本開示の実施形態に関連する技術的解決策を例示するために、実施形態の記載で参照される図面の簡単な紹介が以下において提供されている。言うまでもなく、以下に記載されている図面は、本開示の単なる一部の例または実施形態である。当業者は、さらなる創造的な取り組みなしで、これらの図面に従って本開示を他の同様の計画に適用することができる。例示の実施形態が、当業者による本開示のより良い理解および適用のためだけに提供されており、本開示の範囲を限定するように意図されていないことは、理解されるべきである。文脈から明確に得られない場合、または、文脈が他に明示していない場合、図面における同じ符号は同じ構造または動作に言及している。
本開示または添付の特許請求の範囲で使用される場合、「1つ」および「その」といった単数形は、内容がはっきりと他に定めていない場合、複数の指示対象を含む。概して、「備える」および「含む」といった用語は、明確に特定されたステップおよび要素を含めようとしているだけであり、これらのステップおよび要素は排他的な列記を構成するのではない。方法または装置は他のステップまたは要素を含んでもよい。「〜に基づいて」という用語は「〜に少なくとも一部基づいて」ということである。「一実施形態」という用語は「少なくとも1つの実施形態」を意味し、「他の実施形態」という用語は「少なくとも1つの他の実施形態」を意味する。他の用語の関連する定義は以下の記載において提供されることになる。以下において、一般性を失うことなく、「骨伝導スピーカ」または「骨伝導ヘッドセット」は、本開示における骨伝導に関連する技術を記載するときに使用されることになる。この記載は骨伝導の用途の形態のみである。当業者には、「スピーカ」または「ヘッドホン」は、「プレーヤ」、「補聴器」などの他の同様の言葉で置き換えることもできる。実際、本開示の様々な実施は、他のスピーカのない種類の聴覚装置に容易に適用できる。例えば、当業者が、骨伝導スピーカの基本的な原理を理解した後、本原理から逸脱することなく、骨伝導スピーカを実施する特定の手段およびステップの形態および詳細において、様々な改良および変更を行うことが可能である。具体的には、環境音のピックアップおよび処理の機能が、骨伝導スピーカに補聴器の機能を実施させることができるようにするために、骨伝導スピーカに追加されてもよい。例えば、マイクロホンなどのマイクは、使用者/着用者の周囲の音をピックアップでき、特定のアルゴリズムの下で、処理された(または、生成された電気信号)音を骨伝導スピーカへと送り、つまり、骨伝導スピーカは、環境音をピックアップする機能を含むように改良されてもよく、特定の信号処理の後、音は骨伝導スピーカを通じて使用者/着用者へと伝えられ、それによって骨伝導補聴器の機能を実現する。例えば、ここで言及されるアルゴリズムには、ノイズキャンセレーションアルゴリズム、自動ゲイン制御アルゴリズム、音響フィードバック抑制アルゴリズム、ワイドダイナミックレンジ圧縮アルゴリズム、アクティブ環境認識アルゴリズム、アクティブノイズリダクションアルゴリズム、指向性処理アルゴリズム、耳鳴り処理アルゴリズム、多チャンネルワイドダイナミックレンジ圧縮アルゴリズム、アクティブハウリング抑制アルゴリズム、ボリューム制御アルゴリズムなど、またはそれらの任意の組み合わせがあり得る。
本開示は、高感度の骨伝導スピーカを提供する。一部の実施形態では、骨伝導スピーカは磁気回路組立体を備え得る。磁気回路組立体は第1の磁界を発生させ得る。磁気回路組立体は、第1の磁気要素と、第1の磁気案内要素と、第2の磁気案内要素と、1つまたは複数の第2の磁気要素とを備え得る。第1の磁気要素は第2の磁界を発生させることができ、1つまたは複数の第2の磁気要素は第1の磁気要素を取り囲むように構成でき、1つまたは複数の第2の磁気要素と第1の磁気要素との間には磁気ギャップが構成され得る。磁気ギャップ内の第1の磁界の磁界強度が磁気ギャップ内の第2の磁界の磁界強度を上回り得る。第1の磁気要素を取り囲む磁気回路組立体における1つまたは複数の第2の磁気要素の配置は、磁気回路組立体の体積および重量を低減させ、骨伝導スピーカの効率を向上させ、磁気ギャップ内の磁界強度および骨伝導スピーカの感度を増加させる場合に骨伝導スピーカの耐用期間を増加させることができる。
骨伝導スピーカは、小さい大きさ、軽い重量、高い効率、高い感度、長い耐用期間などを有することができ、骨伝導スピーカを着用可能なスマートデバイスと組み合わせるのに都合が良く、それによって単一の装置の複数の機能を達成させ、使用者の経験を向上および最適化させる。着用可能なスマートデバイスには、限定されることはないが、スマートヘッドホン、スマートグラス、スマートヘッドバンド、スマートヘルメット、スマートウォッチ、スマートグローブ、スマートシューズ、スマートカメラなどがあり得る。骨伝導スピーカは、骨伝導スピーカを、使用者の衣服、手袋、防止、靴などの製造材料と一体化するために、スマート材料とさらに組み合わされてもよい。骨伝導スピーカは、さらに人の体に埋め込まれてもよく、人の体に埋め込まれるチップ、または、より具現化された機能を達成するために外部の処理装置と協働してもよい。
図1は、本開示の一部の実施形態による骨伝導スピーカ100を示すブロック図である。図示しているように、骨伝導スピーカ100は、磁気回路組立体102と、振動組立体104と、支持組立体106と、保存組立体108とを備え得る。
磁気回路組立体102は磁界を提供できる。磁界は、音情報を含む信号を振動信号へと変換するために使用され得る。一部の実施形態では、音情報は、特定のデータ形式を有する映像および/または音響のファイル、または、特定の方法において音へと変換され得るデータもしくはファイルを含み得る。音信号は、骨伝導スピーカ100自体の保存組立体108からのものであり得る、または、骨伝導スピーカ100以外の情報生成、保存、または送信のシステムからのものであり得る。音信号には、電気信号、光学信号、磁気信号、機械的信号など、またはそれらの任意の組み合わせがあり得る。音信号は単一の信号源または複数の信号源からのものであり得る。複数の信号源は、関連付けられてもよいし、関連付けられなくてもよい。一部の実施形態では、骨伝導スピーカ100は音信号を様々な異なる方法において得ることができる。信号の取得は有線または無線とでき、リアルタイムまたは遅延とされてもよい。例えば、骨伝導スピーカ100は、電気的な音信号を有線または無線の手法で受信できる、または、音信号を生成するためにデータを保存媒体(例えば、保存組立体108)から直接的に得ることができる。他の例として、骨伝導補聴器は集音のための構成要素を備えてもよい。音の機械的振動が、環境における音をピックアップすることで電気信号へと変換でき、特定の要件を満たす電気信号が、増幅器によって処理された後に得られてもよい。一部の実施形態では、有線の連結は、例えば、同軸ケーブル、通信ケーブル、フレキシブルケーブル、スパイラルケーブル、非金属被覆ケーブル、金属被覆ケーブル、マルチコアケーブル、ツイストペアケーブル、リボンケーブル、シールドケーブル、通信ケーブル、ツイストペアケーブル、パラレルツイン導体、ツイストペアなど、またはそれらの任意の組み合わせといった、金属ケーブル、光ケーブル、または金属および光のハイブリッドケーブルを含み得る。上記の例は、説明の利便性だけのためである。有線連結のための媒体は、他の電気または光の信号の送信キャリアなど、他の種類であってもよい。
無線連結は、ラジオ通信、自由空間光通信、音響通信、および電磁誘導などを含み得る。ラジオ通信は、IEEE1002.11標準、IEEE1002.15標準(例えば、Bluetooth技術およびZigbee技術など)、第1世代のモバイル通信技術、第2世代のモバイル通信技術(例えば、FDMA、TDMA、SDMA、CDMA、およびSSMAなど)、一般的なパケット無線サービス技術、第3世代のモバイル通信技術(例えば、CDMA2000、WCDMA、TD-SCDMA、WiMAXなど)、第4世代のモバイル通信技術(例えば、TD-LTEおよびFDD-LTEなど)、衛星通信(例えば、GPS技術など)、近距離無線通信(NFC)、および、ISM帯域(例えば、2.4GHzなど)で動作する他の技術を含むことができ、自由空間光通信は、可視光、赤外線信号などを使用することを含むことができ、音響通信は、音波、超音波信号などを使用することを含むことができ、電磁誘導は近距離無線通信技術などを含むことができる。上記の例は例示の目的だけのためである。無線通信のための媒体は、Z波技術、他の民間の無線周波数帯、軍事用無線周波数帯など、他の種類であってもよい。例えば、骨伝導スピーカ100は音信号を他の装置からBluetoothを通じて得ることができる。
振動組立体104は機械的振動を生成することができる。機械的振動の生成はエネルギー変換を伴う。骨伝導スピーカ100は、音信号を機械的振動へと変換するために、特定の磁気回路組立体102および振動組立体104を使用できる。変換過程は、多くの異なる種類のエネルギーの共存および変換を含み得る。例えば、電気的な音信号は、音を生成するために変換器を通じて機械的振動へと直接的に変換され得る。他の例として、音情報は光学信号に含まれてもよく、特定の変換器が光学信号を振動信号へと変換することができる。変換器の動作の間に共存および変換できる他の種類のエネルギーには、熱エネルギー、磁界エネルギーなどがあり得る。エネルギー変換の方法によれば、変換器には、可動コイル式、静電式、圧電式、可動鉄片式、空気圧式、電磁式などがあり得る。骨伝導スピーカ100の周波数反応範囲および音質は振動組立体104によって影響させられ得る。例えば、可動コイル式の変換器では、振動組立体104は円筒コイルと振動体(例えば、振動板)とを備え得る。信号電流によって駆動される円筒コイルは、振動体を、磁気回路組立体102によって提供される磁界において振動させて音を出させるように駆動させることができる。骨伝導スピーカ100の音質は、振動体の膨張および収縮、変形、大きさ、形、固定手段など、ならびに、磁気回路組立体102における永久磁石の磁気の密度によって影響される可能性がある。振動組立体104における振動体は、鏡面対称の構造、中心対称の構造、または非対称の構造であり得る。振動体には複数の穴が構成されてもよく、そのため振動体はより大きな変位を有することができ、それによってより大きな感度を達成し、骨伝導スピーカのための振動および音の出力を向上させることができる。振動体は、1つまたは複数の同軸の環状の本体として提供され得る。中心に向けて集束させられ得る複数の支持棒が、1つまたは複数の同軸の環状の本体の各々に配置され得る。支持棒の数は2つ以上であり得る。
支持組立体106は、磁気回路組立体102、振動組立体104、および/または保存組立体108を支持できる。支持組立体106は、1つまたは複数の筐体、1つまたは複数のコネクタを備え得る。1つまたは複数の筐体は、磁気回路組立体102、振動組立体104、および/または保存組立体108を収容するように構成される空間を形成することができる。1つまたは複数のコネクタは、筐体を、磁気回路組立体102、振動組立体104、および/または保存組立体108と連結させることができる。
保存組立体108は音信号を保存できる。一部の実施形態では、保存組立体108は1つまたは複数の保存装置を備え得る。1つまたは複数の保存装置は、保存システムにおいて保存装置を備え得る(例えば、直接的に取り付けられた保存体、ネットワークに取り付けられた保存体、および保存エリアネットワークなど)。1つまたは複数の保存装置には、固体保存装置(例えば、固体ハードディスク、固体ハイブリッドハードディスクなど)、機械的なハードディスク、USBフラッシュメモリ、メモリスティック、メモリカード(例えば、CF、SDなど)、他のドライバ(例えば、CD、DVD、HD DVD、Blu-rayなど)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、および読取専用メモリ(ROM)など、様々な種類の保存装置があり得る。RAMには、デカトロン、セレクトロン、遅延線メモリ、ウィリアムス管、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、サイリスタランダムアクセスメモリ(T-RAM)、ゼロコンデンサランダムアクセスメモリ(Z-RAM)などがあり得る。ROMには、バブルメモリ、ツイスターメモリ、フィルムメモリ、メッキワイヤメモリ、磁気コアメモリ、ドラムメモリ、CD-ROM、ハードディスク、テープ、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)、相変化メモリ、磁気抵抗ランダムアクセスメモリ、強誘電体ランダムアクセスメモリ、不揮発性SRAM、フラッシュメモリ、電気的に消去可能なプログラム可能な読取専用メモリ、消去可能なプログラム可能な読取専用メモリ、プログラム可能な読取専用メモリ、マスクROM、フローティングゲートランダムアクセスメモリ、ナノランダムアクセスメモリ、レーストラックメモリ、抵抗ランダムアクセスメモリ、プログラム可能なメタライゼーションユニットなどがあり得る。上記の保存装置/保存ユニットは一部の例の列記である。保存装置/保存ユニットは、これに限定されない保存装置を使用することができる。
骨伝導スピーカの先の記載は、単なる特定の例であり得るし、唯一の実現可能な実施の解決策として解釈されるべきではない。言うまでもなく、当業者が、骨伝導スピーカの基本的な原理を理解した後、本原理から逸脱することなく、骨伝導スピーカを実施する特定の手段およびステップの形態および詳細において、様々な改良および変更を行うことが可能であるが、これらの改良および変更はなおも前述した範囲内にある。例えば、骨伝導スピーカ100は1つまたは複数の処理装置を備えてもよく、1つまたは複数の処理装置は、音信号を処理するための1つまたは複数のアルゴリズムを実行できる。音信号を処理するためのアルゴリズムは、音信号を改良または強化することができる。例えば、騒音低減、音響フィードバック抑制、ワイドダイナミックレンジ圧縮、自動ゲイン制御、能動的な環境認識、能動的な騒音低減、指向性処理、耳鳴り処理、多チャンネルワイドダイナミックレンジ圧縮、アクティブハウリング抑制、音量調節、他の同様のもの、またはこれらの処理の任意の組み合わせが、音信号に実施されてもよい。これらの修正および変更はなおも本開示の保護の範囲内にある。他の例として、骨伝導スピーカ100は、温度センサ、湿度センサ、速度センサ、変位センサなどの1つまたは複数のセンサを備えてもよい。センサは使用者の情報または環境の情報を収集できる。
図2は、本開示の一部の実施形態による骨伝導スピーカ200の鉛直方向での断面を示す概略図である。図示されているように、骨伝導スピーカ200は、第1の磁気要素202と、第1の磁気案内要素204と、第2の磁気案内要素206と、第1の振動板208と、音声コイル210と、第2の振動板212と、振動パネル214とを備え得る。
本明細書で使用されているように、本開示で記載されている磁気要素は、磁石など、磁界を発生させることができる要素を言っている。磁気要素は磁化方向を有することができ、磁化方向は磁気要素内の磁界の方向と言うことができる。第1の磁気要素202は1つまたは複数の磁石を備え得る。一部の実施形態では、磁石は、金属合金磁石、フェライトなどを備え得る。金属合金磁石は、ネオジム鉄ホウ素、サマリウムコバルト、アルミニウムニッケルコバルト、鉄クロムコバルト、アルミニウム鉄ホウ素、鉄炭素アルミニウムなど、またはそれらの組み合わせを含み得る。フェライトは、バリウムフェライト、スチールフェライト、マンガンフェライト、リチウムマンガンフェライトなど、またはそれらの組み合わせを含み得る。
第1の磁気案内要素204の下面は第1の磁気要素202の上面と連結され得る。第2の磁気案内要素206は第1の磁気要素202と連結され得る。本明細書で使用される磁気案内要素は磁界集中器または鉄心と称されてもよい。磁気案内要素は磁界(例えば、第1の磁気要素202によって発生させられる磁界)の分布を調節することができる。磁気案内要素は軟磁性材料から作ることができる。一部の実施形態では、軟磁性材料は、例えば、鉄、鉄ケイ素系合金、鉄アルミニウム系合金、ニッケル鉄系合金、鉄コバルト系合金、低炭素鋼、ケイ素鋼板、フェライトなど、金属材料、金属合金、金属酸化物材料、アモルファス金属材料などを含み得る。一部の実施形態では、磁気案内要素は、鋳造、塑性加工、切削加工、粉末冶金など、またはそれらの任意の組み合わせを用いて製造され得る。鋳造には、砂型鋳造、インベストメント鋳造、圧力鋳造、遠心鋳造などがあり得る。塑性加工には、圧延、鋳造、鍛造、スタンピング、押し出し、絞りなど、またはそれらの任意の組み合わせがあり得る。切削加工には、旋回、フライス加工、プランニング、研削などがあり得る。一部の実施形態では、磁気案内要素の加工手段には、3D印刷、CNC工作機械などがあり得る。第1の磁気案内要素204と、第2の磁気案内要素206と、第1の磁気要素202との間の連結手段には、接着、クランプ留め、溶接、リベット留め、ボルト留めなど、またはそれらの任意の組み合わせがあり得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素202、第1の磁気案内要素204、および第2の磁気案内要素206は軸対称構造として構成され得る。軸対称構造は環状構造、円柱構造、または他の軸対称構造であり得る。
一部の実施形態では、第1の磁気要素202と第2の磁気案内要素206との間には磁気ギャップが形成され得る。音声コイル210は磁気ギャップ内に位置させられ得る。音声コイル210は第1の振動板208と連結され得る。第1の振動板208は第2の振動板212と連結されてもよく、第2の振動板212は振動パネル214と連結されてもよい。電流が音声コイル210へと通されとき、音声コイル210は、第1の磁気要素202、第1の磁気案内要素204、および第2の磁気案内要素206によって形成される磁界に位置させられ、磁界の下で発生させられるアンペールの力によって影響させられ得る。アンペールの力は、音声コイル210を振動させるように駆動でき、音声コイル210の振動は、第1の振動板208、第2の振動板212、および振動パネル214の振動を駆動することができる。振動パネル214は、組織および骨を通じて聴覚神経に振動を伝えることができ、そのため人は音を聞ける。振動パネル214は、人の皮膚に直接接触できる、または、特定の材料から成る振動伝達層を通じて皮膚に接触できる。
一部の実施形態では、単一の磁気要素を伴う一部の骨伝導スピーカについて、音声コイルを通る磁気誘導線は不均一で発散していてもよい。同時に、磁気漏れが磁気回路に存在してもよい。より多くの磁気誘導線が磁気ギャップの外にあり、音声コイルを通り損ねる可能性があり、そのため音声コイルの位置における磁気誘導強さ(または磁界強度)が低下し、それによって骨伝導スピーカの感度に影響を与える可能性がある。そのため、骨伝導スピーカ200は、少なくとも1つの第2の磁気要素および/または少なくとも1つの第3の磁気案内要素(図示せず)をさらに備え得る。少なくとも1つの第2の磁気要素および/または少なくとも1つの第3の磁気案内要素は、より多くの磁気線が音声コイルの位置における磁気誘導強さ(または磁界強度)を高めるためにできるだけ水平で密に音声コイルを通過するように、磁気誘導線の漏れを抑制し、音声コイルを通る磁気誘導線の形を抑制することができ、それによって、骨伝導スピーカ200の感度および機械的な変換効率(例えば、骨伝導スピーカ200への電気エネルギー入力を音声コイル振動の機械的エネルギーへと変換する効率)を向上させることができる。少なくとも1つの第2の磁気要素のさらなる説明が、本開示における他の場所(例えば、図3A〜図3G、図4A〜図4M、および/または図5A〜図5F、ならびにそれらの記載)において見られ得る。
骨伝導スピーカ200の先の記載は、単なる特定の例であり得るし、唯一の実現可能な実施の解決策として解釈されるべきではない。言うまでもなく、当業者が、骨伝導スピーカの基本的な原理を理解した後、本原理から逸脱することなく、骨伝導スピーカを実施する特定の手段およびステップの形態および詳細において、様々な改良および変更を行うことが可能であるが、これらの改良および変更はなおも前述した範囲内にある。例えば、骨伝導スピーカ200は筐体、コネクタなどを備えてもよい。コネクタは振動パネル214と筐体とを連結することができる。他の例として、骨伝導スピーカ200は第2の磁気要素を備えてもよく、第2の磁気要素は第1の磁気案内要素204と連結されてもよい。他の例として、骨伝導スピーカ200は1つまたは複数の環状の磁気要素をさらに備えてもよく、環状の磁気要素は第2の磁気案内要素206と連結されてもよい。
図3Aは、本開示の一部の実施形態による磁気回路組立体3100の長手方向での断面を示す概略図である。図3Aに示されているように、磁気回路組立体3100は、第1の磁気要素302と、第1の磁気案内要素304と、第2の磁気案内要素306と、第2の磁気要素308とを備え得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素302および/または第2の磁気要素308は、本開示に記載されているような1つまたは複数の磁石を備え得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素302は第1の磁石を備えてもよく、第2の磁気要素308は第2の磁石を備えてもよい。第1の磁石は、第2の磁石と種類が同じでもよいし異なってもよい。第1の磁気案内要素304および/または第2の磁気案内要素306は、本開示に記載されているような1つまたは複数の透磁率磁気材料を備え得る。第1の磁気案内要素304および/または第2の磁気案内要素306は、本開示に記載されているような1つまたは複数の加工手段を用いて製造され得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素302および/または第1の磁気案内要素304は軸対称であり得る。例えば、第1の磁気要素302および/または第1の磁気案内要素304は、円筒、矩形の平行六面体、または中空の輪(例えば、断面が通路の形である)であり得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素302および第1の磁気案内要素304は、同じ直径または異なる直径を伴う同軸の円筒であり得る。一部の実施形態では、第2の磁気案内要素306は溝の種類の構造であり得る。溝の種類の構造は、(図3Aに示されているような)U字形の断面を備え得る。溝の種類の構造を伴う第2の磁気案内要素306は基礎板と側壁とを備え得る。一部の実施形態では、基礎板と側壁とは一体的に形成され得る。例えば、側壁は、基礎板に対して垂直の方向において基礎板を延ばすことで形成されてもよい。一部の実施形態では、基礎板は、本開示に記載されているような任意の1つまたは複数の連結手段を通じて側壁と連結されてもよい。第2の磁気要素308は環状の形または薄板の形で提供されてもよい。第2の磁気要素308の形に関するさらなる記載は本明細書における他の場所(例えば、図5Aおよび図5B、ならびにそれらの記載)において理解することができる。一部の実施形態では、第2の磁気要素308は、第1の磁気要素302および/または第1の磁気案内要素304と同軸であり得る。
第1の磁気要素302の上面は第1の磁気案内要素304の下面と連結され得る。第1の磁気要素302の下面は第2の磁気案内要素306の基礎板と連結され得る。第2の磁気要素308の下面は第2の磁気案内要素306の側壁と連結され得る。第1の磁気要素302と、第1の磁気案内要素304と、第2の磁気案内要素306と、および/または第2の磁気要素308との間の連結手段には、接着、スナップ留め、溶接、リベット留め、ボルト留めなど、またはそれらの任意の組み合わせがあり得る。
磁気ギャップは、第1の磁気要素302および/または第1の磁気案内要素304と、第2の磁気要素308の内側輪との間に構成され得る。音声コイル328が磁気ギャップ内に位置させられ得る。一部の実施形態では、第2の磁気案内要素306の基礎板に対する第2の磁気要素308の高さと音声コイル328の高さとは等しくできる。一部の実施形態では、第1の磁気要素302、第1の磁気案内要素304、第2の磁気案内要素306、および第2の磁気要素308は磁気回路(または磁気帰路)を形成できる。一部の実施形態では、磁気回路組立体3100は第1の磁界(完全な磁界または全体の磁界とも称される)を発生させることができ、第1の磁気要素302は第2の磁界を発生させることができる。第1の磁界は、磁気回路組立体3100において、すべての構成要素(例えば、第1の磁気要素302、第1の磁気案内要素304、第2の磁気案内要素306、および第2の磁気要素308)によって発生させられる磁界によって共同で形成され得る。磁気ギャップ内の第2の磁界の磁界強度(磁気誘導強さまたは磁束密度とも称される)が磁気ギャップ内の第1の磁界の磁界強度を上回り得る。本明細書で使用されているように、磁気ギャップ内の磁界の磁界強度は、磁気ギャップの異なる場所における磁界の磁界強度の平均値、または、磁気ギャップ内の特定の場所における磁界の磁界強度の値ということができる。一部の実施形態では、第2の磁気要素308は第3の磁界を発生させることができる。第3の磁界は、磁気ギャップ内の全体の磁界の磁界強度を増加させることができる。第1の磁界の磁界強度を増加させるここで言及された第3の磁界は、第2の磁気要素308を含む磁気回路組立体3100によって発生させられる第1の磁界が(つまり、第3の磁界が存在するとき)、第2の磁気要素308を含まない磁気回路組立体3100によって発生させられる第1の磁界(つまり、第2の磁界が存在しないとき)より大きい磁界強度を有すると言うことができる。本明細書における他の実施形態では、他に明示されていない場合、磁気回路組立体は、すべての磁気要素および磁気案内要素を含む構造を表している。第1の磁界は、磁気回路組立体によって全体として発生させられる全体の磁界を表している。第2の磁界、第3の磁界、・・・、および第Nの磁界は、対応する磁気要素によって発生させられる磁界をそれぞれ表している。異なる実施形態では、第2の磁界(または、第3の磁界、・・・、第Nの磁界)を発生させる磁気要素は同じでもよいし異なってもよい。
一部の実施形態では、第1の磁気要素302の磁化方向と第2の磁気要素308の磁化方向との間の夾角が0度から180度までの範囲にあり得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素302の磁化方向と第2の磁気要素308の磁化方向との間の夾角は45度から135度までの範囲にあり得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素302の磁化方向と第2の磁気要素308の磁化方向との間の夾角は90度以上であり得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素302の磁化方向は第1の磁気要素302の下面または上面に対して垂直とでき、図3Aにおいて矢印aによって指示されている方向に向けて鉛直上向きであり得る。第2の磁気要素308の磁化方向は、第2の磁気要素308の内側輪から外側輪へと方向付けられ得る(図3Aにおいて矢印bによって指示された方向)。第1の磁気要素302の右側において、第1の磁気要素302の磁化方向は時計回り方向に90度偏向している。
一部の実施形態では、第2の磁気要素308の位置において、全体の磁界の方向と第2の磁気要素308の磁化方向との間の夾角は90度以下であり得る。一部の実施形態では、第2の磁気要素308の位置において、第1の磁気要素302によって発生させられる第1の磁界の方向と第2の磁気要素308の磁化方向との間の夾角は、0度、10度、20度など、90度以下である夾角であり得る。
1つだけの磁気要素を含む磁気回路組立体と比較して、第2の磁気要素308は、磁気回路組立体3100における磁気ギャップ内の全体の磁束を増加させることができ、それによって磁気ギャップ内の磁気誘導強さを増加させることができる。また、第2の磁気要素308の作用の下で、元々は発散している磁気誘導線が磁気ギャップの位置に集束でき、磁気ギャップ内の磁気誘導強さをさらに増加させる。
磁気回路組立体3100の先の記載は、単なる特定の例であり得るし、唯一の実現可能な実施として考慮されるべきではない。言うまでもなく、当業者が、骨磁気回路組立体の基本的な原理を理解した後、本原理から逸脱することなく、磁気回路組立体3100を実施する特定の手段およびステップの形態および詳細において、様々な改良および変更を行うことが可能であるが、これらの改良および変更はなおも前述した範囲内にある。例えば、第2の磁気案内要素306は輪の構造または薄板の構造であり得る。他の例として、磁気回路組立体3100は磁気遮蔽体をさらに備えてもよく、磁気遮蔽体は、第1の磁気要素302、第1の磁気案内要素304、第2の磁気案内要素306、および第2の磁気要素308を包囲するように構成されてもよい。
図3Bは、本開示の一部の実施形態による磁気回路組立体3200の長手方向での断面を示す概略図である。図3Bに示されているように、磁気回路組立体3100と異なり、磁気回路組立体3200は第3の磁気要素310をさらに備え得る。
第3の磁気要素310の上面は第2の磁気要素308と連結され、下面は第2の磁気案内要素306の側壁と連結され得る。磁気ギャップは、第1の磁気要素302と、第1の磁気案内要素304と、第2の磁気要素308と、および/または、第3の磁気要素310との間に構成され得る。音声コイル328が磁気ギャップ内に位置させられ得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素302、第1の磁気案内要素304、第2の磁気案内要素306、第2の磁気要素308、および第3の磁気要素310は磁気回路を形成できる。一部の実施形態では、第2の磁気要素308の磁化方向は、本開示の図3Aにおける詳細な記載を参照できる。
一部の実施形態では、磁気回路組立体3200は全体の磁界を発生させることができ、第1の磁気要素302は第1の磁界を発生させることができる。磁気ギャップ内の全体の磁界の磁界強度が磁気ギャップ内の第1の磁界の磁界強度を上回り得る。一部の実施形態では、第3の磁気要素310は第3の磁界を発生させることができ、第3の磁界は、磁気ギャップ内の第1の磁界の磁界強度を増加させることができる。
一部の実施形態では、第1の磁気要素302の磁化方向と第3の磁気要素310の磁化方向との間の夾角が0度から180度までの範囲にあり得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素302の磁化方向と第3の磁気要素310の磁化方向との間の夾角は45度から135度までの範囲にあり得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素302の磁化方向と第3の磁気要素310の磁化方向との間の夾角は90度以上であり得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素302の磁化方向は、第1の磁気要素302の下面または上面に対して垂直に、上向きに鉛直とできる(図3Bにおいて矢印aによって指示された方向)。第3の磁気要素310の磁化方向は、第3の磁気要素310の上面から下面へと方向付けられ得る(図3Bにおいて矢印cによって指示された方向)。第1の磁気要素302の右側において、第1の磁気要素302の磁化方向は時計回り方向に180度偏向した。
一部の実施形態では、第3の磁気要素310の位置において、全体の磁界の方向と第3の磁気要素310の磁化方向との間の夾角は90度以下であり得る。一部の実施形態では、第3の磁気要素310の位置において、第1の磁気要素302によって発生させられる第1の磁界の方向と第3の磁気要素310の磁化方向との間の夾角は、0度、10度、20度など、90度以下である夾角であり得る。
磁気回路組立体3100と比較して、第3の磁気要素310が磁気回路組立体3200に追加され得る。第3の磁気要素310は、磁気回路組立体3200における磁気ギャップ内の全体の磁束をさらに増加させることができ、それによって磁気ギャップ内の磁気誘導強さをさらに増加させることができる。また、第3の磁気要素310の作用の下で、磁気誘導線が磁気ギャップの位置にさらに集束することになり、磁気ギャップ内の磁気誘導強さをさらに増加させる。
磁気回路組立体3200の先の記載は、単なる特定の例であり得るし、唯一の実現可能な実施の解決策として考慮されるべきではない。言うまでもなく、当業者が、骨磁気回路組立体の基本的な原理を理解した後、本原理から逸脱することなく、磁気回路組立体3200を実施する特定の手段およびステップの形態および詳細において、様々な改良および変更を行うことが可能であるが、これらの改良および変更はなおも前述した範囲内にある。例えば、第2の磁気案内要素306は輪の構造または薄板の構造であり得る。他の例として、磁気回路組立体3200は第2の磁気案内要素306を備えなくてもよい。他の例として、少なくとも1つの磁気要素が磁気回路組立体3200に追加されてもよい。一部の実施形態では、さらに追加された磁気要素の下面は第2の磁気要素308の上面と連結され得る。さらに追加された磁気要素の磁化方向は第3の磁気要素310の磁化方向と反対であってもよい。一部の実施形態では、さらに追加された磁気要素は、第1の磁気要素302の側壁および第2の磁気案内要素306と連結され得る。さらに追加された磁気要素の磁化方向は第2の磁気要素308の磁化方向と反対であってもよい。
図3Cは、本開示の一部の実施形態による磁気回路組立体3300の長手方向での断面を示す概略図である。図3Cに示されているように、磁気回路組立体3100と異なり、磁気回路組立体3300は第4の磁気要素312をさらに備え得る。
第4の磁気要素312は、接着、スナップ留め、溶接、リベット留め、ボルト留めなど、またはそれらの任意の組み合わせによって、第1の磁気要素302の側壁および第2の磁気案内要素306に連結され得る。一部の実施形態では、磁気ギャップは、第1の磁気要素302と、第1の磁気案内要素304と、第2の磁気案内要素306と、第2の磁気要素308と、第4の磁気要素312との間に構成され得る。一部の実施形態では、第2の磁気要素308の磁化方向は、本開示の図3Aにおける詳細な記載を参照できる。
一部の実施形態では、磁気回路組立体3300は第1の磁界を発生させることができ、第1の磁気要素302は第2の磁界を発生させることができる。磁気ギャップ内の第1の磁界の磁界強度が磁気ギャップ内の第2の磁界の磁界強度を上回り得る。一部の実施形態では、第4の磁気要素312は第4の磁界を発生させることができ、第4の磁界は、磁気ギャップ内の第2の磁界の磁界強度を増加させることができる。
一部の実施形態では、第1の磁気要素302の磁化方向と第4の磁気要素312の磁化方向との間の夾角が0度から180度までの範囲にあり得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素302の磁化方向と第4の磁気要素312の磁化方向との間の夾角は45度から135度までの範囲にあり得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素302の磁化方向と第4の磁気要素312の磁化方向との間の夾角は90度以下であり得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素302の磁化方向は、第1の磁気要素302の下面または上面に対して垂直に、上向きに鉛直とできる(図3Cにおいて矢印aによって指示された方向)。第4の磁気要素312の磁化方向は、第4の磁気要素312の外側輪から内側輪へと方向付けられ得る(図3Cにおいて矢印dによって指示された方向)。第1の磁気要素302の右側において、第1の磁気要素302の磁化方向は時計回りに270度偏向した。
一部の実施形態では、第4の磁気要素312の位置において、第1の磁界の方向と第4の磁気要素312の磁化方向との間の夾角は90度以下であり得る。一部の実施形態では、第4の磁気要素312の位置において、第1の磁気要素302によって発生させられる磁界の方向と第4の磁気要素312の磁化方向との間の夾角は、0度、10度、20度など、90度以下である夾角であり得る。
磁気回路組立体3100と比較して、第4の磁気要素312が磁気回路組立体3300に追加され得る。第4の磁気要素312は、磁気回路組立体3300における磁気ギャップ内の全体の磁束をさらに増加させることができ、それによって磁気ギャップ内の磁気誘導強さを増加させることができる。また、第4の磁気要素312の作用の下で、磁気誘導線が磁気ギャップの位置にさらに集束することになり、磁気ギャップ内の磁気誘導強さをさらに増加させる。
磁気回路組立体3300の先の記載は、単なる特定の例であり得るし、唯一の実現可能な実施として考慮されるべきではない。言うまでもなく、当業者が、骨磁気回路組立体の基本的な原理を理解した後、本原理から逸脱することなく、磁気回路組立体3300を実施するための特定の手段およびステップの形態および詳細において、様々な改良および変更を行うことが可能であるが、これらの改良および変更はなおも前述した範囲内にある。例えば、第2の磁気案内要素306は輪の構造または薄板の構造であり得る。他の例として、磁気回路組立体3300は第2の磁気要素308を備えなくてもよい。他の例として、少なくとも1つの磁気要素が磁気回路組立体3300に追加されてもよい。一部の実施形態では、さらに追加された磁気要素の下面は第2の磁気要素308の上面と連結され得る。さらに追加された磁気要素の磁化方向は第1の磁気要素302の磁化方向と同じであってもよい。一部の実施形態では、さらに追加された磁気要素の上面は第2の磁気要素308の下面と連結され得る。磁気要素の磁化方向は第1の磁気要素302の磁化方向と反対であってもよい。
図3Dは、本開示の一部の実施形態による磁気回路組立体3400の長手方向での断面を示す概略図である。図3Dに示されているように、磁気回路組立体3100と異なり、磁気回路組立体3400は第5の磁気要素314をさらに備え得る。第5の磁気要素314は、本開示において記載された磁石材料のうちのいずれか1つを含み得る。一部の実施形態では、第5の磁気要素314は軸対称の構造として提供され得る。例えば、第5の磁気要素314は、円筒、直方体、または中空の輪(例えば、断面が通路の形である)であり得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素302、第1の磁気案内要素304、および/または第5の磁気要素314は、同じ直径または異なる直径を伴う同軸の円筒であり得る。第5の磁気要素314は、第1の磁気要素302と同じ厚さまたは異なる厚さを有し得る。第5の磁気要素314は第1の磁気案内要素304と連結され得る。
一部の実施形態では、第5の磁気要素314の磁化方向と第1の磁気要素302の磁化方向との間の夾角が90度から180度までの範囲にあり得る。一部の実施形態では、第5の磁気要素314の磁化方向と第1の磁気要素302の磁化方向との間の夾角は150度から180度までの範囲にあり得る。一部の実施形態では、第5の磁気要素314の磁化方向は第1の磁気要素302の磁化方向と反対であり得る(図示されているように、aの方向およびeの方向)。
磁気回路組立体3100と比較して、第5の磁気要素314が磁気回路組立体3400に追加され得る。第5の磁気要素314は、磁気回路組立体3400における磁化方向において第1の磁気要素302の磁気漏れを抑制でき、そのため、第1の磁気要素302によって発生させられる磁界は磁気ギャップへとより押し込まれ、それによって磁気ギャップ内の磁気誘導強さを増加させることができる。
磁気回路組立体3400の先の記載は、単なる特定の例であり得るし、唯一の実現可能な実施として考慮されるべきではない。言うまでもなく、当業者が、磁気回路組立体の基本的な原理を理解した後、本原理から逸脱することなく、磁気回路組立体3400を実施する特定の手段およびステップの形態および詳細において、様々な改良および変更を行うことが可能であるが、これらの改良および変更はなおも前述した範囲内にある。例えば、第2の磁気案内要素306は輪の構造または薄板の構造であり得る。他の例として、磁気回路組立体3400は第2の磁気要素308を備えなくてもよい。他の例として、少なくとも1つの磁気要素が磁気回路組立体3400に追加されてもよい。一部の実施形態では、さらに追加された磁気要素の下面は第2の磁気要素308の上面と連結され得る。さらに追加された磁気要素の磁化方向は第1の磁気要素302の磁化方向と同じであってもよい。一部の実施形態では、さらに追加された磁気要素の上面は第2の磁気要素308の下面と連結され得る。さらに追加された磁気要素の磁化方向は第1の磁気要素302の磁化方向と反対であってもよい。一部の実施形態では、さらに追加された磁気要素は第1の磁気要素302および第2の磁気案内要素306と連結されてもよく、さらに追加された磁気要素の磁化方向は第2の磁気要素308の磁化方向と反対であってもよい。
図3Eは、本開示の一部の実施形態による磁気回路組立体3500の長手方向での断面を示す概略図である。図3Eに示されているように、磁気回路組立体3400と異なり、磁気回路組立体3500は第3の磁気案内要素316をさらに備え得る。一部の実施形態では、第3の磁気案内要素316は、本開示において記載された任意の1つまたは複数の磁気的に導体の材料を含み得る。第1の磁気案内要素304、第2の磁気案内要素306、および/または第3の磁気案内要素316に含まれる磁気導体材料は同じでもよいし異なってもよい。一部の実施形態では、第3の磁気案内要素316は対称の構造として提供され得る。例えば、第3の磁気案内要素316は円筒であり得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素302、第1の磁気案内要素304、第5の磁気要素314、および/または第3の磁気案内要素316は、同じ直径または異なる直径を伴う同軸の円筒であり得る。第3の磁気案内要素316は第5の磁気要素314と連結され得る。一部の実施形態では、第3の磁気案内要素316は第5の磁気要素314および第2の磁気要素308と連結され得る。第3の磁気案内要素316、第2の磁気案内要素306、および第2の磁気要素308は空洞を形成できる。空洞は、第1の磁気要素302、第5の磁気要素314、および第1の磁気案内要素304を含み得る。
磁気回路組立体3400と比較して、第3の磁気案内要素316が磁気回路組立体3500に追加され得る。第3の磁気案内要素316は、磁気回路組立体3500における磁化方向において第5の磁気要素314の磁気漏れを抑制でき、そのため、第5の磁気要素314によって発生させられる磁界は磁気ギャップへとより押し込まれ、それによって磁気ギャップ内の磁気誘導強さを増加させることができる。
磁気回路組立体3500の先の記載は、単なる特定の例であり得るし、唯一の実現可能な実施として考慮されるべきではない。言うまでもなく、当業者が、磁気回路組立体の基本的な原理を理解した後、本原理から逸脱することなく、磁気回路組立体3500を実施するための特定の手段およびステップの形態および詳細において、様々な改良および変更を行うことが可能であるが、これらの改良および変更はなおも前述した範囲内にある。例えば、第2の磁気案内要素306は輪の構造または薄板の構造であり得る。他の例として、磁気回路組立体3500は第2の磁気要素308を備えなくてもよい。他の例として、少なくとも1つの磁気要素が磁気回路組立体3500に追加されてもよい。一部の実施形態では、さらに追加された磁気要素の下面は第2の磁気要素308の上面と連結され得る。さらに追加された磁気要素の磁化方向は第1の磁気要素302の磁化方向と同じであってもよい。一部の実施形態では、さらに追加された磁気要素の上面は第2の磁気要素308の下面と連結され得る。さらに追加された磁気要素の磁化方向は第1の磁気要素302の磁化方向と反対であってもよい。一部の実施形態では、さらに追加された磁気要素は第1の磁気要素302および第2の磁気案内要素306と連結されてもよく、さらに追加された磁気要素の磁化方向は第2の磁気要素308の磁化方向と反対であってもよい。
図3Fは、本開示の一部の実施形態による磁気回路組立体3600の長手方向での断面を示す概略図である。図3Fに示されているに、磁気回路組立体3100と異なり、磁気回路組立体3600は1つまたは複数の導体要素(例えば、第1の導体要素318、第2の導体要素320、および第3の導体要素322)をさらに備え得る。
導体要素は、金属材料、金属合金材料、無機非金属材料、または他の導体材料を含み得る。金属材料には金、銀、銅、アルミニウムなどがあり得る。金属合金材料には鉄系合金、アルミニウム系合金材料、銅系合金、亜鉛系合金があり得る。無機非金属材料には黒鉛などがあり得る。導体要素は薄板の形、環状の形、網の形などであり得る。第1の導体要素318は第1の磁気案内要素304の上面に位置させられ得る。第2の導体要素320は第1の磁気要素302および第2の磁気案内要素306と連結され得る。第3の導体要素322は第1の磁気要素302の側壁と連結とされ得る。一部の実施形態では、第1の磁気案内要素304は、第1の凹状部分を形成するために第1の磁気要素302から突出することができ、第3の導体要素322は第1の凹状部分に提供され得る。一部の実施形態では、第1の導体要素318と、第2の導体要素320と、第3の導体要素322とは、同じ導体材料または異なる導体材料を含み得る。第1の導体要素318と、第2の導体要素320と、第3の導体要素322とは、本開示における他の場所に記載されているような1つまたは複数の連結手段を通じて、第1の磁気案内要素304、第2の磁気案内要素306、および/または第1の磁気要素302とそれぞれ連結され得る。
磁気ギャップは、第1の磁気要素302と、第1の磁気案内要素304と、第2の磁気要素308の内側輪との間に構成され得る。音声コイル328が磁気ギャップ内に位置させられ得る。第1の磁気要素302、第1の磁気案内要素304、第2の磁気案内要素306、および第2の磁気要素308は磁気回路を形成できる。一部の実施形態では、1つまたは複数の導体要素は音声コイル328の誘導リアクタンスを低減できる。例えば、第1の交流電流が音声コイル328へと流れる場合、第1の交流誘導磁界が音声コイル328の近くで発生させられ得る。磁気回路における磁界の作用の下で、第1の交流誘導磁界は、音声コイル328に誘導リアクタンスを発生させることができ、音声コイル328の移動を妨害することができる。1つまたは複数の導体要素(例えば、第1の導体要素318、第2の導体要素320、および第3の導体要素322)が、第1の交流誘導磁界の作用の下で音声コイル328の近くに構成されるとき、導体要素は第2の交流電流を誘導することができる。導体要素における第3の交流電流が、第2の交流誘導磁界を導体要素の近くで発生させることができる。第2の交流磁界の方向は第1の交流誘導磁界の方向と反対とでき、第1の交流誘導磁界は弱められ、それによって音声コイル328の誘導リアクタンスを低下させ、音声コイルにおける電流を増加させ、骨伝導スピーカの感度を向上させることができる。
磁気回路組立体3600の先の記載は、単なる特定の例であり得るし、唯一の実現可能な実施として考慮されるべきではない。言うまでもなく、当業者が、磁気回路組立体の基本的な原理を理解した後、本原理から逸脱することなく、磁気回路組立体3600を実施する特定の様態およびステップへの形態および詳細において、様々な改良および変更を行うことが可能であるが、これらの改良および変更はなおも前述した範囲内にある。例えば、第2の磁気案内要素306は輪の構造または薄板の構造であり得る。他の例として、磁気回路組立体3600は第2の磁気要素308を備えなくてもよい。他の例として、少なくとも1つの磁気要素が磁気回路組立体3500に追加されてもよい。一部の実施形態では、追加された磁気要素の下面は第2の磁気要素308の上面と連結され得る。追加された磁気要素の磁化方向は第1の磁気要素302の磁化方向と同じであってもよい。
図3Gは、本開示の一部の実施形態による磁気回路組立体3700の長手方向での断面を示す概略図である。図3Gに示されているように、磁気回路組立体3500と異なり、磁気回路組立体3700は、第3の磁気要素310と、第4の磁気要素312と、第5の磁気要素314と、第3の磁気案内要素316と、第6の磁気要素324と、第7の磁気要素326とをさらに備え得る。第3の磁気要素310、第4の磁気要素312、第5の磁気要素314、第3の磁気案内要素316および/または第6の磁気要素324、ならびに第7の磁気要素326は、同軸の円筒として提供され得る。
一部の実施形態では、第2の磁気要素308の上面は第7の磁気要素326と連結され、第2の磁気要素308の下面は第3の磁気要素310と連結され得る。第3の磁気要素310は第2の磁気案内要素306と連結され得る。第7の磁気要素326の上面は第3の磁気案内要素316と連結され得る。第4の磁気要素312は第2の磁気案内要素306および第1の磁気要素302と連結され得る。第6の磁気要素324は、第5の磁気要素314、第3の磁気案内要素316、および第7の磁気要素326と連結され得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素302、第1の磁気案内要素304、第2の磁気案内要素306、第2の磁気要素308、第3の磁気要素310、第4の磁気要素312、第5の磁気要素314、第3の磁気案内要素316、第6の磁気要素324、および第7の磁気要素326は磁気回路および磁気ギャップを形成できる。
一部の実施形態では、第2の磁気要素308の磁化方向は、本開示の図3Aにおいて理解することができる。第3の磁気要素310の磁化方向は、本開示の図3Bにおいて理解することができる。第4の磁気要素312の磁化方向は、本開示の図3Cにおいて理解することができる。
一部の実施形態では、第1の磁気要素302の磁化方向と第6の磁気要素324の磁化方向との間の夾角が0度から180度までの範囲にあり得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素302の磁化方向と第6の磁気要素324の磁化方向との間の夾角は45度から135度までの範囲にあり得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素302の磁化方向と第6の磁気要素324の磁化方向との間の夾角は90度以下であり得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素302の磁化方向は、第1の磁気要素302の下面または上面に対して垂直に、上向きに鉛直とできる(図3Cにおいて矢印aによって指示された方向)。第6の磁気要素324の磁化方向は、第6の磁気要素324の外側輪から内側輪へと方向付けられ得る(図3Gにおいて矢印gによって指示された方向)。第1の磁気要素302の右側において、第1の磁気要素302の磁化方向は時計回り方向に270度偏向した。一部の実施形態では、同じ鉛直方向において、第6の磁気要素324の磁化方向は第4の磁気要素312の磁化方向と同じであってもよい。
一部の実施形態では、第6の磁気要素324の同じ位置において、磁気回路組立体3700によって発生させられる磁界の方向と第6の磁気要素324の磁化方向との間の夾角は90度以下であり得る。一部の実施形態では、第6の磁気要素324の位置において、第1の磁気要素302によって発生させられる磁界の方向と第6の磁気要素324の磁化方向との間の夾角は、0度、10度、20度など、90度以下である夾角であり得る。
一部の実施形態では、第1の磁気要素302の磁化方向と第7の磁気要素326の磁化方向との間の夾角が0度から180度までの範囲にあり得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素302の磁化方向と第7の磁気要素326の磁化方向との間の夾角は45度から135度までの範囲にあり得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素302の磁化方向と第7の磁気要素326の磁化方向との間の夾角は90度以下であり得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素302の磁化方向は、第1の磁気要素302の下面または上面に対して垂直に、上向きに鉛直とできる(図3Gにおいて矢印aによって指示された方向)。第7の磁気要素326の磁化方向は、第7の磁気要素326の下面から上面へと方向付けられ得る(図3Gにおいて矢印fによって指示された方向)。第1の磁気要素302の右側において、第1の磁気要素302の磁化方向は時計回り方向に360度偏向した。一部の実施形態では、第7の磁気要素326の磁化方向は第3の磁気要素310の磁化方向と反対であってもよい。
一部の実施形態では、ある第7の磁気要素326おいて、磁気回路組立体3700によって発生させられる磁界の方向と第7の磁気要素326の磁化方向との間の夾角は90度以下であり得る。一部の実施形態では、第7の磁気要素326の位置において、第1の磁気要素302によって発生させられる磁界の方向と第7の磁気要素326の磁化方向との間の夾角は、0度、10度、20度など、90度以下である夾角であり得る。
磁気回路組立体3900では、第3の磁気案内要素316は、より多くの磁気誘導線が磁気ギャップ内に集中させられように、磁気回路組立体3700によって発生させられる磁気回路を閉じることができ、それによって、磁気漏れを抑制する効果を達成し、磁気ギャップ内の磁気誘導強さを増加させ、骨伝導スピーカの感度を向上させることができる。磁気回路組立体3700の先の記載は、単なる特定の例であり得るし、唯一の実現可能な実施として考慮されるべきではない。言うまでもなく、当業者が、磁気回路組立体の基本的な原理を理解した後、本原理から逸脱することなく、磁気回路組立体3700を実施する特定の手段およびステップの形態および詳細において、様々な改良および変更を行うことが可能であるが、これらの改良および変更はなおも前述した範囲内にある。例えば、第2の磁気案内要素306は輪の構造または薄板の構造であり得る。他の例として、磁気回路組立体3700は第2の磁気要素308を備えなくてもよい。他の例として、磁気回路組立体3700は少なくとも1つの導体要素をさらに備えてもよい。導体要素は、第1の磁気要素302、第5の磁気要素314、第1の磁気案内要素304、第2の磁気案内要素306、および/または第3の磁気案内要素316と連結され得る。一部の実施形態では、少なくとも1つの導体要素が磁気回路組立体3700に追加されてもよい。さらに追加された導体要素は、第2の磁気要素308、第3の磁気要素310、第4の磁気要素312、第6の磁気要素324、および第7の磁気要素326のうちの少なくとも1つと連結され得る。
図4Aは、本開示の一部の実施形態による磁気回路組立体4100の長手方向での断面を示す概略図である。図4Aに示されているように、磁気回路組立体4100は、第1の磁気要素402と、第1の磁気案内要素404と、第1の磁界変更要素406と、第2の磁気要素408とを備え得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素402および/または第2の磁気要素408は、本開示に記載されている任意の1つまたは複数の磁石を備え得る。第1の磁気要素402は第1の磁石を備えてもよく、第2の磁気要素408は第2の磁石を備えてもよい。第1の磁石と第2の磁石とは同じでもよいし異なってもよい。第1の磁気案内要素404は、低炭素鋼、ケイ素鋼板、フェライトなど、本開示に記載されている任意の1つまたは複数の磁気導体材料を備え得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素402および/または第1の磁気案内要素404は軸対称構造として構成され得る。第1の磁気要素402および/または第1の磁気案内要素404は円筒であり得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素402および第1の磁気案内要素404は、同じ直径または異なる直径を伴う同軸の円筒であり得る。一部の実施形態では、第1の磁界変更要素406は磁気要素または磁気案内要素のいずれか一方であり得る。第1の磁界変更要素406および/または第2の磁気要素408は環状の形または薄板の形として提供されてもよい。第1の磁界変更要素406および第2の磁気要素408の説明については、本明細書における他の場所(例えば、図5Aおよび図5Bならびに関連する記載)の記載を参照できる。一部の実施形態では、第1の磁気要素402と同軸である第2の磁気要素408で環状の円筒、第1の磁気案内要素404、および/または第1の完全な磁界変更要素406は、同じ直径または異なる直径を伴う内側輪および/または外側輪を含み得る。第1の磁気案内要素404および/または第1の磁界変更要素406の加工手段には、本開示における他の場所に記載されているような任意の1つまたは複数の加工手段があり得る。
第1の磁気要素402の上面は第1の磁気案内要素404の下面と連結され、第2の磁気要素408は第1の磁気要素402および第1の磁界変更要素406と連結され得る。第1の磁気要素402と、第1の磁気案内要素404と、第1の磁界変更要素406と、および/または第2の磁気要素408との間の連結手段は、本開示における他の場所に記載されているような任意の1つまたは複数の連結手段に基づかれ得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素402、第1の磁気案内要素404、第1の磁界変更要素406、および/または第2の磁気要素408は磁気回路および磁気ギャップを形成できる。
一部の実施形態では、磁気回路組立体4100は第1の磁界を発生させることができ、第1の磁気要素402は第2の磁界を発生させることができる。磁気ギャップ内の第1の磁界の磁界強度が磁気ギャップ内の第2の磁界の磁界強度を上回り得る。一部の実施形態では、第2の磁気要素408は第3の磁界を発生させることができ、第3の磁界は、磁気ギャップ内の第2の磁界の磁界強度を増加させることができる。
一部の実施形態では、第1の磁気要素402の磁化方向と第2の磁気要素408の磁化方向との間の夾角が0度から180度までの範囲にあり得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素402の磁化方向と第2の磁気要素408の磁化方向との間の夾角は45度から135度までの範囲にあり得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素402の磁化方向と第2の磁気要素408の磁化方向との間の夾角は90度以下であり得る。
一部の実施形態では、第2の磁気要素408の一部の場所において、第1の磁界の方向と第2の磁気要素408の磁化方向との間の夾角は90度以下であり得る。一部の実施形態では、第2の磁気要素408の位置において、第1の磁気要素402によって発生させられる磁界の方向と第2の磁気要素408の磁化方向との間の夾角は、0度、10度、20度など、90度以下である夾角であり得る。他の例として、第1の磁気要素402の磁化方向は、第1の磁気要素402の下面または上面に対して垂直に、上向きに鉛直とできる(図4Aにおいて矢印aによって指示された方向)。第2の磁気要素408の磁化方向は、第2の磁気要素408の外側輪から内側輪へと方向付けられ得る(図4Aにおいて矢印cによって指示された方向)。第1の磁気要素402の右側において、第1の磁気要素402の磁化方向は時計回り方向に270度偏向した。
1つだけの磁気要素の磁気回路組立体と比較して、磁気回路組立体4100における第1の磁界変更要素406は、磁気ギャップ内の全体の磁束を増加させることができ、それによって磁気ギャップ内の磁気誘導強さを増加させることができる。また、第1の磁界変更要素406の作用の下で、元々は発散している磁気誘導線が磁気ギャップの位置に集束でき、磁気ギャップ内の磁気誘導強さをさらに増加させる。
磁気回路組立体4100の先の記載は、単なる特定の例であり得るし、唯一の実現可能な実施として解釈されるべきではない。言うまでもなく、当業者が、骨磁気回路組立体の基本的な原理を理解した後、本原理から逸脱することなく、磁気回路組立体4100を実施する特定の様態およびステップへの形態および詳細において、様々な改良および変更を行うことが可能であるが、これらの改良および変更はなおも前述した範囲内にある。例えば、磁気回路組立体4100は磁気遮蔽体をさらに備えてもよく、磁気遮蔽体は、第1の磁気要素402、第1の磁気案内要素404、第1の磁界変更要素406、および第2の磁気要素408を包囲するように構成されてもよい。
図4Bは、本開示の一部の実施形態による磁気回路組立体4200の長手方向での断面を示す概略図である。図4Bに示されているように、磁気回路組立体4100と異なり、磁気回路組立体4200は第3の磁気要素410をさらに備え得る。
第3の磁気要素410の下面は第1の磁界変更要素406と連結され得る。第3の磁気要素410と第1の磁界変更要素406との間の連結手段は、本開示における他の場所に記載されているような任意の1つまたは複数の連結手段に基づかれ得る。一部の実施形態では、磁気ギャップは、第1の磁気要素402と、第1の磁気案内要素404と、第1の磁界変更要素406と、第2の磁気要素408と、および/または第3の磁気要素410との間に構成され得る。一部の実施形態では、磁気回路組立体4200は第1の磁界を発生させることができ、第1の磁気要素402は第2の磁界を発生させることができる。磁気ギャップ内の第1の磁界の磁界強度が磁気ギャップ内の第2の磁界の磁界強度を上回り得る。一部の実施形態では、第3の磁気要素410は第3の磁界を発生させることができ、第3の磁界は、磁気ギャップ内の第2の磁界の磁界強度を増加させることができる。
一部の実施形態では、第1の磁気要素402の磁化方向と第3の磁気要素410の磁化方向との間の夾角が0度から180度までの範囲にあり得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素402の磁化方向と第3の磁気要素410の磁化方向との間の夾角は45度から135度までの範囲にあり得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素402の磁化方向と第3の磁気要素410の磁化方向との間の夾角は90度以上であり得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素402の磁化方向は、第1の磁気要素402の下面または上面に対して垂直に、上向きに鉛直とできる(図4Bにおいて矢印aによって指示された方向)。第3の磁気要素410の磁化方向は、第3の磁気要素410の内側輪から外側輪へと方向付けられ得る(図4Bにおいて矢印bによって指示された方向)。第1の磁気要素402の右側において、第1の磁気要素402の磁化方向は時計回りに90度偏向した。
一部の実施形態では、第3の磁気要素410の位置において、第1の磁界の方向と第2の磁気要素408の磁化方向との間の夾角は90度以下であり得る。一部の実施形態では、第3の磁気要素410の位置において、第1の磁気要素402によって発生させられる磁界の方向と第3の磁気要素410の磁化方向との間の夾角は、0度、10度、20度など、90度以下である夾角であり得る。
磁気回路組立体4100と比較して、第3の磁気要素410が磁気回路組立体4200に追加され得る。第3の磁気要素410は、磁気回路組立体4200における磁気ギャップ内の全体の磁束をさらに増加させることができ、それによって磁気ギャップ内の磁気誘導強さを増加させることができる。また、第3の磁気要素410の作用の下で、磁気誘導線が磁気ギャップの位置にさらに集束することになり、磁気ギャップ内の磁気誘導強さをさらに増加させる。
磁気回路組立体4200の先の記載は、単なる特定の例であり得るし、唯一の実現可能な実施として考慮されるべきではない。言うまでもなく、当業者が、骨磁気回路組立体の基本的な原理を理解した後、本原理から逸脱することなく、磁気回路組立体4200を実施するための特定の手段およびステップの形態および詳細において、様々な改良および変更を行うことが可能であるが、これらの改良および変更はなおも前述した範囲内にある。例えば、磁気回路組立体4200は磁気遮蔽体をさらに備え得る。磁気遮蔽体は、第1の磁気要素402、第1の磁気案内要素404、第1の磁界変更要素406、第2の磁気要素408、および第3の磁気要素410を包囲するように構成され得る。
図4Cは、本開示の一部の実施形態による磁気回路組立体4300を示す概略的な構造の図である。図4Cに示されているように、磁気回路組立体4200と異なり、磁気回路組立体4300は第4の磁気要素412をさらに備え得る。
第4の磁気要素412の下面は第1の磁界変更要素406の上面と連結され、第4の磁気要素412の上面は第2の磁気要素408の下面と連結され得る。第4の磁気要素412と、第1の磁界変更要素406および第2の磁気要素408との間の連結手法は、本開示における他の場所に記載されているような任意の1つまたは複数の連結手段に基づかれ得る。一部の実施形態では、磁気ギャップは、第1の磁気要素402と、第1の磁気案内要素404と、第1の磁界変更要素406と、第2の磁気要素408と、第3の磁気要素410と、および/または第4の磁気要素412との間に構成され得る。第2の磁気要素408の磁化方向および第3の磁気要素410の磁化方向は、本開示の図4Aおよび/または図4Bにおいてそれぞれ理解することができる。
一部の実施形態では、磁気回路組立体4300は第1の磁界を発生させることができ、第1の磁気要素402は第2の磁界を発生させることができる。磁気ギャップ内の第1の磁界の磁界強度が磁気ギャップ内の第2の磁界の磁界強度を上回り得る。一部の実施形態では、第4の磁気要素412は第3の磁界を発生させることができ、第3の磁界は、磁気ギャップ内の第2の磁界の磁界強度を増加させることができる。
一部の実施形態では、第1の磁気要素402の磁化方向と第4の磁気要素412の磁化方向との間の夾角が0度から180度までの範囲にあり得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素402の磁化方向と第4の磁気要素412の磁化方向との間の夾角は45度から135度までの範囲にあり得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素402の磁化方向と第4の磁気要素412の磁化方向との間の夾角は90度以上であり得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素402の磁化方向は、第1の磁気要素402の下面または上面に対して垂直に、上向きに鉛直とできる(図4Cにおいて矢印aによって指示された方向)。第4の磁気要素412の磁化方向は、第4の磁気要素412の上面から下面へと方向付けられ得る(図4Cにおいて矢印dによって指示された方向)。第1の磁気要素402の右側において、第1の磁気要素402の磁化方向は時計回り方向に180度偏向した。
一部の実施形態では、第4の磁気要素412の位置において、第1の磁界の方向と第4の磁気要素412の磁化方向との間の夾角は90度以下であり得る。一部の実施形態では、第4の磁気要素412の位置において、第1の磁気要素402によって発生させられる磁界の方向と第4の磁気要素412の磁化方向との間の夾角は、0度、10度、20度など、90度以下である夾角であり得る。
磁気回路組立体4200と比較して、第4の磁気要素412が磁気回路組立体4300に追加され得る。第4の磁気要素412は、磁気回路組立体4300における磁気ギャップ内の全体の磁束をさらに増加させることができ、それによって磁気ギャップ内の磁気誘導強さを増加させることができる。また、第4の磁気要素412の作用の下で、磁気誘導線が磁気ギャップの位置にさらに集束することになり、磁気ギャップ内の磁気誘導強さをさらに増加させる。
磁気回路組立体4300の先の記載は、単なる特定の例であり得るし、唯一の実現可能な実施として考慮されるべきではない。言うまでもなく、当業者が、骨磁気回路組立体の基本的な原理を理解した後、本原理から逸脱することなく、磁気回路組立体4300を実施する特定の手段およびステップの形態および詳細において、様々な改良および変更を行うことが可能であるが、これらの改良および変更はなおも前述した範囲内にある。例えば、磁気回路組立体4200は1つまたは複数の導体要素をさらに備え得る。1つまたは複数の導体要素は、第1の磁気要素402、第1の磁気案内要素404、第2の磁気要素408、第3の磁気要素410、および第4の磁気要素412のうちの少なくとも1つと連結され得る。
図4Dは、本開示の一部の実施形態による磁気回路組立体4400の長手方向での断面を示す概略図である。図4Dに示されているように、磁気回路組立体4300と異なり、磁気回路組立体4400は磁気遮蔽体414をさらに備え得る。
磁気遮蔽体414は、低炭素鋼、ケイ素鋼板、フェライトなど、本開示に記載されている任意の1つまたは複数の透磁材料を備え得る。磁気遮蔽体414は、本開示における他の場所に記載されているような任意の1つまたは複数の連結手段を通じて、第1の磁界変更要素406、第2の磁気要素408、第3の磁気要素410、および第4の磁気要素412と連結され得る。磁気遮蔽体414の加工手段は、例えば鋳造、塑性加工、切削加工、粉末冶金など、またはそれらの任意の組み合わせといった、本開示における他の場所に記載されているような加工手段のうちのいずれかを含み得る。一部の実施形態では、磁気遮蔽体414は基礎板と側壁とを備え、側壁は輪の構造であり得る。一部の実施形態では、基礎板と側壁とは一体的に形成され得る。一部の実施形態では、基礎板は、本開示における他の場所に記載されているような任意の1つまたは複数の連結手段によって側壁と連結されてもよい。
磁気回路組立体4300と比較して、磁気遮蔽体414が磁気回路組立体4400に追加され得る。磁気遮蔽体414は、磁気回路組立体4300の磁気漏れを抑制でき、磁気回路の長さと磁気抵抗とを効果的に低減でき、そのためより多くの磁力線が磁気ギャップを通過でき、磁気ギャップ内の磁気誘導強さを増加させることができる。
磁気回路組立体4400の先の記載は、単なる特定の例であり得るし、唯一の実現可能な実施として考慮されるべきではない。言うまでもなく、当業者が、骨磁気回路組立体の基本的な原理を理解した後、本原理から逸脱することなく、磁気回路組立体4400を実施する特定の手段およびステップの形態および詳細において、様々な改良および変更を行うことが可能であるが、これらの改良および変更はなおも前述した範囲内にある。例えば、磁気回路組立体4400は1つまたは複数の導体要素をさらに備え得る。1つまたは複数の導体要素は、第1の磁気要素402、第1の磁気案内要素404、第2の磁気要素408、第3の磁気要素410、および第4の磁気要素412のうちの少なくとも1つと連結され得る。他の例として、磁気回路組立体4200は第5の磁気要素をさらに備えてもよい。第5の磁気要素の下面は第1の磁気案内要素404の上面と連結され、第5の磁気要素412の磁化方向は第1の磁気要素402の磁化方向と反対であり得る。
図4Eは、本開示の一部の実施形態による磁気回路組立体4500の長手方向での断面を示す概略図である。図4Eに示されているように、磁気回路組立体4200と異なり、磁気回路組立体4500の第1の磁界変更要素406と第2の磁気要素408との間の連結面は楔形の断面であり得る。
磁気回路組立体4100と比べて、磁気回路組立体4500の第1の磁界変更要素406と第2の磁気要素408との連結面は楔形の断面とでき、そのため磁気誘導線は滑らかに曲がることができる。同時に、楔形の断面は、第1の磁界変更要素406と第2の磁気要素408との組み立てを容易にすることができ、組み立ての数を減らすことができ、骨伝導スピーカの重量を低減させることができる。
磁気回路組立体4500の先の記載は、単なる特定の例であり得るし、唯一の実現可能な実施の解決策として解釈されるべきではない。言うまでもなく、当業者が、骨磁気回路組立体の基本的な原理を理解した後、本原理から逸脱することなく、磁気回路組立体4500を実施する特定の手段およびステップの形態および詳細において、様々な改良および変更を行うことが可能であるが、これらの改良および変更はなおも前述した範囲内にある。例えば、磁気回路組立体4500は1つまたは複数の導体要素をさらに備え得る。導体要素は、第1の磁気要素402、第1の磁気案内要素404、第2の磁気要素408、および第3の磁気要素410のうちの少なくとも1つと連結され得る。他の例として、磁気回路組立体4500は第5の磁気要素をさらに備えてもよい。第5の磁気要素の下面は第1の磁気案内要素404の上面と連結され、第5の磁気要素の磁化方向は第1の磁気要素402の磁化方向と反対であり得る。一部の実施形態では、磁気回路組立体4500は磁気遮蔽体をさらに備え得る。磁気遮蔽体は、第1の磁気要素402、第1の磁気案内要素404、第1の磁界変更要素406、第2の磁気要素408、および第3の磁気要素410を包囲するように構成され得る。
図4Fは、本開示の一部の実施形態による磁気回路組立体4600の長手方向での断面を示す概略図である。図4Fに示されているように、磁気回路組立体4100と異なり、磁気回路組立体4600は第5の磁気要素416をさらに備え得る。一部の実施形態では、第5の磁気要素416は1つまたは複数の磁石を備え得る。磁石は、本開示において記載されている1つまたは複数の磁石材料を含み得る。一部の実施形態では、第5の磁気要素416は第1の磁石を備えてもよく、第1の磁気要素402は第2の磁石を備えてもよい。第1の磁石と第2の磁石とは同じ磁気材料または異なる磁気材料を含み得る。一部の実施形態では、第5の磁気要素416、第1の磁気要素402、および第1の磁気案内要素404は軸対称構造として提供され得る。例えば、第5の磁気要素416、第1の磁気要素402、および第1の磁気案内要素404は円筒であり得る。一部の実施形態では、第5の磁気要素416、第1の磁気要素402、および第1の磁気案内要素404は、同じ直径または異なる直径を伴う同軸の円筒であり得る。例えば、第1の磁気案内要素404の直径は、第1の磁気要素402および/または第5の磁気要素416より大きくてもよい。第1の磁気要素402および/または第5の磁気要素416の側壁は、第1の凹状部分および/または第2の凹状部分を形成することができる。一部の実施形態では、第5の磁気要素416の厚さの、第1の磁気要素402の厚さと、第5の磁気要素416の厚さと、第1の磁気案内要素404の厚さとの合計に対する比が、0.4から0.6までの範囲であり得る。第1の磁気案内要素404の、第1の磁気要素402の厚さと、第5の磁気要素416の厚さと、第1の磁気案内要素404の厚さとの合計に対する比が、0.5から1.5までの範囲であり得る。
一部の実施形態では、第5の磁気要素416の磁化方向と第1の磁気要素402の磁化方向との間の夾角は150度から180度までの範囲にあり得る。一部の実施形態では、第5の磁気要素416の磁化方向と第1の磁気要素402の磁化方向との間の夾角が90度から180度までの範囲にあり得る。例えば、第5の磁気要素416の磁化方向は第1の磁気要素402の磁化方向と反対であり得る(図示されているように、aの方向およびeの方向)。
磁気回路組立体4100と比較して、第5の磁気要素416が磁気回路組立体4600に追加され得る。第5の磁気要素416は、磁気回路組立体4600における磁化方向において第1の磁気要素402の磁気漏れを抑制でき、そのため、第1の磁気要素402によって発生させられる磁界は磁気ギャップへとより押し込まれ、それによって磁気ギャップ内の磁気誘導強さを増加させることができる。
磁気回路組立体4600の先の記載は、単なる特定の例であり得るし、唯一の実現可能な実施として考慮されるべきではない。言うまでもなく、当業者が、骨磁気回路組立体の基本的な原理を理解した後、本原理から逸脱することなく、磁気回路組立体4600を実施するための特定の手段およびステップの形態および詳細において、様々な改良および変更を行うことが可能であるが、これらの改良および変更はなおも前述した範囲内にある。一部の実施形態では、磁気回路組立体4600は1つまたは複数の導体要素をさらに備え得る。1つまたは複数の導体要素は、第1の磁気要素402、第1の磁気案内要素404、第2の磁気要素408、および第5の磁気要素416のうちの少なくとも1つと連結され得る。例えば、1つまたは複数の導体要素は第1の凹状部分および/または第2の凹状部分に設けられ得る。一部の実施形態では、少なくとも1つの磁気要素が磁気回路組立体4600に追加でき、さらに追加された磁気要素が第1の磁界変更要素406と連結されてもよい。一部の実施形態では、磁気回路組立体4600は磁気遮蔽体をさらに備え得る。磁気遮蔽体は、第1の磁気要素402、第1の磁気案内要素404、第1の磁界変更要素406、第2の磁気要素408、および第5の磁気要素416を包囲するように構成され得る。
図4Gは、本開示の一部の実施形態による磁気回路組立体4700の長手方向での断面を示す概略図である。磁気回路組立体4700は、第1の磁気要素402と、第1の磁気案内要素404と、第1の磁界変更要素406と、第2の磁気要素408と、第3の磁気要素410と、第4の磁気要素412と、第5の磁気要素416と、第6の磁気要素418と、第7の磁気要素420と、第2の輪要素422とを備え得る。第1の磁気要素402、第1の磁気案内要素404、第1の磁界変更要素406、第2の磁気要素408、第3の磁気要素410、第4の磁気要素412、および第5の磁気要素416は、本開示の図4A、図4B、図4C、図4D、図4E、および/または図4Fにおいて理解することができる。一部の実施形態では、第1の磁界変更要素406および/または第2の輪要素422は環状の磁気要素または環状の磁気案内要素を備え得る。環状の磁気要素は、本開示に記載された任意の1つまたは複数の磁石材料を備えてもよく、環状の磁気案内要素は、本開示に記載されている任意の1つまたは複数の磁気的に導体の材料を含み得る。
一部の実施形態では、第6の磁気要素418は第5の磁気要素416および第2の輪要素422と連結され、第7の磁気要素420は第3の磁気要素410および第2の輪要素422と連結され得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素402、第5の磁気要素416、第2の磁気要素408、第3の磁気要素410、第4の磁気要素412、第6の磁気要素418、および/または第7の磁気要素420と、第1の磁気案内要素404、第1の磁界変更要素406、および第2の輪要素422とは、磁気回路を形成できる。
第2の磁気要素408の磁化方向は、本開示の図4Aにおいて理解することができる。第3の磁気要素410の磁化方向、第4の磁気要素412の磁化方向、および第5の磁気要素416の磁化方向は、本開示の図4B、図4C、および図4Fにおいてそれぞれ理解することができる。
一部の実施形態では、第1の磁気要素402の磁化方向と第6の磁気要素418の磁化方向との間の夾角が0度から180度までの範囲にあり得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素402の磁化方向と第6の磁気要素418の磁化方向との間の夾角は45度から135度までの範囲にあり得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素402の磁化方向と第6の磁気要素418の磁化方向との間の夾角は90度以下であり得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素402の磁化方向は、第1の磁気要素402の下面または上面に対して垂直に、上向きに鉛直とできる(図4Fにおいて矢印aによって指示された方向)。第6の磁気要素418の磁化方向は、第6の磁気要素418の外側輪から内側輪へと方向付けられ得る(図4Fにおいて矢印fによって指示された方向)。第1の磁気要素402の右側において、第6の磁気要素418の磁化方向は、時計回り方向に270度偏向している第1の磁気要素402の磁化方向と同じであり得る。一部の実施形態では、同じ鉛直方向において、第6の磁気要素418の磁化方向は第2の磁気要素408の磁化方向と同じであってもよい。一部の実施形態では、第1の磁気要素402の磁化方向は、第1の磁気要素402の下面または上面に対して垂直に、上向きに鉛直とできる(図4Fにおいて矢印aによって指示された方向)。第7の磁気要素420の磁化方向は、第7の磁気要素420の下面から上面へと方向付けられ得る(図4Fにおいて矢印eによって指示された方向)。第1の磁気要素402の右側において、第1の磁気要素402の磁化方向は時計回り方向に360度偏向した。一部の実施形態では、第7の磁気要素420の磁化方向は第3の磁気要素410の磁化方向と同じであってもよい。
一部の実施形態では、第6の磁気要素418の位置において、磁気回路組立体4700によって発生させられる磁界の方向と第6の磁気要素418の磁化方向との間の夾角は90度以下であり得る。一部の実施形態では、第6の磁気要素418の位置において、第1の磁気要素402によって発生させられる磁界の方向と第6の磁気要素418の磁化方向との間の夾角は、0度、10度、20度など、90度以下である夾角であり得る。
一部の実施形態では、第1の磁気要素402の磁化方向と第7の磁気要素420の磁化方向との間の夾角が0度から180度までの範囲にあり得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素402の磁化方向と第7の磁気要素420の磁化方向との間の夾角は45度から135度までの範囲にあり得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素402の磁化方向と第7の磁気要素420の磁化方向との間の夾角は90度以下であり得る。
一部の実施形態では、第7の磁気要素420の位置において、磁気回路組立体4700によって発生させられる磁界の方向と第7の磁気要素420の磁化方向との間の夾角は90度以下であり得る。一部の実施形態では、第7の磁気要素420の位置において、第1の磁気要素402によって発生させられる磁界の方向と第7の磁気要素420の磁化方向との間の夾角は、0度、10度、20度など、90度以下である夾角であり得る。
一部の実施形態では、第1の磁界変更要素406は環状の磁気要素であり得る。この場合、第1の磁界変更要素406の磁化方向は第2の磁気要素408または第4の磁気要素412の磁化方向と同じであり得る。例えば、第1の磁気要素402の右側において、第1の磁界変更要素406の磁化方向は、第1の磁界変更要素406の外側輪から内側輪へと方向付けられ得る。一部の実施形態では、第2の輪要素422は環状の磁気要素であり得る。この場合、第2の輪要素422の磁化方向は第6の磁気要素418または第7の磁気要素420の磁化方向と同じであり得る。例えば、第1の磁気要素402の右側において、第2の輪要素422の磁化方向は、第2の輪要素422の外側輪から内側輪へと方向付けられ得る。
磁気回路組立体4700では、複数の磁気要素が全体の磁束を増加させることができ、異なる磁気要素の相互作用が磁気誘導線の漏れを抑制することができ、磁気ギャップ内の磁気誘導強さを増加させることができ、骨伝導スピーカの感度を向上させることができる。
磁気回路組立体4700の先の記載は、単なる特定の例であり得るし、唯一の実現可能な実施として考慮されるべきではない。言うまでもなく、当業者が、骨磁気回路組立体の基本的な原理を理解した後、本原理から逸脱することなく、磁気回路組立体4700を実施する特定の手段およびステップの形態および詳細において、様々な改良および変更を行うことが可能であるが、これらの改良および変更はなおも前述した範囲内にある。一部の実施形態では、磁気回路組立体4700は1つまたは複数の導体要素をさらに備え得る。1つまたは複数の導体要素は、第1の磁気要素402、第1の磁気案内要素404、第2の磁気要素408、第3の磁気要素410、第4の磁気要素412、第5の磁気要素416、第6の磁気要素418、および第7の磁気要素420のうちの少なくとも1つと連結され得る。
図4Hは、本開示の一部の実施形態による磁気回路組立体4800の長手方向での断面を示す概略図である。図4Hに示されているように、磁気回路組立体4700と異なり、磁気回路組立体4800は磁気遮蔽体414をさらに備え得る。
磁気遮蔽体414は、低炭素鋼、ケイ素鋼板、フェライトなど、本開示に記載されている任意の1つまたは複数の透磁材料を備え得る。磁気遮蔽体414は、本開示における他の場所に記載されている1つまたは複数の連結手段を通じて、第1の磁気要素402、第1の磁界変更要素406、第2の磁気要素408、第3の磁気要素410、第4の磁気要素412、第5の磁気要素416、第6の磁気要素418、第7の磁気要素420、および第2の輪要素422と連結され得る。磁気遮蔽体414の加工手段は、例えば鋳造、塑性加工、切削加工、粉末冶金など、またはそれらの任意の組み合わせといった、本開示における他の場所に記載されているような加工手段のうちのいずれか1つを含み得る。一部の実施形態では、磁気遮蔽体は少なくとも1つの基礎板と側壁とを備えてもよく、側壁は輪の構造であり得る。一部の実施形態では、基礎板と側壁とは一体的に形成され得る。一部の実施形態では、基礎板は、本開示における他の場所に記載されているような任意の1つまたは複数の連結手段を通じて側壁と連結されてもよい。例えば、磁気遮蔽体414は、第1の基礎板と、第2の基礎板と、側壁とを備えてもよい。第1の基礎板と側壁とは一体的に形成されてもよく、第2の基礎板は、本開示における他の場所に記載されているような任意の1つまたは複数の連結手段を通じて側壁と連結されてもよい。
磁気回路組立体4800では、磁気遮蔽体414は、より多くの磁気誘導線が磁気回路組立体4800における磁気ギャップ内に集中させられように、磁気回路組立体4800によって発生させられる磁気回路を閉じることができ、それによって、磁気漏れを抑制し、磁気ギャップ内の磁気誘導強さを増加させ、骨伝導スピーカの感度を向上させることができる。
磁気回路組立体4800の先の記載は、単なる特定の例であり得るし、唯一の実現可能な実施の解決策として考慮されるべきではない。言うまでもなく、当業者が、骨磁気回路組立体の基本的な原理を理解した後、本原理から逸脱することなく、磁気回路組立体4800を実施するための特定の手段およびステップの形態および詳細において、様々な改良および変更を行うことが可能であるが、これらの改良および変更はなおも前述した範囲内にある。例えば、磁気回路組立体4800は1つまたは複数の導体要素をさらに備えてもよく、1つまたは複数の導体要素は、第1の磁気要素402、第1の磁気案内要素404、第2の磁気要素408、第3の磁気要素410、第4の磁気要素412、第5の磁気要素416、第6の磁気要素418、および第7の磁気要素420のうちの少なくとも1つと連結され得る。
図4Mは、本開示の一部の実施形態による磁気回路組立体4900の長手方向での断面を示す概略図である。図4Mに示されているように、磁気回路組立体4100と異なり、磁気回路組立体4900は1つまたは複数の導体要素(例えば、第1の導体要素424、第2の導体要素426、および第3の導体要素428)をさらに備え得る。
導体要素の記載は、導体要素318、導体要素320、および導体要素322と同様であり、関連する記載はここでは繰り返さない。
磁気回路組立体4900の先の記載は、単なる特定の例であり得るし、唯一の実現可能な実施として考慮されるべきではない。言うまでもなく、当業者が、骨磁気回路組立体の基本的な原理を理解した後、本原理から逸脱することなく、磁気回路組立体4900を実施する特定の様態およびステップへの形態および詳細において、様々な改良および変更を行うことが可能であるが、これらの改良および変更はなおも前述した範囲内にある。例えば、磁気回路組立体4900は少なくとも1つの磁気要素および/または磁気案内要素をさらに備え得る。
図5Aは、本開示の一部の実施形態による磁気回路組立体5100の長手方向での断面を示す概略図である。図5Aに示されているように、磁気回路組立体5100は、第1の磁気要素502と、第1の磁気案内要素504と、第2の磁気案内要素506と、第2の磁気要素508とを備え得る。
一部の実施形態では、第1の磁気要素502および/または第2の磁気要素508は、本開示に記載されている任意の1つまたは複数の磁石を備え得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素502は第1の磁石を備えてもよく、第2の磁気要素508は第2の磁石を備えてもよい。第1の磁石は、第2の磁石と同じでもよいし異なってもよい。第1の磁気案内要素504および/または第2の磁気案内要素506は、本開示に記載されている任意の1つまたは複数の磁気導体材料を含み得る。第1の磁気案内要素504および/または第2の磁気案内要素506の加工手段には、本開示における他の場所に記載されているような任意の1つまたは複数の加工手段があり得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素502、第1の磁気案内要素504、および/または第2の磁気要素508は軸対称構造として提供され得る。例えば、第1の磁気要素502、第1の磁気案内要素504、および/または第2の磁気要素508は円筒であり得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素502、第1の磁気案内要素504、および/または第2の磁気要素508は、同じ直径または異なる直径を伴う同軸の円筒であり得る。第1の磁気要素502の厚さは第2の磁気要素508の厚さを上回ってもよいし等しくてもよい。一部の実施形態では、第2の磁気案内要素506は溝の種類の構造であり得る。溝の種類の構造は、(図5Aに示されているような)U字形の断面を備え得る。溝の種類の第2の磁気案内要素506は基礎板と側壁とを備え得る。一部の実施形態では、基礎板と側壁とは一体的に形成され得る。例えば、側壁は、基礎板に対して垂直の方向において基礎板を延ばすことで形成されてもよい。一部の実施形態では、基礎板は、本開示における他の場所に記載されているような1つまたは複数の連結手段を通じて側壁と連結されてもよい。第2の磁気要素508は環状の形または薄板の形で提供されてもよい。第2の磁気要素508の形に関して、本明細書における他の場所の記載(例えば、図6Aおよび図6Bならびに関連する記載)が参照されてもよい。一部の実施形態では、第2の磁気要素508は、第1の磁気要素502および/または第1の磁気案内要素504と同軸であり得る。
第1の磁気要素502の上面は第1の磁気案内要素504の下面と連結され得る。第1の磁気要素502の下面は第2の磁気案内要素506の基礎板と連結され得る。第2の磁気要素508の下面は第1の磁気案内要素504の上面と連結され得る。第1の磁気要素502と、第1の磁気案内要素504と、第2の磁気案内要素506と、および/または第2の磁気要素508との間の連結手段には、接着、スナップ留め、溶接、リベット留め、ボルト留めなど、またはそれらの任意の組み合わせがあり得る。
磁気ギャップは、第1の磁気要素502と、第1の磁気案内要素504と、ならびに/または、第2の磁気要素508および第2の磁気案内要素506の側壁との間に構成され得る。音声コイル520が磁気ギャップ内に位置させられ得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素502、第1の磁気案内要素504、第2の磁気案内要素506、および第2の磁気要素508は磁気回路を形成できる。一部の実施形態では、磁気回路組立体5100は第1の磁界を発生させることができ、第1の磁気要素502は第2の磁界を発生させることができる。第1の磁界は、磁気回路組立体5100において、すべての構成要素(例えば、第1の磁気要素502、第1の磁気案内要素504、第2の磁気案内要素506、および第2の磁気要素508)によって発生させられる磁界によって共同で形成され得る。磁気ギャップ内の第1の磁界の磁界強度(磁気誘導強さまたは磁束密度と称されてもよい)が磁気ギャップ内の第2の磁界の磁界強度を上回り得る。一部の実施形態では、第2の磁気要素508は第3の磁界を発生させることができ、第3の磁界は、磁気ギャップ内の第2の磁界の磁界強度を増加させることができる。
一部の実施形態では、第2の磁気要素508の磁化方向と第1の磁気要素502の磁化方向との間の夾角が90度から180度までの範囲にあり得る。一部の実施形態では、第2の磁気要素508の磁化方向と第1の磁気要素502の磁化方向との間の夾角は150度から180度までの範囲にあり得る。一部の実施形態では、第2の磁気要素508の磁化方向は第1の磁気要素502の磁化方向と反対であり得る(図示されているように、aの方向およびbの方向)。
単一の磁気要素の磁気回路組立体と比較して、磁気回路組立体5100は第2の磁気要素508を追加してもよい。第2の磁気要素508の磁化方向は、第1の磁気要素502の磁化方向と反対であってもよく、これは、磁化方向における第1の磁気要素502の磁気漏れを抑制でき、そのため、第1の磁気要素502によって発生させられる磁界は磁気ギャップへとより押し込まれ、それによって磁気ギャップ内の磁気誘導強さを増加させることができる。
磁気回路組立体5100の先の記載は、単なる特定の例であり得るし、唯一の実現可能な実施として考慮されるべきではない。言うまでもなく、当業者が、骨磁気回路組立体の基本的な原理を理解した後、本原理から逸脱することなく、磁気回路組立体5100を実施する特定の手段およびステップの形態および詳細において、様々な改良および変更を行うことが可能であるが、これらの改良および変更はなおも前述した範囲内にある。例えば、第2の磁気案内要素506は輪の構造または薄板の構造であり得る。他の例として、磁気回路組立体5100は導体要素をさらに備えてもよい。導体要素は、第1の磁気要素502、第1の磁気案内要素504、第2の磁気案内要素506、および第2の磁気要素508と連結され得る。
図5Bは、本開示の一部の実施形態による磁気回路組立体5200の長手方向での断面を示す概略図である。図5Bに示されているように、磁気回路組立体5100と異なり、磁気回路組立体5200は第3の磁気要素510をさらに備え得る。
第3の磁気要素510の下面は第2の磁気案内要素506の側壁と連結され得る。磁気ギャップは、第1の磁気要素502と、第1の磁気案内要素504と、第2の磁気要素508と、および/または、第3の磁気要素510との間に構成され得る。音声コイル520が磁気ギャップ内に位置させられ得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素502、第1の磁気案内要素504、第2の磁気案内要素506、第2の磁気要素508、および第3の磁気要素510は磁気回路を形成できる。一部の実施形態では、第2の磁気要素508の磁化方向は、本開示の図3Aにおける詳細な記載を参照できる。
一部の実施形態では、磁気回路組立体5200は第1の磁界を発生させることができ、第1の磁気要素502は第2の磁界を発生させることができる。磁気ギャップ内の第1の磁界の磁界強度が磁気ギャップ内の第2の磁界の磁界強度より大きくてもよい。一部の実施形態では、第3の磁気要素510は第3の磁界を発生させることができ、第3の磁界は、磁気ギャップ内の第2の磁界の磁界強度を増加させることができる。
一部の実施形態では、第1の磁気要素502の磁化方向と第3の磁気要素510の磁化方向との間の夾角が0度から180度までの範囲にあり得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素502の磁化方向と第3の磁気要素510の磁化方向との間の夾角は45度から135度までの範囲にあり得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素502の磁化方向と第3の磁気要素510の磁化方向との間の夾角は90度に等しくても上回ってもよい。一部の実施形態では、第1の磁気要素502の磁化方向は、第1の磁気要素502の下面または上面に対して垂直に、上向きに鉛直とできる(図5Bにおいて矢印aによって指示された方向)。第3の磁気要素510の磁化方向は、第3の磁気要素510の内側輪から外側輪へと方向付けられ得る(図5Bにおいて矢印cによって指示された方向)。第1の磁気要素502の右側において、第1の磁気要素502の磁化方向は時計回り方向に90度偏向した。
一部の実施形態では、第3の磁気要素510の位置において、第1の磁界の方向と第3の磁気要素510の磁化方向との間の夾角は90度以下であり得る。一部の実施形態では、第3の磁気要素510の位置において、第1の磁気要素502によって発生させられる磁界の方向と第3の磁気要素510の磁化方向との間の夾角は、0度、10度、20度など、90度以下である夾角であり得る。
磁気回路組立体5100と比較して、第3の磁気要素510が磁気回路組立体5200に追加され得る。第3の磁気要素510は、磁気回路組立体5200における磁気ギャップ内の全体の磁束をさらに増加させることができ、それによって磁気ギャップ内の磁気誘導強さを増加させることができる。また、第3の磁気要素510の作用の下で、磁気誘導線が磁気ギャップの位置にさらに集束することになり、磁気ギャップ内の磁気誘導強さをさらに増加させる。
図5Cは、本開示の一部の実施形態による磁気回路組立体5300の長手方向での断面を示す概略図である。図5Cに示されているように、磁気回路組立体5100と異なり、磁気回路組立体5300は第4の磁気要素512をさらに備え得る。
第4の磁気要素512は、接着、スナップ留め、溶接、リベット留め、ボルト留めなど、またはそれらの任意の組み合わせによって、第1の磁気要素502の側壁および第2の磁気案内要素506に連結され得る。一部の実施形態では、磁気ギャップは、第1の磁気要素502と、第1の磁気案内要素504と、第2の磁気案内要素506と、第2の磁気要素508と、第4の磁気要素512との間に構成され得る。一部の実施形態では、第2の磁気要素508の磁化方向は、本開示の図5Aにおいて理解することができる。
一部の実施形態では、磁気回路組立体5200は第1の磁界を発生させることができ、第1の磁気要素502は第2の磁界を発生させることができる。磁気ギャップ内の第1の磁界の磁界強度が磁気ギャップ内の第2の磁界の磁界強度を上回り得る。一部の実施形態では、第4の磁気要素512は第4の磁界を発生させることができ、第4の磁界は、磁気ギャップ内の第2の磁界の磁界強度を増加させることができる。
一部の実施形態では、第1の磁気要素502の磁化方向と第4の磁気要素512の磁化方向との間の夾角が0度から180度までの範囲にあり得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素502の磁化方向と第4の磁気要素512の磁化方向との間の夾角は45度から135度までの範囲にあり得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素502の磁化方向と第4の磁気要素512の磁化方向との間の夾角は90度以下であり得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素502の磁化方向は、第1の磁気要素502の下面または上面に対して垂直に、上向きに鉛直とできる(図5Cにおいて矢印aによって指示された方向)。第4の磁気要素512の磁化方向は、第4の磁気要素512の外側輪から内側輪へと方向付けられ得る(図5Cにおいて矢印eによって指示された方向)。第1の磁気要素502の右側において、第1の磁気要素502の磁化方向は時計回り方向に270度偏向した。
一部の実施形態では、第4の磁気要素512の位置において、第1の磁界の方向と第4の磁気要素512の磁化方向との間の夾角は90度以下であり得る。一部の実施形態では、第4の磁気要素512の位置において、第1の磁気要素502によって発生させられる磁界の方向と第4の磁気要素512の磁化方向との間の夾角は、0度、10度、20度など、90度以下である夾角であり得る。
磁気回路組立体5200と比較して、第4の磁気要素512が磁気回路組立体5300に追加され得る。第4の磁気要素512は、磁気回路組立体5300における磁気ギャップ内の全体の磁束をさらに増加させることができ、それによって磁気ギャップ内の磁気誘導強さを増加させることができる。また、第4の磁気要素512の作用の下で、磁気誘導線が磁気ギャップの位置にさらに集束することになり、磁気ギャップ内の磁気誘導強さをさらに増加させる。
図5Dは、本開示の一部の実施形態による磁気回路組立体5400の長手方向での断面を示す概略図である。図5Dに示されているように、磁気回路組立体5200と異なり、磁気回路組立体5400は第5の磁気要素514をさらに備え得る。
第3の磁気要素510の下面は第5の磁気要素514と連結され、第5の磁気要素514の下面は第2の磁気案内要素506の側壁と連結され得る。磁気ギャップは、第1の磁気要素502と、第1の磁気案内要素504と、第2の磁気要素508と、および/または、第3の磁気要素510との間に構成され得る。音声コイル520が磁気ギャップ内に位置させられ得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素502、第1の磁気案内要素504、第2の磁気案内要素506、第2の磁気要素508、第3の磁気要素510、および第5の磁気要素514は磁気回路を形成できる。一部の実施形態では、第2の磁気要素508の磁化方向および第3の磁気要素510の磁化方向は、本開示の図5Aおよび図5Bにおいて理解することができる。
一部の実施形態では、磁気回路組立体5400は第1の磁界を発生させ得る。第1の磁気要素502は第2の磁界を発生させることができ、磁気ギャップ内の第1の磁界の磁界強度が磁気ギャップ内の第2の磁界の磁界強度を上回り得る。一部の実施形態では、第5の磁気要素514は第5の磁界を発生させることができ、第5の磁界は、磁気ギャップ内の第2の磁界の磁界強度を増加させることができる。
一部の実施形態では、第1の磁気要素502の磁化方向と第5の磁気要素514の磁化方向との間の夾角が0度から180度までの範囲にあり得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素502の磁化方向と第5の磁気要素514の磁化方向との間の夾角は45度から135度までの範囲にあり得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素502の磁化方向と第5の磁気要素514の磁化方向との間の夾角は90度に等しくても上回ってもよい。
一部の実施形態では、第5の磁気要素514のいくつかの位置において、第1の磁界の方向と第5の磁気要素514の磁化方向との間の夾角は90度以下であり得る。一部の実施形態では、第5の磁気要素514の位置において、第1の磁気要素502によって発生させられる磁界の方向と第5の磁気要素514の磁化方向との間の夾角は、0度、10度、20度など、90度以下である夾角であり得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素502の磁化方向は、第1の磁気要素502の下面または上面に対して垂直に、上向きに鉛直とできる(図5Dにおいて矢印aによって指示された方向)。第5の磁気要素514の磁化方向は、第5の磁気要素514の上面から下面へと方向付けられ得る(図5Dにおいて矢印dによって指示された方向)。第1の磁気要素502の右側において、第1の磁気要素502の磁化方向は時計回り方向に180度偏向した。
磁気回路組立体5200と比較して、第5の磁気要素514が磁気回路組立体5400に追加され得る。第5の磁気要素514は、磁気回路組立体5400における磁気ギャップ内の全体の磁束をさらに増加させることができ、それによって磁気ギャップ内の磁気誘導強さを増加させることができる。また、第5の磁気要素514の作用の下で、磁気誘導線が磁気ギャップの位置にさらに集束することになり、磁気ギャップ内の磁気誘導強さをさらに増加させる。
図5Eは、本開示の一部の実施形態による磁気回路組立体5500の長手方向での断面を示す概略図である。図5Eに示されているように、磁気回路組立体5300と異なり、磁気回路組立体5500は第6の磁気要素516をさらに備え得る。
第6の磁気要素516は、接着、スナップ留め、溶接、リベット留め、ボルト留めなど、またはそれらの任意の組み合わせによって、第2の磁気要素508の側壁および第2の磁気案内要素506に連結され得る。一部の実施形態では、磁気ギャップは、第1の磁気要素502と、第1の磁気案内要素504と、第2の磁気案内要素506と、第2の磁気要素508と、第4の磁気要素512と、および/または第6の磁気要素516との間に構成され得る。一部の実施形態では、第2の磁気要素508の磁化方向および第4の磁気要素512の磁化方向は、本開示の図5Aおよび図5Cにおいて理解することができる。
一部の実施形態では、磁気回路組立体5500は第1の磁界を発生させることができ、第1の磁気要素502は第2の磁界を発生させることができる。磁気ギャップ内の第1の磁界の磁界強度が磁気ギャップ内の第2の磁界の磁界強度を上回り得る。一部の実施形態では、第6の磁気要素516は第6の磁界を発生させることができ、第6の磁界は、磁気ギャップ内の第2の磁界の磁界強度を増加させることができる。
一部の実施形態では、第1の磁気要素502の磁化方向と第6の磁気要素516の磁化方向との間の夾角が0度から180度までの範囲にあり得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素502の磁化方向と第6の磁気要素516の磁化方向との間の夾角は45度から135度までの範囲にあり得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素502の磁化方向と第6の磁気要素516の磁化方向との間の夾角は90度以下であり得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素502の磁化方向は、第1の磁気要素502の下面または上面に対して垂直に、上向きに鉛直とできる(図5Eにおいて矢印aによって指示された方向)。第6の磁気要素516の磁化方向は、第6の磁気要素516の外側輪から内側輪へと方向付けられ得る(図5Eにおいて矢印fによって指示された方向)。第1の磁気要素502の右側において、第6の磁気要素516の磁化方向は、時計回り方向に270度偏向している第1の磁気要素502の磁化方向と同じであり得る。
一部の実施形態では、第6の磁気要素516の位置において、第1の磁界の方向と第6の磁気要素516の磁化方向との間の夾角は90度以下であり得る。一部の実施形態では、第6の磁気要素516の位置において、第1の磁気要素502によって発生させられる磁界の方向と第6の磁気要素516の磁化方向との間の夾角は、90度、110度、および120度など、90度を上回る夾角であり得る。
磁気回路組立体5100と比較して、第4の磁気要素512および第6の磁気要素516が磁気回路組立体5500に追加され得る。第4の磁気要素512および第6の磁気要素516は、磁気回路組立体5500における磁気ギャップ内の全体の磁束を増加させ、磁気ギャップ内の磁気誘導強さを増加させ、それによって骨伝導スピーカの感度を向上させることができる。
図5Fは、本開示の一部の実施形態による磁気回路組立体5600の長手方向での断面を示す概略図である。図5Fに示されているように、磁気回路組立体5100と異なり、磁気回路組立体5600は第3の磁気案内要素518をさらに備え得る。
一部の実施形態では、第3の磁気案内要素518は、本開示において記載された任意の1つまたは複数の磁気的に導体の材料を含み得る。第1の磁気案内要素504、第2の磁気案内要素506、および/または第3の磁気案内要素518に含まれる磁気導体材料は同じでもよいし異なってもよい。一部の実施形態では、第3の磁気案内要素518は対称の構造として提供され得る。例えば、第3の磁気案内要素518は円筒であり得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素502、第1の磁気案内要素504、第2の磁気要素508、および/または第3の磁気案内要素518は、同じ直径または異なる直径を伴う同軸の円筒であり得る。第3の磁気案内要素518は第2の磁気要素508と連結され得る。一部の実施形態では、第3の磁気案内要素518は、第3の磁気案内要素518と第2の磁気案内要素506とが空洞を形成するように、第2の磁気要素508および第2の磁気案内要素506と連結されてもよい。空洞は、第1の磁気要素502、第2の磁気要素508、および第1の磁気案内要素504を含み得る。
磁気回路組立体5100と比較して、第3の磁気案内要素518が磁気回路組立体5600に追加され得る。第3の磁気案内要素518は、磁気回路組立体5600における磁化方向において第2の磁気要素508の磁気漏れを抑制でき、そのため、第2の磁気要素508によって発生させられる磁界は磁気ギャップへとより押し込まれ、それによって磁気ギャップ内の磁気誘導強さを増加させることができる。
図6Aは、本開示の一部の実施形態による磁気要素の断面を示す概略図である。磁気要素600は、本開示における任意の磁気回路組立体(例えば、図3A〜図3G、図4A〜図4M、または図5A〜図5Fに示された磁気回路組立体)に適用可能であり得る。図示されているように、磁気要素600は環状の形であり得る。磁気要素600は内側輪602と外側輪604とを備え得る。一部の実施形態では、内側輪602および/または外側輪604の形は円形、楕円形、三角形、四角形、または任意の他の多角形であり得る。
図6Bは、本開示の一部の実施形態による磁気要素を示す概略図である。磁気要素は、本開示における任意の磁気回路組立体(例えば、図3A〜図3G、図4A〜図4M、または図5A〜図5Fに示された磁気回路組立体)に適用され得る。図示されているように、磁気要素は1つずつ配置された複数の磁石sからなり得る。複数の磁石のうちのいずれか1つの2つの端の各々は、隣接する磁石の端と連結され得る、または、隣接する磁石の端から特定の離間を有し得る。2つの隣接する磁石の間の離間は同じであってもよいし異なってもよい。一部の実施形態では、磁気要素は、等距離で配置される2つまたは3つの薄板に成形された磁石(例えば、磁石608-2、磁石608-4、および磁石608-6)から成る。薄板に成形された磁石の形は扇形、四角形などであり得る。
図6Cは、本開示の一部の実施形態による磁気回路組立体における磁気要素の磁化方向を示す概略図である。図示されているように、磁気回路組立体は、第1の磁気要素601と、第2の磁気要素603と、第3の磁気要素605とを備え得る。第1の磁気要素601の磁化方向は、第1の磁気要素601の下面から上面へと方向付けられ得る(つまり、紙面に対して垂直に外部を指す方向)。第2の磁気要素603は第1の磁気要素601を包囲することができる。磁気ギャップは、第2の磁気要素603の内側輪と、第1の磁気要素601の外側輪との間に構成され得る。第2の磁気要素603の磁化方向は、第2の磁気要素603の内側輪から第2の磁気要素603の外側輪へと方向付けられ得る。第3の磁気要素605の内側輪は第1の磁気要素601の外側輪と連結され、第3の磁気要素605の外側輪は第2の磁気要素603の内側輪と連結され得る。第3の磁気要素605の磁化方向は、第3の磁気要素605の外側輪から第3の磁気要素605の内側輪へと方向付けられ得る。
図6Dは、本開示の一部の実施形態による磁気回路組立体における磁気要素の磁気誘導線を示す概略図である。図示されているように、磁気回路組立体600(例えば、図3A〜図3G、図4A〜図4M、または図5A〜図5Fにおける磁気回路組立体)は第1の磁気要素602と第2の磁気要素604とを備え得る。第1の磁気要素602の磁化方向は、第1の磁気要素602の下面から上面へと方向付けられ得る(図6Dにおいて矢印aによって指示されている)。第1の磁気要素602は第2の磁界を発生させることができ、第2の磁界は磁気誘導線(第2の磁気要素604のない場合の第2の磁界の分布を表す図6Dにおける実線によって指示されている)によって表すことができる。ある点における第2の磁界の磁界の方向は、磁気誘導線における点の接線方向とできる。第2の磁気要素604の磁化方向は、第2の磁気要素604の内側輪が外側輪を指し示す方向であり得る(矢印bによって示されている)。第2の磁気要素604は第3の磁界を発生させることができる。第3の磁界は磁気誘導線(第1の磁気要素602のない場合の第3の磁界の分布を指示する図6Dにおける点線によって指示されている)によって表すことができる。ある点における第3の磁界の磁界方向は、第3の磁気誘導線における点の接線方向とできる。第2の磁界と第3の磁界との相互作用の下で、磁気回路組立体600は第1の磁界を発生させることができる。音声コイル606における第1の磁界の磁界強度は、音声コイル606における第2の磁界または第3の磁界の磁界強度を上回り得る。図示されているように、音声コイル606における第2の磁界の磁界方向と第2の磁気要素604の磁化方向との間の夾角は90度以下であり得る。
図7Aは、本開示の一部の実施形態による磁気回路組立体7000を示す概略図である。図示されているように、磁気回路組立体7000は、第1の磁気要素702と、第1の磁気案内要素704と、第1の環状の磁気要素706と、第2の環状の磁気要素708とを備え得る。第1の環状の磁気要素706は、第1の磁界変更要素(図4Aに記載されている第1の磁界変更要素406など)と称されてもよい。第1の磁気要素702、第1の磁気案内要素704、第1の環状の磁気要素706、および第2の環状の磁気要素708は、図4A、図4B、図4C、図4D、図4E、図4F、図4G、図4H、および/または図4Mにそれぞれ記載されているような第1の磁気要素402、第1の磁気案内要素404、第1の磁界変更要素406、および第2の磁気要素408と同様または同じであり得る。例えば、第1の環状の磁気要素706は、磁気材料から一体に形成されてもよい、または、複数の磁化要素の組み合わせであってもよい。第2の環状の磁気要素708は、磁気材料から一体に形成されてもよい、または、複数の磁気要素の組み合わせであってもよい。他の例として、第2の環状の磁気要素708は第1の磁気要素702および第1の環状の磁気要素706と連結されてもよい。さらに、第1の環状の磁気要素706は第2の環状の磁気要素708の上面と連結されてもよく、第2の環状の磁気要素708の内壁は第1の磁気要素702の外壁と連結されてもよい。
第1の磁気要素702、第1の磁気案内要素704、第1の環状の磁気要素706、および第2の環状の磁気要素708は磁気回路および磁気ギャップを形成できる。音声コイル720が磁気ギャップ内に位置させられ得る。音声コイル720は円の形または円でない形であり得る。円でない形には、楕円形、三角形、四角形、五角形、他の多角形、または他の不規則な形があり得る。音情報を含む交流電流が音声コイル720を通過させられるとき、磁気ギャップ内の音声コイル720が、磁気回路における磁界の下でアンペールの力によって駆動されて振動し、それによって音情報を振動信号へと変換できる。振動信号は、骨伝導ヘッドセットにおける他の構成要素(例えば、図1に示された振動組立体104)を通じ、人の組織および骨を通じて、聴覚神経へと伝えられ、そのため人は音を聞くことができる。音声コイル720におけるアンペールの力の大きさは音声コイルの振動に影響を与え、それによって骨伝導ヘッドセットの感度にさらに影響を与えることができる。音声コイルにおけるアンペールの力の大きさは、磁気ギャップ内の磁気誘導強さに関連させられ得る。さらに、磁気ギャップ内の磁気誘導強さは、磁気回路組立体のパラメータを調節することで変更され得る。
磁気回路組立体7000のパラメータには、第1の磁気要素702の厚さH(つまり、図7Aに示されているような第1の磁気要素702の高さH)、第1の環状の磁気要素706の厚さw、第2の磁気要素708の高さh、磁気回路の半径Rなどがあり得る。一部の実施形態では、磁気回路(つまり、磁気帰路)の半径Rは、磁気回路の平均の半分の幅、つまり、磁気回路組立体7000の中心軸(図7Aにおいて破線によって指示されている)と第1の環状の磁気要素706の外壁との間の距離と言うことができる。一部の実施形態では、磁気回路組立体7000のパラメータには、第1の磁気要素702の厚さHに対する磁気回路半径Rの比(R/Hとして指示される)、磁気回路半径Rに対する第1の環状の磁気要素706の厚さwの比(w/Rとして指示される)、第1の磁気要素702の厚さHに対する第2の環状の磁気要素708の高さhの比(h/Hとして指示される)などがあり得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素702の厚さHに対する磁気回路半径Rの比R/Hは、2.0から4.0までの範囲であり得る。例えば、第1の磁気要素702の厚さHに対する磁気回路半径Rの比R/Hは、2.0、2.4、2.8、3.2、3.6、または4.0であり得る。第1の磁気要素702の厚さHに対する第2の環状の磁気要素708の高さhの比h/Hは、0.8以下、0.6以下、または0.5以下などであってもよい。例えば、第1の磁気要素702の厚さHに対する第2の磁気要素708の高さhの比h/Hは、0.4に等しくてもよい。磁気回路半径Rに対する第1の環状の磁気要素706の厚さwの比w/Rは、0.05〜0.50、0.1〜0.35、0.1〜0.3、0.1〜0.25、または0.1〜0.20の範囲にあり得る。例えば、第1の環状の磁気要素706の厚さwと磁気回路半径Rとの比w/Rは、0.16〜0.18の範囲にあり得る。
一部の実施形態では、磁気回路半径Rに対する第1の磁気要素702の厚さHの比が一定であるとき(つまり、R/Hが一定であるとき)、2つのパラメータw/Rおよびh/Hの値が最適化されてもよく、これは磁気ギャップ内の磁気誘導強さ(または強度)と音声コイルにおけるアンペールの力とを最大にし、つまり、駆動力効率BLを最大にする。パラメータw/R、h/Hと駆動力効率BLとの間の関係についてのさらなる記載は、図7Bにおいて理解することができる。一部の実施形態では、R/Hの異なる値を設定し、w/Rおよびh/Hの値を調節することによって、磁気ギャップ内の磁気誘導強さ(または強度)とコイルのアンペールの力とは最大化でき、つまり、駆動力効率BLが最大値を有する。パラメータR/H、w/R、h/Hと駆動力効率BLとの間の関係についてのさらなる記載は、図7C〜図7Eにおいて理解することができる。
図7Bは、本開示の一部の実施形態による、音声コイル720における駆動力効率と図7Aにおける磁気回路組立体のパラメータとの間の例示の関係の曲線を示す概略図である。図7Bに示されているように、第1の磁気要素702の厚さHに対する磁気回路半径Rの比が一定であるとき(つまり、R/Hが一定であるとき)、駆動力効率BLはパラメータw/Rおよびh/Hの値とともに変化する。一部の実施形態では、磁気回路半径Rに対する第1の環状の磁気要素706の厚さwの比w/Rが一定であるとき、第1の磁気要素702の厚さHに対する第2の環状の磁気要素708の高さhの比h/Hが大きくなるにつれて駆動力効率BLはより大きくなることができる。さらに、磁気回路の大きさ(つまり、磁気回路の半径R)が一定である場合、第2の環状の磁気要素708の高さhが大きくなるにつれて、第1の磁気要素702の厚さHに対する第2の環状の磁気要素708の高さhの比h/Hはより大きくなることができ、駆動力効率BLはより大きくなることができる。しかし、第2の環状の磁気要素708の高さhが増加するにつれて、第2の環状の磁気要素708と音声コイル720との間の距離は小さくなる。振動過程の間、音声コイル720と第2の環状の磁気要素708とは互いと衝突しそうになり、音割れをもたらし、それによって骨伝導ヘッドセットの音質に影響を与える。図7Bに示されているように、第1の磁気要素702の厚さHに対する第2の環状の磁気要素708の高さhの比h/Hは、0.8以下、0.6以下、または0.5以下などであってもよい。例えば、第1の磁気要素702の厚さHに対する第2の環状の磁気要素708の高さhの比h/Hは、0.4に等しくてもよい。
一部の実施形態では、第1の磁気要素702の厚さHに対する第2の環状の磁気要素708の高さhの比h/Hが一定であるとき、磁気回路半径Rに対する第1の環状の磁気要素706の厚さwの比w/Rが増加するにつれて、駆動力効率BLは最初に増加して次に低下し得る。最大の駆動力効率BLに対応する比w/Rは特定の範囲内にあり得る。例えば、第1の磁気要素702の厚さHに対する第2の磁気要素708の高さhの比h/Hが0.4である場合、駆動力効率BLが最大にされるとき、磁気回路半径Rに対する第1の環状の磁気要素706の厚さwの比w/Rは0.08〜0.25の範囲にあり得る。第2の磁気要素708の高さhと第1の磁気要素702の厚さHとの比h/Hが変化するとき、最大の駆動力効率BLに対応する比w/Rの範囲は変化できる。例えば、第1の磁気要素702の厚さHに対する第2の磁気要素708の高さhの比h/Hが0.72である場合、駆動力効率BLが最大にされるとき、磁気回路半径Rに対する第1の環状の磁気要素706の厚さwの比w/Rは0.04〜0.20の範囲にあり得る。最大の駆動力効率BLに対応する磁気回路半径Rに対する第1の環状の磁気要素706の厚さwの比w/Rの値の範囲のさらなる記載は、図7C〜図7Eにおいて理解することができる。
図7C〜図7Eは、本開示の一部の実施形態による、音声コイル720における駆動力効率と図7Aにおける磁気回路組立体のパラメータとの間の関係の曲線を示す概略図である。図7C〜図7Eに示されているように、磁気回路組立体7000に位置させられた音声コイル720の駆動力効率BLは、磁気回路組立体7000のパラメータR/H、w/R、およびh/Hとともに変わる。図7Cに示されているように、第1の磁気要素702の厚さHに対する磁気回路半径Rの比R/Hが2.0および2.4である場合、駆動力効率BLが最大にされるとき、磁気回路半径Rに対する第1の環状の磁気要素706の厚さwの比w/Rは、0.05〜0.20、0.05〜0.15、0.05〜0.25、0.1〜0.25、または0.1〜0.18の範囲にあり得る。図7Dに示されているように、第1の磁気要素702の厚さHに対する磁気回路半径Rの比R/Hが2.8および3.2である場合、駆動力効率BLが最大にされるとき、磁気回路半径Rに対する第1の環状の磁気要素706の厚さwの比w/Rは、0.05〜0.25、0.1〜0.20、0.05〜0.30、または0.10〜0.25の範囲にあり得る。図7Eに示されているように、第1の磁気要素702の厚さHに対する磁気回路半径Rの比R/Hが3.6および4.0である場合、駆動力効率BLが最大にされるとき、磁気回路半径Rに対する第1の環状の磁気要素706の厚さwの比w/Rは、0.05〜0.20、0.10〜0.15、0.05〜0.25、または0.10〜0.20の範囲にあり得る。
図7C〜図7Eを参照すると、第1の磁気要素702の厚さHに対する第2の環状の磁気要素708の高さhの比h/Hが0.4である場合、駆動力効率BLが最大にされるとき、磁気回路半径Rに対する第1の環状の磁気要素706の厚さwの比w/Rは0.15〜0.20または0.16〜0.18の範囲にあり得る。
図8Aは、本開示の一部の実施形態による磁気回路組立体8000を示す概略図である。図示されているように、磁気回路組立体8000は、第1の磁気要素802と、第1の磁気案内要素804と、第1の環状の磁気要素806と、第2の環状の磁気要素808と、磁気遮蔽体814とを備え得る。第1の環状の磁気要素806は、第1の磁界変更要素(例えば、図4Aに記載されている第1の磁界変更要素406)と称されてもよい。第1の磁気要素802、第1の磁気案内要素804、第1の環状の磁気要素806、第2の環状の磁気要素808、磁気遮蔽体814は、図4A、図4B、図4C、図4D、図4E、図4F、図4G、図4H、および/または図4Mにおける詳細な記載についての本開示を参照できる。例えば、第1の環状の磁気要素806は、磁気材料から一体に形成されてもよい、または、複数の磁化要素の組み合わせであってもよい。第2の環状の磁気要素808は、磁気材料から一体に形成されてもよい、または、複数の磁化要素の組み合わせであってもよい。他の例として、磁気遮蔽体814は、第1の磁気要素802、第1の環状の磁気要素806、および第2の環状の磁気要素808を包囲するように構成されてもよい。一部の実施形態では、磁気遮蔽体814は基礎板と側壁とを備え、側壁は輪の構造であり得る。一部の実施形態では、基礎板と側壁とは一体的に形成され得る。第1の磁気要素802、第1の磁気案内要素804、第1の環状の磁気要素806、および第2の環状の磁気要素808は磁気回路および磁気ギャップを形成できる。音声コイル820が磁気ギャップ内に位置させられ得る。音声コイル820は円の形または円でない形であり得る。円でない形には、長円形、三角形、四角形、五角形、他の多角形、または他の不規則な形があり得る。
磁気回路組立体8000のパラメータには、第1の磁気要素802の厚さH(図8Aに示されているように、つまり、第1の磁気要素802の高さH)、第1の環状の磁気要素806の厚さw、第2の環状の磁気要素808の高さh、磁気回路の半径Rなどがあり得る。一部の実施形態では、磁気回路(つまり、磁気回路)の半径Rは磁気回路組立体8000の中心軸(図8Aで点線で示される)と第1の環状の磁界要素806の外壁との間の距離に等しくてもよい。一部の実施形態では、磁気回路組立体8000のパラメータには、第1の磁気要素802の厚さHに対する磁気回路半径Rの比(R/Hとして表すことができる)、磁気回路半径Rに対する第1の環状の磁気要素806の厚さwの比(w/Rとして表すことができる)、第1の磁気要素802の厚さHに対する第2の環状の磁気要素808の高さhの比(h/Hとして表すことができる)などがあり得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素802の厚さHに対する磁気回路半径Rの比R/Hは、2.0から4.0までの範囲であり得る。例えば、第1の磁気要素802の厚さHに対する磁気回路半径Rの比R/Hは、2.0、2.4、2.8、3.2、3.6、および4.0であり得る。第1の磁気要素802の厚さHに対する第2の環状の磁気要素808の高さhの比h/Hは、0.8以下、0.6以下、または0.5以下などであってもよい。例えば、第1の磁気要素802の厚さHに対する第2の環状の磁気要素808の高さhの比h/Hは、0.4に等しくてもよい。磁気回路半径Rに対する第1の環状の磁気要素806の厚さwの比w/Rは、0.02〜0.50、0.05〜0.35、0.05〜0.25、0.1〜0.25、または0.1〜0.20の範囲にあり得る。例えば、磁気回路半径Rに対する第1の環状の磁気要素806の厚さwの比w/Rは、0.16〜0.18の範囲にあり得る。第1の磁気要素802の厚さHと磁気回路半径Rとが一定であるとき(例えば、R/Hが一定であるとき)、2つのパラメータw/Rおよびh/Hが最適化されてもよく、そのため磁気ギャップ内の磁気誘導強さと音声コイルのアンペールの力とは最大にされ、つまり、駆動力効率BLは最大値を有する。パラメータw/Rとh/Hと駆動力効率BLとの間の関係は、図8Bにおいて理解することができる。一部の実施形態では、R/Hを変化させる場合、2つのパラメータw/Rおよびh/Hは最適化でき、そのため磁気ギャップ内の磁気誘導強さとコイルのアンペールの力とは最大にされ、つまり、駆動力効率BLは最大値を有する。パラメータR/H、w/R、h/Hと駆動力効率BLとの間の関係は、図8C〜図8Eにおいて理解することができる。
図8Bは、本開示の一部の実施形態による、音声コイル820における駆動力効率と図8Aにおける磁気回路組立体のパラメータとの間の関係の曲線である。図8Bに示されているように、第1の磁気要素802の厚さHに対する磁気回路半径Rの比が一定であるとき(つまり、R/Hが一定であるとき)、駆動力効率BLはパラメータw/Rおよびh/Hとともに変化し得る。一部の実施形態では、磁気回路半径Rに対する第1の環状の磁気要素806の厚さwの比w/Rが一定であるとき、第1の磁気要素802の厚さHに対する第2の環状の磁気要素808の高さhの比h/Hが大きくなるにつれて駆動力効率BLはより大きくなる。さらに、第2の環状の磁気要素808の高さhが大きくなるにつれて、第2の環状の磁気要素808の高さhと第1の磁気要素802の厚さHとの間の比h/Hはより大きくなることができ、駆動力効率BLはより大きくなることができる。図8Bに示されているように、第1の磁気要素802の厚さHに対する第2の環状の磁気要素808の高さhの比h/Hは、0.8以下、0.6以下、または0.5以下であってもよい。例えば、第1の磁気要素802の厚さHに対する第2の環状の磁気要素808の高さhの比h/Hは、0.4に等しくてもよい。
一部の実施形態では、第1の磁気要素802の厚さHに対する第2の環状の磁気要素808の高さhの比h/Hが一定であるとき、磁気回路半径Rに対する第1の環状の磁気要素806の厚さwの比w/Rが変化するにつれて、駆動力効率BLは変化し得る。例えば、第1の磁気要素802の厚さHに対する第2の磁気要素808の高さhの比h/Hが0.4であるとき、磁気回路半径Rに対する第1の環状の磁気要素806の厚さwの比w/Rが最初に増加するにつれて、駆動力効率BLは低下し得る。第2の磁気要素808の高さhと第1の磁気要素802の厚さHとの比h/Hが変化するとき、最大の駆動力効率BLに対応する比w/Rの範囲は変化できる。例えば、第1の磁気要素802の厚さHに対する第2の磁気要素808の高さhの比h/Hが0.4である場合、駆動力効率BLが最大にされるとき、磁気回路半径Rに対する第1の環状の磁気要素806の厚さwの比w/Rは0.02〜0.22の範囲にあり得る。第1の磁気要素802の厚さHに対する第2の環状の磁気要素808の高さhの比h/Hが0.72である場合、駆動力効率BLが最大にされるとき、磁気回路半径Rに対する第1の環状の磁気要素806の厚さwの比w/Rは0.02〜0.16の範囲にあり得る。
図7Bを参照すると、磁気回路組立体8000および7000のパラメータR/H、w/R、h/Hが同じであるとき、磁気遮蔽体を伴う磁気回路組立体8000に位置させられる音声コイルの駆動力効率BLは、磁気遮蔽体を伴わない磁気回路組立体7000における駆動力効率BLより大きくなることができ、つまり、磁気回路組立体8000に位置させられる音声コイルのアンペールの力は、磁気回路組立体7000でのアンペールの力より大きくなることができる。例えば、図7Bおよび図8Bに示されているように、w/Rおよびh/Hがそれぞれ約0.21および約0.4である場合、磁気回路組立体8000に位置させられる音声コイルの駆動力効率BLは2.817とでき、磁気回路組立体7000の駆動力効率BLは2.376とできる。
図8C〜図8Eは、本開示の一部の実施形態による、音声コイル820における駆動力効率と図8Aにおける磁気回路組立体パラメータとの間の関係の曲線である。図8C〜図8Eに示されているように、磁気回路組立体8000における音声コイル820の駆動力効率BLは、磁気回路組立体8000のパラメータR/H、w/R、およびh/Hとともに変わる。図8Cに示されているように、第1の磁気要素802の厚さHに対する磁気回路半径Rの比R/Hが2.0および2.4である場合、駆動力効率BLが最大にされるとき、磁気回路半径Rに対する第1の環状の磁気要素806の厚さwの比w/Rは、0.02〜0.15、0.05〜0.15、または0.02〜0.20の範囲にあり得る。図8Dに示されているように、第1の磁気要素802の厚さHに対する磁気回路半径Rの比R/Hが2.8および3.2である場合、駆動力効率BLが最大にされるとき、磁気回路半径Rに対する第1の環状の磁気要素806の厚さwの比w/Rは、0.01〜0.20、0.05〜0.15、0.02〜0.25、または0.10〜0.15であり得る。図8Eに示されているように、第1の磁気要素802の厚さHに対する磁気回路半径Rの比R/Hが3.6および4.0である場合、駆動力効率BLが最大にされるとき、磁気回路半径Rに対する第1の環状の磁気要素806の厚さwの比w/Rは、0.02〜0.20、0.05〜0.15、0.05〜0.25、または0.10〜0.20の範囲にあり得る。
図8C〜図8Eを参照すると、第1の磁気要素802の厚さHに対する第2の環状の磁気要素808の高さhの比h/Hが0.4である場合、駆動力効率BLが最大にされるとき、磁気回路半径Rに対する第1の環状の磁気要素806の厚さwの比w/Rは0.05〜0.20または0.16〜0.18の範囲にあり得る。図7Cと図8C、図7Dと図8D、および図7Eと図8Eとをそれぞれ比較すると、第1の磁気要素802の厚さHに対する磁気回路半径Rの比R/Hが同じである場合、駆動力効率BLが最大にされるとき、磁気遮蔽体を有する磁気構成要素8000における第1の環状の磁気要素806の磁気回路半径Rに対する厚さwの比w/Rは、磁気構成要素7000に対して、減少する傾向に沿って変化し得る。例えば、第1の磁気要素802(または702)の厚さHに対する磁気回路半径Rの比R/Hが2.0である場合、駆動力効率BLが最大にされるとき、磁気回路半径Rに対する磁気遮蔽体を伴う磁気構成要素8000における第1の環状の磁気要素806の厚さwの比w/Rは0.02〜0.15の範囲にあり得る。磁気回路半径Rに対する磁気遮蔽体を伴わない磁気構成要素7000における第1の環状の磁気要素706の厚さwの比w/Rは、0.05〜0.25の範囲にあり得る。
図9Aは、本開示の一部の実施形態による磁気回路組立体900の磁気誘導線の分布を示す概略図である。図示されているように、磁気回路組立体900は、第1の磁気要素902と、第1の磁気案内要素904と、第2の磁気案内要素906と、第2の磁気要素914とを備え得る。第1の磁気要素902、第1の磁気案内要素904、第2の磁気案内要素906、および第2の磁気要素914は、図3Dにおける第1の磁気要素302、第1の磁気案内要素304、第2の磁気案内要素306、および第5の磁気要素314とそれぞれ同様または同じであり得る。第1の磁気要素902の磁化方向は第2の磁気要素914の磁化方向と反対であってもよい。第1の磁気要素902によって発生させられる磁気誘導線は、第2の磁気要素914によって発生させられる磁気誘導線と相互作用でき、そのため、第1の磁気要素902によって発生させられるより多くの磁気誘導線と、第2の磁気要素914によって発生させられるより多くの磁気誘導線とは、音声コイル928を垂直に通過でき、それによって、音声コイル928において第1の磁気要素902の磁力線の漏れを低減することができる。
図9Bは、本開示の一部の実施形態による、音声コイルにおける磁気誘導強さと、図9Aにおける磁気回路組立体900での1つまたは複数の構成要素の厚さとの間の関係の曲線を示す概略図である。横座標は、第1の磁気要素902の厚さ(h3によって指示されている)、第1の磁気案内要素904の厚さ(h2によって指示されている)、および第2の磁気要素914の厚さ(h5によって指示されている)の合計(つまり、h2+h3+h5)に対する第1の磁気要素902の厚さh3の比であり、この比は第1の厚さ比とも称される。縦座標は、音声コイル928における正規化された磁気誘導強さである。正規化された磁気誘導強さは、最大の磁気誘導強さに対する音声コイル928における実際の磁気誘導強さの比とでき、磁気回路は、1つだけの磁気要素を含む磁気回路組立体(単一の磁気の回路組立体とも称される)によって形成される。例えば、単一の磁気の磁気回路組立体は、第1の磁気要素と、第1の磁気案内要素と、第2の磁気案内要素とを備え得る。単一の磁気の磁気回路組立体における磁気要素の体積は、単一の磁気の回路組立体に対応する複数の磁気要素(例えば、磁気回路組立体900における第1の磁気要素902および第2の磁気要素914)を備える複数の磁気の回路組立体における磁気要素の体積の合計と等しくできる。kは、第1の磁気要素902、第1の磁気案内要素904、および第2の磁気要素914の厚さの合計(h2+h3+h5)に対する第1の磁気案内要素904の厚さh2の比であり、この比は第2の厚さ比(図9Bにおいて「k」によって指示されている)とも称され得る。図示されているように、第1の厚さ比は徐々に増加するにつれて、音声コイル928における磁気誘導強さは増加し、特定の値に到達した後に徐々に低下でき、つまり、音声コイル928における磁気誘導強さは最大値を有することができ、磁気誘導強さの最大値に対応する第1の厚さ比の範囲は0.4から0.6の間であり得る。磁気誘導強さの最大値に対応する第2の厚さ比の範囲は0.26〜0.34の間であり得る。
図10Aは、本開示の一部の実施形態による磁気群1000の磁気誘導線の分布を示す概略図である。図示されているように、磁気回路組立体1000は、第1の磁気要素1002と、第1の磁気案内要素1004と、第2の磁気案内要素1006と、第2の磁気要素1014と、第3の磁気案内要素1016とを備え得る。第1の磁気要素1002、第1の磁気案内要素1004、第2の磁気案内要素1006、第2の磁気要素1014、および第3の磁気案内要素1016は、本開示の図3Eにおける第1の磁気要素302、第1の磁気案内要素304、第2の磁気案内要素306、第2の磁気要素308、第5の磁気要素314、および第3の磁気案内要素316と同じまたは同様であり得る。第3の磁気案内要素1016は第2の磁気案内要素1006に連結されなくてもよい。第1の磁気要素1002の磁化方向は第2の磁気要素1014の磁化方向と反対であってもよい。第1の磁気要素1002によって発生させられる磁気誘導線は、第2の磁気要素1014によって発生させられる磁気誘導線と相互作用し、そのため、第1の磁気要素1002によって発生させられる磁気誘導線と、第2の磁気要素1014によって発生させられる磁気誘導線とは、音声コイル1028をより垂直に通過でき、それによって、音声コイル1028において第1の磁気要素1002の漏れの磁気誘導線を低減することができる。第3の透磁性の板1016は、音声コイル1028において、第1の磁気要素1002の漏れの磁力線をさらに低減することができる。
図10Bは、本開示の一部の実施形態による、音声コイルにおける磁気誘導強さと、磁気回路組立体での構成要素の厚さとの間の関係の曲線である。曲線aは図9Aにおける磁気回路組立体900に対応し、曲線bは図10Aにおける磁気回路組立体1000に対応する。横座標は第1の厚さ比であってもよく、縦座標は音声コイル928または1028における正規化された磁気誘導強さであってもよい。第1の厚さ比および正規化された磁気誘導強さは、本開示の図9Bにおいて詳細に記載され得る。曲線aは、磁気回路組立体900における音声コイル928の磁気誘導強さと第1の厚さ比との間の関係であり、曲線bは、磁気回路組立体1000における音声コイル1028の磁気誘導強さと第1の厚さ比との間の関係であり得る。図10Bに示されているように、第3の磁気案内要素1016の磁気回路組立体1000が提供されている。第1の厚さ比の範囲が0〜0.55の間にあるとき、音声コイル1028における磁気誘導強さは音声コイル928における磁気誘導強さより相当に大きい(例えば、曲線bに対応する磁気誘導強さは、曲線aに対応する磁気誘導強さより大きい)。第1の厚さ比の範囲が0.55〜1の間にあるとき、音声コイル1028における磁気誘導強さは音声コイル928における磁気誘導強さより相当に小さい(例えば、曲線bに対応する磁気誘導強さは、曲線aに対応する磁気誘導強さより小さい)。
図11Aは、本開示の一部の実施形態による磁気回路組立体1100の磁気誘導線の分布を示す概略図である。図示されているように、磁気回路組立体1100は、第1の磁気要素1102と、第1の磁気案内要素1104と、第2の磁気案内要素1106と、第2の磁気要素1114と、第3の磁気案内要素1116とを備え得る。第1の磁気要素1102、第1の磁気案内要素1104、第2の磁気案内要素1106、第2の磁気要素1114、および第3の磁気案内要素1116は、図3Eにおける第1の磁気要素302、第1の磁気案内要素304、第2の磁気案内要素306、第2の磁気要素308、第5の磁気要素314、および第3の磁気案内要素316とそれぞれ同様または同じであり得る。第3の磁気案内要素1116は第2の磁気案内要素1106と連結され得る。第1の磁気要素1102の磁化方向は第2の磁気要素1114の磁化方向と反対であってもよい。第1の磁気要素1102の磁界と第2の磁気要素1114の磁界とは第1の磁気要素1102と第2の磁気要素1114との合流位置において相互に排他的とでき、そのため、元々発散している磁界が、相互に排他的な磁界(例えば、第1の磁気要素1102のみによって発生させられる磁界、または、第2の磁気要素1114のみによって発生させられる磁界)の効果の下で音声コイル1128を通過でき、それによって音声コイル1128において磁界強度を増加させることができる。第3の磁気的に導体の板1116は第2の磁気案内要素1106と連結でき、そのため第2の磁気要素1114および第1の磁気要素1102の磁界は、第2の磁気案内要素1106および第3の磁気案内要素1116によって形成された磁気回路に結合され、それによって音声コイル1128において磁気誘導強さをさらに増加させる。
図11Bは、本開示の一部の実施形態による、磁気誘導強さと、磁気回路組立体での各々の要素の厚さとの間の関係の曲線である。曲線aは図9Aにおける磁気回路組立体900に対応している。曲線bは図10Aにおける磁気回路組立体1000に対応している。曲線cは図11Aにおける磁気回路組立体1100に対応している。横座標は、第1の磁気要素(902、1002、1102)の厚さと第2の磁気要素(914、1014、1114)の厚さとの合計(h3+h5)に対する第1の磁気要素(902、1002、1102)の厚さ(h3)の比であり得る。以後において、これは第3の厚さ比と称される。縦座標は、音声コイル(928、1028、1128)における正規化された磁気誘導強さであり得る。正規化された磁気誘導強さは、本開示の図9Bにおいて理解することができる。曲線aは、磁気回路組立体900における音声コイル928の磁気誘導強さと第1の厚さ比との間の関係であり得る。曲線bは、磁気回路組立体1000における音声コイル1028の磁気誘導強さと第1の厚さ比との間の関係であり得る。曲線cは、磁気回路組立体1100における音声コイル1128の磁気誘導強さと第1の厚さ比との間の関係であり得る。図11Bに示されているように、第3の磁気案内要素(例えば、磁気案内要素1014および磁気案内要素1114)を含む磁気回路組立体1000および1100では、第1の厚さ比が0.7未満である場合、対応する音声コイル(例えば、音声コイル1028、音声コイル1128)における磁気誘導強さは、第3の磁気案内要素を含まない磁気回路組立体900における音声コイル928における磁気誘導強さより大きくなり得る(例えば、曲線bおよび曲線cに対応する磁気誘導強さは、曲線aに対応する磁気誘導強さより大きい)。第3の磁気案内要素と第2の磁気案内要素とが互いと連結されるとき(例えば、磁気回路組立体1100における第3の磁気案内要素1116と第2の磁気案内要素1106とが互いと連結されるとき)、音声コイル1128における磁気誘導強さは、音声コイル1028における磁気誘導強さより大きくなり得る(例えば、曲線cに対応する磁気誘導強さは、曲線bに対応する磁気誘導強さより大きい)。
図11Cは、本開示の一部の実施形態による、音声コイルにおける磁気誘導強さと、図11Aに示された磁気回路組立体1100での要素厚さとの間の関係の曲線である。横座標は第2の厚さ比(図において「h2/(h2+h3+h5)」によって表されている)であり得る。縦座標は音声コイル1128における正規化された磁気誘導強さとでき、第2の厚さ比および正規化された磁気誘導強さは、本開示の図9Bにおいて理解することができる。図11Cに示されているように、第2の厚さ比が徐々に増加するにつれて、音声コイル1128における磁気誘導強さは最大値へと徐々に増加し、次に低下する。磁気誘導強さの最大値に対応する第2の厚さ比の範囲は0.3〜0.6の間であり得る。
図12Aは、本開示の一部の実施形態による磁気回路組立体1200を示す概略図である。図示されているように、磁気回路組立体1200は、第1の磁気要素1202と、第1の磁気案内要素1204と、第2の磁気案内要素1206と、第1の導体要素1208とを備え得る。第1の磁気要素1202、第1の磁気案内要素1204、第2の磁気案内要素1206、および第1の導体要素1208についてのさらなる記載は、本開示における他の場所(例えば、図3A〜図3Gおよびそれらの記載)において理解することができる。一部の実施形態では、第1の磁気案内要素1204は第1の磁気要素1202の上方に突出部分を有し得る。第1の導体要素1208は第1の凹状部分に位置させられ、第1の磁気要素1202と連結され得る。
第1の磁気要素1202、第1の磁気案内要素1204、および第2の磁気案内要素1206は磁気ギャップを形成できる。音声コイル1210が磁気ギャップ内に位置させられ得る。音声コイル1210の断面の形は、円の形、または、長円形、長方形、正方形、五角形、他の多角形、もしくは他の不規則な形などの円でない形であり得る。一部の実施形態では、交流電流は音声コイル1210へと流れることができる。交流電流の方向は、図12Aに示されているように、紙面に対して垂直とでき、紙面を指すことができる。第1の磁気要素1202、第1の磁気案内要素1204、および第2の磁気案内要素1206によって形成される磁気回路では、音声コイル1210は、磁気回路における磁界の作用の下で交流誘導磁界A(「第1の交流誘導磁界」とも称される)を発生させることができる。誘導磁界Aの方向は、図12Aに示されているように時計回りであり得る。交流誘導磁界Aは音声コイル1210において逆誘導電流を引き起こし、それによって音声コイル1210における電流を低下させることができる。第1の導体要素1208は、交流誘導磁界Aの作用の下において交流で誘導される電流を発生させることができる。磁気回路における磁界の作用の下で、交流で誘導される電流は交流誘導磁界B(「第2の交流誘導磁界」と称されてもよい)を発生させることができる。誘導磁界Bの方向は、図12Aに示されているように反時計回りであり得る。誘導磁界Aの方向と誘導磁界Bの方向とは反対であるため、音声コイル1210における逆誘導電流は低減させることができ、つまり、音声コイル1210における逆誘導電流によって引き起こされる誘導リアクタンスは低減させることができ、音声コイル1210における電流は増加させられ得る。
磁気回路組立体1200の先の記載は、単なる特定の例であり得るし、唯一の実現可能な実施として考慮されるべきではない。言うまでもなく、当業者が、骨伝導スピーカの基本的な原理を理解した後、本原理から逸脱することなく、磁気回路組立体1200を実施する特定の様態およびステップへの形態および詳細において、様々な改良および変更を行うことが可能であるが、これらの改良および変更はなおも前述した範囲内にある。例えば、第1の導体要素1208は、音声コイル1210の内壁、外壁、上面、および/または下面の近くなど、音声コイル1210の近くに設けられてもよい。
図12Bは、本開示の一部の実施形態による、図12Aにおける磁気回路組立体1200での音声コイルにおける誘導リアクタンスへの導体要素の効果を指示する曲線を示す概略図である。曲線aは、第1の導体要素1208を含まない磁気回路組立体1200に対応し、曲線bは、第1の導体要素1208を含む磁気回路組立体1200に対応している。横座標は音声コイル1210における交流電流の周波数を表し、縦座標は音声コイル1210における誘導リアクタンスを表している。図12Bに示されているように、音声コイル1210における誘導リアクタンスは、特には交流電流の周波数が1200Hzを上回った後、交流電流の周波数が増加するにつれて増加できる。第1の導体要素1208が磁気回路組立体1200に設けられるとき、音声コイルにおける誘導リアクタンスは、第1の導体要素1208が磁気回路組立体1200に設けられていないときの音声コイルにおける誘導リアクタンスより相当に小さくできる(例えば、曲線bに対応する誘導リアクタンスは、交流電流の周波数が同じであるとき、曲線aに対応する誘導リアクタンスより小さい)。
図13Aは、本開示の一部の実施形態による磁気回路組立体1300を示す概略的な構造の図である。図示されているように、磁気回路組立体1300は、第1の磁気要素1302と、第1の磁気案内要素1304と、第2の磁気案内要素1306と、第1の導体要素1318とを備え得る。第1の磁気要素1302、第1の磁気案内要素1304、第2の磁気案内要素1306、および第1の導体要素1318は、本開示における関連する記載を参照できる。第1の導体要素1318は第1の磁気案内要素1304の上面と連結され得る。第1の導体要素1318の形は、薄板の形、環状の形、網の形、オリフィス板などであり得る。
第1の磁気要素1302および第1の磁気案内要素1304と第2の磁気案内要素1306との間には磁気ギャップが形成され得る。音声コイル1328が磁気ギャップ内に位置させられ得る。音声コイル1328の断面の形は円の形または円でない形であり得る。円でない形には、長円形、三角形、四角形、五角形、他の多角形、または他の不規則な形があり得る。
磁気回路組立体1300の先の記載は、単なる特定の例であり得るし、唯一の実現可能な実施の解決策として考慮されるべきではない。言うまでもなく、当業者が、磁気回路組立体の基本的な原理を理解した後、本原理から逸脱することなく、磁気回路組立体1300を実施する特定の様態およびステップへの形態および詳細において、様々な改良および変更を行うことが可能であるが、これらの改良および変更はなおも前述した範囲内にある。例えば、第1の導体要素1318は、音声コイル1328の内壁、外壁、上面、および/または下面など、音声コイル1328の近くに設けられてもよい。
図13Bは、本開示の一部の実施形態による、図13Aにおける磁気回路組立体1300での音声コイルにおける誘導リアクタンスへの磁気案内要素の影響曲線である。曲線aは、第1の導体要素1318を伴わない磁気回路組立体1300に対応し、曲線bは、第1の導体要素1318を伴う磁気回路組立体1300に対応している。横座標は音声コイル1328における交流電流の周波数とでき、縦座標は音声コイル1328における誘導リアクタンスとできる。図13Bに示されているように、音声コイル1328における誘導リアクタンスは、特には交流電流の周波数が1200Hzを上回った後、交流電流の周波数が増加するにつれて増加できる。第1の導体要素1318が磁気回路組立体1300に設けられるとき、音声コイル1328における誘導リアクタンスは、第1の導体要素1318が磁気回路組立体1300に設けられていないときの音声コイルにおける誘導リアクタンスより相当に小さくできる(例えば、曲線bに対応する誘導リアクタンスは、交流電流の周波数が同じであるとき、曲線aに対応する誘導リアクタンスより小さい)。
図14Aは、本開示の一部の実施形態による磁気回路組立体1400を示す概略的な構造の図である。図示されているように、磁気回路組立体1400は、第1の磁気要素1402と、第1の磁気案内要素1404と、第2の磁気案内要素1406と、第1の導体要素1418と、第2の導体要素1420と、第3の導体要素1422とを備え得る。第1の磁気要素1402、第1の磁気案内要素1404、第2の磁気案内要素1406、第1の導体要素1418、第2の導体要素1420、および第3の導体要素1422は、本開示の図3Fにおいて理解することができる。第1の磁気要素1402と、第1の磁気案内要素1404と、第2の磁気案内要素1406との間には磁気ギャップが構成され得る。音声コイル1428が磁気ギャップ内に位置させられ得る。音声コイル1428の断面の形は円の形または円でない形であり得る。円でない形には、長円形、三角形、四角形、五角形、他の多角形、または他の不規則な形があり得る。
磁気回路組立体1400の先の記載は、単なる特定の例であり得るし、唯一の実現可能な実施の解決策として考慮されるべきではない。言うまでもなく、当業者が、磁気回路組立体の基本的な原理を理解した後、本原理から逸脱することなく、磁気回路組立体1400を実施する特定の手段およびステップの形態および詳細において、様々な改良および変更を行うことが可能であるが、これらの改良および変更はなおも前述した範囲内にある。例えば、第1の導体要素1418は、音声コイル1428の内壁、外壁、上面、および/または下面など、音声コイル1428の近くに設けられてもよい。
図14Bは、本開示の一部の実施形態による、音声コイルにおける誘導リアクタンスへの、図14Aの磁気回路組立体1420における導体要素の数の影響曲線である。曲線mは、導体要素を伴わない磁気回路組立体に対応している。曲線nは、導体要素が設けられている磁気回路組立体(図12Aに示された磁気回路組立体1200など)に対応している。曲線lは、複数の導体要素が設けられ得る磁気回路組立体(図14Aに示された磁気回路組立体1400など)に対応している。横座標は音声コイルにおける交流電流の周波数とでき、縦座標は音声コイルにおける誘導リアクタンスとできる。図14Bに示されているように、交流電流の周波数が約1200Hzまで増加するとき、音声コイルにおける誘導リアクタンスは交流電流の周波数の増加とともに増加できる。1つまたは複数の導体要素を伴う場合、音声コイルにおける誘導リアクタンスは、導体要素が設けられていないときの音声コイルにおける誘導リアクタンスより相当に小さくできる(例えば、曲線nおよびlに対応する誘導リアクタンスは曲線mに対応する誘導リアクタンスより小さい)。複数の導体要素が磁気回路組立体1400に設けられるとき、音声コイルにおける誘導リアクタンスは、1つの導体要素が設けられているときの音声コイルにおける誘導リアクタンスより相当に小さくできる(例えば、曲線lに対応する誘導リアクタンスは、曲線nに対応する誘導リアクタンスより小さい)。
図15Aは、本開示の一部の実施形態による磁気回路組立体1500を示す概略図である。図示されているように、磁気回路組立体1500は、第1の磁気要素1502と、第1の磁気案内要素1504と、第1の環状の要素1506と、第1の環状の磁気要素1508と、第2の環状の磁気要素1510と、第3の環状の磁気要素1512と、磁気遮蔽体1514と、第2の磁気要素1516とを備え得る。第1の磁気要素1502、第1の磁気案内要素1504、第1の輪要素1506、第1の環状の磁気要素1508、第2の環状の磁気要素1510、第3の環状の磁気要素1512、磁気遮蔽体1514、および第2の磁気要素1516は、図4A、図4B、図4C、図4D、図4E、図4F、図4G、図4H、および/または図4Mにおいて理解することができる。
第1の磁気要素1502、第1の磁気案内要素1504、第2の磁気要素1516、第2の環状の磁気要素1510、および/または第3の環状の磁気要素1512は磁気ギャップを形成できる。音声コイル1528が磁気ギャップ内に位置させられ得る。音声コイル1528は円の形または円でない形であり得る。円でない形には、長円形、三角形、四角形、五角形、他の多角形、または他の不規則な形があり得る。
磁気回路組立体1500の先の記載は、単なる特定の例であり得るし、唯一の実現可能な実施の解決策として解釈されるべきではない。言うまでもなく、当業者が、磁気回路組立体の基本的な原理を理解した後、本原理から逸脱することなく、磁気回路組立体1500を実施する特定の手段およびステップの形態および詳細において、様々な改良および変更を行うことが可能であるが、これらの改良および変更はなおも前述した範囲内にある。例えば、磁気回路組立体1500は1つまたは複数の導体要素をさらに備えることができ、1つまたは複数の導体要素は、音声コイル1528の内壁、外壁、上面、および/または下面など、音声コイル1528の近くに設けられてもよい。一部の実施形態では、導体要素は、第1の磁気要素1502、第2の磁気要素1516、第1の環状の磁気要素1508、第2の環状の磁気要素1510、および/または第3の環状の磁気要素1512と連結され得る。他の例として、磁気回路組立体1500は第3の磁気案内要素をさらに備えてもよく、第3の磁気案内要素は第2の磁気要素1516と連結されてもよい。
図15Bは、本開示の一部の実施形態による、音声コイルにおけるアンペールの力と、図15Aに示された磁気回路組立体1500での1つまたは複数の磁気要素の厚さとの間の関係の曲線を示す概略図である。横座標は第1の厚さ比を表しており、縦座標は音声コイルによって受けられた正規化されたアンペールの力を表している。正規化されたアンペールの力は、1つだけの磁気要素を備える単一の磁気の磁気回路組立体(単一の磁気の回路組立体とも称される)に位置させられた音声コイルにおける最大のアンペールの力に対する、磁気回路組立体1500に位置させられた音声コイルにおける実際のアンペールの力の比と言うことができる。例えば、単一の磁気の回路組立体は、第1の磁気要素と、第1の磁気案内要素と、第2の磁気案内要素とを備え得る。単一の磁気の回路組立体における第1の磁気要素の体積は、磁気回路組立体1500における第1の磁気要素1502および第2の磁気要素1516の体積の合計と同じであり得る。第1の厚さ比および第2の厚さ比についてのさらなる記載は図9Bにおいて理解することができる。図15Bに示されているように、第2の厚さ比kの任意の値について、縦座標の値は1を越えており、つまり、磁気回路組立体1500において、音声コイル1528へのアンペールの力は、単一の磁気の磁気回路組立体に位置付けられた音声コイルへのアンペールの力を越え得る。第2の厚さ比kが変わらないままであるとき、第1の厚さ比が増加するにつれて、磁気回路組立体1500に位置させられた音声コイル1528へのアンペールの力は徐々に低下し得る。第1の厚さ比が変わらないままであるとき、第2の厚さ比kが低下するにつれて、磁気回路組立体1500に位置させられた音声コイル1528へのアンペールの力は徐々に増加し得る。第1の厚さ比の範囲が0.1〜0.3の間であるとき、または、第2の厚さ比kの範囲が0.2〜0.7の間であるとき、磁気回路組立体1500に位置させられた音声コイル1528へのアンペールの力は、単一の磁気の磁気回路組立体に位置させられた音声コイルのアンペールの力より50%〜60%大きくなり得る。
図16は、本開示の一部の実施形態による骨伝導スピーカ1600を示す概略図である。図示されているように、骨伝導スピーカ1600は、第1の磁気要素1602と、第1の磁気案内要素1604と、第2の磁気案内要素1606と、第2の磁気要素1608と、音声コイル1610と、第3の磁気案内要素1612と、ブラケット1614と、コネクタ1616とを備え得る。第1の磁気要素1602、第1の磁気案内要素1604、第2の磁気案内要素1606、第2の磁気要素1608、音声コイル1610、および/または第3の磁気案内要素1612についてのさらなる記載は、本開示における他の場所(例えば、図3A〜図3G、図4A〜図4M、および図5A〜図5F、ならびにそれらの記載)において理解することができる。
第1の磁気要素1602の上面は第1の磁気案内要素1604の下面と連結され得る。第2の磁気要素1608の下面は第1の磁気案内要素1604の上面と連結され得る。第2の磁気案内要素1606は第1の基礎板と第1の側壁とを備え得る。第1の磁気案内要素1602の下面は第1の基礎板の上面と連結され得る。第2の磁気案内要素1606の側壁、第1の磁気要素1602の側壁、第1の磁気案内要素1604、および/または第2の磁気要素1608の間には磁気ギャップが構成され得る。ブラケット1614は第2の基礎板と第2の側壁とを備え得る。音声コイル1610が磁気ギャップ内に位置させられ得る。音声コイル1610は第2の側壁と連結され得る。継ぎ目が音声コイル1610と第2の基礎板との間に形成され得る。音声コイル1610が磁気ギャップ内に位置させられた後、第3の磁気案内要素1612は継ぎ目を通過して第2の磁気要素1608の上面および第2の磁気案内要素1606の第1の側壁と連結でき、そのため第3の磁気案内要素1612と第2の磁気案内要素1606とは閉じた空洞を形成する。第1の磁気要素1602、第1の磁気案内要素1604、第2の磁気案内要素1606、第2の磁気要素1608、音声コイル1610、および/または第3の磁気案内要素1612は、本開示における他の場所に記載されているような連結手段のうちの1つまたは複数を通じて連結され得る。一部の実施形態では、1つまたは複数の穴(例えば、小さい穴、ネジ穴など)が、第1の磁気要素1602、第1の磁気案内要素1604、第2の磁気案内要素1606、第2の磁気要素1608、第3の磁気案内要素1612、および/またはブラケット1614に設けられてもよい。穴は、第1の磁気要素1602、第1の磁気案内要素1604、第2の磁気案内要素1606、第2の磁気要素1608、第3の磁気案内要素1612、および/またはブラケット1614における中心、周辺、または他の位置に設けられてもよい。コネクタ1616は様々な要素を連結できる。例えば、コネクタ1616はパイプピンを備え得る。パイプピンは、穴を通じて様々な要素(例えば、第1の磁気要素1602、第1の磁気案内要素1604、第2の磁気案内要素1606、第2の磁気要素1608、第3の磁気案内要素1612、および/またはブラケット1614)を通過でき、ブラケット1614を通じて押し抜きヘッドによって変形された後、様々な要素を固定できる。
骨伝導スピーカ1600の先の記載は、単なる特定の例であり得るし、唯一の実現可能な実施の解決策として解釈されるべきではない。言うまでもなく、当業者が、磁気回路組立体の基本的な原理を理解した後、本原理から逸脱することなく、骨伝導スピーカ1600を実施するための特定の手段およびステップの形態および詳細において、様々な改良および変更を行うことが可能であるが、これらの改良および変更はなおも前述した範囲内にある。例えば、骨伝導スピーカ1600は、音声コイル1610の内側側壁、外壁、上部、および/または外部に設けられる1つまたは複数の導体要素を備え得る。他の例として、骨伝導スピーカ1600は1つまたは複数の環状の磁気要素をさらに備えてもよく、1つまたは複数の環状の磁気要素は、第2の磁気案内要素1606の第2の側壁の上面と連結され得る、または、磁気ギャップにおいて固定され得る。
図17は、本開示の一部の実施形態による骨伝導スピーカ1700を示す概略図である。図示されているように、骨伝導スピーカ1700は、第1の磁気要素1702と、第1の磁気案内要素1704と、第2の磁気案内要素1706と、第2の磁気要素1708と、音声コイル1710と、第3の磁気案内要素1712と、ブラケット1714と、コネクタ1716と、支持リンク1718と、ワッシャ1720とを備え得る。第1の磁気要素1702の上面は第1の磁気案内要素1704の下面と連結され得る。第2の磁気要素1708の下面は第1の磁気案内要素1704の上面と連結され得る。第2の磁気案内要素1706は第1の基礎板と第1の側壁とを備え得る。第1の側壁は、第1の基礎板に対して垂直の方向に延びる基礎板によって形成されてもよい。第1の磁気要素1702の下面は第2の磁気案内要素1706の第1の基礎板の上面と連結され得る。第2の磁気案内要素1706の第1の側壁、第1の磁気要素1702の側面、第1の磁気案内要素1704、および/または第2の磁気要素1708の間には磁気ギャップが構成され得る。支持リンク1718は1つまたは複数の連結ロッドを備え得る。音声コイル1710は支持リンク1718と連結され得る。音声コイル1710は磁気ギャップ内に位置させられ得る。第3の磁気案内要素1712は第2の基礎板と第2の側壁とを備え得る。第2の側壁は第2の基礎板を延ばすことで形成され得る。第2の側壁には1つまたは複数の第1の穴が設けられてもよく、第1の穴は支持リンク1718の連結ロッドに対応する。支持リンク1718の連結ロッドの各々は、第3の磁気案内要素1712の第1の穴のうちの1つを貫通できる。音声コイル1710が磁気ギャップ内に位置させられるとき、第3の磁気案内要素1712の第2の側壁は、支持リンク1718の連結ロッドが第1の穴を通過することで支持リンク1718と連結でき、第2の基礎板は第2の磁気要素1708の上面と連結できる。第1の磁気要素1702、第1の磁気案内要素1704、第2の磁気案内要素1706、第2の磁気要素1708、音声コイル1710、および/または第3の磁気案内要素1712は、本開示における他の場所に記載されているような1つまたは複数の連結手段を通じて連結され得る。一部の実施形態では、第1の磁気要素1702、第1の磁気案内要素1704、第2の磁気案内要素1706、第2の磁気要素1708、第3の磁気案内要素1712、および/またはブラケット1714に、中心、周辺、または他の位置において1つまたは複数の第2の穴が設けられ得る。コネクタ1716は、穴を通じて様々な要素(例えば、第1の磁気要素1702、第1の磁気案内要素1704、第2の磁気案内要素1706、第2の磁気要素1708、第3の磁気案内要素1712、および/またはブラケット1714)を連結できる。例えば、コネクタ1716はパイプピンを備え得る。パイプピンは、穴を通じて様々な要素(例えば、第1の磁気要素1702、第1の磁気案内要素1704、第2の磁気案内要素1706、第2の磁気要素1708、第3の磁気案内要素1712、および/またはブラケット1714)を通過でき、ブラケット1714を通じて押し抜きヘッドによって変形された後、様々な要素を固定できる。ブラケット1714は支持リンク1718と連結でき、ワッシャ1720は第3の磁気案内要素1712の第2の側壁および第2の磁気案内要素1706の第1の側壁とさらに連結でき、それによって第2の磁気案内要素1706と第3の磁気案内要素1712とをさらに固定できる。一部の実施形態では、ワッシャ1720は振動板を通じてブラケット1714と連結され得る。
骨伝導スピーカ1700の先の記載は、単なる特定の例であり得るし、唯一の実現可能な実施の解決策として見なされるべきではない。言うまでもなく、当業者が、磁気回路組立体の基本的な原理を理解した後、本原理から逸脱することなく、骨伝導スピーカ1700を実施するための特定の手法およびステップの形態および詳細において、様々な改良および変更を行うことが可能であるが、これらの改良および変更はなおも前述した範囲内にある。例えば、骨伝導スピーカ1700は、音声コイル1710の内側側壁、外壁、上部、および/または下部の近くに設けられる1つまたは複数の導体要素を備え得る。他の例として、骨伝導スピーカ1700は1つまたは複数の環状の磁気要素をさらに備えてもよく、1つまたは複数の環状の磁気要素は、第2の磁気案内要素1706の第1の側壁の上面と連結され得る、または、磁気ギャップ内に固定され得る。
図18は、本開示の一部の実施形態による骨伝導スピーカ1800を示す概略図である。図示されているように、骨伝導スピーカ1800は、第1の磁気要素1802と、第1の磁気案内要素1804と、第2の磁気案内要素1806と、ガスケット1808と、音声コイル1810と、第1の振動板1812と、ブラケット1814と、第2の振動板1816と、振動パネル1818とを備え得る。第1の磁気要素1802の下面は第2の磁気案内要素1806の内壁と連結され得る。第1の磁気要素1802の上面は第1の磁気案内要素1804の下面と連結され得る。第1の磁気要素1802と、第1の磁気案内要素1804と、第2の磁気要素1806との間には磁気ギャップが構成され得る。音声コイル1810が磁気ギャップ内に位置させられ得る。一部の実施形態では、音声コイル1810は、円の形、または、三角形、長方形、正方形、長円形、五角形、もしくは他の不規則な形などの円でない形であり得る。音声コイル1810はブラケット1814と連結でき、ブラケット1814は第1の振動板1812と連結でき、第1の振動板1812はワッシャ1808を通じて第2の磁気案内要素1806と連結され得る。第2の振動板1816の下面はブラケット1814と連結でき、第2の振動板1816の上面は振動パネル1818と連結できる。一部の実施形態では、第1の磁気要素1802、第1の磁気案内要素1804、第2の磁気案内要素1806、ワッシャ1808、音声コイル1810、第1の振動板1812、ブラケット1814、第2の振動板1816、および/または振動パネル1818は、本開示における他の場所に記載されているような1つまたは複数の連結手段を通じて連結され得る。例えば、第1の磁気要素1802は、第1の磁気案内要素1804および/または第2の磁気案内要素1806と溶接によって連結され得る。他の例として、第1の磁気要素1802、第1の磁気案内要素1804、および/または第2の磁気案内要素1806には、1つまたは複数の穴が設けられてもよい。パイプピンは、穴を通じて様々な要素(例えば、第1の磁気要素1802、第1の磁気案内要素1804、第2の磁気案内要素1806、および/またはブラケット1814)を通過でき、ブラケット1814を通じて押し抜きヘッドによって変形された後、様々な要素を固定できる。一部の実施形態では、第1の振動板1812および/または第2の振動板1816は1つまたは複数の同軸の環状体として提供され得る。中心に向けて集束される複数の支持ロッドが1つまたは複数の同軸の環状体の各々に配置されてもよく、放射する中心は、第1の振動板1812および/または第2の振動板1816の中心と一致してもよい。複数の支持ロッドは、第1の振動板1812および/または第2の振動板1816において交互に配置されてもよい。
骨伝導スピーカ1800の先の記載は、単なる特定の例であり得るし、唯一の実現可能な実施の解決策として解釈されるべきではない。言うまでもなく、当業者が、磁気回路組立体の基本的な原理を理解した後、本原理から逸脱することなく、骨伝導スピーカ1800を実施するための特定の手段およびステップの形態および詳細において、様々な改良および変更を行うことが可能であるが、これらの改良および変更はなおも前述した範囲内にある。例えば、骨伝導スピーカ1800は1つまたは複数の導体要素を備えてもよく、1つまたは複数の導体要素は、音声コイル1810の内側側壁、外壁、上部、および/または下部の近くに設けられ得る。他の例として、骨伝導スピーカ1800は1つまたは複数の環状の磁気要素をさらに備えてもよく、1つまたは複数の環状の磁気要素は、第2の磁気案内要素1806の側壁の上面と連結され得る、または、磁気ギャップ内に固定され得る。一部の実施形態では、骨伝導スピーカは第2の磁気要素および/または第3の磁気案内要素をさらに備え得る。
図19は、本開示の一部の実施形態による骨伝導スピーカ1900を示す概略図である。図示されているように、骨伝導スピーカ1900は、第1の磁気要素1902と、第1の磁気案内要素1910と、第2の磁気要素1904と、第3の磁気要素1906と、第2の磁気案内要素1908と、ワッシャ1914と、音声コイル1912と、第1の振動板1916と、ブラケット1918と、第2の振動板1920と、振動パネル1922とを備え得る。第1の磁気要素1902の下面は第2の磁気案内要素1908の内壁と連結され得る。第1の磁気要素1902の上面は第1の磁気案内要素1910の下面と連結され得る。第2の磁気要素1904の外壁は第2の磁気案内要素1908の内側側壁と連結され得る。第3の磁気要素1906は第2の磁気要素1904の下方にあることができ、同時に、第3の磁気要素1906の外壁は第2の磁気案内要素1908の内側側壁と連結でき、第3の磁気要素1906の内側側壁は第1の磁気要素1902の外壁と連結でき、第3の磁気要素1906の下面は第2の磁気案内要素1908の内壁と連結でき、磁気ギャップは、第1の磁気要素1902と、第1の磁気案内要素1910と、第2の磁気要素1904と、第3の磁気要素1906との間に構成され得る。音声コイル1912が磁気ギャップ内に位置させられ得る。一部の実施形態では、音声コイル1912は、図19に示されたような競技トラックの形、または、三角形、長方形、正方形、長円形、五角形、もしくは他の不規則な形などの他の幾何学的な形であり得る。音声コイル1912はブラケット1918と連結でき、ブラケット1918は第1の振動板1916と連結でき、第1の振動板1916はワッシャ1914を通じて第2の磁気案内要素1908と連結され得る。第2の振動板1920の下面はブラケット1918と連結でき、第2の振動板1920の上面は振動パネル1922と連結できる。一部の実施形態では、第2の磁気要素1904は、例えば図19に示されているように、4つの磁気要素19041、19042、19043、および19044を含む、複数の磁気要素から成り得る。複数の磁気要素によって取り囲まれた形は、図19に示されたような競技トラックの形、または、三角形、長方形、正方形、長円形、五角形、もしくは他の不規則な形などの他の幾何学的な形であり得る。第3の磁気要素1906は、例えば図19に示されているように、4つの磁気要素19061、19062、19063、および19064を含む、複数の磁気要素から成り得る。複数の磁気要素によって取り囲まれた形は、図19に示されたような競技トラックの形、または、三角形、長方形、正方形、長円形、五角形、もしくは他の不規則な形などの他の幾何学的な形であり得る。本開示における他の実施形態で記載されているように、第2の磁気要素1904または第3の磁気要素1906の少なくとも一方は、異なる磁化方向を伴う複数の磁気要素で置き換えられてもよい。異なる磁化方向を伴う複数の磁気要素は、骨伝導スピーカ1900における磁気ギャップ内の磁界強度を増加させ、それによって骨伝導スピーカ1900の感度を向上させることができる。
一部の実施形態では、第1の磁気要素1902、第1の磁気案内要素1910、第2の磁気要素1904、第3の磁気要素1906、第2の磁気案内要素1908、ワッシャ1914、音声コイル1912、第1の振動板1916、ブラケット1918、第2の振動板1920、および/または振動パネル1922は、本開示における他の場所に記載されているような任意の1つまたは複数の連結手段を通じて連結され得る。例えば、第1の磁気要素1902、第2の磁気要素1904、および第3の磁気要素1906は、接着によって第1の磁気案内要素1910および/または第2の磁気案内要素1908と連結され得る。他の例として、ワッシャ1914はバックルを通じて第2の磁気案内要素1908と連結されてもよく、ワッシャ1914は、バックルおよび接着剤を通じて第2の磁気案内要素1908および/または第2の磁気要素1904とさらに連結されてもよい。一部の実施形態では、第1の振動板1916および/または第2の振動板1920は1つまたは複数の同軸の環状体として提供され得る。中心に向けて集束できる複数の支持ロッドが複数の輪で設けられてもよく、集束の中心は、第1の振動板1916および/または第2の振動板1920の中心と一致してもよい。複数の支持ロッドは、第1の振動板1916および/または第2の振動板1920において交互に配置されてもよい。複数の支持ロッドは真っ直ぐなロッドまたは曲がったロッドとでき、または、真っ直ぐなロッドの一部は部分的に湾曲したロッドである。好ましくは、複数の支持ロッドは湾曲したロッドであり得る。一部の実施形態では、振動パネル1922の外面は平坦な表面または湾曲した表面であり得る。例えば、振動パネル1922の外面は、図19に示されているような凸状である上反りにされた表面であり得る。
骨伝導スピーカ1900の先の記載は、単なる特定の例であり得るし、唯一の実現可能な実施の解決策として解釈されるべきではない。言うまでもなく、当業者が、磁気回路組立体の基本的な原理を理解した後、本原理から逸脱することなく、骨伝導スピーカ1900を実施するための特定の手段およびステップの形態および詳細において、様々な改良および変更を行うことが可能であるが、これらの改良および変更はなおも前述した範囲内にある。例えば、骨伝導スピーカ1900は、音声コイル1912の内側側壁、外壁、上部、および/または下部に設けられる1つまたは複数の導体要素を備え得る。他の例として、骨伝導スピーカ1900は1つまたは複数の環状の磁気要素をさらに備えてもよく、1つまたは複数の環状の磁気要素は第2の磁気要素1904の下面および第3の磁気要素1906の上面と連結できる。一部の実施形態では、骨伝導スピーカは、本開示における他の実施形態に記載されているような第5の磁気要素および/または第3の磁気案内要素をさらに備えてもよい。
基本的な概念が上記で説明されている。言うまでもなく、当業者に対し、本発明の開示は単なる例によるものであって、本開示において限定を構成することはない。本明細書で明示的に述べられていないとしても、当業者は、本開示に様々な変更、改良、および修正を行うことができる。これらの変化、改良、および変更は、本開示によって提案されるように意図されており、本開示の例示の実施形態の精神および範囲内にある。
さらに、特定の専門用語が本開示の実施形態を記載するために使用されている。例えば、「一実施形態」、「実施形態」、および/または「一部の実施形態」という用語は、実施形態と関連して記載された具体的な特徴、構造、または特性が、本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。そのため、本明細書の様々な部分における「実施形態」、「一実施形態」、または「代替の実施形態」への2つ以上の言及が必ずしもすべて同じ実施形態に言及していないことは、強調され、理解されるべきである。また、1つまたは複数の実施形態の本開示における一部の特徴、構造、または特徴は、適切に組み合わされ得る。
また、当業者は、本開示の様々な態様が、任意の新規および有用な工程、機械、製品、もしくは材料の組み合わせ、または、それらへの任意の新規および有用な改善を含め、いくつかの特許可能な分野または状況を通じて図示および記載され得ることを理解することができる。したがって、本開示のすべての態様は、ハードウェアによって全体で実施できる、ソフトウェア(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む)によって全体で実施できる、または、ハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせによって実施できる。上記のハードウェアまたはソフトウェアは、「データブロック」、「モジュール」、「エンジン」、「ユニット」、「コンポーネント」、または「システム」と称され得る。また、本開示の態様は、1つまたは複数のコンピュータ読取可能媒体に置かれたコンピュータ製品として現れることができ、その製品はコンピュータ読取可能プログラムコードを含む。
さらに、処理の要素または流れの提唱された順番、または、そのための数、文字、もしくは他の指定の使用は、請求された過程および方法を、特許請求の範囲における明示を除いて、任意の順番に限定するように意図されていない。先の記載は、様々な例を通じて、本開示の様々な有用な実施形態になると現在考慮されているものを詳述しているが、このような詳細はその目的のためだけであることと、添付の特許請求の範囲が開示された実施形態に限定されず、開示されている実施形態の精神および範囲内にある変更および均等を網羅するように意図されていることとは理解されるものである。例えば、上記の様々な構成要素の実施がハードウェア装置で具現化できるが、例えば既存のサーバまたは携帯装置への設置といった、ソフトウェアの唯一の解決策として実施されてもよい。
同様に、本開示の実施形態の前述の記載において、様々な実施形態のうちの1つまたは複数の理解を助ける本開示の効率化の目的のために、様々な特徴が単一の実施形態、図、またはそれらの記載において一緒にグループ化される場合があることが理解されるべきである。しかしながら、本開示は、本開示の対照が特許請求の範囲において言及される特徴より多くの特徴を必要とすることを意味しない。むしろ、請求された主題は、単一の前述の開示された実施形態のすべての特徴より少なくなり得る。
一部の実施形態では、本出願の特定の実施形態を記載および請求するために使用される成分の量、特性などを表す数は、「約」、「おおよそ」、または「実質的」などの用語によって、一部の例では変更されるとして理解されるものである。他に述べられていない場合、「約」、「おおよそ」、または「実質的」は、記載する値の±20%の変化を指し示すことができる。したがって、一部の実施形態では、本明細書および添付の特許請求の範囲において述べられた数のパラメータは、具体的な実施形態によって得られると考えられる所望の特性に応じて変化し得る近似値である。一部の実施形態では、数のデータは、明示された有効数字を考慮すべきであり、大まかな数字のために用意されたアルゴリズムを使用すべきである。本開示の一部の実施形態の幅広い範囲を示すために構成された数字の範囲およびパラメータが近似値であるにも拘わらず、特定の例における数値は実用的な範囲内でできるだけ正確であり得る。
最後に、本出願において記載された実施形態が、本出願の実施形態の原理を示すだけであることは理解されるべきである。採用され得る他の変更は、本出願の範囲内にあり得る。したがって、例を用いるが限定ではなく、本出願の実施形態の代替の構成が、本明細書での教示に従って利用されてもよい。したがって、本開示の実施形態は、図示および記載されているようなものに正確に限定されることはない。