JP3601978B2 - 媒体分離繰り出し装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動入出金機や光学読み取り機等に組み込まれる媒体分離繰り出し装置に関するもので、詳しくは収納部に収納されている紙幣,原稿あるいは用紙等の紙葉状の媒体を複数のローラーの協動により1枚づつ分離して繰り出す構造の媒体分離繰り出し装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図20は従来のこの種の媒体分離繰り出し装置の一例を示す一部破断斜視図、図21はその側面図、図22は従来例におけるステージ付近の正面図、図23は従来例におけるピックアップローラー付近の正面図である。
まず、構成について説明すると、図において1は収納部で、前部側にL字状のガイド板部2を有しており、また底部は上下動可能なステージ3となっている。
【0003】
4はステージ3上に堆積した形で収納部1に収納された紙葉状の媒体である。
40aと40bはプーリで、ステージ3の移動範囲の上方に配置されている。
41a,41bはステージ3の両側に配置されたベルトで、プーリ40a,40bと、ステージ3の移動範囲の下方に配置されたシャフト46の両端に形成されているプーリとに巻き掛けられて張設されており、このベルト41a,41bにステージ3の両側部が固定板42a,42bを介してそれぞれ取り付けられている。
【0004】
43はシャフト46に設けられたギアで、このギア43はステージ用モーター38の回転軸に設けられ駆動ギア39に噛み合っており、これによりステージ用モーター38が回転すると、その回転方向に従ってステージ3が上下動するものとなっている。
5aと5bは左右一対としたピックアップローラーで、各々外周の一部に媒体4の繰り出し,給送を行うのに充分な摩擦力を有する高摩擦部材6a,6bが設けられており、このピックアップローラー5a,5bは前記媒体4上に位置するようにシャフト7に所定の間隔で固定されている。
【0005】
8aと8bは繰り出しローラーで、前記ピックアップローラー5a,5bと同様に外周一部に高摩擦部材9a,9bを有しており、また、それぞれ円周方向全域にわたるリング状の溝10が2本平行に設けられている。
この繰り出しローラー8a,8bは、前記シャフト7と平行に設けられたシャフト11に所定の間隔で固定されており、前記ガイド板部2上に位置するように収納部1の先端側に配置されている。
【0006】
12aと12bは分離ローラーで、それぞれ円周方向全域にわたるリング状の溝13を1本有している。
この分離ローラー12a,12bは前記ガイド板部2の下側に位置する保持ブロック14に回転可能に保持されたシャフト15に前記繰り出しローラー8a,8bと同間隔となるように取り付けられており、ガイド板部2に設けられた透孔から外周一部が上面側に突出して繰り出しローラー8a,8bと互いの溝10,13により所定量噛み合っている。
【0007】
17は前記シャフト11の一端に取り付けられたプーリ、18はローラー用モーター、19は該モーター18の回転軸に取り付けられた駆動プーリ、20は前記プーリ17及び駆動プーリ19に巻き掛けられたベルトである。
21は前記シャフト11の他端に取り付けられたプーリ、22はこのプーリ21と対応するようにシャフト7に取り付けられたプーリ、23は前記両プーリ21と22に巻き掛けられたベルトであり、前記ローラー用モーター18を所定の方向に回転させると、その回転力が駆動プーリ19及びベルト20を介してプーリ17に伝達され、これによりシャフト11と一体に繰り出しローラー8a,8bとプーリ21が矢印a方向に回転し、そしてプーリ21からベルト23を介してプーリ22に回転力が伝達され、これによりシャフト7と一体にピックアップローラー5a,5bが前記繰り出しローラー8a,8bに連動して同様に矢印a方向に同速度で回転するようになっている。
【0008】
一方、前記分離ローラー12a,12bは図示しないモータ等により矢印bで示したように媒体4を収納部1側に押し戻す方向に回転するようになっており、この分離ローラー12の媒体4に対する摩擦力はピックアップローラー5a,5b及び繰り出しローラー8a,8bにおける高摩擦部材6a,6b及び9a,9bの媒体4に対する摩擦力よりも小さく設定されている。
【0009】
24aと24bは前記シャフト7をシャフト11に支持するための左右一対のブラケットで、上辺部の所定の位置に各々上方に突出させた突起25a,25b及び検出用突片26a,26bを有しており、この検出用突片26a,26bにはそれぞれ検出用スリット27a,27bが設けられている。
この両ブラケット24a,24bの一端はそれぞれ繰り出しローラー8a,8bの外側に位置するように軸受け28を介して前記シャフト11に回動可能に取り付けられ、他端に自動調心軸受け29を介してシャフト7を回転自在に支持しており、これによりシャフト7はシャフト11に対して上下方向に移動して所定量傾斜することが可能で、かつ左右方向にも傾斜し得るようになっている。
【0010】
30は前記シャフト11を回転自在に支持しているフレーム、31はこのフレーム30から内側に向けて突出するように形成されたポストで、このポスト31に前記ブラケット24aの突起25aが突き当たることにより、下方へのブラケット24aの回動角度を規制するようになっている。
尚、図では収納部1の左側に設けられたフレーム30しか示していないが、このフレーム30と対を成すように収納部1の他側にもフレームが設けられ、このフレームに前記ポスト31と同様のポストが形成されていて、前記ブラケット24bの突起25bが突き当たるものとなっている。
【0011】
32aと32bは発光素子、33aと33bは受光素子で、この両者はスリット27a,27bと共にピックアップローラー5a,5bの上下方向の位置を検出する検出手段としての左右2組のセンサーを成し、左側の発光素子32aと受光素子33aの組は検出用突片26aを挟んで対向するように配置され、右側の発光素子32bと受光素子33bの組は検出用突片26bを挟んで対向するように配置されている。
【0012】
ここで発光素子32a,32bと受光素子33a,33bは図23に示したようにそれぞれ同一の高さに設けられている。
また、ブラケット24a,24bの検出用突片26a,26bには検出用スリット27a,27bが上下方向に等間隔で複数設けられていて、この検出用突片26a,26bの上端から一番下の検出用スリット27a、27bまでの範囲に発光素子32a,32bと受光素子33a,33bによる4つの検出領域が設定されており、この4つの検出領域に対応して受光素子33a,33bはON1〜ON4の信号を出力するものとなっている。
【0013】
図24はこの受光素子33a,33bの出力を示す図で、図示したように検出用突片26a,26bが発光素子32a,32bと受光素子33a,33bの間にあるとき、検出用突片26a,26bの検出用スリット27により受光素子33a,33bから信号ON1〜ON4が出力される。
34aと34bは長さ及びバネ定数の等しいスプリングで、それぞれ一端をブラケット24a,24bの突起25a,25bに取り付けている。
【0014】
35aと35bはスプリング34a,34bの伸縮方向に移動し得るように配置したラックで、ブラケット24a,24bの突起25a,25bに対向する端部にそれぞれスプリング34a,34bの他端が取り付けられている。
36aと36bは押圧力調整用モーター、37aと37bはそれぞれ押圧力調整用モーター36a,36bの回転軸に固定されたギアで、このギア37a,37bはそれぞれラック35a,35bと噛み合っている。
【0015】
これら34a,34b〜37a,37bの部品は、前記ピックアップローラー5a,5bを押圧力を調整する押圧力調整手段を構成するものであり、押圧力調整用モーター36a,36bを任意の方向に回転させると、ギア37a,37bによりラック35a,35bがそれぞれ前後方向に直進運動してスプリング34a,34bがそれぞれ伸縮するので、これによりブラケット24a,24bの突起25a,25bに加わる引張力を増減でき、そしてこの突起25a,25bに加わる引張力は、ブラケット24a,24b、及びシャフト7を介してピックアップローラー5a,5bが媒体4を下方に押す押圧力に変換されるものとなっている。
【0016】
つまり、押圧力調整用モーター36a,36bを任意の方向に回転させることにより、媒体4に対するピックアップローラー5a,5bの押圧力を任意に変えることができる。
図25は上述した装置の制御系を示すブロック図で、図において50は主制御部、51は発光回路、52は受光回路、53は押圧力調整制御部、54と55はモータードライバ、56はステージ用モーター制御部、57はモータードライバである。
【0017】
ここで、主制御部50は発光回路51により発光素子32a、32bを発光させ、受光素子33a、33bの出力を受光回路51を介して取り出すようになっている。
また、主制御部50は押圧力調整制御部53によりモータードライバ54,55を介してモーター36a,36bを駆動すると共に、ステージ用モーター制御部56によりモータードライバ57を介してステージ用モーター38を駆動するものとなっている。
【0018】
更に、主制御部50は図示しないモータードライバ57を介してローラー用モーター18を駆動する他、装置全体の動作を制御するものとなっている。
図25は上述した構成による装置の作用を示すフローチャートで、このフローチャートを参照してステージ上昇時の動作について説明する。
まず、ブラケット24a,24bの突起25a,25bがそれぞれスプリング34a,34bにより引張され、突起25a,25bがそれぞれポスト31に当接した状態で、主制御部50の指示によりステージ用モーター制御部56はモータードライバ57を介してステージ用モーター38を回転させ、収納部1のステージ3を上昇させる(S1)。
【0019】
また、このとき主制御部50は発光回路51により左右2組のセンサーの発光素子32a,32bを発光させる。
ステージ3の上昇により、ステージ3上の最上位の媒体4がピックアップローラー5a,5bに当接し、更に媒体4がこのピックアップローラー5a,5bを押し上げると、ブラケット24a,24bの検出用突片25a,25bがそれぞれ発光素子32aと受光素子33aの間、発光素子32bと受光素子33bの間に進入する。
【0020】
そして、この検出用突片25a,25bにより発光素子32a、32bの光が遮られると、受光素子33a、33bの出力がON1になり、更にピックアップローラー5a,5bを押し上げられることにより受光素子33a、33bの出力が変化するので、主制御部50は受光回路52から送られてくる情報に基づいて受光素子33a,33bのON信号をカウントすると共に、受光素子33a,33bが共にON3を出力したか否かを判断し(S2)、左右の受光素子33a、33bが共にON3を出力すると、主制御部50の指示によりステージ用モーター制御部56はステージ用モーター38を停止させる(S3)。
【0021】
続いて主制御部50は、左側の受光素子33aの出力がON3であるか否かを判断する(S4)。
これは、例えばステージ3上に堆積されている媒体4に折れ癖がついているものが存在したり、あるいはステージ3が傾いていたりすると、図23に示したようにステージ3上に堆積されている最上位の媒体4が傾き、これに追従してピックアップローラー5a,5bがシャフト7と共に傾くので、その結果シャフト7の両端を支持するブラケット24a,24bのそれぞれの傾斜角度に差が生じ、ブラケット24a,24bの検出用突片26a,26bの上下方向の位置にも差が生じて、受光素子33a,33bの出力にも差が生じるからである。
【0022】
左側の受光素子33aの出力がON3でない場合は、主制御部50の指示により押圧力調整制御部53がモータードライバ54を介して左側の押圧力調整用モーター36aを再び回転させ(S5)、これによって左側の受光素子33aの出力がON3になると(S6)、押圧力調整用モーター36aの回転を停止させる(S7)。
【0023】
前記S4で左側の受光素子33aの出力がON3であると判断した場合、もしくは前記S5〜S7の処理を経た後、主制御部50は前記と同様の理由で右側の受光素子33bの出力がON3であるか否かを判断する(S8)。
そして、この右側の受光素子33bの出力がON3である場合は処理終了となるが、ON3でない場合は主制御部50の指示により押圧力調整制御部53がモータードライバ54を介して右側の押圧力調整用モーター36aを回転させ(S9)、これにより左側の受光素子33aの出力がON3になると(S10)、押圧力調整用モーター36bの回転を停止させて(S6)、処理終了となる。
【0024】
以上のようにしてピックアップローラー5a,5bの高さを調整し、媒体4を分離繰り出しに最適な位置、つまり受光素子33a,33bの出力が共にON3になる位置に位置決めした後、収納部1からの媒体1の繰り出しを行う。
すなわち、前記の位置決めした後、主制御部50からの指示によりモータ18が回転すると、その回転力が駆動プーリ19及びベルト20を介してプーリ17に伝達され、これによりシャフト11と一体に繰り出しローラー8a,8bとプーリ21が矢印a方向に回転し、更にこのプーリ21の回転力がベルト23を介してプーリ22に伝達されるため、これにより繰り出しローラー8a,8bと連動してシャフト7と一体にピックアップローラー5a,5bも矢印a方向に回転する。
【0025】
また、このとき分離ローラー12a,12bも図示しないモータ等により矢印b方向に回転する。
ステージ3上の最上位の媒体4は、ピックアップローラー5a,5bが回転すると、その外周部に設けられている高摩擦部材6a,6bとの摩擦力により前方へと繰り出されて行き、媒体4の先端が繰り出しローラー8a,8bと分離ローラー12a,12bとの間に挟み込まれ、更に繰り出しローラー8a,8bの回転によりその外周部に設けられている高摩擦部材9a,9bとの摩擦力により矢印c方向の送り力を受ける。
【0026】
このとき、同時に媒体4には矢印b方向に回転している分離ローラー12a,12bによって収納部1側へ押し戻す力が加えられるが、この分離ローラー12a,12bの媒体4に対する摩擦力は、前記高摩擦部材9a,9bの媒体4に対する摩擦力よりも小さいので、媒体4は繰り出しローラー8a,8bの回転に伴いガイド板部2に沿って矢印c方向に繰り出されて行き、この繰り出された媒体4は図示しないローラーやベルト等から成る搬送路により次工程の処理系へと搬送されて行く。
【0027】
また、ピックアップローラー5a,5bにより媒体4が複数枚同時に繰り出しローラー8a,8b側へ送られた場合は、分離ローラー12a,12bの回転により最上位以外の媒体4は収納部1内に送り戻され、繰り出しローラー8a,8bと直接接触する最上位の媒体4のみが矢印c方向に繰り出されるので、媒体4は収納部1から1枚づつ分離して繰り出される。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上述した従来の技術では、ステージ上に集積された媒体の上方に配置されたピックアップローラー側からのみ圧力の調整を行っているため、正確な圧力調整を行うことが困難で、左右のピックアップローラーの押圧力に大きな差を生じ易く、そのため押圧力の差に起因する媒体のスキュー(斜め送り)が生じたり、媒体を1枚づつ分離できない等の事態が発生し易いという問題がある。
【0029】
従って、本発明の課題は、正確な圧力調整を容易に行うことができ、媒体に対する左右のピックアップローラーの押圧力の差を小さくして、媒体のスキューや媒体を1枚づつ分離できない等の事態が発生しにくい媒体分離繰り出し装置を実現することにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】
そのため、本発明は、収納部に設けられた上下動可能なステージ上に堆積された最上位の媒体に圧接して、該媒体を収納部の前端側に送る左右一対の上下動可能なピックアップローラーと、前記収納部の前端側に配置され、前記ピックアップローラーにより送られてくる媒体を収納部から繰り出す複数の繰り出しローラーを備えた媒体分離繰り出し装置において、前記一対のピックアップローラーの上下動方向における第 の位置と第 の位置とを個別に検出する検出手段と、 前記ステージの上下動を左右独立して行うように設けられた左右一対のステージ昇降手段を備え、媒体を繰り出す際に、各々のピックアップローラーが前記媒体に押されて第 の位置に到達したことを前記検出手段が検出するまで前記ステージを前記一対のステージ昇降手段で上昇させ、その後、前記各々のピックアップローラーが前記媒体に押されて第 の位置に到達したことを前記検出手段が検出するまで前記ステージを前記一対のステージ昇降手段で上昇させることを特徴とする。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して本発明による媒体分離繰り出し装置の実施の形態を説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態を示す一部破断斜視図、図2は図1におけるステージ付近の正面図である。
【0032】
この両図に示したように本実施の形態は、ステージ3の移動範囲の上方に配置された左右のプーリ40a,40bとステージ3の移動範囲の下方に配置された左右のプーリ60a,60bとにベルト41a,41bを巻き掛けて張設し、このベルト41a,41bにステージ3の両側部を固定板42a,42bを介して取り付けると共に、プーリ60a,60bとそれぞれ同軸に設けられたギア61a,61bをステージ用モーター38a,38bの回転軸に設けられて駆動ギア39a,39bに噛み合わせることで、ステージ3の上下動を左右独立して行う左右一対のステージ昇降手段を構成したものである。
【0033】
すなわち、本実施の形態では、ステージ用モーター38a,38bを回転させると、その回転力が駆動ギア39a,39bからギア61a,61bを介してプーリ60a,60bに伝達され、これによりベルト41a,41bが回転することでステージ3を上下動させるものとなっている。
尚、この他の構成については従来と同様であるので、従来と同一の部分は同一の符号を付けてその説明を省略する。
【0034】
図3は上述した装置の制御系を示すブロック図で、本実施の形態では主制御部50がステージ用モーター制御部55によりモータードライバ56a,56bを介してモーター38a,38bを駆動するものとなっている。
その他の要素については従来と同様である。
図4は上述した構成による第1の実施の形態の作用を示すフローチャートで、このフローチャートに従ってステージ上昇時の動作について説明する。
【0035】
まず、ブラケット24a,24bの突起25a,25bがそれぞれスプリング34a,34bに引張され、突起25a,25bがそれぞれポスト31に当接した状態で、主制御部50の指示によってステージ用モーター制御部55がモータードライバ56a,56bを介してステージ用モーター38a、38bを回転させ、収納部1のステージ3を上昇させる(S1)。
【0036】
また、このとき主制御部50は発光回路51により左右2組のセンサーの発光素子32a,32bを発光させる。
ステージ3の上昇により、ステージ3上の最上位の媒体4がピックアップローラー5a,5bに当接し、更に媒体4がこのピックアップローラー5a,5bを押し上げると、ブラケット24a,24bの検出用突片2a,2bがそれぞれ発光素子32aと受光素子33aの間、発光素子32bと受光素子33bの間に進入するので、主制御部50は、まず左側の受光素子33aの出力がON1になったか否かを判断する(S2)。
【0037】
左側の受光素子33aの出力がON1である場合、主制御部50の指示によってステージ用モーター制御部55は左側のステージ用モーター38aを停止させ(S3)、また左側の受光素子33aの出力がON1でない場合、主制御部50は右側の受光素子33bがON1になったか否かを判断する(S4)。
そして、この右側の受光素子33bの出力がON1でない場合、前記S2からの処理を繰り返し、右側の受光素子33bの出力がON1の場合、主制御部50の指示によりステージ用モーター制御部55は右側のステージ用モーター38bを停止させる(S5)。
【0038】
その後、主制御部50は左右のステージ用モーター38a,38bが共に停止されているか否かを判断し(S6)、共に停止されていない場合は、前記S2からの処理を繰り返す。
左右のモーター38a,38bが共に停止されている場合は、主制御部50の指示により再びステージ用モーター制御部55がモータードライバ56a,56bを介してステージ用モーター38a、38bを回転させ、収納部1のステージ3を上昇させる(S7)。
【0039】
そして、主制御部50は左側の受光素子33aの出力をカウントしてON3になったか否かを判断する(S8)。
ここで、左側の受光素子33aの出力がON3になった場合、主制御部50の指示によりステージ用モーター制御部55は左側のステージ用モーター38aを停止させ(S9)、また左側の受光素子33aの出力がON3でない場合、主制御部50は右側の受光素子33bの出力がON3か否かを判断する(S10)。
【0040】
そして、この右側の受光素子33bの出力がON3でない場合、前記S8からの処理を繰り返し、右側の受光素子33bの出力がON3になった場合、主制御部50の指示によりステージ用モーター制御部55は右側のステージ用モーター38bを停止させる(S11)。
その後、主制御部50は左右のステージ用モーター38a,38bが共に停止されているか否かを判断して(S12)、共に停止されていない場合は、前記S8からの処理を繰り返し、共に停止されていれば処理を終了する。
【0041】
図5〜図9は前記フローチャートに対応するステージ3の動作例を示す工程図である。
図5に示したようにステージ用モーター38a、38bを回転させ、収納部1のステージ3を上昇させると、ステージ3上の媒体4が左右のピックアップローラー5a,5bに当接して押し上げる。
【0042】
このとき、ステージ3上の媒体4が傾いていなければ、左右のピックアップローラー5a,5bは均等に押し上げられるが、媒体4が傾いているとピックアップローラー5a,5bのいずれかが先に押し上げられるので、左側のセンサーの受光素子33aまたは右側のセンサーの受光素子33bの出力がON1になるまでそのままステージ3を上昇させる。
【0043】
図6は媒体4の傾きにより右側のピックアップローラー5bが先に押し上げられた状態を示している。
受光素子33a,33bの一方の出力がON1になると、そのON1なった側のステージ用モーター38aまたは38bの回転を停止し、該当する側の上昇を停め、別の一方の出力がON1になるのを待つ。
【0044】
例えば、右側の受光素子33bの出力がON1になった場合、、右側のステージ用モーター38bの回転を停止し、左側のステージ用モーター38aにより図7に示したようにステージ3の左側のみを上昇させ、図8に示したように左側の受光素子33aの出力がON1になるのを待つ。
左右のセンサーの受光素子33a,33bの出力が共にON1になると、一旦ステージ用モーター38a,38bの回転が停止される。
【0045】
その状態から再びステージ用モーター38a、38bを回転させて、左側のセンサーの受光素子33aまたは右側のセンサーの受光素子33bの出力がON3になるまでステージ3を上昇させる。
そして受光素子33a,33bの一方の出力がON3になると、そのON1なった側のステージ用モーター38aまたは38bの回転を停止し、該当する側の上昇を停め、別の一方の出力がON3になるのを待つ。
【0046】
両方の受光素子33a,33bの出力がON3になるとステージ用モーター38aまたは38bの回転を共に停止し、ステージ3の上昇動作は終了する。
このような動作を行うことで、当初ステージ3上の媒体4が折れ癖等により傾いていても、最上位の媒体4は図9に示したように水平になり、ピックアップローラー5a,5bは繰り出しローラー8a,8bと水平な状態を保つことができる。
【0047】
図10は媒体4に対するピックアップローラー5a,5bの押圧力調整のための処理を示すフローチャートである。
まず、主制御部50からの指示によりローラー用モータ18が回転し、媒体4の分離,繰り出しを行う(S1)。
この媒体4の分離,繰り出しについては、従来と同様にピックアップローラー5a,5b、繰り出しローラー8a,8b,及び分離ローラー12a,12bの協動により行われるのでその説明は省略するが、これら各ローラーによる分離,繰り出し動作毎に図示しないセンサーにより媒体4のスキューと右先行か左先行かのスキュー状態の検出、及び空振り(無繰り出し)検出を行う(S2)。
【0048】
主制御部50は、媒体4の分離,繰り出し動作が予め定めた一定の回数になったか否かを判断し(S3)、一定の回数になった場合は、スキューの発生頻度と発生状態の統計をとる(S4)。
そして、統計の結果から主制御部50はスキューの発生頻度を予め定めた閾値と比較して(S5)、スキューの発生頻度が閾値より低い場合は、そのままの状態を保って媒体4の分離,繰り出し動作を続ける。
【0049】
スキューの発生頻度が閾値より高い場合、主制御部50はスキューの発生状態が左先行か否かを判断し(S6)、更に空振りが発生しているか否かを判断する(S7,S8)。
その結果、スキューの発生状態が左先行で、空振りが発生していない場合は、媒体4に対する左側のピックアップローラー5aの押圧力が弱くなるように、主制御部50の指示により押圧力調整制御部53がモータードライバ54aを介して左側の押圧力調整用モーター36aを回転させ(S9)、また、スキューの発生状態が左先行で、空振りが発生している場合は、媒体4に対する右側のピックアップローラー5bの押圧力が強くなるように、主制御部50の指示により押圧力調整制御部53がモータードライバ54bを介して側の押圧力調整用モーター36bを回転させる(S10)。
【0050】
一方、スキューの発生状態が右先行で、空振りが発生している場合は、媒体4に対する左側のピックアップローラー5aの押圧力が強くなるように、主制御部50の指示により押圧力調整制御部53がモータードライバ54を介して左側の押圧力調整用モーター36aを回転させ(S11)、更にスキューの発生状態が右先行で、空振りが発生していない場合は、媒体4に対する右側のピックアップローラー5bの押圧力が弱くなるように、主制御部50の指示により押圧力調整制御部53がモータードライバ54bを介して側の押圧力調整用モーター36bを回転させる(S12)。
【0051】
このように媒体4に対するピックアップローラー5a,5bの押圧力を調整して、媒体4の分離,繰り出しを行う。
尚、このS9〜S12における押圧力の調整も、スリット27a,27bを検出するセンサーの受光素子33a,33bから出力されるON1〜ON4の信号をカウントすることにより行う。
【0052】
以上説明したように、第1の実施の形態では、ステージ3の上昇を左右独立に制御することにより、ステージ3側から圧力の調整を行って、傾いた媒体4を平らに修正すると共に、この修正後に左右のピックアップローラー5a,5bの圧力の調整を行っているため、正確な圧力調整を容易に行うことができ、媒体4に対する左右のピックアップローラー5a,5bの押圧力の差を小さくして、媒体4のスキューや、媒体4を1枚づつ分離できない等の事態が発生しにくいものとなる。
【0053】
また、媒体4を1枚づつ分離し、繰り出してスキューや空振りの情報の統計をとり、それに基づいて媒体4に対する左右のピックアップローラー5a,5bの押圧力を調整しても、媒体4に対する左右のピックアップローラー5a,5bの接触位置が同一であるので、媒体4の状態やスプリング43a,43bの構成要素のバラツキ、あるいは媒体繰り出し時の状況に応じた媒体4の分離,繰り出しを行うことができる。
【0054】
図11は第2の実施の形態を示す斜視図、図12はその側面図である。
この第2の実施の形態は発光素子32a〜32dと受光素子33a〜33dから成る4組のセンサーを使用し、この4組のセンサーのうち、2組のセンサーの発光素子32a,32bと受光素子33a,33bをブラケット24aの検出用突片26aを挟んで対向させると共に、別の2組のセンサーの発光素子32c,32dと受光素子33c,33dをブラケット24bの検出用突片26bを挟んで対向させ、またブラケット24a,24bの検出用突片26a,26bにはそれぞれ3個のスリット27に代えてそれぞれ2個のスリット44a〜44dを設けて、ブラケット24a,24bがシャフト11を中心に回動したとき、スリット44aと44cが発光素子32aと受光素子33aの間、及び発光素子32cと受光素子33cの間をそれぞれ通過し、スリット44bと44dが発光素子32bと受光素子33bの間、及び発光素子32dと受光素子33dの間をそれぞれ通過するように配置することで、アブソリュート型エンコーダと同様の構成にしたものである。
【0055】
尚、この他の構成については第1の実施の形態と同様である。
図13は第2の実施の形態の制御系を示すブロック図で、発光回路51が発光素子32a〜32dを発光させ、また受光素子33a〜33dの出力が受光回路を介して主制御部50に送られる他は第1の実施の形態と同様である。
図14はステージ上昇時の受光素子33a〜33dの出力を示す図である。
【0056】
この図に示したようにステージ3の上昇により媒体4がピックアップローラー5a,5bを押し上げることにより、ブラケット24a,24bがシャフト11を中心に回動したときの受光素子33a,33cの出力と受光素子33b,33dの出力の組み合わせから、2ビットで表すと「00,01,10,11」の4通りの情報が得られる。
【0057】
すなわち、発光素子32a〜32dと受光素子33a〜33dの間に検出用突片26a,26bが進入していないときの受光素子33a,33cの出力と受光素子33b,33dの出力の組み合わせにより「00」の情報が得られ、発光素子32a〜32dと受光素子33a〜33dの間に検出用突片26a,26bが進入して遮光されたときの受光素子33a,33cの出力と受光素子33b,33dの出力の組み合わせにより「11」の情報、受光素子33a,33cがスリット44a,44cにより受光すると共に受光素子33b,33dが遮光されているときの出力の組み合わせにより「10」の情報、受光素子33a,33cがスリット44a,44cの通過により遮光されると共に受光素子33b,33dがスリット44b,44dにより受光したの出力の組み合わせにより「01」の情報がそれぞれ得られる。
【0058】
従ってこの第2の実施の形態において、「01,10,11」の情報を、第1の実施の形態におけるセンサーの出力「ON1,ON2,ON3」に当てはめることで、図4及び図10に従ってそれぞれステージ3の上昇、及び媒体4に対するピックアップローラー5a,5bの押圧力の調整を行う。
以上説明した第2の実施の形態によれば、第1の実施例と同様の効果が得られる他、検出用突片26a,26bに4個のスリット44a〜44dを設けてアブソリュート型エンコーダと同様の構成にしているため、センサーの受光素子33a〜33dがONする回数をカウントする必要がなくなり、カウントミス等による検出誤差をなくしてピックアップローラー5a,5bの押圧力の調整をより正確に行うことが可能となる。
【0059】
尚、この第2の実施の形態では、センサーの数を左右2個づつとしたが、スリット数及びセンサー数を増加することで更に位置検出の精度を向上させることが可能である。
図15は第3の実施の形態を示す斜視図、図16はその側面図、図17は第3の実施の形態におけるピックアップローラー5aの側面図である。
【0060】
この第3の実施の形態は、発光素子32a〜32dと受光素子33a〜33dに代えて圧力センサー45a,45bを使用し、この圧力センサー45a,45bをピックアップローラー5a,5bの高摩擦部材6a,6bの内側にそれぞれ埋設したもので、従ってこの第3の実施の形態のブラケット24a、24bは検出用突片26a,26bを省略したものとなっている。
【0061】
ここで、ピックアップローラー5aの側面には、図17に示したように圧力センサー45aに接続した電極46a,46bを露出させて設けると共に、圧力センサー45aがステージ3上の媒体4と対向する位置にきたとき、電極46a,46bと接触するように図示しないブラシ電極を配置して、圧力センサー45aの出力を取り出せるようにしてあり、ピックアップローラー5b側の圧力センサー45aも同様になっている。
【0062】
また、図示していないが、ピックアップローラー5a,5bには位置検出用の検出片を設けて、圧力センサー45a,45bがステージ3上の媒体4と対向する位置にきたとき前記検出片によりONとなるフォトインタラプタを配置して、圧力センサー45a,45bの位置検出を行えるようしている。
尚、この他の構成については第1及び第2の実施の形態と同様である。
【0063】
図18は第3の実施の形態の制御系を示すブロック図で、押圧力検出回路57が圧力センサー45a,45bの出力からピックアップローラー5a,5bの押圧力を検出して、その検出結果を主制御部50に送る他は第1,第2の実施の形態と同様である。
図4は上述した構成による第3の実施の形態の作用を示すフローチャートで、このフローチャートに従ってステージ上昇時の動作について説明する。
【0064】
まず、ブラケット24a,24bの突起25a,25bがそれぞれスプリング34a,34bの引張され、突起25a,25bがそれぞれポスト31に当接した状態で、主制御部50はローラー用モーター18を駆動し、繰り出しローラー8a,8bと共にピックアップローラー5a,5bを回転させる。
そして、ピックアップローラー5a,5bの圧力センサー45a,45bがステージ3上の媒体4と対向する位置にきたとき、図示しないフォトインタラプタのON出力に基づいてローラー用モーター18の駆動を停止し、繰り出しローラー8a,8bとピックアップローラー5a,5bの回転を停止させて、圧力センサー45a,45bをステージ3上の媒体4に対向させる(S1)。
【0065】
その後、主制御部50の指示によりステージ用モーター制御部55がモータードライバ56a,56bを介してステージ用モーター38a、38bを回転させることにより収納部1のステージ3を上昇させる(S2)。
このステージ3の上昇によって、ステージ3上の最上位の媒体4がピックアップローラー5a,5bのそれぞれの高摩擦部材6a,6bに接触し、更に媒体4がこのピックアップローラー5a,5bを押し上げることにより、それぞれの高摩擦部材6a,6bの内側に設けられている圧力センサー45a、45bに圧力が加わると、その圧力に応じた信号が圧力センサー45a、45bから出力される。
【0066】
この圧力センサー45a、45bの出力から押圧力検出回路57はピックアップローラー5aに対する押圧力を検出してその情報を主制御部50に送るので、主制御部50はその情報に基づいて左側のピックアップローラー5aに対する押圧力が予め設定した規定値に達したか否かを判断する(S3)。
そして、左側のピックアップローラー5aに対する押圧力が予め設定した規定値に達した場合、主制御部50の指示によりステージ用モーター制御部55は左側のステージ用モーター38aを停止させる(S4)。
【0067】
ステージ用モーター38aを停止させた後、または前記Sで左側のピックアップローラー5aに対する押圧力が予め設定した規定値に達していない場合、続いて主制御部50は右側のピックアップローラー5bに対する押圧力が予め設定した規定値に達したか否かを判断する(S)。
この右側のピックアップローラー5bに対する押圧力が予め設定した規定値に達していない場合、前記Sからの処理を繰り返し、右側のピックアップローラー5bに対する押圧力が予め設定した規定値に達した場合、主制御部50の指示によりステージ用モーター制御部55は右側のステージ用モーター38aを停止させる(S)。
【0068】
その後、主制御部50は左右のステージ用モーター38a,38bが共に停止されているか否かを判断し(S7)、共に停止されていない場合は、前記S3からの処理を繰り返し、共に停止されていれば処理を終了する。
その後、媒体4の分離繰り出しを行って、その結果に基づいて媒体4に対するピックアップローラー5a,5bの押圧力の調整を行うが、その際も圧力センサー45a、45bの出力に基づいて押圧力調整用モーター36a,36bの制御を行う。
【0069】
以上説明した第3の実施の形態によれば、第1の実施例と同様の効果が得られる他、ピックアップローラー5a,5bの押圧力を圧力センサー45a,45bにより直接検出するようにしているため、検出用突片26a,26b省略してセンサー数も減らすことができると共に、光学的なセンサーによるピックアップローラー5a,5bの位置検出を行って押圧力を測定する場合に比べて、装置のバラツキや媒体4の状態による誤差が発生しにくくなり、ピックアップローラー5a,5bの押圧力の調整をより正確に行うことが可能となる。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、収納部に設けられた上下動可能なステージ上に堆積された最上位の媒体に圧接して、該媒体を収納部の前端側に送る左右一対の上下動可能なピックアップローラーと、前記収納部の前端側に配置され、前記ピックアップローラーにより送られてくる媒体を収納部から繰り出す複数の繰り出しローラーを備えた媒体分離繰り出し装置において、前記一対のピックアップローラーの上下動方向における第 の位置と第 の位置とを個別に検出する検出手段と、前記ステージの上下動を左右独立して行うように設けられた左右一対のステージ昇降手段を備え、媒体を繰り出す際に、各々のピックアップローラーが第 の位置に来たことを前記検出手段が検出するまで前記ステージを前記一対のステージ昇降手段で上昇させ、その後、前記各々のピックアップローラーが前記媒体に押されて第 の位置に来たことを前記検出手段が検出するまで前記ステージを前記一対のステージ昇降手段で上昇させるものとしている。
【0071】
そして、上記のようにステージの上昇を左右独立に制御することにより、ステージ側から圧力の調整を行って、傾いた媒体を平らに修正すると共に、この修正後に各々のピックアップローラーの圧力の調整を行うようにしているため、正確な圧力調整を容易に行うことができ、媒体に対する左右のピックアップの押圧力の差を小さくして、媒体のスキューや、媒体を1枚づつ分離できない等の事態が発生しにくいものになるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す一部破断斜視図である。
【図2】第1の実施の形態におけるステージ付近の正面図である。
【図3】第1の実施の形態の制御系を示すブロック図ある。
【図4】第1の実施の形態の作用を示すフローチャートである。
【図5】第1の実施の動作工程図である。
【図6】第1の実施の動作工程図である。
【図7】第1の実施の形態の動作工程図である。
【図8】第1の実施の動作工程図である。
【図9】第1の実施の動作工程図である。
【図10】第1の実施の形態の作用を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第2の実施の形態を示す一部破断斜視図である。
【図12】第2の実施の形態の側面図である。
【図13】第2の実施の形態における受光素子の出力を示す図である。
【図14】第2の実施の形態の制御系を示すブロック図ある。
【図15】本発明の第3の実施の形態を示す一部破断斜視図である。
【図16】第3の実施の形態の側面図である。
【図17】第3の実施の形態におけるピックアップローラーの側面図である。
【図18】第3の実施の形態の制御系を示すブロック図ある。
【図19】第3の実施の形態の作用を示すフローチャートである。
【図20】従来例の一部斜視図である。
【図21】従来例の側面図である。
【図22】従来例におけるステージ付近の正面図である。
【図23】従来例におけるピックアップローラー付近の正面図である。
【図24】従来例における受光素子の出力を示す図である。
【図25】従来例における制御系のブロック図である。
【図26】従来例の作用を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 収納部
3 ステージ
4 媒体
5a,5b ピックアップローラー
7 シャフト
8a,8b 繰り出しローラー
11 シャフト
12a,12b 分離ローラー
18 ローラー用モーター
24a,24b ブラケット
26a,26b 検出用突片
27a,27b 検出用スリット
32a〜32d 発光素子
33a〜33d 受光素子
36a,36b 押圧力調整用モーター
38a,38b ステージ用モーター
40a,40b プーリ
41a,41b ベル
5a,45b 圧力センサー
50 制御部
57 押圧力検出回路

Claims (5)

  1. 収納部に設けられた上下動可能なステージ上に堆積された最上位の媒体に圧接して、該媒体を収納部の前端側に送る左右一対の上下動可能なピックアップローラーと、
    前記収納部の前端側に配置され、前記ピックアップローラーにより送られてくる媒体を収納部から繰り出す複数の繰り出しローラーと、
    前記一対のピックアップローラーの上下動方向における第 の位置と第 の位置とを個別に検出する検出手段を備えた媒体分離繰り出し装置において、
    前記ステージの上下動を左右独立して行うように設けられた左右一対のステージ昇降手段を備え
    媒体を繰り出す際に、各々のピックアップローラーが前記媒体に押されて第 の位置に到達したことを前記検出手段が検出するまで前記ステージを前記一対のステージ昇降手段で上昇させ、その後、前記各々のピックアップローラーが前記媒体に押されて第 の位置に到達したことを前記検出手段が検出するまで前記ステージを前記一対のステージ昇降手段で上昇させることを特徴とする媒体分離繰り出し装置。
  2. 収納部に設けられた上下動可能なステージ上に堆積された最上位の媒体に圧接して、該媒体を収納部の前端側に送る左右一対のピックアップローラーと、
    前記収納部の前端側に配置され、前記ピックアップローラーにより送られてくる媒体を収納部から繰り出す複数の繰り出しローラーと、
    記一対のピックアップローラーの上下方向の位置を個別に検出する検出手段と、
    前記一対のピックアップローラーをそれぞれ独立して上下方向に移動させ、前記媒体に対する前記ピックアップローラーの押圧力を調整する左右一対の押圧力調整手段を備えた媒体分離繰り出し装置において、
    前記ステージの上下動を左右独立して行うように設けられた左右一対のステージ昇降手段を備え、
    媒体の分離,繰り出しにあたって、前記ステージを前記一対のステージ昇降手段で上昇させることにより、前記ステージ上の媒体を介して前記一対のピックアップローラーを押し上げると共に、前記検出手段の出力に基づいて前記一対のピックアップローラーを一定位置に停止させることにより前記媒体の傾きを修正した後、
    前記媒体の分離,繰り出しを行ってスキューの発生と発生状態及び空振りを検出し、その統計をとって、統計結果に基づいてピックアップローラーの押圧力を調整することを特徴とする媒体分離繰り出し装置。
  3. 請求項1または請求項2において、
    一端に前記繰り出しローラーのシャフトを取り付け、他端に前記ピックアップローラーのシャフトを前記繰り出しローラーのシャフトに対して上下方向に傾斜し得るように取り付けた左右一対の回動可能なブラケットを備え、
    前記検出手段は、左右一対のブラケットにそれぞれ設けられたスリットと、各ブラケットが回動したとき、それぞれのブラケットのスリットにより出力が切り替わるセンサーとで構成すると共に、
    このスリットとセンサーはアブソリュート型エンコーダのように配置したことを特徴とする媒体分離繰り出し装置。
  4. 収納部に設けられた上下動可能なステージ上に堆積された最上位の媒体に圧接して、該媒体を収納部の前端側に送る左右一対のピックアップローラーと、
    前記収納部の前端側に配置され、前記ピックアップローラーにより送られてくる媒体を収納部から繰り出す複数の繰り出しローラーと、
    一端前記繰り出しローラーのシャフトを取り付け、他端に前記ピックアップローラーのシャフトを前記繰り出しローラーのシャフトに対して上下方向に傾斜し得るように取り付けた左右一対の回動可能なブラケットと、
    前記一対のピックアップローラーをそれぞれ独立して上下方向に移動させ、前記媒体に対する前記ピックアップローラーの押圧力を調整する左右一対の押圧力調整手段を備えた媒体分離繰り出し装置において、
    前記ステージの上下動を左右独立して行うように設けられた左右一対のステージ昇降手段と、
    前記一対のピックアップローラーに設けられた圧力センサーを備え、
    媒体の分離,繰り出しにあたって、前記ステージを前記一対のステージ昇降手段で上昇させることにより、前記ステージ上の媒体を介して前記一対のピックアップローラーを押し上げると共に、前記圧力センサーの出力に基づいて前記一対のピックアップローラーを一定位置に停止させることにより前記媒体の傾きを修正した後、
    前記圧力センサーの出力に基づいて前記一対の押圧力調整手段により前記媒体に対する前記一対のピックアップローラーの押圧力を調整することを特徴とする媒体分離繰り出し装置。
  5. 求項4において、
    媒体の傾きを修正した後、前記媒体の分離,繰り出しを行ってスキューの発生と発生状態及び空振りを検出し、その統計をとって、統計結果に基づいてピックアップローラーの押圧力を調整することを特徴とする媒体分離繰り出し装置。
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