JP2018105556A - 建物の送風設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】構成の簡素化を図りながら、虫等の異物が屋内へ侵入するのを抑制することができる建物の送風設備を提供する。
【解決手段】建物において居室12の外壁部16には窓部17が形成され、その窓部17にはガラス戸18が設けられている。建物10には、空調設備が設けられている。空調設備は、居室12に設けられた空調空気の吹出口34aと、その吹出口34aに空調空気を供給して吹出口34aより空調空気を居室12に吹き出させる空調装置とを備える。吹出口34aには、同吹出口34aより吹き出される空調空気の吹出向きを調整する可動スラット46が設けられている。可動スラット46は、吹出口34aより空調空気が真上に向けて吹き出されるようにする第1状態と、窓部17に向けて吹き出されるようにする第2状態とに移行可能となっている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、建物の送風設備に関する。
住宅等の建物には、屋内の空調を行うための空調設備が設けられている場合がある。空調設備により屋内の空調が行われる場合には、窓部が閉められた状態で空調が行われる。このため、屋内の空調が行われている際には、窓部より蚊やハエ等の虫(羽虫)が屋内に入り込む可能性は少ない。
これに対して、空調設備による空調を停止して屋内の換気を行っている場合には、窓部を通じて羽虫が屋内に入り込むおそれがある。その場合、屋内にいる人は不快感を感じてしまうことがあり、また衛生的にもよくない場合がある。
そこで、こうした点に鑑み、特許文献1には、建物の出入口より昆虫が建物内に侵入するのを防止する昆虫侵入防止装置が提案されている。この特許文献1の技術では、建物の出入口部分にブース(小空間)が設けられており、そのブースの天井にはブース内に空気(エア)を吹き出す吹出部が設けられている一方、床にはブース内の空気を吸い込む吸気部が設けられている。かかる構成によれば、ブース内に吹出部より吹き出された空気が吸気部により吸い込まれることで、ブース内に吹出部から吸気部へ向けた空気流が発生する。このため、ブース内に昆虫が入り込んだ場合、その昆虫は空気流に巻き込まれ、最終的に吸気部に吸い込まれ捕獲されるようになっている。
特開平8−173008号公報
しかしながら、上記特許文献1の技術では、建物にブースを設けなければならないし、またブースの天井及び床には吹出部や給気部等を設ける必要があるため、構成が煩雑となって、コストの増大等の不都合を招いてしまうおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、構成の簡素化を図りながら、虫等の異物が屋内に侵入するのを抑制することができる建物の送風設備を提供することを主たる目的とするものである。
上記課題を解決すべく、第1の発明の建物の送風設備は、屋内空間を囲む壁部に開口部が形成された建物に適用され、前記屋内空間に設けられた空気の吹出口と、その吹出口に空調用又は換気用の空気を供給して、その空気を前記吹出口より前記屋内空間に吹き出させる送風装置と、を備え、前記吹出口より吹き出される空気によって前記屋内空間の空調又は換気を行う建物の送風設備において、前記吹出口より吹き出される空気の吹出向きを調整する調整手段を備え、前記調整手段は、前記吹出口より空気が前記開口部とは異なる側に向けて吹き出されるようにする第1状態と、前記開口部に向けて吹き出されるようにする第2状態とに移行可能となっていることを特徴とする。
本発明によれば、送風装置により吹出口から屋内空間に空調用又は換気用の空気が吹き出され、その吹き出された空気によって屋内空間の空調又は換気が行われる。そして、かかる構成にあって、吹出口から吹き出される空気の向き(吹出向き)が調整手段により調整可能とされている。具体的には、調整手段が第1状態と第2状態とに移行可能とされ、第1状態では、吹出口より空気が開口部とは異なる側に向けて吹き出される一方、第2状態では、吹出口より空気が開口部に向けて吹き出されるようになっている。この場合、第1状態においては、開口部とは異なる側に吹き出される空気により屋内空間の空調又は換気を行うことが可能となる。また、第2状態においては、開口部に向けて吹き出される空気により虫等の異物が開口部を通じて屋内空間に侵入するのを抑制することが可能となる。つまり、この場合、送風設備を利用して屋内への異物の侵入を抑制することが可能となるため、異物の侵入を抑制する上で専用の設備を導入する必要がなく、そのため、構成の簡素化を図りながら異物の侵入を抑制することが可能となる。
第2の発明の建物の送風設備は、第1の発明において、前記開口部を開閉する開閉体の開閉状態を検知する開閉検知手段と、前記開閉検知手段により前記開閉体が開状態であることが検知された場合に、前記調整手段を前記第2状態にした状態で、前記送風装置により前記吹出口から空気を吹き出させる吹出制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、開閉体が開状態とされ開口部が開放されると、調整手段が第2状態とされた状態で、送風装置により吹出口から空気が吹き出される。この場合、開口部が開放されると、吹出口より開口部に向けて空気が吹き出されるため、開口部からの異物の侵入を好適に抑制することができる。
第3の発明の建物の送風設備は、第1又は第2の発明において、前記開口部周辺に異物が存在することを検知する異物検知手段と、前記異物検知手段により異物の存在が検知された場合に、前記調整手段を前記第2状態にした状態で、前記送風装置により前記吹出口から空気を吹き出させる吹出制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、開口部周辺に異物の存在が検知されると、調整手段が第2状態とされた状態で、送風装置により吹出口から空気が吹き出される。これにより、開口部周辺に虫等の異物が現れると、吹出口より開口部に向けて空気が吹き出されるため、開口部からの異物の侵入をより好適に抑制することができる。
第4の発明の建物の送風設備は、第1乃至第3のいずれかの発明において、前記調整手段が前記第2状態とされている場合には前記調整手段が前記第1状態とされている場合よりも、前記吹出口からの空気の吹出量を大きくするよう前記送風装置を制御する風量制御手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、調整手段が第2状態とされている場合には第1状態とされている場合よりも、吹出口からの空気の吹出量が大きくされる。これにより、吹出口から開口部に向けて空気が吹き出される際には、空気の吹出量が大きくされるため、開口部からの異物の侵入を抑制する効果を高めることができる。
第5の発明の建物の送風設備は、第1乃至第4のいずれかの発明において、前記送風装置による前記屋内空間の空調又は換気が実施されていない場合に、前記調整手段を前記第2状態に切り替える切替手段を備えることを特徴とする。
送風装置による屋内空間の空調又は換気が行われていない場合には、開口部が開放されその開口部を通じた屋内空間の換気(自然換気)が行われることが想定される。そこで本発明では、この点に着目し、送風装置による屋内空間の空調又は換気が行われていない場合には、調整手段を第2状態に切り替えるようにしている。これにより、開口部を通じた自然換気時に、開口部付近に異物が現れた場合には、速やかに開口部に向けて空気を吹き出すことができるため、異物の侵入を確実に抑制することが可能となる。
第6の発明の建物の送風設備は、第1乃至第5のいずれかの発明において、前記吹出口は、前記屋内空間の床部又は天井部に設けられ、平面視において前記開口部に隣接する位置に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、吹出口が屋内空間の床部又は天井部に設けられ、平面視にて開口部に隣接する位置に配置されている。この場合、開口部の近くから空気を開口部に向けて吹き出すことができるため、開口部に向けて比較的強い風を送ることができる。そのため、開口部からの異物侵入を抑制する上で好適な構成といえる。
また、この場合、床部又は天井部から開口部に向けて斜め上向き又は斜め下向きに空気を吹き出すことができるため、開口部の上下方向の広範囲に亘って風を送ることができる。このため、開口部の上下方向の広範囲において異物の侵入を抑制することが可能となる。特に、開口部が人の出入りが可能な出入口(掃き出し窓を含む)である場合には、開口部が上下方向に長くなっているため、そのような開口部に本発明を適用するとその効果が大きい。
第7の発明の建物の送風設備は、第1乃至第6のいずれかの発明において、前記建物の床部又は天井部に空気の吹出口が複数設けられており、前記送風装置として、空調用の空気を前記各吹出口に供給しそれら各吹出口より前記空調用の空気を吹き出させる空調装置を備え、それら吹き出された空調用の空気により前記建物内の空調が行われるようになっており、前記各吹出口のうちいずれかの吹出口が前記屋内空間に設けられており、その屋内空間の吹出口に前記調整手段が設けられていることを特徴とする。
住宅等の建物では、床部又は天井部に設けられた複数の吹出口に共通の空調装置より空調用の空気を供給し、それによってそれら各吹出口から空調用の空気を吹き出させ建物内の空調(冷房又は暖房)を行う全館式の空調設備が設けられている場合がある。そこで本発明では、こうした全館式の空調設備において各吹出口のうちいずれかに調整手段を設け、それにより開口部へ向けた空気の吹き出しを可能としている。この場合、全館式の空調設備を利用して、開口部からの異物侵入を抑制することができる。また、吹出口が床部又は天井部に設けられているため、上記第6の発明と同様、床部又は天井部から空気を開口部に向けて斜め上向き又は斜め下向きに吹き出すことができる。このため、開口部の上下方向の広範囲において異物の侵入を抑制することが可能となる。
第8の発明の建物の送風設備は、第7の発明において、前記各吹出口のうち、前記調整手段が設けられている吹出口は第1吹出口であり、それ以外の吹出口は第2吹出口であり、前記第2吹出口を開閉する開閉手段と、前記調整手段が前記第2状態とされている場合に、前記第2吹出口を前記開閉手段により閉鎖するよう制御する閉鎖制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、第1吹出口の調整手段が第2状態とされている場合には、それ以外の吹出口(第2吹出口)が開閉手段により閉鎖される。この場合、第1吹出口から開口部に向けて空調用の空気が吹き出される際には、第1吹出口からのみ空気が吹き出されることになる。したがって、開口部に向けて空気を吹き出す際に、その空気の吹出量を大きくすることが容易となる。このため、空気の吹出量を大きくするために、風量の極めて大きい空調装置を用いる必要もなく、比較的低コストで空気の吹出量を大きくすることが可能となる。
空調設備が設けられた建物の概略を示す概略図。 居室の窓部付近に設けられた吹出口周辺の構成を示す縦断面図であり、吹出口から真上に空調空気が吹き出される場合を示している。 居室の窓部付近に設けられた吹出口周辺の構成を示す縦断面図であり、吹出口から窓部に向けて空調空気が吹き出される場合を示している。 居室の出入口付近に設けられた吹出口周辺の構成を示す縦断面図であり、(a)が吹出口の開放状態を示し、(b)が吹出口の閉鎖状態を示している。 空調設備の電気的構成を示す図。 制御処理の流れを示すフローチャート。
以下に、本発明を具体化した一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、図1は、空調設備が設けられた建物の概略を示す概略図である。
図1に示すように、基礎11の上方には建物10(例えば住宅)が設けられている。建物10は、例えば二階建てとされ、その一階部分には、屋内空間として、居室12や廊下13等が設けられているとともに、空調装置31が設置された機械室14が設けられている。
居室12は、外壁部16を隔てて屋外と隣接している。外壁部16には、居室12と屋外とを連通する窓部17が形成されている。窓部17は掃き出し窓からなり、この窓部17を通じて居室12から屋外への出入りが可能となっている。また、窓部17には、ガラス戸18が設けられている。このガラス戸18により窓部17が開閉される。なお、居室12が特許請求の範囲に記載の「屋内空間」に相当し、窓部17が「開口部」に相当し、ガラス戸18が「開閉体」に相当する。
廊下13は、仕切壁21を隔てて居室12と隣接している。仕切壁21には、居室12と廊下13とを連通する出入口22が形成され、この出入口22には出入口ドア23が設けられている。また、機械室14は、仕切壁25を隔てて廊下13と隣接している。仕切壁25には、廊下13と機械室14とを連通する出入口26が形成され、この出入口26には出入口ドア27が設けられている。なお、仕切壁21と外壁部16とを含んで「居室12を囲む壁部」が構成されている。
建物10の一階部分には床部28が設けられている。その床部28の下方には床下空間29が形成されている。床下空間29は、基礎11により囲まれた内側空間となっており、床部28により一階部分の屋内空間と上下に仕切られている。なお、基礎11は、建物10の外周部に沿って設けられた布基礎からなる。
建物10には、屋内空間の空調を行う空調設備30が設けられている。空調設備30は、共通の空調装置31を用いて複数の屋内空間の空調を行う全館空調システムとして構築されている。以下、この空調設備30の構成について説明する。
空調設備30は、空調空気を生成する空調装置31と、その空調装置31に接続された空調ダクト32と、その空調ダクト32に接続された吹出チャンバ33とを備える。空調装置31は、機械室14の床上に設置されている。空調装置31は、機械室14の空気を取り込みその空気を温度調整することで空調空気(冷気又は暖気)を生成する。なお、空調設備30が送風設備に相当し、空調装置31が送風装置に相当する。
空調ダクト32は、床下空間29に設けられている。空調ダクト32には複数の吹出チャンバ33が接続されている。これらの吹出チャンバ33にはそれぞれ吹出口34が設けられており、これらの吹出口34はいずれも一階部分の床部28に設けられている。具体的には、各吹出口34のうち、吹出口34a,34bが居室12の床部28に設けられ、吹出口34cが廊下13の床部28に設けられている。また、居室12の各吹出口34a,34bのうち、吹出口34aが窓部17付近に配置され、吹出口34bが出入口22付近に配置されている。
空調装置31により生成された空調空気は、同装置31により空調ダクト32及び各吹出チャンバ33を介して各吹出口34a〜34cに供給される。そして、その供給された空調空気が吹出口34a,34bより居室12に吹き出され、吹出口34cより廊下13に吹き出される。これによって、それら吹き出された空調空気により居室12及び廊下13の空調(冷房又は暖房)が行われるようになっている。
ところで、本空調設備30では、居室12の窓部17付近に設けられた吹出口34aに、空調空気の吹出向きを調整する調整機能が設けられており、その調整機能により吹出口34aより窓部17に向けて空調空気を吹き出すことが可能となっている。これにより、ガラス戸18を開いて窓部17を通じた居室12の換気が行われている場合には、窓部17に向けて空調空気を吹き出すことで、窓部17より蚊やハエ等の虫(羽虫)が居室12に入り込むのを抑制することが可能となっている。本空調設備30では、この点に特徴を有しており、以下においては、その特徴的な構成について図2及び図3に基づいて説明する。なお、図2及び図3はいずれも、居室12の窓部17付近に設けられた吹出口34a周辺の構成を示す縦断面図であり、図2が吹出口34aから真上に空調空気が吹き出される場合を示しており、図3が吹出口34aから窓部17に向けて空調空気が吹き出される場合を示している。
図2及び図3に示すように、居室12において、床部28は、床梁41上に設けられた根太42により下方から支持されている。床部28は、根太42の上に設けられた床下地材43と、その床下地材43の上に敷設された床仕上げ材44とを備える。床下地材43は、例えばパーティクルボードよりなり、床仕上げ材44は、例えばフローリング材よりなる。なお、床梁41の一部は基礎11上に配設されている。
居室12の床部28には、上述したように、吹出口34aが設けられている。吹出口34aは、吹出グリルよりなり、居室12の床面にて開口されている。吹出口34aは、平面視において、窓部17と隣接する位置に配置され、詳しくは窓部17が開口する開口方向(換言すると外壁部16の厚み方向)において当該窓部17と隣接する位置に配置されている。この場合、吹出口34aは窓部17の近傍に配置されている。
吹出口34aはその下側(床下側)で吹出チャンバ33と接続されている。吹出チャンバ33の内部には、複数の可動スラット46が横並びで配設されている。これらの可動スラット46はいずれも窓部17の開口幅方向に延びる横長板状をなしており、その長手方向に延びる回動軸(図示略)を介して吹出チャンバ33に回動可能に支持されている。この場合、各可動スラット46が回動することで、それら各可動スラット46のスラット角度が調整可能となっている。そして、そのスラット角度の調整により吹出口34aから吹き出される空調空気の向きを調整することが可能となっている。なお、各可動スラット46が調整手段に相当する。
具体的には、各可動スラット46は、スラット角度が調整されることで、各可動スラット46が鉛直向き(縦向き)となる第1状態(図2に示す状態)と、各可動スラット46が窓部17側に向かって上方傾斜する向きとなる第2状態(図3に示す状態)とに移行可能となっている。各可動スラット46が第1状態にある場合には、吹出口34aから空調空気が真上(窓部17とは異なる側)に向けて吹き出される一方、各可動スラット46が第2状態にある場合には、吹出口34aから空調空気が窓部17に向けて斜め上方に吹き出される。
各可動スラット46は、スラット駆動部47により回動駆動されるようになっている。スラット駆動部47は電動モータ等を有して構成され、吹出チャンバ33の内部に配設されている。このスラット駆動部47の駆動によって各可動スラット46が第1状態と第2状態とに切り替えられるようになっている。
本空調設備30では、居室12の空調を行う空調実施時においては各可動スラット46が第1状態とされる。一方、居室12のガラス戸18が開状態とされ、窓部17を通じた居室12の換気が行われている場合(つまり、居室12の空調が実施されていない場合)には各可動スラット46が第2状態とされる。この第2状態では、吹出口34aより窓部17に向けて空調空気が吹き出されるため、窓部17を通じて蚊やハエ等の虫が居室12に入り込むのを抑制することが可能となる。
続いて、上記吹出口34a以外の各吹出口34b,34cの周辺構成について図4を用いながら説明する。図4は、居室12の出入口22付近に設けられた吹出口34b周辺の構成を示す縦断面図であり、(a)が吹出口34bの開放状態を示し、(b)が吹出口34bの閉鎖状態を示す。なお、吹出口34c周辺の構成は吹出口34b周辺の構成と同様であるため、その図示を省略することとする。また、この場合、吹出口34aが第1吹出口に相当し、各吹出口34b,34cが第2吹出口に相当する。
図4(a)及び(b)に示すように、各吹出口34b,34cにはそれぞれ、複数の可動スラット48が横並びで設けられている。これらの可動スラット48はスラット駆動部49により回動駆動されるようになっている。この場合、各可動スラット48は、スラット駆動部49の駆動により、鉛直向き(縦向き)とされ吹出口34b,34cを開放する開状態(図4(a)に示す状態)と、略水平向きとされ吹出口34b,34cを閉鎖する閉状態(図4(b)に示す状態)とに切替可能となっている。各可動スラット48が開状態とされている場合には、吹出口34b,34cから真上に向けて空調空気が吹き出される。一方、各可動スラット48が閉状態とされている場合には、吹出口34b,34cからの空調空気の吹き出しが禁止される。なお、各可動スラット48が開閉手段に相当する。
図2の説明に戻って、ガラス戸18には、開閉検知手段としての開閉検知センサ51が設けられている。開閉検知センサ51は、ガラス戸18の開閉状態を検知するセンサである。また、外壁部16には、その窓部17付近に、異物検知手段としての虫検知センサ52が設けられている。虫検知センサ52は、窓部17付近に虫が存在することを検知するセンサであり、例えば赤外線センサからなる。この場合、窓部17から虫が居室12に侵入しようとしていることを虫検知センサ52により検知することが可能となっている。
続いて、空調設備30の電気的構成について図5に基づいて説明する。図5は、空調設備30の電気的構成を示す図である。
図5に示すように、空調設備30は、吹出制御手段としてのコントローラ50を備える。コントローラ50は、CPU等を有する周知のマイクロコンピュータを主体に構成され、例えば空調装置31に内蔵されている。
コントローラ50には、空調装置31による空調運転をON/OFF操作するための操作部55が接続されている。この操作部55によりON/OFF操作がされると、その操作に応じた信号(つまり空調ON信号又は空調OFF信号)が操作部55からコントローラ50に入力される。
コントローラ50には、空調装置31が接続されている。コントローラ50は、操作部55より空調ON信号が入力されると、空調装置31を空調モード(その詳細は後述)で運転させ、操作部55より空調OFF信号が入力されると、空調装置31の運転を停止させる。
コントローラ50には、各スラット駆動部47,49が接続されている。コントローラ50は、操作部55より入力される空調ON信号又は空調OFF信号に基づいて、各スラット駆動部47,49を駆動制御する。
コントローラ50には、開閉検知センサ51と虫検知センサ52とが接続されている。コントローラ50には、これら各センサ51,52から逐次検知結果が入力される。コントローラ50は、開閉検知センサ51及び虫検知センサ52からの検知結果に基づいて、空調装置31を防虫モード(その詳細は後述)で運転させる。
次に、コントローラ50により実行される制御処理について図6に示すフローチャートに基づき説明する。なお、本処理は、所定の周期で繰り返し実行される。
図6に示すように、まずステップS11では、操作部55からの空調ON/OFF信号に基づいて、空調装置31による空調(空調運転)がON又OFFのいずれに設定されているかを判定する。空調がONに設定されている場合には、ステップS12に進み、吹出口34b,34cの開放処理を行う。この処理では、各スラット駆動部49に開信号を出力し、それらスラット駆動部49により各吹出口34b,34cの可動スラット48を開状態とする。これにより、各吹出口34b,34cが開放状態とされる。
続くステップS13では、スラット駆動部47に第1信号を出力し、同駆動部47により各可動スラット46を第1状態(図2の状態)とする。続くステップS14では、空調装置31を空調モードで運転させる。これにより、各吹出口34a〜34cより空調空気が真上に向けて吹き出され、居室12及び廊下13の空調が行われる。
ここで、空調装置31の運転モードとしては、空調モードと、後述する防虫モード(ステップS21の説明を参照)とがある。空調装置31を空調モードで運転させる場合には、各吹出口34a〜34cから空調に適した所定の吹出量(風量)で空調空気が吹き出される。また、空調装置31を空調モードで運転させる場合には、操作部55による操作に基づいて、吹出口34a〜34cからの吹出量を大小調整することが可能となっている。例えば、吹出量を強・中・弱の3段階に調整することが可能となっている。ステップS13の処理の後、本処理を終了する。
先のステップS11において、空調がOFFに設定されている場合にはステップS15に進み、空調装置31が防虫モードで運転中であるか否かを判定する。空調装置31が防虫モードで運転中である場合にはステップS19に進む。一方、空調装置31が防虫モードで運転していない場合、例えば空調装置31が空調モードで運転している場合にはステップS16に進む。
ステップS16では、空調装置31の運転を停止させる。これにより、各吹出口34a〜34cからの空調空気の吹き出しが停止される。続くステップS17では、スラット駆動部47に第2信号を出力し、同駆動部47により各可動スラット46を第2状態(図3の状態)とする。続くステップS18では、各スラット駆動部49に閉信号を出力し、それらスラット駆動部49により各吹出口34b,34cの可動スラット48を閉状態とする。これにより、各吹出口34b,34cが閉鎖状態とされる。
続くステップS19では、開閉検知センサ51からの検知結果に基づいて、ガラス戸18が開状態とされているか否かを判定する。ガラス戸18が開状態とされている場合、つまり窓部17が開放されて居室12の換気が行われている場合には、ステップS20に進む。ステップS20では、虫検知センサ52からの検知結果に基づいて、窓部17周辺に虫が存在するか否かを判定する。窓部17周辺に虫が存在する場合、すなわち窓部17より居室12内へ虫が侵入しようとしている場合にはステップS21に進む。
ステップS21では、空調装置31を防虫モードで運転させる。これにより、吹出口34aから空調空気が窓部17に向けて吹き出される。このため、窓部17より虫が居室12に侵入するのを抑制することができる。また、この場合、各吹出口34b,34cについては閉鎖状態とされているため、これらの吹出口34b,34cからは空調空気が吹き出されない。
ここで、空調装置31を防虫モードで運転させる場合には、吹出口34aから防虫に適した所定の吹出量(風量)で空調空気が吹き出される。この場合、所定の吹出量は、空調装置31を空調モードで運転させる場合に吹出口34aから吹き出される空調空気の吹出量よりも大きい量に設定されている。詳しくは、空調装置31を空調モードで運転させる場合には、上述したように、吹出量を大小調整することが可能となっているが、その空調モード時の吹出量の最大値(最大吹出量)よりも、防虫モード時の吹出量の方が大きくなるように設定されている。より詳しくは、防虫モード時の吹出口34aからの吹出量は、吹出口34aから吹き出される空調空気が窓部17において風速2m/s以上の風となる大きさに設定されている。ステップS21の処理の後、本処理を終了する。
ステップS19にてガラス戸18が閉状態とされている場合、又は、ステップS20にて窓部17周辺に虫が存在していない場合には、ステップS22に進み、空調装置31の運転を停止させる。これにより、吹出口34aからの空調空気の吹き出しが停止される。その後、本処理を終了する。
以上、詳述した本実施形態の構成によれば、以下の優れた効果が得られる。
吹出口34aから吹き出される空調空気の向きを調整する可動スラット46を設けた。そして、その可動スラット46を第1状態と第2状態とに移行可能とし、第1状態では、吹出口34aから真上に向けて空調空気が吹き出されるようにし、第2状態では、吹出口34aから空調空気が窓部17に向けて吹き出されるようにした。この場合、第1状態においては、真上に吹き出される空調空気により居室12の空調を行うことが可能となる。また、第2状態においては、窓部17に向けて吹き出される空調空気により窓部17を通じて虫が居室12に入り込むのを抑制することが可能となる。つまり、この場合、空調設備30を利用して居室12への虫の侵入を抑制することが可能となるため、虫の侵入を抑制する上で専用の設備を導入する必要がなく、そのため、構成の簡素化を図りながら虫の侵入を抑制することが可能となる。
開閉検知センサ51によりガラス戸18が開状態であることが検知された場合に、各可動スラット46を第2状態とした状態で、空調装置31により吹出口34aから空調空気を吹き出させた。この場合、ガラス戸18が開かれて窓部17が開放されると、その窓部17へ向けて空調空気が吹き出されるため、窓部17からの虫の侵入を好適に抑制することができる。
虫検知センサ52により窓部17周辺に虫が存在することが検知された場合に、各可動スラット46を第2状態とした状態で、空調装置31により吹出口34aから空調空気を吹き出させた。この場合、窓部17周辺に虫が現れると、窓部17に向けて空調空気が吹き出されるため、窓部17からの虫の侵入をより好適に抑制することができる。
可動スラット46が第1状態とされている場合には空調装置31を空調モードで運転させ、可動スラット46が第2状態とされている場合には空調装置31を防虫モードで運転させるようにした。つまり、可動スラット46が第2状態とされている場合には、第1状態とされている場合よりも、吹出口34aからの空調空気の吹出量が大きくなるように空調装置31を運転させた。この場合、可動スラット46が第2状態とされて吹出口34aから窓部17に向けて空調空気が吹き出される場合に、空調空気の吹出量が大きくされるため、窓部17からの虫の侵入を抑制する効果を高めることが可能となる。
空調装置31による空調運転が停止されている場合(つまり、居室12の空調が実施されていない場合)には、可動スラット46を第2状態に切り替えるようにした。空調運転の停止時には、窓部17が開放され窓部17を通じた居室12の換気(自然換気)が行われることが想定される。このため、空調運転の停止時に可動スラット46を第2状態にしておけば、居室12の換気時に窓部17周辺に虫が現れた場合に、速やかに窓部17に向けて空調空気を吹き出すことができるため、虫の侵入を確実に抑制することが可能となる。
吹出口34aの可動スラット46を第2状態とした場合に、それ以外の吹出口34b,34cの可動スラット48を閉状態とするようにした。この場合、可動スラット46が第2状態にされた場合には、各吹出口34b,34cが閉鎖されるため、吹出口34aから空調空気が窓部17に向けて吹き出される際には当該吹出口34aからのみ空調空気が吹き出されることになる。これにより、窓部17に向けて空調空気が吹き出される際に、空調空気の吹出量を大きくすることが容易となる。このため、空調空気の吹出量を大きくするために、風量の極めて大きい空調装置31を用いる必要もなく、比較的低コストで空調空気の吹出量を大きくすることが可能となる。
また、吹出口34aから空調空気が窓部17に向けて吹き出される際に、それ以外の吹出口34b,34cから空調空気が吹き出されるのを防止することで、空調実施時でないにもかかわらずそれらの吹出口34b,34cから空調空気が吹き出して居住者に不快感を与えてしまう等の不都合の発生を防止することが可能となる。
床部28に設けた吹出口34aから窓部17に向けて斜め上向きに空調空気を吹き出すようにしたため、窓部17の上下方向の広範囲において虫の侵入を抑制することが可能となる。特に、窓部17は人の出入りが可能な掃き出し窓(出入口)からなり、上下に長くなっているため、かかる窓部17への空調空気の吹き出しを床部28から行うことの効果は大きい。
また、吹出口34aを平面視にて窓部17に隣接する位置に配置したため、窓部17の近くから空調空気を窓部17に向けて吹き出すことができる。この場合、窓部17に向けて比較的強い風を送ることが可能となるため、窓部17からの虫の侵入を抑制する上で好適な構成といえる。
なお、窓部17に向けて空調空気を吹き出し可能とした上記実施形態の構成では、窓部17からの虫の侵入を抑制するだけでなく、埃やゴミなど、虫以外の異物の侵入についても抑制することが可能となる。
本発明は上記実施形態に限らず、例えば次のように実施されてもよい。
・上記実施形態では、開閉検知センサ51及び虫検知センサ52からの検知結果に基づいて、窓部17へ向けた空調空気の吹き出しを実施するようにしたが、これらのセンサ51,52のうちいずれか一方又は両方のセンサを不具備としてもよい。例えば、両方のセンサ51,52を不具備とした場合には、操作部55による防虫開始操作に基づき、コントローラ50が、可動スラット46を第2状態に移行させた状態で、空調装置31により吹出口34aから空調空気を吹き出させるようにすることが考えられる。この場合にも、ガラス戸18を開いた際や、窓部17付近に虫が現れた際等に、操作部55の操作によって窓部17に向けて空調空気を吹き出すことで、虫の侵入を抑制することが可能となる。
・上記実施形態では、空調装置31による空調運転が停止された場合(詳しくは停止された直後)に、可動スラット46を第2状態に切り替えるようにしたが、これを変更して、例えば空調装置31による空調運転が停止され、その後開閉検知センサ51によりガラス戸18の開状態が検知された場合に可動スラット46を第2状態に切り替えるようにしてもよい。さらには、開閉検知センサ51による開状態の検知後、虫検知センサ52により虫が検知された場合に、可動スラット46を第2状態に切り替えるようにしてもよい。
・空調装置31により吹出口34aから窓部17へ空調空気を吹き出す際に、空調装置31により防虫に適した所定温度の空調空気を生成し、その所定温度の空調空気を吹出口34aから吹き出すようにしてもよい。この場合、所定温度の空調空気として、例えば蚊等の虫が嫌うことが考えられる15℃以下の低温の空調空気を吹き出すことが考えられる。そうすることで、窓部17からの虫の侵入を抑制する効果を高められる。
また、空調装置31により吹出口34aから窓部17へ空気を吹き出す際に、空調装置31により温度調整しないで空気の吹き出しを行うようにしてもよい。
・上記実施形態では、吹出口34aを窓部17付近に配置したが、吹出口34aを窓部17から比較的離れた位置、例えば居室12の中央部に配置してもよい。その場合にも、吹出口34aから空調空気を窓部17に向けて吹き出すことで窓部17において屋外へ向けた風を生じさせることができれば、窓部17からの虫の侵入を抑制することが可能となる。
・上記実施形態では、窓部17付近の吹出口34aに可動スラット46を設けることで、同吹出口34aより窓部17に向けて空調空気を吹き出し可能としたが、これに代えて又は加えて、例えば出入口22付近の吹出口34bに可動スラット46を設け、同吹出口34bより出入口22(開口部に相当)に向けて空調空気を吹き出し可能にしてもよい。その場合、出入口22を通じて廊下13から居室12に虫が侵入するのを抑制することが可能となる。
また、上記実施形態では、掃き出し窓からなる窓部17(開口部に相当)を空調空気の吹出先としたが、吹出先となる開口部は必ずしも人の出入りを行う開口部(出入口)とする必要はなく、人の出入りが行われない開口部であってもよい。
・上記実施形態では、床部28に吹出口34が設けられている床吹き出し式の空調設備30に本発明を適用したが、天井部に吹出口が設けられている天井吹き出し式の空調設備に本発明を適用してもよい。この場合、吹出口から空調空気を窓部17に向けて斜め下方に吹き出すことができるため、床吹き出し式の場合と同様、窓部17の上下方向の広範囲に亘り風を送ることができる。
また、吹出口を居室12の壁部に設け、その吹出口から窓部17に向けて空調空気を吹き出し可能としてもよい。
・上記実施形態では、空調装置31より複数の吹出口34に空調空気を供給し屋内の空調を行う全館式の空調設備30に本発明を適用したが、本発明は必ずしも全館式の空調設備に適用する必要はない。例えば、居室12の壁部に壁付けのエアコンを取り付け、そのエアコンに本発明を適用してもよい。その場合、エアコン(送風設備に相当)に設けられた吹出口から吹き出される空気の向きを吹出口に設けられたスラットにより調整可能とし、そのスラットが第1状態とされると、吹出口から窓部17とは異なる側に空調空気が吹き出され、スラットが第2状態とされると、吹出口から窓部17に空調空気が吹き出されるようにすればよい。
・上記実施形態では、本発明を建物10内の空調を行う空調設備30に適用したが、本発明を建物10内の換気を行う換気設備に適用してもよい。かかる換気設備(送風設備に相当)としては、居室12の天井部に設けられた吹出口と、屋外の空気を取り込みその取り込んだ空気を吹出口に供給して同吹出口より吹き出させる換気装置(送風装置に相当)とを備えたものが考えられる。この場合、かかる換気設備の吹出口に可動スラット等の調整手段を設け、その調整手段の第1状態では吹出口から真下に向けて換気用の空気を吹き出すようにし、調整手段の第2状態では吹出口から窓部17に向けて防虫用の空気を吹き出すようにすることが考えられる。
10…建物、12…屋内空間としての居室、17…開口部としての窓部、18…開閉体としてのガラス戸、30…送風設備としての空調設備、31…送風装置としての空調装置、34a…第1吹出口としての吹出口、34b,34c…第2吹出口としての吹出口、46…調整手段としての可動スラット、48…開閉手段としての可動スラット、50…吹出制御手段、風量制御手段及び閉鎖制御手段としてのコントローラ、51…開閉検知手段としての開閉検知センサ、52…異物検知手段としての虫検知センサ。

Claims (8)

  1. 屋内空間を囲む壁部に開口部が形成された建物に適用され、
    前記屋内空間に設けられた空気の吹出口と、
    その吹出口に空調用又は換気用の空気を供給して、その空気を前記吹出口より前記屋内空間に吹き出させる送風装置と、を備え、
    前記吹出口より吹き出される空気によって前記屋内空間の空調又は換気を行う建物の送風設備において、
    前記吹出口より吹き出される空気の吹出向きを調整する調整手段を備え、
    前記調整手段は、前記吹出口より空気が前記開口部とは異なる側に向けて吹き出されるようにする第1状態と、前記開口部に向けて吹き出されるようにする第2状態とに移行可能となっていることを特徴とする建物の送風設備。
  2. 前記開口部を開閉する開閉体の開閉状態を検知する開閉検知手段と、
    前記開閉検知手段により前記開閉体が開状態であることが検知された場合に、前記調整手段を前記第2状態にした状態で、前記送風装置により前記吹出口から空気を吹き出させる吹出制御手段と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の建物の送風設備。
  3. 前記開口部周辺に異物が存在することを検知する異物検知手段と、
    前記異物検知手段により異物の存在が検知された場合に、前記調整手段を前記第2状態にした状態で、前記送風装置により前記吹出口から空気を吹き出させる吹出制御手段と、を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の建物の送風設備。
  4. 前記調整手段が前記第2状態とされている場合には前記調整手段が前記第1状態とされている場合よりも、前記吹出口からの空気の吹出量を大きくするよう前記送風装置を制御する風量制御手段を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の建物の送風設備。
  5. 前記送風装置による前記屋内空間の空調又は換気が実施されていない場合に、前記調整手段を前記第2状態に切り替える切替手段を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の建物の送風設備。
  6. 前記吹出口は、前記屋内空間の床部又は天井部に設けられ、平面視において前記開口部に隣接する位置に配置されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の建物の送風設備。
  7. 前記建物の床部又は天井部に空気の吹出口が複数設けられており、
    前記送風装置として、空調用の空気を前記各吹出口に供給しそれら各吹出口より前記空調用の空気を吹き出させる空調装置を備え、それら吹き出された空調用の空気により前記建物内の空調が行われるようになっており、
    前記各吹出口のうちいずれかの吹出口が前記屋内空間に設けられており、
    その屋内空間の吹出口に前記調整手段が設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の建物の送風設備。
  8. 前記各吹出口のうち、前記調整手段が設けられている吹出口は第1吹出口であり、それ以外の吹出口は第2吹出口であり、
    前記第2吹出口を開閉する開閉手段と、
    前記調整手段が前記第2状態とされている場合に、前記第2吹出口を前記開閉手段により閉鎖するよう制御する閉鎖制御手段とを備えることを特徴とする請求項7に記載の建物の送風設備。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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