JP7196582B2 - 読取装置、画像形成装置および読取方法 - Google Patents

読取装置、画像形成装置および読取方法 Download PDF

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Description

本発明は、読取装置、画像形成装置および読取方法に関する。
近年、文書のセキュリティ意識が高まっており、中でも文書の原本性の担保や真贋判定といったニーズが増加している。
特許文献1には、目に見えない不可視情報を文書に埋め込み、それを赤外光などの不可視光で読み取ることで原本性の担保や真贋判定、偽造防止を行う不可視情報の読取技術が開示されている。
しかしながら、従来の不可視情報の読取技術によれば、光源の発光を可視光と不可視光(赤外光)とに切り替えることにより、可視画像と不可視画像とを選択的に読み取るが、可視波長領域に対する不可視波長領域の光学特性の違いが考慮されていなかった。そのため、従来の不可視情報の読取技術によれば、不可視情報の読取時に読取濃度範囲が制限されてしまうという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、不可視情報の読取時において、読取濃度範囲が制限されることを抑止することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、光源によって光が照射された被写体からの光を撮像素子で受光して読み取る読取装置において、前記被写体を可視光領域で読み取ったデータに対して第1の基準データを用いた第1のシェーディング補正を実行する第1読取動作、または、前記被写体を不可視光領域で読み取ったデータに対して第2の基準データを用いた第2のシェーディング補正を実行する第2読取動作を実行するに際して、前記第1読取動作において、前記第1のシェーディング補正後の前記被写体の読取濃度範囲、または、前記第2読取動作において、前記第2のシェーディング補正後の前記被写体の読取濃度範囲を個別に可変する読取濃度設定手段を備え、前記読取濃度設定手段は、前記第1読取動作のときは可視画像モード、前記第2読取動作のときは不可視画像モードとし、前記不可視光領域での読取濃度範囲が前記可視光領域の読取濃度範囲に対して同じ、又は、広くなるように読取濃度範囲を変更する、ことを特徴とする。


本発明によれば、不可視情報の読取時において、読取濃度範囲が制限されることを抑止することができる、という効果を奏する。
図1は、第1の実施の形態にかかる画像形成装置の一例の構成を示す図である。 図2は、画像読取部の構造を例示的に示す断面図である。 図3は、光源の構成例を示す図である。 図4は、光源の分光スペクトルを示す図である。 図5は、Si製イメージセンサの分光感度特性の一例を示す図である。 図6は、画像読取部を構成する各部の電気的接続を示すブロック図である。 図7は、分光反射特性の一例を示す図である。 図8は、SD補正部における処理系統を示す図である。 図9は、画像読取処理の流れを概略的に示すフローチャートである。 図10は、第2の実施の形態にかかる画像読取部を構成する各部の電気的接続を示すブロック図である。 図11は、光学フィルタの透過スペクトルを示す図である。 図12は、第3の実施の形態にかかる画像読取部を構成する各部の電気的接続を示すブロック図である。 図13は、イメージセンサの分光感度スペクトルを示す図である。 図14は、画像読取部のイメージセンサの変形例を示す図である。 図15は、第4の実施の形態にかかるSD補正部における処理系統を示す図である。 図16は、第5の実施の形態にかかる画像読取部を構成する各部の電気的接続を示すブロック図である。 図17は、モノクロ変換部の構成を示す図である。 図18は、画像読取処理の流れを概略的に示すフローチャートである。 図19は、第6の実施の形態にかかる画像読取部を構成する各部の電気的接続を示すブロック図である。 図20は、モノクロ変換部の構成を示す図である。 図21は、画像読取処理の流れを概略的に示すフローチャートである。 図22は、第7の実施の形態にかかるモノクロ変換部の構成を示す図である。 図23は、モノクロ変換部の構成の変形例を示す図である。 図24は、画像読取処理の流れを概略的に示すフローチャートである。 図25は、第8の実施の形態にかかる光源の構成例を示す図である。 図26は、光源の分光スペクトルを示す図である。 図27は、画像読取処理の流れを概略的に示すフローチャートである。 図28は、第9の実施の形態にかかる画像読取部を構成する各部の電気的接続を示すブロック図である。 図29は、第1の画像読取部および第2の画像読取部を構成する各部の電気的接続を示すブロック図である。
以下に添付図面を参照して、読取装置、画像形成装置および読取方法の実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態にかかる画像形成装置100の一例の構成を示す図である。図1において、画像形成装置100は、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能のうち少なくとも2つの機能を有する一般に複合機と称されるものである。
画像形成装置100は、読取装置である画像読取部101およびADF(Automatic Document Feeder)102を有し、その下部に画像形成部103を有する。画像形成部103については、内部の構成を説明するために、外部カバーを外して内部の構成を示している。
ADF102は、画像を読み取らせる原稿を読取位置に位置づける原稿支持部である。ADF102は、載置台に載置した原稿を読取位置に自動搬送する。画像読取部101は、ADF102により搬送された原稿を所定の読取位置で読み取る。また、画像読取部101は、原稿を載置する原稿支持部であるコンタクトガラスを上面に有し、読取位置であるコンタクトガラス上の原稿を読み取る。具体的に画像読取部101は、内部に光源や、光学系や、CCD(Charge Coupled Device)等のイメージセンサを有するスキャナであり、光源で照明した原稿の反射光を光学系を通じてイメージセンサで読み取る。
画像形成部103は、記録紙を手差しする手差ローラ104や、記録紙を供給する記録紙供給ユニット107を有する。記録紙供給ユニット107は、多段の記録紙給紙カセット107aから記録紙を繰り出す機構を有する。供給された記録紙は、レジストローラ108を介して二次転写ベルト112に送られる。
二次転写ベルト112上を搬送する記録紙は、転写部114において中間転写ベルト113上のトナー画像が転写される。
また、画像形成部103は、光書込装置109や、タンデム方式の作像ユニット(Y、M、C、K)105や、中間転写ベルト113や、上記二次転写ベルト112などを有する。作像ユニット105による作像プロセスにより、光書込装置109が書き込んだ画像を中間転写ベルト113上にトナー画像として形成する。
具体的に、作像ユニット(Y、M、C、K)105は、4つの感光体ドラム(Y、M、C、K)を回転可能に有し、各感光体ドラムの周囲に、帯電ローラ、現像器、一次転写ローラ、クリーナーユニット、及び除電器を含む作像要素106をそれぞれ備える。各感光体ドラムにおいて作像要素106が機能し、感光体ドラム上の画像が各一次転写ローラにより中間転写ベルト113上に転写される。
中間転写ベルト113は、各感光体ドラムと各一次転写ローラとの間のニップに、駆動ローラと従動ローラとにより張架して配置されている。中間転写ベルト113に一次転写されたトナー画像は、中間転写ベルト113の走行により、二次転写装置で二次転写ベルト112上の記録紙に二次転写される。その記録紙は、二次転写ベルト112の走行により、定着装置110に搬送され、記録紙上にトナー画像がカラー画像として定着する。その後、記録紙は、機外の排紙トレイへと排出される。なお、両面印刷の場合は、反転機構111により記録紙の表裏が反転されて、反転された記録紙が二次転写ベルト112上へと送られる。
なお、画像形成部103は、上述したような電子写真方式によって画像を形成するものに限るものではなく、インクジェット方式によって画像を形成するものであってもよい。
次に、画像読取部101について説明する。
図2は、画像読取部101の構造を例示的に示す断面図である。図2に示すように、画像読取部101は、本体11内に、撮像素子であるイメージセンサ9を備えたセンサ基板10、レンズユニット8、第1キャリッジ6及び第2キャリッジ7を有する。イメージセンサ9は、例えばCCDやCMOSイメージセンサなどである。第1キャリッジ6は、LED(Light Emitting Diode)である光源2及びミラー3を有する。第2キャリッジ7は、ミラー4,5を有する。また、画像読取部101は、上面にコンタクトガラス1及び基準白板13を設けている。
画像読取部101は、読取動作において、第1キャリッジ6及び第2キャリッジ7を待機位置(ホームポジション)から副走査方向(A方向)に移動させながら光源2から光を上方に向けて照射する。そして、第1キャリッジ6及び第2キャリッジ7は、原稿12からの反射光を、レンズユニット8を介してイメージセンサ9上に結像させる。
また、画像読取部101は、電源ON時などには、基準白板13からの反射光を読取って基準を設定する。即ち、画像読取部101は、第1キャリッジ6を基準白板13の直下に移動させ、光源2を点灯させて基準白板13からの反射光をイメージセンサ9の上に結像させることによりゲイン調整を行う。
ここで、光源2について詳述する。
図3は、光源2の構成例を示す図である。図3に示すように、光源2は、可視画像(可視情報)の読取用の可視光源2a(白色)と、不可視画像(不可視情報)の読取用の近赤外(NIR)の不可視光源2bとを1灯内に交互に配置している。
ここで、図4は光源2の分光スペクトルを示す図である。図4(a)は可視光源2aの分光スペクトルを示し、図4(b)は不可視光源2b(NIR)の分光スペクトルを示す図である。図4(a)および図4(b)は、LEDの場合の可視光源2a(白色)と不可視光源2b(NIR)の発光スペクトルを示している。
なお、可視/不可視画像の読取を行う上では、最終的に何れかの画像情報を選択的に読み取れば良い。そこで、本実施の形態においては、詳細は後述するが、光源2の発光波長を可視/不可視で切り替える構成とする。光源2の切り替えは、制御部23(図6参照)での制御に応じて光源駆動部24(図6参照)が切り替える。
以上のように、可視光源2a(白色)と不可視光源2b(NIR)を切り替えることで、可視/不可視画像の読取を簡素な構成で実現することができる。
なお、本実施の形態においては、可視光源2a(白色)と不可視光源2b(NIR)とを1灯内に交互に配置する例を示したが、これに限るものではなく、可視光源2a(白色)と不可視光源2b(NIR)とをそれぞれ別灯とした2灯構成としても良い。また、可視光源2a(白色)と不可視光源2b(NIR)とを1灯内に構成する場合でも、複数列に配置するなど、光源2として被写体に照明できる構成であれば必ずしもこれに限定されない。
次に、イメージセンサ9について詳述する。
本実施の形態のイメージセンサ9は、CCDやCMOSイメージセンサなどの一般的なSi(シリコン)製イメージセンサである。ここで、図5はSi製イメージセンサの分光感度特性の一例を示す図である。一般に800~1000nmの近赤外(NIR)領域は、顔料系のカラーフィルタが高透過率を示す。また、図5に示すSi製イメージセンサの分光感度特性から分かるように、800~1000nmの近赤外(NIR)領域について、Si自体も量子感度を持っている。したがって、800~1000nmの近赤外(NIR)領域の波長域を不可視光領域として用いることで、高感度な状態で使用することができ、不可視画像のS/Nを上げることができるので、不可視画像の光利用効率を高めることができる。つまり、簡素な構成で不可視画像を読み取る装置を実現することができる。
図6は、画像読取部101を構成する各部の電気的接続を示すブロック図である。図6に示すように、画像読取部101は、上述したイメージセンサ9、光源2に加え、信号処理部21、信号補正部であるSD(シェーディング)補正部22、制御部23、光源駆動部24を備えている。
光源2は、上述したように、可視用/近赤外(NIR)用で構成される。光源駆動部24は、光源2を駆動する。
信号処理部21は、ゲイン制御部(増幅器)、オフセット制御部、A/D変換部(ADコンバータ)を有している。信号処理部21は、イメージセンサ9から出力された画像信号(RGB)に対して、ゲイン制御、オフセット制御、A/D変換を実行する。
制御部23は、可視画像モードかNIR画像モードかを選択的に制御し、光源駆動部24、イメージセンサ9、信号処理部21、SD補正部22の各部の設定を制御する。制御部23は、第1読取動作と第2読取動作とを選択的に制御する読取制御手段として機能する。
第1読取動作は、被写体を可視光領域で読み取ったデータに対して第1の基準データを用いたシェーディング補正を実行する。第2読取動作は、被写体を不可視光領域で読み取ったデータに対して第2の基準データを用いたシェーディング補正を実行する。
SD補正部22は、ラインメモリを有して、シェーディング補正を実行する。シェーディング補正は、画素毎のイメージセンサ9の感度ばらつきや光量のむらなどの主走査分布を基準白板13によって正規化することで補正するものである。
ここで、従来の課題について詳述する。従来より、波長400~700nm程度の可視光領域(RGB)と、波長700nm~1000nm程度の近赤外(NIR)領域では光学特性が異なることが知られている。なお、可視光領域とNIR領域とにおける光学特性の違いは、媒質・媒体によっても異なる。
ここで、図7は分光反射特性の一例を示す図である。図7に示す例は、基準白板と被写体である普通紙(白紙)における可視光領域からNIR領域の分光反射特性の例である。図7に示すように、基準白板の分光反射率(図7中、実線で示す)は、可視光領域(RGB)からNIR領域にかけて緩やかに反射率が低下している。一方、普通紙(白紙)の分光反射率(図7中、点線で示す)は、基準白板とは逆に、可視光領域(RGB)からNIR領域にかけて反射率が上昇している。すなわち、可視光領域(RGB)とNIR領域とでは、一方で反射率が低下するのに対し、他方では反射率が上昇するといったように、媒質・媒体によって光学特性が異なっている。
従来の読取装置においては、下記式(1)の補正演算を画素毎に実行している。
シェーディング補正後データ(N)
=入力データ(N)/シェーディングデータ(N)*255 ・・・(1)
N:画素番号
従来のシェーディング補正によれば、仮に基準白板と同等濃度の被写体を読み取るとすると、値は255以上となりデータが飽和する。これは、読取装置が基準白板の濃度以上に明るい被写体を読み取るがことができないことを示している。
ここで、従来の可視光領域で普通紙(白紙)を読み取る例について検討する。普通紙(白紙)を読み取ると、シェーディング補正後データは255以下となる。これは図7に示す分光反射率からも分かるように、可視光領域で見ると普通紙(白紙)の方が基準白板の反射率よりも低い(暗い)ためである。しかし、NIR領域(例えば850nm付近)で普通紙(白紙)を読み取ると、シェーディング補正後データは255を超えて値が飽和する。これは、図7に示す分光反射率において、上記とは逆にNIR領域では普通紙(白紙)の方が基準白板の反射率よりも高い(明るい)ためである。この場合、普通紙(白紙)の濃度をNIR領域では正確に読み取れていないことになる。
以上のように、媒質・媒体による可視光領域とNIR領域との光学特性差により、従来の読取装置では可視光領域とNIR領域とで読み取る画像濃度に違いが生じ、NIR領域では読み取る画像濃度が可視光領域に対して制限されるという問題がある。
そこで、画像読取部101においては、SD補正部22は、補正手段または読取濃度設定手段として機能する読取濃度設定部25を備えるようにしたものである。読取濃度設定部25は、シェーディング補正後の読取濃度を可変する機能を有している。
すなわち、SD補正部22は、下記式(2)の補正演算を画素毎に実行する。
シェーディング補正後データ(N)
=入力データ(N)/シェーディングデータ(N)*255*k ・・・(2)
N:画素番号
k:読取濃度可変係数(1以下の係数)
具体的には、従来のシェーディング補正演算の式(1)に対して1以下の係数である読取濃度可変係数kを導入し、この係数kを可視画像モードとNIR画像モードとでそれぞれ可変することで読取濃度範囲を可変するようにしたものである。このようにシェーディング補正時に読取濃度を可変する構成とすることで、NIR領域での読取濃度範囲が制限されないようにすることができる。
ここで、可視光領域で普通紙(白紙)を読み取る例について検討する。可視画像モードで式(2)においてk=1とした場合、普通紙(反射率:74%@550nm)を読み取ると、基準白板(反射率:89%@550nm)で正規化されたシェーディング補正後データは、
0.74/0.89*255*1≒212
となる。
また、NIR画像モードで式(2)においてk=0.7とした場合、普通紙(反射率:88%@850nm)を読み取ると、基準白板(反射率:74%@850nm)で正規化されたシェーディング補正後データは、
0.88/0.74*255*0.7≒212
となり、読取レベルの飽和を抑止、つまり読取濃度範囲の制限を抑止することができる。
以上のように、本実施の形態では、シェーディングデータ(基準被写体)に対して入力データ(被写体)の読取レベルを可変することが重要であり、これにより読取濃度範囲を可変し、読取レベルの飽和を抑止する。そのため、シェーディングデータと入力データの双方の読取レベルを同じように増減する構成では本発明の効果は得られない。また、基準被写体は、可視画像モード/NIR画像モードの何れにおいても基準白板13であり、基準被写体を共通化することで構成を簡略化している。これにより、簡素な構成で不可視画像の読取濃度範囲の制限を抑止することができる。
このように可視光領域とNIR領域との光学的特性の差に基づいて読取濃度可変係数kを設定することで、可視画像モードとNIR画像モードの読取濃度範囲を適切に揃えることが可能となる。言い換えれば、補正手段として機能する読取濃度設定部25は、イメージセンサ9から出力された不可視光領域における画像信号について、可視光領域との光学的特性の差に基づく補正処理を施して出力する。これにより、読取濃度範囲の制限を適切に抑止することができる。
なお、本実施の形態では、読取濃度範囲を設定する手段としてシェーディング補正後の読取濃度可変係数kを用いることとしたが、これに限るものではない。例えば、シェーディングデータ取得時(基準白板13の読取時)と被写体読取時とでゲイン制御部のゲインを変えたり、A/D変換部のダイナミックレンジを切り替えることで等価的にゲインを切り替えたりしても、読取濃度範囲を可変にすることができる。
また、可視光領域で読み取った読取濃度範囲と等しくなるようにNIR領域で読み取った読取濃度範囲を合わせることで、NIR領域の読取濃度範囲を可視光領域(RGB)の読取濃度範囲と同等とするようにしてもよい。
さらに、反射光学系の読取装置では上述したような分光反射率を用い、透過光学系の読取装置では分光透過率を用いるといったように、読取方式に合わせた光学特性を選択することで精度良く読取濃度範囲を合わせることも可能である。これにより、読取濃度範囲が制限されることを精度良く抑止することができる。
続いて、SD補正部22について詳述する。
図5に示したように、イメージセンサ9は一般に近赤外領域(NIR)に感度を持つため、RGBそれぞれの画素列はNIR領域から見れば区別がない。そのため、NIR画像を読み取る場合はRGB画素列の何れを用いても良い。
一方、特許文献1に開示の従来構成では可視/不可視画像を選択的に読み取る機能とは言え、画像そのものは可視と不可視を同時に利用する前提であるため、NIR用のラインメモリのような不可視画像読取特有の構成を持たざるを得ない。そのため、従来構成では不可視画像読取を行う場合に回路規模やコストの増加を招いてしまうという問題があった。しかし、例えば正規の文書に不可視のマーキングを行い、それを読み取ることで真贋判定を行うなどのケースでは、可視画像と不可視画像を同時に取得する必要はなく、不可視画像のみで機能的に事足りるケースは少なくない。
そこで、本実施の形態においては、可視/不可視画像での処理回路を共通とし、不可視画像の読取を行う場合でも回路規模やコストの増加を抑止する。
図8は、SD補正部22における処理系統を示す図である。図8は、シェーディング補正を例として可視画像と不可視画像での処理系統を共通化した例である。図8(a)は、可視画像の処理ブロックを示している。図8(a)に示すように、入力されたRGBデータはメモリ22aと演算部22bとに接続されており、基準白板13を読み取ったデータ(シェーディングデータ:第1の基準データ、第2の基準データ)をメモリ22aに格納する。演算部22bは、入力されるRGBデータをシェーディングデータで補正する。演算部22bは、上述した式(2)を用いて演算を実行する。
一方、図8(b)は、不可視画像の処理ブロックを示している。図8(b)に示すように、Rチャンネルから得られる信号が、NIR信号(NIR1)として使用される。なお、G/Bチャンネルから得られるNIR信号(NIR2,NIR3)は、未使用としている。
これにより、可視/不可視画像の何れかのみ必要とする場合、不可視画像用の特有構成は不要となり、可視/不可視画像での処理回路を共通にすることができる。なお、可視/不可視の動作切替えは、制御部23にて行う。これにより、後段処理の構成を変えることなく不可視画像の読取ができる。
なお、本実施の形態においては、Rチャンネルから得られる信号をNIR信号(NIR1)として使用したが、これに限るものではなく、GチャンネルまたはBチャンネルから得られる信号をNIR信号として用いることができる。
また、本実施の形態においては、SD補正部22を例に説明したが、系統別に処理される機能ブロックであれば同様の考え方を適用できる。
さらに、図8(b)に示すように、使用していない系統にかかる機能ブロック(メモリ22a、演算部22b)の動作を停止することで消費電力を低減することができる。なお、後述する図14に示すイメージセンサ9においても同様である。これにより、不可視画像の読み取りでの電力を低減することができる。
次に、制御部23の制御による画像読取処理の流れについて説明する。
図9は、画像読取処理の流れを概略的に示すフローチャートである。図9に示すように、制御部23は、まず、可視画像モードが指定されているかを判断する(ステップS1)。
制御部23は、可視画像モードが指定されている場合(ステップS1のYes)、ステップS2に進む。ステップS2では、制御部23は、イメージセンサ9のモード切替を実行して「可視モード」にする。
次いで、制御部23は、信号処理部21のモード切替を実行して「可視モード」にし(ステップS3)、光源2のモード切替を実行して「可視モード」にし(ステップS4)、読取濃度可変係数(k)のモード切替を実行して「可視モード」にする(ステップS5)。
その後、ステップS6では、制御部23は、画像の読取を実行する。ここに、被写体を可視光領域で読み取ったデータに対して第1の基準データを用いた補正を実行する第1読取動作が実現されている。
一方、制御部23は、NIR画像モードが指定されている場合(ステップS1のNo)、ステップS7に進む。ステップS7では、制御部23は、イメージセンサ9のモード切替を実行して「NIRモード」にする。
次いで、制御部23は、信号処理部21のモード切替を実行して「NIRモード」にし(ステップS8)、光源2のモード切替を実行して「NIRモード」にし(ステップS9)、読取濃度可変係数(k)のモード切替を実行して「NIRモード」にする(ステップS10)。
その後、ステップS6では、制御部23は、画像の読み取りを実行する。ここに、被写体を不可視光領域で読み取ったデータに対して第2の基準データを用いた補正を実行する第2読取動作が実現されている。
すなわち、本実施の形態の画像読取処理では、読取濃度可変係数kを可視画像モード/NIR画像モードそれぞれで制御している。
また、本実施の形態の画像読取処理は、イメージセンサ9、信号処理部21、光源2を可視画像モード/NIR画像モードの何れかの設定に変更する。
シェーディングデータは、通常のRGB読取と同様に画像読取動作の中で基準白板を読み取ることで行う。読取濃度可変係数kは、可視画像モードかNIR画像モードかで選択され、可視画像モードとNIR画像モードで読取濃度範囲が揃うよう、それぞれの読取濃度可変係数kを設定する。
このように本実施の形態によれば、可視光領域と不可視光領域の読取濃度を合わせることで、可視光領域に対して不可視光領域で読取濃度範囲が制限されてしまうことを抑止することができる。
なお、本実施の形態では、不可視光領域としてNIR領域を例に示したが、紫外光領域や他の波長域でも同様の効果を奏することができる。
なお、図6において可視画像モードではk=1として説明したが、1以外の値を設定しても良い。また、NIR画像モードで可視画像モードでのkよりも小さい値を設定したが、NIR画像モードの方が読取濃度範囲が広くなってしまう場合は可視画像モード/NIR画像モードのkの大小関係が逆転するが、本発明の効果はその場合でも同様に発揮する。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態では、光源2の発光波長を切り替えることで可視/不可視読取を切り替える構成を示したが、第2の実施の形態は、光学フィルタを挿入し、透過波長を可視/不可視読取で切り替える構成にした点が、第1の実施の形態と異なる。以下、第2の実施の形態の説明では、第1の実施の形態と同一部分の説明については省略し、第1の実施の形態と異なる箇所について説明する。
図10は、第2の実施の形態にかかる画像読取部101を構成する各部の電気的接続を示すブロック図である。図10に示すように、画像読取部101は、イメージセンサ9の前段に光学フィルタ26を更に備えている。光学フィルタ26は、透過波長を変更可能とされている。すなわち、第2の実施の形態にかかる画像読取部101は、光学フィルタ26の透過波長を変更して不可視読取を行う。一方、第2の実施の形態にかかる画像読取部101においては、光源駆動部24による可視光源2a(白色)と不可視光源2b(NIR)の切り替え駆動が不要となる。光源駆動部24は、可視光源2a(白色)と不可視光源2b(NIR)を同時に駆動する。
ここで、図11は光学フィルタ26の透過スペクトルを示す図である。図11(a)は可視透過型フィルタの透過スペクトルを示す図、図11(b)は不可視(NIR)透過型フィルタの透過スペクトルを示す図である。光学フィルタ26は、図11(a)および図11(b)に示す透過特性を持つ複数の光学フィルタ26を有している。透過特性の切り替えは、制御部23での制御に応じて複数の光学フィルタ26を機械的に切り替えることにより行われる。これにより、混色の影響を抑えて可視/不可視画像の読取を切り替えることができる。
なお、本実施の形態においては、透過特性の異なる複数の光学フィルタ26を機械的に切り替えて光学フィルタ26の透過波長を変更するようにしたが、これに限るものではない。例えば、有機光学薄膜のような双方の透過特性を合わせ持つ光学フィルタ26を用いて電気的に透過特性を切り替えても良い。
このように本実施の形態によれば、光学フィルタ26の透過特性を切り替えることで、光源駆動部24の発熱を抑えた構成で、可視画像/不可視画像の読み取りを切り替えることができる。
また、光学フィルタ26の透過特性を切替える場合においても、イメージセンサ9への光入射時点で既に可視/不可視の波長の選択が行われており、また前述したように不可視(NIR)域に感度がある為、一般的なRGBイメージセンサの少なくとも一つ以上の画素列を用いることができる。そのため、専用のイメージセンサを用いる必要がなくコスト増加を抑えることができる。
なお、図10においては光学フィルタ26を例示的に示したが、透過型の波長選択性を持つ素子であれば光学フィルタ26でなくてもよく、イメージセンサ9へ光を導光する集光レンズ(図示せず)の透過特性を切り替えてもよい。
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態について説明する。
第3の実施の形態は、イメージセンサ9の分光感度(透過波長)を可視/不可視読取で切り替える構成にした点が、第1の実施の形態および第2の実施の形態と異なる。以下、第3の実施の形態の説明では、第1の実施の形態および第2の実施の形態と同一部分の説明については省略し、第1の実施の形態および第2の実施の形態と異なる箇所について説明する。
図12は、第3の実施の形態にかかる画像読取部101を構成する各部の電気的接続を示すブロック図である。図12に示すように、画像読取部101のイメージセンサ9は、R,G,Bの3ラインを有している。イメージセンサ9は、分光感度(透過波長)を変更可能とされている。すなわち、第3の実施の形態にかかる画像読取部101は、イメージセンサ9の分光感度(透過波長)を変更して不可視画像の読取を行う。一方、第3の実施の形態にかかる画像読取部101においては、光源駆動部24による可視光源2a(白色)と不可視光源2b(NIR)の切り替え駆動が不要となる。光源駆動部24は、可視光源2a(白色)と不可視光源2b(NIR)を同時に駆動する。
ここで、図13はイメージセンサ9の分光感度スペクトルを示す図である。図13(a)はイメージセンサ9の可視の分光感度スペクトルを示す図、図13(b)はイメージセンサ9の不可視(NIR)の分光感度スペクトルを示す図である。分光感度(透過波長)の切り替えは、制御部23での制御に応じて電気的に切り替えることにより行われる。より詳細には、イメージセンサ9は、有機光学薄膜のような双方の特性を合わせ持つ材料をカラーフィルタとして用い、電気的に透過特性を切り替える。本実施の形態においては、Rの画素列の分光感度を切り替える。
図14は、画像読取部101のイメージセンサ9の変形例を示す図である。図14に示すイメージセンサ9は、予め不可視(NIR)用の画素列を4ライン目として追加し、イメージセンサ9内部でNIRの画像信号を選択的に出力するようにしたものである。すなわち、図14に示すイメージセンサ9は、R,G,B,NIRの4ラインを有している。図14に示す例においては、R出力でNIRの画像信号を出力する。すなわち、イメージセンサ9のR,G,B画素列とは透過特性の異なる画素列NIRを用いてNIRの画像信号を出力する。分光感度(透過波長)の切り替えは、制御部23での制御に応じて電気的に切り替えることにより行われる。これにより、構成規模を抑えて可視/不可視画像の読取を切り替えることができる。
図14に示すイメージセンサ9を用いる場合、RGBの画素列と不可視(NIR)の画素列の解像度を同じすることで可視画像に対する不可視画像での画質劣化を抑止することができる。従来のRGBイメージセンサや図12に示すイメージセンサ9を用いた場合は、必然的に可視画像と不可視画像の解像度(主走査)は同じとなる。これにより、不可視画像の解像力低下を抑止することができる。
このように本実施の形態によれば、メカ機構等の追加なく、イメージセンサ9の分光感度(透過波長)を切り替えることで、可視/不可視画像読取時の装置規模の増加を抑えることができる。
なお、図12および図14においては、イメージセンサ9内にNIR画像信号を選択的にR出力に割り当てる機能を搭載した例を示したが、NIRの画像信号が出力される出力は任意の色で良い。また、NIRの画像信号を独立に出力する構成としてもよい。
(第4の実施の形態)
第1の実施の形態では、SD補正部22においてRチャンネルから得られる信号をNIR信号(NIR1)として使用した例を示したが、第4の実施の形態は、SD補正部22において可視/不可視画像で使用する処理系統を全て共通とした点が、第1の実施の形態ないし第3の実施の形態と異なる。以下、第4の実施の形態の説明では、第1の実施の形態ないし第3の実施の形態と同一部分の説明については省略し、第1の実施の形態ないし第3の実施の形態と異なる箇所について説明する。
図15は、第4の実施の形態にかかるSD補正部22における処理系統を示す図である。図15(b)はNIR画像モードの場合を示すものである。図15(b)に示すように、NIR画像モードの場合、SD補正部22は、Rチャンネルから得られる信号をNIR信号(NIR1)だけでなく、Gチャンネルから得られる信号をNIR信号(NIR2)、Bチャンネルから得られる信号をNIR信号(NIR3)を含めて、可視画像で用いる全ての色チャンネルから得られるNIR信号を用いている。そのため、可視画像モードとNIR画像モードとで使用される処理系統が同じとなるため、各ブロックの動作切替えが不要となる。
一方、図15(a)は可視画像モードの場合を示すものである。可視画像モードの場合、SD補正部22の読取濃度設定部25をRGBの出力値を揃えるグレーバランス調整に使用することができる。しかしながら、可視画像モードの場合においては、RGBの出力バランスがそれぞれ異なるため、読取濃度設定部25で設定される値はRGB毎に異なる。そのため、図15(b)に示す不可視画像モードの場合に、可視画像モードの読取濃度設定部25の設定とすると、不可視画像は色付いた画像(有彩画像)として出力されてしまう。
そこで、本実施の形態においては、不可視画像で用いる全ての処理系統で出力値が揃うように読取濃度を設定することで、官能的に違和感のない無彩画像として表現することができる。
なお、NIR1~NIR3は色の概念がなく分光特性もほぼ同じであるため、この場合の読取濃度設定は原理的にほぼ同じ値となる。
このように本実施の形態によれば、不可視画像読取での後段処理の設定を簡略化できるとともに、不可視画像での色付きを抑止することができる。
(第5の実施の形態)
第5の実施の形態は、不可視画像データをモノクロ処理化する点が、第1の実施の形態ないし第4の実施の形態と異なる。以下、第5の実施の形態の説明では、第1の実施の形態ないし第4の実施の形態と同一部分の説明については省略し、第1の実施の形態ないし第4の実施の形態と異なる箇所について説明する。
図16は、第5の実施の形態にかかる画像読取部101を構成する各部の電気的接続を示すブロック図である。図16に示すように、画像読取部101は、SD補正部22の後段にモノクロ変換部27を更に備えている。モノクロ変換部27は、入力されるRGB画像データをRGB/モノクロ/モノクロ(NIR)に変換するモノクロ化処理を実行する。ここで、RGB画像はモノクロ変換をしない状態であり、モノクロは可視画像のモノクロ変換を示す。モノクロ(NIR)は、NIR画像用のモノクロ変換を示している。これにより、不可視画像のデータサイズを最小化することができる。
図17は、モノクロ変換部27の構成を示す図である。図17に示すように、モノクロ変換部27は、輝度変換部27a、NIRモノクロ変換部27b、セレクタ27cを備えている。モノクロ変換部27は、RGB/モノクロ/モノクロ(NIR)の各モードに応じた変換を行う。
輝度変換部27aは、可視画像のモノクロ変換を行うものであって、可視画像を輝度情報に変換する輝度変換を行う。
NIRモノクロ変換部27bは、NIR画像用のモノクロ変換を行う。NIR画像のモノクロ変換の場合は輝度という概念がない(輝度は可視光に定義される特性である)ため、可視画像の変換とは異なる。NIRモノクロ変換部27bは、例えば、RGB入力データを平均化したり、RGBを任意の比率で合成するなどでモノクロデータ化したりすることにより、モノクロ変換を行う。
セレクタ27cは、制御部23での制御に応じてRGB/モノクロ/モノクロ(NIR)の何れかのデータを出力する。
次に、制御部23の制御による画像読取処理の流れについて説明する。
図18は、画像読取処理の流れを概略的に示すフローチャートである。なお、ステップS1~ステップS10の処理については、図9で説明した処理と変わるものではないので、その説明を省略する。
制御部23は、読取濃度可変係数(k)のモード切替を実行して「NIRモード」にすると(ステップS5)、ステップS11に進む。
ステップS11では、制御部23は、可視画像モードの場合にモノクロモードが指定されているかを判断する。制御部23は、モノクロモードが指定されている場合(ステップS11のYes)、ステップS12に進む。ステップS12では、制御部23は、モノクロ変換部27の輝度変換部27aによって輝度変換を行ったモノクロデータの出力を有効にし、ステップS6に進む。
制御部23は、モノクロモードが指定されていない場合(ステップS11のNo)、ステップS13に進む。ステップS13では、制御部23は、RGB出力を有効にし、ステップS6に進む。
一方、制御部23は、読取濃度可変係数(k)のモード切替を実行して「NIRモード」にすると(ステップS10)、ステップS14に進む。
ステップS14では、制御部23は、NIR画像モードの場合にモノクロ変換部27のNIRモノクロ変換部27bによってNIR-モノクロ変換したモノクロデータの出力を有効にし、ステップS6に進む。
なお、本実施の形態においては、NIR画像モードの場合にはモノクロモードか否かの選択を設けていないが、選択を設けてモノクロ変換の有効/無効を切り替える構成でも良い。
このように本実施の形態によれば、不可視画像をモノクロ画像データに変換することで、ユーザにとって違和感なく、画像ファイルのサイズを最小化することが可能になる。
(第6の実施の形態)
第5の実施の形態では、不可視画像データをモノクロ処理化する例を示したが、第6の実施の形態は、可視画像と不可視画像のモノクロ処理を共通化した点が、第1の実施の形態ないし第5の実施の形態と異なる。以下、第6の実施の形態の説明では、第1の実施の形態ないし第5の実施の形態と同一部分の説明については省略し、第1の実施の形態ないし第5の実施の形態と異なる箇所について説明する。
図19は、第6の実施の形態にかかる画像読取部101を構成する各部の電気的接続を示すブロック図である。図19に示すように、画像読取部101は、SD補正部22の後段にモノクロ変換部27を更に備えている。モノクロ変換部27は、入力されるRGB画像データをRGB/モノクロに変換する。ここで、RGB画像はモノクロ変換をしない状態であり、モノクロは可視画像のモノクロ変換を示す。すなわち、モノクロ変換部27は、可視画像のモノクロ変換と不可視画像のモノクロ変換とについて同じ処理を施し、区別なく出力する。これにより、不可視画像のデータサイズを最小化するとともに、後段処理の設定を簡略化できる。
図20は、モノクロ変換部27の構成を示す図である。図20に示すように、モノクロ変換部27は、輝度変換部27a、セレクタ27cを備えている。モノクロ変換部27は、RGB/モノクロの各モードに応じた変換を行う。
輝度変換部27aは、可視画像および不可視画像のモノクロ変換を行うものであって、可視画像および不可視画像を輝度情報に変換する輝度変換を行う。より詳細には、輝度変換は、例えば下記式(3)のように、任意の比率でRGBを合成することで得られる。
輝度値=(R*2+G*7+B*1)/10 ・・・(3)
RGBがそれぞれ同等の画像データとなるNIR信号では輝度値として意味はないものの、逆に輝度変換をしても支障がないため、可視画像と不可視画像とにおいて処理を共通化してモノクロ変換をすることが可能となる。これにより、可視画像と不可視画像のモノクロ変換処理を共通化でき、処理を簡略化することが可能となる。
次に、制御部23の制御による画像読取処理の流れについて説明する。
図21は、画像読取処理の流れを概略的に示すフローチャートである。なお、ステップS1~ステップS10の処理については、図9で説明した処理と変わるものではないので、その説明を省略する。
制御部23は、読取濃度可変係数(k)のモード切替を実行して「NIRモード」にすると(ステップS5)、ステップS11に進む。
ステップS11では、制御部23は、可視画像モードの場合にモノクロモードが指定されているかを判断する。制御部23は、モノクロモードが指定されている場合(ステップS11のYes)、ステップS12に進む。ステップS12では、制御部23は、モノクロ変換部27の輝度変換部27aによって輝度変換を行ったモノクロデータの出力を有効にし、ステップS6に進む。
制御部23は、モノクロモードが指定されていない場合(ステップS11のNo)、ステップS13に進む。ステップS13では、制御部23は、RGB出力を有効にし、ステップS6に進む。
一方、制御部23は、読取濃度可変係数(k)のモード切替を実行して「NIRモード」にすると(ステップS10)、ステップS12に進む。ステップS12では、制御部23は、モノクロ変換部27の輝度変換部27aによって可視画像と同じ輝度変換を行ったモノクロデータの出力を有効にし、ステップS6に進む。
なお、本実施の形態においては、NIR画像モードの場合にはモノクロモードか否かの選択を設けていないが、選択を設けてモノクロ変換の有効/無効を切り替える構成でも良い。
このように本実施の形態によれば、可視画像と不可視画像のモノクロ処理を共通化することで、モノクロ変換に関連する処理を簡略化することが可能になる。
(第7の実施の形態)
第7の実施の形態は、RGB画素列の等価性を用いて各画素列の信号を加算又は平均する点が、第1の実施の形態ないし第6の実施の形態と異なる。以下、第7の実施の形態の説明では、第1の実施の形態ないし第6の実施の形態と同一部分の説明については省略し、第1の実施の形態ないし第6の実施の形態と異なる箇所について説明する。
図22は、第7の実施の形態にかかるモノクロ変換部27の構成を示す図である。図22に示すように、モノクロ変換部27は、輝度変換部27a、加算部27d、セレクタ27cを備えている。モノクロ変換部27は、RGB/モノクロ/モノクロ(NIR)の各モードに応じた変換を行う。
輝度変換部27aは、可視画像のモノクロ変換を行うものであって、可視画像を輝度情報に変換する輝度変換を行う。
加算部27dは、不可視(NIR)読取モードの場合に、RGBから得られる信号を加算し、同時に加算によってモノクロ変換を行う。これにより、不可視画像のS/Nを上げることができる。
従来のRGBイメージセンサでは一般に近赤外領域(NIR)に感度を持つため、RGBそれぞれの画素列はNIR領域から見れば区別がない。そのため、本質的には、NIR画像を読み取る場合にはRGB画素列は色の区別なく、それぞれが等価な画像情報を持つと考えても良い。そこで、本実施の形態においては、RGB画素列の等価性を用いて各画素列の信号を加算することで、高感度化または高S/N化が可能な構成としている。
セレクタ27cは、制御部23での制御に応じてRGB/モノクロ/モノクロ(NIR)の何れかのデータを出力する。
ここで、図23は、モノクロ変換部27の構成の変形例を示す図である。図23に示すように、モノクロ変換部27は、加算部27dに代えて平均部27eを備えている。
平均部27eは、不可視(NIR)読取モードの場合に、RGBから得られる信号を平均し、同時に平均によってモノクロ変換を行う。これにより、不可視画像の読取速度を上げることができる。
次に、制御部23の制御による画像読取処理の流れについて説明する。図24は、画像読取処理の流れを概略的に示すフローチャートである。なお、ステップS1~ステップS10の処理については、図9で説明した処理と変わるものではないので、その説明を省略する。
制御部23は、読取濃度可変係数(k)のモード切替を実行して「NIRモード」にすると(ステップS5)、ステップS11に進む。
ステップS11では、制御部23は、可視画像モードの場合にモノクロモードが指定されているかを判断する。制御部23は、モノクロモードが指定されている場合(ステップS11のYes)、ステップS12に進む。ステップS12では、制御部23は、モノクロ変換部27の輝度変換部27aによって輝度変換を行ったモノクロデータの出力を有効にし、ステップS6に進む。
制御部23は、モノクロモードが指定されていない場合(ステップS11のNo)、ステップS13に進む。ステップS13では、制御部23は、RGB出力を有効にし、ステップS6に進む。
一方、制御部23は、読取濃度可変係数(k)のモード切替を実行して「NIRモード」にすると(ステップS10)、ステップS15に進む。
ステップS15では、制御部23は、NIR画像モードの場合に信号加算または平均によってNIRモノクロ変換したモノクロデータの出力を有効にし、ステップS6に進む。
なお、本実施の形態においては、NIR画像モードの場合にはモノクロモードか否かの選択を設けていないが、選択を設けてモノクロ変換の有効/無効を切り替える構成でも良い。
このように本実施の形態によれば、NIR画像モードの場合にRGB画素列の信号を加算又は平均することで高感度化または高S/N化することができる。
(第8の実施の形態)
第8の実施の形態は、不可視画像の読取に用いる光源波長を複数から選択する構成とする点が、第1の実施の形態ないし第7の実施の形態と異なる。以下、第8の実施の形態の説明では、第1の実施の形態ないし第7の実施の形態と同一部分の説明については省略し、第1の実施の形態ないし第7の実施の形態と異なる箇所について説明する。
図25は、第8の実施の形態にかかる光源2の構成例を示す図である。図25に示すように、光源2は、可視光源2a(白色)と、不可視読取用の近赤外(NIR1)の不可視光源2bと、不可視読取用の近赤外(NIR2)の不可視光源2cとを1灯内に交互に配置している。
ここで、図26は光源2の分光スペクトルを示す図である。図26(a)は可視光源2aの分光スペクトルを示し、図26(b)は不可視光源2b(NIR1)の分光スペクトルを示し、図26(c)は不可視光源2c(NIR2)の分光スペクトルを示す図である。図26(a)、図26(b)、図26(c)は、LEDの場合の可視光源2a(白色)と不可視光源2b,2c(NIR1、NIR2)の発光スペクトルを示している。
図4においては、可視光源2aと不可視光源2b(NIR1)(波長:850nm)で可視/不可視読取モードを実現することを述べてきたが、本実施の形態においては、不可視光源2c(NIR2)(波長:950nm)を追加し、可視/不可視読取モードから可視/不可視1/不可視2読取モードの3モードとする。光源2の切り替えは、制御部23での制御に応じて光源駆動部24が切り替える。
このように不可視画像の読取に用いる光源波長を複数種類の波長から選択する構成としたのは、被写体によって光学特性(分光特性)が異なることを考えると、不可視画像の読取に用いる光源波長を1波長に限定することで画像読取が可能な被写体が限定される場合があるからである。すなわち、不可視画像の読取に用いる光源波長を複数種類の波長から選択することで、被写体が限定されてしまうことを低減することができる。
なお、本実施の形態においては、可視光源2a(白色)と不可視光源2b(NIR1)と不可視光源2c(NIR2)とを1灯内に交互に配置する例を示したが、これに限るものではなく、可視光源2a(白色)と不可視光源2b(NIR1)と不可視光源2c(NIR2)とをそれぞれ別灯とした3灯構成としても良い。また、可視光源2a(白色)と不可視光源2b(NIR1)と不可視光源2c(NIR2)とを1灯内に構成する場合でも、複数列に配置するなど、光源2として被写体に照明できる構成であれば必ずしもこれに限定されない。
次に、制御部23の制御による画像読取処理の流れについて説明する。
図27は、画像読取処理の流れを概略的に示すフローチャートである。なお、ステップS1~ステップS6、ステップS11~ステップS14の処理については、図18で説明した処理と変わるものではないので、その説明を省略する。
制御部23は、NIR画像モードが指定されている場合(ステップS1のNo)、ステップS21に進む。ステップS21では、制御部23は、不可視光源2b(NIR1:波長850nm)による不可視画像の読み取りを行うNIR1モードが指定されているかを判断する。
制御部23は、NIR1モードが指定されている場合(ステップS21のYes)、ステップS22に進む。ステップS22では、制御部23は、イメージセンサ9のモード切替を実行して「NIR1モード」にする。
次いで、制御部23は、信号処理部21のモード切替を実行して「NIR1モード」にし(ステップS23)、光源2のモード切替を実行して「NIR1モード」にし(ステップS24)、読取濃度可変係数(k)のモード切替を実行して「NIR1モード」にする(ステップS25)。
その後、ステップS14では、制御部23は、NIR画像モードの場合にモノクロ変換部27のNIRモノクロ変換部27bによってNIR-モノクロ変換したモノクロデータの出力を有効にし、ステップS6に進む。
一方、制御部23は、不可視光源2c(NIR2:波長950nm)による不可視画像の読み取りを行うNIR2モードが指定されている場合(ステップS21のNo)、ステップS26に進む。ステップS26では、制御部23は、イメージセンサ9のモード切替を実行して「NIR2モード」にする。
次いで、制御部23は、信号処理部21のモード切替を実行して「NIR2モード」にし(ステップS27)、光源2のモード切替を実行して「NIR2モード」にし(ステップS28)、読取濃度可変係数(k)のモード切替を実行して「NIR2モード」にする(ステップS29)。
その後、ステップS14では、制御部23は、NIR画像モードの場合にモノクロ変換部27のNIRモノクロ変換部27bによってNIR-モノクロ変換したモノクロデータの出力を有効にし、ステップS6に進む。
なお、本実施の形態においては、光源2のモード切り替えの他にイメージセンサ9や信号処理部21、読取濃度可変係数(k)も切り替える例を示している。しかしながら、イメージセンサ9と信号処理部21の設定はNIR1モード/NIR2モードで共通使用するなど、NIR1モード/NIR2モードで共通の設定で用いて問題ないのであれば切替処理は不要である。
また、本実施の形態においては、NIR画像モードの場合にはモノクロモードか否かの選択を設けていないが、選択を設けてモノクロ変換の有効/無効を切り替える構成でも良い。
このように本実施の形態によれば、不可視画像の読み取りに用いる光源波長を複数種類の波長から選択する構成とすることで被写体の限定を低減することができる。
(第9の実施の形態)
第1の実施の形態ないし第8の実施の形態では、読取装置として一つの画像読取部を構成して可視画像読取/不可視画像読取を実現する構成を示したが、第9の実施の形態は、可視画像読取/不可視画像読取それぞれの画像読取部を別体で構成する点が、第1の実施の形態ないし第8の実施の形態と異なる。以下、第9の実施の形態の説明では、第1の実施の形態ないし第8の実施の形態と同一部分の説明については省略し、第1の実施の形態ないし第8の実施の形態と異なる箇所について説明する。
図28は、第9の実施の形態にかかる画像読取部101を構成する各部の電気的接続を示すブロック図である。図28に示すように、画像読取部101は、第1の読取部である第1の画像読取部31、第2の読取部である第2の画像読取部32、信号処理部21、SD(シェーディング)補正部22、制御部23、モノクロ変換部27を備えている。
図29は、第1の画像読取部31および第2の画像読取部32を構成する各部の電気的接続を示すブロック図である。図29(a)に示すように、第1の画像読取部31は、可視画像読取用として用いられる。第1の画像読取部31は、可視光源31a、可視光源31aを駆動する光源駆動部31b、撮像素子であるRGBイメージセンサ31cを備えている。
一方、図29(b)に示すように、第2の画像読取部32は、不可視画像読取用として用いられる。第2の画像読取部32は、不可視(NIR)光源32a、不可視(NIR)光源32aを駆動する光源駆動部32b、撮像素子であるモノクロイメージセンサ32cを備えている。
なお、第2の画像読取部32は、モノクロイメージセンサ32cに代えてRGBイメージセンサを備えていてもよい。
このように本実施の形態によれば、可視/不可視読取それぞれの画像読取部を別体で構成することで、単機能である従来の読取装置を用いる場合でも、容易に本発明の効果を得ることができる。
なお、上記各実施の形態では、本発明の画像形成装置を、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能のうち少なくとも2つの機能を有する複合機に適用した例を挙げて説明するが、複写機、プリンタ、スキャナ装置、ファクシミリ装置等の画像形成装置であればいずれにも適用することができる。
さらに、上記各実施の形態では、本発明の読取装置を、複合機に適用した例を挙げて説明したが、これに限るものではなく、例えばFA分野における検品などの様々な分野のアプリケーションに応用が可能である。
また、本発明の読取装置は、紙幣の判別、偽造防止を目的として、紙幣読取装置にも適用可能である。
2 光源
9 撮像素子
22 信号補正部
23 読取制御手段
25 読取濃度設定手段、補正手段
26 光学フィルタ
27 モノクロ変換部
31 第1の読取部
32 第2の読取部
100 画像形成装置
101 読取装置
102 原稿支持部
103 画像形成部
特開2005-143134号公報

Claims (24)

  1. 光源によって光が照射された被写体からの光を撮像素子で受光して読み取る読取装置において、
    前記被写体を可視光領域で読み取ったデータに対して第1の基準データを用いた第1のシェーディング補正を実行する第1読取動作、または、前記被写体を不可視光領域で読み取ったデータに対して第2の基準データを用いた第2のシェーディング補正を実行する第2読取動作を実行するに際して、前記第1読取動作において、前記第1のシェーディング補正後の前記被写体の読取濃度範囲、または、前記第2読取動作において、前記第2のシェーディング補正後の前記被写体の読取濃度範囲を個別に可変する読取濃度設定手段を備え
    前記読取濃度設定手段は、前記第1読取動作のときは可視画像モード、前記第2読取動作のときは不可視画像モードとし、前記不可視光領域での読取濃度範囲が前記可視光領域の読取濃度範囲に対して同じ、又は、広くなるように読取濃度範囲を変更する、
    ことを特徴とする読取装置。
  2. 前記第1の基準データと前記第2の基準データとは、共通の基準白板に基づくものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の読取装置。
  3. 前記読取濃度設定手段は、前記可視光領域と前記不可視光領域における前記被写体の光学的特性差に基づいて前記読取濃度範囲を制御する、
    ことを特徴とする請求項1又は2の何れか一項に記載の読取装置。
  4. 前記光学的特性差は、反射率、又は、透過率である、
    ことを特徴とする請求項に記載の読取装置。
  5. 前記不可視光領域は、近赤外領域である、
    ことを特徴とする請求項ないしの何れか一項に記載の読取装置。
  6. 前記近赤外領域は、波長800nm~1000nmの範囲である、
    ことを特徴とする請求項に記載の読取装置。
  7. 前記第1読取動作と前記第2読取動作とを選択的に実行する読取制御手段を備え、
    前記読取制御手段は、前記第1読取動作と前記第2読取動作とを、前記光源の発光波長を変更することで切り替える、
    ことを特徴とする請求項1ないしの何れか一項に記載の読取装置。
  8. 前記第1読取動作と前記第2読取動作とを選択的に実行する読取制御手段を備え、
    前記読取制御手段は、前記第1読取動作と前記第2読取動作とを、前記撮像素子が受光する波長を変更することで切り替える、
    ことを特徴とする請求項1ないしの何れか一項に記載の読取装置。
  9. 前記第2読取動作は、前記第1読取動作で用いる前記撮像素子の少なくとも一つ以上の画素列を用いる、
    ことを特徴とする請求項又はに記載の読取装置。
  10. 前記撮像素子の前段に光学フィルタを更に備えており、
    前記波長の変更は、前記光学フィルタの透過特性の変更による、
    ことを特徴とする請求項に記載の読取装置。
  11. 前記第2読取動作は、前記第1読取動作で用いる前記撮像素子の画素列とは透過特性の異なる画素列を用いて行われる、
    ことを特徴とする請求項10に記載の読取装置。
  12. 前記第1読取動作と前記第2読取動作とは、信号補正部によって前記撮像素子からの信号について系統毎に前記第1のシェーディング補正、または、前記第2のシェーディング補正を実行し、
    前記信号補正部は、
    前記第1読取動作で得られる可視情報信号の前記第1のシェーディング補正に用いる系統と、前記第2読取動作で得られる不可視情報信号の前記第2のシェーディング補正に用いる系統との少なくとも一つが同じである、
    ことを特徴とする請求項ないし11の何れか一項に記載の読取装置。
  13. 前記不可視情報信号の各系統は、前記可視情報信号の各系統と対応するように構成され、
    前記不可視情報信号の各系統には、対応した前記可視情報信号と同じ信号が入力されている、
    ことを特徴とする請求項12に記載の読取装置。
  14. 前記読取濃度範囲は、前記不可視情報信号の全ての系統の読取濃度範囲が等しくなるように制御されている、
    ことを特徴とする請求項12又は13に記載の読取装置。
  15. 前記信号補正部の後段に設けられ、前記不可視情報信号をモノクロ化処理するモノクロ変換部を更に備える、
    ことを特徴とする請求項12に記載の読取装置。
  16. 前記モノクロ変換部は、前記可視情報信号のモノクロ化処理と前記不可視情報信号のモノクロ化処理とについて同じ処理を施し、区別なく出力する、
    ことを特徴とする請求項15に記載の読取装置。
  17. 前記撮像素子、又は、前記信号補正部において、前記第2読取動作で使用しない系統の処理を停止する、
    ことを特徴とする請求項12ないし16の何れか一項に記載の読取装置。
  18. 前記第1読取動作と前記第2読取動作とは、前記撮像素子の読取解像度を同じにする、
    ことを特徴とする請求項ないし17の何れか一項に記載の読取装置。
  19. 前記モノクロ変換部は、前記不可視情報信号のモノクロ化処理において複数系統の前記不可視情報信号を加算する、
    ことを特徴とする請求項15に記載の読取装置。
  20. 前記モノクロ変換部は、前記不可視情報信号のモノクロ化処理において複数系統の前記不可視情報信号を平均する、
    ことを特徴とする請求項15に記載の読取装置。
  21. 前記不可視光領域の波長は、複数種類の波長から選択する、
    ことを特徴とする請求項ないし20の何れか一項に記載の読取装置。
  22. 前記第1読取動作における可視情報の読み取りに用いられ、可視光源、RGB撮像素子を備える第1の読取部と、
    前記第2読取動作における不可視情報の読み取りに用いられ、不可視光源、モノクロ撮像素子を備える第2の読取部と、
    を備えることを特徴とする請求項ないし21の何れか一項に記載の読取装置。
  23. 請求項1ないし22の何れか一項に記載の読取装置と、
    前記読取装置に画像を読み取らせる原稿を、当該読取装置の読取位置に位置づける原稿支持部と、
    画像形成部と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  24. 光源によって光が照射された被写体からの光を撮像素子で受光して読み取る読取装置における読取方法において、
    前記被写体を可視光領域で読み取ったデータに対して第1の基準データを用いた第1のシェーディング補正を実行する第1読取動作、または、前記被写体を不可視光領域で読み取ったデータに対して第2の基準データを用いた第2のシェーディング補正を実行する第2読取動作を実行するに際して、前記第1読取動作において、前記第1のシェーディング補正後の前記被写体の読取濃度範囲、または、前記第2読取動作において、前記第2のシェーディング補正後の前記被写体の読取濃度範囲を個別に可変する読取濃度設定工程を含み、
    前記読取濃度設定工程は、前記第1読取動作のときは可視画像モード、前記第2読取動作のときは不可視画像モードとし、前記不可視光領域での読取濃度範囲が前記可視光領域の読取濃度範囲に対して同じ、又は、広くなるように読取濃度範囲を変更する
    ことを特徴とする読取方法。
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