JP2023042893A - 画像処理装置、読取装置、画像形成装置、および特徴量検出方法 - Google Patents

画像処理装置、読取装置、画像形成装置、および特徴量検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】可視の読取画像の画像処理によりスキューを補正するハードウェア構成を用いて、簡易な構成で不可視の読取画像による高精度なスキュー補正を行うことを可能とする。【解決手段】被写体の不可視画像を処理する第1の画像処理デバイスと、被写体の可視画像を処理する第2の画像処理デバイスと、第1の画像処理デバイスおよび第2の画像処理デバイスを制御する制御部と、を有し、第1の画像処理デバイスは、不可視画像から被写体画像のスキューを検出する処理を行うスキュー検出部を有し、第2の画像処理デバイスは、可視画像から被写体画像のスキューを検出する処理を行うスキュー検出部と、第1の画像処理デバイスのスキュー検出部によるスキューの検出結果または第2の画像処理デバイスのスキュー検出部によるスキューの検出結果に応じて被写体画像のスキューを補正する補正部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置、読取装置、画像形成装置、および特徴量検出方法に関する。
従来、読取画像から原稿のエッジを検出し、検出したエッジを基に、原稿の傾きと位置を補正する画像補正技術が知られている。
特許文献1には、スキャナで読み取った原稿画像のスキュー(傾きとも言う)を補正する技術が開示されている。特許文献2には、RGB可視光で原稿画像を読み取り、原稿面と背景版との境界にできる影を使用してスキューを補正する技術が開示されている。特許文献3には、異なる波長の光源(紫外線領域)を使用する方法が開示されている。
しかしながら、RGB3版のような一般的な可視画像の画像処理によりスキューを補正するハードウェア構成に対し、近赤外の不可視画像を追加して高精度なスキュー補正を行うために画像処理デバイス全体を変更すると、非常に大きな工数とコストがかかってしまうという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、可視の読取画像の画像処理によりスキューを補正するハードウェア構成を用いて、簡易な構成で不可視の読取画像による高精度なスキュー補正を行うことが可能な画像処理装置、読取装置、画像形成装置、および特徴量検出方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一実施形態の画像処理装置は、被写体の不可視画像を処理する第1の画像処理デバイスと、前記被写体の可視画像を処理する第2の画像処理デバイスと、前記第1の画像処理デバイスおよび前記第2の画像処理デバイスを制御する制御部と、を有し、前記第1の画像処理デバイスは、前記不可視画像から被写体画像のスキューを検出する処理を行うスキュー検出部を有し、前記第2の画像処理デバイスは、前記可視画像から被写体画像のスキューを検出する処理を行うスキュー検出部と、前記第1の画像処理デバイスの前記スキュー検出部によるスキューの検出結果または前記第2の画像処理デバイスの前記スキュー検出部によるスキューの検出結果に応じて前記被写体画像のスキューを補正する補正部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、可視の読取画像の画像処理によりスキューを補正するハードウェア構成を用いて、簡易な構成で不可視の読取画像による高精度なスキュー補正を行うことができるという効果を奏する。
図1は、本実施の形態にかかる読取装置のハードウェアブロックの構成の一例を示す図である。 図2は、第1の画像処理デバイスの出力データ制御部の構成の一例を示す図である。 図3は、レジスタ部の第1の設定方法の説明図である。 図4は、レジスタ部の第2の設定方法の説明図である。 図5は、NIRスキュー検出部のハードウェアブロックの構成の一例を示す図である。 図6は、メモリリード制御部がメモリから画像データのスキューを補正しながら読み出す際のイメージ図である。 図7は、スキューの検出方法を説明する図である。 図8は、読取装置の動作フローの一例を示す図である。 図9は、第2の画像処理デバイスの動作フローの一例を示す図である。 図10は、スキュー補正を行う場合のCPUの制御フローの一例を示す図である。 図11は、画像形成装置の一例の構成を示す図である。 図12は、画像読取装置の構造を例示的に示す断面図である。 図13は、画像読取装置を構成する各部の電気的接続を示すブロック図である。 図14は、画像処理部の機能構成を示すブロック図である。 図15は、被写体の特徴量の検出にかかる媒質による分光反射特性の違いを示す図である。 図16は、紙種による可視画像と不可視画像の分光反射特性差の違いを示す図である。 図17は、特徴量抽出対象の可視成分の選択例を示す図である。 図18は、背景部を不可視光低反射部とした場合の分光反射特性の例を示す図である。 図19は、不可視光低反射部を例示的に示す図である。 図20は、被写体のエッジから得られる情報を示す図である。 図21は、エッジ検出の手法を例示的に示す図である。 図22は、エッジを利用した特徴量の例を示す図である。 図23は、回帰直線式における直線式の選択を示す図である。 図24は、サイズ検知(横方向)の例を示す図である。 図25は、第2の実施の形態にかかる画像処理部の機能構成を示すブロック図である。 図26は、エッジのOR処理について説明する図である。 図27は、可視画像と不可視画像のエッジの出方について説明する図である。 図28は、エッジの正常検出の判定例を示す図である。 図29は、エッジのOR処理の失敗例を示す図である。 図30は、複数の特性が混じったような被写体の一例を示す図である。 図31は、第3の実施の形態にかかる画像処理部の機能構成を示すブロック図である。 図32は、画像処理部における処理の流れを示すフローチャートである。 図33は、被写体の傾きと位置の補正の例を示す図である。 図34は、不可視画像の用途を示す図である。 図35は、被写体の傾きと位置の補正および切り出し例を示す図である。 図36は、傾き補正の一例を示す図である。 図37は、右端エッジ点の探索を示す図である。 図38は、画像処理装置の変形例を示す図である。
以下に添付図面を参照して、画像処理装置、読取装置、画像形成装置、および特徴量検出方法の実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本実施の形態にかかる読取装置のハードウェアブロックの構成の一例を示す図である。図1には、読取装置のハードウェアブロックの主な構成として、表面スキャナ310と、裏面スキャナ320と、第1の画像処理デバイス500と、第2の画像処理デバイス600と、セレクタ330と、CPU(Central Processing Unit)340と、メモリ350と、コントローラ360と、CPU361と、メモリ362とを示している。このうち、表面スキャナ310と裏面スキャナ320とが「読取手段」に相当する。また、第1の画像処理デバイス500と、第2の画像処理デバイス600と、セレクタ330と、CPU340と、メモリ350が、「画像処理装置」の構成に相当する。また、CPU340と、メモリ350と、コントローラ360と、CPU361と、メモリ362は、読取装置が一般的に備えるハードウェアであり、それらを利用できる。CPU340は、第1の画像処理デバイス500と第2の画像処理デバイス600との双方にアクセスし、第1の画像処理デバイス500と第2の画像処理デバイス600との双方の制御が可能である。メモリ350は、第2の画像処理デバイス600の画像処理用のメモリである。また、コントローラ360と、CPU361と、メモリ362は、読取装置が備えるメイン制御部に相当する。
表面スキャナ310は、原稿表面から可視画像と不可視画像を読み取る画像スキャナである。ここで原稿は「被写体」の一例である。表面スキャナ310は、光の照射により原稿表面から反射する光を撮像する撮像センサを有する。撮像センサは、一例としてR(Red)と、G(Green)と、B(Blue)のRGB版読取部311と、NIR(近赤外線)のNIR版読取部312とを有する。RGB版読取部311は、原稿表面から可視画像を読み取る。NIR版読取部312は、原稿表面から不可視画像であるNIR画像を読み取る。なお、撮像センサの読取部のRGBの領域とNIRの領域は、それぞれ可視と不可視の読取部の一例であり、可視と不可視の波長領域をRGBとNIRに限定するものではない。可視としてRGBのうちの少なくとも一つの波長領域を使用する構成であってもよい。また、不可視は、可視領域以外の波長領域であれば、例えば紫外線等の波長領域を使用する構成であってもよい。以下では、一例として、可視と不可視としてRGBとNIRの波長領域を使用した構成で説明する。
表面スキャナ310は、原稿表面に光を照射して、画像の読み取りを行う。照射する光は、この例ではRGBの可視光とNIRの不可視光である。表面スキャナ310は、原稿表面に照射した光の反射光の読み取りにより、RGB版読取部311からRGB版の各3版(R版、G版、B版)のそれぞれの読取データを出力し、NIR版読取部312からNIR版の1版の読取データを出力する。また、裏面スキャナ320は、撮像センサがRGB読取部を備え、原稿裏面の読み取りを行い、RGB版の各3版(R版、G版、B版)のそれぞれの読取データを出力する。
本実施の形態にかかる読取装置の画像処理デバイスは、CPU340と通信可能な第1の画像処理デバイス500と第2の画像処理デバイス600とを有し、第1の画像処理デバイス500によりNIR版の読取データを使用してスキューを検出するものである。ここでスキューとは、原稿の傾きを示す情報である。
第1の画像処理デバイス500は、表面スキャナ310から4版分(RGB+NIR)の読取データを入力するインターフェースを有する構成で、NIRスキュー検出部510と出力データ制御部520とを有する。NIRスキュー検出部510は、4版分(RGB+NIR)の読取データのうちの、NIR版読取部312からのNIR版の読取データを使用して原稿のスキューを検出する。出力データ制御部520は、表面スキャナ310から4版分(RGB+NIR)の読取データを入力し、既存の第2の画像処理デバイス600の画像版の画像データパスに対応させて画像版データを出力する出力パス制御を行う。
セレクタ330は、裏面スキャナ320の出力と第1の画像処理デバイス500からの出力のどちらか一方を選択して第2の画像処理デバイス600に出力する選択出力部である。例えば、第1の画像処理デバイス500によるスキュー検出を機能させる場合には、セレクタ330は、第1の画像処理デバイス500からの出力を選択し、第1の画像処理デバイス500によるスキュー検出を機能させない場合には、セレクタ330は、裏面スキャナ320の出力を選択する。
第1の画像処理デバイス500は、パラメータなどの設定によりNIRスキュー検出部510によるスキュー検出の機能をONとOFFに切り替えられるように構成してもよいし、あるいは読取装置に対し第1の画像処理デバイス500の着脱を可能とする構成としてもよい。後者の場合、第1の画像処理デバイス500が取り外されている状態では、表面スキャナ310から4版分(RGB+NIR)の読取データが出力されても、RGBの3版分が、第2の画像処理デバイス600に転送され、セレクタ330により選択された裏面スキャナ320のRGBの3版分が、第2の画像処理デバイス600に転送される。
このため、第2の画像処理デバイス600には、RGB版の各色3版の読取データからスキューの検出と補正とを行う従来構成を適用することが可能になる。第2の画像処理デバイス600は、第1の画像処理デバイス500がスキュー検出を行う場合は、RGB版の各色3版の読取データに対し、第1の画像処理デバイス500が検出したスキューの検出結果によりスキューの補正を行う。また、第2の画像処理デバイス600は、第1の画像処理デバイス500がスキュー検出を行わない場合は、RGB版の読取データから原稿の影などからスキューを検出してスキューの補正を行う。原稿のスキューの補正は、「被写体画像」の補正に相当する。
第1の画像処理デバイス500は、NIRスキュー検出部510によりスキューを検出すると、CPU340に検出結果を割込みにより通知する。CPU340は、検出結果の通知があると、第1の画像処理デバイス500のNIRスキュー検出部510が検出したスキュー結果を取得する。
本実施の形態では、高精度なスキュー補正を行うため、第1の画像処理デバイス500に不可視のNIR版の画像によるスキュー検出の機能を設けている。一方、第2の画像処理デバイス600では、第1の画像処理デバイス500のスキュー検出結果を利用してスキューの補正を行うように構成している。この構成により、NIR版を使用してスキュー検出を行う構成に変更する場合であっても、第2の画像処理デバイス600として、可視のRGB版の画像によるスキュー検出と補正を行う既存の画像処理デバイスの構成を活かすことが可能になるため、NIR版を用いた高精度なスキュー補正への変更を低コストで実現することが可能になる。
図2は、第1の画像処理デバイス500の出力データ制御部520の構成の一例を示す図である。図2には、第1の画像処理デバイス500と第2の画像処理デバイス600のインターフェースとの関係が分かるように第2の画像処理デバイス600の構成の一部も示している。
第2の画像処理デバイス600には、一般的な構成として原稿の表と原稿の裏のRGB版の各3版の読取データを転送するインターフェース部610を示している。インターフェース部610において、表転送パス611が原稿の表のRGB版を転送するパス(画像データパス)で、裏転送パス612が原稿の裏のRGB版を転送するパス(画像データパス)に相当する。
出力データ制御部520は、表のRGB版の各3版の読取データと、NIR版の1版の読取データとを、インターフェース部610に出力して各パスを介して後段に転送する。この例では、出力データ制御部520は、RGB版にNIR版(図中に示すX版)を加えた4版を入力インターフェース部から入力し、4版の読取データを、第2の画像処理デバイス600のインターフェース部610の表転送パス611と裏転送パス612とに振り分けて出力して転送させる。
具体的に、出力データ制御部520は、入力インターフェース部521と、画像処理部522と、レジスタ部530と、出力画像版選択部540と、出力インターフェース部550とを有する。出力データ制御部520は、入力インターフェース部521により、RGB版+X版の4版を入力する。レジスタ部530は、CPU340がパラメータを設定する設定レジスタである。出力画像版選択部540は、レジスタ部530に設定されたパラメータを基に、インターフェース部610の表転送パス611と裏転送パスに出力する画像版のパターンを決定し、各画像版の出力先を選択する。画像処理部522で所定の画像処理が施されたRGB版+X版の4版の画像処理後のそれぞれのデータが、出力画像版選択部540のパスの選択により、第2の画像処理デバイス600の表転送パス611と裏転送パスに出力される。
なお、図2の一例では、表のRGBの3版が表転送パス611に出力され、X版が裏転送パス612に出力されているが、これに限定されない。レジスタ部530の設定により、裏転送パス612のRGBのパスに任意に対しX版を転送することができる。例えば、裏転送パス612のRGBのパスにすべてX版を転送する例を示したが、裏転送パス612のRGBのパスに、R版、X版、およびB版の3版を転送することも可能である。出力する版の切り替えはCPUがソフトウェアによりレジスタを設定することで実施できるので、設定の変更は任意のタイミングで行うことができる。
また、出力データ制御部520は、NIR版の1版の読取データを、NIRスキュー検出部510にも転送する。NIRスキュー検出部510は、転送されたNIR版の1版の読取データを使用してスキューを検出する。出力データ制御部520による、NIRスキュー検出部510へのNIR版の1版の読取データの転送は、レジスタ部530の設定で行ってもよい。例えばレジスタ部530においてスキュー検出機能がONに設定されている場合に、出力データ制御部520が、NIR版の1版の読取データをNIRスキュー検出部510に転送する。レジスタ部530においてスキュー検出機能がOFFに設定されている場合には、出力データ制御部520は、NIR版の1版の読取データをNIRスキュー検出部510に転送しない、つまり、NIR版によるスキュー検出は行わない。
(レジスタ部の設定方法)
続いて、レジスタ部530の設定方法について説明する。まず、図3を参照して、第1の画像処理デバイス500におけるスキュー検出のONとOFFの設定方法(第1の設定方法)について説明し、続いて図4を参照して、出力画像版選択部540がインターフェース部610の表転送パス611と裏転送パスに出力する画像版のパターンを選択する設定方法(第2の設定方法)について説明する。
図3は、レジスタ部530の第1の設定方法の説明図である。レジスタ部530の設定により、第1の画像処理デバイス500が装着されている場合でも、第1の画像処理デバイス500におけるスキュー検出の画像処理等の動作をスルーさせることができる。図3に示す例では、デフォルト値のthrough=0であれば第1の画像処理デバイス500におけるスキュー検出の画像処理等の動作を行うが、through=1に設定すると第1の画像処理デバイス500におけるスキュー検出の画像処理等の動作をスルーして、パスを選択して各版の読取データを第2の画像処理デバイス600に転送する設定を示している。この他、スキュー検知用のパラメータとして、第1の画像処理デバイス500でスキュー検知の判断に用いる閾値等も設定される。
図4は、レジスタ部530の第2の設定方法の説明図である。出力画像版選択の設定を行うレジスタの設定である。図4に示すdata_sel_uは表面向けの設定、data_sel_dは裏面向けの設定である。例えば、data_sel_u=0x00/data_sel_d=0x01であれば表転送パス611に対してRGB版を出力し、裏転送パスに対してX版を出力する。
(NIRスキュー検出部510の構成)
図5は、NIRスキュー検出部510のハードウェアブロックの構成の一例を示す図である。図5に示す例では、NIRスキュー検出部510は、エッジ検出部511、スキュー・レジスト検知部512、およびスキュー検知結果格納部513を有する。
入力された4版の画像のうち、NIR版からエッジ検出部511が原稿面と背景版との境界を検出し、スキュー・レジスト検知部512が原稿の端部を識別してスキューを検知する。その検知結果がスキュー検知結果格納部513に格納されると、格納されたタイミングでCPUに対してスキューを検知したことを示す割り込み信号が通知される。CPUは、割込み信号が通知されると、スキュー検知結果格納部513にアクセスし、この検知結果を取得する。
(第2の画像処理デバイス600の処理)
ここで、図1に示す一例では、第2の画像処理デバイス600は、第1の画像処理部601と、メモリライト制御部602と、メモリリード制御部603と、第2の画像処理部604とを有する。メモリライト制御部602と、メモリリード制御部603とが、第2の画像処理デバイスのスキュー検出部と補正部とに相当する。
第1の画像処理部601は、表裏のスキャナで読み込まれた画像データにそれぞれ画像処理を実施する。例えば、第1の画像処理部601は、第1の画像処理デバイス500がスキュー検出を行わない場合に、RGB版の各色3版の読取データから原稿の影によりスキューを検出する。
画像処理後のデータはメモリライト制御部602を介してメモリ350に格納する。そしてメモリリード制御部603が、回転リード機能により、格納されたデータを読み出す際にメモリ350上の任意のアドレスから画像データを読み出す。CPU340でメモリ350の読み出しアドレスを制御することで、画像データのスキューの補正をメモリリード制御部603で実施する。第1の画像処理デバイス500がスキュー検出を行う場合は、そのスキュー検出結果に基づき、CPU340でメモリ350の読み出しアドレスを制御することで、画像データのスキューの補正をメモリリード制御部603で実施する。
補正後のデータは第2の画像処理部604で画像処理を行った後、CPU340の制御によりメモリ362にデータを格納する。
図6は、メモリリード制御部603がメモリ350から画像データのスキューを補正しながら読み出す際のイメージ図である。前段の画像処理部分で把握したスキューに応じて読み出す際のアドレスを切り替えるポイントを設けて制御する。
図7は、スキューの検出方法を説明する図である。不可視光であるNIR光は特定の波長にのみ反応する特徴を有する。この特性を活かすために背景板に不可視光であるNIR光を吸収する部材を用いる。そして反射光を受光して撮像する。これにより、第1の画像処理デバイス500がスキュー検出を行う場合は、図7が示すように、NIR画像G1から背景板G10と原稿G11の境界Lを安定して厳密に取得することができる。また、第1の画像処理デバイス500がスキュー検出を行わない場合は、第2の画像処理デバイス600において、従来方式のスキュー検出方法を採用できる。この例では、RGB版の各3版の画像に基づき、原稿と背景板との間にできる影を検出することでスキューを検出する。
(読取装置の動作)
(第1の画像処理デバイス500でスキュー検知を行う場合)
図8は、読取装置の動作フローの一例を示す図である。まず、読取装置は、スキャナによる読み取り動作の前に第1の画像処理デバイス500にスキュー検知用のパラメータを設定する(S11)。具体的には、第1の画像処理デバイス500によるスキュー検知のONの設定やスキュー検知の判断に用いる閾値等を設定する。
次に、読取装置は、スキャナを起動して原稿の読取動作を行う(S12)。
次に、読取装置は、スキュー検知がONの設定のため、第1の画像処理デバイス500でNIR版の読取データを用いてスキュー検知処理を開始する(S13)。
また、読取装置は、スキュー検知処理に並行して原稿の読取データを第1の画像処理デバイス500から第2の画像処理デバイス600に出力する(S14)。なお、キュー検知処理と第2の画像処理デバイス600への読取データの出力は、処理の順番が入れ替わってもよい。
S13の開始後、読取装置は原稿のスキーを検知すると、検知したスキューがS11で設定した閾値以上であるかを判定し(S15)、閾値以下(S15:No)、つまり原稿の傾きが小さい場合、スキューの補正処理を終了する。
一方、検知したスキューがS11で設定した閾値以上(S15:Yes)の場合、つまり原稿の傾きが大きい場合、読取装置は、スキュー検知結果を格納し(S16)、スキュー検知割り込みを後段に通知する(S17)。
このように、第1の画像処理デバイス500はスキュー検知処理と並行して必要な画像処理を実施した画像データを後段の第2の画像処理デバイス600に出力する。これにより、第2の画像処理デバイス600におけるスキュー補正処理へスムーズに移行することもできるようになっている。
続いて、後段の第2の画像処理デバイス600の処理について説明する。
図9は、第2の画像処理デバイス600の動作フローの一例を示す図である。第1の画像処理デバイス500から画像データを受信した第2の画像処理デバイス600の動作フローである。
まず、第2の画像処理デバイス600の第1の画像処理部601が、画像データにそれぞれ画像処理を実施する(S21)。
次に、画像処理後のデータを第2の画像処理デバイス600のメモリライト制御部602がメモリ350に格納する(S22)。
次に、第1の画像処理デバイス500におけるスキュー検知の検知結果に基づき第2の画像処理デバイス600が画像データのスキュー補正を行うかを判定する(S23)。
スキュー補正ありの場合(S23:Yes)、第2の画像処理デバイス600のメモリリード制御部603が、メモリ350に格納された画像データの読み出しの際に、画像データをスキューが補正されるように読み出す(S24)。
スキュー補正を行わない場合(S23:No)は、メモリリード制御部603が通常通りにメモリ350の画像データを読み出す(S25)。
次に、メモリリード制御部603が読み出した画像データに第2の画像処理部604で画像処理を行う(S26)。
そして、画像処理後の画像データをコントローラ360に出力する(S27)。
図10は、スキュー補正を行う場合のCPU340の制御フローの一例を示す図である。まず、CPU340は、スキャナ動作開始前に、第1の画像処理デバイス500にスキュー検知用のパラメータを設定する(S31)。具体的に、CPU340は、第1の画像処理デバイス500のレジスタ部530にスキュー検知のONの設定やスキュー検知の判断に用いる閾値等を設定する。
次に、CPU340は、スキャナ読み取り転送制御を開始し、メモリ350への画像データの転送完了の割り込みを待つ(S32)。
その後、CPU340は、スキュー検知割り込みが通知されたかを判定する(S33)。スキャナ読み取り転送制御を開始後、第1の画像処理デバイス500がスキューを検知するとスキュー検知割り込みが通知される。このため、CPU340は、この通知を検出した場合(S33:Yes)、第1の画像処理デバイス500のスキュー検知結果格納部513からスキュー検知結果を読み出し、スキュー補正用の情報として保持する(S34)。
CPU340は、S35の後、あるいは、スキュー検知割り込みの通知を検出しない場合(S33:No)も同様に、メモリ350へのライト完了割り込みを検知したかを判定する(S35)。
CPU340は、ライト完了割り込みを検知しない場合(S35:No)、S32からの手順を繰り返す。
CPU340は、ライト完了割り込みを検知した場合(S35:Yes)、スキュー検知結果に応じた読み出しアドレス制御を行う(S36)。つまり、スキューの補正制御に移行する。
補正の際は、CPU340は、第1の画像処理デバイス500のスキュー検知結果格納部513から取得したスキュー検知結果に基づき、メモリ350からの読み出しアドレスを制御する。
そして、CPU340は、メモリ350のリード完了割り込みが発生したかを判定し(S37)、リード完了割り込みが発生しない場合には(S37:No)、S36の処理を繰り返し、リード完了割り込みが発生すると(S37:Yes)、S36の処理を終了する。なお、スキュー補正の度合いについてはスキュー検知結果に基づき、動的に変更可能である。
(画像形成装置への適用例)
図11は、第1の実施の形態にかかる画像形成装置100の一例の構成を示す図である。図11において、画像処理装置である画像形成装置100は、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能のうち少なくとも2つの機能を有する一般に複合機と称されるものである。
画像形成装置100は、読取装置である画像読取装置101およびADF(Automatic Document Feeder)102を有し、その下部に画像形成部103を有する。これらは内蔵のコントローラボード(コントローラ360(図1参照)と、CPU361(図1参照)と、メモリ362(図1参照)とを含む制御ボード)により制御される。画像形成部103については、内部の構成を説明するために、外部カバーを外して内部の構成を示している。
ADF102は、画像を読み取らせる原稿を読取位置に位置づける原稿支持部である。ADF102は、載置台に載置した原稿を読取位置に自動搬送する。画像読取装置101は、ADF102により搬送された原稿を所定の読取位置で読み取る。また、画像読取装置101は、原稿を載置する原稿支持部であるコンタクトガラスを上面に有し、読取位置であるコンタクトガラス上の原稿を読み取る。具体的に画像読取装置101は、内部に光源や、光学系や、CMOSイメージセンサなどの固体撮像素子を有するスキャナであり、光源で照明した原稿の反射光を光学系を通じて固体撮像素子で読み取る。
画像形成部103は、記録紙を手差しする手差ローラ104や、記録紙を供給する記録紙供給ユニット107を有する。記録紙供給ユニット107は、多段の記録紙給紙カセット107aから記録紙を繰り出す機構を有する。供給された記録紙は、レジストローラ108を介して二次転写ベルト112に送られる。
二次転写ベルト112上を搬送する記録紙は、転写部114において中間転写ベルト113上のトナー画像が転写される。
また、画像形成部103は、光書込装置109や、タンデム方式の作像ユニット(Y、M、C、K)105や、中間転写ベルト113や、上記二次転写ベルト112などを有する。作像ユニット105による作像プロセスにより、光書込装置109が書き込んだ画像を中間転写ベルト113上にトナー画像として形成する。
具体的に、作像ユニット(Y、M、C、K)105は、4つの感光体ドラム(Y、M、C、K)を回転可能に有し、各感光体ドラムの周囲に、帯電ローラ、現像器、一次転写ローラ、クリーナーユニット、及び除電器を含む作像要素106をそれぞれ備える。各感光体ドラムにおいて作像要素106が機能し、感光体ドラム上の画像が各一次転写ローラにより中間転写ベルト113上に転写される。
中間転写ベルト113は、各感光体ドラムと各一次転写ローラとの間のニップに、駆動ローラと従動ローラとにより張架して配置されている。中間転写ベルト113に一次転写されたトナー画像は、中間転写ベルト113の走行により、二次転写装置で二次転写ベルト112上の記録紙に二次転写される。その記録紙は、二次転写ベルト112の走行により、定着装置110に搬送され、記録紙上にトナー画像がカラー画像として定着する。その後、記録紙は、機外の排紙トレイへと排出される。なお、両面印刷の場合は、反転機構111により記録紙の表裏が反転されて、反転された記録紙が二次転写ベルト112上へと送られる。
なお、画像形成部103は、上述したような電子写真方式によって画像を形成するものに限るものではなく、インクジェット方式によって画像を形成するものであってもよい。
次に、画像読取装置101について説明する。
図12は、画像読取装置101の構造を例示的に示す断面図である。図12に示すように、画像読取装置101は、本体11内に、固体撮像素子である撮像部22を備えたセンサ基板10、レンズユニット8、第1キャリッジ6及び第2キャリッジ7を有する。第1キャリッジ6は、LED(Light Emitting Diode)である光源2及びミラー3を有する。第2キャリッジ7は、ミラー4,5を有する。また、画像読取装置101は、上面にコンタクトガラス1を設けている。
光源2は、可視用/不可視用で構成される。ここで、不可視光とは、波長が380nm以下、あるいは750nm以上の光のことを指す。すなわち、光源2は、被写体や背景部13に対して可視光と不可視光(例えば、近赤外(NIR)光)とを照射する照明部である。
また、画像読取装置101は、上面に基準白板である背景部13を設けている。より詳細には、背景部13は、撮像部22の撮像範囲において、照明部である光源2とは被写体に対して反対側に設けられる。
画像読取装置101は、読取動作において、第1キャリッジ6及び第2キャリッジ7を待機位置(ホームポジション)から副走査方向(A方向)に移動させながら光源2から光を上方に向けて照射する。そして、第1キャリッジ6及び第2キャリッジ7は、被写体である原稿12からの反射光を、レンズユニット8を介して撮像部22上に結像させる。
また、画像読取装置101は、電源ON時などには、基準白板13からの反射光を読取って基準を設定する。即ち、画像読取装置101は、第1キャリッジ6を基準白板13の直下に移動させ、光源2を点灯させて基準白板13からの反射光を撮像部22の上に結像させることによりゲイン調整を行う。
撮像部22は、可視、不可視の波長域を撮像可能である。撮像部22には、入射光量を電気信号に変換する画素が配置されている。画素は行列状に配置され、各画素から得られる電気信号は、一定時間毎に所定の順序で、後段の信号処理部222(図13参照)へと転送される(画素読出し信号)。各画素上には特定の波長の光のみを透過するカラーフィルタが配置されている。本実施の形態の撮像部22では、同一のカラーフィルタが配置された画素群から得られる各信号をチャンネルと称する。以下では、可視光を照射して撮像部22によって撮像された画像を可視画像、近赤外光などの不可視光を照射して撮像部22によって撮像された画像を不可視画像と呼ぶ。
なお、本実施形態の画像読取装置101として縮小光学系の画像読取装置を適用したが、これに限るものではなく、等倍光学系(密着光学系:CIS方式)であってもよい。
図13は、画像読取装置101を構成する各部の電気的接続を示すブロック図である。図13に示すように、画像読取装置101は、上述した撮像部22、光源2に加え、画像処理部20、制御部23、光源駆動部24、を備えている。制御部23は、撮像部22、画像処理部20、光源駆動部24を制御する。光源駆動部24は、制御部23の制御に従い、光源2を駆動する。ここで、画像処理部20は、主に第1の画像処理デバイス500(図1参照)と、第2の画像処理デバイス600(図1参照)とに対応する。制御部23にCPU340(図1参照)およびメモリ350(図1参照)が含まれる。以下では、スキュー検知とスキュー補正の具体的な方法について、理解し易いように画像処理部20が行う特徴量検出処理として、第1の画像処理デバイス500(図1参照)と第2の画像処理デバイス600(図1参照)とを区別せずに説明するが、既に説明したように、CPU340(図1参照)の制御により第1の画像処理デバイス500(図1参照)と第2の画像処理デバイス600(図1参照)とで選択的に行われるものとする。ここでは、説明の繰り返すになるため、省略して説明する。
撮像部22は、縮小光学系用センサであり、例えばCMOSイメージセンサなどである。撮像部22は、画素部221、信号処理部222などを備える表面スキャナ310または裏面スキャナ320に相当する。
なお、本実施形態では4ライン構成での撮像部22を例にして説明するが、4ラインに限定されるものではない。また、画素部221より後段の回路構成に関しても、図示する構成に限定されるものではない。
画素部221は、画素を構成する画素回路を行列状に複数配置した4ラインの画素群を有する。信号処理部222は、画素部221から出力された信号を必要に応じて処理を施し、後段に配置される画像処理部20へと転送する。
画像処理部20は、画像データの使用目的に合わせた各種の画像処理を実行する。
ここで、図14は画像処理部20の機能構成を示すブロック図である。図14に示すように、画像処理部20は、特徴量検出部201を備える。
特徴量検出部201は、撮像部22で得られた可視画像ないし不可視画像に対して、被写体である原稿12の特徴量を検出する。
ここで、図15は被写体の特徴量の検出にかかる媒質による分光反射特性の違いを示す図である。撮像部22で被写体である原稿12からの反射光を読み取る場合、一般に背景部13と被写体である原稿12とでは分光反射特性が異なる。図15に示す例では、背景部13は右下がり、被写体である原稿12は右上がりになっている。すなわち、可視光と不可視光では、異なった特徴をもつ画像が得られる。そのため、特徴量検出部201は、被写体である原稿12の種類や背景部13の種類に応じて、検出対象の画像を可視と不可視のいずれかから事前に設定しておく。こうすることにより、特徴量検出部201は、狙いの特徴量を取り易くすることができる。
ここで、図16は紙種による可視画像と不可視画像の分光反射特性差の違いを示す図である。例えば、図16に示す例によれば、紙種Aは、可視画像と不可視画像とを比較すると、不可視画像の方が背景部13と分光反射特性差が大きいことがわかる。そのため、特徴量検出部201は、紙種Aの場合、特徴量検出対象を不可視画像と設定しておくことができる。一方、紙種Bは、可視画像と不可視画像とを比較すると、可視画像の方が背景部13と分光反射特性差が大きいことがわかる。そのため、特徴量検出部201は、紙種Bの場合、特徴量検出対象を可視画像と設定しておくことができる。
ここで、特徴量抽出対象の可視成分の選択について説明する。
図17は、特徴量抽出対象の可視成分の選択例を示す図である。実際に照射する光は波長域として広がりを持っているが、図17に示す図では簡単のため各成分の代表波長を点線で表している。また、例として、不可視光として近赤外光を採用している。
図17に示すように、近赤外光の成分における被写体である原稿12に対する背景部13の反射率(矢印X)と比較して、最も差があるのはB成分である。したがって、特徴量検出部201は、このB成分を使用することで、被写体である原稿12と背景部13の特徴量に差を出すことができる。
すなわち、特徴量検出部201は、可視画像の特徴量は、不可視光および可視光に対して、背景部13と被写体である原稿12の分光反射特性の差を比較し、可視光のうち最も不可視光との差が大きい成分を含む。一般に、可視画像からは、波長域の広いG成分の特徴量を用いることが多い。しかし、図17に示す例の場合は、可視域と赤外域の特徴量を用いるとき、B成分と赤外成分では原稿と背景板の分光反射特性差が大きくなるため、エッジ検出がしやすくなる。
なお、特徴量検出部201は、可視成分で使用する特徴量としてB成分からのみを抽出するものに限るものではなく、例えばRGB成分のうち最も大きい成分の値など一部を含むものであってもよい。
また、特徴量検出部201は、被写体である原稿12の分光反射特性にバリエーションがある場合は、その中の代表となる被写体である原稿12から測定したものや、測定結果の平均値をとったものなどで、選択する特徴量抽出対象の可視成分を決めてもよい。
ここで、背景部13を不可視光低反射部とした場合について説明する。
図18は、背景部13を不可視光低反射部とした場合の分光反射特性の例を示す図である。図18に示すように、背景部13を、可視光を拡散反射し、不可視光を可視光に比べて低い反射率で反射する不可視光低反射部としてもよい。これにより、可視画像と不可視画像で背景部13の分光反射率に顕著な差ができ、その結果として被写体である原稿12と背景部13の分光反射率の差にも違いができ、特徴量検出部201は、より狙いとした特徴量を抽出し易くなる。
ここで、図19は不可視光低反射部を例示的に示す図である。不可視光低反射部は、背景部13の全部、または、図19に示すように、背景部13の一部やパターンとして設けてもよい。
このように背景部13が、可視光を拡散反射し、不可視光を可視光に比べて低い反射率で反射する不可視光低反射部を有することにより、可視画像と不可視画像で背景の読み取り値に、より顕著な差を出すことができ、ロバストなエッジ検出を行うことができる。
続いて、特徴量検出部201が、被写体である原稿12のエッジを特徴量として抽出する場合について説明する。
ここで、図20は被写体のエッジから得られる情報を示す図である。図20に示すように、エッジとは被写体である原稿12と背景部13の境界のことを指す。このようなエッジを検出することで、図20に示すように、被写体である原稿12の位置や傾き、サイズ等を認識することができる。そして、被写体である原稿12の位置や傾きからは、被写体である原稿12の位置・傾きに応じた画像補正を後段の処理で行うこともできる。
図21は、エッジ検出の手法を例示的に示す図である。エッジの検出方法としては、図21(a)に示すように、例えば画像全体に一次微分フィルタをかけて、各画素に対して所定の閾値を超えているかどうかで二値化して得る方法が挙げられる。その際、閾値によっては横方向のエッジは縦に数画素連続して出る(逆もまた同様である)。これは主に光学系のMTF特性により、エッジがぼけるからである。そこで、図21(b)に示すように、後述の回帰直線式の算出やサイズ検知などのために代表エッジ画素をとるため、例えば連続した画素の中央を選出するような方法がある(図21(b)に示すa部分)。
図22は、エッジを利用した特徴量の例を示す図である。特徴量としては、画像から抽出したエッジそのものでなく、エッジを利用したものであってもよい。例としては、図22に示すように、抽出したエッジ点群から最小二乗法などを用いて計算した回帰直線式や、エッジ内部の領域(位置の集合)が挙げられる。回帰直線式については、各辺について全エッジ情報から1つの直線式を出す方法もあるが、複数の領域に分けて直線式を算出して代表的なものを選択あるいは統合する方法もある。その場合に最終的な直線式を導出する方法としては、傾きが中央値である直線や、各直線式の平均値として得る方法が挙げられる。
図23は、回帰直線式における直線式の選択を示す図である。複数の領域に分けて直線式を算出して代表的なものを選択あるいは統合する処理によって、図23に示すように、被写体である原稿12の端が欠損しているなどダメージがある場合でも、正しく被写体である原稿12の傾きを認識することができる。
以上の処理のように、特徴量検出部201が、被写体である原稿12のエッジを特徴量として抽出することで、被写体である原稿12の領域を検出することができる。
次に、被写体である原稿12のサイズ検知について説明する。
ここで、図24はサイズ検知(横方向)の例を示す図である。図24に示すように、画像の縦方向の代表位置について、被写体である原稿12の左辺エッジと右辺エッジの距離を求め、それらの中央値と別途算出した傾き角度から横方向のサイズを算出できる。また、同様にして縦方向のサイズも算出できる。
このようにして検知したサイズ情報は、エラー検知や後述の画像補正処理などに活用することができる。エラー検知については、例えば複合機でスキャンする場合、事前にユーザから設定された原稿サイズと異なるサイズが検知されたら、正しいサイズの原稿をセットすることを知らせる、などが挙げられる。
このように本実施形態によれば、可視画像及び不可視画像において、少なくとも一方から被写体である原稿12ないし背景部13の特徴量を検出することにより、可視画像から取れない情報を、不可視画像からも取ることができることにより、原稿の種類によらず、原稿・背景間での安定したエッジ検出が可能となる。
また、撮像部22は、被写体である原稿12により反射された、可視光及び不可視光を受光し、可視画像と不可視画像とを撮像することにより、簡素な構成で画像読み取りを行うことができる。
また、不可視光および不可視画像は、赤外光および赤外画像であることにより、簡素な構成で画像を読み取ることができる。
なお、上述した方法に限らず、NIR版を第2の画像処理デバイスにも送り、そのままメモリまで転送することで、CPUの制御によってNIR版を使った処理を行うようにしてもよい。
第1の実施の形態により、可視の読取画像の画像処理によりスキューを補正するハードウェア構成を用いて、簡易な構成で不可視の読取画像による高精度なスキュー補正を行うことができるという効果を奏する。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態は、可視画像・不可視画像の両方から特徴量を抽出しておき、それらを自動的に選択または統合するようにする点が、第1の実施の形態と異なる。以下、第2の実施の形態の説明では、第1の実施の形態と同一部分の説明については省略し、第1の実施の形態と異なる箇所について説明する。
ここで、図25は第2の実施の形態にかかる画像処理部の機能構成を示すブロック図である。図25に示すように、画像処理部20は、特徴量検出部201に加えて、特徴量選択・統合部202を備える。
特徴量検出部201は、前述したように、撮像部22で得られた可視画像ないし不可視画像に対して、可視画像及び不可視画像の少なくとも一方から検出した被写体である原稿12ないし背景部13の特徴量を検出する。
特徴量選択・統合部202は、特徴量検出部201によって可視画像及び不可視画像の少なくとも一方から検出した被写体である原稿12ないし背景部13の特徴量に基づき、各画像から検出された特徴量を選択ないし統合する。
より詳細には、特徴量選択・統合部202は、既にで説明した選択処理を自動的に行う。これにより、可視画像または不可視画像単体では狙いの特徴量が抽出できなかった被写体である原稿12に対しても、それらを組み合わせて利用することで、狙いとする特徴量を得ることが可能になる。
ここで、図26は特徴量選択・統合部202におけるエッジのOR処理について説明する図である。本実施形態の特徴量選択・統合部202は、被写体である原稿12のエッジを特徴量として抽出する際に、エッジのOR処理を実行する。
不可視画像と可視画像において抽出した各エッジに対してORをとることで、一方の画像でエッジがとれない箇所を、もう一方の画像で補完することができる。例えば、図26に示すように、グラデーション原稿の場合、可視画像では原稿の黒領域のエッジが取りやすく白領域のエッジが取りづらいが、不可視画像では逆になっている。
そこで、特徴量選択・統合部202は、可視画像における黒領域のエッジと不可視画像の白領域のエッジを組み合わせることにより、一方の画像だけでは得られなかった原稿全体のエッジを抽出する。
このように、特徴量選択・統合部202が、不可視画像のエッジと可視画像のエッジのOR処理によりエッジの統合を行うことにより、可視画像と不可視画像のいずれかでエッジ検出できる箇所があるため、より多くの箇所で被写体である原稿12と背景部13間のエッジを検出することができる。
次に、不可視画像のエッジを優先させることについて説明する。
ここで、図27は可視画像と不可視画像のエッジの出方について説明する図である。図27(a)に示すように、可視画像には被写体である原稿12の影が背景に写りこむことがあり、影の形状によってはエッジが直線状に抽出できず被写体である原稿12の傾き検出精度に影響が出やすい。一方、可視画像の影がない箇所は、被写体である原稿12が白色の場合、エッジ抽出自体ができない可能性も高い。
図27(b)に示すように、不可視画像では、特に背景部13を不可視光低反射部としたとき、白色の被写体である原稿12と背景部13の間のエッジが抽出しやすくなる。不可視画像でも被写体である原稿12の影が生じることがあるが、背景部より影の方が暗いため、例えば「暗部→明部」をとるような一次微分フィルタでエッジ検出すれば、影と背景部間のエッジでなく影と原稿間のエッジをとることができる。あるいは、2種の一次微分フィルタで「暗部→明部」と「明部→暗部」の両方のエッジを取るようにする場合でも、背景部13と近い輝度であれば影と背景部13間のエッジは抽出せずに済む。そのため、可視画像よりも不可視画像の方が精度よく被写体である原稿12と背景部13間のエッジ検出ができる可能性が高く、不可視画像で正常にエッジ検出できなかった場合に限り、可視画像を用いるようにするとよい。
ここで、図28はエッジの正常検出の判定例を示す図である。「正常に検出」の判断基準としては、図28に示すように、例えば得られたエッジ点群を直線で回帰した場合に、最小二乗法による誤差が閾値以内であること、直線の傾き角度が閾値以内であること、などで判定する方法が挙げられる。また、前述の複数の直線式から選択・統合する場合は、正常判定された直線式が閾値以上の個数存在すること、が挙げられる。
このように特徴量選択・統合部202は、エッジの選択について、不可視画像のエッジが正常に検出できた場合は不可視画像のエッジとし、不可視画像のエッジが正常に検出できなければ可視画像のエッジとする。この場合、不可視画像の方がエッジ検出しやすい可能性が高く、検出精度を高めることができる。
次に、可視画像および不可視画像のいずれでも、正常にエッジが検出できなかった場合について説明する。
図29は、エッジのOR処理の失敗例を示す図である。可視画像と不可視画像に対してOR処理をすると、狙いでないエッジを抽出してしまう可能性がある。例えば、図29に示すように、可視画像で被写体である原稿12の影と背景部13の間でエッジを抽出してしまった場合、OR処理をすると被写体である原稿12の影が残り、原稿の傾きの計算などに影響が出てしまう。しかしながら、前述のようにOR処理によりエッジ検出箇所が多くなるメリットもあるため、特徴量検出部201は、可視画像でも不可視画像でも正常にエッジ検出ができなかった場合に限り、OR処理を行う。
このように特徴量選択・統合部202は、不可視画像のエッジも可視画像のエッジも正常に検出できなかった場合に、不可視画像のエッジと可視画像のエッジのOR処理とする。可視画像と不可視画像では、原稿影などによりエッジの出方が異なることがある。そのため、各々の画像で正常に検出できなかった場合にのみ、OR処理を行う。
ここで、図30は複数の特性が混じったような被写体の一例を示す図である。図30に示すように、例えば複数の特性が混じったような被写体である原稿12では、被写体である原稿12の下部を可視画像から抽出し、被写体である原稿12の上部を不可視画像から抽出することができる。
このように本実施形態によれば、可視画像及び不可視画像において、少なくとも一方から被写体である原稿12ないし背景部13の特徴量を検出し、各画像から検出された特徴量を選択ないし統合する。これにより、可視画像/不可視画像の一方から自動的に特徴量を選択、あるいは両方の特徴量を統合することができる。
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態について説明する。
第3の実施の形態は、被写体の画像補正を行う画像補正部を備える点が、第1の実施の形態および第2の実施形態と異なる。以下、第3の実施の形態の説明では、第1の実施の形態および第2の実施形態と同一部分の説明については省略し、第1の実施の形態および第2の実施形態と異なる箇所について説明する。
ここで、図31は第3の実施の形態にかかる画像処理部の機能構成を示すブロック図、図32は画像処理部における処理の流れを示すフローチャートである。図31に示すように、画像処理部20は、特徴量検出部201および特徴量選択・統合部202に加えて、画像補正部203を備える。
特徴量検出部201は、図32に示すように、撮像部22で得られた可視画像ないし不可視画像に対して、可視画像及び不可視画像の少なくとも一方から検出した被写体である原稿12ないし背景部13の特徴量を検出する(ステップS1)。
特徴量選択・統合部202は、図32に示すように、特徴量検出部201によって可視画像及び不可視画像の少なくとも一方から検出した被写体である原稿12ないし背景部13の特徴量に基づき、各画像から検出された特徴量を選択ないし統合する(ステップS2)。
画像補正部203は、図32に示すように、特徴量選択・統合部202における統合結果を用いて、可視画像および不可視画像それぞれに対して画像補正を行う(ステップS3)。画像補正の例は、後述する。
ここで、図33は被写体の傾きと位置の補正の例を示す図である。図33に示す例は、画像補正部203が、特徴量選択・統合部202で検出した特徴量によって、被写体である原稿12の傾きと位置を補正するものである。
被写体である原稿12の傾きの補正については、画像補正部203は、前述したように、被写体である原稿12の各辺から抽出したエッジ点群を直線で回帰した場合の傾きを求め、それを基に画像全体を回転させる方法を用いる。
被写体である原稿12の位置の補正については、画像補正部203は、被写体である原稿12の上辺と左辺のエッジ点群の回帰直線の交点位置を求め、その点を原点へ移動する方法を用いる。
ここで、図34は不可視画像の用途を示す図である。特徴量選択・統合部202における統合結果に基づいて画像を補正することで、原稿領域内の絵・文字の見やすさの向上などの効果が得られる。また、不可視成分は、色材によっては可視成分と反射率が大きく異なり、その結果として図34に示すように色を飛ばすことが可能である。このため、色を飛ばすことを利用して、後段でOCR処理などを行うことが考えられる。そのため、可視画像だけでなく、不可視画像も補正しておくことでOCR精度向上に寄与できるメリットがある。
このように、エッジ検出結果を基に被写体である原稿12の傾き及び位置を補正することにより、被写体である原稿12を見やすく補正することができる。また、OCR精度などを高めることができる可能性がある。
ここで、図35は被写体の傾きと位置の補正および切り出し例を示す図である。画像補正部203は、前述の傾きと位置の補正を組み合わせることにより、図35に示すように、ジャストサイズで被写体である原稿12の領域の切り出しを行う。なお、仮に特徴量がうまく検出できず、傾きや位置の補正ができない場合であっても、ジャストサイズにはならないが切り出し自体は可能である。
ここで、図36は傾き補正の一例を示す図である。傾きの補正ができない例として、画像処理をハードウェアで行う場合、図36に示すように、処理速度の都合で画像中の連続画素を最小幅以上でまとめて置き換える必要がある。しかしながら、傾きが大きすぎると補正困難となる、という課題がある。その際は、傾き補正はできないが、可能な限り背景部13の領域を削除したいということがある。
この場合、画像補正部203は、例えば、最も右端にあるエッジ点がわかれば、その右側領域は被写体である原稿12の領域外なので画像から削ってしまう、などの処理を行うようにしても良い。
図37は、右端エッジ点の探索を示す図である。もしメモリ量の都合で画像の一部領域からのみしかエッジ抽出できない場合でも、縦方向のサイズ情報が原稿搬送時のセンサ情報など他の手段でわかればよい。この場合、図37に示すように、画像補正部203は、当該領域中のエッジ画素から傾き情報も用いて右端エッジ点を予測する。なお、右端に限らず、上端・左端・下端についても同様である。
画像補正部203は、被写体である原稿12の領域の切り出しを行うことで、不要な背景部13の領域を削除できる。その結果、例えば複合機のような画像形成装置100においては、ユーザの被写体である原稿12のサイズ入力の手間の削減、画像の見た目の良化、画像保存先のストレージ領域の削減、画像をコピーする際の記録紙の小サイズ化やインク・トナー消費量削減などの効果が得られる。
このようにエッジを基に画像から自動で被写体である原稿12のサイズを検知して切り出すことで、ユーザが原稿サイズ(特に不定形サイズ)を入力する手間を省くことができる。また、画像の見た目の良化、画像保存先のストレージ領域の削減、画像をコピーする際の記録紙の小サイズ化やインク・トナー消費量削減などの効果が得られる。
このように本実施形態によれば、画像補正部203は、可視画像及び不可視画像のうち少なくとも一方を補正することにより、画像の見やすさ向上などを図ることができる。
なお、上記実施の形態では、本発明の画像処理装置を、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能のうち少なくとも2つの機能を有する複合機に適用した例を挙げて説明するが、複写機、プリンタ、スキャナ装置、ファクシミリ装置等の画像形成装置であればいずれにも適用することができる。
なお、上記各実施の形態においては、画像処理装置として画像形成装置100の画像読取装置101を適用したが、これに限るものではない。画像処理装置の定義としては、画像として読み取らなくても、図38(a)に示す等倍光学系(密着光学系:CIS方式)のラインセンサのように、読み取りレベルが取得できる装置であればよい。図38(a)に示す装置は、ラインセンサあるいは原稿を移動させて、複数ラインの情報を読み取るものである。
さらに画像処理装置としては、図38(b)に示す紙幣搬送装置、図38(c)に示す無人搬送車(AGV:Automated Guided Vehicle)の白線検知装置などにも適用することができる。
図38(b)に示す紙幣搬送装置の被写体は紙幣である。紙幣搬送装置で検出された特徴量は、画像自体の補正処理などに用いられる。すなわち、図38(b)に示す紙幣搬送装置は、エッジ検出により紙幣の傾きを認識し、認識した傾きを用いてスキュー補正を行う。
図38(c)に示す無人搬送車の白線検知装置の被写体は白線である。無人搬送車の白線検知装置で出された特徴量は、無人搬送車の移動方向の決定などに用いることができる。すなわち、無人搬送車の白線検知装置は、エッジ検出により白線領域の傾きを認識し、認識した傾きを用いて無人搬送車の移動方向を決定する。また、無人搬送車の白線検知装置においては、無人搬送車の位置・向きに応じた移動方向補正を後の処理で行うこともできる。例えば、無人搬送車の例では、既知の白線の太さと異なる太さが検知されたら駆動を停止する、などの処理も実行可能である。
以上、本発明の実施の形態および変形例をいくつか説明したが、本実施の形態および変形例は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施の形態および変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの各実施の形態および変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
310 表面スキャナ
320 裏面スキャナ
330 セレクタ
340 CPU
350 メモリ
500 第1の画像処理デバイス
510 NIRスキュー検出部
520 出力データ制御部
521 入力インターフェース部
522 画像処理部
530 レジスタ部
540 出力画像版選択部
550 出力インターフェース部
600 第2の画像処理デバイス
601 第1の画像処理部
602 メモリライト制御部
603 メモリリード制御部
604 第2の画像処理部
特開2014-176975号公報 特開2010-154305号公報 特開2020-53931号公報

Claims (21)

  1. 被写体の不可視画像を処理する第1の画像処理デバイスと、
    前記被写体の可視画像を処理する第2の画像処理デバイスと、
    前記第1の画像処理デバイスおよび前記第2の画像処理デバイスを制御する制御部と、
    を有し、
    前記第1の画像処理デバイスは、
    前記不可視画像から被写体画像のスキューを検出する処理を行うスキュー検出部を有し、
    前記第2の画像処理デバイスは、
    前記可視画像から被写体画像のスキューを検出する処理を行うスキュー検出部と、
    前記第1の画像処理デバイスの前記スキュー検出部によるスキューの検出結果または前記第2の画像処理デバイスの前記スキュー検出部によるスキューの検出結果に応じて前記被写体画像のスキューを補正する補正部と、
    を有する画像処理装置。
  2. 前記第1の画像処理デバイスは、
    前記制御部から設定された前記スキューの検出を行う設定により前記不可視画像から前記被写体画像のスキューを検出する、
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第1の画像処理デバイスは、
    前記スキューの検出結果を格納する格納部を有し、
    前記制御部は、
    前記第1の画像処理デバイスから前記検出結果の通知を受けると前記格納部からスキュー検出結果を取得し、
    前記第2の画像処理デバイスの補正部は、
    前記スキュー検出結果に基づき、前記可視画像から前記被写体画像のスキューを補正する、
    請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記第1の画像処理デバイスは、
    前記被写体の読取手段が出力する前記可視画像および前記不可視画像をそれぞれ入力する入力インターフェース部と、
    前記入力インターフェース部から入力した前記可視画像および前記不可視画像をそれぞれ前記第2の画像処理デバイスの画像データパスに出力する出力インターフェース部と、
    を有し、
    前記出力インターフェース部は、前記可視画像および前記不可視画像にそれぞれ対応する前記画像データパスを選択して出力する出力画像選択部を有する、
    請求項1乃至3のうちの何れか一項に記載の画像処理装置。
  5. 前記出力画像選択部は、レジスタ部の設定に基づき前記可視画像および前記不可視画像にそれぞれ対応する前記画像データパスを選択する、
    請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記第1の画像処理デバイスは、
    スキュー検知用のパラメータを設定するレジスタ部を有し、
    前記レジスタ部の設定に基づき、前記第1の画像処理デバイスのスキュー検知の機能をオンおよびオフさせる、
    請求項1乃至5のうちの何れか一項に記載の画像処理装置。
  7. 前記レジスタ部を前記スキュー検知の機能をオフする設定に切り替えることにより、前記第1の画像処理デバイスが搭載されたまま前記第1の画像処理デバイス内部の前記スキュー検知の機能をスルーさせる、
    請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記第1の画像処理デバイスの着脱が可能な、請求項1に記載の画像処理装置。
  9. 前記可視画像は、R版とG版とB版の3版の画像であり、前記不可視画像は、不可視の1版の画像である、
    請求項1乃至8のうちの何れか一項に記載の画像処理装置。
  10. 前記第2の画像処理デバイスは、
    前記可視画像をメモリに書き込むメモリライト制御部と、
    前記メモリに書き込まれた前記可視画像を読み出すメモリリード制御部と、
    を有し、
    前記メモリリード制御部は、前記第1の画像処理デバイスから前記スキュー検出結果を取得している場合は、前記メモリに書き込まれている前記可視画像の読み出しの際に、前記スキュー検出結果に基づいて前記被写体画像のスキューを補正しながら読み出しを行う、
    請求項1乃至9のうちの何れか一項に記載の画像処理装置。
  11. 前記メモリリード制御部は、回転リードにより、前記被写体画像のスキューを補正しながら前記読み出しを行う、
    請求項10に記載の画像処理装置。
  12. 前記第1の画像処理デバイスおよび前記第2の画像処理デバイスを含む画像処理部を有し、
    前記画像処理部は、前記被写体画像のエッジの統合を、前記不可視画像のエッジと前記可視画像のエッジのOR処理とする、
    請求項1乃至11のうちの何れか一項に記載の画像処理装置。
  13. 前記画像処理部は、前記不可視画像のエッジが正常に検出できた場合は前記不可視画像のエッジとし、前記不可視画像のエッジが正常に検出できない場合は前記可視画像のエッジとする、
    請求項12に記載の画像処理装置。
  14. 前記画像処理部は、前記エッジの統合を、前記不可視画像のエッジも前記可視画像のエッジも正常に検出できなかった場合に、前記不可視画像のエッジと前記可視画像のエッジのOR処理とする、
    請求項12に記載の画像処理装置。
  15. 前記画像処理部は、前記エッジから被写体のサイズを検知する、
    請求項12乃至14のうちの何れか一項に記載の画像処理装置。
  16. 前記画像処理部は、前記エッジを基に、前記被写体の傾き及び位置を補正する、
    請求項12乃至15のうちの何れか一項に記載の画像処理装置。
  17. 前記画像処理部は、前記エッジを基に、前記被写体の切り出しを行う、
    請求項12乃至16のうちの何れか一項に記載の画像処理装置。
  18. 前記画像処理部は、前記可視画像及び前記不可視画像のうち少なくとも一方を補正する、
    請求項12乃至17のうちの何れか一項に記載の画像処理装置。
  19. 請求項1乃至18のうちの何れか一項に記載の画像処理装置と、
    不可視光を吸収する背景部と、
    可視光と前記不可視光とを照射して前記背景部を含む前記被写体の前記可視画像および前記不可視画像を読み取る読取部と、
    を有する読取装置。
  20. 請求項1乃至18のうちの何れか一項に記載の画像処理装置と、
    不可視光を吸収する背景部と、
    可視光と前記不可視光とを照射して前記背景部を含む前記被写体の前記可視画像および前記不可視画像を読み取る読取部と、
    前記スキューの補正後の可視画像を基に媒体に画像を形成する画像形成部と、
    を有する画像形成装置。
  21. 画像処理装置における特徴量検出方法であって、
    スキューを検知するためのパラメータを設定するステップと、
    スキューを検知した場合に、検知結果を通知するステップと、
    スキュー検知結果を取得するステップと、
    前記スキュー検知結果からスキューを補正するようにメモリのリード制御を行うステップと、
    を含む特徴量検出方法。
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