JP2636497B2 - 紙葉類分離給送装置における分離機構自動調整方法 - Google Patents

紙葉類分離給送装置における分離機構自動調整方法

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JP2636497B2 JP2325398A JP32539890A JP2636497B2 JP 2636497 B2 JP2636497 B2 JP 2636497B2 JP 2325398 A JP2325398 A JP 2325398A JP 32539890 A JP32539890 A JP 32539890A JP 2636497 B2 JP2636497 B2 JP 2636497B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は自動入出金機あるいは光学読み取り機等に組
み込まれており、収納部に収納されている紙幣,原稿あ
るいは用紙等の紙葉類を、複数種のローラの協動により
1枚づつ分離して繰り出し,給送を行う紙葉類分離給送
装置に関するものであり、前記紙葉類を1枚づつ分離す
るための複数種のローラ等から成る分離機構の噛み合い
量を自動的に調整するための構造に関するものである。
〔従来の技術〕
第8図は従来のこの種の紙葉類分離給送装置を示す斜
視図、第9図は第8図の側面図であり、図において、1
は収納部で、前端部にガイド板部2を有し、かつ底部は
上下動可能なステージ3となっている。
4はこのステージ3に累積した形で収納部1に収納さ
れたている紙葉である。
5はピックアップローラで外周の一部に高摩擦部材6
を有しており、このピックアップローラ5はシャフト7
に所定の間隔で2個固定されており、前記紙葉4上に配
置されている。
8はフィードローラで、前記ピックアップローラ5と
同様に外周の一部に高摩擦部材9を有しており、またそ
の円周方向には、全域にわたってリング状の溝10が2本
並設されている。そして、このフィードローラ8は、前
記シャフト7と平行に設けられたシャフト11に所定の間
隔により2個固定されており、前記ガイド板部2上に位
置している。
12は分離ローラで、円周方向全域にわたるリング状の
溝13を1本有し、前記ガイド板部2の下側に位置する保
持ブロック14に回転可能に保持されたシャフト15に前記
フィードローラ8と同間隔となるように取りつけられて
おり、ガイド板部2に設けられた透孔から外周一部が上
面側に突出して前記フィードローラ8と互いの溝10,13
により僅かに噛み合っている。
17は前記シャフト11の一端に取りつけられたプーリ、
18はモータ、19は該モータ18の回転軸に取りつけられた
駆動プーリ、20は前記プーリ17及び駆動プーリ19に巻き
掛けられたベルトである。
なお、前記収納部1のステージ3は図示しないスプリ
ングまたは駆動機構により常に上方に付勢されており、
この付勢力によってステージ3が上昇して最上位の紙葉
4をピックアップローラ5の下端に圧接するようになっ
ている。
また、前記フィードローラ8と噛み合わせた分離ロー
ラ12とシャフト15との間には図示しないワンウェイクラ
ッチが設けられていて、図示しないモータ等により矢印
bで示すように紙葉4を収納部1側に押し戻す方向にの
み回転するようにしてあり、かつこの分離ローラ12の紙
葉4に対する摩擦力は、フィードローラ8の紙葉4に対
する摩擦力よりも小さく設定されている。
21は前記シャフト7の一端に取りつけられたプーリ、
22はプーリ21と対応するようにシャフト11に取り付けら
れた該プーリ21と同様のプーリ、23は前記両プーリ21,2
2に巻き掛けられたベルトである。
このため、前記モータ18を所定の方向に回転させる
と、この回転力が駆動プーリ19およびベルト20を介して
プーリ17に伝達され、これに伴いシャフト11と一体にフ
ィードローラ8とプーリ21が回転し、この回転している
プーリ21からベルト23を介してプーリ22に回転力が伝達
され、シャフト7と一体にピックアップローラ5が回転
するようになっている。
この時、両プーリ21,22はそれぞれ同回転数で回転す
る構造となっており、これによりピックアップローラ5
とフィードローラ8は矢印aで示したように同方向、つ
まり紙葉4を収容部1から給送する方向に同速度で回転
する。
24は前記シャフト7を回転可能に指示するため、該シ
ャフト7の両端に取りつけられた一対のブラケットであ
り、それぞれの上辺の所定の位置には各々上方に突出さ
せた突片24aを有している。
このブラケット24はその一端をフィードローラ8の両
外側に位置するように軸受け25を介して前記シャフト11
に回動可能に取りつけられ、他端は自動調心軸受け26を
介してシャフト17を回転自在に支持しており、これによ
りシャフト7はシャフト11に対して上下方向に移動して
所定量傾斜することが可能となっている。
27はポストで、前記ブラケット24が傾いた時、突辺24
aがこのポスト27に突き当たることにより該ブラケット2
4の傾斜角度を規制している。
上述した構成により、収納部1に堆積された紙葉4を
給送しようとすると、まず、図示しない制御回路により
同じく図示しない駆動機構が収納部1のステージ3を上
昇させ、このステージ3上の最上位の紙葉4をピックア
ップローラ5に圧接させる。
この時、紙葉4に折れグセがついていたり、またステ
ージ3が傾いていたりすると、紙葉4の最上位はピック
アップローラ5の周面に対して傾くことになる。しか
し、シャフト7は自動調心軸受け26によりブラケット24
に支持されているため、紙葉4の最上位の面に追従して
傾く。同時にブラケット24もシャフト11を中心として上
方に回動するので、シャフト7も同様に紙葉4の最上位
の面と平行となるように傾き、ピックアップローラ5は
常に紙葉4に対して垂直に接触して紙葉4に対する垂直
抗力は均一に働く。
この後、収納部1に堆積された紙葉4を繰り出すた
め、図示しない制御部によってモータ18を回転させる
と、その回転力が前述したように駆動プーリ19,ベルト2
0,プーリ17,シャフト11,フィードローラ8,プーリ21,ベ
ルト23,プーリ22へと伝達され、シャフト7と一体にピ
ックアップローラ5が矢印a方向に回転する。
また、この時分離ローラ12も図示しないモータ等によ
り矢印B方向に回転する。
そこで、前記最上位の紙葉4はピックアップローラ5
が回転すると、その外周部に設けられている高摩擦部材
6との摩擦力により前方へと繰り出されて行き、紙葉4
の先端がフィードローラ8と分離ローラ12との噛み合い
部に挟み込まれ、更にフィードローラ8の回転によりそ
の外周部に設けられている高摩擦部材9との摩擦力によ
り矢印c方向の送り力を受ける。
この時、同時に紙葉4には矢印b方向に回転している
分離ローラ12により収納部1側へ押し戻す力が加えられ
るが、この分離ローラ12の紙葉4に対する摩擦力は、前
記高摩擦部材9の紙葉4に対する摩擦力よりも小さいの
で、紙葉4はフィードローラ8の回転に伴いガイド板部
2に沿って矢印c方向に送られていき、図示しないロー
ラ,ベルト等から成る搬送路により所定の部位へとさら
に搬送されて行く。
この時、前記ピックアップローラ5の回転により繰り
出される紙葉4は最上位のものだけとは限らず、種々の
要因により紙葉4同志が密着して、最上位の紙葉4と共
にその下の紙葉4が重なり合った状態で複数枚送り出さ
れて行くことがある。
このような場合、分離ローラ12がフィードローラ8と
僅かに噛み合っていること、及び分離ローラ12が常に矢
印b方向、つまり収納部1へ紙葉4を押し戻す方向に回
転していることで、最上位以外の紙葉4は分離ローラ12
によって給送が止められ、最上位つまりフィードローラ
8と直接接触する紙葉4のみが矢印c方向に送られるよ
うになっている。従って、紙葉4は収納部1の最上位か
ら1枚ずつ分離されて給送される。
そして、この紙葉4の分離性能を左右するフィードロ
ーラ8と分離ローラ12のかみあい量の調整は、以下に示
すような手段により人手によって行っていた。
つまり、紙葉4の分離給送動作を開始する前に、ある
厚みの媒体をフィードローラ8と分離ローラ12との間に
挿入し、フィードローラ8と分離ローラ12との回転を固
定した後、この両ローラ8と12との間に挿入した前記媒
体を引き抜き、この引き抜く際に要する力を、予め設定
してある所定の所定値と一致するよう保持ブロック14の
位置を、図示しない調整手段等により人手によって調整
する。そして、この人手による調整によって所望の噛み
合い量を得ていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら上述した従来の技術によれば、フィード
ローラと分離ローラとの噛み合いの調整を、ある一定の
厚みの媒体を各ローラ間に挿入し、これを引き抜く時の
フィードローラと分離ローラとの間に生じる摩擦力によ
り人手によって調整しているために、機器が設置されて
いる環境の条件、つまり設置場所の温度や湿度、また経
時変化等の影響により、摩擦係数やヤング率が変化して
しまう場合があり、最初に設定した噛み合い量が変化し
てしまうという問題があった。
このように、噛み合い量が変化してしまうと、紙葉を
確実に分離するために必要な所定の摩擦力を得ることが
不可能となり、その結果、斜行や連鎖、重送等の異常給
送を招き、これらに起因するジャム等の障害を発生させ
たり、さらに次の処理工程に悪影響を及ぼしてしまうと
いう問題が生じる。
また、長期間の使用によりローラが摩耗してしまい噛
み合い量に変化が生じたような場合は、前記と同様摩擦
係数,ヤング率が変化してしまい、噛み合い量を常に正
しく調整しておくことが困難であった。
本発明は前記問題点を解決するために成されたもので
あり、機器の設置場所温度における温度や湿度,また経
時変化等により、設定してあった噛み合い量が変化して
しまうことによる搬送障害を防止し、設置場所の環境や
経時変化に伴う調整不良が発生することなく、常に適切
な調整値を保持して、斜行や連鎖、並びに重送等がな
く、確実な分離給送を実施することが可能な優れた紙葉
類分離給送装置を実現することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この目的を達成するため、本発明は、収納部に設けら
れたステージの上昇により、該ステージ上に堆積された
紙葉類を複数のピックアップローラに圧接させ、このピ
ックアップローラの回転により前記紙葉類を、前記収納
部の前端側に位置する複数のフィードローラと、該フィ
ードローラに対応して設けた複数の分離ローラとの噛み
合い部に送り、このフィードローラの回転によって前記
紙葉類を前記収納部から繰り出すと共に、前記フィード
ローラと直接接している紙葉類以外の紙葉類を分離ロー
ラにより収納部側へ戻して分離する紙葉類分離給送装置
において、前記各分離ローラを保持する回転可能な保持
部材と、この保持部材を回動させて前記フィードローラ
に対する分離ローラの噛み合い量を変化させる調整手段
と、この調整手段を駆動する駆動源と、前記フィードロ
ーラの高摩擦部材が前記分離ローラと噛み合ったことを
検出する高摩擦部材検出手段と、前記フィードローラと
前記分離ローラの噛み合い部から紙葉類1枚の長さをあ
けて配置した紙葉類検出手段と、前記紙葉類の繰り出し
時に、前記フィードローラの高摩擦部材が前記分離ロー
ラと噛み合ったことを前記高摩擦部材検出手段が検出し
てから前記紙葉類検出手段が前記紙葉類を検出する間の
前記フィードローラの回転量と、前記噛み合い部から前
記紙葉類検出手段までの距離との差を、前記フィードロ
ーラの滑り量として算出し、この滑り量から前記噛み合
い部の噛み合い量を予測し、その予測した噛み合い量
が、予め設定してある最適の噛み合い量の有効範囲内に
入っているか否かを判断すると共に、有効範囲内に入っ
ていない場合は、有効範囲となるまで前記駆動源により
前記調整手段を介して前記保持部材を回動させる制御手
段を備えたことを特徴とする。
〔作用〕
上述した構成によれば、前記収納部から紙葉類が繰り
出され、収納部前端側のフィードローラと分離ローラと
の噛み合い部に送り込まれると、このフィードローラと
同軸に設けられた高摩擦部材検出手段によりフィードロ
ーラの高摩擦部材が分離ローラと噛み合ったことを検出
する。
そして、フィードローラの回転により紙葉類検出手段
が前記紙葉類を検出すると、制御手段は前記高摩擦部材
検出手段による検出から前記紙葉類検出手段による検出
までの間のフィードローラの回転量を求め、この回転量
と、前記噛み合い部から前記紙葉類検出手段までの距離
との差を、フィードローラの滑り量として算出し、この
滑り量から前記噛み合い部の噛み合い量を予測し、その
予測した噛み合い量が、予め設定してある最適の噛み合
い量の有効範囲内に入っているか否かを判断する。
この判断の結果、予測した噛み合い量が有効範囲内に
入っておらず、該有効範囲より大きい場合は、制御手段
は駆動源に駆動指示を出力し、調整手段を介して保持部
材を回動させて噛み合い量を減少させ、有効範囲となる
まで調整する。
また、予測した噛み合い量が有効範囲内に入っておら
ず、該有効範囲より小さい場合は、制御手段が駆動源に
駆動指示を出力し、調整手段を介して保持部材を回動さ
せて噛み合い量を増加させ、有効範囲となるまで調整す
る。
また、予測した噛み合い量が有効範囲内に入っている
場合、制御手段からの指示は出力されず、保持部材の角
度はそのままの状態に保持する。
〔実 施 例〕
以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明する。
第1図は本実施例の制御系ブロック図、第2図は紙葉
類分離給送装置の一実施例を示す斜視図、第3図は第2
図の要部側面図であり、本実施例においては、従来と同
一の部分について同一の符号を示し、その説明は省略す
る。
28a,28bは、各々一端に前記分離ローラ1の中心軸15
を回転自在に保持した保持部材で、この保持部材28a,28
bはガイド板部2の下側に配置されたシャフト29に回転
自在に支持されている。
34は前記保持部材28a,28bの下側に設けられた支持板
で、この支持板34には各々の保持部材28a,28bの一端を
上方に付勢する付勢手段としての板バネ33が固定されて
おり、本実施例ではこの板バネ33の付勢力により各々の
分離ローラ12a,12bがガイド板部2に設けた図示せぬ透
孔から外周の一部が上面側に突出して、フィードローラ
8a,8bと互いの溝10,13により噛み合うようになってい
る。
32aと32bは下端に歯車を取り付けて成る調整手段とし
ての調整ネジで、この調整ネジ32a,32bは先端が前記保
持体28a、28bの他端下面側に当接するように支持板34に
螺着しており、パルスモータ30a,30bにそれぞれ取りつ
けられた歯車31から、該パルスモータ30a,30bの回転力
を受けると、その力を上下運動に変換するものとなって
おり、これらによりフィードローラ8と分離ローラ12と
の噛み合い量δを調整する調整機構が構成されている。
従って、前記保持体28a,28bは各々の調整ネジ32a,32b
の上下動により前記シャフト15を中心として回動し、こ
れによりフィードローラ8と分離ローラ12との噛み合い
量δを変化させるようになっている。
35は前記ガイド板部2上に配置されたフィードローラ
8を回転可能に取り付けているシャフト11の一端に取り
付けられたシャッタ、36はこのシャッタ35の回転動作か
らその位置を検出してフィードローラ8の周面に設けら
れた高摩擦部材9を検出する高摩擦部材検出部材として
のシャッタ検出センサである。
前記シャッタ35はフィードローラ8に設けられている
高摩擦部材9の位置と対応するように配置されていて、
つまり高摩擦部材9が下方の分離ローラ12と対向して噛
み合う時に、シャッタ35がシャッタ検出センタ36間を通
過する角度となるように位置させており、高摩擦部材9
が分離ローラ12と噛み合っていることを、シャッタ検出
センサ36がシャッタ35を検出することによって検出する
構造となっている。そして、ここで検出された検出信号
が後述する制御回路へと送信され、フィードローラ8と
分離ローラ12との噛み合い量を調整するためのデータを
得るようになっている。
また、フィードローラ8を支持しているシャフト11の
一端に設けたモータ18にはエンコーダ(符号器)37が取
りつけられており、分離給送のためにモータ18が回転を
開始すると、これに伴い所定の間隔で制御部に符号を出
力する。
38は収納部1から繰り出された紙葉4を監視するため
に、該収納部1から次工程に搬送する搬送路に配置され
た紙葉類検出手段としての紙葉走行監視センサであり、
紙葉走行方向に対して直交する垂直方向に上下一個のペ
アで配置され、発光ダイオード,フォトトランジスタ等
のような発光素子と受光素子とから構成されており、フ
ィードローラ8と分離ローラ12とが噛み合っている噛み
合い部から矢印C方向に、紙葉4の一枚分の距離l0をお
いて配置されており、紙葉4の通過を検知する。
40は以上の各機構並びに検出手段を含めた分離給送機
構である。
41は制御部であり、前記エンコーダ37を取りつけたモ
ータ18を駆動させたり、このエンコーダ37の出力により
後述する所定の算出式によってフィードローラ8と紙葉
4との滑り量を求め、これに基づいて最適の噛み合い量
を算出し、フィードローラ8と分離ローラ12とが最適の
噛み合い量δとなるように、前記パルスモータ30を駆動
するための出力を発生するようになっている。
上述した構成の作用を、第4図のフローチャート、第
5図の滑り量と噛み合い量の関係を示すグラフ、第6図
のタイムチャートを用いて説明する。
なお、以下に示す記号Sはフローチャートにおける処
理ステップを示す。
S1: 制御部41の指示により紙葉4の給送を開始す
る。
なお、この給送動作は、収納部1内を上昇させたステ
ージ3上の紙葉4をピックアップローラ5に圧接させ、
該ピックアップローラ5を回転させてその最上位から高
摩擦部材6の摩擦力により繰り出し、フィードローラ8
と分離ローラ12との間に送り込んで、フィードローラ8
の高摩擦部材9の摩擦力、並びに該フィードローラ8と
は逆方向に回転する分離ローラ12の押し戻す力fによっ
て、1枚づつに分離してローラやベルト等から成る搬送
路を矢印c方向に送る動作までは従来と同様である。
この時、前記分離ローラ12が紙葉4を前記収納部1側
に押し戻す力fは、一般的に噛み合い量δが増すほど大
きくなり、またこの噛み合い量δは所定の有効範囲に調
整することにより重送,斜行,連鎖等の異常走行を発生
しないようになっている。
S2: こうして繰り出された紙葉4がさらに給送され
て、フィードローラ8と分離ローラ12間に送りこまれ、
該フィードローラ8の高摩擦部材9が分離ローラ12と係
合するとシャッタ35の端部35aがシャッタ検出センサ36
に検出され、制御部41に検出信号が送信される。
S3: 検出信号を受信すると制御部41は、第6図に示
すように、エンコーダ37からの出力のカウントを開始す
る。
S4: 紙葉4はさらに搬送されて行き、搬送路の所定
の部位、つまり、フィードローラ8の分離ローラ12との
噛み合い部から紙葉4の1枚分の長さだけ離れた位置ま
で搬送されて来ると、ここで紙葉走行監視センサ38に検
知され、この検出信号が制御部41に送信される。
S5: 制御部41はエンコーダ37からの出力のカウント
を停止する。そして、この時のカウント値をn、1カウ
ント当たりのフィードローラ8の回転した周長をCとし
て、以下の第1式により紙葉4が1枚通過するまでにフ
ィードローラ8が回転した周長l1を求める。
l1=Cn…第1式 次に、フィードローラ8と紙葉4との滑り量lを、前
記制御部41によってフィードローラ8と分離ローラ12と
の噛み合い部から紙葉走行監視センサ38までの距離l
0(=紙葉1枚分の長さ)とを前記周長l1を用い、以下
に示す第2式により求める。
l=l1−l0…第2式 この滑り量lは、第5図に示すように、分離ローラ12
が紙葉4を収納部1へ押し戻す力fが大きい、つまり前
述の噛み合い量δが大きくなることに伴って大きくなる
ことは一般的に知られている。
S6:この時の滑り量lから噛み合い量δを以下に示
す第3式より予測する。
δ=Al+B…第3式 A:定数 B:定数 そして、前述した噛み合い量δの有効範囲であるδ
±εと比較する。
S7: 前記S6にて、噛み合い量δが噛み合い量δの
有効範囲δ±εより小さいと判断された場合は、制御
部41により調整ネジ32a,32bを介して保持部材28a,28bを
回動して、噛み合い量を大きくする方向に回動させるた
め、パルスモータ30a,30bを所定量回転駆動する。
S8: 前記S6にて、噛み合い量δが噛み合い量δの
有効範囲δ±εの時、制御部41からの指示は出力せ
ず、パルスモータ30a,30bはその状態を保持する。
S9: 前記S6にて、噛み合い量δが噛み合う量δの
有効範囲δ±εより大きいと判断された場合は、前記
S7と同様制御部41により調整ネジ32a,32bを介して、保
持部材28a,28bを噛み合い量を小さくする方向に回動す
るために、パルスモータ30a,30bを所定量回転駆動す
る。
これにより、分離ローラ12がフィードローラ8に対し
てさらに噛み合わさったり、あるいは離れて、常に適切
な噛み合い量δが得られることになる。
なお、以上に示したS7〜S9の調整動作は、紙葉4を1
枚づつ繰り出す毎に行う必要はなく、所定の枚数の繰り
出した後、あるいは繰り出し動作を開始して一定時間が
経過した後に、開始時の滑り量lを記憶しておいて、こ
れと比較して調整するようにしてもよい。
また、本実施例においては、フィードローラ8の回転
位置を検出する方法としてモータ18に取りつけたエンコ
ーダ37を用いたが、他の検出方法を用いても無論よい。
さらに、シャッタ35はONを検出する方法としたが、第
7図のシャッタの他の実施例を示す斜視図のように、上
記シャッタ35に代えてスリット39aを有する円板形のシ
ャッタ39をシャフト11に取り付け、スリット39aによるO
FFを検出しても同様である。
また、上記実施例においては分離機構の調整用のアク
チュエータとして、パルスモータ30a,30bを用いたが、D
CサーボモータやACサーボモータ、あるいは圧電素子等
を用いたとしても調整方法は同様に行える。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明は、収納部に設けられたス
テージの上昇により、該ステージ上に堆積された紙葉類
を複数のピックアップローラに圧接させ、このピックア
ップローラの回転により前記紙葉類を、前記収納部の前
端側に位置する複数のフィードローラと、該フィードロ
ーラに対応して設けた複数の分離ローラとの噛み合い部
に送り、このフィードローラの回転によって前記紙葉類
を前記収納部から繰り出すと共に、前記フィードローラ
と直接接している紙葉類以外の紙葉類を分離ローラによ
り収納部側へ戻して分離する紙葉類分離給送装置におい
て、前記各分離ローラを保持する回動可能な保持部材
と、この保持部材を回動させて前記フィードローラに対
する分離ローラの噛み合い量を変化させる調整手段と、
この調整手段を駆動する駆動源と、前記フィードローラ
の高摩擦部材が前記分離ローラと噛み合ったことを検出
する高摩擦部材検出手段と、前記フィードローラと前記
分離ローラの噛み合い部から紙葉類1枚の長さをあけて
配置した紙葉類検出手段と、前記紙葉類の繰り出し時
に、前記フィードローラの高摩擦部材が前記分離ローラ
と噛み合ったことを前記高摩擦部材検出手段が検出して
から前記紙葉類検出手段が前記紙葉類を検出する間の前
記フィードローラの回転量と、前記噛み合い部から前記
紙葉類検出手段までの距離との差を、前記フィードロー
ラの滑り量として算出し、この滑り量から前記噛み合い
部の噛み合い量を予測し、その予測した噛み合い量が、
予め設定してある最適の噛み合い量の有効範囲内に入っ
ているか否かを判断すると共に、有効範囲内に入ってい
ない場合は、有効範囲となるまで前記駆動源により前記
調整手段を介して前記保持部材を回動させる制御手段を
備えたものとしている。
従って、これによれば機器が設置されている場所の温
度や湿度,また経時変化等の影響により、摩擦係数やヤ
ング率が変化しても、繰り出し動作を行う都度、あるい
は一定の期間、一定の処理量等の所定の動作量を経過し
た後の所定の時期に、調整動作が自動的に行われるの
で、常に適切な噛み合い量を保持することが可能とな
り、紙葉を確実に分離するために必要な所定の摩擦力を
常に確保することができるので、信頼性の高い装置を得
ることができる。
これにより、従来適切な噛み合い量を保持できなかっ
たことで発生していた斜行や連鎖、重送等の異常給送を
防止し、これら異常給送に起因するジャム等の障害を阻
止して次処理工程に悪影響を及ぼすという問題を解消す
ることができる。
また、長期間の使用によるローラの摩耗から生じる噛
み合い量の変化も、所定期間毎に行う調整動作により対
応することが可能であり、前記と同様摩擦係数,ヤング
率の変化に応じて噛み合い量を常に正しく調整しておく
ことができる。
これにより、設置場所の環境や経時変化に伴う調整不
良が発生することなく、常に適切な噛み合い量を保持し
て、確実な分離給送を実施することが可能な優れた紙葉
類分離給送装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本実施例の制御系ブロック図、第2図は紙葉類
分離給送装置の一実施例を示す斜視図、第3図は第2図
の要部側面図、第4図は本実施例のフローチャート、第
5図は滑り量と噛み合い量の関係を示すグラフ、第6図
はタイムチャート、第7図の紙葉類検出センサの他の実
施例を示す斜視図、第8図は従来の紙葉類分離給送装置
を示す斜視図、第9図は第8図の側面図である。 1……収納部、3……ステージ 4……紙葉、5……ピックアップローラ 8……フィードローラ、9……高摩擦部材 10……溝、11……シャフト 12……分離ローラ、13……溝 18……モータ、28……保持部材 30……パルスモータ、32……調整ネジ 41……制御部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】収納部に設けられたステージの上昇によ
    り、該ステージ上に堆積された紙葉類を複数のピックア
    ップローラに圧接させ、このピックアップローラの回転
    により前記紙葉類を、前記収納部の前端側に位置する複
    数のフィードローラと、該フィードローラに対応して設
    けた複数の分離ローラとの噛み合い部に送り、このフィ
    ードローラの回転によって前記紙葉類を前記収納部から
    繰り出すと共に、前記フィードローラと直接接している
    紙葉類以外の紙葉類を分離ローラにより収納部側へ戻し
    て分離する紙葉類分離給送装置において、 前記各分離ローラを保持する回動可能な保持部材と、 この保持部材を回転させて前記フィードローラに対する
    分離ローラの噛み合い量を変化させる調整手段と、 この調整手段を駆動する駆動源と、 前記フィードローラの高摩擦部材が前記分離ローラと噛
    み合ったことを検出する高摩擦部材検出手段と、 前記フィードローラと前記分離ローラの噛み合い部から
    紙葉類1枚の長さをあけて配置した紙葉類検出手段と、 前記紙葉類の繰り出し時に、前記フィードローラの高摩
    擦部材が前記分離ローラと噛み合ったことを前記高摩擦
    部材検出手段が検出してから前記紙葉類検出手段が前記
    紙葉類を検出する間の前記フィードローラの回転量と、
    前記噛み合い部から前記紙葉類検出手段までの距離との
    差を、前記フィードローラの滑り量として算出し、この
    滑り量から前記噛み合い部の噛み合い量を予測し、その
    予測した噛み合い量が、予め設定してある最適の噛み合
    い量の有効範囲内に入っているか否かを判断すると共
    に、有効範囲内に入っていない場合は、有効範囲となる
    まで前記駆動源により前記調整手段を介して前記保持部
    材を回動させる制御手段を備えたことを特徴とする紙葉
    類分離給送装置。
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