JP2021138779A - 混合されたトコール組成物からアルファ−トコトリエノールを富化するための改良された方法 - Google Patents

混合されたトコール組成物からアルファ−トコトリエノールを富化するための改良された方法 Download PDF

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Abstract

【課題】混合されたトコール組成物からアルファ−トコトリエノールを富化するための改良された方法の提供。【解決手段】植物または植物由来の材料などから、アルファ−トコトリエノール富化トコール混合物を製造するための方法が、本明細書で提供される。また、アルファ−トコトリエノールなどのトコトリエノール化合物のための擬似移動床精製方法が、本明細書で提供される。上記製造するための方法は、(a)少なくとも1種の非アルファ−トコトリエノール、少なくとも1種の非トコール、任意選択でアルファ−トコトリエノール、および任意選択で1種または複数種のトコフェロールを含むトコール混合物を、アミノアルキル化剤と接触させるステップと、(b)前記アミノアルキル化非アルファ−トコトリエノールをアルファ−トコトリエノールに還元剤で還元するステップとを含み得る。【選択図】なし

Description

分野
植物または植物由来の材料などから、アルファ−トコトリエノール富化トコール混合物を製造するための方法が、本明細書で提供される。また、アルファ−トコトリエノールなどのトコトリエノール化合物のための擬似移動床精製方法も本明細書で提供される。
背景
ある特定の植物は、トコール化合物、例えば、トコフェロール(アルファ−、ベータ−、ガンマ−および/またはデルタ−トコフェロール)および/またはトコトリエノール(アルファ−、ベータ−、ガンマ−および/またはデルタ−トコトリエノール)化合物の混合物を含有する。従来の方法は、天然植物源、例えば、パーム油および精製パーム油からアルファ−トコトリエノール含有組成物を得るために使用されてきた。植物源からアルファ−トコトリエノールを生成するための一部のプロセスは、ベータ−、ガンマ−、およびデルタ−トコトリエノールをアルキル化することによってアルファ−トコトリエノールが生成されるが、それらのプロセスは、そうでなければ得られることがあり得るよりも低い量のアルファ−トコトリエノールをもたらす。特に、約5%よりも多いフィトステロール含有量を含有する植物源から望ましい量のアルファ−トコトリエノールを得ることは困難であった。
必要とされるものは、天然植物源からアルファ−トコトリエノールを富化するための改善された方法である。さらに、必要とされるものは、相対的により高い量のアルファ−トコトリエノールが、ベータ−、ガンマ−、およびデルタ−トコトリエノールをアルファ−トコトリエノールに変換することによって得られ得る、天然植物源からアルファ−トコトリエノールを富化するための方法である。本明細書で提供される方法は、このおよび他の問題を解決することができる。
概要
一つの態様は、アルファ−トコトリエノール富化トコール混合物を製造する方法である。一部の実施形態では、この方法は、(a)少なくとも1種の非アルファ−トコトリエノール、少なくとも1種の非トコール、任意選択でアルファ−トコトリエノール、および任意選択で1種または複数種のトコフェロールを含むトコール混合物を、アミノアルキル化剤と接触させるステップであって、それによって前記少なくとも1種の非アルファ−トコトリエノールをアミノアルキル化するステップと、(b)前記アミノアルキル化非アルファ−トコトリエノールをアルファ−トコトリエノールに還元剤で還元するステップと、(c)前記混合物から1種または複数種のワックス状不純物を除去するステップと、(d)前記混合物を、1種または複数種の極性不純物と結合する作用物質と接触させるステップと、(e)前記作用物質を除去するステップとを含む。一部の実施形態では、この方法は、ステップ(c)後に、(c)(1)前記アルファ−トコトリエノールをアルファ−トコトリエノール塩に変換するステップと、(c)(2)極性溶媒相および非極性溶媒相を供給し、前記アルファ−トコトリエノール塩を前記極性溶媒相に分配するステップと、(c)(3)前記非極性溶媒相を除去するステップと、(c)(4)前記極性溶媒相中の前記アルファ−トコトリエノール塩をアルファ−トコトリエノールに変換するステップとをさらに含む。上記の実施形態の任意のものを含めた一部の実施形態では、この方法は、ステップ(a)後に、(a)(1)ステップ(a)の反応から形成された水を除去するステップをさらに含む。
一部の実施形態では、ステップ(c)(1)における前記アルファ−トコトリエノールが、約10よりも大きいpKを有する無機塩塩基で、前記アルファ−トコトリエノール塩に変換される。一部の実施形態では、前記無機塩塩基が、ナトリウムメトキシド(NaOMe)である。
一部の実施形態では、ステップ(c)(2)における前記極性溶媒相が、N−メチル−ピロリドン(NMP)を含む。一部の実施形態では、ステップ(c)(2)における前記非極性溶媒相が、アルカンを含む。一部の実施形態では、ステップ(c)(2)における前記非極性溶媒相が、ヘキサンまたはヘプタンを含む。一部の実施形態では、ステップ(c)(2)における前記非極性溶媒相が、n−ヘプタンを含む。
一部の実施形態では、ステップ(c)(2)における前記極性溶媒相と前記非極性溶媒相との間に分配するステップが、10℃未満で行われる。一部の実施形態では、ステップ(c)(2)における前記極性溶媒相と前記非極性溶媒相との間に分配するステップが、約0℃で行われる。
一部の実施形態では、ステップ(c)(4)における前記アルファ−トコトリエノール塩をアルファ−トコトリエノールに変換するステップが、約7未満のpKaを有する酸の添加を含む。一部の実施形態では、ステップ(c)(4)における前記アルファ−トコトリエノール塩をアルファ−トコトリエノールに変換するステップが、HClの添加を含む。
一部の実施形態では、ステップ(c)(4)が、塩副生成物の生成を含み、前記方法が、ステップ(c)(4)後にステップ(c)(5)をさらに含み、ステップ(c)(5)は、ステップ(c)(4)で生成した前記塩副生成物を除去することを含む。一部の実施形態では、ステップ(c)(5)が、非極性の軽い相での溶媒抽出、それに続く前記非極性の軽い相を保持することを含む。一部の実施形態では、前記非極性の軽い相が、トルエン、ヘプタン、またはそれらの組合せを含む。一部の実施形態では、前記ヘプタンが、n−ヘプタンである。一部の実施形態では、前記非極性の軽い相が、水性洗浄で洗浄される。
一部の実施形態では、ステップ(a)(1)が、前記水を除去するための共沸蒸留を含む。一部の実施形態では、ステップ(a)(1)が、1気圧で少なくとも80℃の沸点を有する溶媒の存在下での共沸蒸留を含む。一部の実施形態では、ステップ(a)(1)が、1気圧で少なくとも95℃の沸点を有する溶媒の存在下での共沸蒸留を含む。一部の実施形態では、前記溶媒が、2−ブタノール、2−ペンタノール、2−メチル−2−ブタノール、エタノール、トルエン、エタノール、トルエン、酢酸エチル、アセトニトリル、メチルエチルケトン、シクロヘキサノール、2−ペンタノール、2−ヘキサノール、および2−メチル−1−プロパノールからなる群から選択される。一部の実施形態では、前記溶媒が、2−メチル−2−ブタノールである。
一部の実施形態では、ステップ(a)における前記アミノアルキル化剤が、第二級アミンおよびホルムアルデヒド等価体を含む。一部の実施形態では、前記第二級アミンが、N−メチル−ピペラジンである。一部の実施形態では、前記ホルムアルデヒド等価体が、パラホルムアルデヒドである。
一部の実施形態では、ステップ(b)における前記還元剤が、ホウ化水素である。一部の実施形態では、ステップ(b)における前記還元剤が、NaBHCNである。一部の実施形態では、ステップ(b)における溶媒として、少なくとも約95℃の沸点を有するアルコールが使用される。一部の実施形態では、ステップ(b)における前記溶媒が、炭素4または5個のアルコールである。一部の実施形態では、ステップ(b)における前記溶媒が、2−メチル−2−ブタノールである。
一部の実施形態では、ステップ(a)および/またはステップ(b)において、1種または複数種の副生成物が生成し、前記混合物が、任意選択の残留した第二級アミンを含み、前記方法が、ステップ(b)後に、ステップ(a)および/またはステップ(b)で生成した前記1種または複数種の副生成物の少なくとも1種を除去し、前記任意選択の残留した第二級アミンを除去するステップを含むステップ(b)(1)を含む。一部の実施形態では、ステップ(b)(1)が、水性後処理を含む。一部の実施形態では、前記水性後処理が、(i)前記混合物を酢酸イソプロピルおよび水と接触させることであって、それによって水性相を形成することと、(ii)前記水性相を除去することと、(iii)前記混合物に酸洗浄を行うこととを含む。一部の実施形態では、前記水性後処理のステップ(i)が、前記混合物を、酢酸イソプロピル、水、およびNaHPOと接触させることであって、それによって水性相を形成することを含む。一部の実施形態では、前記水性後処理が、(i)前記混合物を酢酸イソプロピルおよび水と接触させることであって、それによって水性相を形成することと、(ii)前記水性相を除去することと、(iii)前記混合物を水と接触させることであって、それによって水性相を形成し、前記水性相を除去することと、(iv)前記混合物に酸洗浄を行うこととを含む。
一部の実施形態では、ステップ(c)が、前記混合物中に存在する可能性がある溶媒を冷却および/または除去することであって、前記1種または複数種のワックス状不純物を沈殿させることを含む。一部の実施形態では、ステップ(c)における前記冷却することが、約−35℃〜約5℃に冷却することを含む。一部の実施形態では、ステップ(c)における前記冷却することが、約−20℃〜約−10℃に冷却することを含む。ステップ(c)における前記冷却することが、約−35℃〜約−15℃に冷却することを含む。
一部の実施形態では、ステップ(c)における前記1種または複数種のワックス状不純物を除去することが、前記混合物と固体結合性材料とを接触させることを含む。一部の実施形態では、前記1種または複数種のワックス状不純物を除去することが、前記混合物を前記固体結合性材料と接触させることであって、スラリーを生成し、続いて、前記スラリーを濾過すること、濾液を保持することを含む。一部の実施形態では、前記固体結合性材料が、炭素、シリカ、アルミナ、または珪藻土を含む微粉化した固体である。一部の実施形態では、前記固体結合性材料が、Celite(登録商標)である。
一部の実施形態では、ステップ(c)が、ヘプタンの添加、前記混合物を約20℃〜30℃の温度で保持することを含む。一部の実施形態では、前記混合物が、約20℃〜30℃の温度で約1時間〜約4時間保持される。一部の実施形態では、ステップ(c)が、前記混合物を濾過することであって、不溶性固体副生成物を除去することをさらに含む。一部の実施形態では、ステップ(c)が、水性後処理を含む。一部の実施形態では、前記水性後処理が、(i)前記混合物を水と接触させることであって、それによって水性相を形成すること、および前記水性相を除去することと、(ii)前記混合物に酸洗浄を行うこととを含む。一部の実施形態では、前記酸洗浄が、クエン酸を含む。
一部の実施形態では、ステップ(c)が、前記混合物をほぼ最小限の撹拌体積に減少させることを含む。一部の実施形態では、前記混合物が、溶媒の存在下での蒸留によって最小限の撹拌体積に減少される。一部の実施形態では、前記溶媒が、ヘプタン、t−AmOH、またはそれらの組合せである。
一部の実施形態では、ステップ(d)における前記作用物質が、シリカ、セライト(登録商標)、珪藻土、アルミナ、またはフロリジルを含む。一部の実施形態では、ステップ(d)およびステップ(e)が、前記作用物質を含むカラムに前記混合物を添加すること、前記混合物を前記カラムから溶出することを含む。
一部の実施形態では、この方法は、ステップ(e)後に、(f)前記混合物を、メタノールおよびアセトニトリルからなる群から選択される溶媒に溶媒交換するステップをさらに含む。一部の実施形態では、前記溶媒交換するステップが、メタノールへの交換である。一部の実施形態では、前記溶媒交換するステップが、アセトニトリルへの交換である。一部の実施形態では、前記溶媒交換するステップが、光の非存在下で行われる。
一部の実施形態では、ステップ(a)における前記トコール混合物が、パーム油またはパーム油由来の物質である。一部の実施形態では、前記トコール混合物が、Tocomin 50(登録商標)である。一部の実施形態では、前記トコール混合物のフィトステロール含有量が、少なくとも約5%、少なくとも7%、少なくとも8%、少なくとも10%、または少なくとも約12%である。一部の実施形態では、ステップ(a)における前記トコール混合物が、少なくとも約65(A)%のトコール、少なくとも約68(A)%のトコール、または少なくとも約70(A)%のトコールを含む。一部の実施形態では、前記トコール混合物が、Gold Tri.E(商標)70である。一部の実施形態では、前記トコール混合物が、トコトリエノールとトコフェロールとの混合物を84(A)%含む。
一部の実施形態では、前記方法の生成物が、少なくとも約50重量%のアルファ−トコトリエノール、少なくとも約55重量%のアルファ−トコトリエノール、または少なくとも約58重量%のアルファ−トコトリエノールの含有量を有する。
別の態様は、トコトリエノール供給原料溶液を精製する方法であって、供給原料溶液をクロマトグラフィープロセスに通すステップを含む方法である。一部の実施形態では、クロマトグラフィープロセスは、擬似移動床(SMB)装置である。一部の実施形態では、この方法は、(a)供給原料溶液を、固定相および移動相ストリームを含むクロマトグラフィープロセスに通すステップであって、前記供給原料溶液は、トコトリエノールおよび1種または複数種の不純物化合物を含む、ステップと、(b)クロマトグラフィープロセスを、少なくとも1種の不純物化合物からトコトリエノールを精製するのに有効な条件下で擬似移動床(SMB)プロセスとして操作するステップと、(c)SMB装置からストリームを収集するステップであって、前記ストリームは、精製されたトコトリエノールを含む、ステップと、(d)任意選択で、ステップ(a)〜ステップ(c)を繰り返すステップとを含む。
一部の実施形態では、前記クロマトグラフィープロセスが、連続クロマトグラフィープロセスである。一部の実施形態では、前記クロマトグラフィープロセスが、半連続クロマトグラフィープロセスである。一部の実施形態では、
一部の実施形態では、前記精製されたトコトリエノールを含む前記ストリームが、抽出ストリームである。一部の実施形態では、前記精製されたトコトリエノールを含む前記ストリームが、ラフィネートストリームである。
一部の実施形態では、前記精製されたトコトリエノールを含む前記ストリームが、第1の通過での抽出ストリームであり、前記精製されたトコトリエノールを含む前記ストリームが、第2またはその後の通過でのラフィネートストリームである。一部の実施形態では、前記精製されたトコトリエノールを含む前記ストリームが、第1の通過でのラフィネートストリームであり、前記精製されたトコトリエノールを含む前記ストリームが、第2またはその後の通過での抽出ストリームである。
一部の実施形態では、精製される前記トコトリエノールが、アルファ−トコトリエノール、ベータ−トコトリエノール、デルタ−トコトリエノール、およびガンマ−トコトリエノールからなる群から選択される。一部の実施形態では、前記トコトリエノールが、アルファ−トコトリエノールである。
一部の実施形態では、前記固定相が、シリカゲル、官能化シリカゲル、逆相ゲル、またはキラル相ゲルからなる群から選択される。一部の実施形態では、前記固定相が、約2〜約300μm、約5〜約50μm、または約20〜約30μmの粒子サイズを有する。
一部の実施形態では、前記移動相ストリームが、水、アセトニトリル、t−AmOH、メタノール、エタノール、n−プロパノール(n-proposal)、イソプロピルアルコール、ブタノール、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、MtBE、ジエチルエーテル、フッ素化溶媒、アルカン類、ヘキサン類、n−ヘキサン、ヘプタン類、n−ヘプタン、メチル−シクロペンタン、ペンタン、メチル−シクロヘキサン、シクロヘキサン、トルエン、およびCOからなる群から選択される1種または複数種の溶媒を含む。一部の実施形態では、前記移動相ストリームが、アセトニトリルを含む。一部の実施形態では、前記移動相ストリームが、メタノールを含む。
一部の実施形態では、前記トコトリエノール供給原料溶液が、本明細書に開示されるとおりのアルファ−トコトリエノール富化トコール混合物を作製する方法を用いて得られる。
一部の実施形態では、精製されたトコトリエノールを含む最終生成物ストリームが、少なくとも約90(A)%純度を有する前記トコトリエノールを含む。一部の実施形態では、精製されたトコトリエノールを含む前記最終生成物ストリームが、少なくとも約90重量%のトコトリエノール濃度に濃縮される。
一部の実施形態では、前記クロマトグラフィープロセスが、連続的に連結された2〜30のカラム、連続的に連結された2〜12のカラム、または連続的に連結された5〜8のカラムを含む。
一部の実施形態では、前記クロマトグラフィープロセスが、24時間当たり固定相1kg当たり約0.05〜約5kgの供給原料ストリーム、または24時間当たり固定相1kg当たり約1〜約3kgの供給原料ストリームの速度で操作される。一部の実施形態では、前記クロマトグラフィープロセスが、約2バール〜約100バール、約5バール〜約60バール、20バール〜約45バール、または約30バール〜約45バールの圧力で操作される。一部の実施形態では、前記クロマトグラフィープロセスが、約10℃〜約50℃、約15℃〜約40℃、約20℃〜約35℃、または約25℃〜約30℃の温度で操作される。
一部の実施形態では、抽出ストリームは、収集され、トコトリエノール含有画分は、本明細書に開示されるような、アルファ−トコトリエノール富化トコール混合物を製造する方法に供される。一部の実施形態では、本明細書に開示されるような、アルファ−トコトリエノール富化トコール混合物を製造する方法に供される抽出ストリームは、次いで本明細書に開示されるような、トコトリエノール供給原料溶液を精製する方法によって精製される。
一部の実施形態では、ラフィネートストリームは、収集され、トコトリエノール含有画分は、本明細書に開示されるような、アルファ−トコトリエノール富化トコール混合物を製造する方法に供される。一部の実施形態では、本明細書に開示されるような、アルファ−トコトリエノール富化トコール混合物を製造する方法に供されるラフィネートストリームは、次いで本明細書に開示されるような、トコトリエノール供給原料溶液を精製する方法によって精製される。
本発明の別の態様は、本明細書に記載される通りの方法によって生成した、アルファ−トコトリエノールを含む組成物である。
特定の実施形態では、例えば、以下が提供される:
(項目1)
アルファ−トコトリエノール富化トコール混合物を製造するための方法であって、
(a)少なくとも1種の非アルファ−トコトリエノール、少なくとも1種の非トコール、任意でアルファ−トコトリエノール、および任意で1種または複数種のトコフェロールを含むトコール混合物を、アミノアルキル化剤と接触させるステップであって、それによって前記少なくとも1種の非アルファ−トコトリエノールをアミノアルキル化するステップと、
(b)前記アミノアルキル化非アルファ−トコトリエノールをアルファ−トコトリエノールに還元剤で還元するステップと、
(c)前記混合物から1種または複数種のワックス状不純物を除去するステップと、
(d)前記混合物を、1種または複数種の極性不純物と結合する作用物質と接触させるステップと、
(e)前記作用物質を除去するステップと
を含む方法。
(項目2)
ステップ(c)後に、
(c)(1)前記アルファ−トコトリエノールをアルファ−トコトリエノール塩に変換するステップと、
(c)(2)極性溶媒相および非極性溶媒相を供給し、前記アルファ−トコトリエノール塩を前記極性溶媒相に分配するステップと、
(c)(3)前記非極性溶媒相を除去するステップと、
(c)(4)前記極性溶媒相中の前記アルファ−トコトリエノール塩をアルファ−トコトリエノールに変換するステップと
をさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目3)
ステップ(a)後に、
(a)(1)ステップ(a)の反応から形成された水を除去するステップ
をさらに含む、項目1または2に記載の方法。
(項目4)
ステップ(c)(1)における前記アルファ−トコトリエノールが、約10よりも大きいpKを有する無機塩塩基で、前記アルファ−トコトリエノール塩に変換される、項目2または3に記載の方法。
(項目5)
前記無機塩塩基が、ナトリウムメトキシド(NaOMe)である、項目4に記載の方法。
(項目6)
ステップ(c)(2)における前記極性溶媒相が、N−メチル−ピロリドン(NMP)を含む、項目2〜5のいずれか一項に記載の方法。
(項目7)
ステップ(c)(2)における前記非極性溶媒相が、アルカンを含む、項目2〜6のいずれか一項に記載の方法。
(項目8)
ステップ(c)(2)における前記非極性溶媒相が、ヘキサンまたはヘプタンを含む、項目7に記載の方法。
(項目9)
ステップ(c)(2)における前記非極性溶媒相が、n−ヘプタンを含む、項目8に記載の方法。
(項目10)
ステップ(c)(2)における前記極性溶媒相と前記非極性溶媒相との間に分配するステップが、10℃未満で行われる、項目2〜9のいずれか一項に記載の方法。
(項目11)
ステップ(c)(2)における前記極性溶媒相と前記非極性溶媒相との間に分配するステップが、約0℃で行われる、項目2〜10のいずれか一項に記載の方法。
(項目12)
ステップ(c)(4)における前記アルファ−トコトリエノール塩をアルファ−トコトリエノールに変換するステップが、約7未満のpKaを有する酸の添加を含む、項目2〜11のいずれか一項に記載の方法。
(項目13)
ステップ(c)(4)における前記アルファ−トコトリエノール塩をアルファ−トコトリエノールに変換するステップが、HClの添加を含む、項目2〜12のいずれか一項に記載の方法。
(項目14)
ステップ(c)(4)が、塩副生成物の生成を含み、前記方法が、ステップ(c)(4)後にステップ(c)(5)を含み、ステップ(c)(5)は、ステップ(c)(4)で生成した前記塩副生成物を除去することを含む、項目2〜13のいずれか一項に記載の方法。
(項目15)
ステップ(c)(5)が、非極性の軽い相での溶媒抽出、それに続く前記非極性の軽い相を保持することを含む、項目14に記載の方法。
(項目16)
前記非極性の軽い相が、トルエン、ヘプタン、またはそれらの組合せを含む、項目15に記載の方法。
(項目17)
前記ヘプタンが、n−ヘプタンである、項目16に記載の方法。
(項目18)
前記非極性の軽い相が、水性洗浄で洗浄される、項目15〜17のいずれか一項に記載の方法。
(項目19)
ステップ(a)(1)が、前記水を除去するための共沸蒸留を含む、項目3〜18のいずれか一項に記載の方法。
(項目20)
ステップ(a)(1)が、1気圧で少なくとも80℃の沸点を有する溶媒の存在下での共沸蒸留を含む、項目19に記載の方法。
(項目21)
ステップ(a)(1)が、1気圧で少なくとも95℃の沸点を有する溶媒の存在下での共沸蒸留を含む、項目20に記載の方法。
(項目22)
前記溶媒が、2−ブタノール、2−ペンタノール、2−メチル−2−ブタノール、エタノール、トルエン、エタノール、トルエン、酢酸エチル、アセトニトリル、メチルエチルケトン、シクロヘキサノール、2−ペンタノール、2−ヘキサノール、および2−メチル−1−プロパノールからなる群から選択される、項目20または21に記載の方法。
(項目23)
前記溶媒が、2−メチル−2−ブタノールである、項目22に記載の方法。
(項目24)
ステップ(a)における前記アミノアルキル化剤が、第二級アミンおよびホルムアルデヒド等価体を含む、項目1〜23のいずれか一項に記載の方法。
(項目25)
前記第二級アミンが、N−メチル−ピペラジンである、項目24に記載の方法。
(項目26)
前記ホルムアルデヒド等価体が、パラホルムアルデヒドである、項目24または25に記載の方法。
(項目27)
ステップ(b)における前記還元剤が、ホウ化水素である、項目1〜26のいずれか一項に記載の方法。
(項目28)
ステップ(b)における前記還元剤が、NaBHCNである、項目27に記載の方法。
(項目29)
ステップ(b)における溶媒として、少なくとも約95℃の沸点を有するアルコールが使用される、項目1〜28のいずれか一項に記載の方法。
(項目30)
ステップ(b)における前記溶媒が、炭素4または5個のアルコールである、項目29に記載の方法。
(項目31)
ステップ(b)における前記溶媒が、2−メチル−2−ブタノールである、項目30に記載の方法。
(項目32)
ステップ(a)および/またはステップ(b)において、1種または複数種の副生成物が生成し、前記混合物が、任意で残留した第二級アミンを含み、前記方法が、ステップ(b)後に、ステップ(a)および/またはステップ(b)で生成した前記1種または複数種の副生成物の少なくとも1種を除去し、前記任意の残留した第二級アミンを除去するステップを含むステップ(b)(1)を含む、項目1〜31のいずれか一項に記載の方法。(項目33)
ステップ(b)(1)が、水性後処理を含む、項目32に記載の方法。
(項目34)
前記水性後処理が、(i)前記混合物を酢酸イソプロピルおよび水と接触させることであって、それによって水性相を形成することと、(ii)前記水性相を除去することと、(iii)前記混合物に酸洗浄を行うこととを含む、項目33に記載の方法。
(項目35)
前記水性後処理のステップ(i)が、前記混合物を、酢酸イソプロピル、水、およびNaHPOと接触させることであって、それによって水性相を形成することを含む、項目34に記載の方法。
(項目36)
前記水性後処理が、(i)前記混合物を酢酸イソプロピルおよび水と接触させることであって、それによって水性相を形成することと、(ii)前記水性相を除去することと、(iii)前記混合物を水と接触させることであって、それによって水性相を形成し、前記水性相を除去することと、(iv)前記混合物に酸洗浄を行うこととを含む、項目33に記載の方法。
(項目37)
ステップ(c)が、前記混合物中に存在する可能性がある溶媒を冷却および/または除去することであって、前記1種または複数種のワックス状不純物を沈殿させることを含む、項目1〜36のいずれか一項に記載の方法。
(項目38)
ステップ(c)における前記冷却することが、約−35℃〜約5℃に冷却することを含む、項目37に記載の方法。
(項目39)
ステップ(c)における前記冷却することが、約−20℃〜約−10℃に冷却することを含む、項目38に記載の方法。
(項目40)
ステップ(c)における前記冷却することが、約−35℃〜約−15℃に冷却することを含む、項目37に記載の方法。
(項目41)
ステップ(c)における前記1種または複数種のワックス状不純物を除去することが、前記混合物と固体結合性材料とを接触させることを含む、項目1〜40のいずれか一項に記載の方法。
(項目42)
前記1種または複数種のワックス状不純物を除去することが、前記混合物を前記固体結合性材料と接触させることであって、スラリーを生成し、続いて、前記スラリーを濾過すること、濾液を保持することを含む、項目41に記載の方法。
(項目43)
前記固体結合性材料が、炭素、シリカ、アルミナ、または珪藻土を含む微粉化した固体である、項目41または42に記載の方法。
(項目44)
前記固体結合性材料が、Celite(登録商標)である、項目41〜43のいずれか一項に記載の方法。
(項目45)
ステップ(c)が、ヘプタンの添加、前記混合物を約20℃〜30℃の温度で保持することを含む、項目1〜36のいずれか一項に記載の方法。
(項目46)
前記混合物が、約20℃〜30℃の温度で約1時間〜約4時間保持される、項目45に記載の方法。
(項目47)
ステップ(c)が、前記混合物を濾過することであって、不溶性固体副生成物を除去することをさらに含む、項目45または46に記載の方法。
(項目48)
ステップ(c)が、水性後処理を含む、項目45〜47のいずれか一項に記載の方法。
(項目49)
前記水性後処理が、(i)前記混合物を水と接触させることであって、それによって水性相を形成すること、および前記水性相を除去することと、(ii)前記混合物に酸洗浄を行うこととを含む、項目48に記載の方法。
(項目50)
前記酸洗浄が、クエン酸を含む、項目34〜36、および49のいずれか一項に記載の方法。
(項目51)
ステップ(c)が、前記混合物をほぼ最小限の撹拌体積に減少させることを含む、項目1〜50のいずれか一項に記載の方法。
(項目52)
前記混合物が、溶媒の存在下での蒸留によって最小限の撹拌体積に減少される、項目51に記載の方法。
(項目53)
前記溶媒が、ヘプタン、t−AmOH、またはそれらの組合せである、項目52に記載の方法。
(項目54)
ステップ(d)における前記作用物質が、シリカ、セライト(登録商標)、珪藻土、アルミナ、またはフロリジルを含む、項目1〜53のいずれか一項に記載の方法。
(項目55)
ステップ(d)およびステップ(e)が、前記作用物質を含むカラムに前記混合物を添加すること、前記混合物を前記カラムから溶出することを含む、項目1〜54のいずれか一項に記載の方法。
(項目56)
ステップ(e)後に、
(f)前記混合物を、メタノールおよびアセトニトリルからなる群から選択される溶媒に溶媒交換するステップ
をさらに含む、項目1〜55のいずれか一項に記載の方法。
(項目57)
前記溶媒交換するステップが、メタノールへの交換である、項目56に記載の方法。
(項目58)
前記溶媒交換するステップが、アセトニトリルへの交換である、項目56に記載の方法。
(項目59)
前記溶媒交換するステップが、光の非存在下で行われる、項目57に記載の方法。
(項目60)
前記トコール混合物が、パーム油またはパーム油由来の物質である、項目1〜59のいずれか一項に記載の方法。
(項目61)
前記トコール混合物が、Tocomin 50(登録商標)である、項目1〜59のいずれか一項に記載の方法。
(項目62)
前記トコール混合物のフィトステロール含有量が、少なくとも約5%である、項目61に記載の方法。
(項目63)
前記トコール混合物の前記フィトステロール含有量が、少なくとも約7%である、項目62に記載の方法。
(項目64)
前記トコール混合物の前記フィトステロール含有量が、少なくとも約8%である、項目63に記載の方法。
(項目65)
前記トコール混合物の前記フィトステロール含有量が、少なくとも約10%である、項目64に記載の方法。
(項目66)
前記トコール混合物の前記フィトステロール含有量が、少なくとも約12%である、項目65に記載の方法。
(項目67)
ステップ(a)における前記トコール混合物が、少なくとも約65(A)%のトコールを含む、項目1〜59のいずれか一項に記載の方法。
(項目68)
ステップ(a)における前記トコール混合物が、少なくとも約68(A)%のトコールを含む、項目67に記載の方法。
(項目69)
ステップ(a)における前記トコール混合物が、少なくとも約70(A)%のトコールを含む、項目68に記載の方法。
(項目70)
前記トコール混合物が、Gold Tri.E(商標)70である、項目1〜59のいずれか一項に記載の方法。
(項目71)
前記トコール混合物が、トコトリエノールとトコフェロールとの混合物を84(A)%含む、項目1〜59のいずれか一項に記載の方法。
(項目72)
前記方法の生成物が、少なくとも約50重量%のアルファ−トコトリエノールの含有量を有する、項目1〜71のいずれか一項に記載の方法。
(項目73)
前記方法の生成物が、少なくとも約55重量%のアルファ−トコトリエノールの含有量を有する、項目72に記載の方法。
(項目74)
前記方法の生成物が、少なくとも約58重量%のアルファ−トコトリエノールの含有量を有する、項目73に記載の方法。
(項目75)
供給原料溶液からトコトリエノールを精製する方法であって、
a.前記供給原料溶液を、固定相および移動相ストリームを含むクロマトグラフィープロセスに通すステップであって、前記供給原料溶液は、前記トコトリエノールおよび1種または複数種の不純物化合物を含む、ステップと、
b.前記クロマトグラフィープロセスを、少なくとも1種の不純物化合物から前記トコトリエノールを精製するのに有効な条件下で擬似移動床(SMB)プロセスとして操作するステップと、
c.SMB装置からストリームを収集するステップであって、前記ストリームは、精製されたトコトリエノールを含む、ステップと、
d.任意で、ステップa.〜ステップc.を繰り返すステップと
を含む方法。
(項目76)
前記クロマトグラフィープロセスが、連続クロマトグラフィープロセスである、項目71に記載の方法。
(項目77)
前記クロマトグラフィープロセスが、半連続クロマトグラフィープロセスである、項目71に記載の方法。
(項目78)
前記精製されたトコトリエノールを含む前記ストリームが、抽出ストリームである、項目75〜77のいずれか一項に記載の方法。
(項目79)
前記精製されたトコトリエノールを含む前記ストリームが、ラフィネートストリームである、項目75〜77のいずれか一項に記載の方法。
(項目80)
前記精製されたトコトリエノールを含む前記ストリームが、第1の通過での抽出ストリームであり、前記精製されたトコトリエノールを含む前記ストリームが、第2またはその後の通過でのラフィネートストリームである、項目75〜77のいずれか一項に記載の方法。
(項目81)
前記精製されたトコトリエノールを含む前記ストリームが、第1の通過でのラフィネートストリームであり、前記精製されたトコトリエノールを含む前記ストリームが、第2またはその後の通過での抽出ストリームである、項目75〜77のいずれか一項に記載の方法。
(項目82)
前記トコトリエノールが、アルファ−トコトリエノール、ベータ−トコトリエノール、デルタ−トコトリエノール、およびガンマ−トコトリエノールからなる群から選択される、項目75〜81のいずれか一項に記載の方法。
(項目83)
前記トコトリエノールが、アルファ−トコトリエノールである、項目82に記載の方法。
(項目84)
前記固定相が、シリカゲル、官能化シリカゲル、逆相ゲル、またはキラル相ゲルからなる群から選択される、項目75〜83のいずれか一項に記載の方法。
(項目85)
前記固定相が、約2〜約300μm、約5〜約50μm、または約20〜約30μmの粒子サイズを有する、項目75〜84のいずれか一項に記載の方法。
(項目86)
前記移動相ストリームが、水、アセトニトリル、t−AmOH、メタノール、エタノール、n−プロパノール(n-proposal)、イソプロピルアルコール、ブタノール、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、MtBE、ジエチルエーテル、フッ素化溶媒、アルカン類、ヘキサン類、n−ヘキサン、ヘプタン類、n−ヘプタン、メチル−シクロペンタン、ペンタン、メチル−シクロヘキサン、シクロヘキサン、トルエン、およびCOからなる群から選択される1種または複数種の溶媒を含む、項目75〜85のいずれか一項に記載の方法。(項目87)
前記移動相ストリームが、アセトニトリルを含む、項目86に記載の方法。
(項目88)
前記移動相ストリームが、メタノールを含む、項目86に記載の方法。
(項目89)
前記供給原料ストリーム中の前記アルファ−トコトリエノールが、項目1〜74のいずれかによって調製される、項目75〜88のいずれか一項に記載の方法。
(項目90)
精製されたトコトリエノールを含む最終生成物ストリームが、少なくとも約90(A)%純度を有する前記トコトリエノールを含む、項目75〜89のいずれか一項に記載の方法。
(項目91)
精製されたトコトリエノールを含む前記最終生成物ストリームが、少なくとも約90重量%のトコトリエノール濃度に濃縮される、項目90に記載の方法。
(項目92)
前記クロマトグラフィープロセスが、連続的に連結された2〜30のカラム、連続的に連結された2〜12のカラム、または連続的に連結された5〜8のカラムを含む、項目75〜91のいずれか一項に記載の方法。
(項目93)
前記クロマトグラフィープロセスが、24時間当たり固定相1kg当たり約0.05〜約5kgの供給原料ストリーム、または24時間当たり固定相1kg当たり約1〜約3kgの供給原料ストリームの速度で操作される、項目75〜92のいずれか一項に記載の方法。
(項目94)
前記クロマトグラフィープロセスが、約2バール〜約100バール、約5バール〜約60バール、20バール〜約45バール、または約30バール〜約45バールの圧力で操作される、項目75〜93のいずれか一項に記載の方法。
(項目95)
前記クロマトグラフィープロセスが、約10℃〜約50℃、約15℃〜約40℃、約20℃〜約35℃、または約25℃〜約30℃の温度で操作される、項目75〜94のいずれか一項に記載の方法。
(項目96)
前記抽出ストリームが、収集され、トコトリエノール含有画分が、項目1〜74のいずれかに記載の方法に供される、項目78、81、および項目78または81に従属するときの82〜95に記載の方法。
(項目97)
項目1〜74のいずれかの方法に供される前記抽出ストリームが、次いで項目75〜95のいずれかによって精製される、項目96に記載の方法。
(項目98)
前記ラフィネートストリームが、収集され、トコトリエノール含有画分が、項目1〜74のいずれかに記載の方法に供される、項目79、80、および項目79または80に従属するときの82〜95に記載の方法。
(項目99)
項目1〜74のいずれかに記載の方法に供される前記ラフィネートストリームが、次いで項目75〜95のいずれかによって精製される、項目93に記載の方法。
図1は、本明細書に開示されるようなアルファ−トコトリエノール富化トコール混合物を製造する方法の例示的な実施形態の模式図である。
図2は、本明細書に開示されるようなアルファ−トコトリエノール富化トコール混合物を製造する方法の例示的な実施形態の模式図である。点線は、初期出発材料におけるトコトリエノールまたはアルファ−トコトリエノールの量に応じて、任意選択であるステップを示す。
例示の実施形態の説明
定義
本明細書に記載される方法および組成物の記載は、実施形態を「含む」、それら「からなる」、およびそれら「から本質的になる」を含むことが理解されるべきである。例えば、方法が、列挙されたステップ「から本質的になる」と記載される場合、方法は、列挙されたステップを含み、アルファ−トコトリエノール富化組成物を生成するための方法に実質的に影響を与えない他のステップを含んでもよいが、方法は、明示的に列挙されたステップ以外の方法に実質的に影響を与えるいかなる他のステップも含まない。
本明細書で「約」の値またはパラメーターへの言及は、その値またはパラメーター自体に向けられる変動を含む(および記述する)。例えば、「約X」に言及する記述は、「X」の記述を含む。
本明細書で使用される場合、特に指定のない限り、用語「約」および「およそ」は、例えば、温度、濃度、量、サイズ、pK、pH、または重量パーセントに関連して使用される場合、指定された温度、濃度、量、サイズ、pK、pH、または重量パーセントから得られるものと同等の効果を与えると当業者によって認識される温度、濃度、量、サイズ、pK、pH、または重量パーセントを意味する。具体的には、用語「約」および「およそ」は、この文脈で使用される場合、指定された温度、濃度、量、サイズ、pK、pH、または重量パーセントの15%以内、10%以内、5%以内、4%以内、3%以内、2%以内、1%以内、または0.5%以内の温度、濃度、量、サイズ、pK、pH、または重量パーセントを企図する。
本明細書で使用される場合、用語「1つの(a)」または「1つの(an)」は、特に文脈上明らかな別段の指示がない限り、1つまたは複数を意味する。
本明細書で使用される場合、「アミノアルキル化剤」は、トコトリエノールにアミノアルキル基を付加することができる作用物質を意味する。例えば、アミノアルキル化剤は、第二級アミンおよびホルムアルデヒド等価体を含むことができ、ここで、第二級アミンおよびホルムアルデヒド等価体は、本明細書に開示される通りである。
「トコール」は、トコフェロールおよび/またはトコトリエノールを、一部の実施形態では、アルファ−トコフェロール、ベータ−トコフェロール、ガンマ−トコフェロール、デルタ−トコフェロール、アルファ−トコトリエノール、ベータ−トコトリエノール、ガンマ−トコトリエノール、および/またはデルタ−トコトリエノールを示す。これには、例えば、ジアステレオマーおよびエナンチオマーを含めて、トコトリエノールおよびトコフェロール化合物のすべての立体異性体が含まれる。用語「トコール」にはまた、任意の比でのトコフェロールおよび/またはトコトリエノール立体異性体の混合物、それに限定されないが、ラセミ混合物など、ならびに方法におけるそれらの使用が含まれる。立体化学が構造で明示的に示されない限り、その構造は、描写された化合物のすべての可能な立体異性体を包含することが意図される。立体化学が、ある分子の1つまたは複数の部分について明示的に示されているが、別の分子の1つまたは複数の部分について示されていない場合、その構造は、立体化学が明示的に示されない部分についてのすべての可能な立体異性体を包含することが意図される。例示的なトコフェロールおよびトコトリエノールの構造は、以下の表1に提示される:
Figure 2021138779
Figure 2021138779
一部の実施形態では、本明細書に開示される方法における使用のために企図される例示的なトコフェロールおよびトコトリエノールは、以下の表2に提示される通りの構造を有する:
Figure 2021138779
「トコール混合物」は、少なくとも1種のトコール(例えば、1種、2種、3種、4種、またはそれよりも多いトコール)を含む。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、トコール混合物は、植物材料に由来する。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、トコール混合物は、パーム油、パーム果実抽出物、またはパーム油とパーム果実抽出物との混合物に由来する。一部の実施形態では、トコール混合物は、パーム油に由来する。一部の実施形態では、トコール混合物は、パーム油由来の富化トコトリエノール抽出物を含む市販の製品である。例えば、市販の製品は、Carotech、Golden Hope Bioorganic、Davos Life Science、Beijing Gingko Group、Eisai、Eastman Corporation、Oryza Oil & Fat Company、Sime Darby Biorganic Sdn BhdまたはPalm Nutraceuticalsにより提供される通りの1種または複数種の製品であり得る。これらの市販の製品には、Nu Triene Tocotrienol(登録商標)(30%含有量、Eastman Chemical Companyの製品)、Oryza Oil & Fat Co.Ltdからの異なるトコトリエノール濃度の様々なOryza(登録商標)トコトリエノール製品(70%の全トコフェロール/トコトリエノール含有量と、14%のアルファ−トコトリエノールおよび24%のガンマ−トコトリエノールを含む40%の全トコトリエノール含有量を有するOryzaトコトリエノール−70、ならびに90%の全トコフェロール/トコトリエノール含有量および60%の全トコトリエノール含有量を有するOryzaトコトリエノール−90を含む)、Golden Hope Plantations Berhad Tocotrienol油(70%含有量)、Davos Life Science TRF(63%含有量)、Davos Life Science TC84(84%含有量)、Beijing Gingko Groupからの、パーム油およびコメ油からのGinnoway(商標)トコトリエノール濃縮物、Sime Darby Biorganic Sdn BhdおよびPalm Nutraceuticals Sdn Bhdの製品であるGold Tri.E(商標)(89%含有量)が含まれるが、それらに限定されない。Delta Tocotrienol−92(登録商標)(HPLCにより92%純粋)は、本明細書に開示される方法でやはり使用されてもよい、Beijing Gingko Groupからの市販の製品である。ある特定の実施形態では、トコール混合物は、Tocomin(登録商標)製品、例えば、Tocomin 50(登録商標)である。一部の実施形態では、トコール混合物は、Gold Tri.E(商標)70である。一部の実施形態では、トコール混合物は、天然パーム油、例えば、TC84(Davos Life Science)である。
「非トコール」は、トコール以外の有機化合物を示す。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、非トコールは、ステロール類、トコモノエノール類、トコジエノール類、スクアレン、カロテノイド類、およびグリセリン酸エステルからなる群から選択される。
「溶媒交換」は、ある溶媒(または溶媒混合物)を異なる溶媒(または溶媒混合物)で置き換えることを示す。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、当初の溶媒は減圧蒸留によって除去される。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、当初の溶媒の約10%未満が、溶媒交換後に残存する。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、当初の溶媒の約9%未満が、溶媒交換後に残存する。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、当初の溶媒の約8%未満が、溶媒交換後に残存する。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、当初の溶媒の約7%未満が、溶媒交換後に残存する。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、当初の溶媒の約6%未満が、溶媒交換後に残存する。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、当初の溶媒の約5%未満が、溶媒交換後に残存する。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、当初の溶媒の約4%未満が、溶媒交換後に残存する。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、当初の溶媒の約3%未満が、溶媒交換後に残存する。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、当初の溶媒の約2%未満が、溶媒交換後に残存する。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、当初の溶媒の約1%未満が、溶媒交換後に残存する。
「最小限の撹拌体積」は、撹拌機構が反応器内容物を効果的に撹拌するために反応器で必要とされる液体の最小限の体積を示す。例えば、最小限の撹拌体積は、反応器の容積容量の約5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、50%、55%、60%、65%、70%、または75%を示し得る。
「ワックス状不純物」は、それぞれが少なくとも約25℃の融解温度を有する1種または複数種の望ましくない有機化合物を示す。一部の実施形態では、望ましくない有機化合物は、長さが少なくともC20である1つまたは複数の炭化水素尾部を含有する。一部の実施形態では、望ましくない有機化合物は、長さが少なくともC22である1つまたは複数の炭化水素尾部を含有する。一部の実施形態では、望ましくない有機化合物は、長さが少なくともC24である1つまたは複数の炭化水素尾部を含有する。一部の実施形態では、望ましくない有機化合物は、長さが少なくともC26である1つまたは複数の炭化水素尾部を含有する。一部の実施形態では、望ましくない有機化合物は、長さが少なくともC28である1つまたは複数の炭化水素尾部を含有する。一部の実施形態では、望ましくない有機化合物は、長さが少なくともC30である1つまたは複数の炭化水素尾部を含有する。ワックス状不純物には、例えば、スクアレン、および少なくとも約25℃、少なくとも約28℃、または少なくとも約30℃の融解温度を有する他の高分子量イソプレン化合物が含まれ得る。
「極性不純物」は、望ましいアルファ−トコトリエノールよりも大きな極性である1種または複数種の望ましくない化合物を示す。
「非極性不純物」は、望ましいアルファ−トコトリエノールよりも小さい極性である1種または複数種の望ましくない化合物を示す。
「極性溶媒」は、有意な結合分極率を有する溶媒、典型的にはヘテロ原子を有する溶媒、例えば、酢酸エチル、メタノール、アセトニトリルを示す。別の実施形態では、極性溶媒は、15よりも大きい誘電率を有する溶媒である。熟練した技術者は、特定の溶媒が極性と分類されるかどうかを認識する。一部の実施形態では、極性溶媒は、テトラヒドロフラン(THF)、酢酸エチル(EA)、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、水、エタノール、メタノール、およびイソプロパノールからなる群から選択される1種または複数種の溶媒である。熟練した技術者は、本明細書で使用され得る他の極性溶媒を企図する。極性プロトン性溶媒は、水素原子が酸素または窒素に結合しているものである。
「非極性溶媒」は、結合分極率が非常に低いかまたはなしの溶媒、典型的には炭化水素溶媒、例えば、ヘプタンを示す。別の実施形態は、15未満の誘電率を有する溶媒である。熟練した技術者は、特定の溶媒が非極性として分類されるかどうかを認識する。一部の実施形態では、非極性溶媒は、ジクロロメタン、トルエン、ベンゼン、1,4−ジオキサン、ヘキサン、ジエチルエーテルからなる群から選択される1種または複数種の溶媒である。熟練した技術者は、本明細書で使用され得る他の非極性溶媒を企図する。
「非極性の軽い相」は、対応する水性相よりも小さい密度を有する非極性溶媒を示す。
「固体結合性材料」は、目的の反応または精製条件下で目的の1種または複数種の化合物に結合することができる固体物質を示す。例えば、固体結合性材料は、1種または複数種のワックス状不純物に結合するために使用され、ワックス状不純物は、固体結合性材料の除去によって望ましい物質から除去され得る。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、固体結合性材料は、微粉化した固体である。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、微粉化した固体は、約60ミクロンまたはそれよりも小さい平均サイズを有する粒子を含む。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、固体結合性材料は、炭素、シリカ、アルミナ、または珪藻土を含む。一部の実施形態では、固体結合性材料は、微粉化した炭素、シリカ、アルミナ、または珪藻土を含む。
「水性後処理」は、反応をクエンチして、一部の実施形態では、水溶液を使用してすべての未反応試薬を失活させるステップ、反応混合物を冷却しまたは貧溶媒(水溶液を含む)を添加して、沈殿を誘発し、濾過、デカンテーション、または遠心分離により固体を収集または除去するステップ、および反応混合物を液−液抽出によって有機層と水性層とに分離するステップの1つまたは複数を示す。
「無機塩塩基」は、塩基の塩を指し、対イオンは無機である。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、無機塩塩基は、ナトリウムメトキシド(NaOMe)、リチウムメトキシド(LiOMe)、カリウムメトキシド(KOMe)、またはマグネシウムメトキシド(Mg(OMe))である。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、無機塩塩基は、NaOMeである。
用語「擬似(simulated)移動床装置」または「SMB装置」は、擬似移動床クロマトグラフィーがそれによって実施される、カラム、入口および出口バルブ多岐管、供給原料ストリームおよび溶離液の供給源、ならびに入口および出口多岐管を通しての流れの時間スイッチングのための機構の組合せから構成される連続または半連続クロマトグラフィープロセスを表すために本明細書で使用される。典型的なSMBシステムは、それぞれのカラムが、カラムへの複数の入口ラインからの直接の入ってくる流れに対して配置された入口多岐管、および複数の吐出ラインへのカラムから出てくる直接の流れに対して配置された出口多岐管を有する、複数の連続的に連結されたカラム、分離される種を含む供給原料ストリーム(「供給原料溶液」とも称される)の供給源、溶離液供給源、ならびに選択された入口ラインおよび選択された吐出ラインによって各カラムを連通する流路を形成し、ならびに予め選択された時間間隔でそのように選択される入口ラインおよび吐出ラインを変えるための、入口および出口バルブ多岐管のためのコントローラーを含む。
単一の多岐管は、1つのカラムの出口多岐管と別のカラムの入口多岐管との両方として役立ち得る。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、各カラムに連通する入口多岐管は、カラムを、少なくとも3つ、好ましくは3つのみの入口ラインと接続するが、一方で同様に各カラムに接続する出口多岐管は、カラムを、少なくとも3つ、好ましくは3つのみの吐出ラインと接続する。各多岐管における様々なラインの中での選択は、慣用手段、例えば、各ラインでの遠隔制御オン−オフバルブ、または遠隔制御多方向バルブによって達成される。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、供給および引抜きは、以下の通りに同時に行われる:(i)溶離液が、上流端で入口多岐管にて供給され、(ii)抽出物が、上流端と下流端の間の出口多岐管にて引き抜かれ、(iii)分離される種の供給原料ストリームが、抽出物引抜き部位と下流端の間の入口多岐管を通して供給され、そして(iv)ラフィネートが、下流端にて出口多岐管を通して引き抜かれる。
選択された時間間隔(システムの「スイッチ時間」と称される)後、入口および出口多岐管におけるバルブ位置は、溶離液流れと同じ方向である、回路の周りの共通方向で、供給および引抜き部位を推進するために再構成される。新たな構成は、別の選択された時間間隔の間維持され、これは、最初と同じ継続時間または異なる継続時間のものであり得、供給および引抜きの様々な部位が再び推進される。これらの漸進的な推進は、供給原料溶液がシステムに継続して供給されるのに応じて継続され、結果は、擬似連続フローシステムである。このように、導入および引抜きのパターンは、カラム回路の周りを回転する。
用語「抽出物」および「ラフィネート」は、それらが慣用のSMB用語における通りに本明細書で使用される。したがって、「抽出物」は、他の成分に対して固相上により強く保持され、および相対的に精製された形態、すなわち、あまり強くなく保持された成分から相対的に単離された形態で溶出する成分を含有する初期液体混合物の画分を表す。用語「ラフィネート」は、固相上に相対的に弱く保持され、および相対的に精製された形態、すなわち、強く保持された成分から相対的に単離された形態で溶出する成分を含有する初期液体混合物の画分を表す。
SMB装置における様々なカラムと関連しての表現「回路で連続的に連結された」は、各カラムからの吐出をループ中の一連の隣接するカラムに供給させるように配置され得る入口および出口多岐管を通して流体移送導管によってカラムが接続されていることを表す。
従来技術の従来のSMBプロセスで開発されてきた変形は、本発明のプロセスに対して類似の方法で適用され得る。したがって、多機能ポートの機能の様々な変化において、カラムの2つの群を分離する単離点、ならびに導入および引抜き部位のすべてを、同時に、または非同期もしくは段階的方法で(Varicol変形、米国特許第6,136,198号、同第6,375,839号、同第6,413,419号、および同第6,712,973号に記載の通り)あるいは可変流量で(PowerFeed変形、米国特許第5,102,553号に記載の通り)推進することができる。同時の推進が好ましい。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、米国特許第7,618,539B2号に記載された通りにカラムは並列群で操作され得る。他の有用な操作戦略には、Modicon(米国特許第7,479,228号)、SMB内部再循環(米国特許第8,282,831号)が含まれる。
SMB装置の操作パラメーター、例えば、様々な導入および引抜き部位の推進間の時間間隔、個別カラムの長さおよび幅、ポンプ圧力、ならびに各カラムを通しての質量または体積流量は一般に、当技術分野で公知のSMBシステムで使用される範囲内である。典型的なカラムは、5〜15cmの範囲の長さおよび2mm〜1,600mmの範囲の直径を有する充填床カラムである。単位カラム断面当たりの計算された体積相対流量は、一般に0.5mL/分/cm〜40mL/分/cmであり、ポンプ圧力は、一般に2バール〜60バールであり、およびスイッチ時間は、一般に約0.15分〜約15分である。
「面積パーセント」は、指定された波長で測定された場合の超高性能液体クロマトグラフィー(UPLC)または高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)試料中の化合物についてのピーク下の面積パーセントを指す。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、面積パーセントは、クロマトグラム中の全ピークの全面積と比較した210nmでのUPLC応答として測定される。面積パーセントは、本明細書に開示される方法において「A%」または「(A)%」で表すことができる。
「重量パーセント」は、得られた物質の全重量に基づき、標準のUPLC応答と比較された、指定された波長でのUPLC応答で測定された場合の化合物の重量パーセントを指す。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、重量パーセントは、純トコトリエノール標準と比較された、210nmでのUPLC応答として測定される。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、重量パーセントは、純アルファ−トコトリエノール標準と比較された、210nmでのUPLC応答として測定される。重量パーセントは、本明細書に開示される方法において「重量%(wt%)」または「重量%(wt.%)」または「(w/w)%」で表すことができる。
用語「早期溶出不純物化合物」および「早期溶出不純物」は、アルファ−トコトリエノールよりも早く溶出する任意の化合物を含む。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、早期溶出不純物化合物は、非アルファ−トコトリエノールであり、すなわち、早期溶出不純物は、アルファ−トコトリエノールではないトコトリエノールである。
用語「後期溶出不純物化合物」および「後期溶出不純物」は、アルファ−トコトリエノールよりも後に溶出する任意の化合物を含む。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、後期溶出不純物化合物は、1種または複数種のトコフェロール、またはアルファ−トコトリエノール−MeOH付加物であり、ここで、「MeOH」は、メタノールを表す。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、後期溶出不純物化合物は、α−トコフェロールである。
組成物に関しての用語「実質的に含まない」または「実質的に非存在下での」は、少なくとも85重量%、または90重量%、ある特定の実施形態では、化合物の指定されたエナンチオマーまたは立体異性体を少なくとも95重量%、98重量%、99重量%、または100重量%含む組成物を指す。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、本明細書で提供される方法および化合物において、化合物は、他のエナンチオマーまたは立体異性体を実質的に含まない。
同様に、組成物に関しての用語「単離された」は、指定された化合物、エナンチオマー、または立体異性体を少なくとも85重量%、90重量%、95重量%、98重量%、99重量%〜100重量%含み、残りは、他の化学種、エナンチオマー、または立体異性体を含む組成物を指す。
方法
富化アルファ−トコトリエノール(AT3)組成物は、本発明の方法によってトコール混合物から得ることができる。特に、高レベルのアルファ−トコトリエノールが、本提示発明の方法によって得られてもよい。本明細書に開示される方法は、有利には、比較的に高い量の非トコール化合物を含有するトコール混合物から高レベルのアルファ−トコトリエノールを得るために使用され得る。例えば、本明細書に開示される方法は、少なくとも5%のフィトステロール含有量を有するトコール混合物に適用され得る。さらに、本明細書に開示される方法は、以下に記載される通りのステップ(a)とステップ(b)の間に分離ステップがほとんどないため、トコール混合物中に初期に存在するアルファ−トコトリエノールの改善された回収を可能にする。その上、本明細書に開示される方法は、擬似移動床(SMB)プロセスを使用して高純度のアルファ−トコトリエノールを生成する。
本発明の一態様では、アルファ−トコトリエノール富化トコール混合物を製造するための方法であって、(a)少なくとも1種の非アルファ−トコトリエノール、少なくとも1種の非トコール、任意選択でアルファ−トコトリエノール、および任意選択で1種または複数種のトコフェロールを含むトコール混合物を、アミノアルキル化剤と接触させるステップであって、それによって非アルファ−トコトリエノールをアミノアルキル化するステップと、(b)アミノアルキル化非アルファ−トコトリエノールをアルファ−トコトリエノールに還元剤で還元するステップと、(c)混合物から1種または複数種のワックス状不純物を除去するステップと、(d)混合物を、1種または複数種の極性不純物と結合する作用物質と接触させるステップと、(e)作用物質を除去するステップとを含む方法が提供される。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、トコール混合物は、少なくとも約50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、または85%のトコールである。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、ステップ(a)とステップ(b)の間に混合物の成分を分離する介在ステップはない。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、ステップ(a)の反応から形成された水を除去するための任意選択のステップ以外に、ステップ(a)とステップ(b)の間に混合物の成分を分離する介在ステップはない。
一部の実施形態では、この方法は、ステップ(c)後に、ステップ(c)(1)〜ステップ(c)(4)をさらに含み、ステップ(c)(1)は、アルファ−トコトリエノールをアルファ−トコトリエノール塩に変換することを含み、ステップ(c)(2)は、極性溶媒相および非極性溶媒相を供給すること、アルファ−トコトリエノール塩を極性溶媒相に分配することを含み、ステップ(c)(3)は、非極性溶媒相を除去することを含み、ならびにステップ(c)(4)は、極性溶媒相中のアルファ−トコトリエノール塩をアルファ−トコトリエノールに変換することを含む。
前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、この方法は、ステップ(a)後に、ステップ(a)(1)をさらに含み、ステップ(a)(1)は、ステップ(a)の反応から形成された水を除去することを含む。
本発明の別の態様では、アルファ−トコトリエノール富化トコール混合物を製造するための方法であって、(a)少なくとも1種の非アルファ−トコトリエノール、少なくとも1種の非トコール、任意選択でアルファ−トコトリエノール、および任意選択で1種または複数種のトコフェロールを含むトコール混合物を、アミノアルキル化剤と接触させるステップであって、それによって非アルファ−トコトリエノールをアミノアルキル化するステップと、(b)アミノアルキル化非アルファ−トコトリエノールをアルファ−トコトリエノールに還元剤で還元するステップと、(c)混合物から1種または複数種のワックス状不純物を除去するステップと、(c)(1)アルファ−トコトリエノールをアルファ−トコトリエノール塩に変換するステップと、(c)(2)極性溶媒相および非極性溶媒相を供給し、アルファ−トコトリエノール塩を極性溶媒相に分配するステップと、(c)(3)非極性溶媒相を除去するステップと、(c)(4)極性溶媒相中のアルファ−トコトリエノール塩をアルファ−トコトリエノールに変換するステップと、(d)混合物を、1種または複数種の極性不純物と結合する作用物質と接触させるステップと、(e)作用物質を除去するステップとを含む方法が提供される。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、ステップ(a)とステップ(b)の間に混合物の成分を分離するためのステップはない。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、この方法は、ステップ(a)後に、ステップ(a)(1)をさらに含み、ステップ(a)(1)は、ステップ(a)の反応から形成された水を除去することを含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、トコール混合物は、少なくとも約50%、55%、60%、65%、または70%のトコールである。
一部の実施形態では、ステップ(a)(1)は、アミノアルキル化反応の副生成物として形成される混合物から水を除去するための、当技術分野で公知の任意の方法を含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、ステップ(a)(1)は、混合物を乾燥剤と接触させることを含む。適当な乾燥剤には、例えば、硫酸マグネシウムまたは硫酸ナトリウムが含まれるが、それらに限定されない。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、ステップ(a)(1)は、ブラインによる水性洗浄、それに続く混合物と乾燥剤との接触を含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、ステップ(a)(1)は、例えば、トルエンなどの有機溶媒の存在下で行われる。
前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、ステップ(a)(1)は、水を除去するための共沸蒸留を含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、ステップ(a)(1)は、1気圧で少なくとも80℃の沸点を有する溶媒の存在下での共沸蒸留を含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、ステップ(a)(1)は、1気圧で少なくとも95℃の沸点を有する溶媒の存在下での共沸蒸留を含む。適当な溶媒には、例えば、80℃より高い沸点を有する分岐アルコールを含めて、水との共沸混合物を形成することができるものを含む。例示的な溶媒には、2−ブタノール、2−ペンタノール、2−メチル−2−ブタノール、エタノール、トルエン、酢酸エチル、アセトニトリル、メチルエチルケトン、シクロヘキサノール、2−ペンタノール、2−ヘキサノール、または2−メチル−1−プロパノールが含まれるが、それらに限定されない。一部の実施形態では、溶媒は、2−メチル−2−ブタノール(「t−アミルアルコール」または「t−AmOH」とも称される)である。
前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、ステップ(a)におけるアミノアルキル化剤は、第二級アミンおよびホルムアルデヒド等価体を含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、第二級アミンは、環状アミン(例えば、モルホリン、ピペリジン、ピロリジン、およびN−メチル−ピペラジン)またはジアルキルアミン(例えば、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジイソプロピルアミン)である。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、第二級アミンは、N−メチル−ピペラジンである。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、トコール混合物に対して約2〜約5当量の第二級アミンが使用され、前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、約2当量、約2.5当量、約3当量、約3.5当量、約4当量、約4.5当量、または約5当量が使用される。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、ホルムアルデヒド等価体は、パラホルムアルデヒド、ホルマリン溶液(水中30〜40%ホルムアルデヒド)、1,3,5−トリオキサン、ホルマリン、ホルムアルデヒドガス、またはヘキサメチレンテトラミンである。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、ホルムアルデヒド等価体は、パラホルムアルデヒドである。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、トコール混合物に対して約1.25〜約3.5当量のホルムアルデヒド等価体が使用され、前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、約1.25当量、約1.5当量、約1.75当量、約2当量、約2.25当量、約2.5当量、約2.75当量、約3当量、または約3.5当量が使用される。ステップ(a)における温度は、熟練した技術者によって適当と考えられる任意の温度であり得る。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、トコール混合物がアミノアルキル化剤と接触する前のステップ(a)における温度は、約70℃、または約75℃、または約80℃である。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、トコール混合物がアミノアルキル化剤と接触した後のステップ(a)における温度は、約100℃、または約105℃、または約110℃である。アミノアルキル化生成物が形成された後のステップ(a)の一部または任意の実施形態では、温度は、溶媒、例えば、2−メチル−2−ブタノールの添加によって低下される。
前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、ステップ(b)における還元剤は、ホウ化水素である。ホウ化水素は、例えば、シアノホウ化水素ナトリウム(「NaCNBH」または「NaBHCN」とも称される)、ホウ化水素ナトリウム、ホウ化水素リチウム、またはホウ化水素亜鉛であり得る。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、ステップ(b)における還元剤は、NaBHCNである。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、トコール混合物に対して約4〜約6当量の還元剤が使用され、前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、約4当量、約4.5当量、約4.75当量、約5当量、約5.25当量、約5.5当量、または約6当量が使用される。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、ステップ(b)における溶媒として、少なくとも約95℃の沸点を有するアルコールが使用される。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、ステップ(b)における溶媒は、炭素4または5個のアルコールである。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、ステップ(b)における溶媒は、2−ヒドロキシブタノール、2−ヒドロキシペンタノール、または2−メチル−2−ブタノールである。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、ステップ(b)における溶媒は、2−メチル−2−ブタノールである。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、ステップ(b)における温度は、約70℃、または約75℃、または約80℃である。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、ステップ(b)における温度は、約100℃、または約105℃、または約107℃、または約110℃に上昇される。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、ステップ(b)の進行は、残存する出発材料の量を測定することによってHPLCでモニターすることができる。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、ステップ(b)は、溶媒の添加の後の水クエンチを含み、ここで、還元ステップの水クエンチおよび得られた相分割は、塩沈殿を最小限にするために60℃で行われる。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、ステップ(b)は、水クエンチ、それに続く溶媒(例えば、ヘプタンまたはn−ヘプタン)の添加を含み、ここで、還元ステップの水クエンチおよび得られた相分割は、約20℃〜25℃で行われ、その後、不溶性固体が濾過される。
前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、ステップ(a)および/またはステップ(b)において、1種または複数種の副生成物が生成し、混合物は、任意選択の残留した第二級アミンを含み、この方法は、ステップ(b)後に、ステップ(b)(1)を含み、ステップ(b)(1)は、ステップ(a)および/またはステップ(b)で生成した1種または複数種の副生成物の少なくとも1種および任意選択の残留した第二級アミンを除去することを含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、ステップ(b)(1)は、水性後処理を含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、ステップ(b)(1)は、混合物を溶媒および水と接触させ、混合物を濾過して、不溶性固体副生成物を除去し、濾液を水性後処理することを含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、水性後処理は、(i)混合物を、酢酸イソプロピル、水、およびNaHPOと接触させることであって、それによって水性相を形成することと、(ii)水性相を除去することと、(iii)非水性相に酸洗浄を行うことと、iv)水性相を除去することとを含む。一部の実施形態では、水性後処理は、(i)混合物を酢酸イソプロピルおよび水と接触させることであって、それによって水性相を形成することと、(ii)水性相を除去することと、(iii)非水性相に酸洗浄を行うことと、iv)水性相を除去することとを含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、水性後処理は、(i)混合物を酢酸イソプロピルおよび水と接触させることであって、それによって水性相を形成することと、(ii)水性相を除去することと、(iii)混合物を水と接触させることであって、それによって水性相を形成すること、および水性相を除去することと、(iv)非水性相に酸洗浄を行うことと、v)水性相を除去することとを含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、酸洗浄は、クエン酸を含む。一部の実施形態では、酸洗浄は、約5(w/w)%、約7(w/w)%、約10(w/w)%、約12(w/w)%、約15(w/w)%、約18(w/w)%、または約20(w/w)%のクエン酸を含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、水性後処理は、約55℃、約60℃、または約65℃で行われる。
前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、ステップ(c)は、混合物中に存在する可能性がある溶媒を除去および/または冷却して、1種または複数種のワックス状不純物を沈殿させることを含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、存在する可能性がある溶媒の一部は、蒸留によって除去される。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、ステップ(c)は、極性プロトン性溶媒への溶媒交換を行うことを含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、極性プロトン性溶媒は、メタノールである。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、ステップ(c)は、混合物をほぼ最小限の撹拌体積に減少させることを含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、ステップ(c)は、(i)メタノールへの溶媒交換を行うことと、(ii)混合物をほぼ最小限の撹拌体積に減少させることと、(iii)混合物を冷却することとを含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、ステップ(c)における冷却は、約−35℃〜約5℃に冷却することを含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、ステップ(c)における冷却は、約−20℃〜約−10℃に冷却することを含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、ステップ(c)における冷却は、約−35℃〜約−15℃に冷却することを含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、1種または複数種のワックス状不純物の除去は、混合物と固体結合性材料とを接触させることを含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、1種または複数種のワックス状不純物を除去するステップは、混合物を固体結合性材料と接触させることであって、スラリーを生成し、続いて、スラリーを濾過し、濾液を保持することを含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、固体結合性材料は、炭素、シリカ、アルミナ、または珪藻土を含む微粉化した固体である。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、固体結合性材料は、Celite(登録商標)(珪藻土)である。
前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、ステップ(c)は、混合物を約15℃〜約35℃の温度で約1時間〜4時間の継続時間の間保持し、混合物を濾過して不溶性副生成物を除去することを含む。一部の実施形態では、混合物は、約15℃〜約25℃の温度で保持される。一部の実施形態では、混合物は、約15℃〜約25℃の温度で保持される。一部の実施形態では、混合物は、約20℃〜約30℃の温度で保持される。一部の実施形態では、混合物は、約22℃〜約28℃の温度で保持される。一部の実施形態では、混合物は、約15℃、20℃、25℃、30℃、または約35℃の温度で保持される。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、混合物は、設定温度または温度範囲で約1時間〜約3時間、または約1時間〜約2時間、または約2時間〜約4時間保持される。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、混合物は、設定温度または温度範囲で約1時間、2時間、3時間、または4時間保持される。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、ステップ(c)は、混合物の水性後処理を含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、水性後処理は、(i)混合物を水と接触させ、それによって水性相を形成することと、(ii)水性相を除去することと、(iii)非水性相に酸洗浄を行うことと、(iv)水性相を除去することとを含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、水性後処理は、(v)非水性相に水および/または水性炭酸水素ナトリウム(NaHCO)で洗浄を行い、その後に水性相を除去することをさらに含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、酸洗浄は、クエン酸を含む。一部の実施形態では、酸洗浄は、約5(w/w)%、約7(w/w)%、約10(w/w)%、約12(w/w)%、約15(w/w)%、約18(w/w)%、または約20(w/w)%のクエン酸を含む。
前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、アルファ−トコトリエノールがステップ(c)(1)で塩に変換される前に、第2の溶媒が任意選択で添加される。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、第2の溶媒は、極性溶媒、例えば、N−メチル−ピロリドン(NMP)である。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、ステップ(c)(1)におけるアルファ−トコトリエノールは、約10よりも大きいpKを有する無機塩塩基で、アルファ−トコトリエノール塩に変換される。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、無機塩塩基は、ナトリウムメトキシド(NaOMe)、リチウムメトキシド(LiOMe)、カリウムメトキシド(KOMe)、またはマグネシウムメトキシド(Mg(OMe))からなる群から選択される。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、無機塩塩基は、NaOMeである。
前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、ステップ(c)(2)における極性溶媒相は、NMPおよび/またはメタノール(MeOH)を含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、ステップ(c)(2)における極性溶媒相は、NMPおよびMeOHを含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、ステップ(c)(2)における非極性溶媒相は、アルカンを含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、ステップ(c)(2)における非極性溶媒相は、ヘキサンまたはヘプタンを含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、ステップ(c)(2)における非極性溶媒相は、n−ヘプタンを含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、極性溶媒相と非極性溶媒相との間に分配するステップは、10℃未満で行われる。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、極性溶媒相と非極性溶媒相との間に分配するステップは、約0℃で行われる。
前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、ステップ(c)(4)におけるアルファ−トコトリエノール塩をアルファ−トコトリエノールに変換することは、約7未満のpHを有する酸を添加することを含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、ステップ(c)(4)におけるアルファ−トコトリエノール塩をアルファ−トコトリエノールに変換することは、HClを添加することを含み、代わりに、前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、ステップ(c)(4)におけるアルファ−トコトリエノール塩をアルファ−トコトリエノールに変換することは、7またはそれよりも小さいpKを有する水溶性酸、例えば、酢酸、ギ酸、HBr、HPO、HSO、および炭酸を添加することを含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、ステップ(c)(4)は、塩副生成物の生成を含み、この方法は、ステップ(c)(4)後に、ステップ(c)(5)を含み、ステップ(c)(5)は、ステップ(c)(4)で生成した塩副生成物の除去を含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、ステップ(c)(5)は、非極性の軽い相での溶媒抽出、それに続く非極性の軽い相の保持を含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、非極性の軽い相は、トルエン、ヘキサンの任意の異性体、ヘプタン、ペンタン、キシレン、または石油エーテルを含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、非極性の軽い相は、水性洗浄で洗浄される。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、非極性の軽い相は、ブライン溶液で洗浄される。
前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、ステップ(d)における作用物質は、シリカ、アルミナ、珪藻土、またはクレイを含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、非極性の軽い相中の溶媒は、例えば、蒸留によって除去される。
一部の実施形態では、ステップ(d)およびステップ(e)は、作用物質を含むカラムに混合物を添加し、混合物をカラムから溶出除去することを含む。一部または任意の実施形態では、溶媒は、SMB精製に適している濃度で供給原料ストリームを調製するために除去される。
前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、この方法は、ステップ(e)後に、ステップ(f)を含み、ステップ(f)は、メタノールまたはアセトニトリルである溶媒での混合物の溶媒交換を行うことを含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、溶媒交換はメタノールでの交換である。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、溶媒交換は、アセトニトリルでの交換である。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、溶媒交換は、光の非存在下で行われ、および/または日光への曝露から保護される。
前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、この方法は、光の非存在下で行われ、および/または日光への曝露から保護される。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、この方法は、光の非存在下で部分的に行われ、および/または日光への曝露から保護される。例えば、本明細書に開示されるような、ステップ(a)、ステップ(a)(1)、ステップ(b)、ステップ(b)(1)、ステップ(c)、ステップ(c)(1)、ステップ(c)(2)、ステップ(c)(3)、ステップ(c)(4)、ステップ(c)(5)、ステップ(e)およびステップ(f)のいずれかの1つまたは複数は、光の非存在下で行われ、および/または日光への曝露から保護され得る。
一部または任意の実施形態では、溶媒は、SMB精製に適している濃度で供給原料ストリームを調製するために、生成物組成物から除去される。
前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、ステップ(a)におけるトコール混合物は、植物、植物抽出物、または植物由来の物質である。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、トコール混合物は、パーム油もしくはパーム油由来の物質、パーム果実抽出物、またはパーム油とパーム果実抽出物との混合物である。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、トコール混合物は、パーム油である。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、トコール混合物は、パーム油に由来する。一部の実施形態では、トコール混合物は、パーム油由来の富化トコトリエノール抽出物を含む市販の製品である。例えば、市販の製品は、Carotech、Golden Hope Bioorganic、Davos Life Science、Beijing Gingko Group、Eisai、Eastman Corporation、Oryza Oil & Fat Company、Sime Darby Biorganic Sdn BhdまたはPalm Nutraceuticalsにより提供される通りの1種または複数種の製品であり得る。一部の実施形態では、トコール混合物は、Tocomin 50(登録商標)である。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、トコール混合物のフィトステロール含有量は、少なくとも約5%、少なくとも約6%、少なくとも約7%、少なくとも約8%、少なくとも約9%、少なくとも約10%、少なくとも約11%、少なくとも約12%、または少なくとも約13%であり、ここで、百分率は、重量または面積パーセントとして与えられる。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、トコール混合物は、少なくとも約25重量%のトコールを含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、トコール混合物は、少なくとも約30重量%のトコールを含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、トコール混合物は、少なくとも約35重量%のトコールを含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、トコール混合物は、少なくとも約40重量%のトコールを含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、トコール混合物は、少なくとも約45重量%のトコールを含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、トコール混合物は、少なくとも約50重量%のトコールを含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、トコール混合物は、少なくとも約55重量%のトコールを含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、トコール混合物は、少なくとも約60重量%のトコールを含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、トコール混合物は、65重量%のトコールを含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、トコール混合物は、少なくとも約66重量%のトコールを含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、トコール混合物は、少なくとも約67重量%のトコールを含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、トコール混合物は、少なくとも約68重量%のトコールを含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、トコール混合物は、少なくとも約69重量%のトコールを含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、トコール混合物は、少なくとも約70重量%のトコールを含む。一部の実施形態では、トコール混合物は、Gold Tri.E(商標)70である。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、トコール混合物は、少なくとも約75重量%のトコールを含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、トコール混合物は、少なくとも約76重量%のトコールを含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、トコール混合物は、少なくとも約77重量%のトコールを含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、トコール混合物は、少なくとも約78重量%のトコールを含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、トコール混合物は、少なくとも約79重量%のトコールを含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、トコール混合物は、少なくとも約80重量%のトコールを含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、トコール混合物は、少なくとも約81重量%のトコールを含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、トコール混合物は、少なくとも約82重量%のトコールを含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、トコール混合物は、少なくとも約83重量%のトコールを含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、トコール混合物は、少なくとも約84重量%のトコールを含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、トコール混合物は、少なくとも約85重量%のトコールを含む。一部の実施形態では、トコール混合物は、例えば、Davos Life Scienceからの高純度パームトコトリエノール製品である天然パーム油である。一部の実施形態では、ステップ(a)におけるトコール混合物は、少なくとも約65(A)%のトコール、少なくとも約68(A)%のトコール、または少なくとも約70(A)%のトコールを含有する。一部の実施形態では、ステップ(a)におけるトコール混合物は、トコトリエノールとトコフェロールとの混合物を約84(A)%含有する。
前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、生成物組成物中のアルファ−トコトリエノールは、アルファ−トコトリエノールの天然形態、すなわち、
Figure 2021138779

である。前述の実施形態のいずれかを含めた様々な実施形態では、生成物組成物中のアルファ−トコトリエノールは、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約91%、少なくとも約92%、少なくとも約93%、少なくとも約94%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、または少なくとも約99%の、アルファ−トコトリエノールの天然形態である。
前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、アルファ−トコトリエノール富化トコール混合物を製造するための方法によって生成した生成物組成物は、少なくとも約40重量%、少なくとも約41重量%、少なくとも約42重量%、少なくとも約43重量%、少なくとも約44重量%、少なくとも約45重量%、少なくとも約46重量%、少なくとも約47重量%、少なくとも約48重量%、少なくとも約49重量%、少なくとも約50重量%、少なくとも約51重量%、少なくとも約52重量%、少なくとも約53重量%、少なくとも約54重量%、少なくとも約55重量%、少なくとも約56重量%、少なくとも約57重量%、または少なくとも約58重量%のアルファ−トコトリエノールを含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、生成物組成物は、少なくとも約59重量%、少なくとも約60重量%、少なくとも約61重量%、少なくとも約62重量%、少なくとも約63重量%、少なくとも約64重量%、少なくとも約65重量%、少なくとも約66重量%、少なくとも約67重量%、少なくとも約68重量%、少なくとも約69重量%、または少なくとも約70重量%のアルファ−トコトリエノールを含む。
前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、アルファ−トコトリエノール富化トコール混合物を製造するための方法によって生成した生成物組成物は、HPLCまたはUPLCにより決定された場合に少なくとも約50(A)%、少なくとも約51(A)%、少なくとも約52(A)%、少なくとも約53(A)%、少なくとも約54(A)%、少なくとも約55(A)%、少なくとも約56(A)%、少なくとも約57(A)%、または少なくとも約58(A)%重量パーセントのアルファ−トコトリエノールを含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、生成物組成物は、HPLCまたはUPLCにより決定された場合に少なくとも約59(A)%、少なくとも約60(A)%、少なくとも約61(A)%、少なくとも約62(A)%、少なくとも約63(A)%、少なくとも約64(A)%、少なくとも約65(A)%、少なくとも約66(A)%、少なくとも約67(A)%、少なくとも約68(A)%、少なくとも約69(A)%、または少なくとも約70(A)%のアルファ−トコトリエノールを含む。
前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、アルファ−トコトリエノール富化トコール混合物を製造するための方法によって生成した生成物組成物は、ステップ(a)で使用されたトコール混合物の出発量の質量の少なくとも約60%、少なくとも約61%、少なくとも約62%、少なくとも約63%、少なくとも約64%、少なくとも約65%、少なくとも約66%、少なくとも約67%、少なくとも約68%、少なくとも約69%、少なくとも約70%、少なくとも約71%、少なくとも約72%、少なくとも約73%、少なくとも約74%、少なくとも約75%、少なくとも約76%、少なくとも約77%、少なくとも約78%、少なくとも約79%、少なくとも約80%、少なくとも約81%、少なくとも約82%、少なくとも約83%、少なくとも約84%、または少なくとも約85%を含む。
また、擬似移動床クロマトグラフィーによってトコトリエノールを精製する方法も本明書で提供される。この方法は、トコトリエノールを含む供給原料ストリーム(「供給原料溶液」とも称される)で始まり、精製形態でトコトリエノールを含むラフィネートをもたらす。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、この方法は、アルファ−トコトリエノールを含む供給原料ストリームで始まり、精製形態でアルファ−トコトリエノールを含むラフィネートをもたらす。ラフィネートは、供給原料ストリームと比較して精製されている。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、ラフィネートは、供給原料ストリームと比較して実質的に精製されている。
前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、本明細書に開示されるような、トコトリエノールを精製する方法は、高純度のトコトリエノールをもたらす。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、トコトリエノール純度は、約80重量%〜99.9重量%の範囲、または約85重量%〜99.9重量%の範囲、または約90重量%〜99.9重量%の範囲、または約95重量%〜99.9重量%の範囲である。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、トコトリエノール純度は、約80重量%〜約99.9重量%の範囲、または約85重量%〜約99.9重量%の範囲、または約90重量%〜約99.9重量%の範囲、または約95重量%〜約99.9重量%の範囲である。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、トコトリエノール純度は、80重量%よりも大きく、または85重量%よりも大きく、または90重量%よりも大きく、または91重量%よりも大きく、または92重量%よりも大きく、または93重量%よりも大きく、または94重量%よりも大きく、または95重量%よりも大きく、または96重量%よりも大きく、または97重量%よりも大きく、または98重量%よりも大きく、または99重量%よりも大きく、または99.5重量%よりも大きく、または99.9重量%よりも大きい。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、トコトリエノール純度は、約80重量%よりも多く、または約85重量%よりも多く、または約90重量%よりも多く、または約91重量%よりも多く、または約92重量%よりも多く、または約93重量%よりも多く、または約94重量%よりも多く、または約95重量%よりも多く、または約96重量%よりも多く、または約97重量%よりも多く、または約98重量%よりも多く、または約99重量%よりも多く、または約99.5重量%よりも多く、または約99.9重量%よりも多い。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、最終生成物中の不純物は、約20重量%未満、または約15重量%未満、または約10重量%未満、または約5重量%未満、または約4重量%未満、または約3重量%未満、または約2重量%未満、または約1重量%未満、または約0.5重量%未満、または約0.1重量%未満である。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、最終生成物中の不純物は、最終生成物中に、および合計で約5重量%未満、約4重量%未満、約3重量%未満、約2重量%未満、約1重量%未満、約0.5重量%未満、または約0.1重量%未満のトコールまたはトコール誘導体を含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、最終生成物中の不純物は、最終性生成物中の、および合計で約5重量%未満、約4重量%未満、約3重量%未満、約2重量%未満、約1重量%未満、約0.5重量%未満、または約0.1重量%未満のトコールまたはトコール誘導体からなる。一部の実施形態では、蒸発により容易に除去され得る溶媒は、組成物の純度百分率または組成物中に存在する不純物の百分率を決定する場合に不純物とみなされない。
前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、トコトリエノール純度は、約80(A)%〜99.9(A)%の範囲、または約85(A)%〜99.9(A)%の範囲、または約90(A)%〜99.9(A)%の範囲、または約95(A)%〜99.9(A)%の範囲である。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、トコトリエノール純度は、約80(A)%〜約99.9(A)%の範囲、または約85(A)%〜約99.9(A)%の範囲、または約90(A)%〜約99.9(A)%の範囲、または約95(A)%〜約99.9(A)%の範囲である。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、トコトリエノール純度は、80(A)%よりも大きく、または85(A)%よりも大きく、または90(A)%よりも大きく、または91(A)%よりも大きく、または92(A)%よりも大きく、または93(A)%よりも大きく、または94(A)%よりも大きく、または95(A)%よりも大きく、または96(A)%よりも大きく、または97(A)%よりも大きく、または98(A)%よりも大きく、または99(A)%よりも大きく、または99.5(A)%よりも大きく、または99.9(A)%よりも大きい。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、トコトリエノール純度は、約80(A)%よりも多く、または約85(A)%よりも多く、または約90(A)%よりも多く、または約91(A)%よりも多く、または約92(A)%よりも多く、または約93(A)%よりも多く、または約94(A)%よりも多く、または約95(A)%よりも多く、または約96(A)%よりも多く、または約97(A)%よりも多く、または約98(A)%よりも多く、または約99(A)%よりも多く、または約99.5(A)%よりも多く、または約99.9(A)%よりも多い。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、最終生成物中の不純物は、約20(A)%未満、または約15(A)%未満、または約10(A)%未満、または約5(A)%未満、または約4(A)%未満、または約3(A)%未満、または約2(A)%未満、または約1(A)%未満、または約0.5(A)%未満、または約0.1(A)%未満である。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、最終生成物中の不純物は、最終生成物中に、および合計で約5(A)%未満、約4(A)%未満、約3(A)%未満、約2(A)%未満、約1(A)%未満、約0.5(A)%未満、または約0.1(A)%未満のトコールまたはトコール誘導体を含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、最終生成物中の不純物は、最終生成物中の、および合計で約5(A)%未満、約4(A)%未満、約3(A)%未満、約2(A)%未満、約1(A)%未満、約0.5(A)%未満、または約0.1(A)%未満のトコールまたはトコール誘導体からなる。一部の実施形態では、蒸発により容易に除去され得る溶媒は、組成物の純度百分率または組成物中に存在する不純物の百分率を決定する場合に不純物とみなされない。
前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、本明細書に開示されるような、トコトリエノールを精製する方法は、高純度のアルファ−トコトリエノールをもたらす。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、アルファ−トコトリエノール純度は、約80重量%〜99.9重量%の範囲、または約85重量%〜99.9重量%の範囲、または約90重量%〜99.9重量%の範囲、または約95重量%〜99.9重量%の範囲である。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、アルファ−トコトリエノール純度は、約80重量%〜約99.9重量%の範囲、または約85重量%〜約99.9重量%の範囲、または約90重量%〜約99.9重量%の範囲、または約95重量%〜約99.9重量%の範囲である。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、アルファ−トコトリエノール純度は、80重量%よりも大きく、または85重量%よりも大きく、または90重量%よりも大きく、または91重量%よりも大きく、または92重量%よりも大きく、または93重量%よりも大きく、または94重量%よりも大きく、または95重量%よりも大きく、または96重量%よりも大きく、または97重量%よりも大きく、または98重量%よりも大きく、または99重量%よりも大きく、または99.5重量%よりも大きく、または99.9重量%よりも大きい。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、アルファ−トコトリエノール純度は、約80重量%よりも多く、または約85重量%よりも多く、または約90重量%よりも多く、または約91重量%よりも多く、または約92重量%よりも多く、または約93重量%よりも多く、または約94重量%よりも多く、または約95重量%よりも多く、または約96重量%よりも多く、または約97重量%よりも多く、または約98重量%よりも多く、または約99重量%よりも多く、または約99.5重量%よりも多く、または約99.9重量%よりも多い。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、最終生成物中の不純物は、約20重量%未満、または約15重量%未満、または約10重量%未満、または約5重量%未満、または約4重量%未満、または約3重量%未満、または約2重量%未満、または約1重量%未満、または約0.5重量%未満、または約0.1重量%未満である。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、不純物は、最終生成物中に、および合計で約5重量%未満、約4重量%未満、約3重量%未満、約2重量%未満、約1重量%未満、約0.5重量%未満、または約0.1重量%未満のトコールまたはトコール誘導体を含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、不純物は、最終生成物中の、および合計で約5重量%未満、約4重量%未満、約3重量%未満、約2重量%未満、約1重量%未満、約0.5重量%未満、または約0.1重量%未満のトコールまたはトコール誘導体からなる。一部の実施形態では、蒸発により容易に除去され得る溶媒は、組成物の純度百分率または組成物中に存在する不純物の百分率を決定する場合に不純物とみなされない。
前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、アルファ−トコトリエノール純度は、約80(A)%〜99.9(A)%の範囲、または約85(A)%〜99.9(A)%の範囲、または約90(A)%〜99.9(A)%の範囲、または約95(A)%〜99.9(A)%の範囲である。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、アルファ−トコトリエノール純度は、約80(A)%〜約99.9(A)%の範囲、または約85(A)%〜約99.9(A)%の範囲、または約90(A)%〜約99.9(A)%の範囲、または約95(A)%〜約99.9(A)%の範囲である。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、アルファ−トコトリエノール純度は、80(A)%よりも大きく、または85(A)%よりも大きく、または90(A)%よりも大きく、または91(A)%よりも大きく、または92(A)%よりも大きく、または93(A)%よりも大きく、または94(A)%よりも大きく、または95(A)%よりも大きく、または96(A)%よりも大きく、または97(A)%よりも大きく、または98(A)%よりも大きく、または99(A)%よりも大きく、または99.5(A)%よりも大きく、または99.9(A)%よりも大きい。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、アルファ−トコトリエノール純度は、約80(A)%よりも多く、または約85(A)%よりも多く、または約90(A)%よりも多く、または約91(A)%よりも多く、または約92(A)%よりも多く、または約93(A)%よりも多く、または約94(A)%よりも多く、または約95(A)%よりも多く、または約96(A)%よりも多く、または約97(A)%よりも多く、または約98(A)%よりも多く、または約99(A)%よりも多く、または約99.5(A)%よりも多く、または約99.9(A)%よりも多い。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、最終生成物中の不純物は、約20(A)%未満、または約15(A)%未満、または約10(A)%未満、または約5(A)%未満、または約4(A)%未満、または約3(A)%未満、または約2(A)%未満、または約1(A)%未満、または約0.5(A)%未満、または約0.1(A)%未満である。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、最終生成物中の不純物は、最終生成物中に、および合計で約5(A)%未満、約4(A)%未満、約3(A)%未満、約2(A)%未満、約1(A)%未満、約0.5(A)%未満、または約0.1(A)%未満のトコールまたはトコール誘導体を含む。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、最終生成物中の不純物は、最終生成物中の、および合計で約5(A)%未満、約4(A)%未満、約3(A)%未満、約2(A)%未満、約1(A)%未満、約0.5(A)%未満、または約0.1(A)%未満のトコールまたはトコール誘導体からなる。一部の実施形態では、蒸発により容易に除去され得る溶媒は、組成物の純度百分率または組成物中に存在する不純物の百分率を決定する場合に不純物とみなされない。
供給原料ストリームは、トコトリエノールを含む任意の組成物であり得る。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、供給原料ストリームは、アルファ−トコトリエノールを含む任意の組成物であり得る。有利な実施形態では、供給原料ストリームは、上のセクションに記載された方法のいずれかの生成物組成物に由来するか、またはそれと同じである。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、生成物組成物は、供給原料ストリームとしての使用のために調整される。供給原料ストリームは、一般にトコトリエノールに加えて1種または複数種の不純物化合物を含む。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、供給原料ストリームは、一般にアルファ−トコトリエノールに加えて1種または複数種の不純物化合物を含む。不純物化合物は、以下に記載される。有利には、この方法は、1つまたは複数の不純物化合物からトコトリエノールを精製することができる。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、有利には、この方法は、1つまたは複数の不純物化合物からアルファ−トコトリエノールを精製することができる。
トコトリエノールは、当業者に公知の任意のトコトリエノールであり得る。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、トコトリエノールは、アルファ−トコトリエノール、ベータ−トコトリエノール、ガンマ−トコトリエノール、およびデルタ−トコトリエノールからなる群から選択される。特定の実施形態では、トコトリエノールは、アルファ−トコトリエノールである。
不純物化合物は、供給原料ストリーム中のトコトリエノール以外の任意の化合物であり得る。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、不純物化合物は、供給原料ストリーム中のアルファ−トコトリエノール以外の任意の化合物であり得る。典型的には、不純物化合物は、熟練した技術者が組成物から排除することを望む化合物である。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、不純物化合物は、望ましいトコトリエノール(例えば、アルファ−トコトリエノール)以外のトコトリエノールから選択される。例えば、アルファ−トコトリエノールを精製する方法において、1種または複数種の不純物化合物は、ベータ−トコトリエノール、ガンマ−トコトリエノール、デルタ−トコトリエノール、およびトコフェロール(アルファ−、ベータ−、ガンマ−、またはデルタ−トコフェロール)のいずれかまたはすべてであり得る。さらに、不純物化合物はまた、望ましいトコトリエノール(一部の実施形態では、アルファ−トコトリエノール)の誘導体、および先の反応もしくは処理ステップからの、または出発材料中に存在する可能性がある他の不純物(非トコール不純物を含む)から選択され得る。
前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、純度を決定するために使用される分析方法は、以下による:
Figure 2021138779
前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、アルファ−トコトリエノール−MeOH付加物は、第1および/または第2の通過でのSMB精製で使用される供給原料ストリーム中の不純物の1種である。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、アルファ−トコトリエノール−MeOH付加物は、210nmの波長で測定された場合、UPLC分析において約0.985の相対保持時間(RRT)を有する。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、アルファ−トコトリエノール−MeOH付加物は、以下の構造:
Figure 2021138779

を有する。
前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、供給原料ストリームは、非標的トコトリエノールと比較された場合を含めて、約45重量%よりも多いかもしくはそれに等しい、約50重量%よりも多いかもしくはそれに等しい、約55重量%よりも多いかもしくはそれに等しい、約60重量%よりも多いかもしくはそれに等しい、約65重量%よりも多いかもしくはそれに等しい、約70重量%よりも多いかもしくはそれに等しい、約75重量%よりも多いかもしくはそれに等しい、または約80重量%よりも多いかもしくはそれに等しいアルファ−、ベータ−、ガンマ−、またはデルタ−トコトリエノールを含有する。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、供給原料ストリームは、非標的トコトリエノールと比較された場合を含めて、約50重量%、約51重量%、約52重量%、約53重量%、約54重量%、約55重量%、約56重量%、約57重量%、約58重量%、約59重量%、約60重量%、約61重量%、約62重量%、約63重量%、約64重量%、約65重量%、約66重量%、約67重量%、約68重量%、約69重量%、約70重量%、約71重量%、約72重量%、約73重量%、約74重量%、約75重量%、約76重量%、約77重量%、約78重量%、約79重量%、約80重量%、約81重量%、約82重量%、約83重量%、約84重量%または約85重量%の、アルファ−、ベータ−、ガンマ−、またはデルタ−トコトリエノールを含有する。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、供給原料ストリームは、約45重量%よりも多いかもしくはそれに等しい、約50重量%よりも多いかもしくはそれに等しい、約55重量%よりも多いかもしくはそれに等しい、約60重量%よりも多いかもしくはそれに等しい、約65重量%よりも多いかもしくはそれに等しい、約70重量%よりも多いかもしくはそれに等しい、約75重量%よりも多いかもしくはそれに等しい、または約80重量%よりも多いかもしくはそれに等しいアルファ−トコトリエノールを含有する。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、供給原料ストリームは、約50重量%、約51重量%、約52重量%、約53重量%、約54重量%、約55重量%、約56重量%、約57重量%、約58重量%、約59重量%、約60重量%、約61重量%、約62重量%、約63重量%、約64重量%、約65重量%、約66重量%、約67重量%、約68重量%、約69重量%、約70重量%、約71重量%、約72重量%、約73重量%、約74重量%、約75重量%、約76重量%、約77重量%、約78重量%、約79重量%、約80重量%、約81重量%、約82重量%、約83重量%、約84重量%または約85重量%のアルファ−トコトリエノールを含有する。
前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、供給原料ストリームは、非標的トコトリエノールと比較された場合を含めて、約60(A)%よりも多いかもしくはそれに等しい、約65(A)%よりも多いかもしくはそれに等しい、約70(A)%よりも多いかもしくはそれに等しい、約75(A)%よりも多いかもしくはそれに等しい、約80(A)%よりも多いかもしくはそれに等しい、または約85(A)%よりも多いかもしくはそれに等しいアルファ−、ベータ−、ガンマ−、またはデルタ−トコトリエノールを含有する。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、供給原料ストリームは、非標的トコトリエノールと比較された場合を含めて、約60(A)%、約61(A)%、約62(A)%、約63(A)%、約64(A)%、約65(A)%、約66(A)%、約67(A)%、約68(A)%、約69(A)%、約70(A)%、約71(A)%、約72(A)%、約73(A)%、約74(A)%、約75(A)%、約76(A)%、約77(A)%、約78(A)%、約79(A)%、約80(A)%、約81(A)%、約82(A)%、約83(A)%、約84(A)%または約85(A)%のアルファ−、ベータ−、ガンマ−、またはデルタ−トコトリエノールを含有する。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、供給原料ストリームは、約60(A)%よりも多いかもしくはそれに等しい、約65(A)%よりも多いかもしくはそれに等しい、約70(A)%よりも多いかもしくはそれに等しい、約75(A)%よりも多いかもしくはそれに等しい、約80(A)%よりも多いかもしくはそれに等しい、または約85(A)%よりも多いかもしくはそれに等しいアルファ−トコトリエノールを含有する。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、供給原料ストリームは、約60(A)%、約61(A)%、約62(A)%、約63(A)%、約64(A)%、約65(A)%、約66(A)%、約67(A)%、約68(A)%、約69(A)%、約70(A)%、約71(A)%、約72(A)%、約73(A)%、約74(A)%、約75(A)%、約76(A)%、約77(A)%、約78(A)%、約79(A)%、約80(A)%、約81(A)%、約82(A)%、約83(A)%、約84(A)%または約85(A)%のアルファ−トコトリエノールを含有する。
一部の実施形態では、SMB精製のための供給原料ストリームは、実施例1に記載された手順を使用して作製された材料を使用して調製される。ある特定の実施形態では、実施例1で調製された材料が、供給原料ストリームとして直接使用される。ある特定の実施形態では、実施例1で調製された材料は、SMB精製で使用される供給原料ストリームに適した濃度に希釈される。供給原料ストリームは、1種または複数種の溶媒を含む。ある特定の実施形態では、供給原料ストリームはメタノールを含む。ある特定の実施形態では、供給原料ストリームは、メタノールに溶解された化合物を含む。一部の実施形態では、供給原料ストリームは、メタノールに溶解された化合物から本質的になる。化合物には、望ましいトコトリエノール(一部の実施形態では、アルファ−トコトリエノール)および任意の不純物化合物が含まれ得る。ある特定の実施形態では、望ましいトコトリエノール(一部の実施形態では、アルファ−トコトリエノール)を含む油が、供給原料ストリームのためのメタノールに希釈される。
一部の実施形態では、SMB精製のための供給原料ストリームは、実施例3に記載された手順を使用して作製された材料を使用して調製される。ある特定の実施形態では、実施例3で調製された材料が、供給原料ストリームとして直接使用される。ある特定の実施形態では、実施例3で調製された材料は、SMB精製で使用される供給原料ストリームに適した濃度に希釈される。供給原料ストリームは、1種または複数種の溶媒を含み得る。ある特定の実施形態では、供給原料ストリームは、アセトニトリル、ヘプタン(一部の実施形態では、n−ヘプタン)、および/または水を含む。ある特定の実施形態では、供給原料ストリームは、アセトニトリルおよびヘプタン(一部の実施形態では、n−ヘプタン)、または水を含む。ある特定の実施形態では、供給原料ストリームは、アセトニトリルを含む。ある特定の実施形態では、供給原料ストリームは、アセトニトリル、ヘプタン(一部の実施形態では、n−ヘプタン)、および/または水、ならびに任意選択で、前のステップからの任意の残留したトルエンに溶解された化合物を含む。ある特定の実施形態では、供給原料ストリームは、アセトニトリル、ヘプタン(一部の実施形態では、n−ヘプタン)、または水、ならびに任意選択で、前のステップからの任意の残留したトルエンに溶解された化合物から本質的になる。ある特定の実施形態では、供給原料ストリームは、アセトニトリルに溶解された化合物を含む。ある特定の実施形態では、供給原料ストリームは、アセトニトリルに溶解された化合物から本質的になる。ある特定の実施形態では、供給原料ストリームは、アセトニトリルおよび任意選択で、前のステップからの任意の残留したトルエンに溶解された化合物を含む。ある特定の実施形態では、供給原料ストリームは、アセトニトリルおよび任意選択で、前のステップからの任意の残留したトルエンに溶解された化合物から本質的になる。化合物には、望ましいトコトリエノール(一部の実施形態では、アルファ−トコトリエノール)および任意の不純物化合物が含まれ得る。ある特定の実施形態では、望ましいトコトリエノール(一部の実施形態では、アルファ−トコトリエノール)を含む油が、供給原料ストリームのためのアセトニトリルに希釈される。
一部の実施形態では、SMB精製のための供給原料ストリームは、実施例6に記載された手順を使用して作製された材料を使用して調製される。ある特定の実施形態では、実施例6で調製された材料は、供給原料ストリームとして直接使用される。ある特定の実施形態では、実施例6で調製された材料は、SMB精製で使用される供給原料ストリームに適した濃度に希釈される。供給原料ストリームは、1種または複数種の溶媒を含み得る。一部の実施形態では、供給原料ストリームは、アセトニトリル、ヘプタン(一部の実施形態では、n−ヘプタン)、t−AmOH、および/または水を含む。一部の実施形態では、供給原料ストリームは、アセトニトリル、ヘプタン(一部の実施形態では、n−ヘプタン)、およびt−AmOHを含む。一部の実施形態では、供給原料ストリームは、アセトニトリルおよびヘプタン(一部の実施形態では、n−ヘプタン)を含む。一部の実施形態では、供給原料ストリームは、アセトニトリルおよびt−AmOHを含む。一部の実施形態では、供給原料ストリームは、アセトニトリルおよび水を含む。一部の実施形態では、供給原料ストリームは、アセトニトリルを含む。ある特定の実施形態では、供給原料ストリームは、アセトニトリル、ヘプタン(一部の実施形態では、n−ヘプタン)、t−AmOH、および/または水に溶解された化合物を含む。一部の実施形態では、供給原料ストリームは、アセトニトリル、ヘプタン(一部の実施形態では、n−ヘプタン)、およびt−AmOHに溶解された化合物を含む。一部の実施形態では、供給原料ストリームは、アセトニトリルおよびヘプタン(一部の実施形態では、n−ヘプタン)に溶解された化合物を含む。一部の実施形態では、供給原料ストリームは、アセトニトリルおよびt−AmOHに溶解された化合物を含む。一部の実施形態では、供給原料ストリームは、アセトニトリルおよび水に溶解された化合物を含む。一部の実施形態では、供給原料ストリームは、アセトニトリルに溶解された化合物を含む。一部の実施形態では、供給原料ストリームは、アセトニトリル、ヘプタン(一部の実施形態では、n−ヘプタン)、t−AmOH、および/または水に溶解された化合物から本質的になる。一部の実施形態では、供給原料ストリームは、アセトニトリル、ヘプタン(一部の実施形態では、n−ヘプタン)、およびt−AmOHに溶解された化合物から本質的になる。一部の実施形態では、供給原料ストリームは、アセトニトリルおよびヘプタン(一部の実施形態では、n−ヘプタン)に溶解された化合物から本質的になる。一部の実施形態では、供給原料ストリームは、アセトニトリルおよびt−AmOHに溶解された化合物から本質的になる。一部の実施形態では、供給原料ストリームは、アセトニトリルおよび水に溶解された化合物から本質的になる。一部の実施形態では、供給原料ストリームは、アセトニトリルに溶解された化合物から本質的になる。化合物には、望ましいトコトリエノール(一部の実施形態では、アルファ−トコトリエノール)および任意の不純物化合物が含まれ得る。ある特定の実施形態では、望ましいトコトリエノール(一部の実施形態では、アルファ−トコトリエノール)を含む油が、供給原料ストリームのために提供されるアセトニトリルに希釈される。
供給原料ストリームは、SMB装置に適用され得るか、または供給原料ストリームは、前処理され得る。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、供給原料ストリームは、1つまたは複数のシリカプラグに通して、一部の不純物を除去することによって処理される。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、シリカプラグ処理からの流出液中の溶媒は、SMB精製に適している濃度を達成するために除去される。
供給原料ストリームは、熟練した技術者に適当と考えられる任意の濃度で化合物を含み得る。特定の実施形態では、濃度は、約1〜約200g/L、約5〜約200g/L、約10〜約200g/L、約20〜約200g/L、または約25〜約200g/Lである。特定の実施形態では、濃度は、約38g/Lである。特定の実施形態では、濃度は、約130g/Lである。特定の実施形態では、濃度は、約150g/Lである。
一部の実施形態では、溶離液は、メタノールを含む。一部の実施形態では、溶離液は、アセトニトリルを含む。一部の実施形態では、溶離液は、アセトニトリルおよびヘプタン(一部の実施形態では、n−ヘプタン)を含む。一部の実施形態では、溶離液は、アセトニトリルおよび水を含む。一部の実施形態では、溶離液は、アセトニトリル、ヘプタン(例えば、n−ヘプタン)、およびt−AmOHを含む。一部の実施形態では、溶離液は、アセトニトリルおよびt−AmOHを含む。一部の実施形態では、溶離液は、アセトニトリル、ヘプタン(例えば、n−ヘプタン)、t−AmOH、および/または水を含む。
SMB装置の固定相は、熟練した技術者によって適当と考えられる任意の固定相であり得る。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、固定相は、シリカゲルを含む。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、固定相は、C18シリカゲルを含む。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、固定相は、非シリカ系充填材料(ポリマー樹脂を含む)を含む。
特定の実施形態では、固定相は、Chromatorex末端キャップドC18疎水性シリカゲル(Fuji)を含む。特定の実施形態では、固定相は、Chromatorex C18疎水性シリカゲルを含み、供給原料ストリームは、メタノールを含む。特定の実施形態では、固定相は、Chromatorex C18疎水性シリカゲルを含み、供給原料ストリームは、アセトニトリルを含む。
一部の実施形態では、固定相は、Ace 10 C18−ARシリカ結合充填材料(Advanced Chromatography Technologies Ltd.)を含む。特定の実施形態では、固定相は、Ace 10 C18−ARシリカ結合充填材料を含み、供給原料ストリームは、アセトニトリルを含む。一部の実施形態では、溶離液は、アセトニトリルおよび水を含む。
一部の実施形態では、固定相は、逆相ゲルを含む。ある特定の実施形態では、固定相は、ポリスチレンゲルを含む。ある特定の実施形態では、固定相は、MCI CHP20ゲル(Mitsubishi)を含む。特定の実施形態では、固定相は、MCI CHP20/P20ゲル(Mitsubishi)を含む。特定の実施形態では、固定相は、MCI CHP20/P20ゲルを含み、供給原料ストリームは、アセトニトリルを含む。一部の実施形態では、溶離液は、アセトニトリルおよびヘプタン(一部の実施形態では、n−ヘプタン)を含む。
一部の実施形態では、固定相は、Mac Mod C18 AR15〜20ミクロン充填材料を含む。一部の実施形態では、固定相は、Mac Mod C18 AR15〜20ミクロン充填材料を含み、供給原料ストリームは、アセトニトリルを含む。
固定相は、熟練した技術者によって適当と考えられる任意のサイズを有し得る。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、固定相は、約10ミクロン〜約100ミクロンの粒子サイズを有する。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、固定相は、約10ミクロン〜約25ミクロンの粒子サイズを有する。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、固定相は、約10ミクロン、約15ミクロン、約20ミクロン、約25ミクロン、約30ミクロン、約35ミクロン、約40ミクロン、約50ミクロン、約60ミクロン、約70ミクロン、約80ミクロン、約90ミクロン、または約100ミクロンの粒子サイズを有する。
SMB装置のカラムは、熟練した技術者によって適当と考えられる任意のサイズを有し得る。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、カラムは、約4.6mm〜約1000mmの直径を有する。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、カラムは、約1cm〜約10cmの直径を有する。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、カラムは、約5cm〜約1メートルの長さを有する。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、カラムは、約10cm〜約1メートルの長さを有する。熟練した技術者は、精製方法の規模によってカラムサイズを増加させ得る。
SMB装置は、熟練した技術者によって適当と考えられる任意の数のカラムを有し得る。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、SMB装置は、少なくとも3、4、5、6、7、または8つのカラムを有する。熟練した技術者は、精製方法の規模によってカラムの数を増加させ得る。
SMB装置は、熟練した技術者によって適当と考えられる任意の処理量で実行され得る。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、処理量は、24時間当たり固定相1kg当たり約0.05kgの油〜24時間当たり固定相1kg当たり約3kgの油である。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、処理量は、24時間当たり固定相1kg当たり少なくとも0.05kgの油である。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、処理量は、24時間当たり固定相1kg当たり少なくとも0.10kgの油である。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、処理量は、24時間当たり固定相1kg当たり少なくとも0.20kgの油である。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、処理量は、24時間当たり固定相1kg当たり少なくとも0.25kgの油である。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、処理量は、24時間当たり固定相1kg当たり少なくとも0.30kgの油である。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、処理量は、24時間当たり固定相1kg当たり少なくとも0.40kgの油である。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、処理量は、24時間当たり固定相1kg当たり少なくとも0.50kgの油である。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、処理量は、24時間当たり固定相1kg当たり少なくとも0.60kgの油である。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、処理量は、24時間当たり固定相1kg当たり少なくとも0.75kgの油である。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、処理量は、24時間当たり固定相1kg当たり少なくとも0.90kgの油である。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、処理量は、24時間当たり固定相1kg当たり少なくとも0.95kgの油である。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、処理量は、24時間当たり固定相1kg当たり少なくとも1kgの油である。油の質量は、供給原料ストリームを調製するために使用されるトコトリエノールを含む油を指す。
SMB装置は、熟練した技術者に適当と考えられる任意の圧力で実行され得る。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、SMB装置は、約2バール〜約100バールの圧力で実行される。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、SMB装置は、約15バール〜約45バールの圧力で実行される。特定の実施形態では、SMB装置は、約15バール、約20バール、約25バール、約30バール、約35バール、約40バール、または約45バールである。
SMB流量は、熟練した技術者によって適当と考えられる任意の流量であり得る。特定の実施形態では、流量は、約1mL/分〜約20mL/分である。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、流量は、約1mL/分〜約15mL/分である。流量は、同じであり得るか、または各流量は、好ましくは熟練した技術者によって独立して調整され得る。流量には、溶離液流量、供給原料流量、抽出物流量、ラフィネート流量、および再循環流量が含まれる。熟練した技術者は、カラム直径に応じて流量を変倍する方法を認識している。
SMBスイッチ時間は、熟練した技術者によって適当と考えられる任意のスイッチ時間であり得る。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、スイッチ時間は、約1〜約15分である。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、スイッチ時間は、約1〜約10分である。特定の実施形態では、スイッチ時間は、約1分、約2分、約3分、約4分、約5分、約6分、約7分、約8分、約9分、または約10分である。
SMB方法は、熟練した技術者に適当と考えられる任意の温度で行われ得る。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、温度は、約20℃〜約55℃である。一部の実施形態では、温度は、約20℃、約25℃、約30℃、約35℃、約40℃、約45℃、約50℃、または約55℃である。一部の実施形態では、温度は、約25℃である。一部の実施形態では、温度は、約28℃である。一部の実施形態では、温度は、約30℃である。一部の実施形態では、温度は、約32℃である。一部の実施形態では、温度は、約35℃である。
一部の実施形態では、供給原料ストリーム温度は、約20℃〜約55℃である。一部の実施形態では、温度は、約20℃、約25℃、約30℃、約35℃、約40℃、約45℃、約50℃、または約55℃である。一部の実施形態では、供給原料ストリーム温度は、約40℃である。一部の実施形態では、供給原料ストリーム温度は、約45℃である。一部の実施形態では、供給原料ストリーム温度は、約50℃である。
前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、SMB方法は、1回の実行である。有利には、さらなる精製は、SMB方法を1回よりも多く実行することによって達成され得る。したがって、前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、SMB方法は、通過1回、通過2回、通過3回、または通過3回よりも多くの回数で実行される。一部の実施形態では、SMB方法は、通過1回で実行される。一部の実施形態では、SMB方法は、通過2回で実行される。一部の実施形態では、SMB方法は、通過3回で実行される。
SMB方法は、トコトリエノールの精製に適当と考えられる任意の時間進行し得る。特定の実施形態では、この方法は、約6時間、約12時間、約18時間、約24時間、約36時間、約48時間、約60時間、約72時間、約84時間、または約96時間進行する。一部の実施形態では、方法は、約24時間進行する。一部の実施形態では、方法は、約24〜36時間進行する。一部の実施形態では、方法は、約36時間進行する。一部の実施形態では、方法は約36〜48時間進行する。一部の実施形態では、約48時間進行する。一部の実施形態では、方法は、約48〜60時間進行する。一部の実施形態では、方法は、約60時間進行する。精製進行は、標準的な技術、例えば、薄層クロマトグラフィーまたは高性能液体クロマトグラフィーによってモニターされ得る。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、第1の通過の精製は、後期溶出不純物を除去する。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、第2の通過は、早期溶出不純物を除去する。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、第1の通過の精製は、早期溶出不純物を除去する。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、第2の通過は、後期溶出不純物を除去する。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、第2、第3、第4などの通過のための精製条件は、第1の通過に関してのものと同じである。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、第2、第3、第4などの通過のための精製条件は、第1の通過と比べて異なっている。
前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、供給原料ストリームおよびラフィネートストリームは、日光および酸素への曝露から保護される。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、第1および/または第2の通過の供給原料ストリームならびに第1および/または第2の通過から得られたラフィネートストリームは、日光および酸素への曝露から保護される。
前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、第1の通過後に収集されたラフィネートは、第2の通過で供給原料ストリームとして使用する前に濃縮される。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、第1の通過後に収集されたラフィネートは、第2の通過で供給原料ストリームとして使用する前にシリカプラグと接触する。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、第1の通過後に収集されたラフィネートは、シリカプラグと接触し、流出液は、収集され、第2の通過で供給原料ストリームとして使用する前に濃縮される。前述の実施形態のいずれかを含めた一部の実施形態では、供給原料ストリームおよびラフィネートストリームは、濃縮ステップの間の日光および酸素への曝露から保護される。
前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、ラフィネートからの組成物は、実質的に純粋のトコトリエノールを含む。特定の実施形態では、トコトリエノール(すなわち、アルファ、ベータ、デルタ、またはガンマ)は、単一の異性体として、少なくとも約80重量%純粋、少なくとも約85重量%純粋、少なくとも約90重量%純粋、少なくとも約91重量%純粋、少なくとも約92重量%純粋、少なくとも約93重量%純粋、少なくとも約94重量%純粋、または少なくとも約95重量%純粋である。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、ラフィネートからの組成物は、実質的に純粋のアルファ−トコトリエノールを含む。特定の実施形態では、アルファ−トコトリエノールは、単一の異性体として、少なくとも約80重量%純粋、少なくとも約85重量%純粋、少なくとも約90重量%純粋、少なくとも約91重量%純粋、少なくとも約92重量%純粋、少なくとも約93重量%純粋、少なくとも約94重量%純粋、または少なくとも約95重量%純粋である。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、重量パーセントは、他のトコトリエノールすべてを含めた他の不純物すべてに対するトコトリエノール含有量の尺度である。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、重量パーセントは、他の不純物すべてに対するアルファ−トコトリエノール含有量の尺度である。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、重量パーセントは、純粋アルファ−トコトリエノール標準と比較された210nmでのUPLC応答として測定される。
前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、ラフィネートからの組成物は、実質的に純粋のトコトリエノールを含む。特定の実施形態では、トコトリエノール(すなわち、アルファ、ベータ、デルタ、またはガンマ)は、単一の異性体として少なくとも約80(A)%純粋、少なくとも約85(A)%純粋、少なくとも約90(A)%純粋、少なくとも約91%(A)%純粋、少なくとも約92(A)%純粋、少なくとも約93(A)%純粋、少なくとも約94(A)%純粋、または少なくとも約95(A)%純粋である。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、ラフィネートからの組成物は、実質的に純粋のアルファ−トコトリエノールである。特定の実施形態では、アルファ−トコトリエノールは、単一の異性体として少なくとも約80%純粋、少なくとも約85(A)%純粋、少なくとも約90(A)%純粋、少なくとも約91%純(A)%純粋、少なくとも約92(A)%純粋、少なくとも約93(A)%純粋、少なくとも約94(A)%純粋、または少なくとも約95(A)%純粋である。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、面積パーセントは、210nmでのUPLC応答として測定される。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、面積パーセントは、他のトコトリエノールすべてを含めた210nmで可視の他の不純物すべてに対するトコトリエノール含有量の尺度である。前述の実施形態のいずれかを含めたある特定の実施形態では、面積パーセントは、210nmで可視の他の不純物すべてに対するアルファ−トコトリエノール含有量の尺度である。
本明細書で使用される場合、これらのプロセス、スキーム、および例において使用される記号および規定は、特定の略号が具体的に定義されているかに関わらず、現代の科学文献、例えば、米国化学会誌または米国生物化学会誌において使用されるものと矛盾しない。具体的には、限定なしに、以下の略号が、実施例において、および本明細書全体を通して使用され得る。AT3(アルファ−トコトリエノール);g(グラム);mg(ミリグラム);mL(ミリリットル);μL(マイクロリットル);mM(ミリモル濃度);μM(マイクロモル濃度);Hz(ヘルツ);MHz(メガヘルツ);mmol(ミリモル);h、hrまたはhrs(時間);min(分);MS(質量分析);ESI(エレクトロスプレーイオン化);TLC(薄層クロマトグラフィー);HPLC(高速液体クロマトグラフィー);UPLC(超高速液体クロマトグラフィー);CDCl(重水素化クロロホルム);DMSO−d(重水素化ジメチルスルホキシド);MeOH(メタノール);wt%(重量パーセント);A%または(A)%(面積パーセント);およびRVE(ロータリーエバポレーター)。
以下の実施例のすべてについて、当業者に公知の標準的な後処理および精製法を利用することができる。他に示さない限り、すべての温度は、℃(摂氏度)で表す。すべての反応は、他に特記しない限り、室温で実施する。本明細書に例示される合成方法論は、具体的な例の使用を通して、適用可能な化学反応を例証することが意図され、本開示の範囲を示すものではない。
非限定的な例示的な方法が、実施例において記載される。典型的なまたは好ましいプロセス条件(すなわち、反応温度、時間、反応物質のモル比、溶媒、圧力など)が与えられる場合、他に指示されない限り、他のプロセス条件も使用することができることが認識される。最適な反応条件は、使用される特定の反応物質または溶媒で変動し得るが、そのような条件は、当業者であれば、日常的な最適化手順によって決定することができる。
実施例は、アルファ−トコトリエノール組成物の生成における使用のために利用可能な多様な方法のうちのある特定のものを例示するが、これらは、本明細書において組成物を調製するのに有用である反応または反応順序の範囲を定めることは意図されない。
(実施例1)
Tocomin(登録商標)からのアルファ−トコトリエノール富化組成物の調製
1.導入
アルファ−トコトリエノール(AT3)を、精製パーム油(ブランド名Tocomi 50(登録商標))の化学処理によって得た。Tocomin 50(登録商標)は、トコトリエノールおよびトコフェロールの50重量%混合物(アルファ−トコトリエノール約12%;合わせたベータ−、ガンマ−、およびデルタ−トコトリエノール約28%;ならびにアルファ−トコフェロール約11%)である。残りの質量は、様々なエステル、遊離酸、カロテノイド、スクアレン、およびステロールで構成されると考えられ、これらの不純物の比はロット毎に変動し得る。この例におけるTocomin 50(登録商標)のフィトステロール含有量は、13.1%であった。
簡潔に述べると、化学ステップは、2−メチルピペラジンおよびホルムアルデヒドを使用するマンニッヒアミノ−メチル化に続き、シアノ水素化ホウ素ナトリウムの使用による、得られたアミノ官能性の還元からなった。次いで、反応混合物を、シリカプラグを通過させる前に、一連の後処理ステップに供した。一般的な合成スキームを、以下のスキーム1に示す。
Figure 2021138779

Figure 2021138779
2.手順
機械式撹拌器、温度プローブ、還流冷却器、および窒素入口を備える12L丸底フラスコ(反応器1)に、N−メチル−ピペラジン(0.996kg、9.94mol)およびパラホルムアルデヒド(0.188kg、6.26mol)を投入した。混合物を75℃に加熱し、1.25時間撹拌した(記:強い発熱が55℃で観察された)。Tocomin 50(登録商標)(2.00kg、2.44mol)をフラスコに投入し、続いて105℃に加熱し、18時間撹拌した。反応を75℃に冷却し、続いて2−メチル−2−ブタノール(3.78kg)を添加した。
機械式撹拌器、温度プローブ、窒素入口、還流冷却器、およびコースティックスクラバーを備える50Lジャケット付円柱状反応器(反応器2)に、2−メチル−2−ブタノール(3.00kg)およびシアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.784kg、12.48mol)を投入した。この混合物を75℃に加熱し、1時間撹拌した。反応器1の内容物を、30分かけて反応器2に移した。内容物を105℃に加熱し、28時間撹拌した。インプロセスHPLC分析により出発材料の消費が示され、内容物を22℃に冷却した。酢酸イソプロピル(4.26kg)および水(2.00kg)、続いて10%NaHPO(2.00kg)を、反応器に投入した。二相性混合物を30分間撹拌し、得られた固体を濾過した。次いで、混合物を30分間静置し、続いて水性の底層を抜き取って廃棄した。10%NaHPO(2.00kg)の第2の洗浄剤を投入し、内容物を30分間撹拌し、続いて30分間静置した。水性の底層を抜き取って廃棄した。10%クエン酸(2.50kg)の洗浄剤を投入し、内容物を30分間撹拌し、続いて30分間静置した。水性の底層を抜き取って廃棄した。
還流冷却器を、蒸留ヘッドおよび冷却器で置き換えた。ジャケット温度を75℃に設定し、減圧を適用した。混合物を1体積(10L)に蒸留した。メタノール(4.00kg)を投入し、混合物を5Lに蒸留し、続いてメタノール(3.00kg)を投入し、最小限の撹拌体積に蒸留した。混合物を−15℃に冷却し、Celite(登録商標)(1.00kg)を投入した。このスラリーを濾過し、ケーキを、メタノール(2.00kg)で洗浄した。濾液を反応器2(この時点で、20℃に温めた)に戻し、N−メチル−ピロリドン(4.00kg)で希釈し、メタノール(2.64kg)中30%NaOMeで塩基性化した。この溶液を、6.00kgのn−ヘプタンで1回、3.00kgのn−ヘプタンで3回、抽出した。n−ヘプタン層を破棄した。ジャケットを10℃に設定し、塩基性メタノール混合物を、温度を25℃未満に維持しながら、2M HCl(7.50kg)でpH4に酸性化した。トルエン(8.00kg)を投入し、混合物を30分間撹拌し、続いて30分間静置した。水性の底層を破棄した。トルエン層を10%ブライン(4.00kg)で3回洗浄し、ブライン層を破棄した。
ジャケットを75℃に設定し、溶液を、減圧下、1体積に蒸留した。溶液をトルエン(5L)で希釈した。ベンチトップフィルターに、シリカゲル(4.00kg、トルエン中でパックした)を投入した。AT3溶液を、カラムを通過させ、トルエン9.00kgを溶出し、一連の画分として収集した。画分を重量パーセントAT3について分析し、AT3 50重量%を超えるすべての画分(番号1〜11)を合わせた。シリカプラグ画分の重量パーセントAT3分析を、表3に示す。
Figure 2021138779
次いで合わせた画分を、機械式撹拌器、温度プローブ、蒸留ヘッド、および冷却器を備える清潔な30L反応器に投入した。溶液を、減圧下、25%体積に蒸留した(ジャケット温度75℃)。メタノール(8.00kg)を投入し、溶液を25%体積に蒸留した(ジャケット温度50℃)。これを3回繰り返した。インプロセス残留溶媒GCにより、0.35%のトルエン含有率が示された。得られたMeOH溶液の一部を濃縮し、得られた油状物をUPLCによって分析し、AT3 52重量%、68A%であった。供給原料油状物の外挿総質量は577gであり、これは300gの総AT3含有量に相当した。
3.結果および考察
3.1 概論
項2において記載した富化プロセスを、Tocomin 50(登録商標)のAT3含有量を富化し、不可視不純物を除去するために発展させた。プロセスは、既存のプロセスの欠点を克服しようとするものであった。
3.2 プロセスステップ全体を通したAT3の純度
油状物のAT3含有量を、表4におけるプロセス全体を通して追跡した。追跡した一次純度分析法は、UPLC面積パーセントAT3、粗製油状物の重量パーセントAT3、およびデルタ(面積パーセントから重量パーセントを引いた値)であった。面積パーセントAT3は、供給原料ストリームのUPLC純度を表した。この測定は、210nmでUPLCにより可視であった不純物のみを考慮した。重量パーセントは、純AT3標準(Fluka、#BCBN1012V)に対する、210nmでのUPLC応答として測定した。これは、すべての他の不純物に対する、供給原料ストリームにおける実際のAT3含有量の測定値であった。デルタ百分率は、供給原料材料における検出不可能な不純物含有量の測定値であった。
Figure 2021138779
マンニッヒおよび還元化学ステップの後、ベータ−、デルタ−、およびガンマ−トコトリエノール異性体の、所望のアルファ−異性体への変換によって、面積パーセントAT3は、AT3 21A%から57A%に増加した。塩基性MeOH処理後に、重量パーセントにおける7%の増強が、続いて最終富化生成物を得るためのシリカプラグではさらに21%の改善が得られた。
3.3 不純物追跡
還元ステップの間、望ましくないベータ−、デルタ−、およびガンマ−トコトリエノール異性体がいくらか再生成されることが、以前に観察されている。これらの副生成物は、逆マンニッヒ反応に関する機構を介して生じると疑われる。これらの「異性体」のレベルを、表5に示す。
Figure 2021138779
(実施例2)
SMB精製
実施例1に従ってTocomin 50(登録商標)から調製した供給原料ストリームからの、アルファ−トコトリエノールのSMB精製を、本明細書で提供する。
クロマトグラフィー移動相はメタノールであり、固定相は、直径20μmの球形粒子のFuji Chromatorex疎水性エンドキャップC18であった。SMB精製の第1の相を、α−トコトリエノールよりも遅く溶出するあらゆる化合物を除去するように調整した。主に同定された遅溶出不純化合物は、α−トコフェロールであった。遅溶出不純物をSMB装置の抽出ストリーム中で単離した一方、アルファトコトリエノールおよび早期溶出不純物はSMB装置のラフィネートストリーム中で単離した。
SMBの供給原料を、メタノール中、実施例1からの濃縮油状物を希釈することによって調製した。油状物の総量(577gのアルファトコトリエノールおよび不純物)を使用して、供給された供給原料を希釈するためのメタノールの量を算出した。供給原料を、38g/Lに希釈した。
SMBクロマトグラフィーシステムに、すべて直径20μmのFuji Chromatorex疎水性エンドキャップC18固定相を充填された、それぞれ直径1cm、長さ10cmの8個の個別のクロマトグラフィーカラムを装備した。8個のカラムを通した1サイクルを完全サイクルとして示した。SMBのスループットは、21バールで油状物1.39kg/固定相1kg/24時間、または35バールで油状物2.32kg/固定相1kg/24時間であった。
ラフィネートストリームをプールされたサンプルとして収集し、面積パーセントアルファトコトリエノール、重量パーセントアルファトコトリエノール、および異性体含有量について分析した。16個の時間毎サンプルにわたって、面積パーセントアルファトコトリエノールは77.7%から82%に変動し、重量パーセントアルファトコトリエノールは72.1%から76.7%に変動した。アルファトコトリエノールの分布は、ラフィネート中99.9%、抽出物中0.06%、およびリサイクル中0.04%であった。SMB精製の2回の通過後、アルファトコトリエノールの純度85(A)%を超えるラフィネートが得られた。
(実施例3)
Gold Tri.E(商標)70からのアルファ−トコトリエノール富化組成物の調製
1.導入
アルファ−トコトリエノール(AT3)を、精製パーム油(ブランド名Sime Darby Gold Tri.E(商標)70)の化学処理によって得た。Gold Tri.E(商標)70は、トコトリエノールおよびトコフェロールの70%混合物である。残りの質量は、様々なエステル、遊離酸、カロテノイド、スクアレン、およびステロールで構成されると考えられ、これらの不純物の比はロット毎に変動し得る。
簡潔に述べると、化学ステップは、2−メチルピペラジンおよびホルムアルデヒドを使用するマンニッヒアミノ−メチル化に続き、シアノ水素化ホウ素ナトリウムの使用による、得られたアミノ官能性の還元からなった。次いで、反応混合物を、シリカプラグを通過させる前に、一連の後処理ステップに供した。一般的な合成スキームを、以下のスキーム2に示す。
Figure 2021138779

Figure 2021138779
2.手順
機械式撹拌器、温度プローブ、還流冷却器、および窒素入口を備える1Lジャケット付反応器(反応器1)に、Gold Tri.E(商標)70(400.0g、0.68mol)およびパラホルムアルデヒド(52.4g、1.74mol、2.56当量)を投入した。N−メチル−ピペラジン(276.0g、2.76mol、4.04当量)を、発熱を27℃未満の内部温度に制御するために、30分間かけてゆっくり投入した。混合物を75℃に温め、30分間撹拌した後、105℃に温め、20時間撹拌し、その時間の後、すべての出発材料をUPLCによって消費した。反応を75℃に冷却し、続いて2−メチル−2−ブタノール(520.0g、5.90mol、8.65当量)を添加した。
機械式撹拌器、温度プローブ、窒素入口、還流冷却器、およびコースティックスクラバーを備える5Lジャケット付反応器(反応器2)に、2−メチル−2−ブタノール(840.0g、9.53mol、13.98当量)およびシアノ水素化ホウ素ナトリウム(220.0g、3.50mol、5.13当量)を投入した。反応器2を、75℃に加熱し、1時間撹拌した。反応器1の内容物を、30分かけて反応器2に移した。反応器2の内容物を107℃に加熱し、28時間撹拌し、その時間の後、インプロセスUPLC分析により出発材料の消費が示され、内容物を20℃に冷却した。水(400.0g)を投入し、穏やかな発熱(+6℃)が観察された。iPrOAc(852.0g)を投入し、混合物を、析出した固体の大部分を溶解するために、1時間、60℃に温めた。層を30分間静置し、水性の底相を抜き取った(水性層:616g、有機相:3.9L)。HOの第2の部分を投入し(400g)、混合物を60℃で30分間撹拌し、次いで30分間静置した。水性の底層を抜き取った(水性層:460g、有機相:3.6L)。反応混合物を20℃に冷却し、クエン酸/HOの30重量%溶液(480g、0.75mol、1.10当量)を投入した。混合物を30分間撹拌し、次いで30分間静置し、その時間の後、水性相を抜き取った(水性層:658g、有機相:3.3L)。反応器2を蒸留モードに設定し、ジャケットを70℃に設定した。揮発性成分を、混合物が濃油状物になるまで、減圧蒸留によって除去した。MeOH(600g)を投入し、次いで、混合物が濃油状物になるまで蒸留した。反応器を20℃に冷却し、その直後にMeOH(800g)およびセライト(200g)を投入し、スラリーを−15℃に冷却した。混合物を−15℃で1時間撹拌し、沈殿物を濾過によって除去し、続いてケーキを−15℃のMeOH(400g)で洗浄した。
濾液を、0℃に冷却した反応器2に戻し、N−メチル−ピロリドン(800g)で希釈し、メタノール(528g)中30%NaOMeで塩基性化した(穏やかな発熱+9℃)。この溶液に、0℃でn−ヘプタン(800g)を投入し(総体積:4.1L)、30分間撹拌し、1時間静置した。上ヘプタン相を除去し(ヘプタン:425mL、MeOH:3.7L)、n−ヘプタンの第2の部分(600g)を0℃で投入し(総体積:4.5L)、30分間撹拌し、30分間静置し、ヘプタン相を除去した(ヘプタン:940mL、MeOH:3.5L)。n−ヘプタンによる抽出をさらに2回繰り返し、各回にヘプタン相を廃棄した。有機MeOH相を、0℃で反応器1に戻し、塩基性メタノール混合物を、温度を25℃未満に維持しながら、2M HCl(1510g)でpH7に酸性化した。ジャケット温度を20℃に調節し、トルエン(1600g)を投入し、混合物を30分間撹拌し、続いて1時間静置した。水性の底層を廃棄した。トルエン相を60℃に温め、5%ブラインを添加した。混合物を30分間撹拌し、明らかな相分割を達成するために12時間静置した。ブライン相を廃棄し、5%ブラインの第2の部分を60℃で投入した(800g)。相を30分間撹拌し、次いで12時間静置し、この時点で明らかな相分割が達成され、ブライン相を廃棄した。
有機相を反応器1に戻し(総体積3.05L)、ジャケットを75℃に設定した。溶液を、減圧下で所望の体積(1.8L)に蒸留した。トルエン溶液をシリカカラム(800g SiO、トルエン中に充填)上にローディングし、薄黄色溶離液(560g)を廃棄した。カラムをトルエン(2500g)で洗浄し、トルエン350gが溶出した後、溶離液を収集した。総質量2128gの溶離液を収集し、粘性のオレンジ色油状物に濃縮した。油状物を、窒素ストリーム下で風乾した。合計180.99gの油状物を収集し、これは、UPLC分析によるとAT3 66.5A%および59.3重量%であった。重量パーセントについて補正すると、合計107.33gのAT3が単離され、理論AT3収率は49.97%(出発材料のトコトリエノール含有量53.7重量%に基づく)であった。材料を、SMB精製の2回通過のための供給原料として使用した。
(実施例4)
廃棄ストリーム分析
実施例3のバルク供給原料調製の間に生成したすべての廃棄ストリームを単離し、AT3含有量について分析した(AFC−704−051)。この分析の目的は、AT3を大量に損失する処理ステップがあるかを判定することであった。この分析の結果を、AT3質量(グラム)、および理論AT3収率の百分率としてのAT3損失の形式で表にまとめる(表6)。質量バランスデータは、処理ステップが非常に効率的であり、廃棄ストリームへの合計3.3gの損失物、または1.65%のAT3収率損失が生じたことを示している。
Figure 2021138779
3.結果および考察
3.1 概論
項2において記載した富化プロセスを、Gold Tr.E(商標)70のAT3含有量を富化し、不可視不純物を除去するために発展させた。プロセスは、既存のプロセスの欠点を克服しようとするものであった。
(実施例5)
SMB精製
実施例3に従ってGold Tr.E(商標)70から調製した供給原料ストリームからの、α−トコトリエノールのSMB精製を本明細書で提供する。開始アルファ−トコトリエノール純度は、66.5面積パーセントおよび59.3重量パーセントであった。
クロマトグラフィー移動相はアセトニトリルであり、固定相は、直径20μmの粒子のMitsubishi MCI gel CHP20/P20であった。SMB精製の第1の相を、アルファ−トコトリエノールよりも遅く溶出するあらゆる化合物を除去するように調整した。主に同定された遅溶出化合物は、α−トコフェロールであった。遅溶出不純物を、SMB装置の抽出ストリーム中で単離した一方、アルファ−トコトリエノールおよび早期溶出不純物はSMB装置のラフィネートストリーム中で単離した。
SMBの供給原料を、アセトニトリル中、実施例3からの濃縮油状物を希釈することによって調製した。油状物(167.44gのアルファ−トコトリエノールおよび不純物)を、それぞれアセトニトリル中およそ150g/Lに希釈した。
SMBクロマトグラフィーシステムに、それぞれ直径1cm、長さ10cmの6個の個別のクロマトグラフィーカラムを装備した。6個のカラムを通した1サイクルを完全サイクルとして示した。第1の通過について、SMBのスループットは、およそ36〜およそ40バールで、油状物0.24kg/固定相1kg/24時間であった。ラフィネートを収集し、47gのアルファ−トコトリエノールを90.8面積パーセントの純度で収集した。
第2の通過について、供給原料を、回収したラフィネートを所望の体積に濃縮することによって調製した。最終蒸発の前に、油状物の質量を、重量測定により決定した、第1の通過からのラフィネート中の油状物の濃度に基づいて推定した。合計47.91gの油状物を130g/Lに濃縮した。油状物0.08kg/固定相1kg/24時間のスループットでのSMB精製の第2の通過後、ラフィネートを収集した。28.8gのアルファ−トコトリエノールを回収し、純度は90.8面積パーセントであった。
(実施例6)
天然パーム油(TC84、Davos Life Science)からのアルファ−トコトリエノール富化組成物の調製
1.導入
アルファ−トコトリエノール(AT3)を、天然パーム油(ブランド名Davos Life Science TC84)の化学処理によって得た。TC84は、AT3、ベータ−、ガンマ−、およびデルタ−トコトリエノールならびに対応するトコフェロールを含む、トコトリエノールおよびトコフェロールの混合物を84A%含有する。残りの質量は、様々なエステル、遊離酸、カロテノイド、スクアレン、およびステロールで構成されると考えられ、これらの不純物の比はロット毎に変動し得る。
簡潔に述べると、化学ステップは、ベータ−、ガンマ−、およびデルタ−トコトリエノールをAT3に変換する、2ステップのテレスコピックプロセスを含む。ステップ1は、ニート条件下で実施されるマンニッヒ反応に続く、水副生成物を除去するための共沸蒸留を含む。次いで、ステップ1で生成する中間体を、ステップ2においてシアノ水素化ホウ素ナトリウムを使用する還元開裂に供する。得られた粗製富化AT3を、プラグフローシリカゲル濾過によって部分的に精製する。最終精製を、実施例7に記載のSMBクロマトグラフィー分離プロセスにより実施する。一般的な合成スキームを、以下のスキーム3に示す。
Figure 2021138779
Figure 2021138779
2.手順
概説。富化プロセスの第1のステップは、パラホルムアルデヒドおよびN−メチルピペラジンを使用して、ニート条件下、約75℃〜80℃のバッチ温度、約2〜3時間でベータ−、ガンマ−、およびデルタ−トコトリエノールをモノ−メチル−(N−メチルピペラジニル)中間体に変換する、マンニッヒ反応である。第2のマンニッヒ反応により、デルタ−トコトリエノールモノ−メチル−(N−メチルピペラジニル)をビス−メチル−(N−メチルピペラジニル)中間体に変換する。この第2のマンニッヒ反応は、約110℃〜120℃のバッチ温度で、約12〜16時間の継続時間起こる。第1のマンニッヒ反応は、水の除去ありまたはなしで、約2〜3時間で完了し得る。しかし、バッチ温度が溶媒の還流温度(t−AmOH、約90〜104℃)によって制限されるため、変換のための第2のマンニッヒ反応について、約110〜120℃の温度に達することが妨げられる。したがって、t−AmOH(bp=105℃)などの溶媒の存在下で、水を、マンニッヒ反応生成物の形成の間に、共沸により除去する。したがって、マンニッヒ反応を、ニート条件下、次の2ステップで実施する:(1)第1のマンニッヒ反応を、75〜80℃で約2〜3時間実施し、(2)第2のマンニッヒ反応を110〜115℃で約10〜16時間実施する。マンニッヒ反応の間に生成される水副生成物を、還元反応の前に、t−AmOHの存在下で、共沸蒸留によって除去する。アミノ化合物(例えば、N−メチルピペラジン)の部分除去も、共沸蒸留の間に生じ得る。
マンニッヒ反応。パラホルムアルデヒドを、ジャケット温度を35℃に設定した10L反応器(反応器1)に投入した。温かいTC84(760g、約40〜45℃)を、アルミニウム容器から反応器にそそぎ、続いて、N−メチルピペラジンをそそいだ。バッチを約75〜80℃(ジャケット温度=80℃)で3時間保持した。その後、ジャケット温度を120℃に設定し、20時間後、マンニッヒ反応が完了し、デルタ−/ベータ−/ガンマ−トコトリエノールの痕跡は検出されなかった。デルタ−トコトリエノール−メチル(メチルピペラジン)のレベルは、5A%未満(約1.3A%)であった。減圧下、75〜100℃での2回の共沸蒸留を、t−AmOHにより実施し、t−AmOH中最終マンニッヒ生成物溶液はカールフィッシャー滴定値(KF)9.2ppmを有した。
還元。第2の反応器(反応器2)中で、418gのNaCN(BH)を、t−AmOH(1596g)中、約75〜80℃で1時間加熱した後、t−AmOH中マンニッヒ生成物を含有する蒸留物を投入した。ジャケット温度を115℃に設定し、バッチ内部温度が約104℃に達することを可能にした。26時間で、液体および白色固体が、1個のストッパー周囲に集まって、ベッセルの外側に観察され、不十分な冷却器の冷却の可能性を示した。追加のNaCN(BH)248gを、新しい容器から投入し、反応を、分析が還元の完了を示すまで16時間継続した(すなわち、中間体トコトリエノール−マンニッヒ生成物の痕跡が観察されない)。しかし、NaCN(BH)の追加の投入なしに還元反応を実施することが可能である。したがって、一部の実施形態では、マンニッヒ生成物(t−AmOH中)およびNaCN(BH)を混合し、還元反応を完了まで進行させるために、約110〜115℃の温度で約12〜24時間保持する。
クエンチおよび洗浄。還元反応の完了後、バッチを20〜25℃に冷却し、水(約2S、または出発材料の量の2倍)でクエンチし、続いて、ヘプタン(約1S〜2S、Sは出発材料の重量に等しい量を示す)を添加した。クエンチされたバッチを、20〜25℃で2時間保持し、不溶性固体を濾別した。固体をヘプタンおよびt−AmOHですすぎ、各濾過ステップからの濾液を合わせ、清潔な反応器に戻して投入し、相分離させた。低水性相を抜き取り、残りの有機相の水洗浄を実施した。低水性相を再度抜き取り、水性クエン酸(10%、w/w)を使用して残りの有機相を洗浄した。低水性相を抜き取ると、pH約6.5の有機相が残った。次いで、有機相を、体積比1:99のt−AmOH:ヘプタンで、ヘプタン中所望の体積(約2L)に蒸留した。
シリカ濾過。ヘプタン溶液(温度約30〜35℃)を、室温でシリカカラム(380g
SiO、直径12cm×高さ7.6cm)にローディングし、カラムが乾燥するまで抜き取った。カラムを、ヘプタン反応器すすぎ液から、600mLヘプタンですすぎ、溶出液と合わせて第1のカラム画分とした。その後、3つの後続の画分を、カラムから収集し、最初の2つの画分は体積比1:99のt−AmOH:ヘプタン1.5Lを含有し、最後の画分は100%のt−AmOH 1.5Lを含有していた。各画分の含有量を推定した。画分1は、65.9A%のAT3(約640gの粗製AT3)を含有し、画分2は68.3A%のAT3(約14gの粗製AT3)を含有した。表5に、SiOカラムから収集した各画分の含有量を例示する。
Figure 2021138779
画分1および2を合わせ、画分を蒸留して体積を約2Vに減少させ、続いて、アセトニトリルで蒸留して、アセトニトリル中濃縮溶液を得た。最終材料は、油状物濃度約280g/Lを有する、アセトニトリル中懸濁液であり、この材料をアセトニトリルで約60g/Lに希釈し、実施例7においてSMB精製の供給原料として使用した。
(実施例7)
SMB精製
実施例6に従って天然パーム油(例えば、TC84、Davos Life Science)から調製した供給原料ストリームからの、アルファ−トコトリエノールのSMB精製を本明細書で提供する。出発材料は、油状物濃度約280g/Lを有する、アセトニトリル中アルファ−トコトリエノールの懸濁液であった。
SMBユニットにおいて使用したカラムの試験を、実施例6に従って調製した供給原料ストリームのサンプルを用いて実施した。各カラムは、直径1cm×長さ10cmであり、Mac Mod C18 AR 15〜20ミクロン固定相で充填されていた。カラムを、アセトニトリルを移動相として使用して、供給原料の希釈サンプルの3回の分析注入によりそれぞれ試験した。アルファ−トコトリエノールの平均保持時間は、2.856(±0.056)分であった。
供給原料ストリーム出発材料懸濁液(280g/L)を、アセトニトリル中で約60g/Lに希釈し、Mac Mod C18 AR15〜20μm固定相を使用して分離した。カラム構成は、1−2−2−1であった。化学処理した供給原料溶液を、ミニSMBを通る2回の通過に供した。第1の通過を使用して、AT3よりも速く溶出する不純物を除去した。これらの条件下で、AT3は、抽出ストリームにおいて回収される。非常に遅く溶出する非UV可視不純物の一部も、この第1の通過において減少し得、これらの非常に遅く溶出する不純物は全カラムセットを通して分布するようになる。第2の通過により、AT3よりも遅く溶出する不純物が除去される。これらの条件下で、AT3は、ラフィネート中で回収される。
SMBの供給原料を、アセトニトリル中、実施例6からの濃縮油状物を希釈することによって調製した。油状物(アルファ−トコトリエノールおよび不純物を含有する)を、アセトニトリル中およそ60g/Lに希釈し、これは、約31g/LのAT3を含有していた。この供給原料を、構成成分が溶液中に残るように、約45℃の温度で保持した。
SMBクロマトグラフィーシステムに、それぞれ直径1cm、長さ10cmの6個の個別のクロマトグラフィーカラムを装備した。6個のカラムを通した1サイクルを完全サイクルとして示した。第1の通過について、SMBのスループットは、約35バールの操作圧で、油状物0.99kg/固定相1kg/24時間であった。抽出物を収集し、27.8gのアルファ−トコトリエノールを67.2面積パーセントの純度で収集した。これは、第1の通過後の95%のAT3回収率に相当した。表6は、SMBユニットを通る例示的な第1の通過のパラメーターを例示している。
Figure 2021138779
SMBユニットを通る第2の通過について、AT3をラフィネートストリームに押すために、スイッチ時間を変更した。これらの条件下で、遅溶出不純物は、抽出ストリームにおいて除去される。油状物0.72kg/固定相1kg/24時間の生産性が、35バールの操作圧で達成された。14.92グラムの量のアルファ−トコトリエノールを回収し、純度は97.2面積パーセントであった。これは、第2の通過後の93%のAT3回収率に相当した。表7は、SMBユニットを通る例示的な第2の通過のパラメーターを例示している。
Figure 2021138779
合わせた第1および第2の通過における純AT3の生産性は、AT3 0.51kg/固定相1kg/24時間に等価である。
SMBユニットのカラムを、第1および第2の通過の間にイソプロパノールで清浄した。しかし、このステップは、供給原料ストリームの条件を最適化して溶液中に構成成分を維持するようにすれば、任意選択になり得る。
加えて、早期溶出不純物の除去を遅溶出不純物の除去の前に実施したが、必要であれば、2回の通過を逆にすることができる。したがって、一部の実施形態では、SMBクロマトグラフィーによってトコトリエノールを精製する方法であって、遅溶出不純物の除去が、例えば表6に提供される条件下で、第1の通過の間に起こり、早期溶出不純物の除去が、例えば表5に提供される条件下で、第2の通過の間に起こる、方法が提供される。
本明細書で列挙したすべての刊行物、特許、および特許出願は、その個々の刊行物、特許、または特許出願が具体的かつ個別に、参照により組み込まれることが示されるかのように、参照により本明細書に組み込まれる。特許請求される主題を、様々な実施形態に関して記載しているが、当業者であれば、様々な改変、置換、省略、および変更が、その精神から逸脱することなくなされ得ることを認識する。したがって、特許請求される主題の範囲は、その均等物を含む、以下の特許請求の範囲によってのみ限定されることが意図される。

Claims (1)

  1. 明細書に記載の発明。
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