JP2023103431A - 電子機器、電子機器の制御方法、およびプログラム - Google Patents

電子機器、電子機器の制御方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】アプリケーションプログラムの持つ機能の一部を必要に応じて適切に制限する通信機器、その制御方法及びプログラムを提供する。【解決手段】方法は、講義中に使用するアクセスポイントAP1の接続IDに、講義科目で使用するアプリのアプリ名と機能制限レベル”0:制限無し”とを対応付けた制限情報を記述すると共に、同講義の試験中に使用するアクセスポイントAP2の接続IDに、アプリ名とその機能制限レベル”1:制限あり”とを対応付けた制限情報記述のアプリ機能制限情報12dを予め生成し、講師のタブレット端末20から受講者のタブレット端末10に通信接続して登録する。講義科目で使用するアプリを起動したタブレット端末10は、アクセスポイントを介しネットワークと接続し、取得した接続IDに対応して登録したアプリ機能制限情報の記述に応じて、講義中アプリは機能制限なく実行され、試験中アプリは機能制限されて実行される。【選択図】図1

Description

本発明は、プログラムに従い動作する通信機器、通信機器の制御方法、およびプログラムに関する。
複数種類のアプリケーションプログラム(アプリ)を搭載し、各アプリに従い様々な機能を実行できるタブレット端末などの通信機器が一般に広く利用されている。
そして、このような通信機器を利用して、例えば、教育や学習を進めるカリキュラムも具体化されている。
従来、加減乗除などの基本計算機能に加えて、関数計算などの高度な計算機能を備えた電子式卓上計算機(関数電卓)において、高度な計算機能の一部を制限している状態か否かを、外部から確認できるようにして切り換え可能にすることが考えられている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000-10932号公報
前記タブレット端末などの通信機器を利用して学習を進める過程において、試験中などの特定の環境下では、アプリに従い実行可能な機能の一部を制限する必要がある。
本発明の目的は、必要に応じて、アプリケーションプログラムの持つ機能の一部を適切に制限することが可能な通信機器、通信機器の制御方法、およびプログラムを提供することにある。
本発明に係る通信機器は、
通信部と、
前記通信部を介して通信接続した無線機器の識別情報を取得し、
起動したアプリケーションプログラムの機能について制限するか否かを、前記取得した無線機器の識別情報に基づいて判断し、
前記判断の結果に基づいて、前記起動したアプリケーションプログラムの機能のうち、実行可能な機能を設定する
制御部と、を備えている。
本発明の通信機器の実施形態に係るタブレット端末10の電子回路の構成を示すブロック図。 前記タブレット端末10の通信機器制御プログラム12aに従った端末処理に従い登録されるアプリ機能制限情報(テーブル)12dのデータ構造を示す図。 前記タブレット端末10のプログラム12a,12bに従った端末処理を示すフローチャート。 前記タブレット端末10を使用した数学の講義風景を示す図。 前記数学の講義において各受講者の受講者端末10により電卓アプリを起動させた場合の電卓画面(関数計算可能モード)GC0を示す図。 前記タブレット端末10を使用した数学の試験風景を示す図。 前記数学の試験において各受講者のタブレット端末10により電卓アプリを起動させた場合の電卓画面(一般電卓モード(関数計算不可モード))GC1を示す図。
以下図面により本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の通信機器の実施形態に係るタブレット端末10の電子回路の構成を示すブロック図である。
なお、本発明の通信機器は、前記タブレット端末10に限定されず、通信機能を備えた電子機器に広く適用できる。
前記タブレット端末10の電子回路は、制御部としてのCPU(プロセッサ)11を備える。
前記CPU13は、記憶部12に予め記憶されているプログラム、またはメモリカードなどの外部記録媒体13から記録媒体読取部14に読み取られて前記記憶部12に記憶されたプログラム、または通信ネットワークN上のWebサーバ30(ここではプログラムサーバ)からWi-Fi(登録商標)などのアクセスポイント(無線接続機器)APおよび無線通信部(Wi-Fi通信/移動体通信)15を介してダウンロードされ前記記憶部12に記憶(インストール)されたプログラムに従って回路各部の動作の制御を実行する。
前記CPU11には、前記記憶部12、記録媒体読取部14、無線通信部15のほか、近距離無線通信部(Bluetooth(登録商標))16、タッチパネル付き表示部17、撮像部(カメラ)18などを接続する。
前記記憶部12は、本タブレット端末(通信機器)10の全体の動作を制御するための通信機器制御プログラム12a、当該通信機器制御制御プログラム12aと連携して各部の動作を制御するための複数種類のアプリケーションプログラム(電卓アプリ、辞書アプリ、図形アプリ、計測アプリ、撮影アプリなど)12bを記憶する。
また、前記記憶部12は、例えば、前記辞書アプリの実行に伴いアクセスされる英語系辞書データ、国語系辞書データなどを含む辞書データベース12c、例えば、外部の通信機器20と通信接続して書き込まれる(登録される)アプリ機能制限情報(テーブル)12dを記憶する。
本実施形態において、前記電卓アプリは、加減乗除などの基本計算機能に加えて、関数計算機能(高度計算機能)を含む。前記図形アプリは、図形描画機能を含む。前記計測アプリは、写真などの画像データを解析して長さや角度などを計測する画像解析計測機能を含む。
図2は、前記タブレット端末10の通信機器制御プログラム12aに従った端末処理に従い登録されるアプリ機能制限情報(テーブル)12dのデータ構造を示す図である。
前記アプリ機能制限情報(テーブル)12dは、本実施形態の場合、XML(extensible markup language)形式のデータからなり、前記アクセスポイント(無線接続機器)APの識別名(SSID;service set identifier)(接続ID)に対応付けて、アプリ名とその制限情報を記述する。
ここでは、前記アクセスポイントAPの識別名<ssid name=“wifi_for_lesson”>に対して、前記電卓アプリの制限情報として、関数電卓モード(関数計算可能モード)“0”を意味する<app name=“calculator”>0</app>が対応付けられ、前記辞書アプリの制限情報として、英語辞書選択可能モード“0”を意味する<app name=“dictionary”>0</app>が対応付けられる。
また、前記アクセスポイントAPの識別名<ssid name=“wifi_for_examination”>に対して、前記電卓アプリの制限情報として、一般電卓モード(関数計算不可モード)“1”を意味する<app name=“calculator”>1</app>が対応付けられ、前記辞書アプリの制限情報として、英語辞書選択不可モード“1”を意味する<app name=“dictionary”>1</app>が対応付けられる。
なお、各アプリのモードを意味する“0”“1”は、機能制限のレベル(機能制限レベル)を示し、“0”は制限なし、“1”は制限ありとなるが、さらに他のモード“2”“3”…を加えることで、必要に応じたきめ細かい機能制限レベルを設定できる。
前記アプリ機能制限情報(テーブル)12dは、外部の通信機器20との通信接続に応じて当該通信機器20から受信された当該アプリ機能制限情報12dをテーブル化して前記記憶部12に記憶(登録)してもよいし、予め前記記憶部12に記憶(登録)してもよい。また、前記アプリ機能制限情報12dのデータ形式は前記XMLに限らない。
このように構成されたタブレット端末10(通信機器)は、前記CPU11が、前記通信機器制御プログラム12aおよび各アプリケーションプログラム12bに記述された命令従い回路各部の動作を制御し、ソフトウエアとハードウエアとが協働して動作することにより、以下の動作説明で述べるようなアプリ機能の制限機能を実現する。
次に、前記構成のタブレット端末10(通信機器)の動作について説明する。
図3は、前記タブレット端末10のプログラム12a,12bに従った端末処理を示すフローチャートである。
本実施形態では、タブレット端末10(通信機器)は、学習環境下での各受講者が使用するものと仮定し、当該タブレット端末10に登録されるアプリ機能制限情報12dは、講師が使用するタブレット端末20(通信機器)において予め作成され、当該講師のタブレット端末20との通信接続に応じて、各受講者のタブレット端末10に受信されテーブル化されて記憶(登録)されるものと仮定する。
前記タブレット端末10(通信機器)を「受講者端末10」、前記タブレット端末20(通信機器)を「講師端末20」と称呼する。
前記講師は、前記各受講者に対して講義を行なうとき、各受講者端末10が自身の居る施設内の通信ネットワークNまたは外部の通信ネットワークNと通信接続可能なアクセスポイントAPとして、識別名<ssid name=“wifi_for_lesson”>のアクセスポイントAP(1)を講義室に持参し、また、前記各受講者に対して試験を行なうとき、識別名<ssid name=“wifi_for_examination”>のアクセスポイントAP(2)を講義室に持参すると仮定する。
先ず、例えば、講師が講義室に入ったときに、講師端末20から受講者端末10に対して、前記アプリ機能制限情報12dを登録する動作について説明する。
受講者端末10のCPU11において、講師端末20から送信された接続要求信号が近距離無線通信部16を介して受信されたと判断されると(ステップS1(Yes))、当該講師端末20との認証処理を行ない通信接続する(ステップS2)。
そして、前記講師端末20から前記アプリ機能制限情報12d(図2参照)が受信されると(ステップS3(Yes))、CPU11は、記憶部12内に前記アプリ機能制限情報12dが既に登録(記憶)されているか否か判断する(ステップS4)。
前記記憶部12内に前記アプリ機能制限情報12dが登録されていないと判断されると(ステップS4(No))、CPU11は、前記受信されたアプリ機能制限情報12dをテーブル化して前記記憶部12に記憶させ登録する(ステップS5)。
一方、前記記憶部12内に前記アプリ機能制限情報12dが既に登録されていると判断されると(ステップS4(Yes))、CPU11は、前記受信されたアプリ機能制限情報12dをテーブル化し、当該テーブル化したアプリ機能制限情報12dを、前記記憶部12に既に登録されているアプリ機能制限情報12dに上書き(更新)して登録する(ステップS6)。
これにより、受講者端末10には、常に最新のアプリ機能制限情報12dが登録されている状態になる。
前記受講者端末10において、例えば、講義科目に対応するアプリケーションプログラム12bが起動されると(ステップS7(Yes))、CPU11は、無線通信部15から前記講師の持参したアクセスポイントAP(1)またはAP(2)を介して通信ネットワークNと接続し(ステップS8)、当該接続したアクセスポイントAP(1)またはAP(2)の接続IDである識別名<ssid name>を取得する(ステップS9)。
ここで、CPU11により、前記記憶部12に前記アプリ機能制限情報12d(図2参照)が登録(記憶)されていると判断されると(ステップS10(Yes))、当該アプリ機能制限情報(テーブル)12dを解析し、前記ステップS9にて取得された接続中のアクセスポイントAPの識別名<ssid name>に対応付けられた制限情報の対象アプリが、前記ステップS7にて起動されたアプリ(起動中アプリ)であって、機能制限レベルが、機能制限ありのモードを示す“1”以上か、または、機能制限なしのモードを示す“0”かを判断する(ステップS11)。
前記ステップS10において、前記記憶部12に前記アプリ機能制限情報12dが登録(記憶)されていないと判断された場合(ステップS10(No))、CPU11は、前記ステップS7にて起動したアプリケーションプログラムを、機能制限なしの通常モードで実行する(ステップS13)。
また、前記記憶部12に前記アプリ機能制限情報12dが登録(記憶)されていると判断された場合(ステップS10(Yes))でも、接続中のアクセスポイントAPの識別名<ssid name>に対応付けられた制限情報の対象アプリが、前記起動中アプリではないか、または前記起動中アプリでも機能制限レベルが機能制限なしのモードを示す“0”と判断された場合(ステップS11(No))、CPU11は、前記ステップS7にて起動したアプリケーションプログラムを、機能制限なしの通常モードで実行する(ステップS13)。
例えば、前記ステップS7にて起動されたアプリケーションプログラム(起動中アプリ)が、例えば、図形アプリや計測アプリであって、前記アプリ機能制限情報12d(図2参照)に示される制限情報の対象アプリ(ここでは、電卓アプリ“calculator”または辞書アプリ“dictionary”)ではない場合(ステップS11(No))、当該起動中アプリである図形アプリや計測アプリは、機能制限なしの通常モードで実行される(ステップS13)。
また、例えば、前記起動中アプリが、電卓アプリまたは辞書アプリであって、前記アプリ機能制限情報12d(図2参照)に示される制限情報の対象アプリ(“calculator”または“dictionary”)であっても、接続中のアクセスポイントAPの識別名<ssid name=“wifi_for_lesson”>に対応付けられた機能制限レベルが機能制限なしのモードを示す“0”と判断された場合(ステップS11(No))、当該起動中アプリである電卓アプリまたは辞書アプリは、機能制限なしの通常モードで実行される(ステップS13)。
図4Aは、前記タブレット端末10を使用した数学の講義風景を示す図である。
ここでは、各受講者K1,K2,…が各々受講者端末10を使用し、講師T1は、前記アクセスポイントAP(1)[識別名<ssid name=“wifi_for_lesson”>]を講義室に持参している。
図4Bは、前記数学の講義において各受講者の受講者端末10により電卓アプリを起動させた場合の電卓画面(関数計算可能モード)GC0を示す図である。
すなわち、前記数学の講義において、各受講者K1,K2,…の受講者端末10により電卓アプリ(12b)を起動させると(ステップS7(Yes))、CPU11は、前記アクセスポイントAP(1)と接続してその識別名<ssid name=“wifi_for_lesson”>を取得する(ステップS8,S9)。
すると、CPU11は、前記記憶部12に登録されたアプリ機能制限情報12d(図2参照)に基づいて、前記アクセスポイントAP(1)の識別名<ssid name=“wifi_for_lesson”>に対応付けられた電卓アプリの制限情報<app name=“calculator”>0</app>から、機能制限なしの関数電卓モード(関数計算可能モード)“0”であると判断し(ステップS10,S11(No))、図4Bに示すように、機能制限なしの電卓画面(関数計算可能モード)GC0をタッチパネル付き表示部17に表示させる(ステップS13)。
これにより、前記数学の講義中、各受講者は電卓アプリ(12b)により実行可能な全ての計算機能を利用して学習を進めることができる。
一方、前記受講者端末10のCPU11により、前記記憶部12に登録されているアプリ機能制限情報12dに基づいて、接続中のアクセスポイントAPの識別名<ssid name>に対応付けられた制限情報の対象アプリが、前記ステップS7にて起動されたアプリケーションプログラム12b(起動中アプリ)であって、機能制限レベルが機能制限ありのモードを示す“1”以上と判断された場合(ステップS11(Yes))、前記起動中アプリを、機能制限ありの制限モードで実行する(ステップS12)。
図5Aは、前記タブレット端末10を使用した数学の試験風景を示す図である。
ここでも、各受講者K1,K2,…は、各々前記受講者端末10を使用するが、講師T1は、前記アクセスポイントAP(1)[識別名<ssid name=“wifi_for_lesson”>]ではなく、前記アクセスポイントAP(2)[識別名<ssid name=“wifi_for_examination”>]を講義室に持参する。
図5Bは、前記数学の試験において各受講者のタブレット端末10により電卓アプリを起動させた場合の電卓画面(一般電卓モード(関数計算不可モード))GC1を示す図である。
すなわち、前記数学の試験において、各受講者K1,K2,…の受講者端末10により電卓アプリ(12b)を起動させると(ステップS7(Yes))、CPU11は、前記アクセスポイントAP(2)と接続してその識別名<ssid name=“wifi_for_examination”>を取得する(ステップS8,S9)。
すると、CPU11は、前記記憶部12に登録されたアプリ機能制限情報12d(図2参照)に基づいて、前記アクセスポイントAP(2)の識別名<ssid name=“wifi_for_examination”>に対応付けられた電卓アプリの制限情報<app name=“calculator”>1</app>から、機能制限ありの関数電卓モード(一般電卓モード(関数計算不可モード))“1”であると判断し(ステップS10,S11(Yes))、図5Bに示すように、機能制限ありの電卓画面(一般電卓モード(関数計算不可モード))GC1をタッチパネル付き表示部17に表示させる(ステップS12)。
これにより、前記数学の試験中(例えば、三角関数の試験中)、各受講者は電卓アプリ(12b)を使用しても、関数計算機能を除いた一般電卓の計算機能しか利用できないことになり、試験を適正に進めることができる。
なお、前記実施形態のアプリ機能制限情報12d(図2参照)を受講者端末10に登録した場合であって、前記数学の講義、試験と同様に、英語の講義では前記アクセスポイントAP(1)[識別名<ssid name=“wifi_for_lesson”>]を利用し、英語の試験では前記アクセスポイントAP(2)[識別名<ssid name=“wifi_for_examination”>]を利用した場合について、以下に説明する。
すなわち、前記英語の講義において、各受講者K1,K2,…の受講者端末10により辞書アプリ(12b)を起動させると(ステップS7(Yes))、CPU11は、前記アプリ機能制限情報12d(図2参照)に基づいて、前記アクセスポイントAP(1)の識別名<ssid name=“wifi_for_lesson”>に対応付けられた辞書アプリの制限情報<app name=“dictionary”>0</app>から、機能制限なしの英語辞書選択可能モード“0”であると判断し(ステップS10,S11(No))、英語系辞書データも選択可能にして動作させる(ステップS13)。
これにより、前記英語の講義中、各受講者は辞書アプリ(12b)により利用可能な全ての辞書データを利用して学習を進めることができる。
また、前記英語の試験において、各受講者K1,K2,…の受講者端末10により辞書アプリ(12b)を起動させると(ステップS7(Yes))、CPU11は、前記アプリ機能制限情報12d(図2参照)に基づいて、前記アクセスポイントAP(2)の識別名<ssid name=“wifi_for_examination”>に対応付けられた辞書アプリの制限情報<app name=“dictionary”>1</app>から、機能制限ありの英語辞書選択不可モード“1”であると判断し(ステップS10,S11(Yes))、英語系辞書データを選択不可にして動作させる(ステップS12)。
これにより、前記英語の試験中、各受講者は辞書アプリ(12b)を使用しても、英語系辞書データを除いた他の辞書機能しか利用できないことになり、試験を適正に進めることができる。
なお、前記実施形態では、電卓アプリと辞書アプリの機能制限について説明したが、制限情報の対象アプリはこれに限らず、例えば、図形を描かせる試験を行なう場合は、図形アプリの制限情報を記述したアプリ機能制限情報12dを受講者端末10に登録し、また、表記された図形から角度を求める試験を行なう場合は、計測アプリの制限情報を記述したアプリ機能制限情報12dを受講者端末10に登録すればよい。
また、例えば、外部サイトへのアクセスを制限(禁止)する制限情報を記述したアプリ機能制限情報12dを受講者端末10に登録することで、例えば、学内でそのアクセスポイントAPに接続しているときには、ブラウザのアプリによる外部の通信ネットワーク(インターネット)N上のWebサイトへのアクセスを禁止することもできる。
したがって、前記構成のタブレット端末10(通信機器)によれば、講義中に使用するアクセスポイントAP(1)の接続ID<ssid name=“wifi_for_lesson”>に、講義科目で使用するアプリのアプリ名とその機能制限レベル“0”(制限無し)とを対応付けた制限情報を記述すると共に、同講義の試験中に使用するアクセスポイントAP(2)の接続ID<ssid name=“wifi_for_examination”>に、同アプリ名とその機能制限レベル“1”(制限あり)とを対応付けた制限情報を記述したアプリ機能制限情報12dを予め生成する。そして、前記アプリ機能制限情報12dを、例えば講師のタブレット端末20(通信機器)から受講者のタブレット端末10(通信機器)に通信接続して登録する。受講者のタブレット端末10において前記講義科目で使用するアプリを起動すると、前記アクセスポイントAP(1)またはAP(2)を介してネットワークと接続し、当該アクセスポイントAP(n)[「n」は自然数]の接続IDを取得する。すると、取得した接続IDに対応付けられて前記登録したアプリ機能制限情報12dに記述されている該当アプリの制限情報“0”または“1”に応じて、講義中、当該アプリは機能制限なく実行され、試験中、当該アプリは機能制限されて実行される。
これにより、例えば、数学の講義中、電卓アプリを機能制限なく動作させる一方、その試験中は当該電卓アプリの一部の機能(関数機能等)を制限して動作させたり、また、英語の講義中、辞書アプリを機能制限なく動作させる一方、その試験中は当該辞書アプリの一部の機能(英語系辞書の選択機能等)を制限して動作させたりすることができる。
よって、前記構成のタブレット端末10(通信機器)によれば、アプリケーションプログラムの持つ機能の一部を必要に応じて適切に制限することが可能になる。
なお、前記実施形態のタブレット端末10(通信機器)では、CPU11により、アプリケーションプログラムを起動した後に、アクセスポイントAP(1)またはAP(2)を介して通信ネットワークNと接続する場合について説明したが、当該タブレット端末10の起動(電源ON)に応じて通信ネットワークNと接続する構成としてもよい。
なお、前記各実施形態において記載した、タブレット端末10(通信機器)による各処理の手法、すなわち、図3のフローチャートに示す端末処理の各手法は、何れも制御部であるCPU(プロセッサ)に実行させることができるプログラムとして、メモリカード(ROMカード、RAMカード等)、磁気ディスク(フロッピ(登録商標)ディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD-ROM、DVD等)、半導体メモリ等の外部記録媒体に格納して配布することができる。そして、通信機器のCPU(プロセッサ)は、この外部記録媒体に記録されたプログラムを記憶装置に読み込み、この読み込んだプログラムによって動作が制御されることにより、前記各実施形態において説明したアプリ機能の制限機能を実現し、前記各実施形態と同様の処理を実行することができる。
また、前記各手法を実現するためのプログラムのデータは、プログラムコードの形態として通信ネットワーク(N)上を伝送させることができ、この通信ネットワーク(N)に接続されたプログラムサーバ(30)から前記プログラムのデータを、通信機器に取り込んで記憶装置に記憶させ、前述したアプリ機能の制限機能を実現することもできる。
本願発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、前記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、各実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されたり、幾つかの構成要件が異なる形態にして組み合わされても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除されたり組み合わされた構成が発明として抽出され得るものである。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
通信部と、
前記通信部を介して通信接続した無線機器の識別情報を取得し、
起動したアプリケーションプログラムの機能について制限するか否かを、前記取得した無線機器の識別情報に基づいて判断し、
前記判断の結果に基づいて、前記起動したアプリケーションプログラムの機能のうち、実行可能な機能を設定する
制御部と、
を備えた通信機器。
[付記2]
前記無線機器の識別情報と前記アプリケーションプログラムの機能を制限する機能制限情報とがアプリ機能制限情報に含まれ、
前記アプリ機能制限情報は、前記無線機器の識別情報に前記アプリケーションプログラムの名称と当該アプリケーションプログラムの機能制限レベルとを対応付けたデータ構造を有する、
付記1に記載の通信機器。
[付記3]
前記制御部は、
前記アプリ機能制限情報を取得し、
前記起動したアプリケーションプログラムの名称が、前記取得したアプリ機能制限情報の前記取得した無線機器の識別情報に対応付けられたアプリケーションプログラムの名称として含まれる場合に、当該起動したアプリケーションプログラムの機能を、当該無線機器の識別情報に対応付けられた機能制限レベルに従い制限して実行する、
付記2に記載の通信機器。
[付記4]
近距離無線通信部を備え、
前記制御部は、
前記近距離無線通信部を介して外部の通信機器と通信接続し、当該通信機器から前記アプリ機能制限情報を取得する、
付記2または付記3に記載の通信機器。
[付記5]
記憶部を備え、
前記制御部は、
前記近距離無線通信部を介して外部の通信機器から取得したアプリ機能制限情報を前記記憶部に記憶させ、
前記起動したアプリケーションプログラムの機能を、前記記憶部に記憶されたアプリ機能制限情報の前記取得した無線機器の識別情報に対応付けられた機能制限情報に従い制限して実行する、
付記4に記載の通信機器。
[付記6]
前記制御部は、
前記近距離無線通信部を介して外部の通信機器から取得したアプリ機能制限情報が前記記憶部に記憶されている場合、当該記憶されているアプリ機能制限情報を当該取得したアプリ機能制限情報に更新して記憶させる、
付記5に記載の通信機器。
[付記7]
前記無線機器は、外部のネットワークに接続するための無線接続機器であり、
前記無線機器の識別情報は、当該無線接続機器の識別情報である、
付記1ないし付記6の何れかに記載の通信機器。
[付記8]
通信部と制御部とを備えた通信機器の制御方法であって、
前記制御部により、
前記通信部を介して通信接続した無線機器の識別情報を取得し、
起動したアプリケーションプログラムの機能について制限するか否かを、前記取得した無線機器の識別情報に基づいて判断し、
前記判断の結果に基づいて、前記起動したアプリケーションプログラムの機能のうち、実行可能な機能を設定する、
ようにした通信機器の制御方法。
[付記9]
通信部を備えた通信機器のプロセッサにより実行されるプログラムであって、
前記プロセッサを、
前記通信部を介して通信接続した無線機器の識別情報を取得し、
起動したアプリケーションプログラムの機能について制限するか否かを、前記取得した無線機器の識別情報に基づいて判断し、
前記判断の結果に基づいて、前記起動したアプリケーションプログラムの機能のうち、実行可能な機能を設定する、
ように機能させるためのプログラム。
10 …タブレット端末(通信機器)
11 …CPU(プロセッサ)
12 …記憶部
12a…通信機器制御プログラム
12b…アプリケーションプログラム
12c…辞書データベース
12d…アプリ機能制限情報(テーブル)
13 …外部記録媒体
14 …記録媒体読取部
15 …無線通信部
16 …近距離無線通信部
17 …タッチパネル付き表示部
18 …撮像部(カメラ)
20 …通信機器(タブレット端末)
N …通信ネットワーク
30 …Webサーバ(プログラムサーバ)
本発明は、プログラムに従い動作する電子機器電子機器の制御方法、およびプログラムに関する。
本発明の目的は、必要に応じて、アプリケーションプログラムの持つ機能の一部を適切に制限することが可能な電子機器電子機器の制御方法、およびプログラムを提供することにある。
本発明に係る電子機器は、試験中の利用が制限されている特定の計算機能または特定の辞書機能である第1機能を実行可能であり、
通信接続した無線機器から取得した識別情報が、受講者に対して講義を行う際に利用される無線機器を示す第1識別情報であるか、受講者に対して試験を行う際に利用される無線機器を示す第2識別情報であるかを判断し、
前記第1識別情報であると判断された場合は前記第1機能の実行を制限せず、前記第2識別情報であると判断された場合は前記第1機能の実行を制限する、
ように制御する制御部を備えている。

Claims (9)

  1. 通信部と、
    前記通信部を介して通信接続した無線機器の識別情報を取得し、
    起動したアプリケーションプログラムの機能について制限するか否かを、前記取得した無線機器の識別情報に基づいて判断し、
    前記判断の結果に基づいて、前記起動したアプリケーションプログラムの機能のうち、実行可能な機能を設定する
    制御部と、
    を備えた通信機器。
  2. 前記無線機器の識別情報と前記アプリケーションプログラムの機能を制限する機能制限情報とがアプリ機能制限情報に含まれ、
    前記アプリ機能制限情報は、前記無線機器の識別情報に前記アプリケーションプログラムの名称と当該アプリケーションプログラムの機能制限レベルとを対応付けたデータ構造を有する、
    請求項1に記載の通信機器。
  3. 前記制御部は、
    前記アプリ機能制限情報を取得し、
    前記起動したアプリケーションプログラムの名称が、前記取得したアプリ機能制限情報の前記取得した無線機器の識別情報に対応付けられたアプリケーションプログラムの名称として含まれる場合に、当該起動したアプリケーションプログラムの機能を、当該無線機器の識別情報に対応付けられた機能制限レベルに従い制限して実行する、
    請求項2に記載の通信機器。
  4. 近距離無線通信部を備え、
    前記制御部は、
    前記近距離無線通信部を介して外部の通信機器と通信接続し、当該通信機器から前記アプリ機能制限情報を取得する、
    請求項2または請求項3に記載の通信機器。
  5. 記憶部を備え、
    前記制御部は、
    前記近距離無線通信部を介して外部の通信機器から取得したアプリ機能制限情報を前記記憶部に記憶させ、
    前記起動したアプリケーションプログラムの機能を、前記記憶部に記憶されたアプリ機能制限情報の前記取得した無線機器の識別情報に対応付けられた機能制限情報に従い制限して実行する、
    請求項4に記載の通信機器。
  6. 前記制御部は、
    前記近距離無線通信部を介して外部の通信機器から取得したアプリ機能制限情報が前記記憶部に記憶されている場合、当該記憶されているアプリ機能制限情報を当該取得したアプリ機能制限情報に更新して記憶させる、
    請求項5に記載の通信機器。
  7. 前記無線機器は、外部のネットワークに接続するための無線接続機器であり、
    前記無線機器の識別情報は、当該無線接続機器の識別情報である、
    請求項1ないし請求項6の何れか一項に記載の通信機器。
  8. 通信部と制御部とを備えた通信機器の制御方法であって、
    前記制御部により、
    前記通信部を介して通信接続した無線機器の識別情報を取得し、
    起動したアプリケーションプログラムの機能について制限するか否かを、前記取得した無線機器の識別情報に基づいて判断し、
    前記判断の結果に基づいて、前記起動したアプリケーションプログラムの機能のうち、実行可能な機能を設定する、
    ようにした通信機器の制御方法。
  9. 通信部を備えた通信機器のプロセッサにより実行されるプログラムであって、
    前記プロセッサを、
    前記通信部を介して通信接続した無線機器の識別情報を取得し、
    起動したアプリケーションプログラムの機能について制限するか否かを、前記取得した無線機器の識別情報に基づいて判断し、
    前記判断の結果に基づいて、前記起動したアプリケーションプログラムの機能のうち、実行可能な機能を設定する、
    ように機能させるためのプログラム。
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