JP2007088612A - 通信衛星及び地上局及び通信衛星の製造方法 - Google Patents

通信衛星及び地上局及び通信衛星の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】従来の通信衛星の構成と比較してコストの大幅な増加を招くことなく、複数の通信衛星が有するカバレッジを結合して柔軟なサービスができるようにする。
【解決手段】静止衛星間アンテナ113(アンテナ)を設けることにより、静止衛星100a,100b(通信衛星)間の通信をして、カバレッジ201,202内の地上局と、カバレッジ203,204内の地上局との通信を中継する。静止衛星100a,100bは、静止軌道300上で運用するので、地球200、静止衛星100a,100bの三者の間の相対的な位置関係は変化せず、静止衛星間アンテナ113の指向方向を調整するための大がかりな駆動装置や追尾装置を設ける必要はない。
【選択図】 図2

Description

本発明は、通信衛星に関する。特に、通信衛星間の通信に用いるアンテナに関する。
通信・放送などに利用される静止衛星(通信衛星)は、対地アンテナの指向する方向(アンテナビーム)は、それぞれのアンテナに固有である。アンテナビームが当る地球上の地域をカバレッジとすると、静止衛星は、カバレッジ内にある(付帯する)サービスエリアの地上局や、ゲートウェイ局等と通信・放送をする。
これにより、静止衛星を介して、カバレッジ内にあるサービスエリアの地上局や、ゲートウェイ局等の間で相互に通信が可能である。
1つの静止衛星が2つ以上のカバレッジを有している場合(1つの対地アンテナに1つ以上のアンテナビームがある場合、複数の対地アンテナを有する場合等)には、異なるカバレッジ間のサービスエリアの地上局や、ゲートウェイ局等の間でも、相互に通信が可能である(従来例1)。
また、静止衛星が低軌道周回衛星の取得データを静止中継衛星から地上局へ中継する機能を有している例もある(従来例2)。
特開2004−120616号公報
従来例1は、1つの静止衛星が2つ以上のカバレッジを有している場合には、異なるカバレッジ間での通信が可能であるが、異なる静止衛星が有するカバレッジとの間での通信はできないという課題がある。
従来例2の衛星間通信システムは、静止軌道と低軌道周回衛星との間の相互通信であるので、相対的な位置関係が絶えず変化する。そのため、静止中継衛星に大角度の追尾機能が必要となるので、コストが高くなり、規模が大きくなり、システムが複雑化して、衛星の質量、消費電力が増大するという課題がある。
本発明にかかる通信衛星は、
地上局と、地上局と通信する静止衛星との双方と通信する通信衛星において、
通信衛星の本体と、
上記通信衛星の本体に対して固定されたそれぞれ所定の方向を指向する複数のアンテナと、
上記複数のアンテナのうち少なくとも1つのアンテナを介して上記地上局と通信する対地通信部と、
上記複数のアンテナのうち少なくとも1つの他のアンテナを介して上記静止衛星と通信する対衛星通信部と、
上記対地通信部と上記対衛星通信部との間で通信を中継する中継部と、
を有することを特徴とする。
本発明にかかる通信衛星は、例えば、地上局と通信する対地通信部と、地上局と通信する静止衛星と通信する対衛星通信部とを備えているので、地上局と、地上局と通信する静止衛星との通信を中継することができる。静止衛星が更に、その通信を、静止衛星が通信する地上局に中継することにより、静止衛星が直接通信できない地域にある地上局間の通信・放送が可能になるという効果を奏する。
また、本発明にかかる通信衛星を、静止軌道上で運用することにより、通信衛星が通信する地上局・静止衛星との位置関係が変化しないので、地上局・静止衛星と通信するためのアンテナの指向方向は固定でよい。したがって、アンテナの駆動装置や、追尾機能を備える必要がなく、部品数、重量が少なくてすむので、製造コスト・打ち上げコストが削減できるという効果を奏する。
実施の形態1.
実施の形態1を、図1〜図8を用いて説明する。
図1は、この実施の形態における通信衛星100のブロック構成の一例を示すブロック構成図である。
通信衛星100は、対地アンテナ111,112、静止衛星間アンテナ113、入力スイッチマトリクス120、受信機群130、中継器群140、出力スイッチマトリクス150、ダイプレクサ163、アンテナ調整機構173(方向調整部の一例)を有する。
対地アンテナ111,112及び静止衛星間アンテナ113は、アンテナの一例であり、所定の方向を指向する強い指向性を有する。
対地アンテナ111,112及び静止衛星間アンテナ113は、衛星が静止軌道上の所定の位置で運用された場合に、指向方向が所望の方向となるよう、衛星本体に固定されている。
ダイプレクサ163は、入力した信号を周波数帯域により分離する。ここでは、静止衛星間アンテナ113からの信号を、送信周波数の信号と、受信周波数の信号とに分離することにより、送信信号と受信信号を分離する役割を果たす。
入力スイッチマトリクス120は、多数のスイッチの集合である。入力スイッチマトリクス120は、対地アンテナ111,112及びダイプレクサ163から入力した信号を、受信機群130のなかの任意の受信機に振り分けて、入力する。これにより、例えば、受信機群130のなかのいくつかの受信機が故障した場合でも、他の受信機に信号を振り分けることにより、通信衛星100全体としての機能を維持する。
受信機群130は、多数の受信機の集合である。受信機は、入力スイッチマトリクス120から入力した信号の周波数や符号化方式を変換して、出力する。
中継器群140は、多数の中継器の集合である。中継器は、受信機から入力した信号を増幅して、出力する。
出力スイッチマトリクス150は、多数のスイッチの集合である。出力スイッチマトリクス150は、中継器から入力した信号を、対地アンテナ111,112またはダイプレクサ163に振り分けて、入力する。
これにより、受信機群130を構成する受信機は、入力スイッチマトリクス120により、対地アンテナ111,112からの信号を入力する場合は、対地通信部として機能し、ダイプレクサ163からの信号を入力する場合は、対衛星通信部として機能する。
また、中継器群140を構成する中継器は、出力スイッチマトリクス150により、対地アンテナ111,112に信号を出力する場合は、対地通信部として機能し、ダイプレクサ163に信号を出力する場合は、対衛星通信部として機能する。
また、入力スイッチマトリクス120及び出力スイッチマトリクス150が、受信機及び中継器を選択して、全体として、対地アンテナ111,112及び静止衛星間アンテナ113の間を接続することにより、中継部として機能する。
アンテナ調整機構173は、静止衛星間アンテナ113の方向を微調整する。例えば、モータ駆動回路により、静止衛星間アンテナ113の方向を調整する。また、アンテナ調整機構173は、1軸のみを調整するものであってもよいし、2軸を調整するものであってもよい。
なお、ダイプレクサ163と入力スイッチマトリクス120との間に、入力用専用ポートを設けてもよい。また、ダイプレクサ163と出力スイッチマトリクス150との間に、出力用専用ポートを設けてもよい。
図2は、この実施の形態における通信衛星100を、静止軌道上に2つ打ち上げて、静止衛星100a,100bとして運用する場合の動作の一例を示す図である。
静止衛星100aの対地アンテナ111は、衛星本体に対して、地上の所定の範囲(カバレッジ201)を指向する方向に固定されており、例えば、カバレッジ201内にあるアップリンク局211(地上局の一例)が送信した電波を受信し、ダウンリンク局221(地上局の一例)に向けて電波を送信する。
同様に、静止衛星100aの対地アンテナ112は、カバレッジ202を指向する方向に固定されている。
また、静止衛星100aの静止衛星間アンテナ113は、静止衛星100bを指向する方向に固定されている。
静止衛星100bは、対地アンテナ111がカバレッジ203を指向する方向に固定されており、対地アンテナ112がカバレッジ204を指向する方向に固定されている。また、静止衛星間アンテナ113は、静止衛星100aを指向する方向に固定されている。
これにより、静止衛星100aと静止衛星100bとは、静止衛星間アンテナ113を介して通信することができる。
ここで、対地アンテナ111,112は、静止衛星100a,100bの本体に固定されているので、対地アンテナ111,112の指向方向は、静止衛星100a,100bの向きによって変わる。
静止衛星100a,100bは、図示していない姿勢制御装置を搭載しており、姿勢制御装置は、静止衛星100a,100bの向きを一定に保つ。これにより、対地アンテナ111,112は、それぞれのカバレッジ201〜204を指向する方向を向くことになる。
また、静止衛星間アンテナ113は、静止衛星100a,100bの本体に基本的に固定されている。静止衛星同士は同じ静止軌道上に位置しており、互いの位置関係は変わらないので、地球に対して一定の向きを保っていれば、常に同じ方向にある。
したがって、姿勢制御装置によって静止衛星100a,100bの向きを一定に保てば、静止衛星100a,100bの本体に対して、静止衛星間アンテナ113の向きが固定していても、静止衛星間アンテナ113の指向方向に相手を捕捉することができ、互いに通信が可能である。
例えば、カバレッジ202にあるアップリンク局212が信号を送信する。
静止衛星100aでは、対地アンテナ112がこれを受信し、受信機132(対地通信部の一例)、中継器142(対衛星通信部の一例)、ダイプレクサ163を経由して、静止衛星間アンテナ113が送信する。
静止衛星100bでは、静止衛星間アンテナ113がこれを受信し、ダイプレクサ163、受信機134(対衛星通信部の一例)、中継器144(対地通信部の一例)を経由して、対地アンテナ112が送信する。
カバレッジ204にあるダウンリンク局224が、この信号を受信する。
これにより、アップリンク局212からダウンリンク局224への通信ができる。
同様に、カバレッジ203にあるアップリンク局213が送信した信号は、静止衛星100b、静止衛星100aを経て、カバレッジ202にあるダウンリンク局222に到達する。
図3は、この実施の形態における静止衛星100a,100bと、地球200との位置関係の一例を示す図である。
静止衛星100a,100bは、公転周期が地球200の自転周期と一致する静止軌道300上に配置して運用する。したがって、地球200上から見ると、空中の一点に静止しているように見える。
また、静止衛星100a,100bは、同じ円軌道を同じ周期で同じ方向に回っているので、地球200、静止衛星100a,100bの位置関係は、常に一定で変わらない。
図3において、静止衛星100aは、対地アンテナ111がカバレッジ201内の地上局と通信し、対地アンテナ112がカバレッジ202内の地上局と通信する。静止衛星の対地アンテナは、通常、あらかじめ通信すべき地域を定め、それに最適に適合するよう設計されるので、対地アンテナ111,112を他の地域に向けて、他のカバレッジと通信することは困難である。
また、カバレッジ203,204からは、静止衛星100aが見えないか、または、見えても地平線に近い方向であるため、たとえ、静止衛星100aの対地アンテナ111,112をカバレッジ203,204に向けたとしても、静止衛星100aと直接通信することは、困難である。
この実施の形態によれば、2つの静止衛星を経由することで、カバレッジ201,202とカバレッジ203,204との間で通信することができる。
図4は、この実施の形態における静止衛星100a,100bのカバレッジ201〜204の一例を示す図である。
図4において、静止衛星100aは、ヨーロッパを中心とする地域を主なサービス地域とする衛星であり、カバレッジ201,202内の地上局と通信する。また、静止衛星100bは、東アジア、東南アジアを中心とする地域を主なサービス地域とする衛星であり、カバレッジ203,204内の地上局と通信する。
静止衛星は、通常、主なサービス地域に最も近い静止軌道上に打ち上げられるので、例えば、静止衛星100aはアフリカ上空、静止衛星100bはインドネシア上空に位置する。
従来、需要の変動等により、例えば、カバレッジ201とカバレッジ204との間で、静止衛星経由の通信をする必要が生じた場合、両者が見える位置(例えば、インド洋上空)に、新たな静止衛星を打ち上げる必要がある。
この実施の形態によれば、新たな衛星を打ち上げる必要はないので、費用を大幅に抑えることができる。
図5は、この実施の形態によって供給される通信サービスの一例を示す図である。
カバレッジ201内には、サービスエリア231a〜231c、ゲートウェイ局241(基地局、地上局の一例)がある。
同様に、カバレッジ202内には、サービスエリア232a,232b、ゲートウェイ局242がある。カバレッジ203内には、サービスエリア233a〜233dがある。カバレッジ204内には、サービスエリア234a,234b、ゲートウェイ局244a,244bがある。
ゲートウェイ局241〜244bは、例えば、地上通信網に接続しており、地上通信網との通信を、静止衛星100a,100bに接続する。
サービスエリア231a〜234bには、例えば、衛星携帯電話や衛星放送受信装置があり、静止衛星100a,100bと通信し、また、静止衛星100a,100bからの放送を受信する。
なお、ゲートウェイ局、サービスエリア内の衛星携帯電話等は、カバレッジ201〜204内で静止衛星100a,100bと通信を行う通信装置の一例である。カバレッジ201〜204は、それぞれが提供するサービスの内容に応じて、カバレッジ203のようにゲートウェイ局を含まなくてもよいし、カバレッジ204のようにゲートウェイ局を複数含んでもよい。
この実施の形態により、静止衛星100aと静止衛星100bとの間で通信を交換することにより、カバレッジ201〜204にある任意の地上局同士での通信や、他の地域向けの衛星放送の受信等が可能になる。
図6は、この実施の形態によって可能となるカバレッジ間の通信の一例を示す概念図である。
従来より、例えば、カバレッジ201内の地上局は、同じカバレッジ201内の地上局、あるいは、同じ静止衛星100aのカバレッジであるカバレッジ202内の地上局との通信が可能である。また、カバレッジ203内の地上局は、同じカバレッジ203内の地上局、あるいは、同じ静止衛星100bのカバレッジであるカバレッジ204内の地上局との通信が可能である。
この実施の形態によれば、例えば、静止衛星100aのカバレッジであるカバレッジ201内の地上局と、静止衛星100bのカバレッジであるカバレッジ203との間での通信も、静止衛星間通信の中継ラインを通して、接続可能となる。
すなわち、カバレッジ201〜204が、あたかも1つの静止衛星のカバレッジであるかのように、自由に接続可能となる。
図7は、この実施の形態において、静止衛星100aから見た静止衛星100bの方向の時系列変化の一例を示す図である。
上述した通り、静止衛星100aと静止衛星100bとの位置関係は、一定で変わらないので、本来、静止衛星100aから見た静止衛星100bの方向は、変わらないはずである。
しかし、実際には、姿勢制御誤差等の要因により、静止衛星100bの方向が変わる場合がある。この変化は、大きくても0.1度以内の微小な変化であると考えられる。
そこで、この実施の形態では、静止衛星間アンテナ113に、アンテナ調整機構173(方向調整部の一例)を備える。
アンテナ調整機構173は、静止衛星間アンテナ113の方向を調整するが、その範囲は、最大0.1度以内の微小なものである。
図8は、静止衛星から見た低軌道周回衛星の方向の時系列変化の一例を示す図である。
このように、静止衛星間で通信する場合には、低軌道周回衛星と通信する場合と比べて、通信相手の方向の変化は、極めて微小である。
したがって、低軌道周回衛星と通信する場合のような大掛かりなアンテナ駆動装置は必要ない。
このように、アンテナ調整機構173を設けたとしても、通信衛星100の製造コストを抑えることができるという効果を奏する。
また、アンテナ調整機構173は、静止軌道面内で静止衛星間アンテナ113の方向を調整することとすれば、静止衛星間アンテナ113を任意の方向に調整できる必要はなく、1軸を制御すればよい。したがって、2軸を制御する場合に比べて、簡易な装置でよいという効果を奏する。
また、アンテナ調整機構173を設けず、静止衛星間アンテナ113を完全に衛星の本体に固定してしまってもよい。その場合、衛星の姿勢制御装置によって、静止衛星間アンテナ113の方向を調整することになる。そうすれば、通信衛星100の製造コストを更に低く抑えることができるという効果を奏する。
例えば、この実施の形態の通信衛星は、以下のような工程で製造することができる。
すなわち、対地アンテナ111,112、静止衛星間アンテナ113(複数のアンテナ)を通信衛星の本体に固定する(アンテナ固定工程)。
次に、対地アンテナ111,112を対地通信部と接続する(対地通信部接続工程)。
また、静止衛星間アンテナ113を対衛星通信部と接続する(対衛星通信部接続工程)。
そして、対地通信部と対衛星通信部との間で通信を中継する中継部を接続する(中継部接続工程)。
アンテナ固定工程において、対地アンテナ111,112、静止衛星間アンテナ113は、指向方向が、通信衛星の静止位置により、あらかじめ設計されたカバレッジまたは静止衛星と通信できるように定めた所定の方向となるよう、通信衛星の本体に対して固定する。
アンテナ固定工程において、対地アンテナ111,112、静止衛星間アンテナ113は、通信衛星の本体に対して完全に固定してしまってもよい。
その場合は、通信衛星の姿勢制御機能によって、アンテナの指向方向の微調整を行う。
また、0.2度程度の微小角度のみ調整できるよう、アンテナ調整機構173を取り付けてもよい。
その場合は、アンテナ調整機構173によって、アンテナの指向方向を微調整する。
このように、アンテナ調整機構173を設けず、通信衛星の姿勢制御機能によって、アンテナの指向方向を微調整する場合には、既存の通信衛星の設備と比べて追加しなければならない部品数が少なく、製造工程も少なくなるので、通信衛星の製造コストが抑えられるという効果を奏する。
また、通信衛星の大きさ、質量も大きくならないので、打ち上げコストも抑えられるという効果を奏する。
アンテナ調整機構173を設ける場合には、アンテナ調整機構173を設けない場合と比較して、製造コスト、打ち上げコストは増加するが、大角度の調整機構を設ける場合と比較すると、その増加は非常に小さくて済む。よって、製造コスト・打ち上げコストの点で、有利な効果を奏する。
この実施の形態によれば、複数の静止衛星における衛星間通信をすることにより、通信チャンネル及びカバレッジを共有できる。
すなわち、通信衛星、特に静止通信衛星において、通信衛星の静止位置とサービスカバレッジが各通信衛星に固定に割り付けられることによる通信可能範囲の制限を緩和し、より柔軟なカバレッジを提供することができるという効果を奏する。
2機の静止衛星間の相対方向は、変化しない。したがって、2機以上の静止衛星間通信機能を追加することは、比較的容易に構築可能である。
すなわち、最小限の機能追加により、2機以上の静止衛星の通信中継器及びアンテナカバレッジを共有化し、より柔軟なサービスを提供することができるという効果を奏する。
衛星通信・放送事業者は、通常、複数の衛星を保有している。このため、複数衛星をしようしたサービスエリアの拡大、変更を衛星にて実現するこの実施の形態は、新しい通信・放送ビジネスを創出する可能性がある。
図9は、この実施の形態における通信衛星100のブロック構成の別の例を示すブロック構成図である。
図9において、通信衛星100は、図1の通信衛星100における入力スイッチマトリクス120に代えて、対地アンテナ111用の入力スイッチマトリクス120aと、対地アンテナ112用の入力スイッチマトリクス120bとを有している。
また、受信機群130、中継器群140、出力スイッチマトリクス150も、それぞれの入力スイッチマトリクス120a,120b用に、受信機群130a,130b、中継器群140a,140b、出力スイッチマトリクス150a,150bに分かれている。ただし、対地アンテナ111のカバレッジ201と、対地アンテナ112のカバレッジ202とを任意接続するため、出力スイッチマトリクス150a,150bの出力は、それぞれ対地アンテナ111及び112に接続されている。
これにより、入力スイッチマトリクス120a,120b及び出力スイッチマトリクス150a,150bのスイッチ数を少なくすることができる。中継器等の利用率は下がるが、製造コスト、打ち上げコスト等の面で有利な効果を奏する。
更に、ダイプレクサ163と、入力スイッチマトリクス120a,120bとの間に、入力用専用ポート181を、出力スイッチマトリクス150a,150bとの間に、出力用専用ポート182を有している。
これにより、従来の通信衛星と比較して追加された部品である、静止衛星間アンテナ113、ダイプレクサ163、アンテナ調整機構173をパッケージ化することができるので、既存の静止衛星の構成に接続することが可能である。
このように、静止衛星間通信を導入することにより、2機以上の静止通信放送衛星を接続し、それぞれの静止衛星に固定に割り付けられていた通信放送のサービスカバレッジやチャンネルを接続された2機以上の全ての衛星で共有することが可能となる。
これにより、従来は1つの衛星のカバレッジ内でしか通信情報あるいは放送データのやりとりができなかったところ、複数の衛星を結合したネットワークの中で自由にやり取りが可能となる。
これにより、サービスエリアの拡大、接続の自由度の拡大、ビジネス環境の変化に対応するチャンネルとサービス対象の変更等が任意に実施でき、かつ随時変更可能となる。
例えば、打ち上げ後に需要が変化した場合や、衛星が故障した場合等により、異なる静止衛星が有するカバレッジ間で通信・放送したい場合であっても、新たな衛星を打ち上げる必要はなく、事業環境の変化に対応する時間やコストを削減できるという効果を奏する。
すなわち、複数の静止衛星のカバレッジが地理的に離れていても、カバレッジ間の通信や放送が可能である。また、打ち上げ後の需要変化に応じた柔軟なサービスができる。
この実施の形態によれば、広範囲の通信カバレッジが実現可能となる。
一般の通信衛星事業者は、複数の静止位置において複数の衛星を運用している。これら衛星に搭載されている通信用中継器とアンテナを双方向で結合させることが可能となるので、これにより、それぞれの通信衛星が独立にサービスしていた地域を結合できる。すなわち、複数の静止衛星を使用しても従来は実現できなかった広範囲のサービスカバレッジが、静止衛星間のアンテナ・チャンネルの追加という最小限の構成により、実現可能となる。
また、事業環境の変化に対して、打ち上げ後でも柔軟に対応できる。
事業環境の変化により、ある静止衛星のカバーするカバレッジにおける通信需要が拡大あるいは縮小される場合がある。その結果として不足あるいは過剰となった衛星側中継器をその中継器が搭載されている通信衛星だけでなく、チャンネルをより必要とする静止衛星へ、相互の衛星間通信チャンネルを利用して融通し合う運用が可能となる。したがって、事業環境の変化に対して柔軟に低コストで対応することができ、追加の静止衛星を計画する必要はない。
さらに、衛星の故障に対して、迅速かつ低コストの対応が可能となる。
ある静止衛星の数台の中継器が故障して、冗長系の中継器に余剰がなくなった場合であっても、そのサービスを中止する必要がないので、事業機会を損失することがない。すなわち、別の静止衛星の余剰中継器を使用することが可能なので、衛星の故障に対する事業機会損失を最小限にすることが可能である。
上記のような効果を有する構成を、低コストで実現できる点も、この実施の形態の効果である。
特に、静止衛星に適用する場合、静止衛星間通信であるため、1つの静止衛星と他の静止衛星との相対方向は固定である。したがって、静止衛星と低軌道周回衛星との間で必要となる大規模・高コストの追尾型衛星間通信機器は不要である。
この実施の形態は、従来の静止衛星の構成に、衛星間の送受兼用アンテナ、及び、既存のスイッチマトリクスに衛星間チャンネルの入出力を追加することで実現可能であるから、従来の静止衛星に追加するコスト及び重量を、最小限に抑制することが可能である。
静止衛星間の通信は、相対する静止衛星間アンテナが固定であっても、その要求指向誤差は図7に示すように従来装備されている衛星の姿勢制御系で補償できる範囲であり、高価な追尾制御装置を特別に追加する必要がない。
また、これにより、通信衛星の設備を他の衛星事業者へレンタルすることも可能となる。
すなわち、2機以上の静止衛星からなるシステムの構築により、他の衛星事業者の保有する静止衛星が故障したときのバックアップにもなり得るため、保有する余剰の中継器を他の衛星事業者にレンタルすることで効率的な事業運営も可能とすることができる。
また、アンテナ調整機構173の調整角度を拡大して、±θ(θ<10°程度)の範囲で角度調整できるようにすれば、静止位置(経度)±2θの範囲内にある、別の静止衛星に接続を変更することも可能である。
すなわち、この実施の形態の静止衛星が複数ある場合、その中のひとつの静止衛星との接続だけでなく、静止衛星間アンテナを微小角度コマンドにより駆動しその後固定することで、他の静止衛星とも接続が可能であり、軌道上で静止衛星間の接続を静止衛星間通信アンテナのバイアス角度調整(±数度)により柔軟に変更することが可能である。
実施の形態2.
実施の形態2を、図10〜図14を用いて説明する。
ここでは、3機以上の静止衛星に発展させた場合について説明する。
図10は、この実施の形態における通信衛星100のブロック構成の一例を示すブロック構成図である。
通信衛星100は、対地アンテナ111,112、静止衛星間アンテナ113,114、入力スイッチマトリクス120、受信機群130、中継器群140、出力スイッチマトリクス150、ダイプレクサ163,164、アンテナ調整機構173,174(方向調整部の一例)を有する。
通信衛星100は、静止衛星間アンテナ113,114、ダイプレクサ163,164、アンテナ調整機構173,174をそれぞれ2つずつ有する点を除き、実施の形態1で図1を用いて説明したものと同様であるので、ここでは説明を省略する。
図11は、この実施の形態における通信衛星100を、静止軌道上に3つ打ち上げて、静止衛星100a,100b,100cとして運用する場合の位置関係の一例を示す図である。
なお、静止衛星100b,100cは、実施の形態1で説明した通信衛星100を用いてもよい。
静止衛星100aは、対地アンテナ111,112を介して、地球200上のカバレッジ201,202内にある地上局と通信する。また、静止衛星間アンテナ113を介して静止衛星100cと、静止衛星間アンテナ114を介して静止衛星100bと、それぞれ通信する。
静止衛星100bは、対地アンテナ111,112を介して、地球200上のカバレッジ203,204内にある地上局と通信する。また、静止衛星間アンテナ113を介して静止衛星100aと通信する。
静止衛星100cは、対地アンテナ111,112を介して、地球200上の図示していないカバレッジ205,206内にある地上局と通信する。また、静止衛星間アンテナ113を介して静止衛星100aと通信する。
図4は、この実施の形態における静止衛星100a,100b,100cのカバレッジ201〜206の一例を示す図である。
図12は、この実施の形態における静止衛星100a,100b,100cの動作の一例を示す図である。
例えば、静止衛星100cのカバレッジ206内にあるアップリンク局216が信号を送信する。
静止衛星100cでは、対地アンテナ112がこれを受信し、受信機136、中継器146、ダイプレクサ163を経由して、静止衛星間アンテナ113が送信する。
静止衛星100aでは、静止衛星間アンテナ113がこれを受信し、ダイプレクサ163、受信機131、中継器141、ダイプレクサ164を経由して、静止衛星間アンテナ114が送信する。
静止衛星100bでは、静止衛星間アンテナ113がこれを受信し、ダイプレクサ163、受信機133、中継機143を経由して、対地アンテナ112が送信する、
静止衛星100bのカバレッジ204内にあるダウンリンク局224がこれを受信する。
このように、静止衛星100aが、静止衛星100bと静止衛星100cとの通信を中継すれば、静止衛星100bと静止衛星100cとが直接通信できない場合(例えば、ちょうど地球200をはさんで反対側に位置するため、地球200の影になってしまう場合等)であっても、互いのカバレッジ間での通信を可能にすることができる。
同様に、カバレッジ203内のアップリンク局213が送信した信号は、静止衛星100b,100aを経由して、カバレッジ201内のダウンリンク局221に到達する。
また、カバレッジ205内のアップリンク局215が送信した信号は、静止衛星100cを経由して、カバレッジ206内のダウンリンク局226に到達する。
このように、中継する静止衛星の数を自在に変えて、任意のカバレッジ間での通信が可能になる。
図13は、この実施の形態によって可能となるカバレッジ間の通信の一例を示す概念図である。
上述したように、この実施の形態によれば、互いに通信できる静止衛星のカバレッジ間だけでなく、直接通信できない静止衛星のカバレッジ間(図中、破線で表示)でも通信することができるという効果を奏する。
このように、静止衛星間通信を複数導入することにより、3機以上の静止通信放送衛星を接続し、それぞれの静止衛星に固定に割り付けられていた通信放送のサービスカバレッジやチャンネルを接続された3機以上の全ての衛星で共有することが可能となる。
これにより、従来は1つの衛星のカバレッジ内でしか通信情報あるいは放送データのやりとりができなかったところ、複数の衛星を結合したネットワークの中で自由にやり取りが可能となる。
このように、この実施の形態は、3機以上の静止衛星に発展させることも可能である。
この場合には、より広範囲のサービスカバレッジを構成できる。
すなわち、静止衛星3機を結ぶため、3機の静止衛星の中の1つに衛星間通信アンテナを2台搭載する。
静止衛星1機によるサービスと比較して飛躍的に接続の自由度を向上させることが可能である。
更に、例えば、静止経度が90度ずつ離れた4機の静止衛星をそれぞれ隣接する衛星と衛星間通信により接続することで、ほぼ全世界全ての地域間での通信・放送サービスが可能となる。
図14は、この実施の形態における通信衛星100のブロック構成の別の例を示すブロック構成図である。
図14において、通信衛星100は、実施の形態1で図1を用いて説明した通信衛星100に加えて、静止衛星間アンテナ114,ダイプレクサ163,アンテナ調整機構174,切換スイッチ191,192を有している。
切換スイッチ191は、ダイプレクサ163,164からの入力のうち、どちらか一方を選択して、入力スイッチマトリクス120に対して出力する。
切換スイッチ192は、出力スイッチマトリクス150からの入力を、ダイプレクサ163,164のうち、どちらか一方を選択して出力する。
これにより、図10で説明した構成と比較して、入力スイッチマトリクス120、出力スイッチマトリクス150のスイッチ数が少なくて済む。接続の自由度は下がるが、製造コスト、打上げコスト等の面で有利な効果を奏する。
以上説明した内容について、補足説明する。
図15は、本発明を構成するのに必要な従来技術への追加箇所の一例を示す図である。。
複数の静止衛星それぞれに、アンテナ系として静止衛星間アンテナ113、微小角度調整系としてアンテナ調整機構173(微小角度調整モータ)及びモータ駆動回路175、中継機系としてダイプレクサ163及び入力用専用ポート181及び出力用専用ポート182を設け、既存の静止衛星の構成に接続する。
アンテナ調整機構173は、1軸または2軸の調整ができればよく、他の静止衛星方向へ向けるためのバイアスの微小調整のみで追尾制御は不要である。
モータ駆動回路175は、静止衛星間であるため微小調整角のみでよい。
したがって、アンテナ調整機構173及びモータ駆動回路175は、簡単な構成で実現でき、部品数、体積、重量が少なくて済む。
このように、既存の静止衛星の構成に対して、追加する部品が少ないので、製造コスト、打上げコスト等をあまり増加させることなく、効率的な運用が可能な衛星とすることができるという効果を奏する。
本発明の静止衛星間通信により、例えば図11に示すように、複数の衛星の通信チャンネルが接続され、カバレッジの共有が可能となる。
このように、本発明を利用して、複数の静止衛星間で通信を中継することにより、アンテナカバレッジ201,202〜アンテナカバレッジ203,204間の双方向通信が可能となる。
すなわち、静止衛星間通信を1つまたは複数導入することにより、2機以上の静止通信放送衛星を接続し、それぞれの静止衛星に固定に割り付けられていた通信放送のサービスカバレッジやチャンネルを接続された2機以上の全ての衛星で共有することが可能となる。
例えば、静止衛星100aと静止衛星100bとの間の通信により、静止衛星100aと静止衛星100bの中継機・チャンネルを共有でき、静止衛星100aのアンテナカバレッジ201,202と、静止衛星100bのアンテナカバレッジ2003,204との間での双方向通信ができる。
あるいは、静止衛星100aと静止衛星100cとの間の通信により、静止衛星100aと静止衛星100cの中継機・チャンネルを共有でき、静止衛星100aのアンテナカバレッジ201,202と、静止衛星100cのアンテナカバレッジ205,206との間での双方向通信ができる。
これにより、従来は1つの衛星のカバレッジ内でしか通信情報あるいは放送データのやりとりができなかったが、複数の衛星を結合したネットワークの中で自由にやり取りが可能となる。
従来の技術では、単独の衛星が有するアンテナビームのカバレッジ内でしか、通信することができない。
カバレッジは、対地アンテナのアンテナビームの方向によって決まるので、後に変更することはできない。
すなわち、衛星1がアンテナビーム1,2を有する場合に、その衛星1が固有に有するアンテナビーム1及びアンテナビーム2に付帯するそれぞれのサービスエリア1A、1B及びサービスエリア2A、2Bあるいはゲートウエイ局2C、2D間のみの相互通信サービスあるいは放送サービスに限定される。
本発明によれば、複数の衛星の間を接続することにより、サービスエリアを接続できる。
例えば、図5の静止衛星100aが固有に有するアンテナビームのカバレッジ201には、サービスエリア231a〜231c、及びゲートウェイ局241が付帯する。
また、カバレッジ202には、サービスエリア232a,232b及びゲートウエイ局242が付帯する。
同様に、静止衛星100bが固有に有するアンテナビームのカバレッジ203には、サービスエリア233a〜233dが付帯し、カバレッジ204には、サービスエリア234a,234b及びゲートウエイ局244a,244bが付帯する。
これらのカバレッジ201〜204を、図6に示すように相互に接続することにより、サービスエリア231a〜234b及びゲートウェイ局241〜244bのすべてを含めた全体の系の間で通信・放送ザービスが可能となる。
これはサービスエリアの拡大・接続の自由度拡大・ビジネス環境の変化に対応するチャンネルとサービス対象の変更が任意に実施可能であり、かつ随時変更可能である。
従来の静止衛星による通信サービスの概念によれば、各衛星に対してサービスカバレッジが固定されている。
すなわち、通信衛星、特に静止通信衛星では、衛星毎に固定の静止位置からサービスする地上カバレッジに対してある固定のアンテナカバレッジを供給し、このアンテナカバレッジに対して中継器の各チャンネルを固定に割り付けあるいは衛星内のスイッチによって切り替えて通信サービスを供給している。
したがって、1機の静止衛星に対するサービスカバレッジは、複数の搭載アンテナのカバレッジにより1種類に固定され、当然静止位置から見えない他のサービスカバレッジに対しては通信放送サービスはできない。
静止衛星1は静止衛星1のアンテナカバレッジ内だけ、静止衛星2は静止衛星2のカバレッジ内だけで通信可能であるため、カバレッジが地理的に離れるとカバレッジ間の通信や放送が不可能で、またサービス開始後のカバレッジ変更も不可能であり、打ち上げ後の需要変化に応じた柔軟なサービスができない。静止位置を変更してもアンテナパターンはそれぞれの静止位置に対して設計されているため、最適なカバレッジは提供できない。
すなわち、打ち上げ後の需要変化や衛星の故障により、カバレッジ1からカバレッジ2へ通信または放送したい場合、あるいはその逆の場合でも、新たな衛星を打ち上げる必要が有り、事業環境の変化に対応する時間・コストが大きい。
従来、静止衛星でも低軌道周回衛星の取得データを静止中継衛星から地上局へ中継する機能を有している例もあるが、この衛星間通信システムは、静止軌道と低軌道間の相互通信であるため、静止中継衛星に大角度の追尾機能が必要であり、高コスト・大規模・質量電力増大の問題がある。
このような低軌道周回衛星と通信する静止中継衛星は、図8に示すような、大角度のアンテナ追尾角度が必要となる。
本発明は、既存の静止衛星に対して、図15に必要構成品の一例として示した部品(静止衛星間アンテナ、微小角度調整モータ及びモータ駆動回路、ダイプレクサ、入力専用ポート、出力専用ポート)を追加するだけで構成できるので、追加コストの削減に効果がある。
図16は、複数(2機の例)の静止衛星100a,100b間の通信による通信チャンネル及びカバレッジの共有の一例を示す図である。
静止衛星100aのカバレッジ201,202と静止衛星100bのカバレッジ203,204との接続を示している。
例えば、太線で示すように、カバレッジ201内のユーザーアップリンク局211が送信した信号は、静止衛星100aのアンテナ111aが受信し、入力スイッチマトリクス120aを経由して、受信機131aに入力する。受信機131aの出力は、中継機141aが増幅し、出力スイッチマトリクス150aを経由して、ダイプレクサ163aに入力する。ダイプレクサ163aの出力は、衛星間通信アンテナ113aが静止衛星100bに送信する。
静止衛星100bでは、衛星間通信アンテナ113bがこれを受信し、ダイプレクサ163bに入力する。ダイプレクサ163bの出力は、入力スイッチマトリクス120cを経由して、受信機131cに入力する。受信機131cの出力は、中継器141cが増幅し、出力スイッチマトリクス150cを経由して、アンテナ112bが送信し、カバレッジ204内のユーザーダウンリンク局224が受信する。
同様に、点線で示した経路を辿れば、カバレッジ203内のユーザーアップリンク局213から、カバレッジ201内のユーザーダウンリンク局212への通信もできる。
このように、複数の静止衛星のカバレッジ間での通信・放送が可能となる。
従来の構成のままだと、静止衛星100aだけに含まれるアンテナカバレッジ201aの中でユーザーアップリンク局211から同じカバレッジ内のユーザーダウンリンク局221へと中継されるだけである。本発明の太線を実現することにより、静止衛星100aに含まれるアンテナカバレッジ201の中のユーザーアップリンク局211から静止衛星間通信の中継ラインを通して、静止衛星100bのカバーするカバレッジ203の中のユーザーダウンリンク局223へも接続可能である。
その逆もまた可能である。従来の構成のままだと、静止衛星100bだけに含まれるアンテナカバレッジ203の中でユーザーアップリンク局213から同じカバレッジ内のユーザーダウンリンク局223へと中継されるだけである。本発明の点線が同時に実現されるため、静止衛星100bに含まれるアンテナカバレッジ203の中のユーザーアップリンク局213から静止衛星間通信の中継ラインを通して、静止衛星100aのカバーするカバレッジ202の中のユーザーダウンリンク局222へも接続可能である。
これにより、従来は、例えば、図6のカバレッジ201とカバレッジ202との間、あるいは、カバレッジ203とカバレッジ204との間しか接続できなかったのに対し、すべてのカバレッジ201〜204間の接続が可能となる。
衛星間アンテナの指向角度の要求は、通常±0.1°〜0.2°(標準値、図7の破線)であり、衛星の姿勢制御により、衛星の方向を正しく保つことができれば、指向角度誤差(図7の実線)は、これより小さくなる。
更に、図11のように、3機以上の静止衛星を接続することも可能である。
このように、1機の静止衛星(静止衛星100a)に、静止衛星間通信アンテナを2台追加すれば、直接通信できない静止衛星100bと静止衛星100cとの間の通信を中継できる。
これにより、例えば、図13の実線矢印で示す接続が、従来に加えて可能となるだけでなく、破線矢印で示す接続も可能となる。
実施の形態1における通信衛星100のブロック構成の一例を示すブロック構成図。 実施の形態1における通信衛星100を、静止軌道上に2つ打ち上げて、静止衛星100a,100bとして運用する場合の動作の一例を示す図。 実施の形態1における静止衛星100a,100bと、地球200との位置関係の一例を示す図。 実施の形態1における静止衛星100a,100bのカバレッジ201〜204の一例を示す図。 実施の形態1によって供給される通信サービスの一例を示す図。 実施の形態1によって可能となるカバレッジ間の通信の一例を示す概念図。 実施の形態1において、静止衛星100aから見た静止衛星100bの方向の時系列変化の一例を示す図。 静止衛星から見た低軌道周回衛星の方向の時系列変化の一例を示す図。 実施の形態1における通信衛星100のブロック構成の別の例を示すブロック構成図。 実施の形態2における通信衛星100のブロック構成の一例を示すブロック構成図。 実施の形態2における通信衛星100を、静止軌道上に3つ打ち上げて、静止衛星100a,100b,100cとして運用する場合の位置関係の一例を示す図。 実施の形態2における静止衛星100a,100b,100cの動作の一例を示す図。 実施の形態2によって可能となるカバレッジ間の通信の一例を示す概念図。 実施の形態2における通信衛星100のブロック構成の別の例を示すブロック構成図。 本発明を構成するのに必要な従来技術への追加箇所の一例を示す図。 複数(2機の例)の静止衛星間通信による通信チャンネル及びカバレッジの共有の一例を示す図。
符号の説明
100 通信衛星、100a,100b,100c 静止衛星、111,112 対地アンテナ、113,114 静止衛星間アンテナ、120 入力スイッチマトリクス、130 受信機群、131〜134 受信機、140 中継器群、141〜144 中継器、150 出力スイッチマトリクス、163,164 ダイプレクサ、173,174 アンテナ調整機構、175 モータ駆動回路、181 入力用専用ポート、182 出力用専用ポート、191,192 切換スイッチ、200 地球、201〜206 カバレッジ、211〜216 アップリンク局、221〜226 ダウンリンク局、231a〜234b サービスエリア、241〜244b ゲートウェイ局。

Claims (9)

  1. 地上局と、地上局と通信する静止衛星との双方と通信する通信衛星において、
    通信衛星の本体と、
    上記通信衛星の本体に対して固定されたそれぞれ所定の方向を指向する複数のアンテナと、
    上記複数のアンテナのうち少なくとも1つのアンテナを介して上記地上局と通信する対地通信部と、
    上記複数のアンテナのうち少なくとも1つの他のアンテナを介して上記静止衛星と通信する対衛星通信部と、
    上記対地通信部と上記対衛星通信部との間で通信を中継する中継部と、
    を有することを特徴とする通信衛星。
  2. 地上局と、地上局と通信する静止衛星との双方と通信する通信衛星において、
    複数のアンテナと、
    上記複数のアンテナのうち少なくとも1つのアンテナを介して上記地上局と通信する対地通信部と、
    上記複数のアンテナのうち少なくとも1つの他のアンテナを介して上記静止衛星と通信する対衛星通信部と、
    上記対地通信部と上記対衛星通信部との間で通信を中継する中継部と、
    を有することを特徴とする通信衛星。
  3. 通信衛星と通信する地上局において、
    複数のアンテナと、上記複数のアンテナのうち少なくとも1つのアンテナを介して上記地上局と通信する対地通信部と、上記複数のアンテナのうち少なくとも1つのアンテナを介して他の通信衛星と通信する衛星通信部と、上記対地通信部と上記衛星通信部との間の通信を中継する中継部とを備える通信衛星が送信した信号を受信するアンテナと、
    上記アンテナが受信した信号を復調する受信部と、
    を有することを特徴とする地上局。
  4. 地上局と、地上局と通信する複数の静止衛星との双方と通信する通信衛星において、
    通信衛星の本体と、
    上記通信衛星の本体に対して固定されたそれぞれ所定の方向を指向する複数のアンテナと、
    上記複数のアンテナのうち少なくとも1つのアンテナを介して上記地上局と通信する対地通信部と、
    上記複数のアンテナのうち少なくとも2つの他のアンテナを介して上記複数の静止衛星と通信する複数の対衛星通信部と、
    上記対地通信部及び上記複数の対衛星通信部の間で通信を中継する中継部と、
    を有することを特徴とする通信衛星。
  5. 上記通信衛星は、更に、
    上記アンテナを上記通信衛星の本体に固定し、上記アンテナの指向する方向を、所定の方向から±0.2度以内の範囲で調整する方向調整部
    を有することを特徴とする請求項1または請求項4に記載の通信衛星。
  6. 上記通信衛星は、静止軌道上で運用するためのものであることを特徴とする請求項1または請求項2または請求項4に記載の通信衛星。
  7. 地上局と、地上局と通信する静止衛星との双方と通信する通信衛星の製造方法において、
    所定の方向を指向する複数のアンテナを、上記通信衛星の本体に対して固定するアンテナ固定工程と、
    上記地上局と通信する対地通信部を、上記複数のアンテナのうち少なくとも1つのアンテナに接続する対地通信部接続工程と、
    上記静止衛星と通信する対衛星通信部を、上記複数のアンテナのうち少なくとも1つの他のアンテナに接続する対衛星通信部接続工程と、
    上記対地通信部と上記対衛星通信部との間で通信を中継する中継部を、上記対地通信部及び上記対衛星通信部に接続する中継部接続工程と、
    を有することを特徴とする通信衛星の製造方法。
  8. 地上局と、地上局と通信する複数の静止衛星との双方と通信する通信衛星の製造方法において、
    所定の方向を指向する複数のアンテナを、上記通信衛星の本体に対して固定するアンテナ固定工程と、
    上記地上局と通信する対地通信部を、上記複数のアンテナのうち少なくとも1つのアンテナに接続する対地通信部接続工程と、
    上記複数の静止衛星と通信する複数の対衛星通信部を、上記複数のアンテナのうち少なくとも2つの他のアンテナに接続する対衛星通信部接続工程と、
    上記対地通信部及び上記複数の対衛星通信部の間で通信を中継する中継部を、上記対地通信部及び上記複数の対衛星通信部に接続する中継部接続工程と、
    を有することを特徴とする通信衛星の製造方法。
  9. 上記通信衛星の製造方法は、更に、
    上記アンテナの指向する方向を、所定の方向から±0.2度以内の範囲で調整する方向調整部を、上記通信衛星の本体に固定する方向調整部固定工程
    を有することを特徴とする請求項7または請求項8のいずれかに記載の通信衛星の製造方法。
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