JP2017116231A - 空調システム - Google Patents

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岳明 松尾
Takeaki Matsuo
岳明 松尾
丹羽 哲也
Tetsuya Niwa
哲也 丹羽
尚克 秋岡
Naokatsu Akioka
尚克 秋岡
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【課題】大掛かりな構成を採用しなくても、複数の空間の間での温度差を小さくできる空調システムを提供する。【解決手段】空調システムが、人が出入りするための出入口3を有し、当該出入口3に扉4が設けられている空調対象空間1Aの空調を行う空調装置2と、空調対象空間1Aと出入口3によって繋がっている他の空間1Bとの間での空気の移動量を調節可能な空気移動量調節手段Mとを備え、空気移動量調節手段Mは、空調装置2の運転状態に応じて空調対象空間1Aと他の空間1Bとの間での空気の移動量を調節するように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、複数の空間の間での温度差を小さくできる空調システムに関する。
特許文献1には、家屋内の複数の部屋を、設定された温度に空調する全館空調システムが記載されている。具体的には、特許文献1に記載の全館空調システムでは、空調を行いたい複数の部屋に対して各別に設けられるダクトを経由して空気を送り出す全館空調装置と、一つの部屋の空調を行うためにその部屋に設けられる個別空調装置とが混在している。そのため、通常であれば、個別空調装置が設置されている部屋の温度と、全館空調装置で空調されている部屋の温度とは別々になってしまうが、特許文献1に記載の全館空調システムでは、個別空調装置を全館空調用制御装置の制御下におくことで、個別空調装置によって空調される部屋の温度も全館空調装置によって空調される複数の部屋の温度と同じになるように空調しようとしている。
特開2013−064537号公報
特許文献1に記載の全館空調システムは、空調を行いたい全ての部屋に対して、全館空調装置から空気を送り出すダクトを設置すること、或いは、個別の空調装置を設置することが必要になるため、装置が大掛かり且つ高価なものとなる。
尚、空調を行う部屋に繋がっている廊下など、人間が滞在しない空間には、全館空調装置に繋がるダクトや個別の空調装置を設置せず、空調を行わないこともできる。ところが、その場合には、空調を行っている空間と廊下などとの温度差が大きくなるという問題がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、大掛かりな構成を採用しなくても、複数の空間の間での温度差を小さくできる空調システムを提供する点にある。
上記目的を達成するための本発明に係る空調システムの特徴構成は、人が出入りするための出入口を有し、当該出入口に扉が設けられている空調対象空間の空調を行う空調装置と、前記空調対象空間と前記出入口によって繋がっている他の空間との間での空気の移動量を調節可能な空気移動量調節手段とを備え、前記空気移動量調節手段は、前記空調装置の運転状態に応じて前記空調対象空間と前記他の空間との間での空気の移動量を調節するように構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、空気移動量調節手段は、空調装置の運転状態に応じて空調対象空間と他の空間との間での空気の移動量を調節する。つまり、空気移動量調節手段によって、空調対象空間の空気(即ち、空調装置によって温度が調節された空気)を他の空間へと移動させることができる。その結果、空調装置が運転されている空調対象空間に滞在している人間が、その空調対象空間と出入口によって繋がっている他の空間へと移動したときには、他の空間の温度が空調対象空間の温度に近づいていることが期待できる。
従って、大掛かりな構成を採用しなくても、複数の空間の間での温度差を小さくできる空調システムを提供できる。
本発明に係る空調システムの別の特徴構成は、前記空気移動量調節手段は、前記空調装置による空調が行われていないとき、前記空調対象空間から前記他の空間への空気の移動量を相対的に少ない状態に調節し、前記空調装置による空調が行われているとき、前記空調対象空間と前記他の空間との間での空気の移動量を相対的に多い状態に調節する点にある。
上記特徴構成によれば、空調対象空間において空調装置による空調が行われていないとき、その空調対象空間から他の空間への空気の移動量は相対的に少なくなる。つまり、空調対象空間から他の空間への空気の移動量が少なくなるため、他の空間の空気の温度は空調対象空間の空気の温度へとそれほど近づかない。これに対して、空調対象空間において空調装置による空調が行われているとき、その空調対象空間から他の空間への空気の移動量は相対的に多くなる。つまり、空調対象空間から他の空間への空気の移動量が多くなるため、他の空間の温度が空調対象空間の温度に近くなる。その結果、空調装置が運転されている空調対象空間に滞在している人間が、その空調対象空間と出入口によって繋がっている他の空間へと移動したときには、他の空間の温度が空調対象空間の温度に近づいていることが期待できる。
本発明に係る空調システムの更に別の特徴構成は、前記空気移動量調節手段を複数備え、前記空調装置が暖房運転を行っているとき、複数の前記空気移動量調節手段のうち、相対的に上方に設けられている前記空気移動量調節手段によって、前記空調対象空間から前記他の空間への空気の移動量を相対的に多い状態に調節し、前記空調装置が冷房運転を行っているとき、複数の前記空気移動量調節手段のうち、相対的に下方に設けられている前記空気移動量調節手段によって、前記空調対象空間から前記他の空間への空気の移動量を相対的に多い状態に調節する点にある。
上記特徴構成によれば、空調装置が暖房運転を行っているときは、空調対象空間内の上方に留まっている相対的に高温の空気が、上方に設けられている空気移動量調節手段によって他の空間に移動させられる。空調装置が冷房運転を行っているときは、空調対象空間内の下方に留まっている相対的に低温の空気が、下方に設けられている空気移動量調節手段によって他の空間に移動させられる。このように、空調装置によって暖められている空気又は冷やされている空気が選択的に他の空間へ移動させられることで、他の空間の温度を空調対象空間の温度に近づけることができる。
本発明に係る空調システムの更に別の特徴構成は、前記空気移動量調節手段は、前記空調対象空間と前記他の空間との間を仕切る仕切部材又は前記出入口の前記扉に設けられ、前記空調対象空間と前記他の空間とを繋ぐ通気口と、前記通気口を覆うことが可能な遮蔽部材と、前記遮蔽部材を移動させて前記通気口の開口面積を調節することで、前記空調対象空間と前記他の空間との間での空気の移動量を調節可能な遮蔽部材駆動部と、前記遮蔽部材駆動部の動作を制御する制御部とを備える点にある。
上記特徴構成によれば、遮蔽部材を移動させて通気口の開口面積を大きくすることで、その通気口の開口部分を経由した空気の移動量を多くさせることができる。これに対して、遮蔽部材を移動させて通気口の開口面積を小さくすることで、その通気口の開口部分を経由した空気の移動量を少なくさせることができる。
本発明に係る空調システムの更に別の特徴構成は、前記空気移動量調節手段は、前記空調対象空間と前記他の空間との間を仕切る仕切部材又は前記出入口の前記扉に設けられ、前記空調対象空間と前記他の空間とを繋ぐ通気口と、前記通気口を通る空気の流れを作り出すことができるファンと、前記ファンの回転速度を調節することで、前記空調対象空間から前記他の空間への前記通気口を介した空気の移動量を調節可能なファン駆動部と、前記ファン駆動部の動作を制御する制御部とを備える点にある。
上記特徴構成によれば、ファンの回転速度を速くさせることで、通気口を経由した空気の移動量を多くさせることができる。これに対して、ファンの回転速度を遅くさせることで、通気口を介した空気の移動量を少なくさせることができる。
空調システムの構成を示す図である。 第1実施形態の空気移動量調節手段の構成を示す図である。 第2実施形態の空気移動量調節手段の構成を示す図である。 第3実施形態の空気移動量調節手段の構成を示す図である。
<第1実施形態>
以下に図面を参照して本発明の第1実施形態に係る空調システムについて説明する。
図1は、空調システムの構成を示す図である。図示するように、家屋や事業所などの施設の内部には、壁や天井などの仕切部材5で仕切られた部屋や廊下などの複数の空間1が存在している。本実施形態の空調システムは、大掛かりな構成を採用しなくても、それら複数の空間1での温度差を小さくするためのものである。
本実施形態の空調システムは、人が出入りするための出入口3を有し、その出入口3に扉4が設けられている空調対象空間1Aの空調を行う空調装置2と、空調対象空間1Aと出入口3によって繋がっている他の空間1Bとの間での空気の移動量を調節可能な空気移動量調節手段M1(M)とを備える。図1に示す例では、空調装置2によって空調が行われる部屋1Aが上記空調対象空間に対応し、部屋1Aと出入口3によって繋がっている廊下1Bが上記他の空間に対応する。
空調装置2は、部屋1Aに滞在する利用者が操作するリモコン装置などから受け取った指令情報に応じて、暖房運転や冷房運転などの運転を行うことができる。また、空調装置2は、リモコン装置などから受け取った指令情報に応じて運転を停止することもできる。
空気移動量調節手段M1は、部屋1Aと廊下1Bとの間を区画する仕切部材5又は扉4に設けられる。図1には、空気移動量調節手段M1が仕切部材5に設けられている例を示す。空気移動量調節手段M1は、空調装置2の運転状態に応じて部屋1Aと廊下1Bとの間での空気の移動量を調節する。具体的には、空気移動量調節手段M1は、空調装置2による空調が行われていないとき、部屋1Aから廊下1Bへの空気の移動量を相対的に少ない状態に調節し、空調装置2による空調が行われているとき、部屋1Aと廊下1Bとの間での空気の移動量を相対的に多い状態に調節する。
図2は、第1実施形態の空気移動量調節手段M1の構成を示す図である。第1実施形態の空気移動量調節手段M1は、通気口6と遮蔽部材7と遮蔽部材駆動部8と制御部C1とを備える。
通気口6は、部屋1Aと廊下1Bとの間を仕切る仕切部材5又は出入口3の扉4に設けられ、部屋1Aと廊下1Bとを繋ぐように構成されている。図2には、仕切部材5に通気口6が設けられる、即ち、部屋1Aと廊下1Bとを区画する壁(仕切部材5)を貫通するように通気口6が設けられる例を示す。従って、通気口6が開放されていれば、その通気口6を通って部屋1Aと廊下1Bとの間で空気は移動可能である。
遮蔽部材7は、通気口6を覆うことが可能に構成されている。図2には、通気口6よりも大きい遮蔽部材7、即ち、通気口6を完全に覆い隠すことができる遮蔽部材7が設けられる例を示す。この例では、通気口6は矩形であり、遮蔽部材7は通気口6よりも大きな矩形の板材である。遮蔽部材7にはモーターなどの遮蔽部材駆動部8が連結されている。遮蔽部材駆動部8の動作は制御部C1が制御する。遮蔽部材7は、遮蔽部材駆動部8によって移動させられることで、仕切部材5の表面に沿ってスライド可能である。従って、遮蔽部材駆動部8は、遮蔽部材7を移動させることで、通気口6のうち、遮蔽部材7によって覆い隠されていない部分の面積(開口面積)を調節させることができる。例えば、遮蔽部材駆動部8は、遮蔽部材7を移動させることで、遮蔽部材7が通気口6を完全に覆い隠す状態や、遮蔽部材7が通気口6の一部又は全部を覆い隠さない(即ち、開放する)状態などを作り出すことができる。
遮蔽部材駆動部8が遮蔽部材7を移動させて通気口6の開口面積を調節することで、部屋1Aと廊下1Bとの間での空気の移動量を調節可能である。例えば、通気口6の開口面積が相対的に大きくなると、部屋1Aと廊下1Bとの間で単位時間当たりに移動できる空気量は多くなり、通気口6の開口面積が相対的に小さくなると、部屋1Aと廊下1Bとの間で単位時間当たりに移動できる空気量は少なくなる。
空調装置2は、運転を開始すると、運転を開始したことを示す情報を有線通信又は無線通信により、空気移動量調節手段M1へ伝達する。空気移動量調節手段M1の制御部C1は、空調装置2が運転を停止しているとき、通気口6の開口面積が所定の第1値になるように、遮蔽部材駆動部8によって遮蔽部材7を移動させた状態に維持している。そして、空気移動量調節手段M1の制御部C1は、空調装置2が運転を開始したことを示す情報を受け取ると、通気口6の開口面積が上記第1値よりも大きい第2値になるように、遮蔽部材駆動部8によって遮蔽部材7を移動させる。その結果、運転している空調装置2によって温度や湿度などが調整された空気の、廊下1Bへの移動が相対的に促進される。
また、空調装置2は、運転を停止すると、運転を停止したことを示す情報を有線通信又は無線通信により、空気移動量調節手段M1へ伝達する。そして、空気移動量調節手段M1の制御部C1は、空調装置2が運転を停止したことを示す情報を受け取ると、通気口6の開口面積が上記第2値よりも小さい上記第1値になるように、遮蔽部材駆動部8によって遮蔽部材7を移動させる。その結果、部屋1Aから廊下1Bへの空気の移動が相対的に妨げられる。
このように、空気移動量調節手段M1を設けることで、部屋1Aで空調装置2が運転されているとき、部屋1Aから、その部屋1Aに隣接する廊下1Bへの空気の移動が相対的に促進される。その結果、廊下1Bの空気の温度を、空調装置2が運転している部屋1Aの温度に近付けることができる。
また、部屋1Aで空調装置2が運転されていないとき、部屋1Aから、その部屋1Aに隣接する廊下1Bへの空気の移動が相対的に妨げられる。その結果、部屋1Aの温度及び廊下1Bの温度をそのままの状態で維持することができる。
以上のように、本実施形態では、空気移動量調節手段M1によって、部屋1Aの空気(即ち、空調装置2によって温度が調節された空気)を廊下1Bへと移動させることができる。その結果、空調装置2が運転されている部屋1Aに滞在している人間が、その部屋1Aと出入口3によって繋がっている廊下1Bへと移動したときには、廊下1Bの温度が部屋1Aの温度に近づいていることが期待できる。従って、大掛かりな構成を採用しなくても、複数の空間1の間での温度差を小さくして快適性を高めることができる空調システムを提供できる。このように隣接する部屋間の温度差を小さくできるので、人間が部屋間を移動するときのヒートショックを和らげること、即ち、急激な温度差を人間に与えないことができる。
<第2実施形態>
第2実施形態の空調システムは、空気移動量調節手段Mの構成が上記実施形態と異なっている。以下に第2実施形態の空調システムの構成を説明するが、上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
図3は、第2実施形態の空気移動量調節手段M2(M)の構成を示す図である。第2実施形態の空気移動量調節手段Mは、通気口6とファン9とファン駆動部10と制御部C2とを備える。
通気口6は、部屋1Aと廊下1Bとの間を仕切る仕切部材5又は出入口3の扉4に設けられ、部屋1Aと廊下1Bとを繋ぐように構成されている。図3には、仕切部材5に通気口6が設けられる、即ち、部屋1Aと廊下1Bとを区画する壁(仕切部材5)を貫通するように通気口6が設けられる例を示す。従って、常時開放されている通気口6を通って部屋1Aと廊下1Bとの間で空気は移動可能である。
ファン9は、通気口6を通る空気の流れを作り出すことができるように構成されている。ファン9にはモーターなどのファン駆動部10が連結され、ファン9はファン駆動部10によって回転させられる。ファン駆動部10の動作は制御部C2が制御する。そして、ファン9の回転速度が相対的に大きくなれば、通気口6を通る空気の単位時間当たりの流量は多くなり、ファン9の回転速度が相対的に小さくなれば、通気口6を通る空気の単位時間当たりの流量は少なくなる。つまり、ファン駆動部10は、ファン9の回転速度を調節することで、部屋1Aから廊下1Bへの通気口6を介した空気の移動量を調節可能である。
空調装置2は、運転を開始すると、運転を開始したことを示す情報を有線通信又は無線通信により、空気移動量調節手段M2へ伝達する。空気移動量調節手段M2の制御部C2は、空調装置2が運転を停止しているとき、ファン9の回転速度が所定の第1速度になるように、ファン駆動部10によってファン9の回転速度を調節している。例えば、第1速度はゼロ(即ち、回転停止)である。そして、空気移動量調節手段M2の制御部C2は、空調装置2が運転を開始したことを示す情報を受け取ると、ファン9の回転速度が上記第1速度よりも大きい第2速度になるように、ファン駆動部10によってファン9の回転速度を調節する。その結果、回転するファン9によって作り出される空気の流れによって、部屋1Aで運転している空調装置2によって温度や湿度などが調整された空気の、廊下1Bへの移動が相対的に促進される。
また、空調装置2は、運転を停止すると、運転を停止したことを示す情報を有線通信又は無線通信により、空気移動量調節手段M2へ伝達する。そして、空気移動量調節手段M2の制御部C2は、空調装置2が運転を停止したことを示す情報を受け取ると、ファン9の回転速度が上記第2速度よりも小さい上記第1速度になるように、ファン駆動部10によってファン9の回転速度を調節する。その結果、部屋1Aから廊下1Bへの空気の移動が相対的に妨げられる。
このように、空気移動量調節手段M2を設けることで、部屋1Aで空調装置2が運転されているとき、部屋1Aから、その部屋1Aに隣接する廊下1Bへの空気の移動が相対的に促進される。その結果、廊下1Bの空気の温度を、空調装置2が運転している部屋1Aの温度に近付けることができる。
また、部屋1Aで空調装置2が運転されていないとき、部屋1Aから、その部屋1Aに隣接する廊下1Bへの空気の移動が相対的に妨げられる。その結果、部屋1Aの温度及び廊下1Bの温度をそのままの状態で維持することができる。
<第3実施形態>
第3実施形態の空調システムは、空気移動量調節手段Mを複数備えている点で上記実施形態と異なっている。以下に第3実施形態の空調システムの構成を説明するが、上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
図4は、第3実施形態の空気移動量調節手段Mの構成を示す図である。図示するように、第3実施形態の空調システムは、空気移動量調節手段Mを複数備えている。具体的には、空調システムは、相対的に上方に設けられている空気移動量調節手段M2aと、相対的に下方に設けられている空気移動量調節手段M2bとを備える。図4では、上方に設けられている空気移動量調節手段M2a及び下方に設けられている空気移動量調節手段M2bが共に、第2実施形態で説明した空気移動量調節手段M2である場合を示している。また、図4では、空気移動量調節手段M2が扉4に設けられている例を示している。
尚、上方に設けられている空気移動量調節手段M2a及び下方に設けられている空気移動量調節手段M2bが共に、第1実施形態で説明した空気移動量調節手段M1であってもよい。或いは、上方に設けられている空気移動量調節手段M2a及び下方に設けられている空気移動量調節手段M2bを、第1実施形態で説明した空気移動量調節手段M1と第2実施形態で説明した空気移動量調節手段M2との組み合わせによって実現してもよい。
本実施形態の空調システムでは、空調装置2が暖房運転を行っているとき、複数の空気移動量調節手段Mのうち、相対的に上方に設けられている空気移動量調節手段M2aによって、部屋1Aから廊下1Bへの空気の移動量を相対的に多い状態に調節し、空調装置2が冷房運転を行っているとき、複数の空気移動量調節手段M2bのうち、相対的に下方に設けられている空気移動量調節手段M2bによって、部屋1Aから廊下1Bへの空気の移動量を相対的に多い状態に調節する。
つまり、空調装置2が暖房運転を行っているとき、複数の空気移動量調節手段Mのうち、相対的に上方に設けられている空気移動量調節手段M2aは、部屋1Aから廊下1Bへの空気の移動量を相対的に多い状態に調節し、且つ、相対的に下方に設けられている空気移動量調節手段M2bは、部屋1Aから廊下1Bへの空気の移動量を相対的に少ない状態に調節する。その結果、空調装置2が暖房運転を行っているとき、即ち、空調装置2によって暖められた空気が相対的に部屋1Aの上方に留まっているとき、部屋1Aの下方に存在している空気よりも、部屋1Aの上方に存在している暖かい空気が、廊下1Bへと移動するようになる。例えば、相対的に上方に設けられている空気移動量調節手段M2aのファン9の回転速度を相対的に大きくし、相対的に下方に設けられている空気移動量調節手段M2bのファン9の回転速度を相対的に小さくする。
これに対して、空調装置2が冷房運転を行っているとき、複数の空気移動量調節手段Mのうち、相対的に下方に設けられている空気移動量調節手段M2bは、部屋1Aから廊下1Bへの空気の移動量を相対的に多い状態に調節し、且つ、相対的に上方に設けられている空気移動量調節手段M2aは、部屋1Aから廊下1Bへの空気の移動量を相対的に少ない状態に調節する。その結果、空調装置2が冷房運転を行っているとき、即ち、空調装置2によって冷やされた空気が相対的に部屋1Aの下方に留まっているとき、部屋1Aの上方に存在している空気よりも、部屋1Aの下方に存在している冷たい空気が、廊下1Bへと移動するようになる。例えば、相対的に上方に設けられている空気移動量調節手段M2aのファン9の回転速度を相対的に小さくし、相対的に下方に設けられている空気移動量調節手段M2bのファン9の回転速度を相対的に大きくする。
<別実施形態>
<1>
上記実施形態では、空調システムの構成について具体例を挙げて説明したが、その構成については適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態において、「空調対象空間」と「他の空間」との組み合わせは、上述した部屋と廊下との組み合わせに限定されず適宜変更可能である。また、「他の空間」にも空調装置が設置されていてもよい。
<2>
上記実施形態では、空気移動量調節手段Mが、空調対象空間(部屋1A)と他の空間(廊下1B)との間を区画する仕切部材5又は扉4に設けられる例を記載したが、空気移動量調節手段Mが他の部位に設けられるような構成変更を行ってもよい。例えば、空気移動量調節手段Mが、空調対象空間と他の空間との間を仕切る仕切部材5又は出入口3の扉4に設けられ、それら空調対象空間と他の空間とを繋ぐ通気口と、他の空間から空気を排出する排気手段とを備えるように構成してもよい。この場合の排気手段は、例えば部屋1A(空調対象空間)と廊下1B(他の空間)との間を仕切る仕切部材5又は出入口3の扉4とは別の部位に設けられたファン及びファン駆動部などである。従って、排気手段が動作して廊下1B(他の空間)から空気が排出されると、その分の空気が部屋1A(空調対象空間)と廊下1B(他の空間)との間の仕切部材5又は扉4に設けられる通気口6を通して部屋1A(空調対象空間)から廊下1B(他の空間)へと流入する。つまり、排気手段によって、部屋1A(空調対象空間)と廊下1B(他の空間)との間での空気の移動量を調節できる。
<3>
空調対象空間内に空気を導入可能な空気導入部が別に設けられていてもよい。例えば、外気等を空調対象空間に導入するための換気口としての空気導入部が、その空調対象空間に設けられていてもよい。空調対象空間がその換気口を通して外部と繋がった状態になっている場合、空気移動量調節手段Mが、空調対象空間(部屋1A)から他の空間(廊下1B)への空気の移動量を相対的に少ない状態に調節しているときには、換気口を通して空調対象空間に流入する空気量も少なくなる。これに対して、空気移動量調節手段Mが、空調対象空間と他の空間との間での空気の移動量を相対的に多い状態に調節しているときには、換気口を通して空調対象空間に流入する空気量も多くなる。このように、換気口等の空気導入部を空調対象空間に設けることで、外気が空調対象空間に流入し、空調対象空間からは他の空間へ空気が流出するといった空気の流れが作り出されるようになる。
<4>
上記実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
本発明は、大掛かりな構成を採用しなくても、複数の空間の間での温度差を小さくできる空調システムに利用できる。
1 空間
1A 部屋(空調対象空間)
1B 廊下(他の空間)
2 空調装置
3 出入口
4 扉
5 仕切部材
6 通気口
7 遮蔽部材
8 遮蔽部材駆動部
9 ファン
10 ファン駆動部
C1,C2 制御部
M(M1,M2) 空気移動量調節手段
M2a 上側空気移動量調節手段
M2b 下側空気移動量調節手段

Claims (5)

  1. 人が出入りするための出入口を有し、当該出入口に扉が設けられている空調対象空間の空調を行う空調装置と、
    前記空調対象空間と前記出入口によって繋がっている他の空間との間での空気の移動量を調節可能な空気移動量調節手段とを備え、
    前記空気移動量調節手段は、前記空調装置の運転状態に応じて前記空調対象空間と前記他の空間との間での空気の移動量を調節するように構成されている空調システム。
  2. 前記空気移動量調節手段は、
    前記空調装置による空調が行われていないとき、前記空調対象空間から前記他の空間への空気の移動量を相対的に少ない状態に調節し、
    前記空調装置による空調が行われているとき、前記空調対象空間と前記他の空間との間での空気の移動量を相対的に多い状態に調節する請求項1に記載の空調システム。
  3. 前記空気移動量調節手段を複数備え、
    前記空調装置が暖房運転を行っているとき、複数の前記空気移動量調節手段のうち、相対的に上方に設けられている前記空気移動量調節手段によって、前記空調対象空間から前記他の空間への空気の移動量を相対的に多い状態に調節し、
    前記空調装置が冷房運転を行っているとき、複数の前記空気移動量調節手段のうち、相対的に下方に設けられている前記空気移動量調節手段によって、前記空調対象空間から前記他の空間への空気の移動量を相対的に多い状態に調節する請求項2に記載の空調システム。
  4. 前記空気移動量調節手段は、
    前記空調対象空間と前記他の空間との間を仕切る仕切部材又は前記出入口の前記扉に設けられ、前記空調対象空間と前記他の空間とを繋ぐ通気口と、
    前記通気口を覆うことが可能な遮蔽部材と、
    前記遮蔽部材を移動させて前記通気口の開口面積を調節することで、前記空調対象空間と前記他の空間との間での空気の移動量を調節可能な遮蔽部材駆動部と、
    前記遮蔽部材駆動部の動作を制御する制御部とを備える請求項1〜3の何れか一項に記載の空調システム。
  5. 前記空気移動量調節手段は、
    前記空調対象空間と前記他の空間との間を仕切る仕切部材又は前記出入口の前記扉に設けられ、前記空調対象空間と前記他の空間とを繋ぐ通気口と、
    前記通気口を通る空気の流れを作り出すことができるファンと、
    前記ファンの回転速度を調節することで、前記空調対象空間から前記他の空間への前記通気口を介した空気の移動量を調節可能なファン駆動部と、
    前記ファン駆動部の動作を制御する制御部とを備える請求項1〜3の何れか一項に記載の空調システム。
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