JPH0236453B2 - Raberutenpusochi - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は葉書、封書などに宛名シートその他の
ラベルを貼付するラベル貼付装置に関し、特に葉
書の記載面が第三者に見られないよう覆うラベル
などのように正確な位置にラベルを貼りたい場合
に適したラベル貼付装置に関する。

（従来の技術） 台紙に仮付けされた多数の貼着シートに宛名を
印刷し、このシートを剥離して封筒等の郵便物に
貼付けて宛名シートとして使用する方法が知られ
ている。

このような宛名シートは、ダイレクトメール等
多量の郵便物を処理するのに好適であるが、郵便
物への貼付作業を専ら人手に頼るので多大の労力
と時間を要する。

そこで最近は特開昭56−165659および特願昭58
−13372のように宛名シート類を仮付けした台紙
から剥がして封筒等に連続して自動的に貼付する
装置が提案されている。

一方シール、ラベルなども極く最近になつて従
来は封書で親展扱いの銀行頂金口座決算通知や年
金支払通知等のような第三者に知られては困る内
容を葉書に記載し、その上から記載内容が見えな
いよう覆うラベル貼付方法が提案されている。こ
のため、従来より正確な位置に貼付できるラベル
貼付装置が要求されている。

（発明が解決しようとする問題点） 上述した従来のラベル貼付装置のうち、前記特
開昭56−165659のアドレスペーパー自動貼着装置
は、封筒を一枚ずつコンベアで移送する途中で、
ストツパを働かせて定位置に一時停止させ、その
間にローラによりアドレスペーパーを封筒に押付
け貼着するものである。封筒はストツパによつて
停止させられているが、動いているコンベアの上
に載せられているので、上下および進行方向と直
角の方向に安定性が悪い。アドレスペーパーも剥
がされながら繰り出して封筒に接触するので、最
初にアドレスペーパーと封筒の一部が貼着する部
分の相対的な位置関係がずれやすく、貼付位置を
正確に保ちながら貼付速度を上げることが難し
い。さらに構造が複雑で、装置の占有面積が広く
なるという問題点もある。

また特願昭58−13372の宛名シート貼付機の貼
付機構は、封筒送りベルトにより移送された封筒
に、宛名シートを負圧吸着部で吸着した貼付レバ
ーの移動により貼付するものであり、宛名シート
の吸着および封筒への貼付がともに対象物が移動
状態のとき行われるので貼付動作の速度を早くす
ると正確な位置に貼付することが難しくなる。

したがつて、前述のように、葉書のほぼ全面を
覆つてその記載内容を秘匿するラベルを貼付する
場合は、ラベルが葉書面からはみ出さないよう正
確な位置に貼付する必要がある。

しかし、従来技術ではそのような要求を十分に
満足させることができないという問題点がある。

本発明の目的は、このような問題点を解決し、
構造が簡単で、しかも正確な位置にラベルを高速
で貼付することができるラベル貼付装置を提供す
ることにある。

（問題点を解決するための手段） 前記目的を達成するための本発明によるラベル
貼付装置を実施例に対応して説明すると次のとお
りである。

すなわち、本発明によるラベル貼付装置は、高
さ調節機構をもつ被貼付物供給容器３１に被貼付
物１３を多数枚重ねて最上部の被貼付物１３の表
面を略一定の高さに収容し、表面にラベル１２が
順次仮付けされた連続台紙１１を楔状で揺動可能
な剥離台２の上面から前記最上部の被貼付物１３
の貼付される方向に搬送して前記剥離台２の先端
２ａの曲面で前記台紙１１を曲げ戻し搬送の過程
で前記ラベル１２の剥離を開始し、前記剥離過程
にある前記ラベル１２の先端が前記最上部の被貼
付物１３の表面の貼付位置に接するように剥離台
２の前記先端２ａを揺動下降させ、プレスバー２
１を下降させて前記ラベル１２の先端を前記被貼
付物１３に押付けて部分貼着し、前記プレスバー
２１を上昇させ、前記ラベル１２と台紙１１が剥
離完了前で被添付物１３が仮貼付の状態で前記剥
離台２の先端２ａを揺動上昇させて前記台紙１１
の先端縁を引き上げて一組のプレスローラ５０，
５１の間に前記台紙１１の搬送により送り込み、
前記プレスローラ５０，５１を駆動して前記ラベ
ル１２と前記被貼付物１３を加圧しながら通過さ
せることにより前記ラベル１２と前記被貼付物１
３の全面を貼着させるように構成されている。

（実施例） 次に本発明について図面を参照して説明する。

第１図は、本発明の一実施例の要部を示す斜視
説明図である。

第２図は、第１図の実施例における剥離機構１
の動作をプレスローラとの関連において示す説明
図である。

第１図に示すように本実施例は手としてラベル
１２を仮貼付した台紙１１から剥がすラベル剥離
機構１と、ラベル１２が貼付けられる葉書などの
一組貼付物１３を収容する被貼付物供給容器３１
と、一部貼付されたラベル１２と被貼付物１３を
一緒にその間に通すことによつて加圧し全面にわ
たつて貼着する一組のプレスローラ５０，５１
と、プレスローラ５０，５１の間を通過し排出さ
れたラベル貼付済みの被貼付物を収容するスタツ
カ４１とから構成されている。

またラベル剥離機構１は、主としてラベル１２
を仮貼付した台紙１１を案内し、急激に曲がる曲
面をもつた先端２ａを有し、台紙１１を通過させ
るときこの曲面で台紙１１からラベル１２を剥が
す剥離台２と、剥離台２に取付けられ、ラベル１
２をはがして所定の長さに繰り出したとき、ラベ
ル１２の一部を被貼付物１３の貼付面に押しつけ
て部分貼着を行なうプレスバー２１と、剥離台２
の先端２ａを通過した台紙１１を引つ張つて図中
の矢印Ｐの方向に排出する排出ローラ２２，２３
と排出ローラ２３を駆動するモータ２４と、排出
ローラ２３の軸を支点として剥離台２を揺動する
ソレノイド２５とによつて構成される。

またプレスローラ５０はモータ５２によつて駆
動され、モータ２４，５２およびゾレノイド２５
の動作は図示しない制御部によつて関連づけられ
同期した動作として制御される。

また被貼付物供給容器３１およびスタツカ４１
の上部には図示を省略している高さセンサがそれ
ぞれ設けられている。ラベル１２貼付前後の被貼
付物１３の上面あるいは被貼付物１３に貼付され
たラベル１２の上面が、常に一定の高さとなるよ
うそれぞれの高さセンサの出力により制御されて
モータ３４によりボールねじ３３が駆動されて被
貼付物支持台３２が上下し、モータ４４によりボ
ールねじ４３が駆動されて被貼付物支持台４２が
上下する。

なお被貼付物給容器３１の上部側面に対向して
取付けられている爪３５，３５は最上部の被貼付
物１３を持ち上げて被貼付物供給容器３１から取
り出すとき、真下にある他の被貼付物１３が一緒
についてこないよう分離するためのものである。

次にラベル剥離機構１の動作について述べる。
第１図において剥離台２に沿つて案内される台紙
１１の表面は剥離性を有するように処理されてい
るので、ラベル１２の裏面には貼着性のある接着
剤が塗布されている。

台紙排出ローラ２２，２３により引つ張られて
剥離台２先端２ａの鋭角部の曲面で急激に曲げら
れることにより、ラベル１２は台紙１１から容易
に剥がされる。そこでまず第２図ａに示すように
ラベル１２を剥離台２の先端２ａから剥離して所
定の長さに繰り出す。

次に第２図ｂに示すように、剥離台２を揺動
し、先端２ａを被貼付物供給容器３１側に近づけ
ると、プレスバー２１は下降しラベル１２の一部
を最上部にある被貼付物１３の表面に押付けるの
でラベル１２の一部が被貼付物に貼着される。

次に第２図ｃに示すように剥離台２を再び揺動
してもとに戻すと、剥離台の先端２ａが上昇し、
剥離台２にまだ一部仮貼付されているラベル１２
が持ち上がるので、このラベルに部分貼着されて
いる最上部の被貼付物１３を持ち上げられ、一枚
だけが被貼付物供給容器３１から取り上げられ
る。

次に第２図ｄに示すように台紙１１を引つ張つ
てラベル１２をさらに繰り出すと、繰り出したラ
ベルについて被貼付物１３の先端が丁度回転して
いるプレスローラ５０，５１の間に挿入される。
ラベル１２と被貼付物１３は一緒になつてプレス
ローラ５０，５１の間を通過し、全面粘着が行わ
れる。

次に第２図ｅに示すように貼着が終わつた被貼
付物１３はプレスローラ５０，５１から排出され
てスタツカ４１に蓄えられ、次のラベル１２が所
定の長さに繰り出される。そして、第２図ａと同
様の状態となり順次この動作を繰り返しラベルの
自動貼付が行われる。

（発明の効果） 以上説明したように本発明は、被貼付物供給容
器に収容された最上部の被貼付物の近くに、ラベ
ルの一部を被貼付物に貼着させるためのプレスバ
ーを取付けた揺動可能な剥離台を有する剥離機構
を配置することにより、所定の長さに繰り出して
完全に停止しているラベル１２を、被貼付物容器
３１に収容されたままの状態で所定の高さに静止
している被貼付物の表面に、プレスバーによりま
ず部分貼着を行なう。これによりラベルの繰に出
し精度を高めることができ、従来より遥かに正確
な位置に高速度で貼付することができるという効
果がある。

したがつて、本実施例を使用すれば、葉書のほ
ぼ全面を覆うようなラベルを葉書面からはみ出す
ことなく貼付することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明による一実施例の要部を示し
た斜視説明図である。第２図は、第１図の実施例
における剥離機構の動作を示す説明図である。 １……ラベル剥離機構、２……剥離台、１１…
…台紙、１２……ラベル、１３……被貼付物、２
１……プレスバー、２２，２３……台紙排出ロー
ラ、２４，３４，４４，５２……モータ、２５…
…ソレノイド、３１……被貼付物供給容器、３
２，４２……被貼付物支持台、３３，４３……ボ
ールねじ、３５……爪、４１……スタツカ、５
０，５１……プレスローラ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 高さ調節機構をもつ被貼付物供給容器に被貼
   付物を多数枚重ねて最上部の被貼付物の表面を略
   一定の高さにして収容し、表面にラベルが順次仮
   付けされた連続台紙を楔状で揺動可能な剥離台の
   上面から前記最上部の被貼付物の貼付される方向
   に搬送して前記剥離台の先端の曲面で前記台紙を
   曲げ戻し搬送の過程で前記ラベルの剥離を開始
   し、前記剥離過程にある前記ラベルの先端が前記
   最上部の被貼付物の表面の貼付位置に接するよう
   に剥離台の前記先端を揺動下降させ、プレスバー
   を下降させて前記ラベルの先端を前記被貼付物に
   押付けて部分貼着し、前記プレスバーを上昇さ
   せ、前記ラベルと台紙が剥離完了前で被添付物が
   仮貼付の状態で前記剥離台の先端を揺動上昇させ
   て前記台紙の先端縁を引き上げて一組のプレスロ
   ーラの間に前記台紙の搬送により送り込み、前記
   プレスローラを駆動して前記ラベルと前記被貼付
   物を加圧しながら通過させることにより前記ラベ
   ルと前記被貼付物の全面を貼着させるラベル貼付
   装置。