JP3176148B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP3176148B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は波長特性が可視と可視以
外にわたる複数の情報を読み取る機能を有する画像処理
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、R、G、Bのライン
センサについて、共通のランプにより原稿を照射し、夫
々の色成分のデータを読み取る技術が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来は
可視情報及び例えば赤外などの可視以外の情報を同一の
装置により読み取り、画像処理に用いることが考えられ
ていなかった。
【0004】そこで、本発明は波長特性が可視及び可視
以外にわたる複数の情報が混在する原稿を効率良く読み
取ることができる画像処理装置を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに本願発明の画像処理装置は、原稿の可視情報及び可
視以外の情報を読み取る読取手段と、前記可視情報及び
可視以外の情報を補正するために用いられる可視光で白
色の基準板であって、可視ではほぼ透明の特性を有する
赤外蛍光材料を含む基準板とを有することを特徴とす
る。
【0006】また、本発明の前記読取手段は赤外光を読
み取るための光電変換センサを含むことを特徴とする。
【0007】また、前記光電変換センサは、ラインセン
サであることを特徴とし、更にまた、前記読取手段によ
り読み取られた前記赤外蛍光材料可視以外の情報に基づ
き、原稿が特定の原稿であるか否かを判別する手段を有
することを特徴とする。
【0008】
【実施例】〈第1の実施例〉以下、好ましい実施例に基
づき、本発明を説明する。
【0009】以下の実施例では本発明の適用例として複
写装置が示されるが、これに限るものではなくコンピュ
ータに接続されたイメージスキャナなど他の種々の装置
に適応出来ることは勿論である。
【0010】図2に本発明の第1の実施例の装置の外観
図を示す。
【0011】図において201はイメージスキャナ部で
あり、原稿を読み取り、デジタル信号処理を行う部分で
ある。また、202はプリンタ部であり、イメージスキ
ャナ201に読み取られた原稿画像に対応した画像を用
紙にフルカラーでプリンタ出力する部分である。
【0012】イメージスキャナ部201において、20
0は鏡面厚板であり、原稿台ガラス(以下プラテン)2
03上の原稿204は、赤外線を除去するための赤外カ
ットフィルタ208を通ったハロゲンランプ205の光
で照射される。227はリフレクタであり、ハロゲンラ
ンプ205の光を原稿に対して有効に照射するためのも
のである。原稿からの反射光はミラー206、207に
導かれ、レンズ209により後述の4ラインCCDセン
サ(以下CCD)210上に像を結び、夫々のラインセ
ンサは可視光に基づくフルカラー情報レッド(R),グ
リーン(G),ブルー(B)成分と、可視以外の波長領
域の光に基づく赤外情報(IR)成分を発生し、信号処
理部211に送る。なお、205,206は速度vで、
207は1/2vでラインセンサの電気的走査方向(以
下、主走査方向)に対して垂直方向(以下、副走査方
向)に機械的に動くことにより、原稿全面を走査する。
【0013】5102は標準白色板であり、210−1
〜210−4の夫々IR,R,G,B用ラインセンサの
読み取りデータの各画素毎のばらつきを補正するための
補正データ(シェーディングデータ)を発生するために
用いられる。この標準白色板は図31に示すように可視
光に対してはほぼ白色の色を有しており(曲線2070
1の特性)、さらに可視光に対してはほぼ透明の特性を
示し、かつ図24に示す検出するべき蛍光情報とほぼ同
等な蛍光特性を示す曲線20702(図31)のような
特性の励起光により曲線20703(図31)のような
特性の蛍光を発生する蛍光インクが一様に塗布されてお
り、210−1のIR用ラインセンサの赤外光に対する
出力データの補正と、210−2〜210−4の可視光
用ラインセンサの出力データをシェーディング補正する
ために用いられる。
【0014】信号処理部211ではセンサ210−1〜
210−4により読み取られた信号を電気的に処理し、
マゼンタ(M),シアン(C),イエロー(Y),ブラ
ック(Bk)の各成分に分解し、プリンタ部202に送
る。また、イメージスキャナ部201における一回の原
稿走査(スキャン)につき、M,C,Y,Bkの内、一
つの成分がプリンタ202に送られ、計4回の原稿走査
により一回のプリントを完成する。
【0015】イメージスキャナ部201より送られてく
るM,C,Y,Bkの面順次の画像信号は、レーザドラ
イバ212に送られる。レーザドライバ212は各色の
画像信号に応じ、半導体レーザ213を変調駆動する。
レーザ光はポリゴンミラー214、f−θレンズ21
5、ミラー216を介し、感光ドラム217上を走査す
る。
【0016】218は回転現像器であり、マゼンタ現像
器219、シアン現像器220、イエロー現像器22
1、ブラック現像器222より構成され、4つの現像器
が交互に感光ドラムに接し、感光ドラム217上に形成
されたM,C,Y,Bkの静電潜像を対応するトナーで
現像する。
【0017】223は転写ドラムで、用紙カセット22
4または225より給紙された用紙をこの転写ドラム2
23に巻き付け、感光ドラム217上に現像されたトナ
ー像を用紙に転写する。
【0018】このようにしてM,C,Y,Bkの4色が
順次転写された後に、用紙は定着ユニット226を通過
して排紙される。
【0019】図13に原稿照明用ハロゲンランプ205
とプラテンガラス203の間に配置された赤外カットフ
ィルタ208の分光特性を示す。これにより図14に示
すハロゲンランプ205の分光特性の内、約700nm
以上の赤外光がカットされる。
【0020】ハロゲンランプ205は可視情報読み取り
と、可視情報以外の赤外蛍光情報読み取りのために共通
に用いられ、上記2種類の情報読み取りに必要な照明波
長成分をともに有する。リフレクタ227も上記2種類
の情報読み取りのために共通に設けており、このように
照明系を共通にすることで、夫々の情報の読み取りのた
めに独立した複数の照明系を有することなく、夫々の情
報読み取りのための異なる波長成分の照明光を共に原稿
に対して有効に照射することができる。
【0021】図15に本実施例に用いたCCD210の
構成を示す。
【0022】図15(A)において210−1は可視以
外の波長特性を有する赤外光(IR)を読み取るための
受光素子列(CCDラインセンサ)であり、210−
2,210−3,210−4は順にR,G,B波長成分
を読み取るための受光素子列(CCDラインセンサ)で
ある。
【0023】この4本の異なる光学特性をもつ受光素子
列は、IR,R,G,Bの各ラインセンサが原稿の同一
ラインを読み取るべく互いに平行に配置されるように、
同一のシリコンチップ上にモノリシックに構成されてい
る。
【0024】このような構成のCCDラインセンサを用
いることで可視光の読み取りと赤外光の読み取りに対し
て、レンズ等の光学系を共通にすることができ、構成を
簡素化することが可能である。
【0025】更に、光学調整等の精度をあげることが可
能となるとともに、その調整も容易になる。
【0026】図15(B)は受光素子列の拡大図を示
す。各センサは主走査方向に一画素当たり10μmの長
さをもつ。各センサはA3原稿の短手方向(297m
m)を400dpiの解像度で読み取ることが出来るよ
うに、主走査方向に5000画素ある。
【0027】また、R,G,Bの各センサのライン間距
離は80μmであり、400lpiの副走査解像度に対
して各8ラインずつ離れている。
【0028】IRセンサ210−1とRセンサ210−
2のライン間隔は他のライン間隔の倍の160μm(1
6ライン)となっている。
【0029】210−2〜210−4までのR,G,B
の各センサは副走査方向に10μmの開口をもつが、2
10−1のIRセンサはその倍の20μmの開口であ
る。これは、210−1のIRセンサが赤外の蛍光光を
読み取ることを考慮したためである。即ち、一般に蛍光
の強さは励起光の半分以下しか得られず、10%以下程
度のこともある。そこで、本実施例ではIRセンサの副
走査読み取り解像度を犠牲にして、一画素当たりの受光
面積を増やすことにより赤外の読み取り信号のダイナミ
ックレンジを確保したものである。
【0030】本実施例ではIRセンサの副走査画素長を
長くして信号のダイナミックレンジを確保したが、副走
査方向ではなく、主走査方向の解像度を落とすことによ
り主走査方向の画素長を長くしてもよい。
【0031】各ラインセンサはIR,R,G,Bの所定
の分光特性を得るためにセンサ表面に光学的なフィルタ
が形成されている。
【0032】図19,図20を用いて、CCD210の
R,G,Bの各ラインセンサの分光特性を説明する。
【0033】図19は従来から用いられているR,G,
Bのフィルタの特性である。この図からもわかるよう
に、従来のR,G,Bのフィルタは700nm以上の赤
外光に対して感度を有している。従来はレンズ209に
図20の赤外カットフィルタを設けていた。本実施例で
はレンズ209を通過してくる光の赤外の成分を210
−1のIRセンサで読み取る必要があるので、レンズ2
09には赤外カットのフィルタの機能をもたすことがで
きない。
【0034】そこでこの赤外光の影響を排除するため
に、R,G,Bの各センサに付けられるフィルタには図
19の各色の特性と図20の赤外カットの特性を併せも
つものを用いている。
【0035】図16に210−1のIRセンサに取り付
けている可視カットフィルタの特性を示す。このフィル
タは赤外の蛍光成分を読み取るIRセンサに入射する可
視光成分を除去するためのものである。
【0036】図17にCCDのフォトダイオードの構造
を示す。このフォトダイオードは、npn構造になって
おり、上部のnp接合が逆バイアスされてフォトダイオ
ードを構成する。p層の上部で発生したキャリア251
は上部のnp接合部で吸収されて信号としてとりだされ
る。
【0037】赤外光のような波長の長い光はp層の深部
でキャリア252を発生したり、サブストレートのn層
でキャリア253を発生してしまう。この深部発生した
キャリアは図示のごとくpn接合部で吸収され、信号と
して読み取られない。
【0038】図18の実線の特性261は一般の可視用
CCDの分光特性を示す。550nmをピークに800
nmの赤外光では約20%程度の感度低下を発生する。
この261の特性を示すR,G,Bのセンサのp層の厚
さは約1000nmである。
【0039】本実施例ではIR読み取り用の210−1
のCCDは赤外光に感度をもたせるためにp層の厚さを
同一シリコンチップ上の他のCCDより厚く構成してい
る。即ち、IRセンサのp層の厚さは700nmから8
00nmの波長の赤外光に対して感度のピークを持つよ
うに約1500nmの厚さとしている。本実施例でのI
Rセンサの分光特性を図18の262に示す。
【0040】図15でIRセンサ210−1とRセンサ
210−2の間隔が他のセンサ間隔の倍にしているの
は、IRセンサ210−1のp層の厚さが厚いために、
フォトダイオードとその両側に構成されているシリアル
な電荷転送部の構造上の分離を確実に行う必要があるた
めである。さらに、受光層の厚さ等の構造の異なるセン
サを他のセンサの外側に構成してCCDの構成の簡素化
を図っている。
【0041】また、このライン間隔を広くすることで、
IR信号用の電荷転送部とR信号用の電荷転送部の間隔
を他のR−G,G−B間の電荷転送部の間隔より広く設
定している。これにより微小信号である蛍光読み取り信
号に対して、同時に読み取られる比較的信号レベルの大
きいR信号が与えるクロストロークの影響を軽減してい
る。
【0042】また、IRセンサを4ラインセンサの一番
外側に構成することで、他の信号からのクロストローク
を軽減している。
【0043】以下、本実施例においては、複写をすべき
でないコピー禁止原稿の一例として図1のように原稿上
の所定の箇所に赤外線に対して蛍光特性を有するインク
で朱印と同様なマークが印刷されている原稿を想定して
いる。そして、原稿台におかれた原稿から読み取られた
赤外信号に上記マークを検出した場合に、通常の画像形
成動作を阻止する。阻止の方法としては、後述のように
画像データを変化させたり、装置自体の電源をOFFに
するなど様々な方法が考えられる。
【0044】なお、コピー禁止原稿は、そのサイズやマ
ークが上記図1のような物に限定されるものではない。
【0045】図24に本実施例で対象としたコピー禁止
原稿内に含まれるコピー禁止原稿認識マーク(以下認識
マーク)の反射分光特性を示す。
【0046】図中12201にハロゲンランプ205と
プラテンガラス203の間に配置された赤外カットフィ
ルタ208の合成からなる分光特性を示す。この分光特
性のうち、本実施例では約700nm近傍の赤外光成分
12202を励起光とし、図中12203に示される認
識マークからの約800nmにピークをもつ赤外蛍光を
検出することによりコピー禁止原稿の識別を行う。本実
施例では少なくとも可視光と赤外蛍光に対するの励起光
成分を同時に発生する原稿照明ランプとして、ハロゲン
ランプを用いており、これに対してフィルタ208をか
けることにより赤外の蛍光(原稿からの反射光)の波長
成分がハロゲンランプから原稿面に到達しないようにし
ている。
【0047】本実施例では、赤外光で励起されて、赤外
光で蛍光を発生する材料を用いて認識マークを構成して
いる。そのためこの認識マークは可視光に対しての特性
は任意に設定することが出来る。本実施例では、可視光
に対してほぼ透明な特性を示す赤外蛍光インクを用いる
ことにより、コピー禁止原稿中の認識マークの存在を一
般の装置使用者に意識させること無く、赤外蛍光を検出
することにより、その原稿が複製を禁止された特定原稿
であることを判別することができる。
【0048】以下、簡便にIR蛍光読み取り原理を説明
する。原稿台ガラス203上の原稿204は、赤外カッ
トフィルタ208を通ったハロゲンランプ205の光で
照射される。前述のように、一般に認識マークから発光
される例えば800nmの蛍光の強さは励起光の半分以
下たとえば10%台程度の微弱なものである。そのた
め、原稿から直接反射される光で前記800nmの赤外
蛍光光の波長成分を含む長波長成分を赤外カットフィル
タ208でカットして、CCDに入射される前記800
nmの波長成分はほぼ蛍光成分であるようにしている。
このように光源から原稿に照射される光は、前記認識マ
ークから発光される蛍光の分光成分をカットし、且つ前
記700nmの蛍光励起光は十分に原稿を照射すること
により、認識マークからの蛍光信号のS/N比は良くな
る。
【0049】原稿からの反射光はミラー206、207
を介し、レンズ209によりCCD210の各センサ上
のフルカラー情報レッド(R),グリーン(G),ブル
ー(B)成分と、赤外情報(IR)成分読み取り用の各
ラインセンサに像を結ぶ。
【0050】前述のように、R,G,Bのラインセンサ
210−2〜210−4には前記700nmの励起光を
十分に減衰させる図20の特性を合わせ持ったR,G,
Bのフィルタが付けられているため、前記700nmの
赤外蛍光励起波長及び赤外の蛍光光の影響のないフルカ
ラー読み取りが行える。
【0051】また、IRセンサ210−1には図16の
様に700nm以下をカットするフィルタが付けられて
いるので、図24の赤外蛍光成分12203のみを読み
取るようにしている。これらのフィルタにより、原稿読
み取り、画像記録動作と並行して同時に赤外蛍光の抽出
が出来、プレスキャン等の赤外蛍光による認識マークを
検出するためだけの余分な原稿走査動作が不要となる。
【0052】以上のような構成により、原稿の通常のカ
ラー領域と、認識マークの赤外領域を良好に分離してい
る。
【0053】図4は、イメージスキャナ部201での画
像信号の流れを示すブロック図である。CCD210よ
り出力される画像信号は、アナログ信号処理部4001
に入力され、アナログ信号処理部4001内で8bit
のデジタル画像信号に変換された後にシェーディング補
正部4002に入力される。4008はデコーダであ
り、主走査アドレスカウンタ419からの主走査アドレ
スをデコードして、シフトパルスやリセットパルス等の
ライン単位のCCD駆動信号を生成する。
【0054】図21は、アナログ信号処理部4001の
ブロック図である。ここでは、IR,R,G,Bの処理
回路が全て同一であるため、そのうちの1つの回路を示
す。CCD210から出力された画像信号は、サンプル
&ホールド部(S/H部)4101でアナログ信号の波
形を安定させるためにサンプル&ホールドされる。CP
U417は電圧コントロール回路4103を介して、画
像信号がA/D変換器4105のダイナミックレンジを
フルに活用できるように、可変増幅機4103及びクラ
ンプ回路4102を制御する。A/D変換器4105は
アナログ画像信号を8bitのデジタル画像信号に変換
する。
【0055】8bitのデジタル画像信号は、シェーデ
ィング補正部4002において、公知のシェーディング
補正の手法によってシェーディング補正が施される。
【0056】IRセンサ210−1からの読み取り信号
に対しては、CPUは標準白色板5102からの一ライ
ン分の読み取り赤外蛍光信号をラインメモリ4003に
蓄え、このラインメモリに記録された各画素の読み取り
データを255レベルにするための乗算係数を画素毎に
求め、これを一ライン分の係数メモリ4006に蓄え
る。そして、実際の原稿読み取り時にIRセンサ210
−1のライン読み取りによる各画素の出力に同期してそ
の画素に対応する乗算係数を係数メモリから読みだし
て、乗算器4007で210−1からの各画素信号にか
けることにより赤外蛍光に対するシェーディング補正を
行う。
【0057】R,G,B信号に対するシェーディング補
正もIR信号の場合と同様に、標準白色板5102から
の一ライン分の読み取り信号をラインメモリにかき、そ
の値を255にするための乗算係数を係数メモリに蓄
え、乗算器によって係数メモリからの画素毎の乗算係数
と読み取り信号とがかけられる。
【0058】図15に示すように、CCD210の受光
部210−1,210−2,210−3,210−4は
所定の距離を隔てて配置されているため、ラインディレ
イ素子401、402、4005において、副走査方向
の空間的ずれを補正する。具体的にはB信号に対して副
走査方向で先の原稿情報を読むIR,R,Gの各信号を
副走査方向に遅延させB信号に合わせる。403、40
4、405はlog変換器で、ルックアップテーブルR
OMにより構成され、R,G,Bの輝度信号がC,M,
Yの濃度信号に変換される。406は公知のマスキング
及びUCR回路であり、詳しい説明は省略するが、入力
された3原色信号により、出力のためのY,M,C,B
kの信号が各読み取り動作のたびに順次所定のビット長
例えば8bitで出力される。
【0059】図23はハロゲンランプ205の光量制御
部のブロック部で、4301はハロゲンランプの光量制
御部である。
【0060】次に、図22のフローチャートを用いて、
ハロゲンランプ205の光量調整方法及び可変増幅器4
103、クランプ回路4102の制御方法を説明する。
【0061】アナログ信号処理部4001では、A/D
変換器4105のダイナミックレンジをフルに活用でき
るように、R,G,B信号の場合は標準白色板5102
を読み取ったときの画像データに基づき、可変増幅器4
103の増幅率を調整し、CCD210に光が当たらな
い状態での画像データに基づき、クランプ回路4102
の制御電圧を電圧コントロール回路4103によって調
整している。IR信号の場合は標準白色板5102から
の赤外蛍光情報を読み取ったときの画像データに基づ
き、R,G,Bの場合と同様に調整を行う。
【0062】図示しない操作部より調整モードをスター
トさせると、反射ミラー206を標準白色板5102の
下に移動させ可変増幅器4103にハロゲンランプ用の
規定のゲインを設定する(ステップ1)。CCD210
に光が当たらない状態での画像データをラインメモリ
(シェーディングRAM)4003に取り込み、取り込
んだ画像データをCPU417により演算し、1ライン
分の画像データの平均値が08Hに一番近づくように電
圧コントロール回路4103を制御し、クランプ回路4
102の基準電圧を調整し(ステップ2、3)、調整後
の制御値をCPU417に付随するRAM418に記憶
する(ステップ4)。
【0063】次に、ハロゲンランプ205を点灯し、標
準白色板5102を読み取ったときの画像データをライ
ンメモリ4003に取り込み、G信号のピーク値がD0
H〜F0Hの間の値となるように、光量制御部4301
をCPU417より制御し(ステップ5、6 ハロゲン
ランプ調整)、調整後の制御値をCPU417に付随す
るRAM418に記憶させる(ステップ7)。次にハロ
ゲンランプ205をステップ5、6により調整した光量
で点灯させ、標準白色板5102を読み取ったときの画
像データをR,G,B各色に対応したラインメモリ40
03に取り込み、画像データのピーク値がR,G,B各
色毎にE0H〜F8Hの間の値となるように、電圧コン
トロール回路4103を制御し、可変増幅器4103の
増幅率をR,G,B各色毎に調整し(ステップ8、
9)、ハロゲンランプ205使用時のゲインデータ(以
下、H−ゲインデータ)として、CPU417に付随す
るRAM418に記憶させる(ステップ10)。
【0064】次に、IRセンサからの読み取り信号を扱
うアナログ信号処理部のクランプ回路,可変増幅器の調
整動作と制御値の記憶動作の説明をする。標準白色板を
読み取るために、ハロゲンランプ205を消灯し、反射
ミラー206を標準白色板5102の下に移動させる
(ステップ11)。CCD210に光が当たらない状態
での画像データをIR信号用のラインメモリに取り込
み、取り込んだ画像データをCPU417により演算
し、1ライン分の画像データの平均値が08Hに一番近
づくようにIR用の電圧コントロール回路4103を制
御し、クランプ回路4102の基準電圧を調整し(ステ
ップ12、13)、調整後の制御値をCPU417に付
随するRAM418に記憶する(ステップ14)。次に
ハロゲンランプ205をステップ5、6により調整した
光量で点灯させ、標準白色板5102を読み取ったとき
の赤外蛍光画像データをIR用のラインメモリに取り込
み、IR信号の画像データの一ライン中のピーク値がE
0H〜F8Hの間の値となるように、IR信号用の電圧
コントロール回路4103を制御し、可変増幅器410
3の増幅率をR,G,B各色毎に調整し(ステップ1
5、16)、IR信号用のゲインデータとして、CPU
417に付随するRAM418に記憶させ、ハロゲンラ
ンプを消灯させる(ステップ17)。
【0065】以上の調整モードで求められた制御データ
は電源投入時に各制御部に設定される。
【0066】以下に通常コピー動作とそれに付随する蛍
光マーク判定動作の説明をする。
【0067】オペレータがプラテン203に原稿を設置
し、図示しない操作部よりコピー動作をスタートさせる
と、CPU417は図示しないモータを制御し、反射ミ
ラー206を標準白色板5102の下に移動させる。
【0068】次に、ハロゲンランプ5101を点灯し、
標準白色板5102を照射し、シェーディング補正部4
002において、R,G,B信号用のシェーディング補
正を行う。
【0069】次に、CPUはハロゲンランプ5101を
点灯し、標準白色板5102を照射し、シェーディング
補正部4002において、赤外蛍光光を用いたIR信号
用のシェーディング補正を行う。
【0070】次に、プリンタ部でのM,C,Y,Bkの
4色の画像記録動作に合わせて原稿の読み取り動作4回
を行い画像記録を行うとともに、各読み取り動作と並行
して蛍光マークの検知を行いその検知結果に応じて記録
動作の制御を行う。
【0071】本実施例においては、前述のように合計で
4回の読みとり動作(スキャン)において複写を行うわ
けであるが、各スキャン時に於けるイメージスキャナ2
01及びプリンタ202の動作を図3に示す。
【0072】即ち、コピー禁止原稿の偽造防止を行う場
合、第一回目のスキャン時に於いては、イメージスキャ
ナでは、モード1の状態で蛍光マークの大まかな位置を
検出し、プリンタ部ではマゼンタの出力を行う。
【0073】第2回目のスキャン時においては、イメー
ジスキャナは、モード2の状態にあり第1回目のスキャ
ンにおいて検出された蛍光マークの位置より蛍光マーク
を抽出してメモリにたくわえ、所定のコピー禁止マーク
であるかどうかの判定をする。プリンタ部ではシアンの
出力をする。
【0074】3回目、4回目のスキャン時においては、
イメージスキャナはモード3の状態にあり、2回目のス
キャン時に偽造が行われようとしたと判定された場合、
偽造防止のための具体的処置を行う。
【0075】図5は本実施例のイメージスキャナ部にお
ける各部の動作タイミング図である。
【0076】VSYNC信号は、副走査方向の画像有効
区間信号であり、“1”の区間において、画像読みとり
(スキャン)を行う順次(C),(M),(Y),(B
k)の出力信号を形成する。VEは主走査方向の画像有
効区間信号であり、“1”の区間において主走査開始位
置のタイミングをとる。CLK信号は画素同期信号であ
り、0→1の立ち上がりタイミングで画像データを転送
する。CLK8は8画素おきのタイミング信号であり、
0→1の立ち上がりタイミングで後述の8×8のブロッ
ク処理された信号のタイミングをとる。
【0077】(イメージスキャナ部)図4のイメージス
キャナ201の内部ブロックの蛍光マーク検出や、プリ
ンタ記録画像を生成する部分の説明を以下に行う。40
3、404、405はlog変換器で、ルックアップテ
ーブルROMにより構成され、各々R,G,Bの輝度信
号をC,M,Yの濃度信号に変換する。406は公知の
マスキング及びUCR回路であり、詳しい説明は省略す
るが、入力された3原色信号により、出力のためのY,
M,C,Bkの信号が各読み取り動作のたびに順次所定
のビット長例えば8bitで出力される。407はOR
ゲート回路であり、レジスタ408に保持されている値
と論理ORがとられる。レジスタ408には、通常00
が書き込まれており、406の出力がそのままプリ
ンタ部へ出力されるが、偽造防止処理の際には、CPU
417がデータバスを介してレジスタ408にFF
をセットしておくことによりイエロー又はブラックのト
ナーで塗りつぶしたイメージを出力することができる。
【0078】417はCPUであり各モードにおいて装
置の制御を行う。4009は2値化回路であり、赤外蛍
光信号を適当なスライスレベルで2値化する。2値化回
路の出力で“1”は蛍光マークの存在を表し、出力
“0”は蛍光マークが存在していないことを画素毎に出
力する。
【0079】ブロック処理回路409では、8×8のブ
ロック処理を行い、2値化回路409の出力を8×8の
ブロックごとに処理する。
【0080】412は読み書き可能なランダムアクセス
メモリ(RAM)であり、セレクタ411においてその
データが切り替えられセレクタ413においてアドレス
が切り替えられる。
【0081】一方、419は主走査カウンタであり、H
SYNC信号によりリセットされ、CLK信号のタイミ
ングでカウントアップされ13ビットの主走査アドレス
(以下Xアドレス)X12〜X0を発生する。
【0082】420は副走査アドレスカウンタであり、
VSYNC信号の“0”の区間でリセットされHSNC
Y信号のタイミングでカウントアップされ、13ビット
の副走査アドレス(Yアドレス)Y12〜Y0を発生す
る。
【0083】CPU417は各モードに応じてセレクタ
411、413、415、416、アドレスデコーダ4
14をコントロールし、RAM412に対してデータの
読み書きを行う。418はCPU417に付加されたR
AM/ROMである。410は蛍光マークの位置を検知
する蛍光マーク検知回路である。
【0084】図6は図4図示のブロック処理回路409
の内部詳細を示す図である。
【0085】701,702,703,…,706,7
07は7コの直列に配置されたDフリップフロック(以
下DFF)であり、入力信号を画素クロックCLK信号
で順次遅延させるものであり、VE=“0”すなわち、
非画像区間で“0”にクリアされる。
【0086】738は4bitのアップダウンカウン
タ、737はEX−ORゲート、740はANDゲート
であり、動作は次の表に基づく。
【0087】
【表1】
【0088】すなわちカウンタ738の出力は、VSY
NCまたはVEが“0”の区間で0にクリアされ、X
=X −7の時には保持され、X =1かつX
t−7=0の時にはカウントアップされ、X =0か
つXt−7=1の時にはカウントダウンされる。このカ
ウンタ出力を8クロック周期のCLK8でラッチ739
でラッチすることでCLK8の1周期に入力された8コ
の入力データX の総和(=1の数)を出力する。
【0089】さらにその出力は、1ライン単位のFIF
Oメモリ721,722,723,…,726,727
により8ライン分のデータが同時に加算器741に入力
され、その総和が出力される。結果として、8×8のウ
インドーの中の1の数の総和SUMが0〜64で出力さ
れる。
【0090】742はデジタルコンパレータであり、加
算器741の出力SUMと、CPU417により予め定
められた比較値TWとを比較し、その結果が“0”また
は“1”で出力される。
【0091】そこで適当な数を予めTWにセットしてお
くことで8×8のブロック単位でのノイズ除去を行うこ
とが出来る。
【0092】図7は蛍光マーク検知回路410を説明す
る図である。
【0093】827はライン間引き回路であり、VE信
号が8ラインに1ライン出力される。この1/8に間引
かれたVE信号で各FIFOメモリの書き込み制御を行
うため、各FIFOメモリの内容は8ライン毎に更新さ
れる。また各F/FはCLK8で動作するために、本回
路の動作は8画素/8ライン単位で行われる。
【0094】828,829,830は3個のFIFO
であり、それぞれ1ラインの遅延を与え、4ラインが同
時に処理される。
【0095】831,832,833,…,839,8
40,841は4ライン分の出力に対し、それぞれに3
コ直列に配置されたDFFであり、すべてのDFFはC
LK8により駆動される。ORゲート857により、4
×4の領域で一つでも1(蛍光マークがある)がある場
合に4×4の領域(原稿上では2mm×2mm)は全て
1にする。これにより、マークの隙間の部分を全て蛍光
マーク部分として埋める。
【0096】842,843,844は3個のFIFO
であり、それぞれ1ラインの遅延を与え、4ラインが同
時に処理される。
【0097】845,846,847,…,854,8
55,856は4ライン分の出力に対し、それぞれに3
コ直列に配置されたDFFであり、すべてのDFFはC
LK8により駆動される。ANDゲート858により、
4×4の領域がすべて1(蛍光マークがある)の1を出
力する。これにより、マークの隙間の部分を埋めた際に
マークの外側も蛍光マーク部分として膨らんだ分を元の
サイズに戻している。これにより、原稿の汚れ等による
蛍光信号のノイズ成分が膨らむのを抑える。
【0098】819,820,…,821は18個のF
IFOであり、それぞれ1ラインの遅延を与え、19ラ
インが同時に処理される。
【0099】801,802,803,…,804,8
05,806,807,…,808,…,809,81
0,811,…,812,…,813,814,81
5,…,816は19ライン分の出力に対し、それぞれ
に10コ直列に配置されたDFFであり、…817,8
18はDFF812の後段にさらに9コ直列に配置され
たDFFであり、すべてのDFFはCLK8により駆動
される。ANDゲート823,824,825を経て、
DFF804,808,…,812,816(たて19
ブロック)及びDFF809,810,811,81
2,817,818(ヨコ19ブロック)の出力がすべ
て“1”であったときに1が出力される。
【0100】一ブロックは8画素/8ラインでありこれ
は原稿上では約0.5mm角に相当する。すなわち、蛍
光マークが縦横それぞれ9.5mm連続した場合に、そ
のときのマークのほぼ中心位置がPositionデー
タとしてラッチ826にラッチされCPUへ送られる。
この9.5mmのサイズはコピー禁止原稿中のマークの
サイズより若干小さい目に設定することにより、ノイズ
成分の影響を排除しつつマークの位置を確実に検出す
る。
【0101】図8はアドレスデコーダ414のブロック
図である。
【0102】901,902,909はCPUのデータ
バスに直結されたレジスタであり、CPUにより所望の
値が書き込まれる。
【0103】914,915は減算器であり、入力A,
Bに対しA−Bが出力され、出力のMSBは符号ビット
であり、負になった場合にはMSB=1として出力され
る。916,917はコンパレータであり、入力A,B
に対しA<Bの場合“1”が出力される。ただし、Aの
MSBが“1”の場合にはBの入力に関わらず“0”が
出力される。
【0104】918,919,920はそれぞれAND
ゲートであり、結果としてレジスタ909にBXYなる
値が書き込まれているとき RX1<Xアドレス<RX1+BXY かつ RY1<Yアドレス<RY1+BXY…(1) が成り立つときに限り、 Xou=Xアドレス−RX1 You=Yアドレス−RY1 Enab=1 が出力される。すなわち主走査、副走査に対してRX
1,RY1を先頭アドレスとしてBXYのサイズのエリ
アがアドレッシングされる。
【0105】〈処理の流れ〉図3には、本装置における
第1回目スキャンから第4回目スキャンまでの4回のス
キャンと、イメージスキャナにおけるモード1からモー
ド3までの3つのモード及びプリンタ部における出力内
容を示す。
【0106】図9には、CPU制御による処理フローを
示す。図9において、1001で第一回目スキャンのた
めのモード1をCPUにセットする。
【0107】この状態で1002において、第1回目の
スキャンが開始される。モード1においては、プリンタ
においてマゼンタの出力をするとともに、コピー禁止原
稿の中の蛍光マークの部分の大まかな中心位置を検出す
る。
【0108】図1に、一万円札相当のコピー禁止原稿が
原稿台におかれた様子を示すが、1stスキャン即ちモ
ード1においては、斜線で示す蛍光マーク部分の中央部
分すなわち第1図中(Xc,Yc)に相当する部分で
(Xc,Yc)に相当するアドレスがラッチ826にラ
ッチされCPUに送られる。
【0109】CPUは蛍光マークの中心である(Xc,
Yc)の値を大まかに知ることが出来る。
【0110】次にステップ1006において、2ndス
キャンのためのモード2がセットされる。すなわち、セ
レクタ411はBにセットされ、セレクタ413はAに
セットされ、セレクタ415,416はBにセットされ
る。
【0111】アドレスデコーダ414においては、蛍光
マークの位置が RX =XS1 RY =YS1 (1画素単位) となるようにセットされる。ここで、X ,Y
図7のマーク検出回路の説明で述べたように、9.5m
mの検出範囲でのマークの中央位置のデータである。直
径10mm〜20mmの蛍光マークの範囲を充分にカバ
ーするために、BXYには30mm程度に相当する画素
数(400dpiで472)がセットされる。
【0112】また、先頭アドレスXS1,XY1として
はXc,Ycより各々15mm(400dpiで236
画素)分だけ原点よりの値がセットされる。
【0113】次に1007において、第2回目のスキャ
ンが行われ、図1の蛍光マークを含む点線領域からの2
値化された蛍光信号がRAM412に書き込まれる。
【0114】さらに、1008において後述のアルゴリ
ズムにより蛍光マークか否かの検出が行われる。100
9において判定され、もし偽造の可能性が無い、すなわ
ち蛍光マークが検出されなかった場合には、1010に
おいて3rdスキャン,4thスキャンが行われ、通常
の動作でY,M,C,Bkの4色のトナーで現像され1
012で定着出力される。
【0115】一方、1009において、偽造の可能性あ
りと判定された場合、すなわち蛍光マークが検出された
場合には、1011において偽造防止措置がとられる。
具体的には、図4の408のレジスタにFFHをCPU
がセット(通常は00Hがセットされている)すること
で、プリンタ部へはFFHが送られ、Y,Bkのトナー
が全面に付着して、コピーができなくなる。
【0116】〈パターンマッチング〉次に、1008の
蛍光マークのパターンマッチングについて詳しく説明す
る。なお、紙幣等に蛍光マークを付ける際には表と裏で
はマークが異ならせる可能性があるために1種類のコピ
ー禁止原稿を判別するためにはパターンマッチングを行
うに際して2つの蛍光マークのパターンが予め登録され
ている。
【0117】特定原稿の特定部分がRAM412に書き
込まれると、次にCPU417はRAM412の内容を
参照して、パターン照合動作を行う。パターン照合のフ
ローチャートを図10に示す。RAM412には特定部
分の2値化データが格納されている。
【0118】このエリアに対して2102以降の処理が
行われる。2102では、ノイズ除去のためのウインド
ウ処理を行う。
【0119】エリア1の2値画像が図11の2201で
あったとする。ここで小さい四角が1画素を表し、白抜
きの画素が白画素、斜線部が黒画素であるとする。これ
を2202で示す2×2画素のウインドウで走査し、ウ
インドウ内の黒画素数をカウントし、カウント値が2を
超える部分を新たに黒画素とする。こうすることにより
処理結果は2203に示すように縦、横1/2に縮小さ
れ、ノイズ除去されたパターンが得られる。2202の
位置でのウインドウ内の黒画素数は1であるので、白画
素として2204の位置におきかえられる。
【0120】次に2203のパターンの重心1が算出さ
れる。
【0121】これは2203のパターンをタテ方向、ヨ
コ方向に射影することにより周知の方法で算出すること
ができる。
【0122】次に標準パターンマッチングにより、類似
度を算出する。まず2105であらかじめ辞書として登
録されている標準パターンを図4のROM418からC
PU内に読み込む。標準パターンとは今対象としている
コピー禁止原稿の蛍光パターンとのことであるが、21
03まで抽出されたパターンは、原稿が原稿台におかれ
る角度によって回転している可能性があり、これを単一
の標準パターンと比較しても満足な結果は得られない。
【0123】この状態を図12に示す。そこで標準パタ
ーンとしては、蛍光パターンを数度おきに回転させた複
数のパターンを作ってあらかじめにROMに記憶してお
き、この中から適当なパターンを選択してCPUへ読み
込むようにすれば良い。複数のパターンとしては例えば
マークを0度〜360度まで15度おきに回転させた合
計24パターンを用いる。従って類似度算出に関して
は、種々の方法が考えられるが、例えば次のようなもの
が考えられる。図12に示すように、前述までで抽出さ
れたパターンを(a)または上記方法により15度ずつ
回転させたパターンから選択された所定回転角の標準パ
ターンを(b)とし、それぞれB(i,j)、P(i,
j)と表す。(B(i,j),P(i,j)は黒画素の
とき1、白画素のとき0の値をとる)また図10aの2
104で得られているB(i,j)の重心座標を(i
BC,jBC)、同様にして得られるP(i,j)の重
心座標を(iPC,jPC)とすると両者の類似度CO
Rは次式となる。
【0124】
【外1】 PとBの排他的論理和を表し、(1)式はパターンB
(i,j)の重心をそろえたときのハミング距離を表す
ことになる。CORが大きいほど両者の類似度は大き
い。
【0125】本実施例では類似度の信頼性を向上し、誤
認識の発生を極力抑えるため(1)式を変形した(2)
式を用いて類似度CORを求めている。
【0126】
【外2】 ここで・は論理積、
【0127】
【外3】 はPの判定を表しており、P,Bとも黒画素の時はCO
Rを2加算し、P=0,B=1のときはCORから1減
算するというものであり、認識精度を大きく向上させる
ことができる。
【0128】以上により類似度CORが算出されると2
107であらかじめ求められたThとCORの比較を行
う。
【0129】COR>Thの場合には、蛍光マークが存
在するという判定となり、コピー禁止原稿あり(210
8)として照合動作は終了する。
【0130】COR<Thの場合には現処理エリアには
蛍光マーク印は存在しないと判定されたことになり、コ
ピー禁止原稿無し(2110)として照合動作が終了す
る。
【0131】〈第2の実施例〉本実施例は、コピー禁止
原稿中の赤外の蛍光情報の形ではなく蛍光光の存在その
ものを検出するためのものである。
【0132】紙幣等のコピー禁止原稿としては、カナダ
ドルの様に紙幣の紙の繊維に蛍光特性をもたせた物を混
入させる物もある。本実施例では、この様な繊維等の細
線情報からの赤外の蛍光光を検出することにより、コピ
ー禁止原稿を検出する。
【0133】本実施例における制御ブロックを図25に
示す。ここでは蛍光マークのパターンマッチングをする
代わりに原稿中に含まれる蛍光情報の画素数をカウント
する。
【0134】図中、図4と同じ構成のものは図4と同様
の番号を付す。20101はカウンタであり、原稿から
の蛍光画素数をCLKによってカウントする。本実施例
では8bitのカウンタを用い、最大255画素の蛍光
画素の積算を行う。20202は4入力のANDゲート
であり、主走査区間信号VE,副走査区間信号VSYN
Cが発生しているときに2値化回路4009から出力さ
れる2値化された蛍光信号をカウンタ20101のイネ
ーブル信号として与える。カウンタ20101はCPU
からのCLR信号で“0”にクリアされるが、このクリ
ア信号でフリップフロップ(F/F)20103はセッ
トされ、ゲート20102からの出力を有効にする。
【0135】2値化信号がカウンタ20101の最大カ
ウント数255を越えて入力された場合には、カウンタ
20101の出力が255になった時点でRC信号が発
生しF/F20103はリセットされ、カウンタのイネ
ーブル入力が強制的に“0”になり、カウンタの出力を
255に保持する。
【0136】CPU417はカウンタ20101のカウ
ント結果をCNT信号として読み取り、カウント結果が
所定値以上(例えば128画素以上)の場合にコピー禁
止原稿がコピーされつつあることを検出する。
【0137】図26に本実施例におけるCPUの処理フ
ローを示す。
【0138】ステップ20201でCPUはカウンタ2
0101とF/F20103をクリアする。
【0139】ステップ20202で、第1回目のスキャ
ンが開始される。ここでは、プリンタにおいてマゼンタ
の出力をするとともに、原稿からの蛍光情報の画素数を
カウントする。
【0140】次にステップ20203において、蛍光画
素数が所定値(128)以上か否かの検出が行われる。
20203において判定され、もし偽造の可能性が無
い、すなわち蛍光画素数が所定値以下の場合には、20
204において2ndスキャン,3rdスキャン,4t
hスキャンが行われ、通常の動作でM,C,Y,Bkの
4色のトナーで現像され20205で定着出力される。
【0141】一方、20203において、偽造の可能性
ありと判定された場合、所定数以上の蛍光画素が検出さ
れた場合には、20206において偽造防止措置がとら
れる。具体的には、図4の408のレジスタにFFHを
セット(通常は00Hがセットされている)すること
で、プリンタ部へはFFHが送られ、C,Y,Bkのト
ナーが全面に付着して、コピーができなくなる。
【0142】〈第3の実施例〉本実施例では、第2の実
施例同様にコピー禁止原稿中の赤外の蛍光情報の形では
なく蛍光光の存在そのものを検出するためのものであ
る。
【0143】本実施例ではコピー禁止原稿にふくまれ
る、赤外光等の可視光以外の蛍光マークの存在を検出し
て、その蛍光情報を可視情報に変換して、原稿からの可
視の記録情報と合わせて記録するものである。これによ
り、コピー禁止原稿の正常なコピー動作は阻止される。
【0144】本実施例で有効なコピー禁止原稿の蛍光情
報としては、図27に示すような規則的なパターンが原
稿全面に記録されている物や、原稿全面が蛍光情報で塗
りつぶされている物が良い。また、通常この蛍光情報は
可視光では透明な特性を示す物であれば、不正コピー用
途以外の正常な用途では実用上問題とならない。
【0145】本実施例における制御ブロックを図28に
示す。ここでは図25同様に蛍光マークのパターンマッ
チングをする代わりに原稿中に含まれる蛍光情報の画素
数をカウントする。図中、図25と同じ構成のものは2
5と同様の番号を付す。
【0146】20401はANDゲートであり、204
02で赤外の蛍光読み取り信号IRを光量濃度変換した
信号をCPU417からのP−ENB信号で有効にし、
ORゲート407で通常の可視の記録画像と合成する。
なおIR信号は遅延手段で401で副走査方向に可視情
報とのCCDの読み取り位相ズレが補正されており、例
えばコピー禁止原稿に蛍光情報を印字する際に蛍光情報
と可視情報でモアレ縞等を発生させるようにしてあれ
ば、その意図したモアレ等によるコピー阻止の効果を有
効に生かすことが出来る。
【0147】CPU417はカウンタ20101のカウ
ント結果をCNT信号として読み取り、カウント結果が
所定値以上(例えば128画素以上)の場合にコピー禁
止原稿がコピーされつつあることを検出し、P−ENB
信号を“1”にすることで赤外の蛍光情報を可視化し、
通常のコピー動作を阻止する。
【0148】図29に本実施例におけるCPUの処理フ
ローを示す。
【0149】ステップ20501でCPUはカウンタ2
0101とF/F20103をクリアし、P−ENB信
号を“0”にする。
【0150】ステップ20502で、第1回目のスキャ
ンが開始される。ここでは、プリンタにおいてマゼンタ
の出力をするとともに、原稿からの蛍光情報の画素数を
カウントする。
【0151】次にステップ20503において、蛍光画
素数が所定値(128)以上か否かの検出が行われる。
20503において判定され、もし偽造の可能性が無
い、すなわち蛍光画素数が所定値以下の場合には、20
504において2ndスキャン,3rdスキャン,4t
hスキャンが行われ、通常の動作でM,C,Y,Bkの
4色のトナーで現像され20505で定着出力される。
【0152】一方、20503において、所定数以上の
蛍光画素が検出されて偽造の可能性ありと判定された場
合、20506において偽造防止措置がとられる。具体
的には、P−ENB信号を“1”にし、プリンタ部へは
C,Y,Bkの記録時に蛍光情報が合成された記録画像
が送られる。これにより正常なコピー動作はできなくな
る。
【0153】〈その他の実施例〉前記実施例において、
励起光として約700nm近傍の赤外光成分を励起光と
し、約800nmにピークをもつ赤外蛍光を、認識マー
クから発光する構成となっているが、励起光として可視
光域の光を用いて、たとえば700〜800nmの赤外
蛍光が発光するよう蛍光インクでコピー禁止原稿を示す
情報を構成してもよい。
【0154】この場合には、前記実施例においてR,
G,B読み取り用CCDのフィルタとして図20の赤外
光をカットするフィルタを設けているが、光源に於いて
赤外をカットするフィルタ208に図20の特性の65
0nm以上をカットするフィルタを用いる。
【0155】これによりR,G,Bのラインセンサに入
力される光は、コピー禁止原稿の認識マークからの赤外
光か、または同様な赤外蛍光を発光する特殊な場合だけ
となり、前記実施例の様にR,G,B読み取り用CCD
に650nm以上の近赤外を含む赤外光をカットする特
性をもたせる必要がなくなり、CCDのコストダウンが
可能となる。
【0156】さらに、励起光として紫外光域の光を用い
て、たとえば700〜800nmの赤外蛍光が発光する
よう蛍光インクでコピー禁止原稿を示す情報を構成して
もよい。
【0157】この場合には、前記第1の実施例に対し
て、光源に紫外域にも発光成分を有するメタルハライド
ランプ等の照明を用い、光源に於いて赤外をカットする
フィルタ208に図20の特性の650nm以上をカッ
トするフィルタを用いて、R,G,BとIRセンサに光
源からの赤外光の直接反射光が入射しないように構成す
る。これによる原稿照明光の分光特性を図30の206
01に示す。そして、R,G,B読み取り用CCDのフ
ィルタには、図19のR,G,B各々の分光特性をも
ち、更に400ns以下の紫外光と650nm以上の赤
外光をカットする図30の20604の特性を合わせ持
ったフィルタを設ける。そして、IRセンサには図16
の可視成分と紫外成分をカットする特性のフィルタを用
いて、紫外の蛍光成分のみを読み取るようにする。そし
て、可視や赤外光より相対的に光エネルギーの大きい短
波長の紫外の励起光20602を用いることにより、よ
り高いレベルの赤外蛍光20603を得るようにする。
これにより、蛍光マーク(認識マーク)のより確実な認
識が可能となる。
【0158】また、図15に示すCCDは赤外の蛍光と
可視情報の読み取りに限定される物ではなく、可視情報
と赤外情報の読み取りの場合にも同様に用いられる。可
視情報読み取り用のセンサの外側に受光層の厚い赤外光
を読み取るセンサを設ける。
【0159】また、図15に示すCCDは可視以外の赤
外光と可視情報の読み取りに限定される物ではなく、可
視以外の紫外光情報と可視情報の読み取りの場合にも同
様に用いられる。すなわち、短波長の紫外情報の効果的
な読み取りには図17に示すセンサの断面構造図におい
て、光電変換に寄与するp層とその上部のn層で構成さ
れる光電変換層の厚さを薄く設定する必要がある。その
ため、フォトダイオードと一般的にその両側に構成する
シリアル動作を行う電荷転送部の構造上の分離を確実に
行い、電気的な誘導を抑える必要がある。そのため、紫
外光読み取りセンサと他のラインセンサの間隔はその他
のセンサ間隔より広く構成する。さらに、受光層の構造
の異なるセンサを他のセンサの外側に構成してCCDの
構成を簡素化する。
【0160】また、図15に示すCCDは赤外の蛍光と
可視情報の読み取りに限定される物ではなく、可視情報
と紫外,可視、赤外の蛍光情報の読み取りの場合にも同
様に用いられる。すなわち、微弱な蛍光情報の読み取り
のために蛍光読み取りセンサは複数ラインセンサの外側
に設けたり、ライン間隔を他のセンサ間のライン間隔よ
り広く取ることで、蛍光情報以外の情報からのクロスト
ークをおさえる。可視情報読み取り用のセンサの外側に
赤外光を読み取る。
【0161】また上記全ての実施例では可視情報の読み
取りと蛍光を励起するために共通の照明系を設けている
が、これは別々の特性を持った照明ランプを組み合わせ
て発光させても良い。この組み合わせとしては、例えば
可視光用のFLランプと赤外励起光用のハロゲンランプ
や、可視光を読み取るためのハロゲンランプと紫外の励
起光のみを発生するFLランプ(ブラックランプ)等が
ある。
【0162】また、前記実施例では標準白色板で可視光
の読み取りデータの補正と、赤外光の蛍光データの補正
を行っているが、可視光補正用の標準白色板と赤外の蛍
光を補正する基準板を独立に異なる場所に用意しても良
い。
【0163】また、この同一の基準板としては可視光で
白色の基準板に可視ではほぼ透明の特性を示す赤外蛍光
材料を重ねて塗った物を用いても良い。
【0164】以上説明したように本発明の上記実施例に
よれば、可視光でほぼ透明な特性を示す蛍光情報を用い
て特定原稿を検出することにより、可視光での実使用状
態に影響を与えること無くコピー禁止原稿の検出が可能
となる。
【0165】また、可視以外の情報を用いて原稿情報を
判別するために、その原稿に含まれる判別のための情報
は可視では判別不能であり、通常の画像読み取り手段で
は判別が出来ない。そのため、コピー禁止原稿のコピー
禁止動作に対する機密性をより一層高めることが可能と
なる。さらに、可視情報に比べて可視以外の情報を用い
て特定原稿を識別するので、可視情報を用いる場合に比
べて識別情報と紛らわしい情報を意図的に少なくするこ
とが可能となり、より精度の高い特定原稿の識別が可能
となる。
【0166】また、可視光では識別できない情報を可視
情報として記録することでコピー禁止原稿から不正コピ
ー物を容易に判別することが可能となる。
【0167】また、可視情報と可視以外の情報を同時に
読み取り、可視以外の情報を用いて原稿の判別を行うた
め、画像データ出力動作に対してリアルタイムに原稿を
判別しながら、可視情報を用いるより原稿判別の精度を
上げることが出来るので、さらにコピー禁止原稿に対す
るコピー禁止動作を有効に実現することが可能となる。
【0168】さらにコピー禁止原稿の可視以外の情報を
可視情報出力中にリアルタイムに可視情報に変換して、
原稿からの可視情報と合わせて出力することが可能とな
り、簡単な制御でコピー禁止原稿からの完全な可視デー
タ出力を阻止することが可能となる。
【0169】また、可視情報と可視以外の情報を読み取
るための照明を共通にし、可視情報と可視以外の情報の
分離は各々独立のセンサ行うので、可視,可視以外の両
方の照明光の強さを簡単な構成で向上する。さらにセン
サを可視と可視以外で独立に設けるので、各々の読み取
り信号に対するゲインを最適に設定することが出来る。
その結果、可視情報,可視以外の情報の各々のS/N比
を最適化する事が出来るので高品位の原稿読み取りと高
精度の原稿判別を簡単な構成で両立することに効果があ
る。
【0170】また、原稿照明ランプから原稿までの光路
中に検出すべき蛍光成分の励起波長成分は通過させ、蛍
光波長成分は減衰させるフィルタを設けることにより、
S/N比の良い蛍光情報の読み取りが可能となる。
【0171】さらに、可視光と可視以外の光の共通の光
学系の後で、可視光読み取り用のセンサの前に可視以外
の波長をカットするフィルタを設けることにより、可視
以外の光の影響の無い可視情報読み取りが可能となる。
【0172】さらに、可視光と可視以外の光の共通の光
学系の後で、可視以外の光の読み取り用のセンサの前に
蛍光に対する励起光または可視光をカットするフィルタ
を設けることにより、S/N比の良い可視以外の光の読
み取りが可能となる。
【0173】また、従来より用いられているハロゲンラ
ンプ等の赤外光量の多い照明で発生する蛍光情報を用い
ることでコピー禁止情報を確実に検出することが可能と
なる。
【0174】また、可視以外の光情報を検出するセンサ
を可視情報を読み取るセンサとモノリシックに構成する
ことにより、可視以外の情報の読み取りにプリズム等の
特殊な光学系を用いて光路を確保する必要がなく、同一
原稿位置に対する精度の良い可視以外の光の読み取りが
簡単な光学系で可能となり、認識マークと原稿情報の合
成等の偽造防止が精度良く実現可能となる。
【0175】また、可視センサとモノリシックに構成さ
れた赤可視以外の光情報を読み取りのセンサの受光層の
厚さを可視の物と変えることで、良好な可視読み取り
と、良好な可視以外の読み取りを同一チップ上で実現す
ることが可能となる。
【0176】また、可視以外の光情報を読み取るセンサ
と他の可視光読み取り用のセンサとのライン間隔を他の
ライン間隔より広く取ることにより、受光層の厚さを可
視と可視以外で変えることなどの、可視以外の波長に対
応するためのCCDの構成の複雑化に対しても対応が容
易となり、CCDの歩留まり等が向上する。
【0177】また、可視以外の光を読み取るセンサを複
数のセンサラインの一番外側に構成することで、受光層
の厚さを可視と可視以外で変えることなどの、可視以外
の波長に対応するためのCCDの構成の複雑化に対して
も対応が容易となり、CCDの歩留まり等が向上する。
【0178】また、蛍光情報を検出するセンサを蛍光以
外の情報を読み取るセンサとモノリシックに構成するこ
とにより、蛍光の情報の読み取りにプリズム等の特殊な
光学系を用いて光路を確保する必要がなく、同一原稿位
置に対する精度の良い蛍光情報の読み取りが簡単な光学
系で可能となり、認識マークとの原稿情報の合成等が精
度良く実現可能となる。
【0179】また、蛍光情報を読み取るセンサの受光面
積を可視光読み取り用のセンサのそれより大きくするこ
とで、蛍光によって発生する微小な可視以外の光情報に
対しても可視光と同等のS/N比の良い高品位な読み取
りが可能となる。
【0180】さらに蛍光を光を読み取るセンサを複数の
センサラインの一番外側に構成することにより、蛍光の
微弱な読み取り信号に対して、比較的信号レベルの大き
い可視の読み取り信号のクロストーク等の影響を軽減す
ることが可能となり、高精度な蛍光読み取りが可能とな
る。
【0181】また、蛍光読み取り用のセンサと他の可視
光読み取り用のセンサとのライン間隔を他のライン間隔
より広く取ることにより、蛍光等の微弱な読み取り信号
に対して比較的信号レベルの大きい可視の読み取り信号
の影響を軽減することが可能となり、高精度な蛍光読み
取りが可能となる。
【0182】また、可視以外の光情報を読み取るセンサ
の読み取り信号に対する、配光ムラ等に起因する主走査
位置による感度ムラを補正する標準濃度手段を可視の物
と共通に設けることにより、装置の小型化が可能とな
る。
【0183】また、蛍光情報を読み取るセンサ用の信号
補正用の基準濃度板からの読み取り信号を用いて、蛍光
読み取り信号の回路ゲインを設定したり、蛍光読み取り
センサの感度ムラを補正することにより、可視以外の読
み取り信号のダイナミックレンジを最適に設定すること
が可能となり、可視と同等のオーバーフロー等の無い、
さらに高S/N比の蛍光情報の読み取りが可能となる。
【0184】また、可視以外の光情報を読み取るセンサ
用の信号補正用の基準濃度板からの読み取り信号を用い
て、可視以外の読み取り信号の回路ゲインを設定した
り、センサの感度ムラを補正することにより、可視以外
の読み取り信号のダイナミックレンジを最適に設定する
ことが可能となり、可視と同等のオーバーフロー等の無
い、さらに高S/N比の可視以外の光情報の読み取りが
可能となる。
【0185】
【発明の効果】以上の様に本発明によれば、波長特性が
可視及び可視以外にわたる複数の情報が混在する原稿を
効率良くしかも正確に読み取ることができる。さらに可
視ではほぼ透明の特性を有する赤外蛍光材料を含む可視
では白色の基準板を設けているので、可視及び赤外蛍光
の二種類の情報を読み取るに当たって基準板を共通なも
のとしても効率よく精度良く読み取りが出来、構成が簡
単になる。
【0186】また、本発明によれば、波長特性が可視及
び可視以外にわたる複数の情報が混在する原稿を効率良
くしかも正確に読み取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例におけるコピー禁止原稿の識別マ
ークの検出状態を示す図。
【図2】本発明を用いた、カラー複写装置の構成図。
【図3】第1の実施例におけるコピー禁止原稿の検出動
作を示す図。
【図4】第1の実施例における信号処理部の構成図。
【図5】第1から第3の実施例における画像制御信号の
タイミング図。
【図6】第1の実施例における蛍光信号のノイズ除去ブ
ロック図。
【図7】第1の実施例における蛍光マークの位置を検出
するブロック図。
【図8】第1の実施例での蛍光マークを記憶するメモリ
に対するアドレス生成部。
【図9】第1の実施例でのCPUの制御フロー図。
【図10】第1の実施例でのCPUのパターンマッチン
グの動作フロー図。
【図11】第1の実施例での蛍光マークの間引き動作
図。
【図12】第1の実施例での蛍光マークのパターンマッ
チングの概略図。
【図13】本実施例における原稿照明ランプ直後のフィ
ルタの分光特性図。
【図14】本実施例における原稿照明ランプの分光特性
図。
【図15】本実施例におけるCCDセンサの構成図。
【図16】本実施例における赤外読み取りセンサ用のフ
ィルタ特性図。
【図17】本実施例におけるCCDの光電変換の概略
図。
【図18】本実施例にけるCCDの分光感度特性図。
【図19】本実施例における可視ラインセンサの分光感
度特性図。
【図20】本実施例における可視ラインセンサの分光感
度特性図。
【図21】本実施例におけるアナログ信号処理部。
【図22】本実施例における調光,回路ゲインの制御フ
ロー。
【図23】本実施例における原稿照明ランプの光量制御
ブロック。
【図24】本実施例における蛍光特性図。
【図25】第2の実施例における信号処理部の構成図。
【図26】第2の実施例でのCPUの制御フロー図。
【図27】第3の実施例におけるコピー禁止原稿の蛍光
情報の印刷状態の図。
【図28】第2の実施例における信号処理部の構成図。
【図29】第2の実施例でのCPUの制御フロー図。
【図30】紫外励起光による赤外蛍光の特性図。
【図31】本実施例に用いた標準白色板の特性図。
【符号の説明】
210 CCDラインセンサ 409 8×8ブロック処理回路 410 蛍光マーク検知回路 4009 2値化回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 歌川 勉 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 林 俊男 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 永瀬 哲也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 中井 武彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−198695(JP,A) 特開 昭64−79758(JP,A) 特開 昭61−290866(JP,A) 特開 昭62−53569(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/04 - 1/207 G06T 1/00 - 1/60

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿の可視情報及び可視以外の情報を読
    み取る読取手段と、 前記可視情報及び可視以外の情報を補正するために用い
    られる可視光で白色の基準板であって、可視ではほぼ透
    明の特性を有する赤外蛍光材料を含む基準板とを有する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記読取手段は赤外光を読み取るための
    光電変換センサを含むことを特徴とする請求項1記載の
    画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記光電変換センサは、ラインセンサで
    あることを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記読取手段により読み取られた前記赤
    外蛍光材料可視以外の情報に基づき、原稿が特定の原稿
    であるか否かを判別する手段を有することを特徴とする
    請求項1記載の画像処理装置。
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