JP3553749B2 - 給紙装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は給紙装置、特に給紙カセットから供給する記録紙の斜行及びその斜行度合の検出に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
定形紙を使用したファクシミリ装置及びプリンタ装置等の給紙装置では、原稿又は給紙カセットから供給した記録紙が斜行する場合がある。原稿等の斜行が著しいと画像が斜めになって印刷されたり、紙詰りの原因になったりする。そこで、例えば実開昭60−173537号公報に掲載された複写機の斜め送り矯正装置では、原稿の搬送路に予め定めた距離だけ離して2つの原稿検出部材を設け、2つの原稿検出部材が原稿先端部を検出した時間の差により斜行及びその度合を検出し、検出した斜行度合により搬送路に設けた矯正部を傾けて原稿の斜行を矯正している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記複写機の斜め送り矯正装置では、原稿の斜行度合を検出して斜行を矯正しているが、記録紙の斜行は矯正していない。原稿の斜行が矯正されても、記録紙が斜行すると画像が斜めに印刷されることになるので、さらに記録紙の斜行を検出することが望ましい。
【0004】
この発明はかかる短所を解消するためになされたものであり、記録紙の斜行検出により画像が斜めに印刷されたりすることの防止を図ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る給紙装置は、2つのコーナー爪と2つの紙検出センサと斜行検出部を有し、各コーナー爪は記録紙の搬送方向と直交する方向に移動可能であり、かつ記録紙の搬送方向の両角で記録紙の動きを規制し、各紙検出センサは各コーナー爪の記録紙の搬送方向先端の記録紙搬送路中央寄りで各コーナー爪の移動と連動して記録紙の搬送方向と直交する方向に移動し、搬送を開始した記録紙を検出してその検出信号を出力し、斜行検出部は各紙検出センサからの記録紙検出信号の発生タイミングのずれを基に搬送を開始した記録紙の斜行及びその斜行の度合を検出して、記録紙サイズに応じた正確な記録紙の斜行度合の検出を行う。
【0007】
さらに、押圧部と圧力制御部を設け、押圧部は各コーナー爪をそれぞれ独立に記録紙に対して鉛直方向に押し付け、圧力制御部は斜行検出部が検出した記録紙の斜行の度合に応じて各コーナー爪に対する押圧部の押し付ける圧力を制御して、次ぎに搬送する記録紙の斜行の発生を防止する。
【0008】
また、圧力制御部は斜行検出部が検出した記録紙の斜行の度合に応じて各コーナー爪に対する押圧部の押し付ける圧力を制御して、一方のコーナー爪が記録紙を押圧する圧力を高くし、他方のコーナー爪が記録紙を押圧する圧力を低くして、両側のコーナー爪の圧力を替えることにより迅速に記録紙の斜行を防止する。
【0009】
【発明の実施の形態】
この発明の給紙装置は、定形紙を使用したファクシミリ装置、複写装置及びプリンタ装置等の給紙装置において、給紙カセットから搬送が開始された記録紙の先端部を記録紙搬送方向と直交する方向に並んだ複数の点で検出し、記録紙サイズに合わせて高い精度で斜行度合を検出するものである。
【0010】
給紙装置は、例えば給紙カセットと複数の紙検出センサと斜行検出部とタイマと押圧部と圧力制御部を有する。給紙カセットは底板と底板上昇スプリングとピックアップローラとエンドフェンスと2つのコーナー爪を備える。底板は、例えば記録紙をセットする部分であり、底板上昇スプリングは底板の記録紙搬送方向側で底板を持ち上げ、底板上の記録紙をピックアップローラに押し付ける。ピックアップローラは底板上の記録紙を上から順にピックアップする。エンドフェンスは記録紙搬送方向の反対方向から底板上の記録紙を押さえる。各コーナー爪は記録紙の搬送方向の両角で記録紙の動きを規制する。ここで、ピックアップローラがピックアップすることにより、コーナー爪で動きを規制された記録紙はコーナー爪を乗り越える。
【0011】
各紙検出センサは給紙カセットの先端の記録紙の搬送路上において各種の定形の記録紙サイズに合わせて記録紙搬送方向に直交する方向に並んで位置し、搬送を開始した記録紙を検出してその検出信号を出力する。ここで、各紙検出センサは記録紙搬送路上、例えば各コーナー爪を通過した直後の記録紙を検出できる位置にある。
【0012】
斜行検出部は各紙検出センサからの紙検出信号の発生タイミングのずれを基に記録紙の斜行及びその斜行の度合を検出する。ここで、各紙検出センサからの紙検出信号の発生タイミングのずれはタイマからの信号を基に計測するが、斜行検出部が内部タイマを備えるようにしても良い。また、紙検出信号の発生タイミングのずれを検出するのに用いる紙検出センサは、記録紙を検出したセンサの中で最も外側の2つの紙検出センサである。
【0013】
押圧部は、例えば圧力調整用モータと各コーナー爪に繋いだワイヤを備え、圧力調整用モータでワイヤを鉛直方向に引っ張ることにより、搬送開始前の紙に対して各コーナー爪を所定の圧力で鉛直方向に押し付ける。ここで、圧力調整用モータは各コーナー爪に対して1台ずつ設けても良いし、1台の圧力調整用モータで両コーナー爪を引っ張るようにしても良い。各コーナー爪に対して1台ずつ圧力調整用モータを設けた場合は、各コーナー爪による圧力をそれぞれ独立して替えることができる。1台の圧力調整用モータで両コーナー爪を引っ張るようにした場合は、両コーナー爪による圧力を替える必要があるので、一方のコーナー爪による圧力を高めると、他方のコーナー爪による圧力を下げることになるので相対的にしか圧力を調整できないが、迅速な圧力調整ができる。
【0014】
圧力制御部は斜行検出部が検出した記録紙の斜行度合に応じて押圧部を制御し、各コーナー爪が記録紙を押圧する圧力を切り替える。コーナー爪の押圧力が増すと、記録紙のコーナー爪からの抜けが遅くなる。これにより、斜行の発生を調整でき、次ぎの記録紙から斜行の発生を防止できる。ここで、押圧部が2台の圧力調整用モータを有する場合は一方のコーナー爪による圧力を切り替えて斜行を防止するようにしても良いし、一方のコーナー爪による圧力を高め、他方のコーナー爪による圧力を下げるようにしても良い。押圧部が1台の圧力調整用モータを有する場合は一方のコーナー爪による圧力を高め、他方のコーナー爪による圧力を下げるように調整することになる。
【0015】
また、複数の紙検出センサを固定位置に設ける代わりに、2個の紙検出センサを各コーナー爪の記録紙搬送方向先端に、各コーナー爪と連動して記録紙搬送方向と直交する方向に移動するように設けても良い。これにより、記録紙サイズに応じて多数の紙検出センサを設ける代わりに、2個の紙検出センサで種々なサイズの記録紙を検出できる。
【0016】
【実施例】
図1及び図2はこの発明の一実施例の給紙装置の駆動部分の構成図である。図に示すように、給紙装置は、例えば駆動部分として底板1、底板上昇スプリング2a,2b、ピックアップローラ3a,3b、エンドフェンス4、2つのコーナー爪5a,5b、4つのフォトダイオード6a,6b,6c,6d及び4つの紙検出センサ7a,7b,7c,7dを有する。底板1は、例えば記録紙11をセットする部分であり、セットされた搬送開始前の記録紙11を保持する。底板上昇スプリング2a,2bは底板1の記録紙搬送方向側で底板1を持ち上げ、底板1上の記録紙11をピックアップローラ3a,3bに押し付ける。ピックアップローラ3a,3bは、例えば半月状の形状をして底板1上の記録紙11を上から順にピックアップする。エンドフェンス4は記録紙搬送方向の反対方向から底板1上の記録紙11を押さえる。各コーナー爪5a,5bは記録紙11の搬送方向両角に位置して記録紙11の動きを規制する。ここで、各コーナー爪5a,5bは記録紙11の搬送方向両角に位置するために記録紙11の搬送方向と直交する方向に移動することができるようになっていると共に、記録紙11を鉛直方向から押さえるために鉛直方向にも移動できるようになっている。
【0017】
各フォトダイオード6a〜6dは各コーナー爪5a,5bの記録紙搬送方向先端で記録紙搬送方向に直交する方向に並んで位置し、紙検出センサ7a〜7dに向けて光を照射する。各紙検出センサ7a〜7dは、例えばフォトトランジスタから成り、それぞれフォトダイオード6a〜6dと向かいあって位置する。各フォトダイオード6a〜6d及び各紙検出センサ7a〜7dは紙搬送路の中央を中心として各種のサイズの記録紙の幅より若干少ない間隔を空けて、対称的に配置されている。各紙検出センサ7a〜7dは、搬送を開始した記録紙11を検出し、例えば図3に示すようにその検出信号を出力する。ここで、図中T1は1枚目の記録紙11に対する紙検出センサ7a,7dの記録紙11の先端部検出タイミングの差であり、T2は2枚目の記録紙11に対する紙検出センサ7a,7dの記録紙11の先端部検出タイミングの差である。また、T0は1枚目の記録紙11が左側紙検出センサ7dを通過するのに要した時間である。
【0018】
また、給紙装置は制御部分として、図4に示すように主制御部21、RAM22、ROM23、搬送モータコントローラ24、搬送モータドライバ25、搬送モータ26、斜行検出部27、タイマ28、圧力制御部29、圧力調整モータドライバ309及び圧力調整モータ31を有する。主制御部21は給紙装置全体の動作を制御する。RAM21は各紙検出センサ7a,7bの記録紙検出開始時間(記録紙先端部検出時間)の差及び前回給紙を終了した際の圧力調整用モータ31の位置等を記憶する。ROM23は主制御部21の制御プログラム及び予め定めた斜行検出の誤差範囲等を記憶する。搬送モータコントローラ24は記録紙11の要求枚数及び記録紙11の搬送状況に応じて搬送モータ25を制御する。搬送モータ25は搬送モータコントローラ24の制御に応じて回転し、ピックアップローラ3a,3b等を回転する。
【0019】
斜行検出部27は、例えば4つの紙検出センサ7a〜7dからの記録紙11の検出信号の発生タイミングのずれを基に記録紙11の斜行及びその記録紙11の斜行の度合を検出する。ここで、紙検出センサ7a〜7dからの記録紙11の検出信号の発生タイミングのずれは、紙検出センサ7a〜7dのうち記録紙11を検出したの最も外側のセンサからの記録紙検出信号を用い、タイマ28を用いて計測する。図で示す場合は、紙検出センサ7a,7dが記録紙を検出した最も外側の紙検出センサである。さらに、図では4つの紙検出センサ7a〜7dを用いるようにしたが、各種定形のの記録紙サイズに合わせて紙検出センサの数を増やしても良い。また、斜行の度合は、例えば図5に示すようにA4記録紙11を縦方向に搬送した場合に紙検出センサ7aと紙検出センサ7bdの記録紙11の先端検出タイミングが時間T1だけずれていたとすると、両紙検出センサ7a,7dの間の距離LはほぼA4サイズ横の長さであるため、記録紙11の搬送速度をvとすると、tanθ≒T1×v/Lと成り、斜行の度合を記録紙11の傾斜角θで表わすことができる。
【0020】
圧力制御部29は、斜行検出部27が検出した記録紙11の斜行度合に応じて各コーナー爪5a,5bが記録紙11を押圧する圧力を切り替える。例えば各コーナー爪5a,5bは、図6に示すようにワイヤー32で下方に引っ張られていて、ワイヤー32はローラ33a,33bを介して圧力調整用モータ31につながれている。圧力調整用モータ31が、例えば図6に示した場合において時計周りに回転すると、コーナー爪5aの記録紙11に対する圧力が減少し、コーナー爪5bの記録紙11に対する圧力が増加する。圧力制御部29は、例えば図5のように記録紙11のコーナー爪5a側が遅れることを検出した場合は圧力調整モータドライバ30を制御して、圧力調整用モータ31を、図6における時計周りに回転してコーナー爪5aの圧力を弱くし、コーナー爪5bの圧力を強くする。
【0021】
上記構成の給紙装置の動作を、図7のフローチャートを参照して説明する。
【0022】
給紙装置の圧力制御部29は、給紙装置が給紙動作を開始すると、RAM22から前回給紙終了の際の圧力調整モータ31の位置を読み出し、圧力調整モータドライバ30を制御して、前回給紙終了時の圧力調整モータ31の位置を再現する(ステップS1)。これにより、記録紙11の搬送状態を前回の給紙終了時の搬送状態と同じ状態にすることができ、最初に搬送する記録紙11が斜行しやすくなることを防止できる。
【0023】
その後、搬送モータコントローラ24は搬送モータドライバ25を制御して搬送モータ26を回転し、ピックアップローラ3a,3bを回転して記録紙11の給紙を開始する(ステップS2)。斜行検出部27は記録紙11の先端部がいずれかの紙検出センサ7a〜7dを通過してから一定時間待ち(ステップS3)、その後記録紙11の先端部を検出した紙検出センサ7a〜7dの中から最も外側に位置する2つの紙検出センサ7a〜7dからの記録紙検出信号を選択する(ステップS5)。斜行検出部27は選択した2つの紙検出センサ7a〜7dからの記録紙11の検出信号の発生タイミングのずれを基に、既に説明したように記録紙11の斜行及びその記録紙11の斜行の度合を算出する(ステップS6)。ここで、一方の紙検出センサ7a、7bを記録紙11の先端部が通過した後、予め定めた一定時間以内に他方の紙検出センサ7c,7dを記録紙11の先端部が通過しない場合は、斜行検出部27は半券等の小さな紙が通過したものとしてエラー発生を検出するようにしても良い。このように、記録紙11の先端部を検出した紙検出センサ7a〜7dの中から最も外側に位置する2つの紙検出センサ7a〜7dからの記録紙検出信号を選択して、斜行の度合を検出するので、記録紙検出信号の発生タイミングの差を紙幅にあわせて最も大きくでき、記録紙11の幅が大きくなればなるほど斜行度合の検出精度を高くできる。ここで、斜行の度合が大きい場合は記録紙11の幅より外側にある紙検出センサ7a,7b,7c,7dで記録紙11の側を検出する場合もあるが、この場合は上記一定時間内に検出されないので、斜行の度合検出の対象の信号にはならない。
【0024】
圧力制御部29は斜行検出部27が検出した斜行の度合が予め定めた斜行の調整基準値(斜行検出の誤差範囲の値)より大きいと(ステップS7)、次ぎに斜行検出部27が検出した斜行の度合が予め定めたエラー基準値より大きいか否かを調べる(ステップS8)。斜行検出部27が検出した斜行の度合が予め定めたエラー基準値より大きい場合は、操作表示部(不図示)等からエラー表示をし、記録紙が正常に供給されなかった旨を通知する(ステップS9)。その後、斜行検出部27が検出した斜行の度合を基に圧力調整モータ31の回転量を算出し、圧力調整モータドライバ30を用いて圧力調整モータ31を回転して、両コーナー爪5a,5bが記録紙11を押圧する圧力を調整する(ステップS10)。これにより、次ぎに搬送する記録紙11から斜行の発生を防止できる。ここで、記録紙11の斜行の度合と圧力調整モータ31の回転量との関係は予め実験等により求め、ROM22に記憶する。
【0025】
圧力制御部29は、それまでの圧力調整モータ31の位置と圧力調整用モータ31を回転した量から回転後の圧力調整モータ31の位置を求め、RAM23に記憶する(ステップS11)。これにより、次回記録紙11の供給を開始する際に圧量調整モータ31の位置を容易に合わせることが出来る。
【0026】
給紙装置は上記動作(ステップS3〜S11)を要求された枚数の記録紙11の給紙が完了するまで繰り返し(ステップS12)、給紙が完了すると、圧力調整モータ31を基に戻して給紙処理を終了する(ステップS13)。
【0027】
次ぎに、他の実施例として、図8及び図9に示すように、4つの紙検出センサ7a〜7dを用いる代わりに、2つの紙検出センサ7e,7fを用い、各紙検出センサ7e,7fを各コーナー爪5a,5bの記録紙搬送方向先端に位置し、各コーナー爪5a,5bと連動して記録紙搬送方向と直交する方向に移動するようにしても良い。ここで、各紙位置検出センサ7e,7fは各コーナー爪5a,5bより若干記録紙搬送路の中央寄りに位置する。これは、記録紙11が傾斜した場合に記録紙11の記録紙搬送方向先端の辺を検出できなくなることを防止するためである。
【0028】
各紙検出センサ7e,7fを各コーナー爪5a,5bに連動させた場合の動作について、図10のフローチャートを参照して説明する。
【0029】
給紙装置の圧力制御部29は、既に説明したように前回給紙終了時の圧力調整モータ31の位置を再現し(ステップS21)、給紙を開始する(ステップS22)。斜行検出部27は記録紙11の先端部が両紙検出センサ7e,7fを通過すると(ステップS33)、紙検出センサ7e,7fからの記録紙11の検出信号の発生タイミングのずれを基に、既に説明したように記録紙11の斜行及びその記録紙11の斜行の度合を算出する(ステップS24)。このように、紙検出センサ7e,7fをコーナー爪5a,5bと連動させ、紙検出センサ7e,7fからの紙検出信号を基に斜行の度合を算出するので、記録紙11のサイズに合わせて、紙検出センサ7e,7fの位置を自動的に調整でき、2つの紙検出センサ7e,7fで各種サイズの記録紙11の斜行を正確に検出できる。
【0030】
圧力制御部29は、既に説明したように斜行検出部27が検出した斜行の度合が予め定めた斜行の調整基準値より大きいと(ステップS25)、斜行検出部27が検出した斜行の度合が予め定めたエラー基準値より大きいか否かを調べる(ステップS26)。斜行検出部27が検出した斜行の度合が予め定めたエラー基準値より大きい場合は、操作表示部等からエラー表示をし、記録紙が正常に供給されなかった旨を通知する(ステップS27)。その後、斜行検出部27が検出した斜行の度合を基に圧力調整モータ31の回転量を算出し、圧力調整モータドライバ30を用いて圧力調整モータ31を回転して、両コーナー爪5a,5bが記録紙11を押圧する圧力を調整する(ステップS28)。圧力制御部29は、それまでの圧力調整モータ31の位置と圧力調整用モータ31を回転した量から回転後の圧力調整モータ31の位置を求め、RAM23に記憶する(ステップS29)。
【0031】
給紙装置は上記動作(ステップS3〜S29)を要求された枚数の記録紙11の給紙が完了するまで繰り返し(ステップS30)、給紙が完了すると、圧力調整モータ31を基に戻して給紙処理を終了する(ステップS31)。
【0032】
なお、上記実施例においては一台の圧力調整モータ31を用いて、コーナー爪5a,5bが記録紙11を押圧する圧力を調整したが、図11に示すように各コーナー爪5a,5bごとに圧力調整モータ31a,31bを設けても良い。これにより、各コーナー爪5a,5bの圧力をさらに微調整することが出来る。
【0033】
また、上記実施例では予め定めた斜行の度合の基準値(斜行検出の誤差範囲)を一定にしたが、供給する記録紙11のサイズに応じた基準値を設けるようにしても良い。記録紙11のサイズが大きくなれば、傾斜の度合が同じであっても記録紙11の先端部検出タイミングの差が大きくなり、誤差も大きくなるからである。
【0034】
また、上記実施例ではファクシミリ装置、複写機及びプリンタ装置等の給紙装置について説明したが、紙幣計数機又は紙幣選別機などの給紙装置に用いても良い。
【0036】
【発明の効果】
この発明は以上説明したように、2つのコーナー爪は記録紙の搬送方向と直交する方向に移動可能であり、かつ記録紙の搬送方向の両角で記録紙の動きを規制し、2つの紙検出センサは各コーナー爪の記録紙の搬送方向先端の記録紙搬送路中央寄りで各コーナー爪の移動と連動して記録紙の搬送方向と直交する方向に移動し、搬送を開始した記録紙を検出してその検出信号を出力する。また、斜行検出部は各紙検出センサからの記録紙検出信号の発生タイミングのずれを基に搬送を開始した記録紙の斜行及びその斜行の度合を検出するので、記録紙サイズに応じた正確な記録紙の斜行度合の検出を行うことができる。
【0037】
さらに、押圧部は各コーナー爪をそれぞれ独立に記録紙に対して鉛直方向に押し付け、圧力制御部は斜行検出部が検出した記録紙の斜行の度合に応じて各コーナー爪に対する押圧部の押し付ける圧力を制御するので、次ぎに搬送する記録紙の斜行を防止することができる。
【0038】
また、圧力制御部は斜行検出部が検出した記録紙の斜行の度合に応じて各コーナー爪に対する押圧部の押し付ける圧力を制御して、一方のコーナー爪が記録紙を押圧する圧力を高くし、他方のコーナー爪が記録紙を押圧する圧力を低くして、両側のコーナー爪の圧力を替えるので、迅速に記録紙の斜行を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】給紙装置の側面図である。
【図2】給紙装置の平面図である。
【図3】紙検出信号の波形図である。
【図4】給紙装置の制御部分の構成図である。
【図5】紙検出タイミング発生状況を示す説明図である。
【図6】給紙装置の正面図である。
【図7】給紙装置の動作を表わすフローチャートである。
【図8】他の給紙装置の側面図である。
【図9】他の給紙装置の平面図である。
【図10】他の給紙装置の動作を表わすフローチャートである。
【図11】圧力調整モータを2つ備える給紙装置の正面図である。
【符号の説明】
1 底板
2 底板上昇スプリング
3 ピックアップローラ
5 コーナー爪
6 フォトダイオード
7 紙検出センサ
27 斜行検出部
29 圧力制御部
30 圧力調整モータドライバ
31 圧力調整モータ
Claims (3)
- 2つのコーナー爪と2つの紙検出センサと斜行検出部を有し、
前記各コーナー爪は記録紙の搬送方向と直交する方向に移動可能であり、かつ記録紙の搬送方向の両角で記録紙の動きを規制し、
前記各紙検出センサは前記各コーナー爪の記録紙の搬送方向先端の記録紙搬送路中央寄りで前記各コーナー爪の移動と連動して記録紙の搬送方向と直交する方向に移動し、搬送を開始した記録紙を検出してその検出信号を出力し、
前記斜行検出部は前記各紙検出センサからの記録紙検出信号の発生タイミングのずれを基に搬送を開始した記録紙の斜行及びその斜行の度合を検出することを特徴とする給紙装置。 - 押圧部と圧力制御部を設け、
前記押圧部は前記各コーナー爪をそれぞれ独立に記録紙に対して鉛直方向に押し付け、
前記圧力制御部は前記斜行検出部が検出した記録紙の斜行の度合に応じて前記各コーナー爪に対する前記押圧部の押し付ける圧力を制御して、斜行の発生を防止する請求項1記載の給紙装置。 - 前記圧力制御部は前記斜行検出部が検出した記録紙の斜行の度合に応じて前記各コーナー爪に対する前記押圧部の押し付ける圧力を制御して、一方の前記コーナー爪が記録紙を押圧する圧力を高くし、他方の前記コーナー爪が記録紙を押圧する圧力を低くして、斜行の発生を防止する請求項2記載の給紙装置。
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