JP7262369B2 - 衛星コンステレーション - Google Patents
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Description
また、赤道上空を飛翔する複数の低軌道衛星によって地球周縁部を監視するシステムが考案されている。
前記複数の人工衛星を構成する人工衛星の数は、偶数である。
前記複数の人工衛星のそれぞれは、傾斜円軌道を1日に複数周回する。
前記複数の人工衛星によって形成される複数の軌道面は、互いの法線がアジマス方向において均等な角度ずつずらされる。
奇数番目の軌道面に対応する人工衛星が各々の軌道面の最北端を通過するタイミングは、偶数番目の軌道面に対応する人工衛星が各々の軌道面の最南端を通過するタイミングと同期される。
衛星コンステレーション100Aについて、図1から図9に基づいて説明する。
図1に基づいて、衛星コンステレーション100Aの構成を説明する。
まず、図1の表記について説明する。以降の各図の表記は、基本的に図1の表記と同じである。
地球101から離れた位置に記されているマークは、太陽102を表している。
黒い星印は、図1における表側の半球(例えば、北半球)に位置している人工衛星を表している。図1における表側の半球を「表半球」または「第1半球」と称する。
白い星印は、図1における裏側の半球(例えば、南半球)に位置している人工衛星を表している。図1における裏側の半球を「裏半球」または「第2半球」と称する。
地球101に隠れて位置している人工衛星(白い星印)は、破線で記している。
衛星コンステレーション100Aは、複数の人工衛星(111~118)を備える。
複数の人工衛星(111~118)を構成する人工衛星の数は、偶数である。
図1において、衛星コンステレーション100は、8機の人工衛星を備えている。但し、衛星コンステレーション100Aは、8機未満の人工衛星を備えてもよいし、8機より多い人工衛星を備えてもよい。
例えば、各人工衛星は、傾斜円軌道を1日にN周回する。「N」は、複数の人工衛星(111~118)を構成する人工衛星の数を表す。つまり、複数の人工衛星(111~118)のそれぞれは、傾斜円軌道を1日に8周回する。
傾斜円軌道は、傾斜軌道であり、且つ、円軌道である。
つまり、N機の人工衛星によって形成されるN個の軌道面は、互いの法線がアジマス方向においてN分の360度ずつずらされている。言い換えると、アジマス成分の相対角度がN分の360度ずつずらされている。
具体的には、8機の人工衛星(111~118)によって形成される8個の軌道面は、互いの法線がアジマス方向において45度ずつずらされている。図1では、図示の都合上、2個の軌道面が1個の軌道面のように見えている。
アジマス方向は、人工衛星の進行方向に相当する方向である。
例えば、人工衛星112の軌道は、アジマス方向において人工衛星111の軌道に対して45度ずれている。
つまり、人工衛星(111,113,115,117)は、各々の軌道面の最北端を規定の時間帯に通過する。また、人工衛星(112,114,115,118)は、各々の軌道面の最南端を規定の時間帯に通過する。複数の人工衛星(111~118)において、規定の時間帯は同一である。
規定時刻において、4機の人工衛星(111~114)および4個の軌道面は、例えば、図2に示すような関係で配置される。
各軌道の破線部分は、地球101に隠れている部分である。
各一点鎖線矢印は、軌道面の最北端から軌道面の最南端への人工衛星の配置の変更を表している。
奇数番目の軌道面に対応する人工衛星(111,113)は、各々の軌道面の最北端に位置している。
偶数番目の軌道面に対応する人工衛星(112,114)は、各々の軌道面の最南端に位置している。
規定時刻において4機の人工衛星(115~118)および4個の軌道面は、例えば、図3に示すような関係で配置される。
各軌道の破線部分は、地球101に隠れている部分である。
各一点鎖線矢印は、軌道面の最北端から軌道面の最南端への人工衛星の配置の変更を表している。
奇数番目の軌道面に対応する人工衛星(115,117)は、各々の軌道面の最北端に位置している。
偶数番目の軌道面に対応する人工衛星(116,118)は、各々の軌道面の最南端に位置している。
各人工衛星(111~118)は、地球101の監視対象を監視するための監視装置を備える。
監視対象は、監視の対象となる場所(例えば地域)である。監視対象の具体例は、北半球に位置する日本である。
監視装置は、監視対象を監視するための装置であり、観測装置または撮影装置ともいう。監視装置の具体例は、赤外線監視装置である。赤外線監視装置は、赤外線を使用して監視(例えば観測または撮影)を行う装置である。赤外線監視装置の視野範囲は広く、赤外線監視装置は地平線下の全球監視が可能である。
太陽同期傾斜円軌道は、太陽同期軌道であり、且つ、傾斜円軌道である。
太陽同期軌道では、軌道面に対して太陽光の入射角度が常に一定となる。つまり、太陽同期軌道では、太陽102と軌道面との相対関係が維持される。
実施の形態1により、多数の人工衛星を用いなくても、監視対象をより長く監視することが可能となる。また、監視可能範囲のオーバーラップ領域を最小にして監視対象を極力長く監視することが可能となる。
衛星コンステレーション100Zは、衛星コンステレーション100A(図1から図3を参照)との比較の対象となる。
衛星コンステレーション100Zは、衛星コンステレーション100Aと同じく、8機の人工衛星(110A~110H)を備える。
但し、図4から図6において、奇数番目の軌道面に対応する人工衛星(110A,110C,110E,110G)も偶数番目の軌道面に対応する人工衛星(110B,110D,110F,110H)も、各々の軌道面の最北端に位置している。
つまり、8機の人工衛星(110A~110H)が各々の軌道面の最北端を通過するタイミングが同期されている。
そのためには、各軌道の人工衛星の飛翔位置を隣接軌道の人工衛星の飛翔位置に対して相対的にずらせばよい。
具体的には、奇数番目の軌道面に対応する人工衛星が偶数番目の軌道面に対応する人工衛星に対して真逆の位相に配置されることが最も効果的である。
実線は奇数番目の軌道を表しており、破線は偶数番目の軌道を表している。
衛星コンステレーション100Zでは、全ての人工衛星は、各々の軌道面の最北端を通過するタイミングにおいて同期される。
衛星コンステレーション100Aでは、奇数番目の人工衛星が各々の軌道面の最北端を通過するタイミングが、偶数番目の人工衛星が各々の軌道面の最南端を通過するタイミングと同期される。
この特徴により、衛星コンステレーション100Aは、監視可能範囲のオーバーラップ領域を最小にして、監視対象を極力長く監視することが可能である。
帯状に並べられた複数の曲線(実線)は、複数の人工衛星(111~118)の複数の軌道を表している。
各曲線(破線)は、監視可能範囲の境界を表している。北半球側の各曲線(破線)は、北半球における監視可能範囲の境界を表している。南半球側の各曲線(破線)は、南半球における監視可能範囲の境界を表している。各曲線(破線)で囲われた部分が監視可能範囲のオーバーラップ領域である。
丸印は、東京の位置を表している。
図9の表記の意味は、図8の表記の意味と同じである。
この場合、衛星コンステレーション100Aは、ほぼ常時(例えば、90パーセント以上の時間帯)、日本周辺を監視することが可能である。
衛星コンステレーション100Bについて、主に実施の形態1と異なる点を図10から図16に基づいて説明する。
図10に基づいて、衛星コンステレーション100Bの構成を説明する。
衛星コンステレーション100は、複数の人工衛星(121~129)を備える。
複数の人工衛星(121~129)を構成する人工衛星の数は、3の倍数である。
図10において、衛星コンステレーション100Bは、9機の人工衛星を備えている。但し、衛星コンステレーション100Bは、9機未満の人工衛星を備えてもよいし、9機より多い人工衛星を備えてもよい。
例えば、各人工衛星は、傾斜円軌道を1日にN周回する。「N」は、複数の人工衛星(121~129)を構成する人工衛星の数を表す。つまり、複数の人工衛星(121~129)のそれぞれは、傾斜円軌道を1日に9周回する。
つまり、N機の人工衛星によって形成されるN個の軌道面は、互いの法線がアジマス方向においてN分の360度ずつずらされている。言い換えると、アジマス成分の相対角度がN分の360度ずつずらされている。
具体的には、9機の人工衛星(121~129)によって形成される9個の軌道面は、互いの法線がアジマス方向において40度ずつずらされている。図10では、図示の都合上、2個の軌道面が1個の軌道面のように見えている。
例えば、人工衛星122の軌道は、アジマス方向において人工衛星121の軌道に対して40度ずれている。
つまり、(3n+1)番目の軌道面に対応する人工衛星(121,124,127)は、各々の軌道面の最北端を規定の時間帯に通過する。また、(3n+2)番目の軌道面に対応する人工衛星(122,125,128)は、各々の軌道面の最北端から位相が120度ずれた地点を規定の時間帯に通過する。また、(3n+3)番目の軌道面に対応する人工衛星(123,126,129)は、各々の軌道面の最北端から位相が240度ずれた地点を規定の時間帯に通過する。複数の人工衛星(121~129)において、規定の時間帯は同一である。「n」は0以上の整数である。
規定時刻において、3機の人工衛星(121,124,127)および3個の軌道面は、例えば、図11に示すような関係で配置される。
3機の人工衛星(121,124,127)は、各々の軌道面の最北端に位置している。
規定時刻において、3機の人工衛星(122,125,128)および3個の軌道面は、例えば、図12に示すような関係で配置される。
各一点鎖線矢印は、最北端からの人工衛星の配置の変更を表している。
3機の人工衛星(122,125,128)は、各々の軌道面の最北端から位相が120度ずれた地点に位置している。
規定時刻において、3機の人工衛星(123,126,129)および3個の軌道面は、例えば、図13に示すような関係で配置される。
各一点鎖線矢印は、最北端からの人工衛星の配置の変更を表している。
3機の人工衛星(123,126,129)は、各々の軌道面の最北端から位相がマイマス120度ずれた地点、すなわち、各々の軌道面の最北端から位相が240度ずれた地点に位置している。
各人工衛星(121~129)は、地球101の監視対象を監視するための監視装置を備える。
例えば、各人工衛星(121~129)は、赤外線監視装置を備える。
実施の形態2により、多数の人工衛星を用いなくても、監視対象をより長く監視することが可能となる。また、監視不可領域を減らして、監視対象を監視できない時間帯の発生を防ぐことが可能となる。
衛星コンステレーション100Aでは、実線は奇数番目の軌道を表しており、破線は偶数番目の軌道を表している。
衛星コンステレーション100Aでは、奇数番目の人工衛星が各々の軌道面の最北端を通過するタイミングが、偶数番目の人工衛星が各々の軌道面の最南端を通過するタイミングと同期される。そのため、全ての人工衛星が赤道上空を同じタイミングで通過する。
図16に、図15の中の日本周辺を拡大して示す。
衛星コンステレーション100Aでは、全ての人工衛星が赤道上空を同じタイミングで通過する。
そのため、このタイミングにおいて、監視不可能領域(監視可能範囲に含まれない領域)が中緯度の地域に発生しやすい。また、このタイミングの前後において東京周辺が監視不可能領域の中に含まれる、というごく稀なケースが地球101の自転効果によって発生し得る。つまり、東京周辺を監視できない時間帯が発生し得る。
衛星コンステレーション100Bでは、実線は(3n+1)番目の軌道を表しており、破線は(3n+2)番目の軌道を表しており、一点鎖線は(3n+3)番目の軌道を表している。
衛星コンステレーション100Bでは、(3n+1)番目の人工衛星が各々の軌道面の最北端を通過するタイミングが、(3n+2)番目の人工衛星が各々の軌道面の最北端から位相が120度ずれた地点を通過するタイミングと同期される。また、(3n+1)番目の人工衛星が各々の軌道面の最北端を通過するタイミングが、(3n+3)番目の人工衛星が各々の軌道面の最北端から位相が240度ずれた地点を通過するタイミングと同期される。
そのため、衛星コンステレーション100Bでは、全ての人工衛星が赤道上空を同じタイミングで通過することはない。
したがって、衛星コンステレーション100Bは、監視不可能領域を減らして、監視対象を監視できない時間帯の発生を防ぐことが可能である。
時間経過に伴う地球自転により、衛星コンステレーション100Bは、結果的にほどよいタイミングで日本付近を監視することができる。
衛星コンステレーションシステム200について、主に実施の形態1および実施の形態2と異なる点を図17から図21に基づいて説明する。
図17に基づいて、衛星コンステレーションシステム200の構成を説明する。
衛星コンステレーションシステム200は、衛星コンステレーション201を備える。
衛星コンステレーション201は、実施の形態1における衛星コンステレーション100A、または、実施の形態2における衛星コンステレーション100Bである。
複数の人工衛星210は、実施の形態1における複数の人工衛星(111~118)、または、実施の形態2における複数の人工衛星(121~129)である。
地上設備220は、通信装置221と衛星制御装置222とを備え、各人工衛星210と通信することによって衛星コンステレーション201を制御する。
衛星制御装置222は、各人工衛星210を制御するための各種コマンドを生成するコンピュータであり、処理回路および入出力インタフェースなどのハードウェアを備える。処理回路は各種コマンドを生成する。入出力インタフェースには入力装置および出力装置が接続される。衛星制御装置222は、入出力インタフェースを介して、通信装置221に接続される。
通信装置221は、各人工衛星210と通信を行う。具体的には、通信装置221は、各種コマンドを各人工衛星210へ送信する。また、通信装置221は、各人工衛星210から送信される監視データを受信する。
人工衛星210は、監視装置211と監視制御装置212と通信装置213と推進装置214と姿勢制御装置215と電源装置216とを備える。
監視装置211は、監視を行うための装置であり、監視データを生成する。監視データは、監視対象が映った画像に相当するデータである。具体的には、監視装置211は、赤外線監視装置である。但し、監視装置111は、可視光学センサまたは合成開口レーダ(SAR)などであってもよい。
監視制御装置212は、監視装置211と推進装置214と姿勢制御装置215とを制御するコンピュータであり、処理回路を備える。具体的には、監視制御装置212は、地上設備220から送信される各種コマンドにしたがって、監視装置211と推進装置214と姿勢制御装置215とを制御する。
通信装置213は、地上設備220と通信する装置である。具体的には、通信装置213は、監視データを地上設備220へ送信する。また、通信装置213は、地上設備220から送信される各種コマンドを受信する。
推進装置214は、人工衛星210に推進力を与える装置であり、人工衛星210の速度を変化させる。具体的には、推進装置214は電気推進機である。例えば、推進装置214は、イオンエンジンまたはホールスラスタである。
姿勢制御装置215は、人工衛星210の姿勢と人工衛星210の角速度と監視装置211の視線方向といった姿勢要素を制御するための装置である。姿勢制御装置215は、各姿勢要素を所望の方向に変化させる。もしくは、姿勢制御装置215は、各姿勢要素を所望の方向に維持する。姿勢制御装置215は、姿勢センサとアクチュエータとコントローラとを備える。姿勢センサは、ジャイロスコープ、地球センサ、太陽センサ、スター・トラッカ、スラスタおよび磁気センサなどである。アクチュエータは、姿勢制御スラスタ、モーメンタムホイール、リアクションホイールおよびコントロール・モーメント・ジャイロ等である。コントローラは、姿勢センサの計測データまたは地上設備220からの各種コマンドにしたがって、アクチュエータを制御する。
電源装置216は、太陽電池、バッテリおよび電力制御装置などを備え、人工衛星210に搭載される各機器に電力を供給する。
処理回路は、専用のハードウェアであってもよいし、メモリに格納されるプログラムを実行するプロセッサであってもよい。
処理回路において、一部の機能が専用のハードウェアで実現されて、残りの機能がソフトウェアまたはファームウェアで実現されてもよい。つまり、処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアまたはこれらの組み合わせで実現することができる。
専用のハードウェアは、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGAまたはこれらの組み合わせである。
ASICは、Application Specific Integrated Circuitの略称である。
FPGAは、Field Programmable Gate Arrayの略称である。
人工衛星210は、監視方向を監視対象へ向けるためのポインティング機能を有する。
例えば、人工衛星210は、リアクションホイールを備える。リアクションホイールは、人工衛星210の姿勢を制御するための装置である。リアクションホイールが人工衛星210の姿勢を制御することによって、ボディポインティングが実現される。
例えば、人工衛星210は、ポインティング機構を備える。ポインティング機構は、監視装置211の視線方向を変えるための機構である。例えば、ポインティング機構として、駆動ミラーなどが利用される。
監視装置211は、アクイジションセンサ(Acquisition sensor)とトラッキングセンサ(tracking sensor)との両方または一方を備える。
アクイジションセンサは、地球表面を上空から監視する。アクイジションセンサが地球表面を上空から監視することにより、飛翔体の発射探知ができる。
トラッキングセンサは、宇宙を背景にして地球周縁部を監視する。トラッキングセンサが地球周縁部を宇宙背景で監視することにより、ポストブースト段階の飛翔体を監視できる。
アクイジションセンサとトラッキングセンサを併用することにより、発射探知と位置同定とのそれぞれの精度が高まる。
各人工衛星210の軌道面の法線を北極側から見た相対角度は、衛星高度と軌道傾斜角との相関で成立する。
1日当たりの衛星周回数を維持する高度条件において、適切な軌道傾斜角を微調整することにより、軌道面間の相対角度を維持したまま、衛星コンステレーション201の運用が可能となる。
衛星制御装置222は、各人工衛星210の高度を制御するためのコマンドを生成する。また、衛星制御装置222は、各人工衛星210の軌道傾斜角を制御するためのコマンドを生成する。そして、通信装置221は、これらコマンドを各人工衛星210へ送信する。
各人工衛星210において、監視制御装置212は、これらのコマンドにしたがって、衛星高度と軌道傾斜角とのそれぞれを調整する。具体的には、監視制御装置212は、これらのコマンドにしたがって、推進装置214を制御する。推進装置214が衛星速度を変えることにより、衛星高度と軌道傾斜角とを調整することができる。
人工衛星210の飛行速度が増速すると、人工衛星210の高度が上昇する。そして、人工衛星210の高度が上昇すると、人工衛星210の対地速度が減速する。
人工衛星210の飛行速度が減速すると、人工衛星210の高度が下降する。そして、人工衛星210の高度が下降すると、人工衛星210の対地速度が増速する。
共通の座標系の具体例は、地球固定座標系である。地球固定座標系は、日本の準天頂測位衛星および米国のGPSが採用する座標系である。
GPSはGlobal Positioning Systemの略称である。
衛星制御装置222は、各人工衛星210の最適なポインティング条件を示すコマンドを生成する。そして、通信装置221は、生成されたコマンドを各人工衛星210へ送信する。
監視制御装置212は、姿勢制御装置215を制御してもよいし、監視装置211のポインティング機構を制御してもよい。
衛星コンステレーション201の実現性を検証するために、1機の人工衛星210が製造され、製造された1機の人工衛星210が軌道に投入される。そして、地上設備220は、1機の人工衛星210を制御する。
衛星コンステレーション201の実現性が検証された後、その他の人工衛星210が製造されて各々の軌道に投入される。
そして、複数の人工衛星210による衛星コンステレーション201が運用され、地上設備220が複数の人工衛星210を制御する。
実施の形態3により、実施の形態1における衛星コンステレーション100A、および、実施の形態2における衛星コンステレーション100B、を運用することができる。
各実施の形態は、好ましい形態の例示であり、本発明の技術的範囲を制限することを意図するものではない。各実施の形態は、部分的に実施してもよいし、他の形態と組み合わせて実施してもよい。
Claims (4)
- 複数の人工衛星を備える衛星コンステレーションであって、
前記複数の人工衛星を構成する人工衛星の数は、偶数であり、
前記複数の人工衛星のそれぞれは、傾斜円軌道を1日に複数周回し、
前記複数の人工衛星によって形成される複数の軌道面は、互いの法線がアジマス方向において均等な角度ずつずらされ、
奇数番目の軌道面に対応する人工衛星が各々の軌道面の最北端を通過するタイミングは、偶数番目の軌道面に対応する人工衛星が各々の軌道面の最南端を通過するタイミングと同期される
衛星コンステレーション。 - 各人工衛星が、赤外線監視装置を備え、地球の監視対象を監視する
請求項1に記載の衛星コンステレーション。 - 複数の人工衛星を備える衛星コンステレーションであって、
前記複数の人工衛星を構成する人工衛星の数は、3の倍数であり、
前記複数の人工衛星のそれぞれは、傾斜円軌道を1日に複数周回し、
前記複数の人工衛星によって形成される複数の軌道面は、互いの法線がアジマス方向において均等な角度ずつずらされ、
隣り合う3個の軌道面において、第1軌道面に対応する人工衛星が前記第1軌道面の最北端を通過するタイミングは、第2軌道面に対応する人工衛星が前記第2軌道面の最北端から位相が120度ずれた地点を通過するタイミングと、第3軌道面に対応する人工衛星が前記第3軌道面の最北端から位相が240度ずれた地点を通過するタイミングと、に同期される
衛星コンステレーション。 - 各人工衛星が、赤外線監視装置を備え、地球の監視対象を監視する
請求項3に記載の衛星コンステレーション。
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