JP2023028065A - 腕木受金物及び庇構造 - Google Patents
腕木受金物及び庇構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2023028065A JP2023028065A JP2021133523A JP2021133523A JP2023028065A JP 2023028065 A JP2023028065 A JP 2023028065A JP 2021133523 A JP2021133523 A JP 2021133523A JP 2021133523 A JP2021133523 A JP 2021133523A JP 2023028065 A JP2023028065 A JP 2023028065A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bracket
- plate portion
- back plate
- portions
- pair
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 239000002184 metal Substances 0.000 title claims abstract description 8
- 238000010276 construction Methods 0.000 claims description 16
- 239000000463 material Substances 0.000 description 13
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 9
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 8
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 210000003195 fascia Anatomy 0.000 description 2
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 238000009825 accumulation Methods 0.000 description 1
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 description 1
- 239000000835 fiber Substances 0.000 description 1
- 239000011120 plywood Substances 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
Abstract
Description
本発明は、かかる課題を解決するためになされたのであり、腕木の取付け強度を確保しながら施工性を向上させ、品質低下のリスクを軽減することができる腕木受金物及び庇構造を提供することを目的とする。
腕木受金物1は、図2に示すように、背板部10と、一対の側板部21、22と、一対の底板部31、32と、を備え、一対の底板部31、32の間にはスリット状の開口部33が形成されている。また、背板部10は、側板部21、22よりも上端側に突出する延長部11を有している。
背板部10は、壁等の構造物に固定される部材である。背板部10は、正面視で長方形状の部材であり、荷重が大きくかかる方向を長手方向として使用することができる。
図3Aは、腕木受金物1の一例を示す正面図である。背板部10は、図3Aに示すように、3つのビス穴13A、13B、13Cを有し、3本のビスによって構造物に固定される。ビス穴13Aは、中心線L1上の下端側に位置し、背板部10の幅方向において、後記するスリット状の開口部33と同位置に設けられている。ビス穴13Aは、下辺部10Bと離して配置され、背板部10の強度を確保している。ビス穴13B、13Cは、背板部10の上方に寄せて配置され、背板部10の上方側を構造物から引き離す方向の荷重を支えている。ビス穴13Cは、後記する側板部21、22の上辺部の高さに配置されている。ビス穴13Bは、ビス穴間における背板部10の強度が低下しないようにビス穴13Bとの距離を確保し、ビス穴13Cよりもやや下方に配置されている。
延長部11は、背板部10を上端側に延長する部位である。延長部11は、背板部10とほぼ同じ幅で、後記する側板部21、22よりも上端側に突出するように設けられている。
延長部11には、背板部10の中心線L1上に位置する貫通穴14が設けられている。貫通穴14は、釘等によって腕木受金物1を構造物に仮止めするために用いることができる。貫通穴14の中心を墨出し線に合わせることで、所定の位置に腕木受金物1を仮止めすることができる。貫通穴14は、ビス穴よりも径の小さい穴とすることができる。
延長部11の上辺部には、中心線L1上に先端が位置する楔形の切欠き12Bが設けられている。切欠き12Bの先端を墨出し線に合わせることで、より正確な位置に腕木受金物1を仮止めすることができる。また、切欠き12A、12Bの両方を墨出し線に合わせることで、さらに正確な位置に腕木受金物1を設置することができる。
側板部21、22は、腕木の側面に固定される一対の部材である。側板部21、22は、背板部10の両側辺部10A、10Cから互いに平行に延出し、腕木を挟んで腕木の側面に対面する。腕木を十分な強度で固定するために、側板部21、22の間隔D1は、腕木の幅寸法と同程度であるのが好ましい。側板部21、22の高さ寸法D5は、腕木の高さ寸法と同程度又はそれよりも小さいのが好ましい。なお、側板部21、22の間隔D1及び高さ寸法D5は、腕木の寸法に合わせて調整することができる。
底板部31、32は、腕木の底面に当接する一対の部材である。底板部31、32は、図3Cに示すように、側板部21、22のそれぞれの下辺部21B、22Bから、互いに近接する方向に延伸し、底板部31の側辺部31Aと底板部32の側辺部32Aとの間にはスリット状の開口部33が形成されている。また、底板部31は曲げ部62を介して側板部21と連続し、底板部32は曲げ部64を介して側板部22と連続している。なお、図3Cは、腕木受金物1の一例を示す底面図である。
なお、底板部31、32は、背板部10の中心線L1を通り背板部10に垂直な面に関して対称である。
次に、本発明に係る腕木受金物1を用いた庇構造について説明する。庇構造2は、腕木受金物1が、木造における外壁に取り付けられている。なお、本実施形態では、腕木受金物1を取り付ける構造物の一例として、枠組壁工法の壁パネルを例示したが、構造物はこれに限定されるものではなく、どのような外壁にも適用可能である。
壁パネル80は、枠組壁工法における構造用面材であり、図4に示すように、幅寸法D3の枠部材81が、一定の間隔D4で設けられている。枠部材81は、壁パネル80の枠組をなす角材であり、壁パネル80において縦方向に配置されている。なお、枠組壁工法において、枠部材81は、枠組壁工法構造用製材が使用される。
幅寸法D3は、側板部21、22の間隔D1とほぼ同一であり、背板部10の幅とほぼ同一である。このため、腕木受金物1は、壁パネル80の枠部材81の位置にビス等で取り付けることによって、十分な強度で固定することができる。また、腕木受金物1を用いて、一定の間隔D4で腕木71を設置することができる。枠部材81の幅寸法D3は例えば38mmであり、間隔D4は例えば455mmである。
本発明に係る腕木受金物1は、構造物に固定される背板部10と、背板部10の両側辺部10A、10Cから互いに平行に延出し、腕木の側面に固定される一対の側板部21、22と、それぞれの側板部21、22の下辺部から互いに近接する方向に延伸し、腕木の底面に当接する一対の底板部31、32と、を備え、一対の底板部31、32の間にはスリット状の開口部33が形成されている。
腕木受金物1は、一対の底板部31、32に開口部33を形成していることで、雨雪等を受けても水が溜まりにくく、外壁等における防水性能の低下を抑えることができる。
スリット状の開口部33は、例えば腕木受金物1を構造物に固定する作業の際、ドライバ等の工具の通り道となって、作業効率を高めることができる。そして、開口部33によって背板部10の切欠き12Aの下方側を見通すことができ、墨出し線に対する切欠き12Aの位置を視認しやすく、作業効率を高めることができる。
また、腕木受金物1を用いる施工は極めて簡単であり、構造物にビス3本、腕木にビス数本を打つだけで、特別な工具も技術も要さず、一人で施工可能である。
かかる構成により、腕木受金物1は、一枚の板材を折り曲げることによって形成することができ、耐力を確保しながら、製造に係る工数を抑えることができる。
かかる構成により、腕木受金物1は、腕木の根本と垂木等の他の部材とが近接する場合であっても、他の部材との干渉を抑えて設置することができる。
かかる構成により、腕木受金物1は、背板部10が延長部11を有することによって、側板部21、22の上辺部の高さにビス穴を設けることができる。これにより、腕木受金物1は、背板部10の上方側を構造物から引き離す方向の側板部21、22から伝わる荷重を効果的に支えることができる。
また、背板部10の中心線L1上に位置する貫通穴14を釘等による仮止めに使用することによって、墨出し線への位置合わせを素早く的確に行うことができ、施工性を高めることができる。
かかる構成により、腕木受金物1は、切欠き12Aの先端を墨出し線上に位置させることで、墨出し線への位置合わせを素早く的確に行うことができ、施工性をさらに高めることができる。
かかる構成により、庇構造2は、木造における外壁の表面に背板部10を固定することで、構造物に腕木を差し込まない構造とすることができる。このため、庇構造2は、庇の施工性を向上させることができ、腕木を差し込むための穴を構造物に設けることによって生じる品質低下のリスクを大幅に軽減することができる。
また、庇構造2は、一対の側板部21、22の間隔D1が、枠組壁工法構造用製材の幅寸法D3とほぼ同一であることで、取付幅として幅寸法D3が確保できればよく、腕木の配置の自由度を高めながら、腕木が強固に固定された構造とすることができる。
特に、構造物が枠組壁工法における壁パネル80の表面である場合には、庇構造2は、枠部材81の位置に、枠部材81とほぼ同一の幅寸法の腕木が一定の間隔D4で強固に固定された構造とすることができる。
側板部21、22のビス穴は、ビス穴23A-23Fの位置に、側板部21、22の何れか一方に設けることを説明した。これに限らず、例えば側面視におけるビス穴23A-23Fの位置に、側板部21、22の両方にそれぞれビス穴を設けておき、使用するビス穴を選択するようにしてもよい。
腕木受金物1のサイズやビスの本数は、必要な取付強度、例えば庇の重量や寸法に応じて、調整することができる。
腕木受金物1が固定される構造物及び庇構造2における構造物は、枠組壁工法に係る構造物に限定されない。腕木受金物1によれば、例えば軸組工法や大型木造等に係る構造物にも腕木を設置することができる。また、枠組壁工法に係る構造物の場合でも、壁パネルのない位置、例えば床レベルに腕木を設置することができる。
腕木受金物1によれば、庇に限らず、例えば軒やけらばを支持する腕木を設置することもできる。また、柱を設けずにふかし壁の下地を設置することができる。
2 庇構造
10 背板部
11 延長部
21 側板部
22 側板部
21D 上辺部(側板部)
22D 上辺部(側板部)
21E 傾斜部
22E 傾斜部
31 底板部
32 底板部
33 開口部
61 曲げ部
62 曲げ部
63 曲げ部
64 曲げ部
71 腕木
72 鼻隠し
80 壁パネル
81 枠部材
Claims (6)
- 構造物に固定される背板部と、
前記背板部の両側辺部から互いに平行に延出し、腕木の側面に固定される一対の側板部と、
それぞれの前記側板部の下辺部から互いに近接する方向に延伸し、前記腕木の底面に当接する一対の底板部と、
を備え、
前記一対の底板部の間にはスリット状の開口部が形成されている
腕木受金物。 - 前記側板部は、前記背板部及び前記底板部とそれぞれ曲げ部を介して連続する
請求項1に記載の腕木受金物。 - 前記側板部の上辺部には、前端側に向かうに連れて前記底板部に近づくように傾斜する傾斜部が設けられている
請求項1又は請求項2に記載の腕木受金物。 - 前記背板部は、前記側板部よりも上端側に突出する延長部を有し、
前記延長部に、前記背板部の中心線上に位置する貫通穴が設けられている
請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の腕木受金物。 - 前記背板部は、前記背板部の中心線上に先端が位置する楔形の切欠きを下端側に有する
請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の腕木受金物。 - 請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の腕木受金物を用いた庇構造であって、
前記背板部が固定される前記構造物は、木造における外壁の表面であり、
前記一対の側板部の間隔は、枠組壁工法構造用製材の幅寸法とほぼ同一である
庇構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021133523A JP7174387B1 (ja) | 2021-08-18 | 2021-08-18 | 腕木受金物及び庇構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021133523A JP7174387B1 (ja) | 2021-08-18 | 2021-08-18 | 腕木受金物及び庇構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP7174387B1 JP7174387B1 (ja) | 2022-11-17 |
JP2023028065A true JP2023028065A (ja) | 2023-03-03 |
Family
ID=84100537
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021133523A Active JP7174387B1 (ja) | 2021-08-18 | 2021-08-18 | 腕木受金物及び庇構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7174387B1 (ja) |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10131377A (ja) * | 1996-10-30 | 1998-05-19 | Matsushita Electric Works Ltd | 垂木取付金具 |
JPH10252146A (ja) * | 1997-03-12 | 1998-09-22 | Nichiei Jutaku Kensetsu:Kk | 建築物用接合金具 |
JP2000199282A (ja) * | 1999-01-07 | 2000-07-18 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | 結合金物およびこの結合金物を使用した木造建築の軸組構造 |
JP3304930B2 (ja) * | 1999-08-31 | 2002-07-22 | 住友林業株式会社 | 垂木取付金具 |
JP4659259B2 (ja) * | 2000-04-28 | 2011-03-30 | 株式会社佐藤型鋼製作所 | 固定金具 |
JP5415241B2 (ja) * | 2009-12-04 | 2014-02-12 | 憲峰 大倉 | 支持金物 |
-
2021
- 2021-08-18 JP JP2021133523A patent/JP7174387B1/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7174387B1 (ja) | 2022-11-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7174387B1 (ja) | 腕木受金物及び庇構造 | |
JP2011106203A (ja) | 屋外構造物の取付用基台 | |
JP4869679B2 (ja) | 装着具及び小屋組建物 | |
JP4592624B2 (ja) | 増設部構造 | |
JPH10331363A (ja) | 勾配屋根の軒部金物及び勾配屋根の軒部構造 | |
JP3202583U (ja) | 太陽光発電パネルの支持構造 | |
RU216180U1 (ru) | Профиль для крепления тяжелого навесного фасада | |
JP2533504Y2 (ja) | 壁面パネルの取り付け構造 | |
JPH0493452A (ja) | 組立住宅の軒樋の取り付け方法 | |
JPH11152846A (ja) | 天井構造 | |
JP2019056291A (ja) | 斜材固定金具、屋根および建物 | |
JPH0428351Y2 (ja) | ||
JP2003082823A (ja) | 太陽熱集熱器の固定方法と固定構造 | |
JPH09111858A (ja) | 外装部材の取付具 | |
JPH1122081A (ja) | コーナーパネルの取付け方法および装置 | |
JPH042253Y2 (ja) | ||
JP2023056756A (ja) | ソーラーパネルの取り付けレール | |
JP2590602Y2 (ja) | 一側足場の支持装置 | |
CN117738581A (zh) | 一种alc板条墙钢爬梯安装方法 | |
JPH078698Y2 (ja) | 軒天井の目板の支持構造 | |
JP2002088965A (ja) | 垂木の取付け方法及び同部材 | |
JPH0626656Y2 (ja) | 下地材の取付け構造 | |
JP3919336B2 (ja) | 野地板及び外囲体 | |
JPH0224849Y2 (ja) | ||
JP3895116B2 (ja) | 鉄骨系住宅における出隅パネルの取付構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210824 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20211018 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7426 Effective date: 20211102 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20211102 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220712 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220902 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20221018 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20221027 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7174387 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |