JPH06205159A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH06205159A
JPH06205159A JP5015083A JP1508393A JPH06205159A JP H06205159 A JPH06205159 A JP H06205159A JP 5015083 A JP5015083 A JP 5015083A JP 1508393 A JP1508393 A JP 1508393A JP H06205159 A JPH06205159 A JP H06205159A
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JP
Japan
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sensor
light
visible
reading
infrared
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JP5015083A
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English (en)
Inventor
Shinobu Arimoto
忍 有本
和夫 ▲吉▼永
Kazuo Yoshinaga
Nobuatsu Sasanuma
信篤 笹沼
Tetsuya Nagase
哲也 永瀬
Hiroshi Tanioka
宏 谷岡
Toshio Hayashi
俊男 林
Tsutomu Utagawa
勉 歌川
Takehiko Nakai
中井  武彦
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Priority to DE69329990T priority patent/DE69329990T2/de
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 可視以外の光を良好にカットし、読み取りの
精度を向上させること。 【構成】 各々異なる読み取り波長特性を有する複数の
光電変換素子を有する画像読取装置において各光電変換
素子を同一チップ上にモノリシックに構成し、光電変換
素子のうち可視情報読み取り用素子(210−2〜21
0−4)と可視以外の光情報読み取り用素子(210−
1)の受光面の近傍に、部分的に可視以外の光を遮断す
る特性を有する部材(210−5)を配置し、その部材
の可視以外の光遮断部を可視読み取りセンサに対応する
ように構成したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可視及び可視以外の光
情報を読み取る画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機の高画質化、カラー化に伴
い、特に紙幣や印紙や有価証券の偽造の危惧が生じてい
る。一方、紙幣等の認識については、例えば紙幣の印鑑
のパターンを検出するなど様々な方式が考案されてい
る。
【0003】さらには、原稿の絵柄が特定の色味で形成
されていることを利用して、その原稿の色味から紙幣等
を認識する方式も本出願人により提案されている。
【0004】また、紙幣そのものにも紫外線を照射する
ことにより可視光を反射する蛍光インクで特定のマーク
を印刷して、本物と偽造紙幣の識別を可能にしている物
もある。
【0005】また、特定のマークの形成方法として、赤
外線を吸収する特性を有するインクを用いることも本出
願人により提案されている。
【0006】このような赤外光を検出する装置では、通
常のカラー画像形成のための読み取りセンサと赤外光検
出用の読み取りセンサをモノリシックに構成して、共通
の光学系を用いることにより装置の小型化や容易な光学
調整を実現できることが特願平4−286350号公報
において提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとしている課題】このような赤外情
報と可視情報を各々読みとるセンサを同一チップ上にモ
ノリシックに構成する場合、可視カラー情報読み取りセ
ンサの表面に配置される各色分解フィルタに不要な赤外
情報をカットする機能を持たせることが必要となる。一
方、センサ表面に構成する色分解フィルタはゼラチンを
染料で染めたものや、顔料を分散した物質が用いられて
いる。
【0008】これらの顔料や染料でR,G,Bフィルタ
に赤外を吸収する特性を持たせた場合、可視光でのR,
G,Bの色分解特性に色濁りが生じ、R,G,Bの色分
解特性が劣化するという問題があった。
【0009】そこで、本発明は可視以外の光を良好にカ
ットし、読み取りの精度を向上させた画像読取装置を提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用】上記課題を解決
するため、本発明の画像読取装置は各々異なる読み取り
波長特性を有する複数の光電変換素子を有する画像読取
装置において、各光電変換素子を同一チップ上にモノリ
シックに構成し、光電変換素子のうち可視情報読み取り
用素子と可視以外の光情報読み取り用素子の受光面の近
傍に、部分的に可視以外の光を遮断する特性を有する部
材を配置し、その部材の可視以外の光遮断部を可視読み
取りセンサに対応するように構成したことを特徴とす
る。
【0011】
【実施例】〈第1の実施例〉以下、好ましい実施例に基
づき、本発明を説明する。
【0012】以下の実施例では本発明の適用例として複
写装置が示されるが、これに限る物ではなく例えば、イ
メージスキャナなど他の種々の装置に適用出来ることは
勿論である。
【0013】図2に本発明の第1の実施例の装置の外観
図を示す。
【0014】図2において201はイメージスキャナ部
であり、原稿を読み取り、デジタル信号処理を行う部分
である。また、200はプリンタ部であり、イメージス
キャナ201に読み取られた原稿画像に対応した画像を
用紙にフルカラーでプリント出力する部分である。
【0015】イメージスキャナ部201において、20
2は原稿厚板であり、原稿台ガラス(以下プラテン)2
03上の原稿204を固定するために用いられる。原稿
204は、ハロゲンランプ205の光で照射される。原
稿204からの反射光はミラー206、207に導か
れ、レンズ208により4本のCCDラインセンサで構
成される4ラインセンサ(以下CCDという)210上
に像を結ぶ。CCD210は原稿からの光情報を色分解
して、フルカラー情報のうちのレッド(R),グリーン
(G),ブルー(B)成分と、赤外情報(IR)成分と
して信号処理部209に送られる。なお、205、20
6は速度vで、207は1/2vでラインセンサの電気
的走査方向(以下、主走査方向)に対して垂直方向(以
下、副走査方向)に機械的に動くことにより、原稿全面
を走査する。
【0016】211は標準白色板であり、シェーディン
グ補正時に、センサ210−1〜210−4夫々IR,
R,G,Bの成分のラインセンサに対応する読み取りデ
ータの補正のためのデータを発生するために用いられ
る。
【0017】この標準白色板は図8に示すように可視光
から赤外光に対してはほぼ均一の反射特性を示し、可視
では白色の色を有している。
【0018】この標準白色板を用いてIRセンサ210
−1の赤外光に対する出力データの補正とR,G,Bの
可視センサ210−2〜210−4の出力データの補正
に用いる。
【0019】信号処理部209では読み取られた信号を
電気的に処理し、マゼンタ(M),シアン(C),イエ
ロー(Y),ブラック(BK)の各成分に分解し、プリ
ンタ部200に送る。また、イメージスキャナ部201
における一回の原稿走査(スキャン)につき、M,C,
Y,BKの内、一つの成分が面順次にプリンタ200に
送られ、計4回の原稿走査により一回のカラー画像形成
が完成する。
【0020】イメージスキャナ部201より送られてく
るM,C,Y,BKの画像信号は、レーザドライバ21
2に送られる。レーザドライバ212は画像信号に応
じ、半導体レーザ213を変調駆動する。レーザ光はポ
リゴンミラー214、f−θレンズ215、ミラー21
6を介し、感光ドラム217上を走査する。
【0021】219〜222は現像器であり、マゼンタ
現像器219、シアン現像器220、イエロー現像器2
21、ブラック現像器222より構成され、4つの現像
器が交互に感光ドラムに接し、感光ドラム217上に形
成されたM,C,Y,BKの静電潜像を対応するトナー
で現像する。
【0022】223は転写ドラムで、用紙カセット22
4または225より給紙された用紙をこの転写ドラム2
23に巻き付け、感光ドラム217上に現像されたトナ
ー像を用紙に転写する。
【0023】このようにしてM,C,Y,BKの4色が
順次転写された後に、用紙は定着ユニット226を通過
して排紙される。
【0024】ハロゲンランプ205は可視情報読み取り
と、赤外光情報読み取りのために共通に用いられ、上記
2種類の情報読み取りに必要な照明波長成分をともに有
する。このように照明系を共通にすることで、可視、赤
外の情報読み取りのための異なる波長成分の照明光を共
に原稿に対して有効に照射する。
【0025】図7(A)に本実施例に用いたCCD21
0の構成を示す。
【0026】ここで、210−1は赤外光(IR)を読
み取るための受光素子列であり、210−2,210−
3,210−4は順にR,G,B波長成分を読み取るた
めの受光素子列である。
【0027】210−1〜210−4までのIR,R,
G,Bの各センサは主走査方向、副走査方向に10μm
の開口をもつ。
【0028】この4本の異なる光学特性をもつ受光素子
列は、IR,R,G,Bの各センサが原稿の同一ライン
を読み取るべく互いに平行に配置されるように、同一の
シリコンチップ上にモノリシックに構成されている。
【0029】このような構成のCCDを用いることで可
視光の読み取りと赤外光の読み取りに対して、レンズ等
の光学系を共通にしている。
【0030】これにより、光学調整等の精度をあげるこ
とが可能となるとともに、その調整も容易になる。
【0031】210−5は斜線部に赤外光カットの特性
を有するガラス板であり、厚さは約300μmである。
【0032】斜線部の赤外カットの特性は蒸着膜により
形成されたダイクロイックミラー210−11によって
得れらる。この赤外カットの特性を図11に示す。
【0033】ここでガラス板は蒸着面がセンサ側に来る
ようにチップ表面に接着されている。
【0034】図7(B)に受光素子の拡大図を示す。各
センサは主走査方向に一画素当たり10μmの長さをも
つ。各センサはA3原稿の短手方向(297mm)を4
0dpiの解像度で読み取ることが出来るように、主走
査方向に5000画素ある。また、R,G,Bの各セン
サのライン間距離は80μmであり、400lpi(l
ine per inch)の副走査解像度に対して各
8ラインずつ離れている。
【0035】IRセンサ210−1とRセンサ210−
2のライン間隔は他のライン間隔の倍160μm(16
ライン)となっている。このようにIRセンサ210−
1とRセンサ210−2の間隔を他のセンサ間隔より広
く取ることで、ガラス板210−5の蒸着面210−1
1をセンサ210−2〜210−4に対応させ、非蒸着
部をセンサ210−1に対応するようにガラス板210
−5をセンサのチップ表面に接着する際の取付位置精度
が低くてもよいようにすることが可能となる。
【0036】図1に本実施例で用いたセンサの横断面図
を示す。
【0037】各ラインセンサ210−1〜210−4は
共通のシリコンチップ210−14上にモノリシックに
構成され、各ラインセンサの表面にはIR,R,G,B
の所定の分光特性を得るための光学的なフィルタ210
−6〜210−10が付けられている。210−8,2
10−9,210−10は各々R,G,Bの波長成分を
透過させる顔料フィルタであり、これによりセンサ21
0−2,210−3,210−4からは各々R,G,B
の読み取り信号が得られる。IRセンサ210−1には
210−8と同じ光学特性のRフィルタ210−6と2
10−10と同じ光学特性のBフィルタ210−7を重
ねて取り付けており、後述するR,Bの各フィルタ特性
の組み合わせにより750nm以上の波長のIR光のみ
を読み取る。
【0038】ガラス板210−5はセンサ表面の近傍に
取り付けられており、更に赤外光を遮断する蒸着膜21
0−11はセンサ側に向けられている。これは図13に
示すようにセンサへの光はレンズ209によって集光さ
れており、センサ表面から離れた位置では各センサへの
光束は各々重なっているためである。つまり、センサ2
10−2〜210−4への光にのみ赤外カットフィルタ
210−11を働かせようとすると、IR光とR光が重
ならないセンサ近傍部に赤外カットフィルタ210−1
1を取り付ける必要があるからである。
【0039】そのため、赤外カットフィルタ210−1
1をセンサ表面近傍に配置する事でIRフィルタをIR
の光束とRの光束の間に設定する為の取付許容幅aを広
くとることができ、ガラス板210−13のセンサチッ
プに対する取付精度を低くすることが可能になる。
【0040】ガラス210−5のセンサと反対側の面に
赤外カットフィルタを取り付けた場合にはIRの光束と
Rの光束が重なるため、Rの光束に対して充分に余裕を
持たせて赤外カットフィルタを配置させようとするとI
Rセンサ210−1に結像されるIRの光束の大部分は
遮断されてしまいIRの信号レベルが低下するからであ
る。
【0041】なお、図14のようにガラス板210−5
を取り付ける代わりにカバーガラス210−13のセン
サ側に赤外カットフィルタ210−11を形成しても良
い。この場合、センサ表面とカバーガラスの内面の距離
dが充分に短くなるようにCCDセンサのセラミックパ
ッケージ210−12を構成し、カバーガラスの内面の
形成した赤外カットフィルタ210−11がIRの光束
をほとんどよぎらないようにする。
【0042】図10を用いて、CCD210のIR,
R,G,Bのラインセンサのフィルタの分光特性を説明
する。
【0043】Rで示す特性はフィルタ210−8とフィ
ルタ210−6によるセンサの出力特性であり、赤の波
長域と赤外の波長域の光に対して感度を有する。Gで示
す特性はフィルタ210−9によるセンサの出力特性で
あり、緑の波長域と赤外の波長域の光に対して感度を有
する。Bで示す特性フィルタ210−10とフィルタ2
10−7によるセンサの出力特性であり、青の波長域と
赤外の波長域の光に対して感度を有する。
【0044】IRセンサ210−1にはフィルタ210
−6と210−7が重ねて取付られているため、図10
の斜線部で示す赤外領域の光にのみ感度を有する。
【0045】この図からもわかるように、R,G,Bの
フィルタ210−8〜210−10は700nm以上の
赤外光に対して感度を有している。そのため赤外カット
フィルタ210−11は図11の特性を有する。
【0046】図9に本実施例で特定原稿の検出マークに
用いた、三井東圧化学製の赤外吸収材SIR−159の
分光吸収率を示す。本実施例ではこの赤外吸収材の有無
をIRセンサで読み取るためにIRセンサでは750n
m〜850nmの赤外光のみを検出する。
【0047】そのためにレンズ209に図12に示すダ
イクロイックミラーによる遠赤外カットフィルタを設け
る。このフィルタはIRセンサ210−1だけでなく
R,G,Bセンサ210−2〜210−4に対して設け
てもなんら実害がないため、可視と赤外で共通のレンズ
部に設ける。これによりレンズ209に取り付けるフィ
ルタは遠赤外カット特性のみを考慮したフィルタ設計が
可能になり良好な遠赤外カット特性が簡単な干渉膜構成
で実現可能となる。
【0048】図15は、イメージスキャナ部201での
画像信号の流れを示すブロック図である。CCD210
より出力される画像信号は、アナログ信号処理部300
1に入力されゲイン調整、オフセット調整をされた後、
A/Dコンバータ3002〜3005で各色信号毎に8
bitのデジタル画像信号に変換される。その後にシェ
ーディング補正部3006〜3009に入力され、色毎
に標準白色板211の読み取り信号を用いた公知のシェ
ーディング補正を施される。
【0049】3019はクロック発生部であり1画素単
位のクロックを発生する。3020はラインカウンタで
ありクロックを計数し、1ラインの画素アドレス出力を
生成する。3021はデコーダであり、主走査アドレス
カウンタ3020からの主走査アドレスをデコードし
て、シフトパルスやリセットパルス等のライン単位のC
CD駆動信号や、CCDからの1ライン読み取り信号中
の有効領域を表すVE信号や、ライン同期信号HSYN
Cを生成する。カウンタ3020はHSYNC信号でク
リアされ、次のラインの主走査アドレスの計数を開始す
る。
【0050】図1に示すように、CCD210の受光部
210−1,210−2,210−3,210−4は所
定の距離を隔てて配置されているため、ラインディレイ
素子3010、3011、3012において、副走査方
向の空間的ずれを補正する。具体的にはB信号に対して
副走査方向で先の原稿情報を読むIR,R,Gの各信号
を副走査方向にライン遅延させB信号に合わせる。
【0051】3013,3014,3015は光量/濃
度変換部で、ルックアップテーブルROMにより構成さ
れ、R,G,Bの輝度信号がC,M,Yの濃度信号に変
換される。3016は公知のマスキング及びUCR回路
であり、詳しい説明は省略するが、入力されたY,M,
C3原色信号により、出力のためのY,M,C,Bkの
信号が各読み取り動作のたびに順次所定のビット長例え
ば8bitで出力される。
【0052】3は識別部であり、本発明の特徴とする原
稿中の特定パターンの検出を行う。
【0053】3018はCPU部であり、原稿読み取り
光学系の制御や原稿照明ランプ205のON−OFF制
御等のシーケンス制御や、副走査方向の画素区間信号V
SYNCを発生させる。また、認識部3からの判定結果
によりセレクタ3017を制御し読み取り信号の代わり
にポート出力をプリンタに出力し、特定原稿のコピー動
作を阻止する。
【0054】図16に各制御信号のタイミングを示す。
【0055】VSYNC信号は、副走査方向の画像有効
区間信号であり、“1”の区間において、画像読みとり
(スキャン)を行う順次(C),(M),(Y),(B
k)の出力信号を形成する。VEは主走査方向の画像有
効区間信号であり、“1”の区間において主走査開始位
置のタイミングをとる。CLOCK信号は画素同期信号
であり、0→1の立ち上がりタイミングで画像データを
転送する。
【0056】次に本発明で検出しようとする画像パター
ン(認識マーク)に付いて図3を用いて概説する。
【0057】図3は図9の特性の透明赤外吸収色素で構
成される透明インクを用いて作られたパターン例であ
る。すなわちある特定の赤外光を吸収しないインクaで
記録された三角形のパターンの上に一辺が約120μm
の正方形の微小パターンbを上記透明インクを用いて印
刷してある。
【0058】同パターンは図9に示すように可視域では
ほとんど同色であるためにbのパターンは人の目では識
別不能であるが、赤外域において検出が可能となる。
尚、以後の説明のために一例として約120μm角のパ
ターンを図示したが、400dpi(dot per
lnuh)でこのbの領域を読めば、図示するごとく約
4画素の大きさとなる。
【0059】尚、該パターンの形成法はこの例に限定さ
れるものではない。
【0060】図4を用いて図15の識別部の詳細に付い
て説明する。図4の10−1〜10−4はFIFOで構
成される画像データライン遅延部であり、図示しないラ
イン同期信号HSYNCでアドレスポインタの初期化が
行われ、CLOCK信号で画素単位のデータ書き込み,
データ読み出しを行う。それぞれは32BITのR,
G,B,IRデータを1ライン分ずつ遅延させる。
【0061】まず入力信号をフリップフロップ11−
1,11−2で2画素分遅延保持して、Aの画素データ
を生成する。さらに、ラインメモリ10−1,10−2
で2ライン分遅延してCの画素データを生成する。その
Cの画素データを各々2画素,4画素遅延して、注目画
素データXとBの画素データを生成する。同様にして、
Dの画素データをそれぞれ判定部12に入力する。
【0062】ここで注目画素位置Xに対するその近傍の
A,B,C,Dの4画素の位置関係は、図5のようにな
る。
【0063】すなわち、注目画素Xが図3のbインクを
読んでいたとするならば、上記A,B,C,Dはいずれ
もその周囲に位置するパターンの画素を読んでいること
になる。
【0064】以下に本実施例に用いた判定部12の判定
アルゴリズムを示す。
【0065】今、Aの画素信号を構成する読み取り信号
のR成分,G成分,B成分,IR成分を各々AR,A
G,AB,AIRとし、同様にB,C,Dの画素信号に
ついても定義すると、各画素信号中のR,G,B,IR
の各色成分の読み取り信号の平均値YR,YG,YB,
YIRを次式で求める。
【0066】
【外1】
【0067】目的のパターンの判定はそれぞれ上式で求
めた平均値Yと注目画素Xの差に従う。
【0068】すなわち、XのR成分,G成分,B成分,
IR成分を各々XR,XG,XB,XIRとするなら
ば、 ΔR=|YR−XR| ΔG=|YG−XG| ΔB=|YB−XB| ΔIR=|YIR−XIR| ここで次式が成り立つときにパターンありと判定され
る。
【0069】 ΔR<K かつΔG<K かつΔB<K かつ(ΔIR>L1もしくはYIR/XIR>L2) (K,L1,L2は定数)すなわち、注目画素Xとその
周辺A,B,C,Dを比べて可視域では色味の差が小さ
くて(Kより小さい)、赤外領域において定数L1以上
の差がある場合、もしくは赤外領域において注目画素X
のレベルを周辺レベルの比率が定数L2以上である場合
に特定パターンありとする。
【0070】ここで、赤外領域の判定において差だけで
なく比率も見ているのは原稿の汚れによる赤外信号のレ
ベルの低下を考慮したものである。本実施例では汚れの
影響により、赤外読み取り信号が全体的に減衰するもの
として、比率を検出することで汚れの影響を排除してい
る。
【0071】図6に上記アルゴリズムを実施した判定部
12の構成を示す。
【0072】加算器121はそれぞれ4画素分の各色成
分を単純加算し、その上位8ビットを出力し、それぞれ
YR,YG,YB,YIRを得る。減算器122はそれ
ぞれ注目画素信号の各成分との差を求め、そのΔR,Δ
G,ΔBの成分の上位各5ビットをROMで構成される
判定LUT128に入力し、その各々が定数Kより小さ
い時、LUT128から1が出力される。
【0073】同様に赤外読み取り信号の場合はそれぞれ
8ビットのYIR,XIRをROMで構成される判定L
UT129のアドレス端子に入力し、上述のΔIR=Y
IR−XIRの演算によるΔIR>L1もしくはYIR
/XIR>L2の判定結果が成立するときに、LUT1
29から1が出力される。
【0074】各LUTの出力をANDゲート130で論
理積を取りその出力端子において1の場合パターンを検
出したことになる。
【0075】その判定結果は図15のラッチ3022に
入力される。ラッチ出力はCPU3018の入力ポート
P10に入力され、CPUは特定マークが検出されたこ
とを認識する。CPUはコピーシーケンスの開始に先立
ち、出力ポートP9信号によってラッチ3022はクリ
アし、次のパターン検出の準備をする。
【0076】以下に通常コピー動作をそれに付随する認
識マーク判定動作のCPUの制御動作を図17により説
明する。
【0077】オペレータがプラテン203に原稿204
を設置し、図示しない操作部よりコピー動作をスタート
させると、CPU3018は図示しないモータを制御
し、反射ミラー206を標準白色板211の下に移動さ
せる。
【0078】次に、ハロゲンランプ205を点灯し、標
準白色板211を照射し、シェーディング補正部300
6〜3009において、IR,R,G,B信号用のシェ
ーディングデータのサンプリングを行う。(ステップ
1) 次にポート出力P9を0にしてラッチ3022の出力を
0にクリアし、P8出力を0にし、セレクタ3017の
A入力を選択しマスキング,UCRされた画像信号がプ
リンタに供給されるようにする。その後P9出力を1に
し、ラッチ3022のクリア動作を終了させる。(ステ
ップ2) 次に、プリンタ部でのM,C,Y,BKの4色の画像記
録動作に合わせて原稿の読み取り動作4回を行い画像記
録を行うとともに、認識マークの検知を行いその検知結
果に応じて記録動作の制御を行う。
【0079】まずマゼンタ記録用にCPUはマスキン
グ,UCR処理部にマゼンタ用の処理条件の認定をし光
学系を走査させプリンタにマゼンタの信号を与える、走
査終了後光学系を走査開始位置に戻す。(ステップ3) 原稿読み取り中にCPUは周期的にポート10を読み、
その入力が1かどうか判定する。ここでP10が1であ
った場合には、正常な再生を禁止すべきでない特定原稿
がコピーされつつあると判断してステップ7にてP0〜
P7の出力をFFHにし、P8出力を1にしてプリンタ
にFFHのベタ信号を出力し、これ以降の正常なコピー
動作を阻止する。
【0080】同様にステップ4〜ステップ6でシアン,
イエロー,ブラックの記録制御が行われ、その間CPU
は定期的にP10の状態を調べ、1であった場合にはス
テップ7でベタのFFHデータをプリンタに出力する。
【0081】もしシアン記録中にP10=1を検出した
場合には、マゼンタは通常のコピー動作が行われるが、
シアン,イエロー,ブラックの各記録は全てFFHのベ
タで記録される。
【0082】〈第2の実施例〉図18に本発明を用いた
画像読取装置の第2の構成例を示す。
【0083】このCCDは図18(A)に示すように、
2ラインのラインセンサが共通のシリコンチップ上にモ
ノリシックに構成されている。
【0084】ここでラインセンサ3301−1は赤外光
読みとり用センサ(IRセンサ)であり、3301−2
はR,G,Bのセンサが画素単位に交互に配置されたフ
ルカラーラインセンサである。
【0085】このセンサ上に、赤外カットのダイクロイ
ックフィルタ3301−11が蒸着されたガラス板33
01−5が図7と同様に取り付けられている。
【0086】ダイクロイックフィルタ3301−11は
210−11と同様に図11に示す赤外カット特性を有
する。
【0087】そしてガラス板のCCDチップへの取付は
図7と同様に、蒸着面側がチップ面に対向するように取
り付けられ、蒸着部の端部がラインセンサ3301−1
と3301−2の間に来るように取り付けられる。
【0088】図18(B)にラインセンサ3301−1
と3301−2の画素拡大図を示す。
【0089】IRセンサ3301−1は縦、横各18μ
mの画素サイズを有し、図10に示す特性のRとBのフ
ィルタがセンサ上に重ねて構成されており、210−1
のIRセンサと同様の赤外通過特性を有する。
【0090】そして図示しない第1の実施例と同様の結
像光学系に設けられた図12に示す特性の遠赤外カット
フィルタと組み合わせることで、第1の実施例と同様の
赤外読み取り特性を有する。
【0091】3301−2はIRセンサと180μm
(10ライン分)離れたR,G,Bセンサ列であり、主
走査方向のIRセンサ1画素分の18μmに対応して各
6μmのR,G,Bの画素が構成されている。各R,
G,B画素には図10の特性の色分解フィルタが設けら
れている。
【0092】本センサはA3原稿を400dpiで読み
取るために主走査方向に5000画素を有しており、
R,G,Bの画素の組み合わせも5000組有る。
【0093】そして原稿台の63.5μm(400dp
iの1画素)が18.5μmに投影されるように光学系
の縮尺率は18.5/63.5となる。
【0094】〈第3の実施例〉図19に本発明を用いた
画像読取装置の第3の構成例を示す。
【0095】このCCD3401は図18(A)に示す
ように、R,G,B,IRの画素がライン上に構成され
たセンサ3402で構成されており、IR,R,G,B
の組み合わせで1画素の画像データを色分解(波長分
解)して読み取る。
【0096】IR,R,G,Bの各画素の主走査方向の
画素サイズは63.5/4μmであり、IR,R,G,
Bの組で63.5μmの一画素を読み取る。
【0097】本センサは原稿を400dpiで読み取る
ために、原稿台の63.5μm(400dpiの1画
素)が上記63.5μmに投影されるように光学系の縮
尺率は1倍となる。
【0098】IR読み取り画素には、図10に示す特性
のRとBのフィルタがセンサ上に重ねて構成されてお
り、210−1のIRセンサと同様の赤外通過特性を有
する。
【0099】そして図示しない結像光学系に設けられた
図12に示す特性の遠赤外カットフィルタと組み合わせ
ることで、第1の実施例と同様の赤外読み取り特性を有
する。R,G,B読み取り画素には図10の特性の色分
解フィルタが設けられている。
【0100】このセンサ上に、赤外カットのダイクロイ
ックフィルタ3404−11が図19(A)に示すよう
に63.5μmピッチで幅63.5/4μmで蒸着され
たガラス板3403が取り付けられている。
【0101】ダイクロイックフィルタ3404は210
−11と同様に図11に示す赤外カット特性を有する。
【0102】そしてガラス板のCCDチップへの取付は
図7と同様に、蒸着面側がチップ面に対向するように取
り付けられ、図19に示すように蒸着されていない部分
がIR画素に対応するように取り付けられる。
【0103】〈その他の実施例〉前記第3の実施例では
1画素を読み取るためのIR,R,G,Bの4画素を主
走査方向に並べているが、4画素を2次元的に配置し、
ガラス板のR,G,Bの画素に対応する部分のみに赤外
カットのダイクロイックフィルタを構成するようにして
も良い。
【0104】上記実施例は赤外カットフィルタを透明部
材に構成してセンサに取り付けたが、このフィルタの特
性は赤外に限定されずに、可視情報の読み取りに不要な
紫外をカットするものでも良い。
【0105】
【発明の効果】本発明によれば、モノリシックに構成さ
れた可視センサと可視以外の光センサの受光面の近傍に
部分的に可視以外の光を遮断する特性を有する部材を配
置し、その部材の可視以外の光の遮断部を可視読み取り
センサに対応するように構成する事により、可視センサ
部のみに対して可視以外の光を良好にカット可能になり
モノリシックに構成した可視及び可視以外のセンサの読
み取り信号の色精度を向上することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例におけるCCDの構成図
【図2】本発明を用いた、カラー複写装置の構成図
【図3】第1の実施例における特定原稿識別パターンの
構成図
【図4】第1の実施例における特定パターン検出用の2
次元エリア信号発生部
【図5】第1の実施例における特定パターン検出参照画
【図6】第1の実施例における特定パターン判定部の構
成図
【図7】第1の実施例におけるCCDの構成図
【図8】標準白色板の分光反射率
【図9】特定パターンの分光透過率
【図10】本実施例における可視ラインセンサの分光感
度特性および赤外読み取りセンサ用のフィルタ特性図
【図11】赤外カットのダイクロイックフィルタの特性
【図12】遠赤外カットフィルタの特性図
【図13】CCDセンサに対する赤外カットガラスの取
付図
【図14】CCDのカバーガラスに赤外カットフィルタ
を構成した場合のカバーガラスの取付図
【図15】画像信号制御部
【図16】画像制御信号のタイミング図
【図17】CPUの制御フロー図
【図18】第2の実施例における画像読取装置の構成図
【図19】第3の実施例における画像読取装置の構成図
【符号の説明】
210−5 ガラス板 210−1 IR用ラインセンサ 210−2 R用ラインセンサ 210−3 G用ラインセンサ 210−4 B用ラインセンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永瀬 哲也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 谷岡 宏 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 林 俊男 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 歌川 勉 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 中井 武彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々異なる読み取り波長特性を有する複
    数の光電変換素子を有する画像読取装置において、 各光電変換素子を同一チップ上にモノリシックに構成
    し、光電変換素子のうち可視情報読み取り用素子と可視
    以外の光情報読み取り用素子の受光面の近傍に、部分的
    に可視以外の光を遮断する特性を有する部材を配置し、
    その部材の可視以外の光遮断部を可視読み取りセンサに
    対応するように構成したことを特徴とする画像読取装
    置。
JP5015083A 1993-01-01 1993-01-01 画像読取装置 Pending JPH06205159A (ja)

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US08/174,435 US5724152A (en) 1993-01-01 1993-12-28 Image reading apparatus and image processing apparatus for reading optical information of visible and non-visible light
CA002112734A CA2112734C (en) 1993-01-01 1993-12-31 Image reading apparatus and image processing apparatus
DE69329990T DE69329990T2 (de) 1993-01-01 1993-12-31 Bildlesevorrichtung und Bildverarbeitungsvorrichtung
EP93310641A EP0605259B1 (en) 1993-01-01 1993-12-31 Image reading apparatus and image processing apparatus

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