JP2023054723A - 住宅換気システム及びその室内ドア - Google Patents

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Abstract

【課題】居室ごとの換気が可能な住宅換気システムを提供すること。【解決手段】住宅換気システム1は、住宅2の部屋200を隔てる壁310の開口部310b又は開口部210bに配置される室内ドア3に設けられ、壁210により隔てられた一方の部屋200である居室の空気を吸気する換気ファン32と、室内ドア3に設けられ、吸気を壁210により隔てられた他方の部屋300に排気する通気口33と、を備える。換気ファン32を制御する制御部4をさらに備えることが好ましい。【選択図】図3

Description

本開示は、住宅換気システム及びその室内ドアに関する。
従来、建物の外と内を隔てるドアにおいて、水の侵入を防止しつつ部屋の換気を行うドアが提案されている(例えば、特許文献1参照)。一方、住宅の部屋では、非居室であるトイレや浴室等に設置された排気ファンを用い、居間等の居室の給気口から新鮮空気を取り入れる第3種換気が広く行われている。
特開2001-311366号公報
住宅の換気量は、住宅一棟単位で計算される。しかし、住宅には見えない隙間が存在しているため、例えば第3種換気では、排気ファン近辺の隙間から多くの新鮮空気が入ることで、空気の給排気が排気ファンの近辺のみで生じ、居間等の排気ファンから離れた居室での換気が充分でないという問題が生じていた。特に居間は、多人数で使用する場合が多いので、一人当たりの換気量が足りなくなる懸念があった。
本開示は、住宅の部屋を隔てる壁の開口部又は前記開口部に配置される室内ドアに設けられ、前記壁により隔てられた一方の部屋である居室の空気を吸気する換気ファンと、前記室内ドアに設けられ、前記吸気を前記壁により隔てられた他方の部屋に排気する通気口と、を備える住宅換気システムに関する。
第1実施形態の住宅換気システムにおける住宅の見取り図である。 第1実施形態の室内ドアを第1面側から見た正面図である。 第1実施形態の室内ドアを第2面側から見た背面図である。 第1実施形態の換気量を説明する模式図である。 換気ファンの運転を手動で切り替える場合のフロー図である。 換気ファンの運転を自動切り替える場合のフロー図である。 第1実施形態の変形例に係る室内ドアを第1面側から見た正面図である。 第2実施形態の住宅換気システムの模式図である。 第3実施形態の室内ドアを第1面側から見た正面図である。 第3実施形態の変形例に係る室内ドアを第1面側から見た正面図である。 第4実施形態の室内ドアの第1面側の斜視図である。 第4実施形態の室内ドアの第1面側の面材を省略した斜視図である。 第4実施形態の室内ドアの第2面側の斜視図である。 第4実施形態の室内ドアの第1面側の正面図である。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1に示すように、住宅換気システム1は、内部に部屋200を有する住宅2に設けられる。部屋200は、例えば居間201、台所202、和室203等の居室や、トイレ204、洗面所205、浴室206、廊下207、玄関208等の非居室である。それぞれの部屋200は、壁210で隔てられている。住宅2は、建築基準法で定める1時間当たり0.5回以上の換気、すなわち第3種換気を行うように設計されている。具体的には、トイレ204の天井や壁210等、住宅2の屋外に面した位置に設けられた排気ファン21から、住宅2の空気を排気し、居室に設けられた給気口210c等から給気することで、換気が行われている。
住宅換気システム1は、排気ファン21と、住宅2の部屋200を隔てる室内ドア3と、室内ドア3に設けられる換気ファン32及び通気口33と、住宅2の部屋200内の状況を検出する各種のセンサと、これらのセンサの検出結果に基づいて換気を制御する制御部4と、風量調節部36と、を有する。センサは、具体的には、圧力センサ22や、居室内センサ23である。センサについては後述する。
室内ドア3は、図1及び図3に示すように、居間201と廊下207とを隔てる壁210の開口部210b、廊下207とトイレ204とを隔てる壁210の開口部210b、和室203と廊下207とを隔てる壁210の開口部201b、及び台所202と廊下207とを隔てる壁210の開口部210b等に配置される。これらの室内ドア3は同じ構成を有するので、以下、居間201に設けられた室内ドア3について説明する。図2A及び図2Bに示すように、室内ドア3は、第1面3a及び第2面3bを有し、第1面3aが吸気側に、第2面3bが排気側に面している。室内ドア3は、枠体31と、ドア本体30と、表示部34と、給電部35と、を有し、換気ファン32及び通気口33が設けられている。室内ドア3は、ドア本体30の内部を空気が通過可能に構成されている。
枠体31は、壁210に形成された開口部210bの周縁に配置される。枠体31は、縦枠311と、上枠312と、ラッチ受け部313と、を有する。縦枠311は、上下方向に長く延び、開口部210bの左右に一対配置される。上枠312は、一対の縦枠311の上端を左右方向に接続する。ラッチ受け部313は、戸先側の縦枠311における見込面に配置される。ラッチ受け部313は、縦枠311の見込面に嵌め込まれる受け凹部313aと、受け凹部313aの周囲に延びる見込平面部313bとを有する。
ドア本体30は、枠体31内に配置される薄い略直方体の部材である。ドア本体30は、第1面3aを形成する面材と、第2面3bを形成する面材とが互いに間を開けて配置され、それぞれの面材の外周でビス止め等によって接続されて形成される。ドア本体30は、吸気口301と、ドアノブ302と、ラッチ爪部303と、ヒンジ部304と、を有する。
吸気口301は、第1面3aを形成する面材に配置される開口部である。吸気口301は、第1面3aのみに形成され、第2面3bに貫通していない。吸気口301は、後述する換気ファン32が配置されて、室内ドア3の第1面3a側から吸気を行うための開口である。
ドアノブ302は、ドア本体30の第1面3aにおける長手方向の略中央部で、戸先側に取り付けられる。ドアノブ302は、回転によりドア本体30を開閉する把手である。
ラッチ爪部303は、ドアノブ302の回転に伴ってドア本体30の側面から出入りする爪状の突起である。ラッチ爪部303は、戸先側の縦枠311に配置されたラッチ受け部313に係合する。
ヒンジ部304は、ドア本体30と戸尻側の縦枠311とを接続する蝶番である。ヒンジ部304は、二枚の羽根板の一方が戸尻側の縦枠311に固定され、他方がドア本体30に固定され、二枚の羽根板を回転可能に軸部で接続することで構成される。
換気ファン32は、ドア本体30の第1面3aにおける上部に設けられ、第1面3aの吸気口301から空気を吸気可能な位置に配置される。換気ファン32は、シロッコファンであり、ドア本体30の幅方向に間を開けて複数配置される。換気ファン32は、壁210により隔てられた一方の部屋200の居間201の空気を吸気するように電動で回転する。
通気口33は、図2Bに示すように、ドア本体30の第2面3bを形成する面材の下部に設けられる開口部である。通気口33は、換気ファン32が、一方の部屋200すなわち居間201から吸気した吸気を、壁210により隔てられた他方の部屋200すなわち廊下207に排気する開口である。通気口33は、第2面3bの下部において幅方向に延びるように形成されている。通気口33は、第2面3b側にのみ形成され、第1面3aには形成されていない。これにより、第1面3a側で吸気した空気が、ドア本体30の内部を通過して、第2面3bの通気口33から廊下207へ送られる。換気ファン32によって吸引された空気がドア本体30の内部を通過して通気口33から排気されることで、室内ドア3の設けられた空間の内外で換気が行われる。
第1実施形態における室内ドア3は、主に冬季等の外気温の低い時期の使用に適している。室内ドア3が設けられた居間201で暖房が使用される暖房時は、上部の換気ファン32か暖かい空気を吸気し、下部の通気口33から空気を排気する。
表示部34は、後述する各種のセンサで検出した検出結果の情報や、その他、時刻や温度、湿度等の情報を表示可能な部分である。表示部34は、第1面3aに配置され、例えば液晶画面等で構成される。表示部34は、無線通信等で後述する居室内センサ23と通信可能に接続されている。
給電部35は、ドア本体30を閉じた状態で、換気ファン32を駆動する電力を供給する。給電部35は、図2A及び図2Bに示すように、ドア本体30と枠体31とが係合するラッチ爪部303及びラッチ受け部313に配置される。給電部35は、ラッチ爪部303及びラッチ受け部313のそれぞれに、室内ドア3を閉じた状態で接触して通電可能な導電線を有する。給電部35は、ラッチ爪部303がラッチ受け部313に係合したときに通電して換気ファン32に電力を供給するように構成されている。給電部35は、互いに接触することで通電する導電線ではなく、ラッチ爪部303及びラッチ受け部313にそれぞれ送電コイル及び受電コイルを配置し、ワイヤレス給電を行うように構成してもよい。
風量調節部36は、通気口33からの排気量を調節する。風量の調節は、後述する制御部4によって、換気ファン32のモーター320の回転数を変化させることによって実現される。風量調節部36は、複数ある換気ファン32のうち駆動する数を変更することによって実現されてもよい。これらの場合には、風量調節部36は、制御部4に設けられたインバータ等の制御回路と、換気ファン32のモーター320を有し、制御部4が風量調節部36を制御する。
制御部4は、住宅2内に配置されたセンサや室内ドア3の各部と電気的に接続されたコンピューターである。制御部4は、換気ファン32を制御する。制御部4を配置する位置は、特に限定されない。例えば、リモートコントローラーのような筐体に電子基板が配置され、住宅2の壁面等に着脱可能に配置される。
圧力センサ22は、住宅2の居室及び非居室にそれぞれ設けられ、所定の位置に複数配置されている。圧力センサ22は、居室内及び非居室内の圧力を検出する。圧力センサ22は、図1に示すように、居間201、廊下207及びトイレ204に配置されている。圧力センサ22の種類は、半導体式、ひずみゲージ式、金属薄膜式等、特に限定されない。圧力センサ22は、シリコン半導体を使用した圧力センサ22であってよい。
居室内センサ23は、居間201等の居室に配置され、在室する人間の人数を検出する人感センサ231である。人感センサ231の種類は、特に限定されない。例えば、人間の熱を感知する赤外線方式のセンサであってよい。
図3に、本実施形態における住宅2内を流通する空気の風量及び流路の例を示す。住宅2では、圧力センサ22が検出した圧力の値は、制御部4へ送信される。制御部4は、圧力センサ22が配置された位置での圧力に応じて、換気量を調整する。換気量とは、1時間に室内に流入又は排出する空気量を、居室面積で割った値である。例えば、トイレ204の排気ファン21から排気される空気の風量が25m/hであったとする。ここで、トイレ204と廊下207とを隔てる室内ドア3から排気される空気の風量を35m/hとなるように制御し、廊下207側からトイレ204側へ空気を送風する。制御部4は、圧力センサ22の結果に基づいて、室内ドア3が吸気する吸気量が、排気ファン21から排気される排気量よりも大きくなるように換気ファン32の吸気量を制御する。また、制御部4は、居間201側から廊下207側へ流れる空気の風量を45m/hとなるように制御し、居間201側から廊下207側へ空気を排気する。廊下207を、トイレ204と比べて正圧とするように制御すると、廊下207等の住宅2の見えない隙間から冷たい外気が廊下207に侵入しにくい。室内ドア3の換気ファン32及び通気口33から、所定の風量で居間201側の空気が廊下207へ送風される。居間201は空調設備により快適な温度に調整されているので、居間201から廊下207、廊下207からトイレ204へと温度調整された空気が流れることによって、室間の温度差が小さくなる。
室内ドア3の換気ファン32は、常時運転してもよいが、使用者によって必要なときに運転するようにしてもよい。図4Aに示すように、手動運転の場合は、リモートコントローラー(図示省略)等により手動運転開始のボタンを押して手動運転を開始する(S1)。制御部4は、運転開始の信号を受信して、換気ファン32のモーター320を起動し、回転させる(S2)。このとき、室内ドア3から排気される初期の風量は、例えば40m/hで設定されている。この初期の風量は、少なくとも第3種換気で設定されている「住宅2全体で0.5回/hの換気量」を満たす値に設定されている。その後、使用者が、所望の値に室内ドア3から排気される風量を設定する(S3)。使用者により風量が設定され、指示が制御部4へ送られると、設定された値となるように換気ファン32の回転数が調整され、室内ドア3から排気される風量が調整される(S4)。換気ファン32の回転を停止したい場合は、停止ボタンを押して、手動運転を終了する(S5)。これにより、換気ファン32のモーターが停止する(S6)。
図4Bに示すように、自動運転の場合は、常時運転が行われている(S11)。このとき、手動運転の場合と同様に、室内ドア3による初期の換気量は、少なくとも第3種換気で設定されている「住宅2全体で0.5回/hの換気量」を満たす値に設定され、換気ファン32のモーター320は稼働している(S12)。自動運転の場合、居間201に配置された居室内センサ23、具体的には人感センサ231が、居間201に滞在している人間の人数を検出する(S13)。人感センサ231は、15分に1回検出を行う。検出された人数は、制御部4に送信される。
制御部4が人感センサ231で検出した人数の信号を受信すると、人感センサ231の検出結果に応じて、室内ドア3から排気される風量が調節される(S14)。住宅換気システム1では、人感センサ231で検出した検出結果に基づいて、室内ドア3の換気量をどの程度に設定するか、予め設定されている。例えば、居間201の面積が20畳、検出した在室人数が0~1人の場合、室内ドア3の風量は、初期の風量と同じ40m/hで設定されている。検出した人数が2人の場合は、60m/h、3人の場合は90m/h、4人の場合は120m/hと、存室する人数が多くなれば多くなる程、風量を上げるように構成されている。人感センサ231で検出した人数は、表示部34に表示される。
制御部4は、人感センサ231の検出結果に基づいて、風量調節部36に信号を送信し、換気ファン32の回転数を上げたり下げたりし、換気ファン32の風量を制御する。これにより、風量6が調節される。
自動運転を継続する場合、そのまま繰り返し人感センサ231の検出を行う。もし、自動運転を停止したいと使用者が望む場合には、停止ボタンを押す。制御部4が、使用者の停止操作を検出すると(S15)、運転が停止され(S16)、換気ファン32のモーターが停止する(S17)。
本実施形態によれば、以下の効果が奏される。住宅換気システム1を、住宅2の部屋200を隔てる壁210の開口部210b又は開口部210bに配置される室内ドア3に設けられ、壁210により隔てられた一方の部屋200である居室の空気を吸気する換気ファンと、室内ドア3に設けられ、吸気を壁210により隔てられた他方の部屋200に排気する通気口33と、を含んで構成した。これにより、第3種換気を行っている住宅2でも、住宅2の隙間に関係なく、室内ドア3を配置した居室を確実に換気することができる。居室ごとに換気することができるので、排気ファン21と遠い位置にあったり、第3種換気で空気が入れ替わりにくい位置にあったりする部屋200でも、適切な換気を行うことが可能になる。さらに室内ドア3が居室と非居室、例えば居間201と廊下207を隔てる壁210に配置されていた場合、居間201の空気を廊下207に排出することで、居間201と廊下207の温度差を小さくすることができる。同様に、例えばトイレ204や洗面所205等の非居室と居間201や台所202等の居室との間の温度差を小さくすることができるので、所謂ヒートショックを防止することや、温度差の少ない空間で快適な生活を送ることが可能になる。
本実施形態によれば、換気ファン32を制御する制御部4をさらに含んで構成した。これにより、住宅2内の風量や気圧の差等に応じて換気量の設計を行い、換気量を制御することが可能になる。
本実施形態によれば、住宅2の屋外に面した位置に設けられ、住宅2内の空気を排気する排気ファン21をさらに含んで構成した。換気ファン32の吸気量を、排気ファン21の排気量よりも大きくした。これにより、室内ドア3から空気が排気される側の圧力が、排気ファン21によって住宅2の外に排気される側と比べて正圧になるので、外気が住宅2内に侵入しにくくなる。よって、住宅2の内部の温度が、外気温度の影響を受けにくくなる。
本実施形態によれば、居室及び非居室にそれぞれ設けられ、居室内及び非居室内の圧力を検出する圧力センサ22をさらに含んで構成した。制御部4を、圧力センサ22の検出結果に基づいて、排気ファン21の排気量よりも換気ファン32の吸気量が大きくなるように、換気ファン32の吸気量を制御した。これにより、圧力センサ22の値に基づいて、確実に室内ドア3から空気が排気される側の圧力が、排気ファン21によって住宅2の外に排気される側と比べて正圧になるように制御することができる。よって、住宅2の内部の温度が、外気温度の影響を受けにくくなる。特に、空調設備のない廊下207等の非居室に外気が入りにくくなり、室内ドア3から空気が排気されることによって、非居室の温度調整がしやすくなる。
本実施形態によれば、住宅換気システム1を、居室内に配置される居室内センサ23を含んで構成した。制御部4を、居室内センサ23の検出結果に基づいて、換気ファン32の風量を制御させた。住宅2は、通常、1時間当たりの換気回数が0.5回以上となるように設計されており、換気ファン32は、少なくとも1時間当たりの換気回数が0.5回以上となるように運転されている。居室内センサ23の検出結果に応じて換気ファン32の風量を調節することにより、室内に人数が多い場合等、必要な時に必要なだけ室内ドア3による換気を行うことができる。これにより、換気ファン32を回転させる電気料の増加を必要な分だけに抑制することが可能になる。
本実施形態によれば、室内ドア3を、居室内センサ23の検出結果を表示する表示部34を含んで構成した。これにより、表示部34の表示を見た使用者に、換気を行うことを促すことができる。
本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、本開示の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本開示に含まれる。第1実施形態では、換気ファン32は、ドア本体30の上部に、通気口33は、ドア本体30の下部に設けられている。しかし、換気ファン32や通気口33の位置は限定されない。例えば、図5に示す第1実施形態の変形例として、換気ファン32Aは、ドア本体30の第1面3aにおける下部に設けられ、通気口33は、ドア本体30の第2面3bにおける上部に設けられていてもよい。この構成の場合、室内ドア3が設けられた居間201で冷房が使用される冷房時に、下部の換気ファン32から吸気し、上部の通気口33から排気するとよい。これにより、居間201等で冷房を使用している時期に、冷暖房効果が効率的になる。換気ファン32と通気口33の位置が異なる室内ドア3は、暖房時、冷房時に限定されず、温暖地域、寒冷地域によって使い分けてもよい。
第1実施形態では、住宅2は、第3種換気による換気を行っている。しかし、図6に示す第2実施形態のように、住宅換気システム1Bは、第1種換気を行う住宅2Aに設けてもよい。例えば、住宅2Aは、ダクトを有さないダクトレス熱交換換気装置5を有する住宅2Aであってよい。
ダクトレス熱交換換気装置5は、住宅2Bの対角線上に少なくとも一対配置され、予め設定された間隔で吸気と排気の風向を切り替える。予め設定された間隔とは、例えば70秒である。ダクトレス熱交換換気装置5は、住宅2Bの外壁に屋内外を貫通するように設置され、筒状の形状を有する。ダクトレス熱交換換気装置5は、蓄熱部51と、熱交換ファン52と、フィルター53と、外気取り込みフード54と、を有する。
外気取り込みフード54は、屋外側に設置されて外気を取り込み、屋内の空気を屋外に放出する。蓄熱部51は、筒状のダクトレス熱交換換気装置5における空気の流路の途中に配置され、屋外から流入する空気又は屋内から屋外へ流出する空気に含まれる熱を保持する。熱交換ファン52は、室内側に回転可能に配置され、蓄熱部51を通過する空気の吸気及び排気を行う。熱交換ファン52は、回転する速度や方向を変更することで、蓄熱部51を通過する空気の風向を変更する。フィルター53は、熱交換ファン52の室内側に設置され、吸排気する空気に含まれる塵等を捕捉する。例えば、熱い屋外空気が流入する夏季等に、室内で冷房をつけていた場合、冷たい熱を蓄熱部51で貯めて置き、屋外から室内へ熱い空気が通過する際に、空気を冷やして室内に吸気する。また、冷たい屋外空気が流入する冬季等に、室内で暖房をつけていた場合、熱い熱を蓄熱部51で貯めて置き、屋外から室内へ冷たい空気が通過する際に、空気を暖めて室内に吸気する。空気が蓄熱部51を流通することで、室内に流入する空気の温度調整の熱効率が向上する。
ダクトレス熱交換換気装置5が設置された住宅2Aにおいて、室内ドア3Bの換気ファン32Bは、リバーシブルフローファンで構成される。換気ファン32Bは、風向を変更可能な風向調節部37を有する。風向調節部37は、通気口33に風向板とこれを駆動する風向板モータを設け、制御部4により風向板モーター変更することで構成される。制御部4は、熱交換ファン52の風向に連動して、風向調節部37を制御し、換気ファン32Bの風向を変更する。連動は、換気ファン32Bの回転が、予め所定のダクトレス熱交換換気装置5と連動するようにプログラミングされることでなされてよい。換気ファン32Bの風向の切替は、制御部4により制御される。
第2実施形態によれば、換気ファン32Bの風向が、熱交換ファン52の風向と同じ方向を向くように連動することで、住宅2Bの熱交換の効率を妨げることなく換気を行うことが可能になる。
図7は、換気ファン32C及び通気口33Cの位置を変更可能に構成した第3実施形態の室内ドア3Cを示す。図7に示すように、室内ドア3Cは、ドア本体30Cの第1面3aにおける上部に配置される上側換気ファン321と、下部に配置される下側換気ファン322と、ドア本体30Cの第2面3bにおける上部に配置される上側通気口331と、下部に配置される下側通気口332と、を有する。上側換気ファン321は、ドア本体30Cの上部に設けられる吸気口301に、下側換気ファン322は、ドア本体30Cの下部に設けられる吸気口301に配置されている。図7では、説明の便宜のため、ドア本体30Cの手前側に配置されている第1面3aを構成する板面を外した状態で示している。第3実施形態では、通気口33Cは、不使用時は閉じており、使用時に開くことができる開閉な能な蓋部335を有して構成されている。蓋部335は、電動で開閉可能に構成されている。室内ドア3Cでは、幅方向の一方側では、上側換気ファン321が上部に、下側通気口332が下部に配置されている。ドア本体30Cの幅方向の他方側では、下側換気ファン322が下部に、上側通気口331が上部に配置されている。
換気ファン32Cは、換気ファン切替機構323を有する。換気ファン切替機構323は、制御部4の指令を受けて、上側換気ファン321及び下側換気ファン322のいずれかを運転させるように上側換気ファン321の運転と、下側換気ファン322の運転と、を切り替える切替スイッチである。
通気口33Cは、通気口切替機構324を有する。通気口切替機構324は、制御部4の指令を受けて、上側通気口331及び下側通気口332の一方を開き、他方を閉じるように、上側通気口331及び下側通気口332を切り替える切替スイッチである。
第3実施形態によれば、暖房時は上側換気ファン321から吸気するとともに、下側通気口332から排気し、冷房時は、下側換気ファン322から吸気するとともに上側通気口331から排気するように、稼働させる換気ファン32C及び通気口33Cの位置を選択して変更することができる。換気ファン32C及び通気口33Cの切替は、リモートコントローラーや室内ドア3Cに設けたスイッチ等を用いて手動で行ってもよく、所定の気温や湿度等の条件によって、切替が自動で行われるように設定されていてもよい。
図8は、第3実施形態の変形例を示す。変形例では、通気口33Dは、ドア本体30Dの第2面3bにおける上部に設けられる上側通気口331Dと、下部に設けられる下側通気口332Dと、を有する。上側通気口331D及び下側通気口332Dは、いずれも開口している。換気ファン32Dは、室内ドア3Dの長手方向及び幅方向の略中央部で、上側通気口331Dと下側通気口332Dの間に配置されている。換気ファン32Dは、リバーシブルフローファンであり、吸気を上部から行うか、下部から行うかを切り替え可能に構成される。換気ファン32Dが上方に配置された通気口33Dから空気を吸気するときは、上側通気口331Dが吸気口301となる。換気ファン32Dが下方に配置された通気口33Dから空気を吸気するときは、下側通気口332Dが吸気口301となる。第3実施形態の変形例における換気ファン切替機構323Dは、制御部4の指令を受けて、換気ファン32Dの回転方向を変更する制御部4内の電子回路の一部であってよい。他に、機械的な機構として、換気ファン32Dと上側通気口331D、下側通気口332Dとの間に風向きを変更可能な風向板を配置してもよい。
変形例では、換気ファン32Dの回転方向を上側から吸気するか、下側から吸気するかを変更することにより、暖房時は上部の吸気口となる上側通気口331Dかを通じて吸気し、下部の下側通気口332Dを通じて排気する。冷房時は、下側通気口332Dを通じて吸気し、上側通気口331Dを通じて排気する。
第3実施形態及びその変形例によれば、換気ファン32C及び通気口33C、通気口33Dの位置を変更可能にすることで、一つの室内ドア3C、3Dで冷房時や暖房時によって熱効率の良い位置で室内の空気を吸気し、排気することができる。
第1実施形態では、居室内センサ23として、人感センサ231を例に説明した。しかし、居室内の状況を検出するセンサは、限定されない。例えば、居室内センサ23は、COの濃度を検出するCOセンサ232であってよい。この場合、COの濃度が1000ppm以下となるように、制御部4により風量を調節してよい。これにより、居室内のCOの濃度が高いときに、換気量を調整することが可能になる。COの濃度の検出結果は、表示部34に表示する。これにより、COの濃度が高い場合に、居間201に在室している人間に換気を行うよう促すことができる。居室内センサ23は、他に、ホルムアルデヒドや、特定のウイルスを検出するウイルス検出センサ等であってよい。
風量調節部36は、換気ファン32の風量を調節することができれば、回転数の調整に限定されない。例えば、風量調節部36は、通気口33の開口部を部分的に閉じることによって通気口33からの排気量を調節してよい。例えば、風量調節部36は、一定の風量で供給される空気の出口を絞ったり開いたりする風量調節バルブを有してよい。風量調節バルブは、換気ファン32より下流側で通気口33までの間の排気通路の途中に設けられ、バルブの開度を制御部4により調節することで排気量を調節できる。また、他の風量調節バルブとしては、通気口33に設けられ、通気口33を部分的に閉じることが可能な可動の羽根板により構成してもよい。羽根板の開度を調節することによって通気口33からの排気量を制御することができる。上記明細書において、風量について記載した値は、あくまで例示であり、居室の面積や住宅の構造、材質等によって適宜調整してよい。
風向調節部37は、第2実施形態において、第1種換気を行う住宅2Aのダクトレス熱交換換気装置5と連動して制御する例を説明した。しかし、風向調節部37は、ダクトレス熱交換換気装置5を有さない住宅換気システムで用いられてもよい。例えば、第3種換気を行う住宅で、住宅が位置する土地等の周囲の環境や、住宅の間取り等によって一定の向きに空気が流れやすい等の場合に換気ファンに設けて、必要に応じて風向きを調節してよい。
図9A~9Dは、第4実施形態の室内ドア3Eにおけるドア本体30Eを示す。図9Aに示すように、室内ドア3Eでは、通気口33Eが複数配置され、第1面3aと、第2面3bとで、配置が異なっている。図9Aに示すように、第1面3a側では、第1の通気口333a~333hが配置される。図9Bに示すように、第2面3b側では、第2の通気口334a、334bが上下に間を開けて配置されている。換気ファン32E、吸気口301及び他の構成は、第1実施形態と同様である。
図9Cに示すように、第4実施形態のドア本体30Eは、一対の外側縦桟314と、内側縦桟315と、第1横桟316aと、第2横桟316bと、第3横桟316cと、第4横桟316dと、第5横桟316eと、補桟317a~317i、318a~318cと中空部310、330と、を有する。
外側縦桟314及び内側縦桟315は、上下に延びる角材がドア本体30Eの外周側と内周側に接続されて配置される。
第1横桟316aは、外側縦桟314及び内側縦桟315の上端間を連結するように略水平方向に延びる。第3横桟316c、第4横桟316d、第5横桟316eは、外側縦桟314及び内側縦桟315の下端間を連結するように略水平方向に延びる。第3横桟316c、第4横桟316d、第5横桟316eは、上下方向に重なって接続されている。第2横桟316bは、第1横桟316aと第3横桟316cとの間に、ドア本体30Eにおける上下方向の中央付近で略水平方向に延びる。
補桟317a~317i、318a~318cは、内側縦桟315の内周側の面に、上下に間隔を空けて配置される丈の短い角材である。各補桟317a~317iは、それぞれ2本ずつ揃えて内側縦桟315に取り付けられており、補桟318a、318もそれぞれ2本ずつ揃えて内側縦桟315に取り付けられている。補桟317eと補桟318bとの間に第2横桟316bが架設されている。
中空部310、330は、外側縦桟314、内側縦桟315、第1横桟316a~第5横桟316e、及び補桟317a~317i、318a~318cによって囲まれた空間である。中空部310は、第2横桟316bから上方、中空部330は、第2横桟316bから下方に配置される。
第1の通気口333aの上下寸法は、補桟317a、317b間の上下寸法に合致している。同様に、第1の通気口333bの上下寸法は補桟317b、317c間、第1の通気口333cの上下寸法は補桟317c、317d間、第1の通気口333dの上下寸法は317d、317e間、第1の通気口333eの上下寸法は補桟317e、317f間、第1の通気口333fの上下寸法は補桟317f、317g間、第1の通気口333gの上下寸法は補桟317g、317h間、第1の通気口333hの上下寸法は補桟317h、317i間、の上下寸法に合致している。
第1の通気口333aの上縁は補桟317aの下縁に接している。同様に、第1の通気口333bの上縁は補桟317bの下縁に、第1の通気口333cの上縁は補桟317cの下縁に、第1の通気口333dの上縁は補桟317dの下縁に、第1の通気口333eの上縁は補桟317eの下縁に、第1の通気口333fの上縁は補桟317fの下縁に、第1の通気口333gの上縁は補桟317gの下縁に、第1の通気口333hの上縁は補桟317hの下縁に接している。
第1の通気口333a~333hの左右幅は、補桟317aの2本の角材を合わせた幅よりも狭いものとなっている。第1の通気口333a~333hの上下方向に延びる側縁は、内側縦桟315のドア本体30における中央側の縁に接している。
第2の通気口334a、334bの上下寸法は、それぞれ補桟318a、318b間、補桟318b、318c間の上下寸法と合致している。第2の通気口334aの上縁は補桟318aの下縁に接している。第2の通気口334bの上縁は補桟318bの下縁に接している。第2の通気口334aの下縁は補桟318bの上縁に接している。第2の通気口334bの下縁は補桟318cの上縁に接している。第2の通気口334a、334bの左右幅は、各補桟318a~318cの2本分の角材を合わせた幅よりも狭いものとなっている。第2の通気口334a、334bの上下方向に延びる側縁は、内側縦桟315のドア本体30における中央側の縁に接している。
このように構成された室内ドア3Eにおいて、換気ファン32Eの回転によって室内の空気が吸気される。第1面3a及び第2面3bを構成する面材と、中空部310、330、第1の通気口333a~333h及び第2の通気口334a、334bを介して室内ドア3の室内側と室外側とが連通し、換気が行われる。第4実施形態では、第1の通気口333a~333h及び第2の通気口334a、334bが各々室内ドア3の縦枠311に沿って縦一列に設けられており、第1の通気口333a~333hから第2の通気口334a、334bまでの距離が短い。そのため、中空部310、330を通過する通気抵抗が小さく、換気性能が良好である。
補桟317a、317b間、補桟317b、317c間、補桟317c、317d間、補桟317d、317e間、補桟317e、317f間、補桟317g、317h間、補桟317h、317i間が、第1の幅小部として幅寸法d1の幅小部となっている。幅寸法d1は、第1の通気口333a~333h及び第2の通気口334a、334bを結ぶ方向に交差する交差方向、すなわち上下方向の幅が小さい。中空部310の横桟316a、316b間が幅寸法d2の幅大部となっており、中空部330の横桟316b、316c間が幅寸法d3の幅大部となっている。そのため、通気口333a~333hから中空部310、330に入る音波は、幅寸法d1の幅小部から幅寸法d2又はd3の幅大部へ入るときに断面積が急激に拡大することによって消音が行われる。
補桟318a、318b間における第2の幅小部としての幅小部の幅寸法d4は、中空部330の幅大部の幅寸法d2に比べて小さい。補桟318b、318c間における第2の幅小部としての幅小部の幅寸法d5は、中空部330の幅大部の幅寸法d3に比べて小さい。このため、通気口334a、334bから中空部310、330へ入る音波の消音が行われる。
第1の通気口333a~333h、第2の通気口334a、334bの上下両側部分がそれぞれ補桟317a~317i、318a~18cによって支持されているので、第1の通気口333a~333h、第2の通気口334a、334bの周囲で、第1面3a及び第2面3bを構成する面材の強度及び剛性が高くなる。そのため、第1面3a及び第2面3bの損傷が防止されるとともに、振動も抑制される。
上記実施形態では、換気ファン32は、ドア本体30に設けられている。しかし、換気ファンは、枠体31に設けられてもよく、ドア本体30に形成されたレリーフ等の装飾部や、枠体31の周囲に配置された欄間等の開口部210bに設けられていてもよい。
第1実施形態では、圧力センサ22の検出結果に基づいて換気ファン32の吸気量を制御し、排気ファン21の換気量よりも換気ファン32の吸気量を大きくしている。しかし、住宅換気システムは、圧力センサ22の検出結果等によらず、壁210の開口部を締め切った状態で、予め換気ファン32の吸気量が、排気ファン21の排気量よりも大きくなるように設計されていてもよい。これにより、室内ドア3から空気が送風される側の圧力が、排気ファン21によって排気される側と比べて正圧になるので、外気が住宅2内に侵入しにくくなる。よって、住宅2の内部の温度が、外気温度の影響を受けにくくなる。特に、空調設備のない廊下207等の非居室に外気が入りにくくなり、室内ドア3から空気が排気されることによって、非居室の温度調整がしやすくなる。
上記実施形態では、給電部35は、ラッチ爪部303及びラッチ受け部313に配置されている。しかし、給電部35は、枠体31とドア本体30とを接続するヒンジ部304に配置してもよい。例えば、縦枠311側に商用電源に接続された導電線を接続し、ドア本体30側に換気ファン32に接続した導電線を接続し、これらの導電線を接触させてもよい。あるいは、ヒンジ部304に、ワイヤレス給電の機構を配置してもよい。給電部35は、換気ファン32に電力を供給することができれば、具体的な位置は限定されない。給電部35は、商用電源等から導電線を引く場合に限られず、室内ドア3に配置される乾電池や蓄電池等、電源となる装置を室内ドア3に内蔵してもよい。この場合、電池や蓄電池等から、換気ファン32等に電力を供給する。
室内ドア3を配置する位置は限定されない。また、一つの部屋に複数配置してもよい。室内ドアは、従来、居室の換気のために室内ドアの下端と床との間に隙間を形成するアンダーカットを形成する。しかし、本開示における室内ドア3では、アンダーカットを形成しなくてもよい。
1 住宅換気システム、 2 住宅、 3 室内ドア、 3a 第1面、 3b 第2面、 4 制御部、 5 ダクトレス熱交換換気装置(熱交換換気装置)、 21 排気ファン、 22 圧力センサ、 23 居室内センサ、 30 ドア本体、 32 換気ファン、 33 通気口、 35 給電部、 34 表示部、 36 風量調節部(調節バルブ)、 37 風向調節部、 51 蓄熱部、 52 熱交換ファン、 200 部屋、 210 壁、 310 中空部、 330 中空部、 331 上側通気口(上部の通気口)、 332 下側通気口(下部の通気口)

Claims (14)

  1. 住宅の部屋を隔てる壁の開口部又は前記開口部に配置される室内ドアに設けられ、前記壁により隔てられた一方の部屋である居室の空気を吸気する換気ファンと、
    前記室内ドアに設けられ、前記吸気を前記壁により隔てられた他方の部屋に排気する通気口と、を備える住宅換気システム。
  2. 前記換気ファンを制御する制御部をさらに備える、請求項1に記載の住宅換気システム。
  3. 前記住宅の屋外に面した位置に設けられ、前記住宅内の空気を排気する排気ファンをさらに備え、
    前記換気ファンの吸気量は、前記排気ファンの排気量よりも大きい、請求項2に記載の住宅換気システム。
  4. 前記居室及び非居室にそれぞれ設けられ、前記居室内及び前記非居室内の圧力を検出する圧力センサをさらに備え、
    前記制御部は、前記圧力センサの検出結果に基づいて、前記排気ファンの排気量よりも前記換気ファンの吸気量が大きくなるように、前記換気ファンの吸気量を制御する、請求項3に記載の住宅換気システム。
  5. 前記居室内に配置される居室内センサをさらに備え、
    前記制御部は、前記居室内センサの検出結果に基づいて、前記換気ファンの風量を制御する、請求項2~4のいずれか1項に記載の住宅換気システム。
  6. 前記室内ドアは、前記居室内センサの検出結果を表示する表示部を有する、請求項5に記載の住宅換気システム。
  7. 前記室内ドアは、前記通気口からの排気量を調節可能な風量調節部を有し、
    前記制御部は、前記風量調節部を制御することにより、前記通気口からの排気量を制御する、請求項2~6のいずれか1項に記載の住宅換気システム。
  8. 前記換気ファンは、風向を変更可能な風向調節部を有し、
    前記制御部は、前記風向調節部を制御することにより、前記換気ファンの風向を変更する、請求項2~7いずれか1項に記載の住宅換気システム。
  9. 蓄熱部と、前記蓄熱部を通過する空気の風向を切り替え可能な熱交換ファンと、を有する熱交換換気装置をさらに備え、
    前記制御部は、前記熱交換ファンの風向に連動して前記風向調節部を制御することにより、前記換気ファンの風向を変更する、請求項8項に記載の住宅換気システム。
  10. 前記室内ドアは、上部及び下部にそれぞれ設けられ、前記換気ファンから空気が吸気される吸気口を有し、
    前記通気口は、前記室内ドアの上部及び下部にそれぞれ設けられ、
    前記室内ドアの上部から吸気するか、下部から吸気するかを切り替え可能に構成され、
    前記居室で暖房が使用される暖房時は、上部の前記吸気口を通じて吸気するとともに、下部の前記通気口から排気し、
    前記居室で冷房が使用される冷房時は、下部の前記吸気口を通じて吸気するとともに、上部の前記通気口から排気する、請求項1~9のいずれか1項に記載の住宅換気システム。
  11. 前記室内ドアは、前記換気ファンに電力を供給する給電部を有する、請求項1~10いずれか1項に記載の住宅換気システム。
  12. 前記給電部は、前記室内ドアに配置される電池を有する、請求項11に記載の住宅換気システム。
  13. 請求項1~12いずれか1項に記載の住宅換気システムに設けられる室内ドア。
  14. ドア本体の内部に設けられる中空部を備え、
    前記通気口は、前記中空部に連通するとともに、前記ドア本体の一方の面に設けられる第1の通気口と、他方の面に設けられる第2の通気口を有し、
    前記第1の通気口はドアの一側に配置され、前記第2の通気口はドアの他側に配置され、
    前記第1の通気口近傍の前記中空部が、第1及び第2の通気口同士を結ぶ方向と交差方向の幅が小さい第1の幅小部となっており、
    第2の通気口近傍の前記中空部が、前記交差方向の幅が小さい第2の幅小部となっており、
    前記第1の幅小部と第2の幅小部との間が、前記第1及び第2の幅小部よりも前記交差方向の幅が大きい幅大部となっている、請求項13に記載の室内ドア。
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