JP4886587B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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本発明は、原稿を光学的に読み取って得られる原稿データを処理する画像処理装置に関する。
近年、省スペース化を指向して、コピー機能、ファクシミリ通信機能、及びネットワーク通信機能を一台で兼ね備えたネットワーク複合機の普及が進んでいる。
ネットワーク複合機のいくつかの機種は、原稿をスキャナにより読み取ることによって得られる原稿データを処理する画像処理装置を備えている。
画像処理装置により処理された画像データは、例えば当該ネットワーク複合機が備えるプリンタにより印刷される。
このように原稿データを印刷等により出力する場合、オリジナルの原稿上の色を正確にかつ安定して再現させるための調整、すなわちカラーキャリブレーション(以下、単に「キャリブレーション」ともいう。)を行うことが必要である。
そこで、キャリブレーションに関する技術も開示されている(例えば、特許文献1参照)。
この技術によれば、原稿データの入力装置と出力装置とで用いられる色空間の差を埋める第1色変換工程と、出力装置の特性に応じてさらにデータを変換する第2色変換工程とにより好適なキャリブレーションを行うことができる。
特開2007−37117号公報
このようなキャリブレーションは、例えば、紙媒体である原稿を読み取って印刷または画像表示する場合、原稿を読み取る装置においても、印刷または画像表示する装置においても、それぞれの装置の読み取りまたは出力特性を補正するために行われることが望ましい。
そこで、例えば、ネットワーク複合機については、ネットワーク複合機が備えるスキャナのキャリブレーションが行われた後に出荷されている。
しかし、スキャナの使用回数を重ねるとCCD等の構成部品の特性が変化することもあり、工場出荷後においてもスキャナのキャリブレーションは必要である。
そのため、キャリブレーションを行うための標準となる数種類のカラーチャート(白黒のものも含む、以下「キャリブレーションチャート」という。)が一般に流通している。
具体的には、このように一般に流通しているキャリブレーションチャートとして、CMYK(Cyan−Magenta−Yellow−Black)色空間用のCMYチャート、RGB(Red−Green−Blue)色空間用のRGBチャート、及び多値画像用のK(Black)チャートの3種類がある。
ここで、このようなスキャナのキャリブレーションを行う場合、より多くのサンプル数を得るために、例えば、上記3種類のキャリブレーションチャートの全てをスキャナに読み取らせることになる。
そのため、例えばネットワーク複合機の操作者は、スキャナのキャリブレーションを行う場合、どの種類のキャリブレーションチャートを読み取らせるかを、ネットワーク複合機に明示的に入力する必要がある。
または、ネットワーク複合機の表示部に表示される指示内容に従い、正しい種類及び順序でキャリブレーションチャートを順次読み取らせる必要がある。
つまり、従来では、複数のキャリブレーションチャートを用いてスキャナのキャリブレーションを行う場合、操作手順に煩雑さが伴っていた。
このような煩雑さを解消するために、1枚のチャートに上記3種類のキャリブレーションチャートに含まれる全てのパッチ画像を集約することも考えられる。これにより、ネットワーク複合機に1枚のキャリブレーションチャートを読み取らせるだけで適切なキャリブレーションを行うことができると考えられるからである。
しかし、このように1枚のチャートにこれら全てのパッチ画像を集約した場合、各パッチのサイズは小さなものとなり、各パッチ画像からの画像値のサンプリングの困難性が増し、またサンプリングにより得られる値の正確性を担保することも難しくなる。
また、上記従来の技術はカラーキャリブレーション自体をより適切に行うための技術であり、上記従来の技術を用いた場合であっても、複数のキャリブレーションチャートを用いてキャリブレーションを行う場合、やはり、操作者には煩雑な操作が求められることになる。
本発明は、上記従来の課題を考慮し、原稿を光学的に読み取る画像処理装置であって、操作者に従来よりも少ない手順でカラーキャリブレーションを行わせる画像処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の画像処理装置は、原稿を光学的に読み取る画像処理装置であって、原稿を光学的に読み取ることによって、原稿データを生成する原稿読み取り手段と、生成された原稿データに基づいて、当該原稿が、カラーキャリブレーションに用いられる複数の種類のキャリブレーションチャートのうちのいずれの種類のキャリブレーションチャートであるかを判別する判別手段と、前記判別手段による判別結果に従って、前記原稿データからカラーキャリブレーションに用いられる複数のパッチ画像をサンプリングすることにより、各パッチ画像の画像値であるサンプリングデータを生成するサンプリング手段と、生成されたサンプリングデータを、前記判別手段で判別された種類に対応づけて保持しておく保存手段と、前記保存手段に保存されたサンプリングデータに従って、カラーキャリブレーションを実行するキャリブレーション手段とを備えることを特徴とする。
この構成によれば、本発明の画像処理装置は、ある種類のキャリブレーションチャートを読み取った場合、当該キャリブレーションチャートから光学的に得られる原稿データに基づいて、自動的に当該種類がいずれの種類であるかを判別することができる。
また、判別結果にしたがって、自動的に適切にカラーキャリブレーションを実行することができる。
つまり、カラーキャリブレーションを実行するに際し、操作者にキャリブレーションチャートの種類を入力させることがなく、また、操作者に、特定の種類及び順番でキャリブレーションチャートをセットさせることがない。
従って、本発明の画像処理装置は、操作上の煩雑さを操作者に与えることなく、操作者に従来よりも少ない手順でカラーキャリブレーションを実行させることができる。
また、前記複数の種類のキャリブレーションチャートには、CMYK色空間、RGB色空間及び多値画像用のキャリブレーションチャートのうちの少なくとも2つが含まれるとしてもよい。
この構成により、標準のキャリブレーションチャートとして一般に流通しているCMYチャート、RGBチャート及びKチャートを使用してカラーキャリブレーションを行うことができる。
また、前記画像処理装置はさらに、前記複数の種類のキャリブレーションチャートのそれぞれについて、サンプリングすべきパッチ画像の位置と許容されるサンプリングデータの範囲とを対応づけて登録したテーブルを備え、前記判別手段は、前記テーブルを参照しながら、前記位置のパッチ画像から得られたサンプリングデータが前記範囲内にあるか否かを判断することで、前記原稿がいずれの種類のキャリブレーションチャートであるかを判別するとしてもよい。
本発明の画像処理装置は、このようなテーブルを使用することで、容易にキャリブレーションチャートの種類判別をすることができる。また、当該テーブルを更新することで、新たな種類のキャリブレーションチャートを種類判別の対象とすることができる。
また、前記画像処理装置はさらに、前記複数の種類のキャリブレーションチャートのそれぞれについて、サンプリングすべきパッチ画像の位置を登録したテーブルを備え、前記サンプリング手段は、前記判別手段によって判別された種類のキャリブレーションチャートに対応する前記テーブルに登録された前記位置に従って、前記パッチ画像をサンプリングするとしてもよい。
この構成により、判別結果に応じたテーブルが選択され、その種類に応じた適切なパッチ画像がサンプリングされる。
また、前記画像処理装置はさらに、前記複数の種類のキャリブレーションチャートのそれぞれについて、サンプリングによって得られた画像値に対して施すべき加工処理を特定する情報である加工処理情報を登録したテーブルを備え、前記サンプリング手段は、前記判別手段によって判別された種類のキャリブレーションチャートに対応する前記テーブルに登録された加工処理情報に従って、前記パッチ画像のサンプリングによって得られた画像値に対して加工処理を施し、当該加工処理によって得られた値を前記サンプリングデータとして生成するとしてもよい。
この構成により、取得された画像値に対し、当該画像値の取得元のキャリブレーションチャートの種類に応じて適切な加工処理が行われる。画像値を適切に加工処理することにより、例えば、カラーキャリブレーションの精度を向上させることができる。
また、前記加工処理には、1つのパッチ画像に対するサンプリングによって得られる複数の画像値に対して、ノイズ成分を除去し、除去後の画像値を平均化する処理が含まれるとしてもよい。
この構成により、各パッチ画像についてより的確なサンプリングデータを得ることができる。
また、前記原稿読み取り手段は、複数の原稿を順次に送り出す自動原稿送り部を有し、前記自動原稿送り部によって送られた複数の原稿を読み取り、前記判別手段、前記サンプリング手段、及び、前記保存手段は、前記原稿読み取り手段によって読み取られた複数の原稿のそれぞれについて、前記判別、前記生成、及び、前記保持をし、前記キャリブレーション手段は、前記原稿読み取り手段によって読み取られた複数の原稿が異なる種類のキャリブレーションチャートであると前記判別手段によって判別された場合に、それら異なる種類のキャリブレーションチャートに対応するカラーキャリブレーションを、操作者による操作を要求することなく、連続的に自動実行するとしてもよい。
この構成により、操作者は、例えば複数種のキャリブレーションチャートをまとめて自動原稿送り部にセットするだけで、これら複数種のキャリブレーションチャートに基づくカラーキャリブレーションが実行されることになる。
つまり、操作者のカラーキャリブレーションに係る操作負担が軽減される。
なお、本発明は、このような画像処理装置として実現できるだけでなく、このような画像処理装置を内蔵するネットワーク複合機として実現することもできる。
また、本発明の画像処理装置が備える特徴的な構成部のそれぞれの動作をステップとする方法として実現することもできる。
さらに、本発明は、コンピュータに上記各ステップを実行させるためのプログラムとして実現することもできる。そのようなプログラムは、CD−ROM等の記録媒体やインターネット等の伝送媒体を介して配信することもできる。
本発明の画像処理装置では、読み取ったキャリブレーションチャートの種類を原稿データに基づいて判別し、当該キャリブレーションチャートから得られるサンプリングデータと、判別された種類とを対応付けて保持することができる。
つまり、判別結果の種類に応じた適切なカラーキャリブレーションを実行することができることはもとより、操作者にキャリブレーションチャートの種類を入力させる等の手間を掛けることなくカラーキャリブレーションを実行することができる。
また、例えば、キャリブレーションチャートの種類を誤って画像処理装置にセットしてしまうといった操作ミスが回避されることになる。
従って、本発明は、操作者に従来よりも少ない手順でカラーキャリブレーションを行わせる画像処理装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
まず、図1〜図3を用いて、本発明の実施の形態の画像処理装置を備えるネットワーク複合機の構成の概要について説明する。
図1は、実施の形態のネットワーク複合機を含む通信システムの構成の一例を示す図である。
この通信システムは、ネットワーク複合機1及び2、端末装置3及び4、PSTN(Public Switched Telephone Networks:公衆電話交換回線網)5、並びにLAN(Local Area Network)6から構成される。
ここで、ネットワーク複合機1は、実施の形態の画像処理装置を備えるネットワーク複合機の一例である。ネットワーク複合機1は、PSTN5を介してネットワーク複合機2と接続され、またLAN6を介して端末装置3及び4と接続される。
ネットワーク複合機1は、スキャナで読み取った原稿を、例えば、PSTN5を介してネットワーク複合機2へファクシミリ送信すること、及び、LAN6を介して端末装置3及び4へ送信することができる。また、内蔵されるプリンタでプリントアウトすることができる。
図2は、ネットワーク複合機1のハードウェア構成を示すブロック図である。
ネットワーク複合機1は、図2に示すようにCPU(Central Processing Unit)10、ROM(Read Only Memory)11、RAM(Random Access Memory)12、モデム13、NCU(Network Control Unit)14、操作パネル15、ディスプレイ16、スキャナ17、プリンタ18、及びLANI/F(LAN インターフェース)19を備える。
CPU10は、ROM11に格納された制御プログラム11aを実行することにより、ネットワーク複合機1の全体を制御する。
CPU10は、特徴的な処理として、スキャナ17に読み取られたキャリブレーションチャートの種別を判別する。具体的な処理内容は、図7等を用いて後述する。
ROM11は、CPU10が実行する制御プログラム11aを保持する読み出し専用メモリである。
RAM12は、CPU10が制御プログラム11aを実行する際に用いられるワークデータ、及びスキャナ17から得られた原稿データ等を保持する読み書き可能なメモリである。
モデム13は、RAM12に保持された原稿データ等をファクシミリ信号に変調して送信し、また外部から受信されたファクシミリ信号をラインデータに復調する。モデム13は、例えばG3規格に準拠したファックスモデムである。
NCU14は、モデム13とPSTN5との接続を制御する網制御装置である。
操作パネル15は、利用者からの操作を受け付けるタッチパネルである。
ディスプレイ16は、利用者への操作ガイドや、ネットワーク複合機1の動作状態を表示する表示装置であり、例えばLCD(Liquit Crystal Display:液晶表示装置)である。
スキャナ17は、画像読み取り装置であり、CPU10の制御下で、CCDを用いて原稿を光学的に読み取ることによって原稿データを生成する。
プリンタ18は、印刷装置であり、CPU10の制御下で、例えばRAM12に保持された原稿データによって表される原稿イメージを印刷出力する。
LANI/F19は、ネットワーク複合機1とLAN6とを接続する通信アダプタであり、CPU10の制御下で、例えばRAM12に保持された画像データを端末装置3等へ送信する。
図3は、スキャナ17の主要部を示す断面図である。図3を用いて、スキャナ17のハードウェア構成について簡略に説明する。
スキャナ17は、フラットベッドスキャン方式及び自動原稿供給方式で原稿を読み取ることができるスキャナであり、読み取り機構部170、原稿載置部180、及び原稿給送部190で構成される。
読み取り機構部170は、コンタクトガラス171、スリットガラス172、フルレートキャリッジ173、ハーフレートキャリッジ178、集光レンズユニット179、CCD175、駆動ベルト176a、駆動ベルト176b、及び移動モータ177を含む。
フルレートキャリッジ173は、内部に光源174及び第1ミラー173aを有し、移動モータ177に駆動される駆動ベルト176aに取り付けられている。これにより、フルレートキャリッジ173は図における左右方向に移動する。
ハーフレートキャリッジ178は、内部に互いに90°の角度をなす第2ミラー178a及び第3ミラー178bを有し、移動モータ177に駆動される駆動ベルト176bに取り付けられている。
なお、駆動ベルト176a及び駆動ベルト176bは、同軸的に軸装されかつ径が2:1の駆動プーリにそれぞれ掛け渡され、同一の移動モータ177により駆動される。
従って、駆動ベルト176aに連結されたフルレートキャリッジ173と、駆動ベルト176bに連結されたハーフレートキャリッジ178とは、移動モータ177の回転駆動により、2:1の速度比で、互いに追従するよう往復動する。
集光レンズユニット179及びCCD175は、読み取り機構部170の筐体に固定されている。
原稿載置部180は、読み取り機構部170に回動開閉可能に取り付けられる。
原稿給送部190は、給送ローラ191、及び給送モータ192を含む。給送ローラ191は、スリットガラス172を経由する原稿の通路を形成し、給送モータ192の動作に応じて、その通路に沿って原稿を移送する。
この構成において、フラットベッドスキャン方式で原稿を読み取る際には、押え蓋として機能する原稿載置部180で原稿をコンタクトガラス171に押圧静止させる。その後、移動モータ177による回転駆動により、読み取り機構部170の筐体内の左側部に待機するフルレートキャリッジ173及びハーフレートキャリッジ178が右方へ移動する。
この移動の間、光源174から照射され原稿により反射された反射光が、第1ミラー173a、第2ミラー178a、及び第3ミラー178bの順で反射し、集光レンズユニット179を経て、CCD175に入光し結像される。
また、この構成において、自動原稿供給方式で原稿を読み取る際には、フルレートキャリッジ173をスリットガラス172下で静止させた後、原稿給送部190が原稿を原稿載置部180から取り込んで前記通路に沿って移送する。
この移送の間、スリットガラス172越しに光源174から照射され原稿に反射された反射光が、第1ミラー173a、第2ミラー178a、及び第3ミラー178bの順で反射し、集光レンズユニット179を経て、CCD175に入光し結像される。
いずれの方式においても、CCD175では、結像した光情報がデジタルの電気信号に変換され出力される。このようにして当該原稿についての原稿データが生成される。
なお、スキャナ17の構成はこのような構成に限られない。例えば、光源とCCDとが設置された1つのキャリッジが原稿下を移動することにより原稿からの反射光をCCDが直接捉える構成であってもよい。
以上が、本実施の形態のネットワーク複合機1の構成の概要である。
次に、図4〜図10を用いて実施の形態の画像処理装置の機能構成及び動作について説明する。
図4は、実施の形態の画像処理装置の特徴的な機能構成を示すブロック図である。つまり、図2に示されるハードウェア構成によって発揮されるネットワーク複合機1の機能のうち、主に実施の形態の画像処理装置に関わる機能の構成を示すブロック図である。
実施の形態の画像処理装置100は、図4に示すように、原稿読み取り部101、原稿データ記憶部102、制御部103を備えている。
原稿読み取り部101は、原稿を光学的に読み取ることによって、原稿データを生成する処理部である。当該処理は、具体的にはCPU10に制御されるスキャナ17により実現される。また、本実施の形態において原稿読み取り部101が読み取るキャリブレーションチャートについては図5を用いて後述する。
また、原稿読み取り部101は、機能的な構成として自動原稿送り部101aを有している。自動原稿送り部101aは複数の原稿を順次に送り出す処理部であり、当該処理は、具体的にはCPU10に制御される原稿給送部190により実現される。
原稿データ記憶部102は、原稿読み取り部101により得られた原稿データを記憶する記憶手段であり、具体的にはRAM12により実現される。
制御部103は、画像処理装置における各種の処理を制御する処理部であり、図4に示すように、判別部104、サンプリング部105、テーブル記憶部106、保存部107、及びキャリブレーション部108を備える。
なお、以下に述べる判別部104、サンプリング部105、及びキャリブレーション部108による各種の処理は、具体的には制御プログラム11aを実行するCPU10等によって実現される。
判別部104は、原稿読み取り部101により生成された原稿データに基づいて、当該原稿が、カラーキャリブレーションに用いられる複数の種類のキャリブレーションチャートのうちのいずれの種類のキャリブレーションチャートであるかを判別する処理部である。
サンプリング部105は、判別部104による判別結果に従って、原稿データからカラーキャリブレーションに用いられる複数のパッチ画像をサンプリングすることによって、各パッチ画像の画像値であるサンプリングデータを生成する処理部である。
テーブル記憶部106は、サンプリングすべきパッチ画像の位置と、そのパッチ画像の画像値としてとるべき値である目標値とが登録されたキャリブレーションテーブルを記憶する記憶手段である。具体的にはRAM12により実現される。また、新たな種類のキャリブレーションチャートを使用しない場合、原則として更新は不要であるため、ROM11により実現されることもある。
キャリブレーションテーブルは図に示すように、CMYチャート用、RGBチャート用、及びKチャート用の3種類が記憶されている。これらテーブルを以下、CMYテーブル、RGBテーブル、及びKテーブルという。
なお、図に示すR、G及びBの各目標値は8bit(0〜255)で表される値である。また目標値の右の“(±15)”等の数値は、判別部104による種類判別の際の許容幅を表す数値である。つまり、目標値と許容幅とにより、キャリブレーションチャートの種類を判別する際のサンプリングデータの許容範囲が示される。
このように、これらキャリブレーションテーブルは、カラーキャリブレーションに用いられるだけでなく、キャリブレーションチャートの種類判別にも用いられる。
なお、各目標値についての許容幅はテーブルに登録されていなくてもよい。例えば、判別部104がR、G及びBの各目標値を中心、上限または下限とする“(±10)”等の許容幅を記憶しておき、その許容幅をR、G及びBの各目標値に適用し、種類判別を行ってもよい。さらに、その許容幅はキャリブレーションチャートの種類、R、G及びBの信号の種類、または、R、G及びBの各値の大きさ等によって異なっていてもよい。
また、目標値は、RGB色空間の座標値で示されるものでなくてもよい。例えば、目標値が、明度指数(L)、知覚色度(A)、および知覚色度(B)の3つの値で色を表現するLAB色空間の座標値、または、輝度信号(Y)と二つの色差信号(CrとCb)とから成るYCC色空間の座標値で示されてもよい。
また、図4において“加工処理”に示される情報は、それぞれのキャリブレーションチャートからサンプリングによって得られた画像値に対して施すべき加工処理を特定する加工処理情報である。
例えば、図4に示す例では、得られた画像値の度数分布(ヒストグラム)において、中央値(メディアン)から所定の範囲に分布する画像値だけを平均化する旨、つまり、ノイズ成分を除去し、除去後の画像値を平均化する旨の指示データがCMYテーブルに登録されている。
このような加工処理は、キャリブレーションチャートの種類ごとに決定され、それぞれのキャリブレーションテーブルに加工処理情報として登録されている。
また、サンプリング部105は、読み取られたキャリブレーションチャートの種類に応じた加工処理を各パッチ画像から得られた画像値に対して施し、これにより得られた値をサンプリングデータとして生成する。
保存部107は、サンプリング部105により生成されたサンプリングデータを、前記判別手段で判別された種類に対応づけて保持しておく記憶手段である。具体的にはRAM12により実現される。
キャリブレーション部108は、保存部107に保存されたサンプリングデータに従って、カラーキャリブレーションを実行する処理部である。
なお、操作者からの画像処理装置100に対する指示等は、例えば操作パネル15によって実現される入力部110から画像処理装置100に入力される。
また、画像処理装置100から出力されるデータは、一旦RAM12に蓄積された後に、出力部111によりプリンタ18、モデム13、または端末装置3及び4の少なくとも1つに転送される。これにより画像処理装置100が読み取った原稿のコピー、ファクシミリ送信、LANI/F19を介して接続される端末装置3または4への送信のうちの少なくとも1つが実行される。
図5は、画像処理装置100が読み取るキャリブレーションチャートの具体例を示す図である。なお図5(A)〜図5(C)において、各パッチ画像内の線が密なほど色が濃く、線が粗なほど色が淡いことを表現している。
図5(A)は、CMYチャートの一例を示す概要図である。
CMYチャートはCMYK色空間用のキャリブレーションチャートであり、CMYKベースの図柄及び写真等が掲載された印刷物である。
図5(A)の右図は、当該点線内の領域の拡大図である。この図に示すように、C、M、Y、及びKのそれぞれをベースとするパッチ画像が列をなして並んでおり、左から右にかけて濃い色になっている。
また、例えば、Cをベースとするパッチ画像のうち最も濃い右端のパッチ画像が、キャリブレーションチャートの種類判別に利用される。
図5(B)は、RGBチャートの一部を示す概要図である。具体的には、図5(A)の点線内の領域に相当するRGBチャートの領域の拡大図である。
RGBチャートはRGB色空間用のキャリブレーションチャートであり、RGBベースの図柄及び写真等が掲載された印刷物である。また、そのレイアウトはCMYチャートとほぼ同じである。
この図に示すように、R、G、B、及びKのそれぞれをベースとするパッチ画像が列をなして並んでおり、CMYチャートと同じく左から右にかけて濃い色になっている。
図5(C)は、Kチャートの一部を示す概要図である。具体的には、図5(A)の点線内の領域に相当するKチャートの領域の拡大図である。
Kチャートは、多値画像用のキャリブレーションチャートであり、黒インクのみが使用された図柄が掲載された印刷物である。
この図に示すように、Kをベースとするパッチ画像が列をなして並んでおり、CMYチャートと同じく左から右にかけて濃い色になっている。
なお、これらキャリブレーションチャートの大きさは、例えばA3サイズである。また、これらキャリブレーションチャートは、図に示す画像処理装置100がカラーキャリブレーションに用いるキャリブレーションチャートの例であり、他の色空間、図柄、及びレイアウトであっても、各パッチ画像と目的値とが対応付けられているものであればよい。
画像処理装置100は、このような各種キャリブレーションチャートを読み取り、その種類を判別し、適切にカラーキャリブレーションを行うことができる。
キャリブレーションチャートを読み取る際のキャリブレーションチャートとスキャナ17との位置関係の一例について図6を用いて説明する。
図6は、キャリブレーションチャートを読み取る際のキャリブレーションチャートとスキャナ17との位置関係の一例を示す図である。
図に示すように、キャリブレーションチャートを、その裏面が上になる状態で、コンタクトガラス171に押圧静止させる。つまり、表面(図柄等の存在する面)がコンタクトガラス171に接した状態である。この状態でコンタクトガラス171越しにCCD175によりキャリブレーションチャートの画像が読み取られる。
また、図6の左右方向と、図3の左右方向とは一致しており、図6に示すように、コンタクトガラス171の左上の隅を基準位置としたXY座標で1つのパッチ画像が特定される。
例えば、1つのパッチ画像のXY方向の長さが例えば100pixelと定められており、パッチ画像の位置を(1120、770)(単位はpixel)とした場合、この座標位置からXY方向の長さ100pixelに収まる矩形の領域が当該パッチ画像の領域である。
なお、スキャナ17は、上述のように、原稿給送部190により実現される機能的な構成として自動原稿送り部101aを有している。そのため、上述の複数のキャリブレーションチャートを自動原稿供給方式で連続して読み取ることもできる。
自動原稿供給方式で連続して読み取る場合も、XY座標により、当該XY座標に対応するパッチ画像を特定することができる。
以上のように構成された画像処理装置100の動作を図7〜図9を用いて説明する。
図7は、実施の形態の画像処理装置100の動作概要を示すフロー図である。
まず、原稿読み取り部101は、キャリブレーションチャートを読み取り(S1)原稿データを生成する。生成された原稿データは原稿データ記憶部102に一時的に記憶される。
判別部104は、原稿データ記憶部102から原稿データを取得し、当該原稿が、カラーキャリブレーションに用いられる複数の種類のキャリブレーションチャートのうちのいずれの種類のキャリブレーションチャートであるかを判別する(S2)。
具体的には、テーブル記憶部106に記憶されているキャリブレーションテーブルを参照しながら、当該原稿データに含まれる所定の位置にあるパッチ画像から得られたサンプリングデータが、キャリブレーションテーブルに示される許容範囲内にあるか否かを判断する。これにより、当該原稿がいずれの種類のキャリブレーションチャートであるかを判別する。
例えば、まず、CMYテーブル(図4参照)に示されるパッチ位置(1120、770)に対応するパッチ画像のRGBの各値が許容範囲内にあるか否かに従って、当該原稿がCMYチャートであるか否かを判別する。
具体的には、判別対象のパッチ画像のRGBの各値がR=0〜10、G=160±15、かつ、B=198±15に収まる値であれば、当該原稿は、CMYチャートであると判別する(S2でCMY)。
この場合、サンプリング部105は、CMYテーブルに登録された各パッチ位置に従って、それぞれのパッチ画像をサンプリングする。さらに、各サンプリングデータを当該種類に対応づけて保存部107に保持させる(S3)。
また、上記判別(S2)で、当該原稿がCMYチャートでないと判別された場合、次に、当該原稿がRGBチャートであるか否かを判別する。
その判別手法は、CMYチャートであるか否かを判別する場合と同様である。すなわち、RGBテーブルに登録されている所定の位置のパッチ画像から得られたサンプリングデータが許容範囲内にあるか否かに従って、当該原稿がRGBチャートであるか否かを判別する。
判別部104により当該原稿がRGBチャートであると判別された場合(S2でRGB)、サンプリング部105は、RGBテーブルに登録された各パッチ位置に従って、それぞれのパッチ画像をサンプリングする。さらに、得られた各サンプリングデータを当該種類に対応づけて保存部107に保持させる(S4)。
また、当該原稿がCMYチャートでもRGBチャートでもないと判別された場合、次に、当該原稿がKチャートであるか否かを判別する。
この判別手法も、CMYチャートであるか否かを判別する場合と同様である。すなわち、Kテーブルに登録されている所定の位置のパッチ画像から得られたサンプリングデータが許容範囲内にあるか否かに従って、当該原稿がKチャートであるか否かを判別する。
判別部104により当該原稿がKチャートであると判別された場合(S2でK)、サンプリング部105は、Kテーブルに登録された各パッチ位置に従って、それぞれのパッチ画像をサンプリングする。さらに、得られた各サンプリングデータを当該種類に対応づけて保存部107に保持させる(S5)。
なお、いずれの場合であっても、サンプリング部105は、サンプリングによって得た画像値に対してそれぞれの種類に応じた加工処理を施し、当該加工処理によって得られた値をサンプリングデータとして保存部107に保持させる。
また、種類判別(S2)を行う際、上記のように3種類について順次判別しなくてもよい。例えば、判別部104は、1つの原稿データからこれら3種類に対応する1箇所以上のパッチ画像のサンプリングデータを取得し、いずれの種類に該当するかを一括して判別してもよい。
なお、判別部104が、判別対象の原稿がこれらキャリブレーションチャートのいずれでもないと判別する場合、キャリブレーションチャートの種類判別に係る動作は終了する。
図8は、サンプリングデータの保存部107での保持態様の例を示す図である。
図8(A)は、キャリブレーションチャートの種類ごとの保持領域にサンプリングデータが保持されている場合を示す保存部107模式図である。
図に示すように、保存部107には、CMY用領域、RGB用領域、及びK用領域が設けられている。
例えば、あるキャリブレーションチャートについてCMYチャートであると判別部104により判別された場合、当該キャリブレーションチャートの各パッチ画像から得られたサンプリングデータは、CMY用領域に保持される。
また、図に示すように、当該サンプリングデータが得られたパッチ位置と、そのパッチ位置に対応する目標値も保持される。
他の種類のキャリブレーションチャートから得られたサンプリングデータについても同様に保持される。すなわち、RGBチャートであると判別されたキャリブレーションチャートから得られたサンプリングデータは、RGB用領域に保持される。また、Kチャートであると判別されたキャリブレーションチャートから得られたサンプリングデータは、K用領域に保持される。
このようにして、各サンプリングデータは、各サンプリングデータの取得元のキャリブレーションチャートの種類と対応付けられて保存部107に保持される。
また、このようにキャリブレーションチャートの種類ごとに保持領域を分けるのではなく、1つ1つのサンプリングデータに、種類を識別するための識別子を付して保持してもよい。
図8(B)は、種類を識別するための識別子がサンプリングデータに付されて保持されている場合の保存部107を示す模式図である。
図に示すように、各サンプリングデータには、種類を示す“CMY”等の識別子が付されている。
例えば、あるキャリブレーションチャートについてCMYチャートであると判別部104により判別された場合、当該キャリブレーションチャートの各パッチ画像から得られたサンプリングデータは、識別子“CMY”が付されて保存部107に保持される。他の種類の場合も同様である。
なお、図8(A)及び図8(B)に示す目標値については、保存部107に保持させなくてもよい。この場合、目標値が必要なときに、パッチ位置に基づいてキャリブレーションテーブルから読み出せばよい。
キャリブレーション部108は、このような態様で保存部107に保持されているサンプリングデータを取得する。
さらに、それぞれのサンプリングデータと、それぞれに対応する目標値との差分に基づき、その後に原稿読み取り部101が読み取る原稿に含まれる様々な色を適正な原稿データに変換するための変換テーブルを生成する。
このように、実施の形態の画像処理装置100は、キャリブレーションチャートを読み取った場合、原稿データに基づいていずれの種類であるかを判別することができる。また、判別された種類と、各パッチ画像から得られたサンプリングデータとを対応付けて保持しておくことができる。
つまり、操作者は、スキャナ17のキャリブレーションを行う場合、キャリブレーションチャートを、その種類を気にすることなくスキャナ17にセットし、カラーキャリブレーションを開始するための所定のボタン等を押すだけである。
つまり、従来のように、キャリブレーションチャートの種類を入力する必要や、装置側からの指示に従って正しい種類のキャリブレーションチャートをセットする必要がない。
また、原稿読み取り部101は、上述のように、機能的な構成として自動原稿送り部101aを有している。これにより、複数のキャリブレーションチャートを連続して読み取ることができる。
そこで、図9を用いて画像処理装置100が、複数のキャリブレーションチャートを読み込み、それぞれの種類を連続して判別する際の動作について説明する。
図9は、実施の形態の画像処理装置100が複数のキャリブレーションチャートの種類を連続して判別する際の動作の流れを示すフロー図である。
自動原稿送り部101aは、原稿給送部190に原稿がセットされている場合(S10でYes)、原稿を原稿読み取り部101へ送る。
原稿読み取り部101は当該原稿を読み取り(S11)、判別部104は、テーブル記憶部106に記憶されている複数種類のキャリブレーションテーブルを参照し、読み取られた原稿がどの種類のキャリブレーションチャートであるかを判別する(S12)。
判別後、そのキャリブレーションチャートの各パッチ画像からそれぞれサンプリングデータを生成し、判別結果に示される種類と対応付けて保存部107に保存させる(S13〜S15)。
この種類判別の際の動作、及び保存部107へのサンプリングデータの格納の際の動作は、図7を用いて説明した各動作(S2〜S5)と同じである。
なお、この種類判別(S12)の際に、原稿読み取り部101により読み取られた原稿が上記3種類のうちのいずれかであると判別されなかった場合、当該原稿は、これら3種類以外のキャリブレーションチャート、またはキャリブレーションチャートではない原稿であることを意味する。その場合、画像処理装置100の動作は、原稿の有無の確認(S10)へ移行する。
その後、原稿給送部190にセットされた原稿がなくなるまで(S10でNo)、種類判別(S12)及び保存部107へのサンプリングデータの格納(S13〜S15)の動作が繰り返される。
また、原稿給送部190にセットされた原稿がなくなり(S10でNo)、かつ、上記3種類のキャリブレーションチャートからのサンプリングデータの取得が完了すると(S16でYes)、キャリブレーションチャートの読み取りに係る動作は終了する。
また、原稿給送部190にセットされた原稿がなくなり(S10でNo)、かつ、上記3種類のキャリブレーションチャートからのサンプリングデータの取得が完了していない場合(S16でNo)、制御部103は、操作者にその旨を警告する。
例えば、Kチャートが原稿読み取り部101に読み取られていない場合、Kチャートをセットするよう操作者に促す警告画面を生成し出力部111に表示させる。
その後、操作者にKチャートがセットされると、Kチャートの読み取り(S11)、判別(S12でK)、サンプリングデータの保存(S15)が実行される。
キャリブレーション部108は、原稿読み取り部101によって読み取られた、それら互いに異なる種類のキャリブレーションチャートに対応するカラーキャリブレーションを、操作者による操作を要求することなく、連続的に自動実行する。
このように、本実施の形態の画像処理装置100は、複数のキャリブレーションチャートを順次読み取り、その種類を判別することができる。
つまり、操作者は、複数のキャリブレーションチャートを、その順番を気にすることなく原稿給送部190にセットし、カラーキャリブレーションを開始するための所定のボタン等を押すだけであり、非常に利便性が高いと言える。
なお、図7及び図9を用いて説明したように、判別部104は、キャリブレーションテーブルを参照することで、原稿読み取り部101に読み取られたキャリブレーションチャートの種類を判別するとした。
しかし、判別部104は、キャリブレーションテーブルとは別の、種類判別にのみ用いるテーブルを参照して、キャリブレーションチャートの種類を判別してもよい。
図10は、キャリブレーションチャートの種類を判別するための判別テーブルの一例を示す図である。
図10に示すように、判別テーブルは、キャリブレーションチャートの種類を示す情報と、種類判別に用いるべきパッチ画像の位置及びサンプリングデータの許容範囲とが対応付けられたテーブルである。
つまり、CMY、RGB及びKの3種類のキャリブレーションテーブルの中から、種類判別に用いるべきパッチ画像の位置を示す情報と、そのパッチ画像から得られるサンプリングデータの許容範囲とを抜き出してまとめたテーブルである。
また、判別テーブルは、例えば、3種類のキャリブレーションチャートとともにテーブル記憶部106に記憶される。
判別部104は、このように種類判別に用いる情報が一つにまとめられた判別テーブルを参照することで、効率よく種類判別を行うことができる。
なお、図4及び図10に示すパッチ位置及び許容範囲のそれぞれは例示であり、各図及びその説明に示す内容に限定されるものではない。
つまり、あるパッチ画像から得られたサンプリングデータに基づいて、そのパッチ画像を含むキャリブレーションチャートの種類を判別できるのであれば、その許容範囲はどのような範囲でもよい。理論値や経験則等から最適な範囲を適宜決定すればよい。
本発明は、原稿を光学的に読み取る画像処理装置であって、操作者に操作上の負担をかけることなく、複数のキャリブレーションチャートを用いてカラーキャリブレーションを行うことができる画像処理装置である。従って、ネットワーク複合機、ファクシミリ装置、スキャナ装置など、原稿を読み取ってデータ化し処理する装置に利用することができる。
実施の形態のネットワーク複合機を含む通信システムの構成の一例を示す図である。 実施の形態のネットワーク複合機のハードウェア構成を示すブロック図である。 実施の形態のスキャナの主要部を示す断面図である。 実施の形態の画像処理装置の特徴的な機能構成を示すブロック図である。 実施の形態の画像処理装置が読み取るキャリブレーションチャートの具体例を示す図である。 キャリブレーションチャートを読み取る際のキャリブレーションチャートとスキャナとの位置関係の一例を示す図である。 実施の形態の画像処理装置の動作概要を示すフロー図である。 サンプリングデータの保持部での保持態様の例を示す図である。 実施の形態の画像処理装置が複数のキャリブレーションチャートの種類を連続して判別する際の動作の流れを示すフロー図である。 キャリブレーションチャートの種類を判別するための判別テーブルの一例を示す図である。
符号の説明
1、2 ネットワーク複合機
3、4 端末装置
100 画像処理装置
101 原稿読み取り部
101a 自動原稿送り部
102 原稿データ記憶部
103 制御部
104 判別部
105 サンプリング部
106 テーブル記憶部
107 保存部
108 キャリブレーション部
110 入力部
111 出力部

Claims (8)

  1. 原稿を光学的に読み取る画像処理装置であって、
    原稿を光学的に読み取ることによって、原稿データを生成する原稿読み取り手段と、
    カラーキャリブレーションに用いられる複数の種類のキャリブレーションチャートごとの、当該キャリブレーションチャートに含まれるパッチ画像のデータを示す情報を記憶する記憶手段と、
    生成された原稿データに含まれる、カラーキャリブレーションのためにサンプリングすべきパッチ画像のデータと、前記記憶手段に記憶されている情報とを比較することで、当該原稿が、前記複数の種類のキャリブレーションチャートのうちのいずれの種類のキャリブレーションチャートであるかを判別する判別手段と、
    前記判別手段による判別結果に従って、前記原稿データからカラーキャリブレーションに用いられる複数のパッチ画像をサンプリングすることにより、各パッチ画像の画像値であるサンプリングデータを生成するサンプリング手段と、
    生成されたサンプリングデータを、前記判別手段で判別された種類に対応づけて保持しておく保存手段と、
    前記保存手段に保存されたサンプリングデータであって、前記判別手段による判別に用いられたパッチ画像の画像値を含むサンプリングデータに従って、カラーキャリブレーションを実行するキャリブレーション手段とを備え、
    前記判別手段は、前記原稿データから、前記複数の種類のキャリブレーションチャートのそれぞれに対応する位置の複数のパッチ画像のデータを取得し、当該複数のパッチ画像のデータうちの1つのパッチ画像のデータが、いずれかの許容範囲に含まれる場合、当該原稿は、当該1つのパッチ画像のデータに対応する種類のキャリブレーションチャートであると判別する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記複数の種類のキャリブレーションチャートには、CMYK色空間、RGB色空間及び多値画像用のキャリブレーションチャートのうちの少なくとも2つが含まれる
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記記憶手段に記憶されている情報は、前記複数の種類のキャリブレーションチャートのそれぞれについて、サンプリングすべきパッチ画像の位置と許容されるサンプリングデータの範囲とが対応づけられて登録されたテーブルであり、
    前記判別手段は、前記テーブルを参照しながら、前記位置のパッチ画像から得られたサンプリングデータが前記範囲内にあるか否かを判断することで、前記原稿がいずれの種類
    のキャリブレーションチャートであるかを判別する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 前記記憶手段に記憶されている情報は、前記複数の種類のキャリブレーションチャートのそれぞれについて、サンプリングすべきパッチ画像の位置がさらに登録されたテーブルであり、
    前記サンプリング手段は、前記判別手段によって判別された種類のキャリブレーションチャートに対応する前記テーブルに登録された前記位置に従って、前記パッチ画像をサンプリングする
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  5. 前記記憶手段に記憶されている情報は、前記複数の種類のキャリブレーションチャートのそれぞれについて、サンプリングによって得られた画像値に対して施すべき加工処理を特定する情報である加工処理情報がさらに登録されたテーブルであり、
    前記加工処理は、1つのパッチ画像に対するサンプリングによって得られる複数の画像値に対して、ノイズ成分を除去し、除去後の画像値を平均化する処理であり、
    前記サンプリング手段は、前記判別手段によって判別された種類のキャリブレーションチャートに対応する前記テーブルに登録された加工処理情報に従って、前記パッチ画像のサンプリングによって得られた画像値に対して加工処理を施し、当該加工処理によって得られた値を前記サンプリングデータとして生成する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  6. 前記原稿読み取り手段は、複数の原稿を順次に送り出す自動原稿送り部を有し、前記自動原稿送り部によって送られた複数の原稿を読み取り、
    前記判別手段、前記サンプリング手段、及び、前記保存手段は、前記原稿読み取り手段によって読み取られた複数の原稿のそれぞれについて、前記判別、前記生成、及び、前記保持をし、
    前記キャリブレーション手段は、前記原稿読み取り手段によって読み取られた複数の原稿が異なる種類のキャリブレーションチャートであると前記判別手段によって判別された場合に、それら異なる種類のキャリブレーションチャートに対応するカラーキャリブレーションを、操作者による操作を要求することなく、連続的に自動実行する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  7. 原稿を光学的に読み取る画像処理装置におけるカラーキャリブレーションの実行方法であって、
    原稿を光学的に読み取ることによって、原稿データを生成する原稿読み取りステップと、
    生成された原稿データに含まれる、カラーキャリブレーションのためにサンプリングすべきパッチ画像のデータと、カラーキャリブレーションに用いられる複数の種類のキャリブレーションチャートごとの、当該キャリブレーションチャートに含まれるパッチ画像のデータを示す情報とを比較することで、当該原稿が、カラーキャリブレーションに用いられる複数の種類のキャリブレーションチャートのうちのいずれの種類のキャリブレーションチャートであるかを判別する判別ステップと、
    前記判別ステップにおける判別結果に従って、前記原稿データからカラーキャリブレーションに用いられる複数のパッチ画像をサンプリングすることにより、各パッチ画像の画像値であるサンプリングデータを生成するサンプリングステップと、
    生成されたサンプリングデータを、前記判別ステップで判別された種類に対応づけて保存手段に保持させる保存ステップと、
    前記保存手段に保存されたサンプリングデータであって、前記判別手段による判別に用いられたパッチ画像の画像値を含むサンプリングデータに従って、カラーキャリブレーシ
    ョンを実行するキャリブレーションステップとを含み、
    前記判別ステップでは、前記原稿データから、前記複数の種類のキャリブレーションチャートのそれぞれに対応する位置の複数のパッチ画像のデータを取得し、当該複数のパッチ画像のデータうちの1つのパッチ画像のデータが、いずれかの許容範囲に含まれる場合、当該原稿は、当該1つのパッチ画像のデータに対応する種類のキャリブレーションチャートであると判別する
    ことを特徴とするカラーキャリブレーションの実行方法。
  8. プリンタと、
    ネットワーク通信手段と、
    原稿を光学的に読み取る画像処理装置と、
    前記画像処理装置から出力されるデータを、前記プリンタ及び前記ネットワーク通信手段のうちの少なくとも1つへ転送することによって、前記原稿のコピー、及び、前記ネットワーク通信手段を介して接続される端末装置への前記データの送信のうちの少なくとも1つを行う出力手段とを備えるネットワーク複合機であって、
    前記画像処理装置は、
    原稿を光学的に読み取ることによって、原稿データを生成するスキャナと、
    カラーキャリブレーションに用いられる複数の種類のキャリブレーションチャートごとの、当該キャリブレーションチャートに含まれるパッチ画像のデータを示す情報を記憶する記憶手段と、
    生成された原稿データに含まれる、カラーキャリブレーションのためにサンプリングすべきパッチ画像のデータと、前記記憶手段に記憶されている情報とを比較することで、当該原稿が、カラーキャリブレーションに用いられる複数の種類のキャリブレーションチャートのうちのいずれの種類のキャリブレーションチャートであるかを判別する判別手段と、
    前記判別手段による判別結果に従って、前記原稿データからカラーキャリブレーションに用いられる複数のパッチ画像をサンプリングすることにより、各パッチ画像の画像値であるサンプリングデータを生成するサンプリング手段と、
    生成されたサンプリングデータを、前記判別手段で判別された種類に対応づけて保持しておく保存手段と、
    前記保存手段に保存されたサンプリングデータであって、前記判別手段による判別に用いられたパッチ画像の画像値を含むサンプリングデータに従って、カラーキャリブレーションを実行するキャリブレーション手段とを有し、
    前記判別手段は、前記原稿データから、前記複数の種類のキャリブレーションチャートのそれぞれに対応する位置の複数のパッチ画像のデータを取得し、当該複数のパッチ画像のデータうちの1つのパッチ画像のデータが、いずれかの許容範囲に含まれる場合、当該原稿は、当該1つのパッチ画像のデータに対応する種類のキャリブレーションチャートであると判別する
    ことを特徴とするネットワーク複合機。
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