JP2022134972A - 積層セラミック電子部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】積層体と外装材との間で発生する剥離を抑制することが可能な積層セラミック電子部品を提供すること。【解決手段】複数のセラミック層16と複数の内部電極層18とを含む積層体14A,14Bと、外部電極26と、を有する積層セラミック電子部品本体12A,12Bと、外部電極26に接続される金属端子30と、を備え、積層セラミック電子部品本体12A,12Bおよび金属端子30の少なくとも一部が外装材50で覆われる、積層セラミック電子部品10A,10Bであって、積層体14A,14Bの第2の主面14bは金属端子30と接続される面であり、外部電極26は第2の主面14bの一部を覆い、第2の主面14bの一部を覆う外部電極26のそれぞれの先端部60a,60bと積層体14A,14Bとの間には隙間部64を有し、隙間部64に外装材50が配置されていることを特徴とする。【選択図】図1

Description

この発明は、金属端子を含む積層セラミック電子部品に関し、特にたとえば、積層セラミック電子部品本体の外部電極に接続される2つの金属端子を含む積層セラミック電子部品に関する。
近年、環境負荷低減に向けて日本を始め海外の車メーカーでもハイブリッド車、EVの性能向上が盛んに行われている。このような動きの中で、短時間充電やハーネスの低減に向けてバッテリー電圧の高電圧化(400Vから800Vへ)が欧州を中心に進められている。一方、高電圧化によって基板や電子部品の表面で沿面放電を引き起こす可能性が高まるため、沿面放電の抑制に向けた技術が求められている。
たとえば、特許文献1には外装材(樹脂)でモールドされた金属端子付きの中高圧用積層セラミックコンデンサが開示されている。特許文献1に記載の中高圧積層セラミックコンデンサは、異常電圧による沿面放電が起きにくく、さらにたわみ等の機械的応力に対して優れた耐久性を有する表面実装型の中高圧用積層セラミックコンデンサである。
特開2002-100525号公報
しかしながら、特許文献1に開示されるような中高圧用積層セラミックコンデンサは、リフローで基板に表面実装される際に半田やめっきが溶けだし、その影響で積層体の表面と外装材(モールド樹脂)との界面が外部電極の先端を始点に剥離してしまうことがあり、課題となっている。
より詳細に図22を使用して説明する。図22は、従来の積層セラミック電子部品のLT断面における一部拡大図である。図22においては、金属端子30が省略されている。また、図22において、外部電極26は下地電極層27とNiめっき層28とSnめっき層29の3層構造である。図22に示すように、リフローによって基板に表面実装される際に、接合材(半田)やSnめっき29が溶け出し、溶融時に応力が発生する(図22中の黒矢印)。特に、積層体と外部電極との接点に応力が集中し(図22の白矢印)、積層体の表面と外装材(モールド樹脂)との界面が外部電極の先端を始点に剥離してしまうことがある。
外装材(樹脂)でモールドして沿面放電を発生させにくい構造としていても、積層体の表面と外装材(樹脂)とが剥離した状態になると、剥離後の積層体の表面を通じて沿面放電を発生させてしまう場合があり、商品の致命的な欠陥となる恐れがある。リフロー実装後も安定して積層体の表面と外装材(樹脂)とが剥離しない技術が求められている。
それゆえに、この発明の主たる目的は、積層体と外装材との剥離を抑制することが可能な積層セラミック電子部品を提供することである。
この発明にかかる積層セラミック電子部品は、積層された複数のセラミック層と積層された複数の内部電極層とを含み、高さ方向に相対する第1の主面および第2の主面と、高さ方向に直交する幅方向に相対する第1の側面および第2の側面と、高さ方向および幅方向に直交する長さ方向に相対する第1の端面および第2の端面と、を含む積層体と、第1の端面側に配置される第1の外部電極と、第2の端面側に配置される第2の外部電極と、を有する積層セラミック電子部品本体と、第1の外部電極に接続される第1の金属端子と、第2の外部電極に接続される第2の金属端子と、を備え、積層セラミック電子部品本体と、第1の金属端子および第2の金属端子の少なくとも一部とが外装材で覆われる、積層セラミック電子部品であって、第2の主面は金属端子と接続される面であり、第1の外部電極および第2の外部電極は、第2の主面の一部を覆い、第2の主面の一部を覆う第1の外部電極および第2の外部電極の先端部と積層体との間には隙間部を有し、隙間部に外装材が配置されていること、を特徴とする、積層セラミック電子部品である。
この発明によれば、積層体と外装材との剥離を抑制することが可能な積層セラミック電子部品を提供することができる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための形態の説明から一層明らかとなろう。
この発明の第1の形態にかかる積層セラミック電子部品の一例を示す外観斜視図である。 図1に示す積層セラミック電子部品に用いられる積層セラミック電子部品本体の外形を示す斜視図である。 図2に示す積層セラミック電子部品本体の線III-IIIにおける断面図である。 図2に示す積層セラミック電子部品本体の線IV-IVにおける断面図である。 図2に示す積層セラミック電子部品本体の線V-Vにおける断面図である。 図5に示すa部拡大図である。 この発明の第1の実施の形態に係る積層セラミック電子部品10AのLT断面における一部拡大図である。 この発明の第1の実施の形態にかかる積層セラミック電子部品が備える金属端子を示す外観斜視図である。 図1に示す積層セラミック電子部品の正面図である。 図1に示す積層セラミック電子部品の側面図である。 図1に示す積層セラミック電子部品の上面図である。 図1に示す積層セラミック電子部品の底面図である。 図1に示す積層セラミック電子部品の線XIII-XIIIにおける断面図である。 図13に示すb部拡大図である。 この発明の第2の形態にかかる積層セラミック電子部品の一例を示す外観斜視図である。 図15に示す積層セラミック電子部品に用いられる積層セラミック電子部品本体の外形を示す斜視図である。 図15に示す積層セラミック電子部品本体の線XVII-XVIIにおける断面図である。 図15に示す積層セラミック電子部品本体の線XVIII-XVIIIにおける断面図である。 図15に示す積層セラミック電子部品本体の線XIX-XIXにおける断面図である。 図15に示す積層セラミック電子部品の線XX-XXにおける断面図である。 図20に示すc部拡大図である。 従来の積層セラミック電子部品のLT断面における一部拡大図である。
1.積層セラミック電子部品
(第1の実施の形態)
この発明の第1の形態にかかる積層セラミック電子部品について説明する。図1は、この発明の第1の形態にかかる積層セラミック電子部品の一例を示す外観斜視図である。図2は、図1に示す積層セラミック電子部品に用いられる積層セラミック電子部品本体の外形を示す斜視図である。図3は、図2に示す積層セラミック電子部品本体の線III-IIIにおける断面図である。図4は、図2に示す積層セラミック電子部品本体の線IV-IVにおける断面図である。図5は、図2に示す積層セラミック電子部品本体の線V-Vにおける断面図である。図6は、図5に示すa部拡大図である。図7は、この発明の第1の実施の形態に係る積層セラミック電子部品10AのLT断面における一部拡大図である。図8は、この発明の第1の実施の形態にかかる積層セラミック電子部品が備える金属端子を示す外観斜視図である。図9は、図1に示す積層セラミック電子部品の正面図である。図10は、図1に示す積層セラミック電子部品の側面図である。図11は、図1に示す積層セラミック電子部品の上面図である。図12は、図1に示す積層セラミック電子部品の底面図である。図13は、図1に示す積層セラミック電子部品の線XIII-XIIIにおける断面図である。図14は、図13に示すb部拡大図である。
(1)積層セラミック電子部品本体
この発明の第1の実施の形態にかかる積層セラミック電子部品10Aは、積層セラミック電子部品本体12Aを含む。積層セラミック電子部品本体12Aは、直方体状の積層体14Aと、外部電極26とを含む。また、積層セラミック電子部品10Aは、積層セラミック電子部品本体12Aの外部電極26に接続される金属端子30、ならびに積層体14A、外部電極26、および金属端子30の一部を覆うための外装材50を含む。
積層セラミック電子部品本体12Aは、積層された複数のセラミック層16を含み、高さ方向xに相対する第1の主面14aおよび第2の主面14bと、高さ方向xに直交する幅方向yに相対する第1の側面14cおよび第2の側面14dと、高さ方向xおよび幅方向yに直交する長さ方向zに相対する第1の端面14eおよび第2の端面14fと、を含む積層体14Aを有する。
積層体14Aは、積層された複数のセラミック層16と複数の内部電極層18とを含む。さらに、積層体14Aは、高さ方向xに相対する第1の主面14aおよび第2の主面14bと、高さ方向xに直交する幅方向yに相対する第1の側面14cおよび第2の側面14dと、高さ方向xおよび幅方向yに直交する長さ方向zに相対する第1の端面14eおよび第2の端面14fとを含む。積層体14Aの第1の主面14aおよび第2の主面14bは、積層セラミック電子部品本体12Aが実装される面(実装面)と平行な面をさす。この実施の形態では、積層体14Aの第2の主面14bが、積層セラミック電子部品本体12Aが実装される面(実装面)をさす。
積層体14Aには、角部および稜線部に丸みがつけられていることが好ましい。角部とは、積層体14Aの隣接する3面が交わる部分のことであり、稜線部とは、積層体14Aの隣接する2面が交わる部分のことである。
積層体14Aおよび外部電極26を含む積層セラミック電子部品本体12Aの長さ方向zの寸法をl寸法とし、積層体14Aおよび外部電極26を含む積層セラミック電子部品本体12Aの積層方向xの寸法をt寸法とし、積層体14Aおよび外部電極26を含む積層セラミック電子部品本体12Aの幅方向yの寸法をw寸法とする。
積層体14Aは、複数のセラミック層16のみから構成される外層部16aと複数のセラミック層16と複数の内部電極層18から構成される内層部16bとを含む。外層部16aは、積層体14Aの積層方向である高さ方向xと平行な面に位置し、積層体14の第1の主面14aと最も第1の主面14aに近い内部電極層18との間に位置する複数枚のセラミック層16、および第2の主面14bと最も第2の主面14bに近い内部電極層18との間に位置する複数枚のセラミック層16の集合体である。そして、両外層部16aに挟まれた領域が内層部16bである。
セラミック層16は、たとえば、誘電体材料により形成することができる。このような誘電体材料としては、たとえば、BaTiO3、CaTiO3、SrTiO3、またはCaZrO3などの成分を含む誘電体セラミックを用いることができる。また、これらの成分にMn化合物、Fe化合物、Cr化合物、Co化合物、Ni化合物などの主成分よりも含有量の少ない成分を添加したものを用いてもよい。
なお、積層体14Aに、圧電体セラミックを用いた場合、積層セラミック電子部品本体12Aは、圧電部品として機能する。圧電セラミック材料の具体例としては、たとえば、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)系セラミック材料などが挙げられる。
また、積層体14Aに、半導体セラミックを用いた場合、積層セラミック電子部品本体12Aは、サーミスタとして機能する。半導体セラミック材料の具体例としては、たとえば、スピネル系セラミック材料などが挙げられる。
また、積層体14Aに、磁性体セラミックを用いた場合、積層セラミック電子部品本体12Aは、インダクタとして機能する。また、インダクタとして機能する場合は、内部電極層18は、コイル状の導体となる。磁性体セラミック材料の具体例としては、たとえば、フェライトセラミック材料などが挙げられる。
焼成後のセラミック層16の厚みは、0.5μm以上20.0μm以下であることが好ましい。
積層体14Aは複数の内部電極層18を含む。複数の内部電極層18は、複数の第1の内部電極層18aおよび複数の第2の内部電極層18bを含む。第1の内部電極層18aおよび第2の内部電極層18bは、複数のセラミック層16に挟まれて交互に積層されている。より具体的には、第1の内部電極層18aおよび第2の内部電極層18bは、それぞれ異なるセラミック層16上に配置される。
第1の内部電極層18aは、第2の内部電極層18bと対向する第1の対向電極部20aと、第1の内部電極層18aの一端側に位置し、第1の対向電極部20aから積層体14Aの第1の端面14eまでの第1の引出電極部22aを備えている。第1の引出電極部22aは、その端部が、第1の端面14eに引き出され、露出している。
第2の内部電極層18bは、第1の内部電極層18aと対向する第2の対向電極部20bと、第2の内部電極層18bの一端側に位置し、第2の対向電極部20bから積層体14Aの第2の端面14fまでの第2の引出電極部22bを備えている。第2の引出電極部22bは、その端部が、第2の端面14fに引き出され、露出している。
なお、この第1の対向電極部20aおよび第2の対向電極部20bにより電気特性(たとえば、静電容量など)が発生する。
積層体14Aは、第1の内部電極層18aおよび第2の内部電極層18bが対向する第1の対向電極部20aおよび第2の対向電極部20bの幅方向yの一端と第1の側面14cとの間および第1の対向電極部20aおよび第2の対向電極部20bの幅方向yの他端と第2の側面14dとの間に形成される積層体14Aの側部(Wギャップ)24aを含む。さらに、積層体14Aは、第1の内部電極層18aの第1の引出電極部22aとは反対側の端部と第2の端面14fとの間および第2の内部電極層18bの第2の引出電極部22bとは反対側の端部と第1の端面14eとの間に形成される積層体14Aの端部(Lギャップ)24bを含む。
積層体14Aは、第1の内部電極層18aおよび第2の内部電極層18bと、第1の内部電極層18aおよび第2の内部電極層18bが対向する対向電極部20と、対向電極部20と第1の主面14aおよび第2の主面14bとの間に位置する積層体14Aの外層部16aと、対向電極部20と第1の端面14eおよび第2の端面14fとの間に位置し、第1の内部電極層18aおよび第2の内部電極層18bのいずれか一方の引出電極部22を含む積層体14Aの端部(Lギャップ)24bとを含む。
内部電極層18は、たとえば、Ni、Cu、Ag、Pd、Auなどの金属や、これらの金属の一種を含む、たとえば、Ag-Pd合金などの、それらの金属の少なくとも一種を含む合金により構成することができる。内部電極層18は、さらにセラミック層16に含まれるセラミックスと同一組成系の誘電体粒子を含んでいても良い。
第1の内部電極層18aおよび第2の内部電極層18bの厚みは、0.1μm以上2.0μm以下であることが好ましい。
外部電極26は、第1の外部電極26aと第2の外部電極26bとを有する。
第1の外部電極26aは、第1の端面14e上および少なくとも第2の主面14bの一部に至るように配置されていることが好ましい。
また、第2の外部電極26bは、第2の端面14f上および少なくとも第2の主面14bの一部に至るように配置されていることが好ましい。
外部電極26は、下地電極層と下地電極層上に配置されためっき層とを含む。下地電極層は、焼付け層を含む。
焼付け層は、ガラスと金属とを含む。焼付け層のガラスとしては、B、Si、Ba、Mg、AlおよびLi等から選ばれる少なくとも1つを含む。また、焼付け層の金属としては、たとえば、Cu、Ni、Ag、Pd、Ag-Pd合金、Au等から選ばれる少なくとも1つを含む。焼付け層は、複数層であってもよい。焼付け層は、ガラスおよび金属を含む導電性ペーストを積層体14Aに塗布して焼き付けたものであり、セラミック層16および内部電極層18と同時に焼成したものでもよく、セラミック層16および内部電極層18を焼成した後に焼き付けたものでもよい。
焼付け層の厚み(最も厚い部分)は、10μm以上50μm以下であることが好ましい。
めっき層は、下地電極層を覆うように配置される。また、めっき層としては、たとえば、Cu、Ni、Sn、Ag、Pd、Ag-Pd合金、Au等から選ばれる少なくとも1種の金属または合金を含むことが好ましい。めっき層は、複数層によって形成されてもよい。この場合、めっき層はNiめっき層とSnめっき層の2層構造であることが好ましい。Niめっき層が、下地電極層の表面を覆うように設けられることで、積層セラミック電子部品本体12Aを金属端子30と接合する際に、接合材として用いられる半田によって下地電極層が侵食されることを防止することができる。また、Niめっき層の表面に、Snめっき層を設けることにより、積層セラミック電子部品本体12Aを金属端子30と接合する際に、接合材として用いられる半田の濡れ性を向上させ、容易に実装することができる。
めっき層一層あたりの厚みは、1μm以上15μm以下であることが好ましい。
外部電極26と積層体14Aの第2の主面14bとの間には隙間部64が形成されている。より具体的には、積層体14Aの第2の主面14bに位置する第1の外部電極26aの先端部60aは、第2の主面14bから剥離しており、第1の隙間部64aが形成されている。また、第2の主面14bに位置する第2の外部電極26bの先端部60bは、第2の主面14bから剥離しており、第2の隙間部64bが形成されている。
隙間部64は、第1の隙間部64aおよび第2の隙間部64bによって構成される。
第1の隙間部64aは、積層体14Aの第2の主面14bと第1の外部電極26aとの間の領域である。第1の外部電極26aは第1の接触部62aにおいて積層体14Aの第2の主面14bと接触している。第1の外部電極26aの先端部60aと積層体14Aの第2の主面14bとの間の高さ方向xの領域を第1の開口部66aとし、第1の外部電極26aの先端部60aと第1の接触部62aとの間を第1の剥離部68aとする。第1の隙間部64aの第1の開口部66aの高さ方向xの長さは0.2μm以上30.0μm以下であることが好ましい。これにより、発生する応力が上下方向からバランスよく加わるため、積層体14Aの第2の主面14bと外装材50との剥離を抑制することができる。また、第1の隙間部64aの第1の剥離部68aの長さは2μm以上300μm以下であることが好ましい。これにより、発生する応力が上下方向からバランスよく加わるため、積層体14Aの第2の主面14bと外装材50との剥離を抑制することができる。
第2の隙間部64bは、積層体14Aの第2の主面14bと第2の外部電極26bとの間の領域である。第2の外部電極26bは第2の接触部62bにおいて積層体14Aの第2の主面14bと接触している。第2の外部電極26bの先端部60bと積層体14Aの第2の主面14bとの間の高さ方向xの領域を第2の開口部66bとし、第2の外部電極26bの先端部60bと第2の接触部62bとの間を第2の剥離部68bとする。第2の隙間部64bの第2の開口部66bの高さ方向xの長さは0.2μm以上30.0μm以下であることが好ましい。これにより、発生する応力が上下方向からバランスよく加わるため、積層体14Aの第2の主面14bと外装材50との剥離を抑制することができる。また、第2の隙間部64bの第2の剥離部68bの長さは2μm以上300μm以下であることが好ましい。これにより、発生する応力が上下方向からバランスよく加わるため、積層体14Aの第2の主面14bと外装材50との剥離を抑制することができる。
図7は、この発明の第1の実施の形態に係る積層セラミック電子部品10AのLT断面における一部拡大図である。図7においては、金属端子30が省略されている。また、図7において、外部電極26は下地電極層27とNiめっき層28とSnめっき層29の3層構造である。
図7に示すように、リフローによって基板に表面実装される際に、接合材(半田)やSnめっき29が溶け出し、溶融時の応力が発生する(図7中の黒矢印)。しかし、積層体14Aの第2の主面14bと外部電極26との間に隙間部64を設けることで、接合材(半田)やSnめっき29が溶融する時に発生した応力が剥離した下地電極層27の上下方向で相殺されるため、リフロー実装後も積層体14Aと外装材50とが剥離しない状態を安定して実現することができる。
このように、従来の技術では、リフローによって基板に表面実装される際に、接合材(半田)やめっきが溶けだし、積層体の表面と外装材の界面がそれぞれの外部電極の先端部を始点に剥離してしまい、剥離後の積層体の表面を通じて沿面放電を発生させてしまう場合があり、商品の致命的な欠陥となる恐れがあった。しかし、図7に示すように、積層体14Aと外部電極26との間に隙間部64を形成することで、接合材(半田)やSnめっき29の溶融時の応力が剥離した下地電極層27の上下方向で相殺されるため、リフロー実装後も積層体14Aと外装材50とが剥離しない状態を安定して実現することができる。
さらに、積層セラミック電子部品本体12Aは、隙間部64に面する第1の外部電極26aおよび第2の外部電極26bにめっき層を有していることが好ましい。これにより、第1の外部電極26aおよび第2の外部電極26bの吸湿性が低下することから、外装材50がリフロー前に吸湿していたとしても、第1の外部電極26aの先端部60aおよび第2の外部電極26bの先端部60bに応力が上下からバランスよく加わるため、第2の主面14bと外装材50との剥離を抑制することができる。
(2)金属端子
積層セラミック電子部品本体12Aの両端面に配置される外部電極26に、接合材によって金属端子30が接続される。
金属端子30は、第1の金属端子30aおよび第2の金属端子30bを含む。
積層セラミック電子部品本体12Aにおいて、第1の外部電極26aには、接合材によって第1の金属端子30aが接続される。具体的には、積層セラミック電子部品本体12Aの第2の主面14b上に位置する第1の外部電極26aに第1の金属端子30aが接続される。
積層セラミック電子部品本体12Aにおいて、第2の外部電極26bには、接合材によって第2の金属端子30bが接続される。具体的には、積層セラミック電子部品本体12Aの第2の主面14b上に位置する第2の外部電極26bに第2の金属端子30bが接続される。
金属端子30は、積層セラミック電子部品本体12Aを実装基板に表面実装するために設けられる。金属端子30には、たとえば、板状のリードフレームが用いられる。この板状のリードフレームにより形成される金属端子30は、外部電極26と接続される第1の主面、第1の主面と対向する第2の主面(積層セラミック電子部品本体12Aとは反対側の面)および第1の主面と第2の主面との間の厚みを形成する周囲面を有する。
第1の金属端子30aは、第1の外部電極26aに接続される第1の端子接合部32aと、第1の端子接合部32aに接続され、第2の主面14bと実装面との間に隙間をあけて第2の主面14bと略平行となる方向に延びる第1の延長部34aと、第1の延長部34aに接続され、積層セラミック電子部品本体12Aとは反対側に位置する実装面側に延びる第2の延長部36aと、第2の延長部36aに接続され、実装基板に実装されることとなる第1の実装部38aと、を有する。もっとも、各延長部の構成は、上記の構成のみに限定されず、さらに湾曲する延長部を有していてもよい。
第2の金属端子30bは、第2の外部電極26bに接続される第2の端子接合部32bと、第2の端子接合部32bに接続され、第2の主面14bと実装面との間に隙間をあけて第2の主面14bと略平行となる方向に延びる第3の延長部34bと、第3の延長部34bに接続され、積層セラミック電子部品本体12Aとは反対側に位置する実装面側に延びる第4の延長部36bと、第4の延長部36bに接続され、実装基板に実装されることとなる第2の実装部38bと、を有する。もっとも、各延長部の構成は、上記の構成のみに限定されず、さらに湾曲する延長部を有していてもよい。
(a)第1の端子接合部および第2の端子接合部
第1の金属端子30aの第1の端子接合部32aは、積層セラミック電子部品本体12Aの第2の主面14b上に位置する第1の外部電極26aに接合される部分である。第1の端子接合部32aは、積層セラミック電子部品本体12Aに設けられる第1の外部電極26aに対応するように接続されていればよいが、第2の主面14b上に位置する第1の外部電極26aの全面を覆うように接続されていることが好ましい。換言すると、第1の金属端子30aの第1の端子接合部32aは、第2の主面14b上に位置する第1の外部電極26aの長さに対応するように設けられていることが好ましい。これにより、接合材を介した外部電極26と金属端子30との間の接触面積が増加するため、より低熱抵抗化が実現できる。
第2の金属端子30bの第2の端子接合部32bは、積層セラミック電子部品本体12Aの第2の主面14b上に位置する第2の外部電極26bに接合される部分である。第2の端子接合部32bは、積層セラミック電子部品本体12Aに設けられる第2の外部電極26bに対応するように接続されていればよいが、第2の主面14b上に位置する第2の外部電極26bの全面を覆うように接続されていることが好ましい。換言すると、第2の金属端子30bの第2の端子接合部32bは、第2の主面14b上に位置する第2の外部電極26bの長さに対応するように設けられていることが好ましい。これにより、接合材を介した外部電極26と金属端子30との間の接触面積が増加するため、より低熱抵抗化が実現できる。
(b)第1の延長部および第3の延長部
第1の金属端子30aの第1の延長部34aは、第1の端子接合部32aに接続され、第2の主面14bと略平行となる方向に積層セラミック電子部品本体12Aから遠ざかるように延びている。これにより、外装材50でモールドされている距離を長くすることができ、その結果、導体間の絶縁表面距離(沿面距離)を確保することができる。また、端子曲げ時の曲げしろを確保することもできる。
第1の金属端子30aの第1の延長部34aの積層セラミック電子部品10Aの長さ方向Zに沿った長さは、第1の端子接合部32aの積層セラミック電子部品10Aの長さ方向Zに沿った長さよりも短く形成されていることが好ましい。具体的には、第1の端子接合部32aの積層セラミック電子部品10Aの長さ方向Zに沿った長さの50%以上90%以下の長さであることが好ましい。これにより、外装材50によるモールド時の樹脂流入口を下側に確保することができ、最適な樹脂流動性を確保することができる。また、金属端子材料量の低減をすることができ、コスト削減効果が得られる。なお、第1の金属端子30aの第1の延長部34aの積層セラミック電子部品10Aの幅方向Yに沿った長さは、第1の端子接合部32aと同じ長さで引き出されていてもよいが、階段状に段階的に長さを短くしてもよいし、テーパ状に長さを短くしてもよい。
第1の延長部34aの一部は、表面が凹状に加工されており、加工部において第1の金属端子30aの母材が露出していてもよい。これにより、万が一、第1の端子接合部32aにおける接合材が溶融したとしても、この凹状の加工部において、第1の金属端子30aの母材が露出することにより接合材の濡れ性が低下しているため、接合材の流出を食い止められ、溶融した接合材が外装材50の外に流れ出ることを抑制することができる。
さらに、第1の延長部34aには、切り欠き部が形成されていてもよい。これにより、金属端子材料量の低減をすることができ、コスト削減効果が得られる。また、基板実装後の基板からの応力を緩和する効果が得られる。
また、第2の延長部34aの積層セラミック電子部品10Aの幅方向Yに沿った両端部の一部に、曲げ用切り欠き部40aが設けられていてもよい。これにより、第1の金属端子30aの曲げ時の材料の逃げを確保することができ、曲げ性を良好にすることができる。
第2の金属端子30bの第3の延長部34bは、第2の端子接合部32bに接続され、第2の主面14bと略平行となる方向に積層セラミック電子部品本体12Aから遠ざかるように延びている。これにより、外装材50でモールドされている距離を長くすることができ、その結果、導体間の絶縁表面距離(沿面距離)を確保することができる。また、端子曲げ時の曲げしろを確保することもできる。
第2の金属端子30bの第3の延長部34bの積層セラミック電子部品10Aの長さ方向Zに沿った長さは、第2の端子接合部32bの積層セラミック電子部品10Aの長さ方向Zに沿った長さよりも短く形成されていることが好ましい。具体的には、第2の端子接合部32bの積層セラミック電子部品10Aの長さ方向Zに沿った長さの50%以上90%以下の長さであることが好ましい。これにより、外装材50によるモールド時の樹脂流入口を下側に確保することができ、最適な樹脂流動性を確保することができる。また、金属端子材料量の低減をすることができ、コスト削減効果が得られる。なお、第2の金属端子30bの第3の延長部34bの積層セラミック電子部品10Aの幅方向Yに沿った長さは、第2の端子接合部32bと同じ長さで引き出されていてもよいが、階段状に段階的に長さを短くしてもよいし、テーパ状に長さを短くしてもよい。
第3の延長部34bの一部は、表面が凹状に加工されており、加工部において第2の金属端子30bの母材が露出していてもよい。これにより、万が一、第2の端子接合部32bにおける接合材が溶融したとしても、この凹状の加工部において、第2の金属端子30bの母材が露出することにより接合材の濡れ性が低下しているため、接合材の流出を食い止められ、溶融した接合材が外装材50の外に流れ出ることを抑制することができる。
さらに、第3の延長部34bには、切り欠き部が形成されていてもよい。これにより、金属端子材料量の低減をすることができ、コスト削減効果が得られる。また、基板実装後の基板からの応力を緩和する効果が得られる。
また、第4の延長部34bの積層セラミック電子部品10Aの幅方向Yに沿った両端部の一部に、曲げ用切り欠き部40bが設けられていてもよい。これにより、第1の金属端子30bの曲げ時の材料の逃げを確保することができ、曲げ性を良好にすることができる。
(c)第2の延長部および第4の延長部
第1の金属端子30aの第2の延長部36aは、第1の延長部34aに接続され、実装面に対向する面となる第2の主面14bと実装面との間に隙間を設けるように実装面方向に延びている。これにより、実装基板からの距離を長くすることができ、実装基板からの応力を緩和する効果が得られる。また、外装材50の下側の厚みを厚くすることができ、絶縁性を確保することができる。具体的には、第1の延長部34aの終端から湾曲して実装面の方向に延びている。なお、湾曲部分の角度は緩やかに湾曲していてもよく、ほぼ直角となるように湾曲していてもよい。
第1の金属端子30aの第2の延長部36aの積層セラミック電子部品10Aの幅方向Yに沿った長さは、特に限定されないが、第1の延長部34aの積層セラミック電子部品10Aの幅方向Yに沿った長さと同じ長さで形成されていることが好ましい。
第2の延長部36aの実装面へと延びる長さは、後述する外装材50の実装面に対向する面と実装面との隙間が、0.15mm以上2mm以下になるように設けられることが好ましい。このように、外装材50に被覆された積層セラミック電子部品本体12Aを実装面から浮かすことで、実装基板からの距離を長くすることができ、実装基板からの応力を緩和する効果が得られる。また、外装材50の下側の厚みを厚くすることができ、絶縁性を確保することができる。
第2の延長部36aの一部は、第1の延長部34aと同様に、表面が凹状に加工されており、加工部において、第1の金属端子30aの母材が露出していてもよい。これにより、万が一、第1の端子接合部32aにおける接合材が溶融したとしても、この凹状の加工部において、第1の金属端子30aの母材が露出することにより、接合材の濡れ性が低下しているため、接合材の流出が食い止められ、溶融した接合材が外装材50の外に流れ出ることを抑制することができる。
さらに、第2の延長部36aの中央部には、切り欠き部が形成され、二股形状やそれ以上に分割されていてもよい。これにより、基板への実装後の実装基板からの応力を緩和する効果が得られる。
第2の金属端子30bの第4の延長部36bは、第3の延長部34bに接続され、実装面に対向する面となる第2の主面14bと実装面との間に隙間を設けるように実装面方向に延びている。これにより、実装基板からの距離を長くすることができ、実装基板からの応力を緩和する効果が得られる。また、外装材50の下側の厚みを厚くすることができ、絶縁性を確保することができる。具体的には、第3の延長部34bの終端から湾曲して実装面の方向に延びている。なお、湾曲部分の角度は緩やかに湾曲していてもよく、ほぼ直角となるように湾曲していてもよい。
第2の金属端子30bの第4の延長部36bの積層セラミック電子部品10Aの幅方向Yに沿った長さは、特に限定されないが、第2の延長部34bの積層セラミック電子部品10Aの幅方向Yに沿った長さと同じ長さで形成されていることが好ましい。
第4の延長部36bの実装面へと延びる長さは、後述する外装材50の実装面に対向する面と実装面との隙間が、0.15mm以上2mm以下になるように設けられることが好ましい。このように、外装材50に被覆された積層セラミック電子部品本体12Aを実装面から浮かすことで、実装基板からの距離を長くすることができ、実装基板からの応力を緩和する効果が得られる。また、外装材50の下側の厚みを厚くすることができ、絶縁性を確保することができる。
第4の延長部36bの一部は、第3の延長部34bと同様に、表面が凹状に加工されており、加工部において、第2の金属端子30bの母材が露出していてもよい。これにより、万が一、第2の端子接合部32bにおける接合材が溶融したとしても、この凹状の加工部において、第2の金属端子30bの母材が露出することにより、接合材の濡れ性が低下しているため、接合材の流出が食い止められ、溶融した接合材が外装材50の外に流れ出ることを抑制することができる。
さらに、第4の延長部36bの中央部には、切り欠き部が形成され、二股形状やそれ以上に分割されていてもよい。これにより、基板への実装後の実装基板からの応力を緩和する効果が得られる。
(d)第1の実装部および第2の実装部
第1の金属端子30aの第1の実装部38aは、第2の延長部36aに接続され、実装基板に実装される部分であり、実装面と略平行になるように延びている。
第1の金属端子30aの第1の実装部38aは連続的な矩形形状であってもよい。また、第1の実装部38aの中央部には、切り欠き部が設けられてもよく、二股形状やそれ以上に分割されていてもよい。これにより、金属端子材料量の低減をすることができ、コスト削減効果が得られる。また、基板実装後の基板からの応力を緩和する効果が得られる。切り欠き部を設ける場合は、第1の実装部38aの中央部において、一部切り抜かれてもよいが、それぞれ最も外側に位置する第1の実装部38aの端の部分は、第2の延長部36aの両端と揃うように形成されていることが好ましい。
第1の実装部38aの積層セラミック電子部品10Aの幅方向Yに沿った長さは、特に限定されていないが、第2の延長部36aの積層セラミック電子部品10Aの幅方向Yに沿った長さと同じ長さで形成されていることが好ましい。
第1の実装部38aの積層セラミック電子部品10Aの幅方向Yに沿った長さは、「第1の実装部および第2の実装部の面積(mm2)≧積層セラミック電子部品の重量(g)×2/半田の凝集力」となるようにすることが好ましい。これにより、積層セラミック電子部品10Aの重力質量に対して、実装基板と積層セラミック電子部品10Aとの接着強度を十分に確保することができるため、実装基板からの積層セラミック電子部品10の落下を抑制することができる。なお、半田の凝集力は、引っ張り試験により積層セラミック電子部品10Aを実装基板から引っ張り、積層セラミック電子部品10Aが実装される半田を起点に積層セラミック電子部品10Aが実装基板からはがれた際の力とする。
第2の金属端子30bの第2の実装部38bは、第4の延長部36bに接続され、実装基板に実装される部分であり、実装面と略平行になるように延びている。
第2の金属端子30bの第2の実装部38bは連続的な矩形形状であってもよい。また、第2の実装部38bの中央部には、切り欠き部が設けられてもよく、二股形状やそれ以上に分割されていてもよい。これにより、金属端子材料量の低減をすることができ、コスト削減効果が得られる。また、基板実装後の基板からの応力を緩和する効果が得られる。切り欠き部を設ける場合は、第2の実装部38bの中央部において、一部切り抜かれてもよいが、それぞれ最も外側に位置する第2の実装部38bの端の部分は、第4の延長部36bの両端と揃うように形成されていることが好ましい。
第2の実装部38bの積層セラミック電子部品10Aの幅方向Yに沿った長さは、特に限定されていないが、第4の延長部36bの積層セラミック電子部品10Aの幅方向Yに沿った長さと同じ長さで形成されていることが好ましい。
第2の実装部38bの積層セラミック電子部品10Aの幅方向Yに沿った長さは、「第1の実装部および第2の実装部の面積(mm2)≧積層セラミック電子部品の重量(g)×2/半田の凝集力」となるようにすることが好ましい。これにより、積層セラミック電子部品10Aの重力質量に対して、実装基板と積層セラミック電子部品10Aとの接着強度を十分に確保することができるため、実装基板からの積層セラミック電子部品10の落下を抑制することができる。なお、半田の凝集力は、引っ張り試験により積層セラミック電子部品10Aを実装基板から引っ張り、積層セラミック電子部品10Aが実装される半田を起点に積層セラミック電子部品10Aが実装基板からはがれた際の力とする。
金属端子30は、端子本体と端子本体の表面に形成されためっき膜とを有する。
端子本体は、熱伝導率の高い無酸素銅やCu系合金からなることが好ましい。具体的には、たとえば、端子本体は、無酸素銅や、りん青銅とすることができる。このように、金属端子30の材料を熱伝導のよい銅系にすることで、さらなる低熱抵抗化を実現することができる。金属端子30の端子本体の厚みは、0.05mm以上0.5mm以下であることが好ましい。
めっき膜は、下層めっき膜と上層めっき膜とを有する。下層めっき膜は、端子本体の表面に形成されており、上層めっき膜は、下層めっき膜の表面に形成される。なお、下層めっき膜および上層めっき膜のそれぞれは、複数のめっき膜により構成されていてもよい。
下層めっき膜は、Ni、Fe、Cu、Ag、Crまたはこれらの金属のうち一種以上の金属を主成分として含む合金からなる。下層めっき膜は、Ni、Fe、Crまたはこれらの金属のうちの一種以上の金属を主成分として含む合金からなることが好ましい。
下層めっき膜の厚みは、0.2μm以上5.0μm以下であることが好ましい。
上層めっき膜は、Sn、Ag、Auまたはこれらの金属のうちの一種以上の金属を主成分として含む合金からなる。上層めっき膜は、SnまたはSnを主成分として含む合金からなることが好ましい。なお、上層めっき膜を、SnまたはSnを主成分として含む合金により形成されると、金属端子30と外部電極26とのはんだ付き性を向上させることができる。
上層めっき膜の厚みは、1.0μm以上5.0μm以下であることが好ましい。
また、端子本体および下層めっき膜のそれぞれを、高融点のNi、Fe、Crまたはこれらの金属のうちの一種以上の金属を主成分として含む合金により形成することで、外部電極26の耐熱性を向上させることができる。
さらに、めっき膜は、少なくとも金属端子30の実装部38a、38bおよび延長部34a、34b、36a、36bの周囲面においては形成されていなくてもよい。これにより、積層セラミック電子部品10Aを接合材として半田により実装する際に、半田の金属端子30への濡れ上がりを抑制することが可能になる。そのため、積層セラミック電子部品本体12Aと金属端子30との間(浮き部分)に半田が濡れ上がることを抑制することができ、浮き部分に半田が充填されることを防止することができる。よって、浮き部分の空間を十分に確保することができるため、基板への振動伝達を抑制することができ、安定して積層セラミック電子部品10Aの鳴き抑制効果を発揮することが可能となる。なお、金属端子30の全周囲面においてめっき膜が形成されていなくてもよい。
金属端子30の実装部38a、38bおよび延長部34a、34b、36a、36b、または、金属端子30の全周囲面のめっき膜を除去する場合、その除去の方法は機械的に除去(切削、研磨)、または、レーザートリミングによる除去、めっき剥離剤(たとえば、水酸化ナトリウム)による除去、金属端子30のめっき膜形成前に、レジストでめっきを形成しない部分を覆って、金属端子30にめっき膜を形成した後にレジストを除去するといった方法で除去することができる。
(3)接合材
第1の外部電極26aと第1の金属端子30a、および第2の外部電極26bと第2の金属端子30bは、接合材により接続されている。
接合材は、半田であることが好ましく、特に高融点のPbフリー半田であることが好ましい。これにより、積層セラミック電子部品本体12Aと金属端子30との接合強度を確保しつつ、基板実装時のフローまたはリフロー温度に対する接合部の耐熱性を確保することができる。
高融点のPbフリー半田は、たとえば、Sn-Sb系、Sn-Ag-Cu系、Sn-Cu系、Sn-Bi系などの鉛フリー半田であることが好ましく、中でも、Sn-10Sb~Sn-15Sb半田であることが好ましい。これにより、実装時における接合部の耐熱性を確保することができる。
(4)外装材
外装材50は、積層セラミック電子部品本体12Aと、第1の金属端子30aの一部(第1の端子接合部32aおよび第1の延長部34aの少なくとも一部)と、第2の金属端子30bの一部(第2の端子接合部32bおよび第3の延長部34bの少なくとも一部)とを覆うように配置されている。これにより、外装材50でモールドされている距離を長くすることができ、その結果、導体間の絶縁表面距離(沿面距離)を確保することができる。また、外装材50でモールドするため、表面放電リスクを回避することができる。
このとき、外装材50は、積層体14と外部電極26との間の隙間部64においても、外装材50が充填されている。
外装材50の形状は特に限定されないが、直方体状や台形形状に形成されることが好ましい。
外装材50は、積層セラミック電子部品本体12Aの第1の主面14aおよび第2の主面14bに対向する第1主面50aおよび第2主面50bと、積層セラミック電子部品本体12Aの第1の側面14cおよび第2の側面14dに対向する第1側面50cおよび第2側面50dと、積層セラミック電子部品本体12Aの第1の端面14eおよび第2の端面14fに対向する第1端面50eおよび第2端面50fと、を有する。なお、外装材50のコーナー部の形状は、特に限定されることなく、丸められていてもよい。
外装材50の第1主面50aおよび第2主面50bは平面状に構成されていることが好ましい。これにより、十分な平坦度を確保することができ、実装基板に積層セラミック電子部品10Aを搭載する際に用いる実装機のマウンターの吸着不良を防止することができ、確実に実装基板に積層セラミック電子部品10Aを搭載することが可能となる。その結果、実装不良の発生を防止することが可能となる。
外装材50は、たとえば、液状や粉状のシリコーン系やエポキシ系などの樹脂を塗装して形成されている。また、外装材50は、エンジニアリングプラスチックをインジェクションモールド法やトランスファーモールド法等によりモールドしてもよい。特に、外装材50の材料は、熱硬化型エポキシ樹脂からなることが好ましい。これにより、外装材50と積層セラミック電子部品本体12Aまたは金属端子30との密着性を確保し、耐電圧および耐湿性能の向上効果を得ることができる。
ここで、金属端子30が延びている方向の積層セラミック電子部品12Aの面が、積層セラミック電子部品10Aの第1の端面10eおよび第2の端面10fとする。また、積層セラミック電子部品本体12Aの第1の主面14aおよび第2の主面14bと対向する積層セラミック電子部品10Aの面(実装面と対向する面)を、積層セラミック電子部品10Aの第1の主面10aおよび第2の主面10bとする。さらに、積層セラミック電子部品本体12Aの第1の側面14cおよび第2の側面14dと対向する積層セラミック電子部品10の面を、積層セラミック電子部品10の第1の側面10cおよび第2の側面10dとする。
積層セラミック電子部品10Aの積層セラミック電子部品本体12Aと外装材50、第1の金属端子30aおよび第2の金属端子30bを含む長さ方向Zの寸法をL寸法とする。言い換えると、積層セラミック電子部品本体12Aの両端面14e、14fを結ぶ方向に延びる積層セラミック電子部品10Aの長さ方向Zの長さをL寸法とする。L寸法は、10mm以上15mm以下であることが好ましい。
積層セラミック電子部品10Aの積層セラミック電子部品本体12Aと外装材50、第1の金属端子30aおよび第2の金属端子30bを含む幅方向Yの寸法をW寸法とする。言い換えると、積層セラミック電子部品本体12Aの両側面14c、14dを結ぶ方向に延びる積層セラミック電子部品10Aの幅方向Yの長さをW寸法とする。W寸法は、3.0mm以上10.0mm以下であることが好ましい。
積層セラミック電子部品10Aの積層セラミック電子部品本体12Aと外装材50、第1の金属端子30aおよび第2の金属端子30bを含む高さ方向Xの寸法をT寸法とする。言い換えると、積層セラミック電子部品本体12Aの両主面14a、14bを結ぶ方向に延びる積層セラミック電子部品10Aの高さ方向Xの長さをT寸法とする。T寸法は、1.0mm以上5.5mm以下であることが好ましい。
積層セラミック電子部品10Aは、積層セラミック電子部品本体12Aの第2の主面14bに金属端子30が接続されており、第1の外部電極26aおよび第2の外部電極26bは第2の主面14bの一部を覆い、第2の主面14bの第1の外部電極26aの先端部60aおよび第2の外部電極26bの先端部60bと積層体14との間には隙間部64を有し、隙間部64に外装材50が配置されていることにより、外装材50がリフロー前に吸湿していたとしても、第1の外部電極26aの先端部60aおよび第2の外部電極26bの先端部60bに応力が上下方向からバランスよく加わるため、積層体14の第2の主面14bと外装材50との剥離を抑制することができる。
また、積層セラミック電子部品10Aは、隙間部64に面する第1の外部電極26aおよび第2の外部電極26bにめっき層を有していることにより、第1の外部電極26aおよび第2の外部電極26bの吸湿性が低下することから、外装材50がリフロー前に吸湿していたとしても、第1の外部電極26aの先端部60aおよび第2の外部電極26bの先端部60bに応力が上下からバランスよく加わるため、第2の主面14bと外装材50との剥離を抑制することができる。
さらに、積層セラミック電子部品10Aは、隙間部64において、外部電極26の先端部60a、60bと第2の主面14bとの間の距離である開口部66a、66bの高さ方向の長さが0.2μm以上30μm以下であることにより、発生する応力が上下方向からバランスよく加わるため、積層体14Aの第2の主面14bと外装材50との剥離を抑制することができる。
また、積層セラミック電子部品10Aは、隙間部64において、外部電極26の先端部60a、60bから外部電極26と第2の主面14bとが接触している部分(接触部62a、62b)までの距離である剥離部68a、68bの長さが2μm以上300μm以下であることにより、発生する応力が上下方向からバランスよく加わるため、積層体14の第2の主面14bと外装材50との剥離を抑制することができる。
(第2の実施の形態)
この発明の第2の実施の形態にかかる積層セラミック電子部品について説明する。図15は、この発明の第2の形態にかかる積層セラミック電子部品の一例を示す外観斜視図である。図16は、図15に示す積層セラミック電子部品に用いられる積層セラミック電子部品本体の外形を示す斜視図である。図17は、図15に示す積層セラミック電子部品本体の線XVII-XVIIにおける断面図である。図18は、図15に示す積層セラミック電子部品本体の線XVIII-XVIIIにおける断面図である。図19は、図15に示す積層セラミック電子部品本体の線XIX-XIXにおける断面図である。図20は、図15に示す積層セラミック電子部品の線XX-XXにおける断面図である。図21は、図20に示すc部拡大図である。
なお、この発明の第2の実施の形態にかかる積層セラミック電子部品10Bは、積層セラミック電子部品本体12Bの積層体14Bの内部電極18の構成が、実装面側の面である第2の主面14bに対して垂直方向に構成されていることを除いて、図1を用いて説明した積層セラミック電子部品10Aと同様の構成を有する。従って、図1に示した積層セラミック電子部品10Aと同一部分には、同一の符号を付し、その説明を省略する。
この発明の第2の実施の形態にかかる積層セラミック電子部品10Bは、積層セラミック電子部品本体12Bを含む。積層セラミック電子部品本体12Bは、直方体状の積層体14Bと、外部電極26とを含む。また、積層セラミック電子部品10Bは、積層セラミック電子部品本体12Bの外部電極26に接続される金属端子30、ならびに積層体14B、外部電極26および金属端子30の一部を覆うための外装材50を含む。
積層セラミック電子部品本体12Bは、積層された複数のセラミック層16を含み、高さ方向xに相対する第1の主面14aおよび第2の主面14bと、高さ方向xに直交する幅方向yに相対する第1の側面14cおよび第2の側面14dと、高さ方向xおよび幅方向yに直交する長さ方向zに相対する第1の端面14eおよび第2の端面14fと、を含む積層体14Bを有する。
積層体14Bは、積層された複数のセラミック層16と複数の内部電極層18とを含む。さらに、積層体14Bは、高さ方向xに相対する第1の主面14aおよび第2の主面14bと、高さ方向xに直交する幅方向yに相対する第1の側面14cおよび第2の側面14dと、高さ方向xおよび幅方向yに直交する長さ方向zに相対する第1の端面14eおよび第2の端面14fとを含む。積層体14Bの第1の主面14aおよび第2の主面14bは、積層セラミック電子部品本体12Bが実装される面(実装面)と平行な面をさす。この実施の形態では、積層体14Bの第2の主面14bが、積層セラミック電子部品本体12Bが実装される面(実装面)をさす。
積層体14Bには、角部および稜線部に丸みがつけられていることが好ましい。角部とは、積層体14Bの隣接する3面が交わる部分のことであり、稜線部とは、積層体14Bの隣接する2面が交わる部分のことである。
積層体14Bおよび外部電極26を含む積層セラミック電子部品本体12Bの長さ方向zの寸法をl寸法とし、積層体14Bおよび外部電極26を含む積層セラミック電子部品本体12Bの積層方向xの寸法をt寸法とし、積層体14Bおよび外部電極26を含む積層セラミック電子部品本体12Bの幅方向yの寸法をw寸法とする。
積層体14Bは、複数のセラミック層16のみから構成される外層部16aと複数のセラミック層16と複数の内部電極層18から構成される内層部16bとを含む。外層部16aは、積層体14Bの積層方向である幅方向yと平行な面に位置し、積層体14Bの第1の側面14cと最も第1の側面14cに近い内部電極層18との間に位置する複数枚のセラミック層16、および第2の側面14dと最も第2の側面14dに近い内部電極層18との間に位置する複数枚のセラミック層16の集合体である。そして、両外層部16aに挟まれた領域が内層部16bである。
セラミック層16の材料や厚みは、積層セラミック電子部品10Aと同一であるのでその説明を省略する。
積層体14Bは複数の内部電極層18を含む。複数の内部電極層18は、複数の第1の内部電極層18aおよび複数の第2の内部電極層18bを含む。第1の内部電極層18aおよび第2の内部電極層18bは、複数のセラミック層16に挟まれて交互に積層されている。より具体的には、第1の内部電極層18aおよび第2の内部電極層18bは、それぞれ異なるセラミック層16上に配置される。
第1の内部電極層18aは、第2の内部電極層18bと対向する第1の対向電極部20aと、第1の内部電極層18aの一端側に位置し、第1の対向電極部20aから積層体14Bの第1の端面14eまでの第1の引出電極部22aを備えている。第1の引出電極部22aは、その端部が、第1の端面14eに引き出され、露出している。
第2の内部電極層18bは、第1の内部電極層18aと対向する第2の対向電極部20bと、第2の内部電極層18bの一端側に位置し、第2の対向電極部20bから積層体14Bの第2の端面14fまでの第2の引出電極部22bを備えている。第2の引出電極部22bは、その端部が、第2の端面14fに引き出され、露出している。
なお、この第1の対向電極部20aおよび第2の対向電極部20bにより電気特性(たとえば、静電容量など)が発生する。
積層体14Bは、第1の内部電極層18aおよび第2の内部電極層18bが対向する第1の対向電極部20aおよび第2の対向電極部20bの幅方向yの一端と第1の主面14aとの間および第1の対向電極部20aおよび第2の対向電極部20bの幅方向yの他端と第2の主面14bとの間に形成される積層体14Bの側部(Wギャップ)24aを含む。さらに、積層体14Bは、第1の内部電極層18aの第1の引出電極部22aとは反対側の端部と第2の端面14fとの間および第2の内部電極層18bの第2の引出電極部22bとは反対側の端部と第1の端面14eとの間に形成される積層体14Bの端部(Lギャップ)24bを含む。
内部電極層18の材料および厚みは、積層セラミック電子部品10Aと同一であるのでその説明を省略する。
外部電極26は、第1の外部電極26aと第2の外部電極26bとを有する。
第1の外部電極26aは、第1の端面14e上および少なくとも第2の主面14bの一部に至るように配置されていることが好ましい。
また、第2の外部電極26bは、第2の端面14f上および少なくとも第2の主面14bの一部に至るように配置されていることが好ましい。
外部電極26は、下地電極層と下地電極層上に配置されためっき層とを含む。下地電極層は、焼付け層を含む。
なお、下地電極層の材料や構造、およびめっき層の材料や構造は、積層セラミック電子部品10Aと同一であるので、その説明を省略する。
外部電極26と積層体14Bの第2の主面14bとの間には隙間部64が形成されている。より具体的には、積層体14Bの第2の主面14bに位置する第1の外部電極26aの先端部60aは、第2の主面14bから剥離しており、第1の隙間部64aが形成されている。また、第2の主面14bに位置する第2の外部電極26bの先端部60bは、第2の主面14bから剥離しており、第2の隙間部64bが形成されている。
隙間部64は、第1の隙間部64aおよび第2の隙間部64bによって構成される。
第1の隙間部64aは、積層体14Bの第2の主面14bと第1の外部電極26aとの間の領域である。第1の外部電極26aは第1の接触部62aにおいて積層体14Bの第2の主面14bと接触している。第1の外部電極26aの先端部60aと積層体14Bの第2の主面14bとの間の高さ方向xの領域を第1の開口部66aとし、第1の外部電極26aの先端部60aと第1の接触部62aとの間を第1の剥離部68aとする。第1の隙間部64aの第1の開口部66aの高さ方向xの長さは0.2μm以上30.0μm以下であることが好ましい。これにより、発生する応力が上下方向からバランスよく加わるため、積層体14Bの第2の主面14bと外装材50との剥離を抑制することができる。また、第1の隙間部64aの第1の剥離部68aの長さは2μm以上300μm以下であることが好ましい。これにより、発生する応力が上下方向からバランスよく加わるため、積層体14Bの第2の主面14bと外装材50との剥離を抑制することができる。
第2の隙間部64bは、積層体14Bの第2の主面14bと第2の外部電極26bとの間の領域である。第2の外部電極26bは第2の接触部62bにおいて積層体14Bの第2の主面14bと接触している。第2の外部電極26bの先端部60bと積層体14Bの第2の主面14bとの間の高さ方向xの領域を第2の開口部66bとし、第2の外部電極26bの先端部60bと第2の接触部62bとの間を第2の剥離部68bとする。第2の隙間部64bの第2の開口部66bの高さ方向xの長さは0.2μm以上30.0μm以下であることが好ましい。これにより、発生する応力が上下方向からバランスよく加わるため、積層体14Bの第2の主面14bと外装材50との剥離を抑制することができる。また、第2の隙間部64bの第2の剥離部68bの長さは2μm以上300μm以下であることが好ましい。これにより、発生する応力が上下方向からバランスよく加わるため、積層体14Bの第2の主面14bと外装材50との剥離を抑制することができる。
このように、従来の技術では、リフローによって基板に表面実装される際に、接合材(半田)やめっきが溶けだし、積層体の表面と外装材の界面がそれぞれの外部電極の先端部を始点に剥離してしまい、剥離後の積層体の表面を通じて沿面放電を発生させてしまう場合があり、商品の致命的な欠陥となる恐れがあった。しかし、積層体14Bと外部電極26との間に隙間部64を形成することで、接合材(半田)やめっきの溶融時の応力が剥離した下地電極層の上下方向で相殺されるため、リフロー実装後も積層体と外装材とが剥離しない状態を安定して実現することができる。
さらに、積層セラミック電子部品本体12Bは、隙間部64に面する第1の外部電極26aおよび第2の外部電極26bにめっき層を有していることが好ましい。これにより、第1の外部電極26aおよび第2の外部電極26bの吸湿性が低下することから、外装材50がリフロー前に吸湿していたとしても、第1の外部電極26aの先端部60aおよび第2の外部電極26bの先端部60bに応力が上下からバランスよく加わるため、第2の主面14bと外装材50との剥離を抑制することができる。
2.積層セラミック電子部品の製造方法
次に、以上の構成からなる積層セラミック電子部品の製造方法の一実施の形態について、積層セラミック電子部品10Aを例にして説明する。なお、以下の説明では、積層セラミック電子部品本体12Aとして積層セラミックコンデンサとする製造方法を例として説明する。
(1)積層セラミック電子部品本体の製造方法
まず、誘電体シートおよび内部電極用の導電性ペーストを準備する。誘電体シートは、セラミック粉末を含むセラミックペーストを、たとえば、スクリーン印刷法などによりシート状に塗布し、乾燥させることにより作製される。誘電体シートおよび内部電極用の導電性ペーストには、バインダおよび溶剤が含まれるが、公知の有機バインダや有機溶媒を用いることができる。
次に、誘電体シートの上に、内部電極用の導電性ペーストを、たとえば、スクリーン印刷法やグラビア印刷法などにより所定のパターンに塗布し、内部電極パターンを形成する。
続いて、内部電極パターンが形成されていない外層用の誘電体シートが所定枚数積層され、その上に、内部電極パターンが形成された誘電体シートが順次積層され、さらに、内部電極パターンが形成されていない誘電体シートを所定枚数積層することにより、積層シートが作製される。この時、内部電極パターンが印刷されている誘電体シートは、内部電極パターンの引き出し部が互い違いになるように複数枚積層される。
続いて、積層シートが例えば静水圧プレスなどの圧着手段により積層方向(高さ方向)に圧着され、積層ブロックが形成される。
その後、積層ブロックが所定の形状寸法に切断され、生の積層体チップが切り出される。このとき、生の積層体チップに対してバレル研磨などを施し、積層体の角部や稜線部を丸められてもよい。
続いて、切り出された生の積層体チップが焼成され、積層体14Aの内部に第1の内部電極層18aおよび第2の内部電極層18bが配され、第1の内部電極層18aが第1の端面14eに引き出され、第2の内部電極層18bが第2の端面14fに引き出された積層体14Aが生成される。なお、生の積層体チップの焼成温度は、セラミックの材料や内部電極用の導電性ペーストの材料に依存するが、900℃以上1300℃以下であることが好ましい。
次に、積層体14Aの両端面14e、14fに外部電極用の導電性ペーストを塗布し、焼き付け、外部電極26の下地電極層として焼付け層を形成する。焼き付け温度は、700℃以上900℃以下であることが好ましい。続いて、0.02時間以上3時間以下の間、純水に浸漬させて焼付け層のガラス相の一部を剥離する。このとき、外部電極用の導電性ペーストとしてガラス成分を多く含む導電性ペーストを使用することにより、積層体14Aと外部電極26との間にガラス相が形成される。このガラス相は純水で溶解するため、外部電極用の導電性ペースト中のガラス量、および外部電極を焼付け後の純水への浸漬時間をコントロールすることにより、開口部66a、66bの長さおよび剥離部68a、68bの長さを調整することができる。
その後、下地電極層の表面に、めっき層が形成され、外部電極26が形成される。図2に示す積層セラミック電子部品本体12Aは、下地電極層上に形成されるめっき層として、Niめっき層およびSnめっき層が形成される。Niめっき層およびSnめっき層は、たとえば、電解めっきや無電解めっきなどで順次形成される。
上述のようにして、図1に示す積層セラミック電子部品本体12Aが製造される。
(2)金属端子の取り付け方法
続いて、積層セラミック電子部品本体12Aに金属端子30を取り付ける工程について説明する。
まず、第1の金属端子30aおよび第2の金属端子30bが準備される。
次に、複数の積層セラミック電子部品本体12Aの外部電極26に接合材によって金属端子30が取り付けられる。ここでは、接合材として半田が用いられる。半田付け温度は、リフローにて、たとえば、270℃以上290℃以下の熱を30秒以上与える。
(3)外装材の形成方法
続いて、積層セラミック電子部品10Aに外装材50が形成される。外装材50は、たとえば、トランスファーモールド工法によって形成される。具体的には、金型に外装材50の樹脂を充填し、そこに外装材50の形成前の積層セラミック電子部品を配置し、樹脂を硬化させて、所定の位置に外装材50が設けられる。
次に、金属端子30の不要部分がカットされる。この金属端子30のカットの実施には、たとえば、打ち抜き金型が使用される。
そして、金属端子30を所望の形状に折り曲げる。この金属端子30の折り曲げには、たとえば、曲げ金型が用いられ、金属端子30が所望の形状に折り曲げられる。
以上のようにして、図1に示す積層セラミック電子部品10Aが製造される。
3.実験例
次に、上記製造方法にしたがって、実施例1ないし実施例8にかかる積層セラミック電子部品を作製し、積層体の第2の主面と外装材との剥離の有無および実装接合不良の有無を確認した。比較例として、隙間部が形成されていない積層セラミック電子部品を作成し、同様に測定を行った。
(1)実験例における試料の作製条件
まず、実施例1ないし実施例8に対する試料を作製するために、上述した積層セラミック電子部品の製造方法にしたがって、以下のような仕様の積層セラミック電子部品を作製した。
・積層セラミック電子部品のサイズL×W×T(設計値、金属端子を含む):11.5mm×6.2mm×3.0mm
・容量:0.22μF
・定格電圧:630V
・積層セラミック電子部品本体の数:1個
・金属端子
・端子本体:SUS430
・めっき膜:Niめっき層およびSnめっき層の2層構造
・外装材:エポキシ樹脂
また、実施例1ないし実施例8に積層セラミック電子部品に含まれる積層セラミック電子部品本体である積層セラミックコンデンサの仕様は以下のとおりである。
・積層セラミック電子部品本体のサイズl×w×t(設計値):5.7mm×5.0mm×2.0mm
・セラミック層の材料:BaTi23
・容量:0.22μF
・定格電圧:630V
・内部電極層の材料:Ni
・外部電極
・下地電極層:Cuとガラスを含む電極
・めっき層:Niめっき層(厚さ:3.5μm)とSnめっき層(3.5μm)の2層構造
(2)特性評価の方法
(a)積層体の第2の主面と外装材との剥離の測定方法
実施例1ないし実施例8および比較例において、いずれも各試料のLT面を1/2Wの位置において切断および研磨を行い、外部電極の先端部において、第2の主面と外装材とが剥離していないかの確認をした。また、開口部の長さとして、外部電極の先端部と第2の主面までの距離をデジタルマイクロスコープで測定した。さらに、剥離部の長さとして、外部電極の先端部から第2の主面に接触している箇所(接触部)までの距離をデジタルマイクロスコープで測定した。
(b)実装接合不良確認方法
実施例1ないし実施例8および比較例において、接合材として半田を用いて実装基板にリフローで実装を行い、実装部の端子の接触状態を確認した。金属端子が実装基板のランドに半田で固定されている場合を良とし、固定されていない場合を不良と判断した。
以上の実施例1ないし実施例8および比較例に対する各測定結果を表1に示す。
Figure 2022134972000002
表1に示すように、実施例2ないし実施例6の試料では、積層体の第2の主面の一部を覆う第1の外部電極および第2の外部電極のそれぞれの先端部と積層体との間に隙間部を有しており、外部電極の先端部と第2の主面との間の距離である開口部の高さ方向の長さが0.2μm以上30μm以下であるので、第2の主面と外装材との間で剥離が発生せず、実装の接合不良が発生しなかった。
なお、剥離部の長さが400μm以上となる実施例7および実施例8の試料では、金属端子が斜めに半田付けされ実装時にも接合不良となった。また、リフロー後では開口部の長さが0.1μmとなる実施例1の試料では、積層セラミックコンデンサの第2の主面と外装材との界面で剥離が発生した。
一方、比較例の試料は、積層セラミック電子部品本体では隙間部が形成されていないため、リフロー時に溶けだしたと考えられるはんだ(接合材)やめっきによる応力が積層体と外装材とを剥がす方向に働いたため、積層体の第2の主面と外装材との剥離が10個中8個で発生した。
以上の結果により、実施例2ないし実施例6の試料である、外部電極の開口部の長さを0.2μm以上30μm以下とし、かつ、外部電極の剥離部の長さを2μm以上300μm以下とすることで、上記2つの課題に対応できる適切な範囲であることが明らかになった。これは、外部電極が第2の主面のセラミック層と密着している状態にあると、はんだ(接合材)やめっきがリフロー時に溶けだし、その応力が積層体と外装材とを剥がす方向に働くためである。一方、外部電極が積層体の第2の主面から剥離していると、剥離した部分の内側と外側から同様の応力を受けるため、相殺されて積層体と外装材とを剥がす応力が生じず、結果として積層体から外装材が剥がれない状態を維持できると考えられる。
また、外部電極の開口部の長さを0.2μm以上30μm以下とし、かつ、外部電極の剥離部の長さを2μm以上300μm以下とすることで、リフロー実装時の第2の主面14bと外装材50との間に剥離が発生せず、沿面放電を抑制できるとともに、リフロー実装時に金属端子30が斜めに接合されることを抑制し、安定した基板への実装が可能となることが明らかとなった。
なお、以上のように、本発明の実施の形態は、前記記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。
すなわち、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上説明した実施の形態に対し、機序、形状、材質、数量、位置又は配置等に関して、様々の変更を加えることができるものであり、それらは、本発明に含まれるものである。
なお、上述した実施の形態において、積層体の実装面側の主面である第2の主面14bと外部電極26との間に隙間部64が形成されているが、積層体の実装面側とは反対側の主面である第1の主面14aと外部電極26との間にも隙間部64が設けられていてもよい。
10A、10B 積層セラミック電子部品
12A、12B 積層セラミック電子部品本体
14A、14B 積層体
16 セラミック層
16a 外層部
16b 内層部
18 内部電極層
18a 第1の内部電極層
18b 第2の内部電極層
20a 第1の対向電極部
20b 第2の対向電極部
22a 第1の引出電極部
22b 第2の引出電極部
24a 側部(Wギャップ)
24b 端部(Lギャップ)
26 外部電極
26a 第1の外部電極
26b 第2の外部電極
30 金属端子
30a 第1の金属端子
30b 第2の金属端子
32a 第1の端子接合部
32b 第2の端子接合部
34a 第1の延長部
34b 第3の延長部
36a 第2の延長部
36b 第4の延長部
38a 第1の実装部
38b 第2の実装部
40a 曲げ用切り欠き部
40b 曲げ用切り欠き部
50 外装材
60 先端部
60a 第1の外部電極の先端部
60b 第2の外部電極の先端部
62 接触部
62a 第1の接触部
62b 第2の接触部
64 隙間部
64a 第1の隙間部
64b 第2の隙間部
66 開口部
66a 第1の開口部
66b 第2の開口部
68 剥離部
68a 第1の剥離部
68b 第2の剥離部

Claims (4)

  1. 積層された複数のセラミック層と積層された複数の内部電極層とを含み、高さ方向に相対する第1の主面および第2の主面と、高さ方向に直交する幅方向に相対する第1の側面および第2の側面と、高さ方向および幅方向に直交する長さ方向に相対する第1の端面および第2の端面と、を含む積層体と、前記第1の端面側に配置される第1の外部電極と、前記第2の端面側に配置される第2の外部電極と、を有する積層セラミック電子部品本体と、
    前記第1の外部電極に接続される第1の金属端子と、
    前記第2の外部電極に接続される第2の金属端子と、を備え、
    前記積層セラミック電子部品本体と、前記第1の金属端子および前記第2の金属端子の少なくとも一部とが外装材で覆われる、積層セラミック電子部品であって、
    前記第2の主面は金属端子と接続される面であり、
    前記第1の外部電極および前記第2の外部電極は、第2の主面の一部を覆い、
    前記第2の主面の一部を覆う前記第1の外部電極および前記第2の外部電極のそれぞれの先端部と前記積層体との間には隙間部を有し、
    前記隙間部に前記外装材が配置されていること、
    を特徴とする、積層セラミック電子部品。
  2. 前記隙間部に面する第1の外部電極と第2の外部電極とは、めっき層を有すること、
    を特徴とする、請求項1に記載の積層セラミック電子部品。
  3. 前記隙間部において、前記第1の外部電極の先端部と前記第2の主面との間の距離、および前記第2の外部電極の先端部と前記第2の主面との間の距離である開口部の高さ方向の長さが、0.2μm以上30μm以下であること、を特徴とする、
    請求項1または請求項2に記載の積層セラミック電子部品。
  4. 前記隙間部において、前記第1の外部電極の先端部から前記第1の外部電極と前記第2の主面とが接触している部分までの距離、および前記第2の外部電極の先端部から前記第2の外部電極と前記第2の主面とが接触している部分までの距離である剥離部の長さが、2μm以上300μm以下であること、を特徴とする、
    請求項1または請求項2に記載の積層セラミック電子部品。
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