JP2002088965A - 垂木の取付け方法及び同部材 - Google Patents

垂木の取付け方法及び同部材

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JP2002088965A
JP2002088965A JP2000281183A JP2000281183A JP2002088965A JP 2002088965 A JP2002088965 A JP 2002088965A JP 2000281183 A JP2000281183 A JP 2000281183A JP 2000281183 A JP2000281183 A JP 2000281183A JP 2002088965 A JP2002088965 A JP 2002088965A
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JP2000281183A
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Masao Suzuki
正雄 鈴木
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Sumitomo Forestry Co Ltd
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Sumitomo Forestry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 あらかじめ所定の長さに切断された垂木を軒
桁に対して、正確かつ効率よく固定する。 【解決手段】 垂木2を支持する横架材1の上面に、該
横架材の軸線方向に基準線3,4を付す。また、所定位
置に取付ける前の垂木には、軒側の先端から所定距離の
位置に位置決め用マーク5を付しておく。横架材に、該
横架材と垂木とを接合するための取付け感具10を、上
記基準線3に合わせて正確に固定する。この取付け金具
は、横架材の上面に固着される基板部11と、この基板
部から垂直に立ち上げられ、垂木の側面に固着される直
立板部12とを有するものであり、基板部に設けられた
切り欠き11a(基準点)又は所定の部位を横架材に付
した基準線に合わせる。垂木は、位置決め用マークを、
固定された取付け用金具の直立板部に設けられた切り欠
き12a(基準点)に合わせて正確に位置決めし、強固
に取付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願に係る発明は、木造建築
物における垂木を、軒桁からの張り出し長を正確に設定
して固定することができる垂木の取付け方法及びこの方
法に用いることができる垂木取付け用部材に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】木造建築物の屋根を支持する垂木は、軒
桁、母屋、棟木等によって支持されるが、これらの部材
に垂木を固定する工程及び軒の張り出し長を正確に設定
する工程は、従来から次のようにして行われている。軒
桁や母屋に、垂木が嵌め合わされる切り欠き、すなわち
垂木欠きを設けておき、垂木をこれらの部材に架け渡す
ように配置する。このとき、垂木の軒桁からの張り出し
長さを余裕をもってやや長く設定しておく。そして、釘
等によって垂木を固定した後、軒先位置を正確に測って
墨(基準線)を付す。この墨に従って、鋸等により垂木
の先端部を切断し、複数の垂木が正確な寸法に揃った軒
を形成する。
【0003】このような方法では、現場の状況に応じて
軒の張り出し長さを正確に設定することができるが、現
場における高所作業が多く、効率が悪いという問題点が
ある。また、作業者の熟練も必要となる。
【0004】一方、近年は木造住宅等の建設にあたり、
使用部材をあらかじめ所定の寸法に切断しておくプレカ
ット工法が広く採用されるようになっており、このプレ
カット工法を垂木にも採用されることが多くなってい
る。プレカット工法により、軒先を正確に揃えて取り付
けるためには、垂木を軒桁に対して正確に位置決めしな
けらばならず、その方法が特開平4−102653号公
報、特開平11−124941号公報に記載されてい
る。これらの方法では、あらかじめ所定長に切断された
垂木の、軒先となる側の端部から所定距離の位置に基準
線を付し、軒桁にも、その軸線方向に基準線を付してお
く。そして、これらの基準線を合わせて垂木を軒桁に固
定するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術では、次のような問題点がある。垂木は多くの
場合、軒桁に対して傾斜して支持されるため、これらの
双方に対して付された基準線を合わせて位置決めし、こ
れらを固定する作業は、難しい作業で熟練を要するもの
である。また、垂木の固定時は一般に足場が悪く、作業
性も良くない。軒桁と垂木とは、最終的には金物によっ
て固定される場合が多いが、この場合も、金物を取り付
けるまでに双方を正確に位置決めし、簡易的にでも固定
しておく必要がある。さらに、このような方法では、軒
桁に垂木欠きを設けておく必要がある。
【0006】本願発明は、上記のような問題点に鑑みて
なされたものであり、その目的は、あらかじめ所定の長
さに切断された垂木を軒桁に対して、正確かつ効率よく
固定することができる垂木の取り付け方法及びこの方法
に用いることができる垂木取り付け用部材を提供するこ
とである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に係る発明は、 横架材に支持され、屋
根を形成する垂木の取付け方法であって、 横架材の上
面に、該横架材の軸線方向の基準線を付し、 所定位置
に取付ける前の垂木の軒側先端から所定距離の位置に位
置決め用マークを付し、 前記横架材の上面に固着され
る基板部と、この基板部から垂直に立ち上げられ、前記
垂木の側面に固着される直立板部とを有する取付け金具
を、前記基準線に基づいて位置決めし、 該取付け金具
を前記横架材に固着し、 前記取付け金具の所定部位と
前記垂木に付された位置決め用マークとを合わせて、該
垂木を位置決めし、 前記取付け用金具の直立板部と垂
木とを固着することを特徴とする垂木の取付け方法を提
供する。
【0008】この方法では、まず取付け金具のみを横架
材に位置決めして固着するが、取付け金具は小さな部材
であり、正確に位置決めして固定する作業は容易に行う
ことができる。そして、垂木はすでに固着された取付け
金具に対して位置決めするとともに該取付け金具に固着
するので、作業性は良好となり、効率よくかつ正確に固
定することが可能となる。また、取付け金具を用いて固
定するので、垂木欠きを設けなくても正確かつ強固に取
り付けることができる。
【0009】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
垂木の取り付け方法において、 前記横架材に基準線を
付す工程は、柱上の所定位置に該横架材を固定した後に
行なうものとする。
【0010】木材からなる横架材は、部材に多少のひず
みやゆがみを有することがある。このため、柱等によっ
て支持したときに、軸線方向の全域で正確な位置に設置
できない場合がある。また、横架材は複数の部材を継ぎ
合わせて用いることがあり、固定位置に多少の誤差が生
じることもある。上記垂木の取付け方法では、横架材を
固定してから、基準線を付すものであり、横架材の位置
に多少の誤差があっても、所定位置に基準線を正確に付
し、これに合わせて垂木を正確な位置に固定することが
できる。
【0011】請求項3に係る発明は、請求項1に記載の
垂木の取り付け方法において、 前記横架材に基準線を
付す工程、及び取付け金具を該基準線に基づいて位置決
めし、該横架材を固定する工程は、該横架材を柱上の所
定位置に固定する前に行なうものとする。
【0012】この方法では、横架材に基準線を付す工程
及び取付け金具を横架材に固定する工程を工場等設備が
整った場所、又は作業条件の優れた場所で行うことがで
き、作業の効率が向上する。
【0013】請求項4に係る発明は、請求項1に記載の
垂木の取付け方法において、 前記位置決め用マーク
は、垂木の上面に付し、前記取付け金具は、直立板部の
上縁から張り出して垂木の上面とほぼ平行となる折曲げ
部を有し、該折曲げ部の縁又は該折曲げ部に付された基
準マークと垂木上面の前記位置決め用マークとを合わせ
て、該垂木の位置決めを行なうものとする。
【0014】この方法では、垂木を位置決めして固定し
ようとするときに、横架材に固着された取付け金具の折
曲げ部が垂木の上側にある。そして、基準マークがこの
折曲げ部に設けられているので、垂木の上面を見ながら
位置決めをすることができ、足場の悪い条件でも効率の
良い作業が可能となる。
【0015】請求項5に係る発明は、 横架材に、屋根
を形成する垂木を固定する垂木取付け用部材であって、
前記横架材の上面に固定される基板部と、 該基板部
から直角に立ち上げられ、垂木の側面に固着される直立
板部と、 前記基板部と連続し、前記横架材の側面に固
着される垂下板部とを有し、 前記基板部には、前記横
架材の上面に付される該横架材の軸線方向の基準線に対
して位置合わせするための基準点が設けられ、 前記直
立板部には、前記垂木の軒側先端から所定距離の位置に
付された位置決め用マークを合わせる基準点が設けられ
ていることを特徴とする垂木取付け用部材を提供する。
【0016】この垂木取付け用部材では、横架材に垂木
を強固に固着することができるとともに、基板部に設け
られた基準点を横架材に付された基準線に合わせること
によって、横架材の正確な位置に取付けることができ
る。また、垂木に付された位置決め用マークを直立板部
の基準点に合わせることによって垂木を正確な位置に簡
単に取付けることができる。したがって、垂木を取付け
る工程の作業効率が向上する。
【0017】請求項6に係る発明は、請求項5に記載の
垂木取付け用部材において、 前記基板部の前記垂下板
部と連続する縁辺は、該垂下板部が固着される横架材の
側面より突き出した位置に設けられ、該横架材の幅方向
へ取付け位置の調整が可能となっているものとする。
【0018】この垂木取付け用部材では、横架材の上面
と側面との稜角より基板部が水平方向に突き出してお
り、該垂木取付け用部材の位置を横架材の幅方向に移動
させても、基板部は横架材の上面にぴったりと当接さ
れ、位置を調整することができる。なお、このとき、垂
下板部の上縁付近を多少曲げ加工することによって、垂
下板部も横架材の側面に当接させることができる。
【0019】請求項7に係る発明は、請求項5に記載の
垂木取付け用部材において、 前記直立板部は、その側
面に取付けられる垂木の上面を越えない高さに上縁があ
り、前記直立板部の前記基準点は、前記垂木の上面に付
された位置決め用マークによって位置合わせができるよ
うに、上縁部に設けられているものとする。
【0020】この垂木取付け用部材では、直立板部に垂
木の側面を当接し、上方からの目視により、垂木上面の
位置決めマークと直立板部の上縁部に設けられた基準点
とを合わせて垂木の位置決めをすることができる。これ
により、作業の効率が向上する。
【0021】請求項8に係る発明は、請求項5に記載の
垂木取り付け用部材において、 前記基板部の上面に、
前記垂木の下面に当接される支持部材が固定されている
ものとする。
【0022】この垂木取付け用部材では、横架材の上面
に固着された基板部と垂木の下面との間に支持部材が介
挿され、垂木上に作用する屋根の荷重をこの支持部材を
介して横架材に伝えることができる。したがって、垂木
が安定して支持される。
【0023】請求項9に係る発明は、請求項5に記載の
垂木取付け用部材において、 前記直立板部は、前記基
板部の平行な二つの縁辺から2枚が立ち上げられ、 こ
の2枚の直立板部に架け渡され、前記垂木の下面に当接
される支持部材を有するものとする。
【0024】また、請求項10に係る発明は、請求項9
に記載の垂木取付け用部材において、 前記支持部材
は、前記垂木の傾斜角度が異なる場合に対応して、位置
の変更が可能に装着されているものとする。
【0025】このような垂木取付け用部材では、垂木は
2枚の直立板部の間に嵌め入れられた状態で支持され、
下面は、基板部と垂下板部との間の稜角部及び2枚の直
立板部間に架け渡された支持部材上に支持される。これ
により、垂木は安定した状態でしっかりと支持される。
また、支持部材の位置を変更することによって、垂木の
傾斜角度が異なる場合、つまり、屋根の勾配が異なる場
合にも対応して、この垂木取付け用部材を汎用的に用い
ることができる。
【0026】請求項11に係る発明は、請求項5に記載
の垂木取付け用部材において、 前記基板部は、前記垂
下板部と回動可能に接続されており、前記垂木の下面と
ほぼ平行となるように傾斜させ、該基板部の下面と前記
横架材の上面との間にくさび状部材を介挿して固定され
るものとする。
【0027】この垂木取付け用部材では、横架材の上面
と基板部との間にくさび状部材を介挿して基板部を傾斜
させて固定することができ、垂木は、傾斜した基板部に
当接するように支持される。したがって、垂木は安定し
た状態で支持される。なお、この垂木取付け部材では、
基板部に設けられた基準点は、くさび状部材を介して横
架材に付された基準線に位置合わせされる。つまり、基
準点をくさび状部材の所定位置に合わせ、さらにくさび
状部材の所定位置を基準線に合わせることによって正確
に位置決めをすることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本願に係る発明の実施の形
態を図に基づいて説明する。図1は、請求項5、請求項
6又は請求項7に係る発明の一実施形態である垂木取付
け用部材の使用状態を示す概略斜視図である。この垂木
取付け用部材10は、鋼板材を所定の形状に切断し、曲
げ加工して形成されており、横架材1の上面に当接され
る基板部11と、この基板部11の縁辺から直角に曲げ
上げられた直立板部12と、基板部11から下方に突き
出し、基板部11及び直立板部12の双方と直角となる
面を備えた垂下板部13とで主要部が構成されている。
【0029】上記直立板部12の上縁には小さな切り欠
き12aが設けられ、垂木2の位置決めをするための基
準点となっている。また、基板部11の直立板部12と
連続する辺と対向する縁辺にも、同様の小さな切り欠き
11aが設けられ、横架材1の軸線方向に付された基準
線3に合わせて該垂木取付け用部材10の位置を正確に
決めて、横架材1に固定することができるようになって
いる。また、これらの切り欠き11a、12aは、基板
部11の縁辺11aから横架材1の幅方向に正確な寸法
で設けられている。
【0030】上記垂下板部13と基板部11とが連続す
る稜角は、90°以上の角度に曲げ加工され、この稜角
部13aより下方の垂下板部内で逆方向に曲げ加工さ
れ、この線13bより下方が横架材1の側面と当接され
る部分となっている。これにより、基板部11は横架材
1の上面と側面との稜角より水平に突き出して取付ける
ことができ、この突き出した長さ分は、該垂下取付け用
部材10を横架材1の中心線側に位置を調整して固定す
ることができるようになっている。つまり、基板部11
と垂下板部13との間の稜角及びその下方にある曲げ加
工部の角度をわずかに変更することで、該垂木取付け用
部材10を横架材1の幅方向に位置を調整しても、基板
部11及び垂下板部13がそれぞれ、横架材1の上面及
び側面にぴったりと当接される。
【0031】上記基板部11、直立板部12及び垂下板
部13には、ビス14又は釘によって、それぞれ横架材
の上面、側面又は垂木の側面に固定することができるよ
うに、複数の小孔が設けられている。
【0032】次に、上記垂木取付け用部材10を用い、
垂木2を正確に位置決めして固定する方法について説明
する。なお、この方法は、請求項1又は請求項2に記載
の発明の一実施形態である。横架材1が所定の位置に支
持されると、その軸線方向に正確に基準線を付す。この
基準線は一本であってもよいし、図1に示すように、例
えば横架材1の中心に設けた第1の基準線4と、これと
平行であって、垂木取付け用部材10の大きさ又は仕様
等に応じて付される第2の基準線3とを含むものであっ
てもよい。一方、垂木2は所定の長さに正確に切断した
後、軒先となる端縁から所定の長さの位置に、位置決め
用マーク5を付しておく。
【0033】垂木取付け用部材10は、横架材1に付さ
れた基準線3に、基板部11に設けられた基準点(切り
欠き11a)を合わせて正確に位置決めし、ビスによっ
て横架材に固定する。また、垂下板部もビスによって横
架材の側面に強固に固定する。なお、上記位置決めは、
基板部11に切り欠き等の基準点を設けず、縁辺11b
を基準点として、これを基準線4に合わせて位置決めし
てもよい。
【0034】垂木取付け用部材10が固着されると、垂
木2を軒桁1、母屋(図示しない)等に架け渡すように
配置し、垂木取付け用部材10の直立板部12に当接さ
せる。そして、この垂木2に付された位置決め用マーク
5と、直立板部12に設けられた基準点(切り欠き12
a)とを合わせて、垂木2を正確に位置決めし、ビス1
4によって直立板部12に固定する。これにより、垂木
2は横架材1に付された基準線3に対して正確に位置決
めされ、複数の垂木の先端が正確に揃うように固定する
ことが可能となる。
【0035】なお、上記実施形態では、垂木2は直立板
部12の基板部11と連続する側と反対側の面に当接す
るように固定されているが、図2に示すように、垂木2
を基板部11の上に載せるように配置してもよい。
【0036】図3は、請求項5、請求項6又は請求項7
に係る発明の他の実施形態である垂木取付け用部材の使
用状態を示す概略斜視図である。この垂木取付け用部材
20は、図1に示すものと同様の基板部21及び垂下板
部13を備えているが、直立板部22は上縁部が直角に
折り曲げられ、傾斜する垂木2の上面と平行となる折曲
げ部25が形成されている。そして、この折曲げ部25
の先端部に切り欠き25aが設けられ、垂木2の位置決
めを行うための基準点となっている。
【0037】このような垂木取付け用部材20を用いた
場合は、垂木2は折曲げ部25の下側にあり、垂木2の
上面に付された位置決め用マーク5と折曲げ部25に設
けられた基準点(切り欠き25a)とによって上方から
垂木2の位置決めを容易に行うことができる。なお、こ
の垂木取付け用部材を用いて垂木を固定する方法は、請
求項4に係る発明の一実施形態である。
【0038】図4は、請求項8に係る発明の一実施形態
である垂木取付け用部材を示す概略斜視図である。この
垂木取付け用部材30は、図1に示すものと同様の基板
部31、直立板部32及び垂下板部33を有しており、
さらに基板部31の上面に木材又は合成樹脂からなる支
持部材36が固着されている。この支持部材36は、傾
斜するように支持される垂木2の下面に当接され、垂木
2から鉛直方向の荷重を横架材1に伝達することができ
るようになっている。
【0039】上記支持部材36は、基板部31の下面か
らビス等によって固定するものであってもよいし、上側
からこの支持部材36及び基板部31を貫通するビス又
は釘によって、基板部31とともに横架材1に固定する
ものであってもよい。また、基板部31の上面に接着剤
で固着するものであってもよい。
【0040】なお、この垂木取り付け用部材30は、垂
下板部33にも基準点(切り欠き33a)が設けられて
おり、横架材1の側面に付された基準線6によって上下
方向の位置を照査することができるようになっている。
また、直立板部32には、基準点として機能する切り欠
きはもうけられておらず、直立板部32の頂角32aを
垂木2に付された位置決め用マーク5に合わせて、垂木
2の位置決めをするようになっている。
【0041】図5は、請求項9又は請求項10に係る発
明の一実施形態である垂木取付け用部材を示す概略斜視
図である。この垂木取付け用部材40では、基板部41
及び垂下板部43は、図1に示すものと同様の構成とな
っているが、基板部41の横架材1の軸線と直角方向の
2つの縁辺から、それぞれ直立板部42a、42bが互
いに平行に立設されている。この直立板部42a、42
bは双方の間隔が垂木2の幅と対応しており、垂木2を
これらの間に嵌め入れ、それぞれを垂木2の両側面に固
定することができるようになっている。また、2枚の直
立板部42a、42bには、それぞれ同じ位置に複数の
貫通孔47が設けられており、これらの孔に挿通され、
2枚の直立板部間に架け渡すようにボルト状の支持部材
46が設けられている。
【0042】この支持部材46は、図6に示すように、
傾斜して配置される垂木2の下面と当接するよう位置に
設けられており、基板部41と垂下板部43との稜角部
43aとともに、垂木2を安定して支持するようになっ
ている。また、支持部材46は、挿通する孔を選択する
ことにより位置を変更することができるものであり、垂
木2の異なった傾斜角に対応できるようになっている。
なお、この垂木取付け用部材40の直立板部42a、4
2bにも、基準点としての切り欠きは設けられておら
ず、直立板部42aの下端すなわち基板部との隅角42
cを基準点として垂木2の位置決めをするようになって
いる。
【0043】図7は、請求項11に係る発明の一実施形
態である垂木取付け用部材を示す概略斜視図である。こ
の垂木取付け用部材50では、基板部51と垂下板部5
3とがヒンジ接合されており、互いに回動が可能となっ
ている。そして、基板部51の下面と横架材1の上面と
の間にくさび状部材56が介挿され、基板部51が傾斜
して固定される。この傾斜角は、図8(a)に示すよう
に、垂木2の傾斜角と一致するように設定され、垂木2
は基板部51の上面に当接して支持されるようになって
いる。また、図8(b)に示すように、くさび状部材5
6の形状を変えることによって、垂木2の傾斜角が異な
る場合についても対応できるものである。
【0044】この垂木取付け用部材50の横架材1に対
する位置決めは、くさび状部材56の下面の端部を横架
材上の基準線4に合わせるとともに、基板部51の基準
点をくさび状部材56の所定位置、例えば上面の端縁に
合わせることによって行うことができる。
【0045】一方、直立板部52の上縁には、図3に示
すものと同様に折曲げ部55が形成されており、その先
端部に設けられた切り欠き55aに垂木の上面に付され
た位置決めマークを合わせて、垂木の位置決めをするこ
とができるようになっている。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本願発明に係る垂
木の取付け方法では、横架材に取付け金具を正確に位置
決めして取付けた後、この取付け金具に対して垂木を位
置決めすることができ、垂木を正確な位置に効率よく固
定することができる。また、取付け金具により、垂木欠
き等を設けなくても垂木を安定した状態で強固に固定す
ることができる。また、本願発明に係る垂木取付け用部
材を用いることにより、垂木を正確な位置に効率よく、
かつ強固に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項5、請求項6又は請求項7に係る発明の
一実施形態である垂木取付け用部材の使用状態を示す概
略斜視図である。
【図2】図1に示す垂木取付け用部材の他の使用形態を
示す概略斜視図である。
【図3】請求項5、請求項6又は請求項7に係る発明の
他の実施形態である垂木取付け用部材の使用状態を示す
概略斜視図である。
【図4】請求項8に係る発明の一実施形態である垂木取
付け用部材を示す概略斜視図である。
【図5】請求項9又は請求項10に係る発明の一実施形
態である垂木取付け用部材を示す概略斜視図である。
【図6】図5に示す垂木取付け用部材を用いた軒桁と垂
木との接合部を示す概略断面図である。
【図7】請求項11に係る発明の一実施形態である垂木
取付け用部材を示す概略斜視図である。
【図8】図7に示す垂木取付け用部材を用いた軒桁と垂
木との接合部を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 軒桁 2 垂木 3,4 基準線 5 位置決め用マーク 10,20,30,40,50 垂木取付け用部材 11,21,31,41,51 基板部 12,22,32,42,52 直立板部 13,23,33,43,53 垂下板部 14 ビス 25 折曲げ部 36 支持部材 46 支持部材 47 貫通孔 55 折曲げ部 56 くさび状部材

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横架材に支持され、屋根を形成する垂
    木の取付け方法であって、 横架材の上面に、該横架材の軸線方向の基準線を付し、 所定位置に取付ける前の垂木の軒側先端から所定距離の
    位置に位置決め用マークを付し、 前記横架材の上面に固着される基板部と、この基板部か
    ら垂直に立ち上げられ、前記垂木の側面に固着される直
    立板部とを有する取付け金具を、前記基準線に基づいて
    位置決めし、 該取付け金具を前記横架材に固着し、 前記取付け金具の所定部位と前記垂木に付された位置決
    め用マークとを合わせて、該垂木を位置決めし、 前記取付け用金具の直立板部と垂木とを固着することを
    特徴とする垂木の取付け方法。
  2. 【請求項2】 前記横架材に基準線を付す工程は、柱
    上の所定位置に該横架材を固定した後に行なうことを特
    徴とする請求項1に記載の垂木の取付け方法。
  3. 【請求項3】 前記横架材に基準線を付す工程、及び
    取付け金具を該基準線に基づいて位置決めし、該横架材
    を固定する工程は、該横架材を柱上の所定位置に固定す
    る前に行なうことを特徴とする請求項1に記載の垂木の
    取付け方法。
  4. 【請求項4】 前記位置決め用マークは、垂木の上面
    に付し、前記取付け金具は、直立板部の上縁から張り出
    して垂木の上面とほぼ平行となる折曲げ部を有し、該折
    曲げ部の縁又は該折曲げ部に付された基準マークと垂木
    上面の前記位置決め用マークとを合わせて、該垂木の位
    置決めを行なうことを特徴とする請求項1に記載の垂木
    の取付け方法。
  5. 【請求項5】 横架材に、屋根を形成する垂木を固定
    する垂木取付け用部材であって、 前記横架材の上面に固定される基板部と、 該基板部から直角に立ち上げられ、垂木の側面に固着さ
    れる直立板部と、 前記基板部と連続し、前記横架材の側面に固着される垂
    下板部とを有し、 前記基板部には、前記横架材の上面に付される該横架材
    の軸線方向の基準線に対して位置合わせするための基準
    点が設けられ、 前記直立板部には、前記垂木の軒側先端から所定距離の
    位置に付された位置決め用マークを合わせる基準点が設
    けられていることを特徴とする垂木取付け用部材。
  6. 【請求項6】 前記基板部の前記垂下板部と連続する
    縁辺は、該垂下板部が固着される横架材の側面より突き
    出した位置に設けられ、該横架材の幅方向へ取付け位置
    の調整が可能となっていることを特徴とする請求項5に
    記載の垂木取付け用部材。
  7. 【請求項7】 前記直立板部は、その側面に取付けら
    れる垂木の上面を越えない高さに上縁があり、 前記直立板部の前記基準点は、前記垂木の上面に付され
    た位置決め用マークによって位置合わせができるよう
    に、上縁部に設けられていることを特徴とする請求項5
    に記載の垂木取付け用部材。
  8. 【請求項8】 前記基板部の上面に、前記垂木の下面
    に当接される支持部材が固定されていることを特徴とす
    る請求項5に記載の垂木取付け用部材。
  9. 【請求項9】 前記直立板部は、前記基板部の平行な
    二つの縁辺から2枚が立ち上げられ、 この2枚の直立板部に架け渡され、前記垂木の下面に当
    接される支持部材を有することを特徴とする請求項5に
    記載の垂木取付け用部材。
  10. 【請求項10】 前記支持部材は、前記垂木の傾斜角度
    が異なる場合に対応して、位置の変更が可能に装着され
    ていることを特徴とする請求項9に記載の垂木取付け用
    部材。
  11. 【請求項11】 前記基板部は、前記垂下板部と回動
    可能に接続されており、前記垂木の下面とほぼ平行とな
    るように傾斜させ、該基板部の下面と前記横架材の上面
    との間にくさび状部材を介挿して固定されるものである
    ことを特徴とする請求項5に記載の垂木取付け用部材。
JP2000281183A 2000-09-18 2000-09-18 垂木の取付け方法及び同部材 Withdrawn JP2002088965A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012097549A (ja) * 2010-11-04 2012-05-24 Yasushi Fujiwara 側面緊結たる木留め金物
KR101229276B1 (ko) 2009-11-26 2013-02-04 권기병 조립식 부재용 접합철물
EP3581726A1 (de) * 2018-06-15 2019-12-18 Georg Bachsleitner Balkenverbinder für sparren-pfetten-verbindung

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