JP2023052903A - 積層セラミック電子部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】積層セラミック電子部品に対する機械的強度を向上させ、かつ、実装基板への安定した実装を実現しうる積層セラミック電子部品を提供する。【解決手段】本発明にかかる積層セラミック電子部品である積層セラミックコンデンサ10は、積層された複数のセラミック層14と複数の内部電極層16とを有し、直方体状に形成される積層体12と、積層体12の両端面を覆い、両端面から延伸して少なくとも第1の主面を覆って配置される外部電極22、を有する。積層体12の第1の主面側のセラミック層14から積層体12の第1の主面上に位置する両外部電極の端縁部を覆うように連続して配置される絶縁層を有する。積層体の第1の主面の表面から絶縁層の第1の主面側における表面までの積層方向をt1とし、積層体の第1の主面の表面から両外部電極の第1の主面側における表面までの積層方向の寸法をt2としたとき、t2>t1である。【選択図】図4

Description

この発明は、積層セラミック電子部品に関し、特にたとえば、積層セラミックコンデンサ等に関する。
従来の積層セラミックコンデンサは、積層体の両主面側にセラミックスにより形成された外層部を備える。そして、積層体の両端面に、外層部を覆うように外部電極が配置される。このような積層セラミックコンデンサを実装基板に半田を用いて実装した場合、基板が撓んだときに、外部電極と半田の接合部の端部を起点とするクラックが発生する場合がある。
そこで、このような撓みクラックに対応するための積層セラミックコンデンサが特開平9-180957号公報に開示されている(特許文献1参照)。この積層セラミックコンデンサでは、誘電体セラミックス内に内部電極が層状に埋設され、両端に下地電極とNiメッキ層と、Sn含有メッキ層からなる端子電極(外部電極)が形成されている。そして、この積層型セラミックコンデンサは、端子電極の誘電体セラミックスとの接触端部の一部が、半田に対して濡れ性の低い電気絶縁層により被覆されている。
特開平9-180957号公報
しかしながら、このような積層セラミックコンデンサが備える電気絶縁層を端子電極形成後に底面部に形成されると、実装基板の表面に設けられるランド電極の上面に配置される半田と端子電極の導体面との間に距離が生じることとなり、半田によるリフロー実装時において、ツームストン現象等の不具合が生じやすいといった問題を有していた。
それゆえに、この発明の主たる目的は、積層セラミック電子部品に対する機械的強度を向上させ、かつ、実装基板への安定した実装を実現しうる積層セラミック電子部品を提供することにある。
この発明に係る積層セラミック電子部品は、積層された複数のセラミック層と複数の内部電極層とを有し、積層方向に相対する第1の主面および第2の主面と、積層方向に直交する幅方向に相対する第1の側面および第2の側面と、積層方向および幅方向に直交する長さ方向に相対する第1の端面および第2の端面と、を有する積層体と、第1の端面を覆い、第1の端面から延伸して第1の主面、第2の主面、第1の側面および第2の側面を覆って配置される第1の外部電極と、第2の端面を覆い、第2の端面から延伸して第1の主面、第2の主面、第1の側面および第2の側面を覆って配置される第2の外部電極と、を有する積層セラミック電子部品であって、積層体の第1の主面側のセラミック層から積層体の第1の主面上に位置する第1の外部電極の端縁部を覆うように連続して配置され、かつ積層体の第1の主面側のセラミック層から積層体の第1の主面上に位置する第2の外部電極の端縁部を覆うように連続して配置される絶縁層を有し、積層体の第1の主面の表面から絶縁層の第1の主面側における表面までの積層方向をt1とし、積層体の第1の主面の表面から第1の外部電極の第1の主面側における表面までの積層方向の寸法、および積層体の第1の主面の表面から第2の外部電極の第1の主面側における表面までの積層方向の寸法をt2としたとき、t2>t1である、積層セラミック電子部品である。
この発明によれば、積層セラミック電子部品に対する機械的強度を向上させ、かつ、実装基板への安定した実装を実現しうる積層セラミック電子部品が得られる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための形態の説明から一層明らかとなろう。
この発明の第1の実施の形態に係る積層セラミック電子部品の一例である積層セラミックコンデンサを示す外観斜視図である。 この発明の第1の実施の形態に係る積層セラミック電子部品の一例である積層セラミックコンデンサを示す他の外観斜視図である。 図1の線III-IIIにおける断面図である。 図3に示す積層セラミックコンデンサの断面図における外部電極の拡大断面図である。 図1の線V-Vにおける断面図である。 この発明の第1の実施の形態の第1の変形例に係る積層セラミック電子部品の一例である積層セラミックコンデンサであって、図3に対応した断面図である。 図6に示す積層セラミックコンデンサの断面図における外部電極の拡大断面図である。 この発明の第1の実施の形態の第2の変形例に係る積層セラミック電子部品の一例である積層セラミックコンデンサであって、図3に対応した断面図である。 図8に示す積層セラミックコンデンサの断面図における外部電極の拡大断面図である。 この発明の第2の実施の形態に係る積層セラミック電子部品の一例である積層セラミックコンデンサを示す外観斜視図である。 この発明の第2の実施の形態に係る積層セラミック電子部品の一例である積層セラミックコンデンサを示す他の外観斜視図である。 図10の線XII-XIIにおける断面図である。 図12に示す積層セラミックコンデンサの断面図における外部電極の拡大断面図である。 図10の線XIV-XIVにおける断面図である。 この発明の第1の実施の形態に係る積層セラミック電子部品の一例としての積層セラミックコンデンサの実装構造体の一例を示す要部斜視図である。 図15に示す積層セラミックコンデンサの実装構造体の線XVI-XVIにおける断面図である。
1.積層セラミック電子部品
(第1の実施の形態)
この発明の第1の実施の形態に係る積層セラミック電子部品の一例である積層セラミックコンデンサについて説明する。
図1は、この発明の第1の実施の形態に係る積層セラミック電子部品の一例である積層セラミックコンデンサを示す外観斜視図である。図2は、この発明の第1の実施の形態に係る積層セラミック電子部品の一例である積層セラミックコンデンサを示す他の外観斜視図である。図3は、図1の線III-IIIにおける断面図である。図4は、図3に示す積層セラミックコンデンサの断面図における外部電極の拡大断面図である。図5は、図1の線V-Vにおける断面図である。
積層セラミックコンデンサ10は、たとえば図1ないし図5に示すように、たとえば直方体状の積層体12を備える。積層体12は、積層された複数のセラミック層14と複数の内部電極層16とを有する。さらに、積層体12は、積層方向xに相対する第1の主面12aおよび第2の主面12bと、積層方向xに直交する幅方向yに相対する第1の側面12cおよび第2の側面12dと、積層方向xおよび幅方向yに直交する長さ方向zに相対する第1の端面12eおよび第2の端面12fとを有する。この積層体12には、角部および稜線部に丸みがつけられていることが好ましい。なお、角部とは、積層体の隣接する3面が交わる部分のことであり、稜線部とは、積層体の隣接する2面が交わる部分のことである。
積層体12のセラミック層14の誘電体材料としては、たとえば、BaTiO3、CaTiO3、SrTiO3、Pb、Feフェライトビーズ、またはCaZrO3などの成分を含む誘電体セラミックを用いることができる。また、これらの成分に、たとえば、Mn化合物、Fe化合物、Cr化合物、Co化合物、Ni化合物などの化合物を主成分より少ない含有量範囲で添加したものを用いてもよい。また、セラミック層14の積層方向xの寸法は、たとえば、0.3μm以上、5.0μm以下であることが好ましい。
なお、積層体12に、圧電体セラミックを用いた場合、積層セラミック電子部品は、セラミック圧電素子として機能する。圧電セラミック材料の具体例としては、たとえば、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)系セラミック材料などが挙げられる。
また、積層体12に、半導体セラミックを用いた場合、積層セラミック電子部品は、サーミスタ素子として機能する。半導体セラミック材料の具体例としては、たとえば、スピネル系セラミック材料などが挙げられる。
また、積層体12に、磁性体セラミックを用いた場合、積層セラミック電子部品は、インダクタ素子として機能する。また、インダクタ素子として機能する場合は、内部電極層16は、コイル状の導体となる。磁性体セラミック材料の具体例としては、たとえば、フェライトセラミック材料などが挙げられる。
積層体12は、第1の主面12aと第2の主面12bとを結ぶ積層方向xにおいて、内部電極層16同士が対向する有効層部15aと、最も第1の主面12aに近い内部電極層16と第1の主面12aとの間に位置する第1の外層部15bと、最も第2の主面12bに近い内部電極層16と第2の主面12bとの間に位置する第2の外層部15cと、を有する。
第1の外層部15bは、積層体12の第1の主面12a側に位置し、第1の主面12aと最も第1の主面12aに近い内部電極層16との間に位置する複数枚のセラミック層14の集合体である。
第2の外層部15cは、積層体12の第2の主面12b側に位置し、第2の主面12bと最も第2の主面12bに近い内部電極層16との間に位置する複数枚のセラミック層14の集合体である。
第1の外層部15bと第2の外層部15cに挟まれた領域が有効層部15aである。
なお、外層部15aの厚みは、10μm以上3000μm以下であることが好ましい。
なお、積層体12の寸法は、積層方向xの寸法が、100μm以上4mm以下であり、長さ方向zの寸法が、100μm以上3mm以下であり、幅方向yの寸法が、100μm以上3mm以下である。セラミック層14の積層枚数は、両外層部15b、15cも含んで、たとえば100枚以上、1400枚以下であることが好ましい。
積層体12は、たとえば図3および図5に示すように、複数の内部電極層16として、たとえば略矩形状の複数の第1の内部電極層16aおよび複数の第2の内部電極層16bを有する。複数の第1の内部電極層16aおよび複数の第2の内部電極層16bは、積層体12の積層方向xに沿って等間隔に交互に配置されるように埋設されている。
第1の内部電極層16aの一端側には、積層体12の第1の端面12eに引き出された第1の引出電極部18aを有する。第2の内部電極層16bの一端側には、積層体12の第2の端面12fに引き出された第2の引出電極部18bを有する。具体的には、第1の内部電極層16aの一端側の第1の引出電極部18aは、積層体12の第1の端面12eに露出している。また、第2の内部電極層16bの一端側の第2の引出電極部18bは、積層体12の第2の端面12fに露出している。
積層体12は、たとえば図3および図5に示すように、セラミック層14の有効層部15aにおいて、第1の内部電極層16aと第2の内部電極層16bとが対向する対向電極部20aを含む。また、積層体12は、対向電極部20aの幅方向yの一端と第1の側面12cとの間および対向電極部20aの幅方向yの他端と第2の側面12dとの間に形成される積層体12の側部(以下、「Wギャップ」という。)20bを含む。さらに、積層体12は、第1の内部電極層16aの第1の引出電極部18aとは反対側の端部と第2の端面12fとの間および第2の内部電極層16bの第2の引出電極部18bとは反対側の端部と第1の端面12eとの間に形成される積層体12の端部(以下、「Lギャップ」という。)20cを含む。ここで、積層体12の端部のLギャップ20cの長さは、10μm以上300μm以下であることが好ましい。また、積層体12の側部のWギャップ20bの長さは、5μm以上300μm以下であることが好ましい。
積層体12内においては、たとえば図3および図5に示すように、各対向電極部20aで第1の内部電極層16aと第2の内部電極層16bとがセラミック層14を介して対向することにより、静電容量が形成されている。そのため、第1の内部電極層16aが接続された第1の外部電極22aと第2の内部電極層16bが接続された第2の外部電極22bとの間に、静電容量を得ることができる。したがって、このような構造の積層セラミック電子部品はコンデンサとして機能する。
内部電極層16は、たとえば、Ni、Cu、Agなどの金属を含有している。内部電極層16は、さらにセラミック層14に含まれるセラミックスと同一組成系の誘電体粒子を含んでいてもよい。内部電極層16の厚みは、0.1μm以上、3.0μm以下であることが好ましい。
積層体12の第1の端面12e側および第2の端面12f側には、外部電極22が形成される。外部電極22は、第1の外部電極22aおよび第2の外部電極22bを有する。
積層体12の第1の端面12e側には、第1の外部電極22aが形成される。第1の外部電極22aは、積層体12の第1の端面12eを覆い、第1の端面12eから延伸して第1の主面12a、第2の主面12b、第1の側面12cおよび第2の側面12dの一部分を覆うように形成される。この場合、第1の外部電極22aは、第1の内部電極層16aの第1の引出電極部18aと電気的に接続される。
積層体12の第2の端面12f側には、第2の外部電極22bが形成される。第2の外部電極22bは、積層体12の第2の端面12fを覆い、第2の端面12fから延伸して第1の主面12a、第2の主面12b、第1の側面12cおよび第2の側面12dの一部分を覆うように形成される。この場合、第2の外部電極22bは、第2の内部電極層16bの第2の引出電極部18bと電気的に接続される。
第1の外部電極22aおよび第2の外部電極22bは、図3に示すように、積層体12側から順に下地電極層26と、めっき層26とを有する。
下地電極層24は、第1の下地電極層24aおよび第2の下地電極層24bを有する。
第1の下地電極層24aは、積層体12の第1の端面12eの表面に配置され、第1の端面12eから延伸して第1の主面12a、第2の主面12b、第1の側面12cおよび第2の側面12dのそれぞれの一部分を覆うように形成される。
第2の下地電極層24bは、積層体12の第2の端面12fの表面に配置され、第2の端面12fから延伸して第1の主面12a、第2の主面12b、第1の側面12cおよび第2の側面12dのそれぞれの一部分を覆うように形成される。
下地電極層24は、それぞれ、焼付け層、樹脂層、薄膜層などから選ばれる少なくとも1つを含む。焼付け層は、たとえば、Siを含むガラス成分と、金属成分としてのCuとを含む。焼付け層の金属成分としては、例えば、Cu、Ni、Ag、Pd、Ag-Pd合金、Au等から選ばれる少なくとも1つを含む。焼付け層は、ガラス成分および金属成分を含む導電性ペーストを積層体12に塗布して焼き付けたものであり、内部電極層16と同時に焼成したものでもよく、また、セラミック層14および内部電極層16を焼成した後に焼き付けたものでもよい。また、焼付け層は、複数層であってもよい。焼付け層のうちの最も厚い部分の厚みは、10μm以上150μm以下であることが好ましい。
樹脂層は、焼付け層の上に形成してもよく、また、焼付け層を形成せずに積層体12上に直接形成してもよい。さらに、樹脂層は、複数層であってもよい。
樹脂層を焼き付け層の上に形成する場合、樹脂層は、たとえば導電性粒子と熱硬化性樹脂とを含む樹脂層であってもよい。樹脂層のうちの最も厚い部分の厚みは、0.1μm以上50μm以下であることが好ましい。
薄膜層は、スパッタ法または蒸着法等の薄膜形成法により形成され、金属粒子が堆積された1μm以下の層である。
めっき層26は、第1のめっき層26aおよび第2のめっき層26bを有する。
第1のめっき層26aは、第1の下地電極層24aを覆うように配置される。具体的には、第1のめっき層26aは、第1の下地電極層24aの表面の第1の端面12eに配置され、第1の下地電極層24aの表面の第1の主面12a、第2の主面12b、第1の側面12cおよび第2の側面12dにも至るように設けられていることが好ましい。なお、第1のめっき層26aは、後述される第1の主面12a側に配置される第1の絶縁層40aの表面の一部も覆うように配置される。
第2のめっき層26bは、第2の下地電極層24bを覆うように配置される。具体的には、第2のめっき層26bは、第2の下地電極層24bの表面の第2の端面12fに配置され、第2の下地電極層24bの表面の第1の主面12a、第2の主面12b、第1の側面12cおよび第2の側面12dにも至るように設けられていることが好ましい。なお、第2のめっき層26bは、後述される第1の主面12a側に配置される第2の絶縁層40bの表面の一部も覆うように配置される。
めっき層26としては、たとえば、Cu、Ni、Sn、Ag、Pd、Ag-Pd合金、Au等から選ばれる少なくとも1種類が用いられる。
めっき層26は、複数層によって形成されてもよい。この場合、めっき層26は、下地電極層24上に形成されるNiめっきによる下層めっき層28と、下層めっき層28上に形成されるSnめっきによる上層めっき層30の2層構造であることが好ましい。
すなわち、第1のめっき層26aは、第1の下層めっき層28aと、下層めっき層28aの表面に位置する第1の上層めっき層30aとを有する。
また、第2のめっき層26bは、第2の下層めっき層28bと、第2の下層めっき層28bの表面に位置する第2の上層めっき層30bとを有する。
Niめっきによる下層めっき層28は、下地電極層24が積層セラミックコンデンサ10を実装する際の半田によって侵食されることを防止するために用いられ、Snめっきによる上層めっき層30は、積層セラミックコンデンサ10を実装する際の半田の濡れ性を向上させて、容易に実装することができるようにするために用いられる。
めっき層一層あたりの厚みは、0.1μm以上、5.0μm以下であることが好ましい。
なお、外部電極22がめっき層で形成される場合、外部電極22は、積層体12の上に直接設けられ、内部電極層16と直接、接続されるめっき層を有する。この場合、前処理として積層体12の上に触媒を設けるようにしてもよい。また、めっき層は、下層めっき層と、下層めっき層上に設けられた上層のめっき層とを含むことが好ましい。下層めっき層および上層めっき層は、例えば、Cu、Ni、Sn、Pb、Au、Ag、Pd、BiおよびZnからなる群から選ばれる1種の金属または当該金属を含む合金のめっきを含むことが好ましい。例えば、内部電極層としてNiを用いた場合、下層めっき層としては、Niと接合性のよいCuを用いることが好ましい。また、上層めっき層としては、はんだ濡れ性のよいSnやAuを用いることが好ましく、下層めっき層としては、はんだバリア性能を有するNiを用いることが好ましい。
上層めっき層は、必要に応じて形成されるものであり、外部電極22は、下層めっき層で形成されたものであってもよい。上層めっき層は、めっき層の最外層として設けてもよく、上層めっき層の上に、他のめっき層を設けるようにしてもよい。各めっき層1層あたりの厚みは、1μm以上10μm以下であることが好ましい。また、めっき層には、ガラスを含まないことが好ましい。さらに、めっき層の単位体積あたりの金属割合は、たとえば99体積%以上であることが好ましい。また、めっき層は、厚み方向に沿って粒成長したものであり、柱状となっている。
積層体12の第1の主面12a側に配置される外部電極22の端縁部の全体のみを覆うように、絶縁層40が配置される。絶縁層40は、積層体12の第1の主面12aのセラミック層14の表面から第1の主面12a上に位置する第1の外部電極22aの端縁部を覆うように連続して配置され、積層体12の第1の主面12aのセラミック層14の表面から第1の主面12a上に位置する第2の外部電極22bの端縁部を覆うように連続して配置される。本実施の形態に係る積層セラミックコンデンサ10は、絶縁層40は、下地電極層24の端縁部の全体のみを覆うように、絶縁層40が配置される。
絶縁層40は、第1の絶縁層40aおよび第2の絶縁層40bを有する。
第1の絶縁層40aは、第1の主面12a側に位置する第1の下地電極層24aの端縁部24a1の全体のみを覆うように配置される。より具体的には、第1の絶縁層40aは、積層体12の第1の主面12aのセラミック層14の表面から第1の主面12a側に位置する第1の下地電極層24aの表面にかけて連続して配置される。
第2の絶縁層40bは、第1の主面12aに位置する第2の下地電極層24bの端縁部24b1の全体のみを覆うように配置される。より具体的には、第2の絶縁層40bは、積層体12の第1の主面12aのセラミック層14の表面から第1の主面12a側に位置する第2の下地電極層24bの表面にかけて連続して配置される。
第1の絶縁層40aの表面の一部には、第1の主面12a側に位置する第1のめっき層26aの一部が覆うように配置される。
第2の絶縁層40bの表面の一部には、第1の主面12a側に位置する第2のめっき層26bの一部が覆うように配置される。
積層体12の第1の主面12aの表面から第1の絶縁層40aの第1の主面12a側における表面までの積層方向xの寸法、および積層体12の第1の主面12aの表面から第2の絶縁層40bの第1の主面12a側における表面までの積層方向xの寸法をt1とし、積層体12の第1の主面12aの表面から第1のめっき層26a(第1の外部電極22a)の第1の主面12a側における表面までの積層方向xの寸法、および積層体12の第1の主面12aの表面から第2のめっき層26b(第2の外部電極22b)の第1の主面12a側における表面までの積層方向xの寸法をt2としたとき、t2>t1である。
これにより、積層セラミックコンデンサ10を実装基板に対して安定して実装することができる。
また、第1の絶縁層40aの第1の端面12e側に位置する端縁は、第1の内部電極層16aおよび第2の内部電極層16bが対向する対向電極部20aよりも長さ方向zにおける第1の端面12e側の外側に位置することが好ましく、第2の絶縁層40bの第2の端面12f側に位置する端縁は、第1の内部電極層16aおよび第2の内部電極層16bが対向する対向電極部20aよりも長さ方向zにおける第2の端面12f側の外側に位置することが好ましい。これにより、第1の主面12a上に位置する第1の外部電極22aの端縁部および第2の外部電極22bの端縁部に集中する応力を両端端面12e、12f側に位置させることができるので、有効層部へのクラックの発生を抑制することができる。
絶縁層40は、セラミックにより形成することができる。絶縁層40が、セラミックにより形成される場合、Al23、PZT、SiC、SiO2、またはMgOなどから選ばれる少なくとも1種類が用いられる。絶縁層40がセラミックにより形成されると、この積層セラミックコンデンサ10の応力に対する機械的強度をより向上させることができる。また、絶縁層40がセラミックにより形成される場合、セラミック層14に含まれるセラミックの粒径と絶縁層40に含まれるセラミックの粒径とを比較したとき、絶縁層40に含まれるセラミックの粒径の方が小さいことが好ましい。
また、絶縁層40が、樹脂により形成される場合、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、チタン酸バリウム、アルミナ、シリカ、イットリア、ジルコニアのいずれか1つ以上を含み得る。この場合、プリント基板のソルダーレジストとして用いられる金属酸化物を用いた熱硬化性エポキシ樹脂やシリコーン樹脂、フッ素系樹脂、フェノール系樹脂、メラミン樹脂、チタン酸バリウム、アルミナ、シリカなどが好適に用いられる。
なお、積層体12と絶縁層40とは、エネルギー分散型X線分光法(EDX)を用いることで、その境界線を判別することができる。また、積層体12のセラミック層14と絶縁層40との成分が同じ場合、集束イオンビーム走査電子顕微鏡(FIB-SEM)等を用いて観測することにより、判別することができる。
絶縁層40の充填率は、以下に示すようにして算出される。すなわち、積層セラミックコンデンサ10を幅方向yの中央部の積層体12の長さ方向zおよび積層方向xを含む断面(以下、「LT断面」という)を露出させ、積層セラミックコンデンサ10が研磨される。そして、そのLT断面を集束イオンビーム走査電子顕微鏡(FIB-SEM)により空隙の量を測定することで求められる。より詳細には、所定の視野における画像に対して画像処理を行うことにより、空隙部とそれ以外の領域にわけ、その視野における画像全体に対する空隙部以外の領域の割合を算出することで、充填率が算出される。
絶縁層40の厚みは、たとえば、5μm以下に形成されることが好ましい。5μm以下にすることで、積層セラミックコンデンサ10を実装基板に対して安定して実装することができる。この絶縁層40の厚みは、幅方向yの中央部の断面の中心部の厚さとして測定される。
図1に示す積層セラミックコンデンサ10は、第1の絶縁層40aが、第1の絶縁層40aは、積層体12の第1の主面12aのセラミック層14の表面から第1の主面12a側に位置する第1の下地電極層24aの表面にかけて連続して配置され、第2の絶縁層40bが、積層体12の第1の主面12aのセラミック層14の表面から第1の主面12a側に位置する第2の下地電極層24bの表面にかけて連続して配置されているので、積層セラミックコンデンサ10を実装基板に実装した場合に、積層セラミックコンデンサ10の応力集中する部分が絶縁層40a、40bにより覆われていることから、この積層セラミックコンデンサ10への応力に対する機械的強度を向上させることができる。
また、図1に示す積層セラミックコンデンサ10は、積層体12の第1の主面12aの表面から第1の絶縁層40aの第1の主面12a側における表面までの積層方向xの寸法、および積層体12の第1の主面12aの表面から第2の絶縁層40bの第1の主面12a側における表面までの積層方向xの寸法をt1とし、積層体12の第1の主面12aの表面から第1のめっき層26a(第1の外部電極22a)の第1の主面12a側における表面までの積層方向xの寸法、および積層体12の第1の主面12aの表面から第2のめっき層26b(第2の外部電極22b)の第1の主面12a側における表面までの積層方向xの寸法をt2としたとき、t2>t1であるので、積層セラミックコンデンサ10を実装基板へ実装する際に、外部電極22が絶縁層40a、40bよりも先に実装基板に配置されるランド電極上面に配置される半田とが接するので、実装基板への安定した実装を実現しうることから、たとえば、ツームストン現象などの不具合を抑制することができる。
(第1の実施の形態の第1の変形例)
次に、この発明の第1の実施の形態の第1の変形例に係る積層セラミック電子部品の一例として、積層セラミックコンデンサについて説明する。なお、本実施の形態では、積層セラミック電子部品の一例として積層セラミックコンデンサ10Aについて説明するが、積層セラミックコンデンサに限定されない。
本発明の変形例である積層セラミックコンデンサ10Aは、絶縁層40Aの配置が、下地電極層24を覆うと共に複数の層により形成されるめっき層26の間に配置される点を除いて、積層セラミックコンデンサ10の構成と同様のものである。従って、積層セラミックコンデンサ10と同一の部分には、同一の符号を付してその説明は省略する。
図6は、この発明の第1の実施の形態の第1の変形例に係る積層セラミック電子部品の一例である積層セラミックコンデンサであって、図3に対応した断面図である。図7は、図6に示す積層セラミックコンデンサの断面図における外部電極の拡大断面図である。
第1の外部電極22aおよび第2の外部電極22bは、図6に示すように、積層体12側から順に下地電極層26と、めっき層26とを有する。
下地電極層24は、第1の下地電極層24aおよび第2の下地電極層24bを有する。
第1の下地電極層24aは、積層体12の第1の端面12eの表面に配置され、第1の端面12eから延伸して第1の主面12a、第2の主面12b、第1の側面12cおよび第2の側面12dのそれぞれの一部分を覆うように形成される。
第2の下地電極層24bは、積層体12の第2の端面12fの表面に配置され、第2の端面12fから延伸して第1の主面12a、第2の主面12b、第1の側面12cおよび第2の側面12dのそれぞれの一部分を覆うように形成される。
めっき層26は、第1のめっき層26aおよび第2のめっき層26bを有する。
第1のめっき層26aは、第1の下地電極層24aを覆うように配置される。具体的には、第1のめっき層26aは、第1の下地電極層24aの表面の第1の端面12eに配置され、第1の下地電極層24aの表面の第1の主面12a、第2の主面12b、第1の側面12cおよび第2の側面12dにも至るように設けられていることが好ましい。なお、第1のめっき層26aは、後述される第1の主面12a側に配置される第1の絶縁層40Aaの表面の一部も覆うように配置される。
第2のめっき層26bは、第2の下地電極層24bを覆うように配置される。具体的には、第2のめっき層26bは、第2の下地電極層24bの表面の第2の端面12fに配置され、第2の下地電極層24bの表面の第1の主面12a、第2の主面12b、第1の側面12cおよび第2の側面12dにも至るように設けられていることが好ましい。なお、第2のめっき層26bは、後述される第1の主面12a側に配置される第2の絶縁層40Abの表面の一部も覆うように配置される。
めっき層26は、複数層によって形成される。この場合、めっき層26は、下地電極層24上に形成されるNiめっきによる下層めっき層28と、下層めっき層28上に形成されるSnめっきによる上層めっき層30の2層構造であることが好ましい。
すなわち、第1のめっき層26aは、第1の下層めっき層28aと、下層めっき層28aの表面に位置する第1の上層めっき層30aとを有する。
また、第2のめっき層26bは、第2の下層めっき層28bと、第2の下層めっき層28bの表面に位置する第2の上層めっき層30bとを有する。
積層体12の第1の主面12a側に配置される下地電極層24を覆うように配置される下層めっき層28の端縁部の全体のみを覆うように、絶縁層40Aが配置される。
絶縁層40Aは、第1の絶縁層40Aaおよび第2の絶縁層40Abを有する。
第1の絶縁層40Aaは、第1の主面12a側に位置する第1の下層めっき層28aの端縁部28a1の全体のみを覆うように配置される。より具体的には、第1の絶縁層40Aaは、積層体12の第1の主面12aのセラミック層14の表面から第1の主面12a側に位置する第1の下層めっき層28aの表面にかけて連続して配置される。
第2の絶縁層40Abは、第1の主面12aに位置する第2の下層めっき層28bの端縁部28b1の全体のみを覆うように配置される。より具体的には、第2の絶縁層40Abは、積層体12の第1の主面12aのセラミック層14の表面から第1の主面12a側に位置する第2の下層めっき層28bの表面にかけて連続して配置される。
第1の絶縁層40Aaの表面の一部には、第1の主面12a側に位置する第1のめっき層26aの一部が覆うように配置される。より具体的には、第1の絶縁層40Aaの表面の一部には、第1の主面12a側に位置する第1の上層めっき層30aの一部が覆うように配置される。
第2の絶縁層40Abの表面の一部には、第1の主面12a側に位置する第2のめっき層26bの一部が覆うように配置される。より具体的には、第2の絶縁層40Abの表面の一部には、第1の主面12a側に位置する第2の上層めっき層30bの一部が覆うように配置される。
積層体12の第1の主面12aの表面から第1の絶縁層40Aaの第1の主面12a側における表面までの積層方向xの寸法、および積層体12の第1の主面12aの表面から第2の絶縁層40Abの第1の主面12a側における表面までの積層方向xの寸法をt1とし、積層体12の第1の主面12aの表面から第1のめっき層26a(第1の外部電極22a)の第1の主面12a側における表面までの積層方向xの寸法、および積層体12の第1の主面12aの表面から第2のめっき層26b(第2の外部電極22b)の第1の主面12a側における表面までの積層方向xの寸法をt2としたとき、t2>t1である。
これにより、積層セラミックコンデンサ10を実装基板に対して安定して実装することができる。
図6および図7に示す第1の実施の形態の第1の変形例に係る積層セラミックコンデンサ10Aでは、第1の実施の形態に係る積層セラミックコンデンサ10と同一の効果を奏する。
(第1の実施の形態の第2の変形例)
この発明の第1の実施の形態の第2の変形例に係る積層セラミック電子部品の一例として、積層セラミックコンデンサについて説明する。なお、本実施の形態では、積層セラミック電子部品の一例として積層セラミックコンデンサ10Bについて説明するが、積層セラミックコンデンサに限定されない。
第1の実施の形態の第2の変形例に係る積層セラミックコンデンサ10Bは、積層体12の第1の主面12a側に位置するめっき層26が、絶縁層40Bを覆っていない点を除き、図1に示した第1の実施の形態の積層セラミックコンデンサ10の構造と同様のものである。従って、積層セラミックコンデンサ10と同一の部分には同一の符号を付してその説明は省略する。
図8は、この発明の第1の実施の形態の第2の変形例に係る積層セラミック電子部品の一例である積層セラミックコンデンサであって、図3に対応した断面図である。図9は、図8に示す積層セラミックコンデンサの断面図における外部電極の拡大断面図である。
第1の外部電極22aおよび第2の外部電極22bは、図3に示すように、積層体12側から順に下地電極層26と、めっき層26とを有する。
下地電極層24は、第1の下地電極層24aおよび第2の下地電極層24bを有する。
第1の下地電極層24aは、積層体12の第1の端面12eの表面に配置され、第1の端面12eから延伸して第1の主面12a、第2の主面12b、第1の側面12cおよび第2の側面12dのそれぞれの一部分を覆うように形成される。
第2の下地電極層24bは、積層体12の第2の端面12fの表面に配置され、第2の端面12fから延伸して第1の主面12a、第2の主面12b、第1の側面12cおよび第2の側面12dのそれぞれの一部分を覆うように形成される。
めっき層26は、第1のめっき層26aおよび第2のめっき層26bを有する。
第1のめっき層26aは、第1の下地電極層24aの一部を覆うように配置される。具体的には、第1のめっき層26aは、第1の下地電極層24aの表面の第1の端面12eに配置され、第1の下地電極層24aの表面の第1の主面12a、第2の主面12b、第1の側面12cおよび第2の側面12dのそれぞれの表面の一部にも至るように設けられていることが好ましい。なお、第1のめっき層26aは、後述される第1の主面12a側に配置される第1の絶縁層40Baの表面を覆わないように配置される。
第2のめっき層26bは、第2の下地電極層24bの一部を覆うように配置される。具体的には、第2のめっき層26bは、第2の下地電極層24bの表面の第2の端面12fに配置され、第2の下地電極層24bの表面の第1の主面12a、第2の主面12b、第1の側面12cおよび第2の側面12dのそれぞれの表面の一部にも至るように設けられていることが好ましい。なお、第2のめっき層26bは、後述される第1の主面12a側に配置される第2の絶縁層40Bbの表面を覆わないように配置される。
積層体12の第1の主面12a側に配置される下地電極層24の端縁部の全体のみを覆うように、絶縁層40Bが配置される。
絶縁層40Bは、第1の絶縁層40Baおよび第2の絶縁層40Bbを有する。
第1の絶縁層40Baは、第1の主面12a側に位置する第1の下地電極層24aの端縁部24a1の全体のみを覆うように配置される。より具体的には、第1の絶縁層40Baは、積層体12の第1の主面12aのセラミック層14の表面から第1の主面12a側に位置する第1の下地電極層24aの表面にかけて連続して配置される。
第2の絶縁層40Bbは、第1の主面12aに位置する第2の下地電極層24bの端縁部24b1の全体のみを覆うように配置される。より具体的には、第2の絶縁層40Bbは、積層体12の第1の主面12aのセラミック層14の表面から第1の主面12a側に位置する第2の下地電極層24bの表面にかけて連続して配置される。
第1の絶縁層40Baの表面には、第1の主面12a側に位置する第1のめっき層26aは覆われない。
第2の絶縁層40Bbの表面には、第1の主面12a側に位置する第2のめっき層26bは覆われない。
積層体12の第1の主面12aの表面から第1の絶縁層40Baの第1の主面12a側における表面までの積層方向xの寸法、および積層体12の第1の主面12aの表面から第2の絶縁層40Bbの第1の主面12a側における表面までの積層方向xの寸法をt1とし、積層体12の第1の主面12aの表面から第1のめっき層26a(第1の外部電極22a)の第1の主面12a側における表面までの積層方向xの寸法、および積層体12の第1の主面12aの表面から第2のめっき層26b(第2の外部電極22b)の第1の主面12a側における表面までの積層方向xの寸法をt2としたとき、t2>t1である。
これにより、積層セラミックコンデンサ10を実装基板に対して安定して実装することができる。
図8および図9に示す第1の実施の形態の第2の変形例に係る積層セラミックコンデンサ10Bでは、第1の実施の形態に係る積層セラミックコンデンサ10と同一の効果を奏する。
(第2の実施の形態)
この発明の第2の実施の形態に係る積層セラミック電子部品の一例として、積層セラミックコンデンサについて説明する。なお、本実施の形態では、積層セラミック電子部品の一例として積層セラミックコンデンサ10Cについて説明するが、積層セラミックコンデンサに限定されない。
第2の実施の形態に係る積層セラミックコンデンサ10Cは、絶縁層40Cが、積層セラミックコンデンサ10Cの第1の主面12b側の全体を覆っており、外部電極22がその最外部に最外電極50をさらに含む点を除いて、積層セラミックコンデンサ10の構成と同様のものである。従って、積層セラミックコンデンサ10と同一の部分には、同一の符号を付してその説明は省略する。
図10は、この発明の第2の実施の形態に係る積層セラミック電子部品の一例である積層セラミックコンデンサを示す外観斜視図である。図11は、この発明の第2の実施の形態に係る積層セラミック電子部品の一例である積層セラミックコンデンサを示す他の外観斜視図である。図12は、図10の線XII-XIIにおける断面図である。図13は、図12に示す積層セラミックコンデンサの断面図における外部電極の拡大断面図である。図14は、図10の線XIV-XIVにおける断面図である。
積層体12の第1の端面12e側および第2の端面12f側には、外部電極22が形成される。外部電極22は、第1の外部電極22aおよび第2の外部電極22bを有する。
積層体12の第1の端面12e側には、第1の外部電極22aが形成される。第1の外部電極22aは、積層体12の第1の端面12eを覆い、第1の端面12eから延伸して第1の主面12a、第2の主面12b、第1の側面12cおよび第2の側面12dの一部分を覆うように形成される。この場合、第1の外部電極22aは、第1の内部電極層16aの第1の引出電極部18aと電気的に接続される。
積層体12の第2の端面12f側には、第2の外部電極22bが形成される。第2の外部電極22bは、積層体12の第2の端面12fを覆い、第2の端面12fから延伸して第1の主面12a、第2の主面12b、第1の側面12cおよび第2の側面12dの一部分を覆うように形成される。この場合、第2の外部電極22bは、第2の内部電極層16bの第2の引出電極部18bと電気的に接続される。
第1の外部電極22aおよび第2の外部電極22bは、図12に示すように、積層体12側から順に下地電極層26と、めっき層26とを有する。なお、積層セラミックコンデンサ10Cにおける第1の外部電極22aおよび第2の外部電極22bにおいては、必ずしもめっき層26を有していなくてもよい。
さらに、外部電極22は、最外電極50を含む。
最外電極50は、積層体12の第1の端面12e側および第2の端面12f側に設けられる外部電極22のそれぞれの最外部に配置される。最外電極50は、第1の最外電極50aおよび第2の最外電極50bを有する。
積層体12の第1の端面12e側には、第1の最外電極50aが配置される。第1の最外電極50aは、積層体12の第1の端面12eを覆うように配置される。第1の最外電極50aは、矩形板状に形成される。そして、第1の最外電極50aの下端は、積層体12aの第1の端面12eの下端から下方に離れるように延びて設けられる。
積層体12の第2の端面12f側には、第2の最外電極50bが配置される。第2の最外電極50bは、積層体12の第2の端面12fを覆うように配置される。第2の最外電極50bは、矩形板状に形成される。そして、第2の最外電極50bの下端は、積層体12aの第2の端面12fの下端から下方に離れるように延びて設けられる。
最外電極50は、CuおよびNiから選ばれる少なくとも1種の高融点金属と低融点金属としてのSnとを含む金属間化合物を主成分としている。金属間化合物は、特に、SnとCu-Ni合金との反応により生成された金属間化合物であることが好ましい。このような金属間化合物は、これを生成するにあたり、反応速度が速く、形状の変化が少ない利点を有する。なお、金属間化合物を構成する高融点金属として、Agをさらに含んでいてもよい。
最外電極50は、前述した金属間化合物とは別に単体のSn金属を含むことが好ましい。最外電極50のSn金属は、積層セラミックコンデンサ10Cを実装基板等に実装するとき、良好なはんだ付け性を実現する機能を有する。最外電極50に単体のSn金属を含む状態を得るためには、たとえば、金属間化合物を生成するための金属材料中に過剰なSnを含有させておけばよい。過剰なSnの一部は、金属間化合物の生成に供されず、単体のSn金属として、最外電極50中に残留する。
最外電極50は、スクリーン印刷法、ディスペンス法または浸漬法により形成することができる。
積層体12の第1の主面12a側に露出する第1のめっき層26aおよび第2のめっき層26bを含む、第1の主面12a全面に、絶縁層40Cが形成されている。
すなわち、この積層セラミックコンデンサ10Cは、第1のめっき層26aの表面の内、積層体12の第1の主面12a側の表面と、第1のめっき層26aおよび第2のめっき層26b間に位置する第1の主面12aのセラミック層14の表面と、第2のめっき層26bの表面の内、積層体12の第1の主面12a側の表面とに亘って、絶縁層40Cが形成されている。
また、絶縁層40Cは、図13に示すように、第1の主面12a側に位置する第1の上層めっき層30aの端縁部30a1の全体を覆うように配置され、また、第1の主面12aに位置する第2の上層めっき層30bの端縁部30b1の全体を覆うように配置される。
そして、積層セラミックコンデンサ10の長さ方向zにおける絶縁層40Cの両端部42a、42bは、少なくとも幅方向yの中央部の断面において、幅方向yから見たときに、積層体12の両端面12e、12fよりも外側(すなわち、積層体12の両端面12e、12fから積層体12の長さ方向zに沿ってそれぞれ離れる方向)に位置している。
このように、積層体12の第1の主面12a側に露出する第1の外部電極22aおよび第2の外部電極22bを含む、第1の主面12a全面に絶縁層40Cが形成されることで、第1の外部電極22aおよび第2の外部電極22bの間におけるイオンマイグレーションによるショートを抑制することができる。
また、第1の最外電極50aの下端は、積層体12aの第1の端面12eの下端からさらに下方に離れるように延びて形成されるので、絶縁層40Cの端部42aと第1の最外電極50aとの接触箇所が限定され、第2の最外電極50bの下端は、積層体12aの第2の端面12fの下端から下方に離れるように延びて形成されるので、絶縁層40Cの端部42bと第2の最外電極50bとの接触箇所が限定される。
絶縁層40Cは、セラミックにより形成することができる。絶縁層40Cが、セラミックにより形成される場合、Al23、PZT、SiC、SiO2、またはMgOなどから選ばれる少なくとも1種類が用いられる。絶縁層40Cがセラミックにより形成されると、この積層セラミックコンデンサ10Cの応力に対する機械的強度をより向上させることができる。また、絶縁層40Cがセラミックにより形成される場合、セラミック層14に含まれるセラミックの粒径と絶縁層40Cに含まれるセラミックの粒径とを比較したとき、絶縁層40Cに含まれるセラミックの粒径の方が小さいことが好ましい。
また、絶縁層40Cが、樹脂により形成される場合、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、チタン酸バリウム、アルミナ、シリカ、イットリア、ジルコニアのいずれか1つ以上を含み得る。この場合、プリント基板のソルダーレジストとして用いられる金属酸化物を用いた熱硬化性エポキシ樹脂やシリコーン樹脂、フッ素系樹脂、フェノール系樹脂、メラミン樹脂、チタン酸バリウム、アルミナ、シリカなどが好適に用いられる。
絶縁層40Cは、第1のめっき層26a、第2のめっき層26bおよび第1の主面12aに直接付与され得る。絶縁層40Cの厚みは、たとえば、5μm以下に形成されることが好ましい。5μm以下にすることで、積層セラミックコンデンサ10Cを実装基板に対して安定して実装することができる。この絶縁層40Cの厚みは、幅方向yの中央部の断面の中心であって、SEMで10000倍に拡大して、両外部電極22a,22bの長さ方向zの中央部と積層体12の中央部の3点の平均値を厚さとして測定される。
積層体12の第1の主面12aの表面から絶縁層40Cの第1の主面12a側における表面までの積層方向xの寸法をt1とし、積層体12の第1の主面12aの表面から第1の最外電極50a(第1の外部電極22a)の第1の主面12a側における下端の表面までの積層方向xの寸法、および積層体12の第1の主面12aの表面から第2の最外電極50b(第2の外部電極22b)の第1の主面12a側における下端の表面までの積層方向xの寸法をt2としたとき、t2>t1である。
これにより、積層セラミックコンデンサ10を実装基板に対して安定して実装することができる。
図10に示す第2の実施の形態に係る積層セラミックコンデンサ10Cでは、第1の実施の形態に係る積層セラミックコンデンサ10と同一の効果を奏するとともに以下の効果を奏する。
すなわち、図10に示す積層セラミックコンデンサ10Cによれば、第1の外部電極22aの表面の内、積層体12の第1の主面12a側の表面と、第1の外部電極22aおよび第2の外部電極22b間に位置する第1の主面12aのセラミック層14の表面と、第2の外部電極22bの表面の内、積層体12の第1の主面12a側の表面とに亘って形成されていることから、積層セラミックコンデンサ10Cを実装基板に実装する際に、絶縁層40Cにより半田のフィレットの高さが抑制され、積層セラミックコンデンサ10の振動が低減するので、鳴きを低減させることができるとともに、実装基板に対するたわみに起因する積層セラミックコンデンサ10への応力に対する機械的ストレスを緩和させることができる。
また、図10に示す積層セラミックコンデンサ10によれば、最外電極50が、積層体12に対する両端面12e、12fに対して最も外側に配置されており、絶縁層40Cと最外電極50との接触箇所が限定されることで、積層セラミックコンデンサ10Cの振動が絶縁されることから、鳴きを低減させることができる。
また、積層セラミックコンデンサ10Cにおいて、最外電極50をスクリーン印刷法、ディスペンス法または浸漬法により形成することができるので、高い生産性と生産に対する低コストを実現することができる。また、第1の外部電極22aおよび第2の外部電極22bにおいて、めっき層26を形成しない場合、めっき形成のプロセスを省略することができるので、更なる高い生産性と生産に対する低コストを実現することができる。
2.積層セラミック電子部品の製造方法
次に、この積層セラミック電子部品の一例である積層セラミックコンデンサの製造方法の一例について、説明する。
(1)最初に、誘電体シートおよび内部電極用の導電性ペーストが準備される。誘電体シートや内部電極用の導電性ペーストには、バインダおよび溶剤が含まれるが、公知の有機バインダや有機溶剤を用いることができる。
(2)次に、誘電体シート上に、たとえば、スクリーン印刷やグラビア印刷などにより、所定のパターンで内部電極用の導電性ペーストが印刷され、それにより内部電極パターンが形成される。
(3)さらに、内部電極パターンが形成されていない外層用の誘電体シートが所定枚数積層され、その上に内部電極が形成された誘電体シートが順次積層され、その上に外層用の誘電体シートが所定枚数積層されて、積層シートが作製される。
(4)得られた積層シートを静水圧プレスなどの手段により積層方向にプレスすることによって、積層ブロックが作製される。
(5)次に、積層ブロックが所定のサイズにカットされ、積層チップが切り出される。このとき、バレル研磨などにより、積層チップの角部および稜線部に丸みがつけられてもよい。
(6)さらに、積層チップを焼成することにより、積層体12が作製される。このときの焼成温度は、誘電体や内部電極の材料にもよるが、900℃以上1300℃以下であることが好ましい。
(7)得られた積層体12の両端面に外部電極用の導電性ペーストが塗布され、焼き付けられることによって、外部電極の焼付け層が形成される。このときの焼付け温度は、700℃以上900℃以下であることが好ましい。
焼き付け層を設けずに、積層体の表面に直接めっき電極を形成してもよい。この場合、上記(7)の工程に替えて、以下の(7)工程を実施する。上記(1)ないし(6)の工程、
(7)すなわち、得られた積層体12の両端面にめっき処理を施し、内部電極の露出部の上に、下地めっき膜を形成する。めっき処理を行うにあたっては、電解めっき、無電解めっきのどちらを採用してもよいが、無電解めっきはめっき析出速度を向上させるために、触媒などによる前処理が必要となり、工程が複雑化するというデメリットがある。したがって、通常は、電解めっきを採用することが好ましい。めっき工法としては、バレルめっきを用いることが好ましい。
なお、表面導体を形成する場合は、あらかじめ最外層のセラミックグリーンシート上に表面導体パターンを印刷して、セラミック素体と同時焼成してもよく、また、焼成後のセラミック素体の主面上に表面導体を印刷してから焼き付けてもよい。
(8)次に、この積層セラミックコンデンサ本体に対して、絶縁層40を付与する絶縁層付与工程が実施される。
絶縁層40がセラミックにより形成される場合は、たとえば、エアロゾルデポジション法(AD法)により形成される。すなわち、絶縁層40は、エアロゾル発生器の内部でキャリアガスと絶縁膜の原料とが混合され、エアロゾルとしてエアロゾル発生器から配管に送り出され、その先端に設けられたノズルに向けて案内される。このノズルからは、エアロゾルが積層セラミックコンデンサ本体の第1の主面側に向けて溶射される。その結果、絶縁層40の原料の微粒子が積層セラミックコンデンサ本体の第1の主面側に衝突して粉砕されて、絶縁層40が形成される。なお、絶縁層40の形成方法としては、AD法以外に、コールドスプレー法などの溶射法や、CVD(化学気相蒸着)などを用いてもよい。
また、絶縁層が樹脂により形成される場合は、その形成する手段として、噴霧装置を用いるか、あるいは浸漬装置等を用いることにより形成することができる。あるいは、絶縁層を貼り付けにより形成してもよいし、絶縁層は、スクリーン印刷法により形成してもよい。
それから、上記絶縁材料の物性に応じて、熱硬化もしくは乾燥させることによって、絶縁層40が積層セラミックコンデンサに固着される。
(9)さらに、必要に応じて、外部電極用の導電性ペーストの焼付け層の表面に、めっきが施される。
(10)それから、必要に応じて、外部電極用のめっき電極の表面にめっき層を形成する。
以上のようにして、積層セラミックコンデンサ10が製造される。
3.積層セラミック電子部品の実装構造体
次に、上記した積層セラミック電子部品の一例である積層セラミックコンデンサの実装構造100について、特に、たとえば図15および図16を参照しながら、詳細に説明する。図15は、この発明の第1の実施の形態に係る積層セラミック電子部品の一例としての積層セラミックコンデンサの実装構造体の一例を示す要部斜視図である。図16は、図15に示す積層セラミックコンデンサの実装構造体の線XVI-XVIにおける断面図である。
この積層セラミックコンデンサの実装構造体100は、たとえば図15および図16に示すように、積層セラミックコンデンサ10と実装基板102とを含む。実装基板102は、基板本体104を含む。基板本体104は、たとえばガラスエポキシなどの樹脂、あるいはガラスセラミックなどのセラミックで形成されている。基板本体104は、たとえば積層された複数の絶縁体層で形成され得る。基板本体104の一方主面には、実装面106を有する。実装面106には、たとえば平面視矩形形状のランド電極108が配設されている。積層セラミックコンデンサ10は、たとえば半田110を介して、当該積層セラミックコンデンサ10の第1の外部電極22aおよび第2の外部電極22bと、ランド電極108とが、接続固定されることによって実装される。この場合、積層体12の第1の主面12a側に位置する第1の外部電極22aおよび第2の外部電極22bと、ランド電極108とが、実装される。
図15に示す積層セラミックコンデンサの実装構造体100では、第1の絶縁層40aが、第1の絶縁層40aは、積層体12の第1の主面12aのセラミック層14の表面から第1の主面12a側に位置する第1の下地電極層24aの表面にかけて連続して配置され、第2の絶縁層40bが、積層体12の第1の主面12aのセラミック層14の表面から第1の主面12a側に位置する第2の下地電極層24bの表面にかけて連続して配置されているので、積層セラミックコンデンサ10を実装基板に実装した場合に、積層セラミックコンデンサ10の応力集中する部分が絶縁層40a、40bにより覆われていることから、半田110が絶縁層40a、40bに濡れ上がらず、この積層セラミックコンデンサ10への応力に対する機械的強度を向上させることができる。
また、図15に示す積層セラミックコンデンサの実装構造体100では、積層体12の第1の主面12aの表面から第1の絶縁層40aの第1の主面12a側における表面までの積層方向xの寸法、および積層体12の第1の主面12aの表面から第2の絶縁層40bの第1の主面12a側における表面までの積層方向xの寸法をt1とし、積層体12の第1の主面12aの表面から第1のめっき層26a(第1の外部電極22a)の第1の主面12a側における表面までの積層方向xの寸法、および積層体12の第1の主面12aの表面から第2のめっき層26b(第2の外部電極22b)の第1の主面12a側における表面までの積層方向xの寸法をt2としたとき、t2>t1であるので、積層セラミックコンデンサ10を実装基板102へ実装する際に、外部電極22が絶縁層40a、40bよりも先に実装基板102に配置されるランド電極108上面に配置される半田110とが接するので、実装基板102への安定した実装を実現しうることから、たとえば、ツームストン現象などの不具合を抑制することができる。
なお、以上のように、本発明の実施の形態は、前記記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。
すなわち、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上説明した実施の形態に対し、機序、形状、材質、数量、位置又は配置等に関して、様々の変更を加えることができるものであり、それらは、本発明に含まれるものである。
10、10A、10B、10C 積層セラミックコンデンサ
12 積層体
12a 第1の主面
12b 第2の主面
12c 第1の側面
12d 第2の側面
12e 第1の端面
12f 第2の端面
14 セラミック層
15a 有効層部
15b 第1の外層部
15c 第2の外層部
16 内部電極層
16a 第1の内部電極層
16b 第2の内部電極層
18a 第1の引出電極部
18b 第2の引出電極部
20a 対向電極部
20b Wギャップ
20c Lギャップ
22 外部電極
22a 第1の外部電極
22b 第2の外部電極
24 下地電極層
24a 第1の下地電極層
24b 第2の下地電極層
26 めっき層
26a 第1のめっき層
26b 第2のめっき層
28 下層めっき層
28a 第1の下層めっき層
28b 第2の下層めっき層
30 上層めっき層
30a 第1の上層めっき層
30b 第2の上層めっき層
40、40A、40B、40C 絶縁層
40a、40Aa、40Ba 第1の絶縁層
40b、40Ab、40Bb 第2の絶縁層
50 最外電極
50a 第1の最外電極
50b 第2の最外電極
100 積層セラミックコンデンサの実装構造体
102 実装基板
104 基板本体
106 実装面
108 ランド電極
110 半田

Claims (22)

  1. 積層された複数のセラミック層と複数の内部電極層とを有し、積層方向に相対する第1の主面および第2の主面と、前記積層方向に直交する幅方向に相対する第1の側面および第2の側面と、前記積層方向および前記幅方向に直交する長さ方向に相対する第1の端面および第2の端面と、を有する積層体と、
    前記第1の端面を覆い、前記第1の端面から延伸して前記第1の主面、前記第2の主面、前記第1の側面および前記第2の側面を覆って配置される第1の外部電極と、
    前記第2の端面を覆い、前記第2の端面から延伸して前記第1の主面、前記第2の主面、前記第1の側面および前記第2の側面を覆って配置される第2の外部電極と、
    を有し、
    前記積層された複数の内部電極層の全てが前記積層方向において互いに対向する部分である、対向電極部を含む、
    積層セラミック電子部品であって、
    前記積層体の前記第1の主面側の前記セラミック層から前記積層体の前記第1の主面上に位置する前記第1の外部電極の端縁部を覆うように連続して配置され、かつ前記積層体の前記第1の主面側の前記セラミック層から前記積層体の前記第1の主面上に位置する前記第2の外部電極の端縁部を覆うように連続して配置される絶縁層を有し、
    前記積層体の前記第1の主面の表面から前記絶縁層の前記第1の主面側における表面までの積層方向の寸法をt1とし、前記積層体の前記第1の主面の表面から前記第1の外部電極の前記第1の主面側における表面までの積層方向の寸法、および前記積層体の前記第1の主面の表面から前記第2の外部電極の前記第1の主面側における表面までの積層方向の寸法をt2としたとき、t2>t1であり、
    前記第2の主面の前記第1の外部電極および前記第2の外部電極の端縁部、ならびに前記第1の側面および前記第2の側面のそれぞれ前記第1の外部電極および前記第2の外部電極の端縁部の少なくとも一方が、前記絶縁層によって覆われず、
    前記絶縁層は、前記積層体の前記第1の主面側のみに設けられ、
    前記第1の外部電極は、第1の下地電極層および前記第1の下地電極層の表面に配置される第1のめっき層を有し、そして前記第2の外部電極は、第2の下地電極層および前記第2の下地電極層の表面に配置される第2のめっき層を有し、
    前記絶縁層は、前記第1の下地電極層および前記第2の下地電極層の端縁部を覆い、前記第1のめっき層および前記第2のめっき層は、前記絶縁層の端部を覆い、
    前記絶縁層の端縁は、前記長さ方向の前記積層された複数の内部電極層の対向電極部の外端に到達する、積層セラミック電子部品。
  2. 前記絶縁層は、
    前記積層体の前記第1の主面の前記セラミック層から前記積層体の前記第1の主面側に位置する前記第1の下地電極層の端縁部を覆うように連続して配置され、前記積層体の前記第1の主面の前記セラミック層から前記積層体の前記第1の主面側に位置する前記第2の下地電極層の端縁部を覆うように連続して配置される、請求項1に記載の積層セラミック電子部品。
  3. 前記第1のめっき層および前記第2のめっき層は、複数層に形成され、
    前記絶縁層は、
    前記積層体の前記第1の主面の前記セラミック層から複数層に形成された前記第1のめっき層のうちの1つのめっき層の端縁部を覆うように連続して配置され、前記積層体の前記第1の主面の前記セラミック層から複数層に形成された前記第2のめっき層のうちの1つのめっき層の端縁部を覆うように連続して配置され、
    複数層に形成された前記第1のめっき層のうちの1つのめっき層は、前記積層体の前記第1の主面側に位置し、複数層に形成された前記第2のめっき層のうちの1つのめっき層は、前記積層体の前記第1の主面側に位置する、請求項1に記載の積層セラミック電子部品。
  4. 前記内部電極層は、第1の内部電極層と第2の内部電極層とを含み、前記第1の内部電極層は、前記第1の端面側に引き出され、前記第1の外部電極と電気的に接続され、前記第2の内部電極層は、前記第2の端面側に引き出され、前記第2の外部電極と電気的に接続され、
    前記絶縁層は、前記対向電極部に対して長さ方向の外側に位置し、前記絶縁層の第1端面側および第2端面側に位置する端縁を含み、前記対向電極部は、前記第1の内部電極層および前記第2の内部電極層が互いに対向する部分である、請求項1に記載の積層セラミック電子部品。
  5. 前記絶縁層は、セラミックにより形成されることを特徴とする、請求項1に記載の積層セラミック電子部品。
  6. 前記セラミックは、Al23、PZT、SiC、SiO2、またはMgOを含むことを特徴とする、請求項5に記載の積層セラミック電子部品。
  7. 前記絶縁層は、樹脂により形成されることを特徴とする、請求項1に記載の積層セラミック電子部品。
  8. 前記絶縁層は、前記積層セラミック電子部品の前記第1の主面側の全体または実質的に全体を覆うように配置され、
    前記第1の外部電極の前記第1の端面側において第1の最外電極を含み、
    前記第2の外部電極の前記第2の端面側において第2の最外電極を含み、
    前記第1の最外電極および前記第2の最外電極のそれぞれは、主成分として金属間化合物を含み、前記金属間化合物は、CuおよびNiから選ばれる少なくとも1種の高融点金属と低融点金属としてのSnとを含む、請求項1に記載の積層セラミック電子部品。
  9. 前記金属間化合物は、SnとCu-Ni合金との反応により生成された金属間化合物である、請求項8に記載の積層セラミック電子部品。
  10. 前記積層体は、丸みがつけられた角部および丸みがつけられた稜線部を含む、請求項1に記載の積層セラミック電子部品。
  11. 前記複数のセラミック層のそれぞれは、主成分として、BaTiO3、CaTiO3、SrTiO3、Pb、Feフェライトビーズ、またはCaZrO3などの成分を含む、請求項1に記載の積層セラミック電子部品。
  12. 前記複数のセラミック層のそれぞれは、副成分として、Mn化合物、Fe化合物、Cr化合物、Co化合物、Ni化合物をさらに含む、請求項11に記載の積層セラミック電子部品。
  13. 前記複数のセラミック層のそれぞれは、0.3μm以上5.0μm以下の厚みである、請求項1に記載の積層セラミック電子部品。
  14. 前記積層方向の前記積層体の寸法は、100μm以上4mm以下であり、前記長さ方向の前記積層体の寸法は、100μm以上3mm以下であり、前記幅方向の前記積層体の寸法は、100μm以上3μm以下である、請求項1に記載の積層セラミック電子部品。
  15. 前記複数の内部電極層のそれぞれの厚みは、0.1μm以上3.0μm以下である、請求項1に記載の積層セラミック電子部品。
  16. 前記複数の内部電極層のそれぞれは、Ni、CuまたはAgのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の積層セラミック電子部品。
  17. 前記第1の外部電極および前記第2の外部電極は、最外層としてめっき層を含む、請求項1に記載の積層セラミック電子部品。
  18. 前記めっき層は、Cu、Ni、Sn、Ag、Pd、Ag-Pd合金、Auうちの少なくとも1つを含む、請求項17に記載の積層セラミック電子部品。
  19. 前記めっき層は、複数層を含む、請求項17に記載の積層セラミック電子部品。
  20. 前記めっき層は、Niめっき層と、前記Niめっき層を覆うSnめっき層を含む、請求項17に記載の積層セラミック電子部品。
  21. 前記絶縁層の厚みは、5μm以下である、請求項1に記載の積層セラミック電子部品。
  22. 前記絶縁層は、第1の絶縁層および第2の絶縁層を含み、
    前記第1の絶縁層は、前記第1の外部電極の端縁を被覆し、前記第2の絶縁層は、前記第2の外部電極の端縁を被覆するように分離されている、請求項1に記載の積層セラミック電子部品。
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