JPH054981A - ヒドロキノン誘導体 - Google Patents
ヒドロキノン誘導体Info
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- JPH054981A JPH054981A JP3302776A JP30277691A JPH054981A JP H054981 A JPH054981 A JP H054981A JP 3302776 A JP3302776 A JP 3302776A JP 30277691 A JP30277691 A JP 30277691A JP H054981 A JPH054981 A JP H054981A
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- C07D303/00—Compounds containing three-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom
- C07D303/02—Compounds containing oxirane rings
- C07D303/12—Compounds containing oxirane rings with hydrocarbon radicals, substituted by singly or doubly bound oxygen atoms
- C07D303/18—Compounds containing oxirane rings with hydrocarbon radicals, substituted by singly or doubly bound oxygen atoms by etherified hydroxyl radicals
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- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C43/00—Ethers; Compounds having groups, groups or groups
- C07C43/02—Ethers
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- C07C43/23—Ethers having an ether-oxygen atom bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring containing hydroxy or O-metal groups
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-
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- C07C50/26—Quinones containing groups having oxygen atoms singly bound to carbon atoms
- C07C50/28—Quinones containing groups having oxygen atoms singly bound to carbon atoms with monocyclic quinoid structure
-
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- C07D311/00—Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only hetero atom, condensed with other rings
- C07D311/02—Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only hetero atom, condensed with other rings ortho- or peri-condensed with carbocyclic rings or ring systems
- C07D311/04—Benzo[b]pyrans, not hydrogenated in the carbocyclic ring
- C07D311/58—Benzo[b]pyrans, not hydrogenated in the carbocyclic ring other than with oxygen or sulphur atoms in position 2 or 4
- C07D311/70—Benzo[b]pyrans, not hydrogenated in the carbocyclic ring other than with oxygen or sulphur atoms in position 2 or 4 with two hydrocarbon radicals attached in position 2 and elements other than carbon and hydrogen in position 6
- C07D311/72—3,4-Dihydro derivatives having in position 2 at least one methyl radical and in position 6 one oxygen atom, e.g. tocopherols
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 式
【化1】
式中、Rはエーテル保護基を表わす、で示される化合
物。 【効果】 本化合物はd−α−トコフエロール(天然ビ
タミンE)を製造する際の中間体として有用である。
物。 【効果】 本化合物はd−α−トコフエロール(天然ビ
タミンE)を製造する際の中間体として有用である。
Description
【0001】本発明はd−α−トコフエロール(天然ビ
タミンE)を製造する際の出発物質として使用しうる新
規なヒドロキノン誘導体に関し、さらに詳しくは、一般
式
タミンE)を製造する際の出発物質として使用しうる新
規なヒドロキノン誘導体に関し、さらに詳しくは、一般
式
【0002】
【化2】
【0003】式中、Rはエーテル保護基を表わす、の化
合物に関する。
合物に関する。
【0004】天然ビタミンEの数種の製造方法は既知で
あるが、しかしこれらの方法は技術的にみてあまり興味
のないものである。従って、天然ビタミンEは従来ほと
んど天然源から抽出されていた。
あるが、しかしこれらの方法は技術的にみてあまり興味
のないものである。従って、天然ビタミンEは従来ほと
んど天然源から抽出されていた。
【0005】従って、天然ビタミンEが良好な収率且つ
高度の光学的純度で得ることができる技術的に合理的な
方法に対する必要性がある。この方法が本発明の化合物
を出発物質として用いる方法により可能となる。
高度の光学的純度で得ることができる技術的に合理的な
方法に対する必要性がある。この方法が本発明の化合物
を出発物質として用いる方法により可能となる。
【0006】その方法は一般式
【0007】
【化3】
【0008】式中、Rはエーテル保護基を表わす、の化
合物を部位選択的に(regioselectivel
y)還元し、必要に応じてかくして得られる一般式
合物を部位選択的に(regioselectivel
y)還元し、必要に応じてかくして得られる一般式
【0009】
【化4】
【0010】式中、Rは上記の意味を有する、の化合物
を一般式
を一般式
【0011】
【化5】
【0012】式中、Rは上記の意味を有する、の化合物
に転化し、そして必要に応じて、式IIIの化合物を式
に転化し、そして必要に応じて、式IIIの化合物を式
【0013】
【化6】
【0014】のd−α−トコフエロールに転化すること
からなる。
からなる。
【0015】「エーテル保護基」なる用語は、本発明の
範囲内において、加水分解によって開裂させ得る基、例
えばトリアルキルシリル基、アルコキシアルキル基(例
えばメトキシメチル基)またはテトラヒドロピラニル基
のみならず、また酸化的に開裂させ得る基(例えばC1
〜C6アルキル基)を表わす。更に表示「▲」は対応す
る残基が分子の面の上に位置すること、一方、表示「--
-」は対応する残基が分子の面の下に位置することを意
味する。
範囲内において、加水分解によって開裂させ得る基、例
えばトリアルキルシリル基、アルコキシアルキル基(例
えばメトキシメチル基)またはテトラヒドロピラニル基
のみならず、また酸化的に開裂させ得る基(例えばC1
〜C6アルキル基)を表わす。更に表示「▲」は対応す
る残基が分子の面の上に位置すること、一方、表示「--
-」は対応する残基が分子の面の下に位置することを意
味する。
【0016】上記の方法において、式Iの化合物の式I
Iの化合物への部位選択的還元、即ちエポキシドの還元
的開裂は不活性有機溶媒中で有利に行われる。特に適当
な不活性有機溶媒は脂肪族及び芳香族炭化水素類、例え
ばペンタン、ヘキサン、ベンゼン、トルエン等;エーテ
ル類、例えばジエチルエーテル、t−ブチルメチルエー
テル、テトラヒドロフラン及びジオキサン;または炭化
水素とエーテル類の混合物である。溶媒または溶媒混合
物を出発物質がこれに溶解するように選ぶことが好まし
い。
Iの化合物への部位選択的還元、即ちエポキシドの還元
的開裂は不活性有機溶媒中で有利に行われる。特に適当
な不活性有機溶媒は脂肪族及び芳香族炭化水素類、例え
ばペンタン、ヘキサン、ベンゼン、トルエン等;エーテ
ル類、例えばジエチルエーテル、t−ブチルメチルエー
テル、テトラヒドロフラン及びジオキサン;または炭化
水素とエーテル類の混合物である。溶媒または溶媒混合
物を出発物質がこれに溶解するように選ぶことが好まし
い。
【0017】錯金属水素化物がエポキシドの部位選択的
開環に対して特に適する還元剤である。好ましい錯金属
水素化物は水素化ナトリウムビス(2−メトキシ−エト
キシアルミニウム[Red−alR]、水素化リチウム
アルミニウム、水素化ホウ素リチウム、水素化ホウ素ア
ルミニウム、水素化アルミニウムジボラン等である。水
素化ナトリウムビス(2−メトキシ−エトキシ)アルミ
ニウム及び水素化リチウムアルミニウムが殊に好まし
い。
開環に対して特に適する還元剤である。好ましい錯金属
水素化物は水素化ナトリウムビス(2−メトキシ−エト
キシアルミニウム[Red−alR]、水素化リチウム
アルミニウム、水素化ホウ素リチウム、水素化ホウ素ア
ルミニウム、水素化アルミニウムジボラン等である。水
素化ナトリウムビス(2−メトキシ−エトキシ)アルミ
ニウム及び水素化リチウムアルミニウムが殊に好まし
い。
【0018】温度及び圧力は臨界的ではなく、部位選択
還元を室温及び常圧下で容易に行うことができる。
還元を室温及び常圧下で容易に行うことができる。
【0019】式IIの化合物の式IIIの化合物への転
化はそれ自体既知の方法において行うことができる。こ
の転化は酸性媒質中で水素添加によって有利に行われ
る。水素添加は普通の水素添加触媒(例えばパラジウ
ム、白金等)の存在において、担体物質の存在下でまた
はこれなしに行うことができる。酸は無機酸、例えば塩
化水素酸もしくは硫酸、過塩素酸またはカルボン酸、例
えばギ酸、酢酸等であることができる。温度及び圧力は
臨界的ではなく、この転化は室温及び常圧下で容易に行
うことができる。
化はそれ自体既知の方法において行うことができる。こ
の転化は酸性媒質中で水素添加によって有利に行われ
る。水素添加は普通の水素添加触媒(例えばパラジウ
ム、白金等)の存在において、担体物質の存在下でまた
はこれなしに行うことができる。酸は無機酸、例えば塩
化水素酸もしくは硫酸、過塩素酸またはカルボン酸、例
えばギ酸、酢酸等であることができる。温度及び圧力は
臨界的ではなく、この転化は室温及び常圧下で容易に行
うことができる。
【0020】式IIIの化合物は既知のものであり、既
知の方法においてd−α−トコフエロールに転化するこ
とができる。この転化は、例えば基Rが加水分解によっ
て開裂させ得る場合、酸で処理する簡単な方法で行うこ
とができる。基Rが酸化的に開裂され得る場合、転化は
例えば硝酸セリウムアンモニウム[(Ce(NH4)2(NO
3)6]で処理し、次いで得られるキノンの還元的環化に
よる簡単な方法において行われる。
知の方法においてd−α−トコフエロールに転化するこ
とができる。この転化は、例えば基Rが加水分解によっ
て開裂させ得る場合、酸で処理する簡単な方法で行うこ
とができる。基Rが酸化的に開裂され得る場合、転化は
例えば硝酸セリウムアンモニウム[(Ce(NH4)2(NO
3)6]で処理し、次いで得られるキノンの還元的環化に
よる簡単な方法において行われる。
【0021】上記の方法に出発物質として用いられる式
Iの化合物は新規なものである。これらの化合物は一般
式
Iの化合物は新規なものである。これらの化合物は一般
式
【0022】
【化7】
【0023】式中、Rは上記の意味を有し、そしてXは
塩素または臭素を表わす、の化合物との反応によって式
塩素または臭素を表わす、の化合物との反応によって式
【0024】
【化8】
【0025】の化合物から出発して製造することができ
る。
る。
【0026】この反応はそれ自体既知の方法において、
即ちグリニアール反応に対して普通の条件を用いて行う
ことができる。
即ちグリニアール反応に対して普通の条件を用いて行う
ことができる。
【0027】この反応は不活性有機溶媒、例えばエーテ
ル例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等中に
て、約−20℃乃至ほぼ室温、好ましくは約−20℃〜
約0℃の温度で有利に行われる。
ル例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等中に
て、約−20℃乃至ほぼ室温、好ましくは約−20℃〜
約0℃の温度で有利に行われる。
【0028】また、上記の式Vの化合物は新規なもので
あり、式
あり、式
【0029】
【化9】
【0030】の既知の化合物を酸化する簡単な方法で製
造することができる。この酸化はそれ自体既知の方法に
おいて、例えば、塩化メチレン中のピリジニウムクロロ
クロメート[コレイ試薬(Corey reagen
t)]を用いて行うことができる。
造することができる。この酸化はそれ自体既知の方法に
おいて、例えば、塩化メチレン中のピリジニウムクロロ
クロメート[コレイ試薬(Corey reagen
t)]を用いて行うことができる。
【0031】式VIの化合物は既知のものであるか、ま
たは既知の化合物の同族体であり、それ自体既知の方法
に従って製造することができる。
たは既知の化合物の同族体であり、それ自体既知の方法
に従って製造することができる。
【0032】
【製造例】以下の製造例は本発明をさらに具体的に説明
するものである: 製造例1 t−ブチルメチルエーテル1ml中の(1RS,2R,
3R,7R,11R)−1−(2′,5′−ジメトキシ
−3′,4′,6′−トリメチルフェニル)−2,3−
エポキシ−3,7,11,15−テトラメチルヘキサデ
カノール342mg(0.70ミリモル)の溶液を室温
で撹拌しながら、t−ブチルメチルエーテル10ml中
の水素化リチウムアルミニウム51mg(2ミリモル)
の懸濁液に滴下し、次に混合物を室温で更に1時間撹拌
した。次いで水0.5mlを滴下し、混合物を硫酸ナト
リウムを通して濾過し、エーテルですすぎ、濾液を回転
蒸発機で濃縮した。かくして得られた生成物(341m
g)をシリカゲル上でトルエン/酢酸エチル(2:1)
によってクロマトグラフィーにかけ、(1RS,3R,
7R,11R)−1−(2′,5′−ジメトキシ−
3′,4′,6′−トリメチルフェニル)−3,7,1
1,15−テトラメチルヘキサデカン−1,3− %、クロロホルム中)。
するものである: 製造例1 t−ブチルメチルエーテル1ml中の(1RS,2R,
3R,7R,11R)−1−(2′,5′−ジメトキシ
−3′,4′,6′−トリメチルフェニル)−2,3−
エポキシ−3,7,11,15−テトラメチルヘキサデ
カノール342mg(0.70ミリモル)の溶液を室温
で撹拌しながら、t−ブチルメチルエーテル10ml中
の水素化リチウムアルミニウム51mg(2ミリモル)
の懸濁液に滴下し、次に混合物を室温で更に1時間撹拌
した。次いで水0.5mlを滴下し、混合物を硫酸ナト
リウムを通して濾過し、エーテルですすぎ、濾液を回転
蒸発機で濃縮した。かくして得られた生成物(341m
g)をシリカゲル上でトルエン/酢酸エチル(2:1)
によってクロマトグラフィーにかけ、(1RS,3R,
7R,11R)−1−(2′,5′−ジメトキシ−
3′,4′,6′−トリメチルフェニル)−3,7,1
1,15−テトラメチルヘキサデカン−1,3− %、クロロホルム中)。
【0033】出発物質として用いた(IRS,2R,3
R,7R,11R)−1−(2′,5′−ジメトキシ−
2′,4′,6′−トリメチルフェニル)−2,3−エ
ポキシ−3,7,11,15−テトラメチルヘキサデカ
ノールは次の如くして製造した: A)塩化メチレン5ml中の(2R,3R,7R,11
R)−2,3−エポキシ−3,7,11,15−テトラ
メチルヘキサデカノール1.70g(5.45ミリモ
ル)を室温で撹拌しながら塩化メチレン50ml中のピ
リジニウムクロロクロメート1.6g(5.45ミリモ
ル)の懸濁液に滴下し、この混合物を室温で一夜撹拌し
た。次にヒフロ(Hyflo)を加え、混合物をエーテ
ル100mlと共に1時間撹拌し、次に濾過し、エーテ
ルですすいだ。粗製の生成物をシリカゲル上でトルエン
によってクロマトグラフィーにかけた。(2R,3R,
7R,11R)−2,3−エポキシ−3,7,11,1
5−テトラメチルヘキサデカ 、クロロホルム中)。
R,7R,11R)−1−(2′,5′−ジメトキシ−
2′,4′,6′−トリメチルフェニル)−2,3−エ
ポキシ−3,7,11,15−テトラメチルヘキサデカ
ノールは次の如くして製造した: A)塩化メチレン5ml中の(2R,3R,7R,11
R)−2,3−エポキシ−3,7,11,15−テトラ
メチルヘキサデカノール1.70g(5.45ミリモ
ル)を室温で撹拌しながら塩化メチレン50ml中のピ
リジニウムクロロクロメート1.6g(5.45ミリモ
ル)の懸濁液に滴下し、この混合物を室温で一夜撹拌し
た。次にヒフロ(Hyflo)を加え、混合物をエーテ
ル100mlと共に1時間撹拌し、次に濾過し、エーテ
ルですすいだ。粗製の生成物をシリカゲル上でトルエン
によってクロマトグラフィーにかけた。(2R,3R,
7R,11R)−2,3−エポキシ−3,7,11,1
5−テトラメチルヘキサデカ 、クロロホルム中)。
【0034】B)テトラヒドロフラン2ml中の2,5
−ジメトキシ−3,4,6−トリメチルフェニルマグネ
シウムブロマイド1ミリモルを0℃で撹拌しながらテト
ラヒドロフラン10ml中の(2R,3R,7R,11
R)−2,3−エポキシ−3,7,11,15−テトラ
メチルヘキサデカナール300mg(0.97ミリモ
ル)の溶液に滴下した。滴下終了後、混合物を室温で更
に3時間撹拌した。次に水20mlを加え、この混合物
をエーテル各20mlで3回抽出した。合液した有機相
を硫酸ナトリウム上で乾燥し、回転蒸発機で濃縮した。
かくして得られた粗製の生成物(502mg)をシリカ
ゲル上でトルエン/酢酸エチル(2:1)によってクロ
マトグラフィーにかけ、(1RS、2R、3R、7R,
11R)−1−(2′,5′−ジメトキシ−3′,
4′,6′−トリメチルフェニル)−2,3−エポキシ
−3,7,11,15−テトラメチルヘキサデカノール
448m ム中)。
−ジメトキシ−3,4,6−トリメチルフェニルマグネ
シウムブロマイド1ミリモルを0℃で撹拌しながらテト
ラヒドロフラン10ml中の(2R,3R,7R,11
R)−2,3−エポキシ−3,7,11,15−テトラ
メチルヘキサデカナール300mg(0.97ミリモ
ル)の溶液に滴下した。滴下終了後、混合物を室温で更
に3時間撹拌した。次に水20mlを加え、この混合物
をエーテル各20mlで3回抽出した。合液した有機相
を硫酸ナトリウム上で乾燥し、回転蒸発機で濃縮した。
かくして得られた粗製の生成物(502mg)をシリカ
ゲル上でトルエン/酢酸エチル(2:1)によってクロ
マトグラフィーにかけ、(1RS、2R、3R、7R,
11R)−1−(2′,5′−ジメトキシ−3′,
4′,6′−トリメチルフェニル)−2,3−エポキシ
−3,7,11,15−テトラメチルヘキサデカノール
448m ム中)。
【0035】製造例2 70%過塩素酸1mlをメタノール20ml中の(1R
S,3S,7R,11R)−1−(2′,5′−ジメト
キシ−3′,4′,6′−トリメチルフェニル)−3,
7,11,15−テトラメチルヘキサデカン−1,3−
ジオール197mg(0.40ミリモル)の溶液に加
え、この混合物を10%パラジウム/炭素の存在下にお
いて水素雰囲気下にて室温で15時間振盪した。次に混
合物を炭酸ナトリウムで中和し、酢酸エチル50mlを
加え、生じた混合物をヒフロを通して濾過し、濾液を回
転蒸発機で濃縮した。(3R,7R,11R)−1−
(2′,5′−ジメトキシ−3′,4′,6′−トリメ
チルフェニル)−3,7,11,15−テトラメチルヘ
キサデカン−3−オール165mg(85%)が得られ
S,3S,7R,11R)−1−(2′,5′−ジメト
キシ−3′,4′,6′−トリメチルフェニル)−3,
7,11,15−テトラメチルヘキサデカン−1,3−
ジオール197mg(0.40ミリモル)の溶液に加
え、この混合物を10%パラジウム/炭素の存在下にお
いて水素雰囲気下にて室温で15時間振盪した。次に混
合物を炭酸ナトリウムで中和し、酢酸エチル50mlを
加え、生じた混合物をヒフロを通して濾過し、濾液を回
転蒸発機で濃縮した。(3R,7R,11R)−1−
(2′,5′−ジメトキシ−3′,4′,6′−トリメ
チルフェニル)−3,7,11,15−テトラメチルヘ
キサデカン−3−オール165mg(85%)が得られ
【0036】 製造例3 水5ml中の硝酸セリウム(IV)アンモニウム1.3
gをアセトニトリル50ml中の(3R,7R,11
R)−1−(2′,5′−ジメトキシ−3′,4′,
6′−トリメチルフェニル)−3,7,11,15−テ
トラメチルヘキサデカン−3−オール530mg(1.
13ミリモル)の溶液に撹拌しながら加え、この混合物
を室温で1時間撹拌した。混合物を塩化メチレン各20
mlで抽出し、合液した有機相を硫酸ナトリウム上で乾
燥し、回転蒸発機で蒸発させた。(3′R,7′R,1
1′R)−2−(3′−ヒドロキシ−3′,7′,1
1′,15′−テトラメチルヘキサデカン−1′−イ
ル)−3,5,6−トリメチル−1,4−ベンゾキノン
480mgが得られた。
gをアセトニトリル50ml中の(3R,7R,11
R)−1−(2′,5′−ジメトキシ−3′,4′,
6′−トリメチルフェニル)−3,7,11,15−テ
トラメチルヘキサデカン−3−オール530mg(1.
13ミリモル)の溶液に撹拌しながら加え、この混合物
を室温で1時間撹拌した。混合物を塩化メチレン各20
mlで抽出し、合液した有機相を硫酸ナトリウム上で乾
燥し、回転蒸発機で蒸発させた。(3′R,7′R,1
1′R)−2−(3′−ヒドロキシ−3′,7′,1
1′,15′−テトラメチルヘキサデカン−1′−イ
ル)−3,5,6−トリメチル−1,4−ベンゾキノン
480mgが得られた。
【0037】上記の生成物をメタノール100mlに溶
解し、10%パラジウム/炭素上で水素添加した。次に
濃塩酸0.5mlを加え、この混合物を50℃に2時間
加温した。その後、混合物を炭酸水素ナトリウムの添加
によって中和し、次いで濾過した;濾液を蒸発させ、残
渣をシリカゲル上でトルエン/酢酸エチル(2:1)に
よってクロマトグラフィーにかけた。この方法で淡い帯
黄色油として2R,4′R,8′R−α−トコフエロー
ル(d−α−トコフエロール)375mg(90%)が
得られた。上記の方法で得られたd−α−トコフエロー
ルの光学的純度に対しては95%の値が測定された。
解し、10%パラジウム/炭素上で水素添加した。次に
濃塩酸0.5mlを加え、この混合物を50℃に2時間
加温した。その後、混合物を炭酸水素ナトリウムの添加
によって中和し、次いで濾過した;濾液を蒸発させ、残
渣をシリカゲル上でトルエン/酢酸エチル(2:1)に
よってクロマトグラフィーにかけた。この方法で淡い帯
黄色油として2R,4′R,8′R−α−トコフエロー
ル(d−α−トコフエロール)375mg(90%)が
得られた。上記の方法で得られたd−α−トコフエロー
ルの光学的純度に対しては95%の値が測定された。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 一般式 【化1】 式中、Rはエーテル保護基を表わす、で示される化合
物。
Applications Claiming Priority (2)
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