JP2024017808A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コスト及び工数を抑えつつ可視光と不可視光とに基づく原稿の角度補正を高精度に行う。【解決手段】検知処理部120aは、可視RGB画像における原稿の背景部に落ちた陰に基づいて、前記原稿と背景部との境界部分の複数の第1の座標を検出する第1のエッジ検出部121rと、不可視NIR画像における原稿及び背景部からの光の入射の有無に基づいて、前記原稿と背景部との境界部分の複数の第2の座標を検出する第2のエッジ検出部121nと、複数の第1の座標に基づいて可視RGB画像における原稿の傾きを検知した第1の検知結果を算出し、複数の第2の座標に基づいて不可視NIR画像における原稿の傾きを検知した第2の検知結果を算出するスキュー検知部と、を有する。スキュー検知部は、第1の検知結果及び第1の検知エラー情報の算出処理と、第2の検知結果及び第2の検知エラー情報の算出処理とを逐次的に実行する。【選択図】図3

Description

本発明は、画像処理装置に関する。
撮像素子等で読み取った原稿の画像を処理する画像処理装置がある。特許文献1の技術では、例えば異なる波長の光を利用して画像データを読み取って、画像データにおける原稿の角度補正等を行う。
しかしながら、特許文献1の技術を、例えば既存の画像処理装置に適用するには、処理を要する画像データが増加し、実現のためのコスト及び工数がかかってしまうという懸念がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、コスト及び工数を抑えつつ可視光と不可視光とに基づく原稿の角度補正を高精度に行うことが可能な画像処理装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、原稿に可視光および不可視光をそれぞれ照射する光源と、前記原稿によって反射した前記可視光および前記不可視光に対して前記原稿の背後に配置され、前記不可視光を吸収する背景部と、前記原稿によって反射した前記可視光および前記不可視光をそれぞれ受光して、前記可視光を光源とする前記原稿の可視画像と、前記不可視光を光源とする前記原稿の不可視画像とを撮像して読み取りデータを生成する撮像部と、前記可視画像および前記不可視画像を処理する第1の画像処理部と、を備え、前記第1の画像処理部は、前記可視画像における前記原稿の前記背景部に落ちた陰に基づいて、前記可視画像における前記原稿と前記背景部との境界部分の複数の第1の座標を検出する第1のエッジ検出部と、前記不可視画像における前記原稿および前記背景部からの光の入射の有無に基づいて、前記不可視画像における前記原稿と前記背景部との境界部分の複数の第2の座標を検出する第2のエッジ検出部と、前記複数の第1の座標に基づいて前記可視画像における前記原稿の傾きを検知した第1の検知結果と、前記可視画像における前記原稿の傾き検知精度を示す第1の検知エラー情報とを算出し、前記複数の第2の座標に基づいて前記不可視画像における前記原稿の傾きを検知した第2の検知結果と、前記不可視画像における前記原稿の傾き検知精度を示す第2の検知エラー情報とを算出する傾き検知部と、前記第1及び第2の検知エラー情報に基づいて前記可視画像および前記不可視画像におけるいずれかの検知結果を選択する検知結果選択部と、を有し、前記傾き検知部は、前記第1の検知結果および前記第1の検知エラー情報の算出処理と、前記第2の検知結果および前記第2の検知エラー情報の算出処理とを逐次的に実行する。
本発明によれば、コスト及び工数を抑えつつ可視光と不可視光とに基づく原稿の角度補正を高精度に行うことができる。
図1は、実施形態にかかる画像形成装置の構成の一例を示す模式図である。 図2は、実施形態にかかる画像読み取り装置の構成の一例を示すブロック図である。 図3は、実施形態にかかる画像処理部の構成の一例を示すブロック図である。 図4は、実施形態にかかる表面スキャナのハードウェア構成の一例を示す模式図である。 図5は、実施形態にかかる表面スキャナの読み取り動作の一例を示す模式図である。 図6は、実施形態にかかる表面スキャナの読み取り動作の一例を示す模式図である。 図7は、実施形態にかかる表面スキャナの読み取り動作の一例を示す模式図である。 図8は、実施形態にかかる画像処理部のエッジ検出動作の一例を示す模式図である。 図9は、実施形態にかかる画像処理部のスキュー検知動作の一例を示す模式図である。 図10は、実施形態にかかる画像処理部の読み出し動作の一例を示す模式図である。 図11は、実施形態にかかる画像読み取り装置の各部の動作順を時系列で示す図である。 図12は、実施形態にかかる画像処理部による画像処理の手順の一例を示すフロー図である。 図13は、実施形態にかかる画像処理部による画像処理の手順の一例を示すフロー図である。 図14は、実施形態にかかるCPUによる画像処理部の制御の手順の一例を示すフロー図である。
以下、発明を実施するための最良の形態を、図面に従って詳細に説明する。
(画像形成装置の構成例)
図1は、実施形態にかかる画像形成装置1の構成の一例を示す模式図である。画像形成装置1は、例えばスキャナ機能およびプリンタ機能を備える複合機として構成されている。ただし、画像形成装置1が、コピー機能およびファクシミリ機能等の他の機能を更に有するよう構成されていてもよい。
図1に示すように、画像形成装置1は、画像読み取り装置100、原稿送り装置200、及び印刷装置300を備える。
原稿送り装置200は、例えばADF(Automatic Document Feeder)として構成され、スキャン(読み取り)対象の原稿を読み取り位置に自動搬送する。
画像処理装置としての画像読み取り装置100は、光源、ミラー等の光学系、及び固体撮像素子等を内部に備え、また、コンタクトガラスを上面に備えている。画像読み取り装置100は、コンタクトガラスの上面に載置された原稿に光源から光を照射し、原稿からの反射光を、光学系を介して固体撮像素子で読み取る。
印刷装置300は、手差しローラ310、作像ユニット320、作像要素330、用紙供給ユニット340、レジストローラ350、光書き込み部360、定着部370、反転機構381、2次転写ベルト382、中間転写ベルト383、及び転写部390を備える。
手差しローラ310は、手差しされた用紙等を画像形成装置1内へと搬送する。なお、画像形成装置1で処理することが可能な媒体は、例えば紙、コート紙、厚紙、OHP、プラスチックフィルム、プリプレグ、銅箔などであってよく、紙に限定されない。
用紙供給ユニット340は、多段の用紙給紙カセット341を有し、用紙給紙カセット341から用紙等を繰り出して、画像形成装置1内へと供給する。
レジストローラ350は、手差しローラ310または用紙供給ユニット340から供給された用紙等を2次転写ベルト382に搬送する。
2次転写ベルト382は、レジストローラ350から搬送された用紙等を更に転写部390へと搬送する。
作像ユニット320は、4つの感光体ドラム(Y、M、C、K)を回転可能に有し、各感光体ドラムに対応する作像要素330をそれぞれ備えるタンデム構造となっている。作像要素330は、各感光体ドラムの周囲にそれぞれ、帯電ローラ、現像器、1次転写ローラ、クリーナーユニット、及び除電器を含む。各感光体ドラムにおいて作像要素330がそれぞれ作動することで、感光体ドラム上の画像が1次転写ローラによって中間転写ベルト383上に転写される。
中間転写ベルト383は、各感光体ドラムと各1次転写ローラとの間のニップに、駆動ローラと従動ローラとに張架されて配置されている。中間転写ベルト383に2次転写されたトナー画像は、中間転写ベルト383が走行することで、転写部390において、2次転写ベルト382上を搬送される用紙等に2次転写される。
トナー画像が転写された用紙等は、2次転写ベルト382の走行により定着部370に搬送される。
定着部370は、用紙等に転写されたトナー画像を、例えばカラー画像として定着させる。
カラー画像が形成された用紙等は、画像形成装置1の外側の排紙トレイへと排出される。以上により、画像形成装置1によって用紙等に画像が形成される。このように、画像形成には、用紙等に画像を印刷する等、物理的に画像を形成する処理が含まれてよい。
なお、反転機構381は、両面印刷等を行う場合に用紙等の表裏を反転する。表面に画像が形成された用紙等は、反転機構381によって表裏面が反転されて、再び2次転写ベルト382へと搬送される。
(画像読み取り装置の構成例)
次に、図2及び図3を用いて、実施形態の画像読み取り装置100の詳細の構成例について説明する。
図2は、実施形態にかかる画像読み取り装置100の構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、画像読み取り装置100は、表面スキャナ111、裏面スキャナ112、画像処理部120,130、メモリ130m、CPU(Central Processing Unit)140、制御回路151、メモリ151m、及び制御CPU152を備える。
表面スキャナ111は、RGB読み取り部111rとNIR読み取り部111nとを備え、原稿の表面を読み取る。
RGB読み取り部111rは、例えば赤色(Red)、緑色(Green)、及び青色(Blue)等の可視光のそれぞれを光源として、原稿の表面から反射される光を図示しない撮像素子でそれぞれ撮像する。
このように、赤色光、緑色光、及び青色光を光源としてそれぞれ撮像された3つの画像を、これ以降、可視画像と呼ぶ。つまり、可視画像として、赤色光を光源とするR版画像と、緑色光を光源とするG版画像と、青色光を光源とするB版画像とが撮像される。
ただし、光源とする可視光は、赤色、緑色、及び青色の光に限定されない。例えば、これらの3色のうち1つ、または2つを任意に選択して光源として用いることもできる。
NIR読み取り部111nは、波長が750nm以上の光である近赤外線(NIR:Near Infra-Red)等の不可視光を光源として、原稿の表面から反射される光を図示しない撮像素子で撮像する。このように、不可視光を光源として撮像された画像を、これ以降、不可視画像と呼ぶ。
ただし、光源とする不可視光は、NIRに限定されない。例えば、可視領域以外の光であって、波長が380nm以下の紫外線等を光源として用いることもできる。
表面スキャナ111は、原稿の表面を読み取ったR版画像、G版画像、及びB版画像のそれぞれの可視画像と、NIR版画像である不可視画像とを読み取りデータとして画像処理部120に出力する。
裏面スキャナ112は、RGB読み取り部112rを備え、原稿の裏面を読み取る。RGB読み取り部112rは、例えば赤色、緑色、及び青色等の可視光のそれぞれを光源として、原稿の裏面から反射される光を図示しない撮像素子でそれぞれ撮像する。裏面スキャナ112は、原稿の裏面を読み取ったR版画像、G版画像、及びB版画像のそれぞれの可視画像を読み取りデータとして画像処理部130に出力する。
第1の画像処理部としての画像処理部120は、1つまたは複数のCPU等から構成され、検知処理部120a、及び出力データ制御部120bを備える。
検知処理部120aは、表面スキャナ111から、R版画像、G版画像、B版画像、及びNIR版画像の4版分の画像の読み取りデータを取得して、これらの画像における原稿のスキューをそれぞれ検知する。原稿のスキュー(Skew)とは、画像内における原稿の傾きのことである。
また、検知処理部120aは、原稿のスキューを検知すると、検知結果を割り込みによりCPU140に通知する。さらに、検知処理部120aは、スキュー検知結果に基づいて、R版画像、G版画像、及びB版画像の3つの可視画像、または、NIR版画像である1つの不可視画像のいずれかを選択してCPU140に出力する。
出力データ制御部120bは、画像処理部130への出力パス制御を行って、可視画像を画像処理部130に出力する。すなわち、出力データ制御部120bは、画像処理部130の読み取りデータパスに対応させて、可視画像をセレクタ129に出力する。
セレクタ129は、画像処理部120に付随して設けられ、画像処理部120からの出力と、裏面スキャナ112からの出力とのいずれかを選択して、原稿の表裏面いずれかの可視画像の読み取りデータを画像処理部130へと出力する。
CPU140は、画像処理部120,130の両方にアクセスし、これらの画像処理部120,130の両方を制御する。CPU140が、画像の処理に特化した画像処理ユニット(IPU:Image Processing Unit)等として構成されていてもよい。
CPU140は、画像処理部120からスキュー検知結果の割り込み通知を受信すると、画像処理部120からスキュー検知結果を取得する。また、CPU140は、取得したスキュー検知結果に基づいて画像処理部130を制御して、画像における原稿のスキュー補正を行わせる。
第2の画像処理部としての画像処理部130は、1つまたは複数のCPU等から構成され、サブ画像処理部131、書き込み部132、読み出し部133、及びサブ画像処理部134を備える。
サブ画像処理部131は、表面スキャナ111及び裏面スキャナ112で読み取った読み取りデータにそれぞれ画像処理を施す。
書き込み部132は、サブ画像処理部131が処理した画像の読み取りデータをメモリ130mに格納する。読み出し部133は、回転リードと呼ばれる方式で、画像を90°または270°回転させて、メモリ130mから読み取りデータを読み出す。その際、読み出し部133は、CPU140の制御にしたがって、スキュー検知結果に基づき画像のスキュー補正を行う。サブ画像処理部134は、読み出された読み取りデータに更に画像処理を施して制御回路151に出力する。
記憶部としてのメモリ130mは、画像処理部130が上記の各種画像処理を行う際に用いる補助記憶装置である。
制御回路151は、例えば大規模集積回路(LSI:Large Scale Integration)として構成されている。制御回路151は、画像処理部130から取得した画像処理後の読み取りデータをメモリ151mに格納する。制御CPU152は制御回路151を制御する。
これらの制御回路151、メモリ151m、及び制御CPU152は、画像形成装置1に内蔵された制御ボードに搭載され、画像形成装置1の全体を制御するメインコントローラとして機能する。メモリ151mに格納された読み取りデータは、ユーザの指示等にしたがって読み出され、例えば印刷装置300によって所定の用紙に印刷される。
以上の構成のうち、例えば表面スキャナ111、裏面スキャナ112、画像処理部130、メモリ130m、制御回路151、メモリ151m、及び制御CPU152は、可視画像に基づきスキュー検知を行う既存の装置構成に相当する。既存の画像読み取り装置は、これらの構成に、例えば画像処理部130を制御するCPUまたはIPUを加えて構成される。
上述のように、実施形態の画像読み取り装置100では、可視画像の画像処理を行う画像処理部130の前段に、可視画像および不可視画像の両方の読み取りデータを処理することが可能な画像処理部120を設けている。これにより、可視画像のみならず、不可視画像を用いた原稿のスキュー検知が可能となる。
ここで、画像処理部120は、画像処理部130による処理が可能な形式で可視画像を画像処理部130に出力することができる。これにより、画像処理部130は、画像処理部120から出力された原稿表面の可視画像と、裏面スキャナ112から出力された原稿裏面の可視画像とを処理することができる。
このように、画像処理部130とは別に、画像処理部120を設けることで、既存の装置構成を利用しつつ、不可視画像の処理機能を画像読み取り装置100に低コストに導入することができる。
なお、画像処理部120が、可視画像に加えて不可視画像を、必要に応じて画像処理部130に出力可能であってもよい。この場合、画像処理部120の出力データ制御部120bが、画像処理部130のデータパスに合わせ、例えば画像処理部130の原稿表面の可視画像を受け取るパスに可視画像を出力し、画像処理部130の原稿裏面の可視画像を受け取るパスに不可視画像を出力してもよい。
また、実施形態の画像読み取り装置100は、画像処理部130を制御するCPUまたはIPUに替えて、画像処理部120,130の両方にアクセス可能なCPU140を備える。
これにより、可視画像および不可視画像から原稿のスキュー検知を行う画像処理部120と、可視画像の画像処理を行う画像処理部130とを別構成としても、CPU140によって、これらを連携させて動作させることが可能となる。
なお、実施形態の画像読み取り装置100において、画像処理部120が取り外し可能な構成であってもよい。あるいは、画像読み取り装置100が、画像処理部120の機能を不使用とすることが可能な切り替えスイッチを有していてもよい。
これにより、画像読み取り装置100を、必要に応じて、専ら可視画像のみを取り扱う画像処理装置として用いることが可能となる。このような構成において、画像処理部120の機能を使用しない場合には、画像処理部130に可視画像に基づくスキュー検知を行わせることができる。あるいは、何らかの理由によりスキュー補正の必要がない場合に、画像処理部120の機能を使用しないこととすることができる。
(画像処理部の構成例)
次に、図3を用いて、実施形態の画像処理部120の詳細の構成例について説明する。図3は、実施形態にかかる画像処理部120の構成の一例を示すブロック図である。図3には、画像処理部120のうち、出力データ制御部120bを除く、検知処理部120aの構成を示している。
図3に示すように、検知処理部120aは、エッジ検出部121r,121n、上辺座標格納バッファ122r,122n、左辺座標格納バッファ123r,123n、検知制御部124、セレクタ部125、スキュー検知部126、検知結果選択部127、及びスキュー検知結果格納部128を備える。
エッジ検出部121rは、表面スキャナ111からR版画像、G版画像、及びB版画像のそれぞれの可視画像を取得し、それぞれの可視画像における原稿の上辺および左辺を検出する。ただし、エッジ検出部121rが検出する2辺は、隣接する2辺であれば、原稿の上辺および左辺でなくともよい。
エッジ検出部121rは、検出した原稿の上辺の座標情報を上辺座標格納バッファ122rに格納する。また、エッジ検出部121rは、検出した原稿の左辺の座標情報を左辺座標格納バッファ123rに格納する。
エッジ検出部121nは、表面スキャナ111からNIR版画像である不可視画像を取得し、不可視画像における原稿の上辺および左辺を検出する。ただし、エッジ検出部121nが検出する2辺は、隣接する2辺であれば、原稿の上辺および左辺でなくともよい。
エッジ検出部121nは、検出した原稿の上辺の座標情報を上辺座標格納バッファ122nに格納する。また、エッジ検出部121nは、検出した原稿の左辺の座標情報を左辺座標格納バッファ123nに格納する。
エッジ検出部121r,121nは、上辺座標格納バッファ122r,122n、及び左辺座標格納バッファ123r,123nへの座標情報の格納が完了すると、エッジ検出完了信号を検知制御部124に通知する。
検知制御部124は、エッジ検出完了信号を受信すると、スキュー検知起動信号をスキュー検知部126に通知する。また、検知制御部124は、可視画像および不可視画像のいずれかを選択させる選択信号をセレクタ部125に通信する。また、検知制御部124は、スキュー検知部126からスキュー検知完了信号を受信し、それに応じて選択起動信号を検知結果選択部127に通知する。
セレクタ部125は、例えば選択信号がゼロに設定されている場合、上辺座標格納バッファ122r及び左辺座標格納バッファ123rから可視画像における原稿の上辺および左辺の座標情報を読み出して、スキュー検知部126へと出力する。
セレクタ部125は、例えば選択信号が1に設定されている場合、上辺座標格納バッファ122n及び左辺座標格納バッファ123nから不可視画像における原稿の上辺および左辺の座標情報を読み出して、スキュー検知部126へと出力する。
傾き検知部としてのスキュー検知部126は、可視画像の上辺および左辺の座標情報を取得すると、検知制御部124からのスキュー検知起動信号にしたがって、可視画像の上辺および左辺の座標情報に基づき、それぞれの可視画像における原稿のスキューを検知する。また、スキュー検知部126は、可視画像におけるスキュー検知精度を示す検知エラー情報を生成する。
スキュー検知部126は、可視画像におけるスキュー検知結果および検知エラー情報を検知結果選択部127に転送する。また、スキュー検知部126は、可視画像のスキュー検知完了信号を検知制御部124に通知する。
スキュー検知部126は、不可視画像の上辺および左辺の座標情報を取得すると、検知制御部124からのスキュー検知起動信号にしたがって、不可視画像の上辺および左辺の座標情報に基づき、不可視画像における原稿のスキューを検知する。また、スキュー検知部126は、不可視画像におけるスキュー検知精度を示す検知エラー情報を生成する。
スキュー検知部126は、不可視画像におけるスキュー検知結果および検知エラー情報を検知結果選択部127に転送する。また、スキュー検知部126は、不可視画像のスキュー検知完了信号を検知制御部124に通知する。
検知結果選択部127は、可視画像におけるスキュー検知結果および検知エラー情報、並びに不可視画像におけるスキュー検知結果および検知エラー情報を取得すると、検知制御部124からの選択起動信号にしたがって、可視画像におけるスキュー検知結果、または不可視画像におけるスキュー検知結果のいずれかを選択する。
なお、検知制御部124は、可視画像のスキュー検知完了信号と不可視画像のスキュー検知完了信号との双方をスキュー検知部126から受信した後、検知結果選択部127に選択起動信号を通知する。検知結果選択部127は、可視画像の検知エラー情報、及び不可視画像の検知エラー情報を参照し、より高いスキュー検知精度を有するスキュー検知結果を選択する。
検知結果選択部127は、選択した可視画像または不可視画像のスキュー検知結果をスキュー検知結果格納部128に格納する。
スキュー検知結果格納部128は、スキュー検知結果を取得すると、スキュー検知結果の割り込み通知をCPU140に送信する。これにより、CPU140は、スキュー検知結果格納部128に格納された、可視画像および不可視画像のいずれかのスキュー検知結果を取得する。
(表面スキャナによる読み取り動作例)
次に、図4~図7を用いて、実施形態の画像読み取り装置100が備える表面スキャナ111のハードウェア構成および読み取り動作の一例について説明する。
図4は、実施形態にかかる表面スキャナ111のハードウェア構成の一例を示す模式図である。図4に示すように、表面スキャナ111は、本体11、キャリッジC1,C2、レンズユニット23、及び撮像部24を備える。
本体11は、上面にコンタクトガラス12を備え、キャリッジC1,C2、レンズユニット23、及び撮像部24を収容可能に構成されている。コンタクトガラス12の周囲には、枠状の背景部13が設けられている。背景部13は、NIR等の不可視光を吸収する部材により構成されおり、基準白板とも呼ばれることがある。原稿Mは、4辺が枠状の背景部13の一部上面を覆うように、コンタクトガラス12の上面に載置される。
キャリッジC1,C2には、光源21を含む光学系が配置され、互いに等距離を保ちつつA方向に移動可能に構成されている。なお、A方向を副走査方向と呼ぶことがある。
キャリッジC1は、光源21及びミラー22aを有する。光源21は、例えば青色、緑色、及び赤色等の可視光域から、NIR等の不可視光域までの光を照射可能なLED(Light Emitting Diode)等である。このように、光源21は、可視光および不可視光で、コンタクトガラス12に載置された原稿Mを照明する。ミラー22aは、原稿Mに反射されて本体11内へと返ってきた可視光および不可視光をキャリッジC2側に反射させる。
なお、光源21から照射された不可視光の一部は、原稿Mに到達する前に背景部13によって吸収される。また、原稿Mに反射された不可視光の一部は、ミラー22aに到達することなく背景部13によって吸収される。
キャリッジC2は、複数のミラー22b,22cを有する。ミラー22bは、ミラー22aに反射された可視光および不可視光をミラー22c側に反射させる。ミラー22cは、ミラー22bに反射された可視光および不可視光をレンズユニット23側に反射させる。
レンズユニット23は、ミラー22cに反射された可視光および不可視光を撮像部24の撮像素子24Cに結像させる。
撮像部24は、撮像素子24C及び撮像素子24Cが搭載されたセンサ基板24Bを有する。撮像素子24Cは、可視光および不可視光を光源とする原稿の画像をそれぞれ撮像可能なCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等である。センサ基板24Bは、撮像素子24Cの他、図示しない信号処理回路等を備える。
撮像素子24Cには、入射光量を電気信号に変換する画素がマトリクス状に配置されている。各画素には、特定の波長の光のみを透過するカラーフィルタがそれぞれ設けられている。各画素から得られた電気信号は、一定時間ごとに所定の順序で、信号処理回路へと転送される。
これにより、赤色、緑色、及び青色等の可視光を光源21から順次照射して、原稿Mに反射された可視光を撮像素子24Cで撮像することで、R版画像、G版画像、及びB版画像等の可視画像を読み取ることができる。また、NIR等の不可視光を光源21から照射して、原稿Mに反射された不可視光を撮像素子24Cで撮像することで、NIR版画像等の不可視画像を読み取ることができる。
表面スキャナ111が備える上述のRGB読み取り部111rとNIR読み取り部111nとは、共通の構成として、キャリッジC1,C2、レンズユニット23、及び撮像部24をそれぞれ備える。つまり、RGB読み取り部111rとNIR読み取り部111nとは、キャリッジC1,C2、レンズユニット23、及び撮像部24を共有する。RGB読み取り部111r及びNIR読み取り部111nに背景部13等をそれぞれ含めてもよい。
なお、以上のように構成される表面スキャナ111の光学系は縮小光学系とも呼ばれる。ただし、表面スキャナ111が、等倍光学系等の他の光学系を備えていてもよい。等倍光学系は、密着光学系またはCIS(Contact Image Sensor)方式等とも呼ばれる。
また、上述の裏面スキャナ112も、図4に示す表面スキャナ111と同様の構成を有することができる。裏面スキャナ112においては、可視光域から不可視光域までの光のうち、青色、緑色、及び赤色等の可視光を光源21からそれぞれ照射して、コンタクトガラス12に載置された原稿Mを撮像することができる。
図5~図7は、実施形態にかかる表面スキャナ111の読み取り動作の一例を示す模式図である。図5~図7では、表面スキャナ111の光源21からNIR等の不可視光を照射して読み取り動作を行う例を示す。
表面スキャナ111においては、起動時、または原稿Mの読み取りを行っていない待機時等に、待機位置である背景部13の直下位置で、背景部13に向けて光源21から可視光および不可視光等の各波長の光を照射して、背景部13により反射したこれらの光を読み取って、読み取り強度、つまり、ゲインの基準を設定する。
図5~図7に示すように、原稿Mを読み取る際には、キャリッジC1,C2間の距離を保ちつつ、キャリッジC1,C2を副走査方向であるA方向に移動させながら、光源21から不可視光等を照射して、レンズユニット23を介して原稿Mからの反射光を撮像素子24Cに撮像させる。
図5に示すように、キャリッジC1のミラー22aが、背景部13の下方に位置しているときは、光源21から原稿Mに向けて照射された不可視光の一部は、原稿Mに到達することなく背景部13に吸収される。このため、図5の位置においては、ミラー22aには原稿Mからの反射光は入射しない。
図6に示すように、キャリッジC1,C2がA方向に移動するのにしたがって、キャリッジC1のミラー22aが、背景部13とコンタクトガラス12との境界に重なる位置に移動すると、光源21から照射され、原稿Mに反射された不可視光の一部が、ミラー22aに到達する前に背景部13に吸収される。このため、図6の位置においても、ミラー22aには原稿Mからの反射光は入射しない。
図7に示すように、キャリッジC1,C2が更にA方向に移動して、キャリッジC1のミラー22aが、背景部13の直下位置から外れてコンタクトガラス12の下方に移動すると、光源21から照射され、原稿Mに反射された不可視光の一部が、背景部13に阻害されることなくミラー22aに到達する。このため、図7のように、背景部13から外れた位置では、ミラー22aに原稿Mからの反射光が入射し、ミラー22b,22c及びレンズユニット23を介して撮像素子24Cにより撮像される。
以上のように、図5及び図6においては原稿Mからミラー22aへの反射光の入射はなく、図7等においては原稿Mからミラー22aへ反射光が入射する。画像読み取り装置100のエッジ検出部121nは、反射光の入射の有り無しの境界部分を不可視画像における原稿Mのエッジとして検出する。
また、表面スキャナ111及び裏面スキャナ112においては、可視画像の撮像も、図5~図7と同様の動作により行われる。可視画像を撮像する場合には、不可視光に替えて赤色光、緑色光、及び青色光等の可視光をそれぞれ照射するごとにキャリッジC1,C2を移動させて可視画像を撮像する。画像読み取り装置100のエッジ検出部121rは、可視光が原稿Mに当たって背景部13に落ちた原稿Mの影の境界部分を原稿Mのエッジとして検出する。
(画像処理部の動作例)
次に、図8及び図9を用いて、実施形態の画像読み取り装置100が備える画像処理部120のエッジ検出動作およびスキュー検知動作の一例について説明する。
図8は、実施形態にかかる画像処理部120のエッジ検出動作の一例を示す模式図である。図8に示すように、画像処理部120のエッジ検出部121r,121nは、それぞれ可視画像および不可視画像における原稿Mのエッジ検出を行う。なお、ここでは可視画像および不可視画像に写る原稿の像を原稿Mimと表記することとする。
より具体的には、エッジ検出部121rは、例えばR版画像IMrの上半分を処理対象領域ARpとして、この処理対象領域ARp内から、R版画像IMrに写る原稿Mimの上辺および左辺の複数のエッジ点EPu,EPeをそれぞれ検出する。R版画像IMr等の可視画像のうち、どの部分を処理対象領域ARpとするかは、CPU140からのパラメータによる制御で決定される。
ここで、R版画像IMr等の可視画像からエッジ点EPu,EPeを検出する場合、エッジ検出部121rは、背景部13に落ちる原稿Mimの影を検出し、それに基づいて複数のエッジ点EPu,EPeを特定する。
エッジ検出部121rは、R版画像IMrの場合と同様に、G版画像IMg及びB版画像IMbからも、これらに写る原稿Mimの上辺および左辺の複数のエッジ点EPu,EPeをそれぞれ検出する。
エッジ検出部121rは、以上のように検出したR版画像IMr、G版画像IMg、及びB版画像IMb等のそれぞれの可視画像に写る原稿Mimの複数のエッジ点EPu,EPeの座標情報を、上辺座標格納バッファ122r及び左辺座標格納バッファ123rにそれぞれ格納する。
一方、エッジ検出部121nは、例えばNIR版画像IMnの上半分を処理対象領域ARpとして、この処理対象領域ARp内から、NIR版画像IMnに写る原稿Mimの上辺および左辺の複数のエッジ点EPu,EPeをそれぞれ検出する。NIR版画像IMn等の不可視画像のうち、どの部分を処理対象領域ARpとするかもまた、CPU140からのパラメータによる制御で決定される。
ここで、NIR版画像IMn等の不可視画像においては、背景部13が配置された領域からの反射光の入射が無いことから、背景部13と原稿Mimとの境界部分をNIR版画像IMn上で判別することができる。したがって、不可視画像からエッジ点EPu,EPeを検出する場合、エッジ検出部121nは、背景部13と原稿Mimとの境界部分を検出し、それに基づいて複数のエッジ点EPu,EPeを特定する。
エッジ検出部121nは、以上のように検出したNIR版画像IMn等の不可視画像における原稿Mimの複数のエッジ点EPu,EPeの座標情報を、上辺座標格納バッファ122n及び左辺座標格納バッファ123nにそれぞれ格納する。
以上のような、エッジ検出部121rによる可視画像からの原稿Mimのエッジ検出と、エッジ検出部121nによる不可視画像からの原稿Mimのエッジ検出とは、例えば並列処理により並行して行われる。
図9は、実施形態にかかる画像処理部120のスキュー検知動作の一例を示す模式図である。
図9に示すように、画像処理部120のスキュー検知部126は、エッジ検出部121r,121nによりそれぞれ検出された複数のエッジ点EPu,EPeの座標情報に基づいて、可視画像および不可視画像における原稿Mimのスキュー検知を行う。
より具体的には、スキュー検知部126は、例えばR版画像IMrから検出された原稿Mimの複数のエッジ点EPu,EPeの座標情報に基づいて、原稿Mimの上辺EGuと左辺EGeとの交点の座標を原稿Mimの原点座標OPとして算出する。また、スキュー検知部126は、原稿Mimの上辺EGuの水平方向に対する傾き角度θを算出する。
スキュー検知部126は、これらの原点座標OP及び傾き角度θをR版画像IMrにおける原稿Mimのスキュー検知結果として検知結果選択部127に出力する。また、スキュー検知部126は、スキュー検知の際の検知精度を示す検知エラー情報を算出し、スキュー検知結果とともに検知結果選択部127に出力する。
ここで、スキュー検知部126は、CPU140からのパラメータによる制御で、各種閾値の設定にしたがってスキュー検知を行う。スキュー検知部126は、各種閾値に対するスキュー検知の演算値等を比較して、スキュー検知の検知精度を示す検知エラー情報を算出する。
スキュー検知部126は、R版画像IMrの場合と同様に、G版画像IMg及びB版画像IMbからも、これらに写る原稿Mimのスキュー検知を行い、スキュー検知結果および検知エラー情報を算出して検知結果選択部127に出力する。
一方、スキュー検知部126は、例えばNIR版画像IMnから検出された原稿Mimの複数のエッジ点EPu,EPeの座標情報に基づいて、原稿Mimの上辺EGuと左辺EGeとの交点の座標を原稿Mimの原点座標OPとして算出する。
また、スキュー検知部126は、CPU140からのパラメータによる制御で設定される各種閾値に対するスキュー検知の演算値等を比較して、スキュー検知の検知精度を示す検知エラー情報を算出する。
スキュー検知部126は、NIR版画像IMn等の不可視画像から算出したスキュー検知結果および検知エラー情報を検知結果選択部127に出力する。
スキュー検知部126は、以上のような可視画像における原稿Mimのスキュー検知と不可視画像における原稿Mimのスキュー検知とを、例えば直列処理により順次実行する。可視画像と不可視画像とにおける原稿Mimのスキュー検知の処理順は任意である。
上述のように、画像処理部120の検知制御部124は、任意の順序で可視画像または不可視画像を示す選択起動信号をセレクタ部125に通知し、スキュー検知部126は、セレクタ部125からの出力順にしたがって、可視画像および不可視画像を順次処理する。また、スキュー検知部126は、可視画像および不可視画像の処理がそれぞれ終了するごとに、スキュー検知完了信号を検知制御部124に通知する。
検知制御部124は、2回のスキュー検知完了信号の受信を待って、選択起動信号を検知結果選択部127に通知する。検知結果選択部127は、スキュー検知部126から取得した可視画像の検知エラー情報と、不可視画像の検知エラー情報とに基づいて、可視画像のスキュー検知結果または不可視画像のスキュー検知結果のいずれかを選択してCPU140に出力させる。
ここで、スキュー検知の検知精度は原稿Mの紙質または紙種等によって異なり得る。例えば赤色光、緑色光、及び青色光等の可視光を不可視光より反射しやすい紙質または紙種の原稿Mもあれば、NIR等の不可視光を可視光より反射しやすい紙質または紙種の原稿Mもある。また、可視画像におけるスキュー検知では、原稿Mの紙質または紙種等によって背景部13に落ちる影のでき方が安定せず、スキュー検知の検知精度が低下してしまう場合もある。
検知制御部124は、スキュー検知部126から取得した可視画像の検知エラー情報と、不可視画像の検知エラー情報とを比較して、スキュー検知の検知精度がより高い方を選択する。
(読み出し部の動作例)
次に、図10を用いて、実施形態の画像読み取り装置100が備える画像処理部130の読み出し動作およびスキュー補正動作の一例について説明する。
図10は、実施形態にかかる画像処理部130の読み出し動作の一例を示す模式図である。図10に示すように、画像処理部130の読み出し部133は、画像処理部130のサブ画像処理部131が処理し、書き込み部132がメモリ130mに格納した読み取りデータを、スキュー補正を行いながら読み出す。
より具体的には、読み出し部133は、読み取りデータを90°または270°回転させたアドレスで読み出す回転リード方式を採る。
R版画像、G版画像、及びB版画像等の可視画像の読み取りデータは、書き込み部132によって、例えば可視画像を複数ブロックに分割し、それぞれのブロックにアドレスを付与してメモリ130mに格納される。読み出し部133は、例えば可視画像の左辺側を先頭ラインとして、可視画像の縦列を構成する複数列のブロックのうち幾つかのフロックを示す複数アドレスを、可視画像の左辺側から1列目、2列目、3列目、というように読み出して横向きに配列し直す。
このとき、CPU140は、メモリ130mの読み出しアドレスを制御することで、スキュー補正されたアドレス順に、読み出し部133に読み取りデータを読み出させる。具体的には、CPU140は、可視画像の縦列を構成する複数列のブロックについて、読み出しアドレスの切り替えポイントSPを設ける。
読み出し部133は、可視画像の左辺側の1列目を構成する幾つかのブロックのアドレスを読み出して横向きに再配列した後、CPU140により指定される切り替えポイントSPで、可視画像の左辺側の2列目を構成するブロックのアドレスに切り替えて、2列目を構成する幾つかのブロックのアドレスを読み出して横向きに再配列する。次の切り替えポイントSPに到達すると、読み出し部133は、可視画像の左辺側の3列目を構成するブロックのアドレスに切り替えて、3列目を構成する幾つかのブロックのアドレスを読み出して横向きに再配列する。
このように、1列目の途中のブロックのアドレスまで読み出した後、2列目に遷移して2列目の途中のブロックのアドレスまで読み出し、更に3列目に遷移して3列目の途中のブロックのアドレスまで読み出し、それぞれ横向きに配列し直すということを繰り返すことで、スキュー補正を行いつつ、可視画像を90°または270°回転させて読み出すことができる。
(各部の時系列の動作例)
次に、図11を用いて、画像処理部120,130の各部の動作を時系列で説明する。図11は、実施形態にかかる画像読み取り装置100の各部の動作順を時系列で示す図である。
図11(a)に示すように、まずは、画像処理部120のエッジ検出部121r,121nが、可視画像および不可視画像における原稿の上辺および左辺のエッジ検出をそれぞれ行う。エッジ検出部121r,121nによるこれらの処理は並行して行われる。
図11(b)(c)に示すように、エッジ検出部121r,121nによるエッジ検出処理が終了すると、スキュー検知部126が、可視画像における原稿のスキュー検知、及び不可視画像における原稿のスキュー検知を順次行う。可視画像と不可視画像とにおけるスキュー検知の処理順は任意である。
図11(d)に示すように、スキュー検知部126が可視画像と不可視画像とにおけるスキュー検知の両方の処理を終えると、画像処理部120は、CPU140にスキュー検知結果の割り込み通知を行う。
図11(e)に示すように、画像処理部130の書き込み部132は、出力データ制御部120bから可視画像の読み取りデータを取得し、メモリ130mへの書き込みを開始する。
出力データ制御部120bは、表面スキャナ111から受け取った原稿表面の可視画像に所定の画像処理が施されると、エッジ検出部121r,121n及びスキュー検知部126等を有する検知処理部120aの処理とは独立して、画像処理が施された可視画像を画像処理部130へと転送する。
このため、画像処理部130の書き込み部132は、画像処理部120のエッジ検出部121r,121nがエッジ検出処理を開始するのに若干遅れるタイミングで、スキュー検知部126によるスキュー検知の終了を待たずに、読み取りデータのメモリ130mへの書き込みを開始することが可能である。
一方で、書き込み部132によるメモリ130mへの書き込み速度は、表面スキャナ111から画像処理部120への読み取りデータの転送速度に依存する。すなわち、表面スキャナ111は、原稿の一部分ずつを順次読み取って、読み取りが終了した領域の読み取りデータから順次、画像処理部120へと転送する。このため、画像処理部130の書き込み速度を高めることには制約が生じる。
図11(f)に示すように、画像処理部130の読み出し部133は、スキュー検知結果の割り込み通知を受信したCPU140の制御にしたがって、スキュー検知部126によるスキュー検知処理の終了後、メモリ130mに格納されている読み取りデータの読み出しを開始する。
このとき、読み出し部133は、CPU140の制御にしたがって、スキュー補正を行いつつ読み取りデータの読み出しを行う。読み出し部133による読み取りデータの読み出し開始のタイミングが、スキュー検知部126によるスキュー検知処理の終了後となるのはこのためである。
また、画像処理部120は、例えばスキュー検知部126を1つしか備えておらず、スキュー検知部126による可視画像および不可視画像のスキュー検知は直列処理となる。このため、例えばスキュー検知部を複数設け、可視画像および不可視画像のスキュー検知を並列処理で行う場合よりも、スキュー検知の割り込み通知、及びそれを受けての読み出し部133の読み出し開始のタイミングが遅れる傾向にある。
しかしながら、書き込み部132の書き込み速度の向上に制約があるのに対し、読み出し部133による読み出し速度は、画像処理部130の内部動作のクロック周波数、及び画像処理部130とメモリ130mとの間の動作クロック周波数に依存するのみである。したがって、読み出し部133による読み出し速度は、これらのクロック周波数によって容易に調整可能であり、例えば書き込み部132による書き込み速度より早めることが可能である。
このため、実施形態の画像処理部130においては、書き込み部132によるメモリ130mへの読み取りデータの書き込みと、読み出し部133によるメモリ130mからの読み取りデータの読み出しとが略同時に完了するよう、読み出し部133の読み出し速度が調整されている。
これにより、スキュー検知部126によるスキュー検知の完了タイミング、及び読み出し部133による読み取りデータの読み出し開始のタイミングが遅れても、画像読み取り装置100の全体のパフォーマンスに影響が生じるのを抑制することができる。つまり、画像読み取り装置100のパフォーマンス低下を抑制しつつ、スキュー検知部126の個数を削減して回路の規模増大を抑制することができる。
(画像読み取り装置の画像処理例)
次に、図12~図14を用いて、実施形態の画像読み取り装置100による画像処理の例について説明する。
図12は、実施形態にかかる画像処理部120による画像処理の手順の一例を示すフロー図である。
図12に示すように、画像処理部120には、CPU140によりスキュー検知に関わるパラメータ及び閾値等が設定される(ステップS101)。パラメータには、例えば画像処理部120によるスキュー検知機能の使用または不使用の切り替えパラメータ等がある。閾値には、例えばスキュー検知の検知精度を査定して検知エラー情報の算出に用いられる各種閾値がある。
表面スキャナ111に原稿がセットされて読み取りが開始されると、読み取りデータが順次、画像処理部120に転送される(ステップS102)。画像処理部120では、エッジ検出部121rが、可視画像における原稿の上辺および左辺のエッジ検出を行う(ステップS103)。また、エッジ検出部121nが、不可視画像における原稿の上辺および左辺のエッジ検出を行う(ステップS104)。ステップS103,S104の処理は、エッジ検出部121rとエッジ検出部121nとによって並列で行われる。
画像処理部120の検知制御部124は、ステップS103,S104の処理が終了したか否かを判定する(ステップS105)。ステップS103,S104の処理が終了していなければ(ステップS105:No)、検知制御部124は、エッジ検出部121r,121nによるエッジ検出処理を継続させる(ステップS103,S104)。
ステップS103,S104の処理が終了していた場合(ステップS105:Yes)、画像処理部120のスキュー検知部126は、検知制御部124からスキュー検知起動信号を受信し、それにしたがって、例えばR版画像、G版画像、及びB版画像等の可視画像における原稿のスキュー検知を行う(ステップS106)。また、スキュー検知部126は、例えばNIR版画像等の不可視画像における原稿のスキュー検知を行う(ステップS107)。ただし、これらの処理順は入れ替え可能である。
検知制御部124は、ステップS106,S107の処理が終了したか否かを判定する(ステップS108)。ステップS106,S107の処理が終了していなければ(ステップS108:No)、検知制御部124は、スキュー検知部126によるスキュー検知処理を継続させる(ステップS106,S107)。
ステップS106,S107の処理が終了していた場合(ステップS108:Yes)、画像処理部120の検知結果選択部127は、検知制御部124から選択起動信号を受信し、それにしたがって、スキュー検知部126が算出した可視画像の検知エラー情報と不可視画像の検知エラー情報とを比較して、検知精度がより高いほうのスキュー検知結果を選択する(ステップS109)。
また、検知結果選択部127は、選択したスキュー検知結果をスキュー検知結果格納部128に格納する(ステップS110)。画像処理部120は、CPU140にスキュー検知結果の割り込み通知を行う(ステップS111)。
一方、出力データ制御部120bは、少なくともスキュー検知部126によるスキュー検知処理と並行して、所定の画像処理を施した可視画像を後段の画像処理部130へと出力する。
以上により、画像処理部120による画像処理が終了する。上記処理により、画像処理部120における画像処理から画像処理部130における画像処理へとスムースに移行することができる。
図13は、実施形態にかかる画像処理部130による画像処理の手順の一例を示すフロー図である。
図13に示すように、画像処理部130のサブ画像処理部131は、表面スキャナ111が読み取って、画像処理部120の出力データ制御部120bから転送された原稿表面の可視画像の画像処理を行う(ステップS201)。裏面スキャナ112が原稿裏面の可視画像を読み取っていたときは、この可視画像を裏面スキャナ112から直接受け取って、同じく画像処理を行う。
画像処理部130の書き込み部132は、可視画像を複数のブロックに分割し、各ブロックにアドレスを付してメモリ130mに書き込む(ステップS202)。
ここで、CPU140は、画像処理部120によるスキュー検知結果が存在し、スキュー補正を行うか否かを判定する(ステップS203)。画像処理部120がスキュー検知結果を算出しており、スキュー補正を行う場合は(ステップS203:Yes)、CPU140による読み出しアドレスの制御にしたがって、読み出し部133が、指定されたアドレス順に各ブロックをメモリ130mから読み出す。これにより、読み取りデータがスキュー補正をされつつ、回転リードによりメモリ130mから読み出される(ステップS204)。
画像処理部120のスキュー検知がスキップされており、スキュー補正を行わない場合は(ステップS203:No)、読み出し部133は、CPU140による読み出しアドレスの制御にしたがって、スキュー補正を行うことなく通常の回転リードを行う(ステップS205)。ただし、必要に応じて、画像処理部130が可視画像からスキュー検知を行って、その結果を読み出し部133による読み取りデータの読み出しに反映させてもよい。
サブ画像処理部134は、メモリ130mから読み出された読み取りデータの画像処理を行って(ステップS206)、制御回路151へと出力する(ステップS207)。
以上により、画像処理部130による画像処理が終了する。制御回路151へと出力された読み取りデータはメモリ151mに格納され、その後、読み出されて印刷装置300等による画像形成に用いられる。
図14は、実施形態にかかるCPU140による画像処理部120,130の制御の手順の一例を示すフロー図である。
図14に示すように、CPU140は、表面スキャナ111等の動作開始前に、予めスキュー検知に関わるパラメータ及び閾値の設定を画像処理部120に対して行う(ステップS301)。表面スキャナ111等が原稿の読み取りを開始すると、CPU140は、画像処理部120への読み取りデータの転送制御を行う(ステップS302)。
CPU140は、画像処理部120からのスキュー検知結果の割り込みが発生したか否かを判定する(ステップS303)。スキュー検知結果の割り込みが発生していなければ(ステップS303:No)、CPU140は、表面スキャナ111から画像処理部120へのデータ転送を継続させる(ステップS302)。
スキュー検知結果の割り込み通知を受信すると(ステップS303:Yes)、CPU140は、画像処理部120のスキュー検知結果格納部128からスキュー検知結果を読み出し、それを保持する(ステップS304)。
また、CPU140は、スキュー検知結果に応じた読み出しアドレスの制御を行って、画像処理部130の読み出し部133に、スキュー補正を行いつつ回転リードによる読み出し処理を行わせる(ステップS305)。
CPU140は、画像処理部130からの読み出し完了の割り込みが発生したか否かを判定する(ステップS306)。読み出し完了の割り込みが発生していなければ(ステップS306:No)、CPU140は、読み出し完了の割り込みを通知されるまで(ステップS306:Yes)、スキュー検知結果に基づく読み出しを読み出し部133に継続させる(ステップS305)。
以上により、CPU140による画像処理部120,130の制御処理が終了する。
(概括)
スキャナで読み取ったデータのスキューを検知してエレキ的に補正する技術がある。これまで、スキュー補正技術では、RBGの3版でデータを読み取って、原稿と背景部との境界にできる影を画像処理により検出してスキュー検知を行っていた。しかし、この手法では、紙種等の要因によってスキュー検知精度に課題があった。
そこで、NIRまたは紫外光等のRBGとは異なる波長の光を含めた4版で画像処理を行う手法がある。例えば特許文献1には、複数の異なる波長の光を用いて画像を取得し、傾いた状態で画像に写り込んだ原稿のスキュー補正を行う構成が開示されている。
しかしながら、特許文献1には、上記の処理を実現させるハードウェア構成の仕組みは明示されていない。例えば、特許文献1の技術を既存のRBGの3版での処理を行う構成に適用し、NIR等の異なる波長の処理を可能にするためには、既存構成の大幅変更が必要となり、非常に大きな工数とコストとがかかってしまう。
このように、NIR技術を用いて低コストでスキュー検知精度を向上させることには課題がある。また、NIRを加えた4版で画像処理を行うには、原稿原点座標および傾き角度等の算出のための演算処理を多用しており、回路の規模が大きくなってしまうという課題もある。
実施形態の画像読み取り装置100によれば、画像処理部120は、可視画像における原稿の傾きを検知した検知結果を算出し、不可視画像における前記原稿の傾きを検知した検知結果を算出する。
このように、通常の画像処理を行う画像処理部130とは別に、スキュー検知を行う画像処理部120を設けることで、例えば既存の画像読み取り装置の構成を活かしつつ、可視画像に加えて不可視画像に基づくスキュー検知が可能な画像読み取り装置100を構築することができる。したがって、コスト及び工数を抑えつつ可視光と不可視光とに基づく原稿の角度補正を高精度に行うことができる。
実施形態の画像読み取り装置100によれば、スキュー検知部126は、可視画像におけるスキュー検知結果および検知エラー情報の算出処理と、不可視画像におけるスキュー検知結果および検知エラー情報の算出処理とを逐次的に実行する。これにより、可視画像のスキュー検知を行うスキュー検知部と、不可視画像のスキュー検知を行うスキュー検知部とを並列で設ける必要が無く、回路の規模が増大してしまうことを抑制することができる。
実施形態の画像読み取り装置100によれば、画像処理部130においては、読み取りデータの読み出し速度が、読み取りデータの書き込み速度より速くなるように内部動作のクロック周波数が設定されている。
これにより、例えば書き込み部132による読み取りデータの書き込み完了と、読み出し部133による読み取りデータの読み出し完了とを略同じタイミングに合わせることができる。したがって、例えばスキュー検知部126を1つのみ設け、可視画像と不可視画像とのスキュー検知処理を逐次で行わせても、画像読み取り装置100全体のパフォーマンスが低下してしまうことを抑制することができる。
実施形態の画像読み取り装置100によれば、画像処理部120,130を制御するCPU140を更に備える。これにより、画像処理部120,130を連携させて動作させることが可能となる。
実施形態の画像読み取り装置100によれば、読み出し部133は、CPU140がスキュー検知結果の割り込み信号を受信すると読み取りデータの読み出しを開始する。これにより、CPU140が、スキュー検知結果に基づいてメモリ130mからの読み出しアドレスを制御して、可視画像における原稿の傾きを補正しつつ、読み出し部133により読み取りデータを読み出させることができる。
以上、実施形態について説明したが、その各部の具体的な構成、処理の内容等は、実施形態で説明したものに限るものではない。
1 画像形成装置
11 本体
12 コンタクトガラス
13 背景部
21 光源
22a~22c ミラー
23 レンズユニット
24 撮像部
24B センサ基板
24C 撮像素子
100 画像読み取り装置
111 表面スキャナ
112 裏面スキャナ
120,130 画像処理部
120a 検知処理部
120b 出力データ制御部
121n,121r エッジ検出部
122n,122r 上辺座標格納バッファ
123n,123r 左辺座標格納バッファ
124 検知制御部
125 セレクタ部
126 スキュー検知部
127 検知結果選択部
128 スキュー検知結果格納部
129 セレクタ
130m メモリ
131,134 サブ画像処理部
132 書き込み部
133 読み出し部
140 CPU
151 制御回路
151m メモリ
152 制御CPU
特開2020-53931号公報

Claims (5)

  1. 原稿に可視光および不可視光をそれぞれ照射する光源と、
    前記原稿によって反射した前記可視光および前記不可視光に対して前記原稿の背後に配置され、前記不可視光を吸収する背景部と、
    前記原稿によって反射した前記可視光および前記不可視光をそれぞれ受光して、前記可視光を光源とする前記原稿の可視画像と、前記不可視光を光源とする前記原稿の不可視画像とを撮像して読み取りデータを生成する撮像部と、
    前記可視画像および前記不可視画像を処理する第1の画像処理部と、を備え、
    前記第1の画像処理部は、
    前記可視画像における前記原稿の前記背景部に落ちた陰に基づいて、前記可視画像における前記原稿と前記背景部との境界部分の複数の第1の座標を検出する第1のエッジ検出部と、
    前記不可視画像における前記原稿および前記背景部からの光の入射の有無に基づいて、前記不可視画像における前記原稿と前記背景部との境界部分の複数の第2の座標を検出する第2のエッジ検出部と、
    前記複数の第1の座標に基づいて前記可視画像における前記原稿の傾きを検知した第1の検知結果と、前記可視画像における前記原稿の傾き検知精度を示す第1の検知エラー情報とを算出し、前記複数の第2の座標に基づいて前記不可視画像における前記原稿の傾きを検知した第2の検知結果と、前記不可視画像における前記原稿の傾き検知精度を示す第2の検知エラー情報とを算出する傾き検知部と、
    前記第1及び第2の検知エラー情報に基づいて前記可視画像および前記不可視画像におけるいずれかの検知結果を選択する検知結果選択部と、を有し、
    前記傾き検知部は、
    前記第1の検知結果および前記第1の検知エラー情報の算出処理と、前記第2の検知結果および前記第2の検知エラー情報の算出処理とを逐次的に実行する、
    画像処理装置。
  2. 前記可視画像を処理する第2の画像処理部を更に備え、
    前記第2の画像処理部は、
    前記可視画像の前記読み取りデータを記憶部に書き込む書き込み部と、
    選択された前記検知結果に基づいて、前記可視画像における前記原稿の傾きを補正しつつ、前記読み取りデータを前記記憶部から読み出す読み出し部と、を有し、
    前記読み取りデータの読み出し速度が、前記読み取りデータの書き込み速度より速くなるように内部動作のクロック周波数が設定されている、
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第1及び第2の画像処理部を制御する制御部を更に備え、
    前記制御部は、
    選択された前記検知結果を前記第1の画像処理部から取得し、
    選択された前記検知結果に基づいて、前記記憶部からの読み出しアドレスを制御して、前記可視画像における前記原稿の傾きを補正しつつ、前記読み出し部により前記読み取りデータを読み出させる、
    請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記第1の画像処理部は、
    前記第1及び前記第2の検知結果の算出が終了すると、前記制御部に割り込み信号を出力し、
    前記読み出し部は、
    前記制御部が前記割り込み信号を受信すると、前記読み取りデータの読み出しを開始する、
    請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記傾き検知部は、
    前記複数の第1の座標に基づいて前記可視画像における前記原稿の隣り合う2辺の交点座標、及び前記可視画像における前記原稿の傾き角度を前記第1の検知結果として算出し、
    前記複数の第2の座標に基づいて前記不可視画像における前記原稿の隣り合う2辺の交点座標、及び前記不可視画像における前記原稿の傾き角度を第2の検知結果として算出する、
    請求項1に記載の画像処理装置。
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