JP2685785B2 - 光学活性α−トコトリエノールの製造方法 - Google Patents
光学活性α−トコトリエノールの製造方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、工業的に有用な光学活性α−トコトリエノ
ールの新規な製造方法に関する。
ールの新規な製造方法に関する。
トコトリエノールはビタミンE同族体の一つであり、
近年その作用が注目されている。トコトリエノールはト
コフェロールと同様にα,β,γ,δの4種類が知られ
ているが、これらのうちα−トコトリエノールが医薬品
などの用途の点から鑑みて最も重要である。
近年その作用が注目されている。トコトリエノールはト
コフェロールと同様にα,β,γ,δの4種類が知られ
ているが、これらのうちα−トコトリエノールが医薬品
などの用途の点から鑑みて最も重要である。
このα−トコトリエノールの中で、天然型の光学活性
d−α−トコトリエノールは下記の構造式(I)を有し
ているが、 この構造式から明らかな如く、クロマン環の2位の位
置に不斉炭素を有していることから、従来光学活性d−
α−トコトリエノールを合成的に得ることは困難であっ
た。
d−α−トコトリエノールは下記の構造式(I)を有し
ているが、 この構造式から明らかな如く、クロマン環の2位の位
置に不斉炭素を有していることから、従来光学活性d−
α−トコトリエノールを合成的に得ることは困難であっ
た。
そこで本発明者等は、種々の方法について検討した結
果、一つの有力な方法として(E,E,E)−ゲラニルゲラ
ニオールを出発物質とする方法を完成し、特許出願を行
った(日本特許出願昭和61年第206532号)。
果、一つの有力な方法として(E,E,E)−ゲラニルゲラ
ニオールを出発物質とする方法を完成し、特許出願を行
った(日本特許出願昭和61年第206532号)。
しかしながら、この方法は有力な方法ではあるが、原
料に用いる(E,E,E)−ゲラニルゲラニオールが入手困
難であること、不斉点導入の際に高価な非天然型酒石酸
ジメチルを用いていること、及び鍵反応である〔2.3〕
シグマトロピー転位反応の収率があまりよくないことな
どの問題点を有している。
料に用いる(E,E,E)−ゲラニルゲラニオールが入手困
難であること、不斉点導入の際に高価な非天然型酒石酸
ジメチルを用いていること、及び鍵反応である〔2.3〕
シグマトロピー転位反応の収率があまりよくないことな
どの問題点を有している。
そこで本発明者等は、光学活性d−α−トコトリエノ
ールを合成的に得る工業的な方法について長年鋭意検討
を重ねた結果、出発物質として入手容易な(Z)−モノ
テルペンアルコールの一つであるネロールを用いる工業
的な方法を見出し、本発明を完成した。
ールを合成的に得る工業的な方法について長年鋭意検討
を重ねた結果、出発物質として入手容易な(Z)−モノ
テルペンアルコールの一つであるネロールを用いる工業
的な方法を見出し、本発明を完成した。
本発明方法の概要を説明すれば以下のとおりである。
各工程を更に詳しく説明すれば以下のとおりである。
(第一工程) 式(II)で示される(2R)−6−ヒドロキシ−2−
(4−メチル−3−ペンテニル)−2,5,7,8−テトラメ
チルクロマンのクロマン環の6位の水酸基を保護する工
程である。保護基として通常用いられる基を用いる。例
えば、ベンジル基、メトキシメチル基、エトキシメチル
基、p−ニトロベンジル基、t−ブチルジメチルシリル
基、トリメチルシリル基、トリベンジルシリル基などの
トリ有機シリル基、2−テトラヒドロピラニル基、2−
テトラヒドロフラニル基、1−エトキシエチル基などを
あげることができるが、メトキシメチル基が最も好まし
い。
(4−メチル−3−ペンテニル)−2,5,7,8−テトラメ
チルクロマンのクロマン環の6位の水酸基を保護する工
程である。保護基として通常用いられる基を用いる。例
えば、ベンジル基、メトキシメチル基、エトキシメチル
基、p−ニトロベンジル基、t−ブチルジメチルシリル
基、トリメチルシリル基、トリベンジルシリル基などの
トリ有機シリル基、2−テトラヒドロピラニル基、2−
テトラヒドロフラニル基、1−エトキシエチル基などを
あげることができるが、メトキシメチル基が最も好まし
い。
メトキシメチル基で保護する場合は、通常水酸化ナト
リウムの存在下にクロロメチルメチルエーテルを反応せ
しめる。
リウムの存在下にクロロメチルメチルエーテルを反応せ
しめる。
(第二工程) 本反応は、式(III)で示される化合物を、例えばト
リクロロイソシアヌル酸を加えてクロル体とした後、ジ
メチルアミンを加えてアミノ化する反応である。
リクロロイソシアヌル酸を加えてクロル体とした後、ジ
メチルアミンを加えてアミノ化する反応である。
(第三工程) 第二工程で得られたアリルアミン体(IV)を酸化し
て、化合物(V)を得る工程である。
て、化合物(V)を得る工程である。
具体的には、例えばアリルアミン体(IV)を塩化メチ
レンに溶解し、炭酸ナトリウムを加えて冷却した後、過
酢酸を加えて反応を行う。この反応は通常−65℃前後で
行うことが好ましい結果を与える。
レンに溶解し、炭酸ナトリウムを加えて冷却した後、過
酢酸を加えて反応を行う。この反応は通常−65℃前後で
行うことが好ましい結果を与える。
(第四工程) 得られた化合物(V)を、例えば酢酸に溶解し、亜鉛
末を加えO−N結合を水素化分解して化合物(VI)を得
る工程である。
末を加えO−N結合を水素化分解して化合物(VI)を得
る工程である。
(第五工程) 得られた化合物(VI)をクロル化する工程である。
好ましい具体例を示せば、s−コリジンを用いて窒素
置換した後、例えば塩化リチウムなどの塩化物を加えて
クロル体とする。
置換した後、例えば塩化リチウムなどの塩化物を加えて
クロル体とする。
(第六工程) 本反応は、第五工程で得られた化合物(VI)が有する
炭素鎖を伸長する反応である。
炭素鎖を伸長する反応である。
具体的には、化合物(VII)にゲラニルスルホン をテトラn−ブチルアンモニウムブロマイドの存在下に
反応せしめる。
反応せしめる。
(第七工程) 本反応は、脱硫反応である。
具体的には、化合物(IX)にジクロロ〔1,3−ビス
(ジフェニルホスフィノ)プロパン〕パラジウムを加
え、冷却後、例えばリチウムトリエチルボロヒドリド
(LiHBr3)を加えて反応を行う。
(ジフェニルホスフィノ)プロパン〕パラジウムを加
え、冷却後、例えばリチウムトリエチルボロヒドリド
(LiHBr3)を加えて反応を行う。
(第八工程) 第七工程で得られた化合物(X)の水酸基の保護基を
脱離する反応であり、通常は塩酸など酸の存在下に反応
を行う。
脱離する反応であり、通常は塩酸など酸の存在下に反応
を行う。
本発明方法において、α−トコトリエノールを製造す
る際に用いる上記の出発物質(IV),(V),(VI),
(VII),(IX),(X)などは、いずれも新規化合物
である。
る際に用いる上記の出発物質(IV),(V),(VI),
(VII),(IX),(X)などは、いずれも新規化合物
である。
本発明において出発物質として用いる光学活性体(I
I)は、ネロールを出発物質として次のような方法で製
造することが可能である(特願昭61−206533号参照)。
I)は、ネロールを出発物質として次のような方法で製
造することが可能である(特願昭61−206533号参照)。
各工程を更に詳しく説明すれば以下の通りである。
(第一工程) ネロール(XI)にエナンシオセレクティブ・オキシデ
ーションの操作を行い、2,3−エポキシ体を得る。
ーションの操作を行い、2,3−エポキシ体を得る。
具体的な方法の一例を示せば、ジクロロエタン、トリ
クロロエタンなどのハロゲン系炭化水素中で、ネロー
ル、酒石酸ジエステル体、オルトチタン酸テトライソプ
ロピル、及びt−ブチルハイドロパーオキサイドを−70
〜30℃の温度で酸化を行う。酒石酸エステル体として
は、例えば酒石酸ジエチル、酒石酸ジメチルなどが利用
できる。
クロロエタンなどのハロゲン系炭化水素中で、ネロー
ル、酒石酸ジエステル体、オルトチタン酸テトライソプ
ロピル、及びt−ブチルハイドロパーオキサイドを−70
〜30℃の温度で酸化を行う。酒石酸エステル体として
は、例えば酒石酸ジエチル、酒石酸ジメチルなどが利用
できる。
(第二工程) 2,3−エポキシ体を還元的に開裂せしめ化合物(XII
I)を得る工程である。還元的に開裂せしめるには、例
えば水素化アルミニウムリチウムを用いれば好結果が得
られる。この際溶媒としては、例えばジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフランなどのエーテル系溶媒を用い、
温度は特に限定されないが、通常は約−10℃〜40℃にお
いて反応を行う。
I)を得る工程である。還元的に開裂せしめるには、例
えば水素化アルミニウムリチウムを用いれば好結果が得
られる。この際溶媒としては、例えばジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフランなどのエーテル系溶媒を用い、
温度は特に限定されないが、通常は約−10℃〜40℃にお
いて反応を行う。
(第三工程) 本工程は、化合物(XIII)をトシル化し化合物(XI
V)を得る工程である。通常の方法は、ピリジンなどの
存在下、p−トルエンスルホニルクロリドを添加して反
応を行う。
V)を得る工程である。通常の方法は、ピリジンなどの
存在下、p−トルエンスルホニルクロリドを添加して反
応を行う。
(第四工程) 本工程は、第三工程で得られた化合物(XIV)に金属
ナトリウムの存在下、イソプロピルメルカプタンを添加
してスルフィド(XV)を得る工程である。
ナトリウムの存在下、イソプロピルメルカプタンを添加
してスルフィド(XV)を得る工程である。
(第五工程) アセチル化工程であり、例えば無水酢酸などのアセチ
ル化剤によりアセチル化する。
ル化剤によりアセチル化する。
(第六工程) 本工程は、第五工程で得られた化合物(XVI)に、
〔2.3〕シグマトロピー転位反応により4−アセトキシ
−2,3,5−トリメチルフェノールを反応させる工程であ
る。
〔2.3〕シグマトロピー転位反応により4−アセトキシ
−2,3,5−トリメチルフェノールを反応させる工程であ
る。
(第七工程) 本工程は、第六工程で得られた化合物(XVIII)のイ
ソプロピルチオ基の除去と、脱アセチル化を行う工程で
ある。本工程はラネーニッケルなどを用いて還元的に脱
硫し、水素化アルミニウムリチウムなどを用いて還元的
にアセチル基を除去する方法などで行う。
ソプロピルチオ基の除去と、脱アセチル化を行う工程で
ある。本工程はラネーニッケルなどを用いて還元的に脱
硫し、水素化アルミニウムリチウムなどを用いて還元的
にアセチル基を除去する方法などで行う。
(第八工程) 本工程は、最終目的物質である光学活性化合物(II)
を得る工程である。具体的には第七工程で得られた化合
物(XIX)をp−トルエンスルホン酸、無水塩化亜鉛な
どを用いて直接環化せしめるか、又は酸化して、 構造式: で表されるキノン体を得た後に、例えばパラジウム/炭
素触媒及びp−トルエンスルホン酸或いは無水塩化亜鉛
等により環化せしめることにより行う。
を得る工程である。具体的には第七工程で得られた化合
物(XIX)をp−トルエンスルホン酸、無水塩化亜鉛な
どを用いて直接環化せしめるか、又は酸化して、 構造式: で表されるキノン体を得た後に、例えばパラジウム/炭
素触媒及びp−トルエンスルホン酸或いは無水塩化亜鉛
等により環化せしめることにより行う。
酸化工程に用いる酸化剤としては、例えば二酸化鉛、
酸化銀、過酸化水素、フレミー塩などを挙げることがで
きるが、要するにヒドロキノン体をキノン体としうるよ
うな酸化剤であればいかなるものでも使用可能である。
酸化銀、過酸化水素、フレミー塩などを挙げることがで
きるが、要するにヒドロキノン体をキノン体としうるよ
うな酸化剤であればいかなるものでも使用可能である。
本発明方法によれば、dl−分割を必要とせず、容易に
光学活性α−トコトリエノールを製造することができ
る。
光学活性α−トコトリエノールを製造することができ
る。
従って、本発明は工業的に光学活性α−トコトリエノ
ールを製造する方法であり、その価値は極めて高いもの
である。
ールを製造する方法であり、その価値は極めて高いもの
である。
以下に実施例を掲げるが、本発明がそれのみに限定さ
れることはないことは言うまでもない。
れることはないことは言うまでもない。
実施例1 (2S,3R)−2,3−エポキシネロールの合成 Y字管、温度計、注射ずりを備えた300ml4つ口フラス
コに窒素を流しながら、塩化メチレン150mlを加え−20
℃まで冷却した。まずオルトチタン酸イソプロピル4.26
g(15mmol)を加え、次にL−(+)−酒石酸ジエチル
3.40g(16mmol)の塩化メチレン溶液4mlを同温度で3分
間で加えた後、10分間撹拌した。ネロール2.31g(15mmo
l)の塩化メチレン溶液3mlを加え、さらにt−ブチルヒ
ドロペルオキシド(3.35Mの1,2−ジクロロエタン溶液)
9.00ml(30mmol)を同温度で12分間で滴下し、4時間撹
拌した。系内に10%の酒石酸水溶液38mlを加え30分間撹
拌した後、室温に戻し、水層が透き通るまで撹拌し、有
機層と水層を分離した。水層を塩化メチレン抽出し(30
ml×3)、有機層を合わせて洗浄(水)、乾燥後(MgSO
4)、溶媒留去してエーテル100mlを加え0℃まで冷却し
た。1N水酸化ナトリウム水溶液45mlを加え、30分間撹拌
した後、有機層と水層を分離して水層をエーテル抽出し
(30ml×4)、有機層を合わせて洗浄(水、飽和ブライ
ン)、乾燥後(MgSO4)、溶媒留去して粗生成物を2.89g
得た。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル115g、5
〜10%酢酸エチル/ヘキサン)で精製して上記標題の目
的物2.04gを得た。
コに窒素を流しながら、塩化メチレン150mlを加え−20
℃まで冷却した。まずオルトチタン酸イソプロピル4.26
g(15mmol)を加え、次にL−(+)−酒石酸ジエチル
3.40g(16mmol)の塩化メチレン溶液4mlを同温度で3分
間で加えた後、10分間撹拌した。ネロール2.31g(15mmo
l)の塩化メチレン溶液3mlを加え、さらにt−ブチルヒ
ドロペルオキシド(3.35Mの1,2−ジクロロエタン溶液)
9.00ml(30mmol)を同温度で12分間で滴下し、4時間撹
拌した。系内に10%の酒石酸水溶液38mlを加え30分間撹
拌した後、室温に戻し、水層が透き通るまで撹拌し、有
機層と水層を分離した。水層を塩化メチレン抽出し(30
ml×3)、有機層を合わせて洗浄(水)、乾燥後(MgSO
4)、溶媒留去してエーテル100mlを加え0℃まで冷却し
た。1N水酸化ナトリウム水溶液45mlを加え、30分間撹拌
した後、有機層と水層を分離して水層をエーテル抽出し
(30ml×4)、有機層を合わせて洗浄(水、飽和ブライ
ン)、乾燥後(MgSO4)、溶媒留去して粗生成物を2.89g
得た。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル115g、5
〜10%酢酸エチル/ヘキサン)で精製して上記標題の目
的物2.04gを得た。
収率;80% ▲〔α〕22.5 D▼=−16.3°(c=1.002,CHCl3) IR(neat)cm-1; 3400,2970,1670,1250,1030,860 NMR(CCl4)δ; 1.27(3H,s),1.35〜1.52(2H,m),1.60(3H,s),1.65
(3H,s),1.87〜2.27(2H,m),2.03(1H,t,J=5Hz),3.
58(2H,d,J=5Hz),3.92(1H,s),5.00(1H,t,J=6.5H
z) 実施例2 (2S,3R)−2,3−エポキシネリルアセテート 20mlナスフラスコに(2S,3R)−2,3−エポキシネロー
ル270mg(1.6mmol)、無水酢酸1.5ml(16mmol)、ピリ
ジン1.5ml(10mmol)を加え、8.5時間室温で撹拌した。
メタノール2mlを加えた後、水5mlにあけ、有機層と水層
を分離し、水層をエーテル抽出し(2ml×4)、有機層
を合わせて洗浄(2N塩酸、水、飽和ブライン)、乾燥後
(MgSO4)、溶媒留去した。得られた粗生成物をカラム
クロマトグラフィー(シリカゲル6g、溶出液;10%酢酸
エチル/ヘキサン)で精製して上記標題の目的物290mg
を得た。
(3H,s),1.87〜2.27(2H,m),2.03(1H,t,J=5Hz),3.
58(2H,d,J=5Hz),3.92(1H,s),5.00(1H,t,J=6.5H
z) 実施例2 (2S,3R)−2,3−エポキシネリルアセテート 20mlナスフラスコに(2S,3R)−2,3−エポキシネロー
ル270mg(1.6mmol)、無水酢酸1.5ml(16mmol)、ピリ
ジン1.5ml(10mmol)を加え、8.5時間室温で撹拌した。
メタノール2mlを加えた後、水5mlにあけ、有機層と水層
を分離し、水層をエーテル抽出し(2ml×4)、有機層
を合わせて洗浄(2N塩酸、水、飽和ブライン)、乾燥後
(MgSO4)、溶媒留去した。得られた粗生成物をカラム
クロマトグラフィー(シリカゲル6g、溶出液;10%酢酸
エチル/ヘキサン)で精製して上記標題の目的物290mg
を得た。
収率;95%,80%e.e. IR(neat)cm-1; 2960,1740,1230,1030,880 NMR(CCl4)δ; 1.31(3H,s),1.40〜1.55(2H,m),1.64(3H,s),1.71
(3H,s),1.91〜2.29(2H,m),2.06(3H,s),2.81(1H,
t,J=6Hz),3.92(1H,dd,J=6Hz,12Hz),4.22(1H,dd,J
=6Hz,12Hz),5.12(1H,t,J=6.6Hz) 実施例3 (3R)−3,7−ジメチル−6−オクテン−1,3−ジオール アリーン冷却器、温度計、滴下ロート、窒素球を備え
た500ml4つ口フラスコにテトラヒドロフラン100mlを入
れ、水素化リチウムアルミニウム2.58g(68mmol)を加
え懸濁させた。0℃まで冷却し、(2R,3R)−2,3−エポ
キシネロール8.43g(49.5mmol)のテトラヒドロフラン
溶液40mlを滴下し、10分間還流させ0℃まで冷却し、水
−テトラヒドロフラン(1:1)16mlで過剰の水素化リチ
ウムアルミニウムをクエンチした。2N塩酸150mlを加え
有機層を分離して、水層をエーテル抽出し(130ml×
4)、有機層を合わせて洗浄(飽和ブライン)、乾燥後
(MgSO4)、溶媒留去して上記標題の目的物を8.28g得
た。なお、これはTLC,IR,NMRスペクトルにより純粋であ
ることを確認した。
(3H,s),1.91〜2.29(2H,m),2.06(3H,s),2.81(1H,
t,J=6Hz),3.92(1H,dd,J=6Hz,12Hz),4.22(1H,dd,J
=6Hz,12Hz),5.12(1H,t,J=6.6Hz) 実施例3 (3R)−3,7−ジメチル−6−オクテン−1,3−ジオール アリーン冷却器、温度計、滴下ロート、窒素球を備え
た500ml4つ口フラスコにテトラヒドロフラン100mlを入
れ、水素化リチウムアルミニウム2.58g(68mmol)を加
え懸濁させた。0℃まで冷却し、(2R,3R)−2,3−エポ
キシネロール8.43g(49.5mmol)のテトラヒドロフラン
溶液40mlを滴下し、10分間還流させ0℃まで冷却し、水
−テトラヒドロフラン(1:1)16mlで過剰の水素化リチ
ウムアルミニウムをクエンチした。2N塩酸150mlを加え
有機層を分離して、水層をエーテル抽出し(130ml×
4)、有機層を合わせて洗浄(飽和ブライン)、乾燥後
(MgSO4)、溶媒留去して上記標題の目的物を8.28g得
た。なお、これはTLC,IR,NMRスペクトルにより純粋であ
ることを確認した。
収率;97% ▲〔α〕27 D▼=−2.79°(c=2.19,CHCl3) IR(neat)cm-1; 3330,2920,1120,1060,830 NMR(CCl4)δ; 1.17(3H,s),1.32〜2.33(6H,m),1.59(3H,s),3.72
(2H,t,J=7Hz),4.40(2H,s),5.03(1H,t,J=6Hz) 実施例4 (3R)−3,7−ジメチル−3−ヒドロキシ−6−オクテ
ニルトシレート 塩化カルシウム管を備えた50mlナスフラスコに(3R)
−3,7−ジメチル−6−オクテン−1,3−ジオール7.98g
(46mmol)、ピリジン15mlを加え0℃に冷却し、トシル
クロライド11.5g(60mmol)を少量ずつ加えた。同温度
で1.5時間撹拌し、氷冷した水110mlにあけ、有機層を分
離した。水層をエーテル抽出し(60ml×4)、有機層を
合わせて洗浄(2N塩酸、水、飽和ブライン)、乾燥後
(MgSO4)、溶媒留去して上記標題の目的物を15.1g得
た。なお、これはTLC,IR,NMRスペクトルにより純粋であ
ることを確認した。
(2H,t,J=7Hz),4.40(2H,s),5.03(1H,t,J=6Hz) 実施例4 (3R)−3,7−ジメチル−3−ヒドロキシ−6−オクテ
ニルトシレート 塩化カルシウム管を備えた50mlナスフラスコに(3R)
−3,7−ジメチル−6−オクテン−1,3−ジオール7.98g
(46mmol)、ピリジン15mlを加え0℃に冷却し、トシル
クロライド11.5g(60mmol)を少量ずつ加えた。同温度
で1.5時間撹拌し、氷冷した水110mlにあけ、有機層を分
離した。水層をエーテル抽出し(60ml×4)、有機層を
合わせて洗浄(2N塩酸、水、飽和ブライン)、乾燥後
(MgSO4)、溶媒留去して上記標題の目的物を15.1g得
た。なお、これはTLC,IR,NMRスペクトルにより純粋であ
ることを確認した。
収率;quant. IR(neat)cm-1; 3550,2980,1600,1360,1190,1180,960,820 NMR(CCl4)δ; 1.10(3H,s),1.23〜2.10(6H,m),1.55(3H,s),1.63
(3H,s),2.17(3H,s),2.50(1H,s),4.43(2H,t,J=7
Hz),4.97(1H,t,J=7Hz),7.20(2H,d,J=8Hz),7.61
(2H,d,J=8Hz) 実施例5 (3R)−3,7−ジメチル−3−ヒドロキシ−6−オクテ
ニル イソプロピルスルフィド アリーン冷却器、温度計、滴下ロートを備えた500ml4
つ口フラスコにメタノール140mlを入れ、金属ナトリウ
ム2.12g(92mg原子)を溶解させイソプロピルメルカプ
タン7.03g(92mmol)を加えた後、室温で30分間撹拌し
た。(3R)−3,7−ジメチル−3−ヒドロキシ−6−オ
クテニルトシレート27.4g(84mmol)のメタノール溶液6
0mlを室温で45分間で滴下し、50℃で2時間撹拌した。
水400mlにあけエーテル抽出し(230ml×4)、洗浄(1N
水酸化ナトリウム水溶液、飽和ブライン)、乾燥後(Mg
SO4)、溶媒留去して粗生成物18.5gを得た。カラムクロ
マトグラフィー(シリカゲル600g)で精製して上記標題
の目的物を17.4g得た。
(3H,s),2.17(3H,s),2.50(1H,s),4.43(2H,t,J=7
Hz),4.97(1H,t,J=7Hz),7.20(2H,d,J=8Hz),7.61
(2H,d,J=8Hz) 実施例5 (3R)−3,7−ジメチル−3−ヒドロキシ−6−オクテ
ニル イソプロピルスルフィド アリーン冷却器、温度計、滴下ロートを備えた500ml4
つ口フラスコにメタノール140mlを入れ、金属ナトリウ
ム2.12g(92mg原子)を溶解させイソプロピルメルカプ
タン7.03g(92mmol)を加えた後、室温で30分間撹拌し
た。(3R)−3,7−ジメチル−3−ヒドロキシ−6−オ
クテニルトシレート27.4g(84mmol)のメタノール溶液6
0mlを室温で45分間で滴下し、50℃で2時間撹拌した。
水400mlにあけエーテル抽出し(230ml×4)、洗浄(1N
水酸化ナトリウム水溶液、飽和ブライン)、乾燥後(Mg
SO4)、溶媒留去して粗生成物18.5gを得た。カラムクロ
マトグラフィー(シリカゲル600g)で精製して上記標題
の目的物を17.4g得た。
収率;90% ▲〔α〕27 D▼=−0.75°(c=3.73,CHCl3) IR(neat)cm-1; 3420,2970,1160,920,840 NMR(CCl4)δ; 1.16(3H,s),1.25(6H,d,J=7Hz),1.37〜2.21(6H,
m),1.60(3H,s),1.65(3H,s),2.40〜2.57(2H,m),
2.47(1H,s),2.88(1H,hept.,J=7Hz),5.07(1H,t,J
=6Hz) 実施例6 (3R)−3−アセトキシ−3,7−ジメチル−6−オクテ
ニル イソプロピルスルフィド 100mlナスフラスコに(3R)−3,7−ジメチル−3−ヒ
ドロキシ−6−オクテニル イソプロピルスルフィド9.
26g(40mmol)、無水酢酸5.33g(52mmol)を入れ、p−
トルエンスルホン酸一水和物0.23g(1.2mmol)を加えた
後、室温で1時間撹拌した。反応液を水110mlにあけ、
有機層と水層を分離した後、水層をエーテル抽出し(60
ml×4)、有機層を合わせて洗浄(飽和NaHCO3水溶液、
水、飽和ブライン)、乾燥後(MgSO4)、溶媒留去して
粗生成物10.7gを得た。カラムクロマトグラフィー(シ
リカゲル330g、15〜40%塩化メチレン/ヘキサン)で精
製して上記標題の目的物を10.4g得た。
m),1.60(3H,s),1.65(3H,s),2.40〜2.57(2H,m),
2.47(1H,s),2.88(1H,hept.,J=7Hz),5.07(1H,t,J
=6Hz) 実施例6 (3R)−3−アセトキシ−3,7−ジメチル−6−オクテ
ニル イソプロピルスルフィド 100mlナスフラスコに(3R)−3,7−ジメチル−3−ヒ
ドロキシ−6−オクテニル イソプロピルスルフィド9.
26g(40mmol)、無水酢酸5.33g(52mmol)を入れ、p−
トルエンスルホン酸一水和物0.23g(1.2mmol)を加えた
後、室温で1時間撹拌した。反応液を水110mlにあけ、
有機層と水層を分離した後、水層をエーテル抽出し(60
ml×4)、有機層を合わせて洗浄(飽和NaHCO3水溶液、
水、飽和ブライン)、乾燥後(MgSO4)、溶媒留去して
粗生成物10.7gを得た。カラムクロマトグラフィー(シ
リカゲル330g、15〜40%塩化メチレン/ヘキサン)で精
製して上記標題の目的物を10.4g得た。
収率;95% ▲〔α〕17 D▼=−2.02°(c=3.34,CHCl3) IR(neat)cm-1; 2960,1730,1240,830 NMR(CDCl3)δ; 1.26(6H,d,J=6.8Hz),1.44(3H,s),1.60(3H,s),1.
68(3H,s),1.72〜2.18(6H,m),1.98(3H,s),2.38〜
2.62(2H,m),2.94(1H,hept.,J=6.8Hz),5.09(1H,
m) 実施例7 2−(3′−アセトキシ−3′,7′−ジメチル−1′−
イソプロピルチオ−6′−オクテニル)−3,5,6−トリ
メチルヒドロキノン−4−アセテート (A法) Y字管、注射ずり、30ml側管付滴下ロート、100ml4つ
口フラスコを予め加熱乾燥し、窒素を流しながら室温ま
で冷却し、トリメチルヒドロキノン−4−アセテート3.
53g(18mmol)を塩化メチレン15mlに溶かし、3−アセ
トキシ−3,7−ジメチル−6−オクテニル イソプロピ
ルスルフィド1.65g(6mmol)の塩化メチレン溶液8ml、
s−コリジン1.10g(9mmol)を加えた後、−50℃まで冷
却した。塩化スルフリル0.98g(7mmol)を滴下し、同温
度で15分間撹拌後、トリエチルアミン3.68g(36mmol)
の塩化メチレン溶液13mlを1.5分間で滴下、同温度で30
分間撹拌して徐々に室温に戻した。反応液を氷冷した1N
塩酸90mlにあけ有機層を分離し、水層をエーテル抽出し
(50ml×4)、有機層を合わせて洗浄(飽和NaHCO3水溶
液、飽和ブライン)、乾燥後(MgSO4)、溶媒留去して
粗生成物5.24gを得た。カラムクロマトグラフィー(シ
リカゲル220g、溶出液;5%酢酸エチル/ヘキサン)で精
製して上記標題の目的物0.90gを得た。
68(3H,s),1.72〜2.18(6H,m),1.98(3H,s),2.38〜
2.62(2H,m),2.94(1H,hept.,J=6.8Hz),5.09(1H,
m) 実施例7 2−(3′−アセトキシ−3′,7′−ジメチル−1′−
イソプロピルチオ−6′−オクテニル)−3,5,6−トリ
メチルヒドロキノン−4−アセテート (A法) Y字管、注射ずり、30ml側管付滴下ロート、100ml4つ
口フラスコを予め加熱乾燥し、窒素を流しながら室温ま
で冷却し、トリメチルヒドロキノン−4−アセテート3.
53g(18mmol)を塩化メチレン15mlに溶かし、3−アセ
トキシ−3,7−ジメチル−6−オクテニル イソプロピ
ルスルフィド1.65g(6mmol)の塩化メチレン溶液8ml、
s−コリジン1.10g(9mmol)を加えた後、−50℃まで冷
却した。塩化スルフリル0.98g(7mmol)を滴下し、同温
度で15分間撹拌後、トリエチルアミン3.68g(36mmol)
の塩化メチレン溶液13mlを1.5分間で滴下、同温度で30
分間撹拌して徐々に室温に戻した。反応液を氷冷した1N
塩酸90mlにあけ有機層を分離し、水層をエーテル抽出し
(50ml×4)、有機層を合わせて洗浄(飽和NaHCO3水溶
液、飽和ブライン)、乾燥後(MgSO4)、溶媒留去して
粗生成物5.24gを得た。カラムクロマトグラフィー(シ
リカゲル220g、溶出液;5%酢酸エチル/ヘキサン)で精
製して上記標題の目的物0.90gを得た。
収率;40% (B法) Y字管、30ml3つ口フラスコ、100ml4つ口フラスコを
予め加熱乾燥し、窒素を流しながら室温まで冷却し、ト
リメチルヒドロキノン−4−アセテート2.91g(15mmo
l)を塩化メチレン15mlに溶かし、3−アセトキシ−3,7
−ジメチル−6−オクテニルイソプロピルスルフィド1.
36g(5mmol)、s−コリジン0.72g(6mmol)を加え−40
℃まで冷却した。塩化スルフリル0.81g(6mmol)を滴下
し、同温度で10分間撹拌した後、この反応液を予め−30
℃まで冷却したトリエチルアミン5.06g(50mmol)の塩
化メチレン溶液10mlにそそぎ、徐々に0℃まで上昇させ
た。反応液を氷冷した2N塩酸70mlにあけ有機層を分離
し、水層をクロロホルム抽出し(20ml×3)、有機層を
合わせて洗浄(NaHCO3水溶液)、乾燥後(MgSO4)、溶
媒留去して粗生成物を得た。カラムクロマトグラフィー
(シリカゲル300g、溶出液;5%酢酸エチル/ヘキサン)
で精製して上記標題の目的物を1.20g得た。
予め加熱乾燥し、窒素を流しながら室温まで冷却し、ト
リメチルヒドロキノン−4−アセテート2.91g(15mmo
l)を塩化メチレン15mlに溶かし、3−アセトキシ−3,7
−ジメチル−6−オクテニルイソプロピルスルフィド1.
36g(5mmol)、s−コリジン0.72g(6mmol)を加え−40
℃まで冷却した。塩化スルフリル0.81g(6mmol)を滴下
し、同温度で10分間撹拌した後、この反応液を予め−30
℃まで冷却したトリエチルアミン5.06g(50mmol)の塩
化メチレン溶液10mlにそそぎ、徐々に0℃まで上昇させ
た。反応液を氷冷した2N塩酸70mlにあけ有機層を分離
し、水層をクロロホルム抽出し(20ml×3)、有機層を
合わせて洗浄(NaHCO3水溶液)、乾燥後(MgSO4)、溶
媒留去して粗生成物を得た。カラムクロマトグラフィー
(シリカゲル300g、溶出液;5%酢酸エチル/ヘキサン)
で精製して上記標題の目的物を1.20g得た。
(改良法) B法と同様に反応操作を行い、トリエチルアミンの塩
化メチレン溶液にそそぎ、徐々に0℃まで上昇させた。
反応液を減圧濾過して塩を濾別し、濾液を水にあけ有機
層を分離した。水層をエーテル抽出し(20ml×2)、有
機層を合わせて乾燥後(MgSO4)、溶媒留去して粗生成
物6gを得た。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル60
g、溶出液;5%酢酸エチル/ヘキサン)で精製して上記
標題の目的物を1.64g得た。
化メチレン溶液にそそぎ、徐々に0℃まで上昇させた。
反応液を減圧濾過して塩を濾別し、濾液を水にあけ有機
層を分離した。水層をエーテル抽出し(20ml×2)、有
機層を合わせて乾燥後(MgSO4)、溶媒留去して粗生成
物6gを得た。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル60
g、溶出液;5%酢酸エチル/ヘキサン)で精製して上記
標題の目的物を1.64g得た。
収率;71% IR(neat)cm-1; 3180,2930,1760,1730,1240,830 NMR(CDCl3)δ; 1.09,1.21(6H,each d,J=7Hz),1.31(3H,s),1.51(3
H,s),1.61(3H,s),1.68(4H,m),1.82(3H,s),1.94
(2H,m),2.00(3H,s),2.14(6H,s),2.25(3H,s),2.
46〜3.03(1H,m),4.57(1H,t,J=6Hz),4.93(1H,m),
7.57(1H,s) 実施例8 (3′R)−2−(3′−アセトキシ−3′,7′−ジメ
チル−1′−イソプロピルチオ−6′−オクテニル)−
3,5,6−トリメチルヒドロキノン−4−アセテート 実施例7に記載した改良法と同様の操作により上記標
題の目的物を1.84g得た。
H,s),1.61(3H,s),1.68(4H,m),1.82(3H,s),1.94
(2H,m),2.00(3H,s),2.14(6H,s),2.25(3H,s),2.
46〜3.03(1H,m),4.57(1H,t,J=6Hz),4.93(1H,m),
7.57(1H,s) 実施例8 (3′R)−2−(3′−アセトキシ−3′,7′−ジメ
チル−1′−イソプロピルチオ−6′−オクテニル)−
3,5,6−トリメチルヒドロキノン−4−アセテート 実施例7に記載した改良法と同様の操作により上記標
題の目的物を1.84g得た。
収率;79% ▲〔α〕17 D▼=−13.1°(c=1.18,CHCl3) 実施例9 (3′R)−2−(3′−アセトキシ−3′,7′−ジメ
チル−6−オクテニル)−3,5,6−トリメチルヒドロキ
ノン−4−アセテート アリーン冷却器、温度計を備えた50ml2つ口フラスコ
にエタノール20ml、ラネーニッケル(W4)9gを加え、20
分間還流した。室温に戻した後、実施例8で得られた転
位生成物0.84g(1.8mmol)のエタノール溶液10mlを加え
て45分間撹拌した。セライトを通して触媒を濾過し、溶
媒留去して粗生成物を得た。これをカラムクロマトグラ
フィー(シリカゲル35g、溶出液;5%酢酸エチル/ヘキ
サン)で精製して上記標題の目的物を0.63g得た。
チル−6−オクテニル)−3,5,6−トリメチルヒドロキ
ノン−4−アセテート アリーン冷却器、温度計を備えた50ml2つ口フラスコ
にエタノール20ml、ラネーニッケル(W4)9gを加え、20
分間還流した。室温に戻した後、実施例8で得られた転
位生成物0.84g(1.8mmol)のエタノール溶液10mlを加え
て45分間撹拌した。セライトを通して触媒を濾過し、溶
媒留去して粗生成物を得た。これをカラムクロマトグラ
フィー(シリカゲル35g、溶出液;5%酢酸エチル/ヘキ
サン)で精製して上記標題の目的物を0.63g得た。
収率;89% ▲〔α〕26 D▼=+15.4°(c=2.72,CHCl3) IR(neat)cm-1; 3500,2930,1760,1730,1210,1070,840 NMR(CDCl3)δ; 1.48(3H,s),1.61(3H,s),1.69(3H,s),1.75〜1.98
(6H,m),2.03(3H,s),2.05(3H,s),2.07(3H,s),2.
13(3H,s),2.33(3H,s),2.58(2H,t,J=8Hz),5.09
(1H,m),5.34(1H,s) 実施例10 (2R)−6−ヒドロキシ−2−(4′−メチル−3′−
ペンテニル)−2,5,7,8−テトラメチルクロマン 温度計と窒素球を備えた200ml4つ口フラスコにジエチ
ルエーテル45mlを入れ、水素化リチウムアルミニウム0.
59g(16mmol)を加え懸濁させた。0℃に冷却し、実施
例9で得られた脱硫体2.03g(5.2mmol)のジエチルエー
テル溶液8mlを滴下し、室温で1時間撹拌した。再び0
℃に冷却し、水5mlを少量ずつ加えて過剰の水素化リチ
ウムアルミニウムをクエンチした後、2N塩酸70mlを加
え、有機層を分離した。水層をエーテル抽出し(20ml×
3)、有機層を合わせて洗浄(亜二チオン酸ナトリウム
水溶液、飽和ブライン)、乾燥後(MgSO4)、溶媒留去
して粗生成物1.59gを得た。
(6H,m),2.03(3H,s),2.05(3H,s),2.07(3H,s),2.
13(3H,s),2.33(3H,s),2.58(2H,t,J=8Hz),5.09
(1H,m),5.34(1H,s) 実施例10 (2R)−6−ヒドロキシ−2−(4′−メチル−3′−
ペンテニル)−2,5,7,8−テトラメチルクロマン 温度計と窒素球を備えた200ml4つ口フラスコにジエチ
ルエーテル45mlを入れ、水素化リチウムアルミニウム0.
59g(16mmol)を加え懸濁させた。0℃に冷却し、実施
例9で得られた脱硫体2.03g(5.2mmol)のジエチルエー
テル溶液8mlを滴下し、室温で1時間撹拌した。再び0
℃に冷却し、水5mlを少量ずつ加えて過剰の水素化リチ
ウムアルミニウムをクエンチした後、2N塩酸70mlを加
え、有機層を分離した。水層をエーテル抽出し(20ml×
3)、有機層を合わせて洗浄(亜二チオン酸ナトリウム
水溶液、飽和ブライン)、乾燥後(MgSO4)、溶媒留去
して粗生成物1.59gを得た。
アリーン冷却器、温度計、窒素球を備えた100ml4つ口
フラスコに粗生成物1.59g(5.2mmol)を入れベンゼン30
mlに溶解させて、さらにp−トルエンスルホン酸一水塩
99mg(0.52mmol)を加えた。55℃で2時間撹拌した後、
水30mlを加え有機層を分離した。水層をエーテル抽出し
(15ml×3)、有機層を合わせて洗浄(飽和NaHCO3水溶
液、飽和ブライン)、乾燥後(MgSO4)、溶媒留去して
粗生成物を得た。カラムクロマトグラフィー(シリカゲ
ル45g、溶出液;1%酢酸エチル/ヘキサン)で精製して
上記標題の目的物を1.39g得た。
フラスコに粗生成物1.59g(5.2mmol)を入れベンゼン30
mlに溶解させて、さらにp−トルエンスルホン酸一水塩
99mg(0.52mmol)を加えた。55℃で2時間撹拌した後、
水30mlを加え有機層を分離した。水層をエーテル抽出し
(15ml×3)、有機層を合わせて洗浄(飽和NaHCO3水溶
液、飽和ブライン)、乾燥後(MgSO4)、溶媒留去して
粗生成物を得た。カラムクロマトグラフィー(シリカゲ
ル45g、溶出液;1%酢酸エチル/ヘキサン)で精製して
上記標題の目的物を1.39g得た。
収率;93% 融点;48.5〜50℃ ▲〔α〕28 D▼=−4.71°(c=1.40,CHCl3) IR(KBr)cm-1; 3430,2920,1260,1080,855 NMR(CDCl3)δ; 1.24(3H,s),1.54(2H,m),1.60(3H,s),1.67(3H,
s),1.77(2H,t,J=7Hz),1.99(2H,m),2.10(6H,s),
2.14(3H,s),2.60(2H,t,J=7Hz),4.29(1H,s),5.12
(1H,t,J=7Hz) 実施例11 (2R)−6−アセトキシ−2−(4′−メチル−3′−
ペンテニル)−2,5,7,8−テトラメチルクロマン 塩化カルシウム管を備えた50mlナスフラスコに実施例
10で得た(2R)−6−クロマノール309mg(1.1mmol)、
無水酢酸219mg(2.1mmol)、さらにp−トルエンスルホ
ン酸一水塩6mg(0.03mmol)を加え、室温で1時間撹拌
した。メタノール1.5mlを加え、水20mlにあけ有機層を
分離した。水層をエーテル抽出し(10ml×3)、有機層
を合わせて洗浄(飽和NaHCO3水溶液、飽和ブライン)、
乾燥後(MgSO4)、溶媒留去して粗生成物355mgを得た。
これをカラムクロマトグラフィー(シリカゲル18g、溶
出液;1%酢酸エチル/ヘキサン)で精製して上記標題の
目的物を326mg得た。
s),1.77(2H,t,J=7Hz),1.99(2H,m),2.10(6H,s),
2.14(3H,s),2.60(2H,t,J=7Hz),4.29(1H,s),5.12
(1H,t,J=7Hz) 実施例11 (2R)−6−アセトキシ−2−(4′−メチル−3′−
ペンテニル)−2,5,7,8−テトラメチルクロマン 塩化カルシウム管を備えた50mlナスフラスコに実施例
10で得た(2R)−6−クロマノール309mg(1.1mmol)、
無水酢酸219mg(2.1mmol)、さらにp−トルエンスルホ
ン酸一水塩6mg(0.03mmol)を加え、室温で1時間撹拌
した。メタノール1.5mlを加え、水20mlにあけ有機層を
分離した。水層をエーテル抽出し(10ml×3)、有機層
を合わせて洗浄(飽和NaHCO3水溶液、飽和ブライン)、
乾燥後(MgSO4)、溶媒留去して粗生成物355mgを得た。
これをカラムクロマトグラフィー(シリカゲル18g、溶
出液;1%酢酸エチル/ヘキサン)で精製して上記標題の
目的物を326mg得た。
収率;92% IR(neat)cm-1; 2940,1755,1210,1080,850 NMR(CDCl3)δ; 1.20(3H,s),1.58(3H,s),1.64(3H,s),1.90(3H,
s),1.96(3H,s),2.07(3H,s),2.17(3H,s),1.41〜
2.33(6H,m),2.38(2H,t,J=7Hz),5.10(1H,m) 実施例12 (2S)−(6−アセトキシ−2,5,7,8−テトラメチルク
ロマン−2−イル)プロピオンアルデヒド ガラス管、塩化カルシウム管、温度計を備えた30ml3
つ口フラスコに実施例11で得た(2R)−6−アセトキシ
クロマン320mg(0.97mmol)、塩化メチレン5mlを加え、
−60℃まで冷却しオゾン酸素(3.6mg/lガス)を8.5l/h
で1時間流した。その後、窒素でオゾンを追い出し、同
温度でジメチルスルフィド120mg(1.94mmol)を加えて
徐々に室温に戻し、水20mlにあけ有機層を分離した。水
層をエーテル抽出し(7ml×3)、有機層を合わせて洗
浄(水、飽和ブライン)、乾燥後(MgSO4)、溶媒留去
して粗生成物343mgを得た。これをカラムクロマトグラ
フィー(シリカゲル16g)で精製して上記標題の目的物
を178mg得た。
s),1.96(3H,s),2.07(3H,s),2.17(3H,s),1.41〜
2.33(6H,m),2.38(2H,t,J=7Hz),5.10(1H,m) 実施例12 (2S)−(6−アセトキシ−2,5,7,8−テトラメチルク
ロマン−2−イル)プロピオンアルデヒド ガラス管、塩化カルシウム管、温度計を備えた30ml3
つ口フラスコに実施例11で得た(2R)−6−アセトキシ
クロマン320mg(0.97mmol)、塩化メチレン5mlを加え、
−60℃まで冷却しオゾン酸素(3.6mg/lガス)を8.5l/h
で1時間流した。その後、窒素でオゾンを追い出し、同
温度でジメチルスルフィド120mg(1.94mmol)を加えて
徐々に室温に戻し、水20mlにあけ有機層を分離した。水
層をエーテル抽出し(7ml×3)、有機層を合わせて洗
浄(水、飽和ブライン)、乾燥後(MgSO4)、溶媒留去
して粗生成物343mgを得た。これをカラムクロマトグラ
フィー(シリカゲル16g)で精製して上記標題の目的物
を178mg得た。
収率;60% (オゾン基準 収率91%) IR(neat)cm-1; 2930,2720,1745,1720,1215,1195,1080 NMR(CDCl3)δ; 1.21(3H,s),1.77(2H,t,J=6.8Hz),1.84〜1.97(2H,
m),1.97(3H,s),2.01(3H,s),2.30(3H,s),2.60(4
H,m),9.74(1H,t,J=1.6Hz) 実施例13 (2S)−(6−アセトキシ−2,5,7,8−テトラメチルク
ロマン−2−イル)プロピオンアルデヒドエチレンアセ
タール モレキュラーシーブス4A入りトラップ球、ジムロート
を備えた50mlナスフラスコに、実施例12で得た(2S)−
アルデヒド体150mg(0.49mmol)、ベンゼン15ml、エチ
レングリコール37mg(0.59mmol)、さらにp−トルエン
スルホン酸一水塩6mg(0.03mmol)を加えて2時間還流
した。室温に戻して洗浄(1N Na2CO3水溶液、水)、乾
燥後(MgSO4)、溶媒留去して粗生成物166mgを得、カラ
ムクロマトグラフィー(シリカゲル6g、溶出液;10%酢
酸エチル/ヘキサン)で精製して上記標題の目的物を14
3mg得た。
m),1.97(3H,s),2.01(3H,s),2.30(3H,s),2.60(4
H,m),9.74(1H,t,J=1.6Hz) 実施例13 (2S)−(6−アセトキシ−2,5,7,8−テトラメチルク
ロマン−2−イル)プロピオンアルデヒドエチレンアセ
タール モレキュラーシーブス4A入りトラップ球、ジムロート
を備えた50mlナスフラスコに、実施例12で得た(2S)−
アルデヒド体150mg(0.49mmol)、ベンゼン15ml、エチ
レングリコール37mg(0.59mmol)、さらにp−トルエン
スルホン酸一水塩6mg(0.03mmol)を加えて2時間還流
した。室温に戻して洗浄(1N Na2CO3水溶液、水)、乾
燥後(MgSO4)、溶媒留去して粗生成物166mgを得、カラ
ムクロマトグラフィー(シリカゲル6g、溶出液;10%酢
酸エチル/ヘキサン)で精製して上記標題の目的物を14
3mg得た。
収率;84% 融点;131〜132℃ NMR(CDCl3)δ; 1.24(3H,s),1.76(4H,m),1.78(2H,t,J=6.6Hz),1.
97(3H,s),2.01(3H,s),2.08(3H,s),2.32(3H,s),
2.61(2H,t,J=6.6Hz),3.73〜3.89(2H,m),3.93〜4.0
8(2H,m),4.87(1H,m) 実施例14 (2S)−(6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチルク
ロマン−2−イル)プロピオンアルデヒドエチレンアセ
タール 温度計、窒素球を備えた30ml3つ口フラスコにジエチ
ルエーテル6ml、水素化リチウムアルミニウム22mgを加
え懸濁させた。0℃まで冷却し、実施例13で得た(2S)
−アセタール体135mg(0.36mmol)のジエチルエーテル
−塩化メチレン溶液4mlを滴下し、室温で40分間撹拌し
た。再び0℃まで冷却し水1mlで過剰の水素化リチウム
アルミニウムをクエンチし、2N塩酸8mlを加えて有機層
を分離した。水層をエーテル抽出し(7ml×3)、有機
層を合わせて洗浄(水)、乾燥後(MgSO4)、溶媒留去
して粗生成物を得た。これをカラムクロマトグラフィー
(シリカゲル4g、溶出液;10%酢酸エチル/ヘキサン)
で精製して上記標題の目的物を113mg得た。
97(3H,s),2.01(3H,s),2.08(3H,s),2.32(3H,s),
2.61(2H,t,J=6.6Hz),3.73〜3.89(2H,m),3.93〜4.0
8(2H,m),4.87(1H,m) 実施例14 (2S)−(6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチルク
ロマン−2−イル)プロピオンアルデヒドエチレンアセ
タール 温度計、窒素球を備えた30ml3つ口フラスコにジエチ
ルエーテル6ml、水素化リチウムアルミニウム22mgを加
え懸濁させた。0℃まで冷却し、実施例13で得た(2S)
−アセタール体135mg(0.36mmol)のジエチルエーテル
−塩化メチレン溶液4mlを滴下し、室温で40分間撹拌し
た。再び0℃まで冷却し水1mlで過剰の水素化リチウム
アルミニウムをクエンチし、2N塩酸8mlを加えて有機層
を分離した。水層をエーテル抽出し(7ml×3)、有機
層を合わせて洗浄(水)、乾燥後(MgSO4)、溶媒留去
して粗生成物を得た。これをカラムクロマトグラフィー
(シリカゲル4g、溶出液;10%酢酸エチル/ヘキサン)
で精製して上記標題の目的物を113mg得た。
収率;95% 融点;102.5〜104℃ IR(KBr)cm-1; 3480,2920,1240,1130,920 NMR(CDCl3)δ; 1.23(3H,s),1.75(4H,m),1.79(2H,t,J=7Hz),2.10
(6H,s),2.14(3H,s),2.61(2H,t,J=7Hz),3.73〜3.
88(2H,m),3.93〜4.08(2H,m),4.29(1H,s),4.86(1
H,m) 実施例15 (2S)−(6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチルク
ロマン−2−イル)プロピオンアルデヒド ジムロートを備えた20mlナスフラスコに実施例14で得
た(2S)−アセタール体110mg(0.36mmol)、アセトン8
ml、1N塩酸180μlを加え、4時間還流した。室温まで
戻し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液2mlを加えて有機
層を分離した。水層をエーテル抽出し(6ml×3)、有
機層を合わせて洗浄(飽和NaHCO3水溶液、水)、乾燥後
(MgSO4)、溶媒留去して粗生成物を得た。これをカラ
ムクロマトグラフィー(シリカゲル4g)で精製して上記
標題の目的物を76mg得た。
(6H,s),2.14(3H,s),2.61(2H,t,J=7Hz),3.73〜3.
88(2H,m),3.93〜4.08(2H,m),4.29(1H,s),4.86(1
H,m) 実施例15 (2S)−(6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチルク
ロマン−2−イル)プロピオンアルデヒド ジムロートを備えた20mlナスフラスコに実施例14で得
た(2S)−アセタール体110mg(0.36mmol)、アセトン8
ml、1N塩酸180μlを加え、4時間還流した。室温まで
戻し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液2mlを加えて有機
層を分離した。水層をエーテル抽出し(6ml×3)、有
機層を合わせて洗浄(飽和NaHCO3水溶液、水)、乾燥後
(MgSO4)、溶媒留去して粗生成物を得た。これをカラ
ムクロマトグラフィー(シリカゲル4g)で精製して上記
標題の目的物を76mg得た。
収率;81% 融点;88〜89.5℃ ▲〔α〕21 D▼=−13.4°(c=1.15,C6H6),79%e.
e. 〈文献値〉 融点;90.5〜92.5℃ ▲〔α〕25 D▼=−17.02°(c=0.9398,C6H6) 実施例16 (2R)−6−メトキシメトキシ−2−(4−メチル−3
−ペンテニル)−2,5,7,8−テトラメチルクロマン 塩化カルシウム管を備えた50mlナスフラスコに実施例
10で得た6−クロマノール1.62g(5.6mmol)を入れ、テ
トラヒドロフラン16ml、ジメチルスルホキシド0.32mlに
溶解させ、水素化ナトリウム(55%)を0.49g(11mmo
l)加え、室温で30分間反応させた後、クロロメチルメ
チルエーテル0.95g(11mmol)を滴下して0.5時間撹拌し
た。反応液を水にあけ有機層を分離して、水層を塩化メ
チレン抽出し、有機層を合わせて洗浄(飽和ブライ
ン)、乾燥後(MgSO4)、溶媒留去して粗生成物を得
た。これをカラムクロマトグラフィー(シリカゲル30
g、溶出液;2%酢酸エチル/ヘキサン)で精製して上記
標題の目的物を1.83g得た。
e. 〈文献値〉 融点;90.5〜92.5℃ ▲〔α〕25 D▼=−17.02°(c=0.9398,C6H6) 実施例16 (2R)−6−メトキシメトキシ−2−(4−メチル−3
−ペンテニル)−2,5,7,8−テトラメチルクロマン 塩化カルシウム管を備えた50mlナスフラスコに実施例
10で得た6−クロマノール1.62g(5.6mmol)を入れ、テ
トラヒドロフラン16ml、ジメチルスルホキシド0.32mlに
溶解させ、水素化ナトリウム(55%)を0.49g(11mmo
l)加え、室温で30分間反応させた後、クロロメチルメ
チルエーテル0.95g(11mmol)を滴下して0.5時間撹拌し
た。反応液を水にあけ有機層を分離して、水層を塩化メ
チレン抽出し、有機層を合わせて洗浄(飽和ブライ
ン)、乾燥後(MgSO4)、溶媒留去して粗生成物を得
た。これをカラムクロマトグラフィー(シリカゲル30
g、溶出液;2%酢酸エチル/ヘキサン)で精製して上記
標題の目的物を1.83g得た。
収率;98% IR(neat)cm-1; 2920,1260,1160,1050,980 NMR(CDCl3)δ; 1.24(3H,s),1.54(2H,m),1.58(3H,s),1.67(3H,
s),1.77(2H,t,J=7Hz),2.09(3H,s),2.14(3H,s),
2.18(3H,s),2.57(2H,t,J=7Hz),3.60(3H,s),4.84
(2H,s),5.12(1H,m) 実施例17 (2R)−2−(3−N,N−ジメチルアミノ−4−メチル
−4−ペンテニル)−6−メトキシメトキシ−2,5,7,8
−テトラメチルクロマン 20mlナスフラスコに実施例16で得たメトキシメチルエ
ーテル体0.60g(1.8mmol)を入れ、ヘキサン3.5mlに溶
かし、氷浴で冷却してトリクロロイソシアヌル酸0.11g
(0.48mmol)を加え、3.5時間撹拌した。反応液を濾過
して有機層を洗浄(Na2S2O3水溶液、飽和ブライン)、
乾燥後(MgSO4)、溶媒留去してクロル体0.66gを得た。
s),1.77(2H,t,J=7Hz),2.09(3H,s),2.14(3H,s),
2.18(3H,s),2.57(2H,t,J=7Hz),3.60(3H,s),4.84
(2H,s),5.12(1H,m) 実施例17 (2R)−2−(3−N,N−ジメチルアミノ−4−メチル
−4−ペンテニル)−6−メトキシメトキシ−2,5,7,8
−テトラメチルクロマン 20mlナスフラスコに実施例16で得たメトキシメチルエ
ーテル体0.60g(1.8mmol)を入れ、ヘキサン3.5mlに溶
かし、氷浴で冷却してトリクロロイソシアヌル酸0.11g
(0.48mmol)を加え、3.5時間撹拌した。反応液を濾過
して有機層を洗浄(Na2S2O3水溶液、飽和ブライン)、
乾燥後(MgSO4)、溶媒留去してクロル体0.66gを得た。
30mlナスフラスコにクロル体0.43g(2mmol)を入れ、
エタノール6mlに溶かし、50%ジメチルアミン水溶液3.4
mlを加えて室温で6日間撹拌した。溶媒留去後、1N水酸
化ナトリウム水溶液5mlにあけ、酢酸エチル抽出して乾
燥後(MgSO4)、溶媒留去し、粗生成物を得た。これを
カラムクロマトグラフィー(シリカゲル8g、溶出液;50
%酢酸エチル/ヘキサン)で精製して上記標題の目的物
を0.22g得た。
エタノール6mlに溶かし、50%ジメチルアミン水溶液3.4
mlを加えて室温で6日間撹拌した。溶媒留去後、1N水酸
化ナトリウム水溶液5mlにあけ、酢酸エチル抽出して乾
燥後(MgSO4)、溶媒留去し、粗生成物を得た。これを
カラムクロマトグラフィー(シリカゲル8g、溶出液;50
%酢酸エチル/ヘキサン)で精製して上記標題の目的物
を0.22g得た。
収率;60% IR(neat)cm-1; 2920,1660,1240,1160,1050,980 NMR(CDCl3)δ; 1.21(3H,s),1.44〜1.93(6H,m),1.68(3H,s),2.08
(3H,s),2.14(3H,s),2.18(3H,s),2.21(6H,s),2.
30〜2.81(3H,m),3.61(3H,s),4.80(1H,s),4.86(3
H,s) 実施例18 (2R,E)−2−(5−N,N−ジメチルアミノオキシ−4
−メチル−3−ペンテニル)−6−メトキシメトキシ−
2,5,7,8−テトラメチルクロマン 塩化カルシウム管を備えた50ml3つ口フラスコに実施
例17で得たアリルアミンを0.32g(0.85mmol)入れ、塩
化メチレン12mlに溶かし、炭酸ナトリウム0.18g(1.7mm
ol)を加え−65℃まで冷却した。同温度で40%過酢酸0.
32g(1.7mmol)を加え、1時間撹拌後0℃までゆっくり
昇温させ亜硫酸ナトリウム0.16g(1.27mmol)の5ml水溶
液を加えた。有機層を分離後、水層に食塩を加え酢酸エ
チルで抽出して、乾燥後(MgSO4)、40〜50℃に加熱し
て1時間反応させた。溶媒留去して得られた粗生成物を
カラムクロマトグラフィー(シリカゲル5.5g、溶出液;8
%酢酸エチル/ヘキサン)で精製して上記標題の目的物
を0.20g得た。
(3H,s),2.14(3H,s),2.18(3H,s),2.21(6H,s),2.
30〜2.81(3H,m),3.61(3H,s),4.80(1H,s),4.86(3
H,s) 実施例18 (2R,E)−2−(5−N,N−ジメチルアミノオキシ−4
−メチル−3−ペンテニル)−6−メトキシメトキシ−
2,5,7,8−テトラメチルクロマン 塩化カルシウム管を備えた50ml3つ口フラスコに実施
例17で得たアリルアミンを0.32g(0.85mmol)入れ、塩
化メチレン12mlに溶かし、炭酸ナトリウム0.18g(1.7mm
ol)を加え−65℃まで冷却した。同温度で40%過酢酸0.
32g(1.7mmol)を加え、1時間撹拌後0℃までゆっくり
昇温させ亜硫酸ナトリウム0.16g(1.27mmol)の5ml水溶
液を加えた。有機層を分離後、水層に食塩を加え酢酸エ
チルで抽出して、乾燥後(MgSO4)、40〜50℃に加熱し
て1時間反応させた。溶媒留去して得られた粗生成物を
カラムクロマトグラフィー(シリカゲル5.5g、溶出液;8
%酢酸エチル/ヘキサン)で精製して上記標題の目的物
を0.20g得た。
収率;61% IR(neat)cm-1; 2900,1210,860 NMR(CDCl3)δ; 1.25(3H,s),1.66(3H,s),1.50〜1.86(4H,m),2.09
(3H,s),2.14(3H,s),2.18(3H,s),2.57(6H,s),2.
54〜2.66(2H,m),3.61(3H,s),4.04(2H,s),4.85(2
H,s),5.44(1H,t,J=6.3Hz) 実施例19 (2R,E)−2−(5−ヒドロキシ−4−メチル−3−ペ
ンテニル)−6−メトキシメトキシ−2,5,7,8−テトラ
メチルクロマン 10mlナスフラスコに実施例18で得たアリルオキシアミ
ン0.19g(0.49mmol)を入れ、酢酸−水(1:1)5.4mlに
溶かして亜鉛末0.90g(14mmol)を加えた。室温で40時
間撹拌した後、亜鉛末を濾別し、濾液をエーテル抽出、
洗浄(飽和NaHCO3水溶液、飽和ブライン)、乾燥後(Mg
SO4)、溶媒留去して粗生成物を得た。これをカラムク
ロマトグラフィー(シリカゲル4.7g、溶出液;10%酢酸
エチル/ヘキサン)で精製して上記標題の目的物を0.12
g得た。
(3H,s),2.14(3H,s),2.18(3H,s),2.57(6H,s),2.
54〜2.66(2H,m),3.61(3H,s),4.04(2H,s),4.85(2
H,s),5.44(1H,t,J=6.3Hz) 実施例19 (2R,E)−2−(5−ヒドロキシ−4−メチル−3−ペ
ンテニル)−6−メトキシメトキシ−2,5,7,8−テトラ
メチルクロマン 10mlナスフラスコに実施例18で得たアリルオキシアミ
ン0.19g(0.49mmol)を入れ、酢酸−水(1:1)5.4mlに
溶かして亜鉛末0.90g(14mmol)を加えた。室温で40時
間撹拌した後、亜鉛末を濾別し、濾液をエーテル抽出、
洗浄(飽和NaHCO3水溶液、飽和ブライン)、乾燥後(Mg
SO4)、溶媒留去して粗生成物を得た。これをカラムク
ロマトグラフィー(シリカゲル4.7g、溶出液;10%酢酸
エチル/ヘキサン)で精製して上記標題の目的物を0.12
g得た。
尚、上記の亜鉛末としては、亜鉛末を5%塩酸中、数
分間撹拌した後濾過し、さらに洗浄(蒸留水×3、メタ
ノール×3、エーテル×3)したものを使用した。
分間撹拌した後濾過し、さらに洗浄(蒸留水×3、メタ
ノール×3、エーテル×3)したものを使用した。
収率;73% IR(neat)cm-1; 3350,2900,1240,1160,1060,850 NMR(CDCl3)δ; 1.26(3H,s),1.58(1H,s),1.65(3H,s),1.51〜1.65
(2H,m),1.80(2H,t,J=7Hz),2.09(3H,s),2.14(3
H,s),2.18(3H,s),2.59(2H,t,J=7Hz),3.61(3H,
s),3.97(2H,s),4.85(2H,s),5.40(1H,m) 実施例20 (2R,E)−2−(5−クロロ−4−メチル−3−ペンテ
ニル)−6−メトキシメトキシ−2,5,7,8−テトラメチ
ルクロマン 10mlナスフラスコに実施例19で得た(E)−アリルア
ルコール体120mg(0.34mmol)、s−コリジン92mg(0.7
5mmol)を入れ窒素置換した。さらに塩化リチウム29mg
(0.69mmol)のジメチルホルムアミド溶液1.5mlを加え
氷浴で冷却した後、塩化メタンスルホニル79mg(0.69mm
ol)を加えて氷浴で冷却したまま3.5時間撹拌した。反
応液を30mlの氷水にあけ、エーテル抽出、洗浄(飽和Cu
(NO3)2水溶液、飽和NaHCO3水溶液、水)、乾燥後(Mg
SO4)、溶媒留去して上記標題の目的物を126mg得た。こ
のものはTLC,IR,NMRにより純品であると確認した。
(2H,m),1.80(2H,t,J=7Hz),2.09(3H,s),2.14(3
H,s),2.18(3H,s),2.59(2H,t,J=7Hz),3.61(3H,
s),3.97(2H,s),4.85(2H,s),5.40(1H,m) 実施例20 (2R,E)−2−(5−クロロ−4−メチル−3−ペンテ
ニル)−6−メトキシメトキシ−2,5,7,8−テトラメチ
ルクロマン 10mlナスフラスコに実施例19で得た(E)−アリルア
ルコール体120mg(0.34mmol)、s−コリジン92mg(0.7
5mmol)を入れ窒素置換した。さらに塩化リチウム29mg
(0.69mmol)のジメチルホルムアミド溶液1.5mlを加え
氷浴で冷却した後、塩化メタンスルホニル79mg(0.69mm
ol)を加えて氷浴で冷却したまま3.5時間撹拌した。反
応液を30mlの氷水にあけ、エーテル抽出、洗浄(飽和Cu
(NO3)2水溶液、飽和NaHCO3水溶液、水)、乾燥後(Mg
SO4)、溶媒留去して上記標題の目的物を126mg得た。こ
のものはTLC,IR,NMRにより純品であると確認した。
収率;quant. IR(neat)cm-1; 2920,1250,1160,1060,800,750,680 NMR(CDCl3)δ; 1.24(3H,s),1.72(3H,s),1.57〜1.88(4H,m),2.07
(3H,s),2.13(3H,s),2.16(3H,s),2.47(2H,m),2.
58(2H,t,J=7Hz),3.57(3H,s),3.96(2H,s),4.80
(2H,s),5.50(1H,t,J=7Hz) 実施例21 (2R,3′E,7′E)−6−メトキシメトキシ−2,5,7,8−
テトラメチル−2−(6′−p−トルエンスルホニル−
トリデカ−3′,7′,11′−トリエニル−4′,8′,12′
−トリメチル)−クロマン 実施例20で得た(E)−クロル体126mg(0.34mmo
l)、ゲラニルスルホン200mg(0.69mmol)、50%水酸化
ナトリウム水溶液0.44gを混ぜ、テトラn−ブチルアン
モニウムブロマイド8mg(0.024mmol)を加えてメカニカ
ルスターラーにより1.5時間激しく撹拌した。反応液に
水10mlを加え、エーテル抽出、洗浄(飽和ブライン)、
乾燥後(MgSO4)、溶媒留去して粗生成物を得た。これ
をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル6g、溶出液;1
0%酢酸エチル/ヘキサン)で精製して上記標題の目的
物を179mg得た。
(3H,s),2.13(3H,s),2.16(3H,s),2.47(2H,m),2.
58(2H,t,J=7Hz),3.57(3H,s),3.96(2H,s),4.80
(2H,s),5.50(1H,t,J=7Hz) 実施例21 (2R,3′E,7′E)−6−メトキシメトキシ−2,5,7,8−
テトラメチル−2−(6′−p−トルエンスルホニル−
トリデカ−3′,7′,11′−トリエニル−4′,8′,12′
−トリメチル)−クロマン 実施例20で得た(E)−クロル体126mg(0.34mmo
l)、ゲラニルスルホン200mg(0.69mmol)、50%水酸化
ナトリウム水溶液0.44gを混ぜ、テトラn−ブチルアン
モニウムブロマイド8mg(0.024mmol)を加えてメカニカ
ルスターラーにより1.5時間激しく撹拌した。反応液に
水10mlを加え、エーテル抽出、洗浄(飽和ブライン)、
乾燥後(MgSO4)、溶媒留去して粗生成物を得た。これ
をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル6g、溶出液;1
0%酢酸エチル/ヘキサン)で精製して上記標題の目的
物を179mg得た。
収率;84% IR(neat)cm-1; 2920,1600,1300,1140,810 NMR(CDCl3)δ; 1.20(6H,s),1.50(3H,s),1.59(3H,s),1.68(3H,
s),1.64(2H,m),1.75(2H,t,J=6.6Hz),1.90(6H,
m),2.06(3H,s),2.13(3H,s),2.17(3H,s),2.43(3
H,s),2.56(2H,t,J=6.6Hz),2.73〜2.94(2H,m),3.6
1(3H,s),3.70〜3.83(1H,m),4.84(2H,s),4.90〜5.
23(3H,m),7.28(2H,d,J=8.3Hz),7.71(2H,d,J=8.3
Hz) 実施例22 (2R,3′E,7′E)−6−メトキシメトキシ−2,5,7,8−
テトラメチル−2−(トリデカ−3′,7′,11′−トリ
エニル−4′,8′,12′−トリメチル)クロマン 30mlナスフラスコに実施例21で得たカップリング体17
5mg(0.28mmol)、ジクロロ〔1.3−ビス(ジフェニルホ
スフィノ)プロパン〕パラジウム(II)13mg(0.022mmo
l)を入れ、テトラヒドロフラン14mlを加えて窒素置換
し、0℃まで冷却した。0℃でリチウムトリエチルボロ
ヒドリド(1.0Mテトラヒドロフラン溶液)1.4ml(1.4mm
ol)を加え、室温に戻して3時間撹拌した後、水を20ml
加えて過剰のリチウムトリエチルボロヒドリドをクエン
チした。反応液をエーテル抽出、洗浄(飽和ブライ
ン)、乾燥後(MgSO4)、溶媒留去して粗生成物を得
た。これをカラムクロマトグラフィー(シリカゲル1.5
g、溶出液;5%酢酸エチル/ヘキサン)で精製して上記
標題の目的物を115mg得た。
s),1.64(2H,m),1.75(2H,t,J=6.6Hz),1.90(6H,
m),2.06(3H,s),2.13(3H,s),2.17(3H,s),2.43(3
H,s),2.56(2H,t,J=6.6Hz),2.73〜2.94(2H,m),3.6
1(3H,s),3.70〜3.83(1H,m),4.84(2H,s),4.90〜5.
23(3H,m),7.28(2H,d,J=8.3Hz),7.71(2H,d,J=8.3
Hz) 実施例22 (2R,3′E,7′E)−6−メトキシメトキシ−2,5,7,8−
テトラメチル−2−(トリデカ−3′,7′,11′−トリ
エニル−4′,8′,12′−トリメチル)クロマン 30mlナスフラスコに実施例21で得たカップリング体17
5mg(0.28mmol)、ジクロロ〔1.3−ビス(ジフェニルホ
スフィノ)プロパン〕パラジウム(II)13mg(0.022mmo
l)を入れ、テトラヒドロフラン14mlを加えて窒素置換
し、0℃まで冷却した。0℃でリチウムトリエチルボロ
ヒドリド(1.0Mテトラヒドロフラン溶液)1.4ml(1.4mm
ol)を加え、室温に戻して3時間撹拌した後、水を20ml
加えて過剰のリチウムトリエチルボロヒドリドをクエン
チした。反応液をエーテル抽出、洗浄(飽和ブライ
ン)、乾燥後(MgSO4)、溶媒留去して粗生成物を得
た。これをカラムクロマトグラフィー(シリカゲル1.5
g、溶出液;5%酢酸エチル/ヘキサン)で精製して上記
標題の目的物を115mg得た。
収率;87% IR(neat)cm-1; 2900,1250,1160,1060 NMR(CDCl3)δ; 1.25(3H,s),1.59(9H,s),1.68(3H,s),1.79(2H,t,
J=6.8Hz),1.43〜1.86(2H,m),2.00(10H,m),2.09
(3H,s),2.14(3H,s),2.18(3H,s),2.59(2H,t,J=
6.8Hz),3.61(3H,s),4.85(2H,s),5.11(1H,m) 実施例23 (2R,3′E,7′E)−α−トコトリエノール 10mlナスフラスコに実施例22で得たα−トコトリエノ
ールメトキシメチルエーテル体110mg(0.23mmol)を入
れ、イソプロピルアルコール3.5mlに溶かし、4N塩酸0.6
mlを加え室温で20時間撹拌した。反応液を水20mlにあ
け、エーテル抽出、洗浄(水)、乾燥後(MgSO4)、溶
媒留去して粗生成物を得た。これをカラムクロマトグラ
フィー(シリカゲル2g、溶出液;1%酢酸エチル/ヘキサ
ン)で精製して上記標題の(2R,3′E,7′E)−α−ト
コトリエノールを93mg得た。
J=6.8Hz),1.43〜1.86(2H,m),2.00(10H,m),2.09
(3H,s),2.14(3H,s),2.18(3H,s),2.59(2H,t,J=
6.8Hz),3.61(3H,s),4.85(2H,s),5.11(1H,m) 実施例23 (2R,3′E,7′E)−α−トコトリエノール 10mlナスフラスコに実施例22で得たα−トコトリエノ
ールメトキシメチルエーテル体110mg(0.23mmol)を入
れ、イソプロピルアルコール3.5mlに溶かし、4N塩酸0.6
mlを加え室温で20時間撹拌した。反応液を水20mlにあ
け、エーテル抽出、洗浄(水)、乾燥後(MgSO4)、溶
媒留去して粗生成物を得た。これをカラムクロマトグラ
フィー(シリカゲル2g、溶出液;1%酢酸エチル/ヘキサ
ン)で精製して上記標題の(2R,3′E,7′E)−α−ト
コトリエノールを93mg得た。
収率;93% ▲〔α〕23 D▼=−4.53°(c=1.61,CHCl3),79%e.
e. 〈文献値〉 ▲〔α〕25 D▼=−5.71°(c=1.01155,CHCl3) IR(neat)cm-1;3450 NMR(CDCl3)δ; 1.26(3H,s),1.59(9H,s),1.68(3H,s),1.80(2H,t,
J=7Hz),2.00(3H,s),2.11(3H,s),2.16(3H,s),2.
00〜2.16(12H,m),2.61(2H,t,J=7Hz),4.18(1H,
s),5.13(3H,m)
e. 〈文献値〉 ▲〔α〕25 D▼=−5.71°(c=1.01155,CHCl3) IR(neat)cm-1;3450 NMR(CDCl3)δ; 1.26(3H,s),1.59(9H,s),1.68(3H,s),1.80(2H,t,
J=7Hz),2.00(3H,s),2.11(3H,s),2.16(3H,s),2.
00〜2.16(12H,m),2.61(2H,t,J=7Hz),4.18(1H,
s),5.13(3H,m)
Claims (1)
- 【請求項1】一般式 (式中、Rは水酸基の保護基を示す) で表される化合物を脱硫反応せしめて、次の一般式 (式中、Rは前記の意味を有する) で表される化合物を得、次いで得られた化合物の水酸基
の保護基を脱離することを特徴とする下記の構造式
(I)で表される光学活性α−トコトリエノールの製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5798688A JP2685785B2 (ja) | 1988-03-11 | 1988-03-11 | 光学活性α−トコトリエノールの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5798688A JP2685785B2 (ja) | 1988-03-11 | 1988-03-11 | 光学活性α−トコトリエノールの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01233278A JPH01233278A (ja) | 1989-09-19 |
JP2685785B2 true JP2685785B2 (ja) | 1997-12-03 |
Family
ID=13071331
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5798688A Expired - Lifetime JP2685785B2 (ja) | 1988-03-11 | 1988-03-11 | 光学活性α−トコトリエノールの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2685785B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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ES2619303T3 (es) | 2005-06-01 | 2017-06-26 | Edison Pharmaceuticals, Inc. | Productos terapéuticos redox activos para el tratamiento de enfermedades mitocondriales y otras afecciones y modulación de biomarcadores energéticos |
JP5374162B2 (ja) | 2006-02-22 | 2013-12-25 | エジソン ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド | ミトコンドリア病および他の症状の処置のためのレドックス活性化治療の側鎖変異体およびエネルギーバイオマーカーの調節 |
EP2344142B1 (en) | 2008-09-10 | 2024-06-26 | PTC Therapeutics, Inc. | Treatment of pervasive developmental disorders with redox-active therapeutics |
US8106223B2 (en) | 2008-10-28 | 2012-01-31 | Edison Pharmaceuticals, Inc. | Process for the production of alpha-tocotrienol and derivatives |
EP3332766A1 (en) | 2009-04-28 | 2018-06-13 | BioElectron Technology Corporation | Treatment of leber's hereditary optic neuropathy and dominant optic atrophy with tocotrienol quinones |
EP2445519A4 (en) | 2009-06-25 | 2012-12-26 | Ampere Life Sciences Inc | TREATMENT OF PERVASIVE DEVELOPMENT DISORDERS USING TOCOTRIENOLS OR TOCOTRIENOLS ENRICHED EXTRACTS |
CA2842486C (en) | 2011-07-19 | 2022-09-06 | Edison Pharmaceuticals, Inc. | Methods for oxidation of alpha tocotrienol in the presence of non-alpha tocotrienols |
WO2017106786A1 (en) | 2015-12-16 | 2017-06-22 | Bioelectron Technology Corporation | Improved methods for enriching alpha-tocotrienol from mixed tocol compositions |
WO2017106803A1 (en) | 2015-12-17 | 2017-06-22 | Bioelectron Technology Corporation | Flouroalkyl, flouroalkoxy, phenoxy, heteroaryloxy, alkoxy, and amine 1,4-benzoquinone derivatives for treatment of oxidative stress disorders |
-
1988
- 1988-03-11 JP JP5798688A patent/JP2685785B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01233278A (ja) | 1989-09-19 |
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