紙葉類4がきちんと整列している場合にも、当然のこと
ながらピックアップローラ5L,5Rは紙葉類4に対し
て垂直に接することになり、やはり紙葉類4に対する垂
直抗力は均一に働く。この状態で、図示しない制御部か
らの信号によりモータ17を回転させると、その回転力
が駆動プーリ18およびベルト19を介してプーリ16
に伝達され、これによりシャフト11と一体にフィード
ローラ8L,8Rとプーリ20が回転し、このプーリ2
0の回転がベルト22を介してプーリ21に伝達され、
シャフト7と一体にピックアップローラ5L,5Rが回
転し、これによりピックアップローラ5L,5Rとフィ
ードローラ8L,8Rが矢印a方向に同速度で回転す
る。このとき、図示しないモータにより、分離ローラ1
2L,12Rを矢印bで示したように紙葉類4を収納部
1側へ押し戻す方向に回転させる。
【0013】最上位の紙葉類4は、ピックアップローラ
5L,5Rが回転すると、その外周部に設けられている
高摩擦部材6との摩擦力により前方へ繰り出される。繰
り出された紙葉類4は、その先端がフィードローラ8
L,8Rと分離ローラ12L,12Rとの間に挟持さ
れ、さらにフィードローラ8L,8Rの回転によりその
外周部に設けられている高摩擦部材9との摩擦力により
矢印c方向の送り力を受ける。
【0014】ピックアップローラ5L,5Rにより1枚
の紙葉類4が繰り出された場合、紙葉類4には矢印b方
向に回転している分離ローラ12L,12Rにより収納
部1側へ押し戻す力が加えられるが、上記したように、
分離ローラ12L,12Rの紙葉類4に対する摩擦力
は、高摩擦部材9の紙葉類4に対する摩擦力よりも小さ
いので、紙葉類4はフィードローラ8L,8Rの回転に
伴いガイド板部2に沿って矢印c方向に送られて行く。
【0015】ピックアップローラ5L,5Rにより複数
枚の紙葉類4が重なって繰り出された場合、フィードロ
ーラ8L,8Rに接する最上位の紙葉類4は該フィード
ローラ8L,8Rの回転に伴いガイド板部2に沿って矢
印c方向に送られて行くが、フィードローラ8L,8R
と接する最上位の紙葉類4以外の紙葉類は、分離ローラ
12L,12Rの回転により収納部1へ押し戻される。
したがって、紙葉類4は収納部1から1枚ずつ分離して
給送されることとなる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の紙葉類分離給送装置では、以下の問題がある。
図10は従来の問題点を示す説明図で、紙葉類4の傾き
が大きくピックアップローラ5L,5R、シャフト7の
傾きが大きくなる場合、このままの状態で紙葉類4をピ
ックアップローラ5L,5Rにより前方へ繰り出すと、
紙葉類4は傾いたまま前方へ繰り出されるため、繰り出
された紙葉類4の先端はガイド板部2と衝突することに
なり、紙葉類4の先端を、紙葉類4の搬送方向右側に位
置するフィードローラ8Rと分離ローラ12Rとの間お
よび紙葉類4の搬送方向左側に位置するフィードローラ
8Lと分離ローラ12Lとの間に同時に挟持することが
できなくなる。このように、左右のフィードローラ8
L,8Rと分離ローラ12L,12Rとの間で紙葉類4
の先端を挟持するタイミングがずれることで、紙葉類4
が斜行して繰り出されることになり、紙葉類4の搬送途
中でジャムを引き起こすという問題がある。
【0017】本発明は、以上述べた、傾きが大きい状態
の紙葉類をそのまま繰り出すことで、紙葉類が斜行した
りジャムを引き起こすという問題を解決するためになさ
れたもので、紙葉類の傾きを抑えることで紙葉類を斜行
させることなく給送可能な紙葉類分離給送装置および紙
葉類分離給送方法を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、紙葉類を堆積させて、この堆積方向に移
動可能なステージを有する収納部と、ステージ上に堆積
した紙葉類の最上位の面と圧接して該紙葉類を繰り出す
少なくとも左右1対のピックアップローラと、前記ピッ
クアップローラの前方に位置し、ピックアップローラに
より繰り出された紙葉類を次の部位へと給送する少なく
とも左右1対のフィードローラと、前記フィードローラ
と対向配置された分離ローラと、前記ピックアップロー
ラおよびフィードローラを駆動するモータと、紙葉類の
繰り出し方向に対して左側に位置するピックアップロー
ラと紙葉類の繰り出し方向に対して右側に位置するピッ
クアップローラとを、それぞれ独立して紙葉類の堆積方
向に移動可能に支持する手段と、紙葉類の繰り出し方向
に対して左側に位置するピックアップローラを該紙葉類
に押圧する第1の押圧手段と、紙葉類の繰り出し方向に
対して右側に位置するピックアップローラを該紙葉類に
押圧する第2の押圧手段とを備えた紙葉類分離給送装置
において、前記第1の押圧手段によるピックアップロー
ラの紙葉類に対する押圧力を変化させる第1の押圧力調
節手段と、前記第2の押圧手段によるピックアップロー
ラの紙葉類に対する押圧力を変化させる第2の押圧力調
節手段と、左側に位置するピックアップローラの高さを
検出する第1の検出手段と、右側に位置するピックアッ
プローラの高さを検出する第2の検出手段とを備えたも
のである。
【0019】
【作用】上述した構成を有する本発明は、ピックアップ
ローラおよびフィードローラを駆動する前に、前記第1
および第2の検出手段により左側に位置するピックアッ
プローラと右側に位置するピックアップローラの高さを
検出し、左右のピックアップローラの高さに所定値以上
のずれがある場合は、第1の押圧力調節手段あるいは第
2の押圧力調節手段によりピックアップローラの紙葉類
に対する押圧力を変化させて左右のピックアップローラ
の高さの差を所定の値以内に収める。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照して実施例を説明する。図
1は、本発明の一実施例における紙葉類分離給送装置を
示す斜視図、図2は図1の正面図、図3は図1の側面図
である。図において、1は収納部で、前端部に紙葉類の
面方向で搬送の際のガイドとなるとともに、紙葉類の堆
積方向への移動の際のガイドとなるガイド板部2を有し
ている。また、収納部1の底部には、上下動可能で図示
しないスプリングまたは駆動機構により上方に付勢され
ているステージ3を有している。
【0021】4はこのステージ3に累積される形で収納
部1に収納される紙葉類である。5L,5Rは左右1対
のピックアップローラで、外周の一部に紙葉類4に対し
その繰り出し,搬送のために充分な摩擦力を有した高摩
擦部材6を有している。このピックアップローラ5L,
5Rはシャフト7に所定の間隔で2個固定されていて、
前記紙葉類4上に配置されている。ここで、上述したよ
うにステージ3は図示しないスプリングまたは駆動機構
により上方に付勢されており、これによりステージ3が
上昇して最上位の紙葉類4が前記ピックアップローラ5
L,5Rに圧接されるようになっている。
【0022】8L,8Rは左右1対のフィードローラ
で、前記ピックアップローラ5L,5Rと同様に外周の
一部に紙葉類4に対しその繰り出し,搬送のために充分
な摩擦力を有した高摩擦部材9を有しており、また、円
周方向全域にわたるリング状の溝10がそれぞれ2本ず
つ並んで設けられている。このフィードローラ8L,8
Rは、前記シャフト7と平行に設けられたシャフト11
に2個所定の間隔で固定されており、前記ガイド板部2
上に位置するように収納部1の先端側に配置されてい
る。
【0023】12L,12Rは前記フィードローラ8
L,8Rと対向配置される分離ローラで、円周方向全域
にわたるリング状の溝13を1本有している。この分離
ローラ12L,12Rは前記ガイド板部2の下側に位置
する保持ブロック14に回転可能に保持されたシャフト
15にフィードローラ8L,8Rと同間隔となるように
取り付けられている。さらに、分離ローラ12L,12
Rはガイド板部2の透孔から外周の一部が上面側に突出
してフィードローラ8L,8Rと互いの溝10,13に
よりわずかにかみ合っている。そして、この分離ローラ
12L,12Rの紙葉類4に対する摩擦力は、ピックア
ップローラ5L,5Rおよびフィードローラ8L,8R
における高摩擦部材6,9の紙葉類4に対する摩擦力よ
りも小さく設定されている。
【0024】16は前記シャフト11の一端に取り付け
られたプーリ、17はモータ、18は該モータ17の回
転軸に取り付けられた駆動プーリ、19は前記プーリ1
6と駆動プーリ18に巻き掛けられたベルトである。2
0は前記シャフト11の他端に取り付けられたプーリ、
21はこのプーリ20と対応するようにシャフト7に取
り付けられたプーリ、22は前記両プーリ20,21に
巻き掛けられたベルトで、前記モータ17を矢印方向に
回転させると、その回転力が駆動プーリ18およびベル
ト19を介してプーリ16に伝達され、これによりシャ
フト11と一体にフィードローラ8L,8Rとプーリ2
0が矢印a方向に回転し、この回転しているプーリ20
からベルト22を介してプーリ21に回転力が伝達さ
れ、これによりシャフト7と一体にピックアップローラ
5L,5Rがフィードローラ8L,8Rに連動して矢印
a方向に回転する。
【0025】23L,23Rは左右1対のブラケット
で、ブラケット23L,23Rの一端側は、それぞれフ
ィードローラ8L,8Rの外側で軸受24を介してシャ
フト11に支持され、シャフト11はブラケット23
L,23Rに対して回転自在であるとともに、ブラケッ
ト23L,23Rがシャフト11に対して回転可能とな
っている。
【0026】ブラケット23L,23Rの他端側には、
ピックアップローラ5L,5Rのそれぞれ外側で自動調
心軸受25を介してシャフト7を支持しており、シャフ
ト11を中心にしてブラケット23L,23Rが回転し
て、シャフト7側がシャフト11に対して上下動可能と
なっている。また、シャフト7は自動調心軸受25に支
持されているので、ブラケット23L,23Rに対して
回転自在であるとともに、ブラケット23L,23Rに
対してシャフト7が揺れ動くことが可能である。これに
より、シャフト11を中心にブラケット23L,23R
が回転して、シャフト7側がシャフト11に対して上下
動する際に、ブラケット23Lとブラケット23Rとの
回転量が異なると、シャフト7がシャフト11に対して
ねじれの位置となることが可能で、かつシャフト11と
ともにシャフト7も回転可能である。これにより、ピッ
クアップローラ5L,5Rは、それぞれ独立して紙葉類
4の堆積方向に移動可能となっている。
【0027】23aは左右それぞれのブラケット23
L,23Rの上辺部の所定の位置に上方に向かって突出
形成した突辺部である。30L,30Rはブラケット2
3L,23Rのピックアップローラ5L,5R側の上辺
部に上方に向けて突出形成した突辺部で、この突辺部3
0L,30Rにはそれぞれ上下方向に等間隔で複数(本
実施例ではそれぞれ3本)のスリット31L,31Rが
それぞれ形成されている。
【0028】26はシャフト11を回転自在に支持して
いるフレーム、26aは前記フレーム26から内側に向
けて突出するように形成したポストで、このポスト26
aに前記ブラケット23L,23Rの突辺部23aが突
き当たることにより、シャフト11を中心としたブラケ
ット23L,23Rの下方への傾斜角度を規制してい
る。
【0029】なお、図1では収納部1の一側に設けられ
たフレーム26しか図示していないが、このフレーム2
6と対をなすように収納部1の他側にもフレームが設け
られ、前記ポスト26aと同様のポストが形成されてい
る。28L,28Rはブラケット23L,23Rの突辺
部23aに一端がそれぞれ掛けられた長さ,バネ定数が
それぞれ等しいスプリングであり、スプリング28Lは
紙葉類4の繰り出し方向左側に位置するピックアップロ
ーラ5Lを紙葉類4に押圧し、スプリング28Rは紙葉
類4の繰り出し方向右側に位置するピックアップローラ
5Lを紙葉類4に押圧する。
【0030】32L,32Rは図示しない機構によりス
プリング28L,28Rの伸縮方向に移動可能に支持さ
れたラックであり、スプリング28L,28Rの他端が
ラック32L,32Rの一端に掛けられている。33
L,33Rはモータ、34L,34Rはモータ33L,
33Rの回転軸に固定されたギヤで、このギヤ34L,
34Rと前記ラック32L,32Rがかみ合っており、
モータ33L,33Rの回転運動がラック32L,32
Rの往復運動に変換され、これによりスプリング28
L,28Rが伸縮してブラケット23L,23Rの突辺
部23aに加わる引張力を増減することができる。そし
て、突辺部23aに加わる引張力は、ブラケット23
L,23R,シャフト7を介してピックアップローラ5
L,5Rが紙葉類4を押す押圧力に変換され、突辺部2
3aに加わる引張力を増減することでピックアップロー
ラ5L,5Rの紙葉類4に対する押圧力を変化させるこ
とができる。
【0031】ここで、紙葉類4の給送時においては、図
示しない機構によりステージ3が上方に移動し、ピック
アップローラ5L,5Rを上方に押し上げる。このよう
に、ピックアップローラ5L,5Rを上方に押し上げよ
うとすることで、ブラケット23L,23Rはスプリン
グ28L,28Rにより矢印D方向に回転するように力
が加わり、ピックアップローラ5L,5Rは紙葉類4の
最上位の1枚に押圧されることとなる。
【0032】そして、モータ33L,33Rを矢印A方
向に回転させると、ラック32L,32Rが矢印B方向
に水平移動してスプリング28L,28Rを矢印C方向
に引っ張る。これによりブラケット23L,23Rの突
辺部23aに加わる引張力が増加し、ブラケット23
L,23Rをシャフト11を中心に矢印D方向に回転さ
せようとする力が強くなり、ピックアップローラ5L,
5Rが紙葉類4を押す押圧力が増加する。
【0033】また、モータ33L,33Rを前記と反対
の矢印E方向に回転させると、ラック32L,32Rが
矢印F方向に水平移動してスプリング28L,28Rを
矢印G方向に押し戻す。これにより、ブラケット23
L,23Rの突辺部23aに加わる引張力が減少し、ブ
ラケット23L,23Rをシャフト11を中心に矢印D
方向に回転させようとする力が弱くなり、ピックアップ
ローラ5L,5Rが紙葉類4を押す押圧力が減少する。
【0034】なお、ピックアップローラ5L,5Rの紙
葉類4に対する押圧力は、左右で独立して変化させるこ
とが可能で、また、スプリング28L,28Rの引張力
を増減させる機構としては、上記したラックとギヤの組
み合わせによるものだけではなく、例えば紐をスプリン
グ28L,28Rの他端に取り付けるとともに、モータ
33L,33Rの回転軸にプーリを取り付けた機構とし
て、前記紐をプーリに巻き取ったりプーリから繰り出す
ことにより、スプリング28L,28Rの引張力を増減
させることとしてもよい。
【0035】35L,35Rは発光素子、36L,36
Rは突辺部30L,30Rのスリット31L,31Rを
挟んで前記発光素子35L,35Rと対向配置された受
光素子であり、これら発光素子35L,35Rと受光素
子36L,36Rによりピックアップローラ5L,5R
の位置検出手段を構成する。図4は本実施例の紙葉類分
離給送装置の制御系を示すブロック図である。
【0036】40は紙葉繰出制御部、41は前記発光素
子35L,35Rおよび受光素子36L,36Rが接続
された紙葉位置検出回路、42は紙葉押圧力調節制御
部、43は前記モータ33L,33Rが接続されたモー
タドライバである。なお、紙葉繰出制御部40には、図
示しないがステージ3を上下動させる機構を制御する手
段およびフィードローラ8L,8Rおよびピックアップ
ローラ5L,5Rを駆動するモータ17を制御する手段
等が接続されている。
【0037】紙葉位置検出回路41は、受光素子36
L,36Rの出力を受けて紙葉類4の最上位の面の位置
や傾き等の状態を判断し、修正の必要があると判断する
と紙葉押圧力調節制御部42にその情報を送り、また、
紙葉類4の最上位の面が分離給送に適する状態にあると
判断すると、その情報を紙葉繰出制御部40に送る。紙
葉繰出制御部40は、紙葉位置検出回路41から紙葉類
4の最上位の面が分離給送に適する状態にあるとの情報
が送られてくると、紙葉類4の分離給送を行う。
【0038】紙葉押圧力調節制御部42は、紙葉位置検
出回路41から紙葉類4の最上位の面の傾きを修正する
必要がありとの情報が送られてくると、スプリング28
L,28Rの引張力を増減させてピックアップローラ5
L,5Rの紙葉類4に対する押圧力を変化させるため
に、モータ33L,33Rを回転させる信号を出力す
る。
【0039】紙葉押圧力調節制御部42から出力された
信号は、モータドライバ43を介してモータ33L,3
3Rに送られ、これによりモータ33L,33Rが所定
の方向に回転して紙葉類4の最上位の面の傾きを修正す
る。図5は本実施例の作用を示すフローチャートであ
り、以下、本実施例における紙葉類の分離給送動作を説
明する。
【0040】まず、紙葉繰出制御部40は、収納部1に
堆積された紙葉類4を、図示しない機構によりステージ
3を上昇させることによりガイド板部2に沿って上方に
移動させる(S1)。ステージ3をさらに上昇させる
と、紙葉類4の最上位の面がピックアップローラ5L,
5Rと接触し、紙葉類4はピックアップローラ5L,5
Rによりスプリング28L,28Rの力を受けて下方に
押圧される。
【0041】この時、図2,図3に示すように、紙葉類
4に折れ癖がついていたり、紙葉類4を堆積するステー
ジ3が傾いていたりすることにより、収納部1に堆積さ
れた紙葉類4の最上位の面が傾いていると、シャフト7
が自動調心軸受25によりブラケット23L,23Rに
支持され、ブラケット23L,23Rがそれぞれ独立し
て回転可能に軸受24によりシャフト11に支持されて
いるので、紙葉類4の最上位の面の傾きに追従してピッ
クアップローラ5L,5Rおよびシャフト7が傾き、シ
ャフト7の両端を支持するブラケット23L,23Rの
それぞれの傾斜角度に差が生じて、これによりブラケッ
ト23L,23Rの突辺部30L,30Rのスリット3
1L,31Rのそれぞれの位置も上下方向に差が生じ
る。
【0042】ここで、上記したようにステージ3を上昇
させることでピックアップローラ5L,5Rが押し上げ
られると、ブラケット23L,23Rの突辺部30L,
30Rが発光素子35L,35Rと受光素子36L,3
6Rの間に進入し、発光素子35L,35Rから受光素
子36L,36Rへの光を遮ることになる。紙葉位置検
出回路41は、発光素子35L,35Rからの光が遮断
されることで変化する受光素子36L,36Rの出力を
受けて、ピックアップローラ5L,5Rの上下方向の位
置を検出する(S2)。
【0043】図6は受光素子36L,36RのON/O
FFの変化を示すタイムチャートで、ここでは図2,図
3に示すように紙葉類4の最上位の面が傾いている場合
における受光素子36L,36RのON/OFFのタイ
ミングを示している。なお、図2において、ONL 1は
突辺部30Lの上端面、ONL 2は突辺部30Lに設け
られたスリット31Lの内の1番上のスリットの下端
面、ONL 3は2番目のスリットの下端面、ONL 4は
3番目のスリットの下端面を示し、同様にONR 1は突
辺部30Rの上端面、ONR 2は突辺部30Rに設けら
れたスリット31Rの内の1番上のスリットの下端面、
ONR 3は2番目のスリットの下端面、ONR 4は3番
目のスリットの下端面を示している。
【0044】受光素子36Lは、上記したONL 1,O
L 2,ONL 3およびONL 4が通過する毎に、発光
素子35Lからの光が遮断されて出力がONからOFF
あるいはOFFからONに変化し、同様に、受光素子3
6Rは、上記したONR 1,ONR 2,ONR 3および
ONR 4が通過する毎に、発光素子35Rからの光が遮
断されて出力がONからOFFあるいはOFFからON
に変化する。
【0045】これにより、紙葉位置検出回路41は受光
素子36L,36Rの出力を監視して、ON→OFF,
OFF→ONの変化をカウントすることで、ブラケット
23L,23Rの位置の差を認識でき、ブラケット23
L,23Rの位置の差からピックアップローラ5L,5
Rの傾斜角度も把握できる。そして、本実施例では受光
素子36L,36Rの出力が両方とも一回以上OFFに
なった時点、すなわち、発光素子35L,35Rと受光
素子36L,36Rとの間に、少なくとも突辺部30
L,30Rの上端面ONL 1,ONR 1が達したかある
いは通過した時点でステージ3の上昇を停止させるよう
に制御を行う(S3,S4)。
【0046】図2,図3においては、紙葉類4の最上位
の面はピックアップローラ5R側がピックアップローラ
5L側より上がった状態で傾いており、ステージ3を上
昇させることで、本実施例においては、まず、ブラケッ
ト23Rの突辺部30Rが発光素子35Rと受光素子3
6Rの間を遮り、突辺部30Rの上端面ONR 1が発光
素子35Rと受光素子36Rとの間を通過することで受
光素子36Rの出力がOFFとなる。このとき、突辺部
30Lの上端面ONL 1はまだ発光素子35Lと受光素
子36Lの間を通過しない。
【0047】さらにステージ3を上昇させると、突辺部
30Rの1番上のスリット31Rが発光素子35Rと受
光素子36Rの間を通過することで、受光素子36Rの
出力はONとなり、次に1番上のスリット31Rの下端
面ONR 2が発光素子35Rと受光素子36Rの間を通
過して受光素子36Rの出力がOFFとなる。以下同様
に、ステージ3を上昇させ続けると、図6に示すTの位
置で、発光素子35Rと受光素子36Rとの間に突辺部
30Rの1番下のスリット31Rの下端面ONR 4に到
達して受光素子36Rの出力がOFFになるとともに、
発光素子35Lと受光素子36Lとの間に突辺部30L
の上端面ONL 1が到達して受光素子36Lの出力がO
FFし、これにより、両方の受光素子36L,36Rの
出力が一回以上OFFになったのでステージ3の上昇を
停止させる(S5)。
【0048】ここで、受光素子36LのON→OFFの
変化は1回で、受光素子36RのON→OFFの変化は
4回であるので、ピックアップローラ5L側では発光素
子35Lと受光素子36Lとの間に突辺部30Lの上端
面ONL 1が到達し、ピックアップローラ5R側では発
光素子35Rと受光素子36Rとの間に突辺部30Rの
1番下のスリット31Rの下端面ONR 4に到達したこ
とが認識でき、これによりピックアップローラ5L,5
Rが傾いていると判断できる。
【0049】このままの状態でピックアップローラ5
L,5Rによりフィードローラ8L,8R方向に紙葉類
4の繰り出しを行うと、紙葉類4は傾いた状態のまま繰
り出されてしまい、ガイド板部2に紙葉類4が衝突する
等によりスキューが発生する可能性があるので、ピック
アップローラ5L,5Rの位置を紙葉類4がスキューを
起こさない範囲に調整する必要がある。ここで、紙葉類
4がスキューを起こさない範囲のピックアップローラ5
L,5Rの高さは、紙葉類4が傾くことによってガイド
板部2に衝突しない範囲である。
【0050】なお、本実施例においては、ピックアップ
ローラ5L側において、突辺部30Lの上端面ONL
と1番上のスリット31Lの下端面ONL 2との間に受
光素子36Lが位置し、ピックアップローラ5R側にお
いて、突辺部30Rの上端面ONR 1と1番上のスリッ
ト31Rの下端面ONR 2との間に受光素子36Rが位
置した状態を、紙葉類4がスキューを起こさない範囲と
する。
【0051】紙葉位置検出回路41は、ON→OFF変
化のカウントから、ピックアップローラ5R側において
突辺部30Rの上端面ONR 1と1番上のスリット31
Rの下端面ONR 2との間に受光素子36Rが位置して
いるかを判断し(S6)、さらに、ピックアップローラ
5L側において突辺部30Lの上端面ONL 1と1番上
のスリット31Lの下端面ONL 2との間に受光素子3
6Lが位置しているかを判断する(S7)。
【0052】本実施例においては、上記したように、ピ
ックアップローラ5L側は発光素子35Lと受光素子3
6Lとの間に突辺部30Lの上端面ONL 1が到達して
いるので、ピックアップローラ5L側の調整を行う必要
がない。これに対してピックアップローラ5R側は発光
素子35Rと受光素子36Rとの間に突辺部30Rの1
番下のスリット31Rの下端面ONR 4が到達している
ので、突辺部30Rの一番上のスリット31Rの下端面
ONR 2が受光素子36Rを通過するまでピックアップ
ローラ5R側を下げることで、ピックアップローラ5
L,5Rは分離給送を行うのに適する範囲に収まること
になる。
【0053】このため、紙葉位置検出回路41は紙葉押
圧力調節制御部42にその情報を送り、紙葉押圧力調節
制御部42からモータ33Rを駆動する信号が出力さ
れ、この信号がモータドライバ43を介してモータ33
Rに送られて、モータ33Rが矢印A方向に回転する
(S8)。モータ33Rが矢印A方向に回転すると、ラ
ック32Rが矢印B方向に水平移動してスプリング28
Rを矢印C方向に引っ張り、ブラケット23Rの突辺部
23aに加わる引張力が増加し、ピックアップローラ5
Rが紙葉類4を押す押圧力が増加して、ブラケット23
Rがシャフト11を中心に矢印D方向に回転する。
【0054】ブラケット23Rが矢印D方向に回転する
と、発光素子35Rと受光素子36Rとの間に1番下の
スリット31Rの下端面ONR 4が到達して出力がOF
FからONに変化する。そして、紙葉位置検出回路41
は受光素子36Rの出力を監視して、発光素子35Rと
受光素子36Rとの間に上から1番上のスリット31R
の下端面ONR2が到達した時点、すなわち、受光素子
36Rの出力が3回OFFからONに変化すると(S
9)、紙葉押圧力調節制御部42にその情報を送り、紙
葉押圧力調節制御部42からモータ33Rの駆動を停止
する信号が出力されてモータ33Rの駆動が停止する
(S10)。
【0055】なお、本実施例においてはピックアップロ
ーラ5L側は発光素子35Lと受光素子36Lとの間に
突辺部30Lの上端面ONL 1が到達しているので、ピ
ックアップローラ5L側の調整を行う必要がなく、モー
タ33Lの駆動を行わないが、上記S7で突辺部30L
の上端面ONL 1と1番上のスリット31Lの下端面O
L 2との間に受光素子36Lが位置していないと判断
されると、ピックアップローラ5R側と同様にして、モ
ータ33Lを駆動してピックアップローラ5Lの位置を
調節する(S11)。
【0056】次に、紙葉位置検出回路41は、受光素子
36L,36Rの出力のON→OFFあるいはOFF→
ONの変化のカウントから、ピックアップローラ5L側
において、突辺部30Lの上端面ONL 1と1番上のス
リット31Lの下端面ONL2との間に受光素子36L
が位置し、ピックアップローラ5R側において、突辺部
30Rの上端面ONR 1と1番上のスリット31Rの下
端面ONR 2との間に受光素子36Rが位置しているか
確認する(S12)。
【0057】S12で何方か一方でも突辺部の上端面と
1番上のスリットの下端面との間に受光素子が位置して
いないと判断すると、モータ33Lあるいは33Rを駆
動してスプリング28L,28Rの引張力を調節して、
紙葉類4の最上位の面が分離給送に適する状態となるよ
うに、突辺部の上端面と1番上のスリットの下端面との
間に受光素子を位置させる。
【0058】紙葉類4の最上位の面が分離給送に適する
状態になったと判断すると、モータ17を回転させ、そ
の駆動力が駆動プーリ18およびベルト19を介してプ
ーリ16に伝達され、これによりシャフト11と一体に
フィードローラ8L,8Rとプーリ20が回転し、この
プーリ20の回転がベルト22を介してプーリ21に伝
達され、シャフト7と一体にピックアップローラ5L,
5Rが回転し、これによりピックアップローラ5L,5
Rとフィードローラ8L,8Rが矢印a方向に同速度で
回転する。このとき、図示しないモータにより、分離ロ
ーラ12L,12Rを矢印bで示したように紙葉類4を
収納部1側へ押し戻す方向に回転させる。
【0059】最上位の紙葉類4は、ピックアップローラ
5L,5Rが回転すると、その外周部に設けられている
高摩擦部材6との摩擦力により前方へ繰り出される。繰
り出された紙葉類4は、その先端がフィードローラ8
L,8Rと分離ローラ12L,12Rとの間に挟持さ
れ、さらにフィードローラ8L,8Rの回転によりその
外周部に設けられている高摩擦部材9との摩擦力により
矢印c方向の送り力を受ける。
【0060】ピックアップローラ5L,5Rにより1枚
の紙葉類4が繰り出された場合、紙葉類4には矢印b方
向に回転している分離ローラ12L,12Rにより収納
部1側へ押し戻す力が加えられるが、上記したように、
分離ローラ12L,12Rの紙葉類4に対する摩擦力
は、高摩擦部材9の紙葉類4に対する摩擦力よりも小さ
いので、紙葉類4はフィードローラ8L,8Rの回転に
伴いガイド板部2に沿って矢印c方向に送られて行く。
【0061】ピックアップローラ5L,5Rにより複数
枚の紙葉類4が重なって繰り出された場合、フィードロ
ーラ8L,8Rに接する最上位の紙葉類4は該フィード
ローラ8L,8Rの回転に伴いガイド板部2に沿って矢
印c方向に送られて行くが、フィードローラ8L,8R
と接する最上位の紙葉類4以外の紙葉類は、分離ローラ
12L,12Rの回転により収納部1へ押し戻される。
したがって、紙葉類4は収納部1から1枚ずつ分離して
給送されることとなる(S13)。
【0062】なお、本実施例においては、発光素子と受
光素子との間を突辺部が通過する際に、突辺部の上端面
および各スリットの下端面を検出することで、ピックア
ップローラが押し上げられるときはONからOFFへの
出力の変化をカウントし、ピックアップローラを下げる
ときはOFFからONへの出力の変化をカウントして左
右それぞれのピックアップローラの位置を判断している
が、各スリットの上端面も検出して、ONからOFFお
よびOFFからONへの出力の変化をカウントすること
とすれば、より細かくピックアップローラの位置を判断
可能である。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、紙葉類
分離給送装置において、紙葉類の繰り出し方向の左側に
位置するピックアップローラの紙葉類に対する押圧力を
変化させる手段と、右側に位置するピックアップローラ
の紙葉類に対する押圧力を変化させる手段と、左側に位
置するピックアップローラの高さを検出する手段と、右
側に位置するピックアップローラの高さを検出する手段
とを備えて、ピックアップローラおよびフィードローラ
を駆動する前に、左側に位置するピックアップローラと
右側に位置するピックアップローラの高さを検出し、左
右のピックアップローラの高さに所定値以上のずれがあ
る場合は、左側あるいは右側のピックアップローラの紙
葉類に対する押圧力を変化させて左右のピックアップロ
ーラの高さの差を所定の値以内に収めることとしたもの
である。
【0064】したがって、紙葉類が傾いた状態で繰り出
されることがなくなり、これにより紙葉類がガイド板部
に衝突したり、紙葉類が左側のフィードローラおよび分
離ローラとの間と、右側のフィードローラおよび分離ロ
ーラとの間に同時に挟持されずスキューが発生するとい
うことがなくなり、紙葉類がジャム等を引き起こすこと
が無くなるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における紙葉類分離給送装置
を示す斜視図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図1の側面図である。
【図4】本実施例の紙葉類分離給送装置の制御系を示す
ブロック図である。
【図5】本実施例の作用を示すフローチャートである。
【図6】受光素子の出力の変化を示すタイムチャートで
ある。
【図7】従来における紙葉類分離給送装置の斜視図であ
る。
【図8】図7の正面図である。
【図9】図7の側面図である。
【図10】従来の問題点を示す説明図である。
【符号の説明】
1 収納部 3 ステージ 4 紙葉類 5L,5R ピックアップローラ 8L,8R フィードローラ 12L,12R 分離ローラ 17 モータ 23L,23R ブラケット 28L,28R スプリング 30L,30R 突辺部 31L,31R スリット 32L,32R ラック 33L,33R モータ 34L,34R ギヤ 35L,35R 発光素子 36L,36R 受光素子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙葉類を堆積させて、この堆積方向に移
    動可能なステージを有する収納部と、 ステージ上に堆積した紙葉類の最上位の面と圧接して該
    紙葉類を繰り出す少なくとも左右1対のピックアップロ
    ーラと、 前記ピックアップローラの前方に位置し、ピックアップ
    ローラにより繰り出された紙葉類を次の部位へと給送す
    る少なくとも左右1対のフィードローラと、 前記フィードローラと対向配置された分離ローラと、 前記ピックアップローラおよびフィードローラを駆動す
    るモータと、 紙葉類の繰り出し方向に対して左側に位置するピックア
    ップローラと紙葉類の繰り出し方向に対して右側に位置
    するピックアップローラとを、それぞれ独立して紙葉類
    の堆積方向に移動可能に支持する手段と、 紙葉類の繰り出し方向に対して左側に位置するピックア
    ップローラを該紙葉類に押圧する第1の押圧手段と、 紙葉類の繰り出し方向に対して右側に位置するピックア
    ップローラを該紙葉類に押圧する第2の押圧手段とを備
    えた紙葉類分離給送装置において、 前記第1の押圧手段によるピックアップローラの紙葉類
    に対する押圧力を変化させる第1の押圧力調節手段と、 前記第2の押圧手段によるピックアップローラの紙葉類
    に対する押圧力を変化させる第2の押圧力調節手段と、 左側に位置するピックアップローラの高さを検出する第
    1の検出手段と、 右側に位置するピックアップローラの高さを検出する第
    2の検出手段とを備えたことを特徴とする紙葉類分離給
    送装置。
  2. 【請求項2】 紙葉類を堆積させて、この堆積方向に移
    動可能なステージを有する収納部と、ステージ上に堆積
    した紙葉類の最上位の面と圧接して該紙葉類を繰り出す
    少なくとも左右1対のピックアップローラと、前記ピッ
    クアップローラの前方に位置し、ピックアップローラに
    より繰り出された紙葉類を次の部位へと給送する少なく
    とも左右1対のフィードローラと、前記フィードローラ
    と対向配置された分離ローラと、前記ピックアップロー
    ラおよびフィードローラを駆動するモータと、紙葉類の
    繰り出し方向に対して左側に位置するピックアップロー
    ラと紙葉類の繰り出し方向に対して右側に位置するピッ
    クアップローラとを、それぞれ独立して紙葉類の堆積方
    向に移動可能に支持する手段と、紙葉類の繰り出し方向
    に対して左側に位置するピックアップローラを該紙葉類
    に押圧する第1の押圧手段と、紙葉類の繰り出し方向に
    対して右側に位置するピックアップローラを該紙葉類に
    押圧する第2の押圧手段と、前記第1の押圧手段による
    ピックアップローラの紙葉類に対する押圧力を変化させ
    る第1の押圧力調節手段と、前記第2の押圧手段による
    ピックアップローラの紙葉類に対する押圧力を変化させ
    る第2の押圧力調節手段と、左側に位置するピックアッ
    プローラの高さを検出する第1の検出手段と、右側に位
    置するピックアップローラの高さを検出する第2の検出
    手段とを備え、 ピックアップローラおよびフィードローラを駆動する前
    に、前記第1および第2の検出手段により左側に位置す
    るピックアップローラと右側に位置するピックアップロ
    ーラの高さを検出し、左右のピックアップローラの高さ
    に所定値以上のずれがある場合は、第1の押圧力調節手
    段あるいは第2の押圧力調節手段によりピックアップロ
    ーラの紙葉類に対する押圧力を変化させて左右のピック
    アップローラの高さの差を所定の値以内に収めることを
    特徴とする紙葉類分離給送方法。
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