JP2023023135A - 車両用窓ガラス - Google Patents

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Abstract

【課題】AM放送波とFM放送波を受信可能な簡素なアンテナを備える車両用窓ガラスの提供。【解決手段】ガラス板と、前記ガラス板に設けられ、AM放送波およびFM放送波の電波を受信可能なアンテナと、を備え、前記アンテナは、前記ガラス板を車両に取り付けた車両搭載状態で前記車両の金属部から20mm超離れて配置されたアンテナエレメントと、前記アンテナエレメントに電気的に接続された給電部と、を有し、前記アンテナエレメントは、前記車両搭載状態で略水平方向に延伸する少なくとも一つの水平部分を含み、前記水平部分の先端又は前記水平部分から屈曲した部分の先端は、開放端であり、前記水平部分の総エレメント長は、前記アンテナエレメントの全長の3/4以上である、車両用窓ガラス。【選択図】図1

Description

本開示は、車両用窓ガラスに関する。
車両の窓ガラスには、視界を確保できることを前提として、デフォッガやアンテナなどの様々な機能部材が配置されている。しかしながら、これらの機能部材の配置は、車種によっては、窓ガラスの大きさ(面積)が狭いなどの制約を受ける場合がある。例えば、デフォッガを配置する領域を確保すると、AM放送波とFM放送波の両方を受信する共用アンテナを配置する領域を確保することが難しくなる。AM放送波とFM放送波の両方を受信するこのような共用アンテナとして、一つの給電部に接続された矩形のループ状エレメントを有するアンテナが知られている(例えば、特許文献1の図4参照)。
特開2021-010086号公報
しかしながら、窓ガラスによっては、四辺を有する矩形のループ状エレメントを配置する領域を確保することが難しい場合がある。
本開示は、AM放送波とFM放送波を受信可能な簡素なアンテナを備える車両用窓ガラスを提供する。
本開示の一態様では、
ガラス板と、
前記ガラス板に設けられ、AM放送波およびFM放送波の電波を受信可能なアンテナと、を備え、
前記アンテナは、前記ガラス板を車両に取り付けた車両搭載状態で前記車両の金属部から20mm超離れて配置されたアンテナエレメントと、前記アンテナエレメントに電気的に接続された給電部と、を有し、
前記アンテナエレメントは、前記車両搭載状態で略水平方向に延伸する少なくとも一つの水平部分を含み、
前記水平部分の先端又は前記水平部分から屈曲した部分の先端は、開放端であり、
前記水平部分の総エレメント長は、前記アンテナエレメントの全長の3/4以上である、車両用窓ガラスが提供される。
本開示の一様態によれば、AM放送波とFM放送波を受信可能な簡素なアンテナを備える車両用窓ガラスを提供できる。
第1実施形態にかかる車両用窓ガラスの一構成例を示す平面図である。 アンテナエレメントの第1変形例を示す平面図である。 アンテナエレメントの第2変形例を示す平面図である。 アンテナエレメントの第3変形例を示す平面図である。 アンテナエレメントの第4変形例を示す平面図である。 第2実施形態にかかる車両用窓ガラスの一構成例を示す平面図である。 第3実施形態にかかる車両用窓ガラスの一構成例を示す平面図である。 第4実施形態にかかる車両用窓ガラスの一構成例を示す平面図である。 図6に示すアンテナエレメント82の全長LとAM放送波帯のアンテナ利得との関係を測定した結果を示す図である。 図6に示すアンテナエレメント82の全長Lとアンテナエレメントのアンテナ容量との関係を測定した結果を示す図である。 図6に示すアンテナエレメント82の全長LとFM放送波帯の水平偏波のアンテナ利得との関係を測定した結果を示す図である。 図6に示すアンテナエレメント82の全長LとFM放送波帯の垂直偏波のアンテナ利得との関係を測定した結果を示す図である。 図6に示すダイバーシティアンテナが水平偏波を受信したときのアンテナ利得の周波数特性を測定した結果を示す図である。 図6に示すダイバーシティアンテナが垂直偏波を受信したときのアンテナ利得の周波数特性を測定した結果を示す図である。 図8に示すアンテナが水平偏波を受信したときのアンテナ利得の周波数特性を測定した結果を示す図である。 図8に示すアンテナが垂直偏波を受信したときのアンテナ利得の周波数特性を測定した結果を示す図である。
以下、図面を参照して、本開示にかかる各実施形態について説明する。なお、理解の容易のため、図面における各部の縮尺は、実際とは異なる場合がある。平行、直角、直交、水平、垂直、上下、左右などの方向には、実施形態の作用及び効果を損なわない程度のずれが許容される。角部の形状は、直角に限られず、弓状に丸みを帯びてもよい。X軸方向、Y軸方向、Z軸方向は、それぞれ、X軸に平行な方向、Y軸に平行な方向、Z軸に平行な方向を表す。X軸方向とY軸方向とZ軸方向は、互いに直交する。XY平面、YZ平面、ZX平面は、それぞれ、X軸方向及びY軸方向に平行な仮想平面、Y軸方向及びZ軸方向に平行な仮想平面、Z軸方向及びX軸方向に平行な仮想平面を表す。
本実施形態にかかる車両用窓ガラスの例として、車両の後部に取り付けられるリアガラス、車両の前部に取り付けられるウィンドシールド、車両の側部に取り付けられるサイドガラス、車両の天井部に取り付けられるルーフガラスなどがある。車両用窓ガラスは、これらの例に限られない。
図1は、第1実施形態にかかる車両用窓ガラスの一構成例を示す平面図である。図1に示す窓ガラス101は、車両の一部位である窓枠2に取り付けられている。図1は、窓枠2に取り付けられた窓ガラス101を車内側からの視点で例示する。窓ガラス101が窓枠2に取り付けられた状態において、Z軸方向の正側は、車内側を表し、Z軸方向の負側は、車外側を表す。
窓枠2は、接地可能な導電性の金属部15を有し、フランジとも称される。窓枠2の一部が金属部15でもよいし、窓枠2の全体が金属部15でもよい。窓枠2は、窓ガラス101によって覆われる開口部を形成する枠縁を有する。図1には、略長方形の枠縁が例示されているが、枠縁の形状は、略正方形などの他の形状でもよい。枠縁は、窓枠2の内縁である。
窓ガラス101は、車両用窓ガラスの一例である。窓ガラス101は、単板の窓ガラスでも、複数のガラス板が積層する合わせガラスでもよい。単板の窓ガラスとは、構成されるガラス板が一枚のガラス板(この例では、ガラス板3)のみの窓ガラスをいう。ガラス板は、溶融ガラスを板状に成形し、徐冷した未強化ガラスでもよく、必要に応じて、物理強化(例えば風冷強化)、化学強化等の強化処理が施されていてもよい。
窓ガラス101は、主な構成として、ガラス板3及びアンテナ81を備える。
ガラス板3は、Z軸方向の正側に面する第1主面と、Z軸方向において第1主面とは反対側(Z軸方向の負側)に面する第2主面とを有する板状の誘電体である。ガラス板3は、透明でも半透明でもよい。第1主面は、車内側の表面であり、第2主面は、車外側の表面である。ガラス板3は、車内側からの平面視でガラス板3の外周縁が窓枠2と重なるように、窓枠2に取り付けられている。
アンテナ81は、ガラス板3に設けられた導体である。アンテナ81の一部又は全体は、ガラス板3の表面(例えば、第1主面)に設けられても、ガラス板3が合わせガラスの場合、合わせガラスの内部に設けられてもよい。
アンテナ81は、AM放送波およびFM放送波の電波を受信可能に形成されたアンテナである。AM放送波の帯域は、例えば、500kHz~1500kHzに含まれる周波数帯である。FM放送波の帯域は、例えば、76MHz~108MHzに含まれる周波数帯であるが、76MHz~90MHz(例えば日本仕様)に含まれる周波数帯でもよく、88MHz~108MHz(例えば北米)に含まれる周波数帯でもよい。
アンテナ81は、ガラス板3を車両に取り付けた車両搭載状態(以下、"車両搭載状態C"とも称する)で当該車両の金属部15から20mm超離れて配置されたアンテナエレメント82と、アンテナエレメント82に電気的に接続された給電部8と、を有する。車両搭載状態Cは、この例では、ガラス板3を窓枠2に取り付けた状態をいう。
アンテナエレメント82は、車両搭載状態Cで金属部15から20mm超離れて配置されていると、アンテナエレメント82と金属部15との容量結合が弱まる又は無くなる。これにより、アンテナ81が受信したAM放送波の受信信号が金属部15に漏洩するのが抑制されるので、AM放送波帯におけるアンテナ81のアンテナ利得が向上する。また、AM放送波帯に周波数が重なる車両ノイズが金属部15を経由してアンテナ81に混入することを抑制できる。図1に示す例では、車両搭載状態Cで、アンテナエレメント82の水平部分84と金属部15との距離D1は、20mm超である。
距離D1は、AM放送波帯におけるアンテナ81のアンテナ利得が向上する点で、25mm以上が好ましく、30mm以上がより好ましく、35mm以上がさらに好ましく、40mm以上がとくに好ましい。距離D1の上限は、デフォッガ等の機能部材やアンテナ81の配置領域が確保可能であれば、特に限定されないが、例えば、100mm以下である。
図1に示す例では、アンテナエレメント82は、金属部15とZ軸方向での平面視で重複していない。しかしながら、距離D1が20mm超であれば、アンテナエレメント82の少なくとも一部は、金属部15の少なくとも一部とZ軸方向での平面視で重複してもよい。つまり、ガラス板3の面をXY平面としたとき、金属部15がXY平面からZ軸方向に0mm超の距離で離れている場合、アンテナエレメント82と金属部15との間の距離D1は、Y軸方向成分とZ軸方向成分によって定義できる。
アンテナエレメント82は、車両搭載状態Cで略水平方向に延伸する少なくとも一つの水平部分を含む。図1には、先端が開放端83である一つ水平部分84が例示されている。水平部分84は、給電部8から開放端83まで車両搭載状態Cで略水平方向に一直線に延伸する。
給電部8は、アンテナエレメント82の給電点であり、例えば、アンテナエレメント82への給電用の電極である。給電部8は、車両搭載状態Cで窓枠2の近傍に位置するように、ガラス板3の外周縁の近傍に設けられている。給電部8は、不図示の給電線の一端または不図示のアンプの入力端子に電気的に接続される。給電線の他端またはアンプの出力端子は、例えば、AM放送波およびFM放送波の不図示の受信機に接続される。給電線の具体例として、AV線、同軸ケーブルなどが挙げられる。
給電部8の形状は、コネクタやアンプなどを給電部8に実装する上で、正方形、略正方形、長方形、略長方形などの方形状や多角形状が好ましいが、これらに限られず、円、略円、楕円、略楕円などの円状のように、他の形状でもよい。
水平部分84の総エレメント長は、アンテナエレメント82の全長Lの3/4以上であると、アンテナ81は、略水平方向に細長い簡素な形状になる。よって、デフォッガ等の機能部材がガラス板3に配置されていても、AM放送波およびFM放送波の電波を受信するアンテナ81を配置する領域をガラス板3上で確保することが容易になる。図1に示す例では、アンテナエレメント82の全長Lは、給電部8から開放端83までのエレメント長に相当する。
水平部分84の総エレメント長は、AM放送波帯及びFM放送波帯におけるアンテナ81のアンテナ利得が向上する点で、アンテナエレメント82の全長Lに対して、4/5以上が好ましく、5/6以上がより好ましく、6/7以上がさらに好ましい。図1に示す例では、水平部分84の総エレメント長は、アンテナエレメント82の全長Lに一致する。
図1に示す例では、アンテナエレメント82は、開放端の数が一つの線条エレメントであるので、アンテナ81の簡素化とアンテナ81の配置領域の確保の容易化という有利な効果が得られる。なお、アンテナエレメント82は、一つ以上の箇所で分岐してもよく、アンテナエレメント82の開放端の数は、複数でもよい。
また、FM放送波の周波数帯の空気中における波長をλ、ガラス板3の波長短縮率をkとする。このとき、アンテナエレメント82の全長Lは、「0.38×(λ/4)×k以上1.92×(λ/4)×k以下」であると、FM放送波帯におけるアンテナ81のアンテナ利得が向上する。FM放送波帯におけるアンテナ81のアンテナ利得が向上する点で、「0.47×(λ/4)×k以上1.72×(λ/4)×k以下」が好ましく、「0.57×(λ/4)×k以上1.62×(λ/4)×k以下」がより好ましい。また、波長λは、FM放送波の周波数帯の空気中における任意の波長でもよいが、FM放送波の周波数帯の中心(中心周波数)にける波長(中心波長)でもよい。
アンテナエレメント82の全長Lは、200mm以上1000mm以下であると、FM放送波帯におけるアンテナ81のアンテナ利得が向上する。FM放送波帯におけるアンテナ81のアンテナ利得が向上する点で、アンテナエレメント82の全長Lの下限は、250mm以上が好ましく、300mm以上がより好ましい。FM放送波帯におけるアンテナ81のアンテナ利得が向上する点で、また、アンテナ81の小型化の点で、アンテナエレメント82の全長Lの上限は、1000mm以下が好ましく、950mm以下がより好ましく、900mm以下がさらに好ましく、850mm以下がとくに好ましい。
周波数が500kHz~1500kHzにおけるアンテナエレメント82の容量は、5pF以上30pF以下であると、AM放送波帯におけるアンテナ81のアンテナ利得の確保とアンテナ81の小型化とを両立できる。AM放送波帯におけるアンテナ81のアンテナ利得が向上する点で、アンテナエレメント82の容量は、7pF以上が好ましく、9pF以上がより好ましく、11pF以上がさらに好ましい。アンテナ81の小型化の点で、アンテナエレメント82の容量は、28pF以下が好ましく、26pF以下がより好まく、24pF以下がさらに好ましい。
給電部8に接続されるアンプのゲインを上げることによって、AM放送波帯におけるアンテナ81のアンテナ利得を増やしてもよい。例えば、500kHz~1500kHzの容量が10pF以上30pF以下のアンテナ81をアンプの入力側に接続した状態で、アンプのゲインは、所定の増幅特性(ゲイン)が得られるように調整される。このようにゲインが調整されたアンプをアンテナ81に組み合わせることで、ガラス板3の比較的狭いエリアに配置された単純なアンテナパターンでも、AM放送波帯のアンテナ利得を確保できる。
図1に示す例では、アンテナエレメント82は、車両搭載状態Cで略水平方向に一直線に延伸する直線エレメントであるので、アンテナ81の簡素化とアンテナ81の配置領域確保の容易性という有利な効果が得られる。しかしながら、アンテナエレメント82は、車両搭載状態Cで略水平方向に一直線に延伸する直線エレメントに限られず、以下のような変形例でもよい。
図2は、アンテナエレメントの第1変形例を示す平面図である。図2に示すアンテナ81Aは、上記のアンテナ81の変形例である。アンテナ81Aにおいて、アンテナ81と同様の構成、作用及び効果についての説明は、上述の説明を援用することで、省略する。後述の他の変形例についても同様である。
アンテナ81Aは、屈曲するアンテナエレメント82Aを有する。アンテナエレメント82Aは、車両搭載状態Cで略水平方向に延伸する一つの水平部分84Aを含む。水平部分84は、給電部8と開放端83との間の中間部で若干屈曲するが、全体として、車両搭載状態Cで略水平方向に延伸する。水平部分84Aは、図2に示す例では、Y軸方向の正側に若干屈曲するが、Y軸方向の負側に若干屈曲してもよい。なお、「若干屈曲する角度」は、とくに制限されないが、例えば、X軸方向に対して(いずれも絶対値表現で)0°超~30°の範囲でもよく、X軸方向に対して0°超~20°の範囲でもよく、X軸方向に対して0°超~10°の範囲でもよく、X軸方向に対して0°超~5°の範囲でもよい。
図3は、アンテナエレメントの第2変形例を示す平面図である。図3に示すアンテナ81Bは、上記のアンテナ81の変形例である。アンテナ81Bは、屈曲するアンテナエレメント82Bを有する。
アンテナエレメント82Bは、車両搭載状態Cで略水平方向に延伸する一つの水平部分84Bと、車両搭載状態Cで略垂直方向に延伸する一つの垂直部分85とを含む。開放端83は、水平部分84Bから屈曲した部分である垂直部分85の先端である。垂直部分85は、水平部分84Bの先端から開放端83まで延伸する。垂直部分85は、図3に示す例では、水平部分84Bに対してY軸方向の正側に屈曲するが、水平部分84Bに対してY軸方向の負側に屈曲してもよい。なお、垂直部分85について「略垂直方向に延伸する」は、とくに制限されないが、例えば、Y軸方向に対して(いずれも絶対値表現で)0°~30°の範囲でもよく、Y軸方向に対して0°~20°の範囲でもよく、Y軸方向に対して0°~10°の範囲でもよく、Y軸方向に対して0°~5°の範囲でもよい。
図4は、アンテナエレメントの第3変形例を示す平面図である。図4に示すアンテナ81Cは、上記のアンテナ81の変形例である。アンテナ81Cは、複数の箇所で屈曲するアンテナエレメント82Cを有する。
アンテナエレメント82Cは、車両搭載状態Cで略水平方向に延伸する二つの水平部分84C1,84C2と、車両搭載状態Cで略垂直方向に延伸する一つの垂直部分85とを含む。開放端83は、水平部分84C1から屈曲した折り返し部分の先端である。当該折り返し部分は、車両搭載状態Cで略垂直方向に延伸する一つの垂直部分85と、車両搭載状態Cで略水平方向に延伸する一つの水平部分84C2とを含む。垂直部分85は、水平部分84Bの先端から水平部分84C2の起点まで延伸する。水平部分84C2は、垂直部分85との接続点から開放端83まで延伸する。水平部分84C1に接続される折り返し部分は、図4に示す例では、水平部分84C1に対してY軸方向の正側に屈曲して折り返すが、水平部分84C1に対してY軸方向の負側に屈曲して折り返してもよい。なお、水平部分84C2について「略水平方向に延伸する」は、とくに制限されないが、例えば、X軸方向に対して(いずれも絶対値表現で)0°~30°の範囲でもよく、X軸方向に対して0°~20°の範囲でもよく、X軸方向に対して0°~10°の範囲でもよく、X軸方向に対して0°~5°の範囲でもよい。
図5は、アンテナエレメントの第4変形例を示す平面図である。図5に示すアンテナ81Dは、上記のアンテナ81の変形例である。アンテナ81Dは、複数の箇所で屈曲するアンテナエレメント82Dを有する。
アンテナエレメント82Dは、車両搭載状態Cで略水平方向に延伸する二つの水平部分84D1,84D2と、車両搭載状態Cで略垂直方向に延伸する一つの垂直部分86とを含む。開放端83は、水平部分84D1の先端である。水平部分84D2は、給電部8から垂直部分86までX軸方向の負側に延伸する。水平部分84D2から屈曲した折り返し部分は、車両搭載状態Cで略垂直方向に延伸する一つの垂直部分85と、車両搭載状態Cで略水平方向に延伸する一つの水平部分84D1とを含む。垂直部分86は、水平部分84D2との接続点から水平部分84D1までY軸方向の負側に延伸する。水平部分84D1は、垂直部分86との接続点から開放端83までX軸方向の正側に延伸する。水平部分84D2に接続される折り返し部分は、図5に示す例では、水平部分84D2に対してY軸方向の負側に屈曲して折り返すが、水平部分84D2に対してY軸方向の正側に屈曲して折り返してもよい。
なお、水平部分84D1,84D2について「略水平方向に延伸する」は、とくに制限されないが、例えば、X軸方向に対して(いずれも絶対値表現で)0°~30°の範囲でもよく、X軸方向に対して0°~20°の範囲でもよく、X軸方向に対して0°~10°の範囲でもよく、X軸方向に対して0°~5°の範囲でもよい。さらに、垂直部分86について「略垂直方向に延伸する」は、とくに制限されないが、例えば、Y軸方向に対して(いずれも絶対値表現で)0°~30°の範囲でもよく、Y軸方向に対して0°~20°の範囲でもよく、Y軸方向に対して0°~10°の範囲でもよく、Y軸方向に対して0°~5°の範囲でもよい。
図4及び図5に示すアンテナエレメントは、複数の水平部分を有する。複数の水平部分の総エレメント長がアンテナエレメントの全長Lの3/4以上であると、アンテナは、全体的に略水平方向に細長い簡素な形状になる。特に、図4に示す2つの水平部分84C1,84C2のうち最長の水平部分84C1の長さは、アンテナエレメント82Cの全長Lの3/4以上であると、アンテナ81Cは、全体的に略水平方向に細長い簡素な形状になる。同様に、図5に示す2つの水平部分84D1,84D2のうち最長の水平部分84D1の長さは、アンテナエレメント82Dの全長Lの3/4以上であると、アンテナ81Dは、全体的に略水平方向に細長い簡素な形状になる。よって、デフォッガ等の機能部材がガラス板3に配置されていても、AM放送波およびFM放送波の電波を受信するアンテナ81C,81Dを配置する領域をガラス板3上で確保することが容易になる。
図6は、第2実施形態にかかる車両用窓ガラスの一構成例を示す平面図である。第2実施形態において、第1実施形態と同様の構成、作用及び効果についての説明は、上述の説明を援用することで省略する。図6に示す窓ガラス102は、車両の後部に設けられた窓枠2に取り付けられたリアガラスである。窓枠2は、例えば、車両の後部に開閉可能に取り付けられたバックドア1に形成されている。窓ガラス102のガラス板3は、デフォッガ19を備える。
デフォッガ19は、窓ガラス102の曇りを除去する通電加熱式の導体パターンである。デフォッガ19は、窓ガラス102の左右方向(水平方向)に延在する複数の電熱線4と、複数の電熱線4に給電する複数のバスバー17,18とを備える。複数の電熱線4は、互いに並走するようにガラス板3の左右方向(水平方向)に延伸するヒータ線であり、第1バスバー17と第2バスバー18との間を接続する。
第1バスバー17は、上端部から下端部まで上下方向に延伸する帯状電極であり、各々の電熱線4よりも幅広の導体である。第2バスバー18は、第1バスバー17から水平方向に離れて配置され、且つ、上端部から下端部まで上下方向に延伸する帯状電極であり、各々の電熱線4よりも幅広の導体である。複数のバスバー17,18の間に電圧(+B)が印加されると、複数の電熱線4が通電して発熱するので、ガラス板3の曇りが除去される。
ガラス板3は、デフォッガ19よりも上部の空白領域10と、デフォッガ19よりも下部の空白領域16とを有する。図6では、アンテナ81は、空白領域16に配置されている。アンテナ81は、略水平方向に細長い簡素な形状をしているので、比較的狭い空白領域16に容易に配置可能である。なお、アンテナ81は、空白領域10に配置されてもよい。
アンテナエレメント82は、デフォッガ19から20mm超離れて配置されていると、アンテナエレメント82とデフォッガ19との容量結合が弱まる又は無くなる。これにより、アンテナ81が受信したAM放送波の受信信号がデフォッガ19に漏洩するのが抑制されるので、AM放送波帯におけるアンテナ81のアンテナ利得が向上する。また、AM放送波帯に周波数が重なる車両ノイズがデフォッガ19を経由してアンテナ81に混入することを抑制できる。図6に示す例では、車両搭載状態Cで、アンテナエレメント82の水平部分84とデフォッガ19の最下段の電熱線4との距離D2は、20mm超である。
距離D2は、AM放送波帯におけるアンテナ81のアンテナ利得が向上する点で、25mm以上が好ましく、30mm以上がより好ましく、35mm以上がさらに好ましく、40mm以上がとくに好ましい。距離D2の上限は、デフォッガ等の機能部材やアンテナ81の配置領域が確保可能であれば、特に限定されないが、例えば、100mm以下である。
アンテナ81で受信したAM放送波およびFM放送波の電圧は、AV線11を介してアンプ5に入力されて増幅され、出力フィーダー線等の同軸ケーブル12を介して、不図示のチューナーへ入力される。
ガラス板3は、AM放送波とFM放送波の両方を受信するアンテナ81の他に、FM放送波を受信するアンテナ91を備えてもよい。アンテナ81とアンテナ91は、FM放送波用のダイバーシティアンテナとして動作する。図6に示す例では、アンテナ91は、少なくとも一本の電熱線4をアンテナ導体として利用する。アンテナ91の受信信号は、空白領域16に配置された給電部9から取り出される。
給電部9は、水平方向において給電部8とは反対側に配置され、接続線92を介して、バスバー18に電気的に接続されている。第1バスバー17および第2バスバー18は、ガラス板3の上下方向に延伸し、複数の電熱線4は、車両搭載状態Cで略水平方向に延伸する。ガラス板3は、複数の電熱線4をガラス板3の上下方向に短絡する少なくとも一本の短絡線41を有する。図6には、複数の電熱線4の水平方向における略中央部を、上下方向に延伸する一本の短絡線41が例示されている。短絡線41を設置することで、電熱線4自体をFM放送波の受信用のアンテナ91として機能させることができる。
一本の短絡線41を設置することで、電熱線4の水平方向の寸法(横寸法)が2分割される。電熱線4のうち一方のバスバーから短絡線41までの線分の横寸法が、FM放送波帯のガラス板3における実効波長の約1/4となると、電熱線4がFM放送波帯で同調しやすくなるため、電熱線4をFM放送波の受信用のアンテナ91として使用できる。電熱線4(アンテナ91)で受信したFM放送波の電圧は、AV線13を介してアンプ6に入力されて増幅され、出力フィーダー線等の同軸ケーブル14を介して、不図示のチューナーへ入力される。
アンテナ81又はアンテナ91により得られたFM放送波の受信信号が、一対のバスバー17,18から外部に漏洩しないように、FM放送波帯の高周波信号を減衰させるコイル7が一対のバスバー17,18に接続されてもよい。
図7は、第3実施形態にかかる車両用窓ガラスの一構成例を示す平面図である。第3実施形態において、第1及び第2実施形態と同様の構成、作用及び効果についての説明は、上述の説明を援用することで省略する。図7に示す窓ガラス103は、車両の後部に設けられた窓枠2に取り付けられたリアガラスである。
第3実施形態では、ガラス板3は、ワイパー孔44を空白領域16に有する。ワイパー孔44は、窓ガラス103の車外側の表面上の雨滴などを払拭する不図示のワイパーの回転軸が貫通する。アンテナ81を配置するスペースを、ワイパーが待機しワイパー孔44が形成された空白領域16に確保することは難しいため、アンテナ81は、空白領域10に配置されている。
また、ガラス板3は、デフォッガ19に接続されたT字状又はL字状の接続エレメント45を有する。図7に示す例では、アンテナ81が空白領域10に配置されているため、接続エレメント45は、アンテナ81とは反対側の空白領域16に配置されている。なお、ワイパー孔44は、空白領域10に形成されてもよく、その場合、アンテナ81は、空白領域16に形成されてもよい。
接続エレメント45は、例えば、デフォッガ19の最下段の電熱線4に接続され、好ましくは、図7に示すように、短絡線41の延長線上を延伸する部分を有する。接続エレメント45は、ワイパー孔44との間に間隔を空けてワイパー孔44の外縁に沿った円弧部分46と、円弧部分46から略水平方向の片側又は両側に延伸する少なくとも一本の線条エレメント42とを有する。接続エレメント45の長さを調整することで、FM放送波帯におけるアンテナ91のアンテナ利得が向上する。
図8は、第4実施形態にかかる車両用窓ガラスの一構成例を示す平面図である。第4実施形態において、第1及び第2実施形態と同様の構成、作用及び効果についての説明は、上述の説明を援用することで省略する。図8に示す窓ガラス104は、車両の側部に設けられた窓枠2に取り付けられたサイドガラスである。図8に示すアンテナ81Cの形態は、図4に示す形態に対して反転している。
アンテナエレメント82Cは、車両搭載状態Cで金属部15から20mm超離れて配置されていると、アンテナエレメント82Cと金属部15との容量結合が弱まる又は無くなる。これにより、アンテナ81Cが受信したAM放送波の受信信号が金属部15に漏洩するのが抑制されるので、AM放送波帯におけるアンテナ81Cのアンテナ利得が向上する。また、AM放送波帯に周波数が重なる車両ノイズが金属部15を経由してアンテナ81Cに混入することを抑制できる。
図8に示す例では、車両搭載状態Cで、水平部分84C1と金属部15との距離g1は、20mm超であり、垂直部分85と金属部15との距離g2は、20mm超である。距離g1及び距離g2は、それぞれ、上記の距離D1と同様の寸法に調整されることが好ましい。上述のように、図8に示す窓ガラス104がサイドガラスである場合、水平方向の長さは、リアガラスと比べて短い場合が多い。そのため、アンテナ81Cは、給電部8を起点に延伸し且つ略水平方向を長手方向とするJ字形状又はU字形状のアンテナエレメント82Cを含んでもよく、アンテナエレメント82Cの全長Lは、アンテナ利得を向上させる上述の好適な値に設定されてもよい。
図9は、図6のアンテナエレメントの全長LとAM放送波帯のアンテナ利得との関係を測定した結果を示す図である。図9に示すアンテナ利得は、図6に示す形態において、アンテナ81にアンプ5及び同軸ケーブル12を経由して接続される不図示のチューナーの入力端で測定された電圧を示す。また、図9に示すアンテナ利得は、AM放送波帯内の複数の代表周波数で測定されたアンテナ利得を平均した値である。
図9の測定時の図6の各部の寸法は、
最上段の電熱線4の長さA:960mm
最下段の電熱線4の長さB:1100mm
デフォッガ19の高さh:430mm
複数の電熱線4が占める面積:0.44m
距離D1:30mm
距離D2:40mm
とした。
図9によると、アンテナエレメント82の全長Lを伸ばすほど、AM放送波帯のアンテナ利得は向上する結果が得られた。アンテナエレメント82は、金属部15及び電熱線4との容量結合が弱まる又は無くなるような領域に配置されているので、AM放送波の受信信号が金属部15及び電熱線4に漏洩するのが抑制される。このため、アンテナエレメント82の全長Lを伸長するほど、受信能力が増加し、AM放送波帯のアンテナ利得が向上したと考えられる。
図10は、図6のアンテナエレメントの全長Lとアンテナエレメントのアンテナ容量との関係を測定した結果を示す図である。図10に示すアンテナ容量は、図6に示す形態において、アンテナ81の給電部8と車体との間の容量を測定した値である。図10の測定時の図6の各部の寸法は、上記と同じである。
図10によると、アンテナエレメント82の全長Lを伸ばすほど、AM放送波帯におけるアンテナ容量は増大する結果が得られた。アンテナ容量は、全長Lが100mmのとき11.6pFと測定され、全長Lが1000mmのとき29.4pFと測定された。全長Lを伸ばすと、アンテナエレメント82のパターン長(パターン面積)が増え、アンテナエレメント82自体の容量が増加したと考えられる。電熱線4又は金属部15との容量結合を弱い状態に、又は無い状態にするため、アンテナエレメント82は、空白領域16の上下方向(Y軸方向)の略中央に配置されている。よって、アンテナエレメント82自体の容量が増加したと考えられる。
図10で測定されたアンテナ容量(10pF~30pF)は、従来のリアガラスアンテナのアンテナ容量(50pF~60pF)よりも小さかった。アンテナ81にアンプ5を接続することで、60dBμV/m電界において、35dBμV以上(L=100mm)のアンテナ利得を確保できた。
図11は、アンテナ81が水平偏波を受信した時において、アンテナエレメント82の全長Lに対するFM放送波帯のアンテナ利得を測定した結果を示す。図11に示すアンテナ利得は、FM放送波帯内の複数の代表周波数で測定されたアンテナ利得を平均した値である。図11の測定時の図6の各部の寸法は、上記と同じである。
図11によると、アンテナエレメント82の全長Lは200mm以上1000mm以下の範囲では、アンテナ利得は概ね良好な結果が得られたが、200mm未満の範囲では、アンテナ利得は低下する結果が得られた。この低下の原因は、FM放送波の1/4波長に対して、全長Lが短すぎるため、受信能力が低下したと考えられる。
図12は、アンテナ81が垂直偏波を受信した時において、アンテナエレメント82の全長Lに対するFM放送波帯のアンテナ利得を測定した結果を示す。図12に示すアンテナ利得は、FM放送波帯内の複数の代表周波数で測定されたアンテナ利得を平均した値である。図12の測定時の図6の各部の寸法は、上記と同じである。
図12によると、アンテナエレメント82の全長Lは200mm以上1000mm以下の範囲では、アンテナ利得は概ね良好な結果が得られたが、200mm未満の範囲では、アンテナ利得は低下する結果が得られた。この低下の原因は、FM放送波の1/4波長に対して、全長Lが短すぎるため、受信能力が低下したと考えられる。
図13は、アンテナ81をFM2としアンテナ91をFM1としたダイバーシティアンテナが水平偏波を受信したときのアンテナ利得の周波数特性を測定した結果を示す図である。図14は、アンテナ81をFM2としアンテナ91をFM1としたダイバーシティアンテナが垂直偏波を受信したときのアンテナ利得の周波数特性を測定した結果を示す図である。
図13及び図14の測定時の図6の各部の寸法は、上記と同じである。ただし、アンテナエレメント82の全長Lを550mmとした。ガラス板3の波長短縮率kを0.64とすると、全長L(=550mm)は、FM放送波帯の中心周波数において、上記の「0.38×(λ/4)×k以上1.92×(λ/4)×k以下」を満たす値である。
図13及び図14によると、アンテナ81とアンテナ91との間の利得差は、約10dB以内であるため、ダイバーシティ効果があると言える。
図15は、図8に示すアンテナ81Cが水平偏波を受信したときのアンテナ利得の周波数特性を測定した結果を示す図である。図16は、図8に示すアンテナ81Cが垂直偏波を受信したときのアンテナ利得の周波数特性を測定した結果を示す図である。図15及び図16に示すアンテナ利得は、FM放送波帯内の複数の代表周波数で測定されたアンテナ利得を平均した値である。
図15及び図16の"サイド例1"の測定時の図8の各部の寸法は、
h1:430mm
h2:620mm
g1:50mm
g2:40mm
a:500mm
b:20mm
c:100mm
L:620mm
とした。
図15及び図16の"サイド例2"の測定時の図8の各部の寸法は、
h1:430mm
h2:480mm
g1:50mm
g2:40mm
a:360mm
b:60mm
c:250mm
L:670mm
とした。
図15及び図16によると、アンテナ81Cは、"サイド例1"と"サイド例2"のいずれの形態でも、FM放送波帯において、60dBμV/m電界において、40dBμV以上の十分なアンテナ利得を奏する結果が得られた。また、アンテナ81Cは、特に図示はしていないが、"サイド例1"と"サイド例2"のいずれの形態でも、AM放送波帯において、60dBμV/m電界において、平均49dBμV以上の十分なアンテナ利得を奏する結果が得られた。このように、アンテナ81Cのような簡素なアンテナパターンでも、AM放送波とFM放送波を高利得で受信できるという結果が得られた。
以上、実施形態を説明したが、本開示の技術は上記の実施形態に限定されない。他の実施形態の一部又は全部との組み合わせや置換などの種々の変形及び改良が可能である。
1 バックドア
2 窓枠
3 ガラス板
4 電熱線
5,6 アンプ
7 コイル
8,9 給電部
10,16 空白領域
11,13 AV線
12,14 同軸ケーブル
15 金属部
17,18 バスバー
19 デフォッガ
41 短絡線
42 線条エレメント
44 ワイパー孔
45 接続エレメント
46 円弧部分
81 アンテナ
82 アンテナエレメント
83 開放端
84 水平部分
85,86 垂直部分
91 アンテナ
92 接続線
101,102,103,104 窓ガラス

Claims (15)

  1. ガラス板と、
    前記ガラス板に設けられ、AM放送波およびFM放送波の電波を受信可能なアンテナと、を備え、
    前記アンテナは、前記ガラス板を車両に取り付けた車両搭載状態で前記車両の金属部から20mm超離れて配置されたアンテナエレメントと、前記アンテナエレメントに電気的に接続された給電部と、を有し、
    前記アンテナエレメントは、前記車両搭載状態で略水平方向に延伸する少なくとも一つの水平部分を含み、
    前記水平部分の先端又は前記水平部分から屈曲した部分の先端は、開放端であり、
    前記水平部分の総エレメント長は、前記アンテナエレメントの全長の3/4以上である、車両用窓ガラス。
  2. 前記アンテナエレメントは、前記開放端の数が一つの線条エレメントである、請求項1に記載の車両用窓ガラス。
  3. 複数の前記水平部分のうち最長の水平部分の長さは、前記アンテナエレメントの全長の3/4以上である、請求項1または2に記載の車両用窓ガラス。
  4. FM放送波の周波数帯の空気中における波長をλ、前記ガラス板の波長短縮率をkとするとき、前記アンテナエレメントの全長は、
    0.38×(λ/4)×k以上1.92×(λ/4)×k以下である、請求項1から3のいずれか一項に記載の車両用窓ガラス。
  5. 前記波長λは、FM放送波の周波数帯の中心周波数の空気中における波長である、請求項4に記載の車両用窓ガラス。
  6. 前記アンテナエレメントの全長は、200mm以上1000mm以下である、請求項1から5のいずれか一項に記載の車両用窓ガラス。
  7. 前記アンテナエレメントは、前記車両搭載状態で略水平方向に一直線に延伸する直線エレメントである、請求項1から6のいずれか一項に記載の車両用窓ガラス。
  8. 前記水平部分から屈曲した部分は、前記車両搭載状態で略垂直方向に延伸する垂直部分を含む折り返し部分であり、
    前記垂直部分は、前記車両搭載状態で前記車両の金属部から20mm超離れた、請求項1から6のいずれか一項に記載の車両用窓ガラス。
  9. 前記ガラス板は、サイドガラス用である、請求項1から8のいずれか一項に記載の車両用窓ガラス。
  10. 前記ガラス板は、第1バスバーと、第2バスバーと、前記第1バスバーと前記第2バスバーを接続する複数の電熱線とを有するデフォッガを備え、
    前記アンテナは、前記デフォッガよりも上部または下部の第1空白領域に配置される、請求項1から8のいずれかに記載の車両用窓ガラス。
  11. 前記アンテナエレメントは、前記デフォッガから20mm超離れて配置された、請求項10に記載の車両用窓ガラス。
  12. 前記第1バスバーおよび前記第2バスバーは、前記ガラス板の上下方向に延伸し、
    複数の前記電熱線は、前記車両搭載状態で略水平方向に延伸し、
    複数の前記電熱線を前記ガラス板の上下方向に短絡する少なくとも一本の短絡線を有する、請求項10または11に記載の車両用窓ガラス。
  13. 前記アンテナとは反対側の第2空白領域に配置され、前記デフォッガに接続されたT字状又はL字状の接続エレメントを有する、請求項12に記載の車両用窓ガラス。
  14. 前記ガラス板は、ワイパーの回転軸が貫通するワイパー孔を前記第2空白領域に有し、
    前記接続エレメントは、前記ワイパー孔との間に間隔を空けて前記ワイパー孔の外縁に沿った部分を有する、請求項13に記載の車両用窓ガラス。
  15. 周波数が500kHz~1500kHzにおける前記アンテナエレメントの容量は、5pF以上30pF以下である、請求項1から14のいずれか一項に記載の車両用窓ガラス。
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