JP2021172157A - 観測システム、通信衛星、観測衛星および地上設備 - Google Patents

観測システム、通信衛星、観測衛星および地上設備 Download PDF

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Abstract

【課題】観測衛星が観測データの送信を行うことができる場所と時間が限定されないようにする。【解決手段】観測システム100は観測衛星110と通信衛星120と地上設備130とを備える。観測衛星110は、監視装置と通信装置と推進装置とを備え、静止軌道に沿った軌道で地上設備130に対して位置を東西方向に移動させながら観測対象を観測する。通信衛星120は、観測衛星110と通信するための第1通信装置と、地上設備130と通信するための第2通信装置と、を備え、静止軌道を飛翔する。観測衛星110は、通信衛星120との距離が10000キロメートル未満である領域内を飛翔するときに通信衛星120と通信する。【選択図】図1

Description

本開示は、人工衛星を利用した観測システムに関するものである。
観測衛星は、地球の物体または宇宙空間の物体を観測することが可能である。しかし、観測衛星が地上設備と通信することが認許される経度帯は限定される。そのため、観測衛星が観測データの送信を行うことができる場所と時間が限定される。
特許文献1は、太陽光が逆光になる空間でスペースデブリを観測するための方法を開示している。
特開2011−218834号公報
本開示は、観測衛星が観測データの送信を行うことができる場所と時間が限定されないようにすることを目的とする。
本開示の観測システムは、
通信装置を備える地上設備と、
監視装置と通信装置と推進装置とを備え、静止軌道に沿った軌道で前記地上設備に対して位置を東西方向に移動させながら観測対象を観測する観測衛星と、
前記観測衛星と通信するための第1通信装置と、前記地上設備と通信するための第2通信装置と、を備え、静止軌道を飛翔する通信衛星と、
を備える。
前記観測衛星が、前記通信衛星との距離が10000キロメートル未満である領域内を飛翔するときに前記通信衛星と通信する。
本開示によれば、観測衛星は、静止軌道を飛翔する通信衛星を経由させて観測データを地上設備へ送信することができる。そのため、観測衛星が観測データの送信を行うことができる場所と時間が限定されない。
実施の形態1における観測システム100の構成図。 実施の形態1における観測衛星110の構成図。 実施の形態1における通信衛星120の構成図。 実施の形態1における地上設備130の構成図。 実施の形態3における非狭ビームが他の静止衛星の通信に影響を与える例を示す図。 実施の形態3における狭ビームが他の静止衛星の通信に影響を与えない例を示す図。 実施の形態4における観測システム100の構成図。 実施の形態4における狭ビームが他の静止衛星の通信に影響を与える例を示す図。 実施の形態4における狭ビームが他の静止衛星の通信に影響を与えない例を示す図。 実施の形態6における非狭ビームが他の静止衛星の通信に影響を与えない例を示す図。 実施の形態7における軌道面の法線ベクトルの経度方向成分が90degずれた例を示す平面図。 実施の形態7における軌道面の法線ベクトルの経度方向成分が90degずれた例を示す側面図。 実施の形態7における軌道面の法線ベクトルの経度方向成分が90degずれた例を示す正面図。 実施の形態8における楕円軌道面の長径方向の経度方向成分が90degずれた例を示す図。
実施の形態および図面において、同じ要素または対応する要素には同じ符号を付している。説明した要素と同じ符号が付された要素の説明は適宜に省略または簡略化する。
実施の形態1.
観測システム100について、図1から図4に基づいて説明する。
***構成の説明***
図1に基づいて、観測システム100の構成を説明する。
観測システム100は、観測衛星110と通信衛星120と地上設備130とを備える。
観測衛星110は、観測を行うための人工衛星である。観測対象は、地球101の物体または宇宙空間の物体である。「観測」は「監視」または「撮影」といった概念を含む。
観測衛星110は、静止軌道(破線を参照)または静止軌道の近傍を飛翔して地球101を周回する。つまり、観測衛星110は、静止軌道に沿って飛翔して地球101を周回する。
通信衛星120は、衛星通信を行うための静止衛星である。静止衛星は、静止軌道を飛翔して地球101の自転周期と同じ周期で公転する人工衛星である。
通信衛星120は、地上設備130の上空に配置される。
通信衛星120は、観測衛星110から送信される観測データを受信し、観測データを地上設備130へ送信する。観測データは、観測によって得られるデータである。
通信衛星120は、地上設備130から送信される制御コマンドを受信し、制御コマンドを観測衛星110へ送信する。制御コマンドは、観測衛星110を制御するためのコマンドである。
地上設備130は、地上に設けられた設備である。例えば、
地上設備130が設けられる地域を「対象地域」と称する。
例えば、対象地域は日本であり、地上設備130は日本に設けられる。
図2に基づいて、観測衛星110の構成を説明する。
観測衛星110は、観測装置111と衛星制御装置112と通信装置113と推進装置114と姿勢制御装置115と電源装置116とを備える。
観測装置111は、観測用の装置である。例えば、観測装置111は可視光学センサまたは赤外線センサなどである。
観測装置111は、観測対象を観測して観測データを生成する。観測データは、観測対象が映った画像を表すデータに相当する。
衛星制御装置112は、観測衛星110の各装置を制御するためのコンピュータである。
衛星制御装置112は、既定の手順、または、地上設備130から送信される制御コマンドにしたがって、各装置を制御する。
通信装置113は、送信機と受信機とアンテナとを備える。
通信装置113は、観測データを送信する。また、通信装置113は、制御コマンドを受信する。
推進装置114は、観測衛星110に推進力を与える装置であり、観測衛星110の速度を変化させる。
具体的には、推進装置114は、化学推進機または電気推進機である。例えば、推進装置114は、2液式スラスタ、イオンエンジンまたはホールスラスタである。
姿勢制御装置115は、観測衛星110の姿勢要素を制御するための装置である。
姿勢制御装置115は、観測衛星110の姿勢要素を所望の方向に変化させる。もしくは、姿勢制御装置115は、観測衛星110の姿勢要素を所望の方向に維持する。
具体的には、観測衛星110の姿勢要素は、観測衛星110の姿勢、観測衛星110の角速度、および、観測装置111の視線方向(Line Of Sight)である。
姿勢制御装置115は、姿勢センサとアクチュエータとコントローラとを備える。姿勢センサは、ジャイロスコープ、地球センサ、太陽センサ、スター・トラッカ、スラスタまたは磁気センサ等である。アクチュエータは、姿勢制御スラスタ、モーメンタムホイール、リアクションホイールまたはコントロール・モーメント・ジャイロ等である。コントローラは、姿勢センサによって得られる計測データに基づいて、または、地上設備130からの制御コマンドにしたがって、制御プログラムを実行することによって、アクチュエータを制御する。
電源装置116は、太陽電池、バッテリおよび電力制御装置などを備え、観測衛星110の各装置に電力を供給する。
衛星制御装置112について補足する。
衛星制御装置112は処理回路を備える。
処理回路は、専用のハードウェアであってもよいし、メモリに格納されるプログラムを実行するプロセッサであってもよい。
処理回路において、衛星制御装置112の一部の機能が専用のハードウェアで実現されて、衛星制御装置112の残りの機能がソフトウェアまたはファームウェアで実現されてもよい。つまり、処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアまたはこれらの組み合わせで実現することができる。
専用のハードウェアは、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGAまたはこれらの組み合わせである。
ASICは、Application Specific Integrated Circuitの略称である。
FPGAは、Field Programmable Gate Arrayの略称である。
観測衛星110のポインティング機能について補足する。
観測衛星110は、観測方向を観測対象へ向けるためのポインティング機能を有する。
例えば、観測衛星110はリアクションホイールを備える。リアクションホイールは、観測衛星110の姿勢を制御するための装置である。リアクションホイールによって観測衛星110の姿勢が制御され、ボディポインティングが実現される。
例えば、観測装置111はポインティング機構を備える。ポインティング機構は、観測衛星110の視線方向を変えるための機構である。ポインティング機構には、例えば、駆動ミラー等が利用される。
観測装置111の観測機能について補足する。
観測装置111は、分解能可変機能およびオートフォーカス機能を有する。
分解能可変機能は、観測時の分解能を変える機能である。
オートフォーカス機能は、観測対象に焦点を合わせる機能である。
図3に基づいて、通信衛星120の構成を説明する。
通信衛星120は、第1通信装置121と第2通信装置122と推進装置123と電源装置124と衛星制御装置125とを備える。
第1通信装置121と第2通信装置122とのそれぞれは、送信機と受信機とアンテナとを備える。
第1通信装置121は、観測衛星110と通信する。具体的には、第1通信装置121は、観測衛星110から観測データを受信する。また、第1通信装置121は、観測衛星110用の制御コマンドを観測衛星110へ送信する。
第2通信装置122は、地上設備130と通信する。具体的には、第2通信装置122は、観測データを地上設備130へ送信する。また、第2通信装置122は、観測衛星110用の制御コマンドおよび通信衛星120用の制御コマンドを地上設備130から受信する。
推進装置123は、通信衛星120に推進力を与える装置である。具体的には、推進装置123は、化学推進機または電気推進機である。例えば、推進装置123は、2液式スラスタ、イオンエンジンまたはホールスラスタである。
電源装置124は、太陽電池、バッテリおよび電力制御装置などを備え、通信衛星120の各装置に電力を供給する。
衛星制御装置125は、通信衛星120の各装置を制御するためのコンピュータである。
衛星制御装置125は、既定の手順、または、地上設備130から送信される制御コマンド
にしたがって、各装置を制御する。
衛星制御装置125について補足する。
衛星制御装置125は処理回路を備える。
処理回路は、専用のハードウェアであってもよいし、メモリに格納されるプログラムを実行するプロセッサであってもよい。
処理回路において、衛星制御装置125の一部の機能が専用のハードウェアで実現されて、衛星制御装置125の残りの機能がソフトウェアまたはファームウェアで実現されてもよい。つまり、処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアまたはこれらの組み合わせで実現することができる。
図4に基づいて、地上設備130の構成を説明する。
地上設備130は、通信装置131と衛星管制装置132とを備える。
通信装置131は、送信機と受信機とアンテナとを備える。
通信装置131は、観測データを受信する。また、通信装置131は、観測衛星110用の制御コマンドおよび通信衛星120用の制御コマンドを送信する。
衛星管制装置132は、観測衛星110を利用して観測対象を観測するためのコンピュータである。
衛星管制装置132は、観測データを処理する。また、衛星管制装置132は、観測衛星110用の制御コマンドおよび通信衛星120用の制御コマンドを生成する。
衛星管制装置132は、通信衛星120以外の静止衛星(他の静止衛星)が送受信する電波の波長帯を示す情報を記憶する。また、衛星管制装置132は、観測衛星110から通信衛星120への通信信号が他の静止衛星の電波に干渉して雑音とならない軌道位置で通信衛星120への通信信号の送信を観測衛星110に行わせるための制御コマンドを生成する。通信装置131は、その制御コマンドを通信衛星120を経由させて観測衛星110へ送信する。
衛星管制装置132について補足する。
衛星管制装置132は処理回路を備える。
処理回路は、専用のハードウェアであってもよいし、メモリに格納されるプログラムを実行するプロセッサであってもよい。
処理回路において、衛星管制装置132の一部の機能が専用のハードウェアで実現されて、衛星管制装置132の残りの機能がソフトウェアまたはファームウェアで実現されてもよい。つまり、処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアまたはこれらの組み合わせで実現することができる。
***動作の説明***
観測システム100の動作によって観測方法が実現される。観測方法は、観測対象を観測するための方法である。
図1に基づいて、観測システム100の動作を説明する。
観測衛星110は、静止軌道に沿った軌道で地上設備130に対して位置を東西方向に移動させながら観測対象を観測する。
東西方向への観測衛星110の移動について説明する。
推進装置114は、観測衛星110の速度を変化させる。
観測衛星110の速度の変化に伴って、観測衛星110の軌道高度が変化する。
観測衛星110の軌道高度の変化に伴って、観測衛星110の対地速度が変化する。対地速度は、地表に対する観測衛星110の速度である。
観測衛星110の対地速度の変化に伴って、地上設備130に対して観測衛星110の位置が東西方向に移動する。
例えば、推進装置114が観測衛星110を増速する。すると、観測衛星110の軌道高度が上昇し、観測衛星110の対地速度が減速し、地上設備130に対して観測衛星110の位置が西方向へ移動する。
例えば、推進装置114が観測衛星110を減速する。すると、観測衛星110の軌道高度が下降し、観測衛星110の対地速度が増速し、地上設備130に対して観測衛星110の位置が東方向へ移動する。
観測装置111は、観測対象を観測して観測データを生成する。
通信装置113は、通信衛星120との距離が10000キロメートル未満である領域内を観測衛星110が飛翔するときに、通信衛星120と通信する。具体的には、通信装置113は、観測データを通信衛星120へ送信する。また、通信装置113は、制御コマンドを通信衛星120から受信する。
観測装置111、通信装置113および推進装置114は、衛星制御装置112によって制御される。
衛星制御装置112は、既定の手順または制御コマンドにしたがって、観測装置111、通信装置113および推進装置114を制御する。
通信衛星120は、静止軌道を飛翔しながら、観測衛星110と地上設備130とのそれぞれと通信する。
第1通信装置121は、観測衛星110との距離が10000キロメートル未満である領域内を通信衛星120が飛翔するときに観測衛星110と通信する。具体的には、第1通信装置121は、観測衛星110から観測データを受信する。また、第1通信装置121は、観測衛星110用の制御コマンドを観測衛星110へ送信する。
第2通信装置122は、地上設備130と通信する。具体的には、第2通信装置122は、観測データを地上設備130へ送信する。また、第2通信装置122は、観測衛星110用の制御コマンドおよび通信衛星120用の制御コマンドを地上設備130から受信する。
第1通信装置121および第2通信装置122は、衛星制御装置125によって制御される。
衛星制御装置125は、既定の手順または制御コマンドにしたがって、第1通信装置121および第2通信装置122を制御する。
地上設備130は、通信衛星120と通信する。なお、地上設備130は、通信衛星120を介して観測衛星110と通信する。
通信装置131は、観測データを通信衛星120から受信する。また、通信装置131は、観測衛星110用の制御コマンドおよび通信衛星120用の制御コマンドを通信衛星120へ送信する。
衛星管制装置132は、観測データを処理する。また、衛星管制装置132は、観測衛星110用の制御コマンドおよび通信衛星120用の制御コマンドを生成する。
***実施の形態1の効果***
観測衛星が地上設備と通信することが認許される経度帯は限定される。そのため、観測衛星が制御コマンドの受信と観測データの送信を行うことができる場所と時間が限定される。一方、静止衛星は、地上設備と常時通信することが可能である。
観測衛星110は、静止軌道または静止軌道の近傍の軌道を東西方向に移動しながら地球または宇宙空間を観測する。そして、観測衛星110は、静止衛星である通信衛星120を経由させて制御コマンドの受信および観測データの送信を行う。
これにより、制御コマンドの受信と観測データの送信を行うことができる場所と時間が限定されずに常時通信が可能となる。そして、災害の発生時または静止軌道へのデブリの接近時など、緊急対応を要する事態において、常時通信は、観測衛星110の観測計画を即時に変更することを可能とする。具体的には、監視対象を即時に変更することが可能となる。
従来、人工衛星の通信装置は、巨大なアンテナを具備し、通信電波(ビーム)を狭角に絞ることによって遠距離で且つ大容量の衛星間通信を実現している。但し、宇宙空間を相対的に移動する相手衛星を狭ビームの範囲内に捉える必要があるため、アンテナの指向方向を変更する手段と高精度な指向制御が必要である。そのような通信装置は高価である。そのため、通信衛星を人工衛星に実装すること、および、人工衛星を運用することには、制約が存在する。
一方、観測システム100では、観測衛星110が通信衛星120の近傍を通過する際に、観測衛星110が通信衛星120と近距離で通信する。この衛星間通信は、固定アンテナを用いて指向制御なしで可能である。そのため、衛星間通信を低コストで実現することができる。また、通信装置の実装制約および人工衛星の運用制約を解消することができる。
実施の形態2.
他の静止衛星の通信に影響を与えないための形態について、主に実施の形態1と異なる点を説明する。他の静止衛星は、通信衛星120以外の静止衛星である。
***構成の説明***
観測システム100の構成は、実施の形態1における構成(図1参照)と同じである。
観測衛星110の構成は、実施の形態1における構成(図2参照)と同じである。但し、通信装置113は、以下のような特徴を有する。
通信装置113のアンテナは、固定アンテナである。固定アンテナは、機械的な駆動機構を具備しない非可動型のアンテナである。固定鏡面に対して複数フィードを具備すると、固定アンテナで通信方向を変更することも可能である。
通信装置113は、周波数拡散で変調された信号をXバンドまたはXバンドよりも低い周波数帯域の電波を使って通信衛星120の第1通信装置121と通信する。周波数帯域は周波数領域ともいう。
通信衛星120の構成は、実施の形態1における構成(図3参照)と同じである。但し、第1通信装置121は、以下のような特徴を有する。
第1通信装置121のアンテナは、固定アンテナである。
第1通信装置121は、周波数拡散で変調された信号をXバンドまたはXバンドよりも低い周波数帯域の電波を使って観測衛星110の通信装置113と通信する。
***動作の説明***
観測衛星110において、通信装置113は以下のように動作する。
通信装置113の送信機は、観測信号を周波数拡散で変調し、変調された観測信号をXバンドまたはXバンドよりも低い周波数帯域の電波を使って送信する。観測信号は、観測データを表す信号である。
通信装置113の受信機は、周波数拡散で変調されてXバンドまたはXバンドよりも低い周波数帯域の電波を使って送信されたコマンド信号を受信し、受信したコマンド信号を復調し、復調されたコマンド信号から制御コマンドを抽出する。コマンド信号は、制御コマンドを表す信号である。
通信衛星120において、第1通信装置121は以下のように動作する。
第1通信装置121の送信機は、制御コマンド信号を周波数拡散で変調し、変調された制御コマンド信号をXバンドまたはXバンドよりも低い周波数帯域の電波を使って送信する。
第1通信装置121の受信機は、周波数拡散で変調されてXバンドまたはXバンドよりも低い周波数帯域の電波を使って送信された観測信号を受信し、受信した観測信号を復調し、復調された観測信号から観測データを抽出する。
Xバンドよりも低い周波数帯域は、Cバンド、Sバンド、Lバンド、Pバンド、GバンドまたはIバンドである。
Xバンドは、8ギガヘルツから12ギガヘルツまでの周波数帯域である。
Cバンドは、4ギガヘルツから8ギガヘルツまでの周波数帯域である。
Sバンドは、2ギガヘルツから4ギガヘルツまでの周波数帯域である。
Lバンドは、0.5ギガヘルツから1.5ギガヘルツまでの周波数帯域である。
Pバンドは、0.25ギガヘルツから0.5ギガヘルツまでの周波数帯域である。PバンドはUHFと呼ばれる。
Gバンドは、0.2ギガヘルツから0.25ギガヘルツまでの周波数帯域である。GバンドはVHFとも呼ばれる。
Iバンドは、0.2ギガヘルツまでの周波数帯域である。IバンドはHFとも呼ばれる。
***実施の形態2の効果***
実施の形態2により、観測システム100において、他の静止衛星の通信に対して電波干渉を起こさない衛星間通信が可能となる。
通信衛星と地上設備との間の通信では、Lバンド、Sバンド、Cバンド、Xバンド、KuバンドおよびKaバンドなどが多用される。
そのため、観測衛星110と通信衛星120との間の通信において赤道上空の軌道面の面内方向に電波が照射されると、他の静止衛星の通信に対して電波干渉を起こす雑音を与えてしまう。
Lバンドは、衛星測位用の信号(測位信号)のために利用される。Lバンドにおいて、スペクトラム拡散で変調された信号は、他の静止衛星の通信に対して電波干渉を起こさずに利用することが可能である。
同様にXバンドでもスペクトラム拡散を行えることがわかっているので、LバンドからXバンドの間のSバンドまたはCバンドでも、スペクトラム拡散で変調された信号は、他の静止衛星の通信に対して電波干渉を起こさずに利用することが可能である。
利用される周波数帯が低いほど照射ビームの広がり角が大きくなるので、固定アンテナの使用が容易になる。
観測システム100では、観測衛星110が通信衛星120の近傍を通過する際に、観測衛星110が通信衛星120と近距離で通信する。これにより、衛星間通信を低コストで実現することができる。また、通信装置の実装制約および人工衛星の運用制約を解消することができる。
XバンドまたはXバンドよりも低い周波数帯域は、衛星間通信に使われないので、干渉の懸念がない。
実施の形態3.
他の静止衛星の通信に影響を与えずに大容量データの伝送を可能にする形態について、主に実施の形態1および実施の形態2と異なる点を図5および図6に基づいて説明する。
***構成の説明**
観測システム100の構成は、実施の形態1における構成(図1参照)と同じである。
観測衛星110の構成は、実施の形態1における構成(図2参照)と同じである。但し、通信装置113は、以下のような特徴を有する。
通信装置113のアンテナは指向方向変更手段を有する。指向方向変更手段は、反射鏡面または送信機を機械的に駆動することにより、指向方向を変更する機能を実現する。つまり、通信装置113のアンテナは、指向方向を変更する機能を有する。
通信装置113は、Xバンドよりも高い周波数帯域または光波の周波数帯域を使って観測信号を送信する。また、通信装置113は、XバンドまたはXバンドよりも低い周波数帯域を使って観測信号以外の信号を送受信する。
観測信号以外の信号の具体例は、コマンド信号およびテレメトリ信号である。
通信衛星120の構成は、実施の形態1における構成(図3参照)と同じである。但し、第1通信装置121は、以下のような特徴を有する。
第1通信装置121のアンテナは指向方向変更手段を有する。指向方向変更手段は、反射鏡面または送信機を機械的に駆動することにより、指向方向を変更する機能を実現する。つまり、第1通信装置121のアンテナは、指向方向を変更する機能を有する。
第1通信装置121は、XバンドまたはXバンドよりも低い周波数帯域を使って観測信号以外の信号を送受信する。また、第1通信装置121は、Xバンドよりも高い周波数帯域または光波の周波数帯域を使って観測信号を受信する。
***動作の説明***
観測衛星110において、通信装置113は以下のように動作する。
通信装置113の送信機は、Xバンドよりも高い周波数帯域または光波の周波数帯域を使って観測信号を送信する。このとき、通信装置113のアンテナは、できるだけ狭い角度で通信衛星120を指向する。
通信装置113の送信機は、XバンドまたはXバンドよりも低い周波数帯域を使ってテレメトリ信号を送信する。
通信装置113の受信機は、XバンドまたはXバンドよりも低い周波数帯域を使ってコマンド信号を受信する。
通信衛星120において、第1通信装置121は以下のように動作する。
第1通信装置121の送信機は、XバンドまたはXバンドよりも低い周波数帯域を使ってコマンド信号を送信する。
第1通信装置121の受信機は、XバンドまたはXバンドよりも低い周波数帯域を使ってテレメトリ信号を受信する。
第1通信装置121の受信機は、Xバンドよりも高い周波数帯域または光波の周波数帯域を使って観測信号を受信する。
***実施の形態3の効果***
図5に、開口径が小さなアンテナから照射され広がり角度が大きい非狭ビームが他の静止衛星の通信に影響を与える例を示す。
図6に、開口径が大きなアンテナから照射され広がり角度が小さい狭ビームが他の静止衛星の通信に影響を与えない例を示す。
図5および図6において、黒い星は、他の静止衛星を表している。網掛けの円は通信衛星120の通信範囲を表している。網掛けの三角は観測衛星110の通信範囲を表している。
地上設備から観測衛星へのコマンド信号の送信および観測衛星から地上設備へのテレメトリ信号の送信は、データ量が限定的である。そのため、無指向性アンテナまたは固定アンテナによる近傍通信が可能である。
一方、観測データが大容量である場合、観測衛星から地上設備への観測信号の送信には、指向性アンテナによる大容量通信が有効である。
多数の静止衛星が赤道上空の静止軌道を飛翔する。そのため、静止衛星の通信に多用される高周波領域の電波が静止軌道面内の方向に照射されると、静止衛星の通信に対して電波干渉を起こす雑音を与えてしまう懸念がある。
そこで、大容量の観測データが伝送される場合のみ、観測衛星110は、通信衛星120に対して狭ビームを指向して観測データの送信を行う。これにより、通信衛星120の近傍を飛翔する他の静止衛星の通信に対して電波干渉の影響を与えずに大容量の観測データを伝送することが可能となる。
なお、アンテナの開口径とビームの広がり角は周波数帯域に依存するので、上記の条件を満たすアンテナの開口径は設計の結果で確定することになる。
実施の形態4.
静止衛星の通信に影響を与えないための形態について、主に実施の形態1から実施の形態3と異なる点を図7から図9に基づいて説明する。
***構成の説明***
図7に基づいて、観測システム100の構成を説明する。破線は静止軌道を表し、一点鎖線は傾斜軌道を表している。網掛けの円は通信衛星120の通信範囲を表している。
観測システム100は、実施の形態1から実施の形態3と同じく、観測衛星110と通信衛星120と地上設備130とを備える。但し、通信衛星120は、以下のような特徴を有する。
通信衛星120は、静止軌道ではなく傾斜軌道を飛翔して地上設備130の経度の上空に滞留する。地上設備130の経度は、地上設備130が位置する場所の経度を意味する。
傾斜軌道の軌道傾斜角は、静止軌道に対して1度以上10度未満である。
***実施の形態4の補足***
観測衛星110と通信衛星120との間の通信距離は、必ずしも10000キロメートル未満に限定されない。
観測信号を通信するための周波数帯域は、必ずしもXバンドよりも高い周波数帯域に限定されない。
コマンド信号およびテレメトリ信号を通信するための周波数帯域は、必ずしもXバンドまたはXバンドよりも低い周波数帯域に限定されない。
***実施の形態4の効果***
図8に、開口径が小さなアンテナから照射され広がり角度が大きい狭ビームが静止衛星の通信に影響を与える例を示す。
図9に、開口径が大きなアンテナから照射され広がり角度が小さい狭ビームが静止衛星の通信に影響を与えない例を示す。
図8および図9において、黒い星は、静止衛星を表している。
通信衛星120が静止軌道面内を飛翔する衛星である場合(図8参照)、観測衛星110が通信衛星120に対して狭ビームを指向したときに、狭ビームの範囲内に静止衛星が存在することがある。そのとき、観測衛星110の狭ビームが静止衛星の通信に対して干渉雑音信号を与えてしまう。
実施の形態4では、通信衛星120は、静止軌道に対して軌道傾斜角がある軌道に投入される(図9参照)。つまり、通信衛星120の軌道は、赤道上空の静止軌道面から法線方向に傾斜角を有する。そのため、観測衛星110が通信衛星120に対して狭ビームを指向したときに、狭ビームの範囲内に静止衛星が存在しない。これにより、観測衛星110の狭ビームが静止衛星の通信に対して干渉雑音信号を与えない、という効果が得られる。なお、アンテナの開口径とビームの広がり角は周波数帯域に依存するので、上記の条件を満たすアンテナの開口径は設計の結果で確定することになる。
観測衛星110が通信衛星120の近傍を通過するときに限定せずに通信を行うためには、観測衛星110は、約72000キロメートルという遠距離で通信衛星120と通信する必要がある。この距離は静止軌道の半径の倍に相当する。
そのため、観測衛星110の通信装置113と通信衛星120の第1通信装置121との両方が、指向方向を変更する機能を有する大型アンテナを備え、狭ビームの指向制御を行う必要がある。
但し、コマンド信号、観測信号およびテレメトリ信号が通信衛星120を経由して伝送されれば、観測衛星110は、通信衛星120の近傍を通過するときに限定せずに、いつでも地上設備130とこれらの信号を通信することが可能である。
実施の形態5.
静止衛星の通信に影響を与えないための形態について、主に実施の形態1から実施の形態4と異なる点を説明する。
***構成の説明***
観測システム100は、実施の形態1から実施の形態4と同じく、観測衛星110と通信衛星120と地上設備130とを備える。但し、通信衛星120は、以下のような特徴を有する。
通信衛星120は、離心率が0.001未満の楕円軌道を飛翔して地上設備130の経度の上空に滞留する。この楕円軌道は、静止軌道の近傍の軌道である。例えば、この楕円軌道は、静止軌道面内の軌道である。
***実施の形態5の補足***
観測衛星110と通信衛星120との間の通信距離は、必ずしも10000キロメートル未満に限定されない。
観測信号を通信するための周波数帯域は、必ずしもXバンドよりも高い周波数帯域に限定されない。
コマンド信号およびテレメトリ信号を通信するための周波数帯域は、必ずしもXバンドまたはXバンドよりも低い周波数帯域に限定されない。
***実施の形態5の効果***
実施の形態5において、通信衛星120は楕円軌道に投入される。そのため、通信衛星120の軌道は、赤道上空の静止軌道面に対して静止衛星の進行方向と直交する方向に傾斜角を有することとなる。そして、観測衛星110が通信衛星120に対して狭ビームを指向したときに、狭ビームの範囲内に静止衛星が存在しない。これにより、観測衛星110の狭ビームが静止衛星の通信に対して干渉雑音信号を与えない、という効果が得られる。
実施の形態6.
静止衛星の通信に影響を与えずに大容量通信を可能にする形態について、主に実施の形態4および実施の形態5と異なる点を図10に基づいて説明する。
***構成の説明***
観測システム100は、実施の形態4および実施の形態5と同じく、観測衛星110と通信衛星120と地上設備130とを備える。但し、観測衛星110と通信衛星120とのそれぞれは、以下の特徴を有する。
観測衛星110は、通信衛星120との距離が10000キロメートル未満である領域内を飛翔するときに通信衛星120と通信する。この特徴は、実施の形態1における特徴と共通する。
観測衛星110の通信装置113は、指向方向を変更する機能を有するアンテナを備える。そして、通信装置113は、Xバンドよりも高い周波数帯域を使って観測信号を送信する。また、通信装置113は、XバンドまたはXバンドよりも低い周波数帯域を使って観測信号以外の信号を送受信する。これらの特徴は、実施の形態3の特徴と共通する。
通信衛星120の第1通信装置121は、固定アンテナを備える。そして、第1通信装置121は、XバンドまたはXバンドよりも低い周波数帯域を使って観測信号以外の信号を送受信する。また、第1通信装置121は、Xバンドよりも高い周波数帯域を使って観測信号を受信する。これらの特徴は、実施の形態2または実施の形態3の特徴と共通する。
通信衛星120は、静止軌道面に対して軌道傾斜角を有する傾斜軌道を飛翔する。通信衛星120の傾斜軌道は楕円軌道であってもよい。
***実施の形態6の効果***
図10に、非狭ビームが静止衛星の通信に影響を与えない例を示す。黒い星は、静止衛星を表している。網掛けの円は、通信衛星120の通信範囲を表している。網掛けの三角は、観測衛星110の通信範囲を表している。
通信衛星120の第1通信装置121が一般の通信衛星(静止衛星)で多用される高周波帯域の電波を使って受信を行っても、一般の通信衛星の通信に対して干渉雑音を与える懸念がない。そのため、通信ビームを絞って狭ビームにする必要がない。これにより、近傍通信であれば、開口径が小さい固定アンテナを使って大容量通信を行うことができる。
観測衛星110は、狭ビームの指向制御を行って観測データを伝送することができる。通信衛星120は、静止軌道面に対して軌道傾斜角を有する軌道に投入される。つまり、通信衛星120の軌道は、赤道上空の静止軌道面から法線方向に傾斜角を有する。そのため、観測衛星110が通信衛星120に対して狭ビームを指向したときに、狭ビームの範囲内に静止軌道が存在しない。これにより、観測衛星110の狭ビームが静止衛星の通信に対して干渉雑音信号を与えない、という効果が得られる。
実施の形態7.
干渉抑制効果を高める形態について、主に実施の形態4と異なる点を図11から図13に基づいて説明する。
***構成の説明***
図11から図13に、軌道面の法線ベクトルの経度方向成分が90degずれた例を示す。
観測システム100は、複数の通信衛星120を備える。
複数の通信衛星120の複数の軌道面は、180度の範囲内で互いの法線ベクトルの経度方向成分が均等な角度ずつずらされる。例えば、N機の通信衛星120において、法線ベクトルの経度方向成分が互いに(180/N)deg程度離れる。
各通信衛星120の特徴は、実施の形態4における特徴と同じである。
***実施の形態7の効果***
赤道上空において通信衛星120が通過する箇所の近傍の領域では、法線ベクトルの軌道面外の成分が小さい。そのため、通信衛星120の数が1機である場合、静止衛星の通信に対する干渉抑制効果が小さい。
そこで、観測システム100は、N機の通信衛星120を備える。そして、N機の通信衛星120において、法線ベクトルの経度方向成分が互いに(180/N)deg程度離れる。これにより、法線ベクトルの面外傾斜角を有する軌道を飛翔する通信衛星が存在するため、干渉を必ず回避できるという効果が得られる。
実施の形態8.
干渉抑制効果を高める形態について、主に実施の形態5と異なる点を図14に基づいて説明する。
***構成の説明***
図14に、楕円軌道面の長径方向の経度方向成分が90degずれた例を示す。
観測システム100は、複数の通信衛星120を備える。各々の通信衛星120は、実施の形態5で説明したように楕円軌道を飛翔する。
複数の通信衛星120の複数の軌道面は、180度の範囲内で互いの長径方向の経度方向成分が均等な角度ずつずらされる。例えば、N機の通信衛星120において、長径方向の経度方向成分が互いに(180/N)deg程度離れる。
各通信衛星120の特徴は、実施の形態5における特徴と同じである。
***実施の形態8の効果***
通信衛星120が楕円軌道を飛翔するため、近地点と遠地点とのそれぞれにおいて干渉回避効果が大きい。但し、近地点と遠地点との間では、干渉回避効果は小さい。
そこで、観測システム100は、N機の通信衛星120を備える。そして、N機の通信衛星120において、楕円方向の経度方向成分が互いに(180/N)deg程度離れる。これにより、観測衛星110が通信衛星120に対して狭ビームを指向するときに赤道上空の静止軌道の軌道面から法線方向に傾斜角があるため、干渉を必ず回避できるという効果が得られる。
***実施の形態の補足***
各実施の形態は、好ましい形態の例示であり、本開示の技術的範囲を制限することを意図するものではない。各実施の形態は、部分的に実施してもよいし、他の形態と組み合わせて実施してもよい。
100 観測システム、101 地球、110 観測衛星、111 観測装置、112 衛星制御装置、113 通信装置、114 推進装置、115 姿勢制御装置、116 電源装置、120 通信衛星、121 第1通信装置、122 第2通信装置、123 推進装置、124 電源装置、125 衛星制御装置、130 地上設備、131 通信装置、132 衛星管制装置。

Claims (18)

  1. 通信装置を備える地上設備と、
    監視装置と通信装置と推進装置とを備え、静止軌道に沿った軌道で前記地上設備に対して位置を東西方向に移動させながら観測対象を観測する観測衛星と、
    前記観測衛星と通信するための第1通信装置と、前記地上設備と通信するための第2通信装置と、を備え、静止軌道を飛翔する通信衛星と、
    を備え、
    前記観測衛星が、前記通信衛星との距離が10000キロメートル未満である領域内を飛翔するときに前記通信衛星と通信する
    観測システム。
  2. 前記観測衛星の前記通信装置と前記通信衛星の前記第1通信装置とのそれぞれが、固定アンテナを備え、
    前記観測衛星の前記通信装置が、周波数拡散で変調された信号をXバンドまたはXバンドよりも低い周波数帯域の電波を使って前記通信衛星の前記第1通信装置と通信する
    請求項1に記載の観測システム。
  3. 前記観測衛星の前記通信装置と前記通信衛星の前記第1通信装置とのそれぞれが、指向方向を変更する機能を有するアンテナを備え、
    前記観測衛星の前記通信装置が、Xバンドよりも高い周波数帯域または光波の周波数帯域を使って観測信号を送信し、XバンドまたはXバンドよりも低い周波数帯域を使って観測信号以外の信号を送受信し、
    前記通信衛星の前記第1通信装置が、XバンドまたはXバンドよりも低い周波数帯域を使って観測信号以外の信号を送受信し、Xバンドよりも高い周波数帯域または光波の周波数帯域を使って観測信号を受信する
    請求項1に記載の観測システム。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の観測システムで使用される通信衛星。
  5. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の観測システムで使用される観測衛星。
  6. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の観測システムで使用される地上設備。
  7. 通信装置を備える地上設備と、
    監視装置と通信装置と推進装置とを備え、静止軌道に沿った軌道で前記地上設備に対して位置を東西方向に移動させながら観測対象を観測する観測衛星と、
    前記観測衛星と通信するための第1通信装置と、前記地上設備と通信するための第2通信装置と、を備え、静止軌道に対する軌道傾斜角が1度以上10度未満である傾斜軌道を飛翔して前記地上設備の経度の上空に滞留する通信衛星と、
    を備える観測システム。
  8. 前記観測衛星は、前記通信衛星との距離が10000キロメートル未満である領域内を飛翔するときに前記通信衛星と通信し、
    前記観測衛星の前記通信装置が、指向方向を変更する機能を有するアンテナを備え、Xバンドよりも高い周波数帯域を使って観測信号を送信し、XバンドまたはXバンドよりも低い周波数帯域を使って観測信号以外の信号を送受信し、
    前記通信衛星の前記第1通信装置が、固定アンテナを備え、XバンドまたはXバンドよりも低い周波数帯域を使って観測信号以外の信号を送受信し、Xバンドよりも高い周波数帯域を使って観測信号を受信する
    請求項7に記載の観測システム。
  9. 前記観測システムは、複数の通信衛星を備え、
    前記複数の通信衛星の複数の軌道面は、180度の範囲内で互いの法線ベクトルの経度方向成分が均等な角度ずつずらされる
    請求項7に記載の観測システム。
  10. 請求項7から請求項9のいずれか1項に記載の観測システムで使用される通信衛星。
  11. 請求項7から請求項9のいずれか1項に記載の観測システムで使用される観測衛星。
  12. 請求項7から請求項9のいずれか1項に記載の観測システムで使用される地上設備。
  13. 通信装置を備える地上設備と、
    監視装置と通信装置と推進装置とを備え、静止軌道に沿った軌道で前記地上設備に対して位置を東西方向に移動させながら観測対象を観測する観測衛星と、
    前記観測衛星と通信するための第1通信装置と、前記地上設備と通信するための第2通信装置と、を備え、離心率が0.001未満の楕円軌道を飛翔して前記地上設備の経度の上空に滞留する通信衛星と、
    を備える観測システム。
  14. 前記観測衛星は、前記通信衛星との距離が10000キロメートル未満である領域内を飛翔するときに前記通信衛星と通信し、
    前記観測衛星の前記通信装置が、指向方向を変更する機能を有するアンテナを備え、Xバンドよりも高い周波数帯域を使って観測信号を送信し、XバンドまたはXバンドよりも低い周波数帯域を使って観測信号以外の信号を送受信し、
    前記通信衛星の前記第1通信装置が、固定アンテナを備え、XバンドまたはXバンドよりも低い周波数帯域を使って観測信号以外の信号を送受信し、Xバンドよりも高い周波数帯域を使って観測信号を受信する
    請求項13に記載の観測システム。
  15. 前記観測システムは、複数の通信衛星を備え、
    前記複数の通信衛星の複数の軌道面は、180度の範囲内で互いの長径方向の経度方向成分が均等な角度ずつずらされる
    請求項13に記載の観測システム。
  16. 請求項13から請求項15のいずれか1項に記載の観測システムで使用される通信衛星。
  17. 請求項13から請求項15のいずれか1項に記載の観測システムで使用される観測衛星。
  18. 請求項13から請求項15のいずれか1項に記載の観測システムで使用される地上設備。
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