JPH07323935A - 画像読み取り装置用給紙装置及び給紙装置付き画像読み取り装置並びに給紙装置 - Google Patents

画像読み取り装置用給紙装置及び給紙装置付き画像読み取り装置並びに給紙装置

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JPH07323935A
JPH07323935A JP6105796A JP10579694A JPH07323935A JP H07323935 A JPH07323935 A JP H07323935A JP 6105796 A JP6105796 A JP 6105796A JP 10579694 A JP10579694 A JP 10579694A JP H07323935 A JPH07323935 A JP H07323935A
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paper
sheet
paper feed
roller
hopper
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JP6105796A
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Yoshihiro Takashimizu
由広 高清水
Toshiaki Anzai
敏彰 安西
Seigo Umeda
聖五 梅田
Atsuyuki Maruyama
厚之 圓山
Tadayoshi Nakada
忠佳 仲田
Toshiaki Kumagai
俊昭 熊谷
Rika Nishiwaki
理香 西脇
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、イメージスキャナに用いて好適の
画像読み取り装置用給紙装置及び給紙装置付き画像読み
取り装置並びに給紙装置に関し、用紙の取り出しを確実
に行なえるようにして大量な用紙を連続的にしかも速や
かに読み取ることができるようにすることを目的とす
る。 【構成】 光学式画像読み取り機構400が配設された
用紙搬送機構300へ向けセットされた用紙を順次給紙
しうる画像読み取り装置に給紙装置をそなえ、該給紙装
置200に、給紙ホッパ210と、該給紙ホッパ210
の上方で該給紙ホッパ210内の用紙を該用紙搬送機構
300へ向け駆動する給紙ローラ220と、該給紙ロー
ラ220を回転駆動する給紙ローラ駆動機構230と、
該給紙ローラ220にて駆動されてきた用紙が2枚以上
で該用紙搬送機構300へ送られるのを阻止する用紙分
離機構800とをそなえ、該用紙分離機構800に、通
過する用紙の幅方向中央部においては用紙押さえ量を大
きくし幅方向両端部においては用紙押さえ量を小さくす
る用紙スキュー防止機構810を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) 産業上の利用分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1〜図3,図80) 作用(図1〜図3,図80) 実施例(図4〜図79,図81〜図94) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、所謂イメージスキャナ
として用いて好適であり、また、ファクシミリ等におけ
る画像の読み取りにも利用できる、画像読み取り装置に
関し、特に、その給紙装置が特徴的な、画像読み取り装
置用給紙装置及び給紙装置付き画像読み取り装置に関す
る。
【0003】
【従来の技術】近年、コンピュータ等へのイメージ情報
(画像情報)の入力のために、所謂イメージスキャナと
称されるような画像読み取り装置が開発されている。か
かる画像読み取り装置には、例えばホッパ内にセットさ
れた用紙を1枚ずつ取り出して画像読み取り機構側へ送
給していく給紙装置がそなえられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の画像読み取り装置では、読み取り速度が十分
でなく、また、一度に読み取ることのできる容量(紙の
枚数)も十分でないという課題がある。このような課題
は、画像読み取り装置の主要部である画像読み取り機構
自体の性能の向上もさることながら、読み取るべき用紙
を大量にセットできるようにしながら、このようにセッ
トされた用紙を確実に搬送するような機構を開発するこ
とも重要な課題である。
【0005】即ち、ホッパ内に大量にセットされた読み
取りの対象となる用紙を、一枚ずつ確実に取り出して
は、これを画像読み取り機構側の用紙搬送機構へ送給し
用紙搬送機構で搬送しながら途中で画像読み取り機構に
より読み取りを行なってていくが、このような動作を、
できるだけ速やか且つ確実に行なえるようにする必要が
ある。
【0006】特に、給紙装置による用紙の取り出しが確
実に行なわれなければ、当然ながらこれ以降の用紙搬送
及び画像読み取りを行なうことはできない。本発明は、
このような課題に鑑み創案されたもので、給紙装置によ
る用紙の取り出しを確実に行なえるようにして大量な用
紙を一度に速やかに読み取ることができるようにした、
画像読み取り装置用給紙装置及び給紙装置付き画像読み
取り装置並びに画像読み取り装置に限らず適用しうる給
紙装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】図1〜図3は本発明の画
像読み取り装置用給紙装置及び給紙装置付き画像読み取
り装置の要部構成に関する図であり、図1はその要部配
置を側面視状態で模式的に示す構成図、図2はその駆動
系を側面視状態で模式的に示す構成図、図3はその用紙
分離機構を示す図である。
【0008】請求項1にかかる本発明の画像読み取り装
置用給紙装置に関して説明すると、これらの図1〜図3
において、200は画像読み取り装置用給紙装置(給紙
機構)であり、300は用紙搬送機構である。給紙機構
200では、予めセットされた用紙40を光学式画像読
み取り機構400が配設された用紙搬送機構300へ向
けて順次給紙し、用紙搬送機構300はこのように給紙
されてきた用紙40を搬送する。
【0009】給紙機構200には、用紙40をセットし
うる給紙ホッパ210と、給紙ホッパ210の上方の幅
方向中央部分に設けられ給紙ホッパ210内にセットさ
れた用紙40を用紙搬送機構300へ向け駆動する給紙
ローラ220と、この給紙ローラ220を回転駆動する
給紙ローラ駆動機構230と、給紙ローラ220にて駆
動されてきた用紙40が2枚以上で用紙搬送機構300
へ送られるのを阻止するするように該給紙ローラ220
の搬送下流側に設けられた用紙分離機構800とがそな
えられる。特に、この用紙分離機構800には、図3に
示すように、通過する用紙40の幅方向中央部において
は用紙押さえ量を大きくする一方、通過する用紙40の
幅方向両端部においては用紙押さえ量を小さくする用紙
スキュー防止機構810が設けられている(以上、請求
項1)。
【0010】上記の構成において、図3に示すように、
用紙分離機構800を、分離ローラ820と、この分離
ローラ820に対向するように配置された回転体830
と、分離ローラ820を回転駆動する分離ローラ駆動機
構850とをそなえて構成し、用紙スキュー防止機構8
10を、分離ローラ820の回転軸822上において分
離ローラ820の左右に位置する可動ガイド部材812
をそなえて構成し、さらに、可動ガイド部材812を、
その分離ローラ側部分で大きな用紙押さえ量が得られ、
その分離ローラ820から離隔した端部で小さな用紙押
さえ量が得られるように加工成形することが考えられる
(請求項2)。
【0011】さらに、図3に示すように、分離ローラ8
20の回転軸822上において、分離ローラ820の左
右に位置する一対の補助ローラ860を回転軸822と
同軸的に設けるようにしてもよい(請求項3)。さら
に、図3に示すように、これらの補助ローラ860は、
分離ローラ820の回転軸822上において、補助ロー
ラ860を回転軸822と同軸的に遊嵌するように設け
て、この補助ローラ860を駆動する駆動系870をそ
なえるようにして、且つ、この駆動系870に、ワンウ
エイクラッチ872を設けるようにしてもよい(請求項
4)。
【0012】また、請求項2記載の構成において、図3
に示すように、可動ガイド部材812における分離ロー
ラ820の左右位置での用紙走行状態をそれぞれ検出す
る用紙走行状態検出手段640を設けるとともに、この
用紙走行状態検出手段640で検出された分離ローラ8
20の左右位置での用紙走行状態の相違に基づいて用紙
スキュー状態を検出する用紙スキュー検出手段642を
設けて、この用紙スキュー検出手段642の検出結果か
ら用紙スキュー状態の時にはこの旨を報知する報知手段
910を設けるように構成してもよい(請求項5)。
【0013】また、請求項2記載の構成において、図3
に示すように、分離ローラ820の回転軸822上に、
補助ローラ860を回転軸822と同軸的に遊嵌するよ
うに設けて、この補助ローラ860の駆動系870とし
て、電磁クラッチ874を設け、且つ、可動ガイド部材
812の左右位置での用紙走行状態を検出する用紙走行
状態検出手段640と、この用紙走行状態検出手段64
0で検出された可動ガイド部材812の左右位置での用
紙走行状態の相違に基づいて用紙スキュー状態を検出す
る用紙スキュー検出手段642とを設けらて、この用紙
スキュー検出手段642での検出結果に基づいて電磁ク
ラッチ874のオンオフ制御を行なう電磁クラッチ制御
手段876を設けるように構成してもよい(請求項
6)。
【0014】この場合も、補助ローラ860の駆動系8
70に、電磁クラッチ874に加えて直列にワンウエイ
クラッチ872を設けるようにしてもよい(請求項
7)。また、請求項2記載の構成において、分離ローラ
820の回転軸822上において、補助ローラ860を
回転軸822と同軸的に遊嵌されるように設けるととも
に、補助ローラ860を駆動するための電動機(図示
略)を設け、且つ、上記の可動ガイド部材812の左右
位置での用紙走行状態を検出する用紙走行状態検出手段
640と、該用紙走行状態検出手段640で検出された
該可動ガイド部材812の左右位置での用紙走行状態の
相違に基づいて用紙スキュー状態を検出する用紙スキュ
ー検出手段642とを設け、用紙スキュー検出手段64
2の左右位置での検出結果に基づいて該電動機の制御を
行なう電動機制御手段(図示略)を設けるように構成し
てもよい(請求項8)。
【0015】また、請求項1記載の構成において、図1
に示すように、給紙ホッパ210が所定点を中心に回動
自在に設けるとともに、この給紙ホッパ210を回動さ
せる給紙ホッパ駆動機構240を設け、且つ、給紙ロー
ラ220を、該回動により昇降する給紙ホッパ210中
の用紙40に排動されて所定点を中心に揺動しうるよう
に設け、且つ、給紙ホッパ210又は給紙ローラ220
の回動位置から給紙ホッパ210の給紙位置を検出する
給紙位置検出手段644と、この給紙位置検出手段64
4の検出結果に応じて給紙ローラ駆動機構230を制御
する給紙ローラ駆動機構制御手段250を設けるように
構成してもよい(請求項9)。
【0016】また、請求項9記載の構成において、図1
に示すように、給紙ローラ220の揺動に連動する第1
連動部材222と、給紙ホッパ210の回動に連動する
第2連動部材224とをそなえ、給紙位置検出手段64
4を、上記の第1連動部材222及び第2連動部材22
4間の動きに応じて給紙位置を検出するように構成して
もよい(請求項10)。
【0017】また、請求項9記載の構成において、給紙
位置検出手段644を、給紙ホッパ210の基準位置か
らの回動割合を給紙ホッパ駆動機構240での駆動制御
信号に基づき検出し、回動割合の検出結果から給紙ホッ
パ210の給紙位置を検出するように構成してもよい
(請求項11)。さらに、請求項1記載の構成におい
て、分離ローラ820を中央部にそなえた回転軸822
が、分離ローラ820の半径方向への移動により取外し
可能な軸受(図示略)を介して、回転自在に支承される
ように構成するとともに、この軸受部分に、回転軸82
2の移動を阻止する回転軸ロック機構(図示略)を設け
るようにしてもよい(請求項12)。
【0018】この請求項12記載の構成において、分離
ローラ820に対向するように配置された回転体830
を、分離ローラ820よりも装置本体10側に配置する
とともに、回転体830の回転軸832を、回転体83
0の半径方向への移動により取外し可能な軸受(図示
略)を介して、回転自在に支承するように構成してもよ
い(請求項13)。
【0019】また、請求項2記載の構成において、分離
ローラ820に対向するように配置された回転体830
を、用紙搬送方向に離隔した一対のプーリ834,83
6と、これらのプーリ834,836間に巻回された無
端ベルト838とから構成することができる(請求項1
4)。この請求項14記載の構成において、プーリ83
4,836を、無端ベルト838にベルト張力を付与す
る板バネ(図示略)を介して連結し、これらのプーリ8
34,836のための軸受(図示略)を、該板バネの変
形動作によりプーリ834,836の取外しを可能とす
るように構成してもよい(請求項15)。
【0020】また、請求項12記載の構成において、回
転軸ロック機構に、回転軸アンロック操作に伴って、該
分離ローラ820を、この分離ローラ820に対向する
ように配置された回転体830から離隔させる方向に移
動させる分離ローラ離隔移動手段を設けるように構成し
てもよい(請求項15)。また、請求項12記載の構成
において、回転軸ロック機構の回転軸アンロック操作に
伴って、光学式画像読み取り機構400に対向した用紙
搬送路310上に設けられ用紙40の色基準を与えるシ
ートガイド710を用紙搬送路310から離隔する方向
に移動させるシートガイド離隔移動手段(図示略)を設
けるように構成してもよい(請求項17)。
【0021】また、請求項12記載の構成において、給
紙ローラ220を分離ローラ820の回転軸822に対
し揺動自在に設けるとともに、給紙ローラ220の揺動
に連動する第1連動部材222と、給紙ホッパ210の
回動に連動する第2連動部材224とをそなえ、給紙位
置検出手段644を、上記の第1連動部材222及び第
2連動部材224間の動きに応じて給紙位置を検出する
ように構成して、且つ、給紙位置検出手段644を、回
転軸ロック機構によるロックが不完全な場合にその旨を
検出する手段として兼用するように構成してもよい(請
求項18)。
【0022】また、請求項12記載の構成において、給
紙ローラ220を分離ローラ820の回転軸822に対
し揺動自在に設けるとともに、給紙ローラ220の揺動
に連動する第1連動部材222と、給紙ホッパ210の
回動に連動する第2連動部材224とをそなえ、給紙位
置検出手段644を、上記の第1連動部材222及び第
2連動部材224間の動きに応じて給紙位置を検出する
ように構成して、且つ、給紙位置検出手段644を、光
学式画像読み取り機構400に対向した用紙搬送路31
0上に設けられ用紙40の色基準を与えるシートガイド
710のセットが不完全な場合にその旨を検出する手段
として兼用するように構成してもよい(請求項19)。
【0023】また、請求項9記載の構成において、給紙
ホッパ駆動機構240に、給紙ホッパ210が所定以上
回動するのを防止する給紙ホッパ過回動防止機構を設け
るように構成してもよい(請求項20)。また、請求項
1記載の構成において、給紙ホッパ210に、セットさ
れた用紙側面を案内する可倒式用紙側面ガイド部材(図
示略)を設け、この用紙側面ガイド部材が、給紙ホッパ
210内において用紙幅方向に摺動可能なものにしても
よい(請求項21)。
【0024】また、請求項1記載の構成において、給紙
ホッパ210内にセットされた用紙40の後端面を案内
するための用紙後端面ガイド部材(図示略)を設け、給
紙ホッパ210に、この用紙後端面ガイド部材を装着す
るための装着部を複数設けて、給紙ホッパ210内にセ
ットされた用紙40の大きさに応じて、用紙後端面ガイ
ド部材を上記の装着部のいずれかに装着しうるように構
成してもよい(請求項22)。
【0025】また、請求項1記載の構成において、給紙
ホッパ210への用紙セット時に給紙ローラ220を上
方へ移動させる給紙ローラ退避機構(図示略)を設けて
もよい(請求項23)。また、請求項9記載の構成にお
いて、用紙自動挿入モードと用紙手挿入モードとを選択
しうる挿入モード選択手段(図示略)をそなえ、この挿
入モード選択手段によって、用紙手挿入モードが選択さ
れると、給紙ホッパ駆動機構240を介して、給紙ホッ
パ210を給紙位置に駆動させる給紙ホッパ位置制御手
段280を設けるようにしてもよい(請求項24)。
【0026】請求項25にかかる本発明の給紙装置付き
画像読み取り装置に関して説明すると、図1〜図3に示
すように、この画像読み取り装置は、セットされた用紙
40を順次給紙しうる給紙機構200と、給紙機構20
0から給紙されてきた用紙40を搬送する用紙搬送機構
300と、用紙搬送機構300の途中で、用紙40に記
載された情報の読み取りを光学的に行なう光学式画像読
み取り機構400とをそなえている。
【0027】そして、給紙装置200には、用紙40を
セットしうる給紙ホッパ210と、給紙ホッパ210の
上方位置に設けられ給紙ホッパ210内にセットされた
用紙40を用紙搬送機構300へ向け駆動する給紙ロー
ラ220と、給紙ローラ220を回転駆動する給紙ロー
ラ駆動機構230と、給紙ローラ220にて駆動されて
きた用紙40が2枚以上用紙搬送機構300へ送られる
のを阻止するするように該給紙ローラ220の搬送下流
側に設けられた用紙分離機構800とがそなえられる。
この用紙分離機構800には、通過する用紙40の幅方
向中央部においては用紙押さえ量を大きくする一方、通
過する用紙40の幅方向両端部においては用紙押さえ量
を小さくする用紙スキュー防止機構810が設けられて
いる(以上、請求項25)。
【0028】請求項1にかかる本発明の画像読み取り装
置用給紙装置の構成は、画像読み取り装置に限らず用紙
を1枚ずつ送る他の装置に適用することもできる。つま
り、給紙装置(給紙機構)200には、用紙40をセッ
トしうる給紙ホッパ210と、給紙ホッパ210の上方
の幅方向中央部分に設けられ給紙ホッパ210内にセッ
トされた用紙40を用紙搬送機構300へ向け駆動する
給紙ローラ220と、この給紙ローラ220を回転駆動
する給紙ローラ駆動機構230と、給紙ローラ220に
て駆動されてきた用紙40が2枚以上で用紙搬送機構3
00へ送られるのを阻止するするように該給紙ローラ2
20の搬送下流側に設けられた用紙分離機構800とが
そなえられ、特に、この用紙分離機構800には、図3
に示すように、通過する用紙40の幅方向中央部におい
ては用紙押さえ量を大きくする一方、通過する用紙40
の幅方向両端部においては用紙押さえ量を小さくする用
紙スキュー防止機構810が設けられる。このような構
成は用紙を1枚ずつ送る装置に広く適用することができ
る(請求項26)。
【0029】図80は本発明の給紙装置の要部構成を示
す斜視図である。請求項27にかかる本発明の給紙装置
に関して説明すると、この図80に示すように、給紙装
置(給紙機構)200Aは、用紙40をセットしうる給
紙ホッパ210と、給紙ホッパ210の上方の幅方向中
央部分に設けられ該給紙ホッパ210内にセットされた
用紙40を用紙搬送機構300へ向け駆動する給紙ロー
ラ220と、該給紙ローラ220を回転駆動する給紙ロ
ーラ駆動機構230と、該給紙ローラ220にて駆動さ
れてきた用紙40が2枚以上で該用紙搬送機構へ送られ
るのを阻止するように該給紙ローラ220の搬送下流側
に設けられた分離ローラ820とをそなえている。
【0030】そして、給紙ローラ220は、互いに左右
に対をなすように設けられた左側給紙ローラ220L及
び右側給紙ローラ220Rから構成されている。さら
に、これらの左側給紙ローラ220L及び右側給紙ロー
ラ220Rを回転自在に支持するために、左側アーム部
材293L及び右側アーム部材293Rが設けられてい
る。これらのアーム部材293L,293Rはいずれも
該分離ローラ820側の支持軸822に先端部を用紙厚
み方向へ揺動しうるように支持されているが、これらは
互いに別個に揺動しうるように支持される。
【0031】これらの左側アーム部材293Lと右側ア
ーム部材293Rとの間に、両アーム部材293L,2
93Rの先端部の用紙厚み方向への相対動に対して弾性
力を発揮する弾性部材295が介設されている(以上、
請求項27)。これらの左側アーム部材293Lと右側
アーム部材293Rとの間には、両アーム部材293
L,293Rの先端部の用紙厚み方向への相対位置を規
制しうる相対位置規制機構を介設してもよい(請求項2
8)。
【0032】この場合、該相対位置規制機構を、両アー
ム部材293L,293Rのうちの一方に設けられ、用
紙厚み方向へ向けて位置調整しうる調整ねじと、両アー
ム部材293L,293Rのうちの他方に設けられ、該
調整ねじの当接端を当接される当接面とから構成しても
よい。この場合、弾性部材295は、該調整ねじと該当
接面とが当接する方向に弾性力を発揮するように設定す
る(請求項29)。
【0033】また、請求項27記載の給紙装置を、画像
読み取り装置に用いることができる(請求項30)。ま
た、請求項26又は27記載の給紙装置を、プリンタ装
置に用いることも考えられる(請求項31)。
【0034】
【作用】上述の図1〜図3に示す請求項1にかかる本発
明の画像読み取り装置用給紙装置では、予めセットされ
た用紙40が、給紙機構200により、用紙搬送機構3
00へ向けて順次給紙される。この用紙搬送機構300
における用紙40の搬送の途中で、光学式画像読み取り
機構400により、搬送される用紙40に記載された情
報の読み取りが光学的に行なわれる。
【0035】このとき、給紙機構200では、給紙ホッ
パ210に用紙40をセットされて、この給紙ホッパ2
10の上方の幅方向中央部分に設けられた給紙ローラ2
20で給紙ホッパ210内にセットされた用紙40を用
紙搬送機構300へ向け駆動する。この給紙ローラ22
0は、給紙ローラ駆動機構230で回転駆動される。そ
して、この給紙ローラ220にて駆動されてきた用紙4
0は、用紙分離機構800により、2枚以上が用紙搬送
機構300へ送られるのを阻止される。
【0036】また、この用紙分離機構800において、
通過する用紙40が、その上面の幅方向中央部分を給紙
ローラ220で駆動されることで搬送されるため、用紙
40がその幅方向両端部においては下方へ給紙ローラ2
20で押さえつけられず、用紙40は幅方向両端部を上
方へ反らせた形状となり、搬送抵抗により用紙スキュー
を招きやすいが、用紙分離機構800に設けられた用紙
スキュー防止機構810では、このように用紙分離機構
800を通過する用紙40の変形に合わせて、用紙40
の幅方向中央部においては用紙押さえ量を大きくする一
方、用紙40の幅方向両端部においては用紙押さえ量を
小さくするようにしながら、用紙スキューの防止が行な
われる(以上、請求項1)。
【0037】また、請求項2記載の構成では、用紙分離
機構800では、分離ローラ820を分離ローラ駆動機
構850で回転駆動することで、この分離ローラ820
と、この分離ローラ820に対向するように配置された
回転体830との間で、給紙ローラ220にて駆動され
てきた用紙40が2枚以上で用紙搬送機構300へ送ら
れるのを阻止する。
【0038】また、用紙スキュー防止機構810では、
可動ガイド部材812を通じて用紙スキューが防止され
るが、これは、可動ガイド部材812が、その分離ロー
ラ側部分で大きな用紙押さえ量が得られ、その分離ロー
ラ820から離隔した端部で小さな用紙押さえ量が得ら
れるように加工成形されているので、可動ガイド部材8
12が、用紙40の変形に合わせて、用紙40の幅方向
中央部においては用紙押さえ量を大きくし、用紙40の
幅方向両端部においては用紙押さえ量を小さくしなが
ら、用紙40を案内するので、用紙スキューが防止され
る。また、この用紙の案内は、可動ガイド部材812
が、用紙の形状に沿って適当に動きながら行なうことが
できる(以上、請求項2)。
【0039】請求項3記載の構成では、補助ローラ86
0により、分離ローラ820で行なわれる用紙の分離搬
送駆動が補助する。請求項4記載の構成では、駆動系8
70で補助ローラ860が駆動されるため、補助ローラ
860により用紙の分離搬送駆動が積極的に補助され
る。また、ワンウエイクラッチ872により、補助ロー
ラ860が、分離ローラ820による用紙の分離搬送駆
動を妨げることなくこの分離搬送駆動を補助するように
構成できる。
【0040】請求項5記載の構成では、用紙走行状態検
出手段640が、可動ガイド部材812における分離ロ
ーラ820の左右位置での用紙走行状態をそれぞれ検出
して、用紙スキュー検出手段642が、この用紙走行状
態検出手段640で検出された分離ローラ820の左右
位置での用紙走行状態の相違に基づいて用紙スキュー状
態を検出する。そして、報知手段910が、この用紙ス
キュー検出手段642の検出結果から用紙スキュー状態
の時にはこの旨を報知する。
【0041】請求項6記載の構成では、補助ローラ86
0が駆動系870により駆動される。このとき、用紙走
行状態検出手段640が、可動ガイド部材812におけ
る分離ローラ820の左右位置での用紙走行状態をそれ
ぞれ検出して、用紙スキュー検出手段642が、この用
紙走行状態検出手段640で検出された分離ローラ82
0の左右位置での用紙走行状態の相違に基づいて用紙ス
キュー状態を検出する。そして、電磁クラッチ制御手段
876が、この用紙スキュー検出手段642での検出結
果に基づいて電磁クラッチ874のオンオフ制御を行な
いながら、補助ローラ860の駆動状態を制御する。
【0042】請求項7記載の構成では、ワンウエイクラ
ッチ872により、補助ローラ860が、分離ローラ8
20による用紙の分離搬送駆動を妨げることなくこの分
離搬送駆動の積極的な補助が行なわれる。請求項8記載
の構成では、補助ローラ860が電動機により駆動され
る。このとき、用紙走行状態検出手段640が、可動ガ
イド部材812における分離ローラ820の左右位置で
の用紙走行状態をそれぞれ検出して、用紙スキュー検出
手段642が、この用紙走行状態検出手段640で検出
された分離ローラ820の左右位置での用紙走行状態の
相違に基づいて用紙スキュー状態を検出する。そして、
電動機制御手段が、この用紙スキュー検出手段642の
左右位置での検出結果に基づいて該電動機の制御を行な
う。
【0043】請求項9記載の構成では、給紙ホッパ21
0が給紙ホッパ駆動機構240により所定点を中心に回
転駆動される。また、給紙ローラ220は、この給紙ホ
ッパ210の回動により昇降する給紙ホッパ210中の
用紙40に排動されて所定点を中心に揺動しうる。給紙
位置検出手段644では、このような給紙ホッパ210
又は給紙ローラ220の回動位置(又は揺動位置)から
給紙ホッパ210の給紙位置を検出する。そして、給紙
ローラ駆動機構制御手段250が、この給紙位置検出手
段644の検出結果に応じて、例えば給紙ホッパ210
の給紙位置になるように、給紙ローラ駆動機構230の
作動を制御する。
【0044】請求項10記載の構成では、給紙位置検出
手段644が、給紙ローラ220の揺動に連動する第1
連動部材222と、給紙ホッパ210の回動に連動する
第2連動部材224との間の動きに応じて給紙位置を検
出する。請求項11記載の構成では、給紙位置検出手段
644が、給紙ホッパ210の基準位置からの回動割合
を給紙ホッパ駆動機構240での駆動制御信号に基づき
検出し、この回動割合の検出結果から給紙ホッパ210
の給紙位置を検出する。
【0045】請求項12記載の構成では、分離ローラ8
20を中央部にそなえた回転軸822が、その軸受部分
に設けられた回転軸ロック機構により移動を阻止される
ようにして固定される。また、この回転軸822の軸受
が、分離ローラ820の半径方向への移動により取外し
可能であり、回転軸ロック機構を解除すると、回転軸8
22の取外しが容易に行なわれる。
【0046】請求項13記載の構成では、分離ローラ8
20に対向するように配置された回転体830の回転軸
832を回転自在に支承する軸受が、回転体830の半
径方向への移動により取外し可能なため、回転軸832
の取外しが容易に行なわれる。請求項14記載の構成で
は、回転体830は、用紙搬送方向に離隔した一対のプ
ーリ834,836の回転とともに、これらのプーリ8
34,836間に巻回された無端ベルト838が回転し
ながら、分離ローラ820と協働して、給紙ローラ22
0にて駆動されてきた用紙40が2枚以上で用紙搬送機
構300へ送られるのを阻止する。
【0047】請求項15記載の構成では、無端ベルト8
38にベルト張力を付与する板バネの変形動作により、
プーリ834,836のための軸受おいて、プーリ83
4,836の取外しが可能となる。請求項16記載の構
成では、回転軸ロック機構に設けられた分離ローラ離隔
移動手段が、回転軸ロック機構の回転軸アンロック操作
に伴って、該分離ローラ820を、この分離ローラ82
0に対向するように配置された回転体830から離隔さ
せる方向に移動させる。
【0048】請求項17記載の構成では、シートガイド
離隔移動手段が、回転軸ロック機構の回転軸アンロック
操作に伴って、光学式画像読み取り機構400に対向し
た用紙搬送路310上に設けられ用紙40の色基準を与
えるシートガイド710を用紙搬送路310から離隔す
る方向に移動させる。請求項18記載の構成では、給紙
位置検出手段644が、上記の第1連動部材222及び
第2連動部材224間の動きに応じて給紙位置を検出す
るとともに、回転軸ロック機構によるロックが不完全な
場合にその旨を検出する。
【0049】請求項19記載の構成では、給紙位置検出
手段644が、上記の第1連動部材222及び第2連動
部材224間の動きに応じて給紙位置を検出するととも
に、光学式画像読み取り機構400に対向した用紙搬送
路310上に設けられ用紙40の色基準を与えるシート
ガイド710のセットが不完全な場合にその旨を検出す
る。
【0050】請求項20記載の構成では、給紙ホッパ駆
動機構240に設けられた給紙ホッパ過回動防止機構に
より、給紙ホッパ210が所定以上回動するのが防止さ
れる。請求項21記載の構成では、給紙ホッパ210に
設けられた可倒式用紙側面ガイド部材が、給紙ホッパ2
10内にセットされた用紙側面を案内する。また、この
とき、この用紙側面ガイド部材を、用紙幅に合わせて、
給紙ホッパ210内において用紙幅方向に摺動させるこ
とができる。
【0051】請求項22記載の構成では、給紙ホッパ2
10に設けられた用紙後端面ガイド部材が、給紙ホッパ
210内にセットされた用紙40の後端面を案内する。
この用紙後端面ガイド部材を装着するための装着部が複
数設けられるので、給紙ホッパ210内にセットされた
用紙40の大きさに応じて、用紙後端面ガイド部材を上
記の装着部のいずれかに装着することで、種々の大きさ
の用紙40の後端面を案内できる。
【0052】請求項23記載の構成では、給紙ローラ退
避機構により、給紙ホッパ210への用紙セット時に給
紙ローラ220が上方へ移動する。請求項24記載の構
成では、挿入モード選択手段により、用紙自動挿入モー
ドと用紙手挿入モードとを選択できるが、この挿入モー
ド選択手段によって、用紙手挿入モードが選択される
と、給紙ホッパ位置制御手段280が、給紙ホッパ駆動
機構240を介して、給紙ホッパ210を給紙位置に駆
動させる。
【0053】上述の図1〜図3に示す請求項25にかか
る本発明の給紙装置付き画像読み取り装置では、予めセ
ットされた用紙40が、給紙機構200により、用紙搬
送機構300へ向けて順次給紙される。この用紙搬送機
構300における用紙40の搬送の途中で、光学式画像
読み取り機構400により、搬送される用紙40に記載
された情報の読み取りが光学的に行なわれる。
【0054】このとき、給紙機構200では、給紙ホッ
パ210に用紙40をセットされて、この給紙ホッパ2
10の上方の幅方向中央部分に設けられた給紙ローラ2
20で給紙ホッパ210内にセットされた用紙40を用
紙搬送機構300へ向け駆動する。この給紙ローラ22
0は、給紙ローラ駆動機構230で回転駆動される。そ
して、この給紙ローラ220にて駆動されてきた用紙4
0は、用紙分離機構800により、2枚以上が用紙搬送
機構300へ送られるのを阻止される。
【0055】また、この用紙分離機構800において、
通過する用紙40が、その上面の幅方向中央部分を給紙
ローラ220で駆動されることで搬送されるため、用紙
40がその幅方向両端部においては下方へ給紙ローラ2
20で押さえつけられず、用紙40は幅方向両端部を上
方へ反らせた形状となり、搬送抵抗により用紙スキュー
を招きやすいが、用紙分離機構800に設けられた用紙
スキュー防止機構810では、このように用紙分離機構
800を通過する用紙40の変形に合わせて、用紙40
の幅方向中央部においては用紙押さえ量を大きくする一
方、用紙40の幅方向両端部においては用紙押さえ量を
小さくするようにしながら、用紙スキューの防止が行な
われる(以上、請求項25)。
【0056】上述の図1〜図3に示す請求項26にかか
る本発明の給紙装置では、予めセットされた用紙40
が、給紙機構200により、用紙搬送機構300へ向け
て順次給紙される。このとき、給紙機構200では、給
紙ホッパ210に用紙40をセットされて、この給紙ホ
ッパ210の上方の幅方向中央部分に設けられた給紙ロ
ーラ220で給紙ホッパ210内にセットされた用紙4
0を用紙搬送機構300へ向け駆動する。この給紙ロー
ラ220は、給紙ローラ駆動機構230で回転駆動され
る。そして、この給紙ローラ220にて駆動されてきた
用紙40は、用紙分離機構800により、2枚以上が用
紙搬送機構300へ送られるのを阻止される。
【0057】また、この用紙分離機構800において、
通過する用紙40が、その上面の幅方向中央部分を給紙
ローラ220で駆動されることで搬送されるため、用紙
40がその幅方向両端部においては下方へ給紙ローラ2
20で押さえつけられず、用紙40は幅方向両端部を上
方へ反らせた形状となり、搬送抵抗により用紙スキュー
を招きやすいが、用紙分離機構800に設けられた用紙
スキュー防止機構810では、このように用紙分離機構
800を通過する用紙40の変形に合わせて、用紙40
の幅方向中央部においては用紙押さえ量を大きくする一
方、用紙40の幅方向両端部においては用紙押さえ量を
小さくするようにしながら、用紙スキューの防止が行な
われる(以上、請求項26)。
【0058】上述の図80に示す請求項27にかかる本
発明の給紙装置では、予めセットされた用紙40が、給
紙装置(給紙機構)200Aにより、用紙搬送機構30
0へ向けて順次給紙される。このとき、給紙機構200
Aでは、給紙ホッパ210に用紙40をセットされて、
この給紙ホッパ210の上方の幅方向中央部分に設けら
れた給紙ローラ220で給紙ホッパ210内にセットさ
れた用紙40を用紙搬送機構300へ向け駆動する。こ
の給紙ローラ220は、給紙ローラ駆動機構230で回
転駆動される。そして、この給紙ローラ220にて駆動
されてきた用紙40は、用紙分離機構800により、2
枚以上が用紙搬送機構300へ送られるのを阻止され
る。
【0059】また、給紙ローラ220は、左右に対をな
す左側給紙ローラ220L及び右側給紙ローラ220R
からなり、しかもこれらの各給紙ローラ220L,22
0Rは、互いに別個に用紙厚み方向へ揺動しうるように
支持された左側アーム部材293L及び右側アーム部材
293Rの揺動端に装備されるので、各給紙ローラ22
0L,220Rは個々に用紙厚み方向へ移動しうる。
【0060】しかし、両アーム部材293L,293R
との間に、これらのアーム部材293L,293Rの先
端部の用紙厚み方向への相対動に対して弾性力を発揮す
る弾性部材295が介設されているので、両アーム部材
293L,293Rの先端部の用紙厚み方向への揺動は
この弾性部材295を通じて弾性的に規制される。した
がって、各給紙ローラ220L,220Rは、個々に用
紙厚み方向へ移動でき、例えば用紙の傾斜や脹らみ等の
変形により、各給紙ローラ220L,220Rが接触す
る用紙部分の先端部の用紙厚み方向位置が互いに異なっ
ても、各給紙ローラ220L,220Rは、各用紙部分
の変形に対応するように移動しながら用紙を駆動する。
このように、各給紙ローラ220L,220Rが用紙厚
み方向へ互いに異なる状態で変移すると、弾性部材29
5がこの相対動を弾性的に、即ち相対動が大きいほど大
きな規制力で、規制する。これにより、給紙ローラ22
0L,220Rの先端部の用紙に対する力(用紙駆動
力)が均一化され、用紙駆動時における用紙スキューが
抑制される(以上、請求項27)。
【0061】請求項28記載の構成では、相対位置規制
機構297により左側アーム部材293Lの先端部と該
右側アーム部材293Rの先端部との用紙の厚み方向へ
の相対位置が規制されるので、給紙ローラ220L,2
20Rの用紙の厚み方向位置を均一なものにできる。こ
れにより、給紙ローラ220L,220Rの用紙駆動力
が均一化され、用紙駆動時に、用紙スキューが抑制され
る。
【0062】勿論、相対位置規制機構297による規制
を受けない範囲では、各給紙ローラ220L,220R
は用紙厚み方向へ互いに異なる状態で変移でき、且つ、
弾性部材295がこの相対動を弾性的に規制するので、
給紙ローラ220L,220Rの用紙駆動力が均一化さ
れ、用紙駆動時における用紙スキューが抑制される(以
上、請求項28)。
【0063】請求項29記載の構成では、相対位置規制
機構297による両アーム部材293L,293Rの先
端部の用紙厚み方向への相対位置の規制は、両アーム部
材293L,293Rのうちの一方に設けられた調整ね
じの当接端と、両アーム部材293L,293Rのうち
の他方に設けられた当接面との当接によって行なわれ
る。
【0064】即ち、弾性部材295が該調整ねじと該当
接面とが当接する方向に弾性力を発揮するので、この弾
性部材295に付勢されて調整ねじの当接端と当接面と
が当接する。調整ねじと当接面とはこの当接状態からこ
れ以上には接近できず、両アーム部材293L,293
Rの先端部の用紙厚み方向への相対位置が規制される。
【0065】これにより、給紙ローラ220L,220
Rの用紙駆動力が均一化され、用紙駆動時に、用紙スキ
ューが抑制される。また、調整ねじは用紙厚み方向へ向
けて位置調整しうるので、この相対位置の規制状態は適
宜調整できる。例えば、両アーム部材293L,293
Rの揺動端に設けられた各給紙ローラ220L,220
Rが、用紙厚み方向位置に誤差が生じてしまった場合に
も、調整ねじを位置調整しながらこの誤差を修正して、
両給紙ローラ220L,220Rが均一な力で用紙を駆
動しうるようになり、用紙駆動時の用紙スキューの抑制
を行ないやすい(以上、請求項29)。
【0066】請求項30記載の構成では、用紙スキュー
の抑制により、用紙が正しい姿勢で搬送されるようにな
り、画像読み取り装置による画像の読み取りが適正に行
なわれる。請求項31記載の構成では、用紙スキューの
抑制により、用紙が正しい姿勢で搬送されるようにな
り、プリンタ装置による印字等が適正に行なわれる。
【0067】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。 1.画像読み取り装置の全体構成の説明 図4〜図7は本発明の一実施例にかかる画像読み取り装
置の構成を示すもので、図4はその模式的な側断面図、
図5はその装置外形を示す斜視図、図6はその装置外形
を示す模式的な側面図、図7はその要部配置を側面視状
態で模式的に示す構成図、図8はその駆動系を模式的に
示す分解斜視図、図9はその駆動系を側面視状態で模式
的に示す構成図であり、まず、これらの図に基づいて、
本装置の全体構成及び各要素の主な構成を説明する。
【0068】この画像読み取り装置の全体構造は、図4
〜図7に示すように、装置本体10と装置蓋部20とに
二分でき、装置蓋部20は支点32の回りに回動しなが
ら開閉でき、使用時には、本体・蓋部ロック機構30に
より、図4〜図6に実線で示すような閉鎖状態に固定さ
れる。このような装置本体10及び装置蓋部20に、こ
の画像読み取り装置の各構成部材が設置されている。
【0069】この画像読み取り装置を構成する部材とし
て、図4,図7に示すように、セットされた用紙40を
順次給紙しうる給紙機構200と、この給紙機構200
から給紙されてきた用紙40を搬送する用紙搬送機構3
00と、用紙搬送機構300の途中で、用紙40に記載
された情報の読み取りを光学的に行なう光学式画像読み
取り機構400と、用紙搬送機構300から吐き出され
た用紙40をスタックする用紙スタック機構500とが
そなえられている。
【0070】このうち、給紙機構200は、読み取ろう
とする用紙40をセットしうる給紙ホッパ210と、こ
の給紙ホッパ210の上方位置に設けられ給紙ホッパ2
10内にセットされた用紙40を後述する用紙搬送機構
300へ向け駆動する給紙ローラ220と、この給紙ロ
ーラ220を回転駆動する給紙ローラ駆動機構230
と、給紙ホッパ210をセットされた用紙40の量に応
じた傾斜状態に駆動する給紙ホッパ駆動機構240と、
給紙ローラ220にて駆動されてきた用紙40が2枚以
上用紙搬送機構300へ送られるのを阻止するように給
紙ローラ220の搬送下流側に設けられた用紙分離機構
800とをそなえている。
【0071】給紙ホッパ210には、ホッパテーブル2
12がそなえられ、ホッパテーブル212は後端側(図
4,図7中右端側)にそなえられた回転軸212Aに軸
支されて回転できるようになっている。そして、ホッパ
テーブル212の先端側(図4,図7中左端側)を給紙
ホッパ駆動機構240のラック&ピニオン248を通じ
て昇降駆動されることで、ホッパテーブル212が回動
し、所要の傾斜状態に調整される。また、ホッパテーブ
ル212には、図5に示すように、セットされた用紙4
0の側面を案内する可倒式用紙側面ガイド部材214が
設けられている。
【0072】給紙ホッパ駆動機構240は、ステッパモ
ータで構成されたホッパモータ242を駆動源として、
この駆動力をベルト・プーリ機構244を通じてラック
&ピニオン248に伝達するように構成される。また、
給紙ローラ220は、揺動アーム292を通じて後述す
る分離ローラ820の軸心回りに揺動自在に支持され、
給紙ローラ220を給紙ホッパ210の上部空間から上
方へ退避させることができる。特に、ここでは、給紙ロ
ーラ220を最上位置とするように揺動アーム292に
当接しうる図示しない揺動アーム位置規制部材がそなえ
られいる。この揺動アーム位置規制部材は、例えば給紙
ホッパ210をボトム位置まで降下させると突出して、
揺動アーム292を規制して、装置の起動とともに後退
して揺動アーム292の規制を解除する。
【0073】このような揺動アーム292の揺動構造及
び揺動アーム位置規制部材から給紙ローラ退避機構27
0が構成されている。この給紙ローラ退避機構270に
よって、用紙セット時には、給紙ローラ220が自動的
に給紙ホッパ210の上部空間から上方へ退避して、用
紙セットを容易に行なえるのである。
【0074】また、装置の作動時には、給紙ローラ22
0の上方への退避を特に人為的にも行なわない限り、通
常時には、給紙ローラ220は、自重又は図示しないス
プリング等により適当に降下していて、給紙ホッパ21
0の回動により昇降するホッパテーブル212中の用紙
40の上面部分の位置に応じて上方へ所要量だけ排動さ
れる。
【0075】給紙ローラ220を回転駆動する給紙ロー
ラ駆動機構230は、図4,図7〜図9に示すように、
ステッパモータで構成された搬送モータ342を駆動源
として、この搬送モータ342と給紙ローラ220との
間に介装された第1のベルト・プーリ機構344及び第
1〜第3の歯車機構852,856,232とからな
り、第3の歯車機構232から給紙ローラ220への駆
動力の入力部分には電磁クラッチで構成されたピックク
ラッチ238がそなえられる。
【0076】この給紙ローラ駆動機構230は、給紙ホ
ッパ210の給紙位置(ホッパ給紙位置)に応じて給紙
ローラ駆動機構制御手段250によって制御されるが、
具体的には、給紙ローラ駆動機構制御手段250はピッ
ククラッチ238をオン・オフ制御することで、給紙ロ
ーラ駆動機構230の作動、即ち、給紙ローラ220の
回転状態を制御する。
【0077】用紙分離機構800は、分離ローラ820
と、この分離ローラ820と対向するように配置された
回転体830と、分離ローラ820を回転駆動する分離
ローラ駆動機構850とをそなえている。また、回転体
830は分離ローラ820の下方に配置されるが、この
回転体830は、用紙搬送方向に離隔した一対のプーリ
834,836と、これらのプーリ834,836間に
巻回された無端ベルト838とをそなえて構成されてい
る。
【0078】分離ローラ駆動機構850は、前記の給紙
ローラ駆動機構230とほぼ共通の部材から構成され
る。即ち、図4,図7〜図9に示すように、上記の搬送
モータ342を駆動源として、この搬送モータ342と
給紙ローラ220との間に介装された第1のベルト・プ
ーリ機構344及び第1,第2の歯車機構852,85
6とからなり、第1の歯車機構852には電磁クラッチ
で構成された分離クラッチ854が介装されている。つ
まり、前記の給紙ローラ駆動機構230は、この分離ロ
ーラ駆動機構850に、さらに、第3の歯車機構232
を加えた構成になっている。なお、分離クラッチ854
は分離クラッチ制御手段858により作動を制御され
る。
【0079】また、用紙搬送機構300は、給紙機構2
00から給紙されてきた用紙を搬送する用紙搬送路31
0と、用紙搬送路310上に配置された複数の用紙搬送
用ローラ320〜328と、これらのローラ320〜3
28を駆動するローラ駆動機構340と、このローラ駆
動機構340を制御するローラ駆動機構制御手段350
とをそなえて構成される。また、各用紙搬送用ローラ3
20〜328にそれぞれ対応するようにして、アイドラ
ローラ330〜338が装備されている。
【0080】用紙搬送路310は、給紙機構200から
給紙されてきた用紙40を傾斜した状態で搬送する傾斜
搬送路312と、傾斜搬送路312に続いてそなえられ
て用紙40を反転させる用紙反転用搬送路314とから
構成される。これにより、給紙ホッパ210にセットさ
れた用紙40は、給紙ホッパ210内でのほぼ水平な状
態から、傾斜搬送路312で後傾斜して、さらに、用紙
反転用搬送路314で反転されて、用紙スタック機構5
00に吐き出されるようになっている。
【0081】このため、給紙ホッパ210内で上を向い
た用紙は用紙スタック機構500内で下向きとなり、給
紙ホッパ210内に重ねてセットされた用紙40はその
重なる順序を変えることなく、用紙スタック機構500
にスタックされるようになっている。また、複数の用紙
搬送用ローラ320〜328及びアイドラローラ330
〜338は、図示するように、用紙40の搬送方向長さ
よりも短い間隔で分散して配置される。
【0082】そして、ローラ駆動機構340は、上記の
搬送モータ342を駆動源として、第1及び第2のベル
ト・プーリ機構344,348からなる。ここで、これ
らのベルト・プーリ機構344,348を説明すると、
第1のベルト・プーリ機構344は搬送モータ342の
回転軸に装着されたプーリ344Aと用紙搬送用ローラ
320の回転軸320Aに装着されたプーリ344Bと
これらのプーリ344A,344Bに巻回されたベルト
346Aとからなる。第2のベルト・プーリ機構348
は各用紙搬送用ローラ320〜328の各回転軸320
A〜328Aに装着された320B〜328Bとこれら
のプーリ320B〜328Bに巻回されたベルト346
Bとからなる。
【0083】したがって、搬送モータ342が作動する
と、駆動力が搬送モータ342の回転軸からプーリ34
4A,ベルト346Aを介してプーリ344Bに伝わっ
て、用紙搬送用ローラ320の回転軸320Aが駆動さ
れ、これとともに、プーリ320Bからベルト346
A,プーリ322B〜328Bを通じて他の用紙搬送用
ローラ322〜328の回転軸322A〜328Aが駆
動されて、各用紙搬送用ローラ320〜328が同時に
回転駆動されるようになっているのである。なお、36
0はテンションプーリであり、このテンションプーリ3
60によりベルト346Aとプーリ320B〜328B
間で確実に駆動力伝達が行なえるようにベルト346A
に適当な張力が与えられる。
【0084】このような用紙搬送機構300を模式化す
ると図10,図11に示すようになる。この図10,図
11では、後述するタイムチャート(シーケンス、図3
8〜図43参照)と整合するように、図4〜図9とは逆
に、図面左側に給紙ホッパ210が位置して右側に用紙
スタッカ510が位置するように示しており、用紙40
は図面左側から右側へ流れる。
【0085】画像読み取り機構400は、傾斜搬送路3
12上に読み取り点422を配置させるようにして設け
られ、用紙40に記載された情報の読み取りを光学的に
行なう光学式画像読み取りユニット410と、この光学
式画像読み取りユニット410で得られた画像情報の取
出制御を行なう画像情報取出制御手段440とをそなえ
て構成されている。
【0086】光学式画像読み取りユニット410は、こ
の例では、第1光学式画像読み取りユニット412と第
2光学式画像読み取りユニット414との2つのユニッ
トからなり、これらの画像読み取りユニット412,4
14はいずれも傾斜搬送路312の途中に設けられ、第
1光学式画像読み取りユニット412は、用紙40の表
面42の情報の読み取りを光学的に行ない、第2光学式
画像読み取りユニット412は、用紙40の裏面44の
情報の読み取りを光学的に行なう。
【0087】ここでは、各光学式画像読み取りユニット
412,414は、共通仕様の画像読み取りユニットと
して構成される。例えば図12はこの共通仕様の画像読
み取りユニットの構成を示す模式的な側面図であり、こ
の画像読み取りユニット410は、傾斜搬送路312中
の読み取り点422を照射する照明としての蛍光灯ユニ
ット420と、用紙40の情報の読み取りを光学的に行
なうCCDカメラ436AをそなえたCCD基板436
と、このCCDカメラ436Aからの情報を処理するビ
デオ基板438とをそなえて構成されている。
【0088】読み取り点422からCCDカメラ436
Aに至る光路418は、複数の鏡(ここでは第1〜第3
の3個の鏡)418A,418B,418Cを反射させ
ることで形成される。この光路418上の第3の鏡41
8CからCCDカメラ436Aに至る部分には、シェー
ディング板430及びレンズ432が設けられ、鏡41
8Cからの画像は、歪みやすい周縁部をシェーディング
板430で補正された上で、レンズ432を介してCC
Dカメラ436Aに達するようになっている。
【0089】このように複数の鏡418A,418B,
418Cを反射させることで光路418が形成されるた
め、読み取り点422とCCDカメラ436Aとの配置
位置を接近させながらも十分な長さの光路418を確保
することができ、レンズ432の焦点距離が大きい場合
でも、読み取り点422を光路418上のレンズ432
の焦点位置に配置できる。
【0090】このようにして光学式画像読み取り機構4
00で情報の読み取りを行なわれた用紙40は、用紙搬
送機構300から用紙スタック機構500に吐き出され
るが、用紙搬送機構300の終端部には、用紙吐き出し
ローラ機構540がそなえられ、用紙40は、この用紙
吐き出しローラ機構540に駆動されながら用紙スタッ
ク機構500に吐き出されるようになっている。
【0091】用紙スタック機構500は、底部のスタッ
カテーブル520上に用紙40をスタックしうる用紙ス
タッカ510をそなえている。スタッカテーブル520
の側方には、用紙スタッカ510内にスタックされる用
紙40の後端48を案内する用紙後端ガイド機構550
が設けられている。ところで、図4,図7,図11にお
いて、610〜618,620A〜620D及び622
はいずれもセンサであり、上述の各駆動系、即ち、給紙
ホッパ駆動機構240のホッパモータ242,給紙ロー
ラ駆動機構230のピッククラッチ238,分離ローラ
駆動機構850の分離クラッチ854及びローラ駆動機
構340や分離ローラ駆動機構850や給紙ローラ駆動
機構230の搬送モータ342の作動の制御や、第1光
学式画像読み取りユニット412,第2光学式画像読み
取りユニット414の画像情報取出制御手段440にお
ける取出制御は、これらの各センサ610〜618及び
620A〜620Dからの検出信号に基づいて行なわれ
るようになっている。
【0092】センサ(SHE)610は、給紙ホッパ2
10内が空になっているか否かを検出するホッパエンプ
ティセンサである。センサ(SPK)612は、給紙ホ
ッパ210の姿勢が給紙するのに最適な状態(即ち、ホ
ッパ給紙位置となる)になっているかを検出する給紙セ
ンサである。ここでは、このホッパが給紙位置にあると
これに応じて給紙ローラ220も給紙位置(最適な状
態)となるので、給紙センサ612は給紙ホッパ210
及び給紙ローラ220が給紙位置になっているかを検出
することになる。これらのホッパエンプティセンサ61
0及び給紙センサ612には例えばフォトインタラプタ
が用いられる。
【0093】センサ(SF1)614,センサ(SF
2)616は、用紙搬送機構300により用紙40が搬
送されたか否かを検出する搬送センサであり、このう
ち、搬送センサ616は、画像の読み取りタイミングを
検出する。また、センサ618(SF3)は用紙搬送機
構300からスタッカ機構500へ用紙40が排出され
たか否かを検出する排出センサである。また、これらの
搬送センサ614,616及び排出センサ618には例
えばフォトセンサが用いられる。ここでは、搬送センサ
614は、投光器614Aと受光器614Bとが用紙搬
送機構300の両側に対をなして設けられた透過型フォ
トセンサ、搬送センサ616及び排出センサ618は投
光器と受光器とが一体的に設けられた反射型フォトセン
サである。
【0094】また、センサ(SB5)620A,センサ
(SA4)620B,センサ(SB4)620C,セン
サ(SA3)620Dは、いずれも用紙サイズ検出手段
620を構成する用紙幅検出センサであり、センサ62
0Aは「B5サイズ」の用紙幅に対応して設置されたB
5幅検出センサであり、センサ620Bは「A4サイ
ズ」又は「LTサイズ」の用紙幅に対応して設置された
A4/LT幅検出センサであり、センサ620Cは「B
4サイズ」の用紙幅に対応して設置されたB4幅検出セ
ンサであり、センサ620Dは「A3サイズ」又は「D
Lサイズ」の用紙幅に対応して設置されたA4/DL幅
検出センサである。これらの紙幅検出センサ620A〜
620Dには例えばフォトセンサ(この例では、反射型
フォトセンサ)が用いられる。
【0095】また、センサ622は、給紙ホッパ210
のホッパテーブル212が最も下方へ降下した状態(ボ
トム状態)にあるか否かを判断するボトムセンサであ
る。このボトムセンサ622には例えばフォトインタラ
プタが用いられる。なお、これらの各センサについての
詳細は後述する。このような装置の起動や停止の操作
や、作動状態の設定等のために、例えば図5に示すよう
に、装置の正面部分に操作パネル920が設けられてい
る。
【0096】2.画像読み取り装置の要部構成の説明 以下、本装置の要部構成について各部分毎に詳しく説明
する。 〔2−1〕給紙機構 (A)用紙ホッパ系 まず、給紙ホッパ210を駆動する給紙ホッパ駆動機構
240の詳細を説明すると、この給紙ホッパ駆動機構2
40は、図4,図7に示すように、ステッパモータから
なるホッパモータ242とベルト・プーリ機構244と
ラック&ピニオン248とをそなえる。
【0097】ベルト・プーリ機構244は、プーリ24
4A,244B及びベルト246からなり、プーリ24
4Aはモータ242の回転軸上に設けられ、プーリ24
4Bはピニオン248Bと同軸上に設けられている。ま
た、ラック&ピニオン248は、互いに噛合するラック
248A及びピニオン248Bからなる。ラック248
Aは、円弧上に形成されてホッパテーブル212に取り
付けられており、ピニオン248Bの回転によって、ラ
ック248とともにホッパテーブル212が回転軸21
2Aを中心に回動して、その先端部を昇降させるように
なっている。
【0098】ホッパモータ242は、給紙ホッパ210
のホッパテーブル212にセットされた用紙の上端の位
置が給紙するのに最適な状態(これが、前述のホッパ給
紙位置となる)になるように、給紙位置検出手段として
の給紙センサ612からの情報に基づいて、給紙ホッパ
位置制御手段としてのモータ制御手段280によって作
動を制御され、ホッパテーブル212の傾斜状態を調整
する。
【0099】なお、このようなモータ制御手段280に
よるホッパモータ242の制御は、読み取り動作中に常
に行なわれるが、用紙40を給紙ホッパ210内にセッ
トしようとする用紙セット時には、初期化モードの制御
が行なわれる。つまり、例えば装置の電源入力等の作動
開始指令(即ち、制御開始指令)に呼応して、モータ制
御手段280は、ホッパモータ242がホッパテーブル
212を下げる方向へ回動するように制御を行ない、ホ
ッパテーブル212が最下位置に達してボトムセンサ6
22がオンに切り替わると、ホッパモータ242を停止
させるように制御を行なう。
【0100】この後は、用紙40をセットされた上で、
上述のような給紙ホッパ210をホッパ給紙位置にもっ
ていくように、モータ制御手段280がホッパモータ2
42の制御を行なう。ここで、ホッパ給紙位置について
説明すると、給紙ホッパ210の給紙方向側の端部に
は、ホッパテーブル212の前端部に接近して、用紙4
0の先端46Aを給紙ホッパ210内に規制するように
ゲート228が設けられ、このゲート228の上端部2
28Aは、給紙ローラ220のやや下流(給紙方向側)
で分離ローラ820に接近するように設けられ、給紙ホ
ッパ210内の用紙40が上方から一枚ずつ滑らかに分
離ローラ820側へ給紙されるように、やや給紙方向へ
傾斜している。
【0101】給紙ローラ220は、このような給紙ホッ
パ210内の用紙40の上面を駆動して給紙するが、こ
の給紙時に、用紙40が上方から一枚ずつ滑らかに駆動
されるためには、例えば給紙ホッパ210内の用紙40
のうちの最上部の一枚がゲート228の上端部228A
を乗り越えて給紙されていくような状態が好ましく、用
紙40の上面位置が低過ぎても高過ぎてもいけない。こ
のような給紙動作に適したホッパテーブル212の傾斜
状態を、ホッパ給紙位置とする。
【0102】ところで、給紙ホッパ210内の用紙40
は、その量(枚数)が少なければ図14に示すようにほ
ぼ水平となるが、その量(枚数)が多くなると図15に
示すように後方(給紙方向とは逆方向)を上昇させて給
紙方向へ前下がりに傾斜する。したがって、ホッパ給紙
位置は、用紙40の量(枚数)に応じて変化する。ま
た、給紙ローラ220は、用紙40のうちの最上部の高
さに応じた位置に排動されて傾斜するので、用紙の位置
(高さ)や姿勢は、給紙ローラ220の傾きとして検知
できる。したがって、ホッパ給紙位置は、給紙ローラ2
20の傾きと給紙ホッパ210自体の傾きとから検知で
きる。
【0103】このため、この実施例では、図14,図1
5に示すように、給紙位置検出手段としての給紙センサ
612が、給紙ローラ220の揺動(傾斜状態)に連動
する第1連動部材222と、給紙ホッパ210のホッパ
テーブル212自体の回動(傾斜状態)に連動する第2
連動部材224と、これらの連動部材222,224の
相対的な動きに連動してオン・オフするスイッチ290
とから構成されている。
【0104】第1連動部材222は、図14〜図16に
示すように、給紙ローラ220を分離ローラ820の軸
心回りに揺動させるように給紙ローラ220の回転中心
を枢支する揺動アーム292と一体に設けられ、斜め下
方へ向けて突設されたスイッチ用アーム222Aをそな
えている。これにより、給紙ローラ220が揺動すると
これに応じて第1連動部材222のスイッチ用アーム2
22Aも揺動する。
【0105】一方、第2連動部材224は、ゲート22
8の下部における前方(給紙方向、図14,図15中、
右方向)にアーム支点224Aに回転自在に支持されこ
の支点224Aの近くで屈曲した「く字型」のアームで
あって、先端の揺動端部に形成された長穴224B内
に、ホッパテーブル212の前端部側方に突出するよう
に設けられたピン224Cを遊嵌され、ホッパテーブル
212が昇降するのに連動して回動する。
【0106】スイッチ290には、フォトインタラプタ
が用いられ、このフォトインタラプタスイッチ290は
第2連動部材224のアーム支点224Aに近い中間部
分(屈曲部)に設けられている。第1連動部材222の
スイッチ用アーム222Aの揺動端部222Bがこのフ
ォトインタラプタスイッチ290の光軸上まで達すると
スイッチ290はオンとなり、光軸上まで達しなければ
オフとなる。
【0107】このため、図14に示すように、ホッパテ
ーブル212が上昇していると、第2連動部材224が
図中右旋回してスイッチ290が第1連動部材222の
揺動端部222Bに接近して、給紙ローラ220がほと
んど揺動しないで第1連動部材222がほとんど回動し
なくても、揺動端部222Bがスイッチ290上に達し
て、スイッチ290がオンになる。
【0108】一方、図15に示すように、ホッパテーブ
ル212が下降していると、第2連動部材224が図中
左旋回してスイッチ290が第1連動部材222の揺動
端部222Bから離隔するので、給紙ローラ220があ
る程度揺動することではじめて第1連動部材222の揺
動端部222Bがスイッチ290上に達して、スイッチ
290がオンになる。
【0109】モータ242は、このような給紙センサ6
12がホッパ給紙位置を検出するまで作動して給紙ホッ
パ210のホッパテーブル212を上方へ駆動し、ホッ
パ給紙位置を検出すると停止する。勿論、給紙ホッパ2
10に用紙をセットした際には、給紙ホッパ210は十
分に下降しており、モータ242が給紙ホッパ210の
ホッパテーブル212をホッパ給紙位置まで駆動する。
【0110】そして、給紙時には、給紙に応じて給紙ホ
ッパ210内の用紙40が減少していくので、ホッパ給
紙位置もこれに応じて変化するが、この際にも、給紙セ
ンサ612の検出情報にしたがってモータ242が作動
することで、給紙ホッパ210は常にホッパ給紙位置
(即ち、用紙40を最適位置とする位置)に調整される
ようになっている。
【0111】また、前述のボトムセンサ622は、フォ
トインタラプタからなり、装置本体10内の下部に設け
られている。ホッパテーブル212が最下位置(ボトム
位置)になると、ラック248Aの下端部がボトムセン
サ622のフォトインタラプタの光軸上に位置するよう
に設定されており、この時、フォトインタラプタがオン
状態になることで、ボトム位置を検出できる。
【0112】通常、給紙ホッパ210は、ホッパエンプ
ティセンサ610,給紙センサ612及びボトムセンサ
622に基づいて作動を制御されるため、給紙ホッパ2
10は一定の範囲内で回動するが、本装置には、制御系
や駆動系の誤動作により、給紙ホッパ210がこのよう
な一定の範囲以上回動するのを防止するために、給紙ホ
ッパ過回動防止機構260が設けらている。
【0113】この給紙ホッパ過回動防止機構260は、
ラック248Aの上端部に設けられたストッパ262
と、ラック248Aの上端部に設けられたギヤなし部2
64と、プーリ244Bとピニオン248Bとの間に設
けられたトルクリミッタ266とからなる。つまり、給
紙ホッパ210が最下位置に達すると上方のストッパ2
62がピニオン248B側の当接部(図示略)に当接し
て、ピニオン248B側の回動が停止し、給紙ホッパ2
10が最下位置(ボトム位置)に止まるようになってい
る。また、このとき、トルクリミッタ266の作用によ
り、モータ242からピニオン248Bへの入力は一定
限度内に制限され、ラック&ピニオン248に何ら損傷
のないようになっている。
【0114】一方、ギヤなし部264は、ピニオン24
8Bと噛合するラック248Aの歯面を削除することで
形成され、給紙ホッパ210が最上位置に達するとピニ
オン248Bがこのギヤなし部264に達して、ピニオ
ン248Bの回転がラック248Aに伝えられなくな
り、給紙ホッパ210が最上位置に止まるようになって
いる。
【0115】ところで、この装置では、上述のような用
紙ホッパ210内の用紙40を自動的に1枚ずつ給紙・
搬送しながら画像の読み取りを行なう自動モードが設け
られる他に、用紙を手動で1枚ずつ手挿入させる用紙手
挿入モードも設けられ、後述の操作パネル920に設け
られた挿入モード選択手段924Cで用紙手挿入モード
を設定できるようになっている。
【0116】このような用紙手挿入モードが設定される
と、給紙ホッパ位置制御手段280では、給紙ホッパ駆
動機構240を介して、給紙ホッパ210のホッパテー
ブル212が給紙位置になるように駆動して、この給紙
位置を保持させるようになっている。手挿入モード時に
は、1枚ずつ用紙を挿入するので、このように、ホッパ
テーブル212を給紙位置に保持すれば、用紙がゲート
228に対して常に最適な高さを保つ。
【0117】(B)給紙ローラ系 給紙ローラ220は、前述のように揺動アーム292を
通じて分離ローラ820に揺動自在に支持されるが、こ
の給紙ローラ220は、図16に示すように、給紙方向
の中心線に対して左右対称に対をなして設けられてい
る。幅狭の用紙についても確実に給紙できるように、左
右の給紙ローラ220,220は、給紙方向の中心線の
近傍に互いに接近して配置されている。
【0118】そして、前述の給紙ローラ駆動機構制御手
段250は、上記の給紙センサ612の検出結果に応じ
て給紙ローラ駆動機構230のピッククラッチ238の
作動を制御するものなので、ここでは、ピッククラッチ
制御手段とも呼ぶ。つまり、給紙センサ612で給紙ホ
ッパ210がホッパ給紙位置にあると判断されると、こ
のときには給紙ローラ220自体の揺動状態もホッパ給
紙位置となり、ピッククラッチ制御手段250は、給紙
ローラ220を駆動するように、給紙ローラ駆動機構2
30のピッククラッチ238を制御する。
【0119】逆に、給紙センサ612で給紙ホッパ21
0がホッパ給紙位置にあると判断されないと(即ち、ホ
ッパ給紙位置にないと判断されると)、給紙ローラ22
0自体の揺動状態もホッパ給紙位置ではなく、ピックク
ラッチ制御手段250は、給紙ローラ220の駆動を停
止するように、給紙ローラ駆動機構230のピッククラ
ッチ238を制御する。
【0120】例えば、給紙ホッパ210がホッパ給紙位
置にあると判断されると、ピッククラッチ制御手段25
0が、ピッククラッチ238を結合して、給紙ローラ駆
動機構230の駆動により給紙ローラ220を作動さ
せ、給紙ホッパ210内の用紙40の最上部の1枚を給
紙駆動する。これにより、給紙ローラ220は用紙1枚
分だけ下方へ揺動することになる。
【0121】このような給紙ローラ220の下方への揺
動が累積して、第1連動部材222の動端部222Aが
スイッチ290から離隔してスイッチ290がオフにな
るので、給紙ホッパ210がホッパ給紙位置にないと判
断されて、ピッククラッチ制御手段250は、ピックク
ラッチ238を遮断して、給紙ローラ駆動機構230を
停止させる。これと同時に、給紙センサ612からの情
報に基づいてモータ制御手段280がモータ242を作
動させ給紙ホッパ210をホッパ給紙位置へ駆動する。
【0122】これにより、再び、ピッククラッチ制御手
段250が給紙ローラ駆動機構230を作動させるよう
に制御する。このような動作が繰り返されながら、用紙
40の最上面の位置が常に最適範囲内に保持されなが
ら、給紙ローラ220が作動して、逆に、用紙40の最
上面の位置が最適範囲内にないと、給紙ローラ220は
作動しないようになっているのである。
【0123】また、図14〜図16に示すように、給紙
ローラ220及び分離ローラ820の上方からホッパ側
を覆うように、カバー294が揺動アーム292と一体
的に設けられている。このカバー294に、前述のホッ
パエンプティセンサ610が設けられている。このホッ
パエンプティセンサ610は、例えばホッパテーブル2
12に形成された図示しない溝内まで先端を降下させう
る揺動アーム610Aとこの揺動アーム610Aの揺動
部分に設けられた図示しないフォトインタラプタとから
構成されている。このフォトインタラプタはアーム61
0Aが先端を降下させるとオン(クローズ)になるよう
に配置される。
【0124】揺動アーム610Aは極めて軽量なもので
あって、ホッパテーブル212上に用紙40があるとこ
の用紙40が例え1枚だけであってもこの用紙40によ
り揺動アーム610Aの先端の降下が阻止されて、フォ
トインタラプタはオフになり、一方、ホッパテーブル2
12上に用紙40がなくなれば揺動アーム610Aの先
端が降下してスイッチオンとなるように構成されてい
る。
【0125】また、このホッパエンプティセンサ610
は、以下のようなものでもよい。つまり、ホッパエンプ
ティセンサ610を、投光器614Aと受光器614B
とがホッパテーブル212の表側と裏側とに対をなして
設けられた透過型フォトセンサとして構成する。一方、
ホッパテーブル212には図示しないが穴部が形成さ
れ、ホッパテーブル212上に用紙40が載ると、投光
器614Aから受光器614Bへの光の透過が妨げられ
て、用紙40がセットされていることが検知され、ホッ
パテーブル212上の用紙40がなくなると、投光器6
14Aから受光器614Bへ光が透過して、用紙40が
なくなったことが検知される。
【0126】(C)用紙分離機構系 用紙分離機構800は、分離ローラ820と、この分離
ローラ820の下方に分離ローラ820と対向するよう
に配置された回転体830と、分離ローラ820を回転
駆動する分離ローラ駆動機構850とからなり、給紙ロ
ーラ220から複数枚の用紙が送られた場合に、分離ロ
ーラ820と回転体830との間で最上端の1枚のみを
他と分離して取り出して搬送するように動なっている。
【0127】また、分離ローラ820の下方、即ち、分
離ローラ820よりも装置本体10側には、分離ローラ
820との間に微小の隙間を開けて回転体830が配置
されている。この回転体830は、用紙搬送方向に離隔
した一対のプーリ834,836と、これらのプーリ8
34,836間に巻回された無端ベルト838とをそな
えて構成されている。
【0128】分離ローラ駆動機構850は、前記の給紙
ローラ駆動機構230とほぼ共通の部材から構成され
る。即ち、上記の搬送モータ342を駆動源として、こ
の搬送モータ342と給紙ローラ220との間に介装さ
れた第1のベルト・プーリ機構344及び第1,第2の
歯車機構852,856とからなり、第1の歯車機構8
52には分離クラッチ854が介装されている。つま
り、前記の給紙ローラ駆動機構230は、この分離ロー
ラ駆動機構850に、さらに、第3の歯車機構232を
加えた構成になっている。なお、第1の歯車機構852
は歯車852A〜852Dからなり、第2の歯車機構8
56は歯車856A,856Bからなり、第3の歯車機
構232は歯車232A〜232Cからなり、図9,1
0中では一部歯車を省略している。
【0129】この実施例では、分離ローラ820の回転
軸822は、図8に示すように、装置本体10側の用紙
ホッパ210の前端の左右端外方に突設された一対の分
離ローラ系軸受部材824に軸支されている。そして、
分離ローラ820は、図17に示すように、回転軸82
2の中央部分に1つだけ設けられている。また、用紙分
離機構800には、図17に示すように、用紙スキュー
防止機構810が設けられている。この用紙スキュー防
止機構810には、分離ローラ820の左右に対をなし
て設けられた可動ガイド部材812,812がそなえら
れている。
【0130】これらの可動ガイド部材812は、分離ロ
ーラ820の下方の用紙通過領域に向かうようにして回
転軸822の回転軸822に装着された板状の部材であ
り、給紙ローラ220で駆動されてきた用紙の浮き上が
りや変形を抑制して、用紙の高速搬送及び用紙の安定し
た姿勢での給紙を行なえるようにするものである。つま
り、給紙ローラ220で駆動されてきた用紙は、速度が
速いほど浮き上がりやすく、また、その幅方向の中央部
分を給紙ローラ220で上方から押さえつけられて駆動
されるので、左右端が上方へ浮き上がり反りがはいった
ように変形した状態で分離ローラ820へ送られる。こ
のような用紙の浮き上がりや変形は、用紙スキューの原
因となるので、用紙の浮き上がりや変形を抑制しなが
ら、用紙を分離ローラ820へ導く必要がある。
【0131】このため、可動ガイド部材812が設けら
れるが、この可動ガイド部材812の下面には用紙を案
内するガイド面812Aが形成されている。可動ガイド
部材812は、送られてくる用紙の種類や変形にガイド
面812Aが追従できるように、回転軸822に遊嵌さ
れ、回転軸822の回りへの揺動又は上下方向への移動
を一定範囲で許容されている。
【0132】また、可動ガイド部材812のガイド面8
12Aは、用紙の左右端の上方への浮き上がりを考慮し
て、用紙の幅方向中心寄り(分離ローラ820寄り)で
は用紙通過基準面316に接近しており、幅方向両端部
寄り(分離ローラ820とは反対側端部寄り)では用紙
通過基準面316から離隔している。可動ガイド部材8
12のガイド面812Aは用紙通過基準面316に近い
ほど用紙を押さえる量(用紙押さえ量)が大きくなるの
で、幅方向中央部においては大きな用紙押さえ量が得ら
れ、幅方向両端部においては小さな用紙押さえ量が得ら
れるように加工成形されていることになる。
【0133】また、この可動ガイド部材812のガイド
面812Aは、浮き上がった用紙先端46Aを確実に捕
らえられるように、その給紙ローラ220側の入口部分
を用紙通過基準面316との距離を広げるように傾斜さ
せており(図19,図20参照)、その給紙・搬送方向
に向けて次第に用紙通過基準面316との距離を接近す
るように形成されている。これにより、用紙40はガイ
ド面812Aを通過しながら反りを矯正されつつ浮き上
がりを抑制されるようになっている。
【0134】ところで、分離ローラ系軸受部材824
は、図19,図20に示すように、用紙搬送路310の
左右端部に鉛直方向へ立設する本体プレート824A
と、この本体プレート824Aの外側に結合されたサイ
ドプレート824Bと、左右の本体プレート824Aを
結合するコ字状断面のベースプレート824Cとをそな
え、本体プレート824Aとサイドプレート824Bと
の間には、分離ローラ820の回転軸822を移動しな
いようにする回転軸ロック機構890が設置されてい
る。
【0135】この回転軸ロック機構890は、図8及び
図18〜図20に示すように、本体プレート824Aの
上部に上方へ開口するように形成された軸受穴部826
Aと、分離ローラ系軸受部材824にピン828Aによ
って回転可能に支持された揺動レバー828と、この揺
動レバー828にやはり開口部を有して形成された軸受
穴部828Bと、揺動レバー828をロック状態とアン
ロック状態とのいずれかに固定しうるラッチ機構828
Cとから構成されている。
【0136】揺動レバー828は、図19中に実線で示
すようなロック状態と鎖線で示すようなアンロック状態
との間で回動させることができ、その揺動端に形成され
たつまみ部分828Dを通じて回動操作することができ
る。また、ラッチ機構828Cは、揺動レバー828に
おいてサイドプレート824B側へ弾性的に突出したピ
ン828Eと、サイドプレート824Bに形成されたピ
ン穴826B,826Cとから構成されている。
【0137】そして、揺動レバー828がロック状態に
なると、ピン穴826B内にピン828Eが係合して揺
動レバー828が固定され、揺動レバー828がアンロ
ック状態になると、ピン穴826C内にピン828Eが
係合して揺動レバー828が固定される。一方、ピン8
28Eを突出側へ付勢するばね力に抗するように揺動レ
バー828に操作力を加えれば、ピン828Eは、サイ
ドプレート824Bの壁面に当接するように引き込み、
このロック状態とアンロック状態との間で揺動レバー8
28を自由に回動させることができる。
【0138】そして、回転軸822は、その装着時に
は、図19中に実線で示すように、本体プレート824
Aの軸受穴部826Aと、ロック状態の揺動レバー82
8の軸受穴部828Bとの間に挟持されるようにして固
定状態に支持される。また、このロック機構には、分離
ローラ820を回転体830から離隔させる方向に移動
させる分離ローラ離隔移動手段892が設けられてい
る。この分離ローラ離隔移動手段892は、揺動レバー
828の軸受穴部828Bにおける回転中心側の開口端
部を大きく突出させるようにして形成された突起892
Aで構成される。この突起892Aは、揺動レバー82
8をアンロック側へ回動させると、分離ローラ820の
回転軸822の下面に当接して、回転軸822を押し上
げるように形成されている。
【0139】これにより、例えば分離ローラ820と回
転体830のベルト838との間に紙詰まりが生じた場
合には、揺動レバー828を、図20に示すように、ア
ンロック側へ回動させることで、分離ローラ離隔移動手
段892の突起892Aが回転軸822を図20中鎖線
で示す状態から実線で示す状態まで上方へ移動させる。
これにより、分離ローラ820とベルト838との間が
開放して、詰まった紙を容易に取り出すことができる。
勿論、この時回転軸822は軸受穴部826A内に浮い
た状態で保持される。
【0140】なお、図18〜図20において、826D
は左右の本体プレート824Aにそれぞれ形成された軸
受部であり、826Eはベースプレート824Cの上方
に左右に対をなして突設された軸受部である。これらの
軸受部826D,826Eは、後述する分離ローラ82
0の下方に配設される回転体830の軸832を下方か
ら支持するものである。
【0141】また、分離ローラ820の左右両側方に
は、図17に示すように、一対の補助ローラ860が回
転軸822に枢支されて回転軸822と同軸的に設けら
れている。この例では、補助ローラ860は分離ローラ
820と可動ガイド部材812との間に位置している。
この補助ローラ860は分離ローラ820による用紙の
搬送を補助して、用紙搬送力を向上させるはたらきをす
る。このため、この補助ローラ860を駆動する駆動系
870がそなえられている。
【0142】この駆動系870は、搬送モータ342か
ら回転軸822に至るように設けられた分離ローラ駆動
機構850の駆動系が兼用されており、これらの駆動系
から回転軸822を介して分離ローラ820とともに補
助ローラ860が駆動されるようになっている。さら
に、この駆動系870にはワンウエイクラッチ872が
設けられている。
【0143】このワンウエイクラッチ872は例えば回
転軸822と補助ローラ860との間に設けられ、補助
ローラ860が駆動系870を通じて駆動される速度よ
りも高速で回転するのを許容するようになっている。し
たがって、補助ローラ860は用紙搬送の妨げになって
走行抵抗を与えたり用紙ジャムを起こしたりすることな
く用紙搬送を補助することができる。
【0144】分離ローラ820の下方に設けられた回転
体830は、図21に示すように、分離ローラ820と
対応するように幅方向の中心部において、用紙搬送方向
に適当に離隔した一対のプーリ834,836をそなえ
るが、このうち給紙ローラ220側のプーリ834は、
軸832に回転自在に支持されている。そして、軸83
2とプーリ834との間には、トルクリミッタ846が
介装されプーリ834の回転が適当に抑制されるように
なっている。
【0145】軸832は、図8,図19,図20に示す
ように、左右一対の分離ローラ系軸受部材824の軸受
部826D,826Eに軸支されている。軸受部826
D,826Eは上方が開口しているが、軸832は、分
離ローラ820が使用状態に固定されるとプーリ834
を通じてこの分離ローラ820から下方へ向けて押圧力
を受けるので、軸受部826D,826Eの下部に固定
される。したがって、分離ローラ820を上方へ取り外
すと、軸832も分離ローラ系軸受部材824から取り
外すことができるようになっている。
【0146】もう一つのプーリ836は、図21に示す
ように、軸832に着脱自在に装着される軸受部材84
2に回転自在に支持されている。この軸受部材842
は、板ばねで形成されて軸受部材のベース部分となるベ
ース用板ばね840と、この板ばね840の一端にプー
リ834の軸832側に嵌合するように突設された嵌合
アーム部844Aと、板ばね840の他端にプーリ83
6を軸支するように突設された軸受用アーム部844B
とからなる。
【0147】ベース用板ばね840は、「く字状」に屈
曲して形成されており、両プーリ834,836の軸心
の距離を離隔させる方向に付勢力を与え、プーリ83
4,836の外周に巻回されるベルト838に適当な張
力を与えるようになっている。また、この板ばね840
は、両プーリ834,836の軸心の距離を離隔させる
方向に人為的に適当に弾性変形を与えることができるよ
うに、そのばね力を設定されている。
【0148】これにより、図21及び図22の(A)に
示すような装着状態から、図22の(B)に示すよう
に、板ばね840を弾性変形させて、両アーム部844
A,844Bが相互を接近させると、アーム部844
A,844Bの少なくとも一方が、軸832側又はプー
リ836の軸部分から外れて、プーリ836を取り外す
ことが容易にできるようになっている。
【0149】逆に、プーリ836を装着するには、図2
2の(B)に示すように、プーリ834に巻回されたベ
ルト838の内部にプーリ836を配置させた上で、板
ばね840を弾性変形させて両アーム部844A,84
4Bが相互を接近させた状態で、各アーム部844A,
844Bを軸832側,プーリ836の軸部分836A
に嵌合させる。
【0150】これにより、図22の(A)に示すように
装着されるが、この装着状態では、板ばね840は両ア
ーム部844A,844Bが離隔する方向へ弾性力を発
揮しており、この一方で、ベルト838は両プーリ83
4,836の離隔を規制するようにはたらく、このよう
な板ばね840の力とベルト838の力とのバランスし
た状態で、プーリ836が軸832側に支持されるよう
になる。また、ベルト838の張力もこの板ばね840
の弾性力で調整されることになる。
【0151】〔2−2〕用紙搬送機構 (A)用紙搬送路及び用紙搬送用ローラ系 用紙搬送路310は、図7,図9に示すように、複数の
用紙搬送用ローラ320〜328及びアイドラローラ3
30〜338や、各用紙搬送用ローラ320〜328の
相互間及び各アイドラローラ330〜338の相互間に
設けられたシートガイド700,710,740,75
0等により規定される。
【0152】用紙搬送路310の上流側の各ローラ32
0,322,324及び330,332,334の回転
軸320A〜324A及び330A〜334Aは、側方
から見て一直線上に並ぶように配置され、傾斜搬送路3
12を形成している。また、用紙搬送路310の下流側
の各ローラ324,326,328及び334,33
6,338の回転軸324A〜328A及び334A〜
338Aは、側方から見て屈曲した曲線上に並ぶように
配置され、用紙反転用搬送路314を形成している。
【0153】搬送モータ342で駆動されて自ら回動し
ながら用紙を搬送する用紙搬送用ローラ320〜328
の回転軸320A〜328Aは、図23に示すように、
装置本体10側に設けられる。即ち、装置本体10の上
部は給紙ホッパ210側や用紙スタッカ510側(図中
右側)へ傾斜しており、この本体傾斜部10A上方の左
右端部に軸受用壁部12が立設され、各ローラ320〜
328の回転軸320A〜328Aはこの軸受用壁部1
2に支持されている。
【0154】用紙搬送用ローラ320〜328は、この
ような各回転軸320A〜328A上に設けられ、何れ
の回転軸においてもそれぞれ適当な間隔を開けて複数ず
つそなえられている。また、これらの用紙搬送用ローラ
320〜328の一部又は全部の表面には、アルミナ等
の微細な粒子が溶着されており、ローラ表面が十分に高
い摩擦係数を有するようになっている。
【0155】テンションプーリ360も、装置本体10
に突設された軸受部材14に支持されてそなえられてい
る。また、軸受用壁部12の上端部分には装置蓋部20
を枢支するピン穴32Aが形成されている。これに対し
て、アイドラローラ330〜338は、図24に示すよ
うに、装置蓋部20側に設けられる。即ち、装置蓋部2
0の左右端部には壁部22が立設されており、この壁部
22における本体傾斜部10A側端縁に、各ローラ33
0〜338の回転軸330A〜338Aが支持されてい
る。
【0156】アイドラローラ330〜338も、用紙搬
送用ローラ320〜328と対応するようにして、この
ような各回転軸330A〜338A上に設けられ、何れ
の回転軸においてもそれぞれ適当な間隔を開けて複数ず
つそなえられている。また、回転軸330A〜338A
は、各アイドラローラ330〜338が対応する用紙搬
送用ローラ320〜328にいずれも弾性的に当接する
ように、板ばね等の弾性部材を介して支持されている。
【0157】例えば図25はアイドラローラ332,3
34の支持状態を示す模式的な側面図であり、アイドラ
ローラ332,334は装置蓋部20のフレーム20A
に板ばね352を介して支持され、それぞれ対応する用
紙搬送用ローラ322,324に弾性的に当接するよう
になっている。装置本体10と装置蓋部20とを閉状態
に保持する本体・蓋部ロック機構30は、複数段階の閉
鎖状態を保持しうるようになっているので、この本体・
蓋部ロック機構30を通じて、各アイドラローラ330
〜338の用紙搬送用ローラ320〜328に対する付
勢力やシートガイドと補助シートガイドとの圧接状態が
調整される。
【0158】また、壁部22の上部にはピン32Bが設
けられ、このピン32Bを装置本体10のピン穴32A
に回転自在に嵌合するようにして、装置蓋部20側が装
置本体10に取り付けられている。 (B)シートガイド系 シートガイド700,710,740,750は、用紙
搬送路310上に並んだ用紙搬送用ローラ320〜32
8やアイドラローラ330〜338の前後間ににそなえ
られて、用紙搬送路310を形成している。これらのシ
ートガイド700,710,740,750は、ほぼ直
線状の傾斜搬送路312では、少なくともこの傾斜搬送
路312の鉛直下方側に設けられ、屈曲した用紙反転用
搬送路314では、少なくともこの用紙反転用搬送路3
14の屈曲外側に設けられている。勿論、傾斜搬送路3
12の鉛直上方側や用紙反転用搬送路314の屈曲内側
にも、要所要所にシートガイド(これを補助シートガイ
ドという)が設けられている。
【0159】例えば分離ローラ820の出口付近には図
4に示すようなシートガイド700がそなえられる。こ
のシートガイド700は、図26に示すように、傾斜搬
送路312に合わせて傾斜するようにして装置本体10
側に固定されている。ここでは、シートガイド700に
対して軸704A回りに開閉できるように枢着された補
助シートガイド704を一体にそなえた、シートガイド
装置702として構成されている。なお、図26中、
L.Lは水平線を示す。
【0160】シートガイド700及び補助シートガイド
704は各ガイド面を互いに接近して平行に対向する
が、いずれもその分離ローラ820側の端部(図26
中、左下側)は互いに開口するように用紙搬送路310
の外側へ屈曲形成されており、分離ローラ820側から
の用紙が確実にこれらのシートガイド700及び補助シ
ートガイド704との間に進入するようになっている。
【0161】また、補助シートガイド704は、使用時
には図中に実線で示すようなシートガイド700に接近
した閉位置に弾性的に固定されるが、非使用時には図中
に鎖線で示すようなシートガイド700から離隔した開
位置に回動できるように軸704Aに枢着されている。
即ち、この補助シートガイド704には、閉位置から開
位置へと回動させて対抗するシートガイド700から離
隔させることができるシートガイド離隔移動手段760
が設けられている。
【0162】このシートガイド離隔移動手段760は、
補助シートガイド704の両端部分に一体に設けられた
レバー706と、補助シートガイド704を閉位置に弾
性的に固定するばね機構708とからなり、ばね機構7
08は、図26中に示すレバー706の中間位置706
Aを境に、閉位置側へやや移動させるだけで閉位置側へ
の付勢力を発揮し、開位置側へやや移動させるだけで開
位置側への付勢力を発揮する。
【0163】したがって、閉位置にある補助シートガイ
ド704は、レバー706を図中P1方向へ中間位置7
06Aを越えるように移動させることで、開位置に開
き、逆に、開位置にある補助シートガイド704は、レ
バー706を図中P2方向へ中間位置706Aを越える
ように移動させることで、閉位置に閉まって、この後
は、ばね機構708の弾性力でこの閉位置を保持するよ
うに付勢される。
【0164】例えば用紙ジャムが生じたときなどには、
このようにして、補助シートガイド704を開放するこ
とで、詰まった用紙を容易に除去できるのである。この
ようなシートガイドは、用紙搬送路310上の各ローラ
間にそれぞれ設置されるが、光学式画像読み取りユニッ
ト410の読み取り点422の部分に装備されるシート
ガイド710,740については、単に用紙を案内する
だけでなく、画像読み取りユニット410で読み取りを
行なうための用紙40の色基準(一般には、白基準)を
与える役目もある。
【0165】例えば第1光学式画像読み取りユニット4
12の読み取り点422の部分に装備されるシートガイ
ド710は、図4,図7,図12に示すように、画像読
み取りユニット412に対向した傾斜搬送路312上の
画像読み取りユニット412とは反対側に設けられ、読
み取り点422の裏面に相当する位置に、用紙40の色
基準を与える裏当て部712が用紙を案内する用紙走行
部714に対して段部716をつけることにより凹設さ
れている。
【0166】このように裏当て部712が凹設されるの
は裏当て部712の汚れを防止するためである。つま
り、用紙走行部714のように用紙をガイドすると、用
紙の紙粉や用紙に印字されたインクの汚れ等が付着する
ことがあり、用紙40の色基準となる裏当て部712に
紙粉や汚れが付着すると、色基準が変化してしまうの
で、このような不具合を回避するように、裏当て部71
2を用紙と直接接触しないように凹設しているのであ
る。
【0167】そして、このシートガイド710は、画像
読み取りユニット412の方向に弾性的に押圧されると
ともに、この一方で、画像読み取りユニット412側の
突き当て部材718に当接することにより、所定位置に
規制されている。このように適正位置に規制されたシー
トガイド710により、用紙40が、画像読み取りユニ
ット412に対してその焦点距離に対応した適正な位置
を通過するように案内されるようになっている。なお、
ここでは、図32に示すように、突き当て部材718は
後述する画像読み取りユニット412の蛍光灯ユニット
420に設けられている。
【0168】また、例えば第2光学式画像読み取りユニ
ット414の読み取り点422の部分に装備されるシー
トガイド740は、図4,図7に示すように、画像読み
取りユニット414に対向した傾斜搬送路312上の画
像読み取りユニット412の側に設けられた開口部付き
シートガイドであり、読み取り点422の前面に相当す
る位置には、開口部742が設けられている。また、こ
の開口部742に対向するように、傾斜搬送路312上
の画像読み取りユニット412とは反対側の読み取り点
422の裏面に相当する位置には、用紙40の色基準を
与える裏当て部材752が設けらている。
【0169】つまり、第2光学式画像読み取りユニット
414は傾斜搬送路312よりも鉛直下方に設けられて
いるので、当然ながらシートガイド740は第2光学式
画像読み取りユニット414と傾斜搬送路312との間
に位置する。したがって、第2光学式画像読み取りユニ
ット414が用紙の裏面44の情報を読み取るために、
シートガイド740が妨げになる。そこで、この部分の
シートガイドを開口部付きシートガイド740として、
この開口部742から用紙の裏面44の情報を読み取る
ことができるようになっている。
【0170】このようなシートガイド740は、例えば
図27に示すように構成される。この例では、シートガ
イド740の開口部742にガラス742Aが装着され
ており、ガラス742Aにより用紙の搬送を案内しなが
ら用紙の裏面情報を読み取ることができるようになって
いる。また、このシートガイド740は、第2光学式画
像読み取りユニット414の読み取り点422に整合す
るように位置決めされて、両端部を装置本体10側へ取
り付けられるが、両端部のレバー部740Aを通じて着
脱できるようになっている。
【0171】また、用紙の色基準を与える裏当て部材7
52は、傾斜搬送路312を挟んで第2光学式画像読み
取りユニット414の反対側に設ける必要がある。ここ
では、シートガイド740と対向する補助シートガイド
750の一部(したがって、裏当て部)として裏当て部
材752が構成されている。この補助シートガイド75
0は、例えば図28に示すように構成されて、図24に
示すように、用紙搬送方向の上流側(図24中の右下
方)を固定されて、下流側(図24中の左上方)を傾斜
搬送路312に対する離接方向へ揺動できるように装置
蓋部20に装着されている。裏当て部752は、シート
ガイド710の裏当て部712と同様に、用紙を案内す
る用紙走行部754に対して段756をつけることによ
り凹設されている。
【0172】また、補助シートガイド746の両端部に
は板ばねでできた突き当て部758が設けられ、この突
き当て部758が、シートガイド740(図26参照)
の両端の当接面740Bに弾性的に当接することで、補
助シートガイド750の搬送下流側の揺動が規制され
る。これにより、補助シートガイド750が傾斜搬送路
312に対して適切な位置に弾性的な付勢力で固定され
る。
【0173】なお、これらのシートガイドと補助シート
ガイドとが当接する付勢力は、用紙の搬送抵抗にならな
いように小さなものに設定されるが、前述の本体・蓋部
ロック機構30を通じた装置本体10と装置蓋部20と
の閉鎖状態の調整によって、ローラ330〜338とロ
ーラ320〜328との付勢力と同様に調整することが
できる。
【0174】(C)用紙吐き出しローラ機構 用紙吐き出しローラ機構540は、前述のように、用紙
搬送機構300の終端部に設置され、図29に示すよう
に、駆動力を受けて回動する回転軸546に装着された
用紙吐き出しローラ544をそなえている。ここでは、
用紙搬送用ローラ328の回転軸328Aが用紙吐き出
しローラ544の回転軸546に兼用されており、用紙
吐き出しローラ544の駆動は、ローラ駆動機構340
によって用紙搬送用ローラ328の駆動とともに行なわ
れる。
【0175】用紙吐き出しローラ544は、回転軸32
8A上に適当な間隔で複数配置された搬送ローラ328
の相互間に設けられている。この用紙吐き出しローラ5
44には、外方へ突出した突出部542が設けられる
が、この突出部542は、周外方向へ突出した弁状のも
のであり、対向するアイドラローラ338に当接すると
撓むような弾性可撓材料で構成されている。
【0176】そして、図30に示すように、この突出部
542が、用紙搬送路310の用紙反転用搬送路314
へ突出しながら、この搬送路314上を搬送された用紙
40の後端を、押し上げながら、用紙スタック機構50
0への吐き出しを案内するようになっている。 〔2−3〕画像読み取り機構 光学式画像読み取りユニット410における読み取り点
422からCCD基板436に至る光路418を、鏡4
18A,418B,418Cによる反射を省略して直線
状にした上で用紙幅方向への光路418の広がりがわか
るようにすると、図31に示すように模式化できる。用
紙40の幅方向に並ぶ画像情報は、レンズ432で集め
られて、CCD基板436まで達する。CCD基板43
6はこれらの幅方向に並ぶ情報を捕らえられるように複
数のCCDカメラ436Aを横並べされて構成されてい
る。
【0177】また、レンズ432の前方に設けられたシ
ェーディング補正板430は、用紙40の左右端40
A,40Bに近づくほど画像情報に歪みが生じるので、
これを補正するものである。CCDカメラ436Aは、
暗箱434内に設けられ、CCDドライバで制御されな
がら図示しないビデオゲートをオン状態にすることで画
像情報を検出して、ビデオゲートをオフ状態にすること
で停止する。そして、検出された画像情報はビデオ基板
438に設けられた図示しないビデオ回路へ送られて処
理されるようになっている。なお、ビデオゲートのオン
・オフ制御は、読み取りタイミングを検出する搬送セン
サ616で用紙の通過検出に基づいて行なわれる。
【0178】このようにして光学式画像読み取りユニッ
ト412,414で得られる画像情報は、図7に示すよ
うに、画像情報取出制御手段440により取出制御を行
なわれるが、画像情報取出制御手段440では、用紙先
端部検出手段450での検出結果に応じて画像情報の取
出制御を行なうようになっている。即ち、この用紙先端
部検出手段450は、光学式画像読み取りユニット41
0出力の変化量から用紙先端部46を検出するもので、
画像情報取出制御手段440にそなえられ、用紙40の
先端部46が光学式画像読み取りユニット410に進入
したら画像情報の取出を行なうようになっている。
【0179】また、この実施例では、2つの光学式画像
読み取りユニット412,414が近接して設けられて
いるので、両ユニット412,414で同時に画像の読
み取りを行なう場合がある。このため、用紙の裏面の情
報を読み取る第2光学式画像読み取りユニット414か
らの情報は、一旦、裏面読み取りボード984(図37
参照)のバッファ記憶装置に記憶されて、第1光学式画
像読み取りユニット412からの表面情報が送られた後
に、このバッファ記憶装置から送られるように、画像情
報取出制御手段440で制御が行なわれる。
【0180】また、画像情報取出制御手段440では、
後述する用紙読み取り選択手段としての原稿選択スイッ
チ924Lでの選択結果と、用紙40に付された判別マ
ーク50とに応じて、第1光学式画像読み取りユニット
412及び第2光学式画像読み取りユニット414で得
られた画像情報の取出制御を行なうように構成されてい
る。
【0181】即ち、原稿選択スイッチ924Lでは両面
読み取りを行なうか、片面読み取りを行なうかを選択で
き、画像情報取出制御手段440では、この選択結果に
基づいて読み取り制御を行なう。ところが、用紙が、両
面読み取りの必要なものと片面読み取りのみでよいもの
とが混在する場合があり、この場合には、混在する読み
取りの異なる用紙に付された判別マーク50により、他
と異なった読み取りを行なう。なお、判別マーク50
は、片面読み取りであるのか両面読み取りであるのかを
判別するもので、本来読み取りを行なうべき画像情報と
区別できるように、例えば図13に示すように用紙40
の先端隅部などの読み取りエリヤ外に付す。
【0182】これにより、例えば、両面読み取り原稿の
中に片面読み取り原稿が混在する場合、少ない片面読み
取り原稿に片面読み取りである判別マーク50を付し、
原稿選択スイッチ924Lを通じて用紙40の両面を読
む旨を選択すると、通常は、第1光学式画像読み取りユ
ニット412及び第2光学式画像読み取りユニット41
4で用紙の両面の画像情報を読み取りを行ない、判別マ
ーク40のある原稿については、第1光学式画像読み取
りユニット412及び第2光学式画像読み取りユニット
414のいずれかで用紙の表面又は裏面のみの画像情報
を読み取りを行なう。
【0183】逆に、片面読み取り原稿の中に両面読み取
り原稿が混在する場合、少ない両面読み取り原稿に両面
読み取りである判別マーク50を付し、原稿選択スイッ
チ924Lを通じて用紙40の片面を読む旨を選択する
と、通常は、第1光学式画像読み取りユニット412又
は第2光学式画像読み取りユニット414で用紙の表面
又は裏面のみの画像情報を読み取りを行ない、判別マー
クのある原稿については、第1光学式画像読み取りユニ
ット412及び第2光学式画像読み取りユニット414
で用紙の両面の画像情報を読み取りを行なう。
【0184】また、画像情報取出制御手段440には、
このような用紙40に付された判別マーク50の画像を
消去して、本来読み取りを行なうべき画像情報のみを出
力するように、判別マーク画像消去手段460がそなえ
られている。ところで、装置本体10又は装置蓋部20
には、これらの光学式画像読み取りユニット412,4
14を取り付けるためにほぼ同様な大きさ及び形状の上
部取付スペース(表面読み取りユニット用スペース)2
6及び下部取付スペース(裏面読み取りユニット用スペ
ース)16が確保されている(図4参照)。この一方
で、光学式画像読み取りユニット410としては、性能
的には異なるが大きさや形状はほぼ共通になっている複
数の仕様のものが用意されている。
【0185】この例では、表面読み取り用の光学式画像
読み取りユニット412と裏面読み取り用の光学式画像
読み取りユニット414とを共通仕様のものとしている
が、上記の構成により、例えば表面読み取り用のものを
裏面読み取り用のものよりも高性能のものにするなど、
表面読み取り用の光学式画像読み取りユニット412と
裏面読み取り用の光学式画像読み取りユニット414と
を、仕様の異なるものとするのも容易である。
【0186】また、各光学式画像読み取りユニット41
0には、上部取付スペース26に設置されると表面読み
取り用として設置されたことを検出でき、下部取付スペ
ース16に設置されると裏面読み取り用として設置され
たことを検出できる手段(表面用裏面用検出手段)63
0がそなえられている。この検出手段630で検出され
た情報は、画像情報取出制御手段440に送られて、画
像情報の取出制御に用いられる。
【0187】なお、この検出手段630は、例えば、上
部取付スペース26のみに表面用検出突起(図示略)を
設け、下部取付スペース16のみに裏面用検出突起(図
示略)を設け、これに対して、各光学式画像読み取りユ
ニット410には、上部取付スペース26へ取り付ける
と、表面用検出突起が自動的に当接してオン状態となる
表面用検出スイッチ(図示略)と、下部取付スペース1
6へ取り付けると、裏面用検出突起が自動的に当接して
オン状態となる裏面用検出スイッチ(図示略)とを設け
ることで構成できる。
【0188】ところで、この光学式画像読み取りユニッ
ト410では、読み取り点422を明るくするために、
蛍光灯ユニット420が設けられるが、この蛍光灯ユニ
ット420は、例えば図32,図33に示すように構成
されている。つまり、蛍光灯ユニット420は、取付用
ベース424に蛍光灯426を装着されたもので、図3
2に示すように、この取付用ベース424の両端にはソ
ケット424Aが突設されており、蛍光灯424はこれ
らのソケット424A間に装着されている。取付用ベー
ス424自体は、図33に示すように、傾斜搬送路31
2に対して傾斜するように装着され、CCDカメラ43
6Aに至る光路418が確保されている。
【0189】蛍光灯426の背面には、図33に示すよ
うに、蛍光灯426を覆うようにヒータ428が設けら
れている。このヒータ428の蛍光灯426側内面は蛍
光灯426の光を読み取り点422に集めるような反射
板428Aとして形成され、ヒータ428の背面側に発
熱体428Bそなえられている。一般に蛍光灯426は
低温下では発光が弱いため、起動後は蛍光灯426が温
まるまで読み取り点422を十分に照明することができ
ないが、この蛍光灯ユニット420では、発熱体428
Bを通じて光灯426を温めるため、起動後速やかに蛍
光灯426が温まり十分な光量で読み取り点422を照
明することができるのである。
【0190】また、取付用ベース424の光路418側
には、蛍光灯426を覆うようにランプハウス424B
が取り付けられており、ランプハウス424Bの内面は
蛍光灯426の光を読み取り点422に集める反射板4
24Cとして形成されている。勿論、このランプハウス
424Bには、光路418を遮らないようにスリット4
24Dが設けられている。
【0191】さらに、取付用ベース424の傾斜搬送路
312側には、前述の突き当て部材718が傾斜搬送路
312に向けて揺動しうるように弾性的に支持されて取
り付けられている。この突き当て部材718は、前述の
ように、シートガイド710を所定位置に規制するが、
突き当て部材718の蛍光灯426側の面は、蛍光灯4
26の光が読み取り点422以外に漏れないように反射
させる反射板としても機能している。
【0192】〔2−4〕スタック機構 用紙スタック機構500の用紙スタッカ510は、図3
4,図35に示すように、底部のスタッカテーブル52
0をそなえ、用紙40の吐き出し側である奥端部に端部
フレーム522をそなえている。この端部フレーム52
2の上部には、用紙後端ガイド機構550を構成する用
紙後端ガイド部材552が突設されている。
【0193】この用紙後端ガイド部材552はそのガイ
ド面552Aで、用紙スタッカ510内にスタックされ
る用紙40の後端48を案内して、用紙40をスタッカ
テーブル520上に所定の姿勢でスタックさせる。スタ
ッカテーブル520には、その上下位置の調整を行なえ
るように、用紙スタッカ位置可変機構530が設けられ
ている。ここでは、スタッカテーブル520は端部フレ
ーム522に取り付けられるが、このスタッカテーブル
520は端部フレーム522にから着脱させながら、上
下の位置調整を行なえるように、用紙スタッカ位置可変
機構530が構成されている。
【0194】つまり、スタッカテーブル520の前端
〔用紙吐き出し側端〕には嵌合突起526が左右に対を
なして設けられ、端部フレーム522にはこれらの嵌合
突起526に対応して挿入孔522Aが左右に対をなし
て設けられている。そして、各嵌合突起526を挿入孔
522Aに差し込むことで、スタッカテーブル520が
端部フレーム522に取り付けられ、各嵌合突起526
を挿入孔522Aから外すことで、スタッカテーブル5
20が端部フレーム522から取り外される。
【0195】用紙スタッカ位置可変機構530は、この
ようなスタッカテーブル520の取付構造と、左右に対
をなす挿入孔522Aを上下に複数組(この例では、3
組)設けた構造とにより構成されている。すなわち、こ
れらの上下の挿入孔522Aを選択して嵌合突起526
を差し込むことで、スタッカテーブル520の上下位置
調整を行なえるのである。
【0196】また、スタッカテーブル520には、用紙
吐き出し方向に摺動しうるスライド部512が設けら
れ、このスライド部512には、用紙ストッパ514が
起伏可能に設けられている。この用紙ストッパ514は
スタッカテーブル520の用紙吐き出し側端部に設けら
れ、図中に鎖線で示すように用紙ストッパ514を起こ
すことで用紙40が吐き出し方向へ移動してしまうのを
規制するが、特に、この用紙の移動規制が不要なときに
は用紙ストッパ514を倒しておくことで、スタッカテ
ーブル520を広く使用することができる。
【0197】また、用紙の長さ(吐き出し方向の長さ)
が大きければ、スライド部512を図中に鎖線で示すよ
うに引き出すことで、スタッカテーブル520が広くな
る。この場合も、用紙ストッパ514を起こすことで用
紙の移動が規制され、特に、用紙の移動規制が不要なと
きには用紙ストッパ514を倒しておくことで、スタッ
カテーブル520をさらに広く使用できる。
【0198】さらに、スタッカテーブル520には、用
紙幅方向に摺動しうる左右一対のスライド部516が設
けられ、各スライド部516には用紙ストッパ518が
起伏可能に設けられている。これにより、スライド部5
16を移動させながら、用紙ストッパ518を用紙40
の幅に合わせることで、吐き出された用紙の幅方向の位
置も適正に規制される。勿論、用紙40の幅が大きく
て、スライド部516を最大に移動させても左右の用紙
ストッパ518内に収まらなければ、用紙ストッパ51
8を倒すことで、スタッカテーブル520の最大幅を利
用できる。この時には、スタッカテーブル520の両側
部に立設する装置蓋部の壁面24(図5参照)が左右の
用紙ストッパ518に代わって用紙の幅方向の位置を規
制する。
【0199】〔2−5〕制御系 (A)操作パネル 操作パネル920には、図36に示すように、電源入力
表示ランプ922A,読み取り可能表示ランプ922
B,チェックランプ922Cの表示ランプ類や、各種情
報を文字表示する液晶ディスプレイ922Dが設けられ
ている。液晶ディスプレイ922Dには、例えば操作入
力の情報や、エラーメッセージ等が適宜表示されるよう
になっている。
【0200】また、複数(ここでは、モード1とモード
2の2つ)の自動読み取りモードから1つを設定する挿
入モード選択手段としての自動読み取りモード設定スイ
ッチ924A,924B,手挿入モードを設定する挿入
モード選択手段としての手挿入モード設定スイッチ92
4C,自動読み取りモードで装置を起動させるスタート
スイッチ924D,装置を停止させるストップスイッチ
924Eが設けられている。
【0201】なお、モード1とモード2との違いは、例
えば搬送速度(読み取り速度)の違い等がある。また、
自動読み取りの際には、これらのモード1又はモード2
のいずれかを選択した上でスタートスイッチ924Dを
押下することで装置が起動し、手挿入の際には、手挿入
モード設定スイッチ924Cを押下することで装置が起
動するようになっている。
【0202】さらに、原稿サイズ入力スイッチ924
F,読み取り濃度設定スイッチ924G,読み取り密度
設定スイッチ924H,ランドスケープスイッチ924
J,中間調(ハーフトーン)設定スイッチ924K,原
稿選択スイッチ(用紙読み取り選択手段)924Lがそ
なえられている。原稿選択スイッチ924Lは、原稿の
両面の読み込みを行なうか、表面のみ又は裏面のみの片
面の読み込みを行なうかを設定しうるスイッチである。
【0203】(B)制御系統の全体構成 図37は、前述の各機構部分とこれを制御する制御部と
を模式的に示すブロック図であり、制御部930には、
機構部の機械的な作動を制御する制御回路を装備した機
構部制御手段(メカドライバ)932と、画像読み取り
系の作動を制御する制御回路を装備した画像読み取り系
制御手段(マザーボード)934とがそなえられ、画像
読み取り系制御手段934には外部電源を所要の電圧に
変圧する電源調整部940A,940Bが接続される。
【0204】機構部制御手段932は、画像読み取り系
制御手段934を通じた指令信号や機構部側の各センサ
類からの検出情報にしたがって、搬送系(即ち、給紙機
構200,用紙搬送機構300,用紙スタック機構50
0等)やランプユニット420のヒータ428や蛍光灯
426のインバータの作動を制御する。また、制御部自
体の冷却ファン936の作動も制御する。前述の給紙ホ
ッパ位置制御手段(モータ制御手段)280や給紙ロー
ラ駆動機構制御手段としてのピッククラッチ制御手段2
50や分離クラッチ制御手段858やローラ駆動機構制
御手段350は、この機構部制御手段932にそなえら
れる。
【0205】画像読み取り系制御手段934は、操作パ
ネル920の設定情報や機構部制御手段932からの情
報に基づいて、第1光学式画像読み取りユニット412
及び第2光学式画像読み取りユニット414の各CCD
ドライバユニット,ビデオ回路や裏面読み取りボード9
44の作動の制御、及び、出力用インターフェースボー
ド938への出力を制御する。前述の画像情報取出制御
手段440,用紙先端部検出手段450,判別マーク画
像消去手段460はこのような画像読み取り系制御手段
934にそなえられる。
【0206】そして、このような機構部制御手段932
や画像読み取り系制御手段934を通じて、給紙ホッパ
位置制御手段280や給紙ローラ駆動機構制御手段25
0や分離クラッチ制御手段858やローラ駆動機構制御
手段350が、画像情報取出制御手段440と制御タイ
ミングを同期させながら、各制御を行なうようになって
いる。
【0207】また、図7に示すように、用紙搬送路31
0の終端部の近くに、エンドーサ(裏書きプリンタ)9
42が設けられる場合には、図37に示すように、この
プリンタ942のドライバも画像読み取り系制御手段9
34を通じて制御され、その他、拡張メモリボートや補
助プリント板(IPC−2)が設けられる場合も、これ
らは画像読み取り系制御手段934を通じて制御され
る。
【0208】3.動作説明 このように構成された画像読み取り装置は、以下のよう
に作動する。ホッパモータ242,ピッククラッチ23
8,分離クラッチ854,搬送モータ342の作動、及
び、画像情報取出制御手段440による制御は、例えば
図38〜図43のタイムチャートに示すようにして行な
われる。
【0209】まず、ホッパモータ242の制御について
説明すると、制御開始時には、図38に示すように、初
期化モードの制御が行なわれる。つまり、例えば装置の
電源入力等の装置の作動開始指令(即ち、制御開始指
令)に呼応して、ホッパモータ242がホッパテーブル
212を下げる方向へ回動する。そして、ホッパテーブ
ル212が最下位置に達するとボトムセンサ622がオ
フ(オープン)からオン(クローズ)に切り替わり、ホ
ッパモータ242はこのボトムセンサ622の検出信号
を受けて停止する。勿論、制御開始指令時に、既にホッ
パテーブル212が最下位置にありボトムセンサ622
がオン(クローズ)であれば、この制御は行なわない。
【0210】この後のホッパモータ242の制御は、設
定されたスイッチの情報に応じて、自動読み取りモード
と手挿入モードとに分けられる。ホッパテーブル212
内に用紙42をセットされ、自動読み取りモードが選択
されて、スタート操作(スタートボタン押下操作)が行
なわれると、図39に示すように、ホッパモータ242
がホッパテーブル212を上げる方向へ回動する。そし
て、ホッパテーブル212内の用紙の上端高さがホッパ
テーブル212の最下位置に対応した状態(ボトム位
置)から上昇していき、ホッパエンプティセンサ610
をオン(紙有り)となり、規定高さに達すると、給紙セ
ンサ612がオン(紙有り)となる。
【0211】給紙センサ612がオンになってから、さ
らにオーバラン量L1分だけややホッパテーブル212
を上げたところで、ホッパモータ242が停止する。こ
の後は、後述する給紙及び搬送の操作が行なわれながら
画像読み取りが実行されるが、この過程で、用紙40が
給紙されていくにしたがって、用紙の上端高さが減少し
ていくので、やがて給紙センサ612がオフとなり、こ
れに応じて、再びホッパモータ242がホッパテーブル
212を上げる方向へ回動する。
【0212】そして、ホッパテーブル212内の用紙の
上端高さが再び上昇していき、規定高さに達して、給紙
センサ612がオン(紙有り)とする。このような動作
が、繰り返されながら、用紙の上端高さが常に一定範囲
(オーバラン量L1の範囲)内に制御されながら、給紙
及び搬送を行ないながらの画像読み取りの動作が実行さ
れる。
【0213】一方、手挿入モードのスイッチ操作(手挿
入ボタン押下操作)が行なわれると、図40に示すよう
に、ホッパモータ242がホッパテーブル212を上げ
る方向へ回動する。そして、ホッパテーブル212が上
昇していきその上端高さが規定高さに達すると、給紙セ
ンサ612がオン(紙有り)となる。給紙センサ612
がオンになってから、さらにオーバラン量L2分分だけ
ややホッパテーブル212を上げたところで、ホッパモ
ータ242が停止する。この後は、ホッパモータ242
は停止して、ホッパテーブル212はこの状態を保持す
る。そして、ホッパエンプティセンサ610のオン・オ
フ状態からもわかるように、用紙の手挿入が行なわれ
る。
【0214】つぎに、ピッククラッチ238,分離クラ
ッチ854,搬送モータ342の作動、及び、画像情報
取出制御手段440による制御についてホッパモータ2
42の動きとともに説明すると、図41に示すように、
給紙ホッパ210内に用紙40をセットして画像読み取
りの開始を指示するリードコマンドが発せられる(時点
T1)。この初期段階では、給紙ホッパ210が給紙位
置になっていないので給紙センサ612はオフになって
いる。また、ホッパエンプティセンサ610も用紙無し
の状態となっている。
【0215】給紙センサ612がオフなので、ホッパモ
ータ242が作動して、給紙ホッパ210を給紙位置ま
で上昇させる(時点T2)。これで、給紙センサ612
がオンになるので、ホッパモータ242は停止し、ピッ
ククラッチ238,分離クラッチ854がオンに結合さ
れる。この後、これらのクラッチ238,854が確実
に結合されるまでの僅かなタイムラグ(この例では30
ms)をおいて(時点T3)、搬送モータ342が起動す
る。この搬送モータ342の作動により、ピッククラッ
チ238及び分離クラッチ854を介してピックローラ
220及び分離ローラ820が回動して、1枚目の用紙
を搬送する。
【0216】搬送モータ342は、速度V1 (例えば、
12〜13cm/s)の低速モードと速度V2 (例えば、約
50cm/s)の高速モードとこれらの中間的な速度の車速
モード(中速モード)とを設定することができ、給紙開
始時の1枚目の用紙については、まず、低速モードで作
動する。したがって、ピックローラ220及び分離ロー
ラ820の搬送速度も低速となる。
【0217】この搬送中の用紙の先端が搬送センサ61
4を通過すると搬送センサ614がこれを検知してオン
となり(時点T4)、ピッククラッチ238がオフに結
合解除される。この時点では、用紙は既に分離ローラ8
20で駆動できる位置にあり、用紙は、この後この分離
ローラ820により駆動される。ついで、この搬送中の
用紙の先端が搬送センサ616を通過すると搬送センサ
616がこれを検知してオンとなり(時点T5)、分離
クラッチ854がオフに結合解除される。この時点で
は、用紙は既に搬送ローラ320で駆動できる位置にあ
り、用紙は、この後この搬送ローラ320によって駆動
され、さらに、これに連続する搬送ローラ322〜32
8によって駆動される。この時点T5では、まだ、搬送
モータ342が低速モードであるため、搬送ローラ32
0自体の搬送速度は低速である。
【0218】また、この搬送センサ616は読み取りタ
イミングを検出するセンサでもあり、この搬送センサ6
16で用紙の通過が検出されるとこれに基づいてリード
コマンドが発せられる(時点T6)。このリードコマン
ドを受けると、搬送モータ342が低速モード(速度V
1 )から高速モード(速度V2 )に達するように加速し
ていく。したがって、搬送ローラ320〜328の回転
速度、即ち、搬送速度も同時に加速していって高速搬送
に移行する。
【0219】そして、用紙先端が搬送センサ616を通
過してから、所定の時間t3 を経過した時点T7で、用
紙の表の情報を読み取る第1光学式画像読み取りユニッ
ト412を読み取り状態(即ち、ビデオゲートオン状
態)とし、用紙先端が搬送センサ616を通過してか
ら、所定の時間t4 を経過した時点T8で、用紙の裏の
情報を読み取る第2光学式画像読み取りユニット414
を読み取り状態(即ち、ビデオゲートオン状態)とす
る。
【0220】なお、上記の所定の時間t3 ,t4 は、用
紙が搬送センサ616から各読み取り点412A,41
4Aまで用紙が通過する時間であり、搬送センサ616
から各読み取り点412A,414Aまで距離L1 ,L
2 とこの時の搬送ローラ320による搬送速度V2 とか
ら、次式で与えられる。 t3 =L1 /V2 ,t4 =L2 /V2 この画像読み取りの途中で(時点T9,T10)、搬送
センサ614,616を用紙後端が通過することで、搬
送センサ614,616はオンからオフへと切り替わ
る。
【0221】また、このように読み取られた画像情報
は、画像情報取出制御手段440により取り出し制御を
行なわれるが、この画像の取り出しは、用紙先端部検出
手段450で、用紙40の先端部46が光学式画像読み
取りユニット410に進入したら行なわれる。そして、
各画像読み取りユニット412,414では、それぞれ
画像読み取りに要する時間t5 が経過したところ(時点
T11,T12)で、ビデオゲートをオンからオフへと
切り替えて、読み取りを完了する(Read Complete )。
なお、この時間t5 は読み取りライン数と積分時間との
積(t5 =読み取りライン数×積分時間)として与えら
れる。
【0222】このようにして、1枚目の用紙は搬送ロー
ラ320〜328により高速モードで駆動されながら、
この途中で画像読み取りユニット412,414で表面
及び裏面の画像読み取りを行なわれて、搬送ローラ32
8及び用紙吐き出しローラ544で駆動されて用紙スタ
ッカ510へスタックされていく。この1枚目の用紙の
読み取りを完了すると、この直後にスタートコマンドが
発せられ、これに呼応して、2枚目の用紙の搬送及び読
み取りが行なわれる。この2枚目以降については、図4
2に示すように動作する。
【0223】つまり、この例では、スタートコマンドの
指令時(時点T13)と同時に、給紙ホッパ210が給
紙位置にある(即ち、給紙センサ612がオンである)
ので、スタートコマンドの指令と同時に、ピッククラッ
チ238,分離クラッチ854がオンに結合される。搬
送モータ342は高速モードで作動し続けているので、
クラッチ238,854の結合により、ピックローラ2
20及び分離ローラ820が比較的高速で回動して、2
枚目の用紙を搬送する。勿論、この時には、搬送ローラ
320〜328も搬送モータ342とともに高速で回動
している。
【0224】そして、これ以降は、1枚目の用紙とほぼ
同様に、この2枚目の用紙の搬送及び読み取りが行なわ
れるが、この2枚目以降の用紙については、搬送モータ
342がはじめから高速モードで作動しているため、用
紙の駆動の主体を分離ローラ820から搬送ローラ32
0に渡す時点で一時的に搬送モータ342の速度を低減
制御している点が異なっている。
【0225】つまり、ピックローラ220及び分離ロー
ラ820が比較的高速で給紙・搬送された2枚目の用紙
の先端が、搬送センサ614を通過すると搬送センサ6
14がこれを検知してオンとなり(時点T15)、ピッ
ククラッチ238がオフに結合解除され、用紙は、この
後分離ローラ820により駆動される。さらに、この2
枚目の用紙の先端が搬送センサ616を通過すると搬送
センサ616がこれを検知してオンとなり(時点T1
9)、分離クラッチ854がオフに結合解除されるが、
この時点T19の前後(時点T17〜時点T20の
間)、搬送モータ342が高速モードから中速モードに
一時的に速度を抑えられる。
【0226】このような速度抑制制御は、搬送センサ6
14がオンになってから所要時間が経過した時点T16
(用紙の先端が搬送センサ616を通過するよりも前の
時点)で開始して、速度が中速に低下した時点T17か
ら所定時間(例えば50ms)経過した時点T20までこ
の速度をホールドすることにより行なう。この速度抑制
制御により、用紙の駆動主体が分離ローラ820から搬
送ローラ320に切り替わりの際に、搬送ローラ320
及び搬送ローラ320の搬送速度が抑制されて、分離ロ
ーラ820から搬送ローラ320への切替が滑らかに行
なわれ、用紙のジャム等のトラブルの原因が低減する。
【0227】また、この間にリードコマンドが発せられ
(時点T18)、1枚目の場合と同様に、用紙先端が搬
送センサ616を通過してから、所定の時間t3 を経過
した時点T21で、用紙の表の情報を読み取る第1光学
式画像読み取りユニット412を読み取り状態(ビデオ
ゲートオン状態)とし、用紙先端が搬送センサ616を
通過してから、所定の時間t4 を経過した時点T22
で、用紙の裏の情報を読み取る第2光学式画像読み取り
ユニット414を読み取り状態(ビデオゲートオン状
態)とする。なお、上記の所定の時間t3 ,t4 は、前
述と同様に与えられる。
【0228】この画像読み取りの途中で(時点T23,
T24)、搬送センサ614,616を用紙後端が通過
することで、搬送センサ614,616はオンからオフ
へと切り替わる。そして、各画像読み取りユニット41
2,414では、それぞれ画像読み取りに要する時間t
5 が経過したところで、ビデオゲートをオンからオフへ
と切り替えて、読み取りを完了する(Read Complete
)。なお、この時間t5 も前述と同様に与えられる。
【0229】このようにして、2枚目以降の用紙は搬送
ローラ320〜328により高速モードで駆動されなが
ら、この途中で画像読み取りユニット412,414で
表面及び裏面の画像読み取りを行なわれて、1枚目と同
様に、搬送ローラ328及び用紙吐き出しローラ544
で駆動されながら用紙スタッカ510へスタックされて
いく。
【0230】また、この途中で、給紙ホッパ210内の
用紙40の減少で給紙センサ612がオフになると(図
42中の時点T14)、給紙ローラ220,分離ローラ
820の作動や搬送モータ342の速度抑制制御が終わ
った時点(T27)で、ホッパモータ242を作動さ
せ、給紙ホッパ210を給紙位置まで上昇させる(時点
T2)。このような給紙ホッパ210の高さ制御は、給
紙・搬送を行ないながら、用紙40の減少で給紙センサ
612がオフなる毎に行なわれる。
【0231】そして、給紙ホッパ210内の用紙40が
減少して、給紙ホッパ210内のが空になると、図43
に示すように、ホッパエンプティセンサ610がオフ
(用紙有り)からオン(用紙無し)に切り替わり(時点
T28)、次いで、搬送センサ616がオン(用紙通過
中)オフ(用紙通過完了)に切り替わる(時点T2
9)。この後、搬送路下流の第2光学式画像読み取りユ
ニット414のビデオゲートがオンからオフへと切り替
わり、同時にリードコマンドもオンからオフへと切り替
わって(時点T30)、さらに、排出センサ618がオ
ン(用紙通過中)オフ(用紙通過完了)に切り替わる
(時点T31)。搬送モータ342は、この排出センサ
618がオフに切り替わってから、所定時間t8 経過後
に、給電オフの停止状態とされる。この所定時間t
8 は、用紙40が排出センサ618からスタッカ500
まで搬送される時間に相当する。
【0232】なお、用紙の片面のみの画像読み取りにつ
いては、例えば用紙の表のみの読み取りを行なう場合に
は、図41,図42の画像読み取りユニット412のビ
デオゲートの読み取りを終えたところで、読み取り完了
(Read Complete )とし、速やかに次の制御に進む。こ
のようにして、用紙の搬送及び画像読み取りが、ホッパ
エンプティセンサ610,給紙センサ612,搬送セン
サ614,616,排出センサ618に基づいて行なわ
れるので、画像の読み取り動作を用紙の搬送状態に応じ
て適切に行なえ、高速な画像読み取りに好適である。ま
た、万一、用紙搬送路の途中で用紙ジャム(紙詰まり)
が生じた場合にも、これを速やかに検出しながら、装置
の動作停止を速やかに実行できる。
【0233】また、ローラ駆動機構制御手段350及び
画像情報取出制御手段440による制御タイミングが同
期されるので、画像読み取りの処理速度を高速化した場
合にも、用紙搬送動作と画像読み取り動作とを確実に行
なえる。さらに、第1光学式画像読み取りユニット41
2で用紙40の表面情報の読み取りを光学的に行ない、
第2光学式画像読み取りユニット414で用紙40の裏
面情報の読み取りを行なうので、この点からも、用紙の
両面の画像情報の読み取りを速やかに行なえるようにな
り、両面原稿の処理速度が大幅に向上する。
【0234】また、画像の取り出しは、用紙先端部検出
手段450で、用紙40の先端部46が光学式画像読み
取りユニット410に進入したら行なわれるので、画像
の取り出しを無駄なく速やかに行なえ、画像読み取りの
処理速度の高めやすい利点がある。さらに、この画像情
報取出制御手段440では、用紙読み取り選択手段とし
ての原稿選択スイッチ924Lでの選択結果と、用紙4
0に付された判別マーク50とに応じて、第1光学式画
像読み取りユニット412及び第2光学式画像読み取り
ユニット414で得られた画像情報の取出制御を行なう
ので、この点でも、画像の取り出しを無駄なく速やかに
行なえ、画像読み取りの処理速度の高めやすい利点があ
る。
【0235】例えば、両面読み取り原稿の中に片面読み
取り原稿が混在する場合、少ない片面読み取り原稿に片
面読み取りである判別マーク50を付し、原稿選択スイ
ッチ924Lを通じて用紙40の両面を読む旨を選択す
ると、通常は、第1光学式画像読み取りユニット412
及び第2光学式画像読み取りユニット414で用紙の両
面の画像情報を読み取りを行ない、判別マーク40のあ
る原稿については、第1光学式画像読み取りユニット4
12及び第2光学式画像読み取りユニット414のいず
れかで用紙の表面又は裏面のみの画像情報を読み取りを
行なう。
【0236】これにより、画像の取り出しを無駄なく速
やかに行なえる。勿論、片面読み取り原稿の中に両面読
み取り原稿が混在する場合も、少ない両面読み取り原稿
に両面読み取りである判別マーク50を付し、原稿選択
スイッチ924Lを通じて用紙40の片面を読む旨を選
択することで、同様の利点を得られる。勿論、両面読み
取り原稿と片面読み取り原稿とが混在していなければ、
原稿選択スイッチ924Lでの選択により、画像の取り
出しを無駄なく速やかに行なえる。
【0237】また、判別マーク画像消去手段460によ
り、用紙40に付された判別マーク50の画像が消去さ
れて、本来読み取りを行なうべき画像情報のみを出力す
るので、判別マークが画像取出の妨げにはならない。さ
らに、この実施例では、表面読み取り用の光学式画像読
み取りユニット412と裏面読み取り用の光学式画像読
み取りユニット414とを共通仕様のものとしているの
で、用紙の表面情報及び裏面情報の読み取りの精度が均
一になり、また、装置の部品を共通化できて、装置の製
造にかかるコストを削減できる。
【0238】また、表面読み取り用の光学式画像読み取
りユニット412と裏面読み取り用の光学式画像読み取
りユニット414とを、仕様の異なるものとするのも容
易なので、画像情報の読み取りの精度を要しない側の読
み取り面については精度的には低くてもコスト的に優れ
た光学式画像読み取りユニットを用いるようにするな
ど、読み取り精度とコストとの両面をバランスさせるこ
とができる。また、用途に対応させながら、製品の種類
を低コストでしかも容易に増加させることができる利点
がある。
【0239】また、表面用裏面用検出手段630によ
り、各光学式画像読み取りユニットが用紙表面用のもの
か用紙裏面用のものか適切に判断され、読み取り情報を
適切に処理できる。また、本画像読み取り装置では、そ
の構造的な特徴から以下のような作用及び効果も得るこ
とができる。
【0240】つまり、給紙機構200に続く用紙搬送路
310は、水平な搬送路をそなえることなく、傾斜搬送
路312と用紙反転用搬送路314とから構成されるの
で、用紙搬送路310に要する奥行きスペースが縮小さ
れ、装置を小型化できる効果がある。また、ホッパ機構
200からスタッカ機構300までの用紙搬送を速やか
に行なうことができ、高速で画像読み取りを行なうこと
ができる利点がある。勿論、このスペース縮小により、
用紙ホッパや用紙スタッカを大きなものにでき、大型用
紙の読み取りにも対処しやすい。
【0241】また、用紙搬送用ローラ320〜328の
表面には、微細な粒子を溶着されているので、この微細
な粒子により、外表面の摩擦係数が高まって、用紙の搬
送時の用紙の滑りが回避され、高速での画像読み取りを
円滑に行ないやすい。さらに、シートガイド700,7
10,740,750等の用紙走行部により、用紙40
の走行が案内されるので、用紙ジャムを生じにくい。ま
た、これらのシートガイドにそなえられる裏当て部71
2,752により用紙40の色基準が与えられるが、こ
の裏当て部712,752は用紙走行部714,754
に対し段716,756をつけることにより凹設されて
いるので、用紙40が裏当て部712,752に直接接
触しなくなり、用紙40の通過による裏当て部712,
752の汚れが回避され、用紙40の色基準が適切に与
えられる。したがって、長期に亘って画像読み取りの精
度を確保でき、装置のメンテナンスも容易になる。
【0242】また、シートガイド710,750が、画
像読み取りユニット410に方向に弾性的に押圧され、
且つ、突き当て部材に当接しているので、シートガイド
710,750が画像読み取りユニット410に対して
より確実に所定位置に規制され、用紙40が、画像読み
取りユニット410に対してその焦点距離に対応した適
正な位置に案内されて、画像読み取りユニット410に
よる用紙40の情報の読み取り解像度や倍率の誤差が回
避される。勿論、シートガイド710,750にそなえ
られる裏当て部712,752も画像読み取りユニット
410に対する位置が適正に保持され、用紙40の色基
準も適切に与えやすい。
【0243】さらに、第2光学式画像読み取りユニット
414は傾斜搬送路312よりも鉛直下方に設けられて
いるが、この第2光学式画像読み取りユニット414と
傾斜搬送路312との間に設けられたシートガイド74
0には、開口部742が設けられるので、シートガイド
740による用紙の案内を行ないながらこの開口部74
2から用紙の裏面44の情報を読み取ることができる。
【0244】特に、この実施例では、開口部742にガ
ラス742Aが設けられているので、このガラス742
Aにより開口部742においても用紙の搬送を案内する
ことができ、用紙の搬送性能を向上させている。本体・
蓋部ロック機構30を通じて、装置本体10と装置蓋部
20とを閉状態を保持する態様を調整することで、各ア
イドラローラ330〜338の用紙搬送用ローラ320
〜328に対する付勢力やシートガイドと補助シートガ
イドとの圧接状態が調整され、用紙の種類に応じた適正
な搬送力に容易に調整できる。用紙の搬送をミスのない
確実なものにできる利点がある。
【0245】また、この実施例の用紙分離機構800
は、分離ローラ820と、この分離ローラ820の下方
に分離ローラ820と対向するように配置された回転体
830としての無端ベルト838との間で最上端の1枚
のみを他と分離して取り出す構造なので、この最上端の
1枚と以下の用紙との分離が極めて確実に行なわれる利
点がある。
【0246】この用紙分離機構の動作およびこの用紙分
離の利点を、他の構造の用紙分離機構800Aと対比し
つつ、図81を参照しながら説明する。まず、比較対照
する用紙分離機構800−1を説明すると、図81の
(B)に示すように、この機構800−1では、用紙は
下方のものから給紙されるようになっており、ピックバ
ネ220−2で枚数規制されながら、給紙ローラ220
−1でピックされた後に、分離ローラ820−1とパッ
ド820−2との間で分離される。この分離は次のよう
に行なわれる。
【0247】すなわち、パッド820−2は付圧された
状態で常に分離ローラ820−1もしくは用紙40と接
触しており、例えば図81の(B)に示すように2枚の
用紙40が分離ローラ820−1とパッド820−2と
の間に進入しようとすると、上側の用紙はパッド820
−2に制止されて、下側の用紙のみが分離ローラ820
−1により、用紙搬送用ローラ320−1,アイドラロ
ーラ330−1側へと送られる。
【0248】しかしながら、この機構800−1では、
ピックバネ220−2やパッド820−2にはたらく押
圧力(矢印F3,F4参照)を受けた状態で、ピックバ
ネ220−2やパッド820−2の表面を用紙が滑って
いくため、これらの滑り接触部分では、用紙搬送ととも
に徐々に磨耗が進行して、用紙分離能力の低下を招くの
で、処理量に応じてこれらの磨耗部品を交換する必要が
ある。
【0249】これに対して、本実施例の用紙分離機構8
00では、図81の(A)に示すように、用紙40は、
給紙ローラ220でピックされた後に、分離ローラ82
0とベルト838との間で分離される。この分離は次の
ように行なわれる。すなわち、分離ローラ820は駆動
されながら常に回動するが、ベルト838はトルクリミ
ッタ846を介装されたプーリ834の回転に応じて回
転する。ベルト838は適当な圧力で分離ローラ820
側へ押圧されており、トルクリミッタ846は、例えば
分離ローラ820とベルト838との間に2枚以上の用
紙が進入してくると、これに応じて増大するトルクに感
応してプーリ834及びベルト838を停止する。つま
り、ベルト838は分離ローラ820とベルト838と
の間に2枚以上の用紙が進入してくるとトルクリミッタ
846を通じて停止するようになっている。また、これ
らの分離ローラ820やベルト838の表面は、例えば
アルミナ等の微細な粒子が溶着されるなどによって、適
当な摩擦係数が得られるように処理されている。
【0250】このため、図81の(A)に示すように、
例えば2枚の用紙40が分離ローラ820とベルト83
8との間に進入しようとすると、分離ローラ820やベ
ルト838の表面に対する用紙40表面の摩擦は、上下
2枚の用紙40の相互間の摩擦よりも大きくなり、分離
ローラ820に接触する上方の用紙40は分離ローラ8
20で駆動されるが、ベルト838はトルクリミッタ8
46を通じて停止され、ベルト838に接触する下方の
用紙40はベルト838の表面の摩擦力でベルト838
とともに停止する。これにより、最上端の1枚のみが他
と分離されて、搬送機構300へと給紙されるのであ
る。
【0251】勿論、2枚よりも多くの用紙40が分離ロ
ーラ820とベルト838との間に進入してきても、上
述の作用で最上端の1枚のみが他と分離されて、搬送機
構300へと給紙されるのである。このように、用紙間
の滑りを利用しながら、分離ローラ820やベルト83
8の表面と用紙40表面とはあまり滑りを生じることな
く、用紙の分離が行なわれるので、用紙搬送に伴う部品
の磨耗が極めて少なく、部品交換を行なわなくても、長
期に亘って大量の用紙を適切に処理できるのである。
【0252】4.他の実施例 次に、本画像読み取り装置の各部についての他の実施例
を説明する。 〔4−1〕用紙ホッパの構造 実施例中には詳述しなかったが、給紙ホッパ210内に
は、図44に示すように、セットされた用紙の側面を案
内する可倒式用紙側面ガイド部材214が設けられてい
る。この用紙側面ガイド部材214は、給紙ホッパ21
0のホッパテーブル212上に設けられて、用紙幅方向
に摺動可能に設けられた可倒式のものである。勿論、こ
の用紙側面ガイド部材214は左右に対をなして設けら
れているが、これらの左右の用紙側面ガイド部材214
は互いに連動して紙幅方向への摺動を行ない、左右から
用紙40の側面に当接することで、用紙40の幅方向の
位置を適正なものに案内する。
【0253】これにより、小サイズから大サイズまで多
種の用紙幅サイズに対応して、用紙40の幅方向の位置
を案内することができ、また、この用紙側面ガイド部材
214の可動域よりも大きい用紙幅の場合には、ホッパ
テーブル212から突出しないように倒すことができる
ので、ホッパテーブル212の最大幅を利用できる。な
お、この時には、ホッパテーブル212の両側部に立設
する装置本体のホッパ部左右壁面16(図5参照)を左
右の用紙側面ガイド部材214に代えることができる。
【0254】さらに、給紙ホッパ210内には、セット
された用紙40の後端面を案内する用紙後端面ガイド部
材216が受けられている。この用紙後端面ガイド部材
216は、ホッパテーブル212上に設けられるが、ホ
ッパテーブル212には、用紙後端面ガイド部材216
を装着するための装着部としての勘合穴218が複数設
けられている。
【0255】つまり、紙後端面ガイド部材216の下端
には勘合突起216Aが設けられ、この勘合突起216
Aをホッパテーブル212の勘合穴218に嵌合させる
ことで固定される。ここでは、紙後端面ガイド部材21
6の下端に左右一対の勘合突起216Aが設けられ、ホ
ッパテーブル212の勘合穴218もこれに対応して左
右に対をなして設けられる。この勘合穴218について
は、用紙の長さ方向(給紙方向)に複数設けられ、各用
紙サイズに対応できるように移動させることができ、多
種サイズの用紙に対して、後端を案内することができ
る。
【0256】〔4−2〕給紙ローラ系 ところで、給紙ホッパ210は、セットする用紙の高さ
(重ねた厚み)が大きい程、ホッパテーブル212を給
紙方向へ前傾するように回動させるが、この場合には、
用紙全体も前傾して、当然ながら用紙の上面も前端を最
下位置として前傾することになる。この一方で、給紙ホ
ッパ210の前端部を構成するゲート228は固定され
ているので、もしも、給紙ローラ220の回転軸が揺動
することなく、ホッパ位置が高くても低くても給紙ロー
ラ220の位置が変わらなければ、図45に示すよう
に、例えばホッパ位置が高いときにゲート228の上端
の高さと用紙上面の前端の高さとが合うように設定する
と、ホッパ位置が低くなった場合に、図46に示すよう
に、用紙上面がこの給紙ローラ220に規制されて、用
紙上面の前端の高さがゲート228の上端高さよりも低
下することになり、適正な給紙を行ないにくい。
【0257】これに対して、本装置では、給紙ローラ2
20は、揺動アーム292を通じて分離ローラ820の
軸心822回りに揺動自在に支持され、しかも、給紙ホ
ッパ位置制御手段280の給紙ホッパ210の駆動によ
って、図45に示すように、ホッパテーブル212が上
昇していると給紙ローラ220がほぼ水平な状態になる
が、図46に示すように、ホッパテーブル212が下降
するとその下降状態に応じて給紙ローラ220が上方へ
揺動する。
【0258】このため、ホッパ210内の用紙40が少
ないと、ホッパテーブル212が上昇して、図47に示
すように、給紙ローラ220がほぼ水平となって、ゲー
ト228の上端高さに用紙上面の前端高さか適応し、一
方、ホッパ210内の用紙40が多くなると、ホッパテ
ーブル212が下降して、図48に示すように、給紙ロ
ーラ220がこのホッパテーブル212の下降状態に応
じて上方へ揺動し、やはり、ゲート228の上端高さに
用紙上面の前端高さか適応するようになる。
【0259】このように、給紙ホッパ210の駆動制御
や、給紙ホッパ210に給紙ローラ220の軸心の揺動
位置の連動制御によって、用紙上面が常にゲート228
の上端に適正な位置を保つようになり、適正な給紙を行
なえる利点がある。 〔4−3〕給紙センサ ところで、給紙センサ612は、給紙ホッパ位置制御手
段280を通じて給紙ホッパ210の位置を調整するた
めに設けられるが、上述の実施例では、給紙センサ61
2は、給紙ローラ220の姿勢と給紙ホッパ210自体
の姿勢とに基づいて給紙ローラ220及び給紙ホッパ2
10が最適な状態、即ち、給紙状態、にあるか否かを検
出し、給紙ホッパ位置制御手段280は、この給紙セン
サ612による検出結果から、給紙状態が検出されるま
で給紙ホッパ210を駆動するようになっている。この
ような実施例による給紙センサ612に代えて、以下の
ようなものも考えられる。
【0260】例えば図49,図50に示す他の実施例で
は、給紙ローラ220は実施例と同様に分離ローラ82
0の軸心回りに揺動できるが、そのカバー294は固定
状態になっている。そして、この固定のカバー294に
揺動アーム292の揺動状態を検出することで、給紙ロ
ーラ220の揺動状態を検出する給紙センサ612Aが
そなえられている。この給紙センサ612Aは、例えば
上下に並んだ多数のフォトインタラプラからなり揺動ア
ーム292の揺動状態の微小変化を検出できる。
【0261】しかし、このままでは、実施例の給紙セン
サ612のように、給紙センサ612Aによる検出に給
紙ホッパ210の傾斜状態が加味されない。そこで、給
紙ホッパ位置制御手段280に、給紙ホッパ210の傾
斜状態を検出する手段(ホッパ傾斜検出手段)(図示
略)がそなえられ、この給紙センサ612Aでは、この
ホッパ傾斜検出手段の検出結果が加味されるようになっ
ている。
【0262】ここでは、ホッパ駆動パルスが給紙ホッパ
210の傾斜状態に対応することに着目し、ホッパ傾斜
検出手段を、給紙ホッパ210の基準位置(例えば最下
位置)からの駆動パルスを算出する演算手段で構成し、
給紙センサ612Aは、ホッパ傾斜検出手段からの情報
に基づいて給紙状態を判断する。すなわち、給紙センサ
612Aでは、揺動アーム292の揺動状態の検出値を
判定基準値と比較することで給紙状態を判断するが、こ
の判定基準値をホッパ傾斜検出手段からの情報に基づい
て変更するようになっている。
【0263】例えば給紙ホッパ210が大きく前傾して
いると、判定基準値が大きくなって給紙ローラ220が
大きく上方へ変位したところで給紙状態であると判断
し、給紙ホッパ210の前傾が少なくなるのに対応し
て、判定基準値が小さくなって給紙ローラ220の上方
への変位が小さい段階で給紙状態であると判断する。こ
のような構成でも、用紙上面を常にゲート228の上端
に適正な位置を保つようにでき、適正な給紙を行なえ
る。
【0264】また、図51,図52に示す他の実施例の
ように、上述の実施例と同様に、給紙ローラ220は実
施例と同様に分離ローラ820の軸心回りに揺動できる
が、そのカバー294は固定状態とされて、固定のカバ
ー294に揺動アーム292の揺動状態から給紙ローラ
220の揺動状態を検出する給紙センサ612Bがそな
えられている。
【0265】この給紙センサ612Bは、例えば上下に
並んだ複数のフォトインタラプラからなり、給紙ホッパ
位置制御手段280には、前述のホッパ傾斜検出手段が
そなえられている。この給紙センサ612Bでは、ホッ
パ傾斜検出手段で検出されたホッパ傾斜状態に応じた位
置(上下位置)のフォトインタラプラを選択して、選択
したフォトインタラプラを揺動アーム292の要部が通
過すると給紙状態と判断する。
【0266】即ち、図53に示すように、ホッパ傾斜の
大きいホッパ下降時には、上方のフォトインタラプラを
選択し給紙ローラ220が上方へ高く移動したところで
給紙状態と判断し、ホッパ傾斜の小さいホッパ上昇時に
は、下方のフォトインタラプラを選択し給紙ローラ22
0の移動の小さい低い状態で給紙状態と判断する。この
ような構成でも、用紙上面を常にゲート228の上端に
適正な位置を保つようにでき、適正な給紙を行なえる。
【0267】さらに、図54,図55に示すような他の
実施例も考えられる。この実施例では、カバー294は
給紙ローラ220と一体に分離ローラ820の軸心回り
に揺動でき、給紙センサ612Cは、このカバー294
に設置されている。この給紙センサ612Cは、例えば
先端を紙面上へ降下させうる軽量な揺動アーム624と
この揺動アーム624の揺動部分に設けられた図示しな
いフォトインタラプタとから構成され、紙面が給紙ロー
ラ220に対応した所定の高さにくると、給紙状態であ
るとする。
【0268】一方、給紙ローラ220の高さ、即ち、揺
動アーム292の状態を、ホッパテーブル212の傾斜
状態と連動させる連動機構296が設けられている。こ
の連動手段296は、図54,図55に示すように、実
施例と同様な形状の、第1連動部材222と第2連動部
材224とこれらを連携させるストッパピン296Aと
からなり、揺動アーム292の状態はこのストッパピン
296Aで規制されて、ホッパテーブル212の傾斜状
態とたいおうしたものになる。
【0269】即ち、図54,図55に示すように、第1
連動部材222は、給紙ローラ220を分離ローラ82
0の軸心回りに揺動させるように給紙ローラ220の回
転中心を枢支する揺動アーム292と一体に設けられ、
斜め下方へ向けて突設されたアーム部分222Cをそな
えている。これにより、給紙ローラ220が揺動すると
これに応じて第1連動部材222のアーム部分222C
も揺動する。
【0270】一方、第2連動部材224は、ゲート22
8の下部における前方(給紙方向、図54,図55中、
右方向)にアーム支点224Aに回転自在に支持された
アームであって、先端の揺動端部に形成された長穴22
4B内に、ホッパテーブル212の前端部側方に突出す
るように設けられたピン224Cを遊嵌され、ホッパテ
ーブル212が昇降するのに連動して回動する。そし
て、第2連動部材224におけるアーム支点224Aに
近い中間部分(屈曲部分)に、ストッパピン296Aが
設けられている。第1連動部材222のアーム部分22
2Cの先端部はこのストッパピン296の側面(先端側
の側面)に当接するようになっている。
【0271】したがって、例えば図54に示すように、
ホッパテーブル212が上昇していると、第2連動部材
224が図中右旋回してストッパピン296も同時に右
旋回し、揺動アーム292や給紙ローラ220がほとん
ど揺動しないほぼ水平な状態で第1連動部材222のア
ーム部分222Cがストッパピン296に当接する。一
方、図55に示すように、ホッパテーブル212が下降
していると、第2連動部材224が図中左旋回してスト
ッパピン296も同時に左旋回し、揺動アーム292や
給紙ローラ220が揺動して給紙ローラ220が上昇し
なくては第1連動部材222のアーム部分222Cがス
トッパピン296に当接しない。
【0272】このようにして、給紙ローラ220の高さ
は、連動手段296を通じて、常にホッパテーブル21
2の傾斜状態に応じたものとなるので、給紙センサ61
2Cから給紙状態の検出信号が送られるまで、給紙ホッ
パ210を上方へ駆動させることで、用紙上面を常にゲ
ート228の上端に適正な位置を保つようにでき、適正
な給紙を行なえる。
【0273】さらに、この図54,図55に示す連動機
構の他の実施例として、図56,図57に示すようなも
のも考えられる。この図56,図57に示すものでは、
連動機構298が、実施例及び上記他の実施例と同様な
形状の、第1連動部材222と第2連動部材224とこ
れらを連携させるピン298A及び長穴298Bからな
る。ピン298Aは、第2連動部材224におけるアー
ム支点224Aに近い中間部分(屈曲部分)に設けら
れ、長穴298Bは、第1連動部材222のアーム部分
222Cの先端部に適当な角度を付けてその長手方向に
形成されている。そして、この長穴298B内にピン2
98Aが遊嵌されている。
【0274】連動機構298は、このように遊嵌する長
穴298B及びピン298Aを通じて、例えば図56に
示すように、ホッパテーブル212が上昇していると、
第2連動部材224が図中右旋回してピン298Aも長
穴298B内を移動しながら同時に右旋回し、揺動アー
ム292や給紙ローラ220をほとんど揺動しないほぼ
水平な状態とし、図57に示すように、ホッパテーブル
212が下降していると、第2連動部材224が図中左
旋回してピン296も長穴298B内を移動しながら同
時に左旋回し、揺動アーム292や給紙ローラ220を
揺動左せて給紙ローラ220を上昇させる。
【0275】このようにして、給紙ローラ220の高さ
は、連動手段298を通じて、常にホッパテーブル21
2の傾斜状態に応じたものとなるので、給紙センサ61
2Cから給紙状態の検出信号が送られるまで、給紙ホッ
パ210を上方へ駆動させることで、用紙上面を常にゲ
ート228の上端に適正な位置を保つようにでき、適正
な給紙を行なえる。
【0276】なお、図56,57に示す例では、ホッパ
テーブル212はベース部材226上にスプリング22
6Aを介して弾性支持されるように設置されている。な
お、このように、給紙ローラ220が分離ローラ820
の回転軸822に対し揺動自在に設けられ、第1連動部
材222と第2連動部材224とをそなえ、給紙位置検
出手段644をこれらの第1連動部材222及び第2連
動部材224間の動きに応じて給紙位置を検出するよう
に構成すると、この給紙位置検出手段644を、シート
ガイド710,740のセットが不完全なことを検出す
る手段や、回転軸ロック機構890によるロックが不完
全なことを検出する手段にも兼用することができる。
【0277】すなわち、例えば用紙ジャム等により、装
置蓋部20を撥ね上げて、装置蓋部20と装置本体10
との間の用紙搬送路310を開放して、この後に、装置
蓋部20を下ろして、再び用紙搬送路310を閉鎖状態
(使用状態)にする場合を考える。この場合、通常の使
用時には、給紙ホッパ210が給紙位置にあるので、装
置蓋部20を撥ね上げる前には、当然ながら給紙ホッパ
210は給紙位置にあり、給紙位置検出手段644とし
ての給紙センサ610はオン状態(給紙位置検出状態)
にある。
【0278】そして、装置蓋部20を下ろして、再び用
紙搬送路310を閉鎖状態にしたときに、装置蓋部20
が正しく閉鎖されていると、給紙センサ610はオン状
態(給紙位置検出状態)になるが、装置蓋部20が正し
く閉鎖されていなければ、第1連動部材222と第2連
動部材224との相対位置関係が変化して給紙センサ6
10はオフ状態となる。装置蓋部20が正しく閉鎖され
ていなければ、シートガイド710,740のセットは
不完全状態になるので、装置蓋部20と装置本体10と
の間の開放前後で、給紙センサ610はオンからオフに
切り替わったら、シートガイド710,740のセット
が不完全であることが判る。
【0279】このようにして、給紙位置検出手段644
(給紙センサ610)で、シートガイド710,740
のセットが不完全であることを検出したら、この旨を、
液晶ディスプレイ922Dにエラーメッセージ等として
表示したり、エラー表示ランプを点灯したり、アラーム
を鳴らしたりして、オペレータに告知することで、正し
い用紙の搬送状態及び正しい色基準が得られるようにリ
セットを案内することができる。
【0280】また、回転軸ロック機構890によるロッ
クが不完全な場合にも、第1連動部材222と第2連動
部材224との相対位置関係が変化して、これに給紙セ
ンサ610が反応するので、回転軸ロック機構890の
ロック不完全を検出することができる。この場合も、こ
の旨をオペレータに告知することで、正しいロック状態
へのリセットを案内することができる。
【0281】〔4−4〕給紙ホッパ ところで、給紙ホッパ駆動機構240としては、図58
に示すように、ホッパモータ242とピニオン248A
との間を、ギヤ機構で直結させるようにすることも考え
られる。即ち、ホッパモータ242の回転軸にギヤ24
2Aを設け、ピニオン248Aの回転軸上にこのギヤ2
42Aと噛合するギヤ248Cを設ける。これより、給
紙ホッパ駆動機構240をコンパクトに構成できる。
【0282】〔4─5〕用紙スキュー防止手段 用紙スキュー防止手段として、図59や図60に示すよ
うなものも考えられる。なお、図59,図60は図17
(A)に対応している。即ち、図59に示すものは、図
示するように、補助ローラ860は分離ローラ820の
回転軸822上にこの回転軸822と同軸的に遊嵌され
るように設けられるが、この補助ローラ860の駆動系
870に、電磁クラッチ874が設けられている。ま
た、上記の各可動ガイド部材812での用紙走行状態を
検出する用紙走行状態検出手段640と、この用紙走行
状態検出手段640で検出された各可動ガイド部材81
2での用紙走行状態の相違に基づいて用紙スキュー状態
を検出する用紙スキュー検出手段642とが設けられて
いる。そして、用紙スキュー検出手段642での検出結
果に基づいて電磁クラッチ874のオンオフ制御を行な
う電磁クラッチ制御手段876が設けられている。ま
た、電磁クラッチ874に加えて直列にワンウエイクラ
ッチ872が設けられている。
【0283】これにより、用紙スキュー状態が生じた
ら、左右の補助ローラ860に差動を与えて、用紙スキ
ュー状態から正しい用紙状態になるように積極的に矯正
することができ、用紙スキュートラブルを回避できる。
なお、用紙走行状態検出手段640は用紙先端が通過す
るとこれを検出するフォトセンサが考えられ、用紙スキ
ュー検出手段642では、用紙先端の通過が左右で時間
的なズレがあるとこのズレ量からどの程度用紙にスキュ
ーが生じているか即ち用紙スキュー状態を判断できる。
【0284】また、このような用紙スキュー検出手段6
42に基づいて、用紙スキュー発生時にはこの旨を報知
する報知手段910を設けてもよい。勿論、電磁クラッ
チ制御手段876のような用紙スキュー状態を積極的に
矯正することができる手段があれば、この報知手段91
0は不要であるとも考えられるが、このような用紙スキ
ュー矯正手段で十分に用紙スキュー矯正が回避されない
場合を考えると、かかる構成に報知手段910を付加す
るのも有効である。なお、具体的な報知手段としては、
アラームを鳴らせる又は警告ランプを点灯する又はメッ
セージを表示するなどが考えられる。
【0285】また、図60に示すものは、図示するよう
に、各補助ローラ860をそれぞれ駆動するための電動
機878及びギヤ機構を設けて、図59に示すものの電
磁クラッチ874に代えて、この電動機878の作動を
制御する電動機制御手段880を設けている。この場
合、電動機制御手段880により、用紙スキュー検出手
段642での検出結果に基づいて、各補助ローラ860
の電動機878の回転速度を制御する。これにより、常
に用紙スキュー状態が生じないように積極的に用紙スキ
ューの回避制御を行なえる。
【0286】なお、この場合も、用紙スキュー発生時に
はこの旨を報知する報知手段910を設けてもよい。 〔4─6〕シートガイドの裏当て部 画像読み取りユニット410に対向した傾斜搬送路31
2上に設けるシートガイド710又は補助シートガイド
750の裏当て部712,752としては、例えば、図
61〜図70に示すようなものが、それぞれ考えられ
る。なお、以下の説明ではシートガイド710の実施例
として説明しているが、いずれも、補助シートガイド7
50の実施例としても適用できる。
【0287】図61に示すものは、用紙40の色基準を
与える裏当て部712が、実施例のものと同様に、用紙
を案内する用紙走行部714に対して凹設されている
が、ここでは、補助シートガイド750と同様に、段部
716A,716Bをつけることにより裏当て部712
が凹設され、裏当て部712の前後に用紙走行部714
が形成される。これにより、裏当て部712が用紙と直
接接触しなくなっている。また、段部716A,716
Bは裏当て部712及び用紙走行部714に対して鈍角
に傾斜しており、これにより、特に、搬送方向下流側
(図中、右方)の段部716Bを用紙40が通過する際
に、例えは用紙先端46Aが段部716Bに当接して
も、斜面に案内されて用紙40は滑らかに搬送される。
【0288】また、図62,図63に示すものは、いず
れも、裏当て部712の直前の用紙走行部714に、凸
部736A,736Bが設けられている。この凸部の形
状は、図62に示すような曲面状のものであってもよ
く、図63に示すような屋根型のものであってもよく、
用紙40はこれらの凸部736A,736Bに案内され
て、裏当て部712が用紙と直接接触しなくなる。
【0289】また、図64に示すように、シートガイド
710にスリット710Aを設けて、このスリット71
0Aの裏側に別部材の裏当て部710Bを固着させるこ
とで、裏当て部を凹設してもよい。この場合も、裏当て
部710Bの搬送方向下流側(図中、右方)の段部71
6Aは鈍角に形成され、用紙40が滑らかに搬送され
る。
【0290】いずれの場合も、このような構成により、
裏当て部712が用紙と直接接触しなくなり、裏当て部
712への紙粉や汚れの付着が回避され、長期に亘って
色基準を適正に与えることができ、装置の性能や信頼性
が向上し、メンテナンス上も有利となる。また、図65
〜図68に示す他の実施例は、シートガイド710にス
リット710Aを設けて、このスリット710Aの裏側
に、筒状の回転体として構成された裏当て部材720を
設けている。いずれも、回転体である裏当て部材720
は、その表面の回転面720Aで用紙40の色基準を与
えるようになっており、この回転面720Aが搬送方向
へ移動しうるように回転自在に構成されている。
【0291】図65に示すものは、特に駆動手段はそな
えず、搬送された用紙40が接触するとその用紙40に
よって回転面720Aが搬送方向へ容易に駆動されるよ
うに、滑らかに軸支されている。したがって、搬送され
る用紙40が回転面720Aと擦れ合うことがなく、色
基準を与える回転面720Aへの紙粉や汚れの付着が低
減され、長期に亘って色基準を適正に与えることがで
き、装置の性能や信頼性が向上し、メンテナンス上も有
利となる。
【0292】これに対して、図66〜図68に示すもの
は、いずれも、裏当て部材720を回転駆動するモータ
726がそなえられている。このうち、少なくとも図6
6,図67に示すものでは、モータ726が、裏当て部
材720の回転面720Aが搬送される用紙40の搬送
速度と一致するように、裏当て部材720を回転駆動す
る。したがって、これらの場合も、搬送される用紙40
が回転面720Aと擦れ合うことがなく、色基準を与え
る回転面720Aへの紙粉や汚れの付着が低減され、長
期に亘って色基準を適正に与えることができ、装置の性
能や信頼性が向上し、メンテナンス上も有利となる。
【0293】特に、図67に示すものには、回転面72
0Aに摺接するようにブラシ728Aが設けられてお
り、回転面720Aの回転に伴って、回転面720Aに
付着した紙粉や汚れが自動的に除去されるうになってい
る。このため、より長期に亘って色基準を適正に与える
ことができ、装置の性能や信頼性が向上し、メンテナン
ス上も有利となる。
【0294】また、図68に示すものは、回転面720
Aが搬送される用紙40と接触しないように、裏当て部
材720が搬送面312から適当に離隔して設けられて
いる。この裏当て部材720もモータ726により回転
駆動されるが、この回転駆動は、特に回転面720Aと
搬送される用紙40の搬送速度とを一致させるようにす
る必要はない。ここで、裏当て部材720を回転駆動す
るのは、回転面720Aを回転させることで、上述の他
の実施例と同様に、回転面720Aに摺接するように設
けられたブラシ728Aによって回転面720Aに付着
した紙粉や汚れが自動的に除去するためである。この構
成では、回転面720Aが搬送用紙40と接触しないの
で、本来、回転面720Aの汚れが少ない上に、回転面
720Aに付着した紙粉や汚れについては、ブラシ72
8Aにより自動的に除去される。したがって、極めて長
期に亘って色基準を適正に与えることができ、装置の性
能や信頼性が向上し、メンテナンス上も大幅に有利とな
る。
【0295】さらに、図69,図70に示すように、裏
当て部材722,724を、連動機構730,732を
介して装置蓋部20の開閉動作に連動して動きうるよう
に構成されており、このような裏当て部材722,72
4の動きに伴って、裏当て部材72,724を清掃する
ためのブラシ728B,728Cが設けられている。い
ずれの裏当て部材722,724も、シートガイド71
0に形成されたスリット710Aの裏側に設けられてい
る。
【0296】このうち、図69に示すものは、裏当て部
材722が、プレート状に形成され、その表面(上面)
722Aで用紙の色基準を与えよう構成されている。こ
の裏当て部材722を移動させる連動機構730は、裏
当て部材722の裏面に設けられたラック730Aと、
このラック730Aと噛合して回転しうるように位置を
固定されたピニオン730Bからなるラック&ピニオン
機構と、ピニオン730Bに一体的に設けられたアーム
730Cと、このアーム730Cの端部に当接しうるス
トッパ730Dと、裏当て部材722を開方向(非使用
方向)へ付勢するスプリング730Eとから構成されて
いる。
【0297】この例では、裏当て部材722が、図69
の(A),(B)に示すように、スリット710Aを覆
うような位置で使用状態となるが、この状態は、ストッ
パ730Dでアーム730Cの回動が規制されることで
実現している。つまり、ストッパ730Dは、装置蓋部
20に装置蓋部20と一体的に変位するように設けら
れ、ここでは、装置蓋部20の閉鎖時(使用時)には、
図69の(B)に示すように降下し、装置蓋部20が開
放動作すると、これに伴ってストッパ730Dが図中上
方へ変位するようになっている。
【0298】このようにストッパ730Dが変位する
と、アーム730Cの回動が規制されなくなり、スプリ
ング730Eの付勢力によって、アーム730Cが上方
へ揺動しピニオン730Bが図中左回転しながら、裏当
て部材722が、図69の(C)に示すように、図中左
方へ移動して開放状態(非使用状態)となる。逆に、非
使用状態の装置蓋部20を閉鎖すると、ストッパ730
Dが下方へ戻って、図69の(C)に示す非使用状態か
ら図69の(B)に示す使用状態へと変位する。
【0299】ブラシ728Bは、シードガイド710の
裏面に裏当て部材722の表面722Aに摺接するよう
に設けられ、裏当て部材722が、このように使用状態
と非使用状態との間で移動する際に、その表面722A
の汚れを除去する。図70に示すものは、裏当て部材7
24が、半円筒状の回転面724Aを有し軸724B回
りに回転する回転体として構成され、この半円筒面72
4Aで用紙の色基準を与えよう構成されている。
【0300】この裏当て部材724を移動させる連動機
構732は、裏当て部材724に一体的に設けられたア
ーム732Aと、このアーム732Aの端部に当接しう
るストッパ732Bと、裏当て部材724を非使用状態
へ付勢するスプリング732Cとから構成されている。
この連動機構732では、裏当て部材724が、図70
の(A),(B)に示すように、回転面724Aをスリ
ット710A側に向けた姿勢で使用状態となるが、この
際、ストッパ732Bでアーム732Aの回動を規制さ
れることで、使用状態が保持される。つまり、ストッパ
732Bは、装置蓋部20に装置蓋部20と一体的に変
位するように設けられ、ここでは、装置蓋部20の閉鎖
時(使用時)には、図70の(B)に示すように降下
し、装置蓋部20が開放動作すると、これに伴ってスト
ッパ732Bが図中上方へ変位するようになっている。
【0301】このようにストッパ732Bが上方へ変位
すると、アーム732Aの回動が規制されなくなり、ス
プリング732Cの付勢力によって、アーム732Aが
上方へ揺動し裏当て部材724が図中左回転する。逆
に、開放状態の装置蓋部20を閉鎖すると、ストッパ7
32Bが下方へ戻って、図70の(C)に示す非使用状
態から図70の(B)に示す使用状態へと変位する。
【0302】なお、図70の(A)に示すように、裏当
て部材724とシードガイド710のスリット710A
側端面とは、交互に入り込み合うように凹凸部が形成さ
れ、裏当て部材724から下流側のシードガイド710
に至る境界部分で、用紙40が滑らかに搬送されるよう
に考慮されている。ブラシ728Cは、シードガイド7
10の裏面に裏当て部材724の回転面724Aに摺接
するように設けられ、裏当て部材724が、このように
使用状態と非使用状態との間で移動する際に、その回転
面724Aの汚れを除去する。
【0303】このように、図69,図70に示す構成で
は、装置蓋部20を開閉するたびに、裏当て部材の表面
722Aや回転面724Aに付着した紙粉や汚れが自動
的ブラシ728B,728Cにより除去されるので、長
期間に亘って色基準を適正に与えることができ、装置の
性能や信頼性を向上させ、メンテナンス上も有利とな
る。
【0304】また、図71に示すように、光学ユニット
410のケース410Aに、開口部付きシートガイド7
40を一体に設け、開口部742にガラス742Aを設
ける項を祖が考えれる。この場合、ランプユニット42
0には、ランプ交換時にケース410Aから引き出す構
造のソケット部分をそなえる。このような構造では、ガ
ラス742Aの内側が汚れた場合にこれを除去しにく
い。
【0305】そこで、この場合には、ソケット部分の奥
端部にガラス742Aの内側に摺接するブラシ728D
を設置して、ランプ交換時にソケット部分をケース41
0Aから引き出すと、自動的に、ブラシ728Dにより
ガラス742Aの内側面が清掃され、長期間に亘って色
基準を適正に与えることができ、装置の性能や信頼性を
向上させ、メンテナンス上も有利となる。この場合、勿
論、ソケット部分をケース410Aにセットした状態で
は、ブラシ728Dが画像読み取りの邪魔にならないよ
うな位置に配置される。
【0306】〔4−7〕用紙吐き出しローラ部分の構造 実施例の用紙吐き出しローラ機構540では、用紙吐き
出しローラ544が、用紙搬送用ローラ328と同軸上
に設けられているが、例えば図72に示すように、アイ
ドラローラ338側に、同軸的に設けてもよい。つま
り、アイドラローラ338の回転軸338Aを用紙吐き
出しローラ544の回転軸546に兼用して、用紙吐き
出しローラ544をアイドラローラ338と一体的に回
転しうるようになっている。
【0307】用紙吐き出しローラ544は、回転軸33
8A上に適当な間隔で複数配置されたアイドラローラ3
38の相互間に設けられ、外方へ突出した突出部542
がそなえられている。この突出部542は、周外方向へ
突出した弁状のものであり、対向する用紙搬送用ローラ
328や端部フレーム522に当接すると撓むような弾
性可撓材料で構成されている。
【0308】また、用紙後端ガイド部材552は、上部
の先端部分552Bを大きく突出させるようにけいせい
されており、この先端部分552Bは、用紙吐き出しロ
ーラ544とアイドラローラ338との相互の隙間に進
入している。このような構成により、この突出部542
が、用紙搬送路310の用紙反転用搬送路314へ突出
しながら、搬送された用紙40の後端を、押し上げなが
ら、用紙スタック機構500への吐き出しを案内し、さ
らに、吐き出された用紙40は、この突出部542と用
紙後端ガイド部材552のガイド面552Aとで、後端
を案内されて、図示するように、端部フレーム522に
沿って下降していく。これにより、用紙40が用紙スタ
ック510上に整然とスタックされるようになる。
【0309】〔4−8〕画像読み取りユニット系 判別マーク50については、以下のような構成も考えら
れる。すなわち、判別マーク50を複数のマークの組み
合わせで構成してもよい。これにより、例えば、読み取
り面に関する情報と同時に、例えば読み取り領域情報な
どこれ以外の情報も同時に読み取らせることができ、画
像情報の読み取りをより効率よく行なえ、信頼性を確保
しながらの画像読み取りの処理速度の高速化を促進でき
る。
【0310】また、判別マーク50を、各光学式画像読
み取りユニット412,414では読めないドロップア
ウトカラーで記入して、このドロップアウトカラーの判
別マーク50を読み取るために専用の光学式判別マーク
画像読み取りユニット470(図7中の鎖線部参照)を
設け、画像情報取出制御手段440による制御を、判別
マーク画像読み取りユニット470の検出情報に基づい
て行なうようにしてもよい。
【0311】これにより、判別マークの画像情報を含ま
ない本来読み取ろうとする画像情報のみを読み取るため
適切な画像情報を得ることができ、また、図7に示すよ
うに、用紙搬送路310の上流部にこの判別マーク画像
読み取りユニット470を設けることで、用紙40が各
光学式画像読み取りユニット412,414へ進入する
前に予め判別マークの読込を行なえるので、画像情報取
出制御を適切に行ないやすい利点もある。
【0312】もちろん、上記の画像情報取出制御は、判
別マークのみならず用紙読み取り選択手段924Lの選
択結果にも基づいて行なわれる。また、判別マークの表
示設定によるが、判別マーク画像読み取りユニット47
0を用紙搬送路310に対して第1光学式画像読み取り
ユニット412側及び第2光学式画像読み取りユニット
414側の一方に設けたり、両方に設けたりすることも
考えられる。
【0313】〔4−9〕用紙スタック機構 次に、用紙スタック機構500についての他の実施例を
説明する。実施例の用紙スタック機構500は、嵌合突
起526を挿入して嵌合させる挿入孔522Aを選択す
ることで、用紙スタッカ510を手動で位置調整する用
紙スタッカ位置可変機構530がそなえられるが、図7
3に示すように、用紙スタッカ510のスタッカテーブ
ル520の基端(図中、右端)を支軸520A回りに回
転できるようにして、スタッカテーブル520の前端側
を昇降させることで、用紙スタッカ510を手動で位置
調整できるように、用紙スタッカ位置可変機構530を
構成してもよい。
【0314】この場合、スタッカテーブル520の下方
への移動は許容するが上方への移動はロック解除を行な
わない限り許容しないラッチ機構524を設けて、手動
で前端側を下方へ押圧すると、これに応じてスタッカテ
ーブル520が下降してその下降位置に保持される。そ
して、ロック解除を行なえば、スタッカテーブル520
は最上位置に戻る。このような構成では、ワンタッチで
容易にスタッカテーブル520を下降調整できる利点が
ある。
【0315】実施例の用紙スタッカ位置可変機構530
やこのような用紙スタッカ位置可変機構530などで
は、用紙スタッカ510の位置を予め調整できるが、こ
のようにして予め調整された用紙スタッカ510の位置
に応じてスタックできる用紙の量が異なってくる。そこ
で、予め調整された用紙スタッカ510の位置で可能な
用紙スタック量がを越えるようになって、用紙が用紙ス
タッカ510から溢れるような事態を回避できるように
したい。
【0316】例えば図74に示すように、用紙スタッカ
510の位置を検出する用紙スタッカ位置検出手段66
0と、この用紙スタッカ位置検出手段660の検出結果
に基づいて用紙スタッカ510の位置に応じた給紙可能
量を算出する給紙可能量算出手段592と、この給紙可
能量算出手段592で算出された給紙可能量を記憶する
記憶手段584と、用紙40の搬送量を検出する搬送量
検出手段662とを設け、さらに、この搬送量検出手段
662で検出された検出量が記憶手段584に記憶され
た給紙可能量とを比較して検出量が給紙可能量を超過し
たら、この旨を報知すべく報知手段912を作動させる
指令と、搬送を中止させる指令とを行なうスタック量超
過時指令手段596を設けることが考えられる。
【0317】なお、用紙の搬送量は、例えば搬送センサ
614,616や排出センサ618等のセンサからの用
紙通過情報に基づいて用紙搬送枚数をカウントすること
や、用紙搬送等のスタートコマンド回数をカウントする
ことなどで得られるので、一般に制御部930内にそな
えられるこのようなカウント機能部分を搬送量検出手段
662とすることができる。
【0318】また、給紙可能量算出手段592や記憶手
段584やスタック量超過時指令手段596は一般には
制御部930内に組み込まれる。これにより、用紙が用
紙スタッカ510から溢れてしまうような不具合が解消
される。また、スタック量超過時指令手段596では、
搬送量検出手段662で検出された検出量が記憶手段5
84に記憶された給紙可能量よりも適当に小さい値(例
えば給紙可能量×0.9等)を超過したら報知手段91
2を通じてその旨を報知し、搬送中止の指令は、この
後、搬送量検出手段662で検出された検出量が記憶手
段584に記憶された給紙可能量に達したら行なうよう
にすることも考えられる。
【0319】これにより、スタック中でもワンタッチで
容易にスタッカテーブル520を下降調整できるスタッ
ク機構500(図73参照)であれば、報知手段912
の報知に基づいて、オペレータがスタッカテーブル52
0を手動調整すれば、この段階で、給紙可能量が増大し
て、画像読み取り装置の作動を停止させることなく、用
紙が用紙スタッカ510から溢れてしまう不具合を回避
できる。この場合には、新たな給紙可能量に基づいて作
動開始時からの搬送量を比較して、所要の状態になった
ら、再び、報知手段912を作動させる。
【0320】また、上述の搬送量検出手段662に代え
て給紙ホッパ210の昇降量(ホッパテーブル212の
昇降量)を検出するホッパ昇降量検出手段664を設
け、このホッパ昇降量に基づいて用紙スタッカ510を
制御するようにしてもよい。つまり、図75に示すよう
に、用紙スタッカ510の位置を検出する用紙スタッカ
位置検出手段660と、この用紙スタッカ位置検出手段
660の検出結果に基づいて用紙スタッカ510の位置
に応じた給紙ホッパ210の昇降可能量を算出する昇降
可能量算出手段594と、この昇降可能量算出手段59
4で算出された昇降可能量を記憶する記憶手段586
と、給紙ホッパ210のホッパテーブル212の昇降量
を検出するホッパ昇降量検出手段664とを設け、さら
に、このホッパ昇降量検出手段664で検出された検出
量と記憶手段586に記憶された昇降可能量とを比較し
て検出量が昇降可能量を超過したら、この旨を報知すべ
く報知手段912を作動させる指令と、搬送を中止させ
る指令とを行なうホッパ昇降量超過時指令手段598を
設けることが考えられる。
【0321】なお、ホッパ昇降量は、制御部930から
出力されるホッパ昇降パルスをカウントすることで得ら
れるので、制御部930内に一般にそなえられるこのよ
うなカウント機能部分をホッパ昇降量検出手段664と
することができる。また、昇降可能量算出手段594や
記憶手段586やホッパ昇降量超過時指令手段598は
一般には制御部930内に組み込まれる。
【0322】これにより、用紙が用紙スタッカ510か
ら溢れてしまうような不具合が解消される。また、この
場合も、昇降可能量に達する以前の段階で報知手段91
2を作動させ、昇降可能量に達したらに搬送を中止する
ように構成することで、画像読み取り装置の作動を停止
させることなく、用紙が用紙スタッカ510から溢れて
しまう不具合を回避させることも可能になる。
【0323】ところで、上述の各実施例では、用紙スタ
ッカ位置可変機構530として、手動によりスタッカテ
ーブル520の位置を上下に移動できるように構成した
が、この用紙スタッカ位置可変機構530を自動的に動
作するものとしてもよい。例えば、図76に示すよう
に、用紙スタッカ位置可変機構530を、給紙ホッパ駆
動機構240と同様に構成することも考えられる。つま
り、スタッカテーブル520をその後端吐き出し方向の
端部(図中、右端部)の支軸520Aを中心に回動自在
に構成して、このスタッカテーブル520を回転駆動す
るスタッカテーブル回転駆動機構としての駆動用モータ
(スタッカモータ)534を設けて、これらから用紙ス
タッカ位置可変機構530を構成する。
【0324】スタッカモータ534にはステッバモータ
が用いられ、このスタッカモータ534とスタッカテー
ブル520との間には、ベルト536Aとプーリ536
B,536Cからなるベルト・プーリ機構536と、ラ
ック538Aとピニオン538Bとからなるラック&ピ
ニオン538とで連絡する。勿論、一方のプーリ536
Bはスタッカモータ534の回転軸側へ、他方のプーリ
536Cはピニオン538Bの回転軸上に設け、ラック
538Aはスタッカテーブル520に設ける。なお、既
に説明した給紙ホッパ駆動機構240の実施例(図58
参照)と同様に、スタッカモータ534の回転軸とピニ
オン538Bの回転軸とをギヤ機構で連絡するようにし
てもよい。
【0325】そして、このようなスタッカモータ534
を用いた用紙スタッカ位置可変機構530では、この機
構の作動を制御する手段(スタッカ位置制御手段)が必
要になる。このような制御手段を、例えば図76に示す
ように構成することが考えられる。つまり、用紙スタッ
カ510の位置、即ち、スタッカテーブル520の高さ
位置、を検出する用紙スタッカ位置検出手段660と、
用紙40の搬送量を検出する搬送量検出手段662と、
搬送された用紙40のサイズを検出する用紙サイズ検出
手段620と、搬送された用紙40の紙厚さを検出する
用紙厚さ検出手段668とを設ける。そして、スタッカ
位置制御手段560では、これらの検出手段660,6
62,620,668からの検出結果からスタッカテー
ブル520の高さ位置がこれらの搬送量,用紙サイズ及
び用紙厚さに対応した位置になるように、用紙スタッカ
位置可変機構530のスタッカモータ534を制御する
のである。
【0326】なお、用紙厚さ検出手段668としては、
光透過センサを利用でき、光透過センサで検出された透
過光量から用紙厚さのおよその量を検出するものが考え
られる。また、スタッカ位置制御手段560は一般には
制御部930内に組み込まれる。また、用紙サイズに基
づく制御は、例えば小サイズの用紙の場合には、吐き出
された用紙がスタック時におどりやすく、吐き出された
用紙のスタックされる面(即ち、既にスタックされてい
る用紙の上面が相当し、以下、スタック面という。)
は、吐き出しローラからの吐き出し位置に対して低過ぎ
ると、所定の位置にスタックされにくい。そこで、小サ
イズの用紙の場合には、スタック面が、吐き出し位置に
近づくように、スタッカテーブル520を比較的高い位
置に調整する。
【0327】一方、大サイズの用紙の場合には、吐き出
された用紙のスタックされる面(スタック面)が吐き出
し位置に近いと、吐き出された用紙がスタック面から摺
動抵抗をうけて、所定の位置にスタックされにくい。そ
こで、大サイズの用紙の場合には、スタック面が、吐き
出し位置から離隔するように、スタッカテーブル520
を比較的低い位置に調整する。
【0328】勿論、何れの場合も、用紙の紙厚さ及び搬
送枚数に応じて、スタッカテーブル520を下降させ
て、スタック面が吐き出し位置に対して常に用紙サイズ
に対応した状態になるように制御を行なう。つまり、ス
タック面、即ち、スタッカテーブル520にスタックさ
れた用紙の上面は、スタックされていくにしたがって上
昇していくので、逆に、スタック面を所定の位置に保持
するには、このスタックされる用紙の総合的な厚み分だ
けスタッカテーブル520を下降させればよい。
【0329】このスタックされる用紙の総合的な厚み
は、用紙の1枚の厚み(紙厚さ)とスタックされるべき
用紙の枚数(搬送枚数)との積として求められるので、
用紙の紙厚さ及び搬送枚数に応じて、スタッカテーブル
520を適切に下降制御することができるのである。こ
れにより、小サイズから大サイズまで種々のサイズの用
紙に対して、常に吐き出された用紙を円滑にスタックさ
せることができる。
【0330】なお、一般には、紙厚さが特に厚かったり
薄かったりしない厚さの標準的な用紙を用いるので、こ
の点を前提にすれば、用紙の紙厚さまで考慮せずに搬送
枚数のみによるスタッカテーブル520の位置制御を行
なっても、用紙のスタック状態を十分良好なものにでき
る。また、用紙サイズに関しても、サイズに極端な違い
がなければ、これを考慮しないでスタッカテーブル52
0の位置制御を行なっても、用紙のスタック状態を十分
良好なものにできる。
【0331】さらに、図77に示すように、このスタッ
カテーブル520の位置制御を給紙機構200の給紙位
置調整動動作に連動させて、用紙スタッカ位置可変機構
530を作動させるように、連動手段580を設けても
よい。つまり、給紙機構200では、給紙ホッパ210
内の用紙40が減少していくのにしたがって、ホッパテ
ーブル212の位置を上昇させていく。これに対して、
用紙スタック機構500では、給紙ホッパ210内の用
紙40の減少に対応して、用紙スタッカ510内に用紙
がスタックされていくので、このホッパテーブル212
の位置駆動に対応させて、スタックテーブル520の位
置を下降させていけばよい。
【0332】ここでは、給紙ホッパ位置制御手段280
Aが、ホッパテーブル212の位置を上昇させる制御信
号をホッパモータ242に出力するとともに、スタッカ
テーブル520の位置を下降させる制御信号をスタッカ
モータ534に出力するようになっており、このように
スタッカ位置制御兼用の給紙ホッパ位置制御手段280
Aにより連動手段580が構成されている。
【0333】なお、この場合のスタッカ位置制御も、用
紙スタッカ位置検出手段660で得られる実際のスタッ
カ位置に基づいて行なうことが考えられる。ところで、
ホッパテーブル212を上昇させる量とスタッカテーブ
ル520を下降させる量とは対応関係にあるが、スタッ
クされる用紙は用紙間に空気が含まれて、重なった状態
の厚みはホッパテーブル212内にある場合よりもかな
り増加する。そこで、スタッカテーブル520の下降量
をホッパテーブル212の上昇量よりも大きく設定する
ことで、これに対処できる。
【0334】なお、連動手段580としては、ホッパモ
ータ242で、用紙ホッパ210と同時に用紙スタッカ
510を駆動するように構成してもよい。つまり、ホッ
パモータ242と用紙スタッカ510側のピニオン53
8Bとを連絡するように例えばギヤ機構等を介装して、
用紙ホッパ210の上昇に対して用紙スタッカ510が
所要の割合で下降するように構成する。この場合は、当
然スタッカモータ534は不要になる。
【0335】また、本装置では、用紙を自動的に給紙・
搬送する自動モードの他に、手動挿入モードが設けられ
ているが、この手動挿入モードの時には、ホッパテーブ
ル212の位置調整は行なわれないで、ホッパテーブル
212の上面が規定高さで一定に保持されるこのため、
給紙位置調整動動作に連動させてスタッカテーブル52
0の位置制御を行なうならば、スタッカテーブル520
の位置も一定に保持されてしまう。しかしながら、の手
動挿入モードの時にも、スタッカテーブル520には次
々に用紙がスタックされていくことになり、スタッカテ
ーブル520の位置が一定では不具合がある。そこで、
このような連動機構580には、手動挿入モードの時に
は連動を禁止させる手段を備える必要がある。
【0336】この手動挿入モードの時には、例えば実施
例のように手動でスタッカテーブル520の位置を調整
することや、前述のように、用紙の搬送枚数に基づい
て、或いは、これに紙厚さや用紙サイズを考慮して、ス
タッカテーブル520の位置を自動的に制御することが
考えられる。さらに、スタッカテーブル520の一部又
は全部を、弾性部材532により可動的に設けるように
してもよい。
【0337】例えば図78に示すように、スタッカテー
ブル520の前端側中央部を分割して小型の可動テーブ
ル520Bとする。この可動テーブル520Bは例えば
後端を軸に昇降できるようにされ、前端部の下面に設け
られたスプリング(弾性部材)532で上方への付勢力
を与えられている。このような構成により、スタックさ
れる用紙の量が少ないと、可動テーブル520Bは上方
に位置するが、スタックされる用紙の量が増加するとこ
のスタックされた用紙の重みで、可動テーブル520B
が降下する。可動テーブル520Bの最降下時には、可
動テーブル520Bはスタッカテーブル本体520Cと
一体となってフラットな上面を形成する。
【0338】したがって、スプリング532の設定によ
っては、用紙のスタックされる面(スタックされた用紙
の最上面)を、常に最適な状態に保持させることも可能
になる。また、上述のように、小サイズの用紙の場合は
スタック面が高い方が都合がよく、大サイズの用紙の場
合はスタック面が低い方が都合がよい。この可動テーブ
ル520Bの弾性支持構造では、用紙自体のサイズが小
さければ(紙厚さは一定と考える)、図79(A)に示
すように、スタックされる用紙の枚数が増加しても可動
テーブル520Bの降下量は小さくなり、用紙自体のサ
イズが大きければ(厚みは一定と考える)、図79
(B)に示すように、スタックされる用紙の枚数が増加
するにしたがって可動テーブル520Bが大きく下降す
る。
【0339】したがって、このような用紙サイズに応じ
たスタック面高さの調整も自動的に行なわれる利点があ
る。もちろん、スタッカテーブル520全体を弾性支持
しても、同様な降下を得ることができる。また、このよ
うに可動テーブル520B又は可動のスタッカテーブル
520の弾性支持構造をスタッカモータ534による用
紙スタッカ位置可変機構530と組み合わせると、弾性
支持構造により用紙サイズに応じたスタック面高さの調
整が自動的に行なわれるので、用紙スタッカ位置可変機
構530の作動を用紙搬送枚数のみに基づいて行なうだ
けで、各用紙サイズ及び搬送枚数の両者にともに対応す
るようにスタック面高さの調整を行なうことができる。
【0340】〔4−10〕給紙機構(給紙装置〕系のさ
らに他の実施例 ところで、既に説明した実施例では、給紙ローラ220
を左右に対をなすようにして2つ設けているが、ここ
で、これらの給紙ローラ220について、左右を区別す
る場合、左側給紙ローラ220L,右側給紙ローラ22
0Rとよぶ。このような給紙ローラ220L,220R
は、既に説明した実施例では、揺動アーム292を通じ
て後述する分離ローラ820の軸心回りに揺動自在に支
持されているが、図85,86に示すように、揺動アー
ム292に対応するものとして、分離ローラ820の両
側の回転軸822に基端を枢着された左右1対のアーム
部材293L,293Rを設け、これらのアーム部材
(フレームガイド)293L,293Rを通じて給紙ロ
ーラ220L,220Rのローラ軸220Aを軸支する
構造が考えられる。
【0341】そして、各アーム部材293L,293R
を互いに独立して自在に揺動できるようにすることで、
給紙ローラ220L,220Rが左右独立懸架に近い状
態で軸支されるようになる。勿論、両給紙ローラ220
L,220Rは同一のローラ軸220Aで軸支されてい
るので、給紙ローラ220L,220Rは完全に左右独
立ではなく、各アーム部材293L,293Rは、各ア
ーム部材293L,293R例えばローラ軸220Aを
傾斜させるようにしながら、別個の揺動を行なう。
【0342】このように、給紙ローラ220L,220
Rが左右で独立して上下移動できるので、例えば用紙が
上下(用紙厚み方向)に傾斜したり部分的に膨らんだり
して変形することで、左側給紙ローラ220Lに当接す
べき用紙の左側部分と右側給紙ローラ220Rに当接す
べき用紙の右側部分との上下位置(用紙厚み方向位置)
が異なった場合にも、給紙ローラ220L,220Rが
それぞれ用紙40に追従しうる自由度が確保される。
【0343】しかしながら、この構造では、給紙ローラ
220L,220Rが左右で独立して上下移動できると
ともに、用紙への荷重を左右で独立して与えられること
ができることになるが、この反面、例えばクラッチやロ
ーラ軸上の部品等の左右荷重アンバランス等に起因し
て、用紙への荷重(ピック圧)が左右不均等になってし
まうことがあり、この結果、用紙40を送る際に、用紙
スキューを招いてしまうという不具合が伴う。また、給
紙ローラ220L,220Rの回転振動に起因しても、
ピック圧が左右不均等になってしまうことがあり、用紙
スキューを招いてしまう。
【0344】そこで、給紙ローラ220L,220Rを
互いにある程度独立して移動しうる自由度を確保しつ
つ、給紙に伴う用紙スキューを解消できるものにした
い。ここで、用紙を送り出す際の用紙スキューを招来し
ない基本原理を整理すると、以下のようになる。 給紙ローラ220L,220Rの用紙への当接は用紙
に対して左右水平に行なわれること。
【0345】給紙ローラ220L,220Rの用紙へ
当接する力は左右均一に作用すること。 給紙ローラ220L,220R等の回転振動等が用紙
の接触状況に影響しないようにして、上記の用紙への当
接が左右水平であり左右均一な力で行なわれている状態
が維持されるようにすること。
【0346】そこで、給紙ローラ220L,220Rを
互いにある程度独立して移動しうる自由度を確保しつ
つ、上記の〜の原理を確保できるものとして、以下
のような構成に到達した。つまり、図82,図83に示
すように、給紙装置200Aでは、分離ローラ820の
左右に回転軸822に基端を枢着されるようにして左右
1対のアーム部材(フレームガイド)293L,293
Rを設け、これらのアーム部材293L,293Rを通
じて給紙ローラ220L,220Rのローラ軸220A
を軸支する。そして、各アーム部材293L,293R
は互いに独立して先端部を用紙厚み方向へ自在に揺動で
きるが、これらの左側アーム部材293Lと右側アーム
部材293Rとの間には、これらのアーム部材293
L,293Rの各先端部の用紙厚み方向への相対動に対
して弾性力を発揮する弾性部材295が介設されてい
る。ここでは、弾性部材295としてコイルスプリング
が用いられているが、例えば板ばね等の他のスプリング
を用いたり、伸縮性の十分にあるゴム等の弾性体を弾性
部材295として用いてもよい。
【0347】何れにしても、この弾性部材295は、両
アーム部材293L,293Rの一方(この例では右側
アーム部材293R)から他方(この例では左側アーム
部材293L)に向けて延長するように設けられた延長
部(ストッパ金具)295Aの先端部と、他方(左側ア
ーム部材293L)の対向面295Bとの間の互いに対
向する空間に、上下方向(用紙厚み方向)へ弾性力を発
揮するようにしてそなえられる。
【0348】なお、符合232A,232B,232C
は、既述のように、第3の歯車機構232を構成する歯
車である。これにより、弾性部材295の圧縮方向又は
引張方向の弾性力により、左右のアーム部材293L,
293Rの先端部の上下方向(搬送する用紙の厚み方
向)への相対動が弾性的に規制されるようになる。
【0349】したがって、例えばクラッチやローラ軸上
の部品等の左右荷重アンバランス等に起因して生じる用
紙へのピック圧の左右不均等が抑制される。また、ピッ
ク時のクラッチの動作によりギヤが連結されたときに生
じるモーメントによる力も吸収され、このとき瞬時に発
生する振動も吸収される。特に、両アーム部材293
L,293R及び弾性部材295により、一次遅れ系が
形成されるので、簡単な一次遅れ系メカ制御のセルフコ
ントロールにより、左右の給紙ローラ220L,220
Rが用紙からバラバラに離れるような不具合が自動的に
抑止されるようになる。
【0350】このように、給紙ローラ220L,220
Rを互いにある程度独立して移動しうる自由度を確保し
つつ、給紙に伴う用紙スキューを解消できるのである。
また、図84に示すように、左右のアーム部材293
L,293Rの相互間に、これらのアーム部材293
L,293Rの各先端部の用紙の厚み方向への相対位置
を規制しうる相対位置規制機構297を介設してもよ
い。
【0351】この相対位置規制機構297は、左右のア
ーム部材293L,293Rのうちの一方(この例では
右側アーム部材293R)に設けられた調整ねじ297
Aと、他方(この例では左側アーム部材293L)に設
けられた当接面297Bとからなる。ここでは、調整ね
じ297Aは、右側アーム部材293Rに設けられたス
トッパ金具295Aに、用紙厚み方向へ向けて位置調整
しうるように設けられ、当接面297Bには、この調整
ねじ297Aの先端(当接端)297Cが当接すること
で、左右のアーム部材293L,293Rの先端部の用
紙厚み方向への移動を規制するようになっている。
【0352】この相対位置規制機構297は、弾性部材
295と並設されており、この場合の弾性部材295
は、調整ねじ297Aの当接端297Cが当接面297
Bに当接するような付勢力(圧縮方向への付勢力)を発
揮するように引張状態に装着されている。左右のアーム
部材293L,293Rの先端部は、当接端297Cが
当接面297Bに接近する方向へは、当接端297Cが
当接面297Bに当接した状態を限度にこれ以上は相対
移動できないが、調整ねじ297Aのストッパ作用が発
揮されない方向(即ち、調整ねじ297Aの当接端29
7Cが当接面297Bから離隔してしまう方向)へは相
対移動できる。しかし、これも、圧縮方向への付勢力を
発揮する弾性部材(圧縮スプリング)295により弾性
的に規制される。
【0353】この調整ねじ297Aは人為的に容易に調
整できるので、左右の給紙ローラ220L,220Rの
位置関係に部品製造誤差や組立誤差等による不均一が生
じている場合であっても、調整ねじ297Aを調整しな
がら、左右の給紙ローラ220L,220Rが用紙に対
して左右水平な状態で当接するように設定できる。もち
ろん、左右のアーム部材293L,293Rの先端部が
ある程度は相対動しうるように調整ねじ297Aを調整
しておけば、給紙ローラ220L,220Rを互いにあ
る程度独立して移動しうる自由度を確保しつつ、給紙に
伴う用紙スキューを大幅に解消できるのである。
【0354】ところで、図89〜図94はこのような弾
性部材295や相対位置規制機構297の他の設置例を
さらに詳細に示すものであり、これらの図89〜図94
において、前述の実施例で説明したものと同符合は同様
なものを示す。つまり、図89において、810は用紙
スキュー防止機構であり、分離ローラ820の左右の回
転軸822の下方において、用紙通過基準面316(図
17B参照)に向けて設置された用紙搬送路部材812
により構成される。856Bは分離ローラ820を駆動
するための第2の歯車機構856を構成する歯車であ
る。860は分離ローラ820左右に設置された補助ロ
ーラであり、補助ローラ用駆動系870を通じて駆動さ
れる。
【0355】また、222は給紙ローラ220の揺動
(傾斜状態)に連動する第1連動部材222であり、端
部には、揺動端部222Bがこのフォトインタラプタス
イッチ290の光軸上まで達するとスイッチ290がオ
ンとなり、光軸上まで達しなければオフとなるスイッチ
用アーム222Aがそなえられる。また、232Cは給
紙ローラ220L,220Rを駆動するための第3の歯
車機構232を構成する歯車である。
【0356】238Aは給紙ローラ駆動機構230のピ
ッククラッチ238に適宜電力供給してピッククラッチ
238をオン・オフさせるためのリード線である。左右
のアーム部材293L,293Rは、図92,図93に
示すように、それぞれ基部に分離ローラ820の回転軸
822に回転自在に枢着するように、一部開口した環状
の遊嵌穴950L,950Rが形成されている。
【0357】そして、図89に示すように、右側アーム
部材293Rの上部に、左側アーム部材293Lに向け
て延長するように設けられた延長部(ストッパ金具)2
95Aが設けられ、相対位置規制機構297の調整ねじ
297はこのストッパ金具295Aの先端に下方(用紙
押圧方向)に向けて設けられている。また、左側アーム
部材293Lの上部には調整ねじ297の先端の当接端
297Cが当接する当接部297Bが屈曲形成される。
勿論、調整ねじ297は用紙厚み方向へ進退自在であ
り、当接端297Cの位置を自由に調整できる。
【0358】また、図90,93に示すように、アーム
部材293L,293Rの先端部分にはカバー952が
設けられている。このカバー952は、内方へ突出する
ように形成された取付部952Aを通じて、ねじ止め等
により左側アーム部材293Lに固定されている。つま
り、カバー952は、左側アーム部材293Lと一体的
に揺動しうるように構成されている。
【0359】そして、図90,91に示すように、弾性
部材としてのコイルスプリング295が、このカバー9
52の上部の下面と右側アーム部材293Rの上面との
間に圧縮力を発揮するように、引張状態で介装されてい
る。このように、弾性部材295や相対位置規制機構2
97は隔たる位置に別々に設けたり、図84に示すよう
に接近させて設けるなど、いずれの位置に設けてもよ
い。即ち、弾性部材295や相対位置規制機構297
が、少なくとも、用紙の厚み方向(用紙のピック圧とし
て作用する方向)に弾性力や規制力を発揮するものであ
れば、設置位置は選ばない。
【0360】なお、図91〜93において、610はホ
ッパエンプティセンサであって、ホッパエンプティセン
サ610は、前述のとおり、例えばホッパテーブル21
2に形成された図示しない溝内まで先端を降下させうる
揺動アーム610Aとこの揺動アーム610Aの揺動部
分の基部に設けられたフォトインタラプタ610Bとか
ら構成されている。このフォトインタラプタ610Bは
アーム610Aが先端を降下させるとオン(クローズ)
になるように配置される。
【0361】そして、このような分離ローラ820,ア
ーム部材293L,293R,給紙ローラ220及び回
転体830を構成するプーリ834,836は、図94
(右側端部から要部を見た搭載図)に示すような状態
で、装置本体10側の端部ブラケット18に支持され
る。勿論、左右両端部においてこのような端部ブラケッ
トにより支持される。
【0362】このような構成によっても、給紙ローラ2
20L,220Rを互いにある程度独立して移動しうる
自由度を確保しつつ、給紙に伴う用紙スキューを解消で
きるのである。ここで、このような弾性部材295や相
対位置規制機構297を装備することによる用紙スキュ
ーの解消効果を実験結果に基づいて説明する。
【0363】図87は弾性部材295や相対位置規制機
構297を装備したものに関して示し、図88は図8
4,図85に示すように弾性部材295や相対位置規制
機構297をそなえない場合のものに関して示す。ま
た、図87及び図88において、(A)は大型用紙(例
えばA4サイズ横状態など)に関し、(A)は小型用紙
(例えばA8サイズ横状態など)に関し、横軸は用紙の
厚さであり、縦軸は上方を右先行、下方を左先行とした
スキュー量を示す。また、大型用紙に関してはスキュー
規格を±αとし、小型用紙に関してはスキュー規格を±
β(一般に、β<α)として、図中に示している。ま
た、図88には常温時(例えば、気温;23°C,湿
度:60%)のみの実験結果を示すが、図87には破線
が低温低湿度時(例えば、気温;0°C,湿度:5%)
の実験結果を、鎖線が常温時(例えば、気温;23°
C,湿度:60%)の実験結果を、実線が高温高湿時
(例えば、気温;40°C,湿度:80%)の実験結果
を示す。
【0364】図示するように、弾性部材295や相対位
置規制機構297をそなえないと、図88中MAXと付
す最大スキュー量は大型用紙,小型用紙共にスキュー規
格を越えてしまっている。これに対して、弾性部材29
5や相対位置規制機構297をそなえていると、図87
中MAXと付す最大スキュー量でも、大型用紙,小型用
紙共にスキュー規格を余裕をもってクリアしており、こ
の弾性部材295や相対位置規制機構297により、ス
キュー量は1/5〜1/10程度まで大幅に抑制される
のである。また、この実験では、弾性部材295や相対
位置規制機構297をそなえることで、用紙が2枚以上
給紙されるダブルフィードは完全に解消された。即ち、
用紙を適正な姿勢で且つ1枚ずつ確実に給紙・搬送でき
るようになることがわかった。
【0365】なお、上述の何れの実施例の給紙装置(給
紙機構)の構成も、画像読み取り装置に用いるほかに、
例えばプリンタ装置など、紙葉を送り出す必要のある他
の装置に適用しても、用紙が正しい姿勢で確実に給紙さ
れるようになり、搬送速度も高め易くなり、装置の性能
向上に寄与しうる。
【0366】
【発明の効果】以上詳述したように、上述の請求項1に
かかる本発明の画像読み取り装置用給紙装置によれば、
用紙分離機構により用紙が2枚以上で用紙搬送機構へ送
られるのを阻止されるため、用紙の1枚ずつの搬送を確
実に行なえるようになり、また、用紙スキュー防止機構
が用紙スキューを防止するので、用紙の正しい姿勢での
搬送を確実に行なえるようになり、高速での画像読み取
りを適正かつ円滑に行ないやすくなる。
【0367】請求項2記載の構成によれば、用紙分離機
構により用紙40が2枚以上で用紙搬送機構へ送られる
ことが確実に阻止されて、用紙の1枚ずつの搬送を確実
に行なえるようになり、また、用紙スキュー防止機構の
可動ガイド部材により、用紙の変形に合わせて用紙が押
さえられながら、用紙スキューが適切に防止され、用紙
の正しい姿勢での搬送を確実に行なえるようになり、高
速での画像読み取りを適正かつ円滑に行ないやすくな
る。
【0368】請求項3記載の構成によれば、補助ローラ
により用紙の分離搬送駆動が補助されるので、用紙の正
しい姿勢での搬送や高速搬送に有利になり、高速での画
像読み取りを適正かつ円滑に行ないやすくなる。請求項
4記載の構成によれば、補助ローラにより用紙の分離搬
送駆動が積極的に補助されので、用紙の正しい姿勢での
搬送や高速搬送を促進することができる上、ワンウエイ
クラッチにより用紙の分離搬送駆動を妨げることなくこ
の分離搬送駆動を補助することができ、この点でも、用
紙の正しい姿勢での搬送や高速搬送を促進することがで
き、高速での画像読み取りを適正かつ円滑に行ないやす
くなる。
【0369】請求項5記載の構成によれば、用紙スキュ
ー状態の時に速やかにこの旨が報知されて、作動時の装
置管理が容易になる。請求項6記載の構成によれば、用
紙スキューの発生が抑制されて、用紙の正しい姿勢での
搬送や高速搬送を促進することができ、高速での画像読
み取りを適正かつ円滑に行ないやすくなる。
【0370】請求項7記載の構成によれば、ワンウエイ
クラッチにより用紙の分離搬送駆動を妨げることなくこ
の分離搬送駆動を補助することができ、この点でも、用
紙の正しい姿勢での搬送や高速搬送を促進することがで
き、高速での画像読み取りを適正かつ円滑に行ないやす
くなる。請求項8記載の構成によれば、用紙スキューの
発生が抑制されて、用紙の正しい姿勢での搬送や高速搬
送を促進することができ、高速での画像読み取りを適正
かつ円滑に行ないやすくなる。
【0371】請求項9記載の構成によれば、給紙ホッパ
及び給紙ローラの位置を適切な状態に調整することがで
き、用紙を1枚ずつ確実に搬送しやすくなり、高速での
画像読み取りを適正かつ円滑に行ないやすくなる。請求
項10記載の構成によれば、簡素な機構で確実に給紙ホ
ッパ及び給紙ローラの位置を適切な状態に調整すること
ができ、用紙を1枚ずつ確実に搬送しやすくなり、高速
での画像読み取りを適正かつ円滑に行ないやすくなる。
【0372】請求項11記載の構成によれば、給紙ホッ
パ及び給紙ローラの位置を適切な状態に調整することが
でき、用紙を1枚ずつ確実に搬送しやすくなり、高速で
の画像読み取りを適正かつ円滑に行ないやすくなる。請
求項12記載の構成によれば、分離ローラの取外しが容
易になり、用紙ジャム等のトラブルが生じた際にも容易
且つ速やかにこれに対処でき、装置管理が容易になる。
【0373】請求項13記載の構成によれば、回転体の
取外しが容易になり、用紙ジャム等のトラブルが生じた
際にも容易且つ速やかにこれに対処でき、装置管理が容
易になる。請求項14記載の構成によれば、プーリ83
4,836間に巻回された無端ベルト838と分離ロー
ラ820とにより、用紙の分離を行なうので、無端ベル
ト838と分離ローラ820との接触面積が増加して、
用紙の1枚ずつの分離がより確実になり、用紙の搬送を
適切に行なえ、高速での画像読み取りを適正かつ円滑に
行ないやすくなる。
【0374】請求項15記載の構成によれば、無端ベル
トにベルト張力を付与するための部材と、無端ベルト内
の2つのプーリにおける軸受けの取外し構造とに、板バ
ネが兼用されるので、構造が簡素化されるうえに、2つ
のプーリにおける軸受けの取付け取外しを板バネの弾性
を利用でき、この取付け取外し操作を容易にしうる利点
もある。
【0375】請求項16記載の構成によれば、回転軸ロ
ック機構の回転軸アンロック操作に伴って、分離ローラ
離隔移動手段が分離ローラ対向する回転体から離隔させ
る方向に移動させるため、用紙ジャム等のトラブルが生
じた際にも容易且つ速やかにこれに対処でき、装置管理
が容易になる。請求項17記載の構成によれば、シート
ガイド離隔移動手段が、回転軸ロック機構の回転軸アン
ロック操作に伴って、シートガイドを用紙搬送路から離
隔する方向に移動させるので、ため、用紙ジャム等のト
ラブルが生じた際にも容易且つ速やかにこれに対処で
き、装置管理が容易になる。
【0376】請求項18記載の構成によれば、給紙位置
検出手段が、給紙位置の検出とともに、回転軸ロック機
構によるロックが不完全な場合にその旨を検出するの
で、装置管理が容易になる。請求項19記載の構成によ
れば、給紙位置検出手段が、給紙位置の検出とともに、
シートガイドのセットが不完全な場合にその旨を検出す
るので、装置管理が容易になる。
【0377】請求項20記載の構成によれば、給紙ホッ
パが所定以上回動するのが防止され、装置の故障や損傷
が防止され、装置の信頼性を向上させることができる。
請求項21記載の構成によれば、可倒式用紙側面ガイド
部材により、ホッパ内にセットされた用紙側面が案内さ
れて、用紙が適正な状態で給紙及び搬送されるようにな
り、高速での画像読み取りを適正かつ円滑に行ないやす
くなる。
【0378】請求項22記載の構成によれば、用紙後端
面ガイド部材により、給紙ホッパ内にセットされた用紙
の後端面が案内されて、用紙が適正な状態で給紙及び搬
送されるようになり、高速での画像読み取りを適正かつ
円滑に行ないやすくなる。請求項23記載の構成によれ
ば、給紙ローラ退避機構により、給紙ホッパへの用紙セ
ット時に給紙ローラが上方へ移動するので、用紙セット
が容易になり、装置の使い勝手が向上する。
【0379】請求項24記載の構成によれば、用紙手挿
入モードの際にも、給紙ホッパ210が適切な給紙位置
に設定されて、用紙が適正な状態で給紙及び搬送される
ようになり、画像読み取りを適正に行なえるようにな
る。請求項25にかかる本発明の給紙装置付き画像読み
取り装置によれば、用紙の1枚ずつの搬送を確実に行な
えるようになり、且つ、用紙の正しい姿勢での搬送を確
実に行なえるようになり、高速での画像読み取りを適正
かつ円滑に行ないやすくなる。
【0380】請求項26にかかる本発明の給紙装置によ
れば、用紙の1枚ずつの搬送を確実に行なえるようにな
り、且つ、用紙の正しい姿勢での搬送を確実に行なえる
ようになる。また、搬送速度の向上にも寄与しうる。請
求項27にかかる本発明の給紙装置によれば、用紙の傾
斜や脹らみ等の変形が生じていても、用紙の1枚ずつの
搬送を確実に行なえるようになり、用紙スキューを抑制
しながら用紙を正しい姿勢で適切に搬送でき、且つ、用
紙スキューに起因する紙詰まりを回避でき確実な搬送を
行なえる。また、搬送速度の向上にも寄与しうる。
【0381】請求項28記載の構成によれば、給紙ロー
ラの用紙厚み方向位置を左右でバランスさせることがで
き、用紙スキューをより確実に抑制できる。これによ
り、用紙を正しい姿勢で適切に搬送でき、且つ、用紙ス
キューに起因する紙詰まりの回避もより効果的に行なわ
れて、用紙搬送をより確実に行なえる。また、搬送速度
の向上にも寄与しうる。
【0382】請求項29記載の構成によれば、左右の給
紙ローラの用紙厚み方向位置を人為的な調整で積極的に
バランスさせることができ、用紙スキューをより一層確
実に抑制できる。これにより、用紙を正しい姿勢で適切
に搬送でき、且つ、用紙スキューに起因する紙詰まりの
回避もより効果的に行なわれて、用紙搬送をより確実に
行なえる。また、搬送速度の向上にも寄与しうる。
【0383】請求項30記載の構成では、用紙スキュー
の抑制により、用紙が正しい姿勢で搬送されるようにな
り、画像読み取り装置による画像の読み取り精度を大幅
に向上させることができ、また、搬送速度を高め易くな
るので、画像読み取りの高速化のためにも有効である。
請求項31記載の構成では、用紙スキューの抑制によ
り、用紙が正しい姿勢で搬送されるようになり、プリン
タ装置による印字を用紙の所定の位置に確実に行なえる
ようになる。勿論、搬送速度を高め易くなるので、印字
の高速化のためにも有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置(請求項1,請求項25及び請求
項26にかかる装置)の要部配置を側面視状態で模式的
に示す構成図である。
【図2】本発明の装置(請求項1,請求項25及び請求
項26にかかる装置)の駆動系を側面視状態で模式的に
示す構成図である。
【図3】本発明の装置(請求項1,請求項25及び請求
項26にかかる装置)の用紙分離機構を示す図であり、
(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図であ
る。
【図4】本発明の実施例を示す模式的な側断面図であ
る。
【図5】本発明の実施例の装置外形を示す斜視図であ
る。
【図6】本発明の実施例の装置外形を示す模式的な側面
図である。
【図7】本発明の実施例の要部配置を側面視状態で模式
的に示す構成図である。
【図8】本発明の実施例の駆動系を模式的に示す分解斜
視図である。
【図9】本発明の実施例の駆動系を側面視状態で模式的
に示す構成図である。
【図10】本発明の実施例の駆動系を平面状に模式化し
て示す構成図である。
【図11】本発明の実施例の用紙搬送系を平面状に模式
化して示す構成図である。
【図12】本発明の実施例の画像読み取りユニットの構
成を示す模式的な側面図である。
【図13】本発明の実施例の用紙を示す模式的な斜視図
である。
【図14】本発明の実施例の給紙機構の要部を示す側面
図であり、給紙ホッパ内の用紙が少ない状態を示す。
【図15】本発明の実施例の給紙機構の要部を示す側面
図であり、給紙ホッパ内の用紙が多い状態を示す。
【図16】本発明の実施例の給紙ローラ系を示す図であ
り、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は要部の
み示す正面図、(D)は側面図である。
【図17】本発明の実施例の分離ローラ系を示す図であ
り、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図
である。
【図18】本発明の実施例の分離ローラ系の軸受系統を
示す図であり、(A)は平面図(図19のA矢視図)、
(B)は斜め正面図(図19のB矢視図)である。
【図19】本発明の実施例の分離ローラ系の軸受系統を
示す側面図であり、分離ローラの回転軸の固定状態を示
す。
【図20】本発明の実施例の分離ローラ系の軸受系統を
示す側面図であり、分離ローラの回転軸の離隔移動状態
を示す。
【図21】本発明の実施例の分離ローラ系の回転体に関
して示す図であり、(A)は平面図、(B)は正面図、
(C)は側面図である。
【図22】本発明の実施例の分離ローラ系の回転体を示
す側面図であり、(A)は装着した状態、(B)は取り
外した状態を示す。
【図23】本発明の実施例の用紙搬送系を示す装置本体
上部の側面図である。
【図24】本発明の実施例の用紙搬送系を示す装置蓋部
の側面図である。
【図25】本発明の実施例の用紙搬送系におけるローラ
の当接構造を示す模式的な側面図である。
【図26】本発明の実施例の用紙搬送系におけるシート
ガイド系を示す図であり、(A)は平面図、(B)は側
面図である。
【図27】本発明の実施例の用紙搬送系におけるシート
ガイド系を示す図であり、(A)は平面図、(B)は正
面図、(C)は側面図である。
【図28】本発明の実施例の用紙搬送系におけるシート
ガイド系を示す平面図である。
【図29】本発明の実施例の用紙搬送系における用紙吐
き出しローラ機構を示す模式的な側面図である。
【図30】本発明の実施例の用紙搬送系における用紙吐
き出しローラ機構の動作を示す模式的な側面図である。
【図31】本発明の実施例の光学式画像読み取り機構の
構成を模式的に示す図である。
【図32】本発明の実施例の光学式画像読み取り機構の
蛍光灯ユニットを示す図であり、(A)は平面図、
(B)は正面図である。
【図33】本発明の実施例の光学式画像読み取り機構の
蛍光灯ユニットを示す側面図である。
【図34】本発明の実施例のスタッカ機構を示す模式的
な側面図である。
【図35】本発明の実施例のスタッカ機構を示す模式的
な斜視図である。
【図36】本発明の実施例の操作パネルを示す正面図で
ある。
【図37】本発明の実施例の構成を模式的に示すブロッ
ク図である。
【図38】本発明の実施例のホッパ系の初期化動作を示
すシーケンス図である。
【図39】本発明の実施例のホッパ系の自動読み取りモ
ードにおける動作を示すシーケンス図である。
【図40】本発明の実施例のホッパ系の手挿入モードに
おける動作を示すシーケンス図である。
【図41】本発明の実施例の搬送系の動作を示すシーケ
ンス図であり、特に、1枚目の搬送開始シーケンスを示
す。
【図42】本発明の実施例の搬送系の動作を示すシーケ
ンス図であり、特に、2枚目以降の搬送シーケンスを示
す。
【図43】本発明の実施例の搬送系の動作を示すシーケ
ンス図であり、特に、搬送終了時の搬送シーケンスを示
す。
【図44】本発明の実施例の給紙ホッパの詳細構造を示
す斜視図である。
【図45】本発明の実施例の給紙機構における制御を説
明するための図であって、給紙ローラが揺動しない構造
の給紙機構において給紙ホッパ内の用紙が少ない状態を
示す側面図である。
【図46】本発明の実施例の給紙機構における制御を説
明するための図であって、給紙ローラが揺動しない構造
の給紙機構において給紙ホッパ内の用紙が多い状態を示
す側面図である。
【図47】本発明の実施例の給紙機構における制御を説
明するための図であって、給紙ローラが揺動する本構造
の給紙機構において給紙ホッパ内の用紙が少ない状態を
示す側面図である。
【図48】本発明の実施例の給紙機構における制御を説
明するための図であって、給紙ローラが揺動する本構造
の給紙機構において給紙ホッパ内の用紙が多い状態を示
す側面図である。
【図49】本発明の装置の実施例における給紙機構の他
の実施例(第2実施例)の要部を示す側面図であり、給
紙ホッパ内の用紙が少ない状態を示す。
【図50】本発明の装置の実施例における給紙機構の他
の実施例(第2実施例)の要部を示す側面図であり、給
紙ホッパ内の用紙が多い状態を示す。
【図51】本発明の装置の実施例における給紙機構の他
の実施例(第3実施例)の要部を示す側面図であり、給
紙ホッパ内の用紙が少ない状態を示す。
【図52】本発明の装置の実施例における給紙機構の他
の実施例(第3実施例)の要部を示す側面図であり、給
紙ホッパ内の用紙が多い状態を示す。
【図53】本発明の装置の実施例における給紙機構の他
の実施例(第3実施例)の検出動作を説明する図であ
る。
【図54】本発明の装置の実施例における給紙機構の他
の実施例(第4実施例)の要部を示す側面図であり、給
紙ホッパ内の用紙が少ない状態を示す。
【図55】本発明の装置の実施例における給紙機構の他
の実施例(第4実施例)の要部を示す側面図であり、給
紙ホッパ内の用紙が多い状態を示す。
【図56】本発明の装置の実施例における給紙機構の他
の実施例(第5実施例)の要部を示す側面図であり、給
紙ホッパ内の用紙が少ない状態を示す。
【図57】本発明の装置の実施例における給紙機構の他
の実施例(第5実施例)の要部を示す側面図であり、給
紙ホッパ内の用紙が多い状態を示す。
【図58】本発明の装置の実施例における給紙ホッパ駆
動機構の他の実施例を示す模式的な側面図部である。
【図59】本発明の装置の実施例における分離ローラの
駆動系の他の実施例(第2実施例)を示す平面図であ
る。
【図60】本発明の装置の実施例における分離ローラの
駆動系の他の実施例(第3実施例)を示す平面図であ
る。
【図61】本発明の装置の実施例における裏当て部及び
その近傍部分の他の実施例(第2実施例)を示す模式的
な側断面図である。
【図62】本発明の装置の実施例における裏当て部及び
その近傍部分の他の実施例(第3実施例)を示す模式的
な側断面図である。
【図63】本発明の装置の実施例における裏当て部及び
その近傍部分の他の実施例(第4実施例)を示す模式的
な側断面図である。
【図64】本発明の装置の実施例における裏当て部及び
その近傍部分の他の実施例(第5実施例)を示す模式的
な側断面図である。
【図65】本発明の装置の実施例における裏当て部及び
その近傍部分の他の実施例(第6実施例)を示す模式的
な側断面図である。
【図66】本発明の装置の実施例における裏当て部及び
その近傍部分の他の実施例(第7実施例)を示す模式的
な側断面図である。
【図67】本発明の装置の実施例における裏当て部及び
その近傍部分の他の実施例(第8実施例)を示す模式的
な側断面図である。
【図68】本発明の装置の実施例における裏当て部及び
その近傍部分の他の実施例(第9実施例)を示す模式的
な側断面図である。
【図69】本発明の装置の実施例における裏当て部及び
その近傍部分の他の実施例(第10実施例)を示す模式
図であり、(A)は平面図、(B),(C)は側断面図
である。
【図70】本発明の装置の実施例における裏当て部及び
その近傍部分の他の実施例(第11実施例)を示す模式
図であり、(A)は平面図、(B),(C)は側断面図
である。
【図71】本発明の装置の実施例における開口部付きシ
ートガイドの清掃構造の一例を示す斜視図である。
【図72】本発明の装置の実施例における用紙吐き出し
ローラ機構部分の他の構成例を示す模式的な側面図であ
る。
【図73】本発明の装置の実施例における用紙スタック
機構の他の実施例(第2実施例)を示す模式的な側面図
である。
【図74】本発明の装置の実施例における用紙スタック
機構の状態に基づく制御系を示す模式的な構成図であ
る。
【図75】本発明の装置の実施例における用紙スタック
機構の状態に基づく他の制御系を示す模式的な構成図で
ある。
【図76】本発明の装置の実施例における用紙スタック
機構の他の実施例(第3実施例)及びその制御系を示す
模式的な構成図である。
【図77】本発明の装置の実施例における用紙スタック
機構の他の実施例(第3実施例)及びその制御系の他の
構成例を示す模式的な構成図である。
【図78】本発明の装置の実施例における用紙スタック
機構の他の実施例(第4実施例)を示す模式的な斜視図
である。
【図79】本発明の装置の実施例における用紙スタック
機構の他の実施例(第4実施例)の用紙サイズに対する
対応を示す模式的な側面図であり、(A)は小サイズの
用紙に対する対応を示し、(B)は小サイズの用紙に対
する対応を示す。
【図80】本発明の装置(請求項27にかかる装置)の
要部構成を模式的に示す斜視図である。
【図81】本発明の装置の用紙分離機構にかかる効果を
説明するための図であり、(A)は本用紙分離機構に関
する図であり、(B)は比較対照するための他の用紙分
離機構に関する図である。
【図82】本発明の装置(請求項27にかかる装置)の
実施例の要部構成を模式的に示す斜視図である。
【図83】本発明の装置(請求項27にかかる装置)の
実施例の要部構成を模式的に示す正面図であり、図82
のA1方向矢視図に相当する。
【図84】本発明の装置(請求項27にかかる装置)の
他の実施例の要部構成を模式的に示す正面図であり、図
83に対応する図である。
【図85】本発明の装置(請求項27にかかる装置)の
開発過程で提案された給紙装置の要部構成を模式的に示
す正面図であり、図86のA2方向矢視図に相当する。
【図86】本発明の装置(請求項27にかかる装置)の
実施例の開発過程で提案された給紙装置の要部構成を模
式的に示す斜視図である。
【図87】本発明の装置(請求項27にかかる装置)の
効果を説明する図であり、(A)は大型用紙に関し、
(B)は小型用紙に関する。
【図88】本発明の装置(請求項27にかかる装置)の
効果を説明するための対比図であり、(A)は大型用紙
に関し、(B)は小型用紙に関する。
【図89】本発明の装置(請求項27にかかる装置)の
他の実施例の構成を具体的に示す図であり、(A)は平
面図であり、(B)は正面図〔(A)のB1−B1矢視
断面図〕である。
【図90】本発明の装置(請求項27にかかる装置)の
他の実施例の構成を具体的に示す側面図であり、図89
の(A)のB2方向矢視図である。
【図91】本発明の装置(請求項27にかかる装置)の
他の実施例の要部構成を具体的に示す図であり、図90
のB3−B3矢視図である。
【図92】本発明の装置(請求項27にかかる装置)の
他の実施例の要部構成を具体的に示す図であり、図89
の(B)のC1−C1矢視断面図である。
【図93】本発明の装置(請求項27にかかる装置)の
他の実施例の要部構成を具体的に示す図であり、図89
の(B)のD1−D1矢視断面図である。
【図94】本発明の装置(請求項27にかかる装置)の
実施例の画像読み取り装置本体への取付け状態を示す側
面図である。
【符号の説明】
10 装置本体 10A 本体傾斜部 12 軸受用壁部 14 装置本体10の軸受部材 16 下部取付スペース(裏面読み取りユニット用スペ
ース) 18 端部ブラケット 20 装置蓋部 20A 装置蓋部20のフレーム 22 装置蓋部20の壁部 26 上部取付スペース(表面読み取りユニット用スペ
ース) 30 本体・蓋部ロック機構 32 装置蓋部20の支点 32A 装置蓋部20を枢支するピン穴 32B ピン 40 用紙 40A,40B 用紙40の左右端 42 用紙の表面 44 裏面 46 用紙先端部 46A 用紙先端 48 用紙後端部 50 判別マーク 200,200A 給紙装置(給紙機構) 210 給紙ホッパ 212 ホッパテーブル 212A 回転軸 214 可倒式用紙側面ガイド部材 216 用紙後端面ガイド部材 218 用紙後端面ガイド部材用装着部 220 給紙ローラ 220A ローラ軸 220L 左側給紙ローラ 220R 右側給紙ローラ 222 第1連動部材 222A スイッチ用アーム 222B アーム222Aの揺動端部 224 第2連動部材 224A アーム支点 224B 長穴 224C ピン 226 ベース部材 226A スプリング 228 ゲート 228A ゲート228の上端部 230 給紙ローラ駆動機構 232 第3の歯車機構 238 給紙ローラ駆動機構230のピッククラッチ 240 給紙ホッパ駆動機構 242 ホッパモータ 244 ベルト・プーリ機構 248 給紙ホッパ駆動機構240のラック&ピニオン 248A ラック 248B ピニオン 250 給紙ローラ駆動機構制御手段 260 給紙ホッパ過回動防止機構 262 ストッパ 264 ギヤなし部 266 トルクリミッタ 270 給紙ローラ退避機構 280 給紙ホッパ位置制御手段としてのモータ制御手
段 280A スタッカ位置制御兼用の給紙ホッパ位置制御
手段 290 スイッチ(フォトインタラプタスイッチ) 292 揺動アーム 293L 左側アーム部材(左側フレームガイド) 293R 右側アーム部材(右側フレームガイド) 294 カバー 295 弾性部材 295A 延長部(ストッパ金具) 295B 対向面 296,298 連動機構 296A ストッパピン 297 相対位置規制機構 297A 調整ねじ 297B 当接面 297C 調整ねじ297Aの先端(当接端) 298A ピン 298B 長穴 300 用紙搬送機構 310 用紙搬送路 312 傾斜搬送路 314 用紙反転用搬送路 316 用紙通過基準面 320〜328 用紙搬送用ローラ 320A〜328A 回転軸 320B〜328B プーリ 330〜338 アイドラローラ 340 ローラ駆動機構 342 搬送モータ 344 第1のベルト・プーリ機構 344A,344B プーリ 346A,346B ベルト 348 第2のベルト・プーリ機構 350 ローラ駆動機構制御手段 352 板ばね 360 テンションプーリ 400 光学式画像読み取り機構 410 光学式画像読み取りユニット 412 第1光学式画像読み取りユニット 414 第2光学式画像読み取りユニット 418 光路 418A 第1の鏡 418B 第2の鏡 418C 第3の鏡 420 蛍光灯ユニット 422 読み取り点 424 蛍光灯ユニット420の取付用ベース 424A ソケット 424B ランプハウス 424C 反射板 424D スリット 426 蛍光灯 428 ヒータ 428A 反射板 428B 発熱体 430 シェーディング板 432 レンズ 434 暗箱 436 CCD基板 436A CCDカメラ 438 ビデオ基板 440 画像情報取出制御手段 450 用紙先端部検出手段 460 判別マーク画像消去手段 470 光学式判別マーク画像読み取りユニット 500 用紙スタック機構(画像読み取り装置用用紙ス
タック装置) 510 用紙スタッカ 512 スライド部 514 用紙ストッパ 516 スライド部 518 用紙ストッパ 520 スタッカテーブル 520A 支軸 520B 可動テーブル 520C スタッカテーブル本体 522 端部フレーム 522A 挿入孔 524 ラッチ機構 526 嵌合突起 530 用紙スタッカ位置可変機構 532 弾性部材 534 スタッカテーブル回転駆動機構としての駆動用
モータ(スタッカモータ) 536 ベルト・プーリ機構 536A ベルト 536B,536C プーリ 538 ラック&ピニオン 538A ラック 538B ピニオン 540 用紙吐き出しローラ機構 542 突出部 544 用紙吐き出しローラ 546 用紙吐き出しローラ544の回転軸 550 用紙後端ガイド機構 552 用紙後端ガイド部材 552A ガイド面 560 用紙スタッカ位置可変機構制御手段 570 スタッカテーブル制御手段 580 連動手段 584,586 記憶手段 592 給紙可能量算出手段 594 昇降可能量算出手段 596 スタック量超過時指令手段 598 ホッパ昇降量超過時指令手段 560 スタッカ位置制御手段 580 連動手段 610 ホッパエンプティセンサ(SHE) 610A 揺動アーム 610B フォトインタラプタ 612,612A〜612C 給紙センサ(SPK) 614 搬送センサ(SF1) 614A 投光器 614B 受光器 616 搬送センサ(SF2) 618 排出センサ(SF3) 620 用紙サイズ検出手段 620A B5幅検出センサ(SB5) 620B A4/LT幅検出センサ(SA4) 620C B4幅検出センサ(SB4) 620D A4/DL幅検出センサ(SA3) 622 ボトムセンサ 624 揺動アーム 630 検出手段(読み取り面検出手段) 640 用紙走行状態検出手段 642 用紙スキュー検出手段 644 給紙位置検出手段 660 用紙スタッカ位置検出手段 662 搬送量検出手段 664 ホッパ昇降量検出手段 668 用紙厚さ検出手段 700 シートガイド 702 シートガイド装置 704 補助シートガイド 704A 補助シートガイド704の軸 706 レバー 708 ばね機構 710 シートガイド 710A スリット 710B 裏当て部 712 裏当て部 714 用紙走行部 716,716A 段部 718 突き当て部材 720,722,724 裏当て部材 720A 裏当て部材720の回転面 722A 裏当て部材720の表面 724A 裏当て部材720の回転面 726 モータ 728A〜728D ブラシ 730,732 連動機構 736A,736B 凸部 740 開口部付きシートガイド 740A レバー部 740B シートガイド740の当接面 742 開口部 742A ガラス 750 補助シートガイド 752 裏当て部材としての裏当て部 754 用紙走行部 756 段 758 突き当て部材 760 シートガイド離隔移動手段 800 用紙分離機構 810 用紙スキュー防止機構 812 可動ガイド部材 812A ガイド面 820 分離ローラ 822 分離ローラ820の回転軸 824 分離ローラ系軸受部材 824A 分離ローラ系軸受部材824の本体プレート 824B 分離ローラ系軸受部材824のサイドプレー
ト 824C ベースプレート 826A 軸受穴部 826B,826C ピン穴 826D,826E 軸受部 828 揺動レバー 828A,828E ピン 828B 軸受穴部 828C ラッチ機構 828D つまみ部分 830 回転体 832 回転体(830)の回転軸 834,836 プーリ 838 無端ベルト 840 軸受部材842のベース用板バネ 842 軸受部材 844A 軸受部材842の嵌合アーム部 844B 軸受部材842の軸受用アーム部 846 トルクリミッタ 850 分離ローラ駆動機構 852 第1の歯車機構 854 分離クラッチ 856 第2の歯車機構 858 分離クラッチ制御手段 860 補助ローラ 870 補助ローラ用駆動系 872 ワンウエイクラッチ 874 電磁クラッチ 876 電磁クラッチ制御手段 878 電動機 880 電動機制御手段 890 回転軸ロック機構 892 分離ローラ離隔移動手段 892A 突起 910,912 報知手段 920 操作パネル 922A 電源入力表示ランプ 922B 読み取り可能表示ランプ 922C チェックランプ 922D 液晶ディスプレイ 924A,924B 挿入モード選択手段としてのモー
ド設定スイッチ 924C 挿入モード選択手段としての手挿入スイッチ 924D スタートスイッチ 924E ストップスイッチ 924F 原稿サイズ入力スイッチ 924G 読み取り濃度設定スイッチ 924H 読み取り密度設定スイッチ 924J ランドスケープスイッチ 924K 中間調(ハーフトーン)設定スイッチ 924L 用紙読み取り選択手段としての原稿選択スイ
ッチ 930 制御部 932 機構部制御手段(メカドライバ) 934 画像読み取り系制御手段(マザーボート) 936 冷却ファン 938 出力用インターフェース 940A,940B 電源調整部 942 エンドーサ(裏書きプリンタ) 944 裏面読み取りボード 950L,950R 遊嵌穴 952 カバー 952A 取付部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 圓山 厚之 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士 通株式会社内 (72)発明者 仲田 忠佳 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士 通株式会社内 (72)発明者 熊谷 俊昭 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士 通株式会社内 (72)発明者 西脇 理香 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士 通株式会社内

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学式画像読み取り機構(400)が配
    設された用紙搬送機構(300)へ向けセットされた用
    紙(40)を順次給紙しうる画像読み取り装置用給紙装
    置において、 用紙(40)をセットしうる給紙ホッパ(210)と、 該給紙ホッパ(210)の上方の幅方向中央部分に設け
    られ該給紙ホッパ(210)内にセットされた用紙(4
    0)を該用紙搬送機構(300)へ向け駆動する給紙ロ
    ーラ(220)と、 該給紙ローラ(220)を回転駆動する給紙ローラ駆動
    機構(230)と、 該給紙ローラ(220)にて駆動されてきた用紙(4
    0)が2枚以上で該用紙搬送機構(300)へ送られる
    のを阻止するように該給紙ローラ(220)の搬送下流
    側に設けられた用紙分離機構(800)とをそなえ、 該用紙分離機構(800)に、通過する用紙(40)の
    幅方向中央部においては用紙押さえ量を大きくする一
    方、通過する用紙(40)の幅方向両端部においては用
    紙押さえ量を小さくする用紙スキュー防止機構(81
    0)が設けられていることを特徴とする、画像読み取り
    装置用給紙装置。
  2. 【請求項2】 該用紙分離機構(800)が、分離ロー
    ラ(820)と、該分離ローラ(820)に対向するよ
    うに配置された回転体(830)と、該分離ローラ(8
    20)を回転駆動する分離ローラ駆動機構(850)と
    をそなえて構成されるとともに、 該用紙スキュー防止機構(810)が、該分離ローラ
    (820)の回転軸(822)上において該分離ローラ
    (820)の左右に位置する可動ガイド部材(812)
    をそなえて構成され、該可動ガイド部材(812)は、
    その分離ローラ側部分で大きな用紙押さえ量が得られ、
    その分離ローラ(820)から離隔した端部で小さな用
    紙押さえ量が得られるように加工成形されていることを
    特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置用給紙装
    置。
  3. 【請求項3】 該分離ローラ(820)の回転軸(82
    2)上において、該分離ローラ(820)の左右に位置
    する一対の補助ローラ(860)が該回転軸(822)
    と同軸的に設けられていることを特徴とする請求項2記
    載の画像読み取り装置用給紙装置。
  4. 【請求項4】 該分離ローラ(820)の回転軸(82
    2)上において、該補助ローラ(860)が該回転軸
    (822)と同軸的に遊嵌されるように設けられるとと
    もに、該補助ローラ(860)を駆動する駆動系(87
    0)がそなえられ、該駆動系(870)に、ワンウエイ
    クラッチ(872)が設けられたことを特徴とする請求
    項3記載の画像読み取り装置用給紙装置。
  5. 【請求項5】 上記の可動ガイド部材(812)の左右
    位置での用紙走行状態をそれぞれ検出する用紙走行状態
    検出手段(640)が設けられるとともに、該用紙走行
    状態検出手段(640)で検出された該可動ガイド部材
    (812)の左右位置での用紙走行状態の相違に基づい
    て用紙スキュー状態を検出する用紙スキュー検出手段
    (642)が設けられて、該用紙スキュー検出手段(6
    42)の検出結果から用紙スキュー状態の時にはこの旨
    を報知する報知手段(910)が設けられたことを特徴
    とする請求項2記載の画像読み取り装置用給紙装置。
  6. 【請求項6】 該分離ローラ(820)の回転軸(82
    2)上において、該補助ローラ(860)が該回転軸
    (822)と同軸的に遊嵌されるように設けられるとと
    もに、該補助ローラ(860)の駆動系(870)に、
    電磁クラッチ(874)が設けられ、且つ、上記の可動
    ガイド部材(812)の左右位置での用紙走行状態を検
    出する用紙走行状態検出手段(640)と、該用紙走行
    状態検出手段(640)で検出された該可動ガイド部材
    (812)の左右位置での用紙走行状態の相違に基づい
    て用紙スキュー状態を検出する用紙スキュー検出手段
    (642)とが設けられて、該用紙スキュー検出手段
    (642)での検出結果に基づいて該電磁クラッチ(8
    74)のオンオフ制御を行なう電磁クラッチ制御手段
    (876)が設けられたことを特徴とする請求項2記載
    の画像読み取り装置用給紙装置。
  7. 【請求項7】 該補助ローラ(860)の駆動系(87
    0)に該電磁クラッチ(874)に加えて直列にワンウ
    エイクラッチ(872)が設けられたことを特徴とする
    請求項6記載の画像読み取り装置用給紙装置。
  8. 【請求項8】 該分離ローラ(820)の回転軸(82
    2)上において、該補助ローラ(860)が該回転軸
    (822)と同軸的に遊嵌されるように設けられるとと
    もに、該補助ローラ(860)を駆動する電動機(87
    8)が設けられ、且つ、上記の可動ガイド部材(81
    2)の左右位置での用紙走行状態を検出する用紙走行状
    態検出手段(640)と、該用紙走行状態検出手段(6
    40)で検出された該可動ガイド部材(812)の左右
    位置での用紙走行状態の相違に基づいて用紙スキュー状
    態を検出する用紙スキュー検出手段(642)とが設け
    られて、該用紙スキュー検出手段(642)の左右位置
    での検出結果に基づいて該電動機(878)の制御を行
    なう電動機制御手段(880)が設けられたことを特徴
    とする請求項2記載の画像読み取り装置用給紙装置。
  9. 【請求項9】 該給紙ホッパ(210)が所定点を中心
    に回動自在に設けられるとともに、該給紙ホッパ(21
    0)を回動させる給紙ホッパ駆動機構(240)が設け
    られ、且つ、該給紙ローラ(220)が該回動により昇
    降する該給紙ホッパ(210)中の用紙(40)に排動
    されて所定点を中心に揺動しうるように設けられ、且
    つ、該給紙ホッパ(210)又は該給紙ローラ(22
    0)の回動位置から該給紙ホッパ(210)の給紙位置
    を検出する給紙位置検出手段(644)と、該給紙位置
    検出手段(644)の検出結果に応じて該給紙ローラ駆
    動機構(230)を制御する給紙ローラ駆動機構制御手
    段(250)が設けられたことを特徴とする請求項1記
    載の画像読み取り装置用給紙装置。
  10. 【請求項10】 該給紙ローラ(220)の揺動に連動
    する第1連動部材(222)と、該給紙ホッパ(21
    0)の回動に連動する第2連動部材(224)とをそな
    え、該給紙位置検出手段(644)が、上記の第1連動
    部材(222)及び第2連動部材(224)間の動きに
    応じて給紙位置を検出するように構成されていることを
    特徴とする請求項9記載の画像読み取り装置用給紙装
    置。
  11. 【請求項11】 該給紙位置検出手段(644)が、該
    給紙ホッパ(210)の基準位置からの回動割合を該給
    紙ホッパ駆動機構(240)での駆動制御信号に基づき
    検出し、該回動割合の検出結果から該給紙ホッパ(21
    0)の給紙位置を検出するように構成されていることを
    特徴とする請求項9記載の画像読み取り装置用給紙装
    置。
  12. 【請求項12】 該分離ローラ(820)を中央部にそ
    なえた回転軸(822)が、該分離ローラ(820)の
    半径方向への移動により取外し可能な軸受(826)を
    介して、回転自在に支承されるとともに、該軸受(82
    6)部分に、該回転軸(822)の移動を阻止する回転
    軸ロック機構(890)が設けられたことを特徴とする
    請求項1記載の画像読み取り装置用給紙装置。
  13. 【請求項13】 該分離ローラ(820)に対向するよ
    うに配置された回転体(830)が、該分離ローラ(8
    20)より装置本体(10)側に配置されるとともに、
    該回転体(830)の回転軸(832)が、該回転体
    (830)の半径方向への移動により取外し可能な軸受
    (842)を介して、回転自在に支承されていることを
    特徴とする請求項12記載の画像読み取り装置用給紙装
    置。
  14. 【請求項14】 該分離ローラ(820)に対向するよ
    うに配置された回転体(830)が、用紙搬送方向に離
    隔した一対のプーリ(834,836)と、これらのプ
    ーリ(834,836)間に巻回された無端ベルト(8
    38)をそなえて構成されたことを特徴とする請求項2
    記載の画像読み取り装置用給紙装置。
  15. 【請求項15】 上記のプーリ(834,836)が、
    該無端ベルト(838)にベルト張力を付与する板バネ
    (840)を介して連結され、これらのプーリ(83
    4,836)のための軸受(842)が、該板バネ(8
    40)の変形動作により該プーリ(834,836)の
    取外しが可能になる軸受として構成されていることを特
    徴とする請求項14記載の画像読み取り装置用給紙装
    置。
  16. 【請求項16】 該回転軸ロック機構(890)に、回
    転軸アンロック操作に伴って、該分離ローラ(820)
    を、該分離ローラ(820)に対向するように配置され
    た回転体(830)から離隔させる方向に移動させる分
    離ローラ離隔移動手段(892)が設けられていること
    を特徴とする請求項12記載の画像読み取り装置用給紙
    装置。
  17. 【請求項17】 該回転軸ロック機構(890)の回転
    軸アンロック操作に伴って、該光学式画像読み取り機構
    (400)に対向した用紙搬送路(310)上に設けら
    れ用紙(40)の色基準を与えるシートガイド(71
    0)を該用紙搬送路(310)から離隔する方向に移動
    させるシートガイド離隔移動手段(760)が設けられ
    ていることを特徴とする請求項12記載の画像読み取り
    装置用給紙装置。
  18. 【請求項18】 該給紙ローラ(220)が該分離ロー
    ラ(820)の回転軸(822)に対し揺動自在に設け
    られるとともに、該給紙ローラ(220)の揺動に連動
    する第1連動部材(222)と、該給紙ホッパ(21
    0)の回動に連動する第2連動部材(224)とをそな
    え、該給紙位置検出手段(644)が、上記の第1連動
    部材(222)及び第2連動部材(224)間の動きに
    応じて給紙位置を検出するように構成され、且つ、該給
    紙位置検出手段(644)が、該回転軸ロック機構(8
    90)によるロックが不完全な場合にその旨を検出する
    手段(650)を兼用していることを特徴とする請求項
    12記載の画像読み取り装置用給紙装置。
  19. 【請求項19】 該給紙ローラ(220)が該分離ロー
    ラ(820)の回転軸(822)に対し揺動自在に設け
    られるとともに、該給紙ローラ(220)の揺動に連動
    する第1連動部材(222)と、該給紙ホッパ(21
    0)の回動に連動する第2連動部材(224)とをそな
    え、該給紙位置検出手段(644)が、上記の第1連動
    部材(222)及び第2連動部材(224)間の動きに
    応じて給紙位置を検出するように構成され、且つ、該給
    紙位置検出手段(644)が、該光学式画像読み取り機
    構(400)に対向した該用紙搬送路(310)上に設
    けられ用紙(40)の色基準を与えるシートガイド(7
    10)のセットが不完全な場合にその旨を検出する手段
    (652)を兼用していることを特徴とする請求項12
    記載の画像読み取り装置用給紙装置。
  20. 【請求項20】 該給紙ホッパ駆動機構(240)に、
    該給紙ホッパ(210)が所定以上回動するのを防止す
    る給紙ホッパ過回動防止機構(260)が設けられてい
    ることを特徴とする請求項9記載の画像読み取り装置用
    給紙装置。
  21. 【請求項21】 該給紙ホッパ(210)に、セットさ
    れた用紙側面を案内する可倒式用紙側面ガイド部材(2
    14)が設けられ、該用紙側面ガイド部材(214)
    が、該給紙ホッパ(210)内において用紙幅方向に摺
    動可能に設けられていることを特徴とする請求項1記載
    の画像読み取り装置用給紙装置。
  22. 【請求項22】 該給紙ホッパ(210)内にセットさ
    れた用紙(40)の後端面を案内するための用紙後端面
    ガイド部材(216)をそなえ、該給紙ホッパ(21
    0)に、該用紙後端面ガイド部材(216)を装着する
    ための装着部(218)が複数設けられ、該給紙ホッパ
    (210)内にセットされた用紙(40)の大きさに応
    じて、該用紙後端面ガイド部材(216)が上記の装着
    部(218)のいずれかに装着しうるように構成された
    ことを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置用給
    紙装置。
  23. 【請求項23】 該給紙ホッパ(210)への用紙セッ
    ト時に該給紙ローラ(220)を上方へ移動させる給紙
    ローラ退避機構(270)が設けられていることを特徴
    とする請求項1記載の画像読み取り装置用給紙装置。
  24. 【請求項24】 用紙自動挿入モードと用紙手挿入モー
    ドとを選択しうる挿入モード選択手段(924A〜92
    4C)をそなえ、該挿入モード選択手段(924A〜9
    24C)によって、用紙手挿入モードが選択されると、
    該給紙ホッパ駆動機構(240)を介して、該給紙ホッ
    パ(210)を給紙位置に駆動させる給紙ホッパ位置制
    御手段(280)が設けられたことを特徴とする請求項
    9記載の画像読み取り装置用給紙装置。
  25. 【請求項25】 セットされた用紙(40)を順次給紙
    しうる給紙機構(200)と、 該給紙機構(200)から給紙されてきた用紙(40)
    を搬送する用紙搬送機構(300)と、 該用紙搬送機構(300)の途中で、該用紙(40)に
    記載された情報の読み取りを光学的に行なう光学式画像
    読み取り機構(400)とをそなえてなる給紙装置付き
    画像読み取り装置において、 該給紙装置(200)に、 用紙(40)をセットしうる給紙ホッパ(210)と、 該給紙ホッパ(210)の上方位置に設けられ該給紙ホ
    ッパ(210)内にセットされた用紙(40)を該用紙
    搬送機構(300)へ向け駆動する給紙ローラ(22
    0)と、 該給紙ローラ(220)を回転駆動する給紙ローラ駆動
    機構(230)と、 該給紙ローラ(220)にて駆動されてきた用紙(4
    0)が2枚以上で該用紙搬送機構(300)へ送られる
    のを阻止するように該給紙ローラ(220)の搬送下流
    側に設けられた用紙分離機構(800)とがそなえら
    れ、 該用紙分離機構(800)に、通過する用紙(40)の
    幅方向中央部においては用紙押さえ量を大きくする一
    方、通過する用紙(40)の幅方向両端部においては用
    紙押さえ量を小さくする用紙スキュー防止機構(81
    0)が設けられていることを特徴とする、給紙装置付き
    画像読み取り装置。
  26. 【請求項26】 用紙搬送機構(300)へ向けセット
    された用紙(40)を順次給紙しうる給紙装置におい
    て、 用紙(40)をセットしうる給紙ホッパ(210)と、 該給紙ホッパ(210)の上方の幅方向中央部分に設け
    られ該給紙ホッパ(210)内にセットされた用紙(4
    0)を用紙搬送機構(300)へ向け駆動する給紙ロー
    ラ(220)と、 該給紙ローラ(220)を回転駆動する給紙ローラ駆動
    機構(230)と、 該給紙ローラ(220)にて駆動されてきた用紙(4
    0)が2枚以上で該用紙搬送機構(300)へ送られる
    のを阻止するように該給紙ローラ(220)の搬送下流
    側に設けられた用紙分離機構(800)とをそなえ、 該用紙分離機構(800)に、通過する用紙(40)の
    幅方向中央部においては用紙押さえ量を大きくする一
    方、通過する用紙(40)の幅方向両端部においては用
    紙押さえ量を小さくする用紙スキュー防止機構(81
    0)が設けられていることを特徴とする、給紙装置。
  27. 【請求項27】 用紙搬送機構(300)へ向けセット
    された用紙(40)を順次給紙しうる給紙装置におい
    て、 用紙(40)をセットしうる給紙ホッパ(210)と、 該給紙ホッパ(210)の上方の幅方向中央部分に設け
    られ該給紙ホッパ(210)内にセットされた用紙(4
    0)を用紙搬送機構(300)へ向け駆動する給紙ロー
    ラ(220)と、 該給紙ローラ(220)を回転駆動する給紙ローラ駆動
    機構(230)と、 該給紙ローラ(220)にて駆動されてきた用紙(4
    0)が2枚以上で該用紙搬送機構(300)へ送られる
    のを阻止するように該給紙ローラ(220)の搬送下流
    側に設けられた分離ローラ(820)とをそなえ、 該給紙ローラ(220)が、左右に対をなす左側給紙ロ
    ーラ(220L)及び右側給紙ローラ(220R)から
    構成されるとともに、 該分離ローラ(820)側の支持軸(822)に先端部
    を用紙厚み方向へ揺動しうるように支持され該先端に該
    左側給紙ローラ(220L)を回転自在に支持する左側
    アーム部材(293L)と、 該分離ローラ(820)側の該支持軸(822)に該左
    側アーム部材(293L)とは別個に先端部を用紙厚み
    方向へ揺動しうるように支持され該先端に該右側給紙ロ
    ーラ(220R)を回転自在に支持する右側アーム部材
    (293R)とが設けられ、 該左側アーム部材(293L)と該右側アーム部材(2
    93R)との間に、該左側アーム部材(293L)及び
    該右側アーム部材(293R)の先端部の用紙厚み方向
    への相対動に対して弾性力を発揮する弾性部材(29
    5)が介設されていることを特徴とする、給紙装置。
  28. 【請求項28】 該左側アーム部材(293L)と該右
    側アーム部材(293R)との間に、該左側アーム部材
    (293L)及び該右側アーム部材(293R)の先端
    部の用紙の厚み方向への相対位置を規制しうる相対位置
    規制機構が介設されていることを特徴とする、請求項2
    7記載の給紙装置。
  29. 【請求項29】 該相対位置規制機構が、該左側アーム
    部材(293L)及び該右側アーム部材(293R)の
    うちの一方に設けられ、用紙厚み方向へ向けて位置調整
    しうる調整ねじと、該左側アーム部材(293L)及び
    該右側アーム部材(293R)のうちの他方に設けら
    れ、該調整ねじの当接端を当接される当接面とから構成
    され、 該弾性部材(295)が、該調整ねじと該当接面とが当
    接する方向に弾性力を発揮するように設定されているこ
    とを特徴とする、請求項28記載の給紙装置。
  30. 【請求項30】 該給紙装置が、画像読み取り装置に用
    いられていることを特徴とする、請求項27記載の給紙
    装置。
  31. 【請求項31】 該給紙装置が、プリンタ装置に用いら
    れていることを特徴とする、請求項26又は27記載の
    給紙装置。
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