JPS6231700B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6231700B2
JPS6231700B2 JP3177479A JP3177479A JPS6231700B2 JP S6231700 B2 JPS6231700 B2 JP S6231700B2 JP 3177479 A JP3177479 A JP 3177479A JP 3177479 A JP3177479 A JP 3177479A JP S6231700 B2 JPS6231700 B2 JP S6231700B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diacetate
formula
coenzyme
mmol
solvent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP3177479A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS55124736A (en
Inventor
Kikumasa Sato
Seiichi Inoe
Micha Yamamoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eisai Co Ltd
Original Assignee
Eisai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eisai Co Ltd filed Critical Eisai Co Ltd
Priority to JP3177479A priority Critical patent/JPS55124736A/ja
Publication of JPS55124736A publication Critical patent/JPS55124736A/ja
Publication of JPS6231700B2 publication Critical patent/JPS6231700B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は次の一般式() 式中mは0〜2、nは0〜9の整数を表わす。
但しm+n≦10の関係にある。
で表わされるジハイドロ補酵素Qジアセテートの
新規な製法に関するものである。本発明の方法で
得られる化合物()は鹸化、酸化の処理により
次式()で表わされるキノン体 [式中m,nは前記の意味を表わす] である補酵素Qに容易に転換する。補酵素Qは生
体内キノンと呼ばれ、特にm+n=8である補酵
素Q10は高血圧症、うつ血性心不全等の疾患の治
療に用いられる事が知られている。現在、補酵素
Qの合成法として種々の方法が報告されている
が、いずれも収率の点で問題がある。本願発明者
等は先に補酵素Qの工業的に有利な合成法を検討
し、ジハイドロ補酵素Qジアセテート()を経
由する方法により補酵素Qが有利に得られる事を
確認した(特公昭50−7063)。本願発明者等は上
記した如くに補酵素Qの中間体として有用である
化合物()をより有利に得る方法を探索するた
めに検討を加え、本発明の方法に至つた。従つて
本発明は該ジハイドロ補酵素Qジアセテートを有
利に製造するための方法に関するものである。
本発明の方法は 一般式() (式中mは0〜2の整数を示し、ACはアセチ
ル基を示す) で表わされるジアセテート体と、ニツケルカルボ
ニルを反応せしめ、π−アリルニツケル錯体を得
た後、これに 一般式() (式中nは0〜9の整数を表わす。但し、m+
n≦10とする) で表わされるブロマイド体とを反応させて目的物
を得る。
本発明方法は、上記の一般式()で表わされ
るジアセテート体と、ニツケルカルボニル[Ni
(CO)4]を縮合反応させることにより、次の一般
式()で表わされるπ−アリルニツケル錯体が
得られる。
式中Rは式 を表わし、mは0〜2の整数を表わす。
本反応は、例えばベンゼン、トルエン、キシレ
ン等のベンゼン系溶媒、テトラヒドロフランなど
のエーテル系溶媒などの溶媒中で反応をおこな
う。得られたπ−アリルニツケル錯体は通常溶媒
を減圧留去して精製せず、単離することなく直ち
に次の反応、すなわち一般式()で表わされる
ブロム体と縮合反応せしめて目的物質()を得
ることができる。
この後半の反応は、通常反応溶媒としてエチル
アルコール、テトラハイドロフラン、ジオキサン
等のエーテル系溶媒を使用し、約0〜50℃の反応
温度でおこなう。
本発明の方法を実施する事によつて目的物
()の収率が向上し、生体活性に富むキノン体
を得る上において必要なトランス体含有率の向上
も認められた。次に実施例により本発明を説明す
る。
実施例 1 ジハイドロ補酵素Q10ジアセテートの製法 アルゴン気流中、6−(4′−ブロモ−3′−メチ
ル−2′−ブテニル)−2,3−ジメトキシ−5−
メチル−1,4−ハイドロキノン ジアセテート
851mg(2.05mmolのベンゼン溶液(3.9ml)をニ
ツケルカルボニル1.05g(6.15mmol)のベンゼ
ン溶液(4.9ml)に53℃、1時間で滴下し、さら
に1時間撹拌した。ベンゼンを減圧留去し、残留
物をテトラハイドロフラン(4.4ml)に溶解した
のち、ソラネシルブロマイド1.85g
(2.67mmol)のテトラハイドロフラン溶液(8.3
ml)を50℃、30分で滴下し、更に40℃で16時間撹
拌した。反応混合物を稀塩酸にあけ、エーテル抽
出した。抽出液を炭酸水素ナトリウム飽和水溶
液、水、飽和食塩水で順次洗滌、硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた油状
物1.95gを未反応のソラネシルブロマイドを除去
するため、テトラハイドロフラン(5ml)、ジメ
チルホルムアミド(20ml)の混合溶媒に溶解し、
酢酸ナトリウム0.33g(4.01mmol)を加え室温
にて、1昼夜放置した。反応液を水にあけ、エー
テル、ヘキサン(1:1)の混合溶媒で抽出し、
抽出液を塩化アンモニウム飽和水溶液、水、食塩
飽和水溶液で順次洗滌後、硫酸マグネシウムで乾
燥した。シリカゲルクロマトグラフイー(溶出溶
媒:ヘキサン、酢酸エチルエステル)にて単離精
製し、白色ロウ状の目的物1132mgを得た。収率60
%赤外部吸収スペクトル測定値:cm-1(ニート)
2920,1760,1260,1200,1020,830 NMRスペクトル測定値:δ(CDCl3)1.61
(33H,s),2.00and2.06(39H,each,s)
2.32and2.35(6H,each,s),3.22(2H,d),
3.64(6H,s),5.11(10H,broad s) 出発原料とする6−(4′−ブロモ−3′−メチル
−2′−ブテニル)−2,3−ジメトキシ−5−メ
チル−1,4−ハイドロキノンジアセテートは、
以下の如くに合成される。
無水エーテル15mlに6−(4′−ハイドロオキシ
−3′−メチル−2′−ブテニル)−2,3−ジメト
キシ−5−メチル−1,4−ハイドロキノンジア
セテート1.15g(3.27mmol)を溶解し、ピリジ
ン2〜3滴を加え−10℃に冷却した。三臭化リン
0.44g(1.6mmol)のエーテル溶液(5ml)を2
時間を要して滴下し、同温度で3時間撹拌した。
反応混合物を室温に戻し、水に注ぎ入れ、エーテ
ル抽出し、抽出液を水、炭酸水素ナトリウム飽和
水溶液、水、飽和食塩水で順次洗滌した後、硫酸
マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去して淡黄色
油状の目的物に1.10gを得た。収率81%赤外部吸
収スペクトル測定値:cm-1(ニート)1760,
1280,1200,1030,830 NMRスペクトル測定値:δ(CCl4)1.88
(3H,s),2.01(3H,s),2.27(6H,s)3.24
(2H,d),3.78(6H,s),3.90(2H,s),
5.44(1H,t) 実施例 2 ジハイドロ補酵素Q11ジアセテートの製法 アルゴン気流中、6−(8′−ブロモ−3′,7′−ジ
メチル−2′,6′−オクタジエニル−2,3−ジメ
トキシ−5−メチル−1,4−ハイドロキノンジ
アセテート727mg(1.51mmol)のベンゼン溶液
(2.9ml)をニツケルカルボニル0.77g
(4.53mmol)のベンゼン溶液(3.6ml)に53℃1
時間で滴下し、さらに1時間撹拌した。ベンゼン
を減圧留去し、残留物をテトラヒドロフラン
(3.2ml)に溶解したのち、ソラネシルブロマイド
1.39g(2.00mmol)のテトラハイドロフラン溶
液(6.1ml)を50℃、30分で滴下し、更に40℃で
16時間反応した。反応混合物を稀塩酸にあけ、エ
ーテル抽出した。抽出液を炭酸水素ナトリウム飽
和水溶液、水、飽和食塩水で順次洗滌後、硫酸マ
グネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、得られた
油状物1.52gを、未反応のソラネシルブロマイド
を除去するために、テトラヒドロフラン(4ml)
ジメチルホルムアミド(15ml)の混合溶媒に溶解
し、酢酸ナトリウム0.24g(2.95mmol)を加え
室温にて、1昼夜放置した。反応液を水にあけ、
エーテル:ヘキサン(1:1)の混合溶媒で抽出
し、抽出液を塩化アンモニウム飽和水溶液、水、
食塩飽和水溶液で順次洗滌後、硫酸マグネシウム
で乾燥した。
シルカゲルカラムクロマトグラフイー(溶出溶
媒:ヘキサン酢酸エチル)にて単離精製し、白色
ロウ状の目的物996mgを得た。収率65%赤外吸収
スペクトル測定値:cm-1(ニート)2920,1760,
1260,1200,1020,830 NMRスペクトル測定値:δ(CDCl3)1.61
(36H,s)2.00and2.06(43H,each s)
2.32and2.35(6H,each s),3.22(2H,d),
3.64(6H,s),5.11(11H,broad s) 実施例 3 ジハイドロ補酵素Q10ジアセテートの製法 6−(8′−ブロモ−3′,7′−ジメチル−2′,6′

オクタジエニル)−2,3−ジメトキシ−5−メ
チル−1,4−ハイドロキノンジアセテート832
mg(1.72mmol)と、フアルネシルフアルネシル
ゲラニルブロマイド1.40mg(2.24mmol)を実施
例1に従つて反応処理し目的物995mgを得た。収
率61%赤外部吸収スペクトル測定値:cm-1(ニー
ト)2920,1760,1260,1200,1020,830 NMRスペクトル測定値:δ(CDCl3)1.61
(33H,s),2.00and2.06(39H,each s),
2.32and2.35(6H,each s),3.22(2H,d),
3.64(6H,s),5.11(10H,broad s)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中mは0〜2の整数を示し、ACはアセチ
    ル基を示す) で表わされるジアセテート体と、ニツケルカルボ
    ニルを反応せしめ、π−アリルニツケル錯体を得
    た後、これに 一般式 (式中nは0〜9の整数を表わす。但し、m+
    n≦10とする) で表わされるブロマイド体とを反応させることを
    特徴とする、一般式 (式中、m,n,ACは前記の意味を有する) で表わされるジハイドロ補酵素Qジアセテートの
    製法。 2 m=0,n=8である特許請求の範囲第1項
    記載のジハイドロ補酵素Qジアセテートの製法。 3 m=1,n=7である特許請求の範囲第1項
    記載のジハイドロ補酵素Qジアセテートの製法。 4 m=2,n=8である特許請求の範囲第1項
    記載のジハイドロ補酵素Qジアセテートの製法。
JP3177479A 1979-03-20 1979-03-20 Preparation of dihydro-coenzyme q diacetate Granted JPS55124736A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3177479A JPS55124736A (en) 1979-03-20 1979-03-20 Preparation of dihydro-coenzyme q diacetate

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3177479A JPS55124736A (en) 1979-03-20 1979-03-20 Preparation of dihydro-coenzyme q diacetate

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS55124736A JPS55124736A (en) 1980-09-26
JPS6231700B2 true JPS6231700B2 (ja) 1987-07-09

Family

ID=12340391

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3177479A Granted JPS55124736A (en) 1979-03-20 1979-03-20 Preparation of dihydro-coenzyme q diacetate

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS55124736A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63156400U (ja) * 1987-04-01 1988-10-13
JPS63187700U (ja) * 1987-05-27 1988-12-01
US9518004B2 (en) 2012-12-03 2016-12-13 Kaneka Corporation Reduced coenzyme Q10 derivative and method for production thereof

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63156400U (ja) * 1987-04-01 1988-10-13
JPS63187700U (ja) * 1987-05-27 1988-12-01
US9518004B2 (en) 2012-12-03 2016-12-13 Kaneka Corporation Reduced coenzyme Q10 derivative and method for production thereof

Also Published As

Publication number Publication date
JPS55124736A (en) 1980-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6231700B2 (ja)
JPH0639468B2 (ja) ヒドロキノン誘導体
JP3276707B2 (ja) 光学活性β−ヒドロキシケトンの製造法
JPS629098B2 (ja)
JP2860506B2 (ja) ハロゲノアリルアルコール誘導体
JP2929218B2 (ja) 3―オキソ―α―イオノンの製造方法
JPH0761979A (ja) ビスフェノール誘導体及びその製造方法
KR950001277B1 (ko) 옥시벤젠 유도체의 제조방법
JP2621309B2 (ja) ジテルペンの不斉合成法
JP2791572B2 (ja) 大環状化合物及びその製造法
JP2765575B2 (ja) 置換シクロペンテノン及び置換シクロヘキセノン誘導体の製造法
JP2545289B2 (ja) γーイオノン類の製造法
SU715580A1 (ru) Способ получени кремнийацетиленовых карбонильных соединений
JPH0662470B2 (ja) 光学活性ヘキサ−2,4−ジイン−1,6−ジオ−ル類の製法
JPH08301811A (ja) ヒドロインダン−4−オール誘導体およびその製造方法
FR2487338A1 (fr) Procede perfectionne de preparation du (methoxy-2 ethyl)-4 phenol
JPS62258330A (ja) 6,7−二置換−2−ヒドロキシ−3−メチレンビシクロ〔3.3.0〕オクタン類の製造法
JPS6228781B2 (ja)
JPS59112941A (ja) 3−メチル−4−ペンテン−1−オ−ル誘導体の製造方法
JPH04279564A (ja) スルホニル化合物およびビタミンaまたはそのエステルを製造する方法における中間体としての前記化合物使用
JPS6213935B2 (ja)
JPH0470295B2 (ja)
JPS6152134B2 (ja)
JPH05163190A (ja) 5−メチレン−2−置換−2−シクロペンテン−1−オンの製造方法
JPS6228780B2 (ja)